JP7131469B2 - スイッチ異常判定装置 - Google Patents

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Description

本発明はスイッチ異常判定装置に関するものである。
従来、特許文献1のように、温度検出対象である複数のスイッチ素子の温度をそれぞれ温度検出手段で検出し、それら複数のスイッチ素子の温度が同一となる状況下での各スイッチ素子の温度検出値どうしの差に基づいて、温度検出手段の検出値に含まれる誤差を算出するとともに、その誤差に基づいて、モータジェネレータのトルク指令値を制限するパワーセーブ処理を実施するという公知技術が知られている。
また、特許文献1に記載の技術では、複数のスイッチ素子の温度が同一となる状況下での温度検出値どうしの差に基づいて、温度検出手段の温度検出に関する異常が生じていることを判定するようにしている。
特開2014-2081号公報
ところで、例えば車両に用いられる電源装置として、蓄電池と電気負荷とを接続する電気経路に、MOSFET等の半導体スイッチング素子よりなるスイッチ部(開閉部)を設け、そのスイッチ部の開閉により、蓄電池と電気負荷との間の通電を行わせるようにした技術が知られている。また、電源装置に用いられるスイッチ部として、スイッチオフ時における電流遮断を確実に行わせるべく、寄生ダイオードの向きを互いに逆にして2つの半導体スイッチング素子を直列接続した構成(すなわちバックツーバック接続した構成)が知られている。
しかしながら、上記のように寄生ダイオードの向きを互いに逆にして2つの半導体スイッチング素子を直列接続した構成では、いずれかの半導体スイッチング素子にオフ異常(開異常)が生じた場合において、そのオフ異常を検出することが困難になることが懸念される。すなわち、スイッチのオフ異常は、例えばスイッチを流れる電流を検出することで判定可能となるが、上記のごとく直列接続した半導体スイッチング素子を用いる構成では、一方の半導体スイッチング素子がオフ異常となっていても、寄生ダイオードを介しての通電が可能となるため、通電電流によるオフ異常判定が困難になる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、並列接続したダイオードの向きを互いに逆にした第1スイッチ及び第2スイッチを直列接続した開閉部において、スイッチのオフ異常を適正に判定することを可能とするスイッチ異常判定装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について説明する。
第1の手段は、
直列接続された第1スイッチ及び第2スイッチと、前記第1スイッチに並列となる第1ダイオードと、前記第2スイッチに並列となる第2ダイオードとを含み、かつ前記第1ダイオードと前記第2ダイオードとが互いに逆となる向きで接続されている直列接続体を有する開閉部と、
前記第1スイッチの温度を検出する第1温度検出部と、
前記第2スイッチの温度を検出する第2温度検出部と、
前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを流れる電流を検出する電流検出部と、を備えるシステムに適用され、
前記開閉部の閉駆動時における前記第1温度検出部の検出温度と前記第2温度検出部の検出温度との差である温度差を算出する温度差算出部と、
前記電流検出部の検出電流に基づいて、前記温度差との対比に用いる閾値を設定する設定部と、
前記温度差算出部により算出された温度差が前記閾値よりも大きいことに基づいて、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのいずれかにオフ異常が生じていると判定する異常判定部と、を備える。
上記構成のシステムでは、直列接続体の第1スイッチ及び第2スイッチのいずれかでオフ異常が生じた場合に、正常なスイッチ側では当該スイッチの通電に伴う発熱が生じるのに対し、オフ異常が生じたスイッチ側ではダイオードの通電に伴う発熱が生じる。この場合、第1スイッチ及び第2スイッチで温度差が生じる。
この点、上記構成によれば、開閉部の閉駆動時(オン時)において、第1スイッチの温度と第2スイッチの温度との差である温度差が算出されるとともに、電流検出部の検出電流に基づいて閾値が設定され、両スイッチの温度差が閾値よりも大きいことに基づいて、第1スイッチ及び第2スイッチのいずれかにオフ異常が生じている旨が判定される。これにより、スイッチのオフ異常を適正に判定することができる。
第2の手段では、前記開閉部は、前記直列接続体としての第1直列接続体及び第2直列接続体を並列接続して構成されており、前記開閉部を閉駆動する場合に前記第1直列接続体及び前記第2直列接続体の前記各スイッチに対してオン指令を出力するスイッチ制御部と、前記異常判定部により前記第1直列接続体及び前記第2直列接続体のいずれかの前記スイッチにオフ異常が生じていると判定された場合に、前記第1直列接続体及び前記第2直列接続体のうちオフ異常のスイッチを含む一方の前記直列接続体の前記第1スイッチ及び前記第2スイッチに対してオフ指令を出力するとともに、他方の前記直列接続体の前記第1スイッチ及び前記第2スイッチに対してオン指令を出力するフェイルセーフ処理部と、を備える。
上記構成では、開閉部は、互いに並列に接続された第1直列接続体と第2直列接続体とを有しており、その両方の直列接続体において、第1スイッチと第2スイッチとの温度差に基づいて異常判定が行われる。そして特に、第1直列接続体及び第2直列接続体におけるいずれかのスイッチにオフ異常が生じていると判定された場合に、第1直列接続体及び第2直列接続体のうちオフ異常のスイッチを含む一方の直列接続体の第1スイッチ及び第2スイッチに対してオフ指令が出力されるとともに、他方の直列接続体の第1スイッチ及び第2スイッチに対してオン指令が出力される。この場合、異常の発生後においても、開閉部を介する通電を継続的に実施できる。また、異常発生側の直列接続体において二次的な異常の発生等を抑制できる。
第3の手段では、前記フェイルセーフ処理部は、前記異常判定部による前記オフ異常が生じている旨の判定に伴い一方の前記直列接続体の前記第1スイッチ及び前記第2スイッチに対してオフ指令を出力し、かつ他方の前記直列接続体の前記第1スイッチ及び前記第2スイッチに対してオン指令を出力する場合に、前記オフ異常が生じている旨の判定前に比べて、前記開閉部における通電電流を制限する。
上記構成では、フェイルセーフ処理として、スイッチのオフ異常が生じている旨の判定前に比べて、開閉部における通電電流が制限される。これにより、開閉部における通電経路が片側に限定される場合において適正な通電を実施できる。
第4の手段では、前記開閉部に並列に設けられたバイパススイッチを有するシステムに適用され、前記異常判定部により前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのいずれかにオフ異常が生じていると判定された場合に、前記直列接続体の前記第1スイッチ及び前記第2スイッチに対してオフ指令を出力するとともに、前記バイパススイッチを閉状態とするフェイルセーフ処理部を備える。
上記構成では、開閉部には並列にバイパススイッチが接続されている。そして、第1スイッチ及び第2スイッチのいずれかにオフ異常が生じていると判定された場合に、直列接続体の第1スイッチ及び第2スイッチに対してオフ指令が出力されるとともに、バイパススイッチが閉状態とされる。この場合、異常の発生後においても、バイパススイッチを介する通電を継続的に実施できる。また、直列接続体において二次的な異常の発生等を抑制できる。
第5手段では、前記異常判定部は、前記温度差算出部により算出された温度差が前記閾値よりも大きい場合に、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのうち高温である側においてオフ異常が生じていると判定する。
第1スイッチ及び第2スイッチのいずれかでオフ異常が生じている場合、オフ異常が生じた側のスイッチでは、ダイオードの通電に伴う発熱が生じるために、正常側のスイッチよりも高温になることが考えられる。この点、上記構成によれば、第1スイッチ及び第2スイッチのうち高温である側においてオフ異常が生じていると判定されるため、異常発生のスイッチを特定することが可能となる。
第6の手段では、前記異常判定部は、前記電流検出部の検出電流が所定値よりも大きく、かつ前記温度差算出部により算出された温度差が前記閾値よりも大きいことに基づいて、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのうち、カソードが通電下流側を向く前記ダイオードの側のスイッチでオフ異常が生じていると判定する第1判定部と、前記電流検出部の検出電流が所定値よりも小さく、かつ前記温度差算出部により算出された温度差が前記閾値よりも小さいことに基づいて、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのうち、カソードが通電上流側を向く前記ダイオードの側のスイッチでオフ異常が生じていると判定する第2判定部と、を有する。
第1スイッチ及び第2スイッチの通電時において、カソードが通電下流側を向くダイオードの側のスイッチでオフ異常が生じると、正常なスイッチと異常スイッチ側のダイオードとを電流が流れることに起因して、各スイッチの温度差が大きくなる。これに対し、カソードが通電上流側を向くダイオードの側のスイッチでオフ異常が生じると、各スイッチの直列接続体に電流が流れなくなり、かつ温度差が生じない状態となる。このことから、上記構成によれば、異常発生のスイッチを特定することが可能となる。
第7の手段では、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチは、同一の筐体内において互いに対称に配置され、かつ同様の放熱構造を有している。
上記構成によれば、各スイッチにおいて通電に伴い生じる温度上昇の特性を一致させることができる。そのため、第1スイッチと第2スイッチとの温度差に基づいて異常判定を実施する構成において、その異常判定を精度良く実施することができる。
実施形態における電源システムを示す構成図。 開閉部の具体的な構成を示す電気構成図。 スイッチモジュールの構成を示す平面図。 直列接続体において一方のスイッチにオフ異常が生じた状態を示す図。 各スイッチにおいて電流と温度上昇率との関係を示す図。 電流と各スイッチの温度差との関係を示す図。 スイッチの異常判定処理を示すフローチャート。 オフ異常発生時のフェイルセーフ処理を示すフローチャート。 第2実施形態におけるオフ異常発生時のフェイルセーフ処理を示すフローチャート。 第3実施形態におけるスイッチの異常判定処理を示すフローチャート。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態のスイッチ異常判定装置は車両に搭載される車載電源システムに適用されるものであり、車両はエンジン(内燃機関)を駆動源として走行するものである。
(第1実施形態)
図1に示すように、本電源システムは、第1蓄電池としての鉛蓄電池10と、第2蓄電池としてのリチウムイオン蓄電池20とを有する2電源システムである。各蓄電池10,20からはスタータ11や、各種の電気負荷32,33、回転電機40への給電が可能になっている。鉛蓄電池10及びリチウムイオン蓄電池20は、回転電機40に対して並列に接続されている。
鉛蓄電池10は周知の汎用蓄電池である。これに対し、リチウムイオン蓄電池20は鉛蓄電池10に比べて、充放電における電力損失が少なく、出力密度及びエネルギ密度の高い高密度蓄電池である。リチウムイオン蓄電池20は、鉛蓄電池10に比べてエネルギ効率が高い蓄電池であるとよい。また、リチウムイオン蓄電池20は、それぞれ複数の単電池を有してなる組電池として構成されている。これら鉛蓄電池10、リチウムイオン蓄電池20の定格電圧はいずれも同じであり、例えば12Vである。
図示による具体的な説明は割愛するが、リチウムイオン蓄電池20は、収容ケースに収容されて基板一体の電池ユニットUの一部として構成されている。電池ユニットUは、出力端子P1,P2,P3を有しており、このうち出力端子P1に鉛蓄電池10とスタータ11と電気負荷32とが接続され、出力端子P2に回転電機40が接続され、出力端子P3に電気負荷33が接続されている。
各電気負荷32,33は、鉛蓄電池10及びリチウムイオン蓄電池20から供給される供給電力の電圧について要求が相違するものである。このうち電気負荷33には、供給電力の電圧が、一定又は少なくとも所定範囲内で変動するよう安定であることが要求される定電圧要求負荷が含まれる。これに対し、電気負荷32は、定電圧要求負荷以外の一般的な電気負荷である。電気負荷33は被保護負荷とも言える。また、電気負荷33は電源失陥が許容されない負荷であり、電気負荷32は、電気負荷33に比べて電源失陥が許容される負荷であるともいえる。
定電圧要求負荷である電気負荷33の具体例としては、ナビゲーション装置やオーディオ装置、メータ装置、エンジン制御装置の各種ECUが挙げられる。この場合、供給電力の電圧変動が抑えられることで、上記各装置において不要なリセット等が生じることが抑制され、安定動作が実現可能となっている。電気負荷33として、電動ステアリング装置やブレーキ装置等の走行系アクチュエータが含まれていてもよい。また、電気負荷32の具体例としては、シートヒータやリアウインドウのデフロスタ用ヒータ、ヘッドライト、フロントウインドウのワイパ、空調装置の空調ファン等が挙げられる。
回転電機40の回転軸は、エンジンのクランク軸に対してベルト等により駆動連結されており、クランク軸の回転によって回転電機40の回転軸が回転し、発電(回生発電)が行われる。つまり、回転電機40は発電機として機能する。また、回転電機40は、電動機としてクランク軸に回転力を付与し動力出力機能を備えることも可能であり、この場合ISG(Integrated Starter Generator)を構成する。
次に、電池ユニットUの電気的構成について説明する。
電池ユニットUには、ユニット内電気経路として、出力端子P1とリチウムイオン蓄電池20とを繋ぐ第1電気経路L1が設けられており、その第1電気経路L1の中間点である点N1に出力端子P2が接続されている。第1電気経路L1において、点N1よりも鉛蓄電池10の側に第1開閉部SW1が設けられ、点N1よりもリチウムイオン蓄電池20の側に第2開閉部SW2が設けられている。第1電気経路L1とN1-P2間の電気経路は、回転電機40に対する入出力電流を流すことを想定した大電流経路であり、この経路を介して、鉛蓄電池10、リチウムイオン蓄電池20及び回転電機40の相互の通電が行われる。
また、第1電気経路L1には、出力端子P1及び第1開閉部SW1の間の点N2と、第2開閉部SW2及びリチウムイオン蓄電池20の間の点N3との間に、第2電気経路L2が並列に設けられており、第2電気経路L2の中間点である点N4に出力端子P3が接続されている。第2電気経路L2において、点N4よりも鉛蓄電池10の側に第3開閉部SW3が設けられ、点N4よりもリチウムイオン蓄電池20の側に第4開閉部SW4が設けられている。第2電気経路L2とN2-P3間の電気経路とは、第1電気経路L1側と比べて小電流を流すことを想定した小電流経路(すなわち、第1電気経路L1に比べて許容電流が小さい小電流経路)であり、この経路を介して、鉛蓄電池10及びリチウムイオン蓄電池20から電気負荷33への通電が行われる。
また、電池ユニットUには、第1電気経路L1に並列となるバイパス経路L3が設けられ、そのバイパス経路L3上にバイパススイッチSW5が設けられている。バイパススイッチSW5は、第1開閉部SW1に電流を流すことができなくなった時にオンして電流を流すスイッチであり、例えば常閉式のリレースイッチである。
電源システムの作動状態において、第1開閉部SW1及び第2開閉部SW2が選択的に閉状態に操作されることで、第1電気経路L1を介して、鉛蓄電池10及びリチウムイオン蓄電池20の少なくともいずれかと回転電機40との間で通電が行われる。また、第3開閉部SW3及び第4開閉部SW4が選択的に閉状態に操作されることで、第2電気経路L2を介して、鉛蓄電池10及びリチウムイオン蓄電池20の少なくともいずれかと電気負荷33との間で通電が行われる。
電池ユニットUは、各開閉部SW1~SW4及びバイパススイッチSW5のオンオフを制御する電池制御装置50を備えている。電池制御装置50は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース等を含むマイコンにより構成されている。電池制御装置50は、各蓄電池10,20の蓄電状態や、上位ECU等からの指令に基づいて、各開閉部SW1~SW4のオンオフを制御する。この場合、電池制御装置50は、リチウムイオン蓄電池20のSOC(残存容量:State Оf Charge)を算出し、そのSOCが所定の使用範囲内に保持されるようにリチウムイオン蓄電池20の充電及び放電を制御する。また、第1開閉部SW1を経由して電流を通電できなくなったときは、バイパススイッチSW5のオンオフを制御することで、回転電機40と鉛蓄電池10とを接続又は開放して、鉛蓄電池10のSOCが所定の使用範囲内になるよう保持する。
次に、各開閉部SW1~SW4の具体的な構成を、図2を用いて説明する。なお、各開閉部SW1~SW4の構成は基本的に同じであり、ここでは、代表して第1開閉部SW1の構成について詳しく説明する。
第1開閉部SW1は、半導体スイッチング素子としてのMOSFETを用いて構成されており、2つのMOSFETを直列接続してなる第1直列接続体61と、同じく2つのMOSFETを直列接続してなる第2直列接続体62とを有している。これら第1直列接続体61及び第2直列接続体62は、互いに並列に接続されている。
第1直列接続体61は、直列接続されたスイッチ71,72と、スイッチ71に並列となるダイオード73と、スイッチ72に並列となるダイオード74とを含み、ダイオード73,74が互いに逆となる向きで接続されることで構成されている。本実施形態では、MOSFETの寄生ダイオードによりダイオード73,74が構成され、寄生ダイオードの向きを互いに逆にして2つのMOSFETが直列接続されることで第1直列接続体61が構成されている。なお、スイッチ71が第1スイッチに相当し、スイッチ72が第2スイッチに相当し、ダイオード73が第1ダイオードに相当し、ダイオード74が第2ダイオードに相当する。
第1直列接続体61において、スイッチ71,72の間には、これら各スイッチ71,72を流れる電流を検出する電流検出部75が設けられている。また、第1直列接続体61には、スイッチ71の温度を検出する温度検出部76と、スイッチ72の温度を検出する温度検出部77とが設けられている。温度検出部76,77は例えば感温ダイオード、又はサーミスタである。なお、温度検出部76が第1温度検出部に相当し、温度検出部77が第2温度検出部に相当する。
各スイッチ71,72は、電池制御装置50からのオン指令(閉指令)及びオフ指令(開指令)に基づいてオンオフする。電池制御装置50には、電流検出部75により検出された検出電流や、温度検出部76,77により検出されたスイッチ71,72の検出温度が適宜入力される。
第2直列接続体62は、第1直列接続体61と同じ構成を有しており、図2に同じ符号を付すとともに、その説明を省略する。また、他の開閉部SW2~SW4においても、第1開閉部SW1と同様の構成を有している。
各開閉部SW1~SW4では、各直列接続体61,62において、各スイッチ71,72に並列に設けられたダイオード73,74の向きが互いに逆であるため、各開閉部SW1~SW4がオフ(開放)となった場合、つまり各スイッチ71,72がオフとなった場合において、ダイオード73,74を通じて電流が流れることが完全に遮断される。つまり、各電気経路L1,L2において意図せず電流が流れることを回避できる構成となっている。
なお、図2では、寄生ダイオードが互いにアノード同士で接続されるようにしたが、寄生ダイオードのカソード同士が接続されるようにしてもよい。半導体スイッチング素子として、MOSFETに代えて、IGBTやバイポーラトランジスタ等を用いることも可能である。IGBTやバイポーラトランジスタを用いる場合には、上記寄生ダイオードの代わりとなるダイオードを各半導体スイッチング素子にそれぞれ並列に接続すればよい。
本実施形態では、直列接続体61,62を構成する一対のMOSFETをスイッチモジュール80として設けることとしており、そのスイッチモジュール80の構成を図3により説明する。
スイッチモジュール80において、筐体81には、2つのバスバー82,83が横並びの状態で配置されており、そのバスバー82,83上にそれぞれMOSFET84,85が実装されている。MOSFET84は、スイッチ71とダイオード73とを含み、MOSFET85は、スイッチ72とダイオード74とを含む構成となっている。MOSFET84,85には、例えばリードフレームからなる複数の端子86が接続されている。それら各端子86には、例えばゲート端子、ソース端子、ドレイン端子、電流検出端子が含まれる。また、各MOSFET84,85には、それぞれ温度検出素子87が設けられている。スイッチモジュール80では樹脂モールドにより筐体81が構成されており、各MOSFET84,85は、互いに同じ肉厚の樹脂層により覆われている。なお、温度検出素子87が、図2に示す温度検出部76,77に相当する。
MOSFET84,85は、同じ構成の素子であり、筐体81内に互いに対称となる位置に配置されている。また、筐体81や各端子86からの放熱特性が同様なものになっている。これにより、各MOSFET84,85では、通電時における温度特性が一致するものとなっている。
ところで、各開閉部SW1~SW4では、第1直列接続体61及び第2直列接続体62のいずれかにおいて、各スイッチ71,72のうち一方でオフ異常(すなわち、オン指令にかかわらずオフ状態のままとなる異常)が生じることが考えられる。図4には、鉛蓄電池10から回転電機40への放電時(すなわち回転電機40の力行時)において各スイッチ71,72のうちスイッチ72でオフ異常が生じた状況を示す。なお、図4では、各スイッチ71,72にオン指令が出されている。
図4では、鉛蓄電池10と回転電機40との間において、破線で示すように、正常なオン状態のスイッチ71と、オフ異常のスイッチ72に並列のダイオード74とを通じて電流が流れる。この場合、一方のスイッチ72でオフ異常が生じているにもかかわらず電流が流れ、その電流が電流検出部75に検出可能となっている。そのため、こうして一方のスイッチ72でオフ異常が生じている場合において、検出電流により当該オフ異常を判定することが困難なものとなっている。
そこで本実施形態では、各スイッチ71,72のうち一方でオフ異常が生じる場合に、正常状態のスイッチ側とオフ異常のスイッチ側とで温度上昇率に差が生じることに着目し、それら各スイッチ71,72の温度差に基づいて、スイッチオフ異常の判定を行うこととしている。つまり、第1開閉部SW1等のオン時(閉駆動時)において各温度検出部76,77の検出温度の差である温度差ΔTを算出する一方、電流検出部75の検出電流に基づいて、温度差ΔTとの対比に用いる閾値THを設定し、温度差ΔTが閾値THよりも大きいことに基づいて、スイッチ71,72のいずれかにオフ異常が生じていると判定するようにしている。
図5(a),(b)は、スイッチ71,72について通電状態での温度上昇率を示す図であり、図5(a)はスイッチ71,72が共に正常である場合を示し、図5(b)はスイッチ71が正常、スイッチ72がオフ異常である場合を示している。同図では、通電電流と単位時間当たりの温度上昇量との関係を示している。
図5(a)では、スイッチ71,72が共に正常であり、通電電流に対する温度上昇率が概ね一致している。なお、スイッチ71,72では、構造上、温度特性の合わせ込みが行われていることから、通常時において温度上昇率の差が生じにくいものとなっている。
これに対し、図5(b)では、スイッチ71が正常、スイッチ72がオフ異常であり、スイッチ71側では、スイッチ71での通電に伴い発熱が生じるのに対し、スイッチ72側では、ダイオード74での通電に伴い発熱が生じることから、発熱量の差に起因して、両スイッチ71,72で温度上昇率が相違するものとなっている。つまり、スイッチ71側では、スイッチ71のオン抵抗により数10mV程度の電圧降下が生じるのに対し、スイッチ72側では、ダイオード74により約0.7Vの電圧降下が生じる。このとき、スイッチ71とダイオード74では、同じ電流が流れているため、消費電力はそれぞれ降下電圧に比例し、数十倍から数百倍の差が生じる。消費電力に応じて発熱が生じることを考えると、スイッチ71側とスイッチ72側とで、図示するような温度上昇率の差異が生じることとなる。
上記のとおり正常なスイッチとオフ異常が生じているスイッチとでは、通電時における温度上昇率が異なり、その温度上昇率が通電電流の大きさに依存するものとなっている。そこで本実施形態では、各スイッチ71,72の通電時において、異常判定パラメータとして各スイッチ71,72の温度差ΔTを算出し、その温度差ΔTが所定の閾値THよりも大きい場合に、スイッチ71,72のいずれかにオフ異常が生じていると判定することとしている。また、閾値THを、図6の関係を用い、電流検出部75の検出電流に基づいて設定することとしている。
図6には、各スイッチ71,72がいずれも正常である場合の温度差ΔTを破線で示し、各スイッチ71,72の一方がオフ異常である場合の温度差ΔTを二点鎖線で示している。また、閾値THを、実線で示している。閾値THは、各スイッチ71,72がいずれも正常である状態と、各スイッチ71,72の一方がオフ異常である状態とを区別するためのものであり、通電電流との関係において、電流が大きくなるほど大きな値が設定されるものとなっている。
図7は、スイッチ71,72の異常判定処理を示すフローチャートであり、本処理は電池制御装置50により所定周期で繰り返し実施される。この異常判定処理は、各開閉部SW1~SW4において直列接続体61,62ごとに各々実施されるとよい。
図7において、ステップS11では、スイッチ71,72がオン中であるか否かを判定する。例えば第1開閉部SW1においては、鉛蓄電池10から回転電機40への放電時(回転電機40の力行時)、又は回転電機40から鉛蓄電池10への充電時(すなわち回転電機40の発電時)にステップS11が肯定される。ステップS11が肯定されると、ステップS12へ進み、ステップS11が否定されると、本処理を一旦終了する。
ステップS12では、電流検出部75により検出された検出電流と、温度検出部76,77により検出された各スイッチ71,72の検出温度とを取得する。そして、ステップS13では、検出電流が所定範囲内に入っているか否かを判定する。検出電流が所定範囲内に入っていない場合には、回転電機40の異常や電気経路の短絡等が生じている可能性があると考えられる。そのため、ステップS13が否定されると、ステップS19に進み、スイッチ71,72に対してオフ指令を出力する。また、ステップS13が肯定されると、ステップS14に進む。
ステップS14では、検出温度が所定範囲内に入っているか否かを判定する。検出温度が所定範囲内に入っていない場合には、温度検出部76,77に異常が生じている可能性があると考えられる。そのため、ステップS14が否定されると、ステップS19に進み、スイッチ71,72に対してオフ指令を出力する。また、ステップS14が肯定されると、ステップS15に進む。
ステップS15では、温度検出部76により検出されたスイッチ71の検出温度と、温度検出部77により検出されたスイッチ72の検出温度との差である温度差ΔTを算出する。また、ステップS16では、例えば図6に示す関係を用い、ステップS12で取得した検出電流に基づいて、閾値THを設定する。
続くステップS17では、温度差ΔT(絶対値)が閾値THよりも大きいか否かを判定する。そして、ステップS17が否定されると、そのまま本処理を終了し、ステップS17が肯定されると、ステップS18に進む。ステップS18では、スイッチ71,72のいずれかでオフ異常が生じている旨を判定する。
ステップS18において、各スイッチ71,72の温度に基づいて、いずれのスイッチがオフ異常であるかを特定してもよい。すなわち、スイッチ71の温度とスイッチ72の温度とのうちいずれが高温であるかを判定し、高温であると判定されたスイッチについてオフ異常が生じていると判定する。
なお、スイッチ71,72の温度差ΔTとして、各スイッチ71,72におけるオン状態での温度上昇の傾き(温度上昇率)の差を算出し、その温度上昇の傾きの差に基づいて、各スイッチ71,72のオフ異常を判定する構成であってもよい。具体的には、電池制御装置50は、所定時間において各スイッチ71,72の温度変化量を算出し、その温度変化量の差と閾値との比較により、各スイッチ71,72におけるオフ異常の有無を判定する。
図8は、スイッチ71,72におけるオフ異常発生時のフェイルセーフ処理を示すフローチャートであり、本処理は電池制御装置50により所定周期で繰り返し実施される。このフェイルセーフ処理は、開閉部SW1~SW4ごとに各々実施されるとよい。
図8において、ステップS21では、図7の処理による判定結果を参照して、スイッチ71,72のいずれかでオフ異常が生じているか否かを判定し、オフ異常が生じている場合に、後続のステップS22に進む。ステップS22では、オフ異常が生じたスイッチを含む直列接続体が第1直列接続体61であるか否かを判定する。この場合、オフ異常のスイッチを含む直列接続体が第1直列接続体61であれば、ステップS23に進み、オフ異常のスイッチを含む直列接続体が第2直列接続体62であれば、ステップS24に進む。
ステップS23では、第1直列接続体61(すなわちオフ異常のスイッチを含む直列接続体)のスイッチ71,72に対してオフ指令を出力するとともに、第2直列接続体62(すなわちオフ異常のスイッチを含まない直列接続体)のスイッチ71,72に対してオン指令を出力する。
また、ステップS24では、第1直列接続体61(すなわちオフ異常のスイッチを含まない直列接続体)のスイッチ71,72に対してオン指令を出力するとともに、第2直列接続体62(すなわちオフ異常のスイッチを含む直列接続体)のスイッチ71,72に対してオフ指令を出力する。
その後、ステップS25では、開閉部SW1等における通電電流を、スイッチオフ異常が生じている旨の判定前に比べて制限する。すなわち、開閉部SW1等において、2並列の電流経路が1つの電流経路になることを鑑み、通電電流を少なくするように電流制限を実施する。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
開閉部SW1~SW4のオン時(閉駆動時)において、各スイッチ71,72の温度差ΔTを算出するとともに、その温度差ΔTが、電流検出部75の検出電流に基づき設定した閾値THよりも大きいことに基づいて、スイッチ71,72のいずれかにオフ異が生じている旨を判定するようにした。これにより、スイッチ71,72のオフ異常を適正に判定することができる。
各開閉部SW1~SW4において、直列接続体61,62におけるいずれかのスイッチにオフ異常が生じていると判定された場合に、直列接続体61,62のうちオフ異常のスイッチを含む一方の直列接続体のスイッチ71,72に対してオフ指令を出力するとともに、他方の直列接続体のスイッチ71,72に対してオン指令を出力するようにした。この場合、異常の発生後においても、開閉部SW1~SW4を介する通電を継続的に実施できる。また、異常発生側の直列接続体において二次的な異常の発生等を抑制できる。
スイッチオフ異常が生じている場合に、開閉部SW1等における通電電流を、スイッチオフ異常が生じている旨の判定前に比べて制限するようにした。これにより、開閉部SW1等における通電経路が片側に限定される場合において適正な通電を実施できる。
各スイッチ71,72のいずれかでオフ異常が生じている場合には異常側のスイッチがより高温になることに着目し、スイッチ71,72の温度差ΔTが閾値THよりも大きい場合において、各スイッチ71,72のうち高温である側においてオフ異常が生じていると判定するようにした。これにより、異常発生のスイッチを特定することが可能となる。
直列接続体61,62を構成する各スイッチ71,72を、同一の筐体81内に互いに対称に配置し、かつ同様の放熱構造を有するものとした。これにより、各スイッチ71,72において通電に伴い生じる温度上昇の特性を一致させることができる。そのため、スイッチ71,72の温度差ΔTに基づいて異常判定を実施する構成において、その異常判定を精度良く実施することができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1開閉部SW1においてスイッチ71,72のいずれかがオフ異常になった場合に、フェイルセーフ処理として、第1開閉部SW1と、その第1開閉部SW1に並列に設けられたバイパススイッチSW5とを制御するものとしている。
図9は、第1開閉部SW1のスイッチ71,72におけるオフ異常発生時のフェイルセーフ処理を示すフローチャートであり、本処理は電池制御装置50により所定周期で繰り返し実施される。
図9において、ステップS31では、図7の処理による判定結果を参照して、第1開閉部SW1のスイッチ71,72のいずれかでオフ異常が生じているか否かを判定し、オフ異常が生じている場合に、後続のステップS32に進む。ステップS32では、第1開閉部SW1のスイッチ71,72に対してオフ指令を出力するとともに、バイパススイッチSW5を閉状態(オン状態)とする。
本構成によれば、異常の発生後においても、バイパススイッチSW5を介する通電を継続的に実施できる。また、第1開閉部SW1の各直列接続体61,62において二次的な異常の発生等を抑制できる。
(第3実施形態)
本実施形態では、各直列接続体61,62におけるスイッチ71,72のいずれかでオフ異常が生じている場合において、どちらのスイッチ71,72でオフ異常が生じたのかに応じて、電流の流れ方と各スイッチ71,72の温度差ΔTとに違いが生じることに着目し、異常発生のスイッチを特定するようにしている。
つまり、各スイッチ71,72の通電時において、カソードが通電下流側を向くダイオードの側のスイッチでオフ異常が生じると、正常なスイッチと異常スイッチ側のダイオードとを電流が流れることに起因して、各スイッチ71,72の温度差が大きくなる。例えば図4に示す事例では、オフ異常が生じているスイッチはスイッチ72であり、そのスイッチ72に並列となるダイオード74はカソードが通電下流側を向くものとなっている。この場合、スイッチ72のオフ異常により各スイッチ71,72の温度差が大きくなる。
これに対し、各スイッチ71,72の通電時において、カソードが通電上流側を向くダイオードの側のスイッチ(図4で言えばスイッチ71)でオフ異常が生じると、これら各スイッチ71,72の直列接続体に電流が流れなくなり、かつ温度差が生じない状態となる。このことから、上記構成によれば、異常発生のスイッチを特定することが可能となる。
図10は、スイッチ71,72の異常判定処理を示すフローチャートであり、本処理は電池制御装置50により所定周期で繰り返し実施される。この異常判定処理は、各開閉部SW1~SW4において直列接続体61,62ごとに各々実施されるとよい。
図10において、ステップS41では、スイッチ71,72がオン中であるか否かを判定し、スイッチ71,72がオン中であることを条件に、後続のステップS42に進む。ステップS42では、電流検出部75により検出された検出電流と、温度検出部76,77により検出された各スイッチ71,72の検出温度とを取得する。また、ステップS43では、温度検出部76により検出されたスイッチ71の検出温度と、温度検出部77により検出されたスイッチ72の検出温度との差である温度差ΔTを算出する。ステップS44では、例えば図6に示す関係を用い、ステップS42で取得した検出電流に基づいて、閾値THを設定する。
その後、ステップS45では、検出電流が所定値よりも大きいか否かにより、直列接続体が電流の流れる通電状態であるか否かを判定する。そして、検出電流が所定値よりも大きければ、通電状態であるとしてステップS46に進み、検出電流が所定値以下であれば、通電状態でないとしてステップS48に進む。
ステップS46では、温度差ΔT(絶対値)が閾値THよりも大きいか否かを判定し、温度差ΔTが閾値THよりも大きいことを条件にステップS47に進む。ステップS47では、スイッチ71,72のうち、カソードが通電下流側を向くダイオードの側のスイッチでオフ異常が生じている旨を判定する。このとき、例えば図4に示す鉛蓄電池10から回転電機40への放電時においてスイッチ72でオフ異常が生じていれば、検出電流が所定値よりも大きく、かつ温度差ΔTが閾値THよりも大きいことに基づいて、スイッチ72(すなわちカソードが通電下流側を向くダイオードの側のスイッチ)でオフ異常が生じている旨が判定される。
また、ステップS48では、温度差ΔT(絶対値)が閾値THよりも小さいか否かを判定し、温度差ΔTが閾値THよりも小さいことを条件にステップS49に進む。ステップS49では、スイッチ71,72のうち、カソードが通電上流側を向くダイオードの側のスイッチでオフ異常が生じている旨を判定する。このとき、例えば図4に示す鉛蓄電池10から回転電機40への放電時においてスイッチ71でオフ異常が生じていれば、検出電流が所定値よりも小さく、かつ温度差ΔTが閾値THよりも小さいことに基づいて、スイッチ71(すなわちカソードが通電上流側を向くダイオードの側のスイッチ)でオフ異常が生じている旨が判定される。
本実施形態によれば、電流検出部75による検出電流と各スイッチ71,72の温度差ΔTとにより、スイッチ71,72のオフ異常判定に加え、異常発生のスイッチを特定することが可能となる。
(他の実施形態)
上記実施形態を例えば次のように変更してもよい。
・電源システムは、第1蓄電池及び第2蓄電池として鉛蓄電池10とリチウムイオン蓄電池20とを備えるものに限られない。例えば、鉛蓄電池10及びリチウムイオン蓄電池20のいずれかの代わりに、ニッケル水素蓄電池など他の二次電池を用いる構成としてもよい。また、第1蓄電池及び第2蓄電池をいずれも鉛蓄電池又はリチウムイオン蓄電池にすることも可能である。電源システムにおいて1つの蓄電池を用いる構成や3つ以上の蓄電池を用いる構成とすることも可能である。
・上記実施形態では、スイッチ71,72をスイッチモジュール80として一体化して設けたが、これを変更することも可能である。例えば、基板上に各スイッチ71,72をそれぞれ実装する構成であってもよい。ただし、これら各スイッチ71,72として同じ品番を用いる等、熱特性を一致させておくことが望ましい。
・車載電源システムに限定されず、車載以外の電源システムに本発明を適用することも可能である。
本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリーを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリーと一つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
50…電池制御装置、61…第1直列接続体、62…第2直列接続体、71,72…スイッチ、73,74…ダイオード、75…電流検出部、76,77…温度検出部、SW1~SW4…開閉部。

Claims (7)

  1. 直列接続された第1スイッチ(71)及び第2スイッチ(72)と、前記第1スイッチに並列となる第1ダイオード(73)と、前記第2スイッチに並列となる第2ダイオード(74)とを含み、かつ前記第1ダイオードと前記第2ダイオードとが互いに逆となる向きで接続されている直列接続体(61,62)を有する開閉部(SW1~SW4)と、
    前記第1スイッチの温度を検出する第1温度検出部(76)と、
    前記第2スイッチの温度を検出する第2温度検出部(77)と、
    前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを流れる電流を検出する電流検出部(75)と、を備えるシステムに適用され、
    前記開閉部の閉駆動時における前記第1温度検出部の検出温度と前記第2温度検出部の検出温度との差である温度差を算出する温度差算出部と、
    前記電流検出部の検出電流に基づいて、前記温度差との対比に用いる閾値を設定する設定部と、
    前記温度差算出部により算出された温度差が前記閾値よりも大きいことに基づいて、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのいずれかにオフ異常が生じていると判定する異常判定部と、を備えるスイッチ異常判定装置(50)。
  2. 前記開閉部は、前記直列接続体としての第1直列接続体(61)及び第2直列接続体(62)を並列接続して構成されており、
    前記開閉部を閉駆動する場合に前記第1直列接続体及び前記第2直列接続体の前記各スイッチに対してオン指令を出力するスイッチ制御部と、
    前記異常判定部により前記第1直列接続体及び前記第2直列接続体のいずれかの前記スイッチにオフ異常が生じていると判定された場合に、前記第1直列接続体及び前記第2直列接続体のうちオフ異常のスイッチを含む一方の前記直列接続体の前記第1スイッチ及び前記第2スイッチに対してオフ指令を出力するとともに、他方の前記直列接続体の前記第1スイッチ及び前記第2スイッチに対してオン指令を出力するフェイルセーフ処理部と、
    を備える請求項1に記載のスイッチ異常判定装置。
  3. 前記フェイルセーフ処理部は、前記異常判定部による前記オフ異常が生じている旨の判定に伴い一方の前記直列接続体の前記第1スイッチ及び前記第2スイッチに対してオフ指令を出力し、かつ他方の前記直列接続体の前記第1スイッチ及び前記第2スイッチに対してオン指令を出力する場合に、前記オフ異常が生じている旨の判定前に比べて、前記開閉部における通電電流を制限する請求項2に記載のスイッチ異常判定装置。
  4. 前記開閉部(SW1)に並列に設けられたバイパススイッチ(SW5)を有するシステムに適用され、
    前記異常判定部により前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのいずれかにオフ異常が生じていると判定された場合に、前記直列接続体の前記第1スイッチ及び前記第2スイッチに対してオフ指令を出力するとともに、前記バイパススイッチを閉状態とするフェイルセーフ処理部を備える請求項1~3のいずれか1項に記載のスイッチ異常判定装置。
  5. 前記異常判定部は、前記温度差算出部により算出された温度差が前記閾値よりも大きい場合に、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのうち高温である側においてオフ異常が生じていると判定する請求項1~4のいずれか1項に記載のスイッチ異常判定装置。
  6. 前記異常判定部は、
    前記電流検出部の検出電流が所定値よりも大きく、かつ前記温度差算出部により算出された温度差が前記閾値よりも大きいことに基づいて、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのうち、カソードが通電下流側を向く前記ダイオードの側のスイッチでオフ異常が生じていると判定する第1判定部と、
    前記電流検出部の検出電流が所定値よりも小さく、かつ前記温度差算出部により算出された温度差が前記閾値よりも小さいことに基づいて、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのうち、カソードが通電上流側を向く前記ダイオードの側のスイッチでオフ異常が生じていると判定する第2判定部と、
    を有する請求項1~4のいずれか1項に記載のスイッチ異常判定装置。
  7. 前記第1スイッチ及び前記第2スイッチは、同一の筐体(81)内において互いに対称に配置され、かつ同様の放熱構造を有している請求項1~6のいずれか1項に記載のスイッチ異常判定装置。
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