JP6662282B2 - 電源システム - Google Patents

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    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries

Description

本発明は、車両等に適用される電源システムに関するものである。
従来、蓄電池と電気負荷とを備える電源システムにおいて、蓄電池における充放電の制御を適正化する技術が各種提案されている。例えば、特許文献1では、電気負荷に対して並列接続された第1蓄電池及び第2蓄電池を備える電源システムが記載されている。この電源システムでは、電気負荷と第1蓄電池及び第2蓄電池とを接続する各通電経路にスイッチがそれぞれ設けられており、各スイッチを開閉させることで各蓄電池の充放電を制御している。具体的には、各充電池の充電状態等に基づいて、制御部(マイクロコンピュータ)により各スイッチの開閉制御が実施されている。
特開2012−130108号公報
ところで、上記電源システムにおいて、過電流が生じた場合には制御部によってフェールセーフ処理として遮断処理が実施される。例えば、蓄電池から電気負荷への電力供給時において、電気負荷で地絡が生じると、電気的に導通している経路に過電流が流れる。かかる場合には、制御部において、電流検出部により出力される検出信号に基づいて過電流が流れていることを判定し、過電流が流れている通電経路のスイッチを開放させることで、過電流を遮断している。しかしこの場合、制御部によるフェールセーフ処理の実施に際しては、過電流発生の状態が所定時間継続されることの判定処理などが行われ、これによりスイッチの開放に遅れが生じることが考えられる。かかる場合には、過電流が電源システムにその分長く流れることになり、不都合が生じるおそれがある。
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、過電流が生じた場合に電源システムを迅速に保護することができる電源システムを提供することにある。
第1の手段では、
電圧源(11,12,13,17)と、前記電圧源から電力を供給される電気負荷(16,17)と、前記電圧源と前記電気負荷とを接続する電気経路(L1〜L4)に設けられ、該電気経路を開放又は閉鎖する開閉部(21〜24)と、前記開閉部を開放させる開指令及び前記開閉部を閉鎖させる閉指令を出力し前記開閉部の開閉を制御する制御部(50)と、前記開閉部に流れる電流を検出する電流検出部(41〜44)と、を備え、
前記制御部は、前記電流検出部の検出信号を入力し、前記電圧源から前記開閉部を介して前記電気負荷へ給電が行われる負荷給電時において前記検出信号に基づいて前記開閉部に過電流が流れていることを判定するとともに、その判定に基づいて前記開指令を出力し、前記開閉部を開放させる電源システムであって、
前記電流検出部の検出信号が入力され、前記検出信号と所定の過電流判定値とを比較し、その比較の結果に基づいて、過電流発生の旨を示す過電流信号を出力する比較回路部(60)と、
前記過電流信号が入力された場合に、前記制御部から出力される開指令とは独立して前記開閉部を開放させ、過電流を遮断する遮断回路部(70)と、
を備えることを特徴とする。
上記電源システムでは、電気経路に設けられた開閉部が閉鎖されることで、電圧源から電気負荷に電力が供給される。この給電時において、電気負荷に地絡等が発生することにより電気経路に過電流が流れる場合がある。かかる場合には、制御部は、検出信号に基づいて開閉部に過電流が流れていることを判定し、開指令を出力することで開閉部を開放させる。しかしこの場合、制御部における遮断処理では、過電流が生じてから実際にスイッチが開放されるまでに時間がかかり、それに起因して電源システムに不都合が生じると考えられる。
この点上記構成では、制御部とは別に設けられた比較回路部や遮蔽回路部(電気回路)を用いて、電流検出部から入力される検出信号に基づいて開閉部に過電流が流れている旨を示す過電流信号を出力させ、それに伴って、制御部による開指令とは独立して開閉部を開放させるようにした。つまりこの場合、制御部による遮断処理とは異なる別系統の回路部によって、過電流を検出するとともに開閉部を開放させることで、過電流を迅速に遮断することができる。これにより、過電流が生じた場合に電源システムを迅速に保護することができる。
第2の手段では、前記制御部からの前記開指令及び前記閉指令を入力し、これら各指令に基づいて前記開閉部を開閉駆動させる駆動回路(52)を備え、前記遮断回路部は、前記過電流信号が入力された場合に、前記駆動回路から前記開閉部に対して出力される閉鎖駆動信号を無効化することにより前記開閉部を開放させる。
上記構成によれば、仮に過電流の発生後において制御部から閉指令が継続的に出力されていても、遮断回路部によって、駆動回路からの閉鎖駆動信号が無効化され、それに伴い開閉部が強制的に開放される。したがって、制御部の開閉指令を操作しなくても開閉部の開放が可能となり、ひいては過電流の発生時においていち早い対応が可能となる。
第3の手段では、前記開閉部をバイパスして前記電圧源と前記電気負荷とを接続するバイパス経路(L0,L6)に設けられ、該バイパス経路を開放又は閉鎖するバイパススイッチ(31,32)と、前記制御部から前記開指令が出力されたことに基づいて前記バイパススイッチを閉鎖するバイパス回路部(C1)と、を備え、前記制御部は、前記検出信号に基づいて前記開閉部に過電流が流れていると判定した場合に前記開指令を出力し、前記バイパススイッチが開放状態から閉鎖状態に切り替えられた後に、前記開閉部を開放させるものであって、前記遮断回路部は、前記過電流信号が入力された場合に、前記バイパススイッチが開放状態から閉鎖状態に切り替えられる前に前記開閉部を開放させる。
上記電源システムでは、電気経路又はバイパス経路を介して電気負荷へ電力の供給が常時可能となるよう、開閉部が開放される場合にはバイパススイッチが閉鎖される構成となっている。さらに、電気負荷への電力供給が途絶えることを防ぐため、開閉部の開指令が出力され、バイパススイッチが開放状態から閉鎖状態に切り替えられた後に、開閉部が開放される構成となっている。しかしこの場合、過電流発生に伴う遮断処理においても、バイパススイッチが閉鎖されるまで開閉部を開放することができない。そのため、過電流による影響が一層懸念される。
この点上記構成では、遮断回路部は、過電流信号が入力された場合に、バイパススイッチが開放状態から閉鎖状態に切り替えられる前に開閉部を開放させるようにしたため、バイパススイッチが閉鎖されることを待たずに開閉部を開放することができる。これにより、過電流発生時において開閉部をより迅速に開放させることができ、ひいては電源システムを好適に保護することができる。
第4の手段では、前記制御部は、前記過電流信号に基づいて前記遮断回路部により前記開閉部が開放された場合には、前記開閉部の前記開指令を出力しない。
上記電源システムでは、過電流が生じた場合、制御部による遮断処理よりも早く遮断回路部により開閉部が開放される。この場合、開閉部が開放される時点では、バイパススイッチは開放されている。しかしその後において、制御部による遮断処理によって開閉部の開指令が出力されると、バイパススイッチが閉鎖される。かかる場合には、過電流が一旦遮断されたにもかかわらず、過電流が再度電源システムに流れることになり不都合が生じると考えられる。
この点上記構成では、過電流信号に基づいて開閉部が開放された場合には、制御部は、開閉部の開指令を出力しないようにしたため、開閉部の開指令に伴ってバイパススイッチが閉鎖されることを回避することができる。これにより、過電流が意図せずに電源システムの別経路に流れることを防ぐことができる。
第5の手段では、前記バイパススイッチは、機械式リレーである。
機械式リレーの場合、接点の開閉のための時間を要し、半導体スイッチに比べてスイッチの切り替わりにより多くの時間を要する。そのため、バイパススイッチが機械式リレーである場合、制御部による遮断処理では過電流の影響が一層懸念される。この点上記構成では、過電流発生時において、機械式リレーのバイパススイッチが閉鎖されることを待たずに開閉部を開放することができるため、開放部を開放させるまでの時間を一層短縮することができる。
第6の手段では、前記電圧源として、互いに並列接続される第1蓄電池(11)及び第2蓄電池(12)を備えるとともに、それら第1蓄電池及び第2蓄電池の間の通電経路に前記開閉部として直列で設けられる第1開閉部(21,23)及び第2開閉部(22,24)と、前記各開閉部に流れる電流を検出する第1電流検出部(41,43)と第2電流検出部(42,44)とを備え、それら第1開閉部及び第2開閉部の間の中間点に電気負荷が接続され、前記制御部は、前記各開閉部に対し、前記閉指令及び前記開指令をそれぞれ出力し、前記各開閉部の開閉を制御し、前記バイパス経路は、前記第1開閉部をバイパスして前記電圧源と前記電気負荷とを接続するものであって、前記バイパス回路部は、前記制御部から前記各開閉部の両方に対して前記開指令が出力されたことに基づいて前記バイパススイッチを閉鎖する。
上記構成によれば、2電源システムにおいても、過電流が生じた場合に電源システムを迅速に遮断することができ、ひいては電源システムを適正に保護することができる。
第7の手段では、前記制御部に入力される検出信号は、前記電流検出部の検出値の変化を抑制する第1なまし処理が実施されたものであり、前記比較回路部に入力される検出信号は、前記電流検出部の検出値の変化を抑制する第2なまし処理が実施されたものであって、前記第2なまし処理の方が、第1なまし処理に比べてなまし度合いが小さくなるように設定される。
電流検出部の検出値に対するなまし処理において、なまし度合いが小さい方が、それよりも大きい場合に比べて、応答性が良くなる。この点を考慮し、第2なまし処理の方が、第1なまし処理に比べてなまし度合いが小さくなるように設定したため、比較回路部に入力される検出信号の方が、制御部に入力される検出信号よりも応答性が良くなる。これにより、比較回路部の方が過電流をより迅速に検出することができる。
第1実施形態の電源システムを示す電気回路図。 マイコンによるスイッチの開閉を説明するための図。 蓄電池から電気負荷への電力供給を示す図。 従来の電源システムにおける過電流発生時の遮断処理を示す図。 従来の電源システムにおける過電流発生時の遮断処理のタイムチャート。 第1実施形態における過電流発生時の強制遮断を示す図。 マイコンにおける処理を示すフローチャート。 第1実施形態の過電流発生時の強制遮断のタイムチャート。 第2実施形態の電源システムを示す電気回路図。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、エンジン(内燃機関)を駆動源として走行する車両において当該車両の各種機器に電力を供給する車載電源システムを具体化するものとしている。
図1に示すように、本電源システムは、第1蓄電池及び第2蓄電池として鉛蓄電池11とリチウムイオン蓄電池12とを有する2電源システムである。各蓄電池11,12に対しては発電機としてのオルタネータ13による充電が可能となっており、また、各蓄電池11,12からはスタータ14や、各種の電気負荷15,16への給電が可能となっている。本システムでは、オルタネータ13に対して並列に鉛蓄電池11及びリチウムイオン蓄電池12が接続されるとともに、電気負荷15,16に対して並列に鉛蓄電池11及びリチウムイオン蓄電池12が接続されている。なお、本実施形態において、各蓄電池11,12、及びオルタネータ13が「電圧源」に相当する。
鉛蓄電池11は周知の汎用蓄電池である。これに対し、リチウムイオン蓄電池12は、鉛蓄電池11に比べて、充放電における電力損失が少なく、出力密度、及びエネルギ密度の高い高密度蓄電池である。リチウムイオン蓄電池12は、鉛蓄電池11に比べて充放電時のエネルギ効率が高い蓄電池であるとよい。また、リチウムイオン蓄電池12は、それぞれ複数の単電池を有してなる組電池として構成されている。これら各蓄電池11,12の定格電圧はいずれも同じであり、例えば12Vである。
図示による具体的な説明は割愛するが、リチウムイオン蓄電池12は、収容ケースに収容されて基板一体の電池ユニットUとして構成されている。電池ユニットUは、出力端子T1,T2,T0を有しており、このうち出力端子T1,T0に鉛蓄電池11とオルタネータ13とスタータ14と電気負荷15とが接続され、出力端子T2に電気負荷16が接続されている。
オルタネータ13の回転軸は、図示しないエンジン出力軸に対してベルト等により駆動連結されており、エンジン出力軸の回転によってオルタネータ13の回転軸が回転する。すなわち、オルタネータ13は、エンジン出力軸や車軸の回転により発電(回生発電)を行う。
各電気負荷15,16は、各蓄電池11,12から供給される供給電力の電圧について要求が相違するものである。このうち電気負荷16には、供給電力の電圧が一定又は少なくとも所定範囲内で変動するよう安定であることが要求される定電圧要求負荷が含まれる。これに対し、電気負荷15は、定電圧要求負荷以外の一般的な電気負荷である。電気負荷16は被保護負荷とも言える。また、電気負荷16は電源失陥が許容されない負荷であり、電気負荷15は、電気負荷16に比べて電源失陥が許容される負荷であるとも言える。
定電圧要求負荷である電気負荷16の具体例としては、ナビゲーション装置やオーディオ装置、メータ装置、エンジンECU等の各種ECUが挙げられる。この場合、供給電力の電圧変動が抑えられることで、上記各装置において不要なリセット等が生じることが抑制され、安定動作が実現可能となっている。電気負荷16として、電動ステアリング装置やブレーキ装置等の走行系アクチュエータが含まれていてもよい。また、電気負荷15の具体例としては、シートヒータやリヤウインドウのデフロスタ用ヒータ、ヘッドライト、フロントウインドウのワイパ、空調装置の送風ファン等が挙げられる。
次に、電池ユニットUにおける電気的構成を説明する。図1に示すように、電池ユニットUには、ユニット内電気経路として、各出力端子T1,T2を繋ぐ通電経路L1と、通電経路L1上の接続点N1とリチウムイオン蓄電池12とを繋ぐ通電経路L2とが設けられている。このうち通電経路L1に第1スイッチ21が設けられ、通電経路L2に第2スイッチ22が設けられている。なお、鉛蓄電池11とリチウムイオン蓄電池12とを接続する電気経路で言えば、接続点N1よりも鉛蓄電池11の側に第1スイッチ21が設けられ、接続点N1よりもリチウムイオン蓄電池12の側に第2スイッチ22が設けられている。
これら各スイッチ21,22は、例えば2×n個のMOSFET(半導体スイッチング素子)を備え、その2つ一組のMOSFETの寄生ダイオードが互いに逆向きになるように直列に接続されている。この寄生ダイオードによって、各スイッチ21,22をオフ状態とした場合にそのスイッチが設けられた経路に流れる電流が完全に遮断される。なお、スイッチ21,22として、MOSFETに代えて、IGBTやバイポーラトランジスタ等を用いることも可能である。スイッチ21,22としてIGBTやバイポーラトランジスタを用いた場合、上記の寄生ダイオードの代わりに、スイッチ21,22それぞれに逆向きのダイオードを並列接続させてもよい。
また、電池ユニットUには、第1スイッチ21を迂回するバイパス経路L0が設けられている。バイパス経路L0は、出力端子T0と通電経路L1上の接続点N1とを接続するように、通電経路L1に並列に設けられている。つまり、バイパス経路L0によって、第1スイッチ21を介さずに、鉛蓄電池11と電気負荷16との接続が可能となっている。バイパス経路L0上には、ヒューズ30と、常閉式の機械式リレーからなるバイパススイッチ31とが直列に設けられている。なお、ヒューズ30は、バイパススイッチ31よりも鉛蓄電池11の側に、すなわちバイパススイッチ31と出力端子T0との間に設けられている。
この構成により、バイパススイッチ31を閉鎖状態にすることで、第1スイッチ21がオフ(開放)されていても鉛蓄電池11と電気負荷16とが電気的に接続される。例えば、車両の電源スイッチ(イグニッションスイッチ)がオフされている状態では、バイパススイッチ31を介して電気負荷16に対して暗電流が供給される。なお、バイパス経路L0、ヒューズ30及びバイパススイッチ31を、電池ユニットU外に設けることも可能である。
電池ユニットUは、各スイッチ21,22、及びバイパススイッチ31のオンオフ(開閉)を制御するマイコン50(制御部)を備えている。マイコン50は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース等を備えている。マイコン50には、電池ユニットU外のECU100が接続されている。つまり、これらマイコン50及びECU100は、CAN等の通信ネットワークにより接続されて相互に通信可能となっており、マイコン50及びECU100に記憶される各種データが互いに共有できるものとなっている。
マイコン50は、各蓄電池11,12の蓄電状態や、上位制御装置であるECU100からの指令信号に基づいて、各スイッチ21,22、及びバイパススイッチ31のオンオフを制御する。具体的には、マイコン50は、各スイッチ21,22を開放させる開指令、及び各スイッチ21,22を閉鎖させる閉指令を出力することで開閉を制御する。ここで、スイッチを閉鎖させることに関して言えば、マイコン50は、閉(オン)指令を駆動回路52に出力する。そして、駆動回路52によって、対応するスイッチのゲート信号、つまり閉鎖駆動信号が出力される。具体的には、例えば10Vに昇圧生成されたゲート電圧が出力されることで、対応するスイッチが閉鎖(オン)される。なお、図1では、第2スイッチ22に対する開閉制御を示しているが、第1スイッチ21に対しても同様に実施される。
このように、マイコン50のスイッチのオンオフ制御により、鉛蓄電池11とリチウムイオン蓄電池12とを選択的に用いて充放電が実施される。また、マイコン50は、電気負荷16(非保護負荷)に対して、各蓄電池11,12から常時電力が供給されるよう制御している。そのため、第1スイッチ21及び第2スイッチ22のいずれもが開放(オフ)状態となる場合には、バイパススイッチ31が閉鎖されるようになっている。
ここで、スイッチの開閉について図2を用いて説明する。マイコン50は、各スイッチ21,22を開放又は閉鎖させるため、各スイッチ21,22の駆動回路52に対して開指令又は閉指令をそれぞれ出力する。そして、その開指令又は閉指令に基づいて駆動回路52からゲート信号が出力されることでスイッチ21,22の開閉が実施される。一方、マイコン50から出力された各スイッチの開閉指令は、バイパススイッチ31の開閉を制御するNOR回路C1にも入力される。具体的には、NOR回路C1には、第1スイッチ21の開閉指令と、第2スイッチ22の開閉指令とが入力される。そして、NOR回路C1から出力された信号が「1」であればバイパススイッチ31が閉鎖され、「0」であればバイパススイッチ31が開放される。
図2において、NOR回路C1には、各スイッチ21,22の指令が開指令の場合に「0」が入力され、閉指令の場合に「1」が入力されるようになっている。そのため、各スイッチ21,22の少なくともいずれかに閉指令が出力されている場合はバイパススイッチ31が開放され、各スイッチ21,22の両方に対して開指令が出力されている場合はバイパススイッチ31が閉鎖される。このように、各スイッチ21,22の開放(オフ)とバイパススイッチ31の閉鎖(オン)が行われる際には、電気負荷16に対する電源遮断が生じないよう、マイコン50から第1スイッチ21及び第2スイッチ22の両方に対して開(オフ)指令が出力されたことに基づいてバイパススイッチ31が閉鎖されるようになっている。
さらに、本電源システムでは、電気負荷16への電力供給が途絶えるのを防ぐため、各スイッチ21,22の両方に対して開(オフ)指令が出力されることに伴いバイパススイッチ31が開放状態から閉鎖状態に切り替えられた後に、各スイッチ21,22が開放される構成となっている。つまりこの場合、スイッチの開指令が出力されてから実際にそのスイッチが開放されるまでに遅れを持たせており、駆動回路52には、図示しないディレイ回路が設けられている。これにより、第1スイッチ21又は第2スイッチ22の閉鎖状態とバイパススイッチ31の閉鎖状態とが重複し、電気負荷16への給電が途絶えることを防止している。
また、電池ユニットUは、第1スイッチ21に流れる電流を検出する第1電流検出部41と、第2スイッチ22に流れる電流を検出する第2電流検出部42とを備えている。具体的には、通電経路L1上に第1電流検出部41が設けられ、通電経路L2上に第2電流検出部42が設けられている。なお、第1電流検出部41を、例えば、第1スイッチ21における2つ1組の対になったMOSFETの間に設けてもよい。この場合、第1電流検出部41は、MOSFET間に流れる電流を検出する。なお、第2電流検出部42も同様に、第2スイッチ22に対して設けてもよい。
以上のように構成される電源システムでは、鉛蓄電池11及びリチウムイオン蓄電池12の少なくとも一方から電気負荷16への電力の供給が可能となっている。図3では、例えばリチウムイオン蓄電池12から電気負荷16へ給電を行っている場合を示している。この場合、マイコン50によって、第1スイッチ21に対してはオフ指令がなされることにより第1スイッチ21が開放(オフ)状態となっており、第2スイッチ22に対してはオン指令がなされることにより第2スイッチ22が閉鎖(オン)状態となっている。
ところで、電気負荷16への給電時において、例えば電気負荷16で地絡が発生すると、電気的に導通した経路に過電流が流れることになる。図3の場合、第2スイッチ22を経由してリチウムイオン蓄電池12から電気負荷16に過電流が流れ、スイッチや電気経路の耐性等が問題となる。このような過電流異常が生じた場合、従来の電源システムでは、マイコン50によるフェールセーフ処理(遮断処理)が実施される。かかるフェールセーフ処理について以下に説明する。
図1において、まず第2電流検出部42から出力される検出値(電流値)が、第1フィルタ51aを介し、マイコン50に検出信号として入力される。第1フィルタ51aは、ローパスフィルタであり、ここでは検出値の変化を抑制するために第1なまし処理が実施される。そして、マイコン50にて、入力された検出信号に基づいて過電流が流れていることが判定される。具体的には、入力された電流値(検出信号)が閾値Th1よりも大きくなっている状態が所定時間継続した場合に過電流が流れていると判定される。そして、マイコン50は、過電流が流れていると判定すると駆動回路52に第2スイッチ22の開(オフ)指令を出力する。
そして、マイコン50から第2スイッチ22のオフ指令が出力されたことに基づいてバイパススイッチ31が閉鎖される(図4)。この場合、地絡した電気負荷16と鉛蓄電池11とが導通することでバイパス経路L0に過電流が流れ、ヒューズ30が溶断される。そしてこれにより、バイパス経路L0が遮断される。また、第2スイッチ22のオフ指令が出力されている状況下においてバイパススイッチ31が閉鎖されることで、第2スイッチ22が開放(オフ)される。これにより、電源システムにおいて過電流が遮断される。
このようなマイコン50によるフェールセーフ処理を、図5のタイミングチャートを用いて説明する。図5では、リチウムイオン蓄電池12から電気負荷16への給電時において電気負荷16で地絡が生じた場合を想定しており、タイミングチャートの開始時において、第1スイッチ21は開放状態、第2スイッチ22は閉鎖状態となっている。なお、図中の第2スイッチ22の電流値は、マイコン50に入力される検出信号に基づく値を示している。つまり、第1なまし処理が実施された電流値を示している。
タイミングt1において電気負荷16で地絡が発生すると第2スイッチ22を流れる電流が大きくなり、タイミングt2にて閾値Th1を上回ると、過電流が流れているか否かの判定が開始される。具体的には、電流値が閾値Th1を上回った期間が所定時間を超えた場合に、過電流が流れていると判定される。
タイミングt3にて、第2スイッチ22に過電流が流れていると判定されると、第2スイッチ22の開(オフ)指令が出力される。このとき、第1スイッチ21及び第2スイッチ22の両方に対し開指令が出力されることに伴いリレーコイルの通電がオフされる。そして、タイミングt4にてバイパススイッチ31が閉鎖される。その後、バイパススイッチ31が閉鎖されたことに起因して、第2スイッチ22が開放(オフ)される。具体的には、バイパススイッチ31の閉鎖に伴いバイパス経路L0に電流が流れたことが検出され、それに基づいて第2スイッチ22が開放される(タイミングt5)。
図5において、マイコン50によるフェールセーフ処理では、電気負荷16で地絡が発生してから第2スイッチ22が開放されるまでタイミングt1〜t5の時間(数百ms)を要することになる。なお、タイミングt1〜t5の時間として具体的には、地絡発生から閾値Th1を超えるまでの時間(タイミングt1〜t2)、過電流の判定に要する時間(タイミングt2〜t3)、バイパススイッチ31の接続時間(タイミングt3〜t4)、第2スイッチ22の開放時間(タイミングt4〜t5)が相当する。
このようにマイコン50におけるフェールセーフ処理では、過電流が生じてから実際に電源システムが遮断されるまでの時間に起因して電源システムに不都合が生じると考えられる。さらに、マイコン50における演算負荷等によっては、過電流判定等のフェールセーフ処理自体に遅れが生じることも考えられる。
そこで、本実施形態における電源システムでは、各電流検出部41,42の検出信号と所定の過電流判定値とを比較し、その比較の結果に基づいて、過電流発生の旨を示す過電流信号を出力する比較回路部60と、過電流信号が入力された場合に、マイコン50から出力される開指令とは独立して各スイッチ21,22を開放させて過電流を遮断する遮断回路部70と、を備えるようにした。すなわち、電気回路により構成されるハードウェアを用いることにより、マイコン50によるフェールセーフ処理とは独立して、各スイッチ21,22を開放させ、電源システムを強制的に遮断するようにした。
上記ハードウェアによる強制遮断について説明する。各スイッチ21,22を流れる電流は、各電流検出部41,42としてのシャント抵抗により検出され、アンプを介して各フィルタ51a,51bに入力される。そして、各電流検出部41,42の検出値(電流値)が、第2フィルタ51bを介し、比較回路部60に検出信号として入力される。第2フィルタ51bは、ローパスフィルタであり、ここでは検出値の変化を抑制するために第2なまし処理が実施される。なお、本実施形態では、第1なまし処理のなまし度合に比べて、第2なまし処理のなまし度合の方が小さくなるように設定されている。すなわち、第2フィルタ51bから出力される検出信号(電流値Ib)は、第1フィルタ51aから出力される検出信号(電流値Ia)よりも応答性が良いものとなっている。
比較回路部60は、コンパレータ61とラッチ回路62とを有している。コンパレータ61では、第2なまし処理が実施された電流値Ibと、閾値Th2とが大小比較される。閾値Th2は、過電流が流れていることを判定できる過電流判定値として設けられるものであって、通常時の電流の使用領域に電流検出部のばらつきを考慮した値となっている。ここでは、閾値Th2は数百Aに設定される。なお、本実施形態では、閾値Th2と閾値Th1を同じ値としているが、互いに異なる値としてもよい。例えば、閾値Th2を閾値Th1よりも大きい値としてもよく、又、閾値Th2を閾値Th1よりも小さい値としてもよい。コンパレータ61は、入力された電流値Ibが閾値Th2を超えるとハイ状態の信号、すなわち過電流信号をラッチ回路62に出力する。
ラッチ回路62は、例えばフリップフロップ回路を用いて構成されており、コンパレータ61から出力される信号を保持できるようになっている。そのためコンパレータ61から出力される信号がハイ状態の信号である間、そのハイ状態の信号が保持される。つまり過電流が検出された場合、比較回路部60から過電流信号が出力される。
そして、比較回路部60から出力された過電流信号は、遮断回路部70に入力される。遮断回路部70は、遮断回路71とバイポーラトランジスタ72とを有している。遮断回路71は過電流信号に基づいて、バイポーラトランジスタ72のベース信号を出力する。これにより、バイポーラトランジスタ72が閉鎖(オン)される。バイポーラトランジスタ72のコレクタ側は、駆動回路52が出力するスイッチ21,22のゲート信号の信号経路に接続されている。一方、エミッタ側は、グランドに接続されている。そのため、遮断回路部70に過電流信号が入力されるとバイポーラトランジスタ72がオン状態となり、スイッチ21,22の閉鎖駆動信号に基づく電圧がグランドレベルに落ちる。つまり、各スイッチ21,22の閉(オン)指令が強制的に無効化(停止)される。これにより、各スイッチ21,22が開放され、過電流が遮断される。なお、バイポーラトランジスタ72に代えて、IGBTやMOSFET等を用いることも可能である。
また、ラッチ回路62から出力される過電流信号は、マイコン50からのリセット信号によりリセットされる。
図6には、本実施形態における強制遮断の概略を示す。図6では、リチウムイオン蓄電池12から電気負荷16への給電時において電気負荷16で地絡が生じた場合に、マイコン50から出力される第2スイッチ22のオン指令を遮断回路部70によって停止させることで、第2スイッチ22を強制的に開放(オフ)させている。つまりこの場合、マイコン50のフェールセーフ処理によってオン指令からオフ指令に切り替わるよりも前に、遮断回路部70によって第2スイッチ22が開放される。そのため、バイパススイッチ31が開放された状態で、第2スイッチ22が開放される。これにより、ヒューズ30が溶断されることも回避される。
なお、図6では、第2スイッチ22を強制的に開放(オフ)させる場合を示しているが、第1スイッチ21に対しても同様に実施される。すなわち、鉛蓄電池11から電気負荷16への給電時において電気負荷16で地絡が生じた場合には、マイコン50から出力される第1スイッチ21のオン指令を遮断回路部70が停止させることで、第1スイッチ21が強制的に開放(オフ)されることになる。
一方、本実施形態ではハードウェアによる強制遮断と並行してマイコン50によるフェールセーフ処理も実施される。ここでマイコン50が実行する処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。図7のフローチャートに係る処理は、所定の周期毎に繰り返し実行される。
まず、ステップS11にて、イグニッションスイッチがオンであるか否かを判定する。ステップS11がYESであればステップS12に進み、ステップS11がNOであればそのまま本処理を終了する。
ステップS12では、第1スイッチ21をオフとする指令(開指令)を出力しているか否かを判定し、ステップS13では、第2スイッチ22をオフとする指令(開指令)を出力しているか否かを判定する。ここで、本電源システムでは、イグニッションスイッチがオンである場合は原則として各スイッチ21,22が共にオフ状態になることはなく、少なくともいずれかがオン状態となっている。そのため、ステップS12がYESであることは、第1スイッチ21がオフ状態、第2スイッチ22がオン状態であることを意味し、ステップS13がYESであることは、第1スイッチ21がオン状態、第2スイッチ22がオフ状態であることを意味し、ステップS13がNOであることは、第1スイッチ21及び第2スイッチ22がオン状態であることを意味する。
すなわち、ステップS12が肯定される場合は、リチウムイオン蓄電池12から電気負荷16へ給電が行われている状態であり、ステップS13が肯定される場合は、鉛蓄電池11から電気負荷16へ給電が行われている状態であり、ステップS13が否定される場合は、鉛蓄電池11及びリチウムイオン蓄電池12から電気負荷16へ給電が行われている状態となる。
ステップS14では、過電流を検出したか否かを判定する。具体的には、第2電流検出部42によって検出されマイコン50に入力される電流値Iaが閾値Th1を超え、かつ所定時間継続したか否かを判定する。ステップS14がYESであれば、フェールセーフ処理として第2スイッチ22をオフとする指令を出力する(ステップS15)。続くステップS16では、バイパススイッチ31を閉鎖させる。
ステップS17では、過電流を検出したか否かを判定する。具体的には、第1電流検出部41によって検出されマイコン50に入力される電流値Iaが閾値Th1を超え、かつ所定時間継続したか否かを判定する。ステップS17がYESであれば、フェールセーフ処理として第1スイッチ21をオフとする指令を出力する(ステップS18)。続くステップS16では、バイパススイッチ31を閉鎖させる。
ステップS19では、過電流を検出したか否かを判定する。具体的には、各電流検出部41,42によって検出されマイコン50に入力される各電流値Iaが閾値Th1を超え、かつ所定時間継続したか否かを判定する。ステップS19がYESであれば、すなわち各電流値Iaの少なくともいずれかが閾値Th1を超え、かつ所定時間継続した場合は、フェールセーフ処理として第1スイッチ21及び第2スイッチ22をオフとする指令を出力する(ステップS20)。続くステップS15では、バイパススイッチ31を閉鎖させる。
一方、ステップS14,S17,S19がNOであれば、そのまま本処理を終了する。なお、本実施形態では、これらステップS14,S17,S19が否定されている状況下、すなわちマイコン50において過電流が流れていることが判定される前に、比較回路部60で過電流を検出し、遮断回路部70によりスイッチ21,22を開放させる。
ここで、本実施形態における強制遮断によって過電流が遮断された後において、マイコン50のフェールセーフ処理(遮断処理)としてスイッチのオフ指令が出力されると、バイパススイッチ31が閉鎖されることになる。この場合、過電流が一旦遮断された状態となっているにもかかわらず、過電流が再び電源システムを流れることになり、不都合が生じると考えられる。例えば、バイパス経路L0に過電流が流れ、ヒューズ30が溶断されることになる。
そこで、本実施形態では、遮断回路部70によってスイッチ21,22が開放された後には、バイパススイッチ31が閉鎖されないようにしている。具体的には、マイコン50がフェールセーフ処理としてスイッチ21,22のオフ指令を出力しないようにしている。より詳しくは、ラッチ回路62が、スイッチ21,22が強制的に開放された旨を示す信号をマイコン50に出力し、その信号に基づいてマイコン50が対応するスイッチのオン指令を継続する。つまり、スイッチ21,22の両方に対してオフ指令が出力されないようにすることで、バイパススイッチ31が閉鎖されることを回避している。
続いて、図8のタイミングチャートを用いて、本実施形態における強制遮断について説明する。図8では、図5と同様、リチウムイオン蓄電池12から電気負荷16への給電時において電気負荷16で地絡が生じた場合を想定しており、タイミングチャートの開始時において、第1スイッチ21はオフ状態、第2スイッチ22はオン状態となっている。なお、図中の第2スイッチ22の電流値の実線は、比較回路部60に入力される検出信号に基づく値Ibを示している。つまり、第2なまし処理が実施された電流値を示している。一方、一点鎖線は、図5に示したマイコン50に入力される検出信号に基づく値Iaを示している。
タイミングt11において電気負荷16で地絡が発生すると第2スイッチ22を流れる電流が大きくなり、タイミングt12にて電流値Ibが閾値Th2を上回ると、比較回路部60のコンパレータ61の出力信号がハイの状態となり、過電流信号として直ちに遮断回路部70へ出力される。
そして、過電流信号に基づいて、タイミングt3にて遮断回路部70により第2スイッチ22の閉(オン)指令が停止されることで、第2スイッチ22が開放(オフ)される。これにより、過電流が遮断され、電源システムが保護される。
またこのとき、第2スイッチ22が開放された旨を示す信号がマイコン50に入力されることで、第2スイッチ22の閉(オン)指令が維持される。つまり、タイミングt13は、マイコン50にて過電流が流れていると判定されるタイミングt14よりも早くなっている。そして、第2スイッチ22の閉(オン)指令が維持されることで、バイパススイッチ31が開放状態のまま維持される。
図8において、本実施形態における強制遮断では、電気負荷16で地絡が発生してから第2スイッチ22が開放されるまでの時間は、タイミングt11〜t13の時間(数百μs)となり、図5のタイミングt1〜t5の時間(数百ms)に比べて、大いに短縮されている。具体的には、マイコン50とは別に設けられた電気回路を用いる強制遮断を実施することで、マイコン50での過電流の判定時間(タイミングt2〜t3)や、バイパススイッチ31の接続時間(タイミングt3〜t4)を省くことができるため、第2スイッチ22を開放させるまでの時間を好適に短縮することができる。さらに、比較回路部60に入力される検出信号(電流値Ib)は、第2フィルタ51bを介しているため、地絡発生から閾値Th1を超えるまでの時間(タイミングt11〜t12)についても、図5におけるタイミングt1〜t2の時間より短縮されている。
上記のように本実施形態における強制遮断では、マイコン50によるフェールセーフ処理に比べて、迅速に電源システムを保護することができる。この場合、マイコン50によるフェールセーフ処理は確実性を優先した制御であるのに対して、本実施形態における強制遮断は、迅速性を優先した制御であるとみなすことができる。
さらに、本実施形態では、ラッチ回路62から出力される過電流信号がマイコン50によってリセットされる。本実施形態において、例えば、強制遮断により電源システムが一旦遮断された後において、マイコン50の過電流判定では過電流が流れていると判定されない、つまり電流値は正常であると判定された場合には、ラッチ回路62から出力される過電流信号がリセットされる構成としてもよい。この場合、マイコン50の過電流判定では過電流が流れていると判定されなければ、過電流発生が一時的なもの(ノイズ混入等)とみなすことができ、強制的に開放したスイッチを再び閉鎖させ電源システムを復帰させることができる。つまり、かかる構成では、過電流発生時において、いち早い対応が可能となることに加え、過電流の誤判定の復帰対応が可能となる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
電源システムにおける過電流発生時において、マイコン50によるフェールセーフ処理では過電流判定等に時間がかかり、スイッチの開放に遅れが生じることが考えられ、過電流に伴う不都合が生じるおそれがある。この点を考慮し、マイコン50とは別に比較回路部60や遮断回路部70(電気回路)を用い、電流検出部41,42から入力される検出信号と所定の過電流判定値とを比較し、その比較の結果に基づいて過電流発生の旨を示す過電流信号を出力させ、その過電流信号に基づいてマイコン50による開指令とは独立してスイッチ21,22を開放させるようにした。つまりこの場合、マイコン50によるフェールセーフ処理とは異なる別系統の回路部によって、過電流を検出するとともに開閉部を開放させることで、例えばマイコン50における過電流判定に要する時間(タイミングt2〜タイミングt3)を省くことができ、過電流を迅速に遮断することができる。これにより、過電流が生じた場合に電源システムを迅速に保護することができる。
上記構成によれば、仮に過電流の発生後においてマイコン50から閉(オン)指令が継続的に出力されていても、遮断回路部70によって、駆動回路52からの閉鎖駆動信号が無効化され、それに伴いスイッチ21,22が強制的に開放される。したがって、マイコンの開閉指令を操作しなくてもスイッチ21,22の開放が可能となり、ひいては過電流の発生時においていち早い対応が可能となる。
また、遮断回路部70は、過電流信号が入力された場合に、バイパススイッチ31が開放状態から閉鎖状態に切り替えられる前にスイッチ21,22を開放させるようにしたため、バイパススイッチ31が閉鎖されることを待たずにスイッチ21,22を開放することができる。さらに、バイパススイッチ31は機械式リレーであるため、リレー接続に要する時間(タイミングt3〜タイミングt4)を省くことができる。これにより、過電流を一層迅速に遮断することができる。
さらに、遮断回路部70によってスイッチ21,22が開放された場合、マイコン50は、スイッチ21,22の開(オフ)指令を出力しないようにしたため、スイッチ21,22のオフ指令に伴ってバイパススイッチ31が閉鎖されることを回避することができる。これにより、過電流が意図せずにバイパス経路L0に流れることを防ぐことができ、ヒューズ30が溶断されることも防ぐことができる。
電流検出部41,42の検出値に対するなまし処理において、なまし度合いが小さい方が、それよりも大きい場合に比べて、応答性が良くなる。この点を考慮し、第2フィルタ51bにおける第2なまし処理の方が、第1フィルタ51aにおける第1なまし処理に比べてなまし度合いが小さくなるように設定したため、比較回路部60に入力される検出信号(電流値Ib)の方が、マイコン50に入力される検出信号(電流値Ia)よりも応答性が良くなる。これにより、比較回路部60の方が過電流をより迅速に検出することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。かかる電源システムについて、図9を用いて説明する。なお、図においては、説明の便宜上、上述の図1に準ずる構成については同じ符号を付すとともに説明を適宜割愛する。また、マイコン50や、比較回路部60、遮断回路部70等について、図示は省略している。
図9に示す電池ユニットUでは、出力端子T1,T0に鉛蓄電池11とスタータ14と電気負荷15とが接続され、出力端子T2に発電機としてのISG17(Integrated Starter Generator)が接続され、出力端子T3に電気負荷16が接続されている。ISG17は、エンジン出力軸の回転により発電(回生発電)を行う発電機として機能する一方、エンジン出力軸に回転力を付与する力行機能も併せ持っている。なお、ISG17が力行機能を発揮する(力行駆動する)場合は、各蓄電池11,12から電力が供給されることになり、かかる場合のISG17は電気負荷とみなすことができる。また、図9では、電気負荷15,16のうち、電気負荷16に定電圧要求負荷が含まれる。なお、出力端子T2に他の電気負荷が接続されていてもよい。
電池ユニットUにおいて、通電経路L1に第1スイッチ21が設けられ、通電経路L2に第2スイッチ22が設けられている。また、通電経路L1において出力端子T1と第1スイッチ21との間の接続点N2には分岐経路L3の一端が接続されるとともに、通電経路L2においてリチウムイオン蓄電池12と第2スイッチ22との間の接続点N4には分岐経路L4の一端が接続されており、これら分岐経路L3,L4の他端同士が中間点N3で接続されている。また、中間点N3と出力端子T3とが通電経路L5により接続されている。
分岐経路L3,L4にはそれぞれ第3スイッチ23,第4スイッチ24が設けられている。第3スイッチ23,第4スイッチ24はそれぞれMOSFET等の半導体スイッチにより構成されている。そして、各経路L3〜L5を通じて、各蓄電池11,12からそれぞれ電気負荷16への給電が可能となっている。また、分岐経路L3には第3スイッチ23に流れる電流を検出する第3電流検出部43が、分岐経路L4には第4スイッチ24に流れる電流を検出する第4電流検出部44がそれぞれ設けられる。
電池ユニットUには、ユニット内のスイッチ21〜24を介さずに、鉛蓄電池11を電気負荷16に対して接続可能とするバイパス経路L0,L6が設けられている。具体的には、電池ユニットUには、出力端子T0と通電経路L1上の接続点N1とを接続するバイパス経路L0が設けられるとともに、接続点N1と出力端子T3とを接続するバイパス経路L6が設けられている。そして、バイパス経路L0上にはバイパススイッチ31が設けられ、バイパス経路L6上にはバイパススイッチ32が設けられている。各バイパススイッチ31,32は例えば常閉式のリレースイッチである。
両方のバイパススイッチ31,32を閉鎖することで、スイッチ21〜24が全てオフであっても鉛蓄電池11と電気負荷16とが電気的に接続される。
上記の各スイッチ21〜24やバイパススイッチ31,32は、マイコン50によってオンオフ制御(開閉制御)される。この場合、例えば各蓄電池11,12の蓄電状態に基づいて、各スイッチ21〜24のオンオフが制御される。これにより、鉛蓄電池11とリチウムイオン蓄電池12とを選択的に用いて充放電が実施される。なお、バイパススイッチ31,32は、本電源システムの稼働時において基本的には開放状態で保持され、稼働停止状態において閉鎖状態に切り替えられる。
上記電源システムにおいても、ハードウェア(比較回路部60及び遮断回路部70)による強制遮断を実施することが可能である。すなわち、各電流検出部41〜44により検出される電流値に基づいて、比較回路部60により過電流を検出するとともに、遮断回路部70によってマイコン50から出力される各スイッチ21〜24の閉(オン)指令を停止することで、各スイッチ21〜24を強制的に開放させることができる。またこの場合、各スイッチ21〜24の閉(オン)指令が維持されることで、バイパススイッチ31,32が開放(オフ)された状態で維持される。これにより、マイコン50によるフェールセーフ処理よりも迅速に、かつバイパス経路L0,L6を導通させることなく過電流を遮断することができ、電源システムを好適に保護することができる。
(他の実施形態)
・上記実施形態では、遮断回路部70によってスイッチが強制開放された場合において、マイコン50から出力される当該スイッチの閉(オン)指令を継続するようにした。この点これに限定されず、スイッチの強制開放後においてバイパススイッチ31が閉鎖されない構成であればよい。例えば、スイッチの強制開放後において、マイコン50から開(オフ)指令が出力されてもそのオフ指令を無効とする処理をする構成としてもよく、又、マイコン50のフェールセーフ処理自体を停止する構成としてもよい。
・上記実施形態では、電流検出部により検出された検出値が、異なる2つのフィルタ51a,51bを介して、マイコン50と比較回路部60にそれぞれ入力される構成としたが、同じフィルタを介してマイコン50と比較回路部60にそれぞれ入力される構成としてもよい。つまりこの場合、マイコン50に入力される検出信号と比較回路部60に入力される信号とで同じなまし処理が実施される。
・上記実施形態では、遮断回路部70によってスイッチが強制開放された場合において、バイパススイッチ31,32が閉鎖されないようにしたが、これを変更してもよい。比較回路部60は、応答性を重視した構成としているため、ノイズに基づいて誤って過電流信号を出力してしまう場合が考え得る。かかる場合には、実際には過電流が生じていないにもかかわらず、スイッチが開放されることになる。この点を考慮し、遮断回路部70によってスイッチが強制開放された場合には、スイッチが開放されてから所定時間経過後にバイパススイッチ31を閉鎖させる構成としてもよい。かかる構成では、例えば、所定時間経過後にスイッチの閉(オン)指令の維持が解除されるようにする。このように意図的にバイパススイッチ31を閉鎖させることで、比較回路部60における過電流の検出が誤検出であったか否かを判断することができる。さらに、誤検出であった場合には、電気負荷16への電力供給を再開させる、すなわち電源システムを復帰させることができる。
・上記実施形態における強制遮断をその他の電源システムに適用してもよい。その他の電源システムとしては、例えば、電圧源として鉛蓄電池11のみを有しその鉛蓄電池11と電気負荷16とを繋ぐ経路にスイッチを設けた電源システムが挙げられる。また、電圧源として鉛蓄電池11と発電機を有し発電機から鉛蓄電池11へ充電する電源システムに適用してもよい。なお、これらの電源システムは、バイパス経路が設けられていなくてもよい。
・上記実施形態では、蓄電池として鉛蓄電池11を設けるとともに、リチウムイオン蓄電池12を設ける構成としたが、これを変更してもよい。例えば、リチウムイオン蓄電池12に代えて、それ以外の高密度蓄電池、例えばニッケル−水素電池を用いてもよい。その他、少なくともいずれかの蓄電池としてキャパシタを用いることも可能である。
11…鉛蓄電池、12…リチウムイオン蓄電池、13…オルタネータ、16…電気負荷、17…ISG、21〜24…スイッチ、41〜44…電流検出部、50…マイコン、60…比較回路部、70…遮断回路部。

Claims (7)

  1. 電圧源(11,12,13,17)と、前記電圧源から電力を供給される電気負荷(16,17)と、前記電圧源と前記電気負荷とを接続する電気経路(L1〜L4)に設けられ、該電気経路を開放又は閉鎖する開閉部(21〜24)と、前記開閉部を開放させる開指令及び前記開閉部を閉鎖させる閉指令を出力し前記開閉部の開閉を制御する制御部(50)と、前記開閉部に流れる電流を検出する電流検出部(41〜44)と、を備え、
    前記制御部は、前記電流検出部の検出信号を入力し、前記電圧源から前記開閉部を介して前記電気負荷へ給電が行われる負荷給電時において前記検出信号に基づいて前記開閉部に過電流が流れていることを判定するとともに、その判定に基づいて前記開指令を出力し、前記開閉部を開放させる電源システムであって、
    前記電流検出部の検出信号が入力され、前記検出信号と所定の過電流判定値とを比較し、その比較の結果に基づいて、過電流発生の旨を示す過電流信号を出力する比較回路部(60)と、
    前記過電流信号が入力された場合に、前記制御部から出力される開指令とは独立して前記開閉部を開放させ、過電流を遮断する遮断回路部(70)と、
    前記開閉部をバイパスして前記電圧源と前記電気負荷とを接続するバイパス経路(L0,L6)に設けられ、該バイパス経路を開放又は閉鎖するバイパススイッチ(31,32)と、
    前記制御部から前記開指令が出力されたことに基づいて前記バイパススイッチを閉鎖するバイパス回路部(C1)と、を備え、
    前記制御部は、前記検出信号に基づいて前記開閉部に過電流が流れていると判定した場合に前記開指令を出力し、前記バイパススイッチが開放状態から閉鎖状態に切り替えられた後に、前記開閉部を開放させるものであって、
    前記遮断回路部は、前記過電流信号が入力された場合に、前記バイパススイッチが開放状態から閉鎖状態に切り替えられる前に前記開閉部を開放させる電源システム。
  2. 前記制御部は、前記過電流信号に基づいて前記遮断回路部により前記開閉部が開放された場合には、前記開閉部の前記開指令を出力しない請求項に記載の電源システム。
  3. 前記バイパススイッチは、機械式リレーである請求項又はに記載の電源システム。
  4. 前記電圧源として、互いに並列接続される第1蓄電池(11)及び第2蓄電池(12)を備えるとともに、それら第1蓄電池及び第2蓄電池の間の通電経路に前記開閉部として直列で設けられる第1開閉部(21,23)及び第2開閉部(22,24)と、前記各開閉部に流れる電流を検出する第1電流検出部(41,43)と第2電流検出部(42,44)とを備え、それら第1開閉部及び第2開閉部の間の中間点に電気負荷が接続され、
    前記制御部は、前記各開閉部に対し、前記閉指令及び前記開指令をそれぞれ出力し、前記各開閉部の開閉を制御し、
    前記バイパス経路は、前記第1開閉部をバイパスして前記電圧源と前記電気負荷とを接続するものであって、
    前記バイパス回路部は、前記制御部から前記各開閉部の両方に対して前記開指令が出力されたことに基づいて前記バイパススイッチを閉鎖する請求項乃至のいずれか1項に記載の電源システム。
  5. 前記制御部に入力される検出信号は、前記電流検出部の検出値の変化を抑制する第1なまし処理が実施されたものであり、前記比較回路部に入力される検出信号は、前記電流検出部の検出値の変化を抑制する第2なまし処理が実施されたものであって、
    前記第2なまし処理の方が、第1なまし処理に比べてなまし度合いが小さくなるように設定される請求項1乃至のいずれか一項に記載の電源システム。
  6. 電圧源(11,12,13,17)と、前記電圧源から電力を供給される電気負荷(16,17)と、前記電圧源と前記電気負荷とを接続する電気経路(L1〜L4)に設けられ、該電気経路を開放又は閉鎖する開閉部(21〜24)と、前記開閉部を開放させる開指令及び前記開閉部を閉鎖させる閉指令を出力し前記開閉部の開閉を制御する制御部(50)と、前記開閉部に流れる電流を検出する電流検出部(41〜44)と、を備え、
    前記制御部は、前記電流検出部の検出信号を入力し、前記電圧源から前記開閉部を介して前記電気負荷へ給電が行われる負荷給電時において前記検出信号に基づいて前記開閉部に過電流が流れていることを判定するとともに、その判定に基づいて前記開指令を出力し、前記開閉部を開放させる電源システムであって、
    前記電流検出部の検出信号が入力され、前記検出信号と所定の過電流判定値とを比較し、その比較の結果に基づいて、過電流発生の旨を示す過電流信号を出力する比較回路部(60)と、
    前記過電流信号が入力された場合に、前記制御部から出力される開指令とは独立して前記開閉部を開放させ、過電流を遮断する遮断回路部(70)と、を備え、
    前記制御部に入力される検出信号は、前記電流検出部の検出値の変化を抑制する第1なまし処理が実施されたものであり、前記比較回路部に入力される検出信号は、前記電流検出部の検出値の変化を抑制する第2なまし処理が実施されたものであって、
    前記第2なまし処理の方が、第1なまし処理に比べてなまし度合いが小さくなるように設定される電源システム。
  7. 前記制御部からの前記開指令及び前記閉指令を入力し、これら各指令に基づいて前記開閉部を開閉駆動させる駆動回路(52)を備え、
    前記遮断回路部は、前記過電流信号が入力された場合に、前記駆動回路から前記開閉部に対して出力される閉鎖駆動信号を無効化することにより前記開閉部を開放させる請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電源システム。
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