JP7131190B2 - ブラシ装置及び直流モータ - Google Patents

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Description

本発明は、整流子に給電ブラシを接触させるブラシ装置及び直流モータに関する。
組み立て直後の直流モータ等においては、給電ブラシと整流子との摺動状態が安定せず、給電ブラシと整流子との間の給電が不安定となり易い。従来では、このような給電ブラシの初期摺動時において摺動状態の早期安定化を図るべく、給電ブラシの摺動面の形状や給電ブラシの接触姿勢等が種々検討されている(例えば特許文献1参照)。
特開2016-19380号公報
本発明者は、給電ブラシの初期摺動時において、整流子に対する給電ブラシの摺動状態をより早期に安定化させることの検討を行っていた。
本発明の目的は、給電ブラシの初期摺動時において摺動状態をより早期に安定化させることができるブラシ装置及び直流モータを提供することにある。
上記課題を解決するブラシ装置は、電機子の整流子に接触し相対摺動する給電ブラシと、該給電ブラシを前記整流子の軸方向と直交する径方向に進退可能に保持するブラシ保持部と、前記給電ブラシを前記整流子側に付勢するコイルスプリングとを備えてなるブラシ装置であって、前記給電ブラシは、全体が略直方体形状をなし自身の進退方向と直交方向にピッグテールが導出されており、前記整流子と対向する先端部において前記整流子に接触し摺動する先端摺動面は、前記軸方向において前記給電ブラシの中央を通るとともに前記進退方向に延びる中央線に対して前記ピッグテールの導出側とは反対側にオフセットした位置に設定され前記整流子と接触する頂点部と、該頂点部から前記ピッグテール側部分であって後退側に傾斜する第1傾斜面と、前記頂点部から前記ピッグテールとは反対側部分であって後退側に傾斜する第2傾斜面とを有する初期形状をなすものであり、該初期形状をなす前記給電ブラシは、自身の進退方向と直交方向で前記頂点部を通る基準線に対し、前記先端摺動面の第1傾斜面の第1傾斜角よりも前記先端摺動面の第2傾斜面の第2傾斜角の方が小、若しくは前記第1傾斜角と前記第2傾斜面とが同等となるように設定されており、前記コイルスプリングは、長円巻回の長径方向が前記軸方向に向けられており、前記給電ブラシに対して該給電ブラシの前記中央線よりも前記ピッグテールの導出側にオフセットしてコイル軸線が位置するように前記コイルスプリングが該給電ブラシに接触した状態でコイルスプリングの付勢にて前記ブラシ保持部に保持された状態の前記給電ブラシの先端部を前記ピッグテールの導出側とは反対側斜めに向けて傾倒する姿勢で前記整流子に対して接触させ、該接触の際、前記整流子に対する前記先端摺動面の第1傾斜面の第1傾斜角よりも前記先端摺動面の第2傾斜面の第2傾斜角の方が大となるように設定されている。
上記態様によれば、給電ブラシの先端部がピッグテールの導出側とは反対側斜めに向けて傾倒する姿勢で整流子に接触し、該接触の際、整流子に対する先端摺動面の第1傾斜面の第1傾斜角よりも先端摺動面の第2傾斜面の第2傾斜角の方が大となる接触態様となる。これにより、組み立て直後の直流モータ等における給電ブラシの初期摺動の際、給電ブラシの先端摺動面の頂点部から整流子の製品個々の外周面に倣った摩耗が促進し、より早期に安定した摺動状態となり、より早期に安定した給電が可能となる。
上記態様によれば、給電ブラシの単体においては、先端摺動面の第1傾斜面の第1傾斜角よりも先端摺動面の第2傾斜面の第2傾斜角の方が小か、若しくは第1傾斜角と第2傾斜面とが同等に設定され、整流子との接触の際の給電ブラシの傾倒により、整流子に対する第1傾斜角よりも第2傾斜角の方が大となる接触態様となる。つまり、給電ブラシの先端摺動面の第2傾斜面の形成によるブラシ本体の体積減少を極力抑えることが可能である。
また、上記課題を解決する直流モータは、上記ブラシ装置を備え、前記ブラシ装置が保持する給電ブラシを電機子の整流子に接触させ相対摺動させるように構成されている。
上記態様によれば、給電ブラシの初期摺動の際の摺動状態がより早期に安定化し、より早期に安定した給電が可能なブラシ装置を用いるため、直流モータとしてもより早期に安定した回転駆動を行うことが可能となる。
本発明のブラシ装置及び直流モータによれば、給電ブラシの初期摺動時において摺動状態をより早期に安定化させることができる。
実施形態の直流モータの軸方向断面図である。 ブラシ装置を軸方向視した平面図である。 (a)はブラシ装置の一部を拡大した軸方向断面図であり、(b)は給電ブラシ単体の側面図である。 ブラシ装置を用いた直流モータの特性を示すグラフである。 (a)はブラシ装置の一部を拡大した軸方向断面図であり、(b)は給電ブラシ単体の側面図であり、(c)は給電ブラシ単体の正面図である。
以下、ブラシ装置及び直流モータの一実施形態について説明する。
図1に示す本実施形態の直流モータMは、例えば電動パワーステアリング装置(EPS)の駆動源として用いられる。直流モータMは、モータハウジング10と、モータハウジング10内に収容される電機子(アーマチャ)20及びブラシ装置30とを備えている。
モータハウジング10は、ヨークハウジング11と、エンドフレーム12とから構成されている。ヨークハウジング11は、円形の底部11aと、底部11aの外周縁から軸方向に延びる円筒状の側壁部11bとを有し、軸方向における底部11aとは反対側の端部に開口部11cを有する有底円筒状をなしている。側壁部11bの内周面には、界磁磁石13が固着されている(本実施形態では界磁磁石13は4磁極である)。また、ヨークハウジング11の底部11aの中心部に設けた軸受保持部11dには、ボール軸受14が設けられている。
エンドフレーム12は、円形の底部12aと、底部12aの外周縁から軸方向に延びる側壁部12bとを有し、底部12a及び側壁部12bによって構成された収容凹部15を有する形状をなしている。収容凹部15には、ブラシ装置30が収容されている。また、エンドフレーム12の底部12aの中心部に設けた軸受保持部12cには、ボール軸受16が設けられている。エンドフレーム12は、収容凹部15をヨークハウジング11側に向けて配置され、ヨークハウジング11の開口部11cに設けたフランジ部11eに対してねじ17によって固定されて、ヨークハウジング11の開口部11cを閉塞する。
ヨークハウジング11内において、界磁磁石13の内周側には、電機子20が回転可能に配置されている。電機子20は、回転軸21と、回転軸21に固定され界磁磁石13と径方向に対向するロータコア22と、ロータコア22に巻回される巻線23と、回転軸21に固定された整流子24とを備えている(本実施形態ではロータコア22は22スロット、巻線23は分布巻きである)。
回転軸21は、基端部がヨークハウジング11側のボール軸受14に軸支されるとともに、先端部側所定部位がエンドフレーム12側のボール軸受16に軸支されている。回転軸21の先端部は、エンドフレーム12のボール軸受16から外部に突出し、突出部位に出力部材25が固定されている。出力部材25は、被駆動装置の入力部と駆動連結される。
整流子24は、回転軸21におけるロータコア22よりも先端側(エンドフレーム12側)の所定位置に固定されており、略全体がエンドフレーム12の収容凹部15内に位置している。整流子24は、略円筒状をなし、外周面に複数(本実施形態では22個)のセグメント24aが備えられている。各セグメント24aには、電機子20の巻線23が接続されている。
図1~図3に示すように、ブラシ装置30は、エンドフレーム12に固定されるブラシホルダ本体31と、ブラシホルダ本体31に支持された4つの給電ブラシ32とを備えている。
ブラシホルダ本体31は、平板円環状のベースプレート部33と、ベースプレート部33の第1面(ヨークハウジング11側の面)に立設された4つのブラシボックス部34とを有し、全体が樹脂にて一体形成されている。ベースプレート部33は、第2面側がエンドフレーム12の底部12aに向けられ、底部12aに対して3個のねじ35を用いた3箇所の締結固定がなされている。ねじ35による締結位置は、周方向の略120°間隔(具体的には105°、105°、150°)に設定され、90°等間隔に配置されるブラシボックス部34と干渉しない位置に設定されている。
ベースプレート部33の第1面には、4つのブラシボックス部34が周方向の90°等間隔に配置されている。各ブラシボックス部34は、ベースプレート部33とで四角筒状をなし直流モータM(整流子24)の軸直交方向である径方向に貫通する形状をなすとともに、径方向外側開口が本実施形態では真鍮製の閉塞板36にてそれぞれ閉塞されている。閉塞板36は、ベースプレート部33に立設された保持部33aにて保持されている。また、ベースプレート部33の中央部には、円形状をなす貫通孔33bが形成され、各ブラシボックス部34の径方向内側開口は、貫通孔33b内に位置する整流子24側を向いている。
各ブラシボックス部34内には、略直方体をなす給電ブラシ32が直流モータM(整流子24)の径方向(軸直交方向)に進退可能となるようにそれぞれ設けられている。各給電ブラシ32は、整流子24と対向する先端部が各ブラシボックス部34の径方向内側開口から突出し、先端摺動面32aが整流子24と接触し整流子24と相対摺動する。また、各給電ブラシ32の後端面32bと閉塞板36との間には、楕円(長円)状に巻回されるコイルスプリング37がそれぞれ収容されている。各給電ブラシ32は、コイルスプリング37の付勢力を受けて、先端摺動面32aが整流子24(セグメント24a)に対して圧接するようになっている。
各給電ブラシ32は、主に黒鉛粉体と銅粉体とを含む焼結体であり、ピッグテール38の一端が結合(接続)されている。ピッグテール38の他端は、ベースプレート部33に配策されるターミナル(図示略)とかしめ固定若しくは溶接にて接続され、エンドフレーム12に設けられた給電部39と接続されている。そして、外部からの電源供給は、給電部39から各ピッグテール38を介して各給電ブラシ32に、更には各給電ブラシ32から整流子24のセグメント24aを介して巻線23になされ、電機子20の回転駆動が行われるようになっている。
次に、本実施形態の各給電ブラシ32の初期状態における自身の先端摺動面32aの形状、及び整流子24との接触姿勢について詳述する。
図3(a)及び図3(b)に示すように、各給電ブラシ32は、整流子24(セグメント24a)と接触し摺動する面が先端摺動面32a、コイルスプリング37と接触して付勢力を受ける面が後端面32bであり、更にピッグテール38が導出される面が上面32c、上面32cと反対側面が下面32dである。各給電ブラシ32は、自身の上面32cがブラシボックス部34の上壁部34aと対向するように、自身の下面32dがベースプレート部33と対向するように、各ブラシボックス部34内に収容されている。
各給電ブラシ32の初期形状における先端摺動面32aは、上下方向の中央線L1よりも頂点部32a0が下方にオフセットして位置しており、頂点部32a0から上側部分であって後退側に傾斜する第1傾斜面32a1と、頂点部32a0から下側部分であって後退側に傾斜する第2傾斜面32a2とを有している。第1及び第2傾斜面32a1,32a2の傾斜態様は、頂点部32a0を通り上下方向の中央線L1と直交する基準線L0に対し、第1傾斜面32a1は傾斜角α0°(例えば8°)、第2傾斜面32a2は傾斜角β0°(例えば7°)に設定されている。
また、各給電ブラシ32が各ブラシボックス部34内に収容された状態において、コイルスプリング37は、楕円(長円)巻回の長径方向が上下方向に向けられ、自身のコイル軸線L2がブラシボックス部34の上壁部34aとベースプレート部33との上下方向の中央線L3よりも上側(上壁部34a側)となるように設置されている。つまり、給電ブラシ32の後端面32bには、自身の上下方向の中央線L1よりも上側にオフセットしてコイル軸線L2が位置するようにコイルスプリング37が接触する。
ここで、各給電ブラシ32の上面32cと各ブラシボックス部34の上壁部34aとの間と、下面32dとベースプレート部33との間に、給電ブラシ32の径方向の進退を円滑にするためだけの本来の隙間よりも若干大きい隙間が設定されている。そのため、給電ブラシ32の後端面32bの上側にオフセットしてコイルスプリング37の付勢力を受けると、給電ブラシ32の先端部が若干斜め下方に向けて傾倒した状態、この場合、給電ブラシ32の下面32dの先端部がベースプレート部33に当接、給電ブラシ32の上面32cの後端部がブラシボックス部34の上壁部34aに当接するように傾倒した状態(給電ブラシ32の下面32dの後端側が非当接で浮き上がるように傾倒した状態)となり、この傾倒した状態にて給電ブラシ32の先端摺動面32aの頂点部32a0が整流子24に対して接触する。この場合の給電ブラシ32の傾倒態様は、傾倒角γ°(例えば2°)に設定されている。
すると、整流子24に対する給電ブラシ32の先端摺動面32aの第1及び第2傾斜面32a1,32a2の傾斜態様は、第1傾斜面32a1は傾斜角α°(例えば6°)、第2傾斜面32a2は傾斜角β°(例えば9°)となる。本実施形態では、整流子24に対する給電ブラシ32の先端摺動面32aの角度が第1傾斜面32a1の傾斜角α°よりも第2傾斜面32a2の傾斜角β°が大きくなるように設定されている。式で表現すると、「α°=α0°-γ°」「β°=β0°+γ°」で「β°>α°」が成立する態様としている。
従って、組み立て直後の直流モータM等における各給電ブラシ32の初期摺動の際、給電ブラシ32の先端摺動面32aの頂点部32a0から整流子24(セグメント24a)の製品毎に相違する外周面に倣った摩耗が促進し、早期に安定した摺動状態となり、早期に安定した給電が可能となる。結果、図4に示すように、直流モータMの正転又は逆転に伴うトルク左右差や主電流変動ピークが、第2傾斜面32a2の傾斜角β0°をゼロとした比較例に対し、本実施形態(本製品)が30%程度低減する効果等が得られるものである。
因みに、図5(a)~図5(c)は、給電ブラシ32の初期摺動(ランニング)が完了した状態、所謂直流モータMの慣らし運転が完了した状態を示している。給電ブラシ32の先端摺動面32aの頂点部32a0(図3参照)は、整流子24(セグメント24a)の外周面との摺接にて摩耗し、先端摺動面32aの頂点部32a0の対応位置に整流子24の外周面に倣った初期摺接面32axが形成される。
次に、本実施形態の効果を以下に記載する。
(1)給電ブラシ32の先端部が上面32cのピッグテール38の導出側とは反対側斜め下方に向けて傾倒する姿勢で整流子24に接触し、該接触の際、整流子24に対する先端摺動面32aの第1傾斜面32a1の傾斜角α°よりも第2傾斜面32a2の傾斜角β°の方が大(β°>α°)となる接触態様とした。これにより、給電ブラシ32の初期摺動の際、先端摺動面32aの頂点部32a0から整流子24の製品個々の外周面に倣った摩耗が促進するため、より早期に安定した摺動状態とすることができ、より早期に安定した給電を行うことができる。また、このようなブラシ装置30を用いることで、直流モータMとしてもより早期に安定した回転駆動を行うことができる。
(2)給電ブラシ32の単体において、先端摺動面32aの第1傾斜面32a1の傾斜角α0°よりも第2傾斜面32a2の傾斜角β0°の方が小(β0°<α0°)に設定し、整流子24との接触の際の給電ブラシ32の傾倒(傾倒角γ°)により、整流子24に対する傾斜角α°よりも傾斜角β°の方が大(β°>α°)となる接触態様とした。つまり、給電ブラシ32の先端摺動面32aの第2傾斜面32a2の形成によるブラシ32本体の体積減少を極力抑えることができる。
尚、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・給電ブラシ32の単体において、先端摺動面32aの第1傾斜面32a1の傾斜角α0°よりも第2傾斜面32a2の傾斜角β0°の方が小(β0°<α0°)に設定したが、第1傾斜面32a1の傾斜角α0°と第2傾斜面32a2の傾斜角β0°とを同等(β0°=α0°)に設定してもよい。また、第1傾斜面32a1の傾斜角α0°よりも第2傾斜面32a2の傾斜角β0°の方が大(β0°>α0°)に設定してもよく、この場合、給電ブラシ32の傾倒態様(傾倒角γ°)を調整して対応する。
・ブラシボックス部34をベースプレート部33に一体形成した樹脂製のブラシホルダ本体31を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば樹脂製のベースプレート部に別体の真鍮製のブラシボックス部を設置する対応でもよい。この場合においても、樹脂製のベースプレート部と別体の真鍮製のブラシボックス部とで共同して四角筒状をなしてもいいが、別体の真鍮製のブラシボックス部単体で四角筒状をなしていてもよい。また、真鍮製のブラシボックス部とするのであれば、別体としていた閉塞板36をそのブラシボックス部に一体形成してもよい。
・ブラシ装置30(ベースプレート部33)のねじ35による締結箇所を周方向の略120°間隔の3箇所に設定したが、これに限定されるものではなく、例えば締結箇所を周方向の略180°間隔の2箇所に設定してもよい。また、締結箇所の数、間隔等は、これ以外に設定してもよい。
・給電ブラシ32の付勢に楕円(長円)状に巻回されたコイルスプリング37を用いたが、一般的な円状に巻回されたコイルスプリングを用いてもよい。また、コイルスプリング以外の付勢部材を用いてもよく、例えば捩りコイルバネを用いてもよい。
・給電ブラシ32に対して初期摺動(ランニング)を行うことで、先端摺動面32aの頂点部32a0の対応位置に図5にて示す初期摺接面32axが形成されるが、給電ブラシ32を成形する成形金型において、予めその初期摺接面32axに近似した初期当接面32azを先端摺動面32aに形成しておいてもよい。つまり、給電ブラシ32の初期摺動において整流子24の外周面に倣った初期摺接面32axを得る際、予め形成した初期当接面32azから整流子24の外周面との摺接にて得るようにすれば、給電ブラシ32の初期摺動(ランニング)工程に係る時間の削減が期待できる。
・上記別例以外でブラシ装置30、直流モータMの構成を適宜変更してもよい。
次に、技術的思想を記載する。
電機子の整流子に接触し相対摺動する給電ブラシと、該給電ブラシを前記整流子の径方向に進退可能に保持するブラシ保持部と、前記給電ブラシを前記整流子側に付勢する付勢部材とを備えてなるブラシ装置であって、
前記給電ブラシは、全体が略直方体形状をなし自身の進退方向と直交方向にピッグテールが導出されており、前記整流子と対向する先端部において前記整流子に接触し摺動する先端摺動面は、前記ピッグテールの導出側とは反対側にオフセットした位置に設定され前記整流子と接触する初期当接面と、該初期当接面から前記ピッグテール側部分であって後退側に傾斜する第1傾斜面と、前記初期当接面から前記ピッグテールとは反対側部分であって後退側に傾斜する第2傾斜面とを有する初期形状をなすものであり、
前記付勢部材の付勢にて前記給電ブラシの先端部を前記ピッグテールの導出側とは反対側斜めに向けて傾倒する姿勢で前記整流子に対して接触させ、該接触の際、前記整流子に対する前記先端摺動面の第1傾斜面の第1傾斜角よりも前記先端摺動面の第2傾斜面の第2傾斜角の方が大となるように設定されていることを特徴とするブラシ装置。
上記態様によれば、給電ブラシの初期摺動において整流子の外周面に倣った初期摺接面を得る際、予め形成した初期当接面から整流子の外周面との摺接にて得るようにすれば、給電ブラシの初期摺動(ランニング)工程に係る時間の削減が可能となる。
20…電機子、24…整流子、30…ブラシ装置、32…給電ブラシ、32a…先端摺動面、32a0…頂点部、32a1…第1傾斜面、32a2…第2傾斜面、34…ブラシボックス部(ブラシ保持部)、37…コイルスプリング(付勢部材)、38…ピッグテール、α°…傾斜角(第1傾斜角)、α0°…傾斜角(第1傾斜角)、β°…傾斜角(第2傾斜角)、β0°…傾斜角(第2傾斜角)、L0…基準線。

Claims (2)

  1. 電機子の整流子に接触し相対摺動する給電ブラシと、該給電ブラシを前記整流子の軸方向と直交する径方向に進退可能に保持するブラシ保持部と、前記給電ブラシを前記整流子側に付勢するコイルスプリングとを備えてなるブラシ装置であって、
    前記給電ブラシは、全体が略直方体形状をなし自身の進退方向と直交方向にピッグテールが導出されており、前記整流子と対向する先端部において前記整流子に接触し摺動する先端摺動面は、前記軸方向において前記給電ブラシの中央を通るとともに前記進退方向に延びる中央線に対して前記ピッグテールの導出側とは反対側にオフセットした位置に設定され前記整流子と接触する頂点部と、該頂点部から前記ピッグテール側部分であって後退側に傾斜する第1傾斜面と、前記頂点部から前記ピッグテールとは反対側部分であって後退側に傾斜する第2傾斜面とを有する初期形状をなすものであり、該初期形状をなす前記給電ブラシは、自身の進退方向と直交方向で前記頂点部を通る基準線に対し、前記先端摺動面の第1傾斜面の第1傾斜角よりも前記先端摺動面の第2傾斜面の第2傾斜角の方が小、若しくは前記第1傾斜角と前記第2傾斜面とが同等となるように設定されており、
    前記コイルスプリングは、長円巻回の長径方向が前記軸方向に向けられており、
    前記給電ブラシに対して該給電ブラシの前記中央線よりも前記ピッグテールの導出側にオフセットしてコイル軸線が位置するように前記コイルスプリングが該給電ブラシの後端面に接触した状態で該コイルスプリングの付勢にて前記ブラシ保持部に保持された状態の前記給電ブラシの先端部を前記ピッグテールの導出側とは反対側斜めに向けて傾倒する姿勢で前記整流子に対して接触させ、該接触の際、前記整流子に対する前記先端摺動面の第1傾斜面の第1傾斜角よりも前記先端摺動面の第2傾斜面の第2傾斜角の方が大となるように設定されており、
    前記コイルスプリングの付勢にて前記ブラシ保持部に保持された状態の前記給電ブラシの先端部を前記ピッグテールの導出側とは反対側斜めに向けて傾倒する姿勢で前記整流子に対して接触させる際、前記給電ブラシにおける前記コイルスプリングの接触している前記後端面は、前記ピッグテールが導出されている側の端部が前記整流子の軸方向と直交する径方向における前記整流子側に傾倒する姿勢で、前記給電ブラシは、前記ピッグテールが導出されている側の面の後端部が前記ブラシ保持部の壁部に当接するとともに、該給電ブラシにおける前記ピッグテールとは反対側の面の先端部が前記壁部と対向する対向壁部に当接することを特徴とするブラシ装置。
  2. 請求項1に記載のブラシ装置を備え、前記ブラシ装置が保持する給電ブラシを電機子の整流子に接触させ相対摺動させるように構成されていることを特徴とする直流モータ。
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