JP7130963B2 - 車両用シート構造 - Google Patents

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    • B60N2/42709Seats or parts thereof displaced during a crash involving residual deformation or fracture of the structure

Description

本発明は、車両用シート構造に関する。
下記特許文献1には、車両用シートのシートクッションフレーム(以下、「クッションフレーム」と称する。)に関する発明が開示されている。この車両用シートは、車両平面視にて略矩形枠状のクッションフレームを有しており、クッションフレームにおける車両前方側部を構成するフロントクロスメンバ(以下、「フロントメンバ」と称する。)の下面側が補強されていない構成とされている。これにより、車両前面衝突(以下、「車両衝突」と称する。)時に乗員が慣性により車両前方側へ移動することでクッションフレームに荷重が入力されると、フロントメンバが車両下方側へ塑性変形される。したがって、乗員へ与える反力を下げながら乗員の車両前方側への移動が抑制される。
特開2006-193040号公報
ところで、近年は、自動運転車両の開発が進められており、車両が自動運転状態にある場合、乗員は車両用シートのシートバックを倒した状態(以下、「リクライニング状態」と称する。)にてリラックスする場面が増加すると予想される。リクライニング状態にて車両衝突が発生すると、乗員の上半身の角度が寝ていることにより、乗員の背骨を軸方向にて圧縮する方向に荷重が作用するため、傷害値が悪化する可能性がある。したがって、上記先行技術はこの点で改良の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、リクライニング状態にて着座した乗員の傷害値を低減することができる車両用シート構造を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車両用シート構造は、車両のフロアパネルに取り付けられていると共に車両前後方向に延伸された左右一対のロアレールにそれぞれ嵌合されかつ車両前後方向に沿ってスライド可能とされている左右一対のアッパレールと、車両用シートのシートクッションのフレームを構成しているシートクッションフレームと、車両側面視にて車両後方側へ向かうにつれて車両上方側へと延設されていると共に、下端部が前記アッパレールの第1レール側取付部に取り付けられ、上端部が前記シートクッションフレームの第1フレーム側取付部に取り付けられた左右一対のフロントアームと、車両側面視にて車両後方側へ向かうにつれて車両上方側へと延設されていると共に、下端部が前記第1レール側取付部の車両後方側に位置する前記アッパレールの第2レール側取付部に取り付けられ、上端部が前記第1フレーム側取付部の車両後方側に位置する前記シートクッションフレームの第2フレーム側取付部に取り付けられた左右一対のリヤアームと、前記フロントアーム、前記リヤアーム、前記第1レール側取付部、前記第2レール側取付部、前記第1フレーム側取付部及び前記第2フレーム側取付部の少なくとも一つである対象部材に設けられると共に、車両前面衝突時において前記シートクッションフレームから前記対象部材へ車両前方側かつ車両下方側へ向かう方向である特定方向に所定値以上の荷重が入力されると前記特定方向に圧縮するように塑性変形する、前記対象部材の周縁部から内周側に離れ且つ前記特定方向に並ぶ複数のクラッシュビードを有する変形促進部と、を有する。
請求項2に記載の発明に係る車両用シート構造は、車両のフロアパネルに取り付けられていると共に車両前後方向に延伸された左右一対のロアレールにそれぞれ嵌合されかつ車両前後方向に沿ってスライド可能とされている左右一対のアッパレールと、車両用シートのシートクッションのフレームを構成しているシートクッションフレームと、車両側面視にて車両後方側へ向かうにつれて車両上方側へと延設されていると共に、下端部が前記アッパレールの第1レール側取付部に取り付けられ、上端部が前記シートクッションフレームの第1フレーム側取付部に取り付けられた左右一対のフロントアームと、車両側面視にて車両後方側へ向かうにつれて車両上方側へと延設されていると共に、下端部が前記第1レール側取付部の車両後方側に位置する前記アッパレールの第2レール側取付部に取り付けられ、上端部が前記第1フレーム側取付部の車両後方側に位置する前記シートクッションフレームの第2フレーム側取付部に取り付けられた左右一対のリヤアームと、前記フロントアーム、前記リヤアーム、前記第1レール側取付部、前記第2レール側取付部、前記第1フレーム側取付部及び前記第2フレーム側取付部の少なくとも一つである対象部材に設けられると共に、前記シートクッションフレームから前記対象部材へ車両前方側かつ車両下方側へ向かう方向である特定方向に沿って延び且つ前記対象部材の周縁部から内周側に離れるスリットを有し、車両前面衝突時において前記特定方向に所定値以上の荷重が入力されると、左右方向に前記車両用シートを見たときに前記スリットを前記特定方向に直交する方向に押し広げるように塑性変形する変形促進部と、を有する。
請求項1、2に記載の発明によれば、車両のフロアパネルに取り付けられた左右一対のロアレールは、車両前後方向に延伸されており、この左右一対のロアレールには、車両前後方向にスライド可能とされたアッパレールがそれぞれ嵌合されている。アッパレールの第1レール側取付部には、フロントアームの下端部が取り付けられており、アッパレールの第2レール側取付部には、リヤアームの下端部が取り付けられている。このフロントアームの上端部は、車両用シートのシートクッションのフレームを構成しているクッションフレームの第1フレーム側取付部に取り付けられている。一方、リヤアームの上端部は、クッションフレームの第2フレーム側取付部に取り付けられている。したがって、車両用シートとアッパレールとは、フロントアームとリヤアームとによって略車両上下方向に連結されている。
ここで、フロントアーム及びリヤアームは、それぞれ車両側面視にて車両後方側へ向かうにつれて車両上方側へと延設されている。また、フロントアーム、リヤアーム、第1レール側取付部、第2レール側取付部、第1フレーム側取付部及び第2フレーム側取付部の少なくとも一方には、変形促進部が設けられている。この変形促進部は、車両衝突時において車両前方側かつ車両下方側へ向けて所定値以上の荷重が入力されると、フロントアーム、リヤアーム、第1レール側取付部、第2レール側取付部、第1フレーム側取付部及び第2フレーム側取付部の少なくとも一方を塑性変形させる。したがって、車両衝突時に車両前方側かつ車両下方側に沿って車両用シートへ作用する荷重の一部を変形促進部が吸収することができる。このため、車両用シートがリクライニング状態にあるときに車両衝突によって乗員の背骨を軸方向にて圧縮する方向、すなわち車両前方側かつ車両下方側に沿って荷重が作用しても、この荷重の一部を吸収することができる。
請求項1、2に記載の発明に係る車両用シート構造は、リクライニング状態にて着座した乗員の傷害値を低減することができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係る車両用シート構造を有する車両用シートの通常時を示す概略斜視図である。 第1実施形態に係る車両用シート構造を有する車両用シートの通常時の骨格及びレール部を示す概略側面図である。 図2におけるZ部を拡大して示す概略側面図である。 第1実施形態に係る車両用シート構造を有する車両用シートの車両衝突時の状態を示す図3に対応した概略側面図である。 第1実施形態の変形例に係る車両用シート構造を有する車両用シートの通常時の骨格及びレール部を示す概略側面図である。 第2実施形態に係る車両用シート構造を有する車両用シートの通常時の状態を示す図3に対応した概略側面図である。 第2実施形態に係る車両用シート構造を有する車両用シートの車両衝突時の状態を示す図4に対応した概略側面図である。 第3実施形態に係る車両用シート構造を有する車両用シートの通常時の状態を示す図3に対応した概略側面図である。 第3実施形態に係る車両用シート構造を有する車両用シートの車両衝突時の状態を示す図4に対応した概略側面図である。 (A)は第3実施形態の変形例に係る車両用シート構造を有する車両用シートの第1レール側取付部を拡大して示す概略側面図であり、(B)は(A)に対して第2フレーム側取付部を拡大して示す概略側面図である。
(第1実施形態)
以下、図1~図4を用いて、本発明に係る車両用シート構造の第1実施形態について説明する。なお、各図において示される矢印FRは車両前後方向前側、矢印OUTは車両幅方向外側、矢印UPは車両上下方向上側をそれぞれ示す。
(全体構成)
図1に示されるように、本実施形態に係る車両用シート構造10を有する車両用シート12は、乗員の頭部(不図示)を支持するためのヘッドレスト14と、乗員の背部(不図示)を支持するためのシートバック16と、乗員の腰部(ここでは臀部を含む)及び大腿部(いずれも不図示)を支持するためのシートクッション18とを含んで構成されている。この車両用シート12の前後左右上下の方向は、車両の前後左右上下の方向と一致している。
(スライドレール)
シートクッション18の車両下側には、シートスライドレール20が設けられている。このシートスライドレール20は、フロアパネル22に固定されていると共に車両前後方向に延伸された左右一対のロアレール24と、それぞれのロアレール24の車両上側に設けられた左右一対のアッパレール26とを含んで構成されている。そして、ロアレール24に対してアッパレール26が車両前後方向に沿ってスライド可能に嵌合されている。
アッパレール26には、第1レール側取付部としての前側ブラケット26Aと、第2レール側取付部としての後側ブラケット26Bとが取り付けられている。前側ブラケット26Aは、アッパレール26における車両上方側面かつ車両前方側端部に取り付けられており、車両上方側へ立設した前側ブラケット側壁26AAを有している。
後側ブラケット26Bは、アッパレール26における車両上方側面かつ車両後方側端部に取り付けられており、車両上方側へ立設した後側ブラケット側壁26BAを有している。
(シートバック)
シートバック16の骨格を構成するシートバックフレーム16Aは、シート幅方向に離間して配置された一対のバックサイドフレーム30と、一対のバックサイドフレーム30の車両上方側の端部同士を一体的に繋ぐ略車両幅方向に延設された上側フレーム32と、一対のバックサイドフレーム30の車両下方側の端部同士を繋ぐ略車両幅方向に延設された下側フレーム34とを有している。そして、シートバックフレーム16Aは、車両下端側が後述するクッションフレーム38の車両後端側に車両幅方向に延設されたシャフト36を軸として回動可能に取り付けられている。これにより、図示しないリクライニング装置を操作してシートバック16をリクライニング状態にさせることができる。なお、シートバックフレーム16Aにおける上側フレーム32には、ヘッドレスト14が挿通されかつ保持される車両上方側へ開口されたヘッドレスト取付孔が形成されている(不図示)。
(シートクッション)
シートクッション18の骨格を構成するクッションフレーム38は、左右一対のサイドフレーム38Aを有している。左右一対のサイドフレーム38Aは、前端部が図示しないフロントフレームによってシート幅方向に連結されており、後端部がリヤフレーム38Bによってシート幅方向に連結されている。フロントフレームとリヤフレーム38Bとの間には、Sバネによって構成された複数の図示しないシートクッションスプリングが掛け渡されている。なお、本実施形態では、左右のサイドフレーム38Aが板金によって構成されており、フロントフレーム及びリヤフレーム38Bがパイプ材によって構成されている。
左右一対のサイドフレーム38Aには、フロントパネル38Dが取り付けられている。このフロントパネル38Dは、プレス加工された鋼板材により形成されており、シート幅方向に長尺な略板形状にカットされて、シート上方側に面を向けて配置された状態とされている。フロントパネル38Dは、その前側の縁部38DAや左右両側の縁部38DBがシート下方側に折り曲げられて、曲げや捩りに対する構造強度が高められた構成とされている。フロントパネル38Dは、その左右両側部が、それぞれ左右一対のチルトパネル38DDを介して連結部38DE(ピン)により上述した各サイドフレーム38Aの前後方向の略中間部に連結されている。そして、各サイドフレーム38Aは、連結部38DEのチルト中心軸C回りに所定の角度の範囲内にて回動可能とされている。なお、それぞれのチルト中心軸Cは、互いに同軸線上の位置に並んで配置されている。
左右一対のサイドフレーム38Aには、後述するフロントアーム40が取り付けられた第1フレーム側取付部38Eと、リヤアーム42が取り付けられた第2フレーム側取付部38Fとが車両前後方向に離間してそれぞれ設けられている。第1フレーム側取付部38Eは、サイドフレーム38Aにおける車両前方側に設けられている。一方、第2フレーム側取付部38Fは、サイドフレーム38Aにおける車両後方側、すなわち第1フレーム側取付部38Eに対して車両後方側に設けられている(図2参照)。
左右一対のチルトパネル38DDは、それぞれ、プレス加工された鋼板材により形成されており、前後方向を長手方向とする長尺板状にカットされて、各サイドフレーム38Aの内側面側に面を重ねるように配設されている。チルトパネル38DDは、それらの上縁部が、シート外側に折り曲げられて、曲げや捩りに対する構造強度が高められた構成とされている。それぞれのチルトパネル38DDは、フロントパネル38Dの左右両側の縁部に図示しないリベットにより一体的に結合されている。
フロントパネル38D及びサイドフレーム38Aの上方側には、ウレタンパッドなどの発泡体からなる図示しないシートクッションパッドが設けられている。このシートクッションパッドの表面は、図示しないシート表皮によって覆われている。
(フロントアーム)
左右一対のサイドフレーム38Aには、フロントアーム40がそれぞれ取り付けられている。このフロントアーム40は、図2に示されるように、車両側面視にて車両後方側へ向かうにつれて車両上方側へと延設された車両幅方向を板厚方向とする略板状に形成されており、車両前方側かつ車両下方側の下端部40Aはアッパレール26に取り付けられた前側ブラケット26Aにおける前側ブラケット側壁26AAに車両幅方向を軸方向とするシャフト27を介して回動可能に取り付けられている。
フロントアーム40の車両後方側かつ車両上方側の上端部40Bは、サイドフレーム38Aにおける第1フレーム側取付部38Eに車両幅方向を軸方向とする回動軸部29を介して回動可能に取り付けられている。
(リヤアーム)
左右一対のサイドフレーム38Aには、リヤアーム42がそれぞれ取り付けられている。このリヤアーム42は、フロントアーム40と同様、車両側面視にて車両後方側へ向かうにつれて車両上方側へと延設された車両幅方向を板厚方向とする略板状に形成されており、車両前方側かつ車両下方側の下端部42Aはアッパレール26に取り付けられた後側ブラケット26Bにおける後側ブラケット側壁26BAにシャフト27を介して回動可能に取り付けられている。
リヤアーム42の車両後方側かつ車両上方側の上端部42Bは、サイドフレーム38Aにおける第2フレーム側取付部38Fに車両幅方向を軸方向とする回動軸部29を介して回動可能に取り付けられている。
車両用シート12は、図示しないシートリフタ機構を備えており、このシートリフタ機構の作動によってフロントアーム40及びリヤアーム42がそれぞれの下端部40A、42Aのシャフト27を中心として回動する。この回動によって、シートクッション18の座面の位置が略車両上下方向に移動可能とされている。
(変形促進部)
図3に示されるように、フロントアーム40には、変形促進部46が設けられている。この変形促進部46は、フロントアーム40の長手方向に沿って並べられた複数(本実施形態では4つ)のクラッシュビード46Aを有している。クラッシュビード46Aは、一例としてシート幅方向内側へ向かって凹んでおり、長手方向が車両側面視にてフロントアーム40の長手方向と直交するように形成されている。上述した変形促進部46は、リヤアーム42にも設けられている(図2参照)。この変形促進部46は、車両前方側かつ車両下方側へ向けて所定値以上の荷重が入力されると、図4に示されるように、フロントアーム40の長手方向に沿って圧縮する塑性変形を起こすようにクラッシュビード46Aの数、大きさ及び形状等が設定されている(リヤアーム42も同様)。
(第1実施形態の作用・効果)
次に、第1実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、図2に示されるように、車両のフロアパネル22に取り付けられた左右一対のロアレール24は、車両前後方向に延伸されており、この左右一対のロアレール24には、車両前後方向にスライド可能とされたアッパレール26がそれぞれ嵌合されている。アッパレール26の前側ブラケット26Aには、フロントアーム40の下端部40Aが取り付けられており、アッパレール26の後側ブラケット26Bには、リヤアーム42の下端部42Aが取り付けられている。このフロントアーム40の上端部40Bは、車両用シート12のシートクッション18のフレームを構成しているクッションフレーム38の第1フレーム側取付部38Eに取り付けられている。一方、リヤアーム42の上端部42Bは、クッションフレーム38の第2フレーム側取付部38Fに取り付けられている。したがって、車両用シート12とアッパレール26とは、フロントアーム40とリヤアーム42とによって略車両上下方向に連結されている。
ここで、フロントアーム40及びリヤアーム42は、それぞれ車両側面視にて車両後方側へ向かうにつれて車両上方側へと延設されている。また、フロントアーム40及びリヤアーム42には、変形促進部46が設けられている。この変形促進部46は、車両衝突時において車両前方側かつ車両下方側へ向けて所定値以上の荷重が入力されると、図4に示されるように、フロントアーム40及びリヤアーム42を塑性変形させる。したがって、車両衝突時に車両前方側かつ車両下方側に沿って車両用シート12へ作用する荷重の一部を変形促進部46が吸収することができる。このため、車両用シート12がリクライニング状態にあるときに車両衝突によって乗員の背骨を軸方向にて圧縮する方向、すなわち車両前方側かつ車両下方側に沿って荷重が作用しても、この荷重の一部を吸収することができる。これにより、リクライニング状態にて着座した乗員の傷害値を低減することができる。
(変形例)
本実施形態では、シートリフタ機構を備えた車両用シート12のフロントアーム40及びリヤアーム42に変形促進部46が設けられた構成とされているが、これに限らない。図5に示されるように、シートリフタ機構を備えていない車両用シート12におけるクッションフレーム38をアッパレール26と連結するフロントアーム50及びリヤアーム52に変形促進部46が設けられた構成としてもよい。
(第2実施形態)
次に、図6、図7を用いて、本発明の第2実施形態に係る車両用シート構造について説明する。なお、前述した第1実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第2実施形態に係る車両用シート構造60を有する車両用シート62は、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、変形促進部64に長孔64Aが設けられている点に特徴がある。
すなわち、図6に示されるように、フロントアーム40に設けられている変形促進部64は、フロントアーム40の長手方向に沿って並べられた複数(本実施形態では4つ)のクラッシュビード46Aと、フロントアーム40の長手方向に沿って延設された複数の長孔64Aとを有している。この長孔64Aは、フロントアーム40を前側ブラケット26Aに回動可能に取り付けたシャフト27と、これに隣接するクラッシュビード46Aの長手方向の端部46AA、46ABとの間にそれぞれ設けられている。また、長孔64Aは、隣接するクラッシュビード46Aの端部46AA、46AB同士の間にもそれぞれ設けられている。なお、クラッシュビード46Aの端部46AA側に設けられている長孔64Aと、クラッシュビード46Aの端部46AB側に設けられている長孔64Aとはそれぞれフロントアーム40の長手方向に沿って一列に配置されている。
変形促進部64は、車両前方側かつ車両下方側へ向けて所定値以上の荷重が入力されると、シャフト27と長孔64Aとの間及び隣接する長孔64A同士の間の部位を、図7に示されるように破断させると共に、クラッシュビード46Aを圧縮する塑性変形を起こすことで、フロントアーム40の長手方向に沿ってシャフト27を相対移動させるように長孔64A及びクラッシュビード46Aの数、大きさ及び形状等が設定されている。
上述した変形促進部64は、図示はしないがリヤアーム42(図3参照)にも設けられている。
(第2実施形態の作用・効果)
次に、第2実施形態の作用並びに効果を説明する。
上記構成によっても、変形促進部64に長孔64Aが設けられている点以外は第1実施形態の車両用シート構造10と同様に構成されているので、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、図6に示されるように、変形促進部64に複数の長孔64Aが設けられていることで、車両衝突時において車両前方側かつ車両下方側へ向けて所定値以上の荷重が車両用シート62に入力されると、図7に示されるように、シャフト27と長孔64Aとの間及び隣接する長孔64A同士の間の部位を破断させながらクラッシュビード46Aを塑性変形させる。したがって、車両衝突時に車両前方側かつ車両下方側に沿って車両用シート62へ作用する荷重を変形促進部64がさらに吸収することができる。これにより、リクライニング状態にて着座した乗員の傷害値をより低減することができる。
また、長孔64Aの数や大きさ及び形状等を変更することで、荷重入力時の破断の程度や塑性変形量のチューニングが容易となるので、リクライニング状態にて着座した乗員の傷害値の低減を車両ごとに適切に設定することが容易となる。
(第3実施形態)
次に、図8、図9を用いて、本発明の第3実施形態に係る車両用シート構造について説明する。なお、前述した第1実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第3実施形態に係る車両用シート構造70を有する車両用シート72は、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、変形促進部74がスリット74Aにより構成されている点に特徴がある。
すなわち、図8に示されるように、フロントアーム40に設けられている変形促進部74は、シャフト27が挿通された図示しない貫通孔からフロントアーム40の長手方向に沿って上端部40Bの近傍まで延設されたスリット74Aを有している。このスリット74Aは、長手方向に直交する幅(以下、単に「幅」と称する。)の寸法がシャフト27の径よりも小さく設定されている。
変形促進部74は、車両前方側かつ車両下方側へ向けて所定値以上の荷重が車両用シート72に入力されると、図9に示されるように、スリット74Aの幅を押し広げる塑性変形を起こすことで、フロントアーム40の長手方向に沿ってシャフト27を相対移動させるようにスリット74Aの大きさ及び形状等が設定されている。
上述した変形促進部74は、図示はしないがリヤアーム42(図3参照)にも設けられている。
(第3実施形態の作用・効果)
次に、第3実施形態の作用並びに効果を説明する。
上記構成によっても、変形促進部74がスリット74Aにより構成されている点以外は第1実施形態の車両用シート構造10と同様に構成されているので、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、変形促進部74は、スリット74Aにより構成されていることで、製造が容易となるので、コストを抑制しながらリクライニング状態にて着座した乗員の傷害値を低減することができる。
なお、上述した実施形態では、変形促進部74は、フロントアーム40及びリヤアーム42に設けられた構成とされているが、これに限らず、図10(A)に示されるように、前側ブラケット26Aに設けられてもよいし、図示しないが後側ブラケット26Bに設けられてもよい。同様に、図10(B)に示されるように、第1フレーム側取付部38Eに変形促進部74が設けられてもよいし、図示しないが第2フレーム側取付部38Fに変形促進部74が設けられてもよい。この場合、シートリフタ機構によってフロントアーム40及びリヤアーム42が回動することで角度が変化した場合でも、車両衝突時に車両前方側かつ車両下方側に沿って車両用シート72へ作用する荷重を変形促進部74が安定して吸収することができる。
また、上述した第1、第2実施形態において、変形促進部46、64は、フロントアーム40及びリヤアーム42にそれぞれ設けられた構成とされているが、これに限らず、フロントアーム40、リヤアーム42、前側ブラケット26A、後側ブラケット26B、第1フレーム側取付部38E及び第2フレーム側取付部38Fの少なくとも一方に設けられた構成としてもよい。
さらに、図2に示されるように、変形促進部46は、クラッシュビード46Aが設けられた構成とされているが、これに限らず、スリット74A(図8参照)も併せて設けられた構成としてもよいし、その他の構成によって塑性変形する構成としてもよい。
さらにまた、図6に示されるように、変形促進部64は、長孔64Aとクラッシュビード46Aとが設けられた構成とされているが、これに限らず、スリット74A(図8参照)が併せて設けられた構成としてもよいし、その他の構成によって塑性変形する構成としてもよい。
また、図8に示されるように、変形促進部74は、スリット74Aが設けられた構成とされているが、これに限らず、長孔64A及びクラッシュビード46A(図6参照)の少なくとも一方が設けられた構成としてもよいし、その他の構成によって塑性変形する構成としてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 車両用シート構造
12 車両用シート
18 シートクッション
22 フロアパネル
24 ロアレール
26 アッパレール
26A 前側ブラケット(第1レール側取付部)
26B 後側ブラケット(第2レール側取付部)
38 クッションフレーム(シートクッションフレーム)
38E 第1フレーム側取付部
38F 第2フレーム側取付部
40 フロントアーム
40A 下端部(フロントアームの下端部)
40B 上端部(フロントアームの上端部)
42 リヤアーム
42A 下端部(リヤアームの下端部)
42B 上端部(リヤアームの上端部)
46 変形促進部
60 車両用シート構造
64 変形促進部
70 車両用シート構造
74 変形促進部

Claims (2)

  1. 車両のフロアパネルに取り付けられていると共に車両前後方向に延伸された左右一対のロアレールにそれぞれ嵌合されかつ車両前後方向に沿ってスライド可能とされている左右一対のアッパレールと、
    車両用シートのシートクッションのフレームを構成しているシートクッションフレームと、
    車両側面視にて車両後方側へ向かうにつれて車両上方側へと延設されていると共に、下端部が前記アッパレールの第1レール側取付部に取り付けられ、上端部が前記シートクッションフレームの第1フレーム側取付部に取り付けられた左右一対のフロントアームと、
    車両側面視にて車両後方側へ向かうにつれて車両上方側へと延設されていると共に、下端部が前記第1レール側取付部の車両後方側に位置する前記アッパレールの第2レール側取付部に取り付けられ、上端部が前記第1フレーム側取付部の車両後方側に位置する前記シートクッションフレームの第2フレーム側取付部に取り付けられた左右一対のリヤアームと、
    前記フロントアーム、前記リヤアーム、前記第1レール側取付部、前記第2レール側取付部、前記第1フレーム側取付部及び前記第2フレーム側取付部の少なくとも一つである対象部材に設けられると共に、車両前面衝突時において前記シートクッションフレームから前記対象部材へ車両前方側かつ車両下方側へ向かう方向である特定方向に所定値以上の荷重が入力されると前記特定方向に圧縮するように塑性変形する、前記対象部材の周縁部から内周側に離れ且つ前記特定方向に並ぶ複数のクラッシュビードを有する変形促進部と、
    を有する車両用シート構造。
  2. 車両のフロアパネルに取り付けられていると共に車両前後方向に延伸された左右一対のロアレールにそれぞれ嵌合されかつ車両前後方向に沿ってスライド可能とされている左右一対のアッパレールと、
    車両用シートのシートクッションのフレームを構成しているシートクッションフレームと、
    車両側面視にて車両後方側へ向かうにつれて車両上方側へと延設されていると共に、下端部が前記アッパレールの第1レール側取付部に取り付けられ、上端部が前記シートクッションフレームの第1フレーム側取付部に取り付けられた左右一対のフロントアームと、
    車両側面視にて車両後方側へ向かうにつれて車両上方側へと延設されていると共に、下端部が前記第1レール側取付部の車両後方側に位置する前記アッパレールの第2レール側取付部に取り付けられ、上端部が前記第1フレーム側取付部の車両後方側に位置する前記シートクッションフレームの第2フレーム側取付部に取り付けられた左右一対のリヤアームと、
    前記フロントアーム、前記リヤアーム、前記第1レール側取付部、前記第2レール側取付部、前記第1フレーム側取付部及び前記第2フレーム側取付部の少なくとも一つである対象部材に設けられると共に、前記シートクッションフレームから前記対象部材へ車両前方側かつ車両下方側へ向かう方向である特定方向に沿って延び且つ前記対象部材の周縁部から内周側に離れるスリットを有し、車両前面衝突時において前記特定方向に所定値以上の荷重が入力されると、左右方向に前記車両用シートを見たときに前記スリットを前記特定方向に直交する方向に押し広げるように塑性変形する変形促進部と、
    を有する車両用シート構造。
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