JP7130131B2 - 着磁用リング、着磁方法、着磁装置、ロータ、電動機、圧縮機および空気調和装置 - Google Patents

着磁用リング、着磁方法、着磁装置、ロータ、電動機、圧縮機および空気調和装置 Download PDF

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Description

本発明は、着磁用リング、着磁方法、着磁装置、ロータ、電動機、圧縮機および空気調和装置に関する。
永久磁石埋込型の電動機では、永久磁石を取り付けたロータを、ステータまたは着磁ヨークに組み込んで、永久磁石を着磁する。永久磁石を効率よく着磁するため、ステータとロータとの間に、磁性を有する短冊片を挿入することも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015-180145号公報(段落0033-0034)
しかしながら、ステータとロータとの隙間は0.25~1.5mmと狭いため、短冊片をこの隙間に挿入するのは簡単でない。そのため、簡単な作業で、永久磁石を効率よく着磁できるようにすることが望まれている。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、簡単な作業で、永久磁石を効率よく着磁できるようにすることを目的とする。
本発明の一形態による着磁用リングは、軸線を中心とする周方向に永久磁石と極間部とが配列されたロータと、ロータを囲むコア部との間に配置される着磁用リングであって、永久磁石の周方向中心に対向する磁性部と、極間部に対向する非磁性部と、軸線の方向において磁性部および前記非磁性部の少なくとも一方の側に設けられた非磁性の環状部とを有する。
本発明の一形態による着磁方法は、軸線を中心とする周方向に永久磁石と極間部とが配列されたロータと、ロータを囲むコア部との間に、着磁用リングを配置する工程と、コア部に巻き付けたコイルに電流を流して永久磁石を着磁する工程とを有する。着磁用リングは、永久磁石の周方向中心に対向する磁性部と、極間部に対向する非磁性部と、軸線の方向において磁性部および前記非磁性部の少なくとも一方の側に設けられた非磁性の環状部とを有する。
本発明の一形態による着磁装置は、軸線を中心とする周方向に永久磁石と極間部とが配列されたロータを着磁する着磁装置であって、コイルが巻き付けられ、ロータを囲むように配置された着磁ヨークと、着磁ヨークとロータとの間に配置された着磁用リングと、コイルに電流を流す電源装置とを有する。着磁用リングは、永久磁石の周方向中心に対向する磁性部と、極間部に対向する非磁性部と、軸線の方向において磁性部および前記非磁性部の少なくとも一方の側に設けられた非磁性の環状部とを有する。
本発明の一形態によるロータは、軸線を中心とする周方向に永久磁石と極間部とが配列されたロータであって、永久磁石が、永久磁石の周方向中心に対向する磁性部と極間部に対向する非磁性部と軸線の方向において磁性部および前記非磁性部の少なくとも一方の側に設けられた非磁性の環状部とを有する着磁用リングを、ロータとロータを囲むコア部との間に配置し、コア部に巻き付けたコイルに電流を流すことにより着磁されたものである。
本発明では、着磁用リングの磁性部が永久磁石の周方向中心に対向するため、コア部からの着磁磁束を効率よく永久磁石に流すことができる。また、着磁用リングの非磁性部が極間部に対向するため、着磁磁束の短絡を抑制することができる。さらに、磁性部と非磁性部とが着磁用リングを構成しているため、取り扱いが簡単である。すなわち、簡単な作業で、永久磁石を効率よく着磁することができる。
実施の形態1の電動機を示す断面図である。 実施の形態1のステータのティースおよびスロットを拡大して示す図である。 実施の形態1の着磁用リングとステータとロータとを示す図である。 実施の形態1の着磁用リングを示す斜視図である。 実施の形態1の着磁工程を示すフローチャートである。 実施の形態1の着磁工程を示す工程毎の斜視図(A),(B),(C)である。 実施の形態1の着磁工程を示す工程毎の斜視図(A),(B)である。 実施の形態1の着磁のための構成を示す図である。 実施の形態1の着磁工程を示す図(A)およびコイルに流す着磁電流を示す図(B)である。 実施の形態1の着磁工程の他の例を示す工程毎の斜視図(A),(B),(C)である。 比較例1の着磁用リングとステータとロータとを示す図である。 比較例1の着磁工程を示すフローチャートである。 比較例1の着磁工程を示す工程毎の斜視図(A),(B)である。 着磁電流の時間変化を実施の形態1と比較例1とで比較して示すグラフである。 比較例2の着磁用リングとステータとロータとを示す図である。 実施の形態2の着磁用リングとステータとロータとを示す図である。 実施の形態3の着磁用リングとステータとロータとを示す図である。 実施の形態3の着磁工程を示す図(A)およびコイルに流す着磁電流を示す図(B)である。 実施の形態3の着磁用リングとステータとロータとを示す図である。 実施の形態4の着磁用リングを示す斜視図である。 実施の形態5の着磁用リングを示す斜視図である。 実施の形態5の着磁用リングとステータとロータとを示す図である。 実施の形態6の着磁装置を示す図である。 実施の形態6の着磁装置の着磁ヨークを示す図である。 実施の形態6の着磁工程を示すフローチャートである。 各実施の形態の電動機が適用可能な圧縮機を示す図である。 図26の圧縮機を有する空気調和装置を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の電動機100を示す断面図である。実施の形態1の電動機100は、回転可能なロータ5と、ロータ5を囲むステータ1とを有する。ステータ1とロータ5との間には、0.25~1mmのエアギャップが設けられている。
以下では、ロータ5の回転軸をなす軸線C1の方向を「軸方向」と称する。また、軸線C1を中心とする周方向を「周方向」と称し、図1等に矢印R1で示す。軸線C1を中心とする径方向を「径方向」と称する。なお、図1は、軸方向に直交する断面である。
ロータ5は、ロータコア50と、ロータコア50に取り付けられた永久磁石55とを有する。ロータコア50は、軸線C1を中心とする円筒形状を有する。ロータコア50は、電磁鋼板を軸方向に積層し、カシメ等により締結したものである。電磁鋼板の板厚は、例えば厚さ0.1~0.7mmである。
ロータコア50は、外周に沿って複数の磁石挿入孔51を有する。ここでは、6つの磁石挿入孔51が、周方向に等間隔に配置されている。それぞれの磁石挿入孔51には、永久磁石55が1つずつ配置されている。1つの永久磁石55は、1磁極を構成する。永久磁石55の数は、磁石挿入孔51の数と同じ6個であるため、ロータ5の極数は6である。但し、ロータ5の極数は6に限らず、2以上であればよい。また、1つの磁石挿入孔51に2つ以上の永久磁石55を配置して、当該2つ以上の永久磁石55によって1磁極を構成してもよい。
永久磁石55は、周方向に幅を有し、径方向に厚さを有する平板状の部材である。永久磁石55は、ネオジウム(Nd)、鉄(Fe)およびボロン(B)を含む希土類磁石で構成される。永久磁石55は、その厚さ方向すなわち径方向に着磁されている。周方向に隣り合う永久磁石55は、着磁方向が互いに逆方向である。
上記の通り、永久磁石55は、ロータ5の磁極を構成する。永久磁石55の周方向中心は、ロータ5の極中心P(図3)を構成する。周方向に隣り合う永久磁石55の間には、ロータ5の極間部M(図3)が形成される。
ロータコア50の径方向の中心には、円形のシャフト孔57が形成されている。シャフト孔57には、シャフト58が圧入によって固定されている。シャフト58の中心軸は、上述した軸線C1と一致する。
磁石挿入孔51の周方向の両端には、フラックスバリア52がそれぞれ形成されている。フラックスバリア52は、磁石挿入孔51の周方向端部からロータコア50の外周に向けて径方向に延在する空隙である。フラックスバリア52は、隣り合う磁極間の漏れ磁束を抑制するために設けられる。
ステータ1は、ステータコア10と、ステータコア10に巻き付けられたコイル2とを有する。ステータコア10は、軸線C1を中心とする環状に形成されている。ステータコア10は、複数の電磁鋼板を軸方向に積層し、カシメ等により締結したものである。電磁鋼板の厚さは、例えば0.1~0.7mmである。
ステータコア10は、環状のコアバック11と、コアバック11から径方向内側に延在する複数のティース12とを有する。コアバック11は、軸線C1を中心とする環状に形成されており、円筒状のフレーム18の内側に嵌合している。
ティース12は、周方向に等間隔に形成されている。隣り合うティース12の間には、スロット15が形成される。ティース12には、コイル2が巻き付けられている。ティース12の数は、ここでは18であるが、2以上であればよい。
コイル2は、アルミニウム等の導体と、導体を覆う絶縁被膜とで構成されている。コイル2は、図1では分布巻きでティース12に巻かれているが、集中巻きで巻かれていてもよい。
図2は、ティース12およびスロット15を拡大して示す図である。ティース12の径方向内側の先端には、周方向の幅の広い先端部13が形成されている。先端部13は、ロータ5の外周面に対向する。
隣り合うティース12の間には、スロット15が形成されている。スロット15の数は、ティース12と同じ(ここでは18個)である。スロット15には、ティース12に巻回されるコイル2が収容される。スロット15の径方向内側の端部には、スロット開口14が形成されている。スロット開口14は、隣り合うティース12の先端部13の間に位置している。
<永久磁石の着磁>
次に、永久磁石55の着磁のための構成および着磁方法について説明する。永久磁石55の着磁は、永久磁石55をロータコア50の磁石挿入孔51に挿入して行う。永久磁石55の着磁には、大きく分けて、2つの方法がある。
1つは、ステータ1を用いる方法である。この場合には、コア部としてのステータ1にロータ5を組み込んだ状態で、コイル2に着磁電流を流して着磁磁界を発生させ、ロータ5の永久磁石55を着磁する。この着磁方法は、組み込み着磁とも称する。
もう1つは、着磁装置8の着磁ヨーク80(図24)を用いる方法である。この場合には、コア部としての着磁ヨーク80にロータ5を組み込み、着磁ヨーク80に巻き付けたコイル9(図24)に着磁電流を流して着磁磁界を発生させる。着磁ヨーク80を用いる着磁方法については、実施の形態6で説明する。
以下では、ロータ5をステータ1に組み込んで永久磁石55を着磁する方法について説明する。図3は、実施の形態1の着磁用リング3、ステータ1およびロータ5を示す模式図である。永久磁石55の着磁は、ロータ5の極間部Mを、ステータ1のスロット開口14に対向させた状態で行う。ステータ1とロータ5との間には、着磁用リング3が挿入される。
図4は、着磁用リング3を示す斜視図である。着磁用リング3は、ステータ1に対向する外周面33と、ロータ5に対向する内周面34とを有する円筒状の部材である。
着磁用リング3は、外径Doと内径Diとを有し、厚さTを有する。着磁用リング3の内径Diは、ロータ5の外径Dr(図6(A))よりも大きい(Di>Dr)。着磁用リング3の外径Doは、ステータ1の内径Ds(図6(C))よりも小さい(Ds>Do)。また、着磁用リング3の厚さTは、ロータ5とステータ1との隙間G以下である(G≧T>0)。
着磁用リング3は、非磁性体で構成された非磁性部31と、磁性体で形成された磁性部32とを有する。非磁性部31は、ポリイミド等の樹脂で形成されていることが望ましいが、ステンレス鋼等の非磁性の金属で形成してもよい。磁性部32は、電磁鋼板、純鉄等の磁性を有する金属で形成されている。
着磁用リング3では、複数の非磁性部31と複数の磁性部32とが、周方向に交互に配列されている。非磁性部31の数および磁性部32の数は、いずれもロータ5の極数と同数であり、ここでは6である。
非磁性部31は、周方向に幅W1を有する。非磁性部31の幅W1は、軸方向に亘って一定である。磁性部32の周方向の幅は、非磁性部31の周方向の幅W1よりも広いことが望ましい。
図3に示すように、着磁用リング3は、非磁性部31がロータ5の極間部Mに対向し、磁性部32がロータ5の極中心Pに対向するように配置される。非磁性部31の周方向の幅W1は、ステータ1のスロット開口14の周方向の幅W2よりも広い。すなわち、W1>W2が成立する。
図5は、実施の形態1の着磁工程を示すフローチャートである。図6(A)~(C)および図7(A)~(B)は、着磁工程を示す工程毎の斜視図である。図8は、着磁工程で用いる装置を示す図である。
着磁工程では、まず、図6(A)に示すように、着磁用リング3の内側にロータ5を挿入することにより、着磁用リング3をロータ5に取り付ける(ステップS11)。着磁用リング3が円筒状であり、また、着磁用リング3の内径Diがロータ5の外径Drよりも大きいため(Di>Dr)、取り付けを簡単に行うことができる。
なお、着磁用リング3を、非磁性部31の弾性変形を利用して径方向に広げながら、ロータ5の外側に被せてもよい。この場合には、着磁用リング3の内径Diがロータ5の外径Dr以下であってもよい(Di≦Dr)。
次に、図6(B)に示すように、ロータ5に対する着磁用リング3の周方向の位置合わせを行い、着磁用リング3の非磁性部31を、ロータ5の極間部Mに対向させる(ステップS12)。
その後、着磁用リング3が取り付けられたロータ5を、図6(C)に示すように、ステータ1の内側に挿入する(ステップS13)。着磁用リング3の外径Doがステータ1の内径Dsよりも小さいため、挿入を簡単に行うことができる。これにより、図7(A)に示すように、ロータ5とステータ1との間に着磁用リング3が配置された状態となる。
次に、ステータ1に対するロータ5の周方向の位置合わせを行う(ステップS14)。この位置合わせにより、図3に示すように、ロータ5の極間部Mにはスロット開口14が対向し、1磁極すなわち1つの永久磁石55には3つのティース12が対向する。
この状態で、コイル2に着磁電流を流す(ステップS15)。図8に示すように、着磁用の電源装置40は電源端子41を有し、リード線42によりコイル2に接続される。電源装置40は、コンデンサに充電した電荷を放電し、瞬時に高い電流(すなわち着磁電流)をコイル2に流す(後述する図14参照)。着磁電流は、電動機100の駆動時にコイル2に流れる駆動電流よりも大きい。
図9(A)は、着磁工程における着磁用リング3と、ステータ1と、ロータ5と示す図であり、図9(B)は、着磁工程でコイル2に流す着磁電流を示す図である。コイル2は、U相、V相、W相のコイル部分2U,2U,2Wを有する。図9(A)に示すように、1つの永久磁石55に2つのスロット15が対向しており、これらのスロット15にはコイル部分2V,2Wが配置されている。また、極間部Mに対向するスロット15には、コイル部分2Uが配置されている。
また、図9(B)に示すように、コイル部分2V,2Wを短絡し、コイル部分2Uに着磁電流iを流す。コイル部分2V,2Wには、それぞれi/2の着磁電流が流れる。着磁電流の方向は、永久磁石55に対向する3つのティース12内に、径方向外側から内側に向かう磁束を発生させる方向である。
なお、図3に示した永久磁石55に隣接する永久磁石55は、着磁方向が逆方向になるため、着磁磁束の流れる方向も逆方向となる。
着磁磁束は、ティース12の先端部13から、着磁用リング3の磁性部32を介して、ロータ5に流れる。ロータ5では、ロータコア50を流れた着磁磁束が、磁石挿入孔51内の永久磁石55内を径方向に流れる。これにより、永久磁石55は、その厚さ方向に着磁される。
ロータ5とステータ1との間に着磁用リング3の磁性部32が配置されているため、ステータ1からの着磁磁束を磁性部32によって効率よくロータ5に導き、さらに永久磁石55に導くことができる。
また、ロータ5の極間部Mには、着磁用リング3の非磁性部31が対向している。この非磁性部31により、ティース12からの着磁磁束が、極間部Mを挟んで隣接するティース12に流れることを抑制することができる。すなわち、着磁磁束の短絡を抑制することができる。
特に、非磁性部31の幅W1が、スロット開口14の幅W2よりも広い(W1>W2)ため、極間部Mを挟んで隣り合うティース12の先端部13の間を着磁磁束が流れにくくなる。これにより、着磁磁束の短絡の抑制効果を高めることができる。
このように永久磁石55の着磁を行った後、図7(B)に示すように、着磁用リング3をロータ5とステータ1との間から取り出す(ステップS16)。着磁用リング3が円筒状であるため、取り外しを簡単に行うことができる。
なお、上記のステップS11~S13では、着磁用リング3をロータ5に取り付け、そのロータ5をステータ1の内側に挿入した(図6(A)~(C))。しかしながら、このような方法に限定されるものではない。
図10(A)~(C)は、実施の形態1の着磁工程の他の例を示す工程毎の斜視図である。この例では、図10(A)に示したように、着磁用リング3をステータ1の内側に挿入する。
次に、図10(B)に示したように、着磁用リング3のステータ1に対する周方向位置を調整する。すなわち、着磁用リング3の非磁性部31をスロット開口14に対向させる。その後、図10(C)に示すように、ロータ5を、着磁用リング3が取り付けられたステータ1の内側に挿入する。
その後、図7(A)を参照して説明したように、コイル2に着磁電流を流して永久磁石55を着磁する。ロータ5とステータ1との間に着磁用リング3が配置されるため、着磁磁束を効率よく永久磁石55に導くことができる。その後、図7(B)を参照して説明したように、着磁用リング3をロータ5とステータ1との間から取り出す。
<作用>
次に、実施の形態1の作用について、比較例1,2と対比して説明する。図11は、比較例1の着磁工程におけるステータ1およびロータ5を示す模式図である。図12は、比較例1の着磁工程を示すフローチャートである。図13(A),(B)は、比較例1の着磁工程を示す工程毎の斜視図である。
比較例1の着磁工程では、実施の形態1で説明した着磁用リング3を用いない。この場合、ロータ5をステータ1の内側に挿入し(ステップS21)、ステータ1に対するロータ5の周方向の位置合わせを行う(ステップS22)。具体的には、ロータ5の極間部Mをステータ1のスロット開口14に対向させる。その後、コイル2に着磁電流を流して着磁磁束を発生させ、永久磁石55を着磁する。
着磁電流によって発生した着磁磁束は、ロータ5とステータ1との間のエアギャップを介してロータ5に流れる。エアギャップ内の空気は非磁性体であるため、着磁磁束を効率よく永久磁石55に導くことが難しい。
上記の通り、着磁電流は電動機100の駆動時にコイル2に流す駆動電流よりも大きい。着磁電流を大きくすると、ローレンツ力によるコイル2の損耗を生じる可能性があるため、着磁電流を制限しなければならず、高磁力の永久磁石55を着磁することが難しい。
これに対し、実施の形態1では、ロータ5とステータ1との間に配置された着磁用リング3が、ロータ5の極中心Pに対向する磁性部32と、極間部Mに対向する非磁性部31とを有する。そのため、ステータ1からの着磁磁束を磁性部32によって効率よく永久磁石55に導くことができる。従って、永久磁石55の着磁に必要な着磁電流を低減し、あるいは、同じ着磁電流でより高磁力の永久磁石55を着磁することができる。
図14は、電源装置40がコイル2に流す着磁電流の時間変化を、実施の形態1と比較例1とで対比して示すグラフである。実施の形態1の着磁電流は破線で示し、比較例1の着磁電流は実線で示す。
着磁工程では、瞬時に高い着磁電流を流して、永久磁石55を着磁する。図14から、実施の形態1では、永久磁石55の着磁に必要な着磁電流が、比較例1よりも低いことが分かる。
図15は、比較例2の着磁用リング3Eと、ステータ1と、ロータ5とを示す図である。図15では、ロータ5とステータ1との間に、全体が磁性体で形成された着磁用リング3Eが配置されている。ロータ5とステータ1との間に着磁用リング3Eが配置されることにより、着磁磁束がロータ5に流れ易くなる。
しかしながら、着磁用リング3Eの全体が磁性体で形成されているため、ティース12からの着磁磁束が、着磁用リング3Eを経由して、極間部Mを挟んで隣接するティース12に流れる(矢印L1)。すなわち、着磁磁束の短絡が生じる。そのため、着磁磁束を効率よく永久磁石55に導くことが難しい。
これに対し、実施の形態1では、ロータ5とステータ1との間に配置された着磁用リング3が、ロータ5の極中心Pに対向する磁性部32と、極間部Mに対向する非磁性部31とを有する。そのため、ステータ1からの着磁磁束を磁性部32によって効率よく永久磁石55に導くことができる。加えて、非磁性部31がロータ5の極間部Mに対向しているため、上述した着磁磁束の短絡を抑制することができる。その結果、永久磁石55の着磁に必要な着磁電流を低減し、あるいは、同じ着磁電流でより高磁力の永久磁石55を着磁することができる。
<実施の形態の効果>
以上説明したように、実施の形態1では、コア部としてのステータ1とロータ5との間に着磁用リング3を配置し、この着磁用リング3が、ロータ5の極中心Pに対向する磁性部32と、極間部Mに対向する非磁性部31とを有する。そのため、ステータ1からの着磁磁束を効率よく永久磁石55に導くことができ、永久磁石55を効率よく着磁することができる。すなわち、永久磁石55の着磁に必要な着磁電流を低減し、あるいは、同じ着磁電流でより高磁力の永久磁石55を着磁することができる。また、非磁性部31と磁性部32とが着磁用リング3を構成しているため、取り扱いが簡単になる。すなわち、簡単な作業で、永久磁石55を効率よく着磁することができる。
また、複数の非磁性部31と複数の磁性部32とが周方向に配列されているため、ロータ5の複数の永久磁石55を効率よく着磁することができる。
また、非磁性部31の幅W1が、スロット15のスロット開口14の幅W2よりも広いため、着磁磁束の短絡を抑制する効果を高めることができる。
また、ロータ5とステータ1との隙間Gと着磁用リング3の厚さTとが、G≧T>0を満足するため、着磁用リング3をロータ5とステータ1との間のエアギャップに配置し易い。
また、着磁用リング3の内径Diがロータ5の外径Drよりも大きく、また、着磁用リング3の外径Doがステータ1の内径Dsよりも小さいため、着磁用リング3の取り付けおよび取り外しを容易に行うことができる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2について説明する。図16は、実施の形態2の着磁用リング3Aと、ステータ1と、ロータ5とを示す図である。着磁用リング3Aは、実施の形態1の着磁用リング3と同様、ロータ5の極間部Mに対向する非磁性部31と、極中心Pに対向する磁性部32とを有する。
上述した実施の形態1では、図3に示したように、着磁用リング3の非磁性部31の幅W1が、スロット開口14の幅W2よりも広かった。これに対し、実施の形態2では、着磁用リング3Aの非磁性部31の幅W1は、極間部Mを挟んで隣り合う2つのスリット53の間隔WSよりも広い。すなわち、W1>WSが成り立つ。
非磁性部31の幅W1がスリット53の間隔WSよりも広いため、ティース12からロータ5の極間部Mに向かう着磁磁束が非磁性部31によって遮られ、隣接するティース12に流れ込みにくくなる。その結果、図15に矢印L1で示した着磁磁束の短絡が抑制される。これにより、着磁磁束を、実施の形態1よりもさらに効率よく永久磁石55に導くことができる。
このように、実施の形態2では、着磁用リング3Aの非磁性部31の幅W1が、極間部Mを挟んで隣り合う2つのスリット53の間隔WSよりも広いため、実施の形態1の効果に加えて、着磁磁束をさらに効率よく永久磁石55に導くことができる。
実施の形態3.
次に、実施の形態3について説明する。図17は、実施の形態3の着磁用リング3Bと、ステータ1と、ロータ5とを示す図である。
上述した実施の形態1,2では、ロータ5の極間部Mとステータ1のスロット開口14とを対向させた状態で、永久磁石55を着磁した。これに対し、実施の形態3では、ロータ5の極間部Mとステータ1のティース12とを対向させた状態で、永久磁石55を着磁する。ロータ5の1磁極すなわち1つの永久磁石55には、2つのティース12が対向する。
ロータ5とステータ1との間には、着磁用リング3Bが配置される。着磁用リング3Bは、ロータ5の極間部Mに対向する非磁性部31と、極中心Pに対向する磁性部32とを有する。非磁性部31は、ティース12に対向している。非磁性部31の周方向の幅W1は、ティース12の先端部13の幅WTよりも広い。
図18(A)は、着磁工程における着磁用リング3B、ステータ1およびロータ5を示す図であり、図18(B)は、着磁工程でコイル2に流す着磁電流を示す図である。ティース12に巻かれるコイル2は、U相、V相、W相のコイル部分2U,2V,2Wを有する。
図18(A)に示すように、1つの永久磁石55に3つのスロット15が対向しており、これら3つのスロット15にはコイル部分2V,2W,2Uが配置されている。図18(B)に示すように、極中心P上に位置するスロット15内のコイル部分2Wには着磁電流を流さず、極中心Pの両側のスロット15内のコイル部分2U,2Vには、着磁電流iを流す。着磁電流の方向は、永久磁石55に対向する3つのティース12内に、径方向外側から内側に向かう磁束を発生させる方向である。
着磁磁束は、ティース12の先端部13から、着磁用リング3Bの磁性部32を介して、ロータ5に流れる。ロータ5では、ロータコア50を流れた着磁磁束が、磁石挿入孔51内の永久磁石55内を径方向に流れる。これにより、永久磁石55は、その厚さ方向に着磁される。
ロータ5とステータ1との間に着磁用リング3Bの磁性部32が配置されているため、ステータ1からの着磁磁束を磁性部32によって効率よくロータ5に導き、さらに永久磁石55に導くことができる。
また、ロータ5の極間部Mには、着磁用リング3Bの非磁性部31が対向しており、非磁性部31の幅W1は、ティース12の先端部13の幅WTよりも広い(図17)。そのため、永久磁石55に対向するティース12からの着磁磁束が、極間部Mに対向するティース12に流れることを、非磁性部31によって抑制することができる。すなわち、着磁磁束の短絡を抑制することができる。
なお、着磁磁束の短絡の抑制効果を高めるためには、図17に示すように着磁用リング3Bの周方向端部が、少なくとも、スロット開口14の周方向中心まで達していることが望ましい。
図19は、着磁用リング3Bの非磁性部31の幅W1をティース12の先端部13の幅WTよりも狭くした構成例を示す図である。非磁性部31の幅W1がティース12の先端部13の幅WTよりも狭い場合、永久磁石55に対向するティース12と極間部Mに対向するティース12とが共通の磁性部32と対向する。そのため、永久磁石55に対向するティース12を流れた着磁磁束が、磁性部32を経由して、極間部Mに対向するティース12の先端部13に流れ込む可能性がある。
これに対し、図17に示したように、非磁性部31の幅W1がティース12の先端部13の幅WTよりも広ければ、永久磁石55に対向するティース12を流れた着磁磁束が、極間部Mに対向するティース12の先端部13に流れ込むことを、非磁性部31によって抑制することができる。
このように、実施の形態3では、ロータ5の極間部Mとステータ1のティース12とを対向させた状態で永久磁石55を着磁する場合において、着磁用リング3Bの非磁性部31がロータ5の極間部Mに対向し、非磁性部31の幅W1がティース12の先端部13の幅WTよりも広い。そのため、非磁性部31によって着磁磁束の短絡を抑制することができる。
実施の形態4.
次に、実施の形態4について説明する。図20は、実施の形態4の着磁用リング3Cを示す斜視図である。着磁用リング3Cは、実施の形態1で説明した非磁性部31および磁性部32に加えて、軸方向の両端に、環状部35,36を有する。
環状部35,36は、いずれも環状であり、非磁性体で構成されている。環状部35,36は、非磁性部31と連続して形成されていることが望ましい。非磁性部31と磁性部32の構成は、実施の形態1で説明した通りである。
着磁用リング3Cが環状部35,36を有するため、ユーザは環状部35,36の何れか一方または両方を把持して着磁用リング3Cを取り扱うことができる。そのため、着磁作業を簡単に行うことができる。
着磁工程では、着磁用リング3Cの非磁性部31および磁性部32を、ロータ5とステータ1との間に配置する。この状態で、環状部35,36は、ロータ5およびステータ1から軸方向にはみ出した状態となる。そのため、着磁用リング3Cの取り外しを簡単に行うことができる。
なお、図20に示した例では、着磁用リング3Cの軸方向両端に環状部35,36を設けているが、着磁用リング3Cの軸方向一端のみに環状部を設けてもよい。実施の形態4の着磁用リング3Cおよび着磁方向は、上述した点を除き、実施の形態1と同様に構成されている。
このように、実施の形態4では、着磁用リング3Cが軸方向の少なくとも一端に環状部を有するため、着磁用リング3Cの取り扱いをさらに簡単にすることができる。
実施の形態5.
次に、実施の形態5について説明する。図21は、実施の形態5の着磁用リング3Dを示す斜視図である。着磁用リング3Dは、実施の形態1と同様に配置された磁性部32と、その径方向外側と内側のフィルム71,72とを有する。フィルム71,72は、非磁性の樹脂、例えばポリイミドで形成されている。
図22は、実施の形態5のステータ1とロータ5と着磁用リング3Dとを示す断面図である。磁性部32は、ロータ5の極中心Pに対向する位置に形成されている。磁性部32は、ロータ5の極間部Mに対向する位置には設けられず、周方向に隣り合う磁性部32の間には、空洞部38が形成される。
空洞部38とその径方向外側および内側のフィルム71,72により、非磁性部70が形成される。すなわち、ロータ5の極間部Mに対向する位置に、非磁性部70が形成される。
また、着磁用リング3Dは、軸方向の両端に、非磁性体である環状の環状部75,76(図21)を有する。環状部75,76は、いずれも、フィルム71,72を貼り合わせた部分である。フィルム71,72は、磁性部32を間に挟み込んだ状態で、非磁性部70および環状部75,76で互いに貼り合わせられている。
図22に示すように、ロータ5の極間部Mをステータ1のスロット開口14に対向させた状態で永久磁石55を着磁する場合には、着磁用リング3Dの非磁性部70はスロット開口14に対向する。
実施の形態1で説明したように、着磁磁束の短絡の抑制効果を高めるためには、非磁性部70の周方向の幅W1(図3)は、スロット開口14の周方向の幅W2(図3)よりも広いことが望ましい。また、実施の形態2で説明したように、非磁性部70の周方向の幅W1が、極間部Mを挟んで隣り合うスリット53の間隔WS(図16)よりも広いことがさらに望ましい。
また、実施の形態3で説明したように、ロータ5の極間部Mをステータ1のティース12に対向させた状態で永久磁石55を着磁する場合には、非磁性部70はティース12の先端部13に対向する。この場合、着磁磁束の短絡の抑制効果を高めるためには、非磁性部70の周方向の幅W1(図17)が、ティース12の先端部13の幅WTよりも広いことが望ましい。また、非磁性部70の周方向端部が、スロット開口14の周方向中心まで達していれば、さらに望ましい。
ここでは、着磁用リング3Dがステータ1側およびロータ5側にフィルム71,72を有しているが、フィルム71,72のうちの一方のみを有していてもよい。実施の形態5の着磁用リング3Dおよび着磁方法は、上述した点を除き、実施の形態1と同様に構成されている。
このように、実施の形態5では、着磁用リング3Dが、径方向の少なくとも一方の側にフィルムを有するため、実施の形態1で説明した効果に加えて、着磁用リング3Dとステータ1またはロータ5との接触による摩耗を抑制することができ、着磁用リング3Dの寿命を長くすることができる。また、摩耗により生じた磁性粉等の異物のロータ5への付着を抑制することができ、これにより電動機100の信頼性を向上することができる。
また、着磁用リング3Dが環状部75,76を有するため、ユーザは環状部75,76の何れか一方または両方を把持して着磁用リング3Dを取り扱うことができる。そのため、着磁作業を簡単に行うことができる。
なお、図21では、着磁用リング3Dが軸方向の両端部に環状部75,76を有していたが、環状部75,76のうちの一方のみを有していてもよい。また、着磁用リング3Dが環状部75,76を有さない構成も可能である。
実施の形態6.
次に、実施の形態6について説明する。実施の形態1~5では、電動機100のステータ1にロータ5を組み込んで永久磁石55の着磁を行った。実施の形態6では、着磁装置8の着磁ヨーク80にロータ5を組み込んで永久磁石55の着磁を行う。
図23は、実施の形態6の着磁装置8を示す模式図である。着磁装置8は、着磁ヨーク80と、電源装置86と、これらを接続するリード線87と、基台88と、基台88上で着磁ヨーク80を支持する支持部89とを有する。
図24は、着磁ヨーク80を示す断面図である。着磁ヨーク80は、磁性体で形成された環状の部材である。着磁ヨーク80は、軸線C1を中心とする環状のコアバック81と、コアバック81から軸線C1に向かって突出する複数のティース82とを有する。
ティース82の数は、ロータ5の極数と同じであり、ここでは6個である。周方向に隣り合うティース82の間には、スロット85が形成される。スロット85の径方向内側の端部には、スロット開口84が形成されている。
各ティース82には、コイル9が集中巻きまたは分布巻きで巻き付けられている。コイル9は、図23に示した電源装置86に接続されている。
着磁ヨーク80の内周には、着磁用リング3が固定されている。着磁用リング3は、スロット開口84に対向する非磁性部31と、ティース82の径方向内側の先端部83に対向する磁性部32とを有する。実施の形態1で説明したように、非磁性部31と磁性部32とは、周方向に交互に配置されている。非磁性部31の数および磁性部32の数は、いずれも、ロータ5の極数と同数であり、ここでは6である。
ロータ5は、着磁ヨーク80の内側に配置される。図24には、ロータ5の極中心Pおよび極間部Mの位置をそれぞれ一点鎖線で示す。ロータ5を着磁ヨーク80の内側に配置すると、着磁用リング3の非磁性部31がロータ5の極間部Mに対向し、磁性部32が極中心Pに対向する。
なお、図24では、非磁性部31の周方向の幅は、スロット85のスロット開口84の幅と同じであるが、実施の形態1で説明したように、スロット開口84の幅よりも広くしても良い。このようにすれば、着磁磁束の短絡の抑制効果を高めることができる。また、実施の形態2で説明したように、非磁性部31の周方向の幅を、ロータ5のスリット53の間隔WS(図16)より広くしてもよい。
また、ロータ5と着磁ヨーク80との隙間G(図2)と着磁用リング3の径方向の厚さT(図4)とが、G≧T>0を満足することが望ましい。これにより、着磁用リング3をロータ5と着磁用リング3との隙間に配置し易くなる。
また、着磁用リング3の内径Diがロータ5の外径Dr(図6(A))よりも大きいことが望ましい(Di>Dr)。これにより、ロータ5を着磁用リング3の内側に容易に配置し、また容易に取り出すことができる。
また、着磁装置8では、着磁用リング3が着磁ヨーク80の内周に固定されるため、着磁用リング3を着磁ヨーク80から取り外す必要が無い。そのため、着磁用リング3の外径Doは、着磁ヨーク80の内径Ds以上であればよい(Do≧Ds)。
着磁用リング3としては、実施の形態5で説明したように、フィルム71,72の少なくとも一方を有する着磁用リング3Dを用いてもよい。
図25は、着磁工程を示すフローチャートである。着磁工程では、ロータ5を、着磁装置8に装着する(ステップS31)。これにより、ロータ5が、着磁ヨーク80に固定された着磁用リング3の内側に挿入される。
次に、着磁ヨーク80に対するロータ5の周方向の位置合わせを行う(ステップS32)。この位置合わせにより、ロータ5の極間部Mにスロット開口84が対向し、1磁極すなわち1つの永久磁石55には1つのティース82が対向する。
この状態で、電源装置86によりコイル9に着磁電流を流し、着磁磁束を発生させる(ステップS33)。コイル9には、ティース82内を径方向に流れる着磁磁束を発生させるように、電流が流される。隣り合うティース82を流れる着磁磁束の流れる方向は、互いに反対方向である。
着磁磁束は、ティース82の先端部83から、着磁用リング3の磁性部32を介して、ロータ5に流れる。ロータ5では、ロータコア50を流れた着磁磁束が、磁石挿入孔51内の永久磁石55内を径方向に流れる。これにより、永久磁石55は、その厚さ方向に着磁される。
ティース82とロータ5との間に着磁用リング3の磁性部32が配置されているため、ティース82からの着磁磁束を効率よく永久磁石55に導くことができる。
また、ロータ5の極間部Mには着磁用リング3の非磁性部31が対向しているため、ティース82からの着磁磁束が、極間部Mを挟んで隣接するティース82に流れることが抑制される。すなわち、着磁磁束の短絡を抑制することができる。
永久磁石55の着磁が完了した後、ロータ5を着磁装置8から取り出す(ステップS34)。これにより、永久磁石55の着磁工程が完了する。その後、ロータ5をステータ1に組み込むことにより、電動機100が完成する。
このように、実施の形態6では、コア部としての着磁ヨーク80とロータ5との間に着磁用リング3を配置し、この着磁用リング3が、ロータ5の永久磁石55の周方向中心に対向する磁性部32と、極間部Mに対向する非磁性部31とを有する。そのため、着磁ヨーク80からの着磁磁束を効率よく永久磁石55に導くことができ、永久磁石55を効率よく着磁することができる。すなわち、永久磁石55の着磁に必要な電流を低減し、あるいは、同じ電流でより高磁力の永久磁石55を着磁することができる。
特に、着磁用リング3が着磁ヨーク80に固定されているため、ロータ5を着磁用リング3の内側に挿入することで、ロータ5と着磁ヨーク80との間に着磁用リング3が配置された構成を得ることができる。
上述した実施の形態1~6は、適宜組み合わせることが可能である。
<圧縮機>
次に、上述した各実施の形態の電動機が適用可能な圧縮機300について説明する。図26は、圧縮機300を示す断面図である。圧縮機300は、ロータリ圧縮機であり、フレーム(密閉容器)301と、フレーム301内に配設された圧縮機構310と、圧縮機構310を駆動する電動機100とを有する。
圧縮機構310は、シリンダ室312を有するシリンダ311と、電動機100のシャフト58に固定されたローリングピストン314と、シリンダ室312内を吸入側と圧縮側に分けるベーン(図示せず)と、シャフト58が挿入されてシリンダ室312の軸方向端面を閉鎖する上部フレーム316および下部フレーム317とを有する。上部フレーム316および下部フレーム317には、上部吐出マフラ318および下部吐出マフラ319がそれぞれ装着されている。
フレーム301は、円筒状の容器である。フレーム301の底部には、圧縮機構310の各摺動部を潤滑する冷凍機油(図示せず)が貯留されている。シャフト58は、上部フレーム316および下部フレーム317によって回転可能に保持されている。
シリンダ311は、内部にシリンダ室312を備えている。ローリングピストン314は、シリンダ室312内で偏心回転する。シャフト58は偏心軸部58aを有し、その偏心軸部58aにローリングピストン314が嵌合している。
電動機100のステータコア10は、焼き嵌めによりフレーム301の内側に取り付けられている。ステータコア10に巻回されたコイル2には、フレーム301に固定されたガラス端子305から電力が供給される。ロータ5のシャフト孔57(図1)には、シャフト58が固定されている。
フレーム301の外部には、冷媒ガスを貯蔵するアキュムレータ302が取り付けられている。フレーム301には吸入パイプ303が固定され、この吸入パイプ303を介してアキュムレータ302からシリンダ311に冷媒ガスが供給される。また、フレーム301の上部には、冷媒を外部に吐出する吐出パイプ307が設けられている。
圧縮機300の動作は、以下の通りである。アキュムレータ302から供給された冷媒ガスは、吸入パイプ303を通ってシリンダ311のシリンダ室312内に供給される。電動機100が駆動されてロータ5が回転すると、ロータ5と共にシャフト58が回転する。そして、シャフト58に嵌合するローリングピストン314がシリンダ室312内で偏心回転し、シリンダ室312内で冷媒が圧縮される。圧縮された冷媒は、吐出マフラ318,319を通り、さらに電動機100に設けられた穴(図示せず)を通ってフレーム301内を上昇し、吐出パイプ307から吐出される。
圧縮機300には、空気調和装置400(図27)の冷媒回路から低圧の冷媒ガスと液冷媒とが混在して供給されるが、液冷媒が圧縮機構310に流入して圧縮されると、圧縮機構310の故障の原因となる。そのため、アキュムレータ302で液冷媒と冷媒ガスとを分離し、冷媒ガスのみを圧縮機構310に供給する。
圧縮機300の駆動源には、上述した各実施の形態で説明した電動機100が適用可能である。そのため、圧縮機300の製造コストを低減することができ、あるいは圧縮機300の出力を向上することができる。
<空気調和装置>
次に、図26に示した圧縮機300を有する空気調和装置400について説明する。図27は、空気調和装置400を示す図である。図27に示した空気調和装置400は、圧縮機300と、切り替え弁としての四方弁401と、冷媒を凝縮する凝縮器402と、冷媒を減圧する減圧装置403と、冷媒を蒸発させる蒸発器404と、これらを結ぶ冷媒配管410とを備える。
圧縮機300、四方弁401、凝縮器402、減圧装置403および蒸発器404は、冷媒配管410によって連結され、冷媒回路を構成している。また、圧縮機300は、凝縮器402に対向する室外送風機405と、蒸発器404に対向する室内送風機406とを備える。
空気調和装置400の動作は、次の通りである。圧縮機300は、吸入した冷媒を圧縮して高温高圧の冷媒ガスとして送り出す。四方弁401は、冷媒の流れ方向を切り替えるものであるが、冷房運転時には、図27に示したように、圧縮機300から送り出された冷媒を凝縮器402に流す。
凝縮器402は、圧縮機300から送り出された冷媒と、室外送風機405により送られた室外空気との熱交換を行い、冷媒を凝縮して液冷媒として送り出す。減圧装置403は、凝縮器402から送り出された液冷媒を膨張させて、低温低圧の液冷媒として送り出す。
蒸発器404は、減圧装置403から送り出された低温低圧の液冷媒と室内空気との熱交換を行い、冷媒を蒸発(気化)させ、冷媒ガスとして送り出す。蒸発器404で熱が奪われた空気は、室内送風機406により、空調対象空間である室内に供給される。
なお、暖房運転時には、四方弁401が、圧縮機300から送り出された冷媒を蒸発器404に送り出す。この場合、蒸発器404が凝縮器として機能し、凝縮器402が蒸発器として機能する。
空気調和装置400は、圧縮機300に各実施の形態で説明した電動機100が適用可能である。そのため、空気調和装置400の製造コストを低減し、あるいは空気調和装置400の出力を向上することができる。
以上、本発明の望ましい実施の形態について具体的に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良または変形を行なうことができる。
1 ステータ、 2,2U,2V,2W コイル、 3,3A,3B,3C,3D,3E,3F 着磁用リング、 5 ロータ、 8 着磁装置、 9 コイル、 10 ステータコア(コア部)、 11 コアバック、 12 ティース、 13 先端部、 14 スロット開口、 15 スロット、 18 フレーム、 31 非磁性部、 32 磁性部、 35,36 環状部、 38 空洞部、 40 電源装置、 50 ロータコア、 51 磁石挿入孔、 52 フラックスバリア、 53 スリット、 55 永久磁石、 58 シャフト、 80 着磁ヨーク(コア部)、 70 非磁性部、 71,72 フィルム、 75,76 環状部、 81 コアバック、 82 ティース、 85 スロット、 86 電源装置、 100 電動機、 300 圧縮機、 301 フレーム、 310 圧縮機構、 400 空気調和装置、 401 圧縮機、 402 凝縮器、 403 絞り装置、 404 蒸発器、 410 室外機、 420 室内機。

Claims (38)

  1. 軸線を中心とする周方向に永久磁石と極間部とが配列されたロータと、前記ロータを囲むコア部との間に配置される着磁用リングであって、
    前記永久磁石の前記周方向の中心に対向する磁性部と、
    前記極間部に対向する非磁性部と
    前記軸線の方向において、前記磁性部および前記非磁性部の少なくとも一方の側に設けられた非磁性の環状部と
    を有する着磁用リング。
  2. 前記磁性部を含む複数の磁性部と、前記非磁性部を含む複数の非磁性部とが、前記周方向に配列されている
    請求項1に記載の着磁用リング。
  3. 前記コア部は、コイルを収容するスロットを有し、
    前記非磁性部の前記周方向の幅は、前記スロットの前記ロータに近い側の端部における前記周方向の幅よりも広い
    請求項1または2に記載の着磁用リング。
  4. 前記ロータは、前記周方向において前記極間部の両側に2つのスリットを有し、
    前記非磁性部の前記周方向の幅は、前記2つのスリットの間隔よりも広い
    請求項1から3までの何れか1項に記載の着磁用リング。
  5. 前記コア部は、軸線を中心とする環状のコアバックと、前記コアバックから前記軸線に向けて延在するティースとを有し、
    前記非磁性部の前記周方向の幅は、前記ティースの前記ロータに近い側の端部における前記周方向の幅よりも広い
    請求項1または2に記載の着磁用リング。
  6. 前記コア部は、前記ティースに前記周方向に隣接するスロットを有し、
    前記非磁性部の前記周方向の端部は、前記スロットの前記周方向の中心に達している
    請求項5に記載の着磁用リング。
  7. 前記ロータと前記コア部との隙間Gと、前記着磁用リングの前記軸線を中心とする径方向の厚さTとが、
    G≧T>0
    を満足する請求項1からまでの何れか1項に記載の着磁用リング。
  8. 前記ロータの外径Drと、前記着磁用リングの内径Diとが、
    Dr>Di
    を満足する請求項1からまでの何れか1項に記載の着磁用リング。
  9. 前記コア部の内径Dsと、前記着磁用リングの外径Doとが、
    Ds≧Do
    を満足する請求項1からまでの何れか1項に記載の着磁用リング。
  10. 前記着磁用リングは、前記軸線を中心とする径方向の少なくとも一方の側に、フィルムを有する
    請求項1からまでの何れか1項に記載の着磁用リング。
  11. 前記非磁性部は、前記フィルムで構成されている
    請求項10に記載の着磁用リング。
  12. 軸線を中心とする周方向に永久磁石と極間部とが配列されたロータと、前記ロータを囲むコア部との間に、着磁用リングを配置する工程と、
    前記コア部に巻き付けたコイルに電流を流して前記永久磁石を着磁する工程と
    を有し、
    前記着磁用リングは、前記永久磁石の前記周方向の中心に対向する磁性部と、前記極間部に対向する非磁性部と、前記軸線の方向において前記磁性部および前記非磁性部の少なくとも一方の側に設けられた非磁性の環状部とを有する
    着磁方法。
  13. 前記着磁用リングでは、前記磁性部を含む複数の磁性部と、前記非磁性部を含む複数の非磁性部とが、前記周方向に配列されている
    請求項12に記載の着磁方法。
  14. 前記コア部は、コイルを収容するスロットを有し、
    前記永久磁石を着磁する工程では、前記極間部を前記コア部の前記スロットに対向させ、
    前記非磁性部の前記周方向の幅は、前記スロットの前記ロータに近い側の端部における前記周方向の幅よりも広い
    請求項12または13に記載の着磁方法。
  15. 前記コア部は、コイルを収容するスロットを有し、
    前記永久磁石を着磁する工程では、前記極間部を前記コア部の前記スロットに対向させ、
    前記ロータは、前記周方向において前記極間部の両側に2つのスリットを有し、
    前記非磁性部の前記周方向の幅は、前記2つのスリットの間隔よりも広い
    請求項12から14までの何れか1項に記載の着磁方法。
  16. 前記コア部は、軸線を中心とする環状のコアバックと、前記コアバックから前記軸線に向けて延在するティースとを有し、
    前記永久磁石を着磁する工程では、前記極間部を前記コア部の前記ティースに対向させ、
    前記非磁性部の前記周方向の幅は、前記ティースの前記ロータに近い側の端部における前記周方向の幅よりも広い
    請求項12または13に記載の着磁方法。
  17. 前記コア部は、前記ティースに前記周方向に隣接するスロットを有し、
    前記非磁性部の前記周方向の端部は、前記スロットの前記周方向の中心に達している
    請求項16に記載の着磁方法。
  18. 前記ロータと前記コア部との隙間Gと、前記着磁用リングの前記軸線を中心とする径方向の厚さTとが、
    G≧T>0
    を満足する請求項12から17までの何れか1項に記載の着磁方法。
  19. 前記ロータの外径Drと、前記着磁用リングの内径Diとが、
    Dr>Di
    を満足する請求項12から18までの何れか1項に記載の着磁方法。
  20. 前記コア部の内径Dsと、前記着磁用リングの外径Doとが、
    Ds≧Do
    を満足する請求項12から19までの何れか1項に記載の着磁方法。
  21. 前記着磁用リングは、前記軸線を中心とする径方向の少なくとも一方の側に、フィルムを有する
    請求項12から20までの何れか1項に記載の着磁方法。
  22. 前記着磁用リングの前記非磁性部は、前記フィルムで構成されている
    請求項21に記載の着磁方法。
  23. 前記コア部は、電動機のステータである
    請求項12から22までの何れか1項に記載の着磁方法。
  24. 前記コア部は、着磁装置の着磁ヨークである
    請求項12から22までの何れか1項に記載の着磁方法。
  25. 軸線を中心とする周方向に永久磁石と極間部とが配列されたロータの前記永久磁石を着磁する着磁装置であって、
    コイルが巻き付けられ、前記ロータを囲む着磁ヨークと、
    前記着磁ヨークと前記ロータとの間に配置された着磁用リングと、
    前記コイルに電流を流す電源装置と
    を有し、
    前記着磁用リングは、前記永久磁石の前記周方向の中心に対向する磁性部と、前記極間部に対向する非磁性部と、前記軸線の方向において前記磁性部および前記非磁性部の少なくとも一方の側に設けられた非磁性の環状部と
    を有する
    着磁装置。
  26. 前記着磁用リングは、前記着磁ヨークの前記ロータに対向する側に取り付けられている
    請求項25に記載の着磁装置。
  27. 前記着磁用リングでは、前記磁性部を含む複数の磁性部と、前記非磁性部を含む複数の非磁性部とが、前記周方向に配列されている
    請求項25または26に記載の着磁装置。
  28. 前記着磁ヨークは、コイルを収容するスロットを有し、
    前記非磁性部の前記周方向の幅は、前記スロットの前記ロータに近い側の端部における前記周方向の幅よりも広く、
    前記着磁ヨークの前記スロットを前記極間部に対向させた状態で、前記永久磁石を着磁する
    請求項25から27までの何れか1項に記載の着磁装置。
  29. 前記着磁ヨークは、コイルを収容するスロットを有し、
    前記ロータは、前記周方向において前記極間部の両側に2つのスリットを有し、
    前記非磁性部の前記周方向の幅は、前記2つのスリットの間隔よりも広く、
    前記着磁ヨークの前記スロットを前記極間部に対向させた状態で、前記永久磁石を着磁する
    請求項25から28までの何れか1項に記載の着磁装置。
  30. 前記ロータと前記着磁ヨークとの隙間Gと、前記着磁用リングの前記軸線を中心とする径方向の厚さTとが、
    G≧T>0
    を満足する請求項25から29までの何れか1項に記載の着磁装置。
  31. 前記ロータの外径Drと、前記着磁用リングの内径Diとが、
    Dr>Di
    を満足する請求項25から30までの何れか1項に記載の着磁装置。
  32. 前記着磁ヨークの内径Dsと、前記着磁用リングの外径Doとが、
    Ds≧Do
    を満足する請求項25から31までの何れか1項に記載の着磁装置。
  33. 前記着磁用リングは、前記軸線を中心とする径方向の少なくとも一方の側に、フィルムを有する
    請求項25から32までの何れか1項に記載の着磁装置。
  34. 前記着磁用リングの前記非磁性部は、前記フィルムで構成されている
    請求項33に記載の着磁装置。
  35. 軸線を中心とする周方向に永久磁石と極間部とが配列されたロータであって、
    前記永久磁石が、
    前記永久磁石の前記周方向の中心に対向する磁性部と前記極間部に対向する非磁性部とを有し、前記軸線の方向において前記磁性部および前記非磁性部の少なくとも一方の側に非磁性の環状部を有する着磁用リングを、前記ロータと前記ロータを囲むコア部との間に配置し、前記コア部に巻き付けたコイルに電流を流すことにより着磁されたものである
    ロータ。
  36. 請求項35に記載のロータと、前記ロータを囲むように設けられたステータと
    を有する電動機。
  37. 請求項36に記載の電動機と、前記電動機によって駆動される圧縮機構と、前記電動機および前記圧縮機構を収容する密閉容器とを有する圧縮機。
  38. 請求項37に記載の圧縮機と、凝縮器と、減圧装置と、蒸発器とを有する
    空気調和装置。
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