JP7128998B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は例えば自動四輪車といった車両に搭載される車両用シートに関する。
特許文献1は車両用シートを開示する。車両用シートは、パッドを支持するシートフレームを備える。シートフレームには受圧部材として複数のSばねが取り付けられる。Sばねは、ジグザグ形状で前後方向に延びる。Sばねにパッドは重ねられる。車両用シートではパッドの柔軟性とSばねの弾性力とに基づき良好な座り心地は確立される。
国際公開第2015/156218号公報
乗員の着座時、乗員の体重に応じてパッドは床に向かって沈む。乗員が姿勢を変化させると、パッドとSばねとの間で相対的に位置ずれが生じる。Sばねはパッドの裏面で擦れる。パッドとSばねとの位置ずれに基づき擦れ音は発生する。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、受圧部材とパッドとの擦れ音をできるだけ抑制することができる車両用シートを提供することを目的とする。
本発明の第1側面によれば、乗員の身体を受け止める受圧面の形状を象る第1面、および、前記第1面の裏側であって複数の凸片を形成する第2面を有するパッドと、前記第2面から前記パッドを支持し、前記凸片同士の間に区画される凹部に少なくとも部分的に入り込む受圧部材とを備え、前記受圧部材は、前記凹部に少なくとも部分的に入り込むばね体を有する車両用シートは提供される。
第2側面によれば、第1側面の構成に加えて、前記凸片は、前記第2面に沿って第1方向(DRF)に相互に平行に延びる長尺の第1凸片の集合体である第1凸片群と、前記第2面に沿って前記第1方向に交差する第2方向に相互に平行に延びる長尺の第2凸片の集合体である第2凸片群とを含み、前記ばね体は、前記第1凸片の間に区画される第1凹部に少なくとも入り込む第1域と、前記第2凸片の間に区画される第2凹部に少なくとも入り込む第2域とを含む
第3側面によれば、第1または第2側面の構成に加えて、前記受圧部材は、複数の前記ばね体に固定されて、少なくとも部分的に前記凹部に入り込む樹脂部材を備える
第4側面によれば、第3側面の構成に加えて、前記樹脂部材は板形状に形成され、板面に少なくとも部分的に前記凹部に入り込む凸部が形成される
第5側面によれば、第1~第4側面のいずれかの構成に加えて、前記受圧部材は、板形状に形成され、少なくとも部分的に前記凹部に入り込む凸部を有するパンフレームを含む
第6側面によれば、乗員の身体を受け止める受圧面の形状を象る第1面、および、前記第1面の裏側であって複数の凸片を形成する第2面を有するパッドと、前記第2面から前記パッドを支持し、前記凸片同士の間に区画される凹部に少なくとも部分的に入り込む受圧部材と、を備え、前記受圧部材は、板形状に形成され、少なくとも部分的に前記凹部に入り込む凸部を有するパンフレームを含む車両用シートは提供される
第7側面によれば、第5または第6側面の構成に加えて、前記パンフレームには、前記パッドの前記凸片を受け入れる凹部が形成される。
第8側面によれば、第1~第7側面のいずれかの構成に加えて、前記パッドは、表面で前記受圧面の形状を象る第1体と、前記第1体の裏側に重ねられて固定され、前記凸片を区画する第2体とを備える。
第9側面によれば、第1~第7側面のいずれかの構成に加えて、車両用シートは、前記パッドおよび前記受圧部材の間に配置されて、前記凸片を区画する中間部材を備える。
第10側面によれば、第1~第9側面のいずれかの構成に加えて、前記凸片は前記受圧部材の下方に突出する。
第1側面によれば、受圧部材はパッドのずれを防止する。受圧部材とパッドとのずれに基づく擦れ音は抑制される。こうしてばね体はパッドのずれを防止する。
第2側面によれば、ばね体とパッドとの係合度が向上し、ずれ防止の効果が高まる。そして、第1方向および第2方向それぞれにパッドのずれは防止されることができる。
第3側面によれば、受圧部材の樹脂部材が凹部に入り込むので、パッドのずれ防止にあたって樹脂部材は利用されることができる。
第4側面によれば、樹脂部材は板形状に形成されるので、広い範囲にわたって効果的にパッドのずれは防止されることができる。
第5側面によれば、パンフレームには凹部に入り込む凸部が形成されるので、パッドのずれ防止にあたってパンフレームは効果的に利用されることができる。
第6側面によれば、パンフレームには凹部に入り込む凸部が形成されるので、パッドのずれ防止にあたってパンフレームは効果的に利用されることができる。
第7側面によれば、パンフレームに凸片用の凹部が形成されるので、パッドのずれはさらに効果的に防止されることができる。
第8側面によれば、凸片は第1体の別体である第2体に形成されるので、特定の形状の第1体に凸片は後付けで取り付けられることができる。パッドの形状の複雑化はできる限り回避される。パッドの製造は効率化される。
第9側面によれば、凸片はパッドとは別体の中間部材に区画されることから、凸片の材料の選択の幅が広がる。しかも、パッドそのものには特別な細工は施されないので、良好な座り心地は維持されることができる。
第10側面によれば、パッドのずれはさらに効果的に防止されることができる。
本発明の一実施形態に係る車両用シートの全体構成を概略的に示す斜視図である。 シートフレームの構造を概略的に示す斜視図である。 シートクッションパッドおよびシートバックパッドの構成を概略的に示す斜視図である。 シートクッションの裏側から観察される送風機ユニットおよび送風経路を概略的に示すシートクッションの拡大平面図である。 図4の5-5線に沿ったシートクッションの垂直断面図である。 吸音パッドの裏面に形成された楔形の凸片の拡大図である。 図5の7-7線に沿ったシートクッションの垂直断面図である。 Sばねと凸片の向きとの関係を概略的に示す拡大平面図である。 連結体の一具体例を概略的に示す拡大平面図である。 パンフレームの一具体例を概略的に示すシートフレームの斜視図である。 中間部材の構成を概略的に示す拡大垂直断面図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明では、前後、左右および上下は車両用シートに着座した乗員から見た方向をいう。
図1は本発明の一実施形態に係る車両用シートの全体構成を概略的に示す。車両用シート11は、例えば車両の床面に設置されるベース12と、前後方向に移動可能にベース12上に支持され、乗員の臀部および大腿を受け止めるシートクッション13と、シートクッション13に揺動軸SX回りに前後方向に揺動可能に連結されて、乗員の背中を受け止めるシートバック14と、シートバック14の上端に支持されて、乗員の頭を受け止めるヘッドレスト15とを備える。シートクッション13、シートバック14およびヘッドレスト15は個別に内部のパッドを包み込む表皮材13a、14a、15aを有する。表皮材14a、15aは、吊り込み糸16の働きでパッドの窪みに倣ってパッドの外面に密着する。パッドの詳細は後述される。
図2に示されるように、車両用シート11は、パッドを支持するシートフレーム17を備える。シートフレーム17は、シートクッション13のパッドを支持するシートクッションフレーム18と、揺動軸SX回りに揺動可能にシートクッションフレーム18に連結されるシートバックフレーム19とを備える。ベース12は、前後方向にスライド自在にシートクッションフレーム18を支持する左右のレール21を備える。シートクッションフレーム18の前後移動はレール21で案内される。
シートクッションフレーム18は、個々のレール21に並行に延びるサイドフレーム18aと、シートクッション13の前端でサイドフレーム18a同士を接続するパンフレーム18bと、シートクッション13の後端でサイドフレーム18a同士を連結する連結パイプ18cとを備える。パンフレーム18bは板形状に形成されて広い範囲にわたってサイドフレーム18aの間に広がる。パンフレーム18bと連結パイプ18cとの間には複数のSばね22が配置される。個々のSばね22はジグザグ形状で前後に延びる。ジグザグ形状は、前後方向に延びる線材22aと、左右方向に延びる線材22bとが交互に組み合わせられて形成される。
Sばね22には4つの連結体23a、23bが取り付けられる。2つの連結体23aは、左右方向に広がって4つのSばね22で線材22aを相互に連結する。2つの連結体23bは、左右に広がって、中央で隣接する2つのSばね22で線材22aを相互に連結する。前後方向に連結体23aの間に連結体23bは配列される。連結体23a、23bは例えば樹脂材から成型される。
シートバックフレーム19は、揺動軸SXで個々のサイドフレーム18aの内側に連結される板金フレーム19aと、板金フレーム19aの上端を相互に接続するアッパーフレーム19bとを備える。アッパーフレーム19bには上下方向にスライド可能にヘッドレスト15のスライド棒を支持する管部材24が固定される。
図3に示されるように、シートクッション13は、シートクッションフレーム18に支持されて、表皮材13aに包み込まれるシートクッションパッド25をさらに備える。シートクッションパッド25は、通風路26を区画する表面を有するパッド本体25aと、
パッド本体25aの表面に被さって通風路26を塞ぎ、通風路26に通じる通気孔27を区画する表層パッド25bとを備える。通風路26に空気が送り込まれると、通風路26の空気は通気孔27から上方に吹き出す。空気は通気性の表皮材13aを透過して乗員の下半身を冷却する。シートクッションパッド25は例えば発泡ウレタンといった弾力性を有する素材から形成される。
シートバック14は、シートバックフレーム19に支持されて、表皮材14aに包み込まれるシートバックパッド31をさらに備える。シートバックパッド31は、通風路32を区画する表面を有するパッド本体31aと、パッド本体31aの表面に被さって通風路32を塞ぎ、通風路32に通じる通気孔33を区画する表層パッド31bとを備える。通風路32に空気が送り込まれると、通風路32の空気は通気孔33から前方に吹き出す。空気は通気性の表皮材14aを透過して乗員の背中を冷却する。シートバックパッド31は例えば発泡ウレタンといった弾力性を有する素材から形成される。
図2に示されるように、シートクッション13の下側の空間には送風機ユニット34が配置される。図4を併せて参照し、送風機ユニット34は、パンフレーム18bの裏側(パンフレーム18bの下方)の空間に配置されて、送風口35aを区画するファンハウジング35と、ファンハウジング35に収容されて上下に延びる回転軸線36a回りで回転する遠心ブレード36と、ファンハウジング35に組み込まれて、遠心ブレード36の回転を引き起こす動力源37すなわち電動モーターとを備える。ファンハウジング35にはダクト38が接続される。ダクト38は、ファンハウジング35の送風口35aに接続される共通ダクト38aと、共通ダクト38aから後方に延びて、シートクッションフレーム18の連結パイプ18cを迂回してシートバックパッド31の背後から通風路32に接続される第1個別ダクト38bと、共通ダクト38aから上方に延びて、下方からシートクッションパッド25の通風路26に接続される第2個別ダクト38cとを有する。動力源37が作動すると、遠心ブレード36の回転に応じて送風口35aから気流が吹き出す。気流は、共通ダクト38aおよび第1個別ダクト38bを経てシートバックパッド31の通風路32に供給され、通気孔33から前方に吹き出す。同様に、気流は、第1個別ダクト38bから分岐する第2個別ダクト38cを経てシートクッションパッド25の通風路26に供給され、通気孔27から上方に吹き出す。
図5に示されるように、シートクッションパッド25は、乗員の身体を受け止める受圧面の形状を象る表面(第1面)を有する。シートクッションパッド25の表面に表皮材13aは密着する。シートクッションパッド25は、パッド本体25aの裏側に埋め込まれて、パッド本体25aおよび表層パッド25bよりも高い吸音性能を有する吸音パッド41をさらに備える。吸音パッド41は、パッド本体25aの裏面(第2面)に区画され裏面の基準面PLから窪んだ窪み42に収容される。吸音性能の確保にあたって吸音パッド41はパッド本体25aおよび表層パッド25bよりも柔軟性を有する。吸音パッド41は例えば発泡ウレタンの吸音材から形成される。
吸音パッド41は、パッド本体25aと接する第1面41aに、複数の山形突起を有し、第1面41aの反対側(裏側)の第2面41bに複数の楔形状の凸片43を有する。凸片43は、図6に示されるように、溝を挟んで隣接する楔形状の凸片で構成される。凸片43は、第2面41bに沿って第1方向DRFに相互に平行に延びる長尺の凸片43の集合体である第1凸片群44aと、第2面41bに沿って第1方向DRFに交差する第2方向DRSに相互に平行に延びる長尺の凸片43の集合体である第2凸片群44bとを含む。ここでは、第2方向DRSは第1方向DRFに直交する。第1凸片群44aと第2凸片群44bとはそれぞれ正方形に仕切られて格子状に配置される。パッド本体25aと吸音パッド41との接触面は相互に密着する凹凸形状に構成される。パッド本体25aと吸音パッド41とは接着材で接着されればよい。その他、凸片43はパッド本体25aの裏面に直接に形成されてもよい。
図5および図7に示されるように、シートクッションパッド25は、シートクッションパッド25の裏側の空間に配置されるパンフレーム(受圧部材)18bおよびSばね(受圧部材)22に支持される。Sばね22は、凸片43同士の間に区画される凹部に少なくとも部分的に入り込む。送風機ユニット34はシートクッションパッド25の裏側の空間に配置されて凸片43に向き合わせられる。ここでは、送風機ユニット34は、凸片43の先端に接触するパンフレーム18bの裏面に向き合わせられる。凸片43はSばね22の下方に突出する。図8に示されるように、Sばね22は、第1凸片群44aの凸片43の間に区画される第1凹部45aに少なくとも入り込む第1域46aと、第2凸片群44bの凸片43の間に区画される第2凹部45bに少なくとも入り込む第2域46bとを含む。Sばね22は部分的に凸片43に交差する。Sばね22は凸片43を横切る際に凸片43に食い込むことができる。
電動モーターといった動力源37が動作すると、動作音が発生する。動力源37の動作に基づき遠心ブレード36が回転すると、遠心ブレード36の回転に応じて風切り音が発生する。動力源37の動作音や風切り音といった騒音は吸音パッド41で吸収される。こうしてシートクッションパッド25の裏側の空間に音の発生源が配置されても、シートクッションパッド25に向かう音は吸音パッド41で効率的に吸収される。乗員まで達する音は抑制される。車両用シート11は車内の静音化に大いに寄与する。柔軟性は吸音パッド41に良好な吸音性能を付与する。動力源37には、例えばアクチュエーター、モーターまたは送風機が含まれればよい。アクチュエーター、モーターまたは送風機は例えば電力に基づき作動すればよい。
本実施形態では、シートクッションパッド25は、乗員の身体を受け止める受圧面の形状を象る第1面、および、第1面の裏側であって複数の凸片43を形成する第2面を有する。Sばね22は、第2面からシートクッションパッド25を支持し、凸片43同士の間に区画される第1凹部45aおよび第2凹部45bに少なくとも部分的に入り込む。Sばね22はシートクッションパッド25のずれを防止する。Sばね22とシートクッションパッド25とのずれに基づく擦れ音は抑制される。特に、Sばね22は、第1凸片群44aに属する凸片43の間に区画される第1凹部45aに少なくとも入り込む第1域46aと、第2凸片群44bに属する凸片43の間に区画される第2凹部45bに少なくとも入り込む第2域46bとを含む。その結果、Sばね22のばね体とシートクッションパッド25との係合度が向上し、ずれ防止の効果が高まる。そして、第1方向DRFおよび第2方向DRSそれぞれにシートクッションパッド25のずれは防止されることができる。
本実施形態では、シートクッションパッド25は、相互に一体化されて、表層パッド25bの表面で受圧面の形状を象るパッド本体25aと、パッド本体25aの裏側に重ねられて固定され、凸片43を区画する吸音パッド41とを備える。凸片43は表層パッド25bおよびパッド本体25aの別体である吸音パッド41に形成されるので、特定の形状の表層パッド25bおよびパッド本体25aに凸片43は後付けで取り付けられることができる。シートクッションパッド25の形状の複雑化はできる限り回避される。シートクッションパッド25の製造は効率化される。
図9に示されるように、連結体23a、23bは左右方向に長尺の板形状に形成される。シートクッションパッド25は連結体23a、23bの板面に重ねられる。連結体23a、23bの板面には、少なくとも部分的に第1凹部45aおよび第2凹部45bに入り込む第1凸部51aおよび第2凸部51bが形成される。こうして連結体23a、23bの第1凸部51aおよび第2凸部51bがそれぞれ第1凹部45aおよび第2凹部45bに入り込むので、シートクッションパッド25のずれ防止にあたって連結体23a、23bは利用されることができる。しかも、連結体23a、23bは板形状に形成されるので、広い範囲にわたって効果的にシートクッションパッド25のずれは防止されることができる。
図10に示されるように、パンフレーム18bの板面に、少なくとも部分的に第1凹部45aおよび第2凹部45bに入り込む第1凸部52aおよび第2凸部52bが形成されてもよい。こうしてパンフレーム18bに第1凹部45aおよび第2凹部45bにそれぞれ入り込む第1凸部52aおよび第2凸部52bが形成されるので、シートクッションパッド25のずれ防止にあたって既存部品であるパンフレーム18bは効果的に利用されることができる。
パンフレーム18bには、シートクッションパッド25の凸片43を受け入れる凹部53a、53bが形成されてもよい。凹部は、第1凸片群44aに属する凸片43を受け入れる第1凹部53aと、第2凸片群44bに属する凸片43を受け入れる第2凹部53bとを含めばよい。こうしてパンフレーム18bに凸片43用の凹部53a、53bが形成されるので、シートクッションパッド25のずれはさらに効果的に防止されることができる。ただし、パンフレーム18b上には、第1および第2凸部52a、52bだけが配置されてもよく、第1および第2凹部53a、53bだけが配置されてもよい。その他、凸部は第1凸部52aおよび第2凸部52bのいずれか一方だけを含んでもよく、凹部は第1凹部53aおよび第2凹部53bのいずれか一方だけを含んでもよい。
図11に示されるように、車両用シート11は、シートクッションパッド25およびSばね22の間に配置されて、凸片43を区画する中間部材54を備えてもよい。シートクッションパッド25は中間部材54に重ねられればよい。中間部材54はシートクッションパッド25の裏面に固定されてもよく、両者の間で面方向に相対変位が許容されてもよい。こうして凸片43はシートクッションパッド25とは別体の中間部材54に区画されることから、凸片43の材料の選択の幅が広がる。しかも、シートクッションパッド25そのものには特別な細工は施されないので、良好な座り心地は維持されることができる。
なお、前述のようなSばね22やパンフレーム18bといった受圧部材は同様にシートバック14に組み込まれてもよい。この場合には、シートバックパッド31に凸片43が区画されればよい。シートバック14に組み込まれるSばねは凸片43同士の間に区画される凹部に入り込めばよい。Sばね同士は第1凸部や第2凸部を有する連結体で相互に連結されればよい。その他、シートバック14に組み込まれるパンフレームには、パンフレーム18bと同様に、第1および第2凸部や第1および第2凹部が区画されてもよい。シートバックパッド31とSばねとの間には中間部材が介在してもよい。
11…車両用シート、18b…パンフレーム、22…受圧部材としてのばね体(Sばね)、23a…樹脂部材(連結体)、23b…樹脂部材(連結体)、25…パッド(シートクッションパッド)、25a…第1体(パッド本体)、25b…第1体(表層パッド)、41…第2体(吸音パッド)、43…凸片、44a…第1凸片群、44b…第2凸片群、45a…第1凹部、45b…第2凹部、46a…(ばね体の)第1域、46b…(ばね体の)第2域、51a…第1凸部、51b…第2凸部、53a…凹部、53b…凹部、54…中間部材、DRF…第1方向、DRS…第2方向。

Claims (10)

  1. 乗員の身体を受け止める受圧面の形状を象る第1面、および、前記第1面の裏側であって複数の凸片(43)を形成する第2面を有するパッド(25)と、
    前記第2面から前記パッド(25)を支持し、前記凸片(43)同士の間に区画される凹部に少なくとも部分的に入り込む受圧部材(18b、22)と、
    を備え
    前記受圧部材(22)は、前記凹部に少なくとも部分的に入り込むばね体を有することを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項に記載の車両用シートにおいて、前記凸片(43)は、前記第2面に沿って第1方向(DRF)に相互に平行に延びる長尺の第1凸片の集合体である第1凸片群(44a)と、前記第2面に沿って前記第1方向(DRF)に交差する第2方向(DRS)に相互に平行に延びる長尺の第2凸片の集合体である第2凸片群(44b)とを含み、前記ばね体は、前記第1凸片の間に区画される第1凹部(45a)に少なくとも入り込む第1域(46a)と、前記第2凸片の間に区画される第2凹部(45b)に少なくとも入り込む第2域(46b)とを含むことを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両用シートにおいて、前記受圧部材(22)は、複数の前記ばね体に固定されて、少なくとも部分的に前記凹部に入り込む樹脂部材(23a、23b)を備えることを特徴とする車両用シート。
  4. 請求項に記載の車両用シートにおいて、前記樹脂部材(23a、23b)は板形状に形成され、板面に少なくとも部分的に前記凹部に入り込む凸部(51a、51b)が形成されることを特徴とする車両用シート。
  5. 請求項1~のいずれか1項に記載の車両用シートにおいて、前記受圧部材は、板形状に形成され、少なくとも部分的に前記凹部に入り込む凸部を有するパンフレーム(18b)を含むことを特徴とする車両用シート。
  6. 乗員の身体を受け止める受圧面の形状を象る第1面、および、前記第1面の裏側であって複数の凸片(43)を形成する第2面を有するパッド(25)と、
    前記第2面から前記パッド(25)を支持し、前記凸片(43)同士の間に区画される凹部に少なくとも部分的に入り込む受圧部材(18b、22)と、
    を備え、
    前記受圧部材は、板形状に形成され、少なくとも部分的に前記凹部に入り込む凸部を有するパンフレーム(18b)を含むことを特徴とする車両用シート。
  7. 請求項5または請求項6に記載の車両用シートにおいて、前記パンフレーム(18b)には、前記パッド(25)の前記凸片(43)を受け入れる凹部(53a、53b)が形成されることを特徴とする車両用シート。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の車両用シートにおいて、前記パッド(25)は、表面で前記受圧面の形状を象る第1体(25a、25b)と、前記第1体(25a)の裏側に重ねられて固定され、前記凸片(43)を区画する第2体(41)とを備えることを特徴とする車両用シート。
  9. 請求項1~7のいずれか1項に記載の車両用シートにおいて、前記パッド(25)および前記受圧部材(22)の間に配置されて、前記凸片(43)を区画する中間部材(54)を備えることを特徴とする車両用シート。
  10. 請求項1~9のいずれか1項に記載の車両用シートにおいて、前記凸片(43)は前記受圧部材(22)の下方に突出することを特徴とする車両用シート。
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JP2003169725A (ja) 2001-12-07 2003-06-17 Koichi Iwata 座席、及び、乗物用座席
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