JP7128062B2 - 粘着テープ - Google Patents
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Description
これに対して、本発明者らは、基材として、23℃におけるせん断弾性率が一定以上の値となる比較的硬い発泡体を用いることにより、荷重がかかった際の両面粘着テープの伸び量を抑制することを検討した。しかしながら、23℃におけるせん断弾性率が一定以上の値となる比較的硬い発泡体を用いると、両面粘着テープの柔軟性及び被着体への追従性が低下し、剥離しやすくなることがあった。特に、近年の車載用パネルや車載用ヘッドアップディスプレイ等では、意匠性に優れた曲面を多用したデザインが採用されている。このような曲面に両面粘着テープを適用する場合には、部品や両面粘着テープを変形させた状態で固定することが多いため、部品や両面粘着テープの元の形状に戻ろうとする力(即ち、反発力)により剥離しやすくなることがあった。
以下、本発明を詳述する。
上記基材は、発泡体からなる。上記発泡体は、例えばシート状であってもよい。
上記基材は、23℃におけるせん断弾性率が0.8MPa以上であり、かつ、23℃における曲げ弾性率が70MPa以下である。上記基材として、23℃におけるせん断弾性率と曲げ弾性率とがこの範囲内となる発泡体を用いることにより、荷重がかかった際の粘着テープの伸び量を抑制しつつ、粘着テープの耐反発性を向上させることができる。
上記23℃におけるせん断弾性率の上限は特に限定されないが、好ましい上限は3.0MPaである。上記23℃におけるせん断弾性率が3.0MPa以下であれば、粘着テープの耐反発性が向上する。同様の観点から、上記23℃におけるせん断弾性率のより好ましい上限は2.5MPa、更に好ましい上限は2.0MPaである。
サンプルサイズ 厚さ1mm、長さ10mm、6mm
変形モード せん断
設定歪 0.30%(G>1.00E+08Pa)
設定昇温速度 5℃/min
測定周波数 10Hz
上記23℃における曲げ弾性率の下限は特に限定されないが、好ましい下限は5.0MPaである。上記23℃における曲げ弾性率が5.0MPa以上であれば、得られる粘着テープのハンドリング性を保つことができる。同様の観点から、上記23℃における曲げ弾性率のより好ましい下限は10MPa、更に好ましい下限は15MPaである。
測定速度 1mm/min
支点間距離 試験片の厚みの16倍
試験片の幅 10mm
試験片加圧くさびの先端R 5mm
なお、本明細書において示差走査熱量計により測定される結晶融解温度ピークとは、上記基材100mgを示差走査熱量計を用いて大気中において昇温速度10℃/分の条件下で測定された際のピーク温度を意味する。上記示差走査熱量計は、具体的には例えば、セイコーインスツルメンツ社製の商品名「220C」等を用いることができる。
なお、上記基材の厚さ方向の25%圧縮強度は、JIS K6767-7.2.3(JIS2009)に準拠して測定することができる。
上記基材を構成する発泡体は特に限定されず、例えば、ポリオレフィン発泡体、ポリウレタン発泡体及びポリイミド発泡体を用いることができる。上記ポリオレフィン発泡体としては、ポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂を含有するポリオレフィン発泡体を用いることができる。なかでも、荷重がかかった際の伸び及び耐反発性を制御し易い観点から、ポリプロピレン系樹脂を含有するポリオレフィン発泡体が好ましい。
なおここで、プロピレンを主成分とするとは、共重合体中のプロピレン含有量が50重量%以上であることを意味する。
まず、酸化ルテニウムによりエチレン-プロピレンブロック共重合体のエチレンブロック部分を染色し、5000~50000倍に拡大された顕微鏡写真を撮影する。この撮影した顕微鏡写真を画像処理することによりエチレンブロック部分の平均粒径を算出する。本発明では、ピアス社製の画像処理装置(商品名「HI-PIAS IV」)を用いてエチレンブロック部分の平均粒径を算出する。
まず、ポリプロピレン系樹脂を140℃のo-ジクロロベンゼンに溶解して溶液とし、該溶液を一定速度で冷却して、予め用意しておいた不活性担体表面に、ポリプロピレン系樹脂の薄いポリマー層を、結晶性の高い順及び重量平均分子量の大きい順に生成させる。次に、温度を連続的又は段階的に昇温し、順次溶出した成分の濃度を検出し、組成分布(結晶性分布)を測定する。同時に、溶出したポリプロピレン系樹脂成分の重量平均分子量及び分子量分布を高温型GPCで測定し、所定温度範囲で溶出した成分の重量平均分子量を算出する。
従って、上記からポリプロピレン系樹脂の結晶化度分布毎の分子量分布を測定することができ、所定温度範囲での溶出量と該範囲での重量平均分子量を算出することができる。具体的には例えば、上述のようなシステムを備えているクロス分別クロマトグラフ装置(三菱油化社製、商品名「CFC-T150A型」等)を用いることができる。
なお、本明細書においてMFRは、JIS K 7210に準拠して、温度230℃、荷重21.2Nの条件下で測定した値を意味する。
なお、上記ポリプロピレン系樹脂が、プロピレンと他のモノマーとの共重合体からなる場合、プロピレンが80重量%以上の割合で共重合体の構成単位として導入されている場合は、ポリプロピレンとしての特性が強く現れるので、この場合、本発明においては共重合体の含有量全体をポリプロピレンの含有量として算出するものとする。
上記ポリプロピレン系樹脂以外のポリオレフィン系樹脂としては特には限定されないが、例えば、ポリエチレン、エチレンを主成分とするエチレン-プロピレン共重合体、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー等が挙げられる。これらのポリプロピレン系樹脂以外のポリオレフィン系樹脂は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、粘着テープの耐反発性が向上することから、ポリエチレンが好ましい。
上記発泡体の発泡倍率の下限は特に限定されないが、好ましい下限は3cm3/gである。上記発泡倍率が3cm3/g以上であれば、粘着テープの耐反発性が向上する。同様の観点から、上記発泡倍率のより好ましい下限は4cm3/g、更に好ましい下限は4.5cm3/gである。
なお、上記発泡体の発泡倍率は、上記発泡体の密度の逆数である。上記発泡体の密度は、例えば、JIS K 7222に準拠して測定することができる。
上記気泡のアスペクト比(TDの平均気泡径/ZDの平均気泡径)が1.0以上であれば、粘着テープの耐反発性が向上するとともに、上記発泡体の厚み、耐反発性及び引張強度のばらつきが抑制される。上記気泡のアスペクト比(TDの平均気泡径/ZDの平均気泡径)が3.0以下であれば、上記基材の23℃におけるせん断弾性率が上記範囲内になりやすくなり、荷重がかかった際に粘着テープがより一層伸びにくくなる。同様の観点から、上記気泡のアスペクト比(TDの平均気泡径/ZDの平均気泡径)のより好ましい下限は1.2、より好ましい上限は2.5であり、更に好ましい下限は1.4、更に好ましい上限は2.0である。
ここで、発泡体のTD(Transverse Direction)とは、発泡体をシート状に押出加工する際の押出方向(MD:Machine Direction)に直交し、かつ、シート状の発泡体の表面に沿った方向をいう。発泡体のZD(Z‐axis Direction)とは、シート状の発泡体の表面に直交する方向(即ち、厚み方向)をいう。
即ち、上記発泡体を、TDに平行でかつ厚み方向(ZD)に平行な面で厚み方向(ZD)に切断する。得られた切断面を走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて60倍に拡大し、上記発泡体の厚み方向(ZD)の全長が収まるように写真撮影する。得られた写真における、上記発泡体の厚み方向(ZD)の中央部に対応する部分に、写真上での長さが15cm(拡大前の実際の長さ2500μm)の直線を、発泡体表面と平行になるように描く。次に、上記直線上に位置する気泡数を目視により数え、下記式に基づいて気泡のTDの平均気泡径を算出する。
TDの平均気泡径(μm)=2500(μm)/気泡数(個)
即ち、上記発泡体を、TDにおける略中央部において、MDに平行でかつ厚み方向(ZD)に平行な面で厚み方向(ZD)に切断する。得られた切断面を走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて60倍に拡大し、上記発泡体の厚み方向(ZD)の全長が収まるように写真撮影する。得られた写真において、写真撮影された切断面をMDに四分割する三本の直線を、シート状の発泡体の表面に直交する方向(ZD)にシート状の発泡体の全長にわたって描く。各直線の長さを測定するとともに各直線上に位置する気泡数を目視により数え、下記式に基づいて各直線ごとに気泡のZDの平均気泡径を算出し、これらの相加平均をZDの平均気泡径とする。
ZDの平均気泡径(μm)=写真上における直線の長さ(μm)/(60×気泡数(個))
即ち、気泡同士は、上記発泡体の切断面においては気泡壁によって互いに完全に分離しているように見えても、上記発泡体の切断面以外の部分において互いに連通している場合もある。本明細書においては、上記発泡体の切断面以外の部分において互いに連通しているか否かについて考慮せず、写真上に表れた気泡断面のみに基づいて気泡形態を判断し、写真上に表れた気泡断面により完全に囲まれた一個の空隙部分を一個の気泡として判断する。
なお、気泡が直線上に位置するとは、直線が気泡を該気泡の任意の部分において完全に貫通している場合をいう。直線の両端部において、直線が気泡を完全に貫通することなく直線の端部が気泡内に位置した状態となっている場合には、この気泡を0.5個として数える。
工程(1):ポリプロピレン系樹脂及びポリプロピレン系樹脂以外のポリオレフィン系樹脂等の樹脂成分、熱分解型発泡剤、並びに、その他の添加剤を押出機に供給して溶融混練し、押出機からシート状に押出すことによってシート状にされたポリオレフィン樹脂組成物を得る工程
工程(2):シート状にされたポリオレフィン樹脂組成物を架橋する工程
工程(3):架橋させたシート状のポリオレフィン樹脂組成物を加熱し、熱分解型発泡剤を発泡させる工程
上記分解温度調整剤は、熱分解型発泡剤の分解温度を低くしたり、分解速度を速めたりすることで、発泡体の表面状態等を調整するものとして配合される。上記分解温度調整剤としては、例えば、酸化亜鉛、ステアリン酸亜鉛、尿素等が挙げられる。樹脂成分100重量部に対する上記分解温度調整剤の含有量の好ましい下限は0.01重量部、好ましい上限は5重量部である。
上記架橋助剤としては、例えば、多官能モノマー等が挙げられる。具体的には例えば、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメリット酸トリアリルエステル、1,2,4-ベンゼントリカルボン酸トリアリルエステル、トリアリルイソシアヌレート等の1分子中に3個の官能基を持つ化合物が挙げられる。また、1,6-ヘキサンジオールジメタクリレート、1,9-ノナンジオールジメタクリレート、1,10-デカンジオールジメタクリレート、ジビニルベンゼン等の1分子中に2個の官能基を持つ化合物が挙げられる。また、フタル酸ジアリル、テレフタル酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、エチルビニルベンゼン、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ラウリルメタクリレート、ステアリルメタクリレート等が挙げられる。これらの架橋助剤は単独で用いてもよく、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
上記架橋助剤の添加量は、樹脂成分100重量部に対する好ましい下限が0.2重量部、好ましい上限が10重量部である。上記架橋助剤の添加量がこの範囲内であると、所望の架橋度を持つ発泡体を安定して得ることができ、また、発泡体の架橋度の制御を容易にすることができる。同様の観点から、上記架橋助剤の添加量のより好ましい下限は0.3重量部、より好ましい上限は5重量部であり、更に好ましい下限は0.5重量部である。
上記有機過酸化物の添加量は、樹脂成分100重量部に対する好ましい下限が0.01重量部、好ましい上限が5重量部である。上記有機過酸化物の添加量がこの範囲内であると、上記ポリオレフィン樹脂組成物の架橋が進行しやすく、また、得られるポリオレフィン発泡体中に存在する有機過酸化物の分解残渣の量を抑制することができる。同様の観点から、上記有機過酸化物の添加量のより好ましい下限は0.1重量部、より好ましい上限は3重量部である。
なお、ポリオレフィン樹脂組成物の発泡方法は、熱分解型発泡剤を用いる方法に限定されず、ブタンガス等による物理発泡を用いてもよい。
上記架橋させたシート状のポリオレフィン樹脂組成物を延伸する方法としては、ポリオレフィン樹脂組成物を発泡させて、発泡体を得た後に延伸する方法や、ポリオレフィン樹脂組成物を発泡させつつ延伸する方法等が挙げられる。なお、ポリオレフィン樹脂組成物を発泡させて、発泡体を得た後に延伸を行う場合には、発泡体を冷却することなく発泡時の溶融状態を維持したまま続けて発泡体を延伸したほうが好ましいが、冷却した発泡体を再度加熱して、溶融又は軟化状態とした後に発泡体を延伸してもよい。
上記基材の下限は特に限定されないが、好ましい下限は100μmである。上記基材の厚みが100μm以上であれば、粘着テープの耐衝撃性が向上する。同様の観点から、上記基材の厚みのより好ましい下限は150μm、更に好ましい下限は200μmである。
上記アクリル共重合体は特に限定されないが、高い粘着力が得られることから、ブチルアクリレートと2-エチルヘキシルアクリレートとを含むモノマー混合物を共重合して得られることが好ましい。
全モノマー混合物に占めるブチルアクリレートの含有量の好ましい下限は40重量%、好ましい上限は80重量%である。ブチルアクリレートの含有量がこの範囲内であると、高い粘着力と凝集力とを両立することができる。
全モノマー混合物に占める2-エチルヘキシルアクリレートの含有量の好ましい下限は10重量%、好ましい上限は40重量%である。2-エチルヘキシルアクリレートの含有量がこの範囲内であると、高い粘着力と凝集力とを両立することができる。
上記共重合可能な他の重合性モノマーとして、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n-プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル等のアルキル基の炭素数が1~3の(メタ)アクリル酸アルキルエステルが挙げられる。また、メタクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル等のアルキル基の炭素数が13~18の(メタ)アクリル酸アルキルエステルが挙げられる。また、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル、グリセリンジメタクリレート、(メタ)アクリル酸グリシジル、2-メタクリロイルオキシエチルイソシアネート、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸等の官能性モノマーが挙げられる。
上記重合開始剤は特に限定されず、例えば、有機過酸化物、アゾ化合物等が挙げられる。上記有機過酸化物として、例えば、1,1-ビス(t-ヘキシルパーオキシ)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、t-ヘキシルパーオキシピバレート、t-ブチルパーオキシピバレート、2,5-ジメチル-2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルパーオキシ)ヘキサン、t-ヘキシルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート、t-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート、t-ブチルパーオキシイソブチレート、t-ブチルパーオキシ-3,5,5-トリメチルヘキサノエート、t-ブチルパーオキシラウレート等が挙げられる。上記アゾ化合物として、例えば、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル等が挙げられる。これらの重合開始剤は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
重量平均分子量を上記範囲に調整するためには、重合開始剤、重合温度等の重合条件を調整すればよい。
なお、重量平均分子量(Mw)とは、GPC(Gel Permeation Chromatography:ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)による標準ポリスチレン換算の重量平均分子量である。
上記粘着付与樹脂として、例えば、ロジンエステル系樹脂、水添ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、クマロンインデン系樹脂、脂環族飽和炭化水素系樹脂、C5系石油樹脂、C9系石油樹脂、C5-C9共重合系石油樹脂等が挙げられる。これらの粘着付与樹脂は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記架橋剤は特に限定されず、例えば、イソシアネート系架橋剤、アジリジン系架橋剤、エポキシ系架橋剤、金属キレート型架橋剤等が挙げられる。なかでも、イソシアネート系架橋剤が好ましい。上記アクリル粘着剤層にイソシアネート系架橋剤が添加されることで、イソシアネート系架橋剤のイソシアネート基と上記アクリル粘着剤層を構成する樹脂中のアルコール性水酸基とが反応して、上記アクリル粘着剤層の架橋が緩くなる。従って、上記アクリル粘着剤層は、断続的に加わる剥離応力を分散させることができ、粘着テープのせん断粘着力がより向上する。
上記架橋剤の添加量は、上記アクリル共重合体100重量部に対する好ましい下限が0.01重量部、好ましい上限が10重量部であり、より好ましい下限が0.1重量部、より好ましい上限が3重量部である。
なお、上記アクリル粘着剤層の架橋度は、アクリル粘着剤層をW1(g)採取し、このアクリル粘着剤層を酢酸エチル中に23℃にて24時間浸漬して不溶解分を200メッシュの金網で濾過した後、金網上の残渣を真空乾燥して乾燥残渣の重量W2(g)を測定し、下記式(2)により算出する。
架橋度(重量%)=100×W2/W1 (2)
まず、アクリル共重合体、粘着付与樹脂、必要に応じて架橋剤等に溶剤を加えて粘着剤Aの溶液を作製して、この粘着剤Aの溶液を基材の表面に塗布し、溶液中の溶剤を完全に乾燥除去してアクリル粘着剤層Aを形成する。次に、形成されたアクリル粘着剤層Aの上に離型フィルムをその離型処理面がアクリル粘着剤層Aに対向した状態に重ね合わせる。
次いで、上記離型フィルムとは別の離型フィルムを用意し、この離型フィルムの離型処理面に粘着剤Bの溶液を塗布し、溶液中の溶剤を完全に乾燥除去することにより、離型フィルムの表面にアクリル粘着剤層Bが形成された積層フィルムを作製する。得られた積層フィルムをアクリル粘着剤層Aが形成された基材の裏面に、アクリル粘着剤層Bが基材の裏面に対向した状態に重ね合わせて積層体を作製する。そして、上記積層体をゴムローラ等によって加圧することによって、基材の両面にアクリル粘着剤層を有し、かつ、アクリル粘着剤層の表面が離型フィルムで覆われた両面粘着テープを得ることができる。
本発明の粘着テープは、また、携帯電子機器を構成する部品の固定にも好適に用いることができる。具体的には例えば、大型の携帯電子機器における部品の接着固定にも本発明の粘着テープを好適に用いることができる。
これらの用途における本発明の粘着テープの形状は特に限定されず、例えば、長方形、額縁状、円形、楕円形、ドーナツ型等が挙げられる。
(1)ポリオレフィン発泡体の調製
ポリプロピレン系樹脂(エチレン-プロピレンランダム共重合体:住友化学社製、商品名「AD571」、密度0.9g/cm3、MFR0.5g/10分)70重量部と、直鎖状低密度ポリエチレン(東ソー社製、商品名「ZF231」、MFR2g/10分、密度0.917g/cm3)30重量部とからなる樹脂成分を用いた。この樹脂成分に、アゾジカルボンアミド(熱分解型発泡剤)7.0重量部及びジビニルベンゼン(架橋助剤)3.0重量部を添加した。更に、2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾール(酸化防止剤)0.3重量部、ジラウリルチオプロピオネート(酸化防止剤)0.3重量部、及び、メチルベンゾトリアゾール(金属害防止剤)0.5重量部を添加してポリオレフィン樹脂組成物を得た。このポリオレフィン樹脂組成物を単軸押出機により温度185℃で溶融混練して、厚み600μmの原反シートとして押出した。
上記原反シートを、その両面に加速電圧800kVの電子線を1.5Mrad照射して架橋した後、熱風及び赤外線ヒーターにより250℃に保持された発泡炉内に連続的に送り込んで加熱して発泡させ、厚さ1000μmのポリオレフィン発泡体を得た。
得られたポリオレフィン発泡体について以下の物性を測定した。結果を表1に示した。
JIS K7224-4に準拠して、動的粘弾性測定装置(アイティー計測制御社製のDVA-200)を用いて下記条件にてポリオレフィン発泡体の23℃におけるせん断弾性率を測定した。
サンプルサイズ 厚さ1mm、長さ10mm、6mm
変形モード せん断
設定歪 0.30%(G>1.00E+08Pa)
設定昇温速度 5℃/min
測定周波数 10Hz
下記条件を採用したこと以外はJIS K7221-2に準拠して測定を行い、下記式(1)によりポリオレフィン発泡体の23℃における曲げ弾性率(E)を算出した。
測定速度 1mm/min
支点間距離 試験片の厚みの16倍
試験片の幅 10mm
試験片加圧くさびの先端R 5mm
ポリオレフィン発泡体100mgを示差走査熱量計(セイコーインスツルメンツ社製の商品名「220C」)を用いて大気中において昇温速度10℃/分の条件下で測定し、結晶融解温度ピークを求めた。
走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて写真撮影することにより、ポリオレフィン発泡体のTDの平均気泡径、及び、ZDの平均気泡径をそれぞれ算出し、得られた値から気泡のアスペクト比(TDの平均気泡径/ZDの平均気泡径)を求めた。
電子比重計(ミラージュ社製、ED120T)を用いてポリオレフィン発泡体の密度を測定し、JIS K 7222に準拠して密度の逆数として発泡倍率を算出した。
引張試験装置(島津製作所社製、AUTOGRAPH AGS-X)を用い、JIS K6767-7.2.3(JIS2009)に準拠してポリオレフィン発泡体の厚さ方向の25%圧縮強度を測定した。
温度計、攪拌機、冷却管を備えた反応器にブチルアクリレート70重量部、2-エチルヘキシルアクリレート27重量部、アクリル酸3重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート0.2重量部、及び、酢酸エチル80重量部を加え、窒素置換した後、反応器を加熱して還流を開始した。続いて、上記反応器内に、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を添加した。70℃、5時間還流させて、アクリル共重合体の溶液を得た。得られたアクリル共重合体について、カラムとしてWater社製「2690 Separations Model」を用いてGPC法により重量平均分子量を測定したところ、71万であった。
得られたアクリル共重合体の溶液に含まれるアクリル共重合体の固形分100重量部に対して、軟化点150℃の重合ロジンエステル15重量部、酢酸エチル(不二化学薬品社製)125重量部、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン社製 商品名「コロネートL45」)1.5重量部を添加し、攪拌して、粘着剤を得た。
厚み150μmの離型紙を用意し、この離型紙の離型処理面に粘着剤を塗布し、100℃で5分間乾燥させることにより、厚み50μmのアクリル粘着剤層を形成した。このアクリル粘着剤層を、ポリオレフィン発泡体の表面と貼り合わせた。次いで、同様の要領で、このポリオレフィン発泡体の反対の表面にも上記と同じアクリル粘着剤層を貼り合わせた。その後40℃で48時間加熱することで養生を行い、両面粘着テープを得た。
下記のように変更した以外は実施例1と同様にしてポリオレフィン発泡体を得た。
即ち、ポリプロピレン系樹脂(エチレン-プロピレンランダム共重合体:住友化学社製、商品名「AD571」、密度0.9g/cm3、MFR0.5g/10分)75重量部、直鎖状低密度ポリエチレン(東ソー社製、商品名「ZF231」、MFR2g/10分、密度0.917g/cm3)25重量部に変更した。得られたポリオレフィン発泡体について、実施例1と同様の方法で各物性測定を行った。結果を表1に示した。
得られたポリオレフィン発泡体を用いた以外は実施例1と同様にして両面粘着テープを得た。
下記のように変更した以外は実施例1と同様にしてポリオレフィン発泡体を得た。
即ち、ポリプロピレン系樹脂(エチレン-プロピレンランダム共重合体:住友化学社製、商品名「AD571」、密度0.9g/cm3、MFR0.5g/10分)80重量部、直鎖状低密度ポリエチレン(東ソー社製、商品名「ZF231」、MFR2g/10分、密度0.917g/cm3)20重量部に変更した。また、アゾジカルボンアミド(熱分解型発泡剤)7.5重量部に変更した。得られたポリオレフィン発泡体について、実施例1と同様の方法で各物性測定を行った。結果を表1に示した。
得られたポリオレフィン発泡体を用いた以外は実施例1と同様にして両面粘着テープを得た。
下記のように変更した以外は実施例1と同様にしてポリオレフィン発泡体を得た。
即ち、ポリプロピレン系樹脂(エチレン-プロピレンランダム共重合体:住友化学社製、商品名「AD571」、密度0.9g/cm3、MFR0.5g/10分)80重量部、直鎖状低密度ポリエチレン(東ソー社製、商品名「ZF231」、MFR2g/10分、密度0.917g/cm3)20重量部に変更した。得られたポリオレフィン発泡体について、実施例1と同様の方法で各物性測定を行った。結果を表1に示した。
得られたポリオレフィン発泡体を用いた以外は実施例1と同様にして両面粘着テープを得た。
下記のように変更した以外は実施例1と同様にして、厚さ500μmのポリオレフィン発泡体を得た。
即ち、ポリプロピレン系樹脂(エチレン-プロピレンランダム共重合体:住友化学社製、商品名「AD571」、密度0.9g/cm3、MFR0.5g/10分)80重量部、直鎖状低密度ポリエチレン(東ソー社製、商品名「ZF231」、MFR2g/10分、密度0.917g/cm3)20重量部に変更した。また、アゾジカルボンアミド(熱分解型発泡剤)3.8重量部に変更した。また、原反シートの厚み300μmに変更した。得られたポリオレフィン発泡体について、実施例1と同様の方法で各物性測定を行った。結果を表1に示した。
得られたポリオレフィン発泡体を用いた以外は実施例1と同様にして両面粘着テープを得た。
下記のように変更した以外は実施例1と同様にして、厚さ200μmのポリオレフィン発泡体を得た。
即ち、ポリプロピレン系樹脂(エチレン-プロピレンランダム共重合体:住友化学社製、商品名「AD571」、密度0.9g/cm3、MFR0.5g/10分)60重量部、直鎖状低密度ポリエチレン(東ソー社製、商品名「ZF231」、MFR2g/10分、密度0.917g/cm3)40重量部に変更した。また、アゾジカルボンアミド(熱分解型発泡剤)3.5重量部に変更した。また、原反シートの厚み150μmに変更した。得られたポリオレフィン発泡体について、実施例1と同様の方法で各物性測定を行った。結果を表1に示した。
得られたポリオレフィン発泡体を用いた以外は実施例1と同様にして両面粘着テープを得た。
下記のように変更した以外は実施例1と同様にして、厚さ500μmのポリオレフィン発泡体を得た。
即ち、アゾジカルボンアミド(熱分解型発泡剤)4.5重量部、原反シートの厚み250μmに変更した。得られたポリオレフィン発泡体について、実施例1と同様の方法で各物性測定を行った。結果を表1に示した。
得られたポリオレフィン発泡体を用いた以外は実施例1と同様にして両面粘着テープを得た。
下記のように変更した以外は実施例1と同様にして、厚さ200μmのポリオレフィン発泡体を得た。
即ち、アゾジカルボンアミド(熱分解型発泡剤)4.5重量部、原反シートの厚み150μmに変更した。得られたポリオレフィン発泡体について、実施例1と同様の方法で各物性測定を行った。結果を表1に示した。
得られたポリオレフィン発泡体を用いた以外は実施例1と同様にして両面粘着テープを得た。
ポリオールとして、ポリオール成分であるポリプロピレングリコール(PPG)(重量平均分子量800)90重量部及び、ネオペンチルグリコール(分子量800)10重量部と、酸成分であるε-カプロラクタム12.5重量部とからなるポリエステルポリオール(ポリオール成分/酸成分配合比率(重量比)=8:1)を準備した。このポリエステルポリオール100重量部に対してアミン触媒(三共エアープロダクト社製、商品名「ダブコLV33」)を0.7重量部、整泡剤(東レ・ダウコーニング社製、商品名「SZ5740M」)を1重量部添加し、攪拌した。そこへポリイソシアネート(東ソー社製、商品名「ポリメリックMDI」)をイソシアネートインデックス60になるよう調整し投入した。その後、0.2g/cm3になるように窒素ガスと混合攪拌し、微細な気泡が混入した溶液を得た。その溶液を厚み50μmのPETセパレーター(ニッパ社製、商品名「V-2」)上にアプリケーターを使用して所定の厚みに塗布し、発泡体原料を反応させ、厚み800μmのポリウレタン樹脂からなる発泡体(密度0.48g/cm3)を得た。得られたポリウレタン樹脂からなる発泡体について、実施例1と同様の方法で各物性測定を行った。結果を表1に示した。
ポリオレフィン発泡体に代えて、得られたポリウレタン樹脂からなる発泡体を用いた以外は、実施例1と同様にして、両面粘着テープを得た。
以下のポリイミド発泡体を用意し、実施例1と同様の方法で各物性測定を行った。結果を表1に示した。
ポリオレフィン発泡体に代えて以下のポリイミド発泡体を用いた以外は、実施例1と同様にして、両面粘着テープを得た。
ポリイミド発泡体:アイ・エス・テイ社製、商品名「SKYBOND FORM」、TYPE 1、厚み:800μm
下記のように変更した以外は実施例1と同様にして、厚さ1000μmのポリオレフィン発泡体を得た。
即ち、直鎖状低密度ポリエチレン(東ソー社製、商品名「ZF231」、MFR2g/10分、密度0.917g/cm3)100重量部のみからなる樹脂成分を用い、アゾジカルボンアミド(熱分解型発泡剤)6.5重量部、原反シートの厚み500μmに変更した。得られたポリオレフィン発泡体について、実施例1と同様の方法で各物性測定を行った。結果を表1に示した。
得られたポリオレフィン発泡体を用いた以外は実施例1と同様にして両面粘着テープを得た。
下記のように変更した以外は実施例1と同様にして、厚さ800μmのポリオレフィン発泡体を得た。
即ち、直鎖状低密度ポリエチレン(東ソー社製、商品名「ZF231」、MFR2g/10分、密度0.917g/cm3)100重量部のみからなる樹脂成分を用い、アゾジカルボンアミド(熱分解型発泡剤)4.5重量部、原反シートの厚み400μmに変更した。得られたポリオレフィン発泡体について、実施例1と同様の方法で各物性測定を行った。結果を表1に示した。
得られたポリオレフィン発泡体を用いた以外は実施例1と同様にして両面粘着テープを得た。
下記のように変更した以外は実施例1と同様にして、厚さ400μmのポリオレフィン発泡体を得た。
即ち、アゾジカルボンアミド(熱分解型発泡剤)4.5重量部、原反シートの厚み200μmに変更した。得られたポリオレフィン発泡体について、実施例1と同様の方法で各物性測定を行った。
得られたポリオレフィン発泡体を用いた以外は実施例1と同様にして両面粘着テープを得た。
下記のように変更した以外は実施例1と同様にしてポリオレフィン発泡体を得た。
即ち、ポリプロピレン系樹脂(エチレン-プロピレンランダム共重合体:住友化学社製、商品名「AD571」、密度0.9g/cm3、MFR0.5g/10分)90重量部、直鎖状低密度ポリエチレン(東ソー社製、商品名「ZF231」、MFR2g/10分、密度0.917g/cm3)10重量部に変更した。また、アゾジカルボンアミド(熱分解型発泡剤)3.0重量部に変更した。得られたポリオレフィン発泡体について、実施例1と同様の方法で各物性測定を行った。結果を表1に示した。
得られたポリオレフィン発泡体を用いた以外は実施例1と同様にして両面粘着テープを得た。
実施例及び比較例で得られた両面粘着テープについて以下の評価を行った。結果を表1に示した。
図1に、両面粘着テープの50N荷重時の伸び量の評価方法を示す模式図を示した。まず、縦12.5mm×横25mmにカットした両面粘着テープ2、及び、ポリカーボネート板(長さ65mm×幅55mm、厚み1.0mm)1を2枚用いて、図1に示すように積層して貼り合わせた。この積層体を5kg、10秒の条件で重しを用いて圧着した後、24時間静置し、両面粘着テープ2を介してポリカーボネート板1が2枚貼り合された試験用サンプルとした。この試験用サンプルのポリカーボネート板1の下端を固定した後、23℃、50%RHの条件下、ポリカーボネート板1の上端をせん断方向(図中、矢印方向)に10mm/minの条件で引っ張り、両面粘着テープ2に50Nの荷重がかかったときの伸び量を測定し、両面粘着テープの厚み1mmあたりの伸び量に換算した。得られた伸び量が1.0mm未満の場合を◎、1.0mm以上1.2mm未満の場合を○、1.2mm以上の場合を×と評価した。
図2に、両面粘着テープの耐反発性の評価方法を示す模式図を示した。まず、両面粘着テープを、MDが縦方向の辺、TDが横方向の辺になるように縦150mm、横25mmの長方形状に切り出した。図2に示すように、両面粘着テープ4の片面を、縦150mm、横25mm、厚み1mmのポリカーボネート板5に貼り合わせ、更にもう片面を縦200mm、横25mm、厚み1mmのポリカーボネート板6に貼り合わせ、2kgのローラーで1往復圧着し、24時間静置した。その後、得られた積層体を治具7により縦200mmから190mmになるように曲げて固定し、サンプルAとした。
サンプルAを110℃に調整したオーブン中に500時間置き、観察した。「浮き」の発生が全く認められなかった場合については同様に積層体をもうひとつ作製し、得られた積層体を治具7により縦200mmから165mmになるように曲げて固定し、サンプルBとした。サンプルBを110℃に調整したオーブン中に500時間置き、観察した。
165mmまで曲げたサンプルBでも「浮き」の発生が全く認められなかった場合を◎と評価した。190mmまで曲げたサンプルAでは「浮き」の発生が全く認められなかったが165mmまで曲げたサンプルBではテープ貼り付け面積の30%未満の「浮き」が認められた場合を○と評価した。190mmまで曲げたサンプルAでは「浮き」の発生が全く認められなかったが165mmまで曲げたサンプルBでは貼り付け面積の30%以上で「浮き」が認められた場合を△と評価した。190mmまで曲げたサンプルAでも「浮き」が認められた場合を×と評価した。
2 両面粘着テープ
4 両面粘着テープ
5 ポリカーボネート板(縦150mm、横25mm、厚み1mm)
6 ポリカーボネート板(縦200mm、横25mm、厚み1mm)
7 治具
Claims (9)
- 発泡体からなる基材と、粘着剤層とを有する粘着テープであって、
前記基材は、23℃におけるせん断弾性率が0.8MPa以上であり、かつ、23℃における曲げ弾性率が70MPa以下であり、
前記発泡体は発泡倍率が4cm 3 /g以上15cm 3 /g以下であり、
気泡のアスペクト比(TDの平均気泡径/ZDの平均気泡径)が1.0~3.1であり、
ポリプロピレン系樹脂を含有するポリオレフィン発泡体である
ことを特徴とする粘着テープ。 - 基材は、示差走査熱量計により測定される結晶融解温度ピークが140℃以上であることを特徴とする請求項1記載の粘着テープ。
- 基材は、発泡体の発泡倍率が4.5cm 3 /g以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の粘着テープ。
- 基材は、厚みが1500μm以下であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の粘着テープ。
- 基材は、発泡体の気泡のアスペクト比(TDの平均気泡径/ZDの平均気泡径)が1.0~3.0であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の粘着テープ。
- 基材は、厚さ方向の25%圧縮強度が50~1000kPaであることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の粘着テープ。
- 発泡体は、ポリプロピレン系樹脂を60~90重量%含有するポリオレフィン発泡体であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の粘着テープ。
- 総厚みが30~2000μmであることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の粘着テープ。
- 発泡体からなる基材の両面に粘着剤層を有し、車載用電子部品の固定に用いられることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の粘着テープ。
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