JP7127497B2 - 石炭搬送設備 - Google Patents

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Description

本発明は、石炭搬送設備に関し、具体的には、石炭火力発電所の貯炭場に積み付けられた石炭を例えばスタッカ・リクレーマで払出して石炭燃焼ボイラーへ供給する石炭搬送設備に関する。
石炭火力発電所は、石炭燃焼ボイラーにより石炭を燃焼することによって得られるエネルギーを発電機へ供給することにより、発電する。日本国内における石炭火力発電所は、石炭船により海上輸送されてきた石炭を、陸揚げして粉砕乾燥等を行った後に石炭燃焼ボイラーへ供給する。このため、一般的に、何段階かの石炭の搬送作業および貯蔵作業が、船舶に積載されてから石炭燃焼ボイラーに供給されて燃焼するまでの間に行われる。
電力需要に応じて安定して操業することが石炭火力発電所に求められる。このため、石炭を必要時に安定して供給することが重要である。一方で、上述した何段階かの搬送作業および貯蔵作業を行う必要があるため、通常、石炭火力発電所は何らかの石炭貯蔵機能を有する。これにより、日常的な変動に対応しながら石炭貯蔵量の過不足が生じないように、石炭の受入、石炭保有量の把握、送炭作業等が計画的に管理される。
しかし、上述した石炭の搬送作業や貯蔵作業の多くは屋外で行われる。このため、異常気象等の悪天候により石炭の受入や搬送ができなくなることがある。短時間の作業停止時間で日常的な変動の範囲であれば大きな問題はないものの、悪天候が長時間継続すると、石炭火力発電所の操業に大きく影響し、最悪の場合には操業停止に至ることもある。
このため、異常気象等の悪天候が長時間継続しても、石炭燃焼ボイラーへの石炭供給を可能にする必要がある。
例えば、悪天候等により石炭船の入港が困難な状況が続くと、計画していた石炭船から貯炭場への石炭の受入ができなくなり、貯炭場の石炭保有量が計画値より減少して下限を下回り、発電所の継続運転に支障をきたす。これを防ぐため、特許文献1には、石炭保有量の推移を予測して、石炭保有量が所定量よりも下回ると予測された場合に警告を発すること、または、運転計画を修正することにより、単位時間当たりの石炭消費量を抑制することにより、石炭火力発電所の燃料不足を自動的に回避する発明が開示されている。
特開2007-264681号公報
特許文献1に開示された発明によれば、悪天候等により石炭保有量を計画的に増加させることができない場合であっても、その時点で保有している石炭を有効に使用することができる。このため、特許文献1の実施例に示されたプラント構成において貯炭場に十分な量の石炭を保有していれば、特許文献1に開示されたシステムを利用することによって、ある程度の期間、発電所の継続運転が可能になると考えられる。
ところで、広大な貯炭場を有する石炭火力発電所においては、一般に、貯炭場から石炭を払い出すために、払出し装置(リクレーマまたはスタッカ・リクレーマ等)が用いられる。払出し装置は、例えば、旋回可能なブームと、貯炭場から石炭をかき取るためにブームの先端に設けられるバケットホイールと、バケットホイールによってかき取った石炭を地上のベルトコンベアに搬送するための1以上のベルトコンベアとを備えている。
石炭火力発電所に設置される払出し装置は、一般に、強風時においても、ベルトコンベアを稼動できるように構成されている。しかしながら、強風時には、ブームの傾動および旋回動作を行うことは難しい。このため、強風時には、払出し装置によって貯炭場から石炭を払い出すことができなくなる。したがって、強風時には、特許文献1に開示されたシステムを利用したとしても、石炭燃焼ボイラーへ石炭を供給することができなくなる。
近年では、気候の過酷化や設備保安基準の厳格化等のために、強風による払出し装置の一部機能の停止(ブームの稼動停止等)が2日間程度に及ぶこともあり、石炭火力発電所を継続して運転することに支障をきたす頻度が高くなる可能性が大きい。
強風下で払出し装置が通常通りの払出し能力を発揮できなくても石炭を継続的に石炭燃焼ボイラーに供給することができれば、石炭火力発電所を継続して運転することに支障をきたすことがなくなるか、あるいはより軽微な支障で済む。
本発明は、従来の技術が有する課題に鑑みてなされたものであり、払出し装置によって貯炭場から石炭を払い出すことができない場合でも、石炭火力発電所を継続して運転できる石炭搬送設備を提供することである。
本発明者らは、上述の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、以下に列記の知見A~Fを得て、本発明を完成した。
(A)特許文献1における「悪天候等による影響」とは、石炭船の入港ができず石炭の受入ができないために貯炭場の石炭保有量が計画値より減少することであると解される。特許文献1では、悪天候下においても石炭火力発電所の操業は停止していないことから、貯炭場から微粉炭機やボイラー方向へ石炭を搬送する輸送コンベア等の石炭搬送設備は機能していると解されるからである。
(B)特に、特許文献1の段落0005に「貯炭場のスペース的な制約がある発電所においては、短期間の石炭船の入港困難な状況により、継続運転に支障をきたす恐れがある。」と記載されているように、貯炭場の石炭保有量が小さいことが悪天候等による影響が大きくなる原因であるとしている。
(C)石炭搬送設備の一つであるベルトコンベアの総延長が数kmに及ぶような、広大な屋外貯炭場を有する石炭火力発電所(例えば、川崎重工技報 136号 1998年1月 8~13頁参照)の石炭保有量は大きい。このため、この石炭火力発電所には特許文献1における「悪天候による影響」は小さいと考えられる。
(D)広大な屋外貯炭場を有する石炭火力発電所における「悪天候等による影響」とは、例えば強風等の悪天候により、石炭受入場で石炭船から石炭を揚炭するためのアンローダや、貯炭場から石炭を払出すスタッカ・リクレーマの運転を停止せざるを得なくなり、貯炭場から微粉炭機や石炭燃焼ボイラーへ石炭を搬送できなくなることである。
すなわち、広い屋外貯炭場を有する石炭火力発電所においても悪天候等により石炭燃焼ボイラーへの石炭供給量を維持することができない理由は、石炭を保有する貯炭場への石炭の搬送設備、あるいは、貯炭場からの石炭の搬送設備の運転に支障が生じることである。
(E)運転に支障が生じる石炭の搬送設備を、悪天候の影響を受けない石炭の搬送設備により代替することによって、異常気象等の長期の悪天候期間においても、石炭火力発電所を継続して運転できる。
(F)換言すれば、悪天候等により影響を受ける石炭の搬送設備は、石炭の搬送設備の中でも特定の搬送設備(上記のアンローダやスタッカ・リクレーマ)に限定され、かつ、貯炭場と搬送設備の配置状況によっては、悪天候等により影響を受ける石炭の搬送設備を、悪天候の影響を受けない石炭の搬送設備によって代替できる。
本発明は以下に列記の通りである。
(1)石炭を外部から受け入れる石炭受入場と、石炭を貯める貯炭場と、石炭を燃焼して発電用熱源を生成する石炭燃焼ボイラーと、石炭を前記石炭燃焼ボイラーへ供給する中間貯炭容器とを備える石炭火力発電所の石炭搬送設備であって、
前記石炭受入場の石炭を搬送する第1搬送装置と、
該第1搬送装置により搬送された石炭、または、前記貯炭場から払い出された石炭を搬送して前記中間貯炭容器へ供給する第2搬送装置と、
前記第1搬送装置により搬送された石炭を、前記貯炭場へ積み付けるとともに該貯炭場に積み付けられた石炭を前記第2搬送装置へ払出す積み付け払出し装置と、
前記中間貯炭容器に供給された石炭を搬送して前記石炭燃焼ボイラーへ供給する第3搬送装置を備え、さらに、
移動しながら前記貯炭場に貯められた石炭を搬送する1基以上の移動式搬送体により搬送された石炭を、前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の少なくとも一方へ投入する1基以上の石炭投入装置を備える、石炭搬送設備。
(2)前記貯炭場は屋外貯炭場である、1項に記載の石炭搬送設備。
(3)前記積み付け払出し装置は、前記第1搬送装置により搬送された石炭を前記貯炭場へ積み付けるとともに、前記貯炭場に積み付けられた石炭を前記第2搬送装置へ払出すスタッカ・リクレーマである、1または2項に記載の石炭搬送設備。
(4)前記積み付け払出し装置は、前記第1搬送装置により搬送された石炭を前記貯炭場へ積み付けるスタッカと、前記貯炭場に積み付けられた石炭を前記第2搬送装置へ払出すリクレーマとを有する、1または2項に記載の石炭搬送設備。
(5)前記第1搬送装置はベルトコンベアを有する、1~4項のいずれかに記載の石炭搬送設備。
(6)前記第2搬送装置はベルトコンベアを有する、1~5項のいずれかに記載の石炭搬送設備。
本発明により、悪天候等により、スタッカ・リクレーマを稼働できない場合であっても、中間貯炭容器へ石炭を供給できるようになる。これにより、異常気象等の悪天候下においても、石炭燃焼ボイラーへ石炭を継続的に供給でき、石炭火力発電所を継続して運転できるようになる。
図1は、本発明に係る石炭搬送設備の一例を示す説明図である。
本発明を、添付図面を参照しながら説明する。はじめに、本明細書で用いる用語を説明する。
(1)石炭受入場
石炭火力発電所の外部から発電用の石炭を受け入れる場所・設備である。現在の日本国内においては、石炭船が停泊する岸壁が典型例である。石炭受入場が岸壁である場合、停泊する石炭船から石炭を揚炭するためのアンローダなどの設備を備える。石炭受入場は、岸壁に限定されるものではなく、石炭が貨車で輸送されてくる場合には貨物駅等が該当する。本明細書では、石炭受入場が石炭船用の岸壁である場合を例にとる。
(2)貯炭場
文字通り、石炭火力発電所の外部から受け入れた石炭を貯めておく場所・設備である。ヤードと称される屋外貯炭場が代表的である。貯炭場は、必ずしも屋外で有る必要はなく、ドーム式などの屋内貯炭場もある。石炭火力発電所の機能として必須ではないが、一定規模以上の石炭火力発電所において安定して継続運転するためには、揚炭した石炭をまず貯炭場に搬送するとともに、貯炭場として相当量の石炭を貯めておくための広い敷地を有することが事実上の必要条件である。本明細書では、屋外貯炭場である場合を例にとって説明する。
(3)中間貯炭容器
石炭サイロ、石炭バンカなどと称される設備が典型的である。中間貯炭容器から供給される石炭を微粉炭機によって粉砕することにより微粉炭を製造し、この微粉炭を石炭燃焼ボイラーの燃焼用原料として利用する。
(4)石炭燃焼ボイラー
石炭火力発電の主要設備である。74μm(200メッシュ)以下が70質量%程度の微粉炭を、空気とともに供給して燃焼させて発電用の熱源を生成する。
(5)第1搬送装置
石炭受入場である岸壁等から貯炭場へ石炭を搬送するための装置である。石炭船から揚炭された石炭を屋外貯炭場の近傍まで搬送するベルトコンベアが例示される。
(6)第2搬送装置
貯炭場から中間貯炭容器へ石炭を搬送するための装置である。屋外貯炭場から払い出された石炭を搬送するベルトコンベアが例示される。
(7)積み付け払出し装置
第1搬送装置により搬送された石炭を貯炭場へ積み付けるとともに貯炭場に積み付けられた石炭を第2搬送装置へ払出す装置である。
積み付け払出し装置は、
(i)第1搬送装置により搬送された石炭を貯炭場へ積み付けるとともに、貯炭場に積み付けられた石炭を第2搬送装置へ払出すスタッカ・リクレーマ(以下、「SR」と記載する)である場合、
(ii)第1搬送装置により搬送された石炭を貯炭場へ積み付けるスタッカ(前工程から搬送されてきた石炭を、トリッパーコンベア、ブームコンベアを介して屋外貯炭場へ積み付ける装置)と、貯炭場に積み付けられた石炭を払出すリクレーマ(ブーム先端のバケットホイールの回転により貯蔵された石炭を連続してかき取り、ブームコンベアを介して次工程に供給するコンベアへ払出す装置)とを組み合わせて構成する場合が例示される。現在ではスタッカとリクレーマの機能を併せ持つSRが用いられることが多い。
(8)配置
石炭は、通常時には、石炭受入場、第1搬送設備、貯炭場、第2搬送設備、中間貯炭容器の順番を経由して搬送される。しかし、各設備がこの順番に直列に配置されなくてもよく、各設備の設置場所の制約や利便性等を考慮して、適宜配置される。例えば、屋外貯炭場は敷地が大きいこともあり、石炭受入場、屋外貯炭場と中間貯炭容器の位置関係は直線的であるとは限らない。
次に、本発明に係る石炭搬送設備を、添付図面を参照しながら説明する。図1は、石炭火力発電所1における本発明に係る石炭搬送設備2の一例を概念的に示す説明図である。図1に示される各要素をつなぐ矢印は、石炭の搬送方向を示す。
図1に示すように、石炭火力発電所1は、岸壁である石炭受入場3と、屋外貯炭場4と、中間貯炭容器5と、石炭燃焼ボイラー6を備える。石炭受入場3は発電用の石炭を外部(石炭船)から受け入れる。屋外貯炭場4は受け入れた石炭を貯める。中間貯炭容器5は石炭を石炭燃焼ボイラー6へ供給する。石炭燃焼ボイラー6は石炭を燃焼して発電用の熱源を生成する。
石炭搬送設備2は、第1搬送装置7と、第2搬送装置10と、積み付け払出し装置9と、第3搬送装置13を備える。
第1搬送装置7はベルトコンベア8を有する。ベルトコンベア8は、石炭受入場3のアンローダにより石炭船から揚炭された石炭を、屋外貯炭場4の近傍まで搬送する。
第2搬送装置10はベルトコンベア12を有する。ベルトコンベア12は、ベルトコンベア8により搬送されてきた石炭、または、積み付け払出し装置9により払い出されて搬送されてきた石炭を搬送して中間貯炭容器5に供給する。
詳細な説明は省略するが、第1搬送装置7および第2搬送装置10はそれぞれ、複数のベルトコンベアによって構成されてもよく、1つのベルトコンベアによって構成されてもよい。また、1つのベルトコンベアによって第1搬送装置7および第2搬送装置10が構成されてもよい。言い換えると、1つのベルトコンベアの一部を、第1搬送装置7として用い、1つのベルトコンベアの他の一部を、第2搬送装置10として用いてもよい。
図1に示した石炭搬送設備2では、積み付け払出し装置9として、SR11が設けられている。SR11は、ベルトコンベア8により搬送された石炭を屋外貯炭場4へ積み付けるとともに、屋外貯炭場4に積み付けられた石炭をベルトコンベア12に払出す。
積み付け払出し装置9を、第1搬送装置7により搬送された石炭を屋外貯炭場4へ積み付けるスタッカと、屋外貯炭場4に積み付けられた石炭を払出すリクレーマとの組み合わせにより、構成してもよい。
第3搬送装置13はベルトコンベア14を有する。ベルトコンベア14は、中間貯炭容器5に供給された石炭を搬送して石炭燃焼ボイラー6へ供給する。
石炭搬送設備2では、ベルトコンベア8の先端側とベルトコンベア12の後端側とが上下方向に重なって配置されている。本実施形態では、ベルトコンベア8,12の接続点17と屋外貯炭場4とが、SR11を介して接続される。
積み付け払出し装置9であるSR11のベルトコンベアのベルト部分のキャリア側(石炭が載せられる部分)が図1のA方向へ移動するように、SR11を運転することにより、ベルトコンベア8により搬送されてきた石炭を屋外貯端場4へ搬送することができる。
また、SR11のベルトコンベアのベルト部分の上記キャリア側が図1のB方向へ移動するようにSR11を運転することにより、ベルトコンベア8により搬送されてきた石炭を貯炭場4ではなくベルトコンベア12へ搬送することができる。したがって、本実施形態では、石炭船から揚炭された石炭を、屋外貯炭場4を介することなく、第1搬送装置7、SR11のベルトコンベア、および第2搬送装置10によって中間貯炭容器5へ搬送することもできる。なお、詳細な説明は省略するが、スタッカおよびリクレーマを組み合わせて積み付け払出し装置9を構成する場合も、石炭船から揚炭された石炭を、屋外貯炭場4を介することなく中間貯炭容器5へ搬送することができるように、第1搬送装置7および第2搬送装置10が構成される。
このように、第2搬送装置10であるベルトコンベア12は、第1搬送装置7であるベルトコンベア8により搬送された石炭、または、SR11により屋外貯炭場4から払い出された石炭を搬送して中間貯炭容器5へ供給する。
本発明に係る石炭搬送設備2では、移動式搬送体15が利用される。移動式搬送体15は、SR11による屋外貯炭場4からの石炭の払い出しが悪天候等により不可能になった場合に、屋外貯炭場4においてSR11が移動する範囲に移動して石炭を、第1搬送装置7または第2搬送装置10の一方または双方へ搬送する。例えば、移動式ベルトコンベア、自走式ベルトコンベア、ショベルローダやダンプトラックなどを適宜組合せて移動式搬送体15とすればよい。
また、本発明に係る石炭搬送設備2は石炭投入装置16を有する。石炭投入装置16は、SR11による石炭の払い出しが悪天候等により不可能になった場合に、移動式搬送体15によって搬送されてきた石炭を、第1搬送装置7であるベルトコンベア8、および第2搬送装置10であるベルトコンベア12の少なくとも一方に供給する装置である。
ベルトコンベア8,12への石炭投入装置16の設置数を増やすとともにそれぞれの石炭投入装置16へ石炭を投入する移動式搬送体15の稼動台数を増やすことにより、中間貯炭容器5への石炭の搬送量を増やすことができる。
ベルトコンベア8,12のベルト部分に石炭を供給できればよいので、石炭投入装置16は、コンベア長さを調整できる自走式ベルトコンベアなどであればよい。
別の方式としては、石炭の搬送は移動式搬送体15により行い、石炭投入装置16は、搬送されてきた石炭を、ベルトコンベア8,12へ円滑に供給する機能のみを有する装置であってもよい。この石炭投入装置16は、ベルトコンベア8,12の運転を妨げないように、ベルトコンベア8,12を跨いで設置されて、その上部で移動式搬送体15により搬送されてきた石炭を受入れ、シュート状の装入ガイドにより、ベルトコンベア8,12のベルト部分に石炭を供給すればよい。
図1に例示するように、本発明を適用される石炭火力発電所1は、屋外貯炭場4を有しており、石炭受入場3と屋外貯炭場4を結ぶ第1搬送装置7と、屋外貯炭場4と中間貯炭容器5を結ぶ第2搬送装置10と、積み付け払出し装置9を有する。換言すると、石炭火力発電所1は、石炭受入場3と中間貯炭容器5がベルトコンベア8,12により結ばれ、ベルトコンベア8,12の中間部分に配置されたSR11により、屋外貯炭場4との間で石炭の積み付けおよび払出しを行っている。
通常時、石炭は、石炭受入場3から第1搬送装置7により搬送され、屋外貯炭場4で保管される。その後、屋外貯炭場4から第2搬送装置10により中間貯炭容器5へ搬送される。
中間貯炭容器5は、2個の貯槽(1750tと800t)および4台の石炭バンカ(各450t)により、計4350トンの容量(A)を有する。石炭燃焼ボイラー6の定常運転時の1時間当たりの石炭消費量(B)は187トン/時である。第2搬送装置10から中間貯炭容器5へ石炭が搬送されなかった場合の最大運転時間は、上記(A)/(B)から算出でき、約23時間である。
なお、石炭燃焼ボイラー6の運転量を、100%負荷運転ではなく例えば75%とした場合でも、石炭消費量(B2)は140トン/時であり、(A)/(B2)から算出される最大運転時間は約31時間である。
ここで、第1搬送装置7および第2搬送装置10ではない搬送系統から、中間貯炭容器5へA(t/h)の能力で石炭を搬送できるとすれば、定常運転時の1時間あたりの石炭消費量(187t/h)の場合でも、最大運転時間Hは、H=4350/(187-A)に延長できることになる(A=0の時、H=23時間)。
上式から、例えば最大運転時間H=48時間(2日間)を確保するためにはA=96(トン/時)であり、H=120時間(5日間)を確保するためには、A=151(トン/時)である。
このため、中間貯炭容器5へ能力At/hで石炭を搬送する能力を有する設備(以下、「緊急搬送設備」という)として、移動式搬送体15および石炭投入装置16を設置した。そして、悪天候等によりSR11の払い出し機能が停止したことを想定し、SR11の払い出し機能を用いない搬送系統(すなわち、屋外貯炭場4を介さない搬送系統)により、石炭を中間貯炭容器5へ搬送した。
移動式搬送体15は、ショベルローダ3台、ダンプトラック(容量18t)2台とした。石炭投入装置16は、第1搬送装置7では第1ベルトコンベア8を覆うように設置した。設置した状態であっても第1ベルトコンベア8の稼働に支障はなかった。
第1ベルトコンベア8は、幅1050mmであり、石炭投入装置16は、高さ800mm、長さ4825mm、幅2540mmの外径寸法であって、投入ホッパは、上部幅は2540mm、下部幅は1300mmとした。
屋外貯炭場4の石炭を、ショベルローダ2台によりダンプトラック15に積み込んだ。ダンプトラック15は、屋外貯炭場4から石炭投入装置16の近傍まで走行して、一時貯留バンカに石炭を排出した。一時貯留バンカの石炭を、1台のショベルローダ15により積み付け、ショベルローダ15が移動して、石炭投入装置16の投入ホッパの上から、石炭を投入して第1ベルトコンベア8に供給した。
石炭は、SR11による積み付けおよび払出しを行われず、第1ベルトコンベア8および第2ベルトコンベア12を直送して中間貯炭容器5へ送られた。これにより、中間貯炭容器5の石炭保有量が増加した。本例では、A=152(トン/時)を得られ、最大運転時間H=124時間を確保できた。
1 石炭火力発電所
2 本発明に係る石炭搬送設備
3 石炭受入場
4 屋外貯炭場
5 中間貯炭容器
6 石炭燃焼ボイラー
7 第1搬送装置
8 ベルトコンベア
9 積み付け払出し装置
10 第2搬送装置
11 スタッカ・リクレーマ
12 ベルトコンベア
13 第3搬送装置
14 ベルトコンベア
15 移動式搬送体
16 石炭投入装置
17 接続点

Claims (6)

  1. 石炭を外部から受け入れる石炭受入場と、石炭を貯める貯炭場と、石炭を燃焼して発電用熱源を生成する石炭燃焼ボイラーと、石炭を前記石炭燃焼ボイラーへ供給する中間貯炭容器とを備える石炭火力発電所の石炭搬送設備であって、
    前記石炭受入場の石炭を搬送する第1搬送装置と、
    該第1搬送装置により搬送された石炭、または、前記貯炭場から払い出された石炭を搬送して前記中間貯炭容器へ供給する第2搬送装置と、
    前記第1搬送装置により搬送された石炭を、前記貯炭場へ積み付けるとともに該貯炭場に積み付けられた石炭を前記第2搬送装置へ払出す積み付け払出し装置と、
    前記中間貯炭容器に供給された石炭を搬送して前記石炭燃焼ボイラーへ供給する第3搬送装置を備え、さらに、
    移動しながら前記貯炭場に貯められた石炭を搬送する1基以上の移動式搬送体により搬送された石炭を、前記第1搬送装置および前記第2搬送装置の少なくとも一方へ投入する1基以上の石炭投入装置を備える、石炭搬送設備。
  2. 前記貯炭場は屋外貯炭場である、請求項1に記載の石炭搬送設備。
  3. 前記積み付け払出し装置は、前記第1搬送装置により搬送された石炭を前記貯炭場へ積み付けるとともに、前記貯炭場に積み付けられた石炭を前記第2搬送装置へ払出すスタッカ・リクレーマである、請求項1または2に記載の石炭搬送設備。
  4. 前記積み付け払出し装置は、前記第1搬送装置により搬送された石炭を前記貯炭場へ積み付けるスタッカと、前記貯炭場に積み付けられた石炭を前記第2搬送装置へ払出すリクレーマとを有する、請求項1または2に記載の石炭搬送設備。
  5. 前記第1搬送装置はベルトコンベアを有する、請求項1~4のいずれかに記載の石炭搬送設備。
  6. 前記第2搬送装置はベルトコンベアを有する、請求項1~5のいずれかに記載の石炭搬送設備。

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