JP7126421B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents
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Description
ここで、スクロール圧縮機の運転中には、電動機の発熱等によって空気の温度が上昇する場合がある。このような場合には、電動機が収容される空間内の圧力が、旋回スクロールや固定スクロールが配置された空間内の圧力よりも高くなる可能性がある。その結果、上記特許文献1に係る装置のようにシール部を設けたとしても、差圧によってシール性を確保することが難しい。シール部を超えて潤滑油が圧縮室側に流入してしまうことで、冷媒中に潤滑油を含む他の流体が混じってしまい、冷媒の熱伝導率が低下する可能性がある。
また、スクロール圧縮機の運転中に、電動機の発熱等によって機械空間内の圧力が吸入空間内の圧力よりも高くなった場合であっても、連通路を通じて、機械空間側の圧力を吸入空間側に逃がすことができる。これにより、機械空間側と吸入空間側との差圧が減少する。その結果、シール部を通じて機械空間側から吸入空間側に潤滑油等の流体が流入する可能性を低減することができる。
また、仮に第一フィルタ部を流体の一部が通過してしまっても、第一フィルタ部と第二フィルタ部との間に空間に流体が溜まり、第二フィルタ部側に到達しにくくなる。さらに、第二フィルタ部によって吸入空間への流体の侵入が阻害される。したがって、連通路を通じて吸入空間に流体が流入する可能性をより一層低減することができる。
次に、本発明の第二実施形態について図2及び図3を参照して説明する。なお、上記第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。図2に示すように本実施形態では、減圧部Pは、上記第一実施形態で説明した均圧管P1に代えて、機械空間V2と吸入空間V1とを連通する連通配管(連通路)Pcを有している。
次に、本発明の第三実施形態について図4を参照して説明する。なお、上記第一実施形態及び第二実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。図4に示すように本実施形態では、減圧部Pは、上記第一実施形態で説明した連通配管Pcに代えて、ハウジング1内で機械空間V2と吸入空間V1とを連通する軸受連通孔(連通路)Pc´を有している。
続いて、本発明の第四実施形態について、図5を参照して説明する。なお、上記の各実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。同図に示すように、本実施形態では、上記第二実施形態と同様に、連通配管Pc´´がハウジング1の外側を通って機械空間V2と吸入空間V1とを連通している。一方で、連通配管Pc´´が設けられる位置が上記第二実施形態と相違している。本実施形態では、連通配管Pc´´は、軸線方向から見て、固定ラップ62の端部E1を第二基準位置B2として、第二基準位置B2に対して周方向において、70°~110°ずれた位置で吸入空間V1と繋がっている。固定ラップ62の端部E1は、圧縮室の入口が形成される。連通配管Pc´´は、第二基準位置B2に対して、80°~100°の範囲内で吸入空間V1と繋がっていることが望ましい。最も望ましくは、連通配管Pc´´は、第二基準位置B2に対して、90°ずれた位置で吸入空間V1と繋がっていることが望ましい。なお、固定ラップ62の端部E1とは、渦巻き状の固定ラップ62における最も外周側の端部を指している。
2…圧縮部
3…駆動部(電動機)
4…回転軸(主軸)
5…偏心軸
6…固定スクロール
7…旋回スクロール
8…ディスチャージカバー
9A…メイン軸受
9B…サブ軸受
9H…メイン軸受本体
10…オイルセパレータ
11…吸入配管
12…吐出配管
61…固定端板
61A…圧縮部対向面
62…固定ラップ
63…外周壁
63H…連通孔
64…フランジ部
65…固定スクロール吐出口
66…吐出弁
67…吐出チャンバ
68…ディスチャージポート
71…旋回端板
72…旋回ラップ
91…オルダムリング
92…スラストプレート
100…スクロール圧縮機
C…圧縮室
E1…端部
O1…軸線
O2…偏心軸線
P…減圧部
P1…均圧管(連通管)
Pc,Pc´´…連通配管(連通路)
Pc´…軸受連通孔(連通路)
S…シール部
V1…吸入空間
V2…機械空間
B1…第一基準位置
B2…第二基準位置
Claims (8)
- 軸線に沿って延びるとともに前記軸線回りに回転する回転軸と、
前記回転軸を回転可能に支持する軸受装置と、
前記回転軸を回転駆動させる駆動部と、
前記軸受装置を挟んで前記軸線の延びる軸線方向における前記駆動部の反対側に配置され、前記回転軸によって回転することで冷媒を圧縮する圧縮部と、
前記回転軸、前記駆動部及び圧縮部を収容し、前記軸受装置を潤滑する潤滑油が内部に貯留されているハウジングと、
前記ハウジング内において、前記軸受装置及び前記駆動部が配置された機械空間と、前記圧縮部が配置された吸入空間との間における流体の流通をシールするシール部と、
前記ハウジング内における前記吸入空間に圧縮前の冷媒を供給する吸入配管と、
運転中における前記機械空間の圧力が、前記吸入空間の圧力に近くなるように前記機械空間を減圧する減圧部と、を備え、
前記軸受装置の外周面は、全周にわたって前記ハウジングの内周面に接触した状態で固定され、
前記圧縮部は、
前記軸線に対して偏心した位置で前記軸線回りに公転可能に設けられた旋回スクロールと、
前記軸線方向において前記軸受装置とは反対側から前記旋回スクロールと対向するとともに、前記旋回スクロールとの間に冷媒を圧縮する圧縮室を形成する固定スクロールと、を有し、
前記減圧部は、前記機械空間と前記吸入空間とを連通する連通路を有し、
前記連通路に設けられ、前記冷媒を流通させるとともに前記冷媒以外の流体の流通を遮るフィルタ部をさらに備え、
前記フィルタ部は、
前記機械空間との接続位置側に設けられている第一フィルタ部と、
前記第一フィルタ部に対して間隔を空けて配置され、前記吸入空間との接続位置側に設けられている第二フィルタ部とを有するスクロール圧縮機。 - 前記フィルタ部は、フィルタ部本体と、前記フィルタ部本体の表面に設けられたコーティング層と、を有し、
前記コーティング層は、ヘキサデカンに対する接触角が45°以上の材料で形成されている請求項1に記載のスクロール圧縮機。 - 前記連通路は、前記軸線方向から見た際に、前記ハウジングに対する前記吸入配管の接続位置を第一基準位置として、前記第一基準位置に対して前記軸線を中心とする周方向において90°~270°ずれた位置で前記吸入空間と繋がっている請求項1又は2に記載のスクロール圧縮機。
- 前記固定スクロールは、
前記軸線を中心とする円盤状の端板と、
前記端板における前記軸線方向の一方側に設けられた渦巻状の固定ラップと、を有し、
前記連通路は、
前記軸線方向から見た際に、前記固定ラップの端部を第二基準位置として、前記第二基準位置に対して前記軸線を中心とする周方向において、70°~110°ずれた位置で前記吸入空間と繋がっている請求項1から3の何れか一項に記載のスクロール圧縮機。 - 前記吸入配管の途中に設けられ、前記冷媒中に含まれる油を除去するオイルセパレータをさらに備え、
前記減圧部は、前記機械空間と前記オイルセパレータとを連通する連通管を有する請求項1から4の何れか一項に記載のスクロール圧縮機。 - 軸線に沿って延びるとともに前記軸線回りに回転する回転軸と、
前記回転軸を回転可能に支持する軸受装置と、
前記回転軸を回転駆動させる駆動部と、
前記軸受装置を挟んで前記軸線の延びる軸線方向における前記駆動部の反対側に配置され、前記回転軸によって回転することで冷媒を圧縮する圧縮部と、
前記回転軸、前記駆動部及び圧縮部を収容し、前記軸受装置を潤滑する潤滑油が内部に貯留されているハウジングと、
前記ハウジング内において、前記軸受装置及び前記駆動部が配置された機械空間と、前記圧縮部が配置された吸入空間との間における流体の流通をシールするシール部と、
前記ハウジング内における前記吸入空間に圧縮前の冷媒を供給する吸入配管と、
運転中における前記機械空間の圧力が、前記吸入空間の圧力に近くなるように前記機械空間を減圧する減圧部と、を備え、
前記軸受装置の外周面は、全周にわたって前記ハウジングの内周面に接触した状態で固定され、
前記圧縮部は、
前記軸線に対して偏心した位置で前記軸線回りに公転可能に設けられた旋回スクロールと、
前記軸線方向において前記軸受装置とは反対側から前記旋回スクロールと対向するとともに、前記旋回スクロールとの間に冷媒を圧縮する圧縮室を形成する固定スクロールと、を有し、
前記減圧部は、前記機械空間と前記吸入空間とを連通する連通路を有し、
前記連通路は、前記軸線方向から見た際に、前記ハウジングに対する前記吸入配管の接続位置を第一基準位置として、前記第一基準位置に対して前記軸線を中心とする周方向において90°~270°ずれた位置で前記吸入空間と繋がっているスクロール圧縮機。 - 前記固定スクロールは、
前記軸線を中心とする円盤状の端板と、
前記端板における前記軸線方向の一方側に設けられた渦巻状の固定ラップと、を有し、
前記連通路は、
前記軸線方向から見た際に、前記固定ラップの端部を第二基準位置として、前記第二基準位置に対して前記軸線を中心とする周方向において、70°~110°ずれた位置で前記吸入空間と繋がっている請求項6に記載のスクロール圧縮機。 - 軸線に沿って延びるとともに前記軸線回りに回転する回転軸と、
前記回転軸を回転可能に支持する軸受装置と、
前記回転軸を回転駆動させる駆動部と、
前記軸受装置を挟んで前記軸線の延びる軸線方向における前記駆動部の反対側に配置され、前記回転軸によって回転することで冷媒を圧縮する圧縮部と、
前記回転軸、前記駆動部及び圧縮部を収容し、前記軸受装置を潤滑する潤滑油が内部に貯留されているハウジングと、
前記ハウジング内において、前記軸受装置及び前記駆動部が配置された機械空間と、前記圧縮部が配置された吸入空間との間における流体の流通をシールするシール部と、
前記ハウジング内における前記吸入空間に圧縮前の冷媒を供給する吸入配管と、
運転中における前記機械空間の圧力が、前記吸入空間の圧力に近くなるように前記機械空間を減圧する減圧部と、を備え、
前記軸受装置の外周面は、全周にわたって前記ハウジングの内周面に接触した状態で固定され、
前記圧縮部は、
前記軸線に対して偏心した位置で前記軸線回りに公転可能に設けられた旋回スクロールと、
前記軸線方向において前記軸受装置とは反対側から前記旋回スクロールと対向するとともに、前記旋回スクロールとの間に冷媒を圧縮する圧縮室を形成する固定スクロールと、を有し、
前記減圧部は、前記機械空間と前記吸入空間とを連通する連通路を有し、
前記固定スクロールは、
前記軸線を中心とする円盤状の端板と、
前記端板における前記軸線方向の一方側に設けられた渦巻状の固定ラップと、を有し、
前記連通路は、
前記軸線方向から見た際に、前記固定ラップの端部を第二基準位置として、前記第二基準位置に対して前記軸線を中心とする周方向において、70°~110°ずれた位置で前記吸入空間と繋がっているスクロール圧縮機。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018181836A JP7126421B2 (ja) | 2018-09-27 | 2018-09-27 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018181836A JP7126421B2 (ja) | 2018-09-27 | 2018-09-27 | スクロール圧縮機 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018181836A Active JP7126421B2 (ja) | 2018-09-27 | 2018-09-27 | スクロール圧縮機 |
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2018
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