JP7126377B2 - 駆動歯車及び被動歯車 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動歯車及びこれと噛み合って駆動される被動歯車に関し、特に、歯車減速機構において駆動歯車及び被動歯車の回転軸線が食い違うものに関する。
従来の歯車減速機構において回転軸線が互いに食い違う駆動歯車及び被動歯車には、例えば特許文献1に記載のように、駆動歯車をウォームとし、被動歯車をウォームホイールとして、ウォームの回転速度をウォームホイールで減速させるものが知られている。
特開2009-127677号公報
ところで、従来のウォームでは、歯車減速機構の適用対象における必要性に応じて、ウォームの外径をウォームホイールより大きくする等、ウォームを大径化する設計が可能である。
しかし、ウォームを樹脂成形するためには、いわゆる回転抜きが必要となるため、ウォームの大径化に際しては、回転抜きを要しない駆動歯車を大径化する場合と比較して、回転抜きに関連する金型や機械の変更等によって、製造コストが増大するおそれがある。また、ウォームホイールはウォームの径方向に配置されるという制約があるため、歯車減速機構の適用対象においてウォームの径方向の空間に余裕がない場合には、ウォームを大径化した歯車減速機構をその適用対象に適合させることが困難となる。
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、駆動歯車の大径化において、製造コストの増大を抑制しつつ歯車減速機構の適用対象における適合性を向上させた、駆動歯車及び被動歯車を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するために、本発明による被動歯車、回転軸線の方向から見て、回転軸線から半径方向のピッチが一定となる螺旋曲線の歯筋を有する螺旋歯が形成されている駆動歯車と噛み合って駆動され、上記駆動歯車の回転軸線と食い違う回転軸線を有するハスバ歯車であり、ねじれ角βが下式で特定される範囲となる。
γmin≦β≦γmax
ここで、γminは、本発明による上記駆動歯車の螺旋歯のうち回転軸線から最も離れた位置の半径である最大半径における螺旋曲線の接線と最大半径に直交する線分とのなす角度であり、γmaxは、本発明による上記駆動歯車の螺旋歯のうち回転軸線から最も近い位置の半径である最小半径における螺旋曲線の接線と最小半径に直交する線分とのなす角度である。
本発明の駆動歯車及び被動歯車によれば、駆動歯車の大径化において、製造コストの増大を抑制しつつ歯車減速機構の適用対象における適合性を向上させることができる。
第1実施形態に係る歯車減速機構の要部を示す要部斜視図である。 第1実施形態に係る歯車減速機構の要部を示す要部平面図である。 図2のA-A線における断面図である。 第1実施形態に係る駆動歯車の各歯を模式的に示した平面図である。 第1実施形態に係る駆動歯車を模式的に示した平面図である。 図3のB部に関する要部拡大断面図である。 第1実施形態に係る被動歯車を示す平面図である。 第1実施形態に係る駆動歯車の接線角を模式的に示す平面図である。 第1実施形態に係る接線角の算出方法を示す説明図である。 第1実施形態に係るクラウニング量の設定方法を示す平面図である。 第2実施形態に係る歯車減速機構の要部を示す要部平面図である。 第2実施形態に係る被動歯車の平面図である。 第2実施形態に係る被動歯車の平行移動を模式的に説明する平面図である。
[第1実施形態]
以下、添付された図面を参照し、本発明を実施するための第1実施形態について詳述する。
図1は、歯車減速機構1の要部を示す要部斜視図である。歯車減速機構1は、外部から入力された回転を減速して出力する機構であり、駆動歯車10とこれに噛み合って駆動される被動歯車20とを備えている。駆動歯車10及び被動歯車20が噛み合った状態では、駆動歯車10の回転軸線Lと被動歯車20の回転軸線Lとは、互いに非平行かつ交わらずに、食い違っている。駆動歯車10には、その回転軸線Lと同軸の回転シャフト30を介して、歯車減速機構1の外部から回転が伝達される。歯車減速機構1の外部からの回転は、駆動歯車10から被動歯車20に伝達され、被動歯車20の回転軸線Lと同軸の回転シャフト40を介して、減速した回転が歯車減速機構1から出力される。被動歯車20は駆動歯車10に比べて小径であるので、歯車減速機構1では、外部からの回転は、大径の歯車から小径の歯車へ伝達されることで、減速することになる。
図2~6を参照して、駆動歯車及び被動歯車について説明する。図2は、歯車減速機構の要部を示す要部平面図であり、図3は、歯車減速機構の断面図であり、図4,5は、駆動歯車を模式的に示す平面図であり、図6は歯車減速機構の要部拡大断面図であり、図7は、駆動歯車の接線角を模式的に示す平面図であり、図8は、被動歯車の平面図である。
(駆動歯車)
図2及び図3に示すように、駆動歯車10では、回転シャフト30から回転を伝達する円板状の回転伝達体12が、回転軸線Lと同軸に回転シャフト30へ取り付けられ、あるいは、一体成形されている。そして、回転伝達体12の周縁部全周にわたって表面から略軸方向に、被動歯車20の歯と噛み合う複数の螺旋歯T1~T5が突出形成されている。
図4(a)~(e)では、それぞれ、駆動歯車10の回転軸線Lに直交する回転面λに対して、回転軸線Lと回転面λとの交点を原点Oとして、複数の螺旋歯T1~T5の歯筋が軸方向に投影されている。特に、図4(a)に示すように、1つの螺旋歯T1(図中の太線部。以下、他の螺旋歯についても同様)の歯筋は、回転面λにおいて、原点Oを螺旋中心としつつ半径方向のピッチ(間隔)が一定距離dとなる螺旋曲線である。この螺旋曲線は、例えばアルキメデス螺旋やインボリュート螺旋等である。駆動歯車10は、円筒外周面に弦巻き状の歯筋を有するウォームと比較すると、平面的な渦巻き形状の歯筋を有することから、いわば螺旋フェースギアである。
1つの螺旋歯T1の歯筋は、図4(a)に示すように、回転面λにおいて、螺旋曲線S1の半径Rが最大半径Rmaxとなる位置から、螺旋曲線S1の半径Rが最小半径Rmin(<Rmax)となる位置まで、螺旋曲線S1に沿って延びる。このような螺旋歯T1が回転伝達体12上に複数形成されている。ただし、複数の螺旋歯T1~T5はそれぞれ、回転面λにおいて異なる螺旋曲線S1~S5の歯筋を有する。螺旋曲線S2~S5は、1つの螺旋歯T1の歯筋を規定する螺旋曲線S1を、螺旋歯の数(本実施形態では5つ)に対応して、原点O周りに等角度間隔(本実施形態では72[deg]間隔)で回転複製したものである。
具体的には、図4(b)の螺旋歯T2の歯筋を規定する螺旋曲線S2は、図4(a)の螺旋歯T1の歯筋を規定する螺旋曲線S1を、原点O周りに5分の360(360/5)[deg]、すなわち72[deg]回転複製したものである。図4(c)の螺旋歯T3の歯筋を規定する螺旋曲線S3は、図4(a)の螺旋歯T1の歯筋を規定する螺旋曲線S1を、原点O周りに72×2[deg]、すなわち144[deg]回転複製したものである。図4(d)の螺旋歯T4の歯筋を規定する螺旋曲線S4は、図4(a)の螺旋歯T1の歯筋を規定する螺旋曲線S1を、原点O周りに72×3[deg]、すなわち216[deg]回転複製したものである。図4(e)の螺旋歯T5の歯筋を規定する螺旋曲線S5は、図4(a)の螺旋歯T1の歯筋を規定する螺旋曲線S1を、原点O周りに72×4[deg]、すなわち288[deg]回転複製したものである。
螺旋歯T2の歯筋は、螺旋歯T1の歯筋と同様に、回転面λにおいて、螺旋曲線S2の半径Rが最大半径Rmaxとなる位置から、螺旋曲線S2の半径Rが最小半径Rminとなる位置まで、螺旋曲線S2に沿って延びる。螺旋歯T3~T5の歯筋についても同様である。
図5に示されるように、螺旋曲線S1~S5はそれぞれ、回転面λにおいて原点Oを螺旋中心としつつ半径方向のピッチ(間隔)が一定距離dとなる螺旋曲線であり、1つの螺旋曲線を原点O周りに等角度間隔で回転複製したものである。したがって、螺旋曲線S1~S5の半径方向のピッチPtは一定距離(d/5)となる。このピッチPtは、螺旋歯T1~T5が回転面λと平行な面に突出形成される場合の螺旋歯T1~T5の半径方向ピッチに他ならない。
回転伝達体12の周縁部において、螺旋歯T1~T5は、回転面λと平行な面に突出形成されるか、あるいは、図6に示されるように、駆動歯車10の回転軸線Lを軸線とする円錐の円錐面σに突出形成される。螺旋歯T1~T5が円錐面σに突出形成される場合、螺旋歯T1~T5は、円錐面σに対して、回転面λ上の螺旋曲線S1~S5を軸方向に投影した曲線に沿って形成される。回転面λと円錐面σとのなす角度がφ[rad]であるとすると、ピッチ円錐面σ´における螺旋歯T1~T5のピッチPは、回転面λにおける螺旋曲線S1~S5の半径方向のピッチPtを用いて、P=Pt/cosφなる関係式によって算出される。なお、ピッチ円錐面σ´は、被動歯車20の歯と噛み合う螺旋歯T1~T5の位置を示し、円錐面σから一定距離の円錐面である。
ただし、回転面λと円錐面σとのなす角度φは、円錐面σに形成された螺旋歯T1~T5を軸方向(例えば回転面)で開閉する金型によって射出成形を行うときに、螺旋歯T1~T5にアンダーカット形状が発生しない範囲で設定される。アンダーカット形状は、軸方向で開閉する金型以外に、軸方向以外からスライドするスライドコア等を必要とする形状である。なお、駆動歯車10における螺旋歯の歯筋を設定する方法の詳細については後述する。
(被動歯車)
再び図2を参照すると、歯車減速機構1において被動歯車20が駆動歯車10と噛み合って配置された状態では、被動歯車20の歯幅中心線Lは駆動歯車10の回転軸線Lと交わっている。そして、図7に示すように、被動歯車20には、回転軸線Lに対して所定の捩れ角βを有するハスバ歯車が用いられる。その理由は以下の通りである。
すなわち、駆動歯車10では、螺旋歯T1~T5の歯筋を規定する螺旋曲線S1~S5の任意の半径Rにおける接線とその半径に直交する線分とのなす角である接線角γは、螺旋曲線の性質上、零とはならない。例えば、図8の回転面λにおいて示されるように、螺旋曲線S1の任意の半径Rにおける接線TLとその半径Rに直交する法線PLとのなす角である接線角γは零ではない。したがって、被動歯車20の歯幅中心線Lが駆動歯車10の回転面λに対して軸方向に投影されたときの螺旋曲線S1~S5との交点における接線角γも零とはならない。このため、被動歯車20には、螺旋曲線S1~S5の接線角γを考慮して、回転軸線Lに対して所定の捩れ角βを有するハスバ歯車が用いられる。なお、被動歯車20における捩れ角βを設定する方法の詳細については後述する。
また、被動歯車20には、駆動歯車10との噛み合い時に歯幅の中央で螺旋歯T1~T5と接触するように、歯幅両端に対して歯幅中央部が歯厚方向に膨出するクラウニングが設けられている。クラウニングによる歯幅中央部の膨出量をクラウニング量というものとする。なお、被動歯車20におけるクラウニング量を設定する方法の詳細については後述する。
(駆動歯車及び被動歯車の動作)
次に、歯車減速機構1における駆動歯車10及び被動歯車20の動作について説明する。駆動歯車10は、図2に示すように、反時計方向(CCW)に回転するものとする。また、螺旋歯T1~T5の歯筋を規定する螺旋曲線S1~S5は、原点Oから反時計方向で徐々に半径が大きくなる左巻きであるものとする。
図6において、駆動歯車10の螺旋歯T2と被動歯車20の歯t2とが噛み合って、駆動歯車10の螺旋歯T3と被動歯車20の歯t3とが噛み合っているものとする。駆動歯車10が反時計方向に回転していくと、歯t2に対して螺旋歯T2が摺動するとともに、歯t3に対して螺旋歯T3が摺動する。また、駆動歯車10が反時計方向に回転していくと、螺旋歯T2と歯t2とが噛み合う位置における螺旋曲線S2の半径、及び螺旋歯T3と歯t3とが噛み合う位置における螺旋曲線S3の半径が徐々に小さくなるので、被動歯車20は反時計方向に回転する。
螺旋歯T3の半径Rが最小半径Rminとなる位置に達すると、その位置で螺旋歯T3が途切れ、螺旋歯T3と歯t3との噛み合いが終了するが、終了時、あるいは、終了するまでに、螺旋歯T1と歯t1との噛み合いが開始する。このようにして、駆動歯車10が反時計方向に1回転すると、被動歯車20は5つの歯に相当する角度分回転する。
(駆動歯車における螺旋歯の歯筋設定方法)
次に、駆動歯車10における螺旋歯の歯筋を設定する方法について説明する。駆動歯車10における螺旋歯の歯筋を設定する前提として、駆動歯車10がx[rad]回転したときに被動歯車20がy[rad]回転し、また、螺旋歯が、回転面λとのなす角度がφである円錐面σに突出形成されるものとする。
螺旋歯の歯筋を規定する螺旋曲線としてアルキメデス螺旋を用いる場合には、螺旋曲線は、螺旋中心である原点Oからの半径Rと原点O周りの角度θとによる極座標で、下式のように示される。ただし、aは定数である。
R=a×θ…(1)
被動歯車20の歯数をZとすると、角度y[rad]分の歯数Zyは下式で示される。
Zy=Z×(y/2π)…(2)
また、駆動歯車10の回転面λにおける複数の螺旋曲線の半径方向におけるピッチPtは、駆動歯車10のピッチ円錐面σ´における螺旋歯のピッチP、及び、回転面λと円錐面σとのなす角度φを用いて下式で示される。
Pt=P×cosφ…(3)
駆動歯車10のモジュールがmとして既知である場合、式(3)は下式で書き換えられる。
Pt=π×m×cosφ…(4)
駆動歯車10と被動歯車20とが噛み合っていた最初の位置から、駆動歯車10がx[rad]回転して、被動歯車20がy[rad]回転したとき、最初の位置が半径方向にRxy変位しているとすると、変位Rxyは式(2)及び式(4)を用いて下式で示される。
Rxy=Zy×Pt=Z×m×y×cosφ/2…(5)
また、変位Rxyは式(1)を用いて下式で示される。
Rxy=a×x…(6)
このため、式(5)及び式(6)により、式(1)の定数aを下式で求めることができる。
a=Z×m×(y/x)×cosφ/2…(7)
したがって、式(7)で求めた定数aによって定まる式(1)の螺旋曲線を、回転面λにおいて半径方向のピッチがPtとなるように原点O周りに回転複製することで、複数の螺旋曲線が設定される。そして、回転面λにおける複数の螺旋曲線を円錐面σに対して軸方向に投影した曲線によって、円錐面σにおける複数の螺旋歯の歯筋が規定される。なお、回転面λに平行な面に複数の螺旋歯を突出形成する場合には、上記式における角度φを0[rad]にして定数aを求めればよい。
ただし、定数aによって定まる式(1)の螺旋曲線を原点O周りに回転複製したときに、複数の螺旋曲線が原点O周りに等角度間隔とならなければ歯車として成立しない。このため、螺旋曲線上で半径Rが1ピッチPt変化する際の角度間隔、すなわち複数の螺旋歯の周方向ピッチθpt(図5参照)によって、駆動歯車10の1周分の角度(2π[rad])が割り切れる必要がある。これに加えて、螺旋歯が複数形成されることを考慮すると、下式を満たす必要がある。
2π/θpt=n (但し、nは2以上の整数)…(8)
ここで、複数の螺旋歯の角度ピッチθptは、式(1)を用いて下式で示される。
θpt=Pt/a…(9)
式(8)に、式(9),(4),(7)を用いて変形すると下式となる。
2π×a/Pt=Z×(y/x)=n (但し、nは2以上の整数)…(10)
以下、n=5となるように定数aを算出できたことにより、螺旋曲線S1~S5によって規定される、5つの螺旋歯T1~T5の歯筋を設定することができたものとして説明する。
このようにして複数の螺旋歯T1~T5の歯筋を設定できるが、さらに、複数の螺旋歯T1~T5が歯筋に沿って延びる範囲を設定する必要がある。具体的には、前述の最大半径Rmax及び最小半径Rminを設定する必要がある。最大半径Rmaxは、回転伝達体12(駆動歯車10)の最外径に対応して設定される。例えば、最大半径Rmaxを回転伝達体12の最外径と等しくすることができる。
一方、最小半径Rminは、隣り合う螺旋歯どうしの周方向におけるオーバーラップの必要量に応じて設定される。オーバーラップの必要量は、駆動歯車10と被動歯車20との間における必要な噛み合い率に基づいて設定される。駆動歯車10と被動歯車20との間における必要な噛み合い率の計算には、ラックとピニオンとの間において噛み合い率が1以上となるための条件を適用してもよい。
隣り合う螺旋歯どうしの周方向におけるオーバーラップの必要量は、例えば、以下のようにして設定される。再び図6を参照して、駆動歯車10が反時計方向に回転しているときに、駆動歯車10の螺旋歯T2と被動歯車20の歯t2とが噛み合い、駆動歯車10の螺旋歯T3と被動歯車20の歯t3とが噛み合っているとする。この場合、被動歯車20の歯t3と噛み合っている螺旋歯T3が途切れたときに、次の螺旋歯T1が歯t1と噛み合っていなければ、駆動歯車10の回転が被動歯車20に対して円滑に伝達されなくなるおそれがある。したがって、駆動歯車10の螺旋歯T1~T5は、回転軸線L周りの任意の角度において、半径方向に少なくとも2つ重複している必要がある。この条件からオーバーラップの必要量が設定され、これに応じて最小半径Rminが設定される。
(被動歯車における捩れ角の設定方法)
前述のように、被動歯車20には、接線角γを考慮して、所定の捩れ角βを有するハスバ歯車が用いられる。このため、被動歯車20の歯幅中心線Lが駆動歯車10の回転面λに投影されたときの螺旋曲線S1~S5との交点における接線角γを求める必要がある。
図9は、接線角γの算出方法を説明する説明図である。被動歯車20の歯幅中心線Lが駆動歯車10の回転面λに投影されたときの螺旋曲線S1との1交点を点Cとすると、交点Cにおける螺旋曲線S1の半径RはO-C間の距離となる。点Cが螺旋曲線S1上を原点O周りに微小角度dθ移動したときの位置を点Cとすると、点Cにおける螺旋曲線S1の半径(R+dR)はO-C間の距離となる。点Cにおける接線角γは、その正接によって下式で示される。
tanγ=(R+dR-R)/(dθ×R)=dR/(dθ×R)…(11)
螺旋曲線S1は式(1)のR=a×θで示されるから、dR/dθ=aとなるので、式(11)は下式に書き換えられる。
tanγ=a/R…(12)
再び図8を参照すると、螺旋曲線S1上の半径Rにおける接線角γ(=atan(a/R))と同じく半径Rにおける接線角γ(=atan(a/R))とでは、R<Rであることから、γ>γの関係となる。最大半径Rmaxから最小半径Rminの範囲の螺旋歯T1についても、接線角γが最小値γminとなるのは最大半径Rmaxのときであり、接線角γが最大値γmaxとなるのは最小半径Rminのときである。これは、螺旋歯T1に限らず、螺旋歯T2~T5に対しても同様である。したがって、螺旋歯T1~T5と噛み合う被動歯車20の捩れ角βは、駆動歯車10の回転によって刻々と変化する接線角γに適応すべく、以下の関係を満たす値に設定する必要がある。
γmin≦β≦γmax…(13)
(被動歯車におけるクラウニング量の設定方法)
前述のように、螺旋歯T1~T5のうち接線角γが最大値γmaxとなるのは、螺旋歯T1~T5が最小半径Rminとなるときである。このため、被動歯車20が螺旋歯T1~T5と噛み合う際に、歯幅方向端部で螺旋歯1~T5と最も接触しやすいのは、被動歯車20に対して駆動歯車10の螺旋歯T1~T5が最小半径Rminとなる位置まで駆動歯車10が回転してきたときである。したがって、被動歯車20におけるクラウニング量は、被動歯車20の歯が最小半径Rminの螺旋歯T1~T5と噛み合ったときの、歯幅方向端部の接触状態に基づいて設定される。
図10は、最小半径となるときの螺旋歯と被動歯車の歯とが噛み合う位置を回転面において模式的に示す平面図である。図10において、歯幅Wの歯(図中の二重線)を有する被動歯車20の歯幅中心線Lは、これを回転面λに対して軸方向に投影したときに、螺旋歯T1の螺旋曲線S1が最小半径Rminとなる点Dを通っている。また、被動歯車20の歯幅方向の一端が点Dで螺旋曲線S1上に位置し、点Dにおいて螺旋曲線S1は半径Rであるものとする。さらに、被動歯車20の歯幅方向の他端は、螺旋歯T1が最小半径Rminよりも原点Oに向けてさらに延びたときに、螺旋曲線S1上の点Dに位置するものとし、点Dにおいて螺旋曲線S1は半径Rであるものとする。このように被動歯車20の歯幅方向の一端が点Dに位置している状態において、被動歯車20の歯幅中心点Dと螺旋歯T1の点Dとの距離であるD-D間距離をFで示す。
被動歯車20の歯幅方向の一端が螺旋歯T1と接触しないようにするためには、被動歯車20におけるクラウニング量δをD-D間距離Fよりも大きくする必要がある。そこで、D-D間距離Fを求める方法について説明する。
まず、点Dを通る半径Rの原点O周りの角度θと、点Dを通る半径Rminの原点O周りの角度θとの間には、以下の式が成立する。
×sin(θ-θ)=W/2…(13)
式(1)によれば、R=a×θかつRmin=a×θが成立するから、式(13)は下式に書き換えることができる。
a×θ×sin(θ-Rmin/a)=W/2…(14)
最小半径Rmin、定数a及び歯幅Wは既知の値であるので、式(14)にこれらを代入することで、角度θを求めることができる。
また、点Dを通る半径Rの原点O周りの角度θと、点Dを通る半径Rminの原点O周りの角度θとの間には、以下の式が成立する。
×sin(θ-θ)=W/2…(15)
式(1)によれば、R=a×θかつRmin=a×θが成立するから、式(15)は下式に書き換えることができる。
a×θ×sin(θ-Rmin/a)=W/2…(16)
最小半径Rmin、定数a及び歯幅Wは既知の値であるので、式(16)にこれらを代入することで、角度θを求めることができる。
一方、図中の距離Hは下式で求められる。
H={R×cos(θ-θ)-R×cos(θ-θ)}/2…(17)
そして、図中の距離Kは下式で求められる。
K=H+R×cos(θ-θ)…(18)
したがって、D-D間距離Fは、最小半径Rminから距離Kを減算した値として、下式で求められる。
F=Rmin-K…(19)
よって、被動歯車20におけるクラウニング量δは、式(19)で得られたD-D間距離Fよりも大きい値に設定される。より具体的には、クラウニング量δは、加工公差αを考慮してF<δ<F+αの範囲で設定されるが、歯面圧を抑える観点から加工公差αは可能な限り小さくすることが好ましい。
このような第1実施形態に係る歯車減速機構1によれば、駆動歯車10として上記のように歯筋が設定される螺旋フェースギアを採用しているので、被動歯車20は駆動歯車10の略軸方向から噛み合っている。したがって、駆動歯車10を大径化する際に、歯車減速機構1の適用対象において駆動歯車10の径方向の空間に余裕がない場合でも、当該適用対象に適合させることが容易となる。
また、駆動歯車10では、その回転軸線Lの方向で開閉する金型によって駆動歯車10を射出成形でき、ウォームの樹脂成形のように回転抜きを必要としない。このため、駆動歯車10を大径化する際でも、ウォームと比較すると、製造コストの増大を抑制することが可能となる。
そして、駆動歯車10における螺旋歯T1~T5、及び螺旋歯T1~T5に噛み合う被動歯車20の歯に関する設計パラメータの設定方法を具体的に特定しているので、駆動歯車10の回転を、これに噛み合う被動歯車20に対して円滑かつ正確に伝達することができるようになる。
[第2実施形態]
次に、添付図面を参照して、本発明を実施するための第2実施形態について詳述する。以下、第1実施形態と異なる点について説明し、第1実施形態と同一構成については、同一符号を付すことでその説明を省略又は簡潔にする。
図11は、歯車減速機構の要部を示す要部平面図である。歯車減速機構1Aにおいて被動歯車20が駆動歯車10と噛み合って配置された状態で、被動歯車20Aの歯幅中心線Lが、回転軸線Lと交わらず、回転軸線Lと交わる線分Lから平行移動している点で第1実施形態と異なっている。そして、平行移動量が所定条件を満たす場合には、図12に示すように、被動歯車20Aとして歯筋が回転軸線Lと平行な、すなわち歯幅中心線Lに対して垂直な平歯車が用いられる。言い換えれば、第1実施形態における被動歯車20として用いられたハスバ歯車の捩れ角βを零にすることができる。
図13は、駆動歯車に対して被動歯車を平行移動させた状態を回転面において模式的に示す平面図である。回転面λにおいて、原点Oを通る線分Lと螺旋歯T1の螺旋曲線S1との交点Eにおける半径をRとし、この半径Rの原点O周りの角度をθとする。第1実施形態では、被動歯車20の歯幅中心線Lが回転面λ上に対して軸方向に投影された線分は線分Lと重畳していた。これに対し本実施形態では、被動歯車20Aの歯幅中心線Lが回転面λ上に対して軸方向に投影された線分は、原点Oを通る線分Lに対して平行移動している。このときの平行移動量をQとする。歯幅中心線Lの投影線分と螺旋歯T1の螺旋曲線S1との交点Eaにおける半径をRaとし、この半径Raの原点O周りの角度をθaとする。また、点Eaにおける螺旋曲線S1の接線TLと半径Raに直交する法線PLとのなす角である接線角をγaとする。
歯幅中心線Lに対して垂直な歯筋を有する平歯車を用いるためには、螺旋歯T1の接線TLが歯幅中心線Lに対して垂直となる必要がある。すなわち、螺旋歯T1の点Eaにおける接線TLと歯幅中心線Lとのなす角度εがπ/2[rad]となる必要がある。角度εがπ/2[rad]となるためには、下式のように、半径Raに直交する法線PLと歯幅中心線Lとがなす角度ωに接線角γaを加算した値がπ/2[rad]となればよい。
ω+γa=π/2…(20)
式(20)のωは、図を参照すると{π/2-(θa-θ)}と書き換えることができるので、角度εがπ/2[rad]となるためには、下式のように、接線角γaと角度(θa-θ)とが同一となる必要がある。
θa-θ=γa…(21)
点Eaにおける接線角γaは、式(12)を用いてγa=atan(a/Ra)なる式で示されるので、式(21)は下式に書き換えられる。
θa-θ=atan(a/Ra)…(22)
一方、平行移動量Qは下式で示される。
Q=Ra×sin(θa-θ)…(23)
したがって、式(22)及び(23)により、歯幅中心線Lに対して垂直な歯筋を有する平歯車を用いることができる平行移動量Qは下式で示される。
=Ra×sin{atan(a/Ra)}…(24)
このような第2実施形態に係る歯車減速機構1Aによれば、被動歯車20Aとして平歯車を用いているので、第1実施形態と同様の効果を奏するだけでなく、ハスバ歯車を用いる被動歯車20と比較すると、特殊な捩れ角のマスターギアを容易する必要がないため、精度測定のコストを低減することができる。
[実施例]
前述の第1実施形態に従って、具体的に駆動歯車及び被動歯車の設計パラメータの設定を行った実施例について説明する。
まず、駆動歯車10及び被動歯車20に共通する設計パラメータとして、モジュールmを0.65とした。また、駆動歯車10の歯数を5としたのに対し、被動歯車20の歯数Zを29とした。これにより、歯車減速機構の減速比(y/x)を5/29にした。さらに、駆動歯車10の螺旋歯は回転面λに平行な面に形成するものとした。すなわち、回転面λと円錐面σとのなす角度φは0[deg]とした。
式(7)に対して、被動歯車20の歯数Z、モジュールm、減速比(y/x)及び角度φを代入することで、螺旋曲線の定数aを求めた(a=1.625)。また、式(4)に対して、モジュールm及び角度φを代入することで、螺旋曲線の半径方向のピッチPtを求めた(Pt=0.65×π)。式(8)及び(9)に、定数a及びピッチPtを代入すると、nが2以上の整数となることが確認できた(n=5)。これにより、螺旋曲線の定数aを1.625に設定した。
駆動歯車10の最大半径Rmaxを33[mm]に設定する一方、駆動歯車10の最小半径Rminは、駆動歯車10の螺旋歯が半径方向において少なくとも2つ重複するように、28[mm]に設定した。
駆動歯車10の螺旋歯における接線角γは、式(12)に対して既知の最大半径Rmax又は最小半径Rminを代入すると、γmin(=2.819105)からγmax(=3.321476)までの範囲となった。駆動歯車10と噛み合う被動歯車20として、捩れ角βのハスバ歯車を用いるとすると、式(13)により捩れ角βはγminからγmaxまでの値を採り得るので、捩れ角βをγmax(=3.321476)に設定した。
被動歯車20の歯幅Wを2[mm]とし、式(13)~(19)に対して、歯幅W、定数a、最大半径Rmax、最小半径Rminを用いて、クラウニング量δ(=0.018[mm])を求めた。
以上、好ましい実施形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば種々の変形態様を採り得ることは自明である。
例えば、螺旋歯T1~T5の歯筋を規定する螺旋曲線S1~S5は、原点Oから反時計周りで徐々に半径が大きくなる左巻きであるものとしたが、原点Oから時計周りで徐々に半径が大きくなる右巻きであってもよい。また、螺旋曲線S1~S5には、アルキメデス螺旋に代えて、インボリュート螺旋を用い得る。さらに、駆動歯車10は5つの螺旋歯T1~T5を有しているものを例としたが、螺旋歯は2つ以上であればよい。
隣り合う螺旋歯どうしの周方向におけるオーバーラップの必要量は、駆動歯車10の螺旋歯T1~T5は任意の半径方向において少なくとも2つ重複している必要があることから設定された。これには、螺旋歯T1と螺旋歯T3とが周方向でオーバーラップしなくてもよい場合が含まれる。しかし、図6において、被動歯車20の歯t3と噛み合っている螺旋歯T3が途切れたときに、次の螺旋歯T1が既に歯t1と噛み合っていなければ、駆動歯車10の回転が被動歯車20に対して円滑に伝達されなくなるおそれがある。したがって、螺旋歯T1と螺旋歯T3とは、周方向でオーバーラップしていることが好ましい。よって、最小半径Rminは、各螺旋歯が2つ隣の螺旋歯と周方向でオーバーラップするように設定されてもよい。ただし、螺旋歯が3つ以上の場合に限る。
10…駆動歯車、20…被動歯車、T1~T5…螺旋歯、S1~S5…螺旋曲線、L1,…回転軸線、L…歯幅中心線、R…半径、Rmax…最大半径、Rmin…最小半径、σ…円錐面、λ…回転面、θpt…周方向ピッチ、γ,γmax,γmin…接線角、δ…クラウニング量、β…捩れ角、TL,TL…接線、PL,PL…法線、Q…平行移動量

Claims (7)

  1. 回転軸線の方向から見て、前記回転軸線上を螺旋中心としつつ半径方向のピッチが一定となる螺旋曲線の歯筋を有する複数の螺旋歯が形成されている駆動歯車と噛み合って駆動され、前記回転軸線と食い違う回転軸線を有する被動歯車であって、下式で特定される範囲の捩れ角βを有するハスバ歯車である被動歯車。
    γmin≦β≦γmax
    ここで、γminは、前記螺旋歯のうち前記駆動歯車の前記回転軸線から最も離れた位置の半径である最大半径における前記螺旋曲線の接線と前記最大半径に直交する線分とのなす角度であり、γmaxは、前記螺旋歯のうち前記駆動歯車の前記回転軸線から最も近い位置の半径である最小半径における前記螺旋曲線の接線と最小半径に直交する線分とのなす角度である。
  2. 前記複数の螺旋歯は、前記回転軸線を軸線とする円錐の円錐面に対して前記螺旋曲線を前記回転軸線の方向に投影した曲線に沿って形成されている、請求項1に記載の被動歯車。
  3. 前記複数の螺旋歯は、前記回転軸線周りの任意の角度において半径方向に2つ以上重複する、請求項1又は請求項2に記載の被動歯車。
  4. 前記螺旋曲線は、前記回転軸線周りを等角度間隔で複数設定され、
    前記複数の螺旋歯は各螺旋曲線の歯筋を有する、請求項1~請求項3のいずれか1つに記載の被動歯車。
  5. 前記ハスバ歯車と前記駆動歯車とが噛み合う位置から平行移動した移動量が所定条件を満たす場合には、前記捩れ角βを零に設定する、請求項1~請求項4のいずれか1つに記載の被動歯車。
  6. 前記ハスバ歯車のクラウニング量は、前記最小半径における前記螺旋歯と前記ハスバ歯車の歯との接触状態に基づいて設定されている、請求項1~請求項5のいずれか1つに記載の被動歯車。
  7. 前記ハスバ歯車は、前記駆動歯車の前記最大半径よりも小さい半径を有する、請求項1~請求項6のいずれか1つに記載の被動歯車。
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