JP7124826B2 - 電力制御装置、電力制御方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

電力制御装置、電力制御方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本開示は、電力制御装置、電力制御方法及びコンピュータプログラムに関する。
蓄電池を備えることで、入力電源からの電力が途絶えても、接続されている機器に対して、停電することなく所定の時間電力を蓄電池から供給し続けることができる無停電電源装置の存在が知られている。このような電源装置を需要家単位に拡大して、例えば、停電等の商用電源からの電力供給の異常発生時に電力を需要家に供給する技術が提案されている(特許文献1、2等参照)。
特開2011-205871号公報 特開2013-90560号公報
蓄電池を備える蓄電装置に対する制御を行う制御装置により、蓄電装置を制御するための制御データが各蓄電装置に提供される際に、各蓄電装置は、制御装置が生成した制御データを使用すべきか、自装置に特化した制御データを使用すべきかを判断する必要がある。この判断が出来ないと、各蓄電装置は電力を効率的に利用することが出来ない。
そこで本開示では、電力の授受を行う複数の蓄電装置に対する電力利用の効率化を実現することが可能な、新規かつ改良された電力制御装置、電力制御方法及びコンピュータプログラムを提案する。
本開示によれば、相互に電力を融通し合う複数の蓄電装置に対する、災害に係る電力供給状況を判定する判定部と、前記判定部が所定の条件を満たすと判定したことに基づき、強制的に各前記蓄電装置へ制御データを提供する制御データ更新部と、を備え、前記制御データ更新部は、前記蓄電装置への商用電力の途絶に関する入力が発生したと前記判定部が判定すると、充電を行うための制御データを前記蓄電装置のうち蓄電を優先する1以上の特定の蓄電装置に強制的に提供し、放電を行うための制御データを前記蓄電装置のうち前記特定の蓄電装置以外の蓄電装置に強制的に提供する、電力制御装置が提供される。
また本開示によれば、相互に電力を融通し合う複数の蓄電装置に対する、災害に係る電力供給状況を判定することと、前記電力供給状況が所定の条件を満たすと判定したことに基づき、強制的に各前記蓄電装置へ制御データを提供することと、をプロセッサが実行することを含み、前記提供することでは、前記蓄電装置への商用電力の途絶に関する入力が発生したと前記判定することにより判定すると、充電を行うための制御データを前記蓄電装置のうち蓄電を優先する1以上の特定の蓄電装置に強制的に提供し、放電を行うための制御データを前記蓄電装置のうち前記特定の蓄電装置以外の蓄電装置に強制的に提供する、電力制御方法が提供される。
また本開示によれば、コンピュータに、相互に電力を融通し合う複数の蓄電装置に対する電力供給状況を判定することと、前記電力供給状況が所定の条件を満たすと判定したことに基づき、強制的に各前記蓄電装置へ制御データを提供することと、を実行させる、コンピュータプログラムが提供される。
また本開示によれば、コンピュータに、相互に電力を融通し合う複数の蓄電装置に対する、災害に係る電力供給状況を判定することと、前記電力供給状況が所定の条件を満たすと判定したことに基づき、強制的に各前記蓄電装置へ制御データを提供することと、を実行させ、前記提供することでは、前記蓄電装置への商用電力の途絶に関する入力が発生したと前記判定することにより判定すると、充電を行うための制御データを前記蓄電装置のうち蓄電を優先する1以上の特定の蓄電装置に強制的に提供し、放電を行うための制御データを前記蓄電装置のうち前記特定の蓄電装置以外の蓄電装置に強制的に提供する、コンピュータプログラムが提供される。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の実施の形態を説明するための電力システム1の構成例を示す説明図である。 本開示の実施の形態を説明するための電力システム1の構成例を示す説明図である。 本開示の実施の形態に係る電力システム1の構成例を示す説明図である。 制御データ記憶部105に記録される制御データの例を示す説明図である。 同実施の形態に係る電力システム1の動作例である。 制御データ記憶部105に記録されている制御データの選択例を示す説明図である。 制御データ記憶部105に記録されている制御データの選択例を示す説明図である。 災害時制御データ生成部102による、災害時制御データの生成例を示す流れ図である。 電力融通条件選択部101が提供するユーザインターフェースの例を示す説明図である。 電力融通条件選択部101の動作例を示す流れ図である。 全体最適制御データ生成部103の動作例を示す流れ図である。 全体最適制御データ生成部103が生成した制御データの例である。 個別制御データ生成部104の動作例を示す流れ図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本開示の実施の形態
1.1.概要
1.2.構成例
1.3.動作例
2.まとめ
<1.本開示の実施の形態>
[1.1.概要]
まず、本開示の実施の形態の概要について説明する。本開示の実施の形態は、二次電池を備えた蓄電装置が住居や施設などに設置され、蓄電装置を設置した複数の住居や施設で1つのコミュニティを形成していることを前提としている。蓄電装置同士は、通信線及び電力線で接続されている。
図1は、本開示の実施の形態を説明するための電力システム1の構成例を示す説明図である。図1には、蓄電装置200a~200nを設置した複数の住居や施設で形成されるコミュニティ2と、蓄電装置200a~200nに対して電力融通の制御を行う中央制御装置10と、が示されている。
中央制御装置10は、電力配分生成部11と、電力融通ペア生成部12と、電力融通制御部13と、を含む。電力配分生成部11は、目標となる各蓄電装置200a~200nの電力配分を計算する。電力融通ペア生成部12は、電力配分生成部11が生成した、目標となる各蓄電装置200a~200nの電力配分に基づいて、電力を融通する蓄電装置のペアを生成する。電力融通制御部13は、電力融通ペア生成部12が生成した、電力を融通する蓄電装置のペアに対して所定の制御信号を送出する。制御信号は通信線20を介して蓄電装置に送られる。なお制御信号は中央制御装置10から通信線20を通じて有線で各蓄電装置200a~200nに送られても良く、無線で各蓄電装置200a~200nに送られてもよい。
各蓄電装置200a~200nは、通信線20及び電力線30を通じて相互に接続されている。ここでは蓄電装置200aを例に挙げて蓄電装置200aの構成を説明する。
蓄電装置200aは、DCDCコンバータ制御部210aと、DCDCコンバータ220と、蓄電池230aと、を含んで構成される。
DCDCコンバータ制御部210aは、DCDCコンバータ220の動作を制御する。ここでは、DCDCコンバータ制御部210aは、電力融通制御部13から送られてくる制御信号に基づいて、DCDCコンバータ220の設定を行う。DCDCコンバータ制御部210aが行うDCDCコンバータ220の設定には、例えば、電力線30への電圧の設定、電力線30への電流の設定、電力の供給先、電力の供給時間などが含まれる。
DCDCコンバータ220aは、蓄電池230aと、電力線30との間の直流電力の変換を行う。DCDCコンバータ220aは、DCDCコンバータ制御部210aによって様々な設定がなされる。
蓄電池230aは、例えばリチウムイオン二次電池、ナトリウム硫黄電池その他の二次電池である。蓄電池230aは、図示しない太陽光、太陽熱、風力等により発電する発電装置が発電した電力を蓄電しうる。
例えば、蓄電装置200aと蓄電装置200bとの間で電力融通を行うことを中央制御装置10が決定した場合、蓄電装置200a、200bは、その中央制御装置10から出力される制御信号に従って、電力線30を通じた電力の融通を行う。
このように電力システム1が構成されている場合、中央制御装置10が各蓄電装置200a~200nを直接制御することになる。この際、中央制御装置10は、電力を融通させる蓄電装置のペアを、何らかのアルゴリズムに従って決めることになる。しかし、電力システム1がこのように構成されている場合、複数のアルゴリズムを混在させたり、各蓄電装置の所有者の嗜好を反映させたりすることが難しい。
そこで、中央制御装置10からの制御信号で各蓄電装置を直接制御するのでは無く、中央制御装置10から制御データを配布することで、各蓄電装置を間接的に制御する方法が考えられる。制御データによって各蓄電装置を間接的に制御することで、複数のアルゴリズムを混在させたり、各蓄電装置の所有者の嗜好を反映させたりすることが容易になる。
図2は、本開示の実施の形態を説明するための電力システム1の構成例を示す説明図である。図2には、蓄電装置200a~200nを設置した複数の住居や施設で形成されるコミュニティ2と、蓄電装置200a~200nに対して電力融通の制御を行う中央制御装置10と、が示されている。
中央制御装置10は、電力配分生成部11と、制御データ生成部14と、制御データ更新部15と、を含む。制御データ生成部14は、電力配分生成部11が生成した、目標となる各蓄電装置200a~200nの電力配分に基づいて、電力を融通する蓄電装置を制御するための制御データを生成する。制御データ更新部15は、制御データ生成部14が生成した制御データを、各蓄電装置200a~200nに通信線20を通じて提供する。
各蓄電装置200a~200nは、通信線20及び電力線30を通じて相互に接続されている。ここでは蓄電装置200aを例に挙げて蓄電装置200aの構成を説明する。
蓄電装置200aは、制御データ記憶部205aと、DCDCコンバータ制御部210aと、DCDCコンバータ220aと、蓄電池230aと、を含んで構成される。図1に示した蓄電装置200aと違うのは、図2に示した蓄電装置200aは制御データ記憶部205aを保持しているという点である。制御データ記憶部205aは、DCDCコンバータ220aの動作を制御するための制御データを1または複数記憶する。DCDCコンバータ制御部210aは、制御データ記憶部205aに記憶されている制御データを用いてDCDCコンバータ220aの動作を制御する。DCDCコンバータ制御部210aは、DCDCコンバータ220aの動作を制御する際、中央制御装置10から提供された制御データを用いるか、蓄電装置200aにおいて独自に生成された制御データを用いるか、を決定する。すなわち、蓄電装置200aの動作は、必ずしも中央制御装置10の意向に従う必要は無い。
このように、図2に示した電力システム1は、各蓄電装置200a~200nの動作が、中央制御装置10の意向だけでなく、各蓄電装置200a~200nのユーザの意向に従うこととなる。
しかし、例えば地震や台風、火事などの災害が発生した場合等において、コミュニティ2への商用電力の供給が途絶した場合や、ある特定の蓄電装置に集中して他の蓄電装置から電力を融通したい場合も、当然ながら想定される。この場合は、蓄電装置200a~200nは、各蓄電装置200a~200nのユーザの意向に従うのではなく、中央制御装置10の意向に沿って動作することが求められる。
[1.2.構成例]
図3は、本開示の実施の形態に係る電力システム1の構成例を示す説明図である。図3には、蓄電装置200a~200nを設置した複数の住居や施設で形成されるコミュニティ2と、蓄電装置200a~200nに対して電力融通の制御を行う中央制御装置100と、が示されている。
図3に示したように、本開示の実施の形態に係る中央制御装置100は、電力融通条件選択部101と、災害時制御データ生成部102と、全体最適制御データ生成部103と、個別制御データ生成部104と、制御データ記憶部105と、制御データ選択部106と、制御データ更新部107と、災害判定部108と、コミュニティ共通ルール109と、を含んで構成される。
電力融通条件選択部101は、各蓄電装置200a~200nのユーザに、どのような電力融通を実施したいのか、またコミュニティ2全体に最適な電力融通(全体最適な電力融通)を実施したいのかを選択させる。
災害時制御データ生成部102は、コミュニティ共通ルール109に記載されている、地震や台風、火事などの災害発生時に蓄電を優先する施設に設けられる特定の蓄電装置(優先蓄電装置と称する)の情報に基づき、優先蓄電装置に送電するための災害時制御データを生成する。災害時制御データ生成部102は、生成した災害時制御データを制御データ記憶部105に記録する。
全体最適制御データ生成部103は、例えば、コミュニティ2全体の再生可能エネルギーの発電量を最大化するような電力融通を実現する制御データである全体最適制御データを生成する。すなわち、全体最適制御データ生成部103は、全体最適な電力融通を実施したいと考えるユーザが利用する各蓄電装置200a~200nに対して生成される。全体最適制御データ生成部103は、生成した全体最適制御データを制御データ記憶部105に記録する。
個別制御データ生成部104は、例えば、積極的に蓄電するモード、積極的に放電するモードなどのユーザの嗜好を確認し、その制御を実現するための制御データである個別制御データを生成する。すなわち、個別制御データ生成部104は、個別に電力融通を実施したいと考えるユーザが利用する各蓄電装置200a~200nに対して生成される。個別制御データ生成部104は、生成した個別制御データを制御データ記憶部105に記録する。
制御データ記憶部105は、災害時制御データ、全体最適制御データ、個別制御データの3種類の制御データを記録する。図4は、制御データ記憶部105に記録される制御データの例を示す説明図である。図4には、コミュニティ2における各蓄電装置に対応する個別制御データ、全体最適制御データ、災害時制御データが制御データ記憶部105に記録されていることが示されている。なお図4に示した例では、蓄電装置2、3には全体最適制御データが存在していない。図4では、蓄電装置2、3には全体最適制御データが存在していないことを「N/A」で示している。すなわち、蓄電装置2、3は全体最適な電力融通の対象ではないことが図4に示されている。
制御データ選択部106は、制御データ記憶部105に記録されている制御データの中から、各蓄電装置200a~200nに提供する制御データを選択する。具体的には、制御データ選択部106は、災害判定の有無および全体最適制御データの有無を基準に、優先度を持って、制御データ記憶部105に記録された制御データを選択し、制御データ更新部107に送信する。優先度は、例えば、災害時制御データ、全体最適制御データ、個別制御データの順としてもよい。制御データ選択部106による制御データの選択処理については後に詳述する。
制御データ更新部107は、制御データ選択部106が選択した制御データを、各蓄電装置200a~200nに提供する。例えば、制御データ選択部106が、蓄電装置200aに対しては(蓄電装置200aにとっての)全体最適制御データを選択し、蓄電装置200bに対しては個別制御データを選択した場合には、制御データ更新部107は、蓄電装置200aに対しては(蓄電装置200aにとっての)全体最適制御データを提供し、蓄電装置200bに対しては個別制御データを提供する。
災害判定部108は、電力システム1のシステム管理者によって、災害が発生して電力の供給が途絶したり、電力の供給が不安定になったりしたことの情報が入力されたかどうかを判定する。この判定の際、災害判定部108は、コミュニティ共通ルール109に記述された災害判定方法を参照してもよい。災害判定部108は、災害が発生したことの情報が入力されたと判定すると、制御データ選択部106に対して災害発生の旨を通知する。制御データ選択部106は、災害判定部108からの災害発生の旨の通知を受けると、制御データ記憶部105に記録されている制御データの中から災害時制御データを選択する。そして制御データ選択部106は、選択した災害時制御データを制御データ更新部107に渡す。
本実施形態では、災害判定部108に災害が発生したことの情報が電力システム1のシステム管理者によって入力されたかどうかで、災害の発生の有無を判定していたが、本開示は係る例に限定されるものでは無い。例えば、電力会社から、災害が発生して電力供給が不安定になった旨の情報が入力されたかどうかで、災害の発生の有無を判定するようにしてもよい。
コミュニティ共通ルール109は、コミュニティ2における電力融通についてのルールが記述されている。コミュニティ共通ルール109の形式は何でもよく、テキストデータであってもよく、所定のマークアップ言語であってもよい。コミュニティ共通ルール109には、例えば、災害発生時に電力供給を優先する施設、災害判定方法などが記述される。電力システム1に参加して電力融通を行おうとするユーザは、コミュニティ共通ルール109に合意することで電力融通が可能になるものとする。
災害判定方法としては、例えば再生可能エネルギーと、商用電力系統などの複数の電源ソースを持つ場合において、台風などにより商用電力系統からの電力供給が途絶えた場合には災害と判定する。そしてコミュニティ共通ルール109には、災害と判定した場合には、例えば、住民が避難することが想定される、学校や公民館などの特定の施設に電力を優先供給することにより、コミュニティ2の最低限の活動を維持することを目的したルールが記述されるものとする。例えば、蓄電装置200aが学校に置かれている場合において、災害判定時には蓄電装置200aに電力を優先的に供給する旨がコミュニティ共通ルール109に記載される。
制御データ更新部107は、災害時制御データが渡されると、渡された災害時制御データを強制的に蓄電装置200a~200nに提供する。
蓄電装置200a~200nは、図2に示したものと同様の構成を有する。すなわち、蓄電装置200a~200nは、制御データ記憶部205a~205nにそれぞれ格納された制御データに基づき、電力線30を通じた電力の相互融通を実施する。
そして、蓄電装置200a~200nは、中央制御装置100から災害時制御データが送信されると、即座に災害時制御データを適用し、災害時制御データに基づいた電力融通を実施する。例えば、蓄電装置200aに集中して電力を融通させるような災害時制御データが中央制御装置100から提供されると、蓄電装置200aは他の蓄電装置200b~200nから蓄電池230aが所定の容量に達するまで直流電力を受電し、蓄電装置200b~200nは蓄電装置200aへ直流電力を送電する。
以上、本開示の実施の形態に係る電力システム1の構成例について説明した。続いて、本開示の実施の形態に係る電力システム1の動作例を説明する。
[1.3.動作例]
図5は、本開示の実施の形態に係る電力システム1の動作例であり、中央制御装置100の制御データ選択部106の動作例を示す流れ図である。以下、図5を用いて本開示の実施の形態に係る電力システム1の動作例を説明する。
制御データ選択部106は、まず災害判定部108によって災害と判定され、災害発生の旨の通知を受けたかどうかを判断する(ステップS101)。
ステップS101の判断の結果、災害発生の旨の通知を受けていなければ(ステップS101、No)、制御データ選択部106は、続いて、各蓄電装置について全体最適制御データが制御データ記憶部105に記録されているかどうか判断する(ステップS102)。
全体最適制御データが制御データ記憶部105に記録されていない蓄電装置に対しては(ステップS102、No)、制御データ選択部106は、個別制御データを制御データ更新部107に送信する(ステップS103)。一方、全体最適制御データが制御データ記憶部105に記録されている蓄電装置に対しては(ステップS102、Yes)、制御データ選択部106は、全体最適制御データを制御データ更新部107に送信する(ステップS104)。
ステップS101の判断の結果、災害発生の旨の通知を受けていれば(ステップS101、Yes)、制御データ選択部106は、続いて、制御データ記憶部105から災害時制御データを取得し、取得した災害時制御データを制御データ更新部107に送信する(ステップS105)。
その後、制御データ選択部106は一定間隔待機し(ステップS106)、再び上記ステップS101の判断処理に戻る。
図6及び図7は、制御データ記憶部105に記録されている制御データの選択例を示す説明図である。災害発生の旨の通知を受けていれば、制御データ選択部106は図6に示したように、制御データ記憶部105に記録されている制御データの中から災害時制御データを選択する。選択された災害時制御データは、制御データ更新部107から各蓄電装置200a~200nに提供される。一方、災害発生の旨の通知を受けていれば、制御データ選択部106は図7に示したように、制御データ記憶部105に記録されている制御データの中から、個別制御データまたは全体最適制御データを選択する。選択された個別制御データまたは全体最適制御データは、制御データ更新部107から各蓄電装置200a~200nに提供される。
制御データ選択部106が、図5に示したような一連の動作を実行することで、本開示の実施の形態に係る中央制御装置100は、災害が発生した場合には災害時制御データを、そうでない場合は通常時の制御データ(個別制御データまたは全体最適制御データ)を、各蓄電装置200a~200nに提供することが出来る。そして蓄電装置200a~200nは、中央制御装置100から提供された制御データに基づいて電力融通を実施する。特に、災害時制御データが中央制御装置100から送られてきた場合には、蓄電装置200a~200nは、その災害時制御データに基づいた電力融通を即座に実行する。これにより、蓄電装置200a~200nは、災害時制御データに記述された特定の蓄電装置に電力を集中させるような電力融通を実施することが可能となる。
次に、災害時制御データの生成例を説明する。図8は、本開示の実施の形態に係る中央制御装置100の災害時制御データ生成部102による、災害時制御データの生成例を示す流れ図である。
まず前提となるコミュニティ共通ルールを説明する。ここでは、災害判定ルールとして、商用電力系統からの電力供給が遮断されたときを災害と判定するものとする。また、災害時のルールとして、複数の蓄電装置のうち、蓄電装置1,2,3に優先的に電力を供給し、コミュニティの最低機能を維持するルールとする。
災害時制御データ生成部102は、系統からの電力供給が遮断されていなければ(ステップS111,No)、各蓄電装置は通常稼働モードとする(ステップS112)。一方、災害時制御データ生成部102は、系統からの電力供給が遮断されていれば(ステップS111,Yes)、各蓄電装置は災害モードとし、蓄電装置1,2,3については充電用の制御データ、残りの蓄電装置については放電用の制御データとした災害時制御データを生成する(ステップS113)。
その後、災害時制御データ生成部102は一定間隔待機し(ステップS114)、再び上記ステップS111の判断処理に戻る。
災害時制御データ生成部102がこのように動作することで、本開示の実施の形態に係る中央制御装置100は、災害が発生した場合に各蓄電装置に提供するための災害時制御データを生成することが出来る。
続いて、電力融通条件選択部101の動作を説明する。電力融通条件選択部101は、各蓄電装置200a~200nのユーザに対し、自身が使用する蓄電装置の電力使用パターンを入力させるためのユーザインターフェースを提供することが出来る。図9は、本開示の実施の形態に係る電力融通条件選択部101が提供するユーザインターフェースの例を示す説明図である。図9には電力融通条件選択部101が提供するユーザインターフェース300が示されている。ユーザインターフェース300は、例えば、各蓄電装置200a~200nのユーザが、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等で中央制御装置100にアクセスすることで、それらの装置の画面に表示されても良い。
ユーザがユーザインターフェース300のプルダウンメニューを開くと、電力融通条件選択部101はプルダウンメニューのリスト301を表示させる。リスト301には電力使用パターンについて、「おすすめ」、「たくさん使う」、「あまり使わない」、「夜によく使う」、「マニュアル」の5つの選択肢が含まれている。ユーザが、リスト301に表示された選択肢の中から1つを選択すると、電力融通条件選択部101は、その選択された選択肢に応じて制御データを生成させる。
もちろん、電力融通条件選択部101が提供する電力使用パターンは、図9に示したものに限られないことは言うまでも無い。他にも、日中によく使うパターンや、平日はあまり使わないが週末はよく使うパターンも選択肢に含められても良い。
図10は、本開示の実施の形態に係る電力融通条件選択部101の動作例を示す流れ図である。ユーザが、リスト301に表示された電力使用パターンの選択肢の中から「おすすめ」を選択していれば(ステップS121、Yes)、電力融通条件選択部101は、全体最適制御データを生成するよう全体最適制御データ生成部103へ通知する(ステップS122)。ユーザが、リスト301に表示された電力使用パターンの選択肢の中から「おすすめ」を選択していなければ(ステップS121、No)、電力融通条件選択部101は、個別制御データを生成するよう個別制御データ生成部104へ通知する(ステップS123)。
続いて、全体最適制御データ生成部103の動作例を説明する。図11は、本開示の実施の形態に係る全体最適制御データ生成部103の動作例を示す流れ図である。図11に示したのは、全体最適制御データを生成するための全体最適制御データ生成部103の動作例である。
まず各住居の蓄電装置200a~200nのうち、「おすすめ」を選択した蓄電装置に対して全体最適制御データ生成部103は、現在の蓄電装置のバッテリ残量Wおよび発電電力Pgen、消費電力予測Pconから、各住居の蓄電装置の、T時間後(Tは例えば0~24時間の間の1時間刻み)でバッテリ残量Wを予測する(ステップS131)。この際、各蓄電装置は、以下の数式1によってバッテリ残量Wを予測する。
Figure 0007124826000001
続いて各蓄電装置は、ステップS131で予測したバッテリ残量Wにおいて、0未満となるTの値があるかどうか判断する(ステップS132)。ステップS131で予測したバッテリ残量Wにおいて、0未満となるTの値があれば(ステップS132、Yes)、そのTの値を抽出する(ステップS133)。
全体最適制御データ生成部103は、「おすすめ」が選択された蓄電装置の、W<0となるTの値を収集する(ステップS134)。そして全体最適制御データ生成部103は、収集したTの値を小さい順に整列する(ステップS135)。収集したTの値を小さい順にTchg_1、Tchg_2、・・・とする。
一方、続いて各蓄電装置は、上記ステップS132において、ステップS131で予測したバッテリ残量Wにおいて、0未満となるTの値がないと判断すると(ステップS132、No)、続いて、ステップS131で予測したバッテリ残量Wにおいて、最大バッテリ残量Wmaxを超えるTの値があるかどうか判断する(ステップS136)。ステップS131で予測したバッテリ残量Wにおいて、バッテリ残量Wmaxを超えるTの値があれば(ステップS136、Yes)、そのTの値を抽出する(ステップS137)。
全体最適制御データ生成部103は、「おすすめ」が選択された蓄電装置の、W>WmaxとなるTの値を収集する(ステップS138)。そして全体最適制御データ生成部103は、収集したTの値を小さい順に整列する(ステップS139)。収集したTの値を小さい順にTdchg_1、Tdchg_2、・・・とする。
続いて全体最適制御データ生成部103は、上記ステップS135で整列したTchg_n(nは1以上の整数)のそれぞれに対して、上記ステップS139で整列したTdchg_n(nは1以上の整数)があるかどうか判断する(ステップS140)。ステップS140の判断の結果、Tchg_nのそれぞれに対して、Tdchg_nがあれば(ステップS140、Yes)、全体最適制御データ生成部103は、そのTchg_nを通知した蓄電装置と、Tdchg_nを通知した蓄電装置との間で電力融通するための制御データを生成する(ステップS141)。制御データを生成すると、全体最適制御データ生成部103は、所定の一定時間間隔(例えば15分)待機する(ステップS142)。
図12は、全体最適制御データ生成部103が生成した制御データの例である。図12には、Tchg_nを通知した蓄電装置に対する制御データと、Tdchg_nを通知した蓄電装置に対する制御データと、が示されている。Tchg_nを通知した蓄電装置に対しては、Tdchg_nを通知した蓄電装置との間で、0時から0時15分の間、目標バッテリ残量が90パーセントになるまで充電を行うための制御データが生成される。Tdchg_nを通知した蓄電装置に対しては、Tchg_nを通知した蓄電装置との間で、0時から0時15分の間、目標バッテリ残量が10パーセントになるまで放電を行うための制御データが生成される。
ステップS131で予測したバッテリ残量Wにおいて、バッテリ残量Wmaxを超えるTの値がなければ(ステップS136、No)、全体最適制御データ生成部103は、「おすすめ」が選択された蓄電装置の、W>WmaxとなるTの値を収集できないので、所定の一定時間間隔(例えば15分)待機する(ステップS142)。
全体最適制御データ生成部103は、このように動作することで、蓄電装置200a~200nに対して、コミュニティ2全体として最適となるような制御データを生成することが出来る。なお、全体最適制御データ生成部103による制御データの生成処理は係る例に限定されるものでは無い。
次に、個別制御データ生成部104の動作例を説明する。図13は、本開示の実施の形態に係る個別制御データ生成部104の動作例を示す流れ図である。図13に示したのは、個別制御データを生成するための個別制御データ生成部104の動作例である。
個別制御データ生成部104は、蓄電装置に対する個別制御データを生成する際に、電力使用パターンとして、図10に示したリスト301の中から選ばれたのが「たくさん使う」であるかどうかを判断する(ステップS151)。
ステップS151の判断の結果、電力使用パターンとして選ばれたのが「たくさん使う」であれば(ステップS151、Yes)、個別制御データ生成部104は、その蓄電装置が、他の蓄電装置から積極的に充電するような制御データを生成する(ステップS152)。図13には、他の蓄電装置から積極的に充電するような制御データの例が示されている。図13に示したのは、1日中(0時から24時の間)、目標バッテリ残量が90%になるまで、他の蓄電装置との間で充放電を行うための制御データの例が示されている。もちろん、目標バッテリ残量は係る例に限定されるものでは無い。また、充放電先が特定されていても良い。
ステップS151の判断の結果、電力使用パターンとして選ばれたのが「たくさん使う」でなければ(ステップS151、No)、次に、個別制御データ生成部104は、蓄電装置に対する個別制御データを生成する際に、電力使用パターンとして、図10に示したリスト301の中から選ばれたのが「あまり使わない」であるかどうかを判断する(ステップS153)。
ステップS153の判断の結果、電力使用パターンとして選ばれたのが「あまり使わない」であれば(ステップS153、Yes)、個別制御データ生成部104は、その蓄電装置が、他の蓄電装置へ積極的に放電するような制御データを生成する(ステップS154)。図13には、他の蓄電装置へ積極的に放電するような制御データの例が示されている。図13に示したのは、1日中(0時から24時の間)、目標バッテリ残量が10%になるまで、他の蓄電装置との間で充放電を行うための制御データの例が示されている。もちろん、目標バッテリ残量は係る例に限定されるものでは無い。また、充放電先が特定されていても良い。
ステップS153の判断の結果、電力使用パターンとして選ばれたのが「あまり使わない」でなければ(ステップS153、No)、次に、個別制御データ生成部104は、蓄電装置に対する個別制御データを生成する際に、電力使用パターンとして、図10に示したリスト301の中から選ばれたのが「夜によく使う」であるかどうかを判断する(ステップS155)。
ステップS155の判断の結果、電力使用パターンとして選ばれたのが「夜によく使う」であれば(ステップS155、Yes)、個別制御データ生成部104は、その蓄電装置が、他の蓄電装置との間で、昼間は積極的に放電し、夜間は積極的に充電するような制御データを生成する(ステップS156)。図13には、他の蓄電装置との間で、昼間は積極的に放電し、夜間は積極的に充電するような制御データの例が示されている。図13に示したのは、4時から17時の間は目標バッテリ残量が10%になるまで、17時から4時の間は目標バッテリ残量が90%になるまで、他の蓄電装置との間で充放電を行うための制御データの例が示されている。もちろん、目標バッテリ残量は係る例に限定されるものでは無い。また、充放電先が特定されていても良い。
ステップS155の判断の結果、電力使用パターンとして選ばれたのが「夜によく使う」でなければ(ステップS155、No)、個別制御データ生成部104は、ユーザ自身で制御データを生成させる(ステップS157)。
個別制御データ生成部104は、このように動作することで、各蓄電装置のユーザが希望するような制御データを生成することが出来る。
上述したように、電力使用パターンの選択肢には、他にも、日中によく使うパターンや、平日はあまり使わないが週末はよく使うパターンも含められても良い。その場合、個別制御データ生成部104は、日中によく使うパターンや、平日はあまり使わないが週末はよく使うパターンに対応した制御データを生成することができる。
<2.まとめ>
以上説明したように本開示の実施の形態によれば、通常時にはコミュニティ2全体にとって最適となったり、各蓄電装置200a~200nの希望に沿ったりするような制御データを各蓄電装置200a~200nに提供し、災害発生時には特定の蓄電装置に対して電力を提供するような制御データを各蓄電装置200a~200nに提供する、中央制御装置100が提供される。
本明細書の各装置が実行する処理における各ステップは、必ずしもシーケンス図またはフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、各装置が実行する処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
また、各装置に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述した各装置の構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供されることが可能である。また、機能ブロック図で示したそれぞれの機能ブロックをハードウェアで構成することで、一連の処理をハードウェアで実現することもできる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、1つのコミュニティにつき1つの中央制御装置100が設けられているような説明を行ったが、本開示は係る例に限定されるものでは無い。例えば、複数のコミュニティにつき1つの中央制御装置100が設けられていても良い。その場合、中央制御装置100は、コミュニティを跨いだ電力融通を行わせるような制御データを蓄電装置に提供しても良い。
また例えば、電力使用パターンとして、電力を融通しないというパターンがあっても良い。電力を融通しないというパターンを選択した蓄電装置に対しては、中央制御装置100は制御データを生成しない。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
相互に電力を融通し合う複数の蓄電装置に対する電力供給状況を判定する判定部と、
前記判定部が所定の条件を満たすと判定したことに基づき、強制的に各前記蓄電装置へ制御データを提供する制御データ更新部と、
を備える、電力制御装置。
(2)
前記判定部は、前記蓄電装置への商用電力の途絶に関する入力の有無を判定する、前記(1)に記載の電力制御装置。
(3)
前記制御データ更新部は、前記蓄電装置への商用電力の途絶に関する入力が発生したと前記判定部が判定すると、前記蓄電装置へ強制的に制御データを提供する、前記(2)に記載の電力制御装置。
(4)
前記制御データ更新部は、強制的に各前記蓄電装置へ提供する制御データとして、特定の前記蓄電装置に対して放電を行うための制御データを提供する、前記(1)~(3)のいずれかに記載の電力制御装置。
(5)
前記制御データ更新部は、前記判定部が所定の条件を満たすと判定していなければ、各前記蓄電装置に対して適切な制御データを提供する、前記(1)~(4)のいずれかに記載の電力制御装置。
(6)
前記制御データ更新部は、各前記蓄電装置に対して適切な制御データとして、複数の前記蓄電装置からなるグループ全体にとって最適な電力融通となるような制御データを提供する、前記(5)に記載の電力制御装置。
(7)
前記制御データ更新部は、各前記蓄電装置に対して適切な制御データとして、それぞれの前記蓄電装置にとって最適な電力融通となるような制御データを提供する、前記(5)に記載の電力制御装置。
(8)
相互に電力を融通し合う複数の蓄電装置に対する電力供給状況を判定することと、
前記電力供給状況が所定の条件を満たすと判定したことに基づき、強制的に各前記蓄電装置へ制御データを提供することと、
をプロセッサが実行することを含む、電力制御方法。
(9)
コンピュータに、
相互に電力を融通し合う複数の蓄電装置に対する電力供給状況を判定することと、
前記電力供給状況が所定の条件を満たすと判定したことに基づき、強制的に各前記蓄電装置へ制御データを提供することと、
を実行させる、コンピュータプログラム。
1 :電力システム
2 :コミュニティ
20 :通信線
30 :電力線
100 :中央制御装置
200a :蓄電装置
230a :蓄電池
300 :ユーザインターフェース
301 :リスト

Claims (8)

  1. 相互に電力を融通し合う複数の蓄電装置に対する、災害に係る電力供給状況を判定する判定部と、
    前記判定部が所定の条件を満たすと判定したことに基づき、強制的に各前記蓄電装置へ制御データを提供する制御データ更新部と、
    を備え
    前記制御データ更新部は、
    前記蓄電装置への商用電力の途絶に関する入力が発生したと前記判定部が判定すると、充電を行うための制御データを前記蓄電装置のうち蓄電を優先する1以上の特定の蓄電装置に強制的に提供し、放電を行うための制御データを前記蓄電装置のうち前記特定の蓄電装置以外の蓄電装置に強制的に提供する、電力制御装置。
  2. 前記制御データ更新部は、強制的に各前記蓄電装置へ提供する制御データとして、特定の前記蓄電装置に対して放電を行うための制御データを提供する、請求項1に記載の電力制御装置。
  3. 前記制御データ更新部は、前記判定部が所定の条件を満たすと判定していなければ、各前記蓄電装置に対して適切な制御データを提供する、請求項1に記載の電力制御装置。
  4. 前記制御データ更新部は、各前記蓄電装置に対して適切な制御データとして、複数の前記蓄電装置からなるグループ全体にとって最適な電力融通となるような制御データを提供する、請求項に記載の電力制御装置。
  5. 前記制御データ更新部は、各前記蓄電装置に対して適切な制御データとして、それぞれの前記蓄電装置にとって最適な電力融通となるような制御データを提供する、請求項に記載の電力制御装置。
  6. 前記災害は、地震、台風および火事のうち少なくとも1つを含む、
    請求項1に記載の電力制御装置。
  7. 相互に電力を融通し合う複数の蓄電装置に対する、災害に係る電力供給状況を判定することと、
    前記電力供給状況が所定の条件を満たすと判定したことに基づき、強制的に各前記蓄電装置へ制御データを提供することと、
    をプロセッサが実行することを含み、
    前記提供することでは、
    前記蓄電装置への商用電力の途絶に関する入力が発生したと前記判定することにより判定すると、充電を行うための制御データを前記蓄電装置のうち蓄電を優先する1以上の特定の蓄電装置に強制的に提供し、放電を行うための制御データを前記蓄電装置のうち前記特定の蓄電装置以外の蓄電装置に強制的に提供する、電力制御方法。
  8. コンピュータに、
    相互に電力を融通し合う複数の蓄電装置に対する、災害に係る電力供給状況を判定することと、
    前記電力供給状況が所定の条件を満たすと判定したことに基づき、強制的に各前記蓄電装置へ制御データを提供することと、
    を実行させ
    前記提供することでは、
    前記蓄電装置への商用電力の途絶に関する入力が発生したと前記判定することにより判定すると、充電を行うための制御データを前記蓄電装置のうち蓄電を優先する1以上の特定の蓄電装置に強制的に提供し、放電を行うための制御データを前記蓄電装置のうち前記特定の蓄電装置以外の蓄電装置に強制的に提供する、コンピュータプログラム。
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