JP7256341B1 - 電力需給管理装置、電力需給管理方法 - Google Patents

電力需給管理装置、電力需給管理方法 Download PDF

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Abstract

電力需給管理装置は、非常用の発電施設と単数または複数の需要家とを含むマイクログリッド内における前記発電施設と前記需要家との間の電力需給を管理する装置であって、商用配電網を介して前記需要家に供給される商用電力の停電を検知する停電検知部と、前記停電検知部により前記停電が検知されると前記マイクログリッドを構築するマイクログリッド制御部と、前記停電時における前記需要家の電力需要を予測するとともに、前記発電施設の発電電力を予測し、前記電力需要および前記発電電力の予測値に基づいて前記発電施設の運用計画を策定する運用計画部と、を備える。

Description

本発明は、電力系統内の電力需給を管理する装置および方法に関する。
近年、ますます甚大化する自然災害による長期停電の発生が懸念されている。そこで、自治体や企業等の様々な組織において、長期停電に対するBCP(Business Continuity Plan)の一つとして、停電時の電源供給手段の検討が進められている。
また近年では、太陽光発電や風力発電等の再生可能エネルギーを利用した発電技術の進展に伴って、分散型エネルギーシステムによる電力の地産地消化が検討および推進されている。こうした分散型エネルギーシステムでは、一般送配電事業者が提供する大規模電力系統とは別に、マイクログリッドと呼ばれる独自の小規模電力系統を構築し、このマイクログリッドを用いて特定の需要家や地域への電力供給を実現する。
マイクログリッドを利用した停電時の電力供給に関して、特許文献1の技術が知られている。特許文献1には、商用系統からの電力供給を軽減する分散型電源の自立運転システムにおいて、商用系統が給電系統と切り離され、自然エネルギー発電機の発電電力と蓄電池の電力とにより負荷を駆動する場合、蓄電池の充電制御において、当該蓄電池の電圧が第1の閾値を超えると自然エネルギー発電機の運転を停止し、予め設定された充電開始の条件となると自然エネルギー発電機の運転を再開する技術が開示されている。
一般的にマイクログリッドでは、電力供給の対象とする需要家が増加するほど負荷変動が大きくなる一方で、再生可能エネルギーによる発電電力は自然環境に応じて定まり、これを電力需要に応じて細かく調整することは難しい。特に停電時には、一般送配電事業者からの電力供給が遮断されることでマイクログリッド内での電力需要が一時的に増大するため、電力需給バランスを保つのが非常に困難となる。マイクログリッドを利用した停電時の電力供給を実現するためには、このような電力需給バランスの保持に関する課題が存在する。
日本国特許第5900889号
本発明は、上記の課題に鑑みて、停電時にマイクログリッド内の電力需給バランスを保持するための技術を提供することを目的とする。
本発明の実施の態様に係る電力需給管理装置は、非常用の発電施設と単数または複数の需要家とを含むマイクログリッド内における前記発電施設と前記需要家との間の電力需給を管理する装置であって、前記マイクログリッドは、前記商用配電網を経由せずに前記発電施設と前記需要家とを接続する自営線マイクログリッドと、前記商用配電網を経由して前記発電施設と前記需要家とを接続する商用配電網マイクログリッドと、を含み、商用配電網を介して前記需要家に供給される商用電力の停電を検知する停電検知部と、前記停電検知部により前記停電が検知されると前記マイクログリッドを構築するマイクログリッド制御部と、前記停電時における前記需要家の電力需要を予測するとともに、前記発電施設の発電電力を予測し、前記電力需要および前記発電電力の予測値に基づいて前記発電施設の運用計画を策定する運用計画部と、を備え、前記マイクログリッド制御部は、前記停電時に前記商用配電網を利用可能か否かを判断し、利用不可能と判断した場合は前記自営線マイクログリッドを、利用可能と判断した場合は前記商用配電網マイクログリッドをそれぞれ構築する
本発明の実施の態様に係る電力需給管理方法は、非常用の発電施設と単数または複数の需要家とを含むマイクログリッド内における前記発電施設と前記需要家との間の電力需給を管理する方法であって、前記マイクログリッドは、前記商用配電網を経由せずに前記発電施設と前記需要家とを接続する自営線マイクログリッドと、前記商用配電網を経由して前記発電施設と前記需要家とを接続する商用配電網マイクログリッドと、を含み、商用配電網を介して前記需要家に供給される商用電力の停電が検知されると前記マイクログリッドを構築し、前記停電時における前記需要家の電力需要を予測し、前記発電施設の発電電力を予測し、前記電力需要および前記発電電力の予測値に基づいて前記発電施設の運用計画を策定し、前記停電時に前記商用配電網を利用可能か否かを判断し、利用不可能と判断した場合は前記自営線マイクログリッドを、利用可能と判断した場合は前記商用配電網マイクログリッドをそれぞれ構築する
本発明の実施の態様によれば、停電時にマイクログリッド内の電力需給バランスを保持するための技術を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係る電力需給管理装置を含む電力システムの概略構成図。 平常時の電力システムにおける電力供給の流れの一例を示す図。 停電発生時の電力システムにおける自営線を介した電力供給の流れの一例を示す図。 停電発生時の電力システムにおける商用配電網を介した電力供給の流れの一例を示す図。 停電発生時の電力システムにおける商用配電網および自営線を介した電力供給の流れの一例を示す図。 本発明の第1の実施形態に係る電力需給管理装置の構成を示すブロック図。 本発明の一実施形態に係る電力需給管理装置の処理の流れを示すフローチャート。 本発明の第1の実施形態に係る電力需給管理装置において実行される自営線マイクログリッド用運用計画処理の詳細を示すフローチャート。 本発明の第1の実施形態に係る電力需給管理装置において実行される商用配電網マイクログリッド用運用計画処理の詳細を示すフローチャート。 発電施設から各需要家への電力供給上限値の例を示す図。 蓄電池の運用パターンの決定例を示す図。 電力需要の調整例を示す図。 本発明の第2の実施形態に係る電力需給管理装置を含む電力システムの概略構成図。 本発明の第2の実施形態に係る電力需給管理装置の構成を示すブロック図。 本発明の第2の実施形態に係る電力需給管理装置において実行される自営線マイクログリッド用運用計画処理の詳細を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態に係る電力需給管理装置において実行される商用配電網マイクログリッド用運用計画処理の詳細を示すフローチャート。
[第1の実施形態]
(電力システムの構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電力需給管理装置を含む電力システムの概略構成図である。図1に示す電力システムSは、マイクログリッド管理者1、特定需要家2、一般需要家3,4および発電事業者5が、商用配電網6を介して相互に接続されることにより構成されている。電力システムSは、スイッチ7を介して電力系統8に接続されており、電力系統8から電力供給を受けることができる。電力系統8は、一般送配電事業者が提供する大規模電力系統であり、電力系統8に接続されている様々な需要家へ商用電力を供給する。なお、図1では電力システムSを分かりやすく示すため、商用配電網6と電力系統8を分けて図示しているが、実際には商用配電網6は電力系統8の一部であり、特定需要家2や一般需要家3,4に商用電力を供給するのに用いられる。
マイクログリッド管理者1は、電力系統8からの商用電力の停電時に、電力システムS内にマイクログリッドと呼ばれる独自の小規模電力系統を構築し、このマイクログリッドを介して、特定需要家2や一般需要家3,4に対して停電時の電力供給を行う。これにより、停電が生じた場合には、特定需要家2や一般需要家3,4において重要な設備の稼働を継続できるようにする。なお、マイクログリッド管理者1による停電時のマイクログリッド構築および電力供給の詳細については後述する。
マイクログリッド管理者1は、停電時のマイクログリッド構築や各需要家の電力需給管理を行う電力需給管理装置10と、非常用の発電施設11とを有する。発電施設11は、再エネ発電設備12、非常用発電機13および蓄電池14を含んで構成され、商用電力の停電時には電力需給管理装置10の制御に応じてこれらを動作させることにより、マイクログリッド内への電力供給を行う。マイクログリッド管理者1は、スイッチ15を介して商用配電網6に接続されている。
電力需給管理装置10は、電力系統8から供給されている商用電力の停電を検知すると、電力システムS内に電力系統8とは別のマイクログリッドを構築する。そして、発電施設11を動作させることで電力を発生し、マイクログリッド内の各需要家に供給する。このとき電力需給管理装置10は、商用配電網6を利用可能であるか否かに応じて、マイクログリッドによる電力供給対象とする需要家の範囲を変更する。なお、電力需給管理装置10の詳細については後述する。
発電施設11において、再エネ発電設備12は、例えば太陽光発電や風力発電等の再生可能エネルギーを利用した発電を行う施設である。非常用発電機13は、商用電力の停電時に電力需給管理装置10の制御に応じて発電を行う施設であり、例えばディーゼルエンジンやガスタービンエンジン等の内燃機関を動力に用いた発電機、燃料電池などを用いて構成される。蓄電池14は、電力需給管理装置10の制御に応じて充放電を行う二次電池であり、再エネ発電設備12や非常用発電機13による発電電力の一部を蓄積したり、蓄積された電力を放電して特定需要家2や一般需要家3,4に供給したりすることで、発電施設11と各需要家との間における電力需給バランスを調整する。
なお、発電施設11は、商用電力の停電時以外にも再エネ発電設備12や非常用発電機13を稼働させて発電を行い、これによって得られた電力を、特定需要家2や一般需要家3,4、電力系統8などに供給してもよい。また、再エネ発電設備12または非常用発電機13のいずれか一方のみを有してもよいし、複数種類の再エネ発電設備12や非常用発電機13が発電施設11内に併存していてもよい。少なくとも商用電力の停電時に、マイクログリッド内の各需要家に対して非常用の電力を供給できるものであれば、発電施設11を任意の構成とすることができる。
特定需要家2は、商用電力の停電時にマイクログリッド管理者1から電力供給を受ける需要家のうち、商用配電網6を経由せずに電力供給を受けることが可能な需要家である。特定需要家2は、停電用電力メータ20と、単数または複数の負荷21とを有する。各負荷21は、商用電力またはマイクログリッド管理者1から供給される電力を消費する電気機器であり、例えば事業所や一般家屋等に設置された各種電気設備などが該当する。なお、図1では1つの特定需要家2が2つの負荷21を有する例を示しているが、電力システムS内の特定需要家2の数や、特定需要家2が有する負荷21の個数は、それぞれ任意とすることができる。
停電用電力メータ20は、商用電力の停電時にマイクログリッド管理者1からの電力供給を受けて動作し、マイクログリッド管理者1から各負荷21への供給電力を計測して、その計測データを電力需給管理装置10に送信する情報機器である。停電用電力メータ20から電力需給管理装置10への計測データの送信は、例えばマイクログリッド管理者1と特定需要家2の間に設けられた専用通信網や、電力システムS内に構築された無線LAN等の通信ネットワークを介して行われる。
なお、特定需要家2は停電用電力メータ20とは別に、一般送配電事業者から供給される商用電力を計測するための商用電力メータ(不図示)を有している。そのため、商用電力が供給されているときには、この商用電力メータによる供給電力の計測結果を、例えばインターネット等の公衆通信回線を介して、電力需給管理装置10に送信することもできる。しかしながら、停電時には通常、公衆通信回線も不通になることが多いため、電力需給管理装置10は商用電力メータの計測結果を収集することができない。そこで電力システムSでは、マイクログリッド管理者1からの電力供給を受けて動作可能な停電用電力メータ20を用いて、商用電力の停電時における特定需要家2の電力需要の実績情報を電力需給管理装置10が収集できるようにしている。
特定需要家2は、商用配電網6とは別に設けられた自営線23によりマイクログリッド管理者1と接続されている。自営線23には、マイクログリッド管理者1と特定需要家2との接続状態を切り替えるためのスイッチ24が設けられている。また、特定需要家2は、スイッチ25を介して商用配電網6と接続されている。スイッチ24,25は、特定需要家2が有する各負荷21への電力供給源を切り替えるためのスイッチであり、電力需給管理装置10によってこれらのスイッチの切り替え状態が制御される。なお、スイッチ24,25の切り替え制御の具体例については後述する。
一般需要家3,4は、商用電力の停電時にマイクログリッド管理者1から電力供給を受ける需要家のうち、商用配電網6を経由して電力供給を受けることが可能な需要家である。一般需要家3,4は、停電用電力メータ30,40と、単数または複数の負荷31,41とをそれぞれ有する。各負荷31,41は、特定需要家2が有する負荷21と同様に、商用電力またはマイクログリッド管理者1から供給される電力を消費する電気機器である。なお、図1では2つの一般需要家3,4がそれぞれ2つずつの負荷31,41を有する例を示しているが、電力システムS内の一般需要家3,4の数や、一般需要家3,4が有する負荷31,41の個数は、それぞれ任意とすることができる。
発電事業者5は、外部発電施設51を有する。外部発電施設51は、マイクログリッド管理者1が有する発電施設11とは別に設置され、予め定められた運用計画に従って運用される発電施設である。外部発電施設51は、例えば発電施設11の再エネ発電設備12と同様に、太陽光発電や風力発電等の再生可能エネルギーを利用した発電を行う施設であってもよいし、あるいは化石燃料を用いて発電を行う火力発電等の施設であってもよい。発電事業者5は、外部発電施設51により発電された電力を各需要家や電力系統8に供給して対価を得るとともに、商用電力の停電時には必要に応じて特定需要家2や一般需要家3,4に電力供給を行うこともできる。
(電力供給の流れ)
次に、電力システムSにおける各需要家への電力供給の流れについて、図2~図5を参照して以下に説明する。
図2は、停電が発生していない平常時の電力システムSにおける電力供給の流れの一例を示す図である。図2に示すように、平常時にはスイッチ7がオン(導通)状態に切り替えられることで商用配電網6が電力系統8と接続されており、電力系統8から供給される商用電力が、商用配電網6を介して特定需要家2および一般需要家3,4に供給される。また、発電事業者5が外部発電施設51を用いて発電した電力も必要に応じて、商用配電網6を介して特定需要家2および一般需要家3,4に供給される。このとき、スイッチ15,25はオン状態に切り替えられ、スイッチ24はオフ(遮断)状態に切り替えられている。
図3は、停電発生時の電力システムSにおける自営線23を介した電力供給の流れの一例を示す図である。商用電力の停電が発生すると、マイクログリッド管理者1の電力需給管理装置10はこれを検知し、発電施設11からの電力供給を開始する。このとき、発電施設11からの電力供給に商用配電網6を利用可能か否かを判断し、利用可能でないと判断した場合には、図3に示すように、スイッチ24をオフからオンに切り替えることで、自営線23を介したマイクログリッド管理者1と特定需要家2との接続を有効化する。また、スイッチ15,25をオンからオフに切り替えることで、マイクログリッド管理者1と特定需要家2を商用配電網6から切り離す。これにより、商用配電網6を経由せずに、自営線23を介してマイクログリッド管理者1の発電施設11と特定需要家2とを接続するマイクログリッド(以下、「自営線マイクログリッド」と称する)301を構築し、この自営線マイクログリッド301内で矢印302に示すように、発電施設11から特定需要家2への停電時の電力供給を行う。なお、自営線マイクログリッド301を構築する場合は、スイッチ25がオフに切り替えられるため、発電事業者5の外部発電施設51から特定需要家2への電力供給は遮断される。
ここで、前述のように商用配電網6は電力系統8の一部であるため、停電時に商用配電網6を利用する際には、電力系統8を管理する一般送配電事業者の許可が必要となる。しかしながら、停電時にマイクログリッド管理者1が商用配電網6を利用するには、一般的にマイクログリッド管理者1と一般送配電事業者の間で協議が必要となるため、停電発生後に即座に対応することが難しい場合がある。そこで、停電が発生した場合に早期の電力供給を希望する需要家は、予め特定需要家2としてマイクログリッド管理者1と契約しておくことで、一般送配電事業者から商用配電網6の利用許可が下りるのを待たずに、図3のような自営線マイクログリッド301をマイクログリッド管理者1との間で構築することができる。その結果、停電発生後すぐに発電施設11からの電力供給を受けることが可能となる。
図4は、停電発生時の電力システムSにおける商用配電網6を介した電力供給の流れの一例を示す図である。商用電力の停電発生後、一般送配電事業者から商用配電網6の利用許可が下りると、マイクログリッド管理者1の電力需給管理装置10は、図4に示すように、スイッチ7をオンからオフに切り替えることで、商用配電網6を電力系統8から切り離す。また、スイッチ15,25をオフからオンに切り替えることで、マイクログリッド管理者1と特定需要家2を商用配電網6に再接続するとともに、スイッチ24をオンからオフに切り替えることで、自営線23を介したマイクログリッド管理者1と特定需要家2との接続を無効化する。これにより、商用配電網6を経由してマイクログリッド管理者1の発電施設11と特定需要家2および一般需要家3,4とをそれぞれ接続するマイクログリッド(以下、「商用配電網マイクログリッド」と称する)401を構築し、この商用配電網マイクログリッド401内で矢印402に示すように、発電施設11から各需要家への停電時の電力供給を行う。
なお、商用配電網マイクログリッド401には発電事業者5も含まれており、この発電事業者5が外部発電施設51を用いて発電した電力も、商用配電網マイクログリッド401において停電時の特定需要家2および一般需要家3,4への電力供給に利用することができる。すなわち、商用配電網マイクログリッド401を構築する場合は、発電事業者5の外部発電施設51から特定需要家2および一般需要家3,4への電力供給を行うことが可能である。
図5は、停電発生時の電力システムSにおける商用配電網6および自営線23を介した電力供給の流れの一例を示す図である。商用電力の停電発生後、一般送配電事業者から商用配電網6の利用許可が下りたときに、マイクログリッド管理者1の電力需給管理装置10は、図5に示すように、特定需要家2との間では自営線マイクログリッド301を無効化せずに維持した状態で、一般需要家3,4との間に商用配電網マイクログリッド401を構築してもよい。このようにすれば、矢印302,402にそれぞれ示すように、特定需要家2に対しては自営線マイクログリッド301を利用し、一般需要家3,4に対しては商用配電網マイクログリッド401を利用して、発電施設11から各需要家への停電時の電力供給を行うことができる。
(電力需給管理装置の構成)
続いて、マイクログリッド管理者1が有する電力需給管理装置10の構成について説明する。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る電力需給管理装置10の構成を示すブロック図である。図1に示すように、電力需給管理装置10は、制御部110、記憶部120および通信部130を備えて構成される。制御部110は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を組み合わせたコンピュータにより構成されており、停電検知部111、マイクログリッド制御部112、情報収集部113、運用計画部114、発電施設制御部115、蓄電池制御部116および負荷抑制部117の各機能ブロックを備える。
停電検知部111は、商用配電網6を介して各需要家に供給される商用電力の停電を検知する。停電検知部111は、例えば商用配電網6を流れる電流を検出し、その検出結果に基づいて商用電力の停電を検知することができる。あるいは、各需要者が有する前述の商用電力メータによる各需要者への供給電力の計測結果を取得し、これに基づいて商用電力の停電を検知することもできる。これ以外にも、任意の方法で商用電力の停電を検知することが可能である。
マイクログリッド制御部112は、停電検知部111により商用電力の停電が検知されると、商用配電網6を利用可能か否かを判断し、その判断結果に応じて、スイッチ7,15,24,25の切り替え状態をそれぞれ制御する。これにより、図3~5で説明した自営線マイクログリッド301と商用配電網マイクログリッド401のいずれか一方または両方を電力システムS内に構築し、マイクログリッド管理者1の発電施設11から各需要者への停電時における電力供給を実施できるようにする。
情報収集部113は、発電施設11や外部発電施設51から各需要者への停電時における供給電力の計測結果を、各需要者が有する停電用電力メータ20,30,40から取得することで、各需要家の停電時の電力需要の実績に関する情報を収集する。また、外部発電施設51の運用計画に関する情報を発電事業者5から収集する。情報収集部113が収集したこれらの情報は、記憶部120に格納される。
運用計画部114は、停電時における各需要家の電力需要を予測するとともに、発電施設11の発電電力を予測する。そして、電力需要および発電電力の予測結果に基づいて、発電施設11の運用計画を策定する。なお、運用計画部114が行うこれらの処理の詳細については後述する。
発電施設制御部115は、運用計画部114により作成された運用計画に従って発電施設11内の各発電設備、すなわち再エネ発電設備12および非常用発電機13の動作をそれぞれ制御する。蓄電池制御部116は、運用計画部114により作成された運用計画に従って蓄電池14の充放電を制御する。これにより、商用電力の停電時には、運用計画に応じた電力が発電施設11によって生成され、マイクログリッド管理者1から各需要家に供給される。
負荷抑制部117は、運用計画部114による電力需要の予測結果および発電電力に基づいて、各需要家の電力需要を満たす電力を発電施設11から供給可能であるか否かを判断する。その結果、供給不可能と判断した場合には、特定需要家2または一般需要家3,4のいずれかを負荷抑制の対象に設定し、当該需要家が有する負荷21,31,41での電力消費を抑制するように、当該需要家に対して負荷抑制依頼を行う。これにより、需要家全体での電力需要が発電施設11の発電電力以内となるように、各需要家の電力需要を調整する。なお、負荷抑制部117による具体的な電力供給可否の判断方法や負荷抑制の依頼方法については後述する。
なお、以上説明した制御部110の各機能ブロックは、例えばコンピュータにおいてCPUが所定のプログラムを実行することにより実現される。あるいは、これらの機能ブロックの一部または全部を、GPU(Graphics Processing Unit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて実現してもよい。
記憶部120は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の記憶装置を用いて構成されており、制御部110の処理で用いられる各種情報を記憶する。記憶部120には、電力需要実績情報121、電力需要予測情報122、需要家契約情報123、外部発電施設情報124、発電施設情報125および運用計画情報126を含む各情報が格納される。
電力需要実績情報121は、各需要家のこれまでの停電時における電力需要の実績に関する情報である。本実施形態の電力需給管理装置10では、例えば、情報収集部113が各需要家の停電用電力メータ20,30,40から収集した供給電力の計測結果を表す情報が、電力需要実績情報121として記憶部120に格納される。
電力需要予測情報122は、各需要家の今後の停電時における電力需要の予測値に関する情報である。本実施形態の電力需給管理装置10では、運用計画部114が予測した停電時における各需要家の電力需要を表す情報が、電力需要予測情報122として記憶部120に格納される。
需要家契約情報123は、マイクログリッド管理者1と各需要家との間で契約された発電施設11からの電力供給条件に関する情報である。この需要家契約情報123には、各需要家への電力供給の上限値に関する情報や、各需要家が電力需給管理装置10からの負荷抑制依頼に応じた場合または応じなかった場合の対価(報酬またはペナルティ)に関する情報などが含まれる。なお、電力供給の上限値や負荷抑制依頼に対する対価は、全ての需要家についてそれぞれ設定してもよいし、例えば電力消費が大きい主要な需要家など、特定の需要家についてのみ設定してもよい。また、これらの値を時間、季節、曜日等に応じて需要家ごとに変化してもよい。本実施形態の電力需給管理装置10では、例えば、予め各需要家の契約条件に応じて定められた需要家契約情報123が記憶部120に格納されている。
外部発電施設情報124は、外部発電施設51の運用計画に関する情報である。本実施形態の電力需給管理装置10では、情報収集部113が発電事業者5から収集した外部発電施設51の運用計画の情報が、外部発電施設情報124として記憶部120に格納される。
発電施設情報125は、発電施設11に関する情報である。この発電施設情報125には、例えば、再エネ発電設備12や非常用発電機13による発電電力の実績値または計画値の情報や、蓄電池14の運用時の制約条件(容量値、充放電上限電力値、動作可能温度範囲等)の情報などが含まれる。本実施形態の電力需給管理装置10では、例えば、予め再エネ発電設備12、非常用発電機13および蓄電池14の仕様値などに応じて定められた発電施設情報125が記憶部120に格納されている。
運用計画情報126は、発電施設11の運用計画に関する情報である。本実施形態の電力需給管理装置10では、運用計画部114が策定した発電施設11の運用計画の情報が、運用計画情報126として記憶部120に格納される。
通信部130は、例えばNIC(Network Interface Card)を用いて構成され、不図示の通信ネットワークを介して電力需給管理装置10と接続された他の装置との間で通信を行う。本実施形態の電力需給管理装置10において、通信部130は、例えば、情報収集部113による情報収集や、負荷抑制部117から各需要家への負荷抑制の依頼などに利用される。
(電力需給管理装置の処理)
次に、電力需給管理装置10が行う処理の内容について説明する。
図7は、本発明の一実施形態に係る電力需給管理装置の処理の流れを示すフローチャートである。電力需給管理装置10は、制御部110により、図7のフローチャートに示す処理を実行する。
ステップS10において、制御部110は、停電検知部111が商用電力の停電を検知したか否かを判定する。停電検知部111により商用電力の停電が検知されていなければステップS10の処理を繰り返し、停電が検知されると、次のステップS20に処理を進める。
ステップS20において、制御部110のマイクログリッド制御部112は、商用配電網6を利用可能か否かを判定する。ここでは、例えば一般送配電事業者から商用配電網6の利用許可を示す信号を受信したか否かを判断し、当該信号を受信していなければ、商用配電網6を利用できないと判断してステップS30へ処理を進め、当該信号を受信済みであれば、商用配電網6を利用可能と判断してステップS50へ処理を進める。あるいは、電力需給管理装置10を操作するオペレータが商用配電網6を利用可能か否かを判断し、その判断結果をオペレータが電力需給管理装置10に入力することで、ステップS20の判定を行ってもよい。これ以外にも、任意の方法でステップS20の判定を行うことができる。
ステップS30において、制御部110のマイクログリッド制御部112は、電力システムS内に自営線マイクログリッドを構築する。ここでは図3で説明したように、スイッチ24をオンに切り替えることで、自営線23を介したマイクログリッド管理者1と特定需要家2との接続を有効化するとともに、スイッチ15,25をオフに切り替えることで、マイクログリッド管理者1と特定需要家2を商用配電網6から切り離す。これにより、マイクログリッド管理者1と特定需要家2の間に自営線マイクログリッド301を構築し、商用配電網6を経由せずに、自営線23を介してマイクログリッド管理者1の発電施設11と特定需要家2とを接続する。
ステップS40において、制御部110は、情報収集部113、運用計画部114および負荷抑制部117を用いて、ステップS30で構築された自営線マイクログリッドに対する自営線マイクログリッド用運用計画処理を実行する。ここでは、後述する図8のフローチャートに従って、自営線マイクログリッド用運用計画処理を実行する。これにより、ステップS30で構築された自営線マイクログリッドの運用計画が策定されるとともに、自営線マイクログリッド内での負荷抑制の要否が判断される。
ステップS50において、制御部110のマイクログリッド制御部112は、電力システムS内に商用配電網マイクログリッドを構築する。ここでは図4で説明したように、スイッチ7をオフに切り替えることで、商用配電網6を電力系統8から切り離すとともに、スイッチ15をオンに切り替えてマイクログリッド管理者1を商用配電網6に接続する。これにより、マイクログリッド管理者1と一般需要家3,4との間に商用配電網マイクログリッド401を構築する。また、図4で説明したように、スイッチ25をオンに切り替えて特定需要家2を商用配電網6に接続し、スイッチ24をオフに切り替えて自営線マイクログリッド301を無効化するか、あるいは、図5で説明したように、スイッチ25をオフ、スイッチ24をオンにすることで、ステップS30でマイクログリッド管理者1と特定需要家2の間に構築された自営線マイクログリッド301をそのまま維持する。これにより、マイクログリッド管理者1の発電施設11と特定需要家2および一般需要家3,4とをそれぞれ接続する。
ステップS60において、制御部110は、情報収集部113、運用計画部114および負荷抑制部117を用いて、ステップS50で構築された商用配電網マイクログリッドに対する商用配電網マイクログリッド用運用計画処理を実行する。ここでは、後述する図9のフローチャートに従って、商用配電網マイクログリッド用運用計画処理を実行する。これにより、ステップS50で構築された商用配電網マイクログリッドの運用計画が策定されるとともに、商用配電網マイクログリッド内での負荷抑制の要否が判断される。なお、前述のように自営線マイクログリッド301を維持した状態で商用配電網マイクログリッド401を構築した場合は、これらのマイクログリッドを一体の商用配電網マイクログリッドとみなして、運用計画の策定および負荷抑制の要否判断が行われる。
ステップS40の自営線マイクログリッド用運用計画処理、またはステップS60の商用配電網マイクログリッド用運用計画処理を実行したら、制御部110はステップS70に処理を進める。
ステップS70において、制御部110は、ステップS40またはステップS60の処理において負荷抑制が必要と判断されたか否かを判定する。負荷抑制が必要と判断された場合はステップS80に処理を進め、不要と判断された場合はステップS100に処理を進める。
ステップS80において、制御部110の負荷抑制部117は、各需要家の負荷抑制量と対価を設定する。ここでは、例えば情報収集部113により事前に収集されて記憶部120に格納された需要家契約情報123を参照し、この需要家契約情報123に基づいて、負荷抑制の対象とする需要家とその負荷抑制量を決定するとともに、当該需要家が負荷抑制依頼に応じた場合または応じなかった場合の対価を決定する。需要家契約情報123には、これらを決定するための情報として、例えばマイクログリッド管理者1と各需要家との間で予め取り決められた電力供給の上限値や優先度、負荷抑制依頼に応じた場合の抑制電力量ごとの報酬単価、負荷抑制依頼に応じなかった場合の基準電力量に対する超過電力量ごとのペナルティ単価などの情報が記録されている。
ステップS90において、制御部110の負荷抑制部117は、ステップS80で決定された負荷抑制対象の需要家に対して、負荷抑制依頼を通知する。ここでは、例えば通信部130を用いて、ステップS80で決定された負荷抑制量および対価の通知を負荷抑制対象の需要家に送信することにより、負荷抑制依頼の通知を行う。この通知は、例えば各需要家が有するPC(Personal Computer)やスマートフォン等の情報端末において表示されることにより、各需要家において、例えば空調機器や一部の生産設備など、当該需要家にとって最重要ではない電気設備の停止を促し、負荷の抑制を図ることができる。負荷抑制対象の需要家に対してステップS90で負荷抑制依頼を通知したら、ステップS120に処理を進める。
なお、ステップS90で通知された負荷抑制依頼に応じて負荷を抑制した需要家には、その抑制量に応じた報酬が後日支払われる。あるいは、負荷抑制依頼に応じなかった需要家には、超過電力量に応じたペナルティとしての料金が後日請求される。
ステップS100において、制御部110は、ステップS90の処理によりいずれかの需要家に対して負荷抑制を依頼中であるか否かを判定する。ステップS90の処理を既に実行済みであり、これによっていずれかの需要家を負荷抑制対象として負荷抑制を依頼中である場合は、ステップS110に処理を進める。一方、ステップS90の処理を未実施であるか、または次に説明するステップS110で負荷抑制依頼を解除済みである場合は、ステップS120に処理を進める。
ステップS110において、制御部110の負荷抑制部117は、ステップS90で負荷抑制依頼を通知済みの需要家に対して、その負荷抑制依頼を解除する。ここでは、例えば負荷抑制依頼を解除する旨の通知を当該需要家に送信することにより、負荷抑制を行う必要がなくなったことを通知する。
ステップS120において、制御部110の発電施設制御部115および蓄電池制御部116は、発電施設11の運用を開始する。ここでは、ステップS40の自営線マイクログリッド用運用計画処理、またはステップS60の商用配電網マイクログリッド用運用計画処理によって策定された運用計画に従って、発電施設11内の各発電設備、すなわち再エネ発電設備12および非常用発電機13の動作を発電施設制御部115によりそれぞれ制御するとともに、蓄電池14の充放電を蓄電池制御部116により制御する。これにより、運用計画に応じた電力が発電施設11によって生成され、マイクログリッド管理者1から各需要家へ供給されるようにする。
ステップS130において、制御部110は、マイクログリッドを停止するか否かを判定する。ここでは、例えばマイクログリッドの運用を開始してから所定時間以上を経過するか、または商用電力の供給が再開されて停電が解消されたときに、マイクログリッドを停止すると判定する。これ以外にも任意の停止条件を用いて、マイクログリッドを停止するか否かを判定することが可能である。マイクログリッドを停止すると判定した場合はステップS140に処理を進め、停止しないと判定したときはステップS150に処理を進める。
ステップS140において、制御部110は、ステップS30で策定された自営線マイクログリッド、またはステップS50で策定された商用配電網マイクログリッドを開放する。ここでは、スイッチ7をオフからオンに切り替えて商用配電網6を電力系統8に再接続するとともに、スイッチ15,25をオンに切り替えることで、電力系統8から商用配電網6を経由して特定需要家2および一般需要家3,4への商用電力の供給を再開できるようにする。ステップS140の処理を実行したら、図7のフローチャートに示す処理を終了する。
ステップS150において、制御部110は、前回の演算から所定時間を経過したか否かを判定する。ここでは、ステップS40またはS60で自営線マイクログリッドまたは商用配電網マイクログリッドの運用計画を策定してからの経過時間が、所定の演算周期、例えば1時間以上であるか否かを判定することにより、ステップS150の判定を行うことができる。その結果、前回の演算から所定時間をまだ経過していないと判定した場合はステップS120に戻り、運用計画に従った発電施設11の運用を継続する。一方、前回の演算から所定時間を経過済みと判定した場合はステップS20に戻り、前述のステップS20以降の処理を繰り返す。
(自営線マイクログリッド用運用計画処理)
図8は、本発明の第1の実施形態に係る電力需給管理装置において、図7のステップS40で実行される自営線マイクログリッド用運用計画処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS410において、運用計画部114は、図7のステップS30で自営線マイクログリッドを構築した特定需要家2の電力需要実績を確認する。ここでは、例えば記憶部120に格納された電力需要実績情報121を読み出し、そこに記録されている特定需要家2の電力需要実績の情報を取得することにより、過去の停電時における特定需要家2の電力需要実績を確認することができる。
ステップS430において、運用計画部114は、ステップS410で確認した特定需要家2の電力需要実績に基づいて、今回の停電時における特定需要家2の電力需要を予測する。ここでは、例えば特定需要家2の電力需要実績を統計処理することで電力需要の統計値を算出し、その統計値に基づいて、特定需要家2の電力需要を予測することができる。このとき、例えば日時、季節、曜日等に応じた電力需要の変動を考慮してもよい。また、需要家契約情報123が表す特定需要家2への電力供給条件、例えば電力供給の上限値などを考慮してもよい。これにより、電力需要実績情報121に基づいて、特定需要家2の電力需要の予測値を求めることができる。
ステップS440において、運用計画部114は、発電施設11の発電電力を予測する。ここでは、例えば記憶部120に格納された発電施設情報125を読み出し、そこに記録されている再エネ発電設備12や非常用発電機13による発電電力の実績値や計画値の情報を取得することにより、発電施設11の発電電力を予測することができる。なお、所定の範囲内で非常用発電機13の発電電力を任意に調整可能な場合は、再エネ発電設備12と非常用発電機13による発電電力の予測値の合計が、ステップS430で求めた特定需要家2の電力需要の予測値になるべく近づくように、非常用発電機13の発電電力を設定してもよい。
ステップS460において、運用計画部114は、ステップS430で求めた特定需要家2の電力需要の予測値と、ステップS440で求めた発電施設11の発電電力の予測値とに基づいて、蓄電池14の運用パターンを決定する。ここでは、例えば電力需要の予測値と発電電力の予測値を比較し、電力需要の予測値が発電電力の予測値よりも低いときには、その差分に応じて蓄電池14を充電し、電力需要の予測値が発電電力の予測値よりも高いときには、その差分に応じて蓄電池14を放電するように、蓄電池14の運用パターンを決定する。
ステップS470において、負荷抑制部117は、ステップS460で決定した蓄電池14の運用パターンが所定の制約条件を満たすか否かを判定する。ここでは、例えば記憶部120に格納された発電施設情報125を読み出し、そこに記録されている蓄電池14の容量値、充放電上限電力値、動作可能温度範囲などの情報を取得することにより、これらの情報が表す条件を、蓄電池14の運用パターンに対する制約条件として決定する。そして、蓄電池14の運用パターンが各制約条件の範囲内にあるか否かを判定することで、ステップS470の判定を行うことができる。
ステップS470の処理により、蓄電池14の運用パターンが制約条件を満たすと判定した場合はステップS500に処理を進め、ステップS500において負荷抑制が不要との判断を下した後、ステップS520に処理を進める。一方、蓄電池14の運用パターンが制約条件を満たさないと判定した場合はステップS510に処理を進め、ステップS510において負荷抑制が必要との判断を下した後、ステップS520に処理を進める。なお、これらの判断結果は、前述の図7のフローチャートにおけるステップS70の判定に利用される。すなわち、ステップS500が実行された場合は、ステップS70を否定判定してステップS100に処理を進め、ステップS510が実行された場合は、ステップS70を肯定判定してステップS80に処理を進める。
ステップS520において、運用計画部114は、ステップS440で予測した発電施設11の発電電力と、ステップS460で決定した蓄電池14の運用パターンとに基づいて、発電施設11の運用計画を策定する。ここでは、発電電力の予測値に従って再エネ発電設備12および非常用発電機13の運転計画を定めるとともに、運用パターンに従って蓄電池14の運転計画を定めることにより、発電施設11の運用計画を策定することができる。
ステップS520で発電施設11の運用計画を策定したら、図8のフローチャートに示す自営線マイクログリッド用運用計画処理を終了し、図7のステップS70に処理を進める。
(商用配電網マイクログリッド用運用計画処理)
図9は、本発明の第1の実施形態に係る電力需給管理装置において、図7のステップS60で実行される商用配電網マイクログリッド用運用計画処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS610において、運用計画部114は、図7のステップS50で商用配電網マイクログリッドを構築した各需要家の電力需要実績を確認する。ここでは、図8のステップS410と同様に、例えば記憶部120に格納された電力需要実績情報121を読み出し、そこに記録されている特定需要家2および一般需要家3,4のそれぞれに対する電力需要実績の情報を取得することにより、過去の停電時における各需要家の電力需要実績を確認することができる。
ステップS630において、運用計画部114は、ステップS610で確認した各需要家の電力需要実績に基づいて、今回の停電時における各需要家の電力需要を予測する。ここでは、図8のステップS430と同様の方法により、電力需要実績情報121に基づいて、各需要家の電力需要の予測値を求めることができる。
ステップS640において、運用計画部114は、発電施設11の発電電力を予測する。ここでは、図8のステップS440と同様の方法により、発電施設11の発電電力を予測することができる。
ステップS650において、運用計画部114は、外部発電施設51の運用計画を予測する。ここでは、例えば記憶部120に格納された外部発電施設情報124を読み出し、そこに記録されている外部発電施設51の運用計画の情報を取得することにより、外部発電施設51の運用計画を確認する。そして、確認した運用計画に基づいて、外部発電施設51の発電電力を予測する。
ステップS660において、運用計画部114は、ステップS630で求めた各需要家の電力需要の予測値と、ステップS640で求めた発電施設11の発電電力の予測値と、ステップS650で求めた外部発電施設51の発電電力の予測値とに基づいて、蓄電池14の運用パターンを決定する。ここでは、例えば各需要家の電力需要の予測値の合計と、発電施設11および外部発電施設51の発電電力の予測値の合計とを比較し、電力需要の予測値の合計が発電電力の予測値の合計よりも低いときには、その差分に応じて蓄電池14を充電し、電力需要の予測値が発電電力の予測値の合計よりも高いときには、その差分に応じて蓄電池14を放電するように、蓄電池14の運用パターンを決定する。
ステップS670において、負荷抑制部117は、ステップS660で決定した蓄電池14の運用パターンが所定の制約条件を満たすか否かを判定する。ここでは、図8のステップS470と同様の方法により、ステップS670の判定を行うことができる。
ステップS670の処理により、蓄電池14の運用パターンが制約条件を満たすと判定した場合はステップS700に処理を進め、ステップS700において負荷抑制が不要との判断を下した後、ステップS720に処理を進める。一方、蓄電池14の運用パターンが制約条件を満たさないと判定した場合はステップS680に処理を進める。
ステップS680において、運用計画部114は、発電事業者5において外部発電施設51の運用計画を変更可能であるか否かを判定する。ここでは、例えばステップS650で取得した外部発電施設情報124において、外部発電施設51の運用計画を変更可能であるか否かを示す情報が含まれている場合は、この情報に基づいてステップS680の判定を行うことができる。ただし、後述するステップS690において既に外部発電施設51の運用計画の変更を依頼済みである場合は、外部発電施設51の運用計画を変更できないと判定してもよい。あるいは、外部発電施設51に問い合わせを行い、この問い合わせに対する回答に基づいてステップS680の判定を行うこともできる。これ以外にも、任意の方法でステップS680の判定を行うことが可能である。
ステップS680の処理により、外部発電施設51の運用計画を変更可能と判定した場合はステップS690に処理を進める。一方、外部発電施設51の運用計画を変更できないと判定した場合はステップS710に処理を進め、ステップS710において負荷抑制が必要との判断を下した後、ステップS720に処理を進める。
ステップS690において、運用計画部114は、外部発電施設51の運用計画の変更を発電事業者5に依頼する。この依頼に応じて、発電事業者5が外部発電施設51の運用計画を変更すると、変更後の運用計画に基づいて外部発電施設情報124が更新される。ステップS690の処理を実行したら、ステップS650に戻り、変更後の運用計画に基づく外部発電施設51の発電電力の予測値をステップS650で算出した後、ステップS650以降の処理を繰り返す。
ステップS720において、運用計画部114は、ステップS640で予測した発電施設11の発電電力と、ステップS660で決定した蓄電池14の運用パターンとに基づいて、発電施設11の運用計画を策定する。ここでは、図8のステップS520と同様の方法により、発電施設11の運用計画を策定することができる。
ステップS720で発電施設11の運用計画を策定したら、図9のフローチャートに示す商用配電網マイクログリッド用運用計画処理を終了し、図7のステップS70に処理を進める。
(電力供給上限値の設定例)
次に、マイクログリッド管理者1において設定される発電施設11から各需要家への電力供給上限値の例について、図10を参照して説明する。
図10は、発電施設11から各需要家への電力供給上限値の例を示す図である。図10では、需要家A、需要家B、・・・、需要家Xのそれぞれに対して、時間帯ごとに電力供給上限値を設定した例を示している。図10(a)は需要家A、図10(b)は需要家B、図10(c)は需要家Xの電力供給上限値の設定例である。これらの例では、0時から24時までの各時間帯について、各需要家がマイクログリッド管理者1との間で予め取り決めた電力供給の上限値を示している。
マイクログリッド管理者1において、電力需給管理装置10には、図10の各例で示したような発電施設11から各需要家への電力供給上限値の情報が、需要家契約情報123の一部として記憶部120に格納される。運用計画部114は、この情報に基づいて、停電時における各需要家の電力需要を予測することができる。
(蓄電池の運用パターン例)
次に、蓄電池14の運用パターン例について、図11を参照して説明する。
図11は、蓄電池の運用パターンの決定例を示す図である。図11において、グラフ1101は各需要家の電力需要予測値の合計例を、グラフ1102は再エネ発電設備12による発電電力の予測値の例を、グラフ1103は非常用発電機13の運転計画例をそれぞれ示している。運用計画部114は、これらのグラフに示した時間帯ごとの電力値に基づき、例えばグラフ1104に示すような蓄電池14の運用パターンを決定することができる。また、グラフ1104に基づいて蓄電池14の運転シミュレーションを行うことで、例えばグラフ1105に示すようなシミュレーション結果が求められる。このシミュレーション結果には、蓄電池14の容量変化予測値1106と、蓄電池14の温度変化予測値1107とが含まれている。
負荷抑制部117は、グラフ1104における放電側と充電側それぞれの最大値が、所定の充放電範囲内であるか否かを確認する。また、容量変化予測値1106の範囲が所定の容量域内であり、かつ、温度変化予測値1107の範囲が所定の温度上限以内であるか否かを確認する。これにより、蓄電池14の運用パターンが制約条件を満たすか否かを判定することができる。
(電力需要の調整例)
次に、マイクログリッド管理者1からの負荷抑制依頼に応じて各需要家が電力需要を調整する例について、図12を参照して説明する。
図12は、電力需要の調整例を示す図である。図12において、グラフ1201は負荷抑制対象である需要家Aの時間帯ごとの電力供給上限値の設定例を示し、グラフ1202は需要家Aの時間帯ごとの電力需要の実績例を示している。例えば抑制依頼期間1203において、負荷抑制部117から需要家Aに対して負荷抑制依頼が通知されると、需要家Aは、この通知に応じて負荷の抑制を実施する。これにより、需要家Aの電力消費が低減し、抑制依頼期間1203における電力需要を、グラフ1202に示すように抑制することができる。
以上説明した本発明の第1の実施形態によれば、以下のような作用効果を奏する。
(1)電力需給管理装置10は、非常用の発電施設11と単数または複数の需要家とを含むマイクログリッド内における発電施設11と需要家との間の電力需給を管理する装置である。電力需給管理装置10は、停電検知部111と、マイクログリッド制御部112と、運用計画部114と、を備える。停電検知部111は、商用配電網6を介して需要家に供給される商用電力の停電を検知する。マイクログリッド制御部112は、停電検知部111により停電が検知されると(ステップS10:Yes)マイクログリッドを構築する(ステップS30,S50)。運用計画部114は、停電時における需要家の電力需要を予測する(ステップS430,S630)とともに、発電施設11の発電電力を予測し(ステップS440,S640)、これらの予測値に基づいて発電施設11の運用計画を策定する(ステップS520,S720)。このようにしたので、停電時にマイクログリッド内の電力需給バランスを保持することができる。
(2)電力需給管理装置10は、負荷抑制部117を備える。負荷抑制部117は、電力需要および発電電力の予測値に基づいて、需要家において発電施設11から供給される電力を消費する負荷の抑制が必要か否かを判断し(ステップS500,S510,S700,S710)、必要と判断した場合に(ステップS70:Yes)、負荷の抑制を需要家に依頼する(ステップS90)。このようにしたので、需要家の電力需要が大きい場合には、マイクログリッド内の電力需給バランスを保持するように電力需要の調整を図ることができる。
(3)負荷抑制部117は、マイクログリッド管理者1と需要家との間で予め定められた発電施設11による電力供給の上限値に関する契約情報である需要家契約情報123を取得し、需要家契約情報123に基づいて、需要家に依頼する負荷の抑制量と、需要家が負荷の抑制に応じた場合または応じなかった場合の対価と、を決定する(ステップS80)。そして、負荷の抑制を需要家に依頼する際に、決定した負荷の抑制量および対価を需要家に通知する(ステップS90)。このようにしたので、需要家に対する負荷の抑制依頼を効果的に行うことができる。
(4)マイクログリッドは、商用配電網6を経由せずに発電施設11と特定需要家2とを接続する自営線マイクログリッド301と、商用配電網6を経由して発電施設11と特定需要家2および一般需要家3,4とを接続する商用配電網マイクログリッド401と、を含む。マイクログリッド制御部112は、停電時に商用配電網6を利用可能か否かを判断し(ステップS20)、利用不可能と判断した場合は(ステップS20:No)自営線マイクログリッド301を、利用可能と判断した場合は(ステップS20:Yes)商用配電網マイクログリッド401をそれぞれ構築する(ステップS30,S50)。このようにしたので、商用配電網6の利用可否に応じて、それぞれの場合に最適な形態のマイクログリッドを構築することができる。
(5)需要家は、商用配電網6とは別の自営線23を介して発電施設11と直接的に接続可能な特定需要家2と、自営線23を有さずに商用配電網6を介して発電施設11と接続可能な一般需要家3,4と、を含む。マイクログリッド制御部112は、自営線23を介して発電施設11と特定需要家2とを接続し、発電施設11と一般需要家3,4との接続を切断することにより、自営線マイクログリッド301を構築する(ステップS30)。また、自営線23または商用配電網6を介して発電施設11と特定需要家2とを接続し、商用配電網6を介して発電施設11と一般需要家3,4とを接続することにより、商用配電網マイクログリッド401を構築する(ステップS50)。このようにしたので、自営線マイクログリッド301と商用配電網マイクログリッド401とを、それぞれ確実に構築することができる。
(6)商用配電網6には、発電施設11とは異なる外部発電施設51が接続されている。マイクログリッド制御部112は、自営線マイクログリッド301を構築する場合は、外部発電施設51から特定需要家2への電力供給を遮断し、商用配電網マイクログリッド401を構築する場合は、外部発電施設51から特定需要家2および一般需要家3,4への電力供給を行わせる。このようにしたので、停電時に外部発電施設51を利用可能な場合はこれを活用し、各需要家への電力供給をより確実に行うことができる。
(7)運用計画部114は、商用配電網マイクログリッド401が構築される場合に、電力需要および発電電力の予測値と、外部発電施設51の運用計画とに基づいて、発電施設11の運用計画を策定する(ステップS720)。具体的には、外部発電施設51の運用計画に基づいて、外部発電施設51の発電電力を予測し(ステップS650)、各需要家の電力需要の予測値と、発電施設11および外部発電施設51の発電電力の予測値とに基づいて、蓄電池14の充放電に関する運用パターンを決定する(ステップS660)。こうして決定した蓄電池14の運用パターンに基づいて、発電施設11の運用計画を策定する(ステップS720)。このようにしたので、商用配電網マイクログリッド401に発電施設11とは別の外部発電施設51が含まれる場合に、この外部発電施設51による発電電力を考慮して最適な蓄電池14の運用パターンを決定し、これに応じた発電施設11の運用計画を適切に策定することができる。
(8)発電施設11は、蓄電池14を含む。運用計画部114は、電力需要および発電電力の予測値に基づいて蓄電池14の充放電に関する運用パターンを決定する(ステップS460,S660)。このようにしたので、電力需要と発電電力の差を埋め合わせるようにして、蓄電池14の運用パターンを適切に決定することができる。
(9)運用計画部114は、決定した蓄電池14の運用パターンが所定の制約条件を満たさない場合に(ステップS670:No)、外部発電施設51の運用計画の変更を依頼する(ステップS690)。このようにしたので、電力需要に対してマイクログリッド内の発電電力が過剰または不足している場合でも、外部発電施設51の運転計画の変更により、発電電力を適切に調整して電力需要に応じた電力供給を図ることができる。
(10)負荷抑制部117は、運用計画部114により決定された蓄電池14の運用パターンが所定の制約条件を満たすか否かの判定を行い(ステップS470,S670)、この判定の結果に基づいて負荷の抑制が必要か否かを判断する(ステップS500,S510,S700,S710)。このようにしたので、発電施設11が蓄電池14を有する場合に、負荷の抑制が必要か否かを確実に判断することができる。
(11)電力需給管理装置10は、需要家の電力需要の実績に関する電力需要実績情報121を需要家から収集する情報収集部113を備える。需要家は、停電時に発電施設11から供給される電力を用いて電力需要実績情報121を取得する情報機器である停電用電力メータ20,30,40を有する。情報収集部113は、停電用電力メータ20,30,40を介して、停電時における電力需要実績情報121を需要家から収集する。このようにしたので、停電時に公衆通信回線が不通になった場合でも、各需要家の電力需要の実績情報を確実に収集することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態では、マイクログリッド管理者1において、発電施設11が蓄電池14を有していない場合の例を説明する。
図13は、本発明の第2の実施形態に係る電力需給管理装置を含む電力システムの概略構成図である。図13に示す電力システムSにおいて、第1の実施形態との違いは、マイクログリッド管理者1が電力需給管理装置10および発電施設11に替えて、電力需給管理装置10Aおよび発電施設11Aを有している点である。これ以外の点は、第1の実施形態で説明したものと同様であるため、以下では説明を省略する。
電力需給管理装置10Aは、第1の実施形態の電力需給管理装置10と同様に、電力系統8から供給されている商用電力の停電を検知すると、電力システムS内に電力系統8とは別のマイクログリッドを構築する。そして、発電施設11Aを動作させることで電力を発生し、マイクログリッド内の各需要家に供給する。なお、電力需給管理装置10Aの詳細については後述する。
発電施設11Aは、再エネ発電設備12および非常用発電機13を含んで構成される。なお、本実施形態では第1の実施形態とは異なり、発電施設11Aに蓄電池14が含まれていない。再エネ発電設備12および非常用発電機13は、第1の実施形態と同様に、商用電力の停電時に電力需給管理装置10Aの制御に応じて動作することで、マイクログリッド内への電力供給を行う。
図14は、本発明の第2の実施形態に係る電力需給管理装置10Aの構成を示すブロック図である。図14に示す電力需給管理装置10Aの構成と、第1の実施形態において図6に示した電力需給管理装置10の構成との違いは、蓄電池14の充放電を制御する蓄電池制御部116を制御部110が有していない点である。これ以外の点は、第1の実施形態で説明した電力需給管理装置10の構成と同様である。
本実施形態の電力需給管理装置10Aは、制御部110により、第1の実施形態で説明した図7のフローチャートと同様の処理を実行する。ただし、ステップS40の自営線マイクログリッド用運用計画処理と、ステップS60の商用配電網マイクログリッド用運用計画処理とでは、第1の実施形態とは異なる処理をそれぞれ実行する。以下では、これらの処理内容について順に説明する。
図15は、本発明の第2の実施形態に係る電力需給管理装置において実行される自営線マイクログリッド用運用計画処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS410~S440では、第1の実施形態で説明した図8のフローチャートと同様の処理をそれぞれ実行する。ステップS440の処理を実行したら、処理をステップS470Aに進める。
ステップS470Aにおいて、負荷抑制部117は、ステップS430で求めた特定需要家2の電力需要の予測値と、ステップS440で求めた発電施設11Aの発電電力の予測値とを比較し、発電電力の予測値が電力需要の予測値以上であるか否かを判定する。その結果、発電電力の予測値が電力需要の予測値以上である場合はステップS500に処理を進め、ステップS500において負荷抑制が不要との判断を下した後、ステップS520Aに処理を進める。一方、発電電力の予測値が電力需要の予測値未満である場合はステップS510に処理を進め、ステップS510において負荷抑制が必要との判断を下した後、ステップS520Aに処理を進める。
ステップS520Aにおいて、運用計画部114は、ステップS440で予測した発電施設11Aの発電電力に基づいて、発電施設11Aの運用計画を策定する。ここでは、発電電力の予測値に従って再エネ発電設備12および非常用発電機13の運転計画を定めることにより、発電施設11Aの運用計画を策定することができる。
ステップS520Aで発電施設11Aの運用計画を策定したら、図15のフローチャートに示す自営線マイクログリッド用運用計画処理を終了し、図7のステップS70に処理を進める。
図16は、本発明の第2の実施形態に係る電力需給管理装置において実行される商用配電網マイクログリッド用運用計画処理の詳細を示すフローチャートである。
ステップS610~S650では、第1の実施形態で説明した図9のフローチャートと同様の処理をそれぞれ実行する。ステップS650の処理を実行したら、処理をステップS670Aに進める。
ステップS670Aにおいて、負荷抑制部117は、ステップS630で求めた各需要家の電力需要の予測値の合計と、ステップS640,S650でそれぞれ求めた発電施設11Aおよび外部発電施設51の発電電力の予測値の合計とを比較し、これらの発電電力の予測値の合計が電力需要の予測値の合計以上であるか否かを判定する。その結果、発電電力の予測値の合計が電力需要の予測値の合計以上である場合はステップS700に処理を進め、ステップS700において負荷抑制が不要との判断を下した後、ステップS720Aに処理を進める。一方、発電電力の予測値の合計が電力需要の予測値の合計未満である場合はステップS680に処理を進める。
ステップS680,S690では、第1の実施形態で説明した図9のフローチャートと同様の処理をそれぞれ実行する。ステップS680の処理により、外部発電施設51の運用計画を変更できないと判定した場合はステップS710に処理を進め、ステップS710において負荷抑制が必要との判断を下した後、ステップS720Aに処理を進める。
ステップS720Aにおいて、運用計画部114は、ステップS640で予測した発電施設11Aの発電電力に基づいて、発電施設11Aの運用計画を策定する。ここでは、図15のステップS520Aと同様に、発電電力の予測値に従って再エネ発電設備12および非常用発電機13の運転計画を定めることにより、発電施設11Aの運用計画を策定することができる。
ステップS720Aで発電施設11Aの運用計画を策定したら、図16のフローチャートに示す商用配電網マイクログリッド用運用計画処理を終了し、図7のステップS70に処理を進める。
以上説明した本発明の第2の実施形態によれば、運用計画部114は、発電施設11および外部発電施設51の発電電力の予測値の合計が電力需要よりも低い場合に(ステップS670A:No)、外部発電施設51の運用計画の変更を依頼する(ステップS690)。このようにしたので、電力需要に対してマイクログリッド内の発電電力が不足している場合でも、外部発電施設51の運転計画の変更により、発電電力を適切に調整して電力需要に応じた電力供給を図ることができる。
また、以上説明した本発明の第2の実施形態によれば、負荷抑制部117は、発電電力の予測値と電力需要の予測値との比較を行い(ステップS470A,S670A)、この比較の結果に基づいて負荷の抑制が必要か否かを判断する(ステップS500,S510,S700,S710)。このようにしたので、発電施設11が蓄電池14を有していない場合に、負荷の抑制が必要か否かを確実に判断することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で、任意の構成要素を用いて実施可能である。
上記の実施形態や変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。また、上記では種々の実施形態や変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。

Claims (13)

  1. 非常用の発電施設と単数または複数の需要家とを含むマイクログリッド内における前記発電施設と前記需要家との間の電力需給を管理する装置であって、
    前記マイクログリッドは、前記商用配電網を経由せずに前記発電施設と前記需要家とを接続する自営線マイクログリッドと、前記商用配電網を経由して前記発電施設と前記需要家とを接続する商用配電網マイクログリッドと、を含み、
    商用配電網を介して前記需要家に供給される商用電力の停電を検知する停電検知部と、
    前記停電検知部により前記停電が検知されると前記マイクログリッドを構築するマイクログリッド制御部と、
    前記停電時における前記需要家の電力需要を予測するとともに、前記発電施設の発電電力を予測し、前記電力需要および前記発電電力の予測値に基づいて前記発電施設の運用計画を策定する運用計画部と、
    を備え
    前記マイクログリッド制御部は、前記停電時に前記商用配電網を利用可能か否かを判断し、利用不可能と判断した場合は前記自営線マイクログリッドを、利用可能と判断した場合は前記商用配電網マイクログリッドをそれぞれ構築する電力需給管理装置。
  2. 請求項1に記載の電力需給管理装置において、
    前記電力需要および前記発電電力の予測値に基づいて、前記需要家において前記発電施設から供給される電力を消費する負荷の抑制が必要か否かを判断し、必要と判断した場合に、前記負荷の抑制を前記需要家に依頼する負荷抑制部を備える電力需給管理装置。
  3. 請求項2に記載の電力需給管理装置において、
    前記負荷抑制部は、
    前記マイクログリッドの管理者と前記需要家との間で予め定められた前記発電施設による電力供給の上限値に関する契約情報を取得し、前記契約情報に基づいて、前記需要家に依頼する前記負荷の抑制量と、前記需要家が前記負荷の抑制に応じた場合または応じなかった場合の対価と、を決定し、
    前記負荷の抑制を前記需要家に依頼する際に、前記負荷の抑制量および前記対価を前記需要家に通知する電力需給管理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電力需給管理装置において、
    前記需要家は、前記商用配電網とは別の自営線を介して前記発電施設と直接的に接続可能な特定需要家と、前記自営線を有さずに前記商用配電網を介して前記発電施設と接続可能な一般需要家と、を含み、
    前記マイクログリッド制御部は、
    前記自営線を介して前記発電施設と前記特定需要家とを接続し、前記発電施設と前記一般需要家との接続を切断することにより、前記自営線マイクログリッドを構築し、
    前記自営線または前記商用配電網を介して前記発電施設と前記特定需要家とを接続し、前記商用配電網を介して前記発電施設と前記一般需要家とを接続することにより、前記商用配電網マイクログリッドを構築する電力需給管理装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電力需給管理装置において、
    前記商用配電網には、前記発電施設とは異なる外部発電施設が接続されており、
    前記マイクログリッド制御部は、
    前記自営線マイクログリッドを構築する場合は、前記外部発電施設から前記需要家への電力供給を遮断し、
    前記商用配電網マイクログリッドを構築する場合は、前記外部発電施設から前記需要家への電力供給を行わせる電力需給管理装置。
  6. 請求項に記載の電力需給管理装置において、
    前記運用計画部は、前記商用配電網マイクログリッドが構築される場合に、前記電力需要および前記発電電力の予測値と、前記外部発電施設の運用計画とに基づいて、前記発電施設の運用計画を策定する電力需給管理装置。
  7. 請求項に記載の電力需給管理装置において、
    前記運用計画部は、前記外部発電施設の運用計画に基づいて前記外部発電施設の発電電力を予測し、前記発電施設および前記外部発電施設の発電電力の予測値の合計が前記電力需要よりも低い場合に、前記外部発電施設の運用計画の変更を依頼する電力需給管理装置。
  8. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の電力需給管理装置において、
    前記発電施設は、蓄電池を含み、
    前記運用計画部は、前記電力需要および前記発電電力の予測値に基づいて前記蓄電池の充放電に関する運用パターンを決定する電力需給管理装置。
  9. 請求項に記載の電力需給管理装置において、
    前記商用配電網には、前記発電施設とは異なる外部発電施設が接続されており、
    前記運用計画部は、前記電力需要および前記発電電力の予測値と、前記外部発電施設の運用計画とに基づいて前記運用パターンを決定し、前記運用パターンが所定の制約条件を満たさない場合に、前記外部発電施設の運用計画の変更を依頼する電力需給管理装置。
  10. 請求項2または3に記載の電力需給管理装置において、
    前記発電施設は、蓄電池を含み、
    前記運用計画部は、前記電力需要および前記発電電力の予測値に基づいて前記蓄電池の充放電に関する運用パターンを決定し、
    前記負荷抑制部は、前記運用パターンが所定の制約条件を満たすか否かの判定を行い、前記判定の結果に基づいて前記負荷の抑制が必要か否かを判断する電力需給管理装置。
  11. 請求項2または3に記載の電力需給管理装置において、
    前記負荷抑制部は、前記発電電力の予測値と前記電力需要の予測値との比較を行い、前記比較の結果に基づいて前記負荷の抑制が必要か否かを判断する電力需給管理装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の電力需給管理装置において、
    前記需要家の電力需要の実績に関する電力需要実績情報を前記需要家から収集する情報収集部を備え、
    前記需要家は、前記停電時に前記発電施設から供給される電力を用いて前記電力需要実績情報を取得する情報機器を有し、
    前記情報収集部は、前記情報機器を介して、前記停電時における前記電力需要実績情報を前記需要家から収集する電力需給管理装置。
  13. 非常用の発電施設と単数または複数の需要家とを含むマイクログリッド内における前記発電施設と前記需要家との間の電力需給を管理する方法であって、
    前記マイクログリッドは、前記商用配電網を経由せずに前記発電施設と前記需要家とを接続する自営線マイクログリッドと、前記商用配電網を経由して前記発電施設と前記需要家とを接続する商用配電網マイクログリッドと、を含み、
    商用配電網を介して前記需要家に供給される商用電力の停電が検知されると前記マイクログリッドを構築し、
    前記停電時における前記需要家の電力需要を予測し、
    前記発電施設の発電電力を予測し、
    前記電力需要および前記発電電力の予測値に基づいて前記発電施設の運用計画を策定し、
    前記停電時に前記商用配電網を利用可能か否かを判断し、利用不可能と判断した場合は前記自営線マイクログリッドを、利用可能と判断した場合は前記商用配電網マイクログリッドをそれぞれ構築する電力需給管理方法。
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