JP7123878B2 - 電線保護部材及び電線保護部材の製造方法 - Google Patents

電線保護部材及び電線保護部材の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電線保護部材及び電線保護部材の製造方法に関する。
例えば、車体とスライドドアとの間に配索されるワイヤハーネスの電線が通されるガイド部材として、筒状に形成された複数のリンク体が一方向に長く連続する基板で連結され、隣り合うリンク体の間に形成された切り込み部が開閉することによって基板が曲げ変形するものがある(例えば、特許文献1,2参照)。このガイド部材によれば、ワイヤハーネスの屈曲方向を一方向に規制することが可能である。
特開2017-22812号公報 特開2013-13183号公報
ところで、上記ガイド部材では、ドアが開閉されて屈伸される際に、ガイド部材が周囲の構造体と接触して損傷したり、リンク体同士の間に異物が入り込んで噛み込みが生じ、屈伸動作が円滑に行われなくなるおそれがある。また、複数のリンク体同士の間から水や砂などが入り込み、ワイヤハーネスの電線にダメージが生じるおそれがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワイヤハーネスの電線を良好に保護しつつ円滑な屈伸動作が可能な電線保護部材及び電線保護部材の製造方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る電線保護部材は、下記[1]及び[2]を特徴としている。
[1] 電線の外周を覆って保護する電線保護部材であって、
可撓性を有する樹脂から形成され、軸方向に直交する周方向にわたって山部及び谷部が軸方向に交互に形成された管体からなる外装部材と、
前記外装部材の内部に収容され、一側部を内側とする一方向への屈曲が可能とされた筒状の屈曲規制部材と、
を備え、
前記屈曲規制部材は、前記一側部を残して切込み部を形成することにより前記一側部に形成された連結部で連結された複数の分割筒部を有し、
前記切込み部は、前記屈曲規制部材の径方向に対して軸方向へ傾斜するように形成されている、
ことを特徴とする電線保護部材。
[2] 前記屈曲規制部材は、他側部に、軸方向にわたって形成されたスリットを有する、ことを特徴とする[1]に記載の電線保護部材。
上記[1]の構成の電線保護部材によれば、電線の外周を覆って電線を保護し、電線に対して高い防水性及び防塵性を確保することができる。また、外装部材の内部に収容された屈曲規制部材によって電線の屈曲方向を一方向のみに規制することができる。しかも、屈曲方向を規制する屈曲規制部材が外装部材の内部に収容されているので、電線とともに屈曲規制部材を外装部材によって水や砂などから保護することができるとともに周囲の構造体との接触を抑制でき、円滑な屈伸動作を維持させることができる。
また、外装部材に挿入されて収容された屈曲規制部材は、複数の分割筒部を形成するための切込み部が径方向に対して軸方向へ傾斜されている。したがって、電線保護部材が屈伸される際に、分割筒部同士の間への外装部材の谷部での内方への出っ張り部分の入り込みを抑制することができる。したがって、例えば、スライドドアの開閉動作に追従させて屈曲規制部材を良好に屈伸動作させることができる。
上記[2]の構成の電線保護部材によれば、屈曲規制部材の他側部に、軸方向にわたってスリットを有している。したがって、このスリットから屈曲規制部材の内部に電線を容易に入り込ませることができ、屈曲規制部材を後付けすることができる。
また、上述した目的を達成するために、本発明に係る電線保護部材の製造方法は、下記[3]~[]を特徴としている。
[3] 可撓性を有する樹脂から形成された管体からなる外装部材と、前記外装部材の内部に収容され、一側部を内側とする一方向への屈曲が可能とされた筒状の屈曲規制部材と、を備え、電線の外周を覆って保護する電線保護部材の製造方法であって、
前記屈曲規制部材を、
筒状の成形体を押出成形する押出成形工程と、
前記成形体に対してカッタの切削刃を斜めに食い込ませ、一側部を残して前記成形体に径方向に対して軸方向へ傾斜する切込み部を形成することにより前記一側部に形成された連結部で連結された複数の分割筒部に分割する切削工程と、
によって形成する、
ことを特徴とする電線保護部材の製造方法。
[4] 前記切削工程において、互いに同期して逆方向に回転するカッタの間に前記成形体を通すことにより、前記成形体に対して両側から前記切削刃を食い込ませる、ことを特徴とする[3]に記載の電線保護部材の製造方法
上記[3]の構成の電線保護部材の製造方法によれば、筒状の成形体を押出成形する。そして、この成形体に対してカッタの切削刃を斜めに食い込ませ、一側部を残して成形体の径方向に対して軸方向へ傾斜する切込み部を形成することにより一側部に形成された連結部で連結された複数の分割筒部に分割する。これにより、各分割筒部が連結部で互いに屈曲され、全体として屈曲方向が一側部を内側にした一方向のみに規制された屈曲規制部材を容易に得ることができる。また、屈曲規制部材となる成形体を押出成形によって成形するので、大きさや長さに応じて専用の金型を要する射出成形によって成形する場合と比較し、製造コストを抑えることができる。また、他方向へ屈曲される際に当接して屈曲を規制する分割筒部における連結部以外の部分を容易に肉厚に成形して高い強度を確保することができる。
更に、複数の分割筒部を形成するための切込み部が径方向に対して軸方向へ傾斜された屈曲規制部材を容易に形成することができる。そして、この屈曲規制部材を外装部材の内部に収容させた電線保護部材では、屈伸される際に、分割筒部同士の間への外装部材の谷部での内方への出っ張り部分の入り込みを抑制することができる。したがって、例えば、スライドドアの開閉動作に追従させて屈曲規制部材を良好に屈伸動作させることができる。
上記[4]の構成の電線保護部材の製造方法によれば、押出成形によって成形された成形体に対して容易に切込み部を形成して複数の分割筒部を有する屈曲規制部材を得ることができる
本発明によれば、ワイヤハーネスの電線を良好に保護しつつ円滑な屈伸動作が可能な電線保護部材及び電線保護部材の製造方法を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本実施形態に係る電線保護部材の斜視図である。 図2は、電線保護部材の分解斜視図である。 図3は、電線保護部材を構成する屈曲規制部材の斜視図である。 図4は、屈曲規制部材を示す図であって、図4(a)は屈曲規制部材の平面図、図4(b)は屈曲状態における屈曲規制部材の平面図である。 図5は、図4(b)におけるA矢視図である。 図6は、外装部材の谷部と屈曲規制部材の切込み部との関係を示す電線保護部材の一部の概略平面図である。 図7は、参考例に係る電線保護部材の外装部材の谷部と屈曲規制部材の切込み部との関係を示す電線保護部材の一部の概略平面図である。 図8は、電線保護部材の製造方法における押出成形工程を説明する成形体の斜視図である。 図9は、電線保護部材の製造方法における切削工程を説明する切削加工装置の概略平面図である。
以下、本発明に係る実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る電線保護部材の斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る電線保護部材10は、ワイヤハーネス1に装着され、ワイヤハーネス1を保護する。ワイヤハーネス1は、複数の電線を束ねた電線束であり、筒状の電線保護部材10に通される。これにより、ワイヤハーネス1は、その外周が電線保護部材10によって覆われて保護される。ワイヤハーネス1は、例えば、自動車等の車両の車体と、車体に対して閉位置と開位置との間でスライド可能なスライドドアとの間に配索される。そして、電線保護部材10は、スライドドアの開閉にともなって繰り返し屈伸されるワイヤハーネス1の屈伸箇所に装着される。
図2は、電線保護部材の分解斜視図である。
図2に示すように、電線保護部材10は、外装部材20と、屈曲規制部材30と、固定部材40とを有している。
外装部材20は、可撓性を有する樹脂製の管体からなるもので、軸方向に直交する周方向にわたって形成された複数の山部21及び谷部22が軸方向に交互に形成されている。この外装部材20は、いわゆるコルゲートチューブであり、あらゆる方向へ屈曲可能とされている。
図3は、電線保護部材を構成する屈曲規制部材の斜視図である。図4は、屈曲規制部材を示す図であって、図4(a)は屈曲規制部材の平面図、図4(b)は屈曲状態における屈曲規制部材の平面図である。図5は、図4(b)におけるA矢視図である。
図3及び図4(a)に示すように、屈曲規制部材30は、筒状に形成されている。この屈曲規制部材30は、合成樹脂の押出成形品であり、押出成形後に切削加工が施されて形成されている。この屈曲規制部材30は、軸方向に間隔をあけて形成された切込み部32を有している。これらの切込み部32は、屈曲規制部材30の一側部30aを除く周方向に形成されており、これにより、屈曲規制部材30は、切込み部32によって軸方向に分割された複数の分割筒部33とされている。屈曲規制部材30を複数に分割する切込み部32は、それぞれ屈曲規制部材30の径方向に対して軸方向へ傾斜されている。また、屈曲規制部材30は、他側部30bに、軸方向に沿うスリット31を有している。
図5に示すように、屈曲規制部材30は、一側部30aにおける切込み部32が形成されていない部分が連結部34とされており、互いに隣接する分割筒部33同士は、連結部34によって連結されている。なお、切込み部32の端部には、逃げ穴35が形成されており、切込み部32の端部にかかる外力が逃げ穴35で分散されて連結部34の端部に外力が集中することによる連結部34の破断が抑制されている。
図4(b)に示すように、連結部34を有する一側部30aを内側とした曲げ力が屈曲規制部材30に付与されると、隣接する分割筒部33を連結する連結部34がそれぞれ屈曲される。これにより、各分割筒部33の他側部30bが互いに離間され、よって、屈曲規制部材30の全体が一側部30aを内側として屈曲される。
これに対して、スリット31を有する他側部30bを内側とした曲げ力が屈曲規制部材30に付与されると、隣接する分割筒部33の端面同士が互いに当接する。これにより、屈曲規制部材30は、他側部30bを内側とした屈曲が規制されることとなる。このように、屈曲規制部材30は、一側部30aを内側とした一方向への屈曲が許容され、他側部30bを内側とした他方向への屈曲が規制される。
図2に示すように、固定部材40は、半割りの筒状に形成された嵌合筒部41と、この嵌合筒部41の一端に形成されたフランジ部42とを有している。嵌合筒部41は、屈曲規制部材30の端部に嵌合し、この屈曲規制部材30の端部を係止する。フランジ部42は、外装部材20の端部に当接される。これにより、嵌合筒部41によって屈曲規制部材30を係止した固定部材40が外装部材20の端部に保持される。
ワイヤハーネス1に電線保護部材10を装着するには、外装部材20に挿通させたワイヤハーネス1に対して屈曲規制部材30を装着させる。具体的には、屈曲規制部材30の他側部30bに形成されたスリット31からワイヤハーネス1を入り込ませ、屈曲規制部材30の各分割筒部33の内部にワイヤハーネス1を配置させる。なお、ワイヤハーネス1は、予め屈曲規制部材30の内部に通しておいてもよい。
次に、予めワイヤハーネス1を通しておいた固定部材40の嵌合筒部41を屈曲規制部材30の端部に係止させ、屈曲規制部材30を外装部材20へ向かって相対的に移動させて外装部材20に挿し込む。そして、屈曲規制部材30の端部に係止させた固定部材40を外装部材20に固定する。これにより、電線保護部材10がワイヤハーネス1に装着される。
このように、ワイヤハーネス1に電線保護部材10を装着することにより、ワイヤハーネス1の外周を覆って保護することができ、ワイヤハーネス1の電線に対して高い防水性及び防塵性を確保することができる。
また、スライドドアの開閉時には、外装部材20の内部に収容された屈曲規制部材30によってワイヤハーネス1の屈曲方向を一方向のみに規制することができる。しかも、屈曲方向を規制する屈曲規制部材30が外装部材20の内部に収容されているので、ワイヤハーネス1の電線とともに屈曲規制部材30を外装部材20によって水や砂などから保護することができるとともに周囲の構造体との接触を抑制でき、円滑な屈伸動作を維持させることができる。
図6は、外装部材の谷部と屈曲規制部材の切込み部との関係を示す電線保護部材の一部の概略平面図である。
図6に示すように、外装部材20は、周方向にわたって形成された複数の山部21及び谷部22が軸方向に交互に形成されている。これに対して、外装部材20に挿入されて収容された屈曲規制部材30は、複数の分割筒部33を形成するための切込み部32が径方向に対して軸方向へ傾斜されている。つまり、切込み部32は、外装部材20の内周において、外装部材20の谷部22に対して交差される。
ここで、参考例について説明する。
図7は、参考例に係る電線保護部材の外装部材の谷部と屈曲規制部材の切込み部との関係を示す電線保護部材の一部の概略平面図である。
図7に示すように、参考例に係る電線保護部材10Aでは、分割筒部33を形成するための切込み部32が軸方向と直交する径方向に形成された屈曲規制部材30Aを備えている。
この参考例では、屈曲規制部材30Aの切込み部32が、外装部材20の山部21及び谷部22と同一方向に沿って形成されているため、電線保護部材10Aが屈伸される際に、外装部材20の内周において、内方へ出っ張る谷部22が分割筒部33同士の間へ入り込むおそれがある。すると、谷部22の内方への出っ張り部分が分割筒部33の間に噛み込んでしまい、元の伸長状態に復元されず、スライドドアの開閉動作に対して円滑に追従されなくなるおそれがある。
これに対して、本実施形態に係る電線保護部材10によれば、外装部材20に挿入されて収容された屈曲規制部材30は、複数の分割筒部33を形成するための切込み部32が径方向に対して軸方向へ傾斜されている(図6参照)。したがって、電線保護部材10が屈伸される際に、外装部材20の内周において、分割筒部33同士の間への外装部材20の谷部22の内方への出っ張り部分の入り込みを抑制させることができる。したがって、スライドドアの開閉動作に追従させて屈曲規制部材30を良好に屈伸動作させることができる。
次に、電線保護部材10の製造方法について説明する。
図8は、電線保護部材の製造方法における押出成形工程を説明する成形体の斜視図である。図9は、電線保護部材の製造方法における切削工程を説明する切削加工装置の概略平面図である。
(押出成形工程)
まず、図8に示すように、屈曲規制部材30となる成形体30Mを成形する。この成形体30Mは、スリット31を有する筒状に成形されている。この成形体30Mは、ダイスから溶融樹脂を押し出す押出成形によって成形する。
(切削工程)
次に、図9に示すように、成形体30Mに対して切削加工を行う。成形体30Mに対する切削加工は、切削加工装置50を用いて行う。この切削加工装置50は、互いに間隔をあけて配置された一対のカッタ51を有している。カッタ51は、回転軸52と、この回転軸52の周囲に設けられた複数の切削刃53とを有している。これらの切削刃53は、回転軸52に対して斜めに設けられている。それぞれのカッタ51は、回転軸52が互いに逆方向(図9中矢印R方向)に同期して回転される。
この切削加工装置50によって成形体30Mに対して切削加工を行うには、切削加工装置50の各カッタ51の間に、スリット31を下方に向けた成形体30Mを、加工方向Xへ向かって挿入する。すると、成形体30Mには、回転するカッタ51の切削刃53が両側から斜めに食い込む。これにより、成形体30Mは、切削刃53が食い込んだ部分に切込み部32が形成されて軸方向に複数分割される。そして、成形体30Mは、スリット31の反対側の一側部30aが連結部34とされ、これらの連結部34で連結された複数の分割筒部33を有する屈曲規制部材30とされる。
このようにして得られた屈曲規制部材30は、外装部材20に挿し込まれ、固定部材40によって端部が外装部材20に保持される。これにより、外装部材20に屈曲方向を規制する屈曲規制部材30が収容された電線保護部材10が得られる。
このように、本実施形態に係る電線保護部材10の製造方法によれば、ダイスから溶融樹脂を押し出して筒状の成形体30Mを押出成形する。そして、この成形体30Mに対してカッタ51の切削刃53を食い込ませ、一側部30aを残して切込み部32を形成することにより一側部30aに形成された連結部34で連結された複数の分割筒部33に分割する。これにより、各分割筒部33が連結部34で互いに屈曲され、全体として屈曲方向が一側部30aを内側にした一方向のみに規制された屈曲規制部材30を容易に得ることができる。また、屈曲規制部材30となる成形体30Mを押出成形によって成形するので、大きさや長さに応じて専用の金型を要する射出成形によって成形する場合と比較し、製造コストを抑えることができる。また、他方向へ屈曲される際に当接して屈曲を規制する分割筒部33における連結部34以外の部分を容易に肉厚に成形して高い強度を確保することができる。
また、成形体30Mに対して切削刃53を斜めに食い込ませ、成形体30Mに径方向に対して軸方向へ傾斜する切込み部32を形成するので、複数の分割筒部33を形成するための切込み部32が径方向に対して軸方向へ傾斜された屈曲規制部材30を容易に形成することができる。
そして、この屈曲規制部材30を外装部材20の内部に収容させた電線保護部材10では、屈伸される際に、分割筒部33同士の間への外装部材20の谷部22での内方への出っ張り部分の入り込みを抑制することができる。したがって、例えば、スライドドアの開閉動作に追従させて屈曲規制部材を良好に屈伸動作させることができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係る電線保護部材及び電線保護部材の製造方法の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[5]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 電線の外周を覆って保護する電線保護部材(10)であって、
可撓性を有する樹脂から形成され、軸方向に直交する周方向にわたって山部(21)及び谷部(22)が軸方向に交互に形成された管体からなる外装部材(20)と、
前記外装部材(20)の内部に収容され、一側部(30a)を内側とする一方向への屈曲が可能とされた筒状の屈曲規制部材(30)と、
を備え、
前記屈曲規制部材(30)は、前記一側部(30a)を残して切込み部(32)を形成することにより前記一側部(30a)に形成された連結部(34)で連結された複数の分割筒部(33)を有し、
前記切込み部(32)は、前記屈曲規制部材(30)の径方向に対して軸方向へ傾斜するように形成されている、
ことを特徴とする電線保護部材。
[2] 前記屈曲規制部材(30)は、他側部(30b)に、軸方向にわたって形成されたスリット(31)を有する、ことを特徴とする[1]に記載の電線保護部材。
[3] 可撓性を有する樹脂から形成された管体からなる外装部材(20)と、前記外装部材(20)の内部に収容され、一側部(30a)を内側とする一方向への屈曲が可能とされた筒状の屈曲規制部材(30)と、を備え、電線の外周を覆って保護する電線保護部材(10)の製造方法であって、
前記屈曲規制部材(30)を、
筒状の成形体(30M)を押出成形する押出成形工程と、
前記成形体(30M)に対してカッタ(51)の切削刃(53)を食い込ませ、一側部(30a)を残して切込み部(32)を形成することにより前記一側部(30a)に形成された連結部(34)で連結された複数の分割筒部(33)に分割する切削工程と、
によって形成する、
ことを特徴とする電線保護部材の製造方法。
[4] 前記切削工程において、互いに同期して逆方向に回転するカッタ(51)の間に前記成形体(30M)を通すことにより、前記成形体(30M)に対して両側から前記切削刃(53)を食い込ませる、ことを特徴とする[3]に記載の電線保護部材の製造方法。
[5] 前記切削工程において、前記成形体(30M)に対して前記切削刃(53)を斜めに食い込ませ、前記成形体(30M)に径方向に対して軸方向へ傾斜する切込み部(32)を形成する、ことを特徴とする[3]または[4]に記載の電線保護部材の製造方法。
1:ワイヤハーネス(電線)
10:電線保護部材
20:外装部材
21:山部
22:谷部
30:屈曲規制部材
30a:一側部
30b:他側部
31:スリット
32:切込み部
33:分割筒部
34:連結部
51:カッタ
53:切削刃

Claims (4)

  1. 電線の外周を覆って保護する電線保護部材であって、
    可撓性を有する樹脂から形成され、軸方向に直交する周方向にわたって山部及び谷部が軸方向に交互に形成された管体からなる外装部材と、
    前記外装部材の内部に収容され、一側部を内側とする一方向への屈曲が可能とされた筒状の屈曲規制部材と、
    を備え、
    前記屈曲規制部材は、前記一側部を残して切込み部を形成することにより前記一側部に形成された連結部で連結された複数の分割筒部を有し、
    前記切込み部は、前記屈曲規制部材の径方向に対して軸方向へ傾斜するように形成されている、
    ことを特徴とする電線保護部材。
  2. 前記屈曲規制部材は、他側部に、軸方向にわたって形成されたスリットを有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電線保護部材。
  3. 可撓性を有する樹脂から形成された管体からなる外装部材と、前記外装部材の内部に収容され、一側部を内側とする一方向への屈曲が可能とされた筒状の屈曲規制部材と、を備え、電線の外周を覆って保護する電線保護部材の製造方法であって、
    前記屈曲規制部材を、
    筒状の成形体を押出成形する押出成形工程と、
    前記成形体に対してカッタの切削刃を斜めに食い込ませ、一側部を残して前記成形体に径方向に対して軸方向へ傾斜する切込み部を形成することにより前記一側部に形成された連結部で連結された複数の分割筒部に分割する切削工程と、
    によって形成する、
    ことを特徴とする電線保護部材の製造方法。
  4. 前記切削工程において、互いに同期して逆方向に回転するカッタの間に前記成形体を通すことにより、前記成形体に対して両側から前記切削刃を食い込ませる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の電線保護部材の製造方法
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