JP7123751B2 - 水草刈取船の刈取ヘッドの衝撃吸収機構及び水草刈取船 - Google Patents
水草刈取船の刈取ヘッドの衝撃吸収機構及び水草刈取船 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7123751B2 JP7123751B2 JP2018204483A JP2018204483A JP7123751B2 JP 7123751 B2 JP7123751 B2 JP 7123751B2 JP 2018204483 A JP2018204483 A JP 2018204483A JP 2018204483 A JP2018204483 A JP 2018204483A JP 7123751 B2 JP7123751 B2 JP 7123751B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- head
- reaping
- waterweed
- hull
- boat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)
Description
このような場合、刈刃が水底の岩石や、異物などの水中障害物に衝突すると、刈刃が破損したり、刈取ヘッドに衝撃を与え破損したりすることもある。
この場合、前記衝撃緩衝部材は、進行方向に直交する水平な軸線を中心に、回転可能に構成された底ローラからなることも好ましい。
以下、本発明を具体化した水草刈取船の一実施形態を図1~図7にしたがって説明する。本説明に当たり、水草刈取船1の作業時の進行方向を前として、右舷側を右として説明する。
図1~3に示すように、水草刈取船1は、フロートとなる前後方向に長い概ね直方体の船体4と、船体4の船首41に配置された刈取ヘッド5を備える。船体4の中央部に配置され、刈取ヘッド5により刈り取られた水草を搬送し貯蔵する貯蔵部6を備える。船体4の船尾42には、貯蔵部6に貯蔵された刈り取られた水草を外部に搬送して搬出する搬出部7を備える。これらはコンベアで連続して水草を搬送可能に構成されている。
<船体4>
船体4は、ステンレス製で、全体が、前後に長く、概ね扁平な直方体のフロートとして水面に浮遊可能に気密な構造となっている。
<刈取ヘッド>
図1~4、図5(a)に示すように、刈取ヘッド5は、船体4に支持されるフレーム52と、このフレーム52に支持されるバケット53と、このバケット53の底面に配設される取込コンベア54とから構成される。
フレーム52は、上方に直線状に延びる左右一対の後アーム52a/52aと、この後アーム52aと下端部近傍で分岐しておよそ50度程度前側に傾けて直線状に延びる左右一対の前アーム52b/52bを備える。左右の前アーム52bと後アーム52aの上端をそれぞれ連結する上アーム52cが設けられる。このように後アーム52aと前アーム52bと上アーム52cによりトラス構造となっている。
図3、図4に示すように、船体4の上面45の前部の左右に支持部51/51が設けられ、後アーム52a/52aの下端がそれぞれ軸支され、フレーム52は、この支持部51/51を中心に揺動可能となっている。
バケット53は、水平な底面53aと、底面53aの左右両側に垂直に設けられた側壁53b/53bを備える。側壁53b/53bは、前部が概ね直角二等辺三角形の形状で、後部は底面53aに平行で、前部より低い壁面が形成されている。この側壁53b/53bの前部の頂点近傍は、前水平アーム52eの両端に設けられた前支持部53c(図3)に揺動可能に軸支されている。また、側壁53b/53bの後端部は、左右の後アーム52a/52aの中央部同士を水平に架け渡す後支持部52hにより、底面53aの後支持部53d(図2)が載置されるようにして支持されている。通常は、バケット53の質量により、後支持部53dは、後支持部52hに押し付けられている。したがって、通常は、図3、図4に示すようにバケット53は、フレーム52と一体に回動する。
側壁53b/53bの前端には、連続するように開口側壁55aが設けられ、開口側壁55a/55aの前端は、側壁53b/53bの間隔より広く、船体4の幅と略同等の幅となっている。この開口側壁55a/55aの先端部と底面53aの先端部により開口部55が形成される。
図6は、バケット53の前側下端に配置された衝撃緩衝部材である底ローラ57の構成を示す斜視図である。
<貯蔵部>
貯蔵部6には、取込コンベア54と同様の構成の搬送コンベア60が配設されている。搬送コンベア60は、取込コンベア54により搬送された刈り取った水草をさらに後方に搬送する。この時、搬出部7が搬出の動作をしていないときには、搬送コンベア60により搬送された水草は、搬出部7との境界で搬送が停止され、この部分に水草が貯蔵されていく。
搬出部7は、船尾42から後方に突出するように形成された樋状の構成で、底面70aと、この底面70aの両側に形成された垂直な側壁70b/70bを備える。側壁70b/70bの前側下端には、その一端部が船体4に設けられた支持部(不図示)に軸支される軸部73が設けられ、搬出部7は、軸部73を回転中心として後部が上方に揺動可能に支持される。
<運転台>
運転台8は、貯蔵部6を左右に跨ぐように構成される。このため、搬送コンベア60が水草を搬送し、貯蔵することには差支えがない。運転台8の後部には、機械室9が設けられ、エンジンや油圧ポンプ(不図示)が収容される。機械室9の前方には、運転席81が設けられ、オペレータが着座する椅子が設けられるとともに、その前方には、油圧回路を制御する操作コラム82が操作可能に配置される。その前方には、安全のための安全柵83が配置されている。
図1、図2に示すように、船体4の上面45の右舷43及び左舷44には、推進用のパドル部2/2が配設される。パドル部2には、パドルホイール10が配設される。
図5(a)、(b)は、本発明の刈取ヘッドの衝撃吸収機構の詳細を示す側面図であり、図7(a)、(b)は本発明の刈取ヘッドの衝撃吸収機構の作用を示す模式図である。
図5(a)、図7(a)に示す通常時(すなわち、刈取ヘッド5の前側下端に配設された底ローラ57に後ろ向きに負荷がかかっていない場合。)には、重力により図5(a)の時計回りの矢印のようなモーメントM1を生じ、刈取ヘッド5のバケット53の下面の特定領域である後支持部53dが、フレーム52の後支持部52hに当接して支持されている。この状態は、フレーム52がヘッドシリンダ52fにより、昇降しても変化がない。
そして、前述のとおり、バケット53自体が揺動することで、エネルギーが減少する。
上記実施形態の水草刈取船によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態の水草刈取船1によれば、衝撃吸収機構を備えるため、刈取ヘッドの前側下端が水中障害物Bと衝突した場合でも、その衝撃を吸収して、干渉の影響を抑制することができる。
(3)また、変位したバケット53は、そのまま重力で元の位置に復帰するため、衝撃を吸収した後の処理も不要である。
(5)特に、衝撃緩衝部材である底ローラ57を備えたため、破損しやすい下刈刃56bを有効に保護することができる。
(7)また、小さな衝撃であれば、底ローラ57のローラ57a自体が弾性体として衝撃緩衝部材として機能するため、岸壁に係留した時や、岸辺の際を除草する場合など、軽い接触をする程度であれば、底ローラ57自体で衝撃を吸収することができる。
<特徴>
図8(a)、(b)は本発明の刈取ヘッドの衝撃吸収機構の作用を示す模式図である。第2実施形態の刈取ヘッドの衝撃吸収機構では、第1実施形態と刈取ヘッド5の構成が異なる点で相違し、他の構成は第1実施形態と共通するため、他の構成の説明は省略する。
刈取ヘッド5は、バケット53が、フレーム52に揺動可能に支持されるとともに、昇降手段であるフレーム52のヘッドシリンダ52fにより支持部51を支点に上下する点では共通する。
ここで、図8(b)に示す異常時(ここでいう「異常時」は、第1実施形態でいう主に後ろ向きの力がかかる「異常時」とは異なり、すなわち、水草刈取船1が左向きに運転しながら作業をしているときに、バケット53の下端に設けられた底ローラ57に、水底などの水中障害物Bなどと衝突したような場合に、主に下から上向きの衝撃を受けたような場合をいう。以下、第1実施形態の異常時を「第1の異常時」といい、第2実施形態の異常時を「第2の異常時」として区別することにする。)では、バケット53の前側下端に設けられた底ローラ57は、外力OFを受ける。
以上のような理由で、第2の実施形態の水草刈取船1であれば、刈取ヘッドの下端が水中障害物Bと衝突した場合でも、その衝撃を吸収して、干渉の影響を抑制することができる。
上記実施形態の水草刈取船によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態の水草刈取船1によれば、衝撃吸収機構を備えるため、刈取ヘッドの下端が水中障害物Bと衝突した場合でも、下からの衝撃を吸収して、干渉の影響を抑制することができる。
なお、上記第1及び第2実施形態は以下のように変更してもよい。
○第1実施形態と第2実施形態の発明は、同一の水草刈取船において、同時に実施することができる。
○推進手段は、パドルホイールのみに限定されるものではなく、スクリュー推進や風力推進、ウォータジェット推進などと組み合わせてもよい。
Claims (5)
- 船体と、
進行方向に向けて刈刃が配設された開口部を有する刈取ヘッドと、
前記船体の船首に設けられ、後端が軸支された前記刈取ヘッドを支持するとともに、当該刈取ヘッド前端部を上下に揺動させる昇降手段と、
刈り取った水草を開口部から後方に搬送する取込コンベアと、
前記船体を推進する推進手段と
を備えた水草刈取船において、
前記刈取ヘッドは
前記昇降手段に支持されるとともに、
前記昇降手段は、前記刈取ヘッドが重力で下降するのを規制するように支えるとともに、上昇する方向には規制しないで支持し、
当該刈取ヘッドの下端に上向きに負荷がかかっていない通常時には、当該刈取ヘッドが、前記昇降手段により支持され、
当該刈取ヘッドの下端に所定以上の上向きに負荷がかかった異常時に、当該刈取ヘッドが上昇するように揺動することで、前記負荷による衝撃を吸収することを特徴とする水草刈取船の刈取ヘッドの衝撃吸収機構。 - 船体と、
進行方向に向けて刈刃が配設された開口部を有する刈取ヘッドと、
前記船体の船首に設けられ、前記刈取ヘッドを支持するとともに、当該刈取ヘッド前端部を上下させる昇降手段と、
刈り取った水草を開口部から後方に搬送する取込コンベアと、
前記船体を推進する推進手段と
を備えた水草刈取船において、
前記刈取ヘッドは
前記昇降手段に揺動可能に支持されるとともに、
当該刈取ヘッドの前側下端に後ろ向きに負荷がかかっていない通常時には、当該刈取ヘッドの後部の下端が、前記昇降手段に重力により当接して支持され、
当該刈取ヘッドの前側下端に後ろ向きに所定以上の負荷がかかった異常時に、当該刈取ヘッドの後端部が上昇するように揺動することで、前記負荷による衝撃を吸収することを特徴とする請求項1に記載の水草刈取船の刈取ヘッドの衝撃吸収機構。 - 前記刈取ヘッドの前側下端に、衝撃緩衝部材が配設されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の水草刈取船の刈取ヘッドの衝撃吸収機構。
- 前記衝撃緩衝部材は、進行方向に直交する水平な軸線を中心に、回転可能に構成された底ローラからなることを特徴とする請求項3に記載の水草刈取船の刈取ヘッドの衝撃吸収機構。
- 請求項1~4のいずれか一項に記載の水草刈取船の刈取ヘッドの衝撃吸収機構を備えた水草刈取船。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018204483A JP7123751B2 (ja) | 2018-10-30 | 2018-10-30 | 水草刈取船の刈取ヘッドの衝撃吸収機構及び水草刈取船 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018204483A JP7123751B2 (ja) | 2018-10-30 | 2018-10-30 | 水草刈取船の刈取ヘッドの衝撃吸収機構及び水草刈取船 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020068701A JP2020068701A (ja) | 2020-05-07 |
JP7123751B2 true JP7123751B2 (ja) | 2022-08-23 |
Family
ID=70546901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018204483A Active JP7123751B2 (ja) | 2018-10-30 | 2018-10-30 | 水草刈取船の刈取ヘッドの衝撃吸収機構及び水草刈取船 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7123751B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112930851B (zh) * | 2021-01-29 | 2023-10-31 | 南京必通科技有限公司 | 一种水草切割压缩设备 |
CN114041355B (zh) * | 2021-10-29 | 2023-12-19 | 重庆市酉阳县桑竹农业开发有限责任公司 | 一种农业生产水草收集设备 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002084855A (ja) | 2000-09-13 | 2002-03-26 | Japan Lake & Canal Co Ltd | 水草刈取機 |
JP2006211911A (ja) | 2005-02-01 | 2006-08-17 | Hakatawan Kankyo Seibi Kk | 水生植物除去作業船 |
JP2016140301A (ja) | 2015-01-30 | 2016-08-08 | 菱農エンジニアリング株式会社 | 刈取作業船 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60194924U (ja) * | 1984-06-05 | 1985-12-25 | ゼニヤ海洋サ−ビス株式会社 | 藻刈り装置 |
JPH04349813A (ja) * | 1991-05-28 | 1992-12-04 | Yanmar Agricult Equip Co Ltd | 水草刈取作業船 |
-
2018
- 2018-10-30 JP JP2018204483A patent/JP7123751B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002084855A (ja) | 2000-09-13 | 2002-03-26 | Japan Lake & Canal Co Ltd | 水草刈取機 |
JP2006211911A (ja) | 2005-02-01 | 2006-08-17 | Hakatawan Kankyo Seibi Kk | 水生植物除去作業船 |
JP2016140301A (ja) | 2015-01-30 | 2016-08-08 | 菱農エンジニアリング株式会社 | 刈取作業船 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020068701A (ja) | 2020-05-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11001352B1 (en) | Vessel and system for removing refuse from a body of water | |
JP7123751B2 (ja) | 水草刈取船の刈取ヘッドの衝撃吸収機構及び水草刈取船 | |
JP6478668B2 (ja) | 刈取作業船 | |
EP0035520B1 (en) | Improvements in fishing vessels | |
NO168353B (no) | Analogifremgangsmaate for fremstilling av terapeutisk aktive n-(2'-aminofenyl)-benzamidderivater | |
JP2016016678A (ja) | 刈取作業船 | |
CN203528770U (zh) | 机械化水草打捞船 | |
JP4126049B2 (ja) | 水生植物除去作業船 | |
JP2008271840A (ja) | 根菜収穫機 | |
US3016864A (en) | Boat construction | |
US5069023A (en) | Aquatic vegetation harvester | |
JP2011101604A (ja) | 走行車両 | |
US2651874A (en) | Fishing vessel | |
CN203652074U (zh) | 小型水草打捞处置平台 | |
CN107878692B (zh) | 湖河草类植物清理装置 | |
JP7278746B2 (ja) | パドルホイール及びパドルホイールを備えた水草刈取船 | |
JP7083737B2 (ja) | パドルホイールの衝撃吸収構造及び水草刈取船 | |
CN207550438U (zh) | 湖河草类植物清理装置 | |
JP2543364Y2 (ja) | 水草刈取作業船 | |
US3469377A (en) | Apparatus for cutting marine plants | |
KR102038057B1 (ko) | 양식수산물용 작업선 | |
US5161354A (en) | Aquatic plant harvester | |
JP3286378B2 (ja) | 水草刈取船の刈取水草排出機構 | |
JP4126050B2 (ja) | 水生植物除去作業船 | |
JPS6119423A (ja) | コンベア付ロータリーカツター式水草回収船 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A80 | Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80 Effective date: 20181127 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210811 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220513 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220524 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220713 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220802 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220810 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7123751 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |