JP7123281B2 - 無線基地局、無線通信システム、制御回路、記憶媒体および無線通信方法 - Google Patents

無線基地局、無線通信システム、制御回路、記憶媒体および無線通信方法 Download PDF

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Description

本開示は、複数の無線基地局で無線通信システムを構築する無線基地局、無線通信システム、制御回路、記憶媒体および無線通信方法に関する。
従来、無線通信システムを構築する無線基地局は、無線基地局間の干渉の回避、無線端末がシームレスに通信対象とする無線基地局を切り替えるハンドオーバなどを実現するため、周辺の無線基地局との間で基準タイミングを時間的に同期する必要がある。基準タイミングとは、無線基地局間で無線信号の送信開始の基準となるタイミングである。無線基地局は、基準タイミングの同期として、各無線基地局が管理する時刻の同期を行うことも可能である。無線基地局は、TDMA(Time Division Multiple Access)方式を用いる無線通信サービスの他、周波数ホッピング、CDMA(Code Division Multiple Access)などのような時間および周波数を、複数の無線基地局間および無線端末間で共用する無線通信サービスにおいても、基準タイミングを同期し、互いの無線信号が衝突しないように無線信号を送信する必要がある。
無線基地局間で基準タイミングに大きなタイミング差がある場合、各無線基地局は、タイミング差が許容可能な値になるまで縮小するようにタイミング補正を行う必要がある。特許文献1には、無線基地局に接続する無線端末が、複数の無線基地局のタイムスロットを受信して受信タイミングの差を検出し、受信タイミング差が基準値から許容値以上外れた場合、無線基地局に対して補正情報を通知して無線基地局間のタイミング差を縮小する技術が開示されている。特許文献1では、無線端末が無線基地局間のタイミング補正の起点となっているが、無線基地局間で互いの無線信号を受信できる場合、無線基地局が実施することも可能である。
特開2008-160618号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、複数、特に3つ以上の異なる基準タイミングで無線信号を送信する無線基地局が存在する場合、無線基地局間の同期を収束させるために決定した基準値によっては、全ての無線基地局のタイミング補正が完了し、全ての無線基地局間の同期が確立するまでに時間がかかる場合がある、という問題があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、無線基地局間の同期確立までの時間を抑制可能な無線基地局を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示は、3以上の無線基地局を備える無線通信システムにおける第1の無線基地局である無線基地局である。無線基地局は、2以上の隣接無線基地局である第2の無線基地局から受信した、無線基地局間で無線信号の送信開始の基準となるタイミングである基準タイミングを同期するための基準信号を用いて、第1の無線基地局の基準タイミングと、第2の無線基地局の基準タイミングとのタイミング差を測定するタイミング差測定部と、2以上の第2の無線基地局と同期が確立していないときにタイミング差に基づいて、第1の無線基地局の基準タイミングと第2の無線基地局の基準タイミングとを同期させるための、第1の無線基地局の基準タイミングのタイミング補正量である第1のタイミング補正量、および第2の無線基地局の基準タイミングのタイミング補正量である第2のタイミング補正量を算出するタイミング補正制御部と、第2のタイミング補正量を第1の無線基地局から第2の無線基地局に通知する制御を行う基地局制御部と、を備える。タイミング補正制御部は、同期収束時の基準タイミングとなる第1の無線基地局または第2の無線基地局を決定し、または第1の無線基地局および2以上の第2の無線基地局の基準タイミングの中央値を同期収束時の基準タイミングとして決定し、第1の無線基地局の基準タイミングと同期収束時の基準タイミングとの差分から第1のタイミング補正量を算出し、第2の無線基地局の基準タイミングと同期収束時の基準タイミングとの差分から第2のタイミング補正量を算出し、第1のタイミング補正量に基づいて第1の無線基地局の基準タイミングの補正を行うことを特徴とする。
本開示に係る無線基地局は、無線基地局間の同期確立までの時間を抑制できる、という効果を奏する。
本実施の形態に係る無線通信システムの構成例を示す図 本実施の形態に係る無線基地局の構成例を示すブロック図 本実施の形態に係る無線通信システムにおいて無線基地局の動作を説明するための例を示す図 本実施の形態に係る無線通信システムにおいて図3に示す状況から領域51-2に置局される無線基地局が稼働を再開した状況を示す図 本実施の形態に係る無線通信システムにおいて領域が異なる各無線基地局の基準タイミングの関係の例を示す図 本実施の形態に係る無線通信システムの無線基地局による基準タイミングのタイミング補正の例を示す第1の図 本実施の形態に係る無線基地局が複数の無線基地局から異なる基準タイミングを持つ基準信号を受信した場合に無線基地局間同期を確立する動作を示すフローチャート 本実施の形態に係る無線通信システムの無線基地局による基準タイミングのタイミング補正の例を示す第2の図 本実施の形態に係る無線通信システムの無線基地局による基準タイミングのタイミング補正の例を示す第3の図 本実施の形態に係るタイミング補正量を受信した無線基地局の動作を示すフローチャート 本実施の形態に係る無線基地局が備える処理回路をプロセッサおよびメモリで実現する場合の処理回路の構成例を示す図 本実施の形態に係る無線基地局が備える処理回路を専用のハードウェアで構成する場合の処理回路の例を示す図
以下に、本開示の実施の形態に係る無線基地局、無線通信システム、制御回路、記憶媒体および無線通信方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの開示が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、本実施の形態に係る無線通信システム1の構成例を示す図である。無線通信システム1は、複数の無線基地局11-1~11-12を備える。以降の説明において、無線基地局11-1~11-12を区別する必要がない場合、単に無線基地局11と称する。無線基地局11は、近隣に在圏する図示しない無線端末と通信を行い、通信サービスを提供する。
無線基地局11は、隣接する無線基地局11との間で、無線基地局間同期に関わる基準信号12を送受信する。基準信号12は、無線基地局間で無線信号の送信開始の基準となるタイミングである基準タイミングを同期するための無線信号である。無線通信システム1では、各無線基地局11が、基準信号12を送受信することによって、互いの無線信号送信タイミングに関わる基準タイミングを把握し、無線基地局間同期が確立するようにタイミング補正を行い、無線基地局間同期を確立する。基準信号12は、無線基地局間同期のための専用の無線信号であってもよいし、無線基地局間または無線基地局11と無線端末との間の通信で使用される無線信号、ビーコンなどであってもよい。以降の説明において、自無線基地局のことを第1の無線基地局と称することがある。また、隣接する無線基地局11のことを第2の無線基地局と称することがある。
図2は、本実施の形態に係る無線基地局11の構成例を示すブロック図である。無線基地局11は、アンテナ21と、無線通信部22と、基地局制御部23と、タイミング差測定部24と、タイミング補正制御部25と、を備える。
アンテナ21は、無線信号を空中に放射して送信し、空中から伝搬されてきた無線信号を受信する。
無線通信部22は、アンテナ21で受信された無線信号に対して復調処理、復号処理などを行う。また、無線通信部22は、基地局制御部23から取得した送信データに対して符号化処理、変調処理などを行う。
基地局制御部23は、無線基地局11の外部にあって無線基地局11を制御する図示しない無線基地局制御局と、有線ネットワークを介して接続している。基地局制御部23は、有線ネットワークを介して無線基地局制御局から取得した情報を、無線通信部22へ出力する。基地局制御部23は、無線通信部22で復調処理、復号処理などが行われて得られた情報を、有線ネットワークを介して無線基地局制御局へ出力する。また、基地局制御部23は、無線通信部22が無線信号の送信を開始する基準となる基準タイミングまたは時刻を無線通信部22に対して制御する機能を有する。
タイミング差測定部24は、アンテナ21で受信され無線通信部22で復調処理、復号処理などが行われた無線基地局間同期に関わる基準信号12の受信タイミングと、自無線基地局の無線信号の送信タイミングとの差を測定する。すなわち、タイミング差測定部24は、隣接無線基地局である第2の無線基地局から受信した、無線基地局間で無線信号の送信開始の基準となるタイミングである基準タイミングを同期するための基準信号12を用いて、第2の無線基地局の基準タイミングと、第1の無線基地局の基準タイミングとのタイミング差を測定する。
タイミング補正制御部25は、タイミング差測定部24で測定された無線基地局間の基準タイミング差に基づいて、無線基地局間同期の基準となる基準タイミングを決定し、第1の無線基地局の第1のタイミング補正量および第2の無線基地局の第2のタイミング補正量を算出する。第1の無線基地局の第1のタイミング補正量は、第1の無線基地局の基準タイミングと第2の無線基地局の基準タイミングとを同期させるための、第1の無線基地局の基準タイミングのタイミング補正量である。第2の無線基地局の第2のタイミング補正量は、第1の無線基地局の基準タイミングと第2の無線基地局の基準タイミングとを同期させるための、第2の無線基地局の基準タイミングのタイミング補正量である。
基地局制御部23は、タイミング補正制御部25で算出された第2の無線基地局の第2のタイミング補正量を、第2の無線基地局に通知する制御を行う。
つづいて、無線基地局11の動作について説明する。図3は、本実施の形態に係る無線通信システム1において無線基地局11の動作を説明するための例を示す図である。図3に示すように、無線基地局11-1~11-3は領域51-1に置局され、無線基地局11-4~11-6は領域51-2に置局され、無線基地局11-7~11-9は領域51-3に置局され、無線基地局11-10~11-12は領域51-4に置局されている。領域51-1~51-4は、置局時にあらかじめ決定されているものであってもよい。領域51-1~51-4に置局される無線基地局11の台数については、1台以上であればよく、特に制限されない。以降の説明において、領域51-1~51-4を区別しない場合、領域51と称することがある。
図3に示す例は、領域51-2に置局される無線基地局11-4~11-6が、メンテナンス、障害などの理由で稼働を停止している状況とする。図3に示す状況の場合、領域51-1,51-3,51-4に置局されている無線基地局11は、それぞれの周辺の無線基地局11と無線基地局間同期を行って稼働する。すなわち、無線基地局11は、領域51間では必ずしも無線基地局間同期は確立せず、それぞれ領域51内で独立した基準タイミングを用いて無線信号の送信開始タイミングを決定する。領域51-1,51-3,51-4は、それぞれ一定以上の距離で離れている。そのため、無線通信システム1では、各領域51に置局される無線基地局11が独立した基準タイミングを用いて無線通信を実施していたとしても、干渉は発生せず、無線端末の移動によるハンドオーバが実行されることはない。
図4は、本実施の形態に係る無線通信システム1において図3に示す状況から領域51-2に置局される無線基地局11-4~11-6が稼働を再開した状況を示す図である。無線基地局11-4~11-6は、稼働を再開すると、隣接する無線基地局11の基準信号12を受信し、自無線基地局の基準タイミングを生成し、基準信号12の送受信を開始する。図4に示すように、領域51-2に置局される無線基地局11は、領域51-1,51-3,51-4に置局される無線基地局11と隣接する。領域51-1,51-3,51-4には、それぞれの領域51の基準信号12に基づいた基準タイミングで動作する無線基地局11が混在する可能性がある。
領域51-2に置局される無線基地局11と、領域51-1,51-3,51-4に置局される無線基地局11との間で、基準信号12のタイミング差、すなわち基準タイミングのタイミング差がない場合、全ての無線基地局11が無線基地局間同期することができる。しかしながら、前述のとおり、領域51-1,51-3,51-4に置局される無線基地局11は、それぞれ独立した基準タイミングで無線信号の送信をしている。そのため、領域51-2に置局される無線基地局11-4,11-5,11-6は、それぞれ異なる基準タイミングで無線信号を送信する可能性がある。
無線基地局11-4,11-5,11-6が領域51-1,51-3,51-4に置局されるいずれかの無線基地局11の基準タイミングで無線信号の送信を開始するかは、稼働開始後に最初に受信できた基準信号12による。本実施の形態では、一例として、領域51-2に置局される無線基地局11-4~11-6のうち、無線基地局11-4が、領域51-1の無線基地局11-3が送信する基準信号12を最も早く受信したものとする。また、無線基地局11-5,11-6は、無線基地局11-4が送信する基準信号12を、無線基地局11-7,11-10が送信する基準信号12よりも先に受信したものとする。すなわち、図4では、無線基地局11-1~11-6は、同じ基準タイミングを用いて無線信号の送信を実施している状況にある。このような状況において、無線基地局11-6は、無線基地局11-7,11-10から異なる基準タイミングを持つ基準信号12を受信することになり、同一の無線通信システム1において異なる基準タイミングを持つ無線基地局11が存在することを認識する。
図5は、本実施の形態に係る無線通信システム1において領域51が異なる各無線基地局11の基準タイミングの関係の例を示す図である。図5において矢印で示される基準タイミング71,72,73は各無線基地局11の基準タイミングを表しており、相対的な時間差、すなわちタイミング差を持つことを示している。図5の例では、無線基地局11-6の基準タイミングが基準タイミング71であり、無線基地局11-7の基準タイミングが基準タイミング72であり、無線基地局11-10の基準タイミングが基準タイミング73であるとする。図5のような状況において、各無線基地局11は、各無線基地局11の基準タイミング71~73のタイミング差が縮小するように基準タイミングのタイミング補正を行う必要がある。
図6は、本実施の形態に係る無線通信システム1の無線基地局11による基準タイミングのタイミング補正の例を示す第1の図である。図6は、無線基地局11-6が、無線基地局11-7,11-10に対して、自無線基地局の基準タイミングに近づくようにタイミング補正量を通知した例を示している。具体的には、無線基地局11-6は、無線基地局11-7に対してタイミング補正量81を通知し、無線基地局11-10に対してタイミング補正量82を通知する。無線基地局11-6は、タイミング補正量の通知方法について、無線信号を用いた無線通信で行ってもよいし、各無線基地局11が接続する有線ネットワーク経由による有線通信で行ってもよい。具体的には、無線基地局11-6において、基地局制御部23は、無線通信または有線通信を用いて、第2のタイミング補正量を第2の無線基地局に通知する制御を行う。
図6に示すように、無線基地局11-7,11-10のタイミング補正量81,82は非常に大きくなる。無線基地局11-7,11-10は、通信中の無線端末が存在する場合、タイミング補正を無線端末との通信に影響がない範囲で微量ずつ行うこととなる。この場合、無線通信システム1では、無線基地局11-7,11-10においてタイミング補正が完了するまでに大幅な時間がかかり、無線基地局間同期が完了するまでの時間が延伸してしまう。これは、事前に無線基地局間同期の基準となる基準タイミングを持つ無線基地局11を設定していた場合などに発生する。
そのため、本実施の形態では、異なる複数の基準タイミングを持つ基準信号12を受信した無線基地局11-6は、無線基地局間同期確立までの時間が短くなるように収束する基準タイミングを決定する。図7は、本実施の形態に係る無線基地局11が複数の無線基地局11から異なる基準タイミングを持つ基準信号12を受信した場合に無線基地局間同期を確立する動作を示すフローチャートである。無線基地局11-6は、隣接する無線基地局11-7,11-10から基準信号12を受信すると(ステップS11)、異なる基準タイミングを持つ基準信号12を受信したか否かを判定する(ステップS12)。異なる基準タイミングを持つ基準信号12を受信しなかった場合(ステップS12:No)、無線基地局11-6は、無線基地局間同期を確立する動作を終了する。
異なる基準タイミングを持つ基準信号12を受信した場合(ステップS12:Yes)、無線基地局11-6は、受信した各基準信号12の基準タイミングを比較し、基準信号12の基準タイミングの差が無線基地局間同期を確立するための許容値以上か否かを判定する(ステップS13)。許容値とは、無線通信の物理層の性能、無線通信における無線信号間での干渉を防ぐために設けるガードタイムなどから無線通信システム1の設計時に決定される値である。無線基地局11-6は、あらかじめ許容値の情報を保持している。基準信号12の基準タイミングの差が無線基地局間同期を確立するための許容値未満の場合(ステップS13:No)、無線基地局11-6は、無線基地局間同期が確立しているとして、無線基地局間同期を確立する動作を終了する。
基準信号12の基準タイミングの差が無線基地局間同期を確立するための許容値以上の場合(ステップS13:Yes)、無線基地局11-6は、無線基地局間同期が確立していないとして、タイミング補正を行った結果収束する基準タイミング、すなわち同期収束時の基準タイミングまたは基準となる基準タイミングを持つ無線基地局11を決定する(ステップS14)。
図8は、本実施の形態に係る無線通信システム1の無線基地局11による基準タイミングのタイミング補正の例を示す第2の図である。図8は、異なる基準タイミングを持つ無線基地局11のうち、いずれかの無線基地局11の基準タイミングに収束させる例を示している。図8は、具体的に、全ての無線基地局11の基準タイミングが、無線基地局11-7の基準タイミング72になるように基準タイミングを補正する例を示している。具体的には、無線基地局11-6において、タイミング補正制御部25は、第1のタイミング補正量および第2のタイミング補正量の合計値が最小となるように、同期収束時の基準となる基準タイミングを決定する。タイミング補正制御部25は、同期収束時の基準となる基準タイミングとして、第1の無線基地局の基準タイミングまたは第2の無線基地局の基準タイミングのいずれかを選択する。これにより、無線基地局11-6は、図6に示すタイミング補正量81,82の合計値と比較して、図8に示すタイミング補正量101,102の合計値を小さくすることができる。従って、無線基地局11-6は、各無線基地局11の基準タイミングのタイミング補正が完了するまでの時間を短縮することができる。
図9は、本実施の形態に係る無線通信システム1の無線基地局11による基準タイミングのタイミング補正の例を示す第3の図である。図9は、同期収束時の基準タイミングの例を示している。図9は、図8に示すように基準となる基準タイミングを持つ無線基地局11を選択するのではなく、同期収束時の基準タイミング111として、基準タイミング71~73の中央値を設定した例を示している。この場合、無線基地局11-6,11-7,11-10のタイミング補正量は、それぞれタイミング補正量112,113,114となる。具体的には、無線基地局11-6において、タイミング補正制御部25は、最もタイミング差の大きい2つの無線基地局11の基準タイミングの中央値のタイミングを、同期収束時の基準となる基準タイミングとして決定する。これにより、無線基地局11-6は、図8に示すタイミング補正量101,102の合計値と比較して、図9に示すタイミング補正量112,113,114の合計値は大きくなるが、図8に示す最大のタイミング補正量102よりも、図9に示す最大のタイミング補正量112,113を小さくすることができる。従って、無線基地局11-6は、各無線基地局11が並行してタイミング補正を行うことを考慮すると、各無線基地局11の基準タイミングのタイミング補正が完了するまでの時間をさらに短縮することができる。
なお、無線基地局11-6は、ステップS14の動作において、同期収束時の基準タイミングまたは基準となる基準タイミングを持つ無線基地局11を決定するとともに、無線基地局11-6を含む各無線基地局11のタイミング補正量を算出することになる。
無線基地局11-6は、自無線基地局において基準タイミングのタイミング補正が必要な場合(ステップS15:Yes)、自無線基地局の基準タイミングのタイミング補正を行う(ステップS16)。無線基地局11-6は、無線基地局11-6において基準タイミングのタイミング補正が不要な場合(ステップS15:No)、またはステップS16の動作後、隣接する無線基地局11に対してタイミング補正量を通知する(ステップS17)。具体的には、無線基地局11-6は、無線基地局11-7,11-10に対してタイミング補正量を通知する。また、無線基地局11-6は、無線基地局11-6の基準タイミングを補正した場合、無線基地局11-5にもタイミング補正量を通知する。無線基地局11-6は、タイミング補正量の通知方法について、前述のように、無線通信で行ってもよいし、無線基地局11間で接続されている有線ネットワークを介して有線通信で行ってもよい。
また、無線基地局11-6は、タイミング補正量を通知する際、基準タイミングを決定する上で考慮した無線基地局11の台数を合わせて通知する。無線基地局11-6が無線基地局11-7,11-10に対してタイミング補正量を通知する場合の無線基地局11の台数は3となる。具体的には、無線基地局11-6において、タイミング補正制御部25は、第1のタイミング補正量および第2のタイミング補正量を決定する際に考慮した無線基地局の台数を基地局制御部23へ通知する。基地局制御部23は、第2のタイミング補正量とともに、無線基地局の台数を第2の無線基地局へ通知する。
無線基地局11-5,11-7,11-10は、通知されたタイミング補正量に基づいて自無線基地局の基準タイミングを補正する。無線基地局11-5,11-7,11-10は、補正を開始する前に自無線基地局と同じ基準タイミングで無線信号を送信している無線基地局11、例えば、無線基地局11-7であれば無線基地局11-8に対して、基準タイミングの補正を実行する。または、無線基地局11-5,11-7,11-10は、自無線基地局のフレームタイミングを微量ずつ補正してもよい。無線基地局11-5,11-7,11-10は、自無線基地局が送信する基準信号12を受信する隣接する無線基地局11において受信タイミングがずれることで、隣接する無線基地局11の基準タイミングを自律的に補正させることができる。
ここで、無線基地局11-7,11-10は、図3に示すように、無線基地局11-6の基準信号12を受信し、図7に示すフローチャートに従って自無線基地局の基準タイミングと比較を行い、無線基地局11-6に対してタイミング補正量を通知することが考えられる。前述のように、各無線基地局11は、タイミング補正量を通知する際、タイミング補正量を決定する上で考慮した無線基地局11の台数を合わせて通知している。各無線基地局11は、既に隣接する無線基地局11に対して基準信号12を送信した後、隣接する無線基地局11からタイミング補正量が通知された場合、隣接する無線基地局11から通知された無線基地局11の台数と、自無線基地局がタイミング補正量を決定した際に考慮した無線基地局11の台数との比較を行う。無線基地局11は、無線基地局11の台数を比較した結果、通知されたタイミング補正量に含まれる無線基地局11の台数が大きい場合、通知されたタイミング補正量に従ってタイミング補正を行う。
本実施の形態では、無線基地局11-7,11-10は、無線基地局11-6から無線基地局11の台数として3台が通知される。無線基地局11-7,11-10は、無線基地局11-6に通知したタイミング補正量は自無線基地局と無線基地局11-6しか考慮していないため、考慮した無線基地局11の台数は2台になる。無線基地局11-6から通知される無線基地局11の台数の方が、無線基地局11-7,11-10で考慮した無線基地局11の台数よりも多い。そのため、無線基地局11-7,11-10は、無線基地局11-6から通知されたタイミング補正量に従って基準タイミングのタイミング補正を行う。
図10は、本実施の形態に係るタイミング補正量を受信した無線基地局11-7,11-10の動作を示すフローチャートである。無線基地局11-7,11-10は、隣接する無線基地局11-6から、タイミング補正量を受信する(ステップS21)。無線基地局11-7,11-10は、隣接する無線基地局11-6へタイミング補正量を通知したか否かを判定する(ステップS22)。隣接する無線基地局11-6へタイミング補正量を通知した場合(ステップS22:Yes)、無線基地局11-7,11-10は、タイミング補正量とともに通知された無線基地局11の台数の情報と自無線基地局で考慮した無線基地局11の台数とを比較する(ステップS23)。タイミング補正量とともに通知された無線基地局11の台数の方が多い場合(ステップS23:Yes)、または隣接する無線基地局11-6へタイミング補正量を通知していない場合(ステップS22:No)、無線基地局11-7,11-10は、通知されたタイミング補正量に基づいて自無線基地局の基準タイミングのタイミング補正を行う(ステップS24)。タイミング補正量とともに通知された無線基地局11の台数の方が少ない場合(ステップS23:No)、自無線基地局の基準タイミングを補正することなく動作を終了する。
無線基地局11-6についても同様である。具体的には、無線基地局11-6において、基地局制御部23は、第2のタイミング補正量を第2の無線基地局に通知し、第2の無線基地局から第2の無線基地局で決定された第1のタイミング補正値が通知された場合、無線基地局11の台数に基づいて、無線基地局11の数の多い方のタイミング補正量を採用する。
なお、本実施の形態では、無線基地局11-6が、隣接する無線基地局11として2つの無線基地局11、具体的には、無線基地局11-7,11-10から異なる基準タイミングを持つ基準信号12を受信する場合について説明したが、一例であり、これに限定されない。本実施の形態は、無線基地局11において、3つ以上の隣接する無線基地局11から異なる基準タイミングを持つ基準信号12を受信する場合にも適用可能である。
つづいて、無線基地局11のハードウェア構成について説明する。無線基地局11において、アンテナ21はアンテナ素子である。無線通信部22は、無線通信用の高周波回路、変復調回路などを有する無線通信モジュールである。基地局制御部23、タイミング差測定部24、およびタイミング補正制御部25は処理回路により実現される。処理回路は、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサおよびメモリであってもよいし、専用のハードウェアであってもよい。処理回路は制御回路とも呼ばれる。
図11は、本実施の形態に係る無線基地局11が備える処理回路をプロセッサおよびメモリで実現する場合の処理回路90の構成例を示す図である。図11に示す処理回路90は制御回路であり、プロセッサ91およびメモリ92を備える。処理回路90がプロセッサ91およびメモリ92で構成される場合、処理回路90の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ92に格納される。処理回路90では、メモリ92に記憶されたプログラムをプロセッサ91が読み出して実行することにより、各機能を実現する。すなわち、処理回路90は、無線基地局11の処理が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ92を備える。このプログラムは、処理回路90により実現される各機能を無線基地局11に実行させるためのプログラムであるともいえる。このプログラムは、プログラムが記憶された記憶媒体により提供されてもよいし、通信媒体など他の手段により提供されてもよい。
上記プログラムは、タイミング差測定部24が、隣接無線基地局である第2の無線基地局から受信した、無線基地局間で無線信号の送信開始の基準となるタイミングである基準タイミングを同期するための基準信号12を用いて、第1の無線基地局の基準タイミングと、第2の無線基地局の基準タイミングとのタイミング差を測定する第1のステップと、タイミング補正制御部25が、タイミング差に基づいて、第1の無線基地局の基準タイミングと第2の無線基地局の基準タイミングとを同期させるための、第1の無線基地局の基準タイミングのタイミング補正量である第1のタイミング補正量、および第2の無線基地局の基準タイミングのタイミング補正量である第2のタイミング補正量を算出する第2のステップと、基地局制御部23が、第2のタイミング補正量を第2の無線基地局に通知する制御を行う第3のステップと、を無線基地局11に実行させるプログラムであるとも言える。
ここで、プロセッサ91は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはDSP(Digital Signal Processor)などである。また、メモリ92は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、またはDVD(Digital Versatile Disc)などが該当する。
図12は、本実施の形態に係る無線基地局11が備える処理回路を専用のハードウェアで構成する場合の処理回路93の例を示す図である。図12に示す処理回路93は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。処理回路については、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。このように、処理回路は、専用のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、無線基地局11は、隣接する無線基地局11から基準信号12を受信し、基準タイミングの差が許容値以上の場合、自無線基地局を含めた各無線基地局11のタイミング補正量の総和が最小となるように、基準タイミングを決定することとした。これにより、無線通信システム1は、無線通信システム1内に置局される無線基地局11間の時間的な同期を迅速に確立することができる。無線通信システム1は、各無線基地局11間の同期確立までの時間を抑制することができる。
なお、背景技術でも記載したように、無線基地局11は、基準タイミングの同期として、各無線基地局11が管理する時刻の同期を行うことも可能である。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 無線通信システム、11,11-1~11-12 無線基地局、12 基準信号、21 アンテナ、22 無線通信部、23 基地局制御部、24 タイミング差測定部、25 タイミング補正制御部、51-1~51-4 領域。

Claims (12)

  1. 3以上の無線基地局を備える無線通信システムにおける第1の無線基地局である無線基地局であって、
    2以上の隣接無線基地局である第2の無線基地局から受信した、無線基地局間で無線信号の送信開始の基準となるタイミングである基準タイミングを同期するための基準信号を用いて、前記第1の無線基地局の基準タイミングと、前記第2の無線基地局の基準タイミングとのタイミング差を測定するタイミング差測定部と、
    2以上の前記第2の無線基地局と同期が確立していないときに前記タイミング差に基づいて、前記第1の無線基地局の基準タイミングと前記第2の無線基地局の基準タイミングとを同期させるための、前記第1の無線基地局の基準タイミングのタイミング補正量である第1のタイミング補正量、および前記第2の無線基地局の基準タイミングのタイミング補正量である第2のタイミング補正量を算出するタイミング補正制御部と、
    前記第2のタイミング補正量を前記第1の無線基地局から前記第2の無線基地局に通知する制御を行う基地局制御部と、
    を備え
    前記タイミング補正制御部は、同期収束時の基準タイミングとなる前記第1の無線基地局または前記第2の無線基地局を決定し、または前記第1の無線基地局および2以上の前記第2の無線基地局の基準タイミングの中央値を前記同期収束時の基準タイミングとして決定し、前記第1の無線基地局の基準タイミングと前記同期収束時の基準タイミングとの差分から前記第1のタイミング補正量を算出し、前記第2の無線基地局の基準タイミングと前記同期収束時の基準タイミングとの差分から前記第2のタイミング補正量を算出し、前記第1のタイミング補正量に基づいて前記第1の無線基地局の基準タイミングの補正を行う、
    ことを特徴とする無線基地局。
  2. 前記タイミング補正制御部は、前記第1のタイミング補正量および前記第2のタイミング補正量の合計値が最小となるように、同期収束時の基準となる基準タイミングを決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線基地局。
  3. 前記タイミング補正制御部は、前記合計値が最小となる基準タイミングとして、前記第1の無線基地局の基準タイミングまたは前記第2の無線基地局の基準タイミングのいずれかを選択する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線基地局。
  4. 前記タイミング補正制御部は、最もタイミング差の大きい2つの無線基地局の基準タイミングの中央値のタイミングを、同期収束時の基準となる基準タイミングとして決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線基地局。
  5. 前記基地局制御部は、無線通信または有線通信を用いて、前記第2のタイミング補正量を前記第2の無線基地局に通知する制御を行う、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の無線基地局。
  6. 前記タイミング補正制御部は、前記第1のタイミング補正量および前記第2のタイミング補正量を決定する際に考慮した無線基地局の台数を前記基地局制御部へ通知し、
    前記基地局制御部は、前記第2のタイミング補正量とともに、前記無線基地局の台数を前記第2の無線基地局へ通知する、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の無線基地局。
  7. 前記基地局制御部は、前記第2のタイミング補正量を前記第2の無線基地局に通知し、前記第2の無線基地局から前記第2の無線基地局で決定された第1のタイミング補正値が通知された場合、前記無線基地局の台数に基づいて、無線基地局の数の多い方のタイミング補正量を採用する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の無線基地局。
  8. 前記基準タイミングの同期として、各無線基地局が管理する時刻の同期を行う、
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の無線基地局。
  9. 請求項1から8のいずれか1つに記載の無線基地局を複数備えることを特徴とする無線通信システム。
  10. 3以上の無線基地局を備える無線通信システムにおける第1の無線基地局である無線基地局を制御する制御回路であって、
    2以上の隣接無線基地局である第2の無線基地局から受信した、無線基地局間で無線信号の送信開始の基準となるタイミングである基準タイミングを同期するための基準信号を用いて、前記第1の無線基地局の基準タイミングと、前記第2の無線基地局の基準タイミングとのタイミング差の測定、
    2以上の前記第2の無線基地局と同期が確立していないときに前記タイミング差に基づいて、前記第1の無線基地局の基準タイミングと前記第2の無線基地局の基準タイミングとを同期させるための、前記第1の無線基地局の基準タイミングのタイミング補正量である第1のタイミング補正量、および前記第2の無線基地局の基準タイミングのタイミング補正量である第2のタイミング補正量の算出において、同期収束時の基準タイミングとなる前記第1の無線基地局または前記第2の無線基地局を決定し、または前記第1の無線基地局および2以上の前記第2の無線基地局の基準タイミングの中央値を前記同期収束時の基準タイミングとして決定し、前記第1の無線基地局の基準タイミングと前記同期収束時の基準タイミングとの差分から前記第1のタイミング補正量を算出し、前記第2の無線基地局の基準タイミングと前記同期収束時の基準タイミングとの差分から前記第2のタイミング補正量を算出し、前記第1のタイミング補正量に基づいて前記第1の無線基地局の基準タイミングの補正
    前記第2のタイミング補正量を前記第1の無線基地局から前記第2の無線基地局に通知する制御、
    を無線基地局に実施させることを特徴とする制御回路。
  11. 3以上の無線基地局を備える無線通信システムにおける第1の無線基地局である無線基地局を制御するプログラムを記憶した記憶媒体であって、
    前記プログラムは、
    2以上の隣接無線基地局である第2の無線基地局から受信した、無線基地局間で無線信号の送信開始の基準となるタイミングである基準タイミングを同期するための基準信号を用いて、前記第1の無線基地局の基準タイミングと、前記第2の無線基地局の基準タイミングとのタイミング差の測定、
    2以上の前記第2の無線基地局と同期が確立していないときに前記タイミング差に基づいて、前記第1の無線基地局の基準タイミングと前記第2の無線基地局の基準タイミングとを同期させるための、前記第1の無線基地局の基準タイミングのタイミング補正量である第1のタイミング補正量、および前記第2の無線基地局の基準タイミングのタイミング補正量である第2のタイミング補正量の算出において、同期収束時の基準タイミングとなる前記第1の無線基地局または前記第2の無線基地局を決定し、または前記第1の無線基地局および2以上の前記第2の無線基地局の基準タイミングの中央値を前記同期収束時の基準タイミングとして決定し、前記第1の無線基地局の基準タイミングと前記同期収束時の基準タイミングとの差分から前記第1のタイミング補正量を算出し、前記第2の無線基地局の基準タイミングと前記同期収束時の基準タイミングとの差分から前記第2のタイミング補正量を算出し、前記第1のタイミング補正量に基づいて前記第1の無線基地局の基準タイミングの補正
    前記第2のタイミング補正量を前記第1の無線基地局から前記第2の無線基地局に通知する制御、
    を無線基地局に実施させることを特徴とする記憶媒体。
  12. 3以上の無線基地局を備える無線通信システムにおける第1の無線基地局である無線基地局の無線通信方法であって、
    タイミング差測定部が、2以上の隣接無線基地局である第2の無線基地局から受信した、無線基地局間で無線信号の送信開始の基準となるタイミングである基準タイミングを同期するための基準信号を用いて、前記第1の無線基地局の基準タイミングと、前記第2の無線基地局の基準タイミングとのタイミング差を測定する第1のステップと、
    タイミング補正制御部が、2以上の前記第2の無線基地局と同期が確立していないときに前記タイミング差に基づいて、前記第1の無線基地局の基準タイミングと前記第2の無線基地局の基準タイミングとを同期させるための、前記第1の無線基地局の基準タイミングのタイミング補正量である第1のタイミング補正量、および前記第2の無線基地局の基準タイミングのタイミング補正量である第2のタイミング補正量を算出する第2のステップと、
    基地局制御部が、前記第2のタイミング補正量を前記第1の無線基地局から前記第2の無線基地局に通知する制御を行う第3のステップと、
    を含み、
    前記第2のステップにおいて、前記タイミング補正制御部は、同期収束時の基準タイミングとなる前記第1の無線基地局または前記第2の無線基地局を決定し、または前記第1の無線基地局および2以上の前記第2の無線基地局の基準タイミングの中央値を前記同期収束時の基準タイミングとして決定し、前記第1の無線基地局の基準タイミングと前記同期収束時の基準タイミングとの差分から前記第1のタイミング補正量を算出し、前記第2の無線基地局の基準タイミングと前記同期収束時の基準タイミングとの差分から前記第2のタイミング補正量を算出し、前記第1のタイミング補正量に基づいて前記第1の無線基地局の基準タイミングの補正を行う、
    ことを特徴とする無線通信方法。
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