JP2018093362A - 通信制御装置、無線通信装置及び遅延調整方法 - Google Patents

通信制御装置、無線通信装置及び遅延調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】受信信号劣化の発生を低減する通信制御装置、無線通信装置及び遅延調整方法を提供する。
【解決手段】CPRIインタフェース111〜113は、複数のBBU21〜23から信号を取得する。タイミング抽出部121〜123は、CPRIインタフェース111〜113により取得された各信号に応じて各BBU21〜23に対応する送信及び受信の切替タイミングを取得する。遅延制御部131〜133は、各切替タイミングが互いに同期する切替タイミングに補正する。CPRIインタフェース141〜143は、切替タイミングが補正された各信号を、各信号の送信元のBBU21〜23に対応するRRH31〜33に転送する。
【選択図】図5

Description

本発明は、通信制御装置、無線通信装置及び遅延調整方法に関する。
従来の移動通信システムであるW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)やLTE−FDD(Long Term Evolution Frequency Division Duplex)方式では、送受信時に異なる周波数が用いられる。そして、そのような移動通信システムでは、送信信号の受信信号への干渉による受信性能劣化を考慮した周波数帯を送受信時の周波数帯として使用している。また、各事業者において使用する周波数が異なる。そのため、事業者間での信号の干渉も発生しない。そのため、従来、各事業者は、ベースバンドユニットと無線装置のインタフェースのタイミング同期をとるだけであり、各事業者間において信号の送受信の同期を取ることは行っていなかった。
これに対して、近年トラフィック量の増大が見込まれ、その対応として移動体通信の基地局装置において、上りと下りで同じ周波数を時分割して送受信するTDD(Time Division Duplex)方式の導入が増えている。TDD方式では、基地局装置が信号を受信する期間と信号を送信する期間とが交互に到来する。
TDD方式では、送受信周波数として同一周波数が使用される。さらに、同一周波数帯内において、各事業者が隣接した周波数を用いることが考えられる。そのため、従来のように事業者間の信号の送受信のタイミングが非同期である場合、事業者間で信号の送信と受信が重なるタイミングが発生することが考えられる。
例えば、事業者A〜Cが存在し、事業者AとBとは信号の送受信のタイミングが一致しているが、事業者Cの信号の送受信のタイミングが事業者A及びBとは異なる場合を考える。この場合、事業者Cの基地局装置の信号の受信タイミングで、事業者A及びBの基地局装置が信号を送信することが考えられる。逆に、事業者A及びBの基地局装置の信号の受信タイミングで、事業者Cの基地局装置が信号を送信することが考えられる。
複数の無線装置を使用する技術として、複数のリモート無線ユニットと中央チャネル処理メインユニットとの間でデジタル無線信号をSDH(Synchronous Digital Hierarchy)及びOTN(Optical Transport Network)を使用して伝送する従来技術がある。
また、基地局間の同期を確立する技術として、他の基地局装置から送信された識別情報及び同期の階層レベルの情報を用いて送信元の基地局装置との間で同期を確立する従来技術がある。また、同期モードの場合に、基地局装置が、基準局から制御信号を受信し、受信した制御信号の位置を基に同期を確立する従来技術がある。
特表2008−506321号公報 特開2011−10349号公報 特開2005−79869号公報
しかしながら、TDDのように信号の送受信において同一の周波数帯を用いる状態で、信号の送信と受信が重なるタイミングが発生した場合、送信出力の干渉により、信号を受信する基地局装置において大きな受信信号劣化が発生するおそれがある。例えば、事業者Cの基地局装置の信号の受信タイミングで、事業者A及びBの基地局装置が信号を送信する場合、事業者Cの基地局装置において受信信号劣化が発生するおそれがある。逆に、事業者A及びBの基地局装置の信号の受信タイミングで、事業者Cの基地局装置が信号を送信する場合、事業者A及びBの基地局装置において受信信号劣化が発生するおそれがある。
また、デジタル無線信号をSDH及びOTNを使用して伝送する従来技術を用いても、各無線装置において信号の送受信タイミングの同期をとることは困難であり、受信信号劣化の発生を低減することは困難である。また、識別情報及び同期の階層レベルの情報を用いて同期を確立する従来技術では、ベースバンドユニット及び無線装置がそれぞれ複数ある場合の同期の確立については考慮されておらず、受信信号劣化の発生を低減することは困難である。さらに、基準局からの制御信号を基に同期を確立する従来技術でも、ベースバンドユニット及び無線装置がそれぞれ複数ある場合の同期の確立については考慮されておらず、受信信号劣化の発生を低減することは困難である。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、受信信号劣化の発生を低減する通信制御装置、無線通信装置及び遅延調整方法を提供することを目的とする。
本願の開示する通信制御装置、無線通信装置及び遅延調整方法の一つの態様において、取得部は、複数のベースバンド処理装置から信号を取得する。タイミング抽出部は、前記取得部により取得された各前記信号に応じて各前記ベースバンド処理装置に対応する送信及び受信の切替タイミングを取得する。補正部は、各前記切替タイミングが互いに同期する切替タイミングに補正する。転送部は、前記切替タイミングが補正された各前記信号を、各前記信号の送信元の前記ベースバンド処理装置に対応する無線装置に転送する。
1つの側面では、本発明は、受信信号劣化の発生を低減することができる。
図1は、基地局装置の構成図である。 図2は、BBUのブロック図である。 図3は、CPRI信号のフレームのフォーマットを示す図である。 図4は、CPRI信号のレイヤ構成を示す図である。 図5は、実施例1に係る通信制御装置のブロック図である。 図6は、RRHのブロック図である。 図7は、実施例1に係る通信制御装置による信号同期を説明するためのタイミングチャートである。 図8は、実施例1に係る通信制御装置による切替タイミングの同期処理のフローチャートである。 図9は、実施例2に係る通信制御装置のブロック図である。 図10は、実施例2に係る通信制御装置による信号同期を説明するためのタイミングチャートである。 図11は、実施例2に係る通信制御装置による切替タイミングの同期処理のフローチャートである。
以下に、本願の開示する通信制御装置、無線通信装置及び遅延調整方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する通信制御装置、無線通信装置及び遅延調整方法が限定されるものではない。
図1は、基地局装置の構成図である。基地局装置1は、通信制御装置10、BBU(Base Band Unit)21〜23、及び、RRH(Remote Radio Head)31〜33を有する。基地局装置1は、TDD方式を用いた無線通信を実行する。通信制御装置10とBBU21〜23とは、例えばCPRI(Common Public Radio Interface)で接続される。また、通信制御装置10とRRH31〜33とも、例えばCPRIで接続される。
BBU21〜23は、それぞれ異なる事業者が使用する。本実施例では、BBU21は事業者Aが使用し、BBU22は事業者Bが使用し、BBU23は事業者Cが使用する。以下では、BBU21〜23のそれぞれを区別しない場合、「BBU20」という。ここで、本実施例では、BBU20として3つを記載したが、複数であればBBU20の数に特に制限は無い。BBU20は、送信信号に対してベースバンド処理を実行し、送信信号を含むCPRI信号を生成して、通信制御装置10へ出力する。また、BBU20は、対応するRRH31〜33から入力された受信信号をベースバンド信号に変換してベースバンド処理を実行する。このBBU20〜23が、「ベースバンド処理装置」及び「ベースバンド処理部」の一例にあたる。
通信制御装置10は、BBU21〜23から出力された送信信号を含むCPRI信号に遅延を付加し、TDD方式を用いた無線通信における信号の送受信のタイミングの同期をとる。
RRH31〜33は、BBU21〜23に対応させて配置される。ここでは、RRH31がBBU21に対応し、RRH32がBBU22に対応し、RRH33がBBU23に対応する。以下では、RRH31〜33のそれぞれを区別しない場合、「RRH30」という。このRRH30〜33が、「無線装置」及び「無線通信部」の一例にあたる。
RRH30は、CPRI信号で指定されたタイミングで信号の送受信を切り替えながら端末装置(不図示)との間で無線通信を行う。例えば、RRH30は、通信制御装置10によりタイミングが調整されたCPRI信号で指定された信号送信開始のタイミングで対応するBBU20から出力された信号の端末装置への送信を開始し予め決められた期間継続する。送信開始から予め決められた期間後、RRH30は、端末装置から送信された信号を受信し、受信した信号をBBU20へ送信する。
図2は、BBUのブロック図である。図2に示すように、BBU20は、ベースバンド処理部201、デジタル信号処理部202及びCPRIインタフェース203を有する。
ベースバンド処理部201は、IP(Internet Protocol)パケットなどの送信データをネットワーク網(不図示)から受信する。ベースバンド処理部201は、送信データに対して変調処理を施しベースバンド信号である送信信号を生成する。さらに、ベースバンド処理部201は、送信信号に対して符号化処理を施す。そして、ベースバンド処理部201は、送信信号をデジタル信号処理部202へ出力する。
また、ベースバンド処理部201は、受信信号の入力をデジタル信号処理部202から受ける。そして、ベースバンド処理部201は、取得した受信信号に対して復号化処理を施す。さらに、ベースバンド処理部201は、受信信号に対して復調処理を施し送信データを生成する。
デジタル信号処理部202は、ベースバンド信号である送信信号の入力をベースバンド処理部201から受ける。そして、デジタル信号処理部202は、取得した送信信号をCPRIフォーマットにしたがって変換し、CPRIに基づく信号形式を有する信号(「CPRI信号」と呼ぶ)を生成する。さらに、デジタル信号処理部202は、CPRI信号を多重化する。
ここで、CPRI信号は、基地局装置1におけるBBU20とRRH30との間のインタフェースを定めており、CPRI信号とは、そのCPRIの規格に準拠した信号である。図3は、CPRI信号のフレームのフォーマットを示す図である。CPRIのフレームは、図3に示したベーシックフレーム401を基本とし、256個のベーシックフレーム401を1個のハイパーフレーム402とし、さらに150個のハイパーフレーム402が1個のBFN(Basic Frame Number)を有するフレーム403として構成される。このBFNを有するフレーム403の1つに信号の1回の信号送信及び信号受信のタイミングが格納される。
さらに、CPRI信号は、ユーザプレーンデータ、C(Control)&M(Management)(制御及び管理)プレーンデータ及び同期プレーンデータの3つのデータが時分割多重される。図4は、CPRI信号のレイヤ構成を示す図である。図4に示すように、レイヤ2の上に、C&Mプレーン411、同期プレーン412及びユーザプレーン413が位置する。
ユーザプレーンデータは、基地局装置1から端末装置へ、及び、端末装置から基地局装置1へと送信されるべきデータでありIQ(In phase Quadrature phase)データである。ユーザプレーンデータはラジオフレームにより送信される。C&Mプレーンデータは、呼処理のための制御データ、CPRIリンクやノードの操作・管理・保守などの管理データである。C&Mプレーンデータは、コントロールフレームにより送信される。同期プレーンデータは、ノード間で交換される同期及びタイミング情報をいう。さらに、コントロールフレームの先頭からラジオフレームの先頭までの長さを表すオフセットは、データの事業者によって異なり、事業者毎に予め決められている。
ここで、BBU20のデジタル信号処理部202と後述するRRH30のデジタル信号処理部302とは、装置起動時に以下のようなCPRIの起動シーケンスを実施し接続を確立する。例えば、BBU20及びRRH30が起動する。そして、デジタル信号処理部202及び302は、CPRI信号を検出する。次に、デジタル信号処理部202及び302は、CPRI信号の妥当性確認を行う。妥当性確認完了後、デジタル信号処理部202及び302は、BBU20及びRRH30の間でCPRIのソフトウェアインタフェースを確立する。その後、デジタル信号処理部202及び302は、CPRIのソフトウェア通信を確立する。そして、本実施例に係る通信制御装置10、BBU20及びRRH30は、CPRIの起動シーケンスの完了後に、BFNを有するフレーム403を用いて、以下に説明する各送信元から送出されたCPRI信号のラジオフレームの同期をとる処理を実行する。
図2に戻って説明を続ける。デジタル信号処理部202は、事業者毎のコントロールフレームの先頭からラジオフレームの先頭までのオフセットの情報を予め有する。デジタル信号処理部202は、多重化したCPRI信号とともにコントロールフレームの先頭からラジオフレームの先頭までのオフセットの情報をCPRIインタフェース203へ出力する。
また、デジタル信号処理部202は、受信信号の入力をCPRIインタフェース203から受ける。そして、デジタル信号処理部202は、取得した受信信号を分離し個々のCPRI信号を取得する。さらに、デジタル信号処理部202は、CPRI信号をベースバンド信号へ変換する。その後、デジタル信号処理部202は、ベースバンド信号となった受信信号をベースバンド処理部201へ出力する。
CPRIインタフェース203は、基地局装置1の標準の光インタフェースである。CPRIインタフェース203は、通信制御装置10及びRRH30と接続される。
CPRIインタフェース203は、送信信号を含むCPRI信号及びコントロールフレームの先頭からラジオフレームの先頭までのオフセットの情報をデジタル信号処理部202から受信する。そして、CPRIインタフェース203は、送信信号を含むCPRI信号をコントロールフレームの先頭からラジオフレームの先頭までのオフセットの情報とともに通信制御装置10へ出力する。
また、CPRIインタフェース203は、CPRI信号である受信信号の入力をRRH30から受ける。そして、CPRIインタフェース203は、CPRI信号である受信信号をデジタル信号処理部202へ出力する。
次に、図5を参照して、通信制御装置10について説明する。図5は、実施例1に係る通信制御装置のブロック図である。通信制御装置10は、GPS(Global Positioning System)情報取得部101、タイミング監視部102、監視カウンタ103を有する。さらに、通信制御装置10は、CPRIインタフェース111〜113及び141〜143、タイミング抽出部121〜123、並びに、遅延制御部131〜133を有する。
通信制御装置10は、CPU(Central Processing Unit)及びメモリを有する。以下に説明するタイミング監視部102及びタイミング抽出部121〜123の機能を実現するプログラムを含む各種プログラムがメモリに格納される。そして、CPUが、メモリに格納された各種プログラムを読み出し展開して実行することで、タイミング監視部102及びタイミング抽出部121〜123の機能を実現する。また、遅延制御部131〜133は、FIFO(First In First Out)バッファを有する組み込み回路である。
CPRIインタフェース111〜113は、それぞれBBU21〜23と接続される。CPRIインタフェース111〜113は、CPRI信号の送受信をBBU21〜23との間で行うインタフェースである。
CPRIインタフェース111〜113は、接続されるBBU21〜23から送信信号を含むCPRI信号の入力をコントロールフレームの先頭からラジオフレームの先頭までのオフセットの情報とともに受ける。そして、CPRIインタフェース111〜113は、送信信号を含むCPRI信号をコントロールフレームの先頭からラジオフレームの先頭までのオフセットの情報とともにタイミング抽出部121〜123へ出力する。このCPRIインタフェース111〜113が、「取得部」の一例にあたる。
タイミング抽出部121〜123は、それぞれ同様の機能を有するので、以下では、タイミング抽出部121を例に説明する。タイミング抽出部121は、送信信号を含むCPRI信号の入力をCPRIインタフェース111から受ける。そして、タイミング抽出部121は、取得したCPRI信号のコントロールフレームから先頭を表す情報を取得する。さらに、タイミング抽出部121は、送信信号とともにBBU21から送信されたコントロールフレームの先頭からラジオフレームの先頭までのオフセットをCPRIインタフェース111から取得する。そして、タイミング抽出部121は、コントロールフレームの先頭のタイミングから取得したオフセット分遅延させたタイミングであるラジオフレームの先頭のタイミングをタイミング監視部102へ出力する。ここで、ラジオフレームの先頭のタイミングは、TDD方式の通信において信号の受信と信号の送信との切り替えのタイミングにあたる。さらに、タイミング抽出部121は、送信信号を含むCPRI信号をコントロールフレームの先頭のタイミングから取得したオフセットの情報とともに自己に接続された遅延制御部131へ出力する。
GPS情報取得部101は、GPS衛星から時刻情報を取得する。そして、GPS情報取得部101は、取得した時刻情報をタイミング監視部102へ出力する。
タイミング監視部102は、時刻情報の入力をGPS情報取得部101から受ける。タイミング監視部102は、GPS情報取得部101から入力される時刻情報の特定のタイミングを遅延の計測の基準とする基準タイミングとする。
タイミング監視部102は、基準タイミングからの遅延の許容範囲を表すカウント閾値を予め有する。タイミング監視部102は、BBU21〜23のそれぞれが出力した各送信信号におけるラジオフレームの先頭のタイミング、すなわちTDD方式の通信における切替タイミングの通知の入力をタイミング抽出部121〜123から受ける。
次に、タイミング監視部102は、監視カウンタ103からのカウント値を取得して、基準タイミングを0として各ラジオフレームの先頭のタイミングまでの期間をカウントする。そして、タイミング監視部102は、カウント結果がカウント閾値未満か否かを判定する。カウント値がカウント閾値未満の場合、すなわち、カウント閾値に達する前にラジオフレームの先頭のタイミングに達した場合、タイミング監視部102は、送信信号のラジオフレームの先頭が許容範囲内にあると判定する。この場合、タイミング監視部102は、その送信信号の出力先である遅延制御部131〜133に対して、CPRI信号の遅延を変更する制御を行わない。
これに対して、カウント値がカウント閾値以上の場合、すなわち、カウント閾値に達した後にラジオフレームの先頭のタイミングに達した場合、タイミング監視部102は、送信信号のラジオフレームの先頭が許容範囲を超えていると判定する。この場合、タイミング監視部102は、その送信信号の出力先である遅延制御部131〜133に対して、ラジオフレームの先頭が基準タイミングからカウント閾値内に収まるようにCPRI信号の遅延を変更する制御を行う。例えば、タイミング監視部102は、ラジオフレームの先頭と基準タイミングからカウント閾値内の所定のタイミングとのずれ量を遅延制御部131〜133に通知し、最大遅延からずれ量分減らした遅延を付加するように遅延制御部131〜133を制御する。タイミング監視部102は、例えば基準タイミングを所定のタイミングとして用いることができる。
ここで、タイミング抽出部121及び122からのラジオフレームの先頭のタイミングまでのカウント結果がカウント閾値未満であり、タイミング抽出部123からのラジオフレームの先頭のタイミングまでのカウント結果がカウント閾値以上の場合で説明する。この場合、タイミング監視部102は、タイミング抽出部123が出力した送信信号のラジオフレームが基準タイミングからカウント閾値内に収まる遅延をCPRI信号に与えるように遅延制御部133を制御する。また、タイミング監視部102は、CPRI信号に対して与える遅延を変更する制御を遅延制御部131及び132には行わない。
監視カウンタ103は、発振器を有する。監視カウンタ103は、発振器が出力するクロックの周期を1カウントとしてタイミング監視部102へ出力する。
遅延制御部131〜133は、いずれも同じ機能を有するので、遅延制御部131を例に説明する。遅延制御部131は、取得したCPRI信号に付加する最大遅延量を予め記憶する。
遅延制御部131は、CPRI信号である送信信号とともにコントロールフレームの先頭のタイミングから取得したオフセットの情報の入力をタイミング抽出部121から受ける。また、遅延制御部131は、送信信号に遅延を付加する制御をタイミング監視部102から受ける。
そして、遅延制御部131は、タイミング監視部102から制御を受けた場合、タイミング監視部102により指定されたずれ量を最大遅延量から減算した値をCPRI信号に付加する。これに対して、タイミング監視部102から制御を受けない場合、遅延制御部131は、最大遅延量の遅延をCPRI信号に付加する。これにより、その送信信号のラジオフレームの先頭は、基準タイミングからカウント閾値内に収まるようになり、遅延制御部131は、各BBU20から出力された信号との間で同期を取ることができる。そして、各BBU20から出力された信号の同期をとることで、遅延制御部131は、各BBU20におけるTDD方式を用いた通信における信号の送信と信号の受信との切替タイミングを同期させることができる。
遅延制御部131は、遅延を付加したCPRI信号をCPRIインタフェース141へ出力する。このとき、遅延制御部131は、遅延を付加したCPRI信号とともにコントロールフレームの先頭のタイミングから取得したオフセットの情報をCPRIインタフェース141へ出力する。この遅延制御部131〜133が、「補正部」の一例にあたる。
CPRIインタフェース141〜143は、それぞれRRH31〜33と接続される。CPRIインタフェース141〜143は、CPRI信号の送受信をRRH31〜33との間で行うインタフェースである。
CPRIインタフェース141〜143は、対応する遅延制御部131〜133から送信信号を含むCPRI信号とともにコントロールフレームの先頭のタイミングから取得したオフセットの情報の入力を受ける。そして、CPRIインタフェース141〜143は、取得したCPRI信号をコントロールフレームの先頭のタイミングから取得したオフセットの情報とともにRRH31〜33へ出力する。
次に、図6を参照して、RRH30について説明する。図6は、RRHのブロック図である。RRH30は、CPRIインタフェース301、デジタル信号処理部302、無線部303及びアンテナ304を有する。
CPRIインタフェース301は、CPRIインタフェース141〜143のうちの対応するインタフェースに接続される。また、CPRIインタフェース301は、BBU20に接続される。CPRIインタフェース301は、CPRI信号の送受信を通信制御装置10との間で行うインタフェースである。
CPRIインタフェース301は、送信信号を含むCPRI信号の入力をコントロールフレームの先頭のタイミングから取得したオフセットの情報とともに通信制御装置10から受ける。そして、CPRIインタフェース301は、取得したCPRI信号をデジタル信号処理部302へ出力する。
また、CPRIインタフェース301は、CPRI信号である受信信号の入力をデジタル信号処理部302から受ける。そして、CPRIインタフェース301は、受信信号をBBU20へ出力する。
デジタル信号処理部302は、送信信号を含むCPRI信号の入力をCPRIインタフェース301から受ける。そして、デジタル信号処理部302は、多重化されたCPRI信号を分離する。また、デジタル信号処理部302は、送信信号のコントロールフレームの先頭を取得する。さらに、デジタル信号処理部302は、送信信号をCPRI信号からベースバンド信号に変換する。その後、デジタル信号処理部302は、コントロールフレームの先頭のタイミングにオフセットを付加したタイミングで、ベースバンド信号に変換した送信信号の無線部303への出力を開始する。
デジタル信号処理部302は、信号の送信開始から信号の受信へと切り替えるまでの信号送信期間を予め記憶する。また、デジタル信号処理部302は、信号の受信開始から信号の送信へと切り替えるまでの信号受信期間を予め記憶する。
デジタル信号処理部302は、送信部331への信号の出力を開始してから信号送信期間経過後、受信部332からの信号の受信に切り替える。その後、デジタル信号処理部302は、信号受信期間が経過するまで受信部332から受信信号の入力を受ける。そして、信号受信期間経過後、デジタル信号処理部302は、信号の送信に再度切り替える。このように、デジタル信号処理部302は、信号の送信及び受信を繰り返す。
無線部303は、送信部331、受信部332及び送受信結合部333を有する。
送信部331は、送信信号の入力をデジタル信号処理部302から受ける。そして、送信部331は、送信信号に直交変調を施し無線信号を生成する。そして、送信部331は、無線信号である送信信号を送受信結合部333へ出力する。
受信部332は、受信信号の入力を送受信結合部333から受ける。次に、受信部332は、受信信号に直交復調を施しベースバンド信号に変換する。その後、受信部332は、受信信号をデジタル信号処理部302へ出力する。
送受信結合部333は、信号の送信経路及び受信経路をアンテナ304に接続する。送受信結合部333は、送信部331から入力された無線信号である送信信号をアンテナ304を介して端末装置へ出力する。また、送受信結合部333は、端末装置から出力された信号をアンテナ304を介して受信し、受信信号を受信部332へ出力する。
図7は、実施例1に係る通信制御装置による信号同期を説明するためのタイミングチャートである。図7におけるグラフ501は、時刻情報を用いた基準タイミングを表す。グラフ502は、監視カウンタ103によるカウンタのカウント値を表す。グラフ503は、事業者Aが用いるBBU21から出力された送信信号のラジオフレームの先頭のタイミング#Aを表す。グラフ504は、事業者Bが用いるBBU22から出力された送信信号のラジオフレームの先頭のタイミング#Bを表す。グラフ505は、事業者Cが用いるBBU23から出力された送信信号のラジオフレームの先頭のタイミング#Cを表す。
タイミング監視部102は、GPS情報取得部101から入力される時刻情報を用いて時刻511において基準タイミングを特定する。そして、タイミング監視部102は、監視カウンタ103によるカウントを用いて基準タイミングから各ラジオフレームの先頭のタイミングまでカウントを行う。タイミング監視部102は、グラフ502に示すように、基準タイミングである時刻511の次のクロックを0としてカウントを開始し、監視カウンタ103からのカウントにしたがいカウントアップする。ここでは、カウント値がkとなるまでの期間T1をカウント閾値とする。
そして、タイミング監視部102は、グラフ503に示すようにBBU21が出力した信号のラジオフレームの先頭のタイミング#Aを時刻531で検出する。また、タイミング監視部102は、グラフ504に示すようにBBU22が出力した信号のラジオフレームの先頭のタイミング#Bを時刻541で検出する。また、タイミング監視部102は、グラフ505に示すようにBBU23が出力した信号のラジオフレームの先頭のタイミング#Cを時刻551で検出する。
ここで、時刻531及び541は、基準タイミングである時刻511から期間T1以内である。そこで、タイミング監視部102は、BBU21及び22が出力した信号は同期が取れていると判定し、遅延量の変更は行わないことを決定する。これに対して、時刻551は、基準タイミングである時刻511から期間T1の経過後である。そのため、タイミング監視部102は、BBU23が出力した信号は同期が取れていないと判定し、遅延量を変更してBBU21及び22が出力した信号との同期を取ることを決定する。
このように、タイミング監視部102は、GPSの時刻情報を用いて基準タイミングを決定し、ラジオフレームの先頭が基準タイミングからを超えたタイミングで検出される信号の遅延量を最大遅延量から変更する。これにより、タイミング監視部102は、各BBU20から出力された信号の切り替えタイミングを同期させる。このタイミング監視部102が、「補正量決定部」の一例にあたる。
次に、図8を参照して、本実施例に係る通信制御装置10による切替タイミングの同期処理の流れについて説明する。図8は、実施例1に係る通信制御装置による切替タイミングの同期処理のフローチャートである。
タイミング監視部102は、GPS情報取得部101から取得した時刻情報から基準タイミングを取得する(ステップS101)。
タイミング抽出部121〜123は、BBU21〜23のそれぞれから出力された送信信号をCPRIインタフェース111〜113を介して取得する。そして、タイミング抽出部121〜123は、BBU21〜23のそれぞれから出力された送信信号のラジオフレームの先頭のタイミングをタイミング監視部102へ出力する。タイミング監視部102は、ラジオフレームの先頭のタイミングの入力を受けて、BBU21〜23のそれぞれから出力された信号の受信と信号の送信との切替タイミングを抽出する(ステップS102)。
次に、タイミング監視部102は、各切替タイミングが基準タイミングからカウント閾値以上のずれがあるか否かを判定する(ステップS103)。各切替タイミングと基準タイミングとの間にカウント閾値以上のずれが存在しない場合(ステップS103:否定)、通信制御装置10は、ステップS106へ進む。
これに対して、各切替タイミングと基準タイミングとの間にカウント閾値以上のずれが存在する場合(ステップS103:肯定)、タイミング監視部102は、切替タイミングと基準タイミングからカウント閾値以内の所定のタイミングとの間のずれ量を算出する。そして、タイミング監視部102は、算出したずれ量を、切替タイミングと基準タイミングとの間にカウント閾値以上のずれが存在する送信信号を取得した遅延制御部131〜133へ通知する(ステップS104)。
ずれ量の通知を受けた遅延制御部131〜133は、最大遅延量からずれ量分減算した遅延をCPRI信号に付加することで、進んでいる切替タイミングに与える遅延量をずれ量分減らす(ステップS105)。この時、ずれ量の通知を受けない遅延制御部131〜133は、最大遅延量の遅延をCPRI信号に付加する。
その後、タイミング監視部102及び遅延制御部131〜133を含む通信制御装置10の各部は、例えば操作者から動作の停止の指示を受けたか否かなどにより、自装置が動作を停止するか否かを判定する(ステップS106)。
動作を停止しない場合(ステップS106:否定)、通信制御装置10は、ステップS101へ戻る。これに対して、動作を停止する場合(ステップS106:肯定)、タイミング監視部102及び遅延制御部131〜133を含む通信制御装置10の各部は切替タイミングの同期処理を終了する。
以上に説明したように本実施例に係る通信制御装置は、予め最大遅延量を設定しておき各BBUから出力された信号の遅延を減らすことで各BBUにおけるTDD方式の通信における信号の送信と信号の受信との切替タイミングの同期を確立する。これにより、あるBBUが信号を受信している場合に他のBBUが信号を送信することが回避でき、受信信号劣化の発生を低減することができる。また、新たにBBUを追加した場合でも使用中の最大遅延を継続して使用することができ、BBUの追加が容易である。
図9は、実施例2に係る通信制御装置のブロック図である。本実施例に係る通信制御装置10は、ラジオフレームの先頭のタイミングが最も遅く到達する信号を基準として切替タイミングの同期をとることが実施例1と異なる。以下の説明では、実施例1と同様の各部の動作については説明を省略する。
タイミング監視部102は、ラジオフレームの先頭のタイミングの入力をタイミング抽出部121〜123から受ける。そして、タイミング監視部102は、最も遅いCPRI信号のラジオフレームの先頭のタイミングを基準タイミングとする。
そして、タイミング監視部102は、監視カウンタ103から入力されるカウントを用いて基準タイミングから他のCPRI信号のラジオフレームの先頭のタイミングまでの時間をカウントする。そして、タイミング監視部102は、カウント結果がカウント閾値以上か否かを判定する。
カウント結果がカウント閾値未満の場合、タイミング監視部102は、そのCPRI信号の同期が取れていると判定し、遅延の付加を行わない。これに対して、カウント結果がカウント閾値以上の場合、タイミング監視部102は、そのCPRI信号の同期が取れていないと判定し、そのCPRI信号のラジオフレームの先頭のタイミングが基準タイミングからカウント閾値以内に収まるように遅延制御部131〜133を制御する。例えば、タイミング監視部102は、ラジオフレームの先頭のタイミングと基準タイミングからカウント閾値以内の所定のタイミングとの間のずれ量を算出する。タイミング監視部102は、例えば最も遅いCPRI信号のラジオフレームの先頭のタイミングを所定のタイミングとすることができる。そして、タイミング監視部102は、算出したずれ量を遅延制御部131〜133に通知し、ラジオフレームの先頭のタイミングにずれ量分の遅延を付加するように遅延制御部131〜133を制御する。
遅延制御部131〜133は、タイミング監視部102から制御を受けた場合、指定された遅延をCPRI信号に付加し、CPRIインタフェース141〜143へ出力する。また、タイミング監視部102から制御を受けない場合、遅延制御部131〜133は、遅延を付加せずにCPRI信号をCPRIインタフェース141〜143へ出力する。
図10は、実施例2に係る通信制御装置による信号同期を説明するためのタイミングチャートである。図10におけるグラフ601は、監視カウンタ103によるカウンタのカウント値を表す。グラフ602は、事業者Aが用いるBBU21から出力された送信信号のラジオフレームの先頭のタイミング#Aを表す。グラフ603は、事業者Bが用いるBBU22から出力された送信信号のラジオフレームの先頭のタイミング#Bを表す。グラフ604は、事業者Cが用いるBBU23から出力された送信信号のラジオフレームの先頭のタイミング#Cを表す。
そして、タイミング監視部102は、グラフ602に示すようにBBU21が出力した信号のラジオフレームの先頭のタイミング#Aを時刻621で検出する。また、タイミング監視部102は、グラフ603に示すようにBBU22が出力した信号のラジオフレームの先頭のタイミング#Bを時刻631で検出する。また、タイミング監視部102は、グラフ604に示すようにBBU23が出力した信号のラジオフレームの先頭のタイミング#Cを時刻641で検出する。そして、タイミング監視部102は、最も遅いタイミングであるタイミング#Aの時刻621を基準タイミングとする。
そして、タイミング監視部102は、監視カウンタ103によるカウントを用いて基準タイミングから他のラジオフレームの先頭のタイミングまでカウントを行う。タイミング監視部102は、グラフ601に示すように、基準タイミングである時刻621の次のクロックを0としてカウントを開始し、監視カウンタ103からのカウントにしたがいカウントアップする。ここでは、カウント値がkとなるまでの期間T2をカウント閾値とする。
ここで、時刻631は、基準タイミングである時刻621から期間T2以内である。そこで、タイミング監視部102は、BBU22が出力した信号は同期が取れていると判定し、遅延の付加は行わないことを決定する。これに対して、時刻641は、基準タイミングである時刻621から期間T2の経過後である。そのため、タイミング監視部102は、BBU23が出力した信号は同期が取れていないと判定し、遅延を付加してBBU21及び22が出力した信号との同期を取ることを決定する。
このように、タイミング監視部102は、最も遅いタイミングのラジオフレームの先頭を基準タイミングとし、基準タイミングからカウント閾値を超えたタイミングで検出される信号に遅延を付加する。これにより、タイミング監視部102は、各BBU20から出力された信号の切り替えタイミングを同期させる。
次に、図11を参照して、本実施例に係る通信制御装置10による切替タイミングの同期処理の流れについて説明する。図11は、実施例2に係る通信制御装置による切替タイミングの同期処理のフローチャートである。
タイミング抽出部121〜123は、BBU21〜23のそれぞれから出力された送信信号をCPRIインタフェース111〜113を介して取得する。そして、タイミング抽出部121〜123は、BBU21〜23のそれぞれから出力された送信信号のラジオフレームの先頭のタイミングをタイミング監視部102へ出力する。タイミング監視部102は、ラジオフレームの先頭のタイミングの入力を受けて、BBU21〜23のそれぞれから出力された信号の受信と信号の送信との切替タイミングを抽出する(ステップS201)。
次に、タイミング監視部102は、最も遅い切り替えタイミングを基準タイミングとする(ステップS202)。
次に、タイミング監視部102は、他の切替タイミングが基準タイミングからカウント閾値以上のずれがあるか否かを判定する(ステップS203)。各切替タイミングと基準タイミングとの間にカウント閾値以上のずれが存在しない場合(ステップS203:否定)、通信制御装置10は、ステップS206へ進む。
これに対して、各切替タイミングと基準タイミングとの間にカウント閾値以上のずれが存在する場合(ステップS203:肯定)、タイミング監視部102は、切替タイミングと基準タイミングからカウント閾値以内の所定のタイミングとの間のずれ量を算出する。そして、タイミング監視部102は、算出したずれ量を、切替タイミングと基準タイミングとの間にカウント閾値以上のずれが存在する送信信号を取得した遅延制御部131〜133へ通知する(ステップS204)。
ずれ量の通知を受けた遅延制御部131〜133は、取得した送信信号にずれ量分の遅延を付加することで、進んでいる切替タイミングをずれ量分遅らせる(ステップS205)。
その後、タイミング監視部102及び遅延制御部131〜133を含む通信制御装置10の各部は、例えば操作者から動作の停止の指示を受けたか否かなどにより、自装置が動作を停止するか否かを判定する(ステップS206)。
動作を停止しない場合(ステップS206:否定)、通信制御装置10は、ステップS201へ戻る。これに対して、動作を停止する場合(ステップS206:肯定)、タイミング監視部102及び遅延制御部131〜133を含む通信制御装置10の各部は切替タイミングの同期処理を終了する。
以上に説明したように本実施例に係る通信制御装置は、ラジオフレームの先頭のタイミングが最も遅い信号に合わせて、ラジオフレームの先頭のタイミングが早く到来する信号を遅延させる。これにより、各BBUにおけるTDD方式の通信における信号の送信と信号の受信との切替タイミングの同期が確立する。そのため、あるBBUが信号を受信している場合に他のBBUが信号を送信することが回避でき、受信信号劣化の発生を低減することができる。そして、何れかのラジオフレームの先頭のタイミングを基準に同期をとることで、各信号に付加する遅延量を最小にすることができ、装置内通過遅延を最小に抑えることができる。
1 基地局装置
10 通信制御装置
20〜23 BBU
30〜33 RRH
101 GPS情報取得部
102 タイミング監視部
103 監視カウンタ
111〜113 CPRIインタフェース
121〜123 タイミング抽出部
131〜133 遅延制御部
141〜143 CPRIインタフェース
201 ベースバンド処理部
202 デジタル信号処理部
203 CPRIインタフェース
301 CPRIインタフェース
302 デジタル信号処理部
303 無線部
304 アンテナ
331 送信部
332 受信部
333 送受信結合部

Claims (7)

  1. 複数のベースバンド処理装置から信号を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された各前記信号に応じて各前記ベースバンド処理装置に対応する送信及び受信の切替タイミングを取得するタイミング抽出部と、
    各前記切替タイミングが互いに同期する切替タイミングに補正する補正部と、
    前記切替タイミングが補正された各前記信号を、各前記信号の送信元の前記ベースバンド処理装置に対応する無線装置に転送する転送部と
    を備えたことを特徴とする通信制御装置。
  2. 各前記切替タイミングを基に各前記信号の補正量を算出する補正量決定部をさらに備え、
    前記補正部は、前記補正量決定部により算出された補正量を基に、各前記切替タイミングのうち少なくとも1つの切替タイミングを補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  3. 補正量決定部は、前記信号以外から補正の基準とする基準タイミングを取得し、前記基準タイミングに対するずれが閾値を超える切替タイミングを有する信号を特定し、特定した信号の前記切替タイミングを前記基準タイミングに対して閾値以内に収める補正量を算出し、
    前記補正部は、前記信号に与える最大遅延量を予め有し、前記補正量決定部により特定された信号に対して前記最大遅延量から前記補正量を減算した遅延を与え、前記基準タイミングに対するずれが閾値を超えない切替タイミングを有する信号に前記最大遅延量の遅延を与えることで前記同期をとる
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信制御装置。
  4. 補正量決定部は、前記切替タイミングのうち最も遅い最終切替タイミングに対するずれが閾値を超える切替タイミングを有する信号を特定し、特定した信号の前記切替タイミングを前記最終切替タイミングに対して閾値以内に収める補正量を算出し、
    前記補正部は、前記補正量決定部により特定された信号に対して前記補正量の遅延を与えることで前記同期をとることを特徴とする請求項2に記載の通信制御装置。
  5. 前記信号はCPRI信号であり、前記切替タイミングは前記CPRI信号に含まれるラジオフレームの先頭のタイミングであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の通信制御装置。
  6. 信号にベースバンド処理を施し出力する複数のベースバンド処理部と、
    複数の前記ベースバンド処理部から出力された各前記信号に応じて複数の前記ベースバンド処理部に対応する送信及び受信の切替タイミングを取得するタイミング抽出部と、
    各前記切替タイミングが互いに同期する切替タイミングに補正する補正部と、
    前記切替タイミングが補正された各前記信号を取得した前記ベースバンド処理部に対応し、補正された前記切替タイミングで信号の送信及び受信を行う複数の無線通信部と
    を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  7. 複数の前記ベースバンド処理装置から信号を取得し、
    取得した各前記信号に応じて各前記ベースバンド処理装置に対応する送信及び受信の切替タイミングを取得し、
    各前記切替タイミングが互いに同期する切替タイミングに補正して、各前記切替タイミングの同期をとり、
    前記切替タイミングが補正された各前記信号を、各前記信号の送信元の前記ベースバンド処理装置に対応する無線装置に転送する
    ことを特徴とする遅延調整方法。
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