JP7143507B2 - クロック状態検出方法及び機器 - Google Patents

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Description

本願は、通信技術の分野に関し、特に、クロック状態検出方法及び機器に関する。
時分割復信(time division duplex, TDD)システムは、同期を保つために基地局のクロックを厳格に要求するシステムである。基地局のクロックが別の基地局のクロックと同期されていない場合、例えば、同期外れ又は深刻な偏差が生じた場合、基地局のダウンリンクデータは別の基地局のアップリンクデータと干渉することがあり、別の基地局のダウンリンクデータも基地局のアップリンクデータと干渉することがある。結果として、サービス経験が深刻に影響を受ける。外部クロック源の故障又は基地局の内部クロックシステムの故障は、基地局のクロック状態を、同期から同期外れ又は偏差へと変化させ得る。基地局のクロック状態をどのように決定するかは、解決されるべき緊急の問題になっている。
本願は、基地局のクロック状態を検出するために、クロック状態検出方法及び機器を提供する。
第1の態様によると、本願は、クロック状態検出方法を提供する。前記方法は、M個の基地局の検出結果を受信するステップであって、前記M個の基地局の各々の前記検出結果は、前記基地局が前記基地局のN個の近隣局の各々により送信された検出シーケンスを受信したか否かを示すために使用され、前記N個の近隣局は前記M個の基地局に属し、M及びNは両方とも1以上の整数であり、NはMより小さい、ステップと、前記M個の基地局の前記検出結果に基づき、前記M個の基地局のクロック状態を決定するステップと、を含む。
本願で提供される前記方法によると、ネットワーク全体に渡る前記M個の基地局の前記クロック状態が分析され得る。更に、前記M個の基地局の前記クロック状態は、前記M個の基地局の間でクロック同期外れによる相互干渉が生じる前に、検出されてよく、トラブルシューティング、警告、及び事前調整を実行する前に、ネットワーク全体に渡る前記M個の基地局の前記クロック状態を識別し、それにより、前記基地局のサービスの正常な実行及びUEのユーザ経験を保証する。更に、本願で提供される前記方法によると、前記ネットワーク全体に渡る前記M個の基地局の前記クロック状態は、比較的短時間のうちに分析を通じて取得されてよく、その結果、干渉を受けた基地局のクロック状態を1つずつ個別に決定する必要がなく、それにより、前記基地局の前記クロック状態を監視する効率を向上する。
任意的に、前記方法は、前記M個の基地局の各々に指示情報の1ピースを送信するステップであって、前記指示情報は、前記基地局に、前記基地局の前記N個の近隣局が前記検出シーケンスを送信するN個の第1時点を示すために使用され、前記N個の近隣局の各々について、前記基地局が、前記近隣局が前記検出シーケンスを送信する前記第1時点で前記検出シーケンスを検出すると、前記基地局は前記近隣局から前記検出シーケンスを受信する、ステップ、を更に含む。
任意的に、前記M個の基地局の各々のアップリンクは、前記基地局の前記N個の近隣局のダウンリンクにより干渉されない。
この任意的実装では、各基地局のクロック状態は、前記基地局が干渉を受け、トラブルシューティングを実行し、警告し、及び事前調整を実行する前に、予め検出でき、それにより、前記基地局のサービスの正常な実行を保証する。
任意的に、前記M個の基地局の前記検出結果に基づき、前記M個の基地局のクロック状態を決定する前記ステップは、
前記M個の基地局の前記検出結果に基づき、前記M個の基地局を少なくとも1つのグループにグループ化するステップであって、前記少なくとも1つのグループの各々について、前記グループが少なくとも2つの基地局を含む場合、前記グループの中の各基地局は、前記グループの中の少なくとも1つの他の基地局により送信された検出シーケンスを受信するか、又は前記グループの中の各基地局により送信された検出シーケンスは、前記グループの中の少なくとも1つの他の基地局により受信され、前記グループが1つの基地局を含む場合、前記1つの基地局は、前記1つの基地局の各近隣局により送信された検出シーケンスを受信しないか、又は前記1つの基地局により送信された検出シーケンスは前記1つの基地局のいずれの近隣局によっても受信されない、ステップと、
前記少なくとも1つのグループの中で、所定の閾値より多い又は等しい数の基地局を含むグループを、同期グループとして決定するか、又は前記少なくとも1つのグループの各々に含まれる基地局の数が前記閾値より少ないとき、前記少なくとも1つのグループの中で、最大数の基地局を含むグループを、前記同期グループとして決定するステップであって、前記同期グループの中の各基地局のクロック状態は同期状態である、ステップと、を含む。
任意的に、前記M個の基地局の前記検出結果に基づき、前記M個の基地局のクロック状態を決定する前記ステップは、
同期外れ条件に基づき、前記同期グループ以外の同期外れグループが、前記少なくとも1つのグループの中に存在するか否かを決定するステップであって、前記同期外れグループの中の各基地局のクロック状態は、同期外れ状態である、ステップを更に含む。
任意的に、同期外れ条件に基づき、前記少なくとも1つのグループの中に、前記同期グループ以外の同期外れグループが存在するか否かを決定する前記ステップは、前記少なくとも1つのグループの中の前記同期グループ以外の任意のグループについて、前記グループの中の1つの基地局が前記同期外れ条件を満たす場合、前記グループが同期外れグループである、ことを含む。
この任意的実装では、クロック状態が前記同期外れ状態である1つ以上の基地局が検出でき、故障した基地局及び故障したクロック源を特定し、適時に保守を実行し、それにより、前記基地局のサービスの正常な実行を保証し、及び前記UEのユーザ経験を保証する。
第2の態様によると、本願は、クロック状態検出方法を提供する。方法は、以下を含む:基地局は、指示情報を受信し、前記指示情報は、前記基地局のN個の近隣局が検出シーケンスを連続して送信するN個の第1時点を示すために使用され、Nは1以上の整数であり、
前記基地局は、前記N個の第1時点で前記検出シーケンスを検出し、前記N個の近隣局の各々について、前記基地局が、前記近隣局が前記検出シーケンスを送信した前記第1時点で前記検出シーケンスを検出すると、前記基地局は、前記近隣局からの前記検出シーケンスが受信されたと決定し、
前記基地局は、検出結果を送信し、前記検出結果は、前記基地局が、前記基地局のクロック状態を決定するために、前記N個の近隣局の各々により送信された前記検出シーケンスを受信したか否かを示すために使用される。
本願で提供される前記方法によると、M個の基地局の各々は、前記検出結果を取得するために、前記指示情報の制御下で前記基地局の前記N個の近隣局の各々から前記検出シーケンスを検出する。この方法では、ネットワーク全体に渡る前記M個の基地局の前記クロック状態が分析できる。更に、前記M個の基地局の前記クロック状態は、前記M個の基地局の間でクロック同期外れによる相互干渉が生じる前に、検出されてよく、トラブルシューティング、警告、及び事前調整を実行する前に、ネットワーク全体に渡る前記M個の基地局の前記クロック状態を識別し、それにより、前記基地局のサービスの正常な実行及びUEのユーザ経験を保証する。更に、本願で提供される前記方法によると、前記ネットワーク全体に渡る前記M個の基地局の前記クロック状態は、比較的短時間のうちに分析を通じて取得されてよく、その結果、干渉を受けた基地局のクロック状態を1つずつ個別に決定する必要がなく、それにより、前記基地局の前記クロック状態を監視する効率を向上する。
任意的に、前記指示情報は、前記基地局が検出シーケンスを送信する第2時点を示すために更に使用され、前記基地局は、前記第2時点で前記検出シーケンスを送信する。
第3の態様によると、本願の一実施形態は、機器を提供する。前記機器は、ネットワーク装置、ネットワーク装置内のチップ、基地局、又は基地局内のチップであってよい。前記機器は、第1の態様による方法を実施する機能を有する。該機能は、ハードウェアにより実装されてよく、又は対応するソフトウェアを実行するハードウェアにより実装されてよい。前記ハードウェア又は前記ソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。前記機器は、処理ユニットと通信ユニットとを含む。任意で、前記機器は、記憶ユニットを更に含んでよい。前記処理ユニットは、前記通信ユニットを使用して情報を受信し又は送信してよく、前記処理ユニットは、前記情報を処理してよい。その結果、前記機器は第1の態様による方法を実施する。
前記処理ユニットは、前記通信ユニットを用いてM個の基地局の検出結果を受信し、前記M個の基地局の前記検出結果に基づき、前記M個の基地局のクロック状態を決定するよう構成される。前記M個の基地局の各々の前記検出結果は、前記基地局が、前記基地局の前記N個の近隣局の各々により送信された前記検出シーケンスを受信したか否かを示すために使用される。前記N個の近隣局は、前記M個の基地局に属する。M及びNは両方とも1以上であり、NはMより小さい。
任意的に、前記処理ユニットは、前記通信ユニットを用いて前記M個の基地局の各々へ指示情報の1ピースを送信するよう更に構成される。前記指示情報は、前記基地局に、前記基地局の前記N個の近隣局が前記検出シーケンスを送信するN個の第1時点を示すために使用される。前記N個の近隣局の各々について、前記基地局は、前記近隣局が前記検出シーケンスを送信した前記第1時点で、前記検出シーケンスを検出すると、前記基地局は、前記近隣局から前記検出シーケンスを受信する。
任意的に、前記処理ユニットが、前記M個の基地局の前記検出結果に基づき、前記M個の基地局のクロック状態を決定するよう構成されることは、具体的に、
前記M個の基地局の前記検出結果に基づき、前記M個の基地局を少なくとも1つのグループにグループ化し、前記少なくとも1つのグループの各々について、前記グループが少なくとも2つの基地局を含む場合、前記グループの中の各基地局は、前記グループの中の少なくとも1つの他の基地局により送信された検出シーケンスを受信するか、又は前記グループの中の各基地局により送信された検出シーケンスは、前記グループの中の少なくとも1つの他の基地局により受信され、前記グループが1つの基地局を含む場合、前記1つの基地局は、前記1つの基地局の各近隣局により送信された検出シーケンスを受信しないか、又は前記1つの基地局により送信された検出シーケンスは前記1つの基地局のいずれの近隣局によっても受信されないことと、
前記少なくとも1つのグループの中で、所定の閾値より多い又は等しい数の基地局を含むグループを、同期グループとして決定するか、又は前記少なくとも1つのグループの各々に含まれる基地局の数が前記閾値より少ないとき、前記少なくとも1つのグループの中で、最大数の基地局を含むグループを、前記同期グループとして決定し、前記同期グループの中の各基地局のクロック状態は同期状態である、ことと、を含む。
任意的に、前記処理ユニットが、前記M個の基地局の前記検出結果に基づき、前記M個の基地局のクロック状態を決定するよう構成されることは、
同期外れ条件に基づき、前記同期グループ以外の同期外れグループが、前記少なくとも1つのグループの中に存在するか否かを決定するステップであって、前記同期外れグループの中の各基地局のクロック状態は、同期外れ状態である、ことを更に含む。
任意的に、前記処理ユニットが、同期外れ条件に基づき、前記少なくとも1つのグループの中に、前記同期グループ以外の同期外れグループが存在するか否かを決定するよう構成されることは、具体的に、前記少なくとも1つのグループの中の前記同期グループ以外の任意のグループについて、前記グループの中の1つの基地局が前記同期外れ条件を満たす場合、前記グループが同期外れグループである、ことを含む。
任意的に、前記処理ユニットは、
同じクロック源の全部の基地局が、クロック状態が前記同期外れ状態である基地局である場合、前記クロック源が故障していると決定し、
同じ送信装置によりサービスされる全部の基地局が、クロック状態が前記同期外れ状態である基地局である場合、前記送信装置が故障していると決定し、又は、
同じ送信装置によりサービスされる幾つかの基地局が全部、クロック状態が前記同期外れ状態である基地局である場合、前記幾つかの基地局が故障している、若しくは前記幾つかの基地局に接続された前記送信装置のポートが故障していると決定する、よう更に構成される。
任意的設計では、前記機器はネットワーク装置であり、前記処理ユニットは、例えばプロセッサであってよく、前記通信ユニットは、例えばネットワークインタフェースであってよい。任意的に、前記ネットワーク装置は、記憶ユニットを更に含んでよく、前記記憶ユニットは例えばメモリであってよい。前記ネットワーク装置が前記記憶ユニットを含むとき、前記記憶ユニットは、コンピュータ実行可能命令を格納するよう構成される。前記処理ユニットは、前記記憶ユニットに接続される。前記処理ユニットは、前記記憶ユニットに格納された前記コンピュータ実行可能命令を実行し、その結果、前記ネットワーク装置は、第1の態様による方法を実行する。
任意的設計では、前記機器は基地局であり、前記処理ユニットは、例えばプロセッサであってよく、前記通信ユニットは、例えばアンテナ、トランシーバ、及びネットワークインタフェースを含んでよい。任意的に、前記基地局は、記憶ユニットを更に含み、前記記憶ユニットは例えばメモリであってよい。前記基地局が前記記憶ユニットを含むとき、前記記憶ユニットは、コンピュータ実行可能命令を格納するよう構成される。前記処理ユニットは、前記記憶ユニットに接続される。前記処理ユニットは、前記記憶ユニットに格納された前記コンピュータ実行可能命令を実行し、その結果、前記基地局は、第1の態様による方法を実行する。
別の可能な設計では、前記機器はネットワーク装置内のチップ又は基地局内のチップであり、前記処理ユニットは、例えばプロセッサであってよく、前記通信ユニットは、例えば入力/出力インタフェース、ピン、又は回路であってよい。処理ユニットは、記憶ユニットに格納されたコンピュータ実行可能命令を実行してよく、その結果、前記チップは、第1の態様又は第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによるクロック状態検出方法を実行する。任意的に、記憶ユニットは、チップ内の記憶ユニット、例えばレジスタ又はキャッシュである。或いは、記憶ユニットは、基地局内にあるがチップの外部にある記憶ユニット、例えば読み出し専用メモリ(read-only memory, ROM)又は静的情報及び命令を格納する能力のある別の種類の静的記憶装置、又はランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)であってよい。
本願で提供される前記機器の技術的効果については、第1の態様又は第1の態様の実装の技術的効果を参照する。詳細はここで再び記載されない。
第4の態様によると、本願の一実施形態は、機器を提供する。前記機器は基地局であってよく、又は前記機器は基地局内のチップであってよい。前記機器は、第2の態様による方法を実施する機能を有する。該機能は、ハードウェアにより実装されてよく、又は対応するソフトウェアを実行するハードウェアにより実装されてよい。前記ハードウェア又は前記ソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。前記機器は、処理ユニットと通信ユニットとを含む。任意で、前記機器は、記憶ユニットを更に含んでよい。前記処理ユニットは、前記通信ユニットを使用して情報を受信し又は送信してよく、前記処理ユニットは、前記情報を処理してよい。その結果、前記機器は第2の態様による方法を実施する。
前記処理ユニットは、前記通信ユニットを使用して指示情報を受信するよう構成される。前記指示情報は、前記基地局の前記N個の近隣局が前記検出シーケンスを続けて送信するN個の第1時点を示すために使用される。Nは、1以上の整数である。
前記処理ユニットは、前記N個の第1時点で前記検出シーケンス」を検出するよう更に構成される。前記N個の近隣局の各々について、前記基地局は、前記近隣局が前記検出シーケンスを送信した前記第1時点で、前記検出シーケンスを検出すると、前記基地局は、前記近隣局から前記検出シーケンスが受信されることを決定する。
前記処理ユニットは、前記通信ユニットを使用して検出結果を送信するよう更に構成され、前記検出結果は、前記基地局のクロック状態を決定するために、前記基地局が、前記N個の近隣局の各々により送信された前記検出シーケンスを受信したか否かを示すために使用される。
任意的に、前記第1指示情報は、前記基地局が検出シーケンスを送信する第2時点を示すために更に使用される。前記処理ユニットは、前記通信ユニットを使用して、前記第2時点で前記検出シーケンスを送信するよう更に構成される。
任意的設計では、前記機器は基地局であり、前記処理ユニットは、例えばプロセッサであってよく、前記通信ユニットは、例えばアンテナ、トランシーバ、及びネットワークインタフェースを含んでよい。任意的に、前記基地局は、記憶ユニットを更に含み、前記記憶ユニットは例えばメモリであってよい。前記基地局が前記記憶ユニットを含むとき、前記記憶ユニットは、コンピュータ実行可能命令を格納するよう構成される。前記処理ユニットは、前記記憶ユニットに接続される。前記処理ユニットは、前記記憶ユニットに格納された前記コンピュータ実行可能命令を実行し、その結果、前記基地局は、第1の態様による方法を実行する。
別の可能な設計では、前記機器は基地局内のチップであり、前記処理ユニットは、例えばプロセッサであってよく、前記通信ユニットは、例えば入力/出力インタフェース、ピン、又は回路であってよい。前記処理ユニットは、前記記憶ユニットに格納された前記コンピュータ実行可能命令を実行でき、その結果、前記基地局内の前記チップは、第2の態様による方法を実行する。任意的に、記憶ユニットは、チップ内の記憶ユニット、例えばレジスタ又はキャッシュである。或いは、記憶ユニットは、基地局内にあるがチップの外部にある記憶ユニット、例えば読み出し専用メモリ(read-only memory, ROM)又は静的情報及び命令を格納する能力のある別の種類の静的記憶装置、又はランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)であってよい。
本願で提供される前記機器の技術的効果については、第2の態様又は第2の態様の実装の技術的効果を参照する。詳細はここで再び記載されない。
上述のプロセッサは、汎用中央処理ユニット(central processing unit, CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、又は第2の態様による方法のプログラム実行を制御するよう構成される1つ以上の集積回路であってよい。
第1の態様~第4の態様のいずれか1つに基づき、任意的に、前記第1時点は第1特別サブフレームである。
任意的に、前記指示情報は、前記基地局が前記検出シーケンスを送信する前記第2時点を示すために更に使用される。
任意的に、前記第2時点は第2特別サブフレームである。
本例では、前記基地局の近隣局は、特別サブフレームの中で検出シーケンスを送信し、前記基地局は、前記特別サブフレームの中で前記検出シーケンスを検出する。その結果、前記基地局のアップリンク及びダウンリンクサービスに影響を与えることなく、前記M個の基地局の前記クロック状態を分析するために、無線インタフェース検出が達成できる。
第1の態様及び第3の態様のいずれかに基づき、任意的に、前記M個の基地局の中で同じ近隣局を有しない少なくとも2つの基地局の第2時点は同じである。
同じ近隣局を有しない前記少なくとも2つの基地局の前記第2時点は、同じにされ、それにより、前記M個の基地局による前記検出シーケンスの送信のための時間を削減し、検出効率を向上する。
任意的に、前記M個の基地局の時分割復信TDD構成は同じである。
前記M個の基地局の前記TDD構成は同じに設定される。従って、1つのサブフレームについて、前記M個の基地局のアップリンク-ダウンリンク構成は同じであり、前記M個の基地局は、統一された方法で保護期間(guard interval, GP)の中で検出シーケンスを受信し及び送信してよい。それにより、前記M個の基地局のアップリンク及びダウンリンクデータ送信への影響を回避する。
任意的に、前記M個の基地局の各々の前記検出結果は、前記基地局により、前記基地局の前記N個の近隣局の各々により送信された前記検出シーケンスを受信する際の遅延を示すために更に使用される。
前記検出結果の中で示される前記遅延に基づき、同期外れ状態にある前記基地局の間に基地局間偏差が存在するか否か、及び偏差レベルが、分析され得る。
任意的に、前記M個の基地局の各々の前記アップリンクは、前記基地局の前記N個の近隣局の前記ダウンリンクにより干渉されない。
任意的に、前記同期外れ条件は、以下の条件:
前記1つの基地局のクロックシステム調整値が、所定の調整閾値より大きい、
前記1つの基地局がクロックアラームを発する、又は、
前記1つの基地局の近隣局への同期外れ干渉が、所定の干渉閾値より大きく、前記1つの基地局が休止した後に、前記1つの基地局の前記近隣局への前記同期外れ干渉が消失するか、又は、前記1つの基地局への同期外れ干渉が、所定の干渉閾値より大きく、前記1つの基地局の近隣局が休止した後に、前記1つの基地局への前記同期外れ干渉が消失する、
のうちの1つ以上を含む。
任意的に、前記グループが少なくとも2個の基地局を含む場合、前記同期外れ条件は、
前記複数の基地局が、同じクロック装置からクロック信号を取得する、を更に含む。
任意的に、Mは100より大きい。
Mの値が比較的大きい、例えばMは100より大きいとき、前記M個の基地局の前記クロック状態を正確に決定するために、前記M個の検出結果に基づき、ビッグデータ分析が実行されてよい。
第2の態様及び第4の態様のいずれかに基づき、任意的に、前記指示情報が受信される前に、前記基地局のアップリンクは、前記基地局の前記N個の近隣局のダウンリンクにより干渉されない。
任意的に、前記基地局及び前記N個の近隣局の時分割復信TDD構成は同じである。
第5の態様によると、本願の実施形態は、コンピュータ記憶媒体を提供する。前記コンピュータ記憶媒体は、第1の態様による方法を実施するよう構成されるプログラムを格納する。前記プログラムが前記機器で実行されると、前記機器は第1の態様による方法を実行する。
第6の態様によると、本願の実施形態は、コンピュータ記憶媒体を提供する。前記コンピュータ記憶媒体は、第2の態様による方法を実施するよう構成されるプログラムを格納する。前記プログラムが前記機器で実行されると、前記機器は第2の態様による方法を実行する。
第7の態様によると、本願の実施形態は、コンピュータプログラムプロダクトを提供する。前記プログラムプロダクトはプログラムを含み、前記プログラムが実行されると、第1の態様による方法が実行される。
第8の態様によると、本願の実施形態は、コンピュータプログラムプロダクトを提供する。前記プログラムプロダクトはプログラムを含み、前記プログラムが実行されると、第2の態様による方法が実行される。
第9の態様によると、本願は、通信システムであって、第3の態様による機器と第4の態様による機器とを含む通信システムを提供する。
任意的に、前記通信システムは、第4の態様によるM個の機器を含む。
本願による通信システムの概略図である。
本願による基地局の概略構造図である。
本願によるネットワーク装置の概略構造図である。
本願によるクロック状態検出方法の概略フローチャートである。
本願によるクロック状態検出方法の実施形態の概略フローチャートである。
本願による受信遅延検出の概略図である。
本願による指示情報を送信する概略図である。
本願による基地局により検出シーケンスを送信するメカニズムの概略図である。
本願による領域分割の概略図である。
本願による干渉検出の概略図である。
本願によるグループ化アルゴリズムの概略フローチャートである。
本願によるクロック状態検出方法の別の実施形態の概略フローチャートである。
本願によるクロック状態検出方法の更に別の実施形態の概略フローチャートである。
本願によるクロック状態検出方法の更に別の実施形態の概略フローチャートである
本願による機器の概略構造図である。
第一に、「第1」、「第2」、又は「第3」のような序数が本願で言及されるとき、文脈に基づき序数が確実に順序を表さない限り、序数は単に区別のために使用されることが理解されるべきである。
第二に、本願において提供される技術的ソリューションは、図1に示される通信システムで使用される。通信システムはM個の基地局を含む。データは、無線インタフェースを通じてM個の基地局の間で送信されてよい。Mは1より大きい。M個の基地局の各々は、M個の基地局の中の少なくとも1つの近隣局を有する。例えば、図1に示すように、M個の基地局は、基地局1、基地局2、基地局3、基地局4、...及び基地局Mを含む。例えば、基地局1は、2つの近隣局:基地局2及び基地局3を有する。基地局2は、1つの近隣局:基地局1を有する。基地局3は、2つの近隣局:基地局1及び基地局4を有する。基地局4は、1つの近隣局:基地局3を有する。
任意的に、通信システムは、第1ネットワーク装置及び第2ネットワーク装置を更に含んでよい。任意的に、第1ネットワーク装置は、K個の基地局に個別に接続される。任意的に、第2ネットワーク装置は、K個の基地局に個別に接続される。任意的に、第1ネットワーク装置は、第2ネットワーク装置に接続される。端末は、無線インタフェースを通じて、図1の中のK個の基地局のうちの1つ以上と通信してよい。
図1に示す通信システムは、第4世代(fourth generation, 4G)アクセス技術、例えば、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)アクセス技術をサポートする通信システムであってよい。代替として、通信システムは、第5世代(fifth generation, 5G)アクセス技術、例えば、新無線(new radio ,NR)アクセス技術をサポートする通信システムであってよい。代替として、通信システムは、複数の無線技術をサポートする通信システム、例えば、LTE技術及びNR技術をサポートする通信システムであってよい。更に、通信システムは、未来指向の通信技術にも適用可能である。
図1に示す通信システムでは、基地局は、4Gアクセス技術をサポートする通信システムにおける進化型NodeB(evolved NodeB ,eNB)、5Gアクセス技術をサポートする通信システムにおける次世代NodeB(next generation NodeB ,gNB)、又は送受信ポイント(transmission reception point, TRP)、中継ノード(relay node)、アクセスポイント(access point, AP)、等であってよい。
図1に示す通信システムでは、第1ネットワーク装置(又は第2ネットワーク装置)は、伝送ネットワーク内の伝送装置、例えばルータ又はスイッチであってよい。代替として、第1ネットワーク装置(又は第2ネットワーク装置)は、システム内の複数の基地局を維持する能力のある別のサーバであってよく、例えば、4Gアクセス技術をサポートする通信システム内の移動性管理エンティティ(mobile management entity, MME)又はサービングゲートウェイ(serving gateway, SGW)、5Gアクセス技術をサポートする通信システム内のアクセス及び移動性管理機能(access and mobility management function, AMF)ネットワーク要素又はユーザプレーン機能(User Plane Function, UPF)ネットワーク要素、又はネットワーク管理サーバであってよい。
図2は、基地局の概略構造図である。基地局は、本願の実施形態において、基地局1、基地局2、基地局3。基地局4、...、又は基地局Mであってよい。
基地局は、少なくとも1つのプロセッサ201、少なくとも1つのメモリ202、少なくとも1つのトランシーバ203、少なくとも1つのネットワークインタフェース204、及び1つ以上のアンテナ205を含む。プロセッサ201、メモリ202、トランシーバ203、及びネットワークインタフェース204は、例えばバスを使用して接続される。アンテナ205は、トランシーバ203に接続される。ネットワークインタフェース204は、基地局が通信リンクを用いて別の通信装置に接続することを可能にするよう構成される。例えば、S1インタフェースを通じて、基地局は、ネットワーク装置に接続され、例えば、第1ネットワーク装置又は第2ネットワーク装置に接続されてよい。本願の本実施形態では、接続は、様々な種類のインタフェース、送信線、バス、等を含んでよい。これは、本実施形態において限定されない。
本願の本実施形態におけるプロセッサ201は、以下の種類:汎用中央処理ユニット(central processing unit, CPU)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、マイクロコントローラユニット(micro controller unit, MCU)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array ,FPGA)、又は論理的動作を実施するよう構成される集積回路、のうちの少なくとも1つを含んでよい。例えば、プロセッサ201は、シングルコア(single-CPU)プロセッサ又はマルチコア(multi-CPU)プロセッサであってよい。少なくとも1つのプロセッサ201は、1つのチップに統合され又は複数の異なるチップに配置されてよい。
本願の本実施形態におけるメモリ202は、以下の種類:読み出し専用メモリ(read-only memory, ROM)、又は静的情報及び命令を格納する能力のある別の種類の静的記憶装置、又はランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)、又は情報及び命令を格納する能力のある別の種類の動的記憶装置、又は電気的消去プログラム可能な読み出し専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory, EEPROM)、のうちの少なくとも1つを含んでよい。幾つかのシナリオでは、メモリは、代替として、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(compact disc read-only memory, CD-ROM)又は別のコンパクトディスク記憶装置、光ディスク記憶装置(コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタルバーサタイルディスク、ブルーレイディスク、等を含む)、磁気ディスク記憶媒体または別の磁気ディスク記憶装置、又はコンピュータによりアクセス可能な命令又はデータ構造の形式で期待されるプログラムコードを運び又は格納するよう構成可能な任意の他の媒体、であってよい。しかしながら、メモリはここで限定されない。
メモリ202は、独立して存在してよく、又はプロセッサ201に接続されてよい。任意的に、メモリ202は、代替として、プロセッサ201に統合され、例えばチップに統合されてよい。メモリ202は、本願の実施形態における技術的ソリューションを実行するためのプログラムを格納でき、プロセッサ201はプログラムの実行を制御する。実行される種々の種類のコンピュータプログラムは、プロセッサ201のドライバとしても考えられてよい。例えば、プロセッサ201は、本願の以下の実施形態における技術的ソリューションを実施するために、メモリ202に格納されたコンピュータプログラムコードを実行するよう構成される。
トランシーバ203は、基地局の間の無線インタフェース信号の受信及び送信をサポートするよう構成されてよく、トランシーバ203は、アンテナ205に接続されてよい。トランシーバ203は、送信機Tx及び受信機Rxを含む。具体的に、1つ以上のアンテナ205は、無線インタフェース信号を受信してよい。トランシーバ203の受信機Rxは、アンテナから無線インタフェース信号を受信し、無線インタフェース信号をデジタルベースバンド信号又はデジタル中間周波数信号に変換し、デジタルベースバンド信号又はデジタル中間周波数信号をプロセッサ201に提供するよう構成され、その結果、プロセッサ201は、更なる処理、例えば復調処理及び復号処理を、デジタルベースバンド信号又はデジタル中間周波数信号に対して実行する。更に、トランシーバ203の送信機Txは、プロセッサ201から変調デジタルベースバンド信号又はデジタル中間周波数信号を受信し、変調デジタルベースバンド信号又はデジタル中間周波数信号を無線インタフェース信号へと変換し、1つ以上のアンテナ205を用いて無線インタフェース信号を送信するよう更に構成される。具体的に、受信機Rxは、1つ以上のレベルの周波数ダウンミキシング処理及びアナログ-デジタル変換処理を、無線インタフェース信号に対して選択的に実行して、デジタルベースバンド信号又はデジタル中間周波数信号を取得してよい。周波数ダウンミキシング処理及びアナログ-デジタル変換処理の順序は調整可能である。送信機Txは、1つ以上のレベルの周波数アップミキシング処理及びデジタル-アナログ変換処理を、変調デジタルベースバンド信号又はデジタル中間周波数信号に対して選択的に実行して、無線インタフェース信号を取得してよい。周波数アップミキシング処理及びデジタル-アナログ変換処理の順序は調整可能であってよい。デジタルベースバンド信号及びデジタル中間周波数信号は、集合的にデジタル信号と呼ばれてよい。
図3は、ネットワーク装置の概略構造図である。ネットワーク装置は、本願の実施形態における第1ネットワーク装置又は第2ネットワーク装置であってよい。ネットワーク装置は、少なくとも1つのプロセッサ301、少なくとも1つのメモリ302、及び少なくとも1つのネットワークインタフェース303を含んでよい。プロセッサ301及びメモリ302は、ネットワークインタフェース303に接続される。
プロセッサ301は、ネットワーク装置の種々の機能、例えば、無線インタフェース検出を実行するよう複数の基地局を制御する機能、又は複数の基地局の各々により実行される無線インタフェース検出の結果に基づきクロック状態を分析する機能、を実施するよう構成されてよい。
メモリ302は、本願の実施形態における技術的ソリューションを実行するためのプログラムコードを格納するよう構成されてよく、プログラムコードは、本願の実施形態におけるネットワーク装置の機能を実施するために、プロセッサ301により実行される。
ネットワーク装置は、ネットワークインタフェース303を通じて基地局と通信してよい。ネットワークインタフェース303は、伝送ネットワークを用いて基地局へデータを送信し、及び/又は伝送ネットワークを用いて基地局からデータを受信するために使用されてよい。例えば、ネットワーク装置は、基地局1、基地局2、基地局3、基地局4、...、又は基地局Mと、ネットワークインタフェース303を通じて通信してよい。
本願では、第1ネットワーク装置は、本願において提供されるクロック状態検出方法を実施するために、中央制御機能及びクロック状態分析機能の両方を有してよい。代替として、第1ネットワーク装置は、クロック状態分析機能を有し、第2ネットワーク装置は、中央制御機能を有し、第1ネットワーク装置及び第2ネットワーク装置は、本願で提供されるクロック状態検出方法を実施するために協力する。
図1に示す通信システムでは、時分割復信(time division duplex, TDD)技術は、M個の基地局及び端末の間の通信のために使用されてよい。M個の基地局は、クロック同期を厳格に保つ必要がある。2つの基地局のクロックが同期していない場合、一方の基地局のダウンリンクは、他方の基地局のアップリンクと干渉し得る。
本願は、トラブルシューティング、警告、及び事前調整を実行することに関して、M個の基地局のクロック状態を検出するクロック状態検出方法を提供し、それにより、基地局のクロック同期、基地局のサービスの正常な実行、及びUEのユーザ経験を保証する。本ソリューションでは、M個の基地局の各々は、無線インタフェースを介して検出シーケンスを送信及び受信してよい。M個の基地局のクロック状態は、M個の基地局により受信された検出シーケンスの結果を分析することにより検出されてよい。図4に示すように、本ソリューションは具体的に以下の3つのステップを含んでよい。
第1部分。制御情報の配信。M個の基地局が検出シーケンスを送信する時点、及びM個の基地局が検出シーケンスを受信する時点は、指示情報のM個のピースを形成するよう均一に構成される。指示情報の各ピースは、1つの基地局が検出シーケンスを送信する時点と、基地局のN個の近隣局の各々が検出シーケンスを送信する時点と、を示してよい。次に、指示情報のM個のピースは、M個の基地局へ配信される。
第2部分。無線インタフェース検出。M個の基地局の各々は、受信した指示情報に基づき、基地局のN個の近隣局の各々が検出シーケンスを送信する時点を知ってよい。基地局は、基地局のN個の近隣局の各々が検出シーケンスを送信する時点で、検出シーケンスを検出し、検出結果を形成する。検出結果は、基地局が基地局のN個の近隣局の各々から検出シーケンスを受信したか否かを示してよい。
第3部分。クロック状態分析。M個の基地局のクロック状態は、M個の基地局の検出結果に基づき決定されてよく、幾つかの条件が構成されてよい。条件は、同期条件、同期外れ条件、又は偏差条件であってよい。次に、M個の基地局の検出結果に基づき、M個の基地局が同期条件、同期外れ条件、又は偏差条件を満たすか否かが決定され、基地局のクロック状態が同期状態、同期外れ状態、又は偏差状態かが分かる。例えば、基地局が、基地局の近隣局が検出シーケンスを送信する時点で検出シーケンスを受信できる、又は基地局の近隣局が、基地局が検出シーケンスを送信する時点で検出シーケンスを受信できる場合、基地局は、基地局の近隣局と相対的に同期がとれている。M個の基地局の中の任意の他の基地局と相対的に同期の取れている基地局の個数が分析され、該個数がある数値に達すると、これらの基地局は同期が取れている、つまりこれらの基地局の全部のクロック状態が同期されていると考えられてよい。個数が該数値に達しないとき、これらの基地局は、同期が外れている又は偏差を有してよく、この場合、これらの基地局が同期外れ状態又は偏差状態にあるかが別個に決定される。
前述の3つの部分のうちの第1部分は、異なる装置により実行されてよい。例えば、第1部分は、M個の基地局のうちの1つにより実行されてよく、又は第1部分は、ネットワーク装置により実行され、例えば第1ネットワーク装置又は第2ネットワーク装置により実行されてよい。第2部分は、M個の基地局により実行される。第3部分は、M個の基地局のうちの1つにより実行されてよく、又は第3部分は、ネットワーク装置により実行され、例えば第1ネットワーク装置又は第2ネットワーク装置により実行されてよい。以下は、本ソリューションを、第1部分が第1ネットワーク装置により実行され、第2部分がM個の基地局により実行され、第3部分が第1ネットワーク装置により実行される例を用いて説明する。当業者は、本願の実施形態における内容が、前述の3つの部分が別の装置により実行される場合にも適用可能であることを理解し得る。これは、本願の実施形態において限定されない。
図5は、本願によるクロック状態検出方法の実施形態の概略フローチャートである。例えば、方法は、図1に示す通信システムで使用される。M個の基地局は、基地局1、基地局2、基地局3、基地局4、...、及び基地局Mである。基地局1及び基地局2は互いに近隣局であり、基地局1及び基地局3は互いに近隣局であり、基地局3及び基地局4は互いに近隣局である。方法は、以下のステップを含む。
ステップ501。第1ネットワーク装置は、指示情報の1つのピースをM個の基地局の各々へ送信する。ここで、指示情報は、基地局に、基地局のN個の近隣局が検出シーケンスを送信するN個の第1時点を示すために使用される。
例えば、第1ネットワーク装置は、指示情報1を基地局1へ送信し、指示情報2を基地局2へ送信し、...、指示情報Mを基地局Mへ送信する。
指示情報1は、基地局1のN個の近隣局が検出シーケンスを送信するN(N≧1)個の第1時点を示すために使用されてよい。指示情報2は、基地局2のN個の近隣局が検出シーケンスを送信するN(N≧1)個の第1時点を示すために使用されてよい。同様に、指示情報Mは、基地局MのN個の近隣局が検出シーケンスを送信するN(N≧1)個の第1時点を示すために使用されてよい。
例えば、基地局1は、2つの近隣局:基地局2及び基地局3を有する。基地局2は、1つの近隣局:基地局1のみを有する。例えば、基地局1が検出シーケンスを送信する時点がT1であり、基地局2が検出シーケンスを送信する時点がT2であり、基地局3が検出シーケンスを送信する時点がT3である場合、N、及び指示情報1により示されるN個の第1時点はT2及びT3であり、並びに、 =1、及び指示情報2により示されるN個の第1時点はT1である。

任意的に、基地局のN個の近隣局が検出シーケンスを送信するN個の第1時点は、基地局のN個の近隣局により送信される検出シーケンス同士の相互干渉を回避するために、異なる。例えば、前述の例では、指示情報1により示される2つの第1時点T2及びT3は異なる。基地局2及び基地局3は、検出シーケンスを異なる時点で送信する。その結果、基地局2の検出シーケンスと基地局3の検出シーケンスとの間の干渉は回避できる。従って、検出シーケンスを検出するとき、基地局1は、時点に基づき、検出シーケンスが基地局2により送信されたか又は基地局3により送信されたかを決定することを保証できる。例えば、基地局1がT2で検出シーケンスを検出した場合、検出シーケンスは基地局2により送信されたと決定されてよい。基地局2がT3で検出シーケンスを検出した場合、検出シーケンスは基地局3により送信されたと決定されてよい。
任意的に、N個の第1時点の各々は、複数の送信時点を含んでよい。例えば、基地局2が検出シーケンスを送信する第1時点T2は、複数の送信時点を含む。基地局2は、複数の送信時点T2で、複数回、検出シーケンスを継続的に送信してよい。基地局1は、複数の無線フレーム上の1つ以上の送信時点で検出シーケンスを検出し、基地局1は、基地局2により送信された検出シーケンスが受信されたことを決定してよい。複数の送信時点の指示は、基地局が、複数の時間の間、シーケンスを検出することを可能にする。この方法では、基地局と基地局の近隣局との間のチャネルの品質が比較的粗悪であるために、基地局が第1時点で検出シーケンスを検出しない場合が除外される。従って、検出精度が向上する。
任意的に、M個の基地局の全部がTDDを使用してよく、M個の基地局のTDD構成は同じであってよい。従って、1つのサブフレームについて、M個の基地局のアップリンク-ダウンリンク構成は同じであり、M個の基地局は、統一された方法で保護間隔(guard interval, GP)の中で検出シーケンスを受信し及び送信してよい。それにより、M個の基地局のアップリンク及びダウンリンクデータ送信への影響を回避する。
任意的に、第1時点は、少なくとも1つの第1特別サブフレームを含んでよい。例えば、指示情報1により示される第1時点はT2及びT3である。T2は少なくとも1つの第1特別サブフレームを含み、T3は少なくとも1つの第1特別サブフレームを含む。T2に含まれる少なくとも1つの第1特別サブフレームは、T3に含まれる少なくとも1つの特別サブフレームと異なってよい。基地局の近隣局は、特別サブフレームの中で検出シーケンスを送信し、基地局は、特別サブフレームの中で検出シーケンスを検出する。その結果、基地局のアップリンク及びダウンリンクサービスに影響を与えることなく、M個の基地局のクロック状態を分析するために、無線インタフェース検出が達成できる。
任意的に、指示情報は、基地局が検出シーケンスを送信する第2時点を更に示してよい。任意的に、指示情報1は、基地局1が検出シーケンスを送信する第2時点を示すために更に使用される。指示情報2は、基地局2が検出シーケンスを送信する第2時点を示すために更に使用される。同様に、指示情報Mは、基地局Mが検出シーケンスを送信する第2時点を示すために更に使用される。
例えば、基地局1が検出シーケンスを送信する時点がT1であり、基地局2が検出シーケンスを送信する時点がT2である場合、指示情報1は基地局1が検出シーケンスを送信する時点がT1を更に示してよく、指示情報2は基地局2が検出シーケンスを送信する時点がT2を更に示してよい。
任意的に、第2時点は、少なくとも1つの第2特別サブフレームを含んでよい。例えば、指示情報1により示される第2時点T1は、少なくとも1つの第2特別サブフレームを含む。
ステップ502。M個の基地局の各々は、基地局により受信された指示情報により示されるN個の第1時点で検出シーケンスを検出する。
例えば、基地局1は、N(N≧1)個の第1時点で、基地局1のN個の近隣局により送信された検出シーケンスを検出してよい。基地局2は、N(N≧1)個の第1時点で、基地局2のN個の近隣局により送信された検出シーケンスを検出してよい。同様に、基地局Mは、N(N≧1)個の第1時点で、基地局MのN個の近隣局により送信された検出シーケンスを検出してよい。
M個の基地局の各々は、受信された指示情報により示されるN個の第1時点で検出シーケンスを検出する。基地局が、近隣局が検出シーケンスを送信した第1時点で、検出シーケンスを検出すると、基地局は、近隣局から検出シーケンスが受信されたと決定する。
例えば、基地局1は、指示情報1により示されるT2及びT3における検出シーケンスを個別に検出する。基地局1がT2で検出シーケンスを検出した場合、基地局1は、基地局2により送信された検出シーケンスが受信されたと決定する。基地局1がT3で検出シーケンスを検出した場合、基地局1は、基地局3により送信された検出シーケンスが受信されたと決定する。基地局2は、指示情報2により示されるT1で検出シーケンスを検出する。基地局2がT1で検出シーケンスを検出した場合、基地局2は、基地局1により送信された検出シーケンスが受信されたと決定する。基地局3は、指示情報3により示されるT1及びT4で検出シーケンスを個別に検出する。基地局3がT1で検出シーケンスを検出した場合、基地局3は、基地局1により送信された検出シーケンスが受信されたと決定する。基地局3がT4で検出シーケンスを検出した場合、基地局3は、基地局4により送信された検出シーケンスが受信されたと決定する。基地局4は、指示情報4により示されるT3で検出シーケンスを検出する。基地局4がT3で検出シーケンスを検出した場合、基地局4は、基地局3により送信された検出シーケンスが受信されたと決定する。
各基地局は、基地局により受信された指示情報により示されるN個の第1時点で検出シーケンスの検出を完了した後に、検出結果を取得する。各基地局の検出結果は、基地局が、基地局のN個の近隣局の各々により送信された検出シーケンスを受信したか否かを示すために使用される。
例えば、基地局1は、T2で検出シーケンスを検出しないが、T3で検出シーケンスを検出する。従って、基地局1により取得された検出結果は、基地局1が基地局3により送信された検出シーケンスを受信したが、基地局2により送信された検出シーケンスを受信しない、である。基地局2は、T1で検出シーケンスを検出しない。従って、基地局2により取得された検出結果は、基地局2が基地局1により送信された検出シーケンスを受信しない、である。基地局3は、T1及びT4の両方で検出シーケンスを検出する。従って、基地局3により取得された検出結果は、基地局3が基地局1及び基地局4により送信された検出シーケンスを受信する、である。基地局4は、T3で検出シーケンスを検出する。従って、基地局4により取得された検出結果は、基地局4が基地局3により送信された検出シーケンスを受信する、である。
本願では、基地局は、検出シーケンスを受信し及び送信するためにトランシーバ及びアンテナを用いて、無線インタフェース検出を実施してよい。
ステップ503。M個の基地局の各々は、第1ネットワーク装置へ検出結果を送信する。
本願では、M個の基地局の各々は、N個の近隣局に対する検出を完了した後に、検出結果を送信してよい。例えば、T2及びT3で検出シーケンスの検出を完了した後に、基地局1は、検出結果を第1ネットワーク装置へ送信してよい。代替として、M個の基地局の各々が基地局のN個の近隣局に対する検出を完了した後に、各基地局は、基地局の検出結果を送信してよい。例えば、指示情報は、基地局1、基地局2、基地局3、及び基地局4が1回の無線インタフェース検出を完了する周期Tを運ぶ。基地局1、基地局2、基地局3、及び基地局4は、その検出結果を、周期Tの終わりまでに第1ネットワーク装置へ送信してよい。
ステップ504。第1ネットワーク装置は、M個の基地局の検出結果に基づき、M個の基地局のクロック状態を決定する。
M個の基地局のクロック状態を決定するために、以下のケースのうちの1つ以上がある。
(1)M個の基地局の中で、クロック状態が同期状態である基地局が決定される。
(2)M個の基地局の中で、クロック状態が同期外れ状態である基地局が決定される。
(3)M個の基地局の中で、クロック状態が非同期外れ状態である基地局間に局間偏差が存在するか否か決定される。
前述の条件(3)の中の「非同期外れ」は、以下のケースのうちの一方又は両方として理解されてよい。
(a)クロック状態が同期状態である。
(b)クロック状態が、同期状態でも同期外れ状態でもない。
任意的に、先ず、第1ネットワーク装置は、M個の基地局の検出結果に基づき、M個の基地局を少なくとも1つのグループにグループ化してよい。
以下は、M個の基地局の中で、クロック状態が同期状態である基地局をどのように決定するかを説明する。グループ化を通じて、グループが同期グループか否かが決定できる。グループが同期グループであるとき、グループ内の全部の基地局のクロック状態は同期状態である。
本願の本実施形態では、一方の基地局が他方の基地局から検出シーケンスを受信できる、及び/又は他方の基地局が基地局から検出シーケンスを受信できる場合、2つの近隣基地局が互いに相対的に同期されている。
第1ネットワーク装置は、M個の基地局の検出結果に基づき、M個の基地局を少なくとも1つのグループにグループ化する。少なくとも1つのグループの各々について、グループが少なくとも2つの基地局を含む場合、グループ内の各基地局は、グループ内の少なくとも1つの他の基地局により送信された検出シーケンスを受信するか、又はグループ内の各基地局により送信された検出シーケンスはグループ内の少なくとも1つの他の基地局により受信される、つまりグループ内の各基地局は、グループ内の少なくとも1つの他の基地局と相対的に同期が取れている。グループが少なくとも1つの基地局を含む場合、1つの基地局は、1つの基地局の各近隣局により送信された検出シーケンスを受信しない、又は1つの基地局により送信された検出シーケンスは1つの基地局の任意の近隣局により受信されない、つまり、M個の基地局のうちの1つが基地局と相対的に同期の取れている近隣局を有しない場合、基地局は独立してグループを形成できる。
少なくとも1つのグループの各々について、グループ内の基地局と相対的に同期の取れたグループの外に基地局が存在しない。
例えば、基地局1、基地局2、基地局3、及び基地局4がグループ化される例が、ここで説明のために使用される。留意すべき事に、M個の基地局は、2、3、5、5以上、又は100若しくは1000個もの基地局を有してよい。第1ネットワーク装置は、4個の基地局を少なくとも1つのグループ、例えばグループ1及びグループ2にグループ化する。グループ1は、少なくとも基地局1、基地局3及び基地局4を含む。基地局1は、基地局3から検出シーケンスを受信でき、基地局3は、基地局1から検出シーケンスを受信できる。基地局3は、基地局4から検出シーケンスを受信でき、基地局4は、基地局3から検出シーケンスを受信できる。グループ2は、基地局2を含む。基地局2は、基地局1から検出シーケンスを受信できず、基地局2により送信された検出シーケンスは、基地局1により受信できない。
少なくとも1つのグループを取得した後に、第1ネットワーク装置は、多数決ルールに従い、少なくとも1つのグループの中で、所定の閾値より多い又は等しい数の基地局を含むグループを同期グループとして決定し、又は、少なくとも1つのグループの各々に含まれる基地局の数が閾値より少ないとき、少なくとも1つのグループの中で、最大数の基地局を含むグループを同期グループとして決定してよい。ここで、同期グループ内の各基地局のクロック状態は、同期状態である。
例えば、閾値が100であり、グループ1内の基地局の数とグループ2内の基地局の数が両方とも100より少なく、グループ1内の基地局の数がグループ2内の基地局の数より多い場合、グループ1は同期グループであり、基地局1、基地局2、及び基地局3のクロック状態は同期状態であると決定されてよい。
以下は、M個の基地局の中でクロック状態が同期状態である基地局を決定した後に、第1ネットワーク装置により、クロック状態が同期外れ状態である基地局をどのように決定するかを説明する。第1ネットワーク装置は、同期外れ条件に基づき、同期グループ以外の同期外れグループが、少なくとも1つのグループの中に存在するか否かを決定してよく、同期外れグループの中の各基地局のクロック状態は、同期外れ状態である。
例えば、少なくとも1つのグループの中の同期グループ以外のグループ(該グループは1つの基地局を含んでよく、又は該グループは2つより多くの基地局を含んでよい)では、グループ内の1つの基地局が同期外れ条件を満たすか否かが決定されてよい。基地局が同期外れ条件を満たす場合、基地局のクロック状態は同期外れ状態であり、グループは同期外れグループである。同期外れ条件は、以下の条件のうちの1つ以上を含むが限定されない。
(1)1つの基地局のクロックシステム調整値が、所定の調整閾値より大きい。
基地局は、内部クロックシステム、及び基地局の外部クロック源を含んでよい。基地局は、内部クロックシステムの時間を調整するために、外部クロック源の時間を受信してよい。基地局のクロックシステム調整値は、ある時点における基地局の内部クロックシステムの時間と基地局のクロック源の時間との間の差、又はある時間期間における基地局のクロックシステムの時間と基地局のクロック源の時間との間の蓄積された差であってよい。
(2)1つの基地局がクロック警報を発する。
基地局のクロックシステムが故障すると、基地局はクロック警報を発する。1つの基地局がクロック警報を発した場合、それは、基地局のクロックシステムが故障していることを示し、基地局のクロック状態は同期外れ状態であってよい。
(3)1つの基地局の近隣局への同期外れ干渉が、所定の干渉閾値より大きく、1つの基地局が休止した後に、1つの基地局の近隣局への同期外れ干渉が消失するか、又は、1つの基地局への同期外れ干渉が、所定の干渉閾値より大きく、1つの基地局の近隣局が休止した後に、1つの基地局への同期外れ干渉が消失する。
例えば、基地局2が一例として使用される。基地局2の近隣局は、基地局1である。同期外れ干渉が基地局1に存在し(つまり、基地局1のアップリンクが基地局のダウンリンクにより干渉を受ける)、同期外れ干渉が所定の干渉閾値より大きい場合、それは、基地局1が基地局1の近隣局と相対的に同期が外れていることを示す。基地局2が休止された後に、基地局1への干渉が消失する。これは、基地局2が基地局1に対する干渉を引き起こす基地局であることを示す。可能な原因は、基地局2のクロック状態が同期外れ状態であることである。
相応して、同期外れ干渉が基地局2に存在し(つまり、基地局2のアップリンクが基地局のダウンリンクにより干渉を受ける)、同期外れ干渉が所定の干渉閾値より大きい場合、それは、基地局2が基地局2の近隣局と相対的に同期が外れていることを示す。基地局1が休止された後に、基地局2への干渉が消失する。これは、基地局2が基地局1に対する干渉を引き起こす基地局であることを示す。可能な原因は、ここでも、基地局2のクロック状態が同期外れ状態であることである。
(4)前の周期で1つの基地局のクロック状態が同期状態であり、基地局が、少なくとも2つの近隣局と相対的に同期が取れており、前の周期及び現在の周期における少なくとも2つの近隣局のクロック状態が両方とも同期状態である。
M個の基地局及び第1ネットワーク装置が前述のステップ502~504を周期的に実行すると、基地局が前の周期において近隣局と相対的に同期が取れている場合(近隣局のクロック状態が同期状態である)、基地局のクロック状態は同期状態として決定される。しかしながら、現在周期において、クロック状態が同期状態ではないと決定された場合、可能な原因は、基地局のクロック同期外れであるか、又は基地局及び近隣局が比較的粗悪なチャネル品質により互いから検出シーケンスを受信できないためである。基地局が、前の周期において少なくとも2つの近隣局と相対的に同期が取れている場合(少なくとも2つの近隣局のクロック状態が同期状態である)、基地局のクロック状態は同期状態として決定される。しかしながら、現在周期において、クロック状態が同期状態ではないと決定された場合、可能性の高い原因は、基地局のクロック同期外れである。
同じグループ内の基地局は全部が相対的に同期されているので、基地局のクロック状態が同期外れ状態であるとき、基地局と相対的に同期の取れている基地局のクロック状態は、全部、同期外れ状態である。従って、少なくとも1つのグループの中の同期グループ以外の任意のグループについて、グループ内の任意の基地局のクロック状態が、前述の同期外れ条件に基づき同期外れ状態であると決定された場合、グループ内の全部の基地局のクロック状態は、全部、同期外れ状態である。
任意的に、グループが少なくとも2つの基地局を含む場合、前述の条件(1)、(2)、(3)、及び(4)に加えて、同期外れ条件は更に以下の条件を含んでよい。
(5)少なくとも2つの基地局が、同じクロック装置からクロック信号を取得する。
クロック装置は、クロック源又は伝送装置であってよく、伝送装置は、2つの基地局とクロック源との間でクロック信号を送信する装置である。少なくとも2つの基地局のクロック状態が両方とも非同期であり、少なくとも2つの基地局が同じクロック装置からのクロック信号を更に取得する場合、それは、クロック装置が故障している可能性があることを示し、これは、少なくとも2つの基地局の同期外れ状態を引き起こし得る。
(6)前の周期におけるグループ内の少なくとも2つの基地局のクロック状態が、同期状態である。
M個の基地局及び第1ネットワーク装置が前述のステップ502~504を周期的に実行するとき、前の周期における基地局のクロック状態が同期状態として決定された場合、現在周期における基地局のクロック状態は、同期外れ状態として決定されてよい。グループ内の基地局のクロック状態が同期状態から同期外れ状態へと変化した場合、可能な原因は、基地局が同期が外れていること、又は基地局及びクロック状態が同期状態である近隣局が比較的粗悪なチャネル品質により互いから検出シーケンスを受信できないことであることが理解され得る。従って、グループ内の基地局のクロック状態が同期状態から同期外れ状態へと変化した場合、それは、基地局が同期が外れたことを示さず、基地局と相対的に同期の取れているグループ内の全部の基地局が、全部、同期外れであることを示すことはできない。しかしながら、グループ内の少なくとも2つの基地局のクロック状態が同期状態から同期外れ状態へと変化した場合、それは、少なくとも2つの基地局のクロック状態が同期外れ状態へと変化する比較的高い可能性が存在することを示す。
本願で提供されるクロック状態検出方法によると、クロック状態が同期外れ状態である1つ以上の基地局が検出でき、故障した基地局及び故障したクロック源を特定し、適時に保守を実行し、それにより、基地局のサービスの正常な実行を保証し、及びUEのユーザ経験を保証する。
以下は、第1ネットワーク装置により、M個の基地局の中でクロック状態が同期状態である基地局及びクロック状態が同期外れ状態である基地局を決定した後に、非同期外れ状態にない基地局の間に偏差が存在するか否かを、どのように決定するかを説明する。
例えば、第1ネットワーク装置は、非同期外れ状態である基地局により報告された検出結果に基づき、非同期外れ状態である、互いに送信された検出シーケンスを受信する2つの近隣基地局の間の局間偏差を計算してよい。
任意的に、基地局が基地局の近隣局により送信された検出シーケンスを受信できた場合、基地局は、対応する受信遅延を測定してよく、基地局の検出結果は、基地局により検出シーケンスを受信する受信遅延を含んでよい。更に、第1ネットワーク装置は、受信遅延に基づき、非同期外れ状態である、互いに送信された検出シーケンスを受信する2つの近隣基地局の間の局間偏差を計算してよい。
例えば、図6に示すように、基地局4及び基地局3は、互いから検出シーケンスを受信できる。Δ1は、基地局4が基地局3から検出シーケンスを受信する受信遅延を表し、Δ2は、基地局3が基地局4から検出シーケンスを受信する受信遅延を表す。
任意的に、基地局3の検出結果は、Δ2及びΔ3を含んでよく(Δ3は基地局3により基地局1から検出シーケンスを受信するための受信遅延を表すと仮定する)、基地局4の検出結果は、Δ1を含んでよい。この場合、基地局3及び基地局4は、非同期外れ状態である基地局であり、第1ネットワーク装置は、Δ1及びΔ2に基づき、基地局3と基地局4との間の局間偏差(Δ1-Δ2)/2を計算する。
非同期外れ状態である各基地局について、第1ネットワーク装置は、非同期外れ状態である基地局と、検出シーケンスの受信/送信できる、基地局の各近隣局との間の局間偏差を計算する。次に、非同期外れ状態である基地局のクロック偏差レベルが、非同期外れ状態である基地局の最大局間偏差と所定のクロック偏差レベル基準とに基づき、決定される。
例えば、クロック偏差レベル基準は以下の通りである。3μs~5μsの局間偏差は僅かな偏差を示し、5μs~7μsの局間偏差は中程度の偏差を示し、7μsより大きい局間偏差は重度の偏差を示す。
基地局3の最大局間偏差が、基地局3と基地局4との間の局間偏差である場合(最大局間偏差が6μsであると仮定する)、第1ネットワーク装置は、基地局3と基地局4との間の局間偏差レベルが両方とも中程度の偏差であると決定する。
本願で提供されるクロック状態検出方法によると、トラブルシューティング、警告及び事前調整を実行するために、異なる程度の局間偏差を有する基地局が検出でき、それにより、基地局のサービスの正常な実行を保証する。
留意すべきことに、図5では、説明のための例として4個の基地局が使用される。当業者は、Mの値が2、3、又は4より大きくてよいことを理解し得る。Mの値が比較的大きい、例えばMが100より大きいとき、M個の基地局のクロック状態をより正確に決定するために、M個の検出結果に基づき、ビッグデータ分析が実行されてよい。
本願で提供される方法によると、ネットワーク全体に渡るM個の基地局のクロック状態が分析できる。更に、M個の基地局のクロック状態は、M個の基地局の間でクロック同期外れによる相互干渉が生じる前に、検出されてよく、トラブルシューティング、警告、及び事前調整を実行する前に、ネットワーク全体に渡るM個の基地局のクロック状態を識別し、それにより、基地局のサービスの正常な実行及びUEのユーザ経験を保証する。更に、本願で提供される方法によると、ネットワーク全体に渡るM個の基地局のクロック状態は、比較的短時間のうちに分析を通じて取得されてよく、その結果、干渉を受けた基地局のクロック状態を1つずつ個別に決定する必要がなく、それにより、基地局のクロック状態を監視する効率を向上する。
更に、図5の方法は、周期的に実行されてよく、その結果、ネットワーク全体に渡るM個の基地局のクロック状態は、リアルタイムに監視でき、それにより、システム信頼性を向上する。
以下は、特定の実施形態を参照して例を用いて前述の3つの部分を個別に説明する。
図7は、第1部分(制御情報の配信)の実装に焦点を当てる。図7は、図5の内容と結合されてよい。図7に示す例は、図5のステップ501を更に説明するために使用される。図7に示すように、ステップ501は以下のステップを含む。
ステップ1。第1ネットワーク装置は、指示情報1を基地局1へ送信する。ここで、指示情報1は、基地局1のN個の近隣局が検出シーケンスを送信するN個の第1時点を示す。
ステップ2。第ネットワーク装置は、指示情報2を基地局2へ送信する。ここで、指示情報2は、基地局2のN個の近隣局が検出シーケンスを送信するN個の第1時点を示す。
残りは同様に推定されてよい。
ステップM-1。第1ネットワーク装置は、指示情報M-1を基地局M-1へ送信する。ここで、指示情報M-1は、NM-1個の近隣局が検出シーケンスを送信するNM-1個の第1時点を示す。
ステップM。第1ネットワーク装置は、指示情報Mを基地局Mへ送信する。ここで、指示情報Mは、N個の近隣局が検出シーケンスを送信するN個の第1時点を示す。
例えば、基地局により検出シーケンスを送信するメカニズムは以下の通りであると仮定される。
M個の基地局が無線インタフェース検出を完了する時間は周期Tである。周期Tは、幾つかのサブ周期を含んでよい。各サブ周期は、X個の無線フレームを含んでよい。1つのサブ周期の中の幾つかの無線フレームのフレーム数は、別のサブ周期の中の無線フレームのものと同じであってよい。例えば、サブ周期は1024個の無線フレーム(10.24秒)を含んでよく、各サブ周期の中の無線フレームのフレーム数は0~1023であってよい。検出シーケンスを送信するために、各サブ周期の中で、J個の無線フレームが、X個の無線フレームから選択されてよく、J個の無線フレームは、連続する又は不連続な無線フレームであってよい。各基地局は、検出シーケンスをI個の無線フレームで送信してよく、I個の無線フレームは連続する又は不連続な無線フレームであってよい。その結果、基地局の近隣局は、I個の無線フレームで検出シーケンスを受信でき、それにより、単一の無線フレームの粗悪なチャネル品質により検出シーケンスが受信できない場合を回避する。
第1ネットワーク装置は、異なる無線フレームで検出シーケンスを別個に送信するようM個の基地局を制御してよく、又は同じ無線フレームで検出シーケンスを送信するよう、M個の基地局の中の同じ近隣局を有しない少なくとも2つの基地局を制御してよい。
図8に示すように、M個の基地局は、異なる無線フレームで検出シーケンスを別個に送信する。各サブ周期の中で検出シーケンスを送信できる基地局の数は、M0=J/Iであり、M個の基地局は、検出シーケンスの送信を1回完了するためにM/M0回のサブ周期を必要とする。つまり、1周期Tは、M/M0個のサブ周期を含んでよい。1~M0の送信番号を有する基地局は、サブ周期1で検出シーケンスを送信し、M0+1~2M0の送信番号を有する基地局は、サブ周期2で検出シーケンスを送信する。同様に、M-M0+1~Mの送信番号を有する基地局は、サブ周期M/M0で検出シーケンスを送信する。
1~M0の送信番号を有する基地局がサブ周期1で検出シーケンスを送信する例が使用される。J個の無線フレームは、連続する又は不連続な無線フレームであってよい。ここで説明を容易にするために、J個の無線フレームが連続する無線フレームであり、J個の無線フレームのシステムフレーム番号(system frame number, SFN)が1~Jある例が、説明のために使用される。
1の送信番号を有する基地局が1~IのSFNを有する無線フレームで検出シーケンスを送信する。2の送信番号を有する基地局がI+1~2IのSFNを有する無線フレームで検出シーケンスを送信する。同様に、M0の送信番号を有する基地局がJ-1~JのSFNを有する無線フレームで検出シーケンスを送信する。
前述の検出シーケンス送信メカニズムに基づき、可能な設計では、第1ネットワーク装置は、基地局のN個の近隣局が検出シーケンスを送信するN個の第1時点に関する情報、及び基地局が検出シーケンスを送信する第2時点に関する情報を、指示情報の中に直接含んでよい。
例えば、第1ネットワーク装置は、サブ周期1の開始時間、基地局1、基地局2、及び基地局3により検出シーケンスを送信するサブ周期及び無線フレームのSFNを、指示情報1の中に含んでよい。例えば、指示情報1は、周期Tの開始時間、基地局1により検出シーケンスを送信するためのサブ周期番号(サブ周期1)及び無線フレームのSFN(1、2、...、Iを含む)、基地局2により検出シーケンスを送信するためのサブ周期番号(サブ周期1)及び無線フレームのSFN(I+1、I+2、...、2Iを含む)、及び基地局3により検出シーケンスを送信するためのサブ周期ID(サブ周期1)及び無線フレームのSFN(2I+1、2I+2、...、3Iを含む)を含む。指示情報1を受信した後に、基地局1は、指示情報1の中の周期Tの開始時間に基づき、サブ周期1の直接位置を決定し、基地局1がサブ周期1の中の1、2、...、IのSFNを有する無線フレームで検出シーケンスを送信すること、基地局2が、サブ周期1の中のI+1、I+2、...、2IのSFNを有する無線フレームで検出シーケンスを送信すること、及び基地局3が、サブ周期1の中の2I+1、2I+2、...、3IのSFNを有する無線フレームで検出シーケンスを送信すること、を決定できる。
別の可能な設計では、第1ネットワーク装置は、代替として、指示情報の中に、制御情報を含んでよい。基地局は、制御情報に基づき、基地局のN個の近隣局が検出シーケンスを送信するN個の第1時点、及び基地局が検出シーケンスを送信する第2時点に関する情報、を計算してよい。例えば、指示情報は、周期Tの開始時間、及び基地局と基地局のN個の近隣局の送信番号を運ぶ。
例えば、指示情報1は、周期Tの開始時間、基地局1の送信番号(例えば、基地局1の送信番号が1である)、基地局2の送信番号(例えば、基地局2の送信番号が2である)、及び基地局3の送信番号(例えば、基地局3の送信番号が3である)を含む。指示情報1を受信した後に、基地局1は、図8に示す送信メカニズム及び周期Tの開始時間に基づき、M/M0個のサブ周期を決定し、次に、基地局1の送信番号1に基づき、基地局1がサブ周期1の中の1、2、...、IのSFNを有する無線フレームで検出シーケンスを送信することを決定し、基地局2の送信番号2に基づき、基地局2が、サブ周期1の中のI+1、I+2、...、2IのSFNを有する無線フレームで検出シーケンスを送信することを決定し、及び基地局3の送信番号3に基づき、基地局3が、サブ周期1の中の2I+1、2I+2、...、3IのSFNを有する無線フレームで検出シーケンスを送信することを決定する。
任意的に、指示情報は、無線フレームの中で検出シーケンスを送信するための特別サブフレームを示す位置情報を更に運んでよい。例えば、位置情報は、検出シーケンスを送信するための、無線フレームの中の第1特別サブフレーム、第2特別サブフレーム、又は最後の特別サブフレームを示してよい。例えば、指示情報1は、無線フレームの中の最後の特別サブフレームを示す位置情報を運ぶ。基地局1が、前述の2つの可能な設計のいずれかに基づき、基地局1、基地局2、及び基地局3が検出シーケンスを送信する無線フレームを決定した後に、基地局1は、位置情報に基づき、基地局1が1、2、...、IのSFNを有する無線フレームの各々の最後の特別サブフレームの中で検出シーケンスを送信すること、基地局2がI+1、I+2、...、2IのSFNを有する無線フレームの各々の最後の特別サブフレームの中で検出シーケンスを送信すること、及び基地局3が2I+1、2I+2、...、3IのSFNを有する無線フレームの各々の最後の特別サブフレームの中で検出シーケンスを送信すること、を更に決定する。
任意的に、指示情報は、周波数を更に示す。第1ネットワーク装置によりM個の基地局へ送信される指示情報の中で示される周波数は、同じであり、それにより、各基地局及び基地局の各近隣局が同じ周波数で検出シーケンスを送信することを保証する。
任意的に、同じ近隣局を有しない少なくとも2つの基地局について、第1ネットワーク装置は、更に、同じ近隣局を有しない少なくとも2つの基地局に、同じ第2時点を割り当ててよい。例えば、基地局2の近隣局は基地局1であり、基地局4の近隣局は基地局3である。第1ネットワーク装置は、サブ周期1の中のI+1、I+2、...、2IのSFNを有する無線フレームの中で検出シーケンスを送信するよう、基地局2及び基地局4の両方を制御してよい。例えば、第1の可能な設計に基づき、基地局4により検出シーケンスを送信するためのサブ周期番号(サブ周期1)及び無線フレームのSFN(I+1、I+2、...、2Iを含む)は、基地局4へ送信される指示情報4、及び基地局3へ送信される指示情報3に直接含まれる。
代替として、第2の可能な設計に基づき、第1ネットワーク装置は、同じ送信番号、つまり送信番号2を、基地局2及び基地局4に割り当てる。次に、基地局4の送信番号2は、基地局4へ送信される指示情報4、及び基地局3へ送信される指示情報3の中で運ばれる。従って、基地局4及び基地局3は、送信番号2に基づき、基地局4も、サブ周期1の中のI+1、I+2、...、2IのSFNを有する無線フレームの中で検出シーケンスを送信することを決定してよい。
第1ネットワーク装置は、同じ第2時点で検出シーケンスを送信するよう、同じ近隣局を有しない少なくとも2つの基地局を制御する。それにより、M個の基地局による検出シーケンスの送信のための時間を削減し、検出効率を向上する。
例えば、第1ネットワーク装置は、M個の基地局の位置情報、及び各基地局のカバレッジ半径(つまり、セル半径)に基づき、領域分割を実行してよい。M個の基地局の中で最大カバレッジ半径を有する基地局の半径がrであり、M個の基地局のうちの最も遠い2つの基地局の間の距離がdであると仮定する。この場合、M個の基地局の中央位置が、環状領域分割の原点として使用される。M個の基地局の位置する領域は、
Figure 0007143507000001
個の領域に分割される。
Figure 0007143507000002
n個の環状領域の中で、隣接しない環状領域の中の基地局によりカバーされるセルは、互いに独立している。つまり、隣接しない環状領域の中の基地局は、同じ近隣局を有しない。従って、ネットワーク装置は、同じ時点で検出シーケンスを送信するよう、隣接しない環状領域内に位置する少なくとも2つの基地局を制御してよい。
例えば、図9に示すように、M個の基地局の位置する領域は6個の環状領域に分割され、環状領域1、3、5は3個の隣接しない領域であり、環状領域2、4、6は3個の他の隣接しない領域である。第1ネットワーク装置は、環状領域1、3、5内の基地局を検出シーケンスを同時に送信するよう、及び環状領域2、4、6内の基地局を検出シーケンスを同時に送信するよう、制御してよい。6個の領域の中の基地局が検出シーケンスを順に送信する方法と比較して、検出時間は3分の2に短縮され、それにより、検出効率が向上する。
図10に示す実施形態は、第2部分(無線インタフェース検出)の実装に焦点を当てる。図10は、図5の内容と結合されてよい。図10に示す例は、図5のステップ502を更に説明するために使用される。
例えば、M個の基地局は、基地局1、基地局1、基地局2、基地局3、及び基地局4である。基地局1及び基地局3は互いの近隣局であり、基地局1及び基地局2は互いの近隣局であり、基地局3及び基地局4は互いの近隣局である。図10に示すように、第1ネットワーク装置は、基地局1をGP1(GP1は1のSFNを有する無線フレームの中の特別サブフレームの中のGPであると仮定する)の中で検出シーケンスを送信するよう、基地局2をGP2(GP2は2のSFNを有する無線フレームの中の特別サブフレームの中のGPであると仮定する)の中で検出シーケンスを送信するよう、基地局3をGP3(GP3は3のSFNを有する無線フレームの中の特別サブフレームの中のGPであると仮定する)の中で検出シーケンスを送信するよう、及び基地局4をGP4(GP4は4のSFNを有する無線フレームの中の特別サブフレームの中のGPであると仮定する)の中で検出シーケンスを送信するよう、制御する。
基地局1は、受信した指示情報1に基づき、GP1の中で検出シーケンスを送信し、GP2及びGP3の中で検出シーケンスを検出し、基地局2及び基地局3により送信された検出シーケンスが受信できるか否かを決定する。例えば、図10に示すように、基地局1は、GP2の中で検出シーケンスを検出しないが、GP3の中で検出シーケンスを検出する。基地局1により取得された検出結果は、基地局1が基地局3により送信された検出シーケンスを受信したが、基地局2により送信された検出シーケンスを受信しないことを示す。
基地局2は、受信した指示情報2に基づき、GP2の中で検出シーケンスを送信し、GP1の中で検出シーケンスを検出し、基地局1により送信された検出シーケンスが受信できるか否かを決定する。例えば、図10に示すように、基地局2は、GP1の中で検出シーケンスを検出しない。基地局2により取得された検出結果は、基地局2が基地局1により送信された検出シーケンスを受信しないことを示す。
基地局3は、受信した指示情報3に基づき、GP3の中で検出シーケンスを送信し、GP1及びGP4の中で検出シーケンスを検出し、基地局1及び基地局4により送信された検出シーケンスが受信できるか否かを決定する。例えば、図10に示すように、基地局3は、GP1及びGP4の中で検出シーケンスを検出する。基地局3により取得された検出結果は、基地局3が基地局1及び基地局4により送信された検出シーケンスを受信することを示す。
基地局4は、受信した指示情報4に基づき、GP4の中で検出シーケンスを送信し、GP3の中で検出シーケンスを検出し、基地局3により送信された検出シーケンスが受信できるか否かを決定する。例えば、図10に示すように、基地局4は、GP3の中で検出シーケンスを検出する。基地局4により取得された検出結果は、基地局4が基地局3により送信された検出シーケンスを受信することを示す。
任意的に、基地局の検出結果は、基地局による検出シーケンスの受信の遅延を示すために更に使用されてよい。例えば、各基地局により送信された検出シーケンス、及び検出シーケンスを送信する方法は、同じであってよい。その結果、検出シーケンスを受信する各基地局は、検出シーケンスを送信する基地局がGP内で検出シーケンスを送信し始める時点、及び検出シーケンスの送信のための信号強度が最高になる時点を知ることができる。検出シーケンスを受信する基地局は、検出シーケンスが送信され始めた時点、及び検出シーケンスが受信され始めた時点に基づき、受信遅延を決定してよい。代替として、受信遅延は、最高信号強度を有する送信時点、及び最高信号強度を有する受信時間に基づき決定されてよい。
基地局1は、GP3の中で検出シーケンスを検出し、基地局1は、基地局3について、検出シーケンスを送信するための信号強度がGP3の中の時点t1で最高であることを決定してよい。更に、基地局1は、検出シーケンスを送信するための信号強度がGP3の中の時点t2で最低であることを検出する。基地局1は、基地局3により送信された検出シーケンスを受信するための受信遅延がt2-t1であることを決定してよい。基地局1は、基地局3により送信された検出シーケンスの受信遅延t2-t1を、検出結果に直接含めてよい。従って、第1ネットワーク装置は、基地局1の検出結果の中で運ばれる受信遅延に基づき、基地局1の中に局間偏差が存在するか否か、及び偏差レベルを分析する。
図11は、グループ化アルゴリズムを説明し、第3部分(クロック状態分析)の実装処理に関連する。図11は、図5の内容と結合されてよい。図11に示す例は、図5のステップ504を更に説明するために使用される。図11に示すように、グループ化アルゴリズムは以下のステップを含んでよい。
S1。初期値m=1を決定する。次のステップはS2を実行することである。
S2。M個の基地局の中に、いずれのグループにもグループ化されていない基地局が存在するか否かを決定する。存在する場合、S3が次に実行され、存在しない場合、S8が次に実行される。
S3。グループmを生成し、いずれのグループにもグループ化されていない基地局からランダムに基地局を選択し、基地局をグループmにグループ化する。S4が次に実行される。
S4。いずれのグループにもグループ化されていない基地局の中で、グループmの中の基地局と相対的に同期の取れている基地局が存在するか否かを決定する。存在する場合、S5が次に実行され、存在しない場合、S6が次に実行される。
S4が実行されると、いずれのグループにもグループ化されていない基地局が存在しない場合、つまりM個の基地局のうちのいずれも1つのグループにグループ化されていない場合、第1ネットワーク装置は、S4の決定結果が「いいえ」であると直接決定する。
S5。基地局をグループmにグループ化する。次のステップはS4を実行することである。
S6。グループmを取得する。次のステップはS7を実行することである。
S7。m=m+1に設定する。次のステップはS2を実行することである。
S8。終了。
前述のアルゴリズムを通じて、M個の基地局は、少なくとも1つのグループにグループ化され得る。少なくとも1つのグループの各々について、グループ内の基地局と比較的同期の取れたグループの外に基地局が存在しない。更に、グループが少なくとも2つの基地局を含む場合、グループ内の各基地局は、グループ内の少なくとも1つの他の基地局と相対的に同期が取れている。M個の基地局の中の基地局が、基地局と相対的に同期の取れている近隣局を有しない場合、基地局は、グループを独立して形成してよい。
例えば、前述の例における基地局1、基地局2、基地局3、及び基地局4が例として使用される。基地局1及び基地局3は互いの近隣局であり、基地局1及び基地局2は互いの近隣局であり、基地局3及び基地局4は互いの近隣局である。第1ネットワーク装置は、基地局1、基地局2、基地局3、及び基地局4により送信された検出結果に基づき、基地局1が基地局2と相対的に同期がとれていないこと、基地局1が基地局3と相対的に同期が取れていこと、及び基地局3が基地局4と相対的に同期が取れていることを決定する。
第1ネットワーク装置は、S1から開始して、m=1を決定する。次のステップはS2を実行することである。4個の基地局の中に、いずれのグループにもグループ化されていない基地局が存在するか否かを決定する。4個の基地局のどれも、いずれのグループにもグループ化されていないと決定される。次のステップはS3を実行することである。グループ1を生成しこの場合、m=1)、基地局1、基地局2、基地局3、及び基地局4から基地局1をランダムに選択し、基地局1をグループ1にグループ化する。次のステップはS4を実行することである。いずれのグループにもグループ化されていない基地局2、基地局3、及び基地局4の中で、グループ1の中の基地局と相対的に同期の取れている基地局が存在するか否かを決定する。基地局3がグループ1内の基地局1と相対的に同期が取れていると決定される。次のステップはS5を実行することである。基地局3をグループ1にグループ化する。この場合、グループ1は基地局1及び基地局3を含む。次のステップはS4を実行することである。いずれのグループにもグループ化されていない基地局2及び基地局4の中で、グループ1の中の基地局と相対的に同期の取れている基地局が存在するか否かを決定する。基地局4がグループ1内の基地局3と相対的に同期が取れていると決定される。次のステップはS5を実行することである。基地局4をグループ1にグループ化する。この場合、グループ1は基地局1、基地局3、及び基地局4を含む。次のステップはS4を実行することである。いずれのグループにもグループ化されていない基地局2が、グループ1mの中の基地局と相対的に同期が取れているか否かを決定する。基地局2がグループ1内の基地局1と相対的に同期が取れていると決定される。次のステップはS6を実行することである。グループ1を取得し、ここで、グループ1は基地局1、基地局3、及び基地局4を含む。次のステップはS7を実行することである。m=1+1=2に設定する。次のステップはS2を実行することである。4個の基地局の中に、いずれのグループにもグループ化されていない基地局が存在するか否かを決定する。基地局2がいずれのグループにもグループ化されていないと決定される。次のステップはS3を実行することである。グループ2を生成し(この場合、m=1)、基地局2をグループ2にグループ化する。次のステップはS4を実行することである。いずれのグループにもグループ化されていない基地局の中で、グループ2の中の基地局と相対的に同期の取れている基地局が存在するか否かを決定する。この場合、いずれのグループにもグループ化されていない基地局が存在しないので、S4の決定結果は「いいえ」として決定される。次のステップはS6を実行することである。グループ2を取得し、ここで、グループ2は基地局2を含む。次のステップはS7を実行することである。m=2+1=3に設定する。次のステップはS2を実行することである。4個の基地局の中に、いずれのグループにもグループ化されていない基地局が存在するか否かを決定する。いずれのグループにもグループ化されていない基地局が存在しないと決定される。次のステップはS8を実行することである。終了。
S8が実行された後に、4個の基地局は、グループ1及びグループ2を含む2つのグループにグループ化される。グループ1は、基地局1、基地局3及び基地局4を含む。グループ1内の各基地局は、グループ1内の基地局と相対的に同期の取れている基地局を有する(例えば、基地局1は基地局3と相対的に同期が取れており、基地局4は基地局3と相対的に同期が取れている)。更に、グループ1内の各基地局は、グループ1の外部の任意の他の基地局と相対的に同期が取れていない(例えば、基地局1はグループ1の外部の近隣局、つまり基地局2を有するが、基地局2は、基地局1と相対的に同期が取れていない)。
グループ2は基地局2を含み、基地局2は、基地局2と相対的に同期の取れている近隣局を有しない。従って、基地局2は独立してグループを形成する。
前述のアルゴリズムに基づき、第1ネットワーク装置は、M個の基地局を少なくとも1つのグループにグループ化し、次に、多数決ルールに従い、少なくとも1つのグループの中で、所定の閾値より多い又は等しい数の基地局を含むグループを同期グループとして決定し、又は、少なくとも1つのグループの各々に含まれる基地局の数が閾値より少ないとき、少なくとも1つのグループの中で、最大数の基地局を含むグループを同期グループとして決定してよい。ここで、同期グループ内の各基地局のクロック状態は、同期状態である。
M個の基地局の中でクロック状態が同期状態である基地局を決定した後に、第1ネットワーク装置は、同期外れ条件に基づき、クロック状態が同期外れ状態である基地局を更に決定する。具体的に、第1ネットワーク装置が、同期外れ条件に基づき、クロック状態が同期外れ状態である基地局を決定する特定の方法については、504における関連する説明を参照する。詳細はここで再び記載されない。M個の基地局の中でクロック状態が同期外れ状態である基地局を決定した後に、第1ネットワーク装置は、非同期外れ状態である基地局の間に局間偏差が存在するか否かを更に決定してよい。具体的に、第1ネットワーク装置が基地局の検出結果に基づき局間偏差を検出する特定の方法については、ステップ504における関連する説明を参照する。詳細はここで再び記載されない。
M個の基地局のクロック状態を決定した後に、第1ネットワーク装置は、同期外れ状態の基地局の同期外れの原因を調べ、更に調整を実行してよい。
例えば、同期外れ状態である基地局の内部クロックシステムが故障していない場合、クロック源又は同期外れ状態である基地局へクロック信号を送信する伝送装置が故障しているか否かが決定されてよい。伝送装置は、基地局とクロック源との間でクロック信号伝送を実行するよう構成される、スイッチ又はルータのような装置であってよい。
例えば、同じクロック源の全部の基地局が、クロック状態が同期外れ状態である基地局である場合、第1ネットワーク装置は、クロック源が故障していると決定する。
1つのクロック源が複数の基地局へクロック信号を送信してよく、その結果、複数の基地局はそれぞれ、クロック信号に基づき内部クロックシステムの時間を調整する。1つのクロック源の全部の基地局が同期外れである場合、クロック源が故障しており、結果として不正確なクロック信号を配信している可能性が高い。
例えば、1つのクロック源の1つの基地局のみ、つまり基地局2が存在し、第1ネットワーク装置が、基地局2のクロック状態は同期外れ状態であると決定した場合、第1ネットワーク装置は、クロック源が故障していると決定してよい。
例えば、同じ伝送装置によりサービスされる全部の基地局が、クロック状態が同期外れ状態である基地局である場合、第1ネットワーク装置は、伝送装置が故障していると決定する。
1つのクロック源は、複数の伝送装置に、クロック源のクロック信号を異なる基地局へ送信することを要求してよい。伝送装置によりサービスされる全部の基地局が同期外れであり、該伝送装置と同じクロック信号を転送する他の伝送装置によりサービスされる基地局が同期外れ状態ではないとき、該伝送装置が故障しており、その結果、不正なクロック信号を転送し、該伝送装置によりサービスされる全部の基地局が同期外れになっている場合を生じる可能性が高い。
例えば、基地局1及び基地局2のクロック源は同じである。基地局1は、伝送装置1により配信されたクロック信号を受信し、一方で、基地局2は、伝送装置2により配信されたクロック信号を受信する。伝送装置2は、基地局2にのみ、クロック信号を配信する。基地局2のクロック状態が同期外れ状態であり、基地局1のクロック状態が同期状態である場合、それは、クロック源は正常であるが、クロック信号を基地局2へ配信する伝送装置2が故障していることを示す。
同じ伝送装置によりサービスされる幾つかの基地局が全部、クロック状態が同期外れ状態である基地局である場合、第1ネットワーク装置は、幾つかの基地局が故障していること、又は幾つかの基地局に接続される伝送装置上のポートが故障していることを決定する。
1つの伝送装置は、クロック源のクロック信号を、複数の異なる基地局へ配信してよい。伝送装置によりサービスされる幾つかの基地局のクロック状態が同期外れ状態であり、該伝送装置によりサービスされる他の基地局のクロック状態が同期状態であるとき、可能な原因は、幾つかの基地局が不正確なクロック信号を受信することである。例えば、幾つかの基地局に接続される伝送装置上のポートが故障しており、その結果、これらのポートから配信されるクロック信号が不正確であり、幾つかの基地局が同期外れになる場合を生じる。代替として、伝送装置は、正常なクロック信号を配信するが、幾つかの基地局は故障しておりクロック信号を正しく処理できない。結果として、幾つかの基地局が同期外れである場合を生じる。
例えば、基地局1及び基地局2の両方が、伝送装置1により配信されたクロック信号を受信する。基地局2のクロック状態が同期外れ状態であり、基地局1のクロック状態が同期状態である場合、それは、基地局2に接続された伝送装置1上のポートが故障している可能性があるか、又は基地局2が故障している可能性があることを示す。
任意的に、クロック源が故障していると決定した後に、第1ネットワーク装置は、関連する保守動作を更に実行してよい。例えば、予備クロック源が存在するとき、故障したクロック源は予備クロック源により置き換えられる。或いは、予備クロック源が存在しない場合、故障したクロック源の全部の基地局が無効にされる。
以上は、第1ネットワーク装置が本願のソリューションの第1部分、つまり制御情報の配信を実行し、M個の基地局が本願のソリューションの第2部分、つまり無線インタフェース検出を実行し、及び第1ネットワーク装置が本願のソリューションの第3部分、つまりクロック状態分析を実行する例を、説明のために使用した。本願のソリューションは、代替として、別の装置により実行されてよい。
例えば、第2ネットワーク装置が本願のソリューションの第1部分を実行し、M個の基地局が本願のソリューションの第2部分を実行し、及び第1ネットワーク装置が本願のソリューションの第3部分を実行する。
例えば、図5に基づき、図12に示すように、ステップ501は、以下のステップにより置き換えられてよい。
ステップ501a。第2ネットワーク装置は、指示情報の1つのピースを、M個の基地局の各々へ送信する。
代替として、第1ネットワーク装置が本願のソリューションの第1部分を実行し、M個の基地局が本願のソリューションの第2部分を実行し、及び第1ネットワーク装置が第2ネットワーク装置と協力して本願のソリューションの第3部分を実行する。
例えば、図5に基づき、図13に示すように、ステップ504は、以下のステップにより置き換えられてよい。
ステップ504a。第1ネットワーク装置は、M個の基地局の受信した検出結果を、第2ネットワーク装置へ送信する。
ステップ504b。第2ネットワーク装置は、M個の基地局の検出結果に基づき、M個の基地局のクロック状態を決定する。
代替として、M個の基地局のうちの1つが、本願のソリューションの第1部分及び第3部分を実行し、M個の基地局が、本願のソリューションの第2部分を実行する。
例えば、基地局1が一例として使用される。図5に基づき、図14に示すように、ステップ501は、以下のステップにより置き換えられてよい。
ステップ501b。基地局1は、指示情報の1つのピースを、M個の基地局の各々へ送信する。
ステップ503は、以下のステップにより置き換えられてよい。
ステップ503a。M個の基地局の中の基地局1以外の基地局は、検出結果を基地局1へ送信する。
ステップ504は、以下のステップにより置き換えられてよい。
ステップ504c。基地局1は、M個の基地局の検出結果に基づき、M個の基地局のクロック状態を決定する。
本願で提供される方法によると、ネットワーク全体に渡るM個の基地局のクロック状態が分析できる。更に、M個の基地局のクロック状態は、M個の基地局の間でクロック同期外れによる相互干渉が生じる前に、検出されてよく、トラブルシューティング、警告、及び事前調整を実行する前に、ネットワーク全体に渡るM個の基地局のクロック状態を識別し、それにより、基地局のサービスの正常な実行及びUEのユーザ経験を保証する。更に、本願で提供される方法によると、ネットワーク全体に渡るM個の基地局のクロック状態は、比較的短時間のうちに分析を通じて取得されてよく、その結果、干渉を受けた基地局のクロック状態を1つずつ個別に決定する必要がなく、それにより、基地局のクロック状態を監視する効率を向上する。
以下は、本願の実施形態で提供される機器を記載する。図15に示すように、機器1500は、処理ユニット1501と通信ユニット1502とを含む。任意で、機器は、記憶ユニット1503を更に含む。処理ユニット1501、通信ユニット1502、及び記憶ユニット1503は、通信バス1504を用いて接続される。
通信ユニット1502は、トランシーバ機能を有する機器であってよく、別のネットワーク装置、基地局、又は通信ネットワークと通信するよう構成される。
記憶ユニット1503は、1つ以上のメモリを含んでよい。メモリは、1つ以上の装置又は回路内でプログラム又はデータを格納するよう構成されるコンポーネントであってよい。
記憶ユニット1503は、独立に存在してよく、通信バス1504を用いて処理ユニット1501に接続される。記憶ユニット1503は、代替として、処理ユニット1501と一緒に統合されてよい。
機器1500は、基地局、ネットワーク装置、回路、ハードウェアコンポーネント、又はチップ内で使用されてよい。
機器1500は、本願の実施形態における基地局、例えば、基地局1、基地局2、基地局3、基地局4、...、又は基地局Mであってよい。図2に、基地局の概略図が示され得る。任意的に、機器1500の通信ユニット1502は、アンテナ、トランシーバ、及び基地局のネットワークインタフェース、例えばアンテナ205、トランシーバ203、及び図2のネットワークインタフェース204を含んでよい。
機器1500は、本願の実施形態における基地局内のチップ、例えば基地局121内のチップであってよい。通信ユニット1502は、入力又は出力インタフェース、ピン、回路、等であってよい。任意的に、記憶ユニット1503は、基地局側の方法のコンピュータ実行可能命令を格納してよい。その結果、処理ユニット1501は、前述の実施形態における基地局により実行される方法を実行する。例えば、図14に示す方法の手順を参照して、処理ユニット1501は、指示情報のM個のピースをM個の基地局へ配信するよう通信ユニット1502を制御するよう構成され、検出シーケンスを送信し、N個の近隣局が検出シーケンスを送信する第1時点で検出シーケンスを検出するよう通信ユニット1502を制御し、検出結果を送信するよう通信ユニット1502を制御し、M個の基地局の検出結果に基づき、M個の基地局のクロック状態を決定するよう更に構成される。特定の処理については、図14及び図15に示す実施形態における関連する内容の説明を参照する。例えば、図5に示す方法の手順を参照して、処理ユニット1501は、検出シーケンスを送信し及びN個の近隣局が検出シーケンスを送信する第1時点で検出シーケンスを検出するよう通信ユニット1502を制御するよう構成され、検出結果を送信するよう通信ユニット1502を制御するよう更に構成される。特定の処理については、図5に示す実施形態における関連する内容の説明を参照する。記憶ユニット1503は、レジスタ、キャッシュ、RAM、等であってよい。記憶ユニット1503は、処理ユニット1501と統合されてよい。記憶ユニット1503は、ROM、又は静的情報及び命令を格納できる別の種類の静的記憶装置であってよい。記憶ユニット1503は、処理ユニット1501と独立であってよい。任意的に、無線通信技術の発展に伴い、トランシーバ及びネットワークインタフェースが機器1500に統合されてよい。例えば、通信ユニット1502は、トランシーバ203及びネットワークインタフェース204を統合する。
機器1500が本願の実施形態における基地局又は基地局内のチップであるとき、機器1500は、前述の実施形態における基地局により実行される方法を実施してよい。例えば、処理ユニット1501は、通信ユニット1502を用いて指示情報を受信し、検出シーケンスを受信/送信し、検出結果を送信する。詳細については、図5のステップ501~504における関連する内容を参照する。任意的に、処理ユニット1501は、通信ユニット1502を用いてM個の基地局へ指示情報のM個のピースを更に送信してよい。詳細については、図14のステップ501bにおける関連する内容を参照する。任意的に、処理ユニット1501は、更に、通信ユニット1502を用いて、M個の基地局により送信された検出結果を受信し、M個の基地局のクロック状態を決定してよい。詳細については、図14のステップ503及び504cにおける関連する内容を参照する。詳細はここで再び記載されない。
機器1500は、本願の実施形態におけるネットワーク装置、例えば第1ネットワーク装置又は第2ネットワーク装置であってよい。図3に、ネットワーク装置の概略図が示され得る。任意的に、機器1500の通信ユニット1502は、ネットワーク装置のネットワークインタフェース、例えば図3のネットワークインタフェース303を含んでよい。
機器1500は、本願の実施形態におけるネットワーク装置内のチップ、例えば第1ネットワーク装置又は第2ネットワーク装置内のチップであってよい。通信ユニット1502は、入力又は出力インタフェース、ピン、回路、等であってよい。任意的に、記憶ユニット1503は、ネットワーク装置側の方法のコンピュータ実行可能命令を格納してよい。その結果、処理ユニット1501は、前述の実施形態におけるネットワーク装置側の方法を実行する。例えば、処理ユニット1501は、前述の実施形態における第1部分、つまり制御情報の配信、及び第3部分、つまりクロック状態分析を実行する。詳細については、図5のステップ501、503、及び504における関連する内容を参照する。詳細はここで再び記載されない。
記憶ユニット1503は、レジスタ、キャッシュ、RAM、等であってよい。記憶ユニット1503は、処理ユニット1501と統合されてよい。記憶ユニット1503は、ROM、又は静的情報及び命令を格納できる別の種類の静的記憶装置であってよい。記憶ユニット1503は、処理ユニット1501と独立であってよい。
機器1500が、本願の本実施形態におけるネットワーク装置又はネットワーク装置内のチップであるとき、前述の実施形態におけるネットワーク装置により実行される方法が実施されてよい。処理ユニット1501は、通信ユニット1502を用いてM個の基地局へ指示情報のM個のピースを送信してよい。詳細については、図5のステップ501における関連する内容を参照する。任意的に、処理ユニット1501は、更に、通信ユニット1502を用いてM個の基地局の検出結果を受信してよい。詳細については、図5のステップ503における関連する内容を参照する。任意的に、処理ユニット1501は、M個の基地局の検出結果に基づき、M個の基地局のクロック状態を更に決定してよい。詳細については、図5のステップ504における関連する内容を参照する。機器1500は、ネットワーク装置側で実行される別の方法、例えば同期外れ原因チェック及び保守を更に実施してよい。
本願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。前述の実施形態で説明した方法は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを用いて全部又は部分的に実装されてよい。方法がソフトウェアを用いて実施される場合、機能は、1つ以上の命令又はコードとしてコンピュータ可読媒体に格納され又は送信されてよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含んでよく、コンピュータプログラムをある場所から別の場所へと転送できる任意の媒体を更に含んでよい。記憶媒体は、コンピュータによりアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってよい。
任意的設計では、コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、又はCD-ROM、別の光ディスク記憶、磁気ディスク記憶、又は別の磁気記憶装置、又は所要のプログラムコードを命令又はデータ構造の形式で運ぶ用構成できコンピュータによりアクセスされ得る任意の他の媒体を含み得る。更に、任意の接続は、コンピュータ可読媒体として適切に参照される。例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、より対線、デジタル加入者線(digital subscriber line (DSL))、又は無線技術(赤外線、無線、マイクロ波のような)が、ウェブサイト、サーバ、又は別のリモートソースからソフトウェアを送信するために使用される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、より対線、DSL、又は赤外線、無線、及びマイクロ波のような無線技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用される磁気ディスク(disk)及び光ディスク(discs)は、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク、光ディスク、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、フロッピーディスク、及びBlu-rayディスクを含み、磁気ディスクは、通常、磁気的にデータを再生し、光ディスクはレーザ光を用いて光学的にデータを再生する。前述の結合も、コンピュータ可読媒体の範囲に含まれるべきである。
本願の一実施形態は、コンピュータプログラムプロダクトを更に提供する。前述の実施形態で説明した方法は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを用いて全部又は部分的に実装されてよい。方法がソフトウェアを用いて実施されるとき、方法は、コンピュータプログラムプロダクトの形式で全部又は部分的に実施されてよい。コンピュータプログラムプロダクトは、1つ以上のコンピュータ命令を含む。前述のコンピュータプログラム命令が、コンピュータ上にロードされ実行されると、前述の方法の実施形態において説明した手順又は機能が全部又は部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、ネットワーク装置、ユーザ機器、又は他のプログラマブル機器であってよい。
本発明の目的、技術的ソリューション、及び有利な効果は、前述の特定の実施形態において更に詳細に説明された。理解されるべきことに、前述の説明は、単に本発明の特定の実施形態であり、本発明の保護範囲を限定することを意図しない。本発明の技術的ソリューションに基づき行われる任意の変形、均等な置換又は改良は、本発明の保護範囲の中に包含されるべきである。

Claims (15)

  1. ネットワーク装置又はM個の基地局のうちの1つにより実行されるクロック状態検出方法であって、前記方法は、
    前記M個の基地局の検出結果を受信するステップであって、前記M個の基地局の各々の前記検出結果は、前記基地局が前記基地局のN個の近隣局の各々により送信された検出シーケンスを受信したか否かを示すために使用され、前記N個の近隣局は前記M個の基地局に属し、M及びNは両方とも1以上の整数であり、NはMより小さい、ステップと、
    前記M個の基地局の前記検出結果に基づき、前記M個の基地局のクロック状態を決定するステップと、
    を含むみ、
    前記M個の基地局の前記検出結果に基づき、前記M個の基地局のクロック状態を決定する前記ステップは、
    前記M個の基地局の前記検出結果に基づき、前記M個の基地局を少なくとも1つのグループにグループ化するステップであって、前記少なくとも1つのグループの各々について、前記グループが少なくとも2つの基地局を含む場合、前記グループの中の各基地局は、前記グループの中の少なくとも1つの他の基地局により送信された検出シーケンスを受信するか、又は前記グループの中の各基地局により送信された検出シーケンスは、前記グループの中の少なくとも1つの他の基地局により受信され、前記グループが1つの基地局を含む場合、前記1つの基地局は、前記1つの基地局の各近隣局により送信された検出シーケンスを受信しないか、又は前記1つの基地局により送信された検出シーケンスは前記1つの基地局のいずれの近隣局によっても受信されない、ステップと、
    前記少なくとも1つのグループの中で、所定の閾値より多い又は等しい数の基地局を含むグループを、同期グループとして決定するか、又は前記少なくとも1つのグループの中の全部のグループに含まれる基地局の数が前記閾値より少ないとき、前記少なくとも1つのグループの中で、最大数の基地局を含むグループを、前記同期グループとして決定するステップであって、前記同期グループの中の各基地局のクロック状態は同期状態である、ステップと、
    を含む、方法。
  2. 前記方法は、
    前記M個の基地局の各々に指示情報の1ピースを送信するステップであって、前記指示情報は、前記基地局に、前記基地局の前記N個の近隣局が前記検出シーケンスを送信するN個の第1時点を示すために使用され、ステップ、を更に含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記指示情報は、前記基地局が検出シーケンスを送信する第2時点を示すために更に使用される、請求項2に記載の方法。
  4. 前記M個の基地局の中で同じ近隣局を有しない少なくとも2つの基地局の第2時点は同じである、請求項3に記載の方法。
  5. 前記M個の基地局の各々の前記検出結果は、前記基地局により、前記基地局の前記N個の近隣局の各々により送信された前記検出シーケンスを受信する際の遅延を示すために更に使用される、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記M個の基地局の各々のアップリンク送信は、前記基地局の前記N個の近隣局のダウンリンク送信により干渉されない、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記M個の基地局の前記検出結果に基づき、前記M個の基地局のクロック状態を決定する前記ステップは、
    同期外れ条件に基づき、前記同期グループ以外の同期外れグループが、前記少なくとも1つのグループの中に存在するか否かを決定するステップであって、前記同期外れグループの中の各基地局のクロック状態は、同期外れ状態である、ステップを更に含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 同期外れ条件に基づき、前記同期グループ以外の同期外れグループが前記少なくとも1つのグループの中に存在するか否かを決定する前記ステップは、
    前記少なくとも1つのグループの中の前記同期グループ以外の任意のグループについて、前記グループの中の1つの基地局が前記同期外れ条件を満たす場合、前記グループは同期外れグループであり、前記同期外れ条件は、以下の条件:
    1)前記1つの基地局のクロックシステム調整値が、所定の調整閾値より大きく、前記基地局の前記クロックシステム調整値は、ある時点における前記基地局の内部クロックシステムの時間と前記基地局のクロック源との間の差であるか、又はある時間期間における前記基地局の前記クロックシステムの時間と前記基地局の前記クロック源の時間との間の蓄積された差である
    2)前記1つの基地局がクロックアラームを発する、又は、
    3)前記1つの基地局の近隣局への同期外れ干渉が、所定の干渉閾値より大きく、前記1つの基地局が休止した後に、前記1つの基地局の前記近隣局への前記同期外れ干渉が消失するか、又は、前記1つの基地局への同期外れ干渉が、所定の干渉閾値より大きく、前記1つの基地局の近隣局が休止した後に、前記1つの基地局への前記同期外れ干渉が消失する、
    のうちの1つ以上を含む、ステップを含む、請求項に記載の方法。
  9. 前記グループが少なくとも2個の基地局を含む場合、前記同期外れ条件は、
    4)前記少なくとも2個の基地局が、同じクロック装置からクロック信号を取得する、
    を更に含む、請求項に記載の方法。
  10. 前記方法は、
    同じクロック源の全部の基地局が、クロック状態が前記同期外れ状態である基地局である場合、前記クロック源が故障していると決定するステップ、
    同じ伝送装置によりサービスされる全部の基地局が、クロック状態が前記同期外れ状態である基地局である場合、前記伝送装置が故障していると決定するステップ、又は、
    同じ伝送装置によりサービスされる幾つかの基地局が全部、クロック状態が前記同期外れ状態である基地局である場合、前記幾つかの基地局が故障している、若しくは前記幾つかの基地局に接続された前記伝送装置のポートが故障していると決定するステップ、
    を更に含む請求項7~9のいずれか一項に記載の方法。
  11. クロック状態検出方法であって、前記方法は、ネットワーク装置又はM個の基地局のうちの1つにより実行される請求項1~10のいずれか一項に記載のステップを含み、更に、基地局により実行される以下:
    前記基地局により、指示情報を受信するステップであって、前記指示情報は、前記基地局のN個の近隣局が検出シーケンスを順に送信するN個の第1時点を示すために使用され、Nは1以上の整数である、ステップと、
    前記基地局により、前記N個の第1時点で前記検出シーケンスを検出するステップであって、前記N個の近隣局の各々について、前記基地局が、前記近隣局が前記検出シーケンスを送信した前記第1時点で前記検出シーケンスを検出すると、前記基地局は、前記近隣局からの前記検出シーケンスが受信されたと決定する、ステップと、
    前記基地局により、検出結果を送信するステップであって、前記検出結果は、前記基地局が、記N個の近隣局の各々により送信された前記検出シーケンスを受信したか否かを示すために使用される、ステップと、
    を含む方法。
  12. 前記第1時点は、第1特別サブフレームである、請求項11に記載の方法。
  13. 前記指示情報は、前記基地局が検出シーケンスを送信する第2時点を示すために更に使用され、
    前記基地局は、前記第2時点で前記検出シーケンスを送信する、請求項11又は12に記載の方法。
  14. 機器であって、前記機器は、ネットワーク装置、ネットワーク装置の中のチップ、基地局、又は基地局の中のチップであり、メモリとプロセッサとを含み、前記メモリは、コンピュータプログラムを格納するよう構成され、前記プロセッサは、前記メモリから前記コンピュータプログラムを呼び出し、前記コンピュータプログラムを実行するよう構成されその結果、前記ネットワーク装置又は基地局が請求項1~10のいずれか一項に記載の方法を実行する機器。
  15. 請求項14に記載の機器を含むシステムであって、
    前記システムは、基地局又は基地局の中のチップを更に含み、メモリとプロセッサとを含み、前記メモリは、コンピュータプログラムを格納するよう構成され、前記プロセッサは、前記メモリから前記コンピュータプログラムを呼び出し、前記コンピュータプログラムを実行するよう構成され、その結果、前記基地局が請求項11~13のいずれか一項に記載の基地局により実行される追加の方法のステップを実行する、システム。
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