JP7123232B2 - 冷媒配管継手構造 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍サイクル装置の冷媒配管継手構造に関し、特に冷媒配管継手構造に設けられた水抜き用の孔に関する。
スプリット型の空気調和機等の冷凍サイクル装置においては、室内機と室外機を接続する内外接続配管と室内機及び室外機とを接続するためにフレア継手が使用される。近年、地球温暖化対策のため、空気調和機の冷媒としてR32のように燃焼性を持つ冷媒が使用されている。このような燃焼性を持つ冷媒が漏洩して閉空間に滞留すると、空気と混合されて冷媒が燃焼する濃度に達する可能性がある。このため、冷媒漏洩を低減するために、冷媒漏洩に対して信頼性が高い継ぎ手が求められる。
フレア継手は、フレア加工された銅管を、ユニオンとフレアナットのシート面とで挟み込むことでシールする。これにより、銅管内を流れる冷媒を外部に漏洩しないように封止する構造になっている。フレアナットとユニオンとはネジで締結され、所定のトルクで締め付けられる。シール構造は、フレアナットのシート面及びユニオンのシート面を銅管のフレア部に完全に密着させて形成される(例えば特許文献1を参照)。
特開2015-155726号公報
特許文献1の配管継手構造においては、ネジを締め付ける際に、銅管のフレア部はユニオンとフレアナットのシート面との間で圧縮されるため、銅管のフレア部はネジを締め付けた際の軸力により圧縮され薄くなり、銅管のフレア部の先端方向に延伸する。このため、フレアナットは、フレア部の先端が延伸しても、フレアナットの内周面に当接しないように構成される。シール性を向上させるために銅管のフレア部とユニオン及びフレアナットのシート面との接触面積を大きく取る場合は、フレアナットは、延伸するフレア部の先端を逃がす空間が設けられる。
空気調和機の運転によりフレア継手の温度が低下する場合がある。このとき、フレア継手部に結露水が発生し、フレアナットに設けられたフレア部の先端を逃がす空間に結露水が溜まることがある。また、フレア継手部の温度が低下し氷点下になった場合には、溜まった水が凍結して膨張し、銅管のフレア部の先端が膨張した氷により押される。フレアナットの内部で結露水の氷結と融解とが繰り返し発生すると、最終的には銅管のフレア部がシート面から押し出される。継手から銅管のフレア部が抜けるとシール性が無くなり、銅管内を流れる冷媒が大気中に放出される。可燃性を持つ冷媒が閉空間に滞留し、空気と混合されて冷媒が燃焼する濃度になる可能性がある。
この対策として、従来のフレアナットでは、フレア部の先端を逃がす空間と外部空間とを連通するようにフレアナットの側面から水抜き孔を設け、凍結により氷が膨張して生じる圧力を逃がしている。フレアナットは、ネジの中心軸周りにフレアナット又は工具を回転させて加工される。一方、フレアナットの側面から水抜き孔が設けられているフレアナットにおいては、フレアナットの側面から工具を当てて穿孔加工する必要がある。この場合、例えばフレアナットのネジを形成する加工と水抜き孔をあける加工とは、異なる加工工程で行われるため、生産性が低くなるという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためのものであり、水抜き孔が設けられたフレアナットの生産性を向上させた冷媒配管継手構造を得ることを目的とする。
本発明に係る冷媒配管継手構造は、管部と、該管部の端部がテーパ状に拡張されたフレア部と、を備える銅管と、先端部にテーパ状に形成され、中心軸上に冷媒流路を備えるユニオンと、前記ユニオンと螺合する雌ネジ部を備えるフレアナットと、を備え、前記フレアナットは、前記銅管の前記管部が通される貫通孔と、前記雌ネジ部の端部に形成された逃がし形状と、前記逃がし形状と前記貫通孔との間に形成されたテーパ状のフレアシート面と、前記逃がし形状と外部空間とを連通する連通孔と、を備え、前記ユニオンは、先端にテーパ状のシート面と、側面に形成された雄ネジ部と、を備え、前記雌ネジ部と螺合して締結され、前記銅管の前記フレア部は、前記フレアシート面と前記ユニオンの前記シート面との間に挟まれ、前記連通孔は、前記雌ネジ部が形成されている端面に開口しており、当該連通孔の中心軸が前記雌ネジ部の中心軸と平行であり、前記雌ネジ部よりも前記フレアナットの外周面側に形成されている
本発明によれば、フレアナット内部に滞留した水が凍結して膨張しても連通孔から膨張圧力を逃がすことで、銅管のフレア部が凍結した氷により押し出されて脱落しないようにする効果を有する。それとともに、連通孔を加工する方向とフレアナットのネジ等の構造を加工する中心軸の方向を同一とすることで、同一加工工程の中で連通孔を加工できるようになる。これにより、フレアナットを加工するにあたり、連通孔の加工のために別工程を設ける必要がなくなり、フレアナットの生産性が向上する。
実施の形態1に係る冷媒配管継手構造100の外観図である。 実施の形態1に係る冷媒配管継手構造100を説明する断面図である。 図2のフレアナット1の平面図及び断面図である。 図2の銅管10の端部の断面図である。 図2のユニオン7の端部の断面図である。 実施の形態1に係る冷媒配管継手構造100の比較例としての冷媒配管継手構造1000の構造の断面図である。 実施の形態2に係る冷媒配管継手構造200のフレアナット1の平面図及び断面図である。 図7のB部の拡大図である。
以下に、冷媒配管継手構造の実施の形態について説明する。なお、図面の形態は一例であり、本発明を限定するものではない。また、各図において同一の符号を付したものは、同一のまたはこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。さらに、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る冷媒配管継手構造100の外観図である。実施の形態1に係る冷媒配管継手構造100は、空気調和装置などの冷凍サイクル装置に用いられるものである。例えば、室外機及び室内機を備える空気調和装置において、室外機及び室内機と、室外機と室内機とを接続する内外接続配管とを接続する必要がある。図1に示される冷媒配管継手構造100は、内外接続配管と室外機又は室内機の冷媒配管とを接続するものである。冷媒配管継手構造100は、室外機又は室内機の冷媒配管の端部に設けられたユニオン7と、内外接続配管の端部に設けられた銅管10と、銅管10とユニオン7とを接続し冷媒をシールするフレアナット1と、から構成されている。
スプリット型の空気調和機では室内機と室外機を接続する内外接続配管と室内機、および、室外機とを接続するためにフレア継ぎ手が使用される。近年は空気調和機の冷媒として地球温暖化係数(GWP)が小さい冷媒、例えばR32やR290などが使用されるように成ってきている。GWPが小さい冷媒は一般的に燃焼性を持つため、大気中に漏洩して閉空間に滞留し、空気と混合されて冷媒が燃焼する濃度になる可能性がある。このため、フレア継ぎ手には、R410Aなどの不燃冷媒を使用した場合よりも、継ぎ手からの冷媒漏洩に対してより高い信頼性が求められる。冷媒配管継手構造100は、以下に説明刷る構造により、シール性を確保し、冷媒漏洩を抑制している。
図2は、実施の形態1に係る冷媒配管継手構造100を説明する断面図である。図3は、図2のフレアナット1の平面図及び断面図である。図4は、図2の銅管10の端部の断面図である。図5は、図2のユニオン7の端部の断面図である。図2においては、上側の半分のみ全体の断面構造を示しており、下側の半分は、フレアナット1のみの断面構造を示している。図2に示される様に、冷媒配管継手構造100は、端部が円錐面状に拡径されたフレア部11を備える銅管10と、内部に銅管10を通す貫通孔6とフレア部11が接触する円錐面であるフレアシート面2を備えたフレアナット1と、先端部に円錐形のシート面8を備えるユニオン7を組み合わせて構成される。
銅管10は、フレアナット1の貫通孔6に通されフレアナット1の一方の端面13側に延びており、フレア部11がフレアナット1のフレアシート面2に接している。ユニオン7は、フレアナット1の雌ネジ部4が形成されている他方の端面14側から螺合しており、先端のシート面8がフレアシート面2上のフレア部11と接している。ユニオン7とフレアナット1とを所定のトルクで締結することにより、銅管10のフレア部11は、フレアナット1のフレアシート面2とユニオン7の先端のシート面8との間で圧縮される。フレア部11は、フレアシート面2とユニオン7のシート面8との間で圧縮変形し、フレアシート面2とシート面8とに密着することにより、シール性が確保される。
図3に示される様に、フレアナット1は、平面視において六角形の外周面15を有する本体と、一方の端面13側から六角形の中心に設けられた貫通した孔であり、銅管10が通される貫通孔6と、他方の端面14側から六角形の中心に設けられた雌ネジ部4と、を備える。貫通孔6と雌ネジ部4との間には、テーパ状のフレアシート面2と、フレア部11の先端部12がフレアナット1の内周面16に接触しないようにするための逃がし形状3とが設けられている。フレアシート面2は、貫通孔6の端から形成され、貫通孔6の内径寸法に対して拡大する方向のテーパ状の面となっている。更に言うと、フレアシート面2は円錐面となっている。逃がし形状3は、フレアシート面2と雌ネジ部4との間に形成されている。フレアシート面2の雌ネジ部4側は、フレアシート面2の拡径されている側の端の内径寸法よりも大きい円筒形状の内周面16が形成されており、その内周面16により形成される空間にフレア部11の先端部12が逃げられるように構成されている。また、逃がし形状3の内周面16は、雌ネジ部4の内径よりも大きい。また、フレアナット1の雌ネジ部4が形成されている端面14から逃がし形状3に向かって連通孔5が形成されている。連通孔5は、端面14に開口して外部空間と逃がし形状3により形成されるフレアナット1の内部に形成される空間とを連通するものである。
図4に示される様に、銅管10は、フレアナット1側の端部が拡径されており、テーパ状に拡大したフレア部11を形成している。図5に示される様に、ユニオン7は、中央部に冷媒が流通する孔である冷媒流路17が設けられており、先端部は先端に向かうに従い外径が縮小する円錐台形状に形成されている。ユニオン7の先端の円錐台形状の端面には冷媒が流通する孔である冷媒流路17が開口されている。ユニオン7の先端のテーパ状の面は、フレア部11と当接するシート面8である。即ち、ユニオン7は、先端部にテーパ状のシート面8を備える。なお、実施の形態1において、フレアシート面2、シート面8、及びフレア部11は、図2~5に示される断面において、中心軸と45度の角度を成すように形成されている。しかし、フレアシート面2、シート面8、及びフレア部11は、この角度を有する円錐面に限定されるものではなく、テーパ状であれば適宜形状を変更することができる。
図2に戻り、冷媒配管継手構造100は、フレア継手であり、銅管10の円錐形状のフレア部11を、フレアナット1のフレアシート面2とユニオン7のシート面8との間に挟み込むことによってシール性を確保している。フレアナット1の雌ネジ部4とユニオン7の雄ネジ部9とが螺合し、フレアナット1を工具等で回転させて締め付け、銅管10のフレア部11がネジの軸力により圧縮し、フレアナット1のフレアシート面2及びユニオン7のシート面8に密着する。これにより、銅管10内を流れる冷媒が封止される。ネジを締め付ける際に、銅管10のフレア部11がユニオン7のシート面8とフレアナット1のフレアシート面2とで圧縮されるため、銅管10のフレア部11は、若干薄くなる方向に変形し、銅管10のフレア部11の先端部12の方向に延伸する。フレアナット1には、銅管10のフレア部11の先端部12を逃がす逃がし形状3が形成されているため、銅管10のフレア部11の先端部12が延伸しても、フレアナット1の内周面16に衝突しないように構成されている。
空気調和機が運転することにより冷媒配管継手構造100の温度が低下する場合がある。温度が低下すると冷媒配管継手構造100の内部に結露水が発生し、銅管10のフレア部11の先端部12を逃がすための逃がし形状3に結露水が溜まることがある。また、冷媒配管継手構造100の温度が低下し氷点下になった場合には、溜まった結露水が凍結した氷が膨張し、銅管10のフレア部11の先端部12は、膨張した氷に押される。冷媒配管継手構造100の内部で結露水が氷結と融解とを繰り返すと、最終的には銅管10のフレア部11がフレアナット1のフレアシート面2とユニオン7のシート面8の間から押し出される。そして、フレアシート面2とシート面8との間からフレア部11が抜けてシール性が無くなり、銅管10内を流れる冷媒が噴出し、大気中に放出される。このとき、冷媒配管継手構造100から可燃性を持つ冷媒が漏洩し、閉空間に滞留し、可燃濃度の冷媒雰囲気を形成する場合がある。
そのため、可燃性を持つ冷媒を使用している空気調和機においては、冷媒漏洩に対する信頼性を確保する必要がある。そのため、屋内の接続に使用される冷媒配管継手構造100は、水中に水没させて内部に水を浸入させ、その状態で氷点下に放置して氷結させた後に、解凍し、再度氷結させる、という行程を繰り返し、その環境下で破損しないように構成される。
図6は、実施の形態1に係る冷媒配管継手構造100の比較例としての冷媒配管継手構造1000の構造の断面図である。比較例の冷媒配管継手構造1000は、実施の形態1に係る冷媒配管継手構造100と同様にフレアナット1001と銅管10とユニオン7とが組み合わさっている。すなわち、銅管10のフレア部11がフレアシート面2とシート面8とにより挟まれてシール性を確保している。
比較例の冷媒配管継手構造1000は、銅管10のフレア部11の先端部12を逃がす逃がし形状3を備え、逃がし形状3と外部空間とが連通するように、フレアナット1001の外周面15から逃がし形状3に向かって連通孔1005が形成されている。連通孔1005は、水抜き孔であり、逃がし形状3において結露水が生じ、それが凍結し膨張したときの圧力を逃がす。連通孔1005は、円筒形状である貫通孔6、雌ネジ部4、及び逃がし形状3の中心軸に対し直交する方向から穿孔されている。従って、フレアナット1001を形成するにあたり、貫通孔6、雌ネジ部4、及び逃がし形状3を形成する工具とは異なる方向から工具を当てて加工する必要がある。
つまり、フレアナット1001の貫通孔6、雌ネジ部4、及び逃がし形状3を形成するためにはそれらの中心軸周りにフレアナット1の素材又は工具を回転して加工する。しかし、連通孔1005は、フレアナット1001の外周面15に穿孔加工する必要がある。このように、連通孔1005をあける加工は、フレアナット1001の形状を作る加工と別の加工工程になるため、生産性が低くなるという課題があった。
一方、実施の形態1に係るフレアナット1は、図2及び図3に示される様に、貫通孔6、雌ネジ部4、及び逃がし形状3のそれぞれの中心軸と平行な中心軸を持つ連通孔5を備える。連通孔5は、フレアナット1のユニオン7が挿入される側の端面14に開口しており、外部空間と逃がし形状3とを連通している。そして、連通孔5がフレアナット1を形成する加工の中心軸と平行な中心軸を有する。そのため、フレアナット1の銅管10を通す貫通孔6、フレアシート面2、逃がし形状3、及びユニオン7と螺合するための雌ネジ部4の加工と連通孔5の加工とは、一連の工程で加工することが可能となる。
連通孔5は、冷媒配管継手構造100の内部の結露水を排出するためのものである。そのため、フレアナット1が回転方向においてどの角度で設置されても連通孔5から排水が可能となるように、フレアナット1の中心軸を中心とした円周上において、120°ごとに3箇所に設けられている。
また、連通孔5は、ドリルで穿孔するため、削られたフレアナット1の素材である金属の切粉が発生し、連通孔5の内部及びフレアナット1内に残留する可能性がある。実施の形態1に係るフレアナット1は連通孔5の開口部5aが同一方向を向いている。そのため、切粉を圧搾空気で吹き飛ばして除去する場合に、雌ネジ部4が形成される孔を塞ぐことにより、同時に3つの連通孔5に圧搾空気を流し込むことができ、効率的に切粉の除去を行うことが出来る。
以上のように、実施の形態1に係る冷媒配管継手構造100は、管部18と、該管部18の端部が円錐形状に拡張されたフレア部11と、を備える銅管10と、先端部が円錐形状に形成され、中心軸上に冷媒流路17を備えるユニオン7と、ユニオン7の雄ネジ部9と螺合する雌ネジ部4を備えるフレアナット1と、を備える。フレアナット1は、銅管10の管部18が通される貫通孔6と、雌ネジ部4の端部に形成された逃がし形状3と、逃がし形状3と貫通孔6との間に形成された円錐形状のフレアシート面2と、逃がし形状3と外部空間とを連通する連通孔5と、を備える。ユニオン7は、雌ネジ部4と螺合して締結される。銅管10のフレア部11は、フレアシート面2とユニオン7のシート面8との間に挟まれる。連通孔5は、雌ネジ部4が形成されている端面14に開口しており、中心軸が雌ネジ部4の中心軸と平行である。このように構成されることにより、フレアナット1の内部に滞留した水が凍結して膨張しても連通孔5から膨張圧力を逃がすことで、銅管10のフレア部11が凍結した氷により押し出されて脱落しないようにする効果を有する。また、連通孔5が加工される方向とフレアナット1の雌ネジ部4等の構造を加工する中心軸の方向を同一とすることで、同一加工工程の中で雌ネジ部4等の構造と連通孔5とを加工できるようになる。これにより、連通孔5を加工するために別工程を設ける必要がなくなり、フレアナット1の生産性が向上する。つまり、実施の形態1に係る冷媒配管継手構造100によれば、上記構成を備えることにより、冷媒漏洩に対する信頼性を確保しつつ、コストを抑えることが可能となる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る冷媒配管継手構造200は、実施の形態1に係る冷媒配管継手構造100に対し、連通孔5の配置を変更したものである。実施の形態2に係る冷媒配管継手構造200においては、実施の形態1に対する変更点を中心に説明する。実施の形態2に係る冷媒配管継手構造200の各部については、各図面において同一の機能を有するものは実施の形態1の説明で使用した図面と同一の符号を付して表示するものとする。
図7は、実施の形態2に係る冷媒配管継手構造200のフレアナット1の平面図及び断面図である。図8は、図7のB部の拡大図である。実施の形態2に係る冷媒配管継手構造200は、実施の形態1に係る冷媒配管継手構造100のフレアナット1を、図7に示されるフレアナット201と置き換えたものである。冷媒配管継手構造200は、銅管10のフレア部11を、フレアナット1のフレアシート面2とユニオン7のシート面8とで挟み込みシール性を確保している。つまり、フレアナット201の雌ネジ部4とユニオン7の雄ネジ部9とが噛み合い、フレアナット1を工具等で回転することで締め付け、銅管10のフレア部11とフレアナット201のフレアシート面2及びユニオン7のシート面8が密着する。これにより、銅管10内を流れる冷媒が冷媒回路の内部に封止される。また、ネジを締め付ける際に、銅管10のフレア部11は、ユニオン7のシート面8とフレアナット201のフレアシート面2で圧縮されフレア部11の先端部12の方向に延伸することになる。このため、フレアナット201には、銅管10のフレア部11の先端部12が延伸しても、フレアナット201の内周面16に当接しないように、銅管10のフレア部11の先端部12を逃がす空間を形成する逃がし形状3が設けられている。
フレアナット201は、実施の形態1に係るフレアナット1の連通孔5と同様に、雌ネジ部4が設けられている端面14に開口部205aが設けられ、雌ネジ部4等を加工する中心軸と平行な中心軸になるように連通孔205を配置している。そして、連通孔205は、逃がし形状3と外部空間とを連通している。連通孔205は、フレアシート面2、逃がし形状3、雌ネジ部4、及び貫通孔6と一連の工程で加工することが出来る。
実施の形態2のフレアナット201では連通孔205を、角部19とフレアナット201の中心軸とを結んだ仮想線上に連通孔205を設けている。これにより、フレアナット201の角部19が厚肉になっていることを利用し、フレアナット201の雌ネジ部4と連通孔205の間の距離を離すことができる。これにより、雌ネジ部4と連通孔205との間の肉厚が増加するため、フレアナット201の強度を高めることが出来る。
また、銅管10のフレア部11の先端部12を逃がすための逃がし形状3の内周面16の内径寸法20を小さくすることで、逃がし形状3の内周面16とフレアナット201の外周面15との距離を離すことが出来る。そのため、フレアナット201の強度を高めることが出来る。このとき、逃がし形状3の内径寸法20は、連通孔205の中心軸とフレアナット201の中心軸との距離21と同等以上に設定される。これにより、逃がし形状3と連通孔205が連通する開口部22の開口面積を確保することができる。また、連通孔205を加工することによる強度の低下を抑制しつつ、逃がし形状3に滞留した水が氷結する際に膨張する際の圧力を逃がすための経路を確保することができる。これにより、銅管10のフレア部11の先端部12が氷に押し出されてシール性が低下するのを抑制できる。
実施の形態2に係る冷媒配管継手構造200は、連通孔205の中心軸と雌ネジ部4の中心軸との距離は、逃がし形状3の内周面16の内径寸法20と同等以下である。フレアナット201は、雌ネジ部4の中心軸方向に見たときに外周面15が六角形であり、連通孔205は、フレアナット201の外周面15の頂点と雌ネジ部4の中心軸とを結んだ仮想線上に位置する。これにより、冷媒配管継手構造200は、実施の形態1に係る冷媒配管継手構造100と同じ効果を得つつ、フレアナット201の強度を向上させることができる。
以上に本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上述した実施の形態の構成のみに限定されるものではない。例えば、連通孔5、205は、さらに多く箇所に設けられていても良い。また、本発明は各実施の形態を組み合わせて構成されていても良い。要するに、いわゆる当業者が必要に応じてなす種々なる変更、応用、利用の範囲をも本発明の要旨(技術的範囲)に含むことを念のため申し添える。
1 フレアナット、2 フレアシート面、3 逃がし形状、4 雌ネジ部、5 連通孔、5a 開口部、6 貫通孔、7 ユニオン、8 シート面、9 雄ネジ部、10 銅管、11 フレア部、12 先端部、13 端面、14 端面、15 外周面、16 内周面、17 冷媒流路、18 管部、19 角部、20 内径寸法、21 距離、22 開口部、100 冷媒配管継手構造、200 冷媒配管継手構造、201 フレアナット、205 連通孔、205a 開口部、1000 冷媒配管継手構造、1001 フレアナット、1005 連通孔。

Claims (5)

  1. 管部と、該管部の端部がテーパ状に拡張されたフレア部と、を備える銅管と、
    先端部にテーパ状に形成され、中心軸上に冷媒流路を備えるユニオンと、
    前記ユニオンと螺合する雌ネジ部を備えるフレアナットと、を備え、
    前記フレアナットは、
    前記銅管の前記管部が通される貫通孔と、
    前記雌ネジ部の端部に形成された逃がし形状と、
    前記逃がし形状と前記貫通孔との間に形成されたテーパ状のフレアシート面と、
    前記逃がし形状と外部空間とを連通する連通孔と、を備え、
    前記ユニオンは、
    先端にテーパ状のシート面と、側面に形成された雄ネジ部と、を備え、
    前記雌ネジ部と螺合して締結され、
    前記銅管の前記フレア部は、
    前記フレアシート面と前記ユニオンの前記シート面との間に挟まれ、
    前記連通孔は、
    前記雌ネジ部が形成されている端面に開口しており、当該連通孔の中心軸が前記雌ネジ部の中心軸と平行であ前記雌ネジ部よりも前記フレアナットの外周面側に形成されている、冷媒配管継手構造。
  2. 前記逃がし形状の内周面は、
    円筒形状であり、前記雌ネジ部の内径よりも大きい内径を有する、請求項1に記載の冷媒配管継手構造。
  3. 前記雌ネジ部が形成されている前記端面は、
    前記ユニオン側を向いた面である、請求項1又は2に記載の冷媒配管継手構造。
  4. 前記連通孔の中心軸と前記雌ネジ部の中心軸との距離は、
    前記逃がし形状の内周面の内径寸法と同等以下に設定される、請求項1~の何れか1項に記載の冷媒配管継手構造。
  5. 前記フレアナットは、
    前記雌ネジ部の中心軸方向に見たときに外周面が六角形であり、
    前記連通孔は、
    前記フレアナットの前記外周面の頂点と前記雌ネジ部の中心軸とを結んだ仮想線上に位置する、請求項1~の何れか1項に記載の冷媒配管継手構造。
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