(実施形態)
本実施形態に係る照明ユニットSU2及び照明器具1について、図面を参照して詳細に説明する。照明器具1は、例えば、各種の競技場(サッカースタジアムなど)、学校の運動場又は駐車場を照明(投光照明)する用途に用いられる投光器である。なお、本実施形態で説明する構成は、本発明の一例にすぎない。本発明は、本実施形態に限定されず、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
なお、以下の説明では、特に断りの無い限り、図1において、照明器具1の前後、左右、上下の各方向を規定する。すなわち、照明器具1におけるカバー3側を前とし、照明器具1におけるヒートシンク6側を後とする。また、照明器具1の正面から見て上側を上とし、下側を下とし、左側を左とし、右側を右とする。
本実施形態に係る照明器具1は、図1及び図2に示すように、複数(例えば2つ)の照明ユニットSU1,SU2と、連結部材110と、支持部材8と、電源ボックス18と、結線ボックス19と、落下防止ワイヤー20と、を備えている。
(照明ユニットSU2)
照明ユニットSU2は、図3に示すように、複数(例えば2つ)の光源ユニット2と、1つのカバー3と、1つの防水パッキン4と、1つの押え部材5と、1つのヒートシンク6と、を備えている。なお、光源ユニット2の数は、2つに限定されず、1つでも3つ以上でもよい。カバー3、防水パッキン4及び押え部材5の各々の数も、1つに限定されず、2つ以上でもよい。以下、2つの光源ユニット2を区別するときは、光源ユニット2L,2Rと記載する。
2つの光源ユニット2L,2Rは、照明ユニットSU2の2つの光源を構成する。2つの光源ユニット2L,2Rは、ヒートシンク6の前面61sにおいて、例えば左右に並んで配置されている。各光源ユニット2L,2Rはそれぞれ、発光モジュール21と、固定カバー22と、熱伝導シート23と、光制御部材24と、を備えている。
発光モジュール21は、複数の発光部21aと、回路基板21bと、を有する。各発光部21aは、例えば、白色光を放射する白色発光ダイオード(発光素子)である。回路基板21bは、例えば、アルミニウム又はアルミ合金製の基板の表面に絶縁膜を介して導電体(銅箔)が形成されたアルミ基板で構成されている。回路基板21bは、例えば矩形平板状である。複数の発光部21aは、回路基板21bの前面に設けられ、かつ、回路基板21bの前面に形成された導電体によって電気的に接続されている。複数の発光部21aは、回路基板21bの前面において縦横に並んで配置されている。回路基板21bは、中央の左右両側の位置に、開口部21cが設けられている。
熱伝導シート23は、発光モジュール21で発生した熱を回路基板21bからヒートシンク6へ効率良く伝導させるための部材である。熱伝導シート23は、電気絶縁性と熱伝導性とを有する。熱伝導シート23は、例えば矩形のシート状に形成されている。熱伝導シート23の平面サイズは、発光モジュール21の平面サイズ(すなわち回路基板21bの平面サイズ)と同程度のサイズである。熱伝導シート23の中央の左右両側の位置(すなわち回路基板の2つの開口部21cに対向する位置)には、開口部23cが設けられている。
熱伝導シート23は、発光モジュール21とヒートシンク6との間に介在するように配置されている。熱伝導シート23は、発光モジュール21の後面(すなわち回路基板21bの後面)とヒートシンク6の前面との両方に接触している。熱伝導シート23は、例えば、エラストマー材料で形成されてもよいし、シリコーンゲルで形成されてもよいし、フィラーを含有させたアクリル樹脂で形成されてもよい。
固定カバー22は、発光モジュール21及び熱伝導シート23を、ヒートシンク6との間で挟み込んで固定する部材である。固定カバー22は、発光モジュール21の前面に配置されている。固定カバー22によって、発光モジュール21及び熱伝導シート23がヒートシンク6の前面61sに固定される。また、固定カバー22は、光制御部材24を位置決めする部材としても機能する。
固定カバー22は、図4Aに示すように、固定カバー本体22aと、複数(例えば6つ)の第1固定部22b(固定部)と、複数(例えば2つ)の第2固定部22cと、複数(例えば4つ)の第1突出部22dと、第2突出部22eとを有する。また、固定カバー22は、リブ22fと、複数(例えば2つ)のケーブル押え部22gと、複数(例えば4つ)の窓孔22iと、窓孔22jとを有する。
固定カバー本体22aは、例えば矩形の板状である。固定カバー本体22aは、例えば樹脂(例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂)で形成されている。固定カバー本体22aの平面サイズは、回路基板21bよりも一回り大きいサイズである。固定カバー22は、前面22mと、後面22wとを有する。後面22wは、固定カバー本体22aにおける前面22mとは反対側の主面である。前面22m及び後面22wは、互いに同形同大である。
固定カバー本体22aの前面22m(表面)は、例えば略矩形状であり、上辺H1、下辺H2、左辺H3及び右辺H4を有する。上辺H1及び下辺H2は、互いに対向した2つの対辺を構成する。右辺H4、上辺H1及び下辺H2の各々の一端部(例えば右端部)と接続された接続辺である。左辺H3は、上辺H1及び下辺H2(すなわち2つの対辺)の各々の他端部(例えば左端部)と接続された接続辺である。後述のように、固定カバー本体22aの各辺H1~H4側の縁部に、複数の第1固定部22b、複数の第1突出部22d、複数のケーブル押え部22g、リブ22fが設けられている。
複数の窓孔22iは、発光モジュール21の複数の発光部21aと1対1に対応し、対応する発光部21aを露出する開口部である。各窓孔22iは、例えば円形である。複数の窓孔22iは、固定カバー本体22aの前面22mにおいて、例えば縦横に並んで配置されている。
窓孔22jは、発光モジュール21の回路基板21bに実装された外部端子(図示省略)を露出する開口部である。窓孔22iは、固定カバー本体22aの前面22mの例えば左辺側縁部の中央に設けられている。
複数の第1固定部22bは、固定カバー本体22aにおいて、ヒートシンク6(より詳細には後述の第1カバー固定部61a)に固定される部分である。複数の第1固定部22bは、固定カバー本体22aの周縁部に沿って互いに間隔を空けて設けられている。各第1固定部22bは、固定カバー本体22aの前面22mと後面22wとの間の部分である。より詳細には、複数の第1固定部22bは、固定カバー本体22aの上辺H1側の縁部及び下辺H2側の縁部(すなわち2つの対辺の側の縁部)に沿って設けられている。固定カバー本体22aの上辺H1側の縁部には、例えば3つの第1固定部22bが設けられ、固定カバー本体22aの下辺H2側の縁部には、例えば3つの第1固定部22bが設けられている。
更に詳細には、固定カバー本体22aの前面22mの上辺H1側の縁部には、例えば左右両端部に、段差凹部22nが設けられている。各段差凹部22nは、固定カバー本体22aの前面22mに対して段差状に窪んだ凹部である。段差凹部22nの上辺H1側の一側面は、例えば、固定カバー本体22aの上辺H1側の側面で開放している。固定カバー本体22aの上辺H1側の縁部に設けられた複数(例えば3つ)の第1固定部22bのうち、一部(例えば左右両側の2つ)の第1固定部22bはそれぞれ、上記の段差凹部22nの底面の所定位置(例えば中央)に配置されている。
同様に、固定カバー本体22aの前面22mの下辺H2側の縁部にも、例えば左右両端に、段差凹部22nが設けられている。固定カバー本体22aの下辺H2側の縁部に設けられた複数(例えば3つ)の第1固定部22bのうち、一部(例えば左右両側の2つ)の第1固定部22bはそれぞれ、上記の段差凹部22nの底面の所定位置(例えば中央)に設けられている。複数の第1固定部22bの各々には、貫通孔22pが設けられている。各貫通孔22pは、第1固定部22bをヒートシンク6に固定(締結)するためのねじが通される孔であり、固定カバー本体22aの厚さ方向に貫通している。
複数の第2固定部22cは、固定カバー本体22aにおいて、ヒートシンク6(より詳細には第2カバー固定部61b)に固定される部分である。複数の第2固定部22cは、固定カバー本体22aにおいて、複数の窓孔22iの間の所定部位に設けられている。各第2固定部22cは、固定カバー本体22aの前面22mと後面22wとの間の部分である。より詳細には、複数の第2固定部22cは、固定カバー本体22aにおける中央の左右両側の部位に設けられている。各第2固定部22cには、貫通孔22qが設けられている。各貫通孔22qは、第2固定部22cをヒートシンク6に固定(締結)するためのねじが通される孔であり、固定カバー本体22aの厚さ方向に貫通している。
複数の第1突出部22dは、光制御部材24を位置決めする部分である。各第1突出部22dは、固定カバー22の第1固定部22bから前面22m側に突出している。より詳細には、複数(例えば4つ)の第1突出部22dは、複数(例えば6つ)の第1固定部22bのうちの例えば4つの第1固定部22bと1対1に対応し、対応する第1固定部22bから前面22m側に突出している。各第1突出部22dは、貫通孔22rを有する筒状であり、対応する第1固定部22bから前面22m側に突出している。貫通孔22rは、第1突出部22dの突出方向に貫通しており、対応する第1固定部22bの貫通孔22pと連結している。
各第1突出部22dはそれぞれ、例えば、半円柱形部分22d1と、直方体形部分22d2とを有する。半円柱形部分22d1は、第1突出部22dの片側半分を構成し、段差凹部22nの底面の中央に配置されている。直方体形部分22d2は、第1突出部22dの残りの片側半分を構成し、半円柱形部分22d1と段差凹部22nの開放側面との間に配置されている。第1突出部22dの貫通孔22rは、半円柱形部分22d1に設けられている。
第2突出部22eは、複数の第1突出部22dと共に、光制御部材24を位置決めする部分である。複数の第1突出部22dによって、光制御部材24が概略的に位置決めされ、第2突出部22eによって、光制御部材24が精度良く位置決めされる。第2突出部22eは、固定カバー本体22aの前面22mの所定位置(例えば中央)に設けられており、固定カバー本体22aから前面22m側に突出している。第2突出部22eは、例えば、中心穴22sを有する筒状である。中心穴22sの直径は、中心穴22sの奥ほど小さくなっている。すなわち、中心穴22sは、中心穴22sの奥ほど直径が小さくなる円錐台形の穴である。中心穴22sの奥は、固定カバー本体22aで塞がれている。
リブ22fは、固定カバー本体22aの強度を向上させる部材である。リブ22fは、固定カバー本体22aの前面22mにおいて、左辺H3及び右辺H4のうちの一方の辺(図4Aでは右辺H4)に沿って設けられており、前方側に突出している。なお、リブ22fは、固定カバー本体22aの前面22mの左辺H3及び右辺H4のうち、他方の光源ユニット2の側とは反対側の辺に設けられている。すなわち、左側の光源ユニット2Lの固定カバー22では、リブ22fは、前面22mの左辺R3に沿って設けられている。右側の光源ユニット2Rの固定カバー22では、リブ22fは、前面22mの右辺R4に沿って設けられている。
複数(例えば2つ)のケーブル押え部22gは、窓孔22jから露出された外部端子に接続されたコネクタC1からのケーブルK1を押える部分である(図5参照)。2つのケーブル押え部22gは、固定カバー本体22aの前面22mの左辺H3及び右辺H4のうちの一方の辺(例えばリブ22fが設けられていない辺(図4Aでは左辺H3))に沿って配置されている。
2つのケーブル押え部22gは、窓孔22jの上下両側に分かれて配置されている。2つのケーブル押え部22gの各々と中心CL1との間隔u1は、互いに異なっている。中心CL1は、固定カバー本体22aにおける上下方向の中心である。図5に示すように、2つの光源ユニット2L,2Rの各々の固定カバー22は、それらの2つのケーブル押え部22gが互いに向き合うように、互いに180度回転した配置で、配置されている。上記のように、2つのケーブル押え部22gの各々と中心CL1との間隔u1が互いに異なることで、2つの光源ユニット2L,2Rの各々の固定カバー22の2つのケーブル押え部22gは、互いに干渉することなく、上下方向に互い違いに配置可能である。
固定カバー22は、図4Bに示すように、固定カバー本体22aの後面に、収容凹部22tと、複数(例えば2つ)の位置決め突部22uと、複数(例えば2つ)の段差突部22vとを有する。
収容凹部22tは、発光モジュール21及び熱伝導シート23が収容される部分である。収容凹部22tの平面形状は、熱伝導シート23と同形同大の矩形状である。収容凹部22tの深さは、熱伝導シート23及び発光モジュール21の各々の厚さを合計した厚さと同程度の大きさ、または、上記の合計した厚さよりも小さい大きさである。
2つの位置決め突部22uは、ヒートシンク6の前面61sでの固定カバー22の位置を位置決めする部分である。2つの位置決め突部22uは、固定カバー本体22aの後面から後方に突出している。2つの位置決め突部22uは、固定カバー本体22aの後面の周縁部(すなわち収容凹部22tの外周)において、互いに間隔を空けて配置されている。例えば、2つの位置決め突部22uは、固定カバー本体22aの後面の上辺側縁部の右端部、及び、下辺側縁部の左端部に1つずつ配置されている。
2つの段差突部22vは、発光モジュール21の2つの開口部21cに嵌ることで、収容凹部22t内での発光モジュール21の位置を位置決めする部分である。2つの段差突部22vは、収容凹部22tの底面において、例えば中央の左右両側の部位(すなわち2つの開口部21cに対向する位置)に配置されており、収容凹部22tの底面の正面側に突出している。
光制御部材24は、複数の発光部21aの各々が発した光を制御する光学部材であり、例えば、複数の発光部21aの各々が発した光を個別に集光するレンズ部材である。
光制御部材24は、図6A及び図6Bに示すように、複数のレンズ26と、連結部27と、位置決め部28(第2位置決め部)と、複数(例えば4つ)の支持部29と、を有する。複数のレンズ26、連結部27、位置決め部28、及び複数の支持部29は、アクリル樹脂などの透光性を有する合成樹脂によって一体に形成されている。なお、各支持部29の後述の切欠部29cは、固定カバー22の第1突出部22dに嵌る第1位置決め部として機能している。
各レンズ26は、発光部21aが発した光を集光する部材である。複数のレンズ26は、複数の発光部21aと1対1に対応し、対応する発光部21aの前側に配置されている。各レンズ26は、例えばコリメートレンズである。各レンズ26では、発光部21aが発した光は、レンズ26の後端部からレンズ26に入射し、レンズ26の前面から射出される。
連結部27は、複数のレンズ26を連結する部材である。連結部27は、例えば矩形の板状である。連結部27の後面に複数のレンズ26の前面が連結されている。複数のレンズ26は、連結部27の後面から後方に突出されている。
位置決め部28は、固定カバー22の第2突出部22eと嵌り合うことで、光制御部材24と固定カバー22との相対的な位置を位置決めする部分である。位置決め部28は、連結部27の後面の例えば中央に設けられ、後方に突出している。位置決め部28は、例えば円柱形である。位置決め部28の先端部28aは、先端ほど細くなる円錐台形状であり、固定カバー22の突出部22eの中心穴22sに嵌め合わせ可能である。
4つの支持部29は、連結部27を支持する部分である。4つの支持部29は、連結部27の後面の周縁部(例えば上辺側縁部及び下辺側縁部の各々の左右両側の位置)に設けられ、連結部27の後方に突出している。4つの支持部29は、固定カバー22の4つの段差凹部22nに1対1に対応すると共に、固定カバー22の4つの第1突出部22dに1対1に対応する。4つの支持部29は、対応する段差凹部22nの底面に配置されて、対応する第1突出部22dに嵌り合う(図9参照)。これにより、光制御部材24は、固定カバー22の前側に、位置決めされて配置される。
各支持部29は、支持部本体29aと、接触部29bとを有する。支持部本体29aは、連結部27と接触部29bと連結する部分であり、連結部27の後面の周縁部から後方に突出している。接触部29bは、固定カバー22の対応する段差凹部22nの底面に配置される部分である。接触部29bは、支持部本体29aの先端部から光制御部材24の外周側に突出している。接触部29bの先端部には、例えばU字形の切欠部29c(第1位置決め部)が設けられている。4つの支持部29の接触部29bが、対応する段差凹部22nの底面に配置されると、接触部29bの切欠部29cに、対応する第1突出部22dが嵌る。これにより、光制御部材24が固定カバー22の前側に、位置決めされて配置される(図9参照)。
ヒートシンク6は、図1及び図2に示すように、各光源ユニット2L,2Rの発光モジュール21で発生した熱を外部に放熱する部材である。ヒートシンク6は、熱伝導性を有する部材(例えば金属、具体的には例えばアルミニウム又はアルミ合金)で形成されている。ヒートシンク6は、ベース部61と、複数の放熱フィン62とを有する。ベース部61及び複数の放熱フィン62は、一体に形成されている。ベース部61は、例えば矩形の平板状である。ベース部61は、前面61s(第1主面)と後面61k(第2主面)とを有する。後面61kは、前面61sの反対側の主面である。ベース部61の前面61sは、カバー3の平面視形状と略同形同大の形状である。各放熱フィン62は、例えば矩形の薄板状に形成されている。複数の放熱フィン62は、ベース部61の後面61kから後方に突出している。複数枚の放熱フィン62は、厚み方向を左右方向に一致させて、互いに間隔を空けて並んでいる。複数の放熱フィン62は、ベース部61の上端から下端まで、上下方向に延びている。
ヒートシンク6の前面61sは、ベース部61の前面によって構成されている。また、ベース部61の後面61kは、ヒートシンク6の後面を構成している。以後、ベース部61の前面をベース部61の前面61sと記載し、ヒートシンク6の後面をヒートシンク6の後面61kと記載する。
なお、本実施形態では、図8A及び図8Bに示すように、ベース部61の左右両端は、後方に突出した突出部61zを有する。ベース部61の後面61kは、ベース部61の左右両端の突出部61zで挟まれた領域である。
ベース部61は、図8A及び図8Bに示すように、ベース部61の前面61sの部位に応じて、厚肉部61gと薄肉部61hとを有する。厚肉部61gは、ベース部61における厚さd1が相対的に大きい部分である。薄肉部61hは、ベース部61における厚さd1が相対的に小さい部分である。厚さd1は、ベース部61の前面61sに垂直な方向の厚さである。複数の放熱フィン62のうちの一部の放熱フィン62Tは、ベース部61の厚肉部61gから突出されている。
なお、ベース部61の前面61sは、平坦面である。このため、厚肉部61gでのベース部61の後面61kの高さH1は、薄肉部61hでのベース部61の後面61kの高さH2よりも大きくなっている。なお、後面61kの高さH1,H2は、ベース部61の前面61sからの高さである。
このように、ベース部61が厚肉部61gと薄肉部61hとを有することで、ヒートシンク6の放熱性を確保しつつ、ヒートシンク6を軽量化(すなわち照明ユニットSU2を軽量化)できる。すなわち、厚肉部61gによってヒートシンク6の容量を確保でき、これにより、ヒートシンク6の放熱性を確保できる。また、薄肉部61hによってヒートシンク6を軽量化できる。
本実施形態では、例えば、厚肉部61g及び薄肉部61hは、ベース部61の左右方向に交互に配置されている。各厚肉部61g及び各薄肉部61hはそれぞれ、ベース部61の上端から下端まで一定の厚さで形成されている。本実施形態では、各厚肉部61gの厚さd1は、互いに同じであるが、必ずしも互いに同じである必要はない。同様に、各薄肉部61hの厚さd1も、互いに同じであるが、必ずしも互いに同じである必要はない。
ベース部61は、図7に示すように、ベース部61の前面61sに、複数(例えば12個)の第1カバー固定部61a(カバー固定部)と、複数(例えば4個)の第2カバー固定部61b(カバー固定部)とを有する。また、ベース部61は、ベース部61の前面61sに、複数(例えば2つ)の位置決め穴61cと、複数の固定部61dとを有する。
複数の第1カバー固定部61aは、2つの光源ユニット2L,2Rの各々の固定カバー22(より詳細には複数の第1固定部22b)が固定される部分である。複数の第1カバー固定部61aは、ベース部61の前面61sにおいて、2つの光源ユニット2L,2Rの各々の複数の第1固定部22bが配置される部位に設けられている。より詳細には、複数の第1カバー固定部61aは、ベース部61の前面61sの2つの領域R1、R2の各々の上辺側縁部及び下辺側縁部に例えば3つずつ設けられている。領域R1は、光源ユニット2Lの固定カバー22が配置される領域である。領域R2は、光源ユニット2Rの固定カバー22が配置される領域である。複数の第1カバー固定部61aは、2つの光源ユニット2L,2Rの複数の第1固定部22bに1対1に対応している。各第1カバー固定部61aには、ねじ穴61a1が設けられている。ねじ穴61a1は、対応する第1固定部22bの貫通孔22pを通ったねじがねじ込まれるねじ孔である。
複数の第2カバー固定部61bは、2つの光源ユニット2L,2Rの各々の固定カバー22(より詳細には複数の第2固定部22c)が固定される部分である。複数の第2カバー固定部61bは、ベース部61の前面61sにおいて、2つの光源ユニット2L,2Rの各々の複数の第2固定部22cが配置される部位に設けられている。より詳細には、複数の第2カバー固定部61bは、ベース部61の前面61sの2つの領域R1,R2の各々の中央の左右両側の位置に、1つずつ設けられている。複数の第2カバー固定部61bは、2つの光源ユニット2の複数の第2固定部22cに1対1に対応している。各第2カバー固定部61bには、ねじ穴61b1が設けられている。ねじ穴61b1は、対応する第2固定部22cの貫通孔22qを通ったねじがねじ込まれるねじ孔である。
複数の位置決め穴61cは、2つの光源ユニット2L,2Rの各々の固定カバー22の複数の位置決め突部22uが嵌る穴である。複数の位置決め穴61cは、2つの光源ユニット2L,2Rの複数の位置決め突部22uに1対1に対応し、対応する位置決め突部22uが配置する部位に設けられている。より詳細には、複数の位置決め穴61cは、ベース部61の前面61sの領域R1では、上辺側縁部の右端部、及び、下辺側縁部の左端部に1つずつ設けられている。また、複数の位置決め穴61cは、ベース部61の前面61sの領域R2では、上辺側縁部の左端部、及び、下辺側縁部の右端部に1つずつ設けられている。
複数の固定部61dは、押え部材5(より詳細には後述の複数の固定部51s)が固定される部分である。複数の固定部61dは、ベース部61の前面61sにおいて、押え部材5の複数の固定部51sが配置される部位(すなわちベース部61の前面61sの周縁部)に設けられている。複数の固定部61dは、押え部材5の複数の固定部51sに1対1に対応している。各固定部61dには、ねじ穴61d1が設けられている。ねじ穴61d1は、対応する固定部51sの後述の貫通孔51aを通ったねじがねじ込まれるねじ孔である。
なお、複数の固定部61dのうち、ベース部61の前面61sの上辺側縁部及び下辺側縁部に設けられた固定部61dを固定部61eとも記載し、前面61sの左辺側縁部及び右辺側縁部に設けられた固定部61dを固定部61fとも記載する。なお、前面61sの4つの角部のうち、左辺の上下両端の2つの角部は、前面61sの左辺側縁部に含まれ、前面61sの右辺の上下両端の2つの角部は、前面61sの右辺側縁部に含まれるものとする。
図7に示すように、複数の第1カバー固定部61a、複数の第2カバー固定部61b及び複数の固定部61eは、ベース部61の前面61sのうちの厚肉部61gに設けられている。すなわち、複数の第1カバー固定部61a、複数の第2カバー固定部61b及び複数の固定部61eの各々に設けられたねじ穴61a1,61b1,61d1は、ベース部61の厚肉部61gに設けられている。これにより、第1カバー固定部61a及び第2カバー固定部61bでのベース部61の厚さd1を、固定カバー22を固定するのに十分な厚さに確保できる。また、固定部61eでのベース部61の厚さd1を、押え部材5を固定するのに十分な厚さに確保できる。
光源ユニット2Lは、図3及び図9に示すように、ベース部61の前面61sの領域R1にねじで固定されている。
より詳細には、光源ユニット2Lの熱伝導シート23、発光モジュール21、固定カバー22及び光制御部材24は、この順で、ベース部61の前面61sの領域R1において、重ねられて配置されている。この配置状態では、固定カバー22の2つの段差突部22v(図4B参照)は、発光モジュール21の2つの開口部21c(図3参照)に嵌っている。これにより、発光モジュール21は、固定カバー22の収容凹部22t(図4B参照)内において、位置決めされて収容されている。また、熱伝導シート23の輪郭は、固定カバー22の収容凹部22tの輪郭に合致して嵌っている。これにより、熱伝導シート23は、固定カバー22の収容凹部22t内において、位置決めされて収容されている。また、固定カバー22の複数の位置決め突部22u(図4B参照)は、ベース部61の前面61sの領域R1内の複数の位置決め穴61c(図7参照)に嵌っている。これにより、固定カバー22は、ベース部61の前面61sの領域R1に位置決めされて配置されている。
また、上記の配置状態では、光制御部材24の複数の支持部29の接触部29b(図9参照)は、固定カバー22の前面22mにおいて、対応する段差凹部22nの底面に配置されている。そして、各段差凹部22nの底面の第1突出部22dは、対応する接触部29bの切欠部29c内に嵌っている。これにより、光制御部材24は、固定カバー22の前側において、位置決めされて配置されている。また、光制御部材24の位置決め部28の先端部28a(図6B参照)は、固定カバー22の突出部22eの中心穴22s(図4A参照)に嵌っている。これにより、光制御部材24は、固定カバー22の前側において、更に精度良く位置決めされて配置されている。
そして、上記の配置状態で、固定カバー22の複数の第1固定部22b(図4A参照)は、ベース部61の前面61sの領域R1内の複数の第1カバー固定部61a(図7参照)にねじで固定されている。具体的には、複数の第1固定部22bのうち、第1突出部22dが設けられていない第1固定部22bでは、各ねじN1が、各第1固定部22bの貫通孔22pを通って、対応する第1カバー固定部61aのねじ穴61a1にねじ込まれている(図9参照)。他方、第1突出部22dが設けられた第1固定部22bでは、各ねじN2が、各第1突出部22dの貫通孔22r及び対応する第1固定部22bの貫通孔22pを通って、対応する第1カバー固定部61aのねじ穴61a1にねじ込まれている(図9参照)。
また、上記の配置状態で、固定カバー22の複数の第2固定部22c(図4A参照)は、ベース部61の前面61sの領域R1内の複数の第2カバー固定部61b(図7参照)にねじで固定されている。具体的には、各ねじN3が、各第2固定部22cの貫通孔22qを通って、対応する第2カバー固定部61bのねじ穴61b1にねじ込まれている(図9参照)。
このように、各ねじN1,N2,N3によって、光源ユニット2Lの固定カバー22は、ベース部61の前面61sの領域R1に固定されている。また、ねじN2によって、光源ユニット2Lの光制御部材24は、固定カバー22と一緒にベース部61の前面61sに固定されている。各ねじN1,N2、N3がねじ込まれる各ねじ穴61a1,61b1は、ヒートシンク6の厚肉部61gに設けられている。このため、各ねじN1,N2、N3をヒートシンク6に十分に深くまでねじ込むことができる。この結果、光源ユニット2Lを十分に大きな固定力でヒートシンク6に固定できる。
光源ユニット2Rも、光源ユニット2Lと同様に、ベース部61の前面61sの領域R2に固定されている。
カバー3は、図1に示すように、2つの光源ユニット2L,2Rを覆う部材である。カバー3は、ヒートシンク6の前面61sに固定されている。カバー3は、透光性を有する樹脂材料(例えばポリカーボネート樹脂)で形成されている。これにより、各光源ユニット2L,2Rから放射された光を透光可能である。
カバー3は、図3に示すように、カバー本体31と、鍔部32とを有する。カバー本体31及び鍔部32は、一体に形成されている。カバー本体31は、一面(後面)が開口する矩形箱状に形成されている。カバー本体31の開口の開口面は、ヒートシンク6の前面61sよりも一回り小さい矩形状に形成されている。鍔部32は、カバー本体31の開口する一面の周縁から全周にわたって外向きに突出している。鍔部32は、ヒートシンク6の前面61sと同程度の大きさの矩形の枠状に形成されている。鍔部32は、カバー本体31の開口する一面の周縁から全周にわたって外向きに突出している。
防水パッキン4は、図1及び図3に示すように、カバー3の鍔部32とヒートシンク6との間を密閉する部材である。防水パッキン4は、電気絶縁性を有する弾性材料(例えばシリコーンゴム)によって矩形の枠状に形成されている。防水パッキン4は、凹溝4aを有する。凹溝4aは、カバー3の鍔部32が嵌る部分である。凹溝4aは、防水パッキン4の内周面において周方向全体にわたって形成されている。防水パッキン4は、カバー3の鍔部32が凹溝4a内に嵌るように、カバー3に取り付けられる。
カバー3は、図1に示すように、その鍔部32に防水パッキン4が取り付けられた状態で、ヒートシンク6の前面61sに配置される。この状態で、カバー3は、ヒートシンク6の前面61sに配置された2つの光源ユニット2L,2Rを覆う。
押え部材5は、図1に示すように、カバー3をヒートシンク6の前面61sに固定する部材である。押え部材5は、防水パッキン4よりも一回り大きい矩形の枠状である。押え部材5は、金属板(例えばステンレス鋼板)で形成されている。押え部材5は、基部51と、側部52と、を有する。基部51及び側部52は、一体に形成されている。基部51は、カバー3の鍔部32の前面に防水パッキン4を介して配置される部分である。基部51は、例えば矩形環形の板状に形成されている。側部52は、カバー3の鍔部32の外周側に配置される部分である。側部52は、基部51の外周縁から基部51の後面側に突出し、且つ基部51の外周の全周にわたって形成されている。
基部51は、図3に示すように、複数の固定部51sを有する。複数の固定部51sは、ヒートシンク6の前面61sの複数の固定部61dに固定される部分である。複数の固定部51sは、互いに間隔を空けて基部51の全周にわたって設けられている。各固定部51sには、押え部材5をヒートシンク6に固定(締結)するためのねじが通る貫通孔51aが設けられている。複数の固定部51sは、ヒートシンク6の複数の固定部61dに1対1に対応している。
基部51は、一対の横辺部51Hと、一対の縦辺部51Vとを有する。複数の固定部51sのうち、一対の横辺部51Hに設けられた固定部51sを固定部51tとも記載し、一対の縦辺部51Vに設けられた固定部51sを固定部51uとも記載する。固定部51tは、ヒートシンク6の複数の固定部61dのうちの固定部61eに固定される。固定部51uは、ヒートシンク6の複数の固定部61dのうちの固定部61fに固定される。
押え部材5は、図1に示すように、ヒートシンク6の前面(すなわちベース部61の前面)61sに固定されている。この固定状態では、押え部材5は、カバー3の鍔部32に取り付けられた防水パッキン4の前面に重ねられている。また、押え部材5の複数の固定部51sは、ヒートシンク6の前面61sの複数の固定部61d(図7参照)にねじで固定されている。更に詳細には、各ねじN4が、押え部材5の各固定部51sの貫通孔51aを通って、ヒートシンク6の対応する固定部61dのねじ穴61d1にねじ込まれている。このように、押え部材5がヒートシンク6の前面61sに固定されることで、カバー3がヒートシンク6の前面61sに固定されている。ねじN4がにねじ込まれるねじ穴61d1は、ヒートシンク6の厚肉部61gに設けられている。このため、各ねじN4をヒートシンク6に十分に深くまでねじ込むことができる。この結果、押さ部材5を十分に大きな固定力でヒートシンク6に固定できる。
(照明ユニットSU1)
照明ユニットSU1は、図1に示すように、2つの照明ユニットSU2を上下に並べて配置し、それら2つの照明ユニットSU2の各々のヒートシンク6を一体化した照明ユニットである。したがって、照明ユニットSU1は、4つの光源ユニット2(2A,2B,2C,2D)と、2つのカバー3(3A、3B)と、2つの防水パッキン4(4A,4B)と、2つの押え部材5(5A,5B)と、1つのヒートシンク100と、を備えている。
ヒートシンク100は、照明ユニットSU2のヒートシンク6において上下方向の長さを2倍にしたヒートシンクである。ヒートシンク100は、ベース部101と、複数の放熱フィン102とを有する。ベース部101は、照明ユニットSU2のベース部61において、上下方向の長さを2倍にした部材である。複数の放熱フィン102は、照明ユニットSU2の複数の放熱フィン62と同様に、ベース部101の後面101kに設けられている。
4つの光源ユニット2(2A~2D)の各々は、照明ユニットSU2の光源ユニット2と同様に構成されている。4つの光源ユニット2は、ヒートシンク6の前面61sにおいて、例えば縦横に並べて配置されている。より詳細には、4つの光源ユニット2は、ヒートシンク6の前面61sおいて、横方向に光源ユニット2が2つ並べられ、縦方向に光源ユニット2が2つ並べられている。すなわち、4つの光源ユニット2は、ヒートシンク6の前面61sにおいて、上下2段に配列されている。その配列の上段には、2つの光源ユニット2A,2Cが左右に並べられており、下段には、2つの光源ユニット2B,2Dが左右に並べられている。
2つのカバー3(3A,3B)の各々は、4つの光源ユニット2のうち2つの光源ユニット2をまとめて覆う。具合的には、上側のカバー3Aは、4つの光源ユニット2のうち上段に並ぶ2つの光源ユニット2A,2Cをまとめて覆う。下側のカバー3Bは、4つの光源ユニット2のうち下段に並ぶ2つの光源ユニット2B,2Dをまとめて覆う。
本実施形態では、照明ユニットSU1は、照明ユニットSU2の下側に間隔120を空けて配置されている。
(連結部材110)
2つの連結部材110は、図1及び図2に示すように、上述のように照明ユニットSU1,SU2が配置するように、照明ユニットSU1,SU2を互いに連結する部材である。2つの連結部材110のうち、一方の連結部材110Rは、照明ユニットSU1,SU2の右側に配置されて、各照明ユニットSU1,SU2に跨って連結されている(図1参照)。他方の連結部材110Lは、各照明ユニットSU1,SU2の左側に配置されて、各照明ユニットSU1,SU2に跨って連結されている(図2参照)。すなわち、2つの連結部材110L,110Rは、照明ユニットSU1,SU2の各々の側方に配置されて、各照明ユニットSU1,SU2を互いに連結している。なお、上記の「側方」とは、照明ユニットSU1における光源ユニット2が設けれた面(すなわち前面)61sにおいて、照明ユニットSU1,SU2が並ぶ方向(すなわち上下方向)に直交する方向(すなわち左右方向)である。各連結部材110R,110Lは、互いに左右対称に形成されている。
各連結部材110R,110Lはそれぞれ、図1及び図2に示すように、基板部111と、前側板部112と、後側板部113とを有する。基板部111は、上下方向に延びた板状であり、中央部111aと、上側部111bと、下側部111cとを有する。中央部111aは、基板部111における長手方向(上下方向)の中央部分である。中央部111aは、上側部111b及び下側部111cよりも前方に幅広である。上側部111bは、基板部111における中央部111aよりも上側の部分である。下側部111cは、基板部111における中央部111aよりも下側の部分である。前側板部112は、中央部111aの前辺部に設けられ、各連結部材110L,110Rの対向方向に突出している。後側板部113は、基板部111の後辺部に設けられ、前側板部112と同じ側に突出している。
各連結部材110R,110Lはそれぞれ、基板部111及び後側板部113に複数の貫通孔を有する。図1及び図2に示すように、各ねじN10が、基板部111の上記の貫通孔を通って、各ヒートシンク6,100のねじ孔にねじ込まれている。また、図2に示すように、各ねじN11が、後側板部113の上記の貫通孔を通って、各ヒートシンク6,100のねじ孔にねじ込まれている。このように、2つの連結部材110R,110Lは、各ヒートシンク6,100の各々の側方に配置されて、各ヒートシンク6,100を互いに連結している。また、このように、連結部材110L,110Rがヒートシンク6,100に対して、ねじN10,N11で、2方向(基板部111側と後側板部113側の2方向)からねじ止めされている。このため、連結部材110L,110Rとヒートシンク6,100とを、安定して強固に連結できる。なお、さらに、前側板部112側から連結部材110L,110Rとヒートシンク6,100とをねじでねじ止めすることで、3方向からねじ止めしてもよい。
一方の連結部材110Rは、図1に示すように、上下方向に沿って、照明ユニットSU2のベース部61の右端部61Rと、照明ユニットSU1のベース部101の右端部101Rとに跨って連結されている。この連結状態で、一方の連結部材110Rの中央部111aは、各照明ユニットSU1,SU2の間の空間120の右側に配置されている。一方の連結部材110Rの前側板部112は、各照明ユニットSU1,SU2の前側から、上下方向に沿って、照明ユニットSU1の押え部材5Aの右部と、照明ユニットSU2の押え部材5の右部とに跨って配置されている。一方の連結部材110Rの後側板部113は、各照明ユニットSU1,SU2の後側から、上下方向に沿って、照明ユニットSU2の後面61kの右縁部と、照明ユニットSU1の後面101kの右縁部とに跨って配置されている。
他方の連結部材110Lは、図2に示すように、上下方向に沿って、照明ユニットSU2のベース部61の左端部61Lと、照明ユニットSU1のベース部101の左端部101Lとに跨って連結されている。この連結状態で、他方の連結部材110Lの中央部111aは、照明ユニットSU1の左端部101Lの略上半部分に配置されている。すなわち、他方の連結部材110Lは、一方の連結部材110Rよりも下方にずれて配置されている。他方の連結部材110Lの前側板部112は、照明ユニットSU1の前側から、照明ユニットSU1の押え部材5Aの左部に配置されている。他方の連結部材110Lの後側板部113は、各照明ユニットSU1,SU2の後側から、上下方向に沿って、照明ユニットSU2の後面61kの左縁部と、照明ユニットSU1の後面101kの左縁部とに跨って配置されている。
このように、連結部材110Rの前側板部112は、各照明ユニットSU1,SU2の前側に配置され、各連結部材110R,110Lの後側板部113は、各照明ユニットSU1,SU2の後側に配置されている。このように、連結部材110R,110Lが形成されることで、構造的に、各照明ユニットSU1,SU2のベース部101,61が、互いに平行な状態に固定されている。この結果、各照明ユニットSU1,SU2の光軸L1,L2が、互いに平行な状態に固定されている。すなわち、照明ユニットSU2は、照明ユニットSU1に対して可動できないように固定されている。
なお、本実施形態では、2つの連結部材110L,110Rは、上述のように、互いに上下方向にずれて配置されているが、互いに上下方向にずれないで配置されてもよい。その場合は、2つの連結部材110L,110Rの中央部111aはそれぞれ、空間120の左右両側に配置されてもよいし、照明ユニットSU1の上半部分の左右両側に配置されてもよい。
(支持部材8)
支持部材8は、図1及び図2に示すように、スタジアム等における所定の設置場所に固定された状態で、照明ユニットSU1,SU2を回転軸線G1周りに回転可能に支持する部材である。回転軸線G1は、照明ユニットSU1の左右方向に延びている。より詳細には、回転軸線G1は、例えば、複数の照明ユニットSU1,SU2、電源ボックス18及び結線ボックス19の全体の重心(すなわち質量中心)を通って、照明ユニットSU1の左右方向に延びている。本実施形態では、回転軸線G1は、例えば、照明ユニットSU1における、上下方向の長さの中心を通りかつ前後方向の幅における中心よりも後側にずれた位置を通って、照明ユニットSU1の左右方向に延びている。
このように回転軸線G1が設定されることで、照明ユニットSU1の姿勢が回転軸線G1周りに傾けられた場合、回転軸線G1周りに作用するトルクが低減され、その傾いた姿勢を安定して維持できる。また、支持部材8の後述のアーム片13L,13Rの長さが長くなり過ぎることを抑制でき、アーム片13L,13Rの強度低下を抑制できる。また、照明ユニットSU1と支持部材8との連結位置が照明ユニットSU2に位置しないため、アーム片13L,13Rの位置が上がり過ぎず、照明ユニットSU1の点検作業が容易である。
支持部材8は、図10に示すように、2つの連結部材9(9L,9R)と、2つの固定部材10と、アーム部材11と、目盛板15(図2参照)と、を備えている。
2つの連結部材9は、図1及び図2に示すように、対応する連結部材110と2つの固定部材10とを連結する部材である。また、2つの連結部材9は、アーム部材11と回転軸線G1周りに回転可能に連結する部材である。2つの連結部材9は、ヒートシンク6の左右両側に配置されている。より詳細には、2つの連結部材9のうち、一方の連結部材9Lは、ヒートシンク6の左側に配置され、連結部材110Lと2つの固定部材10の左端部とを連結する(図2参照)。他方の連結部材9Rは、ヒートシンク6の右側に配置され、連結部材110Rと2つの固定部材10の右端部とを連結する(図1参照)。2つの連結部材9は、金属(例えばステンレス)で形成されている。
連結部材9Rは、図10に示すように、台部91と支持部92とを有する。台部91は、連結部材110Rに連結される部分である。支持部92は、2つの固定部材10の右端部が連結される共に、アーム部材11が回転可能に連結される部分である。
台部91は、第1板部93と第2板部94とを有する。第1板部93及び第2板部94はともに上下方向に延びた矩形板状である。第1板部93は、連結部材110Rの基板部111に重なる部分である。第2板部94は、連結部材110Rの後側板部113に重なる部分である。第2板部94は、第1板部93の後辺部から他方の連結部材9L側に突出している。第1板部93は、複数の貫通孔93aを有し、第2板部94は、複数の貫通孔94aを有する。
支持部92は、例えば略台形の壁状に形成され、台部91の後面(すなわち第2板部94の後面)から後方に突出している。支持部92の後端部の上下両端部92bには、例えばねじによって、2つの固定部材10の右端部が連結されている。支持部92の外側面には、ボス部92aが設けられている。ボス部92aは、アーム部材11が回転可能に連結される部分である。
連結部材9Lは、連結部材9Rと左右対称に形成されている。より詳細には、連結部材9Lは、連結部材9Rと同様に、台部91と支持部92とを有する。連結部材9Lの台部91は、連結部材9Rの台部91と同様に、第1板部93と第2板部94とを有する。連結部材9Lの第1板部93及び第2板部94も、連結部材9Rの第1板部93及び第2板部94と同様に、複数の貫通孔を有する。
連結部材9Rが連結部材110Rに連結された状態では、図1及び図10に示すように、台部91の第1板部93及び第2板部94(図10参照)はそれぞれ、連結部材110の基板部111及び後側板部113(図10参照)に重なっている。この状態で、ねじN11a(図10参照)が、連結部材9Rの第2板部94の貫通孔94a(図10参照)及び連結部材110Rの後側板部113の貫通孔110u(図10参照)を通って、ヒートシンク6にねじ込まれている。また、ねじN10a(図10参照)が、連結部材9Rの第1板部93の貫通孔93a(図10参照)及び連結部材110Rの基板部111の貫通孔110vを通って、ヒートシンク6にねじ込まれている。このように、連結部材9Rは、ねじN10a,N11aによって、連結部材110Rと一緒にヒートシンク6に連結されている。同様に、連結部材9Lは、図2に示すように、ねじN10a,N11aによって、連結部材110Lと一緒にヒートシンク6に連結されている。この連結状態で、連結部材9R,9Lの各々の支持部92は、ヒートシンク6の放熱フィン62よりも後方に延びている。
2つの固定部材10は、図2及び図10に示すように、電源ボックス18が固定される部分である。各固定部材10は、例えば、左右方向に延びた棒状であり、金属板(例えばステンレス鋼板)で形成されている。2つの固定部材10の各々の左右両端部は、上述のように、連結部材9R,9Lに連結されている。この連結状態で、2つの固定部材10は、ヒートシンク6の後側に配置されている。また、2つの固定部材10は、互いに上下方向に間隔を空けて配置されている。電源ボックス18は、2つの固定部材10の後側に配置されて、例えばねじによって、2つの固定部材10に固定されている。なお、本実施形態では、固定部材10の数は、2つであるが、1つであっても、3つ以上であってもよい。また、固定部材10の形状は、棒状であるが、板状であってもよい。
アーム部材11は、図2及び図10に示すように、スタジアム等における所定の設置場所に固定された状態で、2つの連結部材9L,9Rのボス部92a(図10参照)に回転可能に連結される部分である。アーム部材11は、金属(例えばステンレス鋼)で形成されている。アーム部材11は、固定板12と、2つのアーム片13L,13Rとを有する。すなわち、支持部材8は、固定板12と、アーム片13L,13Rと、を備えている。固定板12及び2つのアーム片13L,13Rは、一体に形成されている。
固定板12は、スタジアム等における所定の設置場所に固定される部分である。固定板12は、例えば矩形の板状に形成されている。図10に示すように、固定板12は、挿通孔12aと長孔12bとを有する。挿通孔12aは、ねじを通すための円形状の孔である。長孔12bは、ねじを通す孔であって、挿通孔12aを中心とする半円弧状の長孔である。挿通孔12a及び長孔12bの各々には、ねじが通って、それら各ねじは上記の所定の設置場所にねじ込まれる。これにより、固定板12が上記の所定の設置場所に固定される。固定板12は、挿通孔12aに通されたねじの周りに回転可能である。
2つのアーム片13L,13Rの各々は、図10に示すように、例えば矩形の板状である。アーム片13Lは、固定板12の左辺部から上方に曲がって延び、かつ前方に傾斜して延びている。アーム片13Lの先端部は、図2に示すように、例えばねじN8によって、連結部材9Lのボス部92a(図10参照)の中心孔を通って、照明ユニットSU1の左側面(例えばヒートシンク6の左側面)に回転可能に連結されている。また、アーム片13Rは、図1に示すように、アーム片13Lと左右対称な形に形成されている。すなわち、アーム片13Rは、固定板12の右辺部から上方に曲がって延び、かつ前方に傾斜して延びている。アーム片13Rの先端部は、例えばねじN9によって、連結部材9Rのボス部92aの中心孔を通って、照明ユニットSU1の右側面(例えばヒートシンク6の右側面)に回転可能に連結されている。ボス部92aの上記の中心孔は、回転軸線G1に同心状に設けられている。このように、各アーム片13L,13Rはそれぞれ、ねじN8,N9によって、各連結部材9L,9Rのボス部92aに回転軸線G1周りに回転可能に連結されている。
このように、各アーム片13L,13Rが各連結部材9L,9Rに連結された状態では、図1及び図2に示すように、各アーム片13L,13Rはそれぞれ、ヒートシンク6の左右両側(すなわち照明ユニットSU1の左右両側)に配置されている。また、アーム片13Lの両側の主面13La及びアーム片13Rの両側の主面13Raは、照明ユニットSU1の光軸L1が固定板12に平行なときの光軸L1に平行である。なお、照明ユニットSU1の光軸L1は、照明ユニットSU1のヒートシンク100の前面100sから垂直に前方を向いている。
したがって、光軸L1が固定板12に平行なときの光軸L1に沿った方向から見ると(例えば照明器具1の正面から見ると)、観測者からは、各アーム片13L,13Rは、それらの厚さしか見えない。これにより、各アーム片13L,13Rの配置スペースは、照明ユニットSU1の左右方向に関しては、各アーム片13L,13Rの厚さ分の大きさで足りるため、照明器具1のコンパクト化に寄与できる。
目盛板15は、図2に示すように、照明ユニットSU1,SU2における回転軸線G1周りの傾斜角度を示す部材である。目盛板15は、金属板(例えばステンレス鋼板)で形成されている。目盛板15は、円盤状に形成されている。目盛板15は、2つのアーム片13L,13Rのうちの一方(図示例ではアーム片13L)に取り付けられる。目盛板15は、ねじN8を中心とする角度の目盛が刻印されている。これにより、照明器具1では、照明ユニットSU1,SU2の傾きを精度良く調節することが可能である。
電源ボックス18は、図2に示すように、外部電源(例えば商用電源)から供給された交流電力から、照明器具1用の直流電力を生成する装置である。電源ボックス18は、ねじ等によって、支持部材8の2つの固定部材10に固定されている。すなわち、電源ボックス18は、ヒートシンク6の後側に配置されている。この固定状態では、照明ユニットSU3の後側から見て、電源ボックス18は、各照明ユニットSU1,SU2の後面61k,110kを合わせた全範囲の範囲(すなわち照明ユニットSU3の輪郭の範囲)内に配置されている。電源ボックス18は、各照明ユニットSU1,SU2の後面61k,110kに跨って配置されている。照明ユニットSU1の後面61kとは、ベース部61の後面であり、照明ユニットSU2の後面110kとは、ベース部101の後面である。
結線ボックス19は、図2に示すように、照明ユニットSU1,SU2の光源ユニット2と電気的に接続された電源ケーブル(電線)と、電源ボックス18の電源回路に電気的に接続された電源ケーブル(電線)とを互いに電気的に接続する。結線ボックス19は、ねじ等によって、電源ボックス18の後面18bに固定されている。この固定状態では、照明ユニットSU1の後面61k側から見て、結線ボックス19は、照明ユニットSU1の後面61k(すなわちヒートシンク6の後面61k)の範囲内に配置されている。また、結線ボックス19は、電源ボックス18の後面18bの範囲内に配置されている。
(実施形態1の変形例)
本実施形態では、2つの照明ユニットSU1,SU2が連結部材110で連結されたが、3つ以上の照明ユニットが連結部材で連結されてもよい。
また、本実施形態では、照明ユニットSU1は4つの光源ユニット2を備え、照明ユニットSU2は2つの光源ユニット2を備えたが、照明ユニットSU1,SU2が備える光源ユニット2の数は、1つ以上であれば、幾つでもよい。
また、本実施形態では、照明ユニットSU1では、4つの光源ユニット2は、上下方向に光源ユニット2が2つ並び、左右方向に光源ユニット2が2つ並んだ。また、照明ユニットSU1では、2つの光源ユニット2が横一列に配列された。照明ユニットSU1,SU2内での光源ユニットの配列は、このように限定されない。例えば、照明ユニットSU1,SU2内での光源ユニット2の配列は、上下方向に光源ユニット2が3つ以上並んでもよいし、左右方向に光源ユニット2が1つ又は3つ以上並んでもよい。
また、本実施形態では、複数の照明ユニットSU1,SU2が備えられたため、それら複数の照明ユニットを連結する連結部材110が備えられたが、照明ユニットが1つだけの場合は、連結部材110は、省略されてもよい。この場合、支持部材8は、ヒートシンク6に直接連結される。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る照明ユニット(SU2)は、ヒートシンク(6)と、回路基板(21b)と、を備えている。回路基板(21b)は、複数の発光部(21a)が設けられている。ヒートシンク(6)は、第1主面(61s)及び第2主面(61k)を有する。第2主面(61k)は、第1主面(61s)の反対側に配置されている。ヒートシンク(6)は、ベース部(61)と、複数の放熱フィン(62)と、を有する。ベース部(61)は、第1主面(61s)に回路基板(21b)が配置されている。複数の放熱フィン(62)は、第2主面(61k)から突出されている。ベース部(61)は、厚肉部(61g)と、薄肉部(61h)と、を有する。厚肉部(61g)は、第1主面(61s)に垂直な方向の厚さが相対的に大きい。薄肉部(61h)は、厚さが相対的に小さい。
この構成によれば、ベース部(61)の厚肉部(61g)によってヒートシンク(6)の容量を確保できる。これにより、ヒートシンク(6)の放熱性を確保できる。また、ベース部(61)の薄肉部(61h)によってヒートシンク(6)を軽量化できる。この結果、照明ユニット(SU2)の放熱性能を確保しつつ軽量化できる。
第2の態様に係る照明ユニット(SU2)は、第1の態様において、固定カバー(22)を更に備えている。固定カバー(22)は、回路基板(21b)をヒートシンク(6)との間で挟み込んで固定する。固定カバー(22)は、ベース部(61)の第1主面(61s)に固定されている。ベース部(61)は、カバー固定部(61a,61b)を有する。カバー固定部(61a,61b)は、固定カバー(22)が固定される。カバー固定部(61a,61b)は、ベース部(61)の厚肉部(61g)に設けられている。
この構成によれば、カバー固定部(61a,61b)がベース部(61)の厚肉部(61g)に設けられるため、カバー固定部(61a,61b)でのベース部(61)の厚さを、固定カバー(22)を固定するのに十分な厚さに確保できる。
第3の態様に係る照明ユニット(SU2)では、第1又は第2の態様において、複数の放熱フィン(62)のうちの少なくとも一部の放熱フィン(62T)は、ベース部(61)の厚肉部(61g)から突出されている。
この構成によれば、回路基板(21b)からベース部(61)の厚肉部(61g)に伝達した熱を、ベース部(61)の厚肉部(61g)から突出された放熱フィン(62)から効果的に放熱できる。この結果、ヒートシンク(6)の放熱性を向上できる。
第4の態様に係る照明ユニット(SU2)では、第2又は第3の態様において、固定カバー(22)は、固定カバー本体(22a)と、固定部(22b)と、を有する。固定部(22b)は、固定カバー本体(22a)の周縁部に設けられ、ベース部(61)のカバー固定部(61a)に固定される。
この構成によれば、固定カバー(22)の周縁部に固定部(22b)が設けられるため、固定カバー(22)をヒートシンク(6)に固定する固定力を、固定カバー(22)全体に効果的に作用させることができる。これにより、固定カバー(22)によって、回路基板(21b)の全体をヒートシンク(6)に効果的に押し付けることができる。
第5の態様に係る照明ユニット(SU2)では、第4の態様において、固定カバー(22)の表面(22m)は、2つの対辺(H1,H2)と、接続辺(H4)と、を有する。2つの対辺(H1,H2)は、互いに対向する。接続辺(H4)は、2つの対辺(H1,H2)の各々の一端部と接続する。固定カバー(22)の固定部(22b)は、固定カバー(22)における2つの対辺(H1,H2)の側の縁部に設けられている。固定カバー(22)は、リブ(22f)を更に有する。リブ(22f)は、表面(22m)の接続辺(H4)に沿って設けられている。
この構成によれば、接続辺(H4)に設けられたリブ(22f)によって、固定カバー(22)の固定部(22b)をヒートシンク(6)に固定する固定力を、固定カバー(22)の表面(22m)全体に効果的に作用させることができる。これにより、固定カバー(22)全体で回路基板(21b)を効果的にヒートシンク(6)に押し付けることができる。また、固定カバー(22)における接続辺(H4)の縁部に、固定部(22b)を設ける必要が無くなり、その分、固定カバー(22)を小型化できる。
第6の態様に係る照明ユニット(SU2)では、第5の態様において、固定部(22b)を第1固定部(22b)とする。固定カバー(22)は、複数の窓孔(22i)と、第2固定部(22c)と、を更に有する。複数の窓孔(22i)は、複数の発光部(21a)を露出する。第2固定部(22c)は、複数の窓孔(22i)の間に設けられ、ベース部(61)のカバー固定部(61b)に固定される。
この構成によれば、固定カバー(22)における複数の窓孔(22i)の間(すなわち複数の発光部(21a)の間)の部位をヒートシンク(6)に効果的に固定できる。これにより、固定カバー(22)によって、回路基板(21b)における複数の発光部(21a)の間の部位を効果的にヒートシンク(6)に押し付けることができる。
第7の態様に係る照明ユニット(SU2)では、第4~第6の態様の何れか1つの態様において、固定カバー(22)は、突出部(22d)を有する。突出部(22d)は、固定部(22b)から表面(22m)側に突出されている。
この構成によれば、複数の発光部(21a)の各々が発した光を制御する光制御部材(24)を固定カバー(22)の前側に配置させる場合、固定部(22b)から突出された突出部(22d)を、光制御部材(24)を位置決めする位置決め部として利用できる。また、固定カバー(22)における固定部(22b)の位置で光制御部材(24)を位置決めできる。
第8の態様に係る照明ユニット(SU2)では、第7の態様において、突出部(22d)を第1突出部(22d)とする。固定カバー(22)は、第2突出部(22e)を更に有する。第2突出部(22e)は、固定カバー(22)の中央に、固定カバー(22)の表面(22m)側に突出されている。
この構成によれば、複数の発光部(21a)の各々が発した光を制御する光制御部材(24)を固定カバー(22)の前側に配置させる場合、第2突出部(22e)を、光制御部材(24)を位置決めする位置決め部として利用できる。また、固定カバー(22)の表面(22m)の中央位置で光制御部材(24)を位置決めできる。
第9の態様に係る照明ユニット(SU2)では、第8の態様において、光制御部材(24)を更に備えている。光制御部材(24)は、固定カバー(22)における表面(22m)の側に配置され、複数の発光部(21a)の各々が発した光を制御する。光制御部材(24)は、第1位置決め部(29c)と、第2位置決め部(28)と、を有する。第1位置決め部(29c)は、固定カバー(22)の第1突出部(22d)に嵌る。第2位置決め部(28)は、固定カバー(22)の第2突出部(22e)に嵌る。
この構成によれば、固定カバー(22)を利用して光制御部材(24)を位置決めできる。また、固定カバー(22)は、第1位置決め部(29c)に加えて第2位置決め部(28)を備えるため、より精度良く、固定カバー(22)によって光制御部材(24)を位置決めできる。
第10の態様に係る照明器具(1)では、照明ユニット(SU2)と、支持部材(8)と、備えている。照明ユニット(SU2)は、第1~第9の態様の何れかの1つの態様に記載の照明ユニットである。支持部材(8)は、照明ユニット(SU2)を支持する。
この構成によれば、上記の照明ユニット(SU2)の効果を奏する照明器具(1)を提供できる。