JP7121940B2 - 成形方法および成形装置 - Google Patents
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Description
(1)成形工程の前段において、金型内に充填された樹脂を溶融可能な状態に加熱すること、
(2)成形工程の最中では、樹脂の温度を流動可能な状態に維持すること。
また、成形工程の任意の「位置」で、受精の温度を直接制御することで、例えば下記の3項が実現可能となる。
(1)流動抵抗の大きな形状への流れ込み部で樹脂を加熱することで、その部分への樹脂の流れ込みを容易にすること、
(2)金型の合わせ面(パーティングライン)への流れ込み部で樹脂の加熱を抑制することで、成形品形状以外の不要部分(バリなど)の発生を抑えることができること、
(3)成形品の形状端への流れ込み部で樹脂の加熱を抑制することで、キャビティへの充填から脱型までの時間を短縮することができること。
本実施態様では、まず、図2の樹脂材セット工程に示すように、開いた金型2の第2金型2b上の所定位置に、各々所定形状で所定樹脂量の複数の固形状の樹脂材21がセットされる。次いで、図3のマイクロ波照射開始工程に示すように、第1金型2aが第2金型2bに近づけられながら、マイクロ波発振器9からのマイクロ波が、各ケーブル10を介して各マイクロ波照射アンテナ11に伝送され、各マイクロ波照射アンテナ11から各金型内面形成部材3を透過させて樹脂材21に照射され、樹脂材21の加熱溶融が開始される。すなわち、本実施態様では、金型2内にセットされた固形状の樹脂材21の加熱溶融のためにも、マイクロ波の照射が行われる。ただし前述したように、固形状の樹脂材21を金型2内にセットするのではなく、予め別装置で加熱溶融された樹脂を金型内に注入することも可能である。上記金型2内にセットされた固形状の樹脂材21を加熱溶融するためにマイクロ波を照射する際、あるいはこの工程の前から、併せて、温調機7により金型2を所定の温度に加熱してもよい。
本実施態様では、まず、図9の射出工程に示すように、射出成形機43から加熱溶融された溶融樹脂51が、第1金型32aと第2金型32bで所定の形状に形成された金型32のキャビティ52内に向けて射出される。次いで、図10のマイクロ波照射開始工程に示すように、溶融樹脂51がある程度キャビティ52内に充填された段階から、マイクロ波発振器39からのマイクロ波が、各ケーブル40を介して各マイクロ波照射アンテナ41に伝送され、各マイクロ波照射アンテナ41から各金型内面形成部材33を透過させて金型32内で流動中の溶融樹脂51に照射される。溶融樹脂51の流動に伴って流動中の溶融樹脂51の温度は降下しようとするが、この溶融樹脂51の温度降下速度が、流動中の溶融樹脂51にマイクロ波を照射することにより低下され、流動中の溶融樹脂51の温度が金型32内での流動により適した温度に制御される。したがって、金型32内での溶融樹脂51の流動が助勢され、つまり、望ましい流動を行わせるためにより適切な状態とされ、溶融樹脂51の流動が最適な状態に制御されることになる。この溶融樹脂51の流動の助勢が、図11に示す射出完了工程まで続けられ、溶融樹脂51は、成形すべき形状、つまり、キャビティ52(図10)の形状の全域にわたって望ましい状態で流動される。したがって、従来技術で問題であった、目標とする成形形状に成形するための特別な設計上の配慮を行う必要がなくなり、細部まで良好に樹脂を流動させることが可能になって、成形品の形状設計についての自由度を大幅に拡大することができる。また、細部まで隈なく良好に樹脂を流動させることが可能になることにより、成形品各部の物性の均一化をはかることも可能になる。なお、上記のように金型32内の溶融樹脂51にマイクロ波を照射する際には、併せて、温調機37により金型32の温度を適宜制御してもよい。
2、32 金型
2a、32a 第1金型
2b、32b 第2金型
3、33 金型内面形成部材
4、34 マイクロ波照射手段
5、35 固定プラテン
6、36 可動プラテン
7、37 温調機
8、38 装着孔
9、39 マイクロ波発振器
10、40 ケーブル
11、41 マイクロ波照射アンテナ
12、42 制御手段
21 樹脂材
22 流動する樹脂
23、53 成形品
24 取出機
31 射出成形装置
32c 押出ピン
51 溶融樹脂
52 キャビティ
61 基材
62 一体化成形品
Claims (23)
- 金型を用いて熱可塑性樹脂を目標形状に成形する方法であって、少なくとも金型内で流動中の熱可塑性樹脂にマイクロ波を照射し熱可塑性樹脂の流動を助勢する樹脂流動助勢工程を含むことを特徴とする成形方法。
- 流動中の熱可塑性樹脂にマイクロ波を照射し金型内での熱可塑性樹脂の温度降下速度を低下させて熱可塑性樹脂の温度を制御し、それによる熱可塑性樹脂の流動の助勢を介して熱可塑性樹脂の流動を制御する、請求項1に記載の成形方法。
- 金型内で流動する前の熱可塑性樹脂を、加熱溶融する、請求項1または2に記載の成形方法。
- 熱可塑性樹脂の加熱溶融用にも、マイクロ波の照射を行う、請求項3に記載の成形方法。
- 加熱溶融された熱可塑性樹脂を金型内に注入する、請求項1または2に記載の成形方法。
- マイクロ波を、金型の内面の少なくとも一部を形成する金型本体とは別の部材を透過させて照射する、請求項1~5のいずれかに記載の成形方法。
- 複数箇所から、金型内で流動中の熱可塑性樹脂にマイクロ波を照射する、請求項1~6のいずれかに記載の成形方法。
- 前記複数個所は、金型内の任意の位置と前記金型内の任意の位置における任意の時間での熱可塑性樹脂の温度とに応じて選択された所定の位置にそれぞれ設けられ、前記複数箇所の箇所毎にまたは箇所の群毎に、照射するマイクロ波の出力または照射する時間、またはマイクロ波の出力と照射する時間の両方、を制御する、請求項7に記載の成形方法。
- 成形される熱可塑性樹脂が、熱可塑性樹脂に機能を付与するフィラーまたは熱可塑性樹脂の特性を変化させるフィラーを含む、請求項1~8のいずれかに記載の成形方法。
- 金型内に、成形される熱可塑性樹脂および該熱可塑性樹脂と一体化される基材を配する、請求項1~9のいずれかに記載の成形方法。
- プレス成形方法である、請求項1~10のいずれかに記載の成形方法。
- 射出成形方法である、請求項1、2、5~10のいずれかに記載の成形方法。
- 熱可塑性樹脂を目標形状に成形する金型と、
前記金型の内面の少なくとも一部を形成しマイクロ波を透過可能な材料からなる金型本体とは別の金型内面形成部材と、
少なくとも金型内で流動中の熱可塑性樹脂に前記金型内面形成部材を透過させてマイクロ波を照射するマイクロ波照射手段と、
を有することを特徴とする成形装置。 - 前記マイクロ波照射手段が、マイクロ波発振器、該マイクロ波発振器で発振されたマイクロ波を伝送するケーブル、該ケーブルに接続され前記金型内面形成部材に近接させて設けられたマイクロ波照射アンテナを有する、請求項13に記載の成形装置。
- 前記金型内面形成部材が互いに異なる複数箇所に設けられている、請求項13または14に記載の成形装置。
- 前記金型内面形成部材が互いに異なる複数箇所に設けられており、
前記複数個所は、金型内の任意の位置と前記金型内の任意の位置における任意の時間での熱可塑性樹脂の温度とに応じて選択された所定の位置にそれぞれ設けられ、複数の前記マイクロ波照射アンテナ毎にまたは該マイクロ波照射アンテナの群毎に、前記マイクロ波発振器から伝送されるマイクロ波の出力と照射する時間を制御可能な制御手段を有する、請求項14に記載の成形装置。 - 前記マイクロ波を透過可能な材料がセラミックである、請求項13~16のいずれかに記載の成形装置。
- 前記金型本体に、該金型本体の温度を調節可能な温調手段が付設されている、請求項13~17のいずれかに記載の成形装置。
- 前記金型は、熱可塑性樹脂が流動可能な温度より低い温度に制御可能な冷却手段を有する、請求項13~18のいずれかに記載の成形装置。
- 成形される熱可塑性樹脂が、熱可塑性樹脂に機能を付与するフィラーまたは熱可塑性樹脂の特性を変化させるフィラーを含む、請求項13~19のいずれかに記載の成形装置。
- 前記金型が、成形される熱可塑性樹脂と基材を一体化して目標形状に成形する金型からなる、請求項13~20のいずれかに記載の成形装置。
- プレス成形装置である、請求項13~21のいずれかに記載の成形装置。
- 射出成形装置である、請求項13~21のいずれかに記載の成形装置。
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