JP7120089B2 - 組合せ機器 - Google Patents

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この発明は外部から熱電対が接続されて冷接点となる端子を有する端子台、上記端子台からの信号を処理する本体とを組み合わせて構成される組合せ機器に関する。
従来、この種の組合せ機器としては、例えば非特許文献1(“温度調節器(デジタル調節計)E5DC”、[online]、[平成30年2月18日検索]、インターネット< URL :https://www.fa.omron.co.jp/product/promotion/53/e5_c/e5dc/index.html>)に記載のように、温度調節の制御を行う本体と、この本体にワンタッチで着脱可能に装着される端子台とを組み合わせて構成される温度調節器が知られている。この温度調節器では、迅速なセットアップが可能となる。また、メンテナンス時には、ネジの取り外しの手間をかけること無しに、上記端子台から上記本体がワンタッチで取り外され、メンテナンス後、上記端子台に対して上記本体が再びワンタッチで装着され得る。
図15は、上記温度調節器(符号200で示す。)の概略ブロック構成を示している。温度調節器200の端子台250には、外部から熱電対280が接続されて冷接点282となる外向き端子251と、本体210に対向する雄コネクタ252と、上記外向き端子251と上記雄コネクタ252とを接続する配線262とが搭載されている。上記本体210には、上記端子台250の雄コネクタ252が着脱可能に接続される雌コネクタ230と、入力回路214と、感温素子255と、内部温度測定回路217と、不揮発性半導体メモリとしてのEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)256と、制御部211とが搭載されている。EEPROM256には、入力回路214の出力を校正するための主入力校正用データDIと、感温素子255の出力を校正するための感温校正用データDSとが記憶されている。
動作時には、上記端子台250の外向き端子251、配線262、雄コネクタ252、雌コネクタ230を通して入力された、上記熱電対280が示す電位差VTCを、入力回路214がAD(アナログ・ツー・デジタル)変換して、制御部211に入力する。制御部211は、入力回路214から入力されたデジタル値を、主入力校正用データDIを参照して校正するとともに、主入力カウント値CIを算出する。また、上記外向き端子251(冷接点282)の温度TB(実際は、TBとは異なるTB″となる。)を、感温素子255が検出し、AD(アナログ・ツー・デジタル)変換して、制御部211に入力する。制御部211は、内部温度測定回路217から入力されたデジタル値を、感温校正用データDSを参照して校正するとともに、感温カウント値CTB″を算出する。制御部211は、主入力カウント値CIに対して、感温カウント値CTB″による冷接点補償を行って、上記熱電対280の測温接点281の温度TAを算出する。この測温接点281の温度TAに基づいて、図示しない加熱対象物に設けられたヒータへの通電電流が制御され、加熱対象物の温度が制御される。
"温度調節器(デジタル調節計)E5DC"、[online]、[平成30年2月18日検索]、インターネット< URL :https://www.fa.omron.co.jp/product/promotion/53/e5_c/e5dc/index.html>
しかしながら、上記温度調節器200では、上記本体210に、上記外向き端子251(冷接点282)の温度を検出するための感温素子255が搭載されているため、外向き端子251と感温素子255との間の距離が遠くなって、外向き端子251(冷接点282)での温度TBと、感温素子255が受ける温度TB″とが大きく異なる。このため、感温素子255による外向き端子251(冷接点282)の温度TBの測定精度が低くなる、という問題がある。この結果として、上記熱電対280の測温接点281の温度の測定精度も低くなり、温度制御の精度も低くなる。
仮に、上記感温素子255を、本体210に代えて、端子台250に搭載した場合、外向き端子251(冷接点282)と感温素子255との間の距離が短くなる。しかし、単に端子台250に感温素子255を搭載した構成では、端子台250と本体210との組合せが変更されたとき、不具合が生ずる。例えば、図14(A)では、端子台250Aに搭載された感温素子255の特性に、本体210Aに搭載された感温校正用データDSが適合し、また、図14(B)では、端子台250B(端子台250Aと同一機種の別の個体)に搭載された感温素子255の特性に、本体210B(本体210Aと同一機種の別の個体)に搭載された感温校正用データDSが適合しているものとする。ここで、図14(C)に示すように、本体210Aに対して別の端子台250Bが装着された場合、端子台250Bに搭載された感温素子255の特性に、本体210Aに搭載された感温校正用データDSが適合しない事態が発生し得る。同様に、図14(D)に示すように、端子台250Aに対して別の本体210Bが装着された場合、端子台250Aに搭載された感温素子255の特性に、本体210Bに搭載された感温校正用データDSが適合しない事態が発生し得る。このように、単に端子台250に感温素子255を搭載した構成では、端子台250と本体210との組合せが変更されたとき、不具合が生ずる。この結果、上記感温素子255による上記冷接点282の温度TBの測定精度が低くなる。
そこで、この発明の課題は、外部から熱電対が接続されて冷接点となる端子を有する端子台と、上記端子台からの信号を処理する本体とを着脱可能に組み合わせて構成される組合せ機器であって、冷接点の温度の測定精度を高めることができるものを提供することにある。
本明細書で、「外向き端子」、「本体向き端子」、「コネクタ端子」とあるのは、端子を互いに区別するための名称であり、実質的には、いずれも接続端子(複数)を意味する。また、上記端子台の「本体向き端子」と上記本体の「コネクタ端子」とは、互いに対をなす雄コネクタと雌コネクタであってもよい。
上記課題を解決するため、この開示の組合せ機器は、
本体と、この本体に対して着脱可能に装着される端子台とを組み合わせて構成される組合せ機器であって、
上記本体は、
上記端子台に対向するコネクタ端子と、
このコネクタ端子を通して入力された信号を処理する処理部とを搭載し、
上記端子台は、
外部から熱電対が接続されて冷接点となる外向き端子と、
上記本体のコネクタ端子に対して着脱可能に接続される本体向き端子と、
上記外向き端子が示す上記冷接点の温度を検出するための感温素子と、
上記感温素子の出力を校正するための感温校正用データを記憶した第1記憶部と
を搭載し、
上記本体と上記端子台とが装着された状態で、上記端子台から上記本体へ、上記外向き端子で得られた上記熱電対からの電位差と、上記感温素子の出力と、上記感温校正用データとが、上記本体向き端子、上記コネクタ端子を介して提供されるようになっている
ことを特徴とする。
この開示の組合せ機器では、上記本体に対して上記端子台が着脱可能に装着される。上記本体と上記端子台とが装着された状態(装着状態)で、上記端子台から上記本体へ、上記外向き端子(冷接点)で得られた上記熱電対からの電位差と、上記感温素子の出力(上記冷接点を目標として上記感温素子が受ける温度に対応する。)と、上記感温校正用データとが、上記本体向き端子、上記コネクタ端子を介して提供される。上記本体の処理部は、上記コネクタ端子を通して入力された信号を処理する。
ここで、上記端子台に上記感温素子が搭載されているので、従来例に比して、上記外向き端子(冷接点)から上記感温素子までの距離が近くなる。したがって、上記外向き端子(冷接点)での温度と、上記感温素子が受ける温度とが近くなる。しかも、上記本体では、上記感温校正用データとして、上記端子台に搭載された第1記憶部に記憶されたもの、つまり、上記感温素子の出力を校正するのに適したものが用いられ得る。これらの事情は、端子台と本体との組合せが変更された場合であっても、同様である。したがって、上記感温素子による上記外向き端子(冷接点)の温度の測定精度が高まる。この結果として、上記熱電対の測温接点の温度の測定精度も高まる。
一実施形態の組合せ機器では、
上記本体の上記処理部は、上記外向き端子で得られた上記熱電対からの電位差を、デジタル値に変換する入力回路を含み、
上記端子台は、上記入力回路の出力を校正するための主入力校正用データを記憶した第2記憶部を搭載し、
上記本体と上記端子台とが装着された状態で、上記端子台から上記本体へ、上記主入力校正用データが、上記本体向き端子、上記コネクタ端子を介して提供されるようになっており、
上記本体の上記処理部は、上記入力回路から入力されたデジタル値を、上記主入力校正用データに基づいて校正された、温度を表す予め定められた規格の温度計数信号に変換し、さらに、上記主入力校正用データに基づいて校正された上記温度計数信号に対して、上記感温校正用データに基づいて校正された上記感温素子の出力による冷接点補償を行って、上記熱電対の測温接点の温度を算出する制御部を含む
ことを特徴とする。
ここで、「温度計数信号」は、「予め定められた規格」として、例えば、CPU(Central Processing Unit)の処理に適したカウント値の態様をとり得る。
この一実施形態の組合せ機器では、上記本体と上記端子台とが装着された状態で、上記端子台から上記本体へ、上記主入力校正用データが、上記本体向き端子、上記コネクタ端子を介して提供される。上記処理部に含まれた入力回路は、上記外向き端子で得られた上記熱電対からの電位差を、デジタル値に変換し、制御部に入力する。また、制御部は、上記入力回路から入力されたデジタル値を、上記端子台からの上記主入力校正用データに基づいて校正された、温度を表す予め定められた規格の温度計数信号に変換する。さらに、上記制御部は、上記主入力校正用データに基づいて校正された上記温度計数信号に対して、上記感温校正用データに基づいて校正された上記感温素子の出力による冷接点補償を行って、上記熱電対の測温接点の温度を算出する。したがって、従来例に比して、上記熱電対の測温接点の温度の測定精度が高まる。
ここで、上記第1記憶部と上記第2記憶部とは、いずれも上記端子台に搭載されている。したがって、上記第1記憶部と上記第2記憶部とを共通の部品で構成することができる。これにより、低コスト化を推進できる。
なお、この一実施形態の組合せ機器では、上記入力回路は、上記処理部に含まれて、上記本体に搭載されている。一方、上記第2記憶部は、上記端子台に搭載されている。このため、端子台と本体との組合せが変更された場合、上記本体に搭載された上記入力回路の特性に、上記端子台に搭載された第2記憶部の主入力校正用データが適合しない事態が発生し得る。しかしながら、一般的に言って、上記入力回路に起因する誤差は、上記感温素子に起因する誤差に比して小さいので、上記入力回路と上記主入力校正用データとの間の不適合は、実用上、容認され得る。
一実施形態の組合せ機器では、上記第1記憶部と上記第2記憶部とは、共通の1個の不揮発性半導体メモリからなる、ことを特徴とする。
この一実施形態の組合せ機器では、上記第1記憶部と上記第2記憶部とは、共通の1個の不揮発性半導体メモリからなるので、別個の部品からなる場合に比して、低コスト化を推進できる。
別の局面では、この発明の組合せ機器は、
本体と、この本体に対して着脱可能に装着される端子台とを組み合わせて構成される組合せ機器であって、
上記本体は、
上記端子台に対向するコネクタ端子と、
このコネクタ端子を通して入力された信号を処理する処理部とを搭載し、
上記端子台は、
外部から熱電対が接続されて冷接点となる外向き端子と、
上記本体のコネクタ端子に対して着脱可能に接続される本体向き端子と、
上記外向き端子が示す上記冷接点の温度を検出するための感温素子と、
上記感温素子の出力を校正するための感温校正用データを記憶した第1記憶部と
を搭載し、
上記本体と上記端子台とが装着された状態で、上記端子台から上記本体へ、上記外向き端子で得られた上記熱電対からの電位差と、上記感温素子の出力と、上記感温校正用データとが、上記本体向き端子、上記コネクタ端子を介して提供されるようになっており、
上記本体の上記処理部は、
上記外向き端子で得られた上記熱電対からの電位差を、デジタル値に変換する入力回路と、
上記入力回路の出力を校正するための主入力校正用データを記憶した第2記憶部と、
上記入力回路から入力されたデジタル値を、上記主入力校正用データに基づいて校正された、温度を表す予め定められた規格の温度計数信号に変換し、さらに、上記主入力校正用データに基づいて校正された上記温度計数信号に対して、上記感温校正用データに基づいて校正された上記感温素子の出力による冷接点補償を行って、上記熱電対の測温接点の温度を算出する制御部と
を含むことを特徴とする。
この組合せ機器では、上記処理部に含まれた入力回路は、上記外向き端子で得られた上記熱電対からの電位差を、デジタル値に変換し、制御部に入力する。また、制御部は、上記入力回路から入力されたデジタル値を、上記主入力校正用データに基づいて校正された、温度を表す予め定められた規格の温度計数信号に変換する。さらに、上記制御部は、上記主入力校正用データに基づいて校正された上記温度計数信号に対して、上記感温校正用データに基づいて校正された上記感温素子の出力による冷接点補償を行って、上記熱電対の測温接点の温度を算出する。したがって、上記熱電対の測温接点の温度の測定精度がさらに高まる。



ここで、上記入力回路と上記第2記憶部とは、上記処理部に含まれて、上記本体に搭載されている。したがって、上記第2記憶部に記憶されている主入力校正用データとしては、上記入力回路の出力を校正するのに適したものが用いられ得る。このことは、たとえ端子台と本体との組合せが変更された場合であっても、同様である。したがって、上記温度計数信号の精度がさらに高まる。この結果として、上記熱電対の測温接点の温度の測定精度もさらに高まる。
一実施形態の組合せ機器では、上記第1記憶部は、上記感温校正用データを表すように設定された可変抵抗、または、上記感温校正用データを表すように接続された固定抵抗群からなる、ことを特徴とする。
この一実施形態の組合せ機器では、上記第1記憶部が、不揮発性半導体メモリなどからなる場合に比して、低コストで構成され得る。
以上より明らかなように、この開示組合せ機器によれば、冷接点の温度の測定精度を高めることができる。この結果として、上記熱電対の測温接点の温度の測定精度も高めることができる。
この発明の組合せ機器の第1実施形態である温度調節器の外観を示す斜視図である。 上記温度調節器を構成する本体と端子台とを分解状態で示す図である。 上記温度調節器の概略的なブロック構成を示す図である。 上記温度調節器(図3)のより詳細なブロック構成を示す図である。 上記温度調節器に含まれた感温素子のための感温校正用データを作成する態様を示す図である。 図6(A)は、上記感温校正用データを作成する処理のフローを示す図である。図6(B)は、上記本体に含まれた入力回路のための主入力校正用データを作成する処理のフローを示す図である。 上記感温校正用データの作成の仕方を説明する図である。 図8(A)~図8(D)は、上記主入力校正用データの作成の仕方を説明する図である。 作成された主入力校正データを模式的に表す1次関数のグラフを示す図である。 この発明の組合せ機器の第2実施形態である温度調節器の概略的なブロック構成を示す図である。 上記温度調節器(図10)のより詳細なブロック構成を示す図である。 この発明の組合せ機器の第3実施形態である温度調節器の概略的なブロック構成を示す図である。 図13(A)は、上記温度調節器(図12)に含まれた固定抵抗群の構成を示す図である。図13(B)は、図13(A)に示した固定抵抗群が表すカウント値を示す図である。 図14(A)~図14(D)は、端子台と本体との組合せが変更される態様を説明する図である。 従来の温度調節器の構成・動作を説明する図である。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
(機器の構成)
図1は、この発明の組合せ機器の第1実施形態である温度調節器(全体を符号100で示す。)の外観を、斜めから見たところを示している。この温度調節器100は、本体10と、この本体10に対して着脱可能に装着される端子台50とを組み合わせて構成されている。本体10の前面には、表示器12と、操作部13と、設定ツール用ポート25とが設けられている。本体10は、図示しない加熱対象物に設けられたヒータへの通電電流を制御する処理を行うようになっている。
図2(分解状態)に示すように、端子台50には、外部から配線60(後述の配線61、62などを含む)がネジで接続される複数の外向き端子51と、本体10に対向する本体向き端子としての雄コネクタ52とが搭載されている。本体10には、端子台50の雄コネクタ52に対向する状態で、雄コネクタ52に着脱可能に接続されるべきコネクタ端子としての雌コネクタ30が搭載されている。これにより、この温度調節器100では、本体10に対して端子台50が前後方向Yに関してワンタッチで着脱可能に装着される。したがって、この温度調節器100では、迅速なセットアップが可能となる。また、メンテナンス時には、ネジの取り外しの手間をかけること無しに、端子台50から本体10がワンタッチで取り外され、メンテナンス後、端子台50に対して本体10が再びワンタッチで装着され得る。なお、この例では、端子台50は、左右方向(水平方向)に延在するレール110に取り付けられて固定されている。以下では、特段断らない限り、本体10と端子台50とが装着された状態(装着状態)にあるものとする。
図3は、温度調節器100の概略的なブロック構成を示している。また、図4は、この温度調節器100のより詳細なブロック構成を示している。これらの図に示すように、この温度調節器100では、端子台50に、上述の外向き端子51、雄コネクタ52に加えて、感温素子55と、EEPROM56とが搭載されている。
外向き端子51は、外部から熱電対80が接続されて冷接点82となっている。ここで、熱電対80は、測温接点81(熱電対80が測ろうとする温度TAに保たれている接点)から冷接点82まで延在している。熱電対80は、測温接点81の温度TAと冷接点82の温度TBとの間の温度差|TA-TB|に相当する電位差(熱起電力)VTCを、冷接点82にて発生する。
感温素子55は、この例では抵抗体からなり、外向き端子51が示す冷接点82の温度TBを検出するために設けられている。感温素子55の出力RTB′(この例では、抵抗値)は、冷接点82を目標として感温素子55が受ける温度TB′に対応する。なお、感温素子55が受ける温度TB′は、冷接点82の温度TBとは必ずしも一致しない。なお、感温素子55は、抵抗体に限られるものではなく、サーミスタ測温体など、他のタイプのものであってもよい。
EEPROM56は、第1記憶部としての感温校正用データ記憶部58と、第2記憶部としての主入力校正用データ記憶部57とを含んでいる。感温校正用データ記憶部58は、感温素子55の出力RTB′を校正するための感温校正用データDSを記憶している。主入力校正用データ記憶部57は、本体10内の入力回路14の出力を校正するための主入力校正用データDIを記憶している。なお、感温校正用データDS、主入力校正用データDIの作成の仕方については、後に詳述する。
図4に詳細に示すように、本体10には、処理部として、既述の表示器12と操作部13に加えて、制御部11と、入力回路14と、内部温度測定回路17と、制御信号出力部20と、電源部21とが搭載されている。
図4に示す装着状態で、端子台50から本体10へ、外向き端子51で得られた熱電対80からの電位差VTCと、感温素子55の出力RTB′と、感温校正用データDSと、主入力校正用データDIとが、それらに対応する配線62,64,65,66を介して、より詳しくは、雄コネクタ52、雌コネクタ30を介して提供され得る。
制御部11は、ソフトウェア(コンピュータプログラム)によって動作するCPU(中央演算処理ユニット)、並びに、このCPUを制御するためのソフトウェア(コンピュータプログラム)を格納したEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、および、一時的にデータを記憶し得るRAM(ランダム・アクセス・メモリ)を含んでいる。制御部11は、後述の感温校正用データ作成の処理、主入力校正用データ作成の処理、加熱対象物の温度を制御する処理(熱電対80の測温接点81の温度TAを算出する処理を含む。)、その他の各種処理を実行する。
表示器12は、この例では、LCD(液晶表示素子)とLED(発光ダイオード)からなり、制御部11からの制御信号に従って、数値等の表示を行う。この例では、表示器12は、加熱対象物の現在温度PV、設定された目標温度SVなどを表示するために用いられる。
操作部13は、この例では、キー入力スイッチからなり、ユーザ(操作者)からの指示およびデータなどを入力または設定するために用いられる。
入力回路14は、この例では、増幅器(例えば、演算増幅器)15と、ADC(アナログ・ツー・デジタル変換器)16とを含んでいる。この入力回路14は、外向き端子51で得られた熱電対80からの電位差VTCを、デジタル値に変換し、制御部11に入力する。
内部温度測定回路17は、この例では、増幅器(例えば、演算増幅器)18と、ADC(アナログ・ツー・デジタル変換器)19とを含んでいる。この内部温度測定回路17は、感温素子55の出力RTB′を、デジタル値に変換し、制御部11に入力する。
詳しくは後述するが、制御部11は、入力回路14から入力されたデジタル値を、端子台50の主入力校正用データ記憶部57に記憶された主入力校正用データDIを参照して、温度を表す予め定められた規格の温度計数信号としての主入力カウント値CIに変換する。また、制御部11は、内部温度測定回路17から入力されたデジタル値を、端子台50の感温校正用データ記憶部58に記憶された感温校正用データDSを参照して、温度を表す予め定められた規格の感温カウント値CTB′に変換する。
制御信号出力部20は、制御部11からの制御信号に従って、外部のSSR(ソリッドステートリレー)90をオンオフ制御するためのオンオフ制御信号Ctrlを出力する。このオンオフ制御信号Ctrlは、制御信号出力部20から、対応する配線63を介して、本体10と端子台50とを通して、より詳しくは、雌コネクタ30、雄コネクタ52、外向き端子51を介して、外部のSSR90へ出力され得る。SSR90は、オンオフ制御信号Ctrlに応じて、商用電源につながるヒータ(図示せず)をオンまたはオフする。
電源部21は、この例では、DC/DC変換回路22を含んでいる。この例では、電源部21には、外部の電源70から、対応する配線61を介して、端子台50と本体10とを通して、より詳しくは、外向き端子51、雄コネクタ52、雌コネクタ30を介して、電源電圧DC24Vが供給され得る。電源部21は、この例では、DC/DC変換回路22によってDC24VをDC/DC変換して降圧し、得られた電圧を、図4中の破線枠で囲まれた各部11~20,55,56へ供給する。なお、電源部21は、外部の電源70から、AC(交流)100V~240Vの供給を受け、そのAC100V~240Vを整流・降圧して、各部11~20,55,56へ供給してもよい。
(感温校正用データの作成)
図5は、温度調節器100に含まれた感温素子55のための感温校正用データDSを作成する態様を示している。図5に示すように、温度調節器100の外部に、感温校正用データDSを得るための期間だけ一時的に、外向き端子51(冷接点82)の温度TBを測定する温度センサ120が設けられる。この温度センサ120としては、正確な温度測定ができるものであれば良く、例えば、白金測温抵抗体、サーミスタ測温体などの接触式温度センサ、または、赤外線を検出する放射温度計などの非接触式温度センサなどが用いられ得る。温度センサ120の出力(冷接点82の温度TBを表す。)は、ケーブル121、本体10に設けられた設定ツール用ポート25を介して、制御部11に入力される。
ここで、図7は、感温素子55が検出する温度TB′と感温カウント値CTB′との間の関係(図7中に示す直線状のグラフL1)を表している。この関係(グラフL1)は、感温素子55の特性として既知であり、制御部11内に記憶されているものとする。なお、図7では、横軸は、感温カウント値CTB′を表している。左側の縦軸は感温素子55が検出する温度TB′を表し、また、右側の縦軸は温度センサ120が検出する温度TBを表している。
感温校正用データDSの作成を行う場合、まず、図6(A)のステップS11に示すように、例えば作業者が温度調節器100の電源をオンして、温度調節器100の各部の温度が安定して定常状態になるのを待つ。
次に、図6(A)のステップS12に示すように、制御部11によって、その定常状態で、感温素子55が検出する温度TB′(これを特にTB1′とする)と感温カウント値CTB′(これを特にCTB1′とする)との間の関係、すなわち、図7のグラフL1上で座標(CTB1′,TB1′)が表す点P1を特定する。この点P1を特定する座標(CTB1′,TB1′)を、EEPROM56の感温校正用データ記憶部58に記録する。
次に、図6(A)のステップS13に示すように、制御部11によって、その定常状態で、感温素子55が検出する温度TB1′と温度センサ120が検出する温度TB(これを特にTB1とする)との差分ΔTBを求める。この例では、ΔTB=TB1′-TB1に相当する。これにより、図7において、点P1から縦方向に差分ΔTBだけシフトした点P2が得られる。ここで、この点P2を通り、かつ、グラフL1と平行なグラフL2は、感温カウント値CTB′と、冷接点82の温度TBとの対応関係を表すと考えられる。言い換えれば、感温素子55が検出する温度TB1′を、差分ΔTBだけシフトさせることによって、冷接点82の温度TBを表すように校正することができる。そこで、この例では、制御部11によって、上記差分ΔTBを表すデータを、感温校正用データDSとして、EEPROM56の感温校正用データ記憶部58に記録する。
このようにして、感温素子55のための感温校正用データDSが作成され、感温校正用データ記憶部58に記録される。
(主入力校正用データの作成)
温度調節器100が量産されるとき、入力回路14は、図8(A),図8(B)に示すように、温度調節器100の個体毎に、互いに特性が異なる(ばらついた)部品によって構成されることがある。例えば、図8(A)に示す入力回路14Aは、演算増幅器15Aと、ADC16Aとを含み、図8(C)に示すように、入力電圧VIの下限電圧VIL(=-6mV)から上限電圧VIH(=24mV)までの変化に対して、主入力カウント値CIの変化(下限カウント値CILAから上限カウント値CIHAまで)が比較的少ない特性L11を示す。この例では、下限カウント値CILA=1000カウント、上限カウント値CIHA=2000カウントになっている。一方、図8(B)に示す入力回路14Bは、演算増幅器15Bと、ADC16Bとを含み、図8(D)に示すように、入力電圧VIの下限電圧VIL(=-6mV)から上限電圧VIH(=24mV)までの変化に対して、主入力カウント値CIの変化(下限カウント値CILBから上限カウント値CIHBまで)が比較的大きい特性L12を示す。この例では、下限カウント値CILB=1100カウント、上限カウント値CIHB=2500カウントになっている。このため、入力回路14については、温度調節器100の個体毎に、入力電圧VIと主入力カウント値CIとの関係を校正するのが望ましい(ただし、一般的に言って、入力回路14に起因する誤差は、感温素子55に起因する誤差に比して小さい、と言える。)。
そこで、この例では、図6(B)のフローによって、主入力校正用データDIを作成する。まず、図6(B)のステップS21に示すように、例えば作業者が、外向き端子51のうち熱電対80が接続されるべき端子に、外部の定電圧電源(図示せず)から、下限入力電圧VIL(=-6mV)を印加する。これにより、図9中に示すように、制御部11によって、入力回路14が出力する下限カウント値CILを求める。つまり、下限点Q1を定める。次に、図6(B)のステップS22に示すように、同じ端子(外向き端子51のうち熱電対80が接続されるべき端子)に、外部の定電圧電源(図示せず)から、上限入力電圧VIH(=24mV)を印加する。これにより、図9中に示すように、制御部11によって、入力回路14が出力する上限カウント値CIHを求める。つまり、上限点Q2を定める。これらの下限点Q1と上限点Q2により、主入力カウント値CIと入力電圧VIとの関係が、図9中に示す直線状のグラフL10のように、近似的に1次関数として求められる。なお、ステップS21とステップS22とは、順序を入れ替えてもよい。
次に、図6(C)のステップS23に示すように、制御部11によって、主入力カウント値CIと入力電圧VIとがなす1次関数(グラフL10)の傾きAdkと切片Adbを、それぞれ次の計算式(Eq.1)、(Eq.2)により求める。
Adk=(VIH-VIL)/(CIH-CIL) …(Eq.1)
Adb=-(Adk×CIL)+VIL …(Eq.2)
ここで、この例では、VIH、VILの単位は[μV]とし、また、CIH、CILの単位は[カウント]とする。したがって、Adkの単位は[μV/カウント]となり、また、Adbの単位は[μV]となる。
制御部11は、主入力カウント値CIと入力電圧VIとがなす1次関数の傾きAdkと切片Adbを、主入力校正用データDIとして、EEPROM56の主入力校正用データ記憶部57に記録する。
このようにして、入力回路14のための主入力校正用データDIが作成され、主入力校正用データ記憶部57に記録される。
(機器の動作)
上述の感温校正用データDS、主入力校正用データDIが、それぞれ感温校正用データ記憶部58、主入力校正用データ記憶部57に記憶されているものとする。この温度調節器100では、動作時に、図3に示すように、端子台50から本体10へ、外向き端子51で得られた熱電対80からの電位差VTCと、感温素子55の出力RTB′と、感温校正用データDSと、主入力校正用データDIとが、それらに対応する配線62,64,65,66を介して、より詳しくは、雄コネクタ52、雌コネクタ30を介して提供される。本体10の入力回路14は、外向き端子51で得られた熱電対80からの電位差VTCを、デジタル値に変換し、制御部11に入力する。また、内部温度測定回路17は、感温素子55の出力RTB′を、デジタル値に変換し、制御部11に入力する。制御部11は、入力回路14から入力されたデジタル値を、端子台50の主入力校正用データ記憶部57に記憶された主入力校正用データDIを参照して、主入力校正用データDIに基づいて校正された主入力カウント値CIに変換する。また、制御部11は、内部温度測定回路17から入力されたデジタル値を、端子台50の感温校正用データ記憶部58に記憶された感温校正用データDSを参照して、感温校正用データDSに基づいて校正された感温カウント値CTB′に変換する。そして、制御部11は、主入力校正用データDIに基づいて校正された主入力カウント値CIに対して、感温校正用データDSに基づいて校正された感温カウント値CTB′による冷接点補償を行って、熱電対80の測温接点81の温度TAを算出する。なお、冷接点補償とは、外向き端子51で得られた熱電対80からの電位差(熱起電力)VTCに対して、冷接点82の温度TB分の熱起電力を加算することを意味する。冷接点82の温度TB分の熱起電力は、感温素子55について例えばJIS(日本工業規格)に定められた規準熱起電力表から求められる(この例では、制御部11内に記憶されている。)。
ここで、この例では、端子台50に感温素子55が搭載されているので、従来例に比して、外向き端子51(冷接点82)から感温素子55までの距離が近くなる。したがって、外向き端子51(冷接点82)での温度TBと、感温素子55が受ける温度TB′とが近くなる。すなわち、TB≒TB′となる。しかも、本体10では、感温校正用データDSとして、端子台50に搭載された感温校正用データ記憶部58に記憶されたもの、つまり、感温素子55の出力RTB′を校正するのに適したものが用いられ得る。これらの事情は、端子台50と本体10との組合せが変更された場合(図14(A)~図14(D)参照)であっても、同様である。したがって、図3中に示す感温素子55による外向き端子51(冷接点82)の温度の測定精度が高まる。この結果として、熱電対80の測温接点81の温度TAの測定精度も高まる。よって、加熱対象物の温度制御の精度も高まる。
また、この例では、感温校正用データ記憶部58と主入力校正用データ記憶部57とは、いずれも端子台50に搭載されている。したがって、感温校正用データ記憶部58と主入力校正用データ記憶部57とを共通の部品(1個のEEPROM56)で構成することができる。これにより、感温校正用データ記憶部58と主入力校正用データ記憶部57とが別個の部品からなる場合に比して、低コスト化を推進できる。
なお、この温度調節器100では、入力回路14は、本体10に搭載されている。一方、主入力校正用データ記憶部57は、端子台50に搭載されている。このため、端子台50と本体10との組合せが変更された場合、本体10に搭載された入力回路14の特性に、端子台50に搭載された主入力校正用データ記憶部57の主入力校正用データDIが適合しない事態が発生し得る。しかしながら、一般的に言って、入力回路14に起因する誤差は、感温素子55に起因する誤差に比して小さいので、入力回路14と主入力校正用データDIとの間の不適合は、実用上、容認され得る。
(第2実施形態)
(機器の構成)
図10は、この発明の組合せ機器の第2実施形態である温度調節器(全体を符号100Aで示す。)の概略的なブロック構成を示している。また、図11は、温度調節器100Aのより詳細なブロック構成を示している。この温度調節器100Aの外観構成、および、本体10と端子台50とが着脱される態様は、先に述べた温度調節器100(図1、図2参照)におけるのと同じになっている。
この温度調節器100Aでは、先に述べた温度調節器100に対して、本体10に、第2記憶部としての主入力校正用データ記憶部57を含むEEPROM56Bが搭載されている点が異なっている。主入力校正用データ記憶部57は、入力回路14の出力を校正するための主入力校正用データDIを記憶している。端子台50では、主入力校正用データ記憶部は省略されている。
また、この温度調節器100Aでは、端子台50に、第1記憶部として、不揮発性半導体メモリとしてのEEPROMに代えて、可変抵抗としての第1可変抵抗器581と第2可変抵抗器582とを含む感温校正用データ記憶部580が搭載されている点が異なっている。第1可変抵抗器581と第2可変抵抗器582の抵抗値は、感温校正用データDSを表すように設定されており、それぞれRTB′,RTBで表される。
この温度調節器100Aにおける上記2点以外の構成は、先に述べた温度調節器100におけるのと同じになっている。図10、図11では、先に述べた温度調節器100(図3、図4参照)におけるのと同じ構成要素に、同じ番号を付している。これにより、重複する説明を省略する。
(感温校正用データの作成)
感温校正用データDSの作成を行う場合、図5に示したのと同様に、温度調節器100Aの外部に、感温校正用データDSを得るための期間だけ一時的に、外向き端子51(冷接点82)の温度TBを測定する温度センサ120が設けられる。
制御部11をなすCPUは、8ビットのAD変換器11a(図13(A)参照)を内蔵している。8ビットは、0から255までの256個のカウント値を表すことができる。この温度調節器100Aでは、定常状態で、温度センサ120の出力(冷接点82の温度TBを表す。)は、図5中に示したケーブル121、本体10に設けられた設定ツール用ポート25を介して、制御部11に入力される。制御部11をなすCPUは、冷接点82の温度TBを、内蔵するAD変換器によって、0から255までの温度カウント値CTBに変換する。
一方、先に述べた温度調節器100におけるのと同様に、図10中に示す感温素子55が受ける温度TB′は、内部温度測定回路17を介して、感温カウント値CTB′として、制御部11に入力される。制御部11をなすCPUは、感温カウント値CTB′を、内蔵するAD変換器11aによって、0から255までの温度カウント値CTB′(簡単のため、感温カウント値CTB′と同じ符号で表す。)に変換する。
制御部11は、温度カウント値CTB,CTB′を、それぞれ次式(Eq.3),(Eq.3)により、対応する抵抗値RTB,RTB′に変換する。
RTB=(CTB/256)×1kΩ …(Eq.3)
RTB′=(CTB′/256)×1kΩ …(Eq.4)
例えば、冷接点82の温度TBに対応する温度カウント値CTBが50カウントであり、また、感温素子55が受ける温度TB′に対応する温度カウント値CTB′が100カウントであったとする。このとき、RTB=195Ωとなり、また、RTB′=391Ωとなる。
次に、例えば作業者が、第1可変抵抗器581、第2可変抵抗器582を操作して、それぞれの抵抗値がRTB′,RTBになるように設定する。このとき、制御部11は、配線65,66を介して、より詳しくは、雄コネクタ52、雌コネクタ30を介して、第1可変抵抗器581、第2可変抵抗器582の値を読み取り、第1可変抵抗器581、第2可変抵抗器582の値がそれぞれ目的の抵抗値RTB′,RTBに一致したとき、表示器12にその旨を表示してもよい。これにより、作業者は、表示器12を見ることによって、第1可変抵抗器581、第2可変抵抗器582の値がそれぞれ目的の抵抗値RTB′,RTBに一致したことを確認できる。
このようにして、感温素子55のための感温校正用データDSが、抵抗値RTB′,RTBの態様で作成され、それぞれ第1可変抵抗器581、第2可変抵抗器582に設定される。
第1可変抵抗器581に設定された抵抗値RTB′は、先に述べた図7における点P1が示す温度TB′に対応する。また、第2可変抵抗器582に設定された抵抗値RTBは、先に述べた図7における点P2が示す温度TBに対応する。したがって、抵抗値RTB′と抵抗値RTBとの差分ΔR(=RTB′-RTB)は、図7における差分ΔTBに対応する。したがって、図10中に示す感温素子55の特性として感温素子55が検出する温度TB′と感温カウント値CTB′との間の関係(図7中に示す直線状のグラフL1)が既知であれば、感温校正用データDSとしての抵抗値RTB′,RTBによって、感温素子55の出力が校正され得る。
なお、この温度調節器100Aでは、入力回路14のための主入力校正用データDIの作成、主入力校正用データ記憶部57への記録については、先に述べた温度調節器100におけるのと同様に行われる。
(機器の動作)
上述の感温校正用データDS、主入力校正用データDIが、それぞれ感温校正用データ記憶部580、主入力校正用データ記憶部57に記憶されているものとする。この温度調節器100Aでは、動作時に、図10に示すように、端子台50から本体10へ、外向き端子51で得られた熱電対80からの電位差VTCと、感温素子55の出力RTB′と、感温校正用データDSとしての抵抗値RTB′,RTBとが、それらに対応する配線62,64,65,66を介して、より詳しくは、雄コネクタ52、雌コネクタ30を介して提供される。本体10の入力回路14は、外向き端子51で得られた熱電対80からの電位差VTCを、デジタル値に変換し、制御部11に入力する。また、内部温度測定回路17は、感温素子55の出力RTB′を、デジタル値に変換し、制御部11に入力する。制御部11は、入力回路14から入力されたデジタル値を、EEPROM56Bの主入力校正用データ記憶部57に記憶された主入力校正用データDIを参照して、主入力校正用データDIに基づいて校正された主入力カウント値CIに変換する。また、制御部11は、内部温度測定回路17から入力されたデジタル値を、端子台50の感温校正用データ記憶部580に記憶された感温校正用データDSとしての抵抗値RTB′,RTBを参照して、感温校正用データDS(抵抗値RTB′,RTB)に基づいて校正された感温カウント値CTB′に変換する。そして、制御部11は、主入力校正用データDIに基づいて校正された主入力カウント値CIに対して、感温校正用データDSに基づいて校正された感温カウント値CTB′による冷接点補償を行って、熱電対80の測温接点81の温度TAを算出する。
ここで、この例では、先に述べた温度調節器100におけるのと同様に、端子台50に感温素子55が搭載されているので、従来例に比して、外向き端子51(冷接点82)から感温素子55までの距離が近くなる。したがって、外向き端子51(冷接点82)での温度TBと、感温素子55が受ける温度TB′とが近くなる。すなわち、TB≒TB′となる。しかも、本体10では、感温校正用データDS(抵抗値RTB′,RTB)として、端子台50に搭載された感温校正用データ記憶部580に記憶されたもの、つまり、感温素子55の出力RTB′を校正するのに適したものが用いられ得る。これらの事情は、端子台50と本体10との組合せが変更された場合(図14(A)~図14(D)参照)であっても、同様である。したがって、図10中に示す感温素子55による外向き端子51(冷接点82)の温度の測定精度が高まる。この結果として、熱電対80の測温接点81の温度TAの測定精度も高まり、加熱対象物の温度制御の精度も高まる。
また、この温度調節器100Aでは、入力回路14と主入力校正用データ記憶部57とは、本体10に搭載されている。したがって、主入力校正用データ記憶部57に記憶されている主入力校正用データDIとしては、入力回路14の出力を校正するのに適したものが用いられ得る。このことは、たとえ端子台50と本体10との組合せが変更された場合であっても、同様である。したがって、主入力カウント値CIの精度がさらに高まる。この結果として、熱電対80の測温接点81の温度TAの測定精度もさらに高まり、加熱対象物の温度制御の精度もさらに高まる。
さらに、この温度調節器100Aでは、感温校正用データ記憶部580は、感温校正用データDSを表すように設定された第1可変抵抗器581、第2可変抵抗器582からなる。したがって、感温校正用データ記憶部580が、不揮発性半導体メモリなどからなる場合に比して、低コストで構成され得る。
(第3実施形態)
(機器の構成)
図12は、この発明の組合せ機器の第3実施形態である温度調節器(全体を符号100Bで示す。)の概略的なブロック構成を示している。この温度調節器100Bの外観構成、および、本体10と端子台50とが着脱される態様は、先に述べた温度調節器100(図1、図2参照)におけるのと同じになっている。
この温度調節器100Bでは、上述の温度調節器100Aに対して、端子台50に、第1記憶部として、感温校正用データ記憶部580に代えて、固定抵抗群としての第1固定抵抗群591と第2固定抵抗群592とを含む感温校正用データ記憶部590が搭載されている点が異なっている。第1固定抵抗群591と第2固定抵抗群592は、感温校正用データDSを表すように設定されている。
この温度調節器100Bにおける上記感温校正用データ記憶部590以外の構成は、先に述べた温度調節器100Aにおけるのと同じになっている。図12では、先に述べた温度調節器100A(図10参照)におけるのと同じ構成要素に、同じ番号を付している。これにより、重複する説明を省略する。
この例では、図13(A)に示すように、制御部11をなすCPUは、上述の温度調節器100Aにおけるのと同様に、8ビットのAD変換器11aを含んでいる。
上記各固定抵抗群、例えば第1固定抵抗群591は、図13(A)中に示すように、定電流源40とグランドGNDとの間に直列に接続された8個の固定抵抗R0,R1,R2,…,R7からなっている。各固定抵抗R0,R1,R2,…,R7は、0Ω(短絡)または1Ωの値をとり得る。互いに隣り合う固定抵抗R0,R1間の接続点、R1,R2間の接続点、R2,R3間の接続点、R3,R4間の接続点、R4,R5間の接続点、R5,R6間の接続点、R6,R7間の接続点、R7と定電流源40との間の接続点は、それぞれAD変換器11aのビット端子bit0,bit1,bit2,bit3,bit4,bit5,bit6,bit7に接続されている。これにより、第1固定抵抗群591は、2進法により、0から255までの256個の異なる値を表すことができる。第2固定抵抗群592についても同様に構成されており、0から255までの256個の異なる値を表すことができる。第1固定抵抗群591、第2固定抵抗群592が表すカウント値は、それぞれCRTB′,CRTBで表される。
例えば、図13(A)中に示すように、R0=0Ω、R1=1Ω、R2=0Ω、R3=0Ω、R4=0Ω、R5=0Ω、R6=1Ω、R7=0Ωであったとする。この場合、図13(B)に示すように、第1固定抵抗群591は、2進法により、カウント値として66カウントを表す。
(感温校正用データの作成)
感温校正用データDSの作成を行う場合、図5に示したのと同様に、温度調節器100Bの外部に、感温校正用データDSを得るための期間だけ一時的に、外向き端子51(冷接点82)の温度TBを測定する温度センサ120が設けられる。
この温度調節器100Bでは、先に述べた温度調節器100Aにおけるのと同様に、定常状態で、温度センサ120の出力(冷接点82の温度TBを表す。)は、図5中に示したケーブル121、本体10に設けられた設定ツール用ポート25を介して、制御部11に入力される。制御部11をなすCPUは、冷接点82の温度TBを、内蔵するAD変換器によって、0から255までの温度カウント値CTBに変換する。
一方、先に述べた温度調節器100Aにおけるのと同様に、図12中に示す感温素子55が受ける温度TB′は、内部温度測定回路17を介して、感温カウント値CTB′として、制御部11に入力される。制御部11をなすCPUは、感温カウント値CTB′を、内蔵するAD変換器11aによって、0から255までの温度カウント値CTB′(簡単のため、感温カウント値CTB′と同じ符号で表す。)に変換する。
次に、例えば作業者が、図13(A)中に示すように、第1固定抵抗群591、第2固定抵抗群592を形成する。この形成の仕方は、例えば、図示しないソケットに各固定抵抗R0,R1,R2,…,R7を差し込んでゆく態様でもよいし、図示しない基板上に各固定抵抗R0,R1,R2,…,R7を半田付けしてゆく態様でもよい。このとき、制御部11は、配線65,66を介して、より詳しくは、雄コネクタ52、雌コネクタ30を介して、第1固定抵抗群591、第2固定抵抗群592が表すカウント値CRTB′,CRTBを読み取り、第1固定抵抗群591、第2固定抵抗群592が表すカウント値CRTB′,CRTBがそれぞれ目的の温度カウント値CTB′,CTBに一致したとき、表示器12にその旨を表示してもよい。これにより、作業者は、表示器12を見ることによって、第1固定抵抗群591、第2固定抵抗群592が表すカウント値CRTB′,CRTBがそれぞれ目的の温度カウント値CTB′,CTBに一致したことを確認できる。
このようにして、感温素子55のための感温校正用データDSが、それぞれ第1固定抵抗群591、第2固定抵抗群592が表すカウント値CRTB′,CRTBの態様で作成され、設定される。
第1固定抵抗群591に設定されたカウント値CRTB′は、先に述べた図7における点P1が示す温度TB′に対応する。また、第2固定抵抗群592に設定されたカウント値CRTBは、先に述べた図7における点P2が示す温度TBに対応する。したがって、カウント値CRTB′とカウント値CRTBとの差分ΔCR(=CRTB′-CRTB)は、図7における差分ΔTBに対応する。したがって、図12中に示す感温素子55の特性として感温素子55が検出する温度TB′と感温カウント値CTB′との間の関係(図7中に示す直線状のグラフL1)が既知であれば、感温校正用データDSとしてのカウント値CRTB′,CRTBによって、感温素子55の出力が校正され得る。
なお、この温度調節器100Bでは、入力回路14のための主入力校正用データDIの作成、主入力校正用データ記憶部57への記録については、先に述べた温度調節器100におけるのと同様に行われる。
(機器の動作)
上述の感温校正用データDS、主入力校正用データDIが、それぞれ感温校正用データ記憶部590、主入力校正用データ記憶部57に記憶されているものとする。この温度調節器100Bでは、動作時に、図12に示すように、端子台50から本体10へ、外向き端子51で得られた熱電対80からの電位差VTCと、感温素子55の出力RTB′と、感温校正用データDSとしてのカウント値CRTB′,CRTBとが、それらに対応する配線62,64,65,66を介して、より詳しくは、雄コネクタ52、雌コネクタ30を介して提供される。本体10の入力回路14は、外向き端子51で得られた熱電対80からの電位差VTCを、デジタル値に変換し、制御部11に入力する。また、内部温度測定回路17は、感温素子55の出力RTB′を、デジタル値に変換し、制御部11に入力する。制御部11は、入力回路14から入力されたデジタル値を、EEPROM56Bの主入力校正用データ記憶部57に記憶された主入力校正用データDIを参照して、主入力校正用データDIに基づいて校正された主入力カウント値CIに変換する。また、制御部11は、内部温度測定回路17から入力されたデジタル値を、端子台50の感温校正用データ記憶部590に記憶された感温校正用データDSとしてのカウント値CRTB′,CRTBを参照して、感温校正用データDS(カウント値CRTB′,CRTB)に基づいて校正された感温カウント値CTB′に変換する。そして、制御部11は、主入力校正用データDIに基づいて校正された主入力カウント値CIに対して、感温校正用データDSに基づいて校正された感温カウント値CTB′による冷接点補償を行って、熱電対80の測温接点81の温度TAを算出する。
ここで、この例では、先に述べた温度調節器100におけるのと同様に、端子台50に感温素子55が搭載されているので、従来例に比して、外向き端子51(冷接点82)から感温素子55までの距離が近くなる。したがって、外向き端子51(冷接点82)での温度TBと、感温素子55が受ける温度TB′とが近くなる。すなわち、TB≒TB′となる。しかも、本体10では、感温校正用データDS(カウント値CRTB′,CRTB)として、端子台50に搭載された感温校正用データ記憶部590に記憶されたもの、つまり、感温素子55の出力RTB′を校正するのに適したものが用いられ得る。これらの事情は、端子台50と本体10との組合せが変更された場合(図14(A)~図14(D)参照)であっても、同様である。したがって、図12中に示す感温素子55による外向き端子51(冷接点82)の温度の測定精度が高まる。この結果として、熱電対80の測温接点81の温度TAの測定精度も高まり、加熱対象物の温度制御の精度も高まる。
また、この温度調節器100Bでは、上述の温度調節器100Aにおけるのと同様に、入力回路14と主入力校正用データ記憶部57とは、本体10に搭載されている。したがって、主入力校正用データ記憶部57に記憶されている主入力校正用データDIとしては、入力回路14の出力を校正するのに適したものが用いられ得る。このことは、たとえ端子台50と本体10との組合せが変更された場合であっても、同様である。したがって、主入力カウント値CIの精度がさらに高まる。この結果として、熱電対80の測温接点81の温度TAの測定精度もさらに高まり、加熱対象物の温度制御の精度もさらに高まる。
さらに、この温度調節器100Bでは、感温校正用データ記憶部590は、感温校正用データDSを表すように設定された第1固定抵抗群591、第2固定抵抗群592からなる。したがって、感温校正用データ記憶部590が、不揮発性半導体メモリなどからなる場合に比して、低コストで構成され得る。
なお、上述の各実施形態では、外部から熱電対が接続されて冷接点となる端子を有する端子台と、端子台からの信号を処理する本体とを組み合わせて構成される組合せ機器の例として、温度調節器を挙げたが、これに限られるものではない。この発明は、例えば、温度を記録するデータロガー、環境測定器などに、幅広く適用され得る。
以上の実施形態は例示であり、この発明の範囲から離れることなく様々な変形が可能である。上述した複数の実施の形態は、それぞれ単独で成立し得るものであるが、実施の形態同士の組みあわせも可能である。また、異なる実施の形態の中の種々の特徴も、それぞれ単独で成立し得るものであるが、異なる実施の形態の中の特徴同士の組みあわせも可能である。
10 本体
11 制御部
14 入力回路
17 内部温度測定回路
50 端子台
55 感温素子
56,56B EEPROM
57 主入力校正用データ記憶部
58,580,590 感温校正用データ記憶部
80 熱電対
81 測温接点
82 冷接点

Claims (4)

  1. 本体と、この本体に対して着脱可能に装着される端子台とを組み合わせて構成される組合せ機器であって、
    上記本体は、
    上記端子台に対向するコネクタ端子と、
    このコネクタ端子を通して入力された信号を処理する処理部とを搭載し、
    上記端子台は、
    外部から熱電対が接続されて冷接点となる外向き端子と、
    上記本体のコネクタ端子に対して着脱可能に接続される本体向き端子と、
    上記外向き端子が示す上記冷接点の温度を検出するための感温素子と、
    上記感温素子の出力を校正するための感温校正用データを記憶した第1記憶部と
    を搭載し、
    上記本体と上記端子台とが装着された状態で、上記端子台から上記本体へ、上記外向き端子で得られた上記熱電対からの電位差と、上記感温素子の出力と、上記感温校正用データとが、上記本体向き端子、上記コネクタ端子を介して提供されるようになっており、
    上記本体の上記処理部は、上記外向き端子で得られた上記熱電対からの電位差を、デジタル値に変換する入力回路を含み、
    上記端子台は、上記入力回路の出力を校正するための主入力校正用データを記憶した第2記憶部を搭載し、
    上記本体と上記端子台とが装着された状態で、上記端子台から上記本体へ、上記主入力校正用データが、上記本体向き端子、上記コネクタ端子を介して提供されるようになっており、
    上記本体の上記処理部は、上記入力回路から入力されたデジタル値を、上記主入力校正用データに基づいて校正された、温度を表す予め定められた規格の温度計数信号に変換し、さらに、上記主入力校正用データに基づいて校正された上記温度計数信号に対して、上記感温校正用データに基づいて校正された上記感温素子の出力による冷接点補償を行って、上記熱電対の測温接点の温度を算出する制御部を含む
    ことを特徴とする組合せ機器。
  2. 請求項1に記載の組合せ機器において、
    上記第1記憶部と上記第2記憶部とは、共通の1個の不揮発性半導体メモリからなる、ことを特徴とする組合せ機器。
  3. 本体と、この本体に対して着脱可能に装着される端子台とを組み合わせて構成される組合せ機器であって、
    上記本体は、
    上記端子台に対向するコネクタ端子と、
    このコネクタ端子を通して入力された信号を処理する処理部とを搭載し、
    上記端子台は、
    外部から熱電対が接続されて冷接点となる外向き端子と、
    上記本体のコネクタ端子に対して着脱可能に接続される本体向き端子と、
    上記外向き端子が示す上記冷接点の温度を検出するための感温素子と、
    上記感温素子の出力を校正するための感温校正用データを記憶した第1記憶部と
    を搭載し、
    上記本体と上記端子台とが装着された状態で、上記端子台から上記本体へ、上記外向き端子で得られた上記熱電対からの電位差と、上記感温素子の出力と、上記感温校正用データとが、上記本体向き端子、上記コネクタ端子を介して提供されるようになっており、
    上記本体の上記処理部は、
    上記外向き端子で得られた上記熱電対からの電位差を、デジタル値に変換する入力回路と、
    上記入力回路の出力を校正するための主入力校正用データを記憶した第2記憶部と、
    上記入力回路から入力されたデジタル値を、上記主入力校正用データに基づいて校正された、温度を表す予め定められた規格の温度計数信号に変換し、さらに、上記主入力校正用データに基づいて校正された上記温度計数信号に対して、上記感温校正用データに基づいて校正された上記感温素子の出力による冷接点補償を行って、上記熱電対の測温接点の温度を算出する制御部と
    を含むことを特徴とする組合せ機器。
  4. 請求項3に記載の組合せ機器において、
    上記第1記憶部は、上記感温校正用データを表すように設定された可変抵抗、または、上記感温校正用データを表すように接続された固定抵抗群からなる、ことを特徴とする組合せ機器。
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