JP7119436B2 - タイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、冬用のタイヤに関し、詳しくは、雪路走行に適したタイヤに関する。
下記特許文献1には、トレッド部に複数の傾斜横溝、内の継ぎ溝及びセンタ継ぎ溝が設けられた冬用のタイヤが提案されている。前記傾斜横溝は、接地端の外側からタイヤ赤道近傍の内端まで傾斜して延びている。前記内の継ぎ溝は、タイヤ周方向で隣り合う前記傾斜横溝間をタイヤ赤道側で継いでいる。前記センタ継ぎ溝は、前記内の継ぎ溝よりタイヤ軸方向内側に配され、タイヤ赤道を横切っている。
特開2016-196288号公報
しかしながら、特許文献1の前記タイヤは、雪上走行時のトラクションについては、さらなる改善の余地があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、雪上走行時のトラクションを高め得るタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部には、タイヤ軸方向の一方側の第1トレッド端からタイヤ赤道側に向かって斜めに延び、タイヤ赤道と前記第1トレッド端との間で途切れる複数の第1傾斜溝と、タイヤ赤道を横切りかつ第1端が前記複数の第1傾斜溝にそれぞれ連通する複数の中央横溝と、タイヤ周方向で隣り合う前記第1傾斜溝の間に区分された複数の傾斜陸部とが設けられ、前記傾斜陸部には、前記第1傾斜溝の間を連通する継ぎ溝が設けられ、前記継ぎ溝は、前記第1傾斜溝を介して前記中央横溝と連続している。
本発明のタイヤにおいて、前記トレッド部には、タイヤ軸方向の他方側の第2トレッド端からタイヤ赤道側に向かって斜めに延び、タイヤ赤道と前記第2トレッド端との間で途切れる複数の第2傾斜溝が設けられ、前記中央横溝の第2端は、前記第2傾斜溝と連通し、かつ、前記中央横溝は、前記第1端から前記第2端までタイヤ軸方向に対して同じ向きに傾斜しているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記中央横溝は、前記第1端から前記第2端まで直線状に延びているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記中央横溝は、前記継ぎ溝よりも大きい溝幅を有しているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記中央横溝は、前記継ぎ溝よりも大きいタイヤ軸方向の長さを有しているのが望ましい。
本発明のタイヤのトレッド部には、タイヤ軸方向の一方側の第1トレッド端からタイヤ赤道側に向かって斜めに延び、タイヤ赤道と第1トレッド端との間で途切れる複数の第1傾斜溝と、タイヤ赤道を横切りかつ第1端が複数の第1傾斜溝にそれぞれ連通する複数の中央横溝と、タイヤ周方向で隣り合う第1傾斜溝の間に区分された複数の傾斜陸部とが設けられている。傾斜陸部には、第1傾斜溝の間を連通する継ぎ溝が設けられ、継ぎ溝は、第1傾斜溝を介して中央横溝と連続している。
このような継ぎ溝は、大きな接地圧が作用する中央横溝と連続することにより、横長の固い雪柱を形成でき、ひいては雪上走行時のトラクションを高めることができる。
本発明の一実施形態のタイヤのトレッド部の展開図である。 図1の第1トレッド部の拡大図である。 第1中間継ぎ溝の輪郭の拡大図である。 図2のA-A線断面図である。 傾斜溝、中央横溝及び継ぎ溝の輪郭の拡大図である。 傾斜陸部の拡大図である。 図6のB-B線断面図である。 本発明の他の実施形態のタイヤのトレッド部の展開図である。 本発明の他の実施形態のタイヤのトレッド部の展開図である。 比較例のタイヤのトレッド部の展開図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態のタイヤ1のトレッド部2の展開図である。図1に示されるように、本実施形態のタイヤ1は、例えば、乗用車用の冬用の空気入りタイヤとして好適に使用される。本発明の他の態様では、タイヤ1は、例えば、重荷重用の空気入りタイヤや、タイヤの内部に加圧された空気が充填されない非空気式タイヤ等として用いることができる。
本実施形態のタイヤ1は、例えば、回転方向Rが指定された方向性パターンを具えている。回転方向Rは、例えば、サイドウォール部(図示省略)に、文字又は記号で表示される。
本実施形態のタイヤ1は、第1トレッド端Te1と第2トレッド端Te2との間のトレッド部2を有している。トレッド部2は、タイヤ赤道Cと第1トレッド端Te1との間の第1トレッド部2Aと、タイヤ赤道Cと第2トレッド端Te2との間の第2トレッド部2Bとを含んでいる。第1トレッド部2Aと第2トレッド部2Bとは、タイヤ周方向に位置ずれしている点を除き、実質的に線対称に構成されている。このため、第1トレッド部2Aの各構成は、第2トレッド部2Bに適用することができる。
第1トレッド端Te1及び第2トレッド端Te2は、空気入りタイヤの場合、正規状態のタイヤ1に正規荷重が負荷されキャンバー角0°で平面に接地したときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置である。正規状態とは、タイヤが正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填され、しかも、無負荷の状態である。本明細書において、特に断りがない場合、タイヤ各部の寸法等は、正規状態で測定された値である。
「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
「正規荷重」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。
トレッド部2には、複数の傾斜溝10が設けられている。傾斜溝10は、例えば、第1トレッド部2Aに設けられた第1傾斜溝10Aと、第2トレッド部2Bに設けられた第2傾斜溝10Bとを含む。第1傾斜溝10Aは、第1トレッド端Te1からタイヤ赤道C側に向かって斜めに延びている。第2傾斜溝10Bは、第2トレッド端Te2からタイヤ赤道C側に向かって斜めに延びている。第2傾斜溝10Bは、第1傾斜溝10Aと実質的に同様の構成を有している。このため、特に断りの無い限り、第1傾斜溝10Aの構成は、第2傾斜溝10Bに適用することができる。各傾斜溝10は、雪上走行時、タイヤ軸方向に対して斜めに延びる長い雪柱を形成しかつこれをせん断することにより、大きな雪上トラクションを得ることができる。
望ましい態様では、各傾斜溝10A、10Bは、トレッド端Te1、Te2から、タイヤ赤道C側に向かって、回転方向Rの先着側に傾斜している。但し、本発明は、このような態様に限定されるものではない。
図2には、第1トレッド部2Aの拡大図が示されている。図2に示されるように、傾斜溝10は、例えば、タイヤ軸方向に対する角度θ1がタイヤ赤道C側に向かって漸増するように湾曲しているのが望ましい。前記角度θ1は、例えば、0~80°であるのが望ましい。このような傾斜溝10は、雪上走行時、タイヤ軸方向にも雪柱せん断力を発揮することができる。
傾斜溝10は、タイヤ赤道Cを横切ることなく途切れている。このため、第1傾斜溝10Aは、タイヤ赤道Cと第1トレッド端Te1との間で途切れている。第2傾斜溝10Bは、タイヤ赤道Cと第2トレッド端Te2との間で途切れている。より望ましい態様では、傾斜溝10は、他の溝と接続することなく途切れるタイヤ赤道C側の内端部を有する。このような傾斜溝10は、タイヤ赤道C付近の剛性を維持し、ドライ路面での操縦安定性を高めるのに役立つ。
傾斜溝10の内端(溝中心線のタイヤ軸方向内側の端を意味し、以下、同様である。)からタイヤ赤道までのタイヤ軸方向の距離L1は、例えば、トレッド幅TWの2.0%~7.0%であるのが望ましい。トレッド幅TWは、前記正規状態における第1トレッド端Te1から第2トレッド端Te2までのタイヤ軸方向の距離である。
傾斜溝10は、例えば、タイヤ赤道C側からタイヤ軸方向外側に向かって溝幅が漸増しているのが望ましい。傾斜溝10の最大の溝幅W1は、例えば、トレッド幅TWの3.0%~5.0%であるのが望ましい。傾斜溝10の深さは、乗用車用の冬用タイヤの場合、例えば、6.0~12.0mmであり、好ましくは8.0~9.0mmである。
本実施形態のトレッド部2には、複数の中央横溝12が設けられている。中央横溝12のそれぞれは、タイヤ赤道Cを横切りかつ第1端が第1傾斜溝10A又は第2傾斜溝10Bに連通する。より具体的には、中央横溝12は、第1中央横溝12Aと第2中央横溝12Bとを含んでいる。
第1中央横溝12Aは、第1傾斜溝10Aから分岐してタイヤ軸方向に延び、第2傾斜溝10Bに連通している。第1中央横溝12Aは、第1傾斜溝10Aと同じ向きに傾斜している。より具体的には、第1中央横溝12Aは、第1傾斜溝10Aと連通する第1端から第2傾斜溝10Bと連通する第2端までタイヤ軸方向に対して同じ向きに傾斜している。
第2中央横溝12Bは、第2傾斜溝10Bから分岐してタイヤ軸方向に延び、第1傾斜溝10Aに連なっている。第2中央横溝12Bは、第2傾斜溝10B(図1に示す)と同じ向きに傾斜している。より具体的には、第2中央横溝12Bは、第2傾斜溝10Bと連通する第1端から第1傾斜溝10Aと連通する第2端までタイヤ軸方向に対して同じ向きに傾斜している。
第1中央横溝12Aと第2中央横溝12Bとは、タイヤ周方向に交互に設けられている。このような中央横溝12の配置により、多方向の雪柱せん断力が得られ、ひいては優れた氷雪路性能が発揮される。
トレッド部2には、傾斜陸部13が設けられている。傾斜陸部13は、タイヤ周方向で隣り合う傾斜溝10の間に区分されている。本実施形態の傾斜陸部13は、例えば、第1中央横溝12Aと第2中央横溝12Bとの間に区分された領域を含んでいる。
図1に示されるように、傾斜陸部13は、例えば、複数の第1傾斜溝10Aの間に区分された第1傾斜陸部13Aと、複数の第2傾斜溝10Bの間に区分された第2傾斜陸部13Bとを含む。第2傾斜陸部13Bは、第1傾斜陸部13Aと実質的に同様の構成を有している。このため、特に断りの無い限り、第1傾斜陸部13Aの構成は、第2傾斜陸部13Bに適用することができる。
図2に示されるように、傾斜陸部13には、タイヤ周方向で隣り合う傾斜溝10の間を連通する複数の継ぎ溝15が設けられている。継ぎ溝15は、最もタイヤ赤道C側に設けられた内側継ぎ溝16と、内側継ぎ溝16よりも第1トレッド端Te1側に配された中間継ぎ溝17と、最も第1トレッド端Te1側に配された外側継ぎ溝18とを含んでいる。
中央横溝12と内側継ぎ溝16とは、傾斜溝10の同じ位置に連通している。これにより、内側継ぎ溝16は、第1傾斜溝10Aを介して第1中央横溝12Aと連続している。また、内側継ぎ溝16の端部と中央横溝12の端部とは、傾斜溝10の溝中心線を挟んで互いに向き合っている。なお、「一方の溝が傾斜溝を介して他方の溝と連続する」という態様は、一方の溝をその長さ方向に仮想延長した第1仮想領域が、他方の溝の端部の少なくとも一部と交わり、かつ、他方の溝をその長さ方向に仮想延長した第2仮想領域が、一方の溝の端部の少なくとも一部と交わる態様を含む。望ましい態様では、第1仮想領域及び第2仮想領域のいずれか一方又は両方が、前記端部における溝幅の50%を超える領域を交わる。本実施形態では、中央横溝12を仮想延長した領域が、内側継ぎ溝16の端部の全体と交わる一方、内側継ぎ溝16を仮想延長した領域が、中央横溝12の端部の溝幅の約50%の領域と交わっている。
このような内側継ぎ溝16は、大きな接地圧が作用する中央横溝と連続することにより、横長の固い雪柱を形成でき、ひいては雪上走行時のトラクションを高めることができる。
中央横溝12は、例えば、継ぎ溝15よりも大きい溝幅を有しているのが望ましい。本実施形態では、中央横溝12の溝幅W3は、内側継ぎ溝16、中間継ぎ溝17及び外側継ぎ溝18のいずれの溝幅よりも大きい。このような中央横溝12は、氷雪路走行時、接地圧が高いタイヤ赤道C付近で大きく固い雪柱を形成し、大きな雪柱せん断力を提供できる。一方、傾斜陸部13には、相対的に溝幅が小さい継ぎ溝15が設けられているため、傾斜陸部は、継ぎ溝15付近での剛性低下を防ぎ、ドライ路面での旋回時の過度な変形が抑制され、ひいてはドライ路面での操縦安定性を高めることができる。
本実施形態の中央横溝12は、例えば、その長さの全体に亘って、一定の溝幅を有している。また、中央横溝12は、その長さの全体に亘って内側継ぎ溝16の最大の溝幅W4よりも大きい溝幅W3を有しているのが望ましい。より望ましい態様では、中央横溝12は、複数の継ぎ溝15のいずれよりも大きい溝幅を有している。これにより、上述した効果が確実に発揮される。
中央横溝12の溝幅W3は、例えば、内側継ぎ溝16の最大の溝幅W4の好ましくは1.30倍以上、より好ましくは1.40倍以上であり、好ましくは1.70倍以下、より好ましくは1.60倍以下である。このような中央横溝12は、氷雪路性能とドライ路面での操縦安定性とをバランス良く高めるのに役立つ。
本実施形態の中央横溝12の溝幅W3は、例えば、傾斜溝10の内端部の溝幅よりも大きい。また、中央横溝12の溝幅W3は、例えば、傾斜溝10の最大の溝幅W1よりも小さい。このような中央横溝12は、タイヤ赤道C付近の偏摩耗を抑制しつつ、氷雪路性能を高めることができる。
本実施形態では、第1中央横溝12A及び第2中央横溝12Bのそれぞれが、上述の溝幅を有している。さらに望ましい態様では、第1中央横溝12Aと第2中央横溝12Bとは、互いに同じ溝幅を有している。このような中央横溝12の配置は、タイヤ赤道C付近の偏摩耗をさらに抑制するのに役立つ。
各中央横溝12は、例えば、第1端から第2端まで直線状に延びている。但し、中央横溝12は、このような態様に限定されるものではない。複数の中央横溝12のそれぞれは、例えば、タイヤ軸方向に対して5~25°の角度θ2で傾斜しているのが望ましい。このような中央横溝12は、大きな雪上トラクションを期待することができる。
図1に示されるように、中央横溝12は、例えば、内側継ぎ溝16よりも大きいタイヤ軸方向の長さを有しているのが望ましい。中央横溝12のタイヤ軸方向の長さL9は、例えば、内側継ぎ溝16のタイヤ軸方向の長さL10の1.20~1.40倍であるのが望ましい。このような中央横溝12は、タイヤ赤道C付近の陸部の偏摩耗を抑制しつつ、雪上トラクションを高めることができる。
図2に示されるように、内側継ぎ溝16は、例えば、第1トレッド部2Aのタイヤ軸方向の中心位置(図示省略)よりも、タイヤ赤道C側に位置している。本実施形態の内側継ぎ溝16は、例えば、タイヤ軸方向の外端(溝中心線のタイヤ軸方向外側の端を意味し、以下、同様である。)からタイヤ赤道Cまでの距離L2がトレッド幅TWの0.10~0.14倍であるのが望ましい。
内側継ぎ溝16は、例えば、直線状に延びている。内側継ぎ溝16は、例えば、タイヤ周方向に対して80~90°の角度θ3で配されている。このような内側継ぎ溝16は、雪上トラクションを高めるのに役立つ。なお、内側継ぎ溝16がタイヤ軸方向に対して傾斜している場合、傾斜溝10とは逆向きに傾斜しているのが望ましい。
内側継ぎ溝16のタイヤ軸方向に対する角度θ11は、例えば、中央横溝12のタイヤ軸方向に対する角度θ2よりも小さいのが望ましい。中央横溝12のタイヤ軸方向に対する角度θ2と、内側継ぎ溝16のタイヤ軸方向に対する角度θ11との差は、例えば、20°以下であるのが望ましい。このような内側継ぎ溝16は、中央横溝12とともに雪上トラクションを高めることができる。
中間継ぎ溝17は、例えば、1本又は複数本配される。本実施形態では、内側継ぎ溝16と外側継ぎ溝18との間に、2本の中間継ぎ溝17が設けられている。中間継ぎ溝17は、タイヤ赤道C側の第1中間継ぎ溝17Aと、第1トレッド端Te1側の第2中間継ぎ溝17Bとを含む。各中間継ぎ溝17は、例えば、連通する傾斜溝10とは逆向きに傾斜しているのが望ましい。
第1中間継ぎ溝17A及び第2中間継ぎ溝17Bのそれぞれは、例えば、第1トレッド部2Aのタイヤ軸方向の中心位置よりも、タイヤ赤道C側に位置しているのが望ましい。本実施形態では、第1中間継ぎ溝17Aは、例えば、タイヤ軸方向の外端からタイヤ赤道Cまでの距離L3がトレッド幅TWの0.14~0.18倍であるのが望ましい。第2中間継ぎ溝17Bは、例えば、タイヤ軸方向の外端から第1トレッド端Te1までの距離L4がトレッド幅TWの0.20~0.30倍であるのが望ましい。本実施形態の第1中間継ぎ溝17A及び第2中間継ぎ溝17Bには、氷雪路走行時において比較的大きな接地圧が作用し、固い雪柱を形成することができる。
中間継ぎ溝17は、例えば、内側継ぎ溝16よりもタイヤ周方向に対する角度θ4が小さく形成されている。なお、中間継ぎ溝17が曲がっている場合、前記角度θ4は、溝中心線の両端を結ぶ仮想直線のタイヤ周方向に対する角度である。中間継ぎ溝17の角度θ4は、例えば、30~50°であるのが望ましい。
本実施形態の中間継ぎ溝17の各端部は、タイヤ周方向で隣り合う傾斜陸部13に設けられた中間継ぎ溝17の端部とは位置ずれしているのが望ましい。換言すれば、中間継ぎ溝17と傾斜溝10とによって三叉路が複数形成されているのが望ましい。このような中間継ぎ溝17は、トレッド部2の剛性低下を抑制し、ドライ路面での操縦安定性を高めるのに役立つ。
図3には、中間継ぎ溝17を説明するための図として、第1中間継ぎ溝17Aの輪郭の拡大図が示されている。図3に示されるように、本実施形態の中間継ぎ溝17は、例えば、少なくとも1つの折れ曲がり部20を有しているのが望ましい。より望ましい態様では、折れ曲がり部20は、例えば、互いに逆向きに凸となる2つを含んでいる。このような中間継ぎ溝17は、雪路走行時、折れ曲がり部20によって固い雪柱を形成し、大きな雪上トラクションを発生させることができる。
中間継ぎ溝17は、例えば、一対の主傾斜部21と、これらの間の副傾斜部22とを有している。主傾斜部21は、例えば、傾斜溝10からタイヤ周方向に対して45~55°の角度θ5で延びている。
副傾斜部22は、例えば、主傾斜部21よりも小さい長さを有している。副傾斜部22は、例えば、主傾斜部21とは逆向きに傾斜している。副傾斜部22のタイヤ周方向に対する角度θ6は、例えば、主傾斜部21の角度θ5よりも大きいのが望ましい。具体的には、副傾斜部22の角度θ6は、例えば、65~80°であるのが望ましい。
図2に示されるように、外側継ぎ溝18は、例えば、第1トレッド部2Aのタイヤ軸方向の中心位置よりも、第1トレッド端Te1側に位置している。外側継ぎ溝18は、例えば、タイヤ軸方向の外端から第1トレッド端Te1までの距離L5がトレッド幅TWの0.10~0.20倍であるのが望ましい。
外側継ぎ溝18は、例えば、直線状に延びている。外側継ぎ溝18は、例えば、傾斜溝10とは逆向きに傾斜しているのが望ましい。換言すれば、外側継ぎ溝18は、中間継ぎ溝17と同じ向きに傾斜している。外側継ぎ溝18は、例えば、中間継ぎ溝17よりもタイヤ周方向に対する角度θ7が大きいのが望ましい。より具体的には、外側継ぎ溝18の角度θ7は、少なくとも、中間継ぎ溝17の主傾斜部21の角度θ5(図3に示す)よりも大きい。望ましい態様では、外側継ぎ溝18の角度θ7は、中間継ぎ溝17の溝中心線の両端を結ぶ仮想直線の角度θ4よりも大きい。これにより、外側継ぎ溝18で区分されたブロックがタイヤ周方向に適度に変形し易くなる。従って、氷雪路走行時、傾斜溝10内の雪がさらに押し固められ、優れた氷雪路性能が得られる。
ドライ路面での操縦安定性を維持しつつ、上記効果を発揮させるために、さらに望ましい態様では、外側継ぎ溝18は、内側継ぎ溝16よりもタイヤ周方向に対する角度が小さい。外側継ぎ溝18の前記角度θ7は、例えば、60~70°であるのが望ましい。
上述した各継ぎ溝16乃至18は、例えば、傾斜溝10の最大の溝幅W1の0.20~0.30倍の溝幅W2を有しているのが望ましい。このような各継ぎ溝16乃至18は、ドライ路面での操縦安定性と氷雪路性能とをバランス良く高めることができる。
図4には、継ぎ溝15の断面形状を示す図として、外側継ぎ溝18のA-A線断面図が示されている。図4に示されるように、継ぎ溝15は、例えば、傾斜溝10の深さd1の0.55~0.70倍の最大の深さd2を有しているのが望ましい。
望ましい態様では、継ぎ溝15は、タイヤ軸方向の両側の端部15aにおいて、底面が隆起しているのが望ましい。前記端部15aの深さd3は、例えば、継ぎ溝15の最大の深さd2の0.65~0.80倍であるのが望ましい。このような継ぎ溝15は、ドライ路面での操縦安定性をさらに高めることができる。
各溝のさらに詳細な構成が説明される。図5には、傾斜溝10、中央横溝12及び継ぎ溝15の輪郭の拡大図が示されている。図5に示されるように、傾斜溝10の溝中心線と、この傾斜溝10の回転方向Rの先着側に連なる外側継ぎ溝18の溝中心線の延長線との交点が、第1交点26とされる。ドライ路面での操縦安定性と氷雪路性能とをバランス良く高めるために、第1トレッド端Te1と第1交点26との間のタイヤ軸方向の第1距離L6は、例えば、トレッド幅TWの0.24~0.30倍であるのが望ましい。
傾斜溝10の溝中心線と、この傾斜溝10の回転方向Rの先着側に連なる第1中間継ぎ溝17Aの溝中心線の延長線との交点が、第2交点27とされる。第1交点26と第2交点27との間のタイヤ軸方向の第2距離L7は、例えば、トレッド幅TWの0.10~0.17倍であるのが望ましい。
第1中央横溝12Aの溝中心線の延長線と第2傾斜溝10Bの溝中心線との交点が、第3交点28とされる。第2交点27と第3交点28との間のタイヤ軸方向の第3距離L8は、例えば、トレッド幅TWの0.12~0.19倍であるのが望ましい。
第1トレッド端Te1と傾斜溝10の溝中心線との交点10eから第1交点26まで延びる第1直線31は、例えば、タイヤ軸方向に対して5~25°の角度θ8で傾斜しているのが望ましい。これにより、傾斜溝10は、とりわけ第1トレッド端Te1付近において、タイヤ軸方向に長い雪柱を形成でき、ひいては大きな雪上トラクションが得られる。
第2交点27から第3交点28まで延びる第2直線32は、例えば、タイヤ軸方向に対して32~52°の角度θ9で傾斜しているのが望ましい。
傾斜溝10の溝中心線と、この傾斜溝10の最もタイヤ赤道C側に連なる中央横溝12の溝中心線の延長線との交点が、第4交点29とされる。第2交点27から第4交点29まで延びる第3直線33は、例えば、タイヤ軸方向に対して51~71°の角度θ10で傾斜しているのが望ましい。
図6には、傾斜陸部13の拡大図が示されている。図6に示されるように、傾斜陸部13は、例えば、クラウンブロック35と、複数のミドルブロック36と、ショルダーブロック37とを含んで区分されている。
クラウンブロック35は、例えば、内側継ぎ溝16及び両側の傾斜溝10で区分された領域と、第1中央横溝12Aと第2中央横溝12Bとの間に区分された領域とを含んでいる。本実施形態のクラウンブロック35は、例えば、第1端縁35a、第2端縁35b及び第3端縁35cに囲まれた踏面を有している、第1端縁35aは、例えば、回転方向Rの先着側に凸となっている。第2端縁35bは、例えば、第1端縁35aよりも回転方向Rの後着側に配され、前記先着側に凹んでいる。第3端縁35cは、第1端縁35aと第2端縁35bとをつないでいる。これにより、クラウンブロック35は、略U字状の踏面を有している。
クラウンブロック35には、回転方向Rの後着側の側壁から回転方向Rの先着側に凹む凹部34が設けられている。この凹部34は、上述の傾斜溝10の先端部によって形成されている。凹部34のタイヤ周方向の長さL12は、クラウンブロック35のタイヤ周方向の長さL11の0.30~0.50倍であるのが望ましい。
クラウンブロック35には、例えば、少なくとも1本のクラウンラグサイプ38が設けられているのが望ましい。クラウンラグサイプ38は、例えば、一端がいずれかの溝に連通しかつ他端がブロック内で途切れている。クラウンラグサイプ38は、例えば、タイヤ軸方向に延びている。このようなクラウンラグサイプ38は、クラウンブロック35の剛性を維持しつつ、例えば、固く押し固められた圧雪路面で摩擦力を提供することができる。なお、本明細書において、サイプとは、幅が1.5mm未満の切れ込みを意味する。
本実施形態のクラウンブロック35には、例えば、第1クラウンラグサイプ38a、第2クラウンラグサイプ38b及び第3クラウンラグサイプ38cが設けられている。第1クラウンラグサイプ38aは、例えば、第1傾斜溝10Aから第2トレッド端Te2側に延び、凹部34の手前で途切れている。
第2クラウンラグサイプ38bは、例えば、第1傾斜溝10Aから第2トレッド端Te2側に延び、第1クラウンラグサイプ38aよりも大きいタイヤ軸方向の長さを有している。本実施形態の第2クラウンラグサイプ38bは、例えば、凹部34よりも第2トレッド端Te2側で途切れている。第3クラウンラグサイプ38cは、第2傾斜溝10Bから第1トレッド端Te1側に延び、タイヤ赤道Cを横切って凹部34の手前で途切れている。このような各クラウンラグサイプ38を有するクラウンブロック35は、ドライ路面での操縦安定性を維持しつつ、タイヤ赤道C付近において各傾斜溝10内に雪が詰まるのを抑制することができる。
ミドルブロック36は、例えば、第1ミドルブロック36A、第2ミドルブロック36B及び第3ミドルブロック36Cを含む。第1ミドルブロック36Aは、例えば、内側継ぎ溝16と第1中間継ぎ溝17Aとの間に区分されている。第2ミドルブロック36Bは、例えば、第1中間継ぎ溝17Aと第2中間継ぎ溝17Bとの間に区分されている。第3ミドルブロック36Cは、例えば、第2中間継ぎ溝17Bと外側継ぎ溝18との間に区分されている。
各ミドルブロック36には、例えば、ブロックを完全に横切るミドルサイプ39が設けられているのが望ましい。本実施形態の各ミドルサイプ39は、例えば、中間継ぎ溝17と同じ向きに傾斜している。
ショルダーブロック37は、例えば、外側継ぎ溝18と第1トレッド端Te1との間に区分されている。ショルダーブロック37には、例えば、外側ラグ溝40と、複数のショルダーサイプ41とが設けられている。
外側ラグ溝40は、例えば、隣接する傾斜溝10の一方から延びかつ傾斜陸部13内で途切れている。このような外側ラグ溝40は、ショルダーブロック37の剛性を維持しつつ、氷雪路性能を高めることができる。
外側ラグ溝40は、例えば、外側継ぎ溝18と同じ向きに傾斜して直線状に延びている。本実施形態の外側ラグ溝40は、例えば、外側継ぎ溝18に沿って延びている。このような外側ラグ溝40は、ショルダーブロック37の剛性分布を均一にし、ドライ路面での操縦安定性を維持するのに役立つ。
外側ラグ溝40は、例えば、外側継ぎ溝18とタイヤ軸方向でオーバーラップしているのが望ましい。これにより、雪上トラクションがさらに高められる。
図7には、外側ラグ溝40のB-B線断面図が示されている。図7に示されるように、外側ラグ溝40は、例えば、傾斜溝10の深さd1の0.50~0.65倍の最大の深さd4を有している。
外側ラグ溝40は、例えば、傾斜溝10と連なる端部40aにおいて、底面が隆起しているのが望ましい。前記端部40aの深さd5は、例えば、前記最大の深さd4の0.65~0.75倍であるのが望ましい。このような外側ラグ溝40は、ショルダーブロック37の剛性を維持し、ひいてはドライ路面での操縦安定性を高めることができる。
図6に示されるように、ショルダーサイプ41は、例えば、第1ショルダーサイプ41Aと第2ショルダーサイプ41Bとを含んでいる。第1ショルダーサイプ41Aは、例えば、外側継ぎ溝18と外側ラグ溝40との間に設けられ、ブロックを完全に横切っている。第1ショルダーサイプ41Aは、例えば、外側継ぎ溝18と同じ向きに傾斜しており、本実施形態では外側継ぎ溝18に沿って延びている。
第2ショルダーサイプ41Bは、例えば、一端が傾斜溝10に連なり、他端が第1トレッド端Te1まで延びている。このような第2ショルダーサイプ41Bは、ショルダーブロック37の剛性を適度に緩和し、ワンダリング性能を高めることができる。
第2ショルダーサイプ41Bは、例えば、傾斜サイプ部43と横サイプ部44とを含んでいるのが望ましい。傾斜サイプ部43は、例えば、傾斜溝10から斜めに延びている。傾斜サイプ部43は、例えば、外側ラグ溝40と同じ向きに傾斜し、本実施形態では外側ラグ溝40に沿って延びている。傾斜サイプ部43は、例えば、ジグザグ状に延びているのが望ましい。傾斜サイプ部43は、タイヤ走行時、サイプ壁同士が噛み合ってショルダーブロック37の見かけの剛性を維持できる。
横サイプ部44は、傾斜サイプ部43のタイヤ軸方向外側に連なり、タイヤ軸方向に沿って第1トレッド端Te1まで延びている。横サイプ部44は、例えば、直線状に延びている。第2ショルダーサイプ41Bは、横サイプ部44はサイプ壁同士が接触しても、ショルダーブロック37のタイヤ軸方向のせん断変形を許容する。このため、氷雪路走行時、傾斜溝10から雪が排出され易くなる。
本実施形態では、第2ショルダーサイプ41Bの横サイプ部44を除き、各ブロックに設けられたサイプは、ジグザグ状に形成されているのが望ましい。このようなサイプは、各ブロックの見かけの剛性を維持し、ひいてはドライ路面での操縦安定性を高めることができる。
図1に示されるように、本実施形態のトレッド部2のランド比Lrは、好ましくは60%以上、より好ましくは65%以上であり、好ましくは80%以下、より好ましくは75%以下である。これにより、ドライ路面での操縦安定性と氷雪路性能とがバランス良く高められる。本明細書において、「ランド比」とは、各溝及びサイプを全て埋めた仮想接地面の全面積Saに対する、実際の合計接地面積Sbの比Sb/Saである。
同様の観点から、トレッド部2を形成するトレッドゴムのゴム硬度Htは、好ましくは45°以上、より好ましくは55°以上であり、好ましくは70°以下、より好ましくは65°以下である。本明細書において、前記「ゴム硬度」は、JIS-K6253に準拠し、23℃の環境下におけるデュロメータータイプAによる硬さである。
図8及び図9には、本発明の他の実施形態のタイヤ1のトレッド部2の展開図が示されている。図8及び図9において、上述の実施形態と共通する要素には、同一の符号が付されており、ここでの説明は省略される。
図8に示される実施態様では、各継ぎ溝15が直線状に延びている。このような実施形態は、各継ぎ溝15が優れた排水性を発揮するため、例えば、雪と水とが混ざった路面で優れた性能を発揮することができる。
図9に示される実施形態では、中間継ぎ溝17のみならず、内側継ぎ溝16及び外側継ぎ溝18も、互いに逆向きに凸となる2つの折れ曲がり部を有している。このような内側継ぎ溝16及び外側継ぎ溝18は、固い雪柱を形成するのに役立ち、ひいては氷雪路性能が高められる。
以上、本発明の一実施形態のタイヤが詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変更して実施され得る。
図1の基本トレッドパターンを有するサイズ205/55R16の空気入りタイヤが、表1の仕様に基づき試作された。比較例として、図10に示されるように、中央横溝aと内側継ぎ溝bとが連続していないタイヤが試作された。各テストタイヤの雪上トラクション性能及びドライ路面での操縦安定性がテストされた。各テストタイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
トレッド接地幅:160mm
傾斜溝の溝深さ:8.5mm
ランド比:70%
トレッドゴムのゴム硬度Ht:66
ランド比:70%
リム:16×6.5
タイヤ内圧:200kPa
テスト車両:排気量2000cc、前輪駆動車
テストタイヤ装着位置:全輪
<雪上トラクション性能>
上記テスト車両で雪路を走行したときのトラクション性能が、運転者の官能により評価された。結果は、比較例を100とする評点であり、数値が大きい程、雪上トラクション性能が優れていることを示す。
<ドライ路面での操縦安定性>
上記テスト車両でドライ路面の周回コースを走行したときの操縦安定性が、運転者の官能により評価された。結果は、比較例を100とする評点であり、数値が大きい程、ドライ路面での操縦安定性が優れていることを示す。
テストの結果が表1に示される。
Figure 0007119436000001
テストの結果、実施例のタイヤは、優れた雪上トラクション性能を発揮していることが確認できた。また、実施例のタイヤは、ドライ路面での操縦安定性も維持されていることが確認できた。
2 トレッド部
10A 第1傾斜溝
12 中央横溝
13 傾斜陸部
15 継ぎ溝
C タイヤ赤道
Te1 第1トレッド端

Claims (3)

  1. トレッド部を有するタイヤであって、
    前記トレッド部には、タイヤ軸方向の一方側の第1トレッド端からタイヤ赤道側に向かって斜めに延び、タイヤ赤道と前記第1トレッド端との間で途切れる複数の第1傾斜溝と、タイヤ赤道を横切りかつ第1端が前記複数の第1傾斜溝にそれぞれ連通する複数の中央横溝と、タイヤ周方向で隣り合う前記第1傾斜溝の間に区分された複数の傾斜陸部とが設けられ、
    前記傾斜陸部には、前記第1傾斜溝の間を連通する継ぎ溝が設けられ、
    前記継ぎ溝は、前記第1傾斜溝を介して前記中央横溝と連続する内側継ぎ溝を含み、
    前記中央横溝のタイヤ軸方向の長さは、前記内側継ぎ溝のタイヤ軸方向の長さの1.20~1.40倍である、
    タイヤ。
  2. 前記トレッド部には、タイヤ軸方向の他方側の第2トレッド端からタイヤ赤道側に向かって斜めに延び、タイヤ赤道と前記第2トレッド端との間で途切れる複数の第2傾斜溝が設けられ、
    前記中央横溝の第2端は、前記第2傾斜溝と連通し、かつ、前記中央横溝は、前記第1端から前記第2端までタイヤ軸方向に対して傾斜して直線状に延びている、請求項1記載のタイヤ。
  3. 前記中央横溝は、前記内側継ぎ溝よりも大きい溝幅を有している、請求項1又は2に記載のタイヤ。
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