JP7118676B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、回転電機に関する。
近年、永久磁石の目覚しい研究開発により、高磁気エネルギ積の永久磁石が開発され、このような永久磁石を用いた永久磁石型の回転電機が電車や自動車の電動機あるいは発電機として適用されつつある。通常、永久磁石型の回転電機は、円筒状の固定子と、この固定子の内側に回転自在に支持された円柱形状の回転子と、を備えている。回転子は、回転子鉄心と、この回転子鉄心内に埋め込まれた複数の永久磁石と、を備えている。
このような中、回転子のアンバランス発生を抑制するために、回転電機の製造コストの低減を図るために、様々な構造の回転電機が検討されている。
特開2003-319624号公報 特開2000-321162号公報 特開2014-33542号公報
本実施形態は、冷却効率を向上することができ、回転子のバランスをとることのできる回転電機を提供する。
一実施形態に係る回転電機は、
固定子鉄心およびコイルを有する固定子と、中心軸を有する回転子鉄心と、前記回転子鉄心に形成され冷却液が流れる冷却孔と、前記回転子鉄心に形成されたバランス孔と、前記バランス孔に設けられたバランスウエイトと、前記回転子鉄心に埋設され前記中心軸を中心とする円周方向に並べられ複数の磁極を形成した複数の永久磁石と、を有し、前記中心軸の回りで前記固定子に対して回転自在に設けられた回転子と、を備え、前記バランス孔は、前記中心軸及び前記冷却孔を通る基準軸上に設けられ、前記冷却孔から離れた状態にて前記冷却孔より前記回転子鉄心の外周側に位置し、前記中心軸に直交し前記バランスウエイトを通る仮想の平面上において、前記バランス孔は、前記バランスウエイトが存在するウエイト領域と、前記ウエイト領域以外の空隙領域と、を有し、前記空隙領域の少なくとも一部は、前記ウエイト領域より前記外周側に位置し、前記バランス孔は、前記中心軸に平行な方向に延在し前記回転子鉄心を貫通し前記平面上にて円形の形状を有する孔部と、前記孔部における前記回転子鉄心の内周面に形成され前記基準軸上に設けられ前記中心軸側に突出した突起部と、を有し、前記バランスウエイトは、前記内周面に反力を作用させるスプリングピンであり、前記平面上において、前記基準軸に直交する方向における前記突起部の幅は、前記スプリングピンの溝幅より小さい。
図1は、一実施形態に係る回転電機を示す断面図である。 図2は、図1に示した固定子及び回転子の線II-IIに沿った断面図である。 図3は、図1に示したエンドプレートを回転子鉄心側からみた平面図であり、図1に示した回転軸の断面図を併せて示す図である。 図4は、上記回転子の一部を示す拡大断面図である。 図5は、図1に示したバランス孔及びバランスウエイトを示す拡大断面図であり、中心軸に直交する断面の形状を示す図である。 図6は、上記回転子鉄心及びバランスウエイトを示す拡大断面図であり、中心軸に平行な断面における複数の電磁鋼板、バランス孔及びバランスウエイトの形状を示す図である。 図7は、上記実施形態の変形例1の回転電機のバランス孔及びバランスウエイトを示す拡大断面図であり、中心軸に直交する断面の形状を示す図である。 図8は、上記実施形態の変形例2の回転電機のバランスウエイトを示す斜視図である。
(一実施の形態)
以下に、本発明の一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
図1は、本実施形態に係る回転電機1を示す断面図である。図2は、図1に示した固定子2及び回転子3の線II-IIに沿った断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の回転電機1は、永久磁石型の回転電機として構成されている。回転電機1は、固定子2と、回転子3と、回転子3の一部及び固定子2を収容するハウジング10と、ハウジング10に固定されるカバー11と、を備えている。回転子3は、固定子2の内側に中心軸Cの回りで回転自在に支持され、かつ固定子2と同軸的に支持されている。
固定子2は、円筒状の固定子鉄心21と、固定子鉄心21に装着されたコイル(電機子巻線)22と、絶縁紙25と、を備えている。固定子鉄心21は、磁性材、例えば、ケイ素鋼などの円環状の電磁鋼板21aを多数枚、同心状に積層した積層体として構成されている。固定子鉄心21の内周部には、複数のスロット24が形成されている。複数のスロット24は、中心軸Cを中心とする周方向に等間隔を置いて並んでいる。各スロット24は、固定子鉄心21の内周面に開口し、この内周面から放射方向に延出している。また、中心軸Cに平行な方向において、各スロット24は、固定子鉄心21の全長に亘って延在している。
コイル22は、絶縁紙25で束ねられ、絶縁紙25とともにスロット24に埋め込まれている。絶縁紙25は、コイル22を外部から電気的に絶縁し、コイル22を物理的に保護している。複数のスロット24を形成することにより、固定子鉄心21の内周部は、回転子3に面する多数のティース23を構成している。なお、各ティース23は、中心軸Cに平行な方向に延在している。コイル22は、コイルエンド22aを有している。コイルエンド22aは、中心軸Cに平行な方向にて固定子鉄心21の両側から突出し、固定子鉄心21の外側に露出している。コイルエンド22aのうち、固定子鉄心21側の端部は、絶縁紙25で覆われている。
ハウジング10は、略円筒状の内周面10aを有している。固定子2は、ハウジング10に固定されている。例えば、ハウジング10を加熱して膨張させ、ハウジング10の内部に固定子2を嵌め込む焼き嵌めを利用し、内周面10aに固定子鉄心21(固定子2)を押し付けている。なお、固定子2をハウジング10に固定するための手段及び手法は、上記の例に限定されるものではない。焼き嵌め以外の締り嵌めなど、一般に知られている手段及び手法を採用することが可能である。
回転子3は、固定子2より中心軸C側に位置している。回転子3は、固定子2との間に僅かな隙間(エアギャップ)をおいて配置され、固定子2の内側に回転自在に且つ固定子2と同軸的に支持されている。回転子3は、回転軸31と、円筒形状の回転子鉄心32と、回転子鉄心32に埋設された複数の永久磁石33と、円筒形状のエンドプレート34と、座金35と、ナット36と、バランスウエイト37と、を備えている。
回転軸31は、中心軸Cに平行な方向に延在し、回転子鉄心32と同軸的に設けられている。回転軸31には、軸受41及び42が取り付けられている。軸受41及び42は、ハウジング10及びカバー11によって固定されている。回転軸31は、軸受41及び42を介して回転自在にハウジング10及びカバー11に支持されている。なお、図示した例は、回転軸31を支持する軸受構造の一例を簡略的に示すものであり、詳細な構造についての説明は省略する。
回転軸31には、回転子鉄心32及びエンドプレート34が固定されている。本実施形態において、回転軸31は、突出部31aと、雄ねじ31bと、を有している。突出部31a及び雄ねじ31bは、回転軸31の外周側に位置し、中心軸Cに平行な方向に間隔を空けて位置している。突出部31aは、鍔部であり、円環状の形状を有している。
回転子鉄心32及びエンドプレート34は、回転軸31に挿入されている。中心軸Cに平行な方向において、回転子鉄心32及びエンドプレート34は、突出部31aと、雄ねじ31bとの間に位置している。回転子鉄心32は、中心軸Cに平行な方向にて一対のエンドプレート34で挟まれている。ナット36は、雄ねじ31bに対応する雌ねじ36aを有している。雌ねじ36aが雄ねじ31bに螺合され、ナット36は座金35を介して回転子鉄心32及びエンドプレート34を突出部31aに押し付けている。ナット36は、止めねじとしての機能を有している。そのため、回転軸31に対する回転子鉄心32及びエンドプレート34の相対的な位置は固定されている。
本実施形態において、回転軸31は、筒状の形状を有し、冷却液5を取り込む導入路31cを有している。導入路31cは、回転軸31の内周面で囲まれた空間と、回転軸31の内周面と外周面とにそれぞれ開口した貫通孔と、を含んでいる。ここで、冷却液5は、回転電機1を構成する各部材に対して悪影響を及ぼすことのない冷却液であれば、どのような冷却液でも使用可能である。例えば、冷却液5は油である。
回転子鉄心32は、磁性材、例えば、多数枚の円環状の電磁鋼板32aを有している。回転子鉄心32は、同心状の複数の電磁鋼板32aを中心軸Cに平行な方向に積層した積層体として構成されている。回転子鉄心32は、複数の磁石孔321と、複数の空隙部322と、複数の冷却孔323と、複数のバランス孔324と、を有している。例えば、磁石孔321、空隙部322、冷却孔323及びバランス孔324は、それぞれプレス加工が施された複数の電磁鋼板32aを積層することにより形成されている。
各々の磁石孔321は、中心軸Cに平行な方向に延在し、回転子鉄心32を貫通している。各々の永久磁石33は、中心軸Cに平行な方向に延在し、対応する磁石孔321に挿入されている。複数の永久磁石33(複数の磁石孔321)は、中心軸Cを中心とする円周方向に並べられている。例えば、図2に示した回転子3は、8磁極を有し、16個の永久磁石33を使用している。これらの16個の永久磁石33は、同一形状及び同一サイズを有している。
回転子鉄心32は、中心軸Cに直交する方向あるいは回転子鉄心32の半径方向に延びるd軸A1と、d軸に対して電気的に直交するq軸A2と、を有している。以下、q軸A2を基準軸と称する場合がある。
複数の空隙部322は、回転子鉄心32の外周部に形成されている。空隙部322は、中心軸Cに平行な方向に延在し、回転子鉄心32を貫通している。空隙部322は、d軸A1の通る位置に設けられている。空隙部322は、回転子鉄心32の軽量化に寄与することができる。なお、バランス孔324も同様に、回転子鉄心32の軽量化に寄与することができる。
複数の冷却孔323は、回転子鉄心32の内周部に形成されている。上記冷却液5は、冷却孔323を流れる。複数のバランス孔324は、回転子鉄心32に形成されている。冷却孔323及びバランス孔324は、それぞれ、中心軸Cに平行な方向に延在し回転子鉄心32を貫通している。各々のバランス孔324は、中心軸C及び対応する冷却孔323を通るq軸(基準軸)A2上に設けられている。各々のバランス孔324は、対応する冷却孔323から離れた状態にて冷却孔323より回転子鉄心32の外周側に位置している。
バランスウエイト37は、バランス孔324に設けられている。図1に示す例では、バランスウエイト37は、各々のバランス孔324の両側に設けられている。バランスウエイト37は、回転子3のバランスを調整するために使用される。そのため、回転子鉄心32には、バランスウエイト37が設けられていないバランス孔324、片側のみにバランスウエイト37が設けられているバランス孔324、及び両側にバランスウエイト37が設けられているバランス孔324が存在し得る。
上記のように、バランス孔324は、冷却孔323より回転子鉄心32の外周側に位置している。そのため、図2に示した例よりバランス孔324を回転子鉄心32の内周部に形成した場合と比較して、質量の小さいバランスウエイト37を使用して回転子3のバランスを調整することができる。そして、回転子3の製造コストの高騰を抑制することができ、回転子3の質量を大きくなり難くすることができる。
バランス孔324は、磁路に位置していないため、バランスウエイト37を磁性の材料で形成してもよく、非磁性の材料で形成してもよい。バランスウエイト37は、弾性体としてスプリングピンを使用することができる。例えば、スプリングピンは、鋼材、ばね鋼などで形成されている。
また、バランスウエイト37として質量の異なる複数種類のバランスウエイトを使用してもよい。バランスウエイト37にスプリングピンを使用する場合、厚み、中心軸Cに平行な方向の長さなどの異なる複数種類のスプリングピンを使用してもよい。これにより、回転子3のバランスを微調整することができる。
バランス孔324が磁路に位置する事態を回避する観点から、回転子鉄心32において、冷却孔323とバランス孔324とを隔てる壁は薄くなり易い。上記壁が薄くなると、冷却孔323を流れる冷却液5は、遠心力の作用によりバランス孔324に漏れ易くなる。なぜなら、回転子鉄心32は、複数の電磁鋼板32aを積層した積層体であり、隣合う電磁鋼板32aの間に数μmオーダーの隙間が形成され得るためである。バランス孔324に漏洩した冷却液5は、バランス孔324の内部に滞留することなく、バランス孔324の開口から回転子鉄心32の外部に排出される。例えば、バランス孔324は、冷却孔323と異なりエンドプレート34で覆われていないためである。バランス孔324及びバランスウエイト37の詳細については後述する。
図3は、図1に示したエンドプレート34を回転子鉄心32側からみた平面図であり、図1に示した回転軸31の断面図を併せて示す図である。ここでは、一方のエンドプレート34と、回転子鉄心32の冷却孔323と、回転軸31の導入路31cと、コイルエンド22aと、について説明する。
図3及び図1に示すように、エンドプレート34は、中心軸Cに平行な方向に回転子鉄心32に当接する当接面341を有している。当接面341は、エンドプレート34の内周側の4個の扇状の面341aと、エンドプレート34の外周側の円環状の面341bと、を含んでいる。図3において、当接面341にはドットパターンを付している。また、エンドプレート34は、当接面341の円環状の面341bと扇状の面341aとの間に位置する円環状の溝部342と、当接面341の扇状の面の間をエンドプレート34の半径方向に延びる複数の溝部343と、を有している。溝部342,343は、エンドプレート34のうち回転子鉄心32と対向する側の面に設けられている。
冷却孔323は、開口323aを有している。開口323aは、回転子鉄心32のうちエンドプレート34と対向する側の面に位置し、エンドプレート34によって覆われている。エンドプレート34は、複数の排出孔344を有している。各々の排出孔344は、開口323aと対向する側とは反対側に前記冷却液を排出する排出口344aを含み、溝部342を経由して冷却孔323につながっている。
ここで、排出孔344におけるエンドプレート34の内周面のうちエンドプレート34の外周に最も近い位置を第1位置P1とする。一方、冷却孔323における回転子鉄心32の内周面のうち回転子鉄心32の外周に最も近い位置を第2位置P2とする。すると、第1位置P1は、第2位置P2より中心軸C側に位置している。中心軸Cに直交し排出口344aを通る仮想の平面B1上において、コイルエンド22aは、露出して位置している。例えば、中心軸Cに平行な方向におけるエンドプレート34の厚みを調整することにより、コイルエンド22aに対する排出口344aの位置決めを行うことができる。平面B1上において、エンドプレート34とコイルエンド22aとの間に第3の部材は介在していない。
回転子鉄心32及びエンドプレート34は、冷却液5のための輸送路7を構成している。詳しくは、輸送路7は、回転子鉄心32のうちエンドプレート34と対向する側の面と、エンドプレート34の溝部342,343とで構成されている。輸送路7は、回転軸31の導入路31c(上記貫通孔)と冷却孔323とにそれぞれつなげられ、導入路31cから冷却孔323に冷却液5を送るために使用される。
図示しない供給手段により、導入路31cに冷却液5が供給される。冷却液5は、輸送路7を経由して冷却孔323に送られる。これにより、回転子鉄心32など、回転子3が冷却される。冷却孔323に送られた冷却液5は、排出口344aから回転子3の外部に排出され、遠心力の作用により、コイルエンド22aに衝突する。これにより、コイルエンド22aも冷却される。コイルエンド22aに衝突した冷却液5など、排出口344aから回転子3の外部に排出された冷却液5は、図示しない回収手段によって回収され、上記供給手段により導入路31cに繰り返し供給される。
本実施形態の回転子3は、複数の溝部343及び導入路31cの複数の貫通孔を有しているが、互いにつながった単個の溝部343及び単個の上記貫通孔を有していてもよい。但し、回転子3が、複数の溝部343及び上複数の記貫通孔を有している方が、冷却液5の詰りによる悪影響を受け難いため望ましい。
また、回転子3が複数の溝部343を有する場合、複数の溝部343は、エンドプレート34の周方向に等間隔に配置されていた方が望ましい。上複数の貫通孔、及び複数の排出孔344に関しても同様である。これにより、回転子3の回転バランスを崩れ難くすることができる。
図4は、本実施形態の回転子3の一部を示す拡大断面図である。
図4及び図2に示すように、中心軸Cに直交し冷却孔323及びバランス孔324を通る仮想の平面B2上において、バランス孔324の面積は、冷却孔323の面積より小さい。バランス孔324の面積が冷却孔323の面積と同等以上である場合と比較して、回転子鉄心32の強度の低下を抑制することができる。
各永久磁石33は回転子鉄心32のほぼ全長に亘って埋め込まれている。永久磁石33の磁化方向は、永久磁石33の表面および裏面と直交する方向としている。永久磁石33は、接着剤等により回転子鉄心32に固定され、回転子鉄心32に対して位置決めされている。
各々のd軸A1の両側に位置する2つの永久磁石33は、ほぼV字状に並んで配置されている。各々のd軸A1の両側に位置する2つの永久磁石33において、同一の磁極が空隙部322を向いている。各々のd軸A1の両側に位置する2つの永久磁石33は、1つの磁極40を形成している。永久磁石33のN極が空隙部322を向く磁極40と、永久磁石33のS極が空隙部322を向く磁極40とは、回転子鉄心32の円周方向に交互に配置されている。d軸A1は、複数の永久磁石33の磁極40の中心を通る磁極中心軸である。d軸A1およびq軸A2は、回転子鉄心32の円周方向に交互に、かつ、所定の位相で設けられている。
複数の永久磁石33を上記のように配置することにより、回転子鉄心32の外周部において各々のd軸A1上の領域は1つの磁極40を中心に形成し、各々のq軸A2上の領域は磁極間部45を中心に形成している。本実施形態では、回転電機1は、隣合う1磁極40毎に永久磁石33のN極とS極の表裏を交互に配置した、8極(4極対)、48スロットで、単層分布巻で巻線した永久磁石埋め込み型の回転電機を構成している。
図5は、図1に示したバランス孔324及びバランスウエイト37を示す拡大断面図であり、中心軸Cに直交する断面の形状を示す図である。
図5に示すように、中心軸Cに直交しバランスウエイト37を通る仮想の平面B3上において、バランス孔324は、バランスウエイト37が存在するウエイト領域Dと、ウエイト領域D以外の空隙領域Eと、を有している。空隙領域Eの少なくとも一部は、ウエイト領域Dより回転子鉄心32の外周側に位置している。
本実施形態において、バランス孔324は、孔部324aと、溝部324bと、を有している。孔部324aは、中心軸Cに平行な方向に延在し、回転子鉄心32を貫通し、平面B3上にて円形の形状を有している。孔部324aは、ウエイト領域Dを有している。溝部324bは、孔部324aにおける回転子鉄心32の内周面32bに形成され、中心軸Cに平行な方向に延在し、q軸A2上に設けられ、孔部324aより回転子鉄心32の外周側に位置している。バランスウエイト37は、内周面32bに反力を作用させ、内周面32bに当接するスプリングピンである。そのため、バランスウエイト37のスプリングバック力により、バランスウエイト37の位置は保持されている。バランス孔324の少なくとも溝部324bは、ウエイト領域Dより回転子鉄心32の外周側に位置している。
上述したことから、バランス孔324にバランスウエイト37を設けても、バランス孔324漏れる冷却液5は、少なくとも溝部324bを通って回転子鉄心32の外部に排出することができる。そのため、バランス孔324の内部に冷却液5が滞留する事態を回避することができる。なお、図5に示す形状のバランス孔324は、電磁鋼板32aへのプレス加工により容易に形成可能である。
図6は、回転子鉄心32及びバランスウエイト37を示す拡大断面図であり、中心軸Cに平行な断面B4における複数の電磁鋼板32a、バランス孔324及びバランスウエイト37の形状を示す図である。
図6に示すように、バランス孔324における回転子鉄心32の内周面32bは、中心軸Cに平行な方向に凹凸を有する凹凸面である。なぜなら、バランス孔324において、隣合う電磁鋼板32aの間に凹部が形成されるためである。内周面32bは、凹凸面であり、荒れている。そのため、内周面32bが平坦である場合と比較して、一層、バランスウエイト37の位置を保持することができ、バランスウエイト37をバランス孔324から抜け難くすることができる。
上記のように構成された一実施形態に係る回転電機1によれば、回転子3及び固定子2は、冷却液5により冷却される。そのため、回転子3及び固定子2の温度上昇による回転電機1の性能低下、故障の発生などを抑制することができる。バランス孔324にバランスウエイト37を取り付けることにより、回転子3の回転バランスを調整することができる。そのため、回転子3の回転時における振動の発生を抑制することができ、軸受41及び42の製品寿命の低下を抑制することができる。
また、バランス孔324にバランスウエイト37を取り付けても、溝部324bにより、バランス孔324に存在し得る冷却液5を回転子鉄心32の外部に排出することができる。バランス孔324の内部に冷却液5が滞留する事態を回避することができるため、回転子3がアンバランスになる事態を、一層、回避することができる。
上記のことから、冷却効率を向上することができ、回転子3のバランスをとることのできる回転電機1を得ることができる。
次に、上記実施形態に係る回転電機1の変形例について説明する。
(変形例1)
まず、変形例1に係る回転電機1について説明する。図7は、上記実施形態の変形例1の回転電機1のバランス孔324及びバランスウエイト37を示す拡大断面図であり、中心軸Cに直交する断面の形状を示す図である。
図7に示すように、バランス孔324は、溝部324bの替わりに突起部324cを有していてもよい。突起部324cは、内周面32bに形成され、q軸A2上に設けられ、中心軸C側に突出している。
平面B3上において、突起部324cはq軸A2に直交する方向に幅W1を有している。バランスウエイト37であるスプリングピンは溝幅W2を有している。幅W1は、溝幅W2より小さい。また、突起部324cは、バランス孔324の内部におけるバランスウエイト37の回動を抑制することができる。これにより、空隙領域Eのうち、少なくとも、突起部324cの近傍の領域にて、バランス孔324に存在し得る冷却液5を回転子鉄心32の外部に排出することができる。
(変形例2)
次に、変形例2に係る回転電機1について説明する。図8は、上記実施形態の変形例2の回転電機1のバランスウエイト37を示す斜視図である。
図8及び図6に示すように、バランスウエイト37であるスプリングピンは、内周面32bに当接する外面37aに溝37bを有している。図8に示す例では、複数の電磁鋼板32aが積層される方向に、複数の溝37bが間隔を空けて設けられている。そのため、外面37aが平坦である場合と比較して、バランスウエイト37をバランス孔324から、一層、抜け難くすることができる。
本発明の一実施形態及びいくつかの変形例を説明したが、上記の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記の新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記の実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…回転電機、2…固定子、3…回転子、5…冷却液、7…輸送路、
21…固定子鉄心、21a…電磁鋼板、22…コイル、22a…コイルエンド、
25…絶縁紙、31…回転軸、31c…導入路、32…回転子鉄心、32a…電磁鋼板、
32b…内周面、33…永久磁石、34…エンドプレート、37…バランスウエイト、
40…磁極、45…磁極間部、41,42…軸受、321…磁石孔、322…空隙部、
323…冷却孔、323a…開口、324…バランス孔、324a…孔部、
324b…溝部、324c…突起部、344…排出孔、344a…排出口、
A1…d軸、A2…q軸(基準軸)、B1,B2,B3…平面、B4…断面、
C…中心軸、D…ウエイト領域、E…空隙領域、P1…第1位置、P2…第2位置、
W1…幅、W2…溝幅。

Claims (1)

  1. 固定子鉄心およびコイルを有する固定子と、
    中心軸を有する回転子鉄心と、前記回転子鉄心に形成され冷却液が流れる冷却孔と、前
    記回転子鉄心に形成されたバランス孔と、前記バランス孔に設けられたバランスウエイト
    と、前記回転子鉄心に埋設され前記中心軸を中心とする円周方向に並べられ複数の磁極を
    形成した複数の永久磁石と、を有し、前記中心軸の回りで前記固定子に対して回転自在に
    設けられた回転子と、を備え、
    前記バランス孔は、前記中心軸及び前記冷却孔を通る基準軸上に設けられ、前記冷却孔
    から離れた状態にて前記冷却孔より前記回転子鉄心の外周側に位置し、
    前記中心軸に直交し前記バランスウエイトを通る仮想の平面上において、前記バランス
    孔は、前記バランスウエイトが存在するウエイト領域と、前記ウエイト領域以外の空隙領
    域と、を有し、
    前記空隙領域の少なくとも一部は、前記ウエイト領域より前記外周側に位置し、
    前記バランス孔は、前記中心軸に平行な方向に延在し前記回転子鉄心を貫通し前記平面
    上にて円形の形状を有する孔部と、前記孔部における前記回転子鉄心の内周面に形成され
    前記基準軸上に設けられ前記中心軸側に突出した突起部と、を有し、
    前記バランスウエイトは、前記内周面に反力を作用させるスプリングピンであり、
    前記平面上において、前記基準軸に直交する方向における前記突起部の幅は、前記スプ
    リングピンの溝幅より小さい
    転電機。
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