JP7116663B2 - ポリウレタンフォーム及びその製造方法 - Google Patents
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Description
具体的には、ポリオール成分とポリイソシアネート成分をチャンバー内に供給すると共に、不活性ガスもチャンバー内に供給し、オークスミキサ、ホバートミキサ等の攪拌器により攪拌して、気液混合させる。このとき、気液混合物には、気泡が形成される。そして、この気液混合物を、成形型内又はキャリアフィルム上に吐出させる。その後、気液混合物を所要温度に加熱し、ポリオール成分とポリイソシアネート成分を反応させて硬化させることにより、ポリウレタンフォームが完成する。気液混合物を成形型内に吐出した場合には、冷却後、成形型から外すことで、所定形状のポリウレタンフォームが得られる。気液混合物をキャリアフィルム上に吐出した場合には、冷却後、キャリアフィルムを取り除き、得られたフォームシートを打ち抜くことで、所定形状のポリウレタンフォームが得られる。
・EO100%ポリオール:Perstorp社製 商品名「Polyol 3165」(エチレンオキサイド付加率100%のポリエーテルポリオール、数平均分子量:1000、官能基数:3、粘度:350mPa・s/25℃)
・EO-POブロックポリオール(EO含有率40%):株式会社ADEKA社製 商品名「L-64」(エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのブロック共重合体で構成されたポリエーテルポリオール(エチレンオキサイド含有率40重量%)、数平均分子量:2900、官能基数:2、粘度:600mPa・s/25℃)
・EO-POランダムポリオール(EO含有率10%):三井化学SKCポリウレタン株式会社製 商品名「アクトコール ED-37B」(エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのランダム共重合体で構成されたポリエーテルポリオール(エチレンオキサイド含有率:10重量%)、数平均分子量:3000、官能基数:2、粘度:500mPa・s/25℃)
・EO-POランダムポリオール(EO含有率70%):株式会社ADEKA社製 商品名「PR-5007」(エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのランダム共重合体で構成されたポリエーテルポリオール(エチレンオキサイド含有率:70重量%)、数平均分子量:5000、官能基数:2、粘度:2000mPa・s/25℃)
・PO100%ポリオール:三洋化成工業株式会社製 商品名「サンニックス PP―1000」(プロピレンオキサイド付加率100%のポリエーテルポリオール、数平均分子量:1000、官能基数:2、粘度:150mPa・s/25℃)
<ポリイソシアネート>
トルエンジイソシアネート(TDI):東ソー株式会社製 商品名「コロネート T-80」
<シリコーン系整泡剤>
ジメチルポリシロキサンとポリエーテルのブロック共重合体:東レ・ダウコーニング株式会社製 商品名「SZ-1952」
<鎖延長剤>
ジプロピレングリコ-ル:AGC株式会社製 商品名「ジプロピレングリコ-ル」
<触媒>
スズ触媒:城北化学工業株式会社製 商品名「MRH-110」
<充填剤>
水酸化アルミニウム:住友化学株式会社製 商品名「CW-325LV」
各実施例及び比較例により得られたシート状のポリウレタンフォーム(厚さ5mm)について、JIS L 1907:2010に規定される滴下法に準拠した吸水速度を測定した。具体的には、ポリウレタンフォームの表面に2mlのスポイトで高さ10mmから水滴を滴下し、水滴がポリウレタンフォームに完全に浸透するまでの時間(吸水速度)を測定した。水滴の浸透は水滴の鏡面反射が消えたか否かで判断した。
各実施例及び比較例のポリオール成分とイソシアネート成分を混合し、室温、大気圧条件下でハンドミキサーを用いて2分間撹拌した後、フォーム原料を220mlのポリ容器に充填し、重量を測定した。この測定では、重量が軽いものほど、フォーム原料の起泡性(泡立ち)が良好であることを示す。起泡性の評価は、重量が90g未満のものを優良(「◎」)、重量が90g以上100g未満のものを良(「○」)、重量が100g以上のものを不良(「×」)とした。
各実施例及び比較例のポリオール成分とイソシアネート成分を混合し、室温、大気圧条件下でハンドミキサーを用いて2分間撹拌した後、フォーム原料を2m/minの速度で動く離型紙の上に、公知のコーターを用いて5mm厚に塗布し、加熱硬化させてシート状のポリウレタンフォームを作製した。
Claims (4)
- ポリオール成分と、イソシアネート成分と、発泡剤としての不活性ガスと、を含む原料から製造されるポリウレタンフォームであって、
前記ポリオール成分は、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのブロック共重合体からなるポリオールAと、エチレンオキサイド付加率100%のポリオールBと、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのランダム共重合体からなるポリオールとプロピレンオキサイド付加率100%のポリオールの何れかのポリオールからなるポリオールCと、を含み、
前記ポリオール成分において、エチレンオキサイドに由来する構造単位のプロピレンオキサイドに由来する構造単位に対する重量比が0.5以上6.0以下であり、
前記ポリオールAにおいて、エチレンオキサイドに由来する構造単位の含有率が45重量%以下であり、
JIS L 1907:2010の滴下法に準拠した吸水速度が600秒以下であるポリウレタンフォーム。 - シート状に形成されている、請求項1に記載のポリウレタンフォーム。
- 請求項1又は2に記載のポリウレタンフォームの製造方法であって、
メカニカルフロス法により前記ポリウレタンフォームを得る、ポリウレタンフォームの製造方法。 - ポリオール成分と、イソシアネート成分と、発泡剤としての不活性ガスと、を含む原料から製造されるポリウレタンフォームであって、
前記ポリオール成分は、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのブロック共重合体からなるポリオールAと、エチレンオキサイド付加率100%のポリオールBと、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのランダム共重合体からなるポリオールとプロピレンオキサイド付加率100%のポリオールの何れかのポリオールからなるポリオールCと、を含み、
前記ポリオール成分において、エチレンオキサイドに由来する構造単位のプロピレンオキサイドに由来する構造単位に対する重量比が0.5以上6.0以下であり、密度が260kg/m 3 以上である、ポリウレタンフォーム(ただし、平均官能基数が2~3である水酸基価が20~200mgKOH/gのポリオールと芳香族ポリイソシアネートとを反応させてなるイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー、平均官能基数が2~3である水酸基価が20~30mgKOH/gのポリオール、塩素原子を含まない樹脂マイクロバルーンおよび触媒を含有してなる低反発性ポリウレタン樹脂形成性組成物を反応させてなるポリウレタンフォームを除く)。
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---|---|---|---|---|
JP2003514041A (ja) | 1999-11-02 | 2003-04-15 | ハンツマン・インターナショナル・エルエルシー | 粘弾性フォームの製造法、及び粘弾性フォームのための有用なポリオールブレンドと反応系 |
WO2011136230A1 (ja) | 2010-04-28 | 2011-11-03 | 旭硝子株式会社 | 硬質発泡合成樹脂の製造方法 |
JP2015078349A (ja) | 2013-09-13 | 2015-04-23 | 三洋化成工業株式会社 | 低反発性ポリウレタン樹脂 |
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