JP7116544B2 - 遮断装置およびパワーコンディショニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽光発電システムに関し、例えば太陽光発電パネルとパワーコンディショニング装置との間に設けられる遮断装置に関する。
特許文献1には、太陽光発電システムのパワーコンディショナ(パワーコンディショニング装置に相当)において、放電抵抗及び放電回路用スイッチを直列接続し、これを太陽電池とインバータとの間に設けられた平滑用コンデンサと並列に設ける技術が開示されている。このものでは、パワーコンディショナの運転時には、放電回路用のスイッチをオフして平滑用コンデンサが放電されない状態とし、パワーコンディショナの停止時には、放電回路用スイッチをオンし、放電抵抗を介して平滑用コンデンサの電荷を放電するようにしている。
特開2011-199927号公報
特許文献1のような放電抵抗を介した放電(以下、抵抗放電方式という)では、平滑用コンデンサと放電抵抗のRC時定数に基づいて指数関数的に放電される。したがって、所望の電圧まで低下するのに時間がかかるという問題がある。放電時間を短縮するために、放電抵抗を小さくする方法があるが、放電抵抗に流れる放電電流が非常に大きくなるので、それに応じたサイズの抵抗を用意する必要がある。そのため、実装スペースやコスト等が著しく増大するという問題がある。また、放電電流の最大値に基づく耐電力能力が必要でありかつ耐電蝕を考慮した抵抗器を用いる必要があり、この点においても実装スペースやコスト等が増大する要因となる。
前記の問題に鑑み、本発明は、パワーコンディショニング装置に設けられた平滑用コンデンサの放電を短時間で行うことができるようにすることを目的とする。
本発明に係る一態様において、太陽光発電パネルとパワーコンディショニング装置との間に設けられる遮断装置は、前記太陽光発電パネルの正極出力とパワーコンディショニング装置の正極入力とを接続する第1電力線と、前記太陽光発電パネルの負極出力とパワーコンディショニング装置の負極出力とを接続する第2電力線と、前記第1電力線及び前記第2電力線の少なくとも一方に設けられたリレーと、前記リレーより前記パワーコンディショニング装置側における前記第1電力線と前記第2電力線との間に設けられた定電流放電回路と、前記パワーコンディショニング装置の出力の有無を検出する検出手段と、前記パワーコンディショニング装置の出力がある場合に前記リレーを導通させかつ前記定電流放電回路をオフさせる一方で、前記パワーコンディショニング装置の出力がない場合に前記リレーを開放させかつ前記定電流放電回路をオンさせる制御回路を備えている。
また、本発明に係る別の態様において、太陽光発電パネルの出力を受けるパワーコンディショニング装置は、インバータ部と、前記インバータ部の正極側入力と負極側入力との間に接続された平滑コンデンサと、太陽光発電パネルの出力と前記インバータの入力との間に設けられた遮断装置とを備える。そして、前記遮断装置は、前記太陽光発電パネルの正極出力とパワーコンディショニング装置の正極入力とを接続する第1電力線と、前記太陽光発電パネルの負極出力とパワーコンディショニング装置の負極入力とを接続する第2電力線と、前記第1電力線及び前記第2電力線の少なくとも一方に設けられたリレーと、前記リレーより前記パワーコンディショニング装置側における前記第1電力線と前記第2電力線との間に設けられた定電流放電回路と、前記パワーコンディショニング装置の出力の有無を検出する検出手段と、前記パワーコンディショニング装置の出力がある場合に前記リレーを導通させかつ前記定電流放電回路をオフさせる一方で、前記パワーコンディショニング装置の出力がない場合に前記リレーを開放させかつ前記定電流放電回路をオンさせる制御回路を備えている。
これらの態様によると、遮断装置は、パワーコンディショニング装置の出力がない場合にリレーを開放させかつ定電流放電回路をオンさせるようにしている。これにより、リレーを開放させたときに、パワーコンディショニング装置に蓄積された電荷を、定電流放電回路を用いて線形的に放電させることができる。これにより、抵抗放電方式よりも短時間で必要な放電を完了させることができる。
前記態様において、前記定電流放電回路に流れる電流を前記遮断装置の駆動用電源に回生させる回生回路をさらに備える、としてもよい。
ここで、「回生」とは、回路を動作させるために必要のない余剰エネルギーを回収し、電力に変換して利用することを含む概念であるものとする。
この態様によると、パワーコンディショニング装置に溜まった電荷を遮断装置の駆動用電源に利用するので、効率がよくなる。
さらに、前記パワーコンディショニング装置の交流出力を受ける電源入力端子と、前記電源入力端子への交流入力を直流変換し、前記定電流放電回路の電源及び前記リレーの駆動用電源の少なくとも一方として供給するACDCコンバータと、前記ACDCコンバータの出力を降圧し、前記制御回路の電源として供給するDCDCコンバータとを備え、前記回生回路は、前記定電流放電回路に流れる電流を前記ACDCコンバータの出力に重畳してDCDCコンバータに供給する、としてもよい。
この態様によると、パワーコンディショニング装置に溜まった電荷を制御回路の電源として利用するので、効率がよくなる。さらに、パワーコンディショニング装置の交流出力が停止した場合においても、制御回路に継続して電源を供給することができる。
また、前記態様において、遮断装置の出力電圧を検出する検出手段と、前記検出手段による検出結果を報知する報知手段とを備えている、としてもよい。
この態様によると、遮断装置の出力電圧の状態を確認することができるので、安全を確認した上で作業を行うことができる。
本発明によると、太陽光発電パネルとパワーコンディショニング装置との間のリレーを開放させた場合における、パワーコンディショニング装置の放電に必要な時間を短くすることができる。
第1実施形態に係る遮断装置を含む太陽光発電システムの構成を示す図 図1の太陽光発電システム及び急速遮断装置の動作を示すタイミングチャート 第2実施形態に係る遮断装置を含む太陽光発電システムの構成を示す図 比較例としての従来の遮断装置の構成の一例を示す図
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態に係る遮断装置を含む太陽光発電システムの構成を示す図である。図1の太陽光発電システムは、太陽光エネルギーを利用して発電する太陽光発電パネル1と、太陽光発電パネル1から出力される直流電力を受けるパワーコンディショニング装置2とを備えている。太陽光発電パネル1の出力電圧は、任意に設定可能であり、特に限定されるものではないが、例えば600Vである。太陽光発電パネル1とパワーコンディショニング装置2とは、第1電力線611及び第2電力線612からなる電力線対61で接続されている。
パワーコンディショニング装置2は、太陽光発電パネル1で発電された直流電圧を交流電圧に変換する装置である。パワーコンディショニング装置2で変換された電圧は、需要家(例えば、家庭用や工場用の負荷4)に供給されるとともに、配線用遮断器3(MCCB(Molded Case Circuit Breaker))を介して商用電力系統5に連系される。パワーコンディショニング装置2は、第1電力線611と第2電力線612との間に接続された平滑コンデンサC21と、平滑コンデンサC21の後段に接続され直流を交流に変換するインバータ部22とを備えている。なお、配線用遮断器3及びパワーコンディショニング装置2のインバータ部22は、一般的に知られている回路を適用することができるので、ここではその詳細説明を省略する。
-急速遮断装置の構成-
太陽光発電パネル1とパワーコンディショニング装置2との間には、遮断装置としての急速遮断装置6が設けられている。急速遮断装置6は、例えば、火災等の問題が発生した場合に、太陽光発電パネル1をパワーコンディショニング装置2から切り離すと共に、パワーコンディショニング装置2の平滑コンデンサC21に残留する電圧を放電するものである。すなわち、火災等の問題が発生した場合、パワーコンディショニング装置2の単独運転防止機能によって商用電力の停止を検知し、パワーコンディショニング装置2の出力を強制的に停止させるが、パワーコンディショニング装置2の平滑コンデンサC21には電圧が残留しており、太陽光発電システム付近における作業者の安全を確保するために、急速遮断装置6は、パワーコンディショニング装置2を太陽光発電パネル1から切り離すと共に、パワーコンディショニング装置2の平滑コンデンサC21に残留している電圧を放電する。
具体的に、急速遮断装置6は、第1電力線及び第2電力線のそれぞれに設けられたリレーRLと、定電流放電回路62と、検出手段としてのACモニタ回路68と、制御回路63とを備えている。ACモニタ回路68は、電源入力端子PIから入力されたパワーコンディショニング装置2の出力電圧Vo2に基づいて、パワーコンディショニング装置2の出力の有無を検出する。リレーRLは、制御回路63の制御を受けて動作するリレー駆動回路64により第1電力線611及び第2電力線612の導通/開放(遮断)を切り替えるように構成されている。なお、リレーRLは、第1電力線611及び第2電力線612の少なくとも一方に設けられていれば、その機能を果たすことができる。
定電流放電回路62は、リレーRLのパワーコンディショニング装置2側に、すなわち、リレーRLとパワーコンディショニング装置2との間に設けられている。そして、定電流放電回路62は、電力線対61間(第1電力線611と第2電力線612との間)にあらかじめ定められた一定の放電電流Is(以下、定放電電流Isという)を流すことで、パワーコンディショニング装置2の平滑コンデンサC21に蓄積されている電荷を、線形的かつ急速に放電させることができる。なお、定放電電流Isの電流値は、放電を終了させたい時間から逆算して定めることができ、任意に設定することができる。例えば、パワーコンディショニング装置2の出力がなくなってから10秒以内に30V以下にするという基準を設けた場合には、その基準に基づいて定放電電流Isの電流値を決定するとよい。なお、平滑コンデンサC21の詳細な放電動作は後ほど説明する。
具体的に、図1に示す定電流放電回路62は、第1電力線611と第2電力線612との間に、出力トランジスタTR1と出力抵抗R1とを直列に接続し、出力トランジスタTR1のゲートに定電圧を与えることで定電流回路を実現している。この定電圧を与える回路は、電源とグランドとの間に、抵抗R5と、定電流放電回路62をオンオフ制御するための制御用トランジスタTR4とを直列に接続し、その後段に直列接続されたトランジスタTR2,TR3で構成されたトーテムポール回路を接続している。トランジスタTR2,TR3のベースは、ともに、抵抗R5と制御用トランジスタTR4との間のノードに接続されている。そして、トーテムポール回路の出力電圧を、抵抗R3,R4で分圧し、出力トランジスタTR1のゲートに与えることで実現している。ここで、出力抵抗R1は、例えば、0.5W程度である。また、出力トランジスタTR1は、比較的に耐圧が高いIGBTやFETで構成されている。なお、定電流放電回路62は、電力線対61間に所定の定電流が流せる構成であればよく、図1の構成に限定されるものではない。
定電流放電回路62及びリレーRLを駆動するための電源は、パワーコンディショニング装置2の交流出力を受けて直流に変換する電源供給用ACDCコンバータ65(以下、単に電源用コンバータ65という。)によって供給される。電源用コンバータ65(図1ではAC/DCと記載)の供給電圧は、例えば、24Vである。さらに、電源用コンバータ65は、DCDCコンバータ67を介して制御回路63に電源を供給している。DCDCコンバータ67から制御回路63に供給される電源電圧は、例えば、5Vである。
制御回路63は、急速遮断装置6の全体動作を制御する機能を有し、例えば、マイクロコントローラユニット(以下、マイコンともいう)で構成されている。例えば、制御回路63は、ACモニタ回路68からパワーコンディショニング装置2の出力の有無(商用電源の供給の有無)に関する情報を受け、この情報に基づいてリレー駆動回路64及び定電流放電回路62の制御用トランジスタTR4の動作を制御する。また、例えば、制御回路63には、急速遮断装置6の出力電圧Vo1を検出する検出回路66から出力された検出信号Vが与えられる。そして、制御回路63は、この検出信号Vに基づいてLED駆動回路69を制御し、その先に接続された報知手段であるLEDを点灯または消灯させる。
LEDは、作業者や使用者が、急速遮断装置6の出力電圧Vo1を把握するためのものである。具体的には、例えば、急速遮断装置6の出力電圧Vo1が所定値(例えば30V)以上の期間に点灯し、出力電圧が所定値以下になると消灯する。これにより、作業者は、消灯を確認してから、すなわち、安全を確認してから作業にあたることができる。また、LEDの駆動用電源として、DCDCコンバータ67の出力を使用している。これにより、商用電力の有無や、太陽光発電パネル1の出力の有無に拘わらず、LEDを出力電圧Vo1に応じて発光させることができる。
-急速遮断装置(太陽光発電システム)の動作-
次に、太陽光発電システムの動作及び急速遮断装置6の動作について説明する。図2は本実施形態に係る太陽光発電システム及び急速遮断装置6の動作を示すタイミングチャートである。図2では、タイミングT1の以前から太陽光発電パネル1が所定(一定)の発電電力を出力しており、タイミングT1においてパワーコンディショニング装置2の出力が立ち上がったものとする。例えば、タイミングT1で配線用遮断器3がオンされた場合等が該当する。
図2のタイミングT1までは、パワーコンディショニング装置2の出力がない状態なので、リレー駆動用の巻線64a、定電流放電回路62及び制御回路63には、電源が供給されない。なお、説明の便宜上、以下の説明では、パワーコンディショニング装置2の出力がない状態を電力停止状態と呼び、パワーコンディショニング装置2の出力がある状態を電力供給状態というものとする。
タイミングT1において、パワーコンディショニング装置2の出力が立ち上がり電力供給状態になると、それに伴って、電源用コンバータ65からリレーの駆動用巻線64a、定電流放電回路62及び制御回路63に電源が供給される。また、ACモニタ回路68から制御回路63に対し、パワーコンディショニング装置2の出力が電力停止状態から電力供給状態になったことが通知される。制御回路63は、ACモニタ回路68からの通知信号を受けてから所定の立ち上げ時間が経過した後にリレーRLがオンされるようにリレー駆動回路64を制御する(図2のタイミングT2参照)。そして、リレーRLがオンされると、それに伴って、急速遮断装置6からの出力電圧がパワーコンディショニング装置2に供給され、平滑コンデンサC21への充電が行われる。さらに、パワーコンディショニング装置2からは、商用電力系統5及び/または負荷4に対して所定の出力電力が供給される。このとき、急速遮断装置6の出力電圧Vo1が所定の閾値以上となり、制御回路63は、LED駆動回路69を介してLEDを点灯させる。なお、図2のタイミングTQでは、100msec未満の瞬断(期間T21)が起こった様子を示しており、制御回路63は瞬断が発生しても、リレーRLをオフしないようになっている。
タイミングT3において、パワーコンディショニング装置2の出力が電力停止状態になると、電源用コンバータ65及びACモニタ回路68には、電圧Vo2が供給されなくなる。そうすると、ACモニタ回路68から制御回路63に対し、パワーコンディショニング装置2の出力が電力供給状態から電力停止状態になったことが通知される。制御回路63では、ACモニタ回路68からの通知信号を受けてから所定の立ち下げ時間が経過した後にリレーRLがオフされるようにリレー駆動回路64を制御する。所定の立ち下げ時間は、あらかじめ任意に設定することができる時間であり特に限定されないが、例えば、想定される瞬断時間である100msec以上に設定するのが好ましい。ここで、前述のとおり、電力停止状態になると、パワーコンディショニング装置2から電源用コンバータ65への電源供給が停止されるが、電源用コンバータ65の内部に容量(図示省略)が設けられていて、後述するタイミングT6までリレーRLや制御回路63等に動作用電源を供給できるようになっている。
タイミングT3から所定の立ち下げ時間が経過した後、タイミングT4において、制御回路63は、リレー駆動回路64を介してリレーRLをオフし、太陽光発電パネル1をパワーコンディショニング装置2から切り離す。さらに、制御回路63は、定電流放電回路62の制御用トランジスタTR4をオンし、定電流放電回路62を動作状態にする。これにより、定電流放電回路62に定放電電流Isが流れる。すなわち、放電ループに定放電電流Isが流れ、平滑コンデンサC21の放電が開始され、急速遮断装置6の出力電圧Vo1が線形的に低下していく。
なお、リレーRLのオフするタイミングと、制御用トランジスタTR4をオンするタイミングとは、同時であってもよいし、リレーRLをオフした後で制御用トランジスタTR4をオンするようにしてもよい。
タイミングT5において、平滑コンデンサC21の出力電圧が所定値以下になると、制御回路63は、LED駆動回路69を介してLEDを消灯する。その後、タイミングT6において、電源用コンバータ65の出力の低下が始まり、タイミングT7において、制御用トランジスタTR4のゲート電圧が閾値以下となり、制御用トランジスタTR4がオフする。このようにして、平滑コンデンサC21の定電流放電の処理が終了する。
以上のように、本実施形態によると、急速遮断装置6は、パワーコンディショニング装置2の出力がある場合にリレーRLを導通させかつ定電流放電回路62をオフさせる一方で、パワーコンディショニング装置2の出力がない場合にリレーRLを開放させかつ定電流放電回路62をオンさせるようにしている。これにより、パワーコンディショニング装置2の出力がなくなりリレーを開放させたときに、パワーコンディショニング装置2の平滑コンデンサC21に蓄積された電荷を、定電流放電回路62を用いて線形的に放電させることができる。これにより、抵抗放電方式よりも短時間で必要な放電(例えば、10秒以内に30V以下にする)を完了させることができる。
また、同じ放電時間を確保するための最大許容電流を、抵抗放電方式よりも大幅に小さくできる。以下で、具体的に説明する。
(比較例)
図4は、比較例としての従来の遮断装置8の構成の一例を示している。比較例では、特許文献1と同様に、抵抗放電方式を採用した例を示している。具体的に、第1電力線811と第2電力線812との間に、放電抵抗R81及びスイッチ用トランジスタTR81を直列に設けている。スイッチ用トランジスタTR81のゲートには、ゲート駆動回路81が接続されている。ゲート駆動回路81は、制御回路83の制御を受けて、スイッチ用トランジスタTR81をオンオフ制御する。制御回路83がスイッチ用トランジスタTR81をオン/オフさせるタイミングは、上記実施形態における制御用トランジスタTR4のオン/オフと同じである。
図4の抵抗放電方式では、平滑コンデンサC21の放電電流I8はRC時定数に基づいて指数関数的に流れる。したがって、放電時間を短縮しようとすると、放電初期に流す電流が指数関数的に大きくなる。そうすると、その放電初期に流す電流に応じた設計が必要となる。一方で、本実施形態に係る技術は、線形的に放電させるので、そのようなことがない。
<第2実施形態>
図3は第2実施形態に係る急速遮断装置6Aを含む太陽光発電システムの構成を示す図である。図3では、図1と共通の構成要素については図1と同一の符号を付しており、ここではその詳細な説明を省略する。
図3の構成では、急速遮断装置6Aは、電源用コンバータ65と制御回路63との間に直列接続された第1及び第2DCDCコンバータ67a,67bを備えている。そして、出力抵抗R1が直列接続された2つ出力抵抗R11,R12からなる。さらに、出力トランジスタTR1と出力抵抗R11との間の第1ノードN1と、第1DCDCコンバータ67aと第2DCDCコンバータ67bとの間の第2ノードN2とが、直列接続された抵R6及びダイオードD1を介して接続されている。ダイオードD1は、第1ノードN1から第2ノードN2に向かう方向が順方向となるように接続されている。
また、出力抵抗R11,R12間のノードから取得した電圧信号Vが制御回路63に与えられている。本実施形態では、制御回路63は、上記電圧信号Vに基づいて、LEDの点灯等の制御を行う。具体的に、上記電圧信号Vが所定の閾値以上であればLEDを点灯させる一方で、所定の閾値未満であればLEDを消灯させる。上記以外の構成及び動作は、第1実施形態と同様であり、ここではその詳細な説明を省略する。
本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、パワーコンディショニング装置2の平滑コンデンサC21に蓄積された電荷を放電させる際に、定電流放電回路62を用いて線形的に放電させることができる。これにより、抵抗放電方式よりも短時間で必要な放電(例えば、10秒以内に30V以下にする)を完了させることができる。
さらに、本実施形態では、定放電電流Isの一部を第1ノードN1及び第2ノードN2を介して第2DCDCコンバータ67bの入力に重畳させ、制御回路63の電源用の電力として、また、LEDの電源用の電力として回生させている。これにより、電源効率を高めることができる。また、平滑コンデンサC21の放電が完了するまで電源用コンバータ65の出力を保持することができる。
さらに、出力抵抗R11,R12間のノードから取得した電圧信号Vに基づいてLEDの点灯制御をするようにしているので、LEDを点灯させるか否かを判断するため回路の実装面積を削減することができる。以下で、具体的に説明する。
(比較例)
図4の比較例では、第1電力線811と第2電力線812との間に、4つの抵抗R82~R85を直列に接続し、第2電力線812に近い2つの抵抗R84,R85の間の電圧測定ノードの電圧信号Vに基づいて、制御回路83がLEDの点灯制御を行う例を示している。
この方式では、LEDを点灯させるか否かを判断するための抵抗R82~R85の実装スペースが広くなるという問題がある。具体的に、電圧測定ノードから制御回路(例えば、マイコン)で受けることの電圧を生成しようとすると、図面上側の3つの抵抗に対して図面最下段の抵抗として抵抗値の小さな抵抗器を用いる必要がある。さらに、LED点灯制御用の抵抗R82~R85は、第1電力線611と第2電力線612との間の最大電圧(例えば、数百ボルト)を考慮した設計をする必要がある。すなわち、耐電蝕を考慮した抵抗器を選定する必要がある。これに対し、本願の構成では、そのようなことがない。具体的に、定電流放電回路62の出力抵抗R11,R12には、数ボルトから十数ボルト程度の電圧しかかからないので、耐電蝕を考慮した抵抗器を選定する必要がない。さらに、定電流放電回路62の出力抵抗R11,R12がLED点灯制御用の抵抗を兼ねているので、実装面積の増大を防ぐことができる。
<その他の実施形態>
上述した急速遮断装置6,6Aはパワーコンディショニング装置2に内蔵してもよい。具体的な図示は省略するが、図1の急速遮断装置6及び図3の急速遮断装置6Aをそのまま、パワーコンディショニング装置2に組み込めばよい。パワーコンディショニング装置2に急速遮断装置6,6Aを内蔵した場合においても、制御回路63の動作はこれまでの説明と同じである。なお、急速遮断装置6,6Aをパワーコンディショニング装置2に内蔵した場合に、急速遮断装置6,6Aの制御回路63をなくして、その機能をパワーコンディショニング装置2が備える制御回路(図示省略)に統合させてもよい。
また、上記実施形態では、急速遮断装置6,6Aは、急速遮断装置6,6Aの出力電圧を検出する検出手段(検出回路66または制御回路63)と、検出手段による検出結果を報知する報知手段(LED)とを備えているものとして説明した。しかしながら、本開示に係る技術は、これに限るものではなく、急速遮断装置6,6Aの出力電流を検出する検出手段と、検出手段による検出結果を報知する報知手段(例えば、LEDや音声報知手段)をと備えるものであってもよい。具体的には、急速遮断装置6,6Aの出力電流を測定する電流計(図示省略)から出力された検出信号が制御回路63に与えられるようにしてもよい。そして、制御回路63が、この検出信号に基づいてLED駆動回路69を制御し、その先に接続されたLEDを点灯または消灯させるものであってもよい。なお、急速遮断装置6,6Aの出力電流の測定は、第1電力線611で測定してもよく、第2電力線612で測定してもよい。ここで、検出信号は、リレーRLがオンされてパワーコンディショニング装置2が運転している運転状態では、太陽光発電パネル1からパワーコンディショニング装置2への供給電流を示したものとなる。また、リレーRLがオフされてパワーコンディショニング装置2が停止している運転停止状態では、放電ループに流れる電流を示したものとなる。放電ループとは、定電流放電回路62の出力トランジスタTR1及び出力抵抗R1と、パワーコンディショニング装置2の平滑コンデンサC21とで形成され、平滑コンデンサC21の定放電電流が流れる経路のことを指している。
また、上記実施形態では、定放電電流Isの一部を制御回路63やLEDの電源用の電力として回生させる例を示したが、定放電電流Isをすべて回生させるようにしてもよいし、回生電力を上記実施形態以外の用途で使用するようにしてもよい。
本発明では、太陽光発電システムにおいてパワーコンディショニング装置の放電に必要な時間を短くすることができるので、極めて有用である。
1 太陽光発電パネル
2 パワーコンディショニング装置
22 インバータ部
6 急速遮断装置(遮断装置)
61 電力線対
62 定電流放電回路
63 制御回路
68 ACモニタ回路
C21 平滑コンデンサ

Claims (5)

  1. 太陽光発電パネルとパワーコンディショニング装置との間に設けられる遮断装置であって、
    前記太陽光発電パネルの出力とパワーコンディショニング装置の入力とを接続する電力線対の少なくとも一方に設けられるリレーと、
    前記リレーより前記パワーコンディショニング装置側における前記電力線対間に直列に設けられた第1のトランジスタ及び第1の抵抗を含む定電流放電回路と、
    前記パワーコンディショニング装置の出力の有無を検出する検出手段と、
    前記パワーコンディショニング装置の出力がある場合に前記リレーを導通させかつ前記定電流放電回路をオフさせる一方で、前記パワーコンディショニング装置の出力がない場合に前記リレーを開放させかつ前記定電流放電回路をオンさせる制御回路とを備え
    前記定電流放電回路は、
    前記パワーコンディショニング装置から出力される交流を直流に変換した直流電源が供給される電源線と前記電力線対のうちの負極側電力線との間に直列に接続され、それぞれのゲートが共通ノードに接続された第2及び第3のトランジスタで構成され、前記第1のトランジスタのゲートにバイアスを与えるトーテムポール回路と、
    前記電源線と前記共通ノードとの間に接続された第2の抵抗と、
    前記共通ノードと前記負極側電力線との間に接続され、前記制御回路の制御を受けて前記定電流放電回路をオンオフさせる機能を有する第4のトランジスタとを備える
    ことを特徴とする遮断装置。
  2. 請求項1記載の遮断装置において、
    前記定電流放電回路に流れる電流を前記遮断装置の駆動用電源として回生させる回生回路をさらに備える
    ことを特徴とする遮断装置。
  3. 請求項2記載の遮断装置において、
    前記パワーコンディショニング装置の交流出力を受ける電源入力端子と、
    前記電源入力端子への交流入力を直流変換し、前記定電流放電回路の電源及び前記リレーの駆動用電源の少なくとも一方として供給するインバータと、
    前記インバータの出力を降圧し、前記制御回路の電源として供給するDCDCコンバータとを備え、
    前記回生回路は、前記定電流放電回路に流れる電流を前記インバータの出力に重畳してDCDCコンバータに供給する
    ことを特徴とする遮断装置。
  4. 請求項1~3のいずれか一項に記載の遮断装置において、
    前記遮断装置の出力電圧を検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果を報知する報知手段を備えている
    ことを特徴とする遮断装置。
  5. 太陽光発電パネルの出力を受けるパワーコンディショニング装置であって、
    インバータ部と、
    前記インバータ部の正極側入力と負極側入力との間に接続された平滑コンデンサと、
    太陽光発電パネルの出力と前記インバータ部の入力との間に設けられた遮断装置とを備え、
    前記遮断装置は、
    前記太陽光発電パネルの出力とパワーコンディショニング装置の入力とを接続する電力線対の少なくとも一方に設けられるリレーと、
    前記リレーより前記パワーコンディショニング装置側における前記電力線対間に直列に設けられた第1のトランジスタ及び第1の抵抗を含む定電流放電回路と、
    前記パワーコンディショニング装置の出力の有無を検出する検出手段と、
    前記パワーコンディショニング装置の出力がある場合に前記リレーを導通させかつ前記定電流放電回路をオフさせる一方で、前記パワーコンディショニング装置の出力がない場合に前記リレーを開放させかつ前記定電流放電回路をオンさせる制御回路とを備え
    前記定電流放電回路は、
    前記パワーコンディショニング装置から出力される交流を直流に変換した直流電源が供給される電源線と前記電力線対のうちの負極側電力線との間に直列に接続され、それぞれのゲートが共通ノードに接続された第2及び第3のトランジスタで構成され、前記第1のトランジスタのゲートにバイアスを与えるトーテムポール回路と、
    前記電源線と前記共通ノードとの間に接続された第2の抵抗と、
    前記共通ノードと前記負極側電力線との間に接続され、前記制御回路の制御を受けて前記定電流放電回路をオンオフさせる機能を有する第4のトランジスタとを備える
    ことを特徴とするパワーコンディショニング装置。
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