JP7115367B2 - チャック交換冶具 - Google Patents

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Description

本発明は、試験機などに用いるチャック交換冶具に関する。
一般に、疲労試験機では試験体を保持するチャックを上下動させて試験を行うため、チャックの疲労試験機への取付けはねじ式が用いられる。
また、疲労試験機のような材料試験機においては、試験体の材質や大きさ等により、試験体に応じてチャックを取り換える必要がある。大きな試験体や、大きな力を掛ける試験体には、油圧式のチャックや大型のチャックが用いられる。油圧式のチャックなどではチャックが重量物となり、チャックを回転させながら取付け、もしくは取り外す作業は多くの労力を必要とする。
そこで、チャックの交換用の昇降機構を設け、チャックの交換作業を補助可能として試験機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特昭59-48633号公報
しかし、特許文献1に記載のものは、1つの試験機に専用の昇降機構が設けられるものであり、他の試験機のチャックの交換には利用できない。
そこで、本発明は、試験機のチャックの着脱に利用可能で、チャックを交換する労力を低減する試験機用チャック交換冶具を提供する。
本構成は、試験機にねじ込み式で取り付けられる上チャック及び下チャックを交換する際に用いられるチャック交換冶具であって、前記試験機のテーブル上を移動自在な支持機構と、前記支持機構に回転と連動して上下動自在に支持された取付け機構と、を備え、前記取付け機構は、上チャックを、つかみ歯を下にして連結可能な取付け部材と、下チャックを、つかみ歯を上にして連結可能な他の取付け部材と、を備えた、ことを特徴とする。
上記構成において、前記支持機構は、下部枠と、前記下部枠に立設される脚部と、前記脚部の間に配置される支持体と、を備え、前記取付け機構は、前記支持体の中央部に配置される、ことを特徴とする。
上記構成において、前記支持体の中央部の孔に前記取付け機構の雌ねじ部が固定され、前記雌ねじ部の雌ねじにねじ棒が螺入され、前記ねじ棒の上端に前記取付け部材が連結され、前記ねじ棒の下端に前記他の取付け部材が連結される、ことを特徴とする。
上記構成において、前記雌ねじ部の軸を回転軸として、前記雌ねじ部が回動自在に支持される、ことを特徴とする。
上記構成において、前記雌ねじ部の軸に対して、前記ねじ棒の軸が0.1度~0.2度傾斜するように、前記ねじ棒のねじ径より前記雌ねじ部のねじ径が大きい、ことを特徴とする。
上記構成において、前記脚部が平面視U字状の下部枠の上に設けられ、前記雌ねじ部が、平面視で前記下部枠の内側に位置する、ことを特徴とする。
上記構成において、前記支持体が前記脚部に設けた弾性体を介して支持される、ことを特徴とする。
上記構成において、前記支持機構が、移動用の車輪を備える、ことを特徴とする。
上記構成によれば、試験機と別体であり、試験機のチャックの着脱に利用可能なチャック交換冶具を提供できる。
チャック交換冶具にチャックを確実に固定して交換作業を行える。支持機構によりチャックの重量を支持でき、取付け機構がチャックを回転と連動して上下方向に移動させるので、チャックを交換する労力が低減される。
上記構成において、前記支持機構は、下部枠と、前記下部枠に立設される脚部と、前記脚部の間に配置される支持体と、を備え、前記取付け機構は、前記支持体の中央部に配置されるので、チャック交換冶具の位置合わせが容易となる。
上記構成において、前記支持体の中央部の孔に前記取付け機構の雌ねじ部が固定され、前記雌ねじ部の雌ねじにねじ棒が螺入され、前記ねじ棒の上端及び下端に、それぞれ前記取付け部材が連結されるので、前記ねじ棒が上下のチャック交換に兼用される。
上記構成において、前記雌ねじ部の軸を回転軸として、前記雌ねじ部が回動自在に支持されるので、前記雌ねじ部により前記ねじ棒の上下位置を調節でき、取付か機構の位置合わせが容易となる。
上記構成において、前記雌ねじ部の軸に対して、前記ねじ棒の軸が0.1度~0.2度傾斜するように、前記ねじ棒のねじ径より前記雌ねじ部のねじ径が大きいので、前記ねじ棒が前記雌ねじに対して傾け可能となり取付け機構の位置合わせが容易となる。
上記構成において、前記脚部が平面視U字状の下部枠の上に設けられ、前記雌ねじ部が、平面視で前記下部枠の内側に位置するので、下チャックを取付ける部材を避けてチャック交換冶具の位置合わせが容易となる。
上記構成において、前記支持体が前記脚部に設けた弾性体を介して支持されるでの、前記ねじ棒のねじのピッチとチャックの取付ねじのピッチの差を吸収でき、チャックを交換する労力が低減される。
上記構成において、前記支持機構が、移動用の車輪を備える、チャック交換冶具を容易に移動でき、チャックを交換する労力が低減される。
試験機の全体構成を示す正面図である。 チャック交換冶具の正面一部断面図である。 チャック交換冶具の平面図である。 チャック交換冶具に上チャックを取付ける状態を示す正面図である。 チャック交換冶具に下チャックを取付ける状態を示す正面図である。
図1を用いて、材料試験装置である試験機1について説明する。
図1は試験機の全体構成を示す正面図である。
試験機1は、テーブル15と、一対の支柱12間に架設され、Y方向に上下動可能なクロスヘッド11と、クロスヘッド11に保持されたアクチュエータ13と、を備える。クロスヘッド11側には、上チャック101を備え、テーブル15側には荷重計14を介して下チャック102を備える。
試験機1は、アクチュエータ13により試験体である試験片Tに連続して負荷を付与することより疲労・耐久試験を行う。試験片Tは、上チャック101と、下チャック102とにより、その両端を把持されている。
上チャック101は、アクチュエータ13のピストンロッド(不図示)と連結されており、ピストンロッドに連動して上チャック101を上下動させることにより、試験片Tに繰り返し試験力が付与される。
試験機1には、図示しない制御装置が接続されており、この制御装置により、アクチュエータ13が制御される。アクチュエータ13として電磁アクチュエータや油圧アクチュエータを用いることができる。試験片Tの変位量は、クロスヘッド11に配設された図示しない変位計で検出され、制御装置に出力される。
また、試験片Tに負荷される試験力は、テーブル15と下チャック102との間に配設された荷重計14により検出され、制御装置に入力される。
つぎに、チャック交換冶具について説明する。
図2はチャック交換冶具の正面図であり、図3はチャック交換冶具の平面図である。
チャック交換冶具3は、チャック交換時に図1に破線で示すようにテーブル15上に配置される。チャック交換冶具3は、図2、図3に示すように、枠組みされた支持機構31と、支持機構31の上部に支持された取付け機構41とを備える。支持機構31は、平面視で略U字状の下部枠34と、下部枠34の対角線上に立設される一対の脚部33と、一対の脚部33の間に水平に配置される平面視ひし形の支持体32と、より構成されている。下部枠34には、4個の車輪35が設けられている。
支持体32の左右方向中央部には、上下方向に貫通する平面視円形の孔32aが開けられており、孔32aには、上記の取付け機構41が連結される。
取付け機構41は、支持体32の孔32aに嵌り、内周に雌ねじが切られた雌ねじ部45を備える。支持体32と雌ねじ部45の間にはブッシュ46が配置され、ブッシュ46を介して雌ねじ部45が支持体32に回転自在に支持される。
雌ねじ部45は筒形状であり軸方向を上下方向に合わせて配置される。雌ねじ部45の上部は外側に張り出して外径が大きく形成されている。そして、雌ねじ部45の下部は上部よりも外径が小さく形成されており、孔32aに挿入されている。雌ねじ部45の上部の下面は、雌ねじ部45の上下方向の中央部に位置しており、雌ねじ部45の軸方向に対して直交する面に形成されている。
雌ねじ部45の内側には軸方向に雌ねじが形成され、ねじ棒である送りねじ42が螺合される。雌ねじ部45の雌ねじの径は、送りねじ42の径より少し大きく構成され、雌ねじ部45の軸に対して、送りねじ42の軸が0.1度~0.2度傾斜するように設けられている。この構成によれば、後述するように、取付け機構41に固定される上チャック101、及び、下チャック102の位置を、チャック交換冶具3を移動させることなく、微調整することができる。
雌ねじ部45の上部には、雌ねじ部45の半径方向に延びるハンドル45bが取り付けられており、ハンドル45bを回転させることにより、雌ねじ部45を支持体32に対して回転可能としている。また、雌ねじ部45の上部外周には、切欠き45aが設けられ(図3参照。)、支持体32の上面に設けたストッパ52と係合させることにより、雌ねじ部45を支持体32に固定可能としている。
雌ねじ部45に装着された送りねじ42の下端面にはボルト44aにより下プレート(取付け部材)44が取り付けられ、送りねじ42の上端面にはボルト43aにより上プレート(取付け部材)43が取り付けられる。上プレート43および下プレート44は送りねじ42に対して、相対回動不能に取り付けられている。
上プレート43には上下方向に貫通した孔43bが設けられ、下プレート44には上下方向に貫通した孔44bが設けられる。孔43bに挿入されたボルト51により上プレート43に上チャック101が固定される(図4参照。)。また、孔44bに挿入されたボルト51により下プレート44に下チャック102が固定される(図5参照。)。
上プレート43および下プレート44は円盤形状であり、上プレート43の外周面には半径方向に延びたハンドル43cが設けられている。このハンドル43cを回転操作させることにより、送りねじ42を雌ねじ部45に対して回転させると、上プレート43および下プレート44が昇降する。
支持体32の上面には上端を環状に形成したアイボルト37が取り付けられ、チャック交換冶具3を吊り下げる際に用いられる。そして、支持体32の左右方向端部に、脚部33の支柱33aの上端部が固定される。
脚部33は、支柱33aと、支柱33aの下部が挿入される筒体33bと、筒体33bの上端に装着されるスリーブ33cと、支柱33aの下端に取付けられた弾性体33eと、により構成される。スリーブ33cはナット33tにより筒体33bに固定される。
脚部33は、支柱33aの交換により長さを変更できる。支柱33aと支持体32とを連且つボルト36を取り外し、支柱33aをより長いものに交換することで脚部33の長さを伸長できるし、支柱33aを短いものに交換することで脚部33の長さを短くできる。長さを調整した後は、ボルト36により支柱33aと支持体32とを締結する。
この構成によれば、図1に示す試験機1の高さが高い場合、一対の脚部33の高さを伸長させて対応でき、試験機1の高さが低い場合、一対の脚部33の高さを収縮させて対応できる。一つのチャック交換冶具を準備することで、高さが高い試験機と、高さが低い試験機とに、兼用できる。
筒体33bの下端は下部枠34の上面に取付けられ、弾性体33eの下端は下部枠34の上面に当接する。弾性体33eの上端は支柱33aの下端に当接し、これにより、支柱33aからの荷重が弾性体33eを介して下部枠34に支持される。筒体33bは下部枠34の右後部および左前部にそれぞれ立設される(図3参照。)。また、弾性体33eは、バネやゴムなど、支柱33aから受ける荷重の変化に比例して、上下方向の長さを変化させるものを利用できる。
下部枠34は、図3に示すように、平面視で開口側を後ろに向けたU字状に形成されている。下部枠34は前後方向に延びる側部34aを左右に2つ配置し、2つの側部34aの前部が左右方向に延びる接続部34bにより接続される。そして、接続部34bの左右端部には接続部34bと側部34aとを接続するリブ34gが設けられている。側部34aおよび接続部34bは角パイプにより構成される。
車輪35は、下部枠34の側部34aの前端部と後端部の内側にそれぞれ1つ、合計4つ配置され、側部34aの前端部に配置された車輪35の後方に、接続部34bが配置される。4つの車輪35は回転軸を左右方向に配置しており、チャック交換冶具3をテーブル15の前後方向に移動可能としている。
下部枠34の前部の左右には移動用のハンドル34fが設けられる。左側の移動用のハンドル34fは、左側の側部34aの前部と接続部34bの左側部分に渡り設けられており、右側の移動用のハンドル34fは右側の側部34aの前部と接続部34bの右側部分に渡り設けられる。そして、左右の移動用のハンドル34fを把持してチャック交換冶具3を前後に移動可能としている。
下部枠34において左右の側部34aにそれぞれ1つの筒体33bを前端側もしくは後端側に設けるので、平面視でチャック交換冶具3の中央に取付けられる上チャック101、及び、下チャック102を、チャック交換冶具3の側方から視認し易くなる。そして、チャック交換冶具3の左右側方より上下のチャック101、102の前後位置を合わせ易くなり、チャック交換冶具3の前後方向より上下のチャック101、102の左右位置を合わせ易くなる。
前側の筒体33bには、下部枠34と接続するリブ34eおよびリブ34dが設けられる。リブ34eは筒体33bの後側面と下部枠34の上面とを接続し、リブ34dは筒体33bの右側面と下部枠34の上面とを接続する。また、後ろ側の筒体33bの前側面には下部枠34の上面と接続するリブ34cが設けられる。これにより、筒体33bの支持剛性を確保している。
下部枠34の上面には、ストッパ34hが設けられている。ストッパ34hはカムレバー式であり、上下方向に延びる図示しない棒体を備え、棒体の下端はチャック交換冶具3が載せられるテーブル15に係合する。そして、ストッパ34hのレバーを倒しこむことにより、棒体を介して下部枠34がテーブル15に押し付けられる。これにより、チャック交換冶具3がテーブル15に固定される。なお、テーブル15に設けられたT字溝やねじ孔を利用してストッパ34hの棒体が係合される。
下部枠34の上面には、ねじ孔34iが設けられており、テーブル15に固定されたプレート等をねじ孔34iに螺装されるボルトにより下部枠34に固定し、チャック交換冶具3をテーブル15に固定してもよい。また、車輪止めにより車輪35の転がりを規制して、チャック交換冶具3をテーブル15に位置決めしてもよい。
つぎに、チャック交換冶具3を用いた、上下のチャック101、102の試験機1への取付け操作手順について説明する。
チャック交換冶具3は、試験機1に上下のチャック101、102を装着する際や、取り外す際に、用いられる。
図4に示すように、上チャック101は、環くさび62を装着した接続ねじ棒61により、試験機1のアクチュエータ13(図1参照。)のピストンロッドに取付けられる。接続ねじ棒61は上下中央部に環くさび62を装着しており、接続ねじ棒61の一端が上記ピストンロッドにねじ込まれ、他端が上チャック101の上面部にねじ込まれる。接続ねじ棒61がピストンロッド及び上チャック101に十分に螺装された状態で、環くさび62が締め込まれ、上チャック101がアクチュエータ13(図1参照。)のピストンロッドに確実に装着される。これにより、疲労・耐久試験においてアクチュエータ13による上下方向への動作が、上チャック101を介して、試験片Tに確実に伝達される。
まず、上チャック101の取付け手順を説明する。
試験機1の上チャック101を取付ける際には、図4に示すように、クロスヘッド11が、取付け作業の容易な高さ位置に移動される。
ついで、チャック交換冶具3がテーブル15上に移動される。そして、チャック交換冶具3の送りねじ42が支持体32に対して下げられた状態とされる。また、雌ねじ部45がストッパ52により支持体32に固定される。
ついで、上チャック101がつかみ歯2a側を下にして、取付け機構41の上プレート43上に載せられる。そして、上チャック101のねじ孔2cと、上プレート43の孔43bとの位置が合わされ、孔43bを介して、ボルト51により上チャック101と上プレート43とが固定される。
つぎに、上チャック101の接続ねじ棒61が、アクチュエータ13のピストンロッドの略真下に位置するように、チャック交換冶具3を、テーブル15上で移動させる。
上チャック101の装着部2bには、環くさび62を嵌めた接続ねじ棒61が装着されおり、接続ねじ棒61をアクチュエータ13の取付け部13aの直下に位置させる。接続ねじ棒61と取付け部13aとの位置合わせは、左右方向の位置を合わせたのちに、チャック交換冶具3を前後方向に移動させて行われる。また、位置合わせの後にチャック交換冶具3がテーブル15に固定される。
ハンドル43cが回され、回転と連動して送りねじ42が上方に移動され、接続ねじ棒61の先端を取付け部13aの入り口に合わせる。上チャック101に取付けられた接続ねじ棒61の位置を微調整する際には、上チャック101を側方より押すことで、送りねじ42を支持体32に対して傾けて行う。
そして、ハンドル43cと共に上チャック101を回転させながら接続ねじ棒61を取付け部13aに螺装する。すなわち取付け部13aには雌ねじが切られており、この雌ねじに接続ねじ棒61が螺合する。
送りねじ42と接続ねじ棒61のねじのピッチが異なる場合でも、脚部33の弾性体33eによりピッチの差が吸収される。
脚部33の支柱33aは弾性体33eを介して下部枠34に支持され、支柱33aは下部枠34に対して上下方向に一定範囲で摺動可能となっている。
このため、ねじのピッチの違いによる移動量の差を解消しながら、送りねじ42の回転により上チャック101が接続ねじ棒61に装着される。
また、弾性体33eにより、上チャック101の取付けおよび取外しの操作でチャック交換冶具3が受ける急激な荷重の変化も緩和できる。
接続ねじ棒61が取付け部13aに十分に螺装された後に、上プレート43と上チャック101とを固定するボルト51が取り外される。そして、チャック交換冶具3とテーブル15との固定を解除して、チャック交換冶具3がテーブル15から移動される。
つぎに、下チャック102の取付け手順について説明する。
図5の状態では、上チャック101は、すでにアクチュエータ13の取付け部13aに取り付けられており、クロスヘッド11が所定の高さに上昇している。
まず、下プレート44の下に、下チャック102を取り付ける手順を説明する。
荷重計14を避けた不図示の位置で、テーブル15の上に、下チャック102がつかみ歯2a側を上にして置かれる。そして、チャック交換冶具3を移動させて、下チャック102の上方にチャック交換冶具3の取付け機構41が配置される。取付け機構41のハンドル43cが回されて、送りねじ42が下方に移動し、下プレート44が下チャック102の上面に当接する位置まで下げられる。
そして、下プレート44に設けた孔44bと下チャック102の上面に設けた固定用のねじ孔2cとの位置が合わせられる。なお、下プレート44の高さの微調整は、雌ねじ部45を送りねじ42に対して、回転させることにより、下プレート44を回転させずに行うことができる。
下プレート44の孔44bを介してボルト51がねじ孔2cに螺装され、下チャック102が下プレート44に固定される。これにより、取付け機構41に下チャック102が固定される。
この後に、雌ねじ部45がストッパ52により支持体32に固定され、ハンドル43cが回され、送りねじ42が下チャック102と共に上方に移動する。これにより、取付け機構41に下チャック102が固定され、チャック交換冶具3により下チャック102が一定の高さに保持される。そして、チャック交換冶具3が試験機1へ移動される。
下チャック102が装着される荷重計14には接続ねじ棒61が螺装され、接続ねじ棒61には環くさびが挿嵌される。
荷重計14に螺装された接続ねじ棒61の左右位置と下チャック102の左右位置とが合わせられる。そして、チャック交換冶具3を試験機1の前側よりテーブル15上に移動させる。この際、チャック交換冶具3は下部枠34の後部の開口側を荷重計14に向けて移動される。これにより、下部枠34と荷重計14が接触することなく、下チャック102が荷重計14の上方に移動される。
そして、チャック交換冶具3の側方から、目視により下チャック102と荷重計14の前後位置が合わされ、チャック交換冶具3がテーブル15に固定される。
下チャック102には接続ねじ棒61を取付ける装着部2bが設けられている。装着部2bには接続ねじ棒61が螺装される雌ねじが設けられている。装着部2bは、つかみ歯2aを下にした状態において、平面視で下チャック102の中央に設けられる。そして、下チャック102を下プレート44に取付けた状態で、装着部2bの雌ねじの軸と送りねじ42の軸とが一致するように構成されている。
下チャック102を下プレート44に取付けた状態で、ハンドル43cが回され、回転と連動して送りねじ42が下方に移動し、接続ねじ棒61の先端に装着部2bの入り口が近づけられる。
そして、接続ねじ棒61の先端が装着部2bに挿入される。なお、装着部2bの位置を微調整する際には、下チャック102を側方より押すことで、送りねじ42を支持体32に対して傾けることが可能である。
そして、ハンドル43cが回されることにより、送りねじ42と共に下チャック102も回される。装着部2bの雌ねじの軸と送りねじ42の軸と同軸上に位置しており、ハンドル43cと共に下チャック102が回転され、回転に連動して下方に移動される。これにより、下チャック102の装着部2bに接続ねじ棒61が螺装される。
また、ハンドル43cを用いずに、下プレート44に取付けられた下チャック102を把持して、下チャック102と共に送りねじ42を回転させることも可能である。
下チャック102が接続ねじ棒61に十分に螺装された後に、下プレート44と下チャック102とを固定するボルト51が取り外される。チャック交換冶具3とテーブル15との固定が解除された後に、チャック交換冶具3がテーブル15から移動される。
そして、上下のチャック101、102が試験機1に取付けられた後に、上下のチャック101、102にダミー試験片が取り付けられる。そして、ダミー試験片に、試験力が掛けられた状態で、上下のチャック101、102を固定する環くさび62が締め込まれる。
上下のチャック101、102の取外し操作は、上述した取付け操作の手順と、逆の手順で行われる。
荷重計14に取付けられた下チャック102を取り外す際には、チャック交換冶具3がテーブル15上に移動される。下チャック102に装着された接続ねじ棒61の環くさび62が緩められた後に、下プレート44にボルト51により下チャック102が固定される。そして、ハンドル43cと共に下チャック102が回転し、接続ねじ棒61より下チャック102が取り外される。
また、アクチュエータ13に取付けられた上チャック101を取り外す際には、チャック交換冶具3がテーブル15上に移動され、上チャック101に取付け機構41の上プレート43が近づけられる。環くさび62が緩められた後に、上プレート43にボルト51により上チャック101が固定される。
そして、ハンドル43cと共に上チャック101が回転し、アクチュエータ13の取付け部13aから上チャック101が取り外される。
このように、チャック交換冶具3により、上下のチャック101、102の試験機1への取付け、および取外しが行える。また、チャック交換冶具3は、接続ねじ棒61により取付けられる上下のチャック101、102以外にも、係止用のピンを挿入して取付けられるチャックにも利用できる。この場合には、取付け機構41に固定されたチャックの向きと高さを送りねじ42の回転量により調節し、送りねじ42を回転させずに雌ねじ部45を回転させ、高さの微調整を行う。
以上説明したように、上記の実施の形態によれば、試験機1にねじ込み式で取り付けられる上チャック101及び下チャック102を交換する際に用いられるチャック交換冶具3は、試験機1のテーブル15上を移動自在な支持機構31と、支持機構31に回転と連動して上下動自在に支持された取付け機構41と、を備え、取付け機構41は、上チャック101を、つかみ歯2aを下にして連結可能な取付け部材である上プレート43と、下チャック102を、つかみ歯2aを上にして連結可能な取付け部材である下プレート44と、を備える。
このため、上下のチャック101、102が上プレート43もしくは下プレート44に固定され、上下のチャック101、102を容易に回転させやすい。また、送りねじ42の回転により高さを変更するので、重量物である上下のチャック101、102の上下動に必要となる力を軽減できる。
支持機構31は、下部枠34と、下部枠34に立設される脚部33と、脚部33の間に配置される支持体32と、を備え、取付け機構41は、支持体32の中央部に配置されるので、下部枠34が荷重計14を避け配置される。このため、容易に取付け機構41の位置合わせできる。
支持体32の中央部の孔32aに取付け機構41の雌ねじ部45が固定され、雌ねじ部45の雌ねじにねじ棒である送りねじ42が螺入され、送りねじ42の上端及び下端に、それぞれ上プレート43および下プレート44が連結される。このため、送りねじ42が上下のチャック101、102の取付に兼用され、同様の操作で上下のチャック101、102の取付を行える。
雌ねじ部45の軸を回転軸として、雌ねじ部45が回動自在に支持されるので、送りねじ42の高さ位置を雌ねじ部45により調節できる。これにより、チャック101、102の高さ位置の微調整を行える。
雌ねじ部45の軸に対して、送りねじ42の軸が0.1度~0.2度傾斜するように、送りねじ42のねじ径より雌ねじ部45のねじ径が大きいので、送りねじ42を傾けて、チャック101、102の位置の微調整を行える。
脚部33が平面視U字状の枠体である下部枠34上に設けられ、雌ねじ部45が、平面視で下部枠34の内側に位置するので、試験機1の下側に設けられる部材を避けて、チャック交換冶具3を配置できる。
支持体32が脚部33に設けた弾性体33eを介して支持されるので、チャック101、102のねじと送りねじ42のピッチが異なっても、上下のチャック101、102と送りねじ42の上下方向の移動量の差を弾性体33eで吸収できる。また、チャック交換冶具3に掛かる急激な荷重の辺かを軽減できる。
支持機構31が、移動用の車輪35を備えるので、チャック交換冶具3の移動が容易となり、上下のチャック101、102の交換に掛かる労力が軽減される。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
2b 装着部
2c ねじ孔
3 チャック交換冶具
13a 取付け部
14 荷重計
31 支持機構
32 支持体
33 脚部
34 下部枠
41 取付け機構
42 送りねじ
43 上プレート
43c ハンドル
44 下プレート
45 雌ねじ部
45b ハンドル
51 ボルト
52 ストッパ
61 接続ねじ棒
62 環くさび
101 上チャック
102 下チャック

Claims (8)

  1. 試験機にねじ込み式で取り付けられる上チャック及び下チャックを交換する際に用いられるチャック交換冶具であって、
    前記試験機のテーブル上を移動自在な支持機構と、
    前記支持機構に回転と連動して上下動自在に支持された取付け機構と、を備え、
    前記取付け機構は、上チャックを、つかみ歯を下にして連結可能な取付け部材と、下チャックを、つかみ歯を上にして連結可能な他の取付け部材と、を備えた、
    ことを特徴とするチャック交換冶具。
  2. 前記支持機構は、下部枠と、前記下部枠に立設される脚部と、前記脚部の間に配置される支持体と、を備え、
    前記取付け機構は、前記支持体の中央部に配置される、ことを特徴とする請求項1に記載のチャック交換冶具。
  3. 前記支持体の中央部の孔に前記取付け機構の雌ねじ部が固定され、
    前記雌ねじ部の雌ねじにねじ棒が螺入され、
    前記ねじ棒の上端に前記取付け部材が連結され、前記ねじ棒の下端に前記他の取付け部材が連結される、ことを特徴とする請求項2に記載のチャック交換冶具。
  4. 前記雌ねじ部の軸を回転軸として、前記雌ねじ部が回動自在に支持される、ことを特徴とする請求項3に記載のチャック交換冶具。
  5. 前記雌ねじ部の軸に対して、前記ねじ棒の軸が0.1度~0.2度傾斜するように、前記ねじ棒のねじ径より前記雌ねじ部のねじ径が大きい、ことを特徴とする請求項3又は4に記載のチャック交換冶具。
  6. 前記脚部が平面視U字状の下部枠の上に設けられ、前記雌ねじ部が、平面視で前記下部枠の内側に位置する、ことを特徴とする請求項3乃至5の何れか一項に記載のチャック交換冶具。
  7. 前記支持体が前記脚部に設けた弾性体を介して支持される、ことを特徴とする請求項2乃至6の何れか一項に記載のチャック交換冶具。
  8. 前記支持機構が、移動用の車輪を備える、ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載のチャック交換冶具。
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