JP7115111B2 - 赤外線検出器、これを用いた撮像装置、及び赤外線検出器の製造方法 - Google Patents

赤外線検出器、これを用いた撮像装置、及び赤外線検出器の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、赤外線検出器、これを用いた撮像装置、及び赤外線検出器の製造方法に関する。
アンチモン化ガリウム(GaSb)を材料に用いたタイプII超格子(T2SL:Type-II Super-Lattice)を活性層とする赤外線検知素子の開発が進んでいる。T2SL素子は、現在広く使用されているテルル化カドミウム水銀(HgCdTe)の赤外線フォトダイオードに迫る感度をもつことが期待されている。HgCdTeの場合は、Hgの蒸気圧が高いことから結晶成長が難しく、ウエハの大型化は困難である。異種基板上への分子線エピタキシー(MBE:Molecular Beam Epitaxy)成長によりウエハの大型化を目指した例もあるが、基板材料とHgCdTeの格子不整合に起因する結晶欠陥の発生を抑えることが困難であり、結晶性の良いウエハを得るのは難しい。HgCdTeを用いる場合、ウエハの形状が円形でないことが多く、ウエハサイズも小さい。そのため、シリコン(Si)やIII-V化合物半導体の製造プロセスで使用されている自動搬送機付きのプロセス装置を使用することができない。
T2SL赤外線検知素子は、化合物半導体製造プロセスを流用可能であるが、そのヘテロ接合構造に起因して、画素分離溝の側面で表面リーク電流が大きくなる。メサ構造の溝の側面に不純物壁面層を形成してリーク電流を抑制する構成(たとえば、特許文献1参照)、アンチモン(Sb)を含む化合物半導体に表面処理を行う方法(たとえば、特許文献2参照)などが提案されている。
特開2013-93385号公報 特開2013-222922号公報
Sbを含むT2SL素子の場合、素子の表面にSi系の酸化膜や窒化膜の保護膜を設けるだけでは、表面リーク電流を抑制することができない。これは、Sbを含むIII-V化合物半導体が酸化しやすく、その酸化物が熱的に不安定なため、保護膜の成膜時やその他の熱工程で酸化物の分解が進み、金属Sbが表面に生じるためと考えられる。
本発明は、半導体超格子を用いた赤外線検出器において表面リーク電流を低減することを目的とする。
本発明の一態様では、複数の画素の配列を有する赤外線検出器において、
各画素は、Sbを含む第1の化合物半導体の薄膜と、Sbを含まない第2の化合物半導体の薄膜が繰り返し積層された光吸収層を有し、
前記光吸収層の積層方向の途中に面内方向に拡がる段差が設けられ、
前記段差の最上面は前記第2の化合物半導体である。
半導体超格子を用いた赤外線検出器で、表面リーク電流を低減することができる。
実施形態の赤外線検出器で用いられる赤外線センサ素子アレイの概略断面図である。 実施形態の赤外線検出器の模式図である。 実施形態の画素構造を説明する図である。 実施形態の表面リーク電流の抑制構造を説明する図である。 テラス構造による表面リーク電流の低減効果を説明する図である。 実施形態の赤外線検出器の製造工程図である。 実施形態の赤外線検出器の製造工程図である。 実施形態の赤外線検出器の製造工程図である。 実施形態の赤外線検出器の製造工程図である。 実施形態の赤外線検出器の製造工程図である。 実施形態の赤外線検出器の製造工程図である。 実施形態の赤外線検出器の製造工程図である。 実施形態の赤外線検出器の製造工程図である。 画素分離溝のテラス表面の平坦化のためのレジストパターンを示す図である。 スプレー式のエッチングを示す図である。 InAs/GaSb超格子面のエッチャントの組み合わせ例を示す図である。 平坦化後にレジストパターンを除去した状態の画素構造を示す図である。 図10の状態の赤外線センサ素子アレイと1画素の鳥瞰図である。 実施形態の赤外線検出器を用いた撮像装置の模式図である。
実施形態では、Sb化合物を材料に用いた歪超格子を有する赤外線センサ素子アレイの画素分離溝、または画素の側壁の所定の位置に段差またはテラス部を設ける。画素分離溝に設けられた段差は、その画素分離溝によって区画される画素の側壁のテラス部となる。テラス部の最上面がSbを含まない層となるように画素分離溝を加工し、各画素の表面を覆う保護膜を設けることで、表面リークパスを遮断する。
図1は、実施形態の赤外線検出器で用いられる赤外線センサ素子アレイ100の概略断面図である。赤外線センサ素子アレイ100は、画素領域110と、画素領域110を取り囲む周辺領域120を有する。画素領域110では、画素分離溝23によって互いに分離された複数の画素10が、たとえば2次元マトリクスに配置されている。周辺領域120には、各画素10に共通のバイアスを供給するための共通コンタクト溝125と、共通バイアス印加用のバンプ電極124が設けられている。
赤外線センサ素子アレイ100では、基板11上にバッファ層12と、第1の導電型の下部コンタクト層13がこの順で積層されている。下部コンタクト層13は、画素10に共通に接続されている。各画素10において、下部コンタクト層13の上に、第1の導電型の超格子層14、アンドープの超格子層15、及び第1の導電型と異なる第2の導電型の超格子層16が積層され、pin接合を形成している。超格子層16の上に、第2の導電型の上部コンタクト層17が配置され、上部コンタクト層17は電極層18によってバンプ電極104と電気的に接続されている。電極層18は、表面反射膜として機能してもよい。
ここでは、積層方向に沿って基板11に近い方のコンタクト層を「下部コンタクト層13」、基板11から遠い方のコンタクト層を「上部コンタクト層17」と呼んでいる。バンプ電極104が設けられる上部コンタクト層17の側が素子表面となる。
超格子層14、15、16のそれぞれは、Sbを含む薄い障壁層と、Sbを含まない薄い量子井戸層が交互に繰り返し積層されたタイプIIまたはタイプIIIのヘテロ接合を有する歪超格子(SLS:Strained-Layer Superlattice)層である。
図1の特徴として、画素分離溝23が2段階の深さを有し、アンドープの超格子層15の途中に、画素の外周に沿って、段差またはテラス25(以下、単に「テラス25」と称する)が形成されている。画素分離溝23は、上部コンタクト層17から超格子層15の途中までの深さの第1の溝21を有し、第1の溝21の中に、下部コンタクト層13に達する第2の溝22を有する。
テラス25は、画素10の外周にわたってほぼ平坦に形成されており、テラス25の最上面はSbを含まない層となっている。この明細書及び特許請求の範囲で、最上面が「Sbを含まない層」という場合は、完全にSbが不存在であることを意味するのではなく、Sbを含まない層が圧倒的に支配的であることを意味する。テラス25の表面でリークパスが中断できればよいので、テラス25の表面にSbを含む層がごくわずかに残っている場合も、テラス25の最上面を「Sbを含まない層」とする構成に含まれる。
テラス25を含む画素分離溝23の側壁の全体が保護膜31で覆われている。アンドープの超格子層15の積層の途中にテラス25を設け、テラス25の最上層を、Sbを含まない層にして保護膜31で覆うことで、表面リーク電流を低減することができる。この詳細については後述する。
図2は、図1の赤外線センサ素子アレイ100を用いた赤外線検出器150の模式図である。赤外線検出器150は、赤外線センサ素子アレイ100と、読出し回路基板50を有する。赤外線センサ素子アレイ100は、バンプ電極104、及び124によって、読出し回路基板50にフリップチップ接続されている。この例では、赤外線センサ素子アレイ100の基板11の裏面が、光入射面となっている。
読出し回路基板50は読出し回路部品を含み、各画素10で入射赤外線の光量に応じて発生する光電流をバンプ電極104からチャネルごとに読み出して、出力する。各画素10で、テラス25を有する画素分離溝23の構成により表面リーク電流が低減されているため、ノイズが低減され、赤外線検出器150の受光感度を高く維持することができる。
赤外線検出器150の全体が、例えばデューワ等の冷却容器内に配置されて極低温環境に保持されていてもよい。この場合、読出し回路基板50からのアナログ出力信号は、たとえばデューワの外部に設けられている信号処理用の集積回路チップ(DSP:Digital Signal Processor)に供給されて、信号処理が行われてもよい。
図3は、各画素10を形成する赤外線センサ素子の構造を説明する図である。画素分離溝23によって互いに分離される画素10は、活性層または光吸収層としてアンドープの超格子層15を有する。超格子層15は、Sbを含む薄い障壁層151と、Sbを含まない薄い量子井戸層152が繰り返し積層されている。量子井戸層152と障壁層151の格子定数は異なるが、分子層レベルの薄い膜であるため、格子欠陥を導入せずに積層することができる。
Sbを含むIII-V化合物半導体(GaSb,InSbなど)と、Sbを含まないIII-V化合物半導体(GaAs、InPなど)はバンドギャップ構造が異なり、その界面はタイプIIあるいはタイプIIIのヘテロ接合になる。Sbを含まない量子井戸層152の伝導帯レベルが、Sbを含む障壁層151の荷電子帯と同レベルまたはそれよりも低くなり、電子と整合のミニバンドが形成され、狭いバンドギャップで長波長の光(赤外光)を吸収する。
アンドープの超格子層15は、第1の導電型の超格子層14と、第2の導電型の超格子層16に挟まれている。第1の導電型の超格子層14と第2の導電型の超格子層16の間にバイアス電圧を印加することで、光吸収によって超格子層15に生じ各画素10に蓄積された電荷が電界に沿って移動し、電荷に応じた量の光電流が検出される。
画素10は、超格子層15の途中に画素の外周にわたってテラス25を有し、テラス25の最上面は、Sbを含まない量子井戸層152となっている。テラス25の最上面を、Sbを含まない層とすることで、表面リーク電流を低減することができる。
図4は、表面リーク電流を低減する実施形態の構成を説明する図である。上述のように障壁層151に含まれるSb化合物は酸化しやすく、その酸化物は熱的に不安定である。画素分離溝23によって各画素10に分離したあと、画素表面(すなわち画素分離溝の側壁)に保護膜31を形成するときの熱処理やその他の熱プロセスによって、Sb酸化物やSb化合物の酸化物の分解が進み、酸素156と金属アンチモン155が画素10の表面に生じる。この金属アンチモンは表面リーク電流の原因となる。
実施形態では、表面リーク電流を抑制するために、テラス25の最上面がSbを含まない量子井戸層152となるように画素分離溝23を加工し、その後、画素全体に保護膜31を形成する。Sbを含まない層を最上面とするテラス構造により、Sb酸化物の分解によって金属Sbが画素の側面の近傍に生じる場合でも、テラス25の上面での金属Sbの発生を防止し、リーク電流パスを中断することができる。
図5は、実施形態のテラス構造の効果を説明する図である。画素分離溝23の途中、すなわち画素10の側面の途中に、テラス25が形成され、テラス25ではSbを含む層が表面に現れない。テラス25では、Sb化合物の酸化物が生じないため、酸化物の熱分解による金属(メタルライクな)Sbも発生しない。図中で破線の矢印で示すように、画素表面に沿ったリークパスの形成がテラス25で抑止され、表面リーク電流が低減される。
なお、画素のバルク部分にバルク電流は流れるが、表面リーク電流と比較して十分に小さい。したがって、従来構造で素子表面にリーク電流が流れると、表面リーク電流が支配的になる。これに対し、実施形態の構成では表面リークパスが中断され、バルク電流ももともと小さいので、暗電流の影響を最小にすることができる。
図6A~図6Hは、実施形態の赤外線検出器150で用いられる赤外線センサ素子アレイ100の作製工程図である。図6Aで、基板11上に、バッファ層12、第1の導電型の下部コンタクト層13、第1の導電型の超格子層14、アンドープの超格子層15、第2の導電型の超格子層16、及び第2の導電型の上部コンタクト層17をこの順でエピタキシャル成長する。
基板11は、たとえば厚さ400~800μmのn型のGaSb基板である。エピタキシー法により形成される各層の厚さは適宜設計することができる。ここでは、一例としてn型GaSbの基板11上に、アンドープのGaSb層を厚さ300nmに成長してバッファ層12を形成する。バッファ層12上に、たとえばp型のGaSb層を厚さ500nm程度に成長して、p型の下部コンタクト層13を形成する。不純物として、たとえばベリリウム(Be)を添加する。
下部コンタクト層13の上に、p型の超格子層14、i型(アンドープ)の超格子層15、n型の超格子層16をこの順に形成する。p型の超格子層14は、厚さ4nmのInAsの量子井戸層152と、厚さ2nmのGaSbの障壁層151を100周期繰り返して形成する。光吸収層として機能するi型の超格子層15は、厚さ4nmのInAsの量子井戸層152と、厚さ2nmのGaSbの障壁層151を200周期繰り返して形成する。n型の超格子層16は、厚さ4nmのInAsの量子井戸層152と、厚さ2nmのGaSbの障壁層151を100周期繰り返して形成する。不純物として、たとえばSiを用いてもよい。超格子層14、15、16の積層は、PINフォトダイオードを形成する。n型の超格子層16の上に、たとえば厚さが50nmのn型のInAsを成長して上部コンタクト層17を形成する。不純物として、たとえばSiを用いてもよい。
図6Bで、図6Aのエピタキシャル積層体の所定の箇所に、共通コンタクトを引き出すための共通コンタクト溝125を形成する。共通コンタクト溝125は、画素領域110の外周の周辺領域120に形成される。エピタキシャル積層体の上に所定の形状のレジストパターンを形成し、たとえば、ウェットエッチングにより共通コンタクト溝125を形成する。ウェットエッチングに用いるエッチャントはたとえば、リン酸、過酸化水素水、クエン酸、および水の混合溶液である。
このうち、リン酸と過酸化水素水は、Sbを含まない量子井戸層152のエッチングの促進に寄与し、クエン酸はSbを含む障壁層151のエッチングの促進に寄与する。GaSbの障壁層151とInAsの量子井戸層152の厚さの比に応じて、リン酸とクエン酸の混合比を調整してもよい。
図6Cで、画素領域110の表面の所定の箇所と、共通コンタクト溝125の中に、電極層18と電極層18Cをそれぞれ形成する。共通コンタクト溝125に形成される電極層18Cは、共通コンタクト溝125の側面と底面を覆って、積層体の表面まで延びている。電極層18と電極層18Cは、たとえば、チタン(Ti)と白金(Pt)をこの順でスパッタして形成される。電極層18と電極層18Cのパターンを反転させたレジストパターンを形成し、レジストパターンの形成後に金属をスパッタし、リフトオフすることで所望の形状の電極層18と電極層18Cが得られる。
図6Dで、画素領域110の所定の箇所に、超格子層15の途中までの深さの第1の溝21を形成する。広い開口パターンを有するレジストマスクを形成し、積層体をエッチングして、浅い第1の溝21を形成する。エッチングは、共通コンタクト溝125の形成に用いたのと同じエッチャントを用いたウェットエッチングでもよい。
図6Eで、第1の溝21の底面から、下部コンタクト層13に達する第2の溝22を形成する。第1の溝21の形成に用いたレジストマスクを剥離し、再パターニングで狭い幅の開口パターンを有するレジストマスクを形成し、エッチングする。第2の溝22のエッチングは、第1の溝21と同じエッチャントを用いたウェットエッチングでもよいし、ドライエッチングでもよい。第2の溝22の垂直性を求める場合は、たとえば、塩素(Cl)とアルゴン(Ar)を用いたICP(誘導結合プラズマ:Inductively Coupled Plasma)方式のプラズマエッチングを行ってもよい。プラズマエッチングの後に、エッチングによるダメージ層を除去するために、上述したエッチャントで追加のウェットエッチングを行ってもよい。これにより、段差すなわちテラス25を有する画素分離溝23が形成される。画素分離溝23の形成後に、テラス25の最上面がSbを含まないInAs層となるようにテラス25の表面を平坦化する。この平坦化処理については、図8を参照して後述する。
図6Fで、全面に絶縁性の保護膜31を形成する。保護膜31は、たとえば、プラズマCVDによるシリコン酸化(SiO2)膜である。保護膜31によって、画素分離溝23の内壁全体と画素表面が覆われる。
図6Gで、保護膜31に、バンプコンタクト用の開口131を形成する。全面に塗布したレジストをパターニングして所定の開口パターンを有するレジストマスクを形成し、フッ素系のガスを用いたドライエッチングか、もしくはフッ酸を用いたウェットエッチングを行って、開口131を形成する。開口131の形成により、電極層18と電極層18Cが露出する。
図6Hで、画素領域110の開口131内にバンプ電極104を形成し、周辺領域120の開口131内にバンプ電極124を形成する。バンプ電極104及び124は、所定のレジストパターンを形成後に、インジウム(In)を蒸着し、リフトオフすることで形成される。バンプ電極104と124は、赤外線センサ素子アレイ100を読出し回路基板50にフリップチップ接続するための接続用の電極であり、読出し回路基板50からバンプ電極104と124を介して所望の画素10にバイアス電圧が印加され、各画素に蓄積された電荷が読出し回路基板50に読み出される。
図7と図8は、図6Eのテラス25の平坦化処理を説明する図である。図7で、画素分離溝23内のテラス25を除く領域に、レジストパターン61を形成する。各画素の上面と、画素分離溝23の側面及び底面はレジストパターン61に覆われ、テラス25だけが露出する。レジストパターン61を用いて、Sbを含む障壁層151だけを選択的に除去する選択エッチングを行う。上述した実施例では、GaSbとInAsの歪み超格子を用いているので、高い選択比でGaSbをエッチングするが、InAsをほとんどエッチングしないエッチャントを用いる。たとえば、クエン酸飽和水溶液で露出したテラス25の表面をエッチングする。
図8は、テラス平坦化のためのスプレー式のエッチングを示す図である。ウエハ上にエッチャントをスプレー方式で供給して、GaAsを選択的にエッチング除去する。スプレー式のエッチングは、除去されたSbがエッチング面に再付着するのを防止できるという効果を有する。また、テラス25の最表面をInAsの層にする処理を促進できる。
スプレー式のエッチングは、たとえばスプレーエッチング装置を用いる。ウエハステージに図7の状態のウエハを搭載して、ウエハステージを回転させながら、可動式のノズルでウエハ上にエッチャント(クエン酸飽和水溶液)をスプレーする。スプレー式のエッチング装置では、窒素(N2)等の不活性ガスでエッチャントを加圧することで、エッチャントをウエハ表面に吹き付ける。ウエハを回転させながらスプレーのノズルをウエハの径方向に移動させることで、ウエハ全体をエッチングすることができる。
図8に示すように、画素分離溝23のうち第1の溝21の形成に精密な深さ制御は不要であり、テラス25の表面には多少の凹凸が存在し、InAsが露出する領域とGaSbが露出する領域が混在する。この状態から、エッチャントをスプレーで供給することで、GaSbの選択徐々が進行する。ガスによる加圧圧力を10MP前後まで大きくすることで、エッチングの残渣をドレインに排出することができる。また、図8のようにInAsが島状に残っている場合でも、スプレー放射によりInAsの下方のGaSbがエッチングされてInAsがオーバーハングする状態になった部分を、スプレーの圧力で粉砕して除去することができる。これにより、図8の最下段のように、テラス25の表面をInAsのみが露出する表面に近づけることができる。
図9は、GaSbを選択的に除去するエッチャントの組み合わせを示す。図6Aの積層体に画素分離溝23、及び共通コンタクト溝125を形成するときは、GaSbとInAsの超格子層14、15、及び16をエッチングするため、クエン酸とリン酸系の混合液を用いた。リン酸系のエッチャントとは、リン酸と過酸化水素水と水の混合液である。
テラス25の最上面を、Sbを含まない層が支配的になるように加工する場合、リン酸系のエッチャントが混じっていると、InAsもエッチングされる。一方、クエン酸の飽和水溶液だけを用いると、InAsはエッチングされず、GaSbが十分なレートで除去される。この性質を利用して、画素分離溝23の形成後にクエン酸水溶液のスプレーエッチングをすることで、テラス25の表面を、Sbを含まない層が支配的な平坦面とすることができる。
図10は、スプレーエッチング後の画素10の断面図である。この段階で、画素10のテラス25は、図3に示す歪超格子の状態になっている。すなわち、テラス25の最上面がSbを含まない量子井戸層152の平坦面となっている。ウエハの回転速度、クエン酸水溶液のスプレー圧等を制御することで、スプレーエッチングを最適化して、厚さ4nm程度のInAs層を最上面に残すことができる。
図11は、図10の状態の赤外線センサ素子アレイ100の鳥瞰図(A)と、1画素の鳥瞰図(B)である。2次元マトリクスに配置される複数の画素の各々が、光吸収層としてのアンドープの超格子層15の途中に平坦なテラス25を有する。この状態から、図6Fのように、全面に保護膜31が形成される。
テラス25は画素の外周を取り囲んでいる。保護膜31を形成する工程やその他の熱工程で超格子層15の側面に金属Sbが生じる場合でも、Sbを含まない層を最上層に有するテラス25によってリークパスが遮断され、表面リーク電流を低減することができる。
図12は、実施形態の赤外線検出器150を用いた撮像装置1000の概略ブロック図である。撮像装置1000は、赤外線検出器150と、信号処理回路160と、光学系1001を有する。信号処理回路160は、表示装置、記憶装置、電源、入出力装置等に接続されていてもよい。
信号処理回路160は、赤外線検出器150の読出し回路基板50から出力されるアナログ電気信号を、所定のレートでデジタルサンプリングする。信号処理回路はまた、各画素から読み出される信号間の感度のばらつきを補正してもよい。読出し信号の感度は、赤外線検出器150の各画素の光応答特性のばらつきや、読出し回路基板のトランジスタの特性ばらつきの影響を受ける。信号間の感度を補正することで検出精度が向上する。信号処理回路160は、電気信号を画像信号に変換して出力してもよい。
光学系は、レンズ、ミラー等の光学素子を含み、外部からの光を、赤外線検出器150の赤外線センサ素子アレイ100に集光する。実施形態の赤外線センサ素子アレイ100は、基板11の裏面から光が入射するように読出し回路基板50にフリップチップ接続されているので、赤外線センサ素子アレイ100の裏面に対向するようにマイクロレンズアレイが配置されてもよい。マイクロレンズアレイは、対応する各画素に入射赤外光を集光する。
撮像装置1000は、実施形態の赤外線検出器150を用いており、表面リーク電流が低減されており、低ノイズ、高感度の撮像装置である。撮像装置1000は、セキュリティシステム、無人探査システム等に適用可能である。赤外光を検出するので、夜間の監視システムにも有効に適用できる。
以上、特定の実施例を参照して本発明を説明したが、本発明は実施形態で例示された構成に限定されない。赤外線検出器150に冷却装置を組み合わせて感度をさらに高めてもよい。歪超格子層は、GaSb/InAsの組み合わせに限定されない。InSb/InAsの歪超格子、GaAsSb/InGaAs、AlGaSb/InGaAsの歪超格子を用いる場合も、金属Sbに起因する表面リーク電流の問題は生じ得る。これらの材料の組み合わせを用いる場合も、光吸収層の途中に画素の外周にわたってテラス25を形成して、テラス25の最上面を、Sbを含まない層とすることで、リークパスを遮断し表面リーク電流を低減することができる。
以上の説明に対して、以下の付記を呈示する。
(付記1)
複数の画素の配列を有する赤外線検出器において、
各画素は、Sbを含む第1の化合物半導体の薄膜と、Sbを含まない第2の化合物半導体の薄膜が繰り返し積層された光吸収層を有し、
前記光吸収層の積層方向の途中に面内方向に拡がる段差が設けられ、
前記段差の最上面は前記第2の化合物半導体であることを特徴とする赤外線検出器。
(付記2)
前記光吸収層の側壁と前記段差の最上面は、絶縁性の保護膜で覆われていることを特徴とする付記1に記載の赤外線検出器。
(付記3)
前記第1の化合物半導体と前記第2の化合物半導体の界面はタイプIIまたはタイプIIIのヘテロ接合であることを特徴とする付記1または2に記載の赤外線検出器。
(付記4)
前記第1の化合物半導体は、GaSb、AlGaSb、InGaSb、またはInSbであることを特徴とする付記1~3のいずれかに記載の赤外線検出器。
(付記5)
前記段差の最上層は、InAsまたはInGaAsであることを特徴とする付記1~4のいずれか記載の赤外線検出器。
(付記6)
前記光吸収層は、InAs薄膜とGaSb薄膜が繰り返し積層された歪超格子を有することを特徴とする付記1~5のいずれかに記載の赤外線検出器。
(付記7)
前記複数の画素は、画素分離溝によって互いに分離されており、
前記画素分離溝は、画素表面から前記段差までの第1の溝と、前記第1の溝の底面に設けられた、前記第1の溝よりも深い第2の溝とを含むことを特徴とする付記1~6のいずれかに記載の赤外線検出器。
(付記8)
前記複数の画素が配列された赤外線センサ素子アレイと、
前記赤外線センサ素子アレイに接続される読出し回路基板と、
を有することを特徴とする付記1~7のいずれかに記載の赤外線検出器。
(付記9)
付記1~8のいずれかに記載の赤外線検出器と、
前記赤外線検出器から出力される電気信号を処理する信号処理回路と、
を有することを特徴とする撮像装置。
(付記10)
基板上の下部コンタクト層の上部に、Sbを含む第1の化合物半導体の薄膜とSbを含まない第2の化合物半導体の薄膜を繰り返し積層して光吸収層を形成し、
前記光吸収層の上に上部コンタクト層を設けて積層体を形成し、
前記積層体の所定の位置に、前記積層体の表面から前記光吸収層の途中までの深さの第1の溝を形成し、
前記第1の溝の底面に前記下部コンタクト層に達する第2の溝を形成して、前記積層体を、段差を有する複数の画素に分離し、
前記段差の最上面を前記第2の化合物半導体とする、
ことを特徴とする赤外線検出器の製造方法。
(付記11)
前記段差の表面を、前記第1の化合物半導体を選択的に除去する選択エッチングすることで、前記第2の化合物半導体を前記最上面にすることを特徴とする付記10に記載の赤外線検出器の製造方法。
(付記12)
前記選択エッチングは、クエン酸水溶液を用いたウェットエッチングであることを特徴とする付記11に記載の赤外線検出器の製造方法。
(付記13)
前記選択エッチングをクエン酸水溶液の加圧スプレーにより行うことを特徴とする付記11に記載の赤外線検出器の製造方法。
(付記14)
前記光吸収層を積層方向に挟んで、第1の導電型の超格子層と、前記第1の導電型と逆の第2の導電型の超格子層を形成することを特徴とする付記10~13のいずれかに記載の赤外線検出器の製造方法。
10 画素
11 基板
12 バッファ層
13 下部コンタクト層
14 超格子層
15 超格子層(光吸収層)
16 超格子層
17 上部コンタクト層
18 電極層
21 第1の溝
22 第2の溝
23 画素分離溝
25 テラス(段差)
31 保護膜
151 障壁層(Sbを含む層)
152 量子井戸層(Sbを含まない層)
50 読出し回路基板
100 赤外線センサ素子アレイ
104、124 バンプ電極
110 画素領域
120 周辺領域
125 共通コンタクト溝
150 赤外線検出器
160 信号処理回路
1000 撮像装置

Claims (6)

  1. 複数の画素の配列を有する赤外線検出器において、
    各画素は、下部コンタクト層の上にSbを含む第1の化合物半導体の薄膜と、Sbを含まない第2の化合物半導体の薄膜が繰り返し積層された光吸収層を有し、
    前記複数の画素は、前記光吸収層の積層方向の途中までの第1の溝と、前記第1の溝の底面から前記下部コンタクト層に達する第2の溝とを含む画素分離溝によって分離され、前記第1の溝の底面に面内方向に拡がる段差が設けられ、
    前記段差の最上面は前記第2の化合物半導体であることを特徴とする赤外線検出器。
  2. 前記光吸収層の側壁と前記段差の最上面は、絶縁性の保護膜で覆われていることを特徴とする請求項1に記載の赤外線検出器。
  3. 前記第1の化合物半導体と前記第2の化合物半導体の界面はタイプIIまたはタイプIIIのヘテロ接合であることを特徴とする請求項1または2に記載の赤外線検出器。
  4. 請求項1~のいずれか1項に記載の赤外線検出器と、
    前記赤外線検出器から出力される電気信号を処理する信号処理回路と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  5. 基板上の下部コンタクト層の上部に、Sbを含む第1の化合物半導体の薄膜とSbを含まない第2の化合物半導体の薄膜を繰り返し積層して光吸収層を形成し、
    前記光吸収層の上に上部コンタクト層を設けて積層体を形成し、
    前記積層体の所定の位置に、前記積層体の表面から前記光吸収層の途中までの深さの第1の溝を形成し、
    前記第1の溝の底面に前記下部コンタクト層に達する第2の溝を形成して、前記積層体を、段差を有する複数の画素に分離し、
    前記段差の最上面を前記第2の化合物半導体とする、
    ことを特徴とする赤外線検出器の製造方法。
  6. 前記段差の表面を、前記第1の化合物半導体を選択的に除去する選択エッチングすることで、前記第2の化合物半導体を前記最上面にすることを特徴とする請求項に記載の赤外線検出器の製造方法。
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