JP7115106B2 - 駆動制御装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、駆動制御装置及び画像形成装置に関する。
画像形成装置が採用している転写ベルトを用いた転写装置において、転写ベルトの速度変動に起因する色ずれやバンディング(画像のハーフトーン部に出現する帯状の濃度ムラであり、ハーフトーンドットの間隔が機械系の速度変動により変化する場合等に発生し易い)を回避するため、転写装置を構成する複数個の駆動ローラ及び従動ローラのうちの一つにエンコーダを取り付け、このエンコーダの回転速度変動に応じて駆動ローラの回転速度をフィードバック制御する方法が採用されている。
しかし上述の構成では、エンコーダが有するディスクの同芯度加工精度の影響により、駆動ローラにディスクを取り付ける際に駆動ローラ及びディスクの中心がお互いにずれた状態で取り付けられる場合がある。このような状態で駆動ローラが回転すると、駆動ローラは一定速度で回転しているにも拘わらずディスクが偏心した状態で回転するため、ディスクをセンサ(受光器)で読み取ると駆動ローラの一回転一次成分がセンサの出力、つまりパルス信号にずれとして出てしまう。このエンコーダディスクの一回転一次成分の出力を抑えるため、センサを互いに180度対向して2個配置し、エンコーダディスクの一回転一次成分を相殺する技術が提案されている(例えば「特許文献1」参照)。
上述した技術では、エンコーダディスクの一回転一次成分の出力は相殺することができるが、その他の例えば一回転二次成分以上等の成分は相殺することができない。このような一回転二次成分以上の成分のうち、特に偶数成分はディスクの印刷の型に起因したり、ディスク自体や駆動ローラの駆動ギヤ等が成形時におけるゲート位置に起因して多角形化していたりすることによって頻繁に生じるため、出力を抑えることが望ましい。
本発明は、上述した問題点を解決し、エンコーダディスクの一回転二次成分以上の偶数成分の出力を相殺することが可能な駆動制御装置及びこれを備えた画像形成装置の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、無端移動部材を走行駆動する駆動ローラまたは前記無端移動部材の移動により従動回転する従動ローラの回転を検出するエンコーダを備え、前記エンコーダの出力信号に基づいて前記駆動ローラを駆動制御し、前記エンコーダは、複数のマークまたはスリットが円周方向に所定間隔で配置されたディスクと、前記各マークまたは前記各スリットを検出するそれぞれ120度ずれた位置に配設された3個のセンサを有し、前記各センサの出力信号を合成する合成手段と、前記合成手段から送られる合成信号を1/3逓倍する逓倍手段と、前記逓倍手段から送られる1/3逓倍された前記合成信号をカウントするカウント手段と、前記カウント手段によるカウント値を所定タイミングでサンプリングするサンプリング手段と、前記サンプリング手段によってサンプリングされたカウント値に基づいて制御目標値に対するフィードバック制御を行うことにより、前記駆動ローラを駆動制御するフィードバック制御手段と、を有し、前記フィードバック制御手段は、前記各センサのうち1個が故障した際には、正常な2個の前記センサの出力信号から合成された合成信号を1/2逓倍に変更して前記フィードバック制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、従来の構成に比してエンコーダディスクの偏心成分を除去することができるので、エンコーダディスクの偏心に起因する無端移動部材の駆動モータのフィードバック制御における正確性を向上することができ、画像形成時における色ずれの発生を防止することができる。
本発明の一実施形態を適用可能な画像形成装置の概略図である。 本発明の一実施形態を適用可能な駆動ローラ及び駆動モータ及びエンコーダを説明する概略図である。 従来のエンコーダディスク及びエンコーダセンサを説明する概略図である。 従来の駆動制御装置を説明するブロック図である。 本発明の一実施形態に用いられるエンコーダセンサを説明する概略図である。 本発明の一実施形態に用いられる駆動制御装置を説明するブロック図である。 本発明の一実施形態における一回転一次成分の場合の各エンコーダセンサの出力波形を示す概略図である。 本発明の一実施形態における一回転二次成分の場合の各エンコーダセンサの出力波形を示す概略図である。 本発明の一実施形態における一回転三次成分の場合の各エンコーダセンサの出力波形を示す概略図である。 本発明の一実施形態における一回転四次成分の場合の各エンコーダセンサの出力波形を示す概略図である。 本発明の一実施形態における一回転十六次成分の場合の各エンコーダセンサの出力波形を示す概略図である。 本発明の一実施形態の変形例における一回転一次成分の場合の各エンコーダセンサの出力波形を示す概略図である。 本発明の一実施形態の変形例における一回転二次成分の場合の各エンコーダセンサの出力波形を示す概略図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示している。画像形成装置としてのレーザプリンタ1は、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色画像を形成するための4組のトナー像形成部2Y,2M,2C,2Kを有している。各トナー像形成部2は、矢印A方向に走行駆動される転写搬送ベルト3の走行方向において、上流側から上述の順に配置されている。
各トナー像形成部2は、それぞれ像担持体である感光体ドラム4Y,4M,4C,4Kと現像ユニット5とを備えている。各トナー像形成部2は、各感光体ドラム4の回転軸がそれぞれ平行となるように、かつ被記録媒体移動方向に所定の間隔で並列するようにそれぞれ設定されている。
レーザプリンタ1には、さらに光書込ユニット6、給紙カセット7,8、レジストローラ対9、被記録媒体である用紙Pを担持して各トナー像形成部2の転写位置を通過する無端移動部材としての転写搬送ベルト3を備えたベルト駆動装置10、ベルト定着方式を採用した定着ユニット11、画像形成後の用紙Pが排出積載される排紙トレイ12等を備えている。なお、ベルト駆動装置10は後述する駆動制御装置を有しており、転写ユニットとしても機能する。
さらにレーザプリンタ1は、手差しトレイ13、トナー補給容器14を有しており、それぞれ図示しない廃トナーボトル、両面反転ユニット、電源ユニット等の周知の構成を一点鎖線で示したスペースSの内部に備えている。
光書込ユニット6は、光源、ポリゴンミラー、fθレンズ、反射ミラー等を有しており、画像データに基づいて各感光体ドラム4の表面にレーザ光を走査しながら照射する周知の構成である。
ベルト駆動装置11に用いられる転写搬送ベルト3は、体積抵抗率が10~1011Ωcmである高抵抗の無端状単層エンドレスベルトであり、例えばPVDF(ポリフッ化ビニリデン)によって構成されている。転写搬送ベルト3は、各感光体ドラム4に対して対向する各転写位置を通過するように、複数の支持ローラによって支持されている。
複数の支持ローラのうちの、各転写位置の最上流であってレジストローラ対9の直下流位置には、入口ローラ15が配設されている。また、転写搬送ベルト3を介して入口ローラ15と対向する位置には、静電吸着ローラ16が配設されている。静電吸着ローラ16には図示しない電源から所定電圧が印加され、入口ローラ15と静電吸着ローラ16との間を通過した用紙Pには帯電が行われ、帯電された用紙Pは転写搬送ベルト3の上面に静電吸着される。ベルト駆動装置10において入口ローラ15と対角の位置には駆動ローラ17が配設されている。駆動ローラ17は転写搬送ベルト3を走行駆動し、後述するモータによって図1において反時計回り方向に回転駆動される。
転写搬送ベルト3を介して各感光体ドラム4と対向する各転写位置には、転写電界を形成する転写部材18Y,18M,18C,18Kが転写搬送ベルト3の裏面に接触する態様でそれぞれ配設されている。各転写部材18はスポンジ等を外周面に設けたバイアスローラであり、図示しない各バイアス電源からそれぞれバイアス電圧が印加される。このバイアス電圧の作用により転写搬送ベルト3に転写電荷が付与され、各転写位置において転写搬送ベルト3の表面と各感光体ドラム4の表面との間に所定強度の転写電界が形成される。
転写搬送ベルト3を介して駆動ローラ17と対向する位置には、ブラシローラとクリーニングブレードとを有するベルトクリーニング装置19が、ブラシローラ表面とクリーニングブレード先端とを転写搬送ベルト3の表面に接触させる態様で配設されている。このベルトクリーニング装置19によって転写搬送ベルト3上に付着した残留トナー等の異物が除去される。
駆動ローラ17の近傍には、転写搬送ベルト3の外周面を押し込む態様で張架ローラ20が配設されており、この張架ローラ20の働きによって駆動ローラ17に対する転写搬送ベルト3の巻き付き角度を大きく確保している。また張架ローラ20の近傍には、転写搬送ベルト3の内周面に接触しつつ、ばね22の付勢力によって外側へと押圧する向きの付勢力を転写搬送ベルト3に付与し、転写搬送ベルト3に対して張力を与えるテンションローラ21が配設されている。
次に、レーザプリンタ1による画像形成動作を説明する。
先ず、給紙カセット7,8または手差しトレイ13の何れかから用紙Pが給送され、給送された用紙Pは図示しないガイド板によってその搬送をガイドされる。搬送された用紙Pは、一点鎖線で示す搬送経路に沿って各搬送ローラによって搬送され、レジストローラ対9において一時停止される。
一方、カラー画像形成時には4組の各トナー像形成部2において各感光体ドラム4が時計回り方向に回転され、各感光体ドラム4は図示しない帯電部材によってそれぞれの外周面を一様に帯電される。帯電された各表面には、光書込ユニット6によって形成すべき画像のレーザ光がそれぞれ照射され、静電潜像が形成される。その後、各現像ユニット5によって各静電潜像が可視像化され、各感光体ドラム4の外周面上に各色に対応したトナー像がそれぞれ形成される。
上述したように、レジストローラ対9において一時停止された用紙Pは、レジストローラ対9の回転によって所定のタイミングで給送され、転写搬送ベルト3上に静電吸着された状態で各転写位置に順次搬送される。各トナー像形成部2において各感光体ドラム4上に形成される各色トナー像は、それぞれ各転写位置において用紙P上で重ね合わせられるように順次作像タイミングをずらして作像されており、用紙Pが各転写位置を通過する際に上述した転写電界やニップ圧の作用を受けて用紙P上に転写される。この重畳転写によって用紙P上にフルカラートナー像が形成される。トナー像の転写後、各感光体ドラム4の表面は、周囲に配設された感光体クリーニング装置23によってクリーニングされ、さらに図示しない除電装置により除電が行われて次の画像形成に備えられる。
フルカラートナー像が形成された用紙Pは、定着ユニット11でフルカラートナー像を定着された後、切替ガイド24の状態に応じて第1の排出方向Bまたは第2の排出方向Cの何れかに向かう。第1の排出方向Bから排紙トレイ12上に排出される場合、画像面下向きのいわゆるフェースダウン状態で排出積載される。一方第2の排出方向Cに排出される場合には、図示しない他のソータや綴じ装置等の後処理装置に向けて搬送させるか、またはスイッチバック部を経由して両面画像形成のために再度レジストローラ対9に向けて搬送される。以上の一連の動作により、レーザプリンタ1は用紙Pにフルカラー画像を形成する。
上述したレーザプリンタ1のようなタンデム方式の画像形成装置では、各色のトナー画像を高い位置精度で重ね合わせることが色ずれの発生を防止する上で重要である。しかし、ベルト駆動装置10を構成する駆動ローラ17、入口ローラ15、張架ローラ20、転写搬送ベルト3等は、部品製造時において数十μm単位の製造誤差が生じる。この誤差により、各部品が一回転した際に発生する変動成分が転写搬送ベルト3に伝達され、用紙Pの搬送速度に変動が生じてしまう。
用紙Pの搬送速度(転写搬送ベルト3の走行速度)変動により、各感光体ドラム4上のトナー像を用紙Pに転写する際にそれぞれのタイミングに微妙なずれが生じ、用紙搬送方向である副走査方向に色ずれが生じてしまう。特に1200×1200DPI程度の微小ドットで画像を形成する装置では、数μmのタイミングのずれが色ずれとして目立ってしまう。
そこでベルト駆動装置10では、駆動ローラ17の軸上に設けたエンコーダの検出信号(出力パルス信号)によって駆動ローラ17の回転速度を検出し、駆動ローラ17の回転をフィードバック制御することにより、転写搬送ベルト3を一定速度で走行させている。
図2は、駆動ローラ17の従来構成における駆動機構を示している。駆動ローラ17は図示しないタイミングベルトを介して駆動モータ24に連結されており、駆動モータ24の回転速度に比例して回転駆動される。そして、駆動ローラ17の回転に伴い転写搬送ベルト3が走行駆動される。
図2に示すように、駆動ローラ17の中心軸延長線上にはエンコーダ軸25が設けられ、エンコーダ軸25には図3に示すエンコーダディスク26が取り付けられる。周面に複数のマークまたはスリットが形成されたエンコーダディスク26はエンコーダカバー27の内側に取り付けられており、エンコーダディスク26はエンコーダセンサ28a,28bによって複数のマークまたはスリットを読み取られる。
エンコーダカバー27を取り外すと、図3に示すように、エンコーダセンサ28a,28b、エンコーダディスク26、エンコーダ軸25が取り付けられている。この従来の構成では、2個のエンコーダセンサ28a,28bを互いに180度対向した位置に配置しており、各エンコーダセンサ28a,28bによってエンコーダディスク26を読み取ることによって一回転一次成分を相殺している。各エンコーダセンサ28a,28bはそれぞれ発光部と受光部とを有しており、発光部と受光部とでエンコーダディスク26を挟み、複数のマークまたはスリットを読み取っている。
上述の構成において、エンコーダディスク26をエンコーダ軸25に圧入する際に、エンコーダ軸25とエンコーダディスク26との取付加工には数μm程度の誤差が生じ、これをなくすことは実質的に不可能である。そのため、エンコーダ軸25に対してエンコーダディスク26が偏心状態で回転することにより、エンコーダディスク26の一周期毎にずれが発生する。これをなくすため、各エンコーダセンサ28a,28bを互いに180度対向した位置に配置しており、各エンコーダセンサ28a,28bによる検出結果の正弦波の位相は180度ずれたものとなる。従って、これ等2つの検知結果を合成することにより、上述したずれを相殺することができる。
図4は、レーザプリンタ1におけるベルト駆動装置10の駆動制御装置を含む制御部のブロック図である。図4に示す制御部29は、各エンコーダセンサ28a,28bの出力パルス信号に基づいて駆動モータ24の駆動パルスをデジタル制御する。
制御部29は、CPU30、RAM31、ROM32、I/O制御部33、駆動モータIF34、ドライバ35、検出I/O部36、及びバス37等によって構成されている。CPU30は、ROM32内のプログラムに基づいてパーソナルコンピュータ等の外部装置38からの画像データの受信、外部装置38との間の制御コマンドの送受信制御等の、レーザプリンタ1の全体制御を行う中央処理装置である。
CPU30は、ROM32内のプログラムに従って動作し、エンコーダセンサ28a,28b等を使用することによりサンプリング手段、フィードバック制御手段としての機能を果たす。
CPU30には、RAM31、ROM32、I/O制御部33、駆動モータIF34、検出I/O部36がバス37を介して相互に接続されている。
RAM31は、CPU30が制御を行う際に利用するワークメモリ、画像データを展開する際の画像メモリとして使用される読み書き可能なメモリである。
ROM32は、CPU30が実行するプログラムの固定データを格納する読み出し専用メモリである。
I/O制御部33は、CPU30からの指示によりモータ、クラッチ、ソレノイド、センサ等の各負荷39との間の信号の入出力を制御する。
駆動モータIF34は、CPU30からの駆動指令によりドライバ35を介して駆動モータ24に駆動パルス信号を出力することにより、駆動モータ24の回転駆動を制御する。この回転駆動制御は、駆動パルス信号の周波数に応じて行われるため、転写搬送ベルト3の走行駆動速度の可変制御が可能となる。
エンコーダセンサ28a,28bの出力パルス信号は、検出I/O部36に向けて出力される。合成手段として機能する検出I/O部36は、エンコーダセンサ28a,28bの出力パルスを処理してデジタル値に変換する。また検出I/O部36は、エンコーダセンサ28a,28bの出力パルス数をカウントするカウント手段を含む複数のカウンタを備えている。そして、そのカウンタの値に予め定められたパルス数対角変位の変換定数をかけて、駆動ローラ17の軸の角変位に対応するデジタル値に変換する。このエンコーダディスク26の角変位に対応するデジタル値の信号は、バス37を介してCPU30に送られる。
逓倍手段として機能する駆動モータIF34は、CPU30からバス37を介して駆動指令を受けると、その駆動指令に基づいて指示された駆動周波数を有するパルス状の制御信号を生成してドライバ35へと出力する。
ドライバ35はパワー半導体素子(例えばトランジスタ)等によって構成されている。ドライバ35は、駆動モータIF34から入力されるパルス状の制御信号に基づいて動作し、駆動モータ24に駆動パルス信号を出力、すなわちパルス状の駆動電圧を印加する。この結果、駆動モータ24はCPU30の駆動指令によって指示された駆動周波数に比例する速度で駆動制御される。
これにより、エンコーダディスク26の角変位が目標角変位となるように追値制御され、駆動ローラ17が所定の角速度で等角速度回転する。エンコーダディスク26の角変位は、エンコーダセンサ28a,28bと検出I/O部36とによって検出され、CPU30に取り込まれて制御が繰り返される。
RAM31は、CPU30が制御を行う際のワークメモリや画像メモリとして使用される機能の他に、事前に作像プロセスを実行せず駆動モータ24を一定速度で駆動することによって計測しておいたエンコーダディスク26の偏心に対応したディスク一回転分の検出角変位誤差データ、すなわち一定周期毎にサンプリングしたデータが格納されるデータメモリとしての機能も有している。
なおRAM31は揮発性メモリであるため、図示しないEEPROM等の不揮発性メモリに上述した検出角変位誤差データを格納しておき、電源オン時または駆動モータ24の起動時等に検出角変位誤差データをRAM31上に展開することも可能である。
上述した従来の構成では、エンコーダディスク26の一回転一次成分は相殺することができるが、一回転二次成分以上や偶数成分は相殺することができないという問題点があった。このため、適切な駆動ローラ17のフィードバック制御を行うことができず、結果として画像形成時に色ずれが生じてしまっていた。
本発明はこのような問題点を解消するためのものである。以下に本発明の一実施形態を説明する。
図5は、本発明の一実施形態に係る駆動モータの駆動制御装置を示している。同図において、エンコーダ軸25には上述と同様にエンコーダディスク26が取り付けられており、その周囲には3個のエンコーダセンサ40a,40b,40cが、互いに120度ずつずれて配置されている。
図6は、本発明の一実施形態に用いられるベルト駆動装置10の駆動制御装置を含む制御部のブロック図である。図6に示す駆動制御装置としての制御部41は、図4に示す制御部29と比較すると、各エンコーダセンサ28a,28bに代えて各エンコーダセンサ40a,40b,40cの出力パルス信号に基づいて駆動モータ24の駆動パルスをデジタル制御する点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。
図7ないし図11は、本発明の一実施形態における各エンコーダセンサ40a,40b,40cによってそれぞれ信号を取得した場合の合成波形を説明する線図である。
図7は一回転一次成分の場合の出力波形を、図8は一回転二次成分の場合の出力波形を、図9は一回転三次成分の場合の出力波形を、図10は一回転四次成分の場合の出力波形を、図11は一回転十六次成分の場合の出力波形をそれぞれ示している。
図7、図8、図10に示すように、一回転一次成分、一回転二次成分、一回転十六次成分では中央に太い実線で示すように各エンコーダセンサ40a,40b,40cの合計波形が0になり、図9に示す一回転三次成分のみは合計波形が3となる。これは、三次の倍数成分のみは各エンコーダセンサ40a,40b,40cの出力波形の位相が完全に一致して一部の波形が重なり合い、三次の倍数成分以外では各エンコーダセンサ40a,40b,40cの出力波形の位相が120度ずつずれることにより、各波形が打ち消し合って相殺するためである。
上述のように本発明によれば、エンコーダがエンコーダディスク26に設けられた複数のマークまたはスリットを検出する3個のエンコーダセンサ40a,40b,40cを備え、各エンコーダセンサ40a,40b,40cが互いに120度ずつずれた位置に配設されているので、各エンコーダセンサ40a,40b,40cからの出力信号をそれぞれ合成し、合成された合成信号を1/3逓倍することにより三次の倍数成分以外の出力を相殺することができる。これにより、従来の構成に比してエンコーダディスクの偏心成分を除去することができるので、エンコーダディスクの偏心に起因する無端移動部材の駆動モータのフィードバック制御における正確性を向上することができ、画像形成時における色ずれの発生を防止することができる。
図12は本発明の一実施形態の変形例を説明する一回転一次成分の場合の出力波形を、図13は同一回転二次成分の場合の出力波形をそれぞれ示している。
この変形例では、3個のエンコーダセンサ40a,40b,40cのうち何れか1個が故障して使用不能となった場合には、残った2個のエンコーダセンサによってフィードバック制御を行う。この場合には、2個のエンコーダセンサの出力信号を検出I/O部36で合成し、検出I/O部36から送られた合成信号を駆動モータIF34で1/2逓倍することによりフィードバック制御を実施する。
上述のように2個のエンコーダセンサでフィードバック制御を行う場合でも、2個のセンサが120度離れて配置されていることにより、一回転一次、一回転二次、一回転四次、一回転十六次等の一回転三次の倍数成分以外では合計が1、一回転三次成分の倍数成分では合計が2となり、一回転三次の倍数成分以外に関してはエンコーダ起因の速度変動を半減する効果を得ることができる。これにより、2個のエンコーダセンサで制御する場合であっても従来の構成にはない作用効果を得ることができる。
なお、3個中2個のエンコーダセンサが故障により使用不可となった場合には、例えば特許第4719043号公報に記載された従来技術と同様に、残った1個のエンコーダセンサによってフィードバック制御を行う。そして3個全てのエンコーダセンサが故障により使用不可となった場合には、フィードバック制御の実施を中止する。
上記実施形態及び変形例では、画像形成装置としてレーザプリンタを用いた例を示したが、画像形成装置としてはこれに限られず、プロッタ、ファクシミリ、複合機等にも本発明は適用可能である。また本実施形態及び変形例では、画像が形成される被記録媒体として用紙Pを用いる構成を示したが、被記録媒体は用紙Pには限定されず、厚紙、ハガキ、封筒、普通紙、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート、OHPフィルム、樹脂フィルム等も含まれ、シート状を呈し画像形成可能な物質であればどのようなものを用いてもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定しない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を例示したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では無端移動部材として転写搬送ベルト3を示したが、無端移動部材はこれに限られず、例えば感光体ドラム4に代えて用いられる感光体ベルト、転写搬送ベルト3に代えて各感光体ドラム4からのトナー像が中間転写される中間転写ベルト、用紙Pを搬送する被記録媒体搬送用ベルト等を無端移動部材として本発明を適用してもよい。
1 画像形成装置(レーザプリンタ)
3 無端移動部材(転写搬送ベルト)
17 駆動ローラ
26 エンコーダディスク
30 サンプリング手段、フィードバック制御手段(CPU)
34 逓倍手段(駆動モータIF)
36 合成手段、カウント手段(検出I/O部)
40a,40b,40c エンコーダセンサ
41 駆動制御装置(制御部)
特許第4719043号公報

Claims (5)

  1. 無端移動部材を走行駆動する駆動ローラまたは前記無端移動部材の移動により従動回転する従動ローラの回転を検出するエンコーダを備え、前記エンコーダの出力信号に基づいて前記駆動ローラを駆動制御し、
    前記エンコーダは、複数のマークまたはスリットが円周方向に所定間隔で配置されたディスクと、前記各マークまたは前記各スリットを検出するそれぞれ120度ずれた位置に配設された3個のセンサを有し、
    前記各センサの出力信号を合成する合成手段と、
    前記合成手段から送られる合成信号を1/3逓倍する逓倍手段と、
    前記逓倍手段から送られる1/3逓倍された前記合成信号をカウントするカウント手段と、
    前記カウント手段によるカウント値を所定タイミングでサンプリングするサンプリング手段と、
    前記サンプリング手段によってサンプリングされたカウント値に基づいて制御目標値に対するフィードバック制御を行うことにより、前記駆動ローラを駆動制御するフィードバック制御手段と、を有し、
    前記フィードバック制御手段は、前記各センサのうち1個が故障した際には、正常な2個の前記センサの出力信号から合成された合成信号を1/2逓倍に変更して前記フィードバック制御を行う駆動制御装置。
  2. 請求項1記載の駆動制御装置において、
    前記フィードバック制御手段は、前記各センサのうち2個が故障した際に正常な1個の前記センサからの出力信号に基づいて前記フィードバック制御を行うことを特徴とする駆動制御装置。
  3. 請求項1または2記載の駆動制御装置において、
    前記フィードバック制御手段は、前記各センサが全て故障した際に前記フィードバック制御を中止することを特徴とする駆動制御装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか一つに記載の駆動制御装置と、
    前記駆動制御装置によって駆動制御される前記無端移動部材とを有することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項記載の画像形成装置において、
    前記無端移動部材は、感光体ベルト、転写ベルト、中間転写ベルト、被記録媒体搬送用ベルトの少なくとも一つを有することを特徴とする画像形成装置。
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