JP7115086B2 - 直流電源回路、太陽光発電システム、及び、直流電源回路の制御方法 - Google Patents

直流電源回路、太陽光発電システム、及び、直流電源回路の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、直流電源回路、太陽光発電システム、及び、直流電源回路の制御方法に関する。
太陽光発電パネルを構成する太陽電池は、逆流により外部から電流が流れ込むと、破損する可能性がある。そのため、太陽光発電パネルからの出力電路にダイオードを設けて逆流を防止する(例えば、特許文献1,2参照。)。ダイオードは順方向に若干の電圧降下を伴うため、ダイオードよりも低抵抗なリレー接点のスイッチを、ダイオードと並列に設けて、ダイオードに順方向の電流が流れ始めればダイオードの両端を短絡することで電圧降下を抑制することができる(特許文献1)。この場合、リレーの励磁コイルは、ダイオードと直列に、電路に挿入されている。
特開平7-147738号公報 特開2015-226430号公報
しかしながら、大規模な太陽光発電の場合、太陽光発電パネルから出力する電流も大きいので、励磁コイルの発熱が増大する。また、太陽光発電は、MPPT(Maximum Power Point Tracking)制御を行うため、出力が小刻みに変化しやすい。そのため、出力に応じてリレー接点を開閉すると、チャタリングを起こす場合もある。チャタリングを起こす状態で使用し続けると、リレーの寿命が短くなる。
かかる課題に鑑み、本発明は、太陽光発電パネルからの出力電路である直流電路に設けられ、かつ、逆流防止のダイオードと並列に設けられるスイッチのチャタリングを抑制することを目的とする。
本開示は、以下の発明を含む。但し、本発明は、特許請求の範囲によって定められるものである。
(直流電源回路1)
本発明の一表現に係る直流電源回路は、DCバスと、太陽光発電パネルから前記DCバスに至る直流電路と、蓄電池と前記DCバスとの間に設けられ、前記蓄電池の放電、及び、前記太陽光発電パネルの発電電力による前記蓄電池の充電のいずれか一方の動作を行うDC/DCコンバータと、前記直流電路に設けられ、前記DCバスから前記太陽光発電パネルへの電流の逆流を防止するダイオードと、前記ダイオードと並列に接続されたスイッチと、前記スイッチの開閉を制御するとともに、前記太陽光発電パネルの発電電力の立ち上がり途中に前記スイッチを一旦閉路させた後は開路を抑制するように制御する制御部と、を備えている。
(直流電源回路2)
また、本発明の一表現に係る直流電源回路は、DCバスと、太陽光発電パネルから前記DCバスに至る直流電路と、蓄電池と前記DCバスとの間に設けられ、前記蓄電池の放電、及び、前記太陽光発電パネルの発電電力による前記蓄電池の充電のいずれか一方の動作を行うDC/DCコンバータと、前記直流電路に設けられ、前記DCバスから前記太陽光発電パネルへの電流の逆流を防止するダイオードと、前記ダイオードと並列に接続されたスイッチと、前記スイッチの開閉を制御するとともに、前記太陽光発電パネルの発電電力が所定値以上に立ち上がってから前記スイッチを閉路するよう制御する制御部と、を備えている。
(太陽光発電システム1)
また、本発明の一表現に係る太陽光発電システムは、太陽光発電パネルと、蓄電池と、前記太陽光発電パネル及び前記蓄電池と接続された直流電源回路と、前記直流電源回路と、商用電力系統に繋がる交流電路との間に設けられ、直流/交流の電力変換を行うインバータ装置と、を備えた太陽光発電システムであって、前記直流電源回路は、DCバスと、前記太陽光発電パネルから前記DCバスに至る直流電路と、前記蓄電池と前記DCバスとの間に設けられ、前記蓄電池の放電、及び、前記太陽光発電パネルの発電電力による前記蓄電池の充電のいずれか一方の動作を行うDC/DCコンバータと、前記直流電路に設けられ、前記DCバスから前記太陽光発電パネルへの電流の逆流を防止するダイオードと、前記ダイオードと並列に接続されたスイッチと、前記スイッチの開閉を制御するとともに、前記太陽光発電パネルの発電電力の立ち上がり途中に前記スイッチを一旦閉路させた後は開路を抑制するように制御する制御部と、を備えている。
(太陽光発電システム2)
また、本発明の一表現に係る太陽光発電システムは、太陽光発電パネルと、蓄電池と、前記太陽光発電パネル及び前記蓄電池と接続された直流電源回路と、前記直流電源回路と、商用電力系統に繋がる交流電路との間に設けられ、直流/交流の電力変換を行うインバータ装置と、を備えた太陽光発電システムであって、前記直流電源回路は、DCバスと、前記太陽光発電パネルから前記DCバスに至る直流電路と、前記蓄電池と前記DCバスとの間に設けられ、前記蓄電池の放電、及び、前記太陽光発電パネルの発電電力による前記蓄電池の充電のいずれか一方の動作を行うDC/DCコンバータと、前記直流電路に設けられ、前記DCバスから前記太陽光発電パネルへの電流の逆流を防止するダイオードと、前記ダイオードと並列に接続されたスイッチと、前記スイッチの開閉を制御するとともに、前記太陽光発電パネルの発電電力が所定値以上に立ち上がってから前記スイッチを閉路するよう制御する制御部と、を備えている。
(直流電源回路の制御方法)
また、本発明の一表現に係る直流電源回路の制御方法は、太陽光発電パネルからDCバスに至る直流電路と、蓄電池と前記DCバスとの間に設けられ、前記蓄電池の放電、及び、前記太陽光発電パネルの発電電力による前記蓄電池の充電のいずれか一方の動作を行うDC/DCコンバータと、前記直流電路に設けられ、前記DCバスから前記太陽光発電パネルへの電流の逆流を防止するダイオードと、前記ダイオードと並列に接続されたスイッチと、を備える直流電源回路についての、その制御方法であって、前記直流電路を流れる電流の電流値がI以上になれば前記スイッチを閉路させ、前記直流電路を流れる電流の電流値がI>Iの関係にある電流値I以下になれば前記スイッチを開路する。
本発明によれば、逆流防止のダイオードと並列に設けられるスイッチのチャタリングを抑制することができる。
図1は、第1実施形態に係る直流電源回路を含む太陽光発電システム一例を示す回路図である。 図2は、比較のために、電流センサが所定値以上の電流を検出するとスイッチを閉路し、所定値未満ではスイッチを開路する、という単純な制御動作を行った場合に実際にスイッチがどのような動作をするかを示す図である。 図3は、「チャタリング抑制の制御1」を行った場合の、シミュレーション結果を示す図である。 図4は、第2実施形態に係る直流電源回路を含む太陽光発電システムの一例を示す回路図である。 図5は、「チャタリング抑制の制御2」を行った場合の、シミュレーション結果を示す図である。 図6は、第3実施形態に係る直流電源回路を含む太陽光発電システムの一例を示す回路図である。
[実施形態の要旨]
本発明の実施形態の要旨としては、少なくとも以下のものが含まれる。
(1)この直流電源回路は、DCバスと、太陽光発電パネルから前記DCバスに至る直流電路と、蓄電池と前記DCバスとの間に設けられ、前記蓄電池の放電、及び、前記太陽光発電パネルの発電電力による前記蓄電池の充電のいずれか一方の動作を行うDC/DCコンバータと、前記直流電路に設けられ、前記DCバスから前記太陽光発電パネルへの電流の逆流を防止するダイオードと、前記ダイオードと並列に接続されたスイッチと、前記スイッチの開閉を制御するとともに、前記太陽光発電パネルの発電電力の立ち上がり途中に前記スイッチを一旦閉路させた後は開路を抑制するように制御する制御部と、を備えている。
上記のように構成された直流電源回路では、制御部により、太陽光発電パネルの発電電力の立ち上がり途中にスイッチを一旦閉路させた後は開路を抑制するように制御することで、スイッチのチャタリングを抑制することができる。
(2)また、(1)の直流電源回路において、前記直流電路を流れる電流を検出する電流センサが設けられ、前記制御部は、前記電流センサにより検出された電流値がI以上になれば前記スイッチを閉路させ、I>Iの関係にある電流値I以下になれば前記スイッチを開路するようにしてもよい。
これにより、スイッチを一旦閉路させた後の、太陽光発電パネルの発電電力の変動に対する開路の反応を鈍化させることができる。
(3)また、この直流電源回路は、DCバスと、太陽光発電パネルから前記DCバスに至る直流電路と、蓄電池と前記DCバスとの間に設けられ、前記蓄電池の放電、及び、前記太陽光発電パネルの発電電力による前記蓄電池の充電のいずれか一方の動作を行うDC/DCコンバータと、前記直流電路に設けられ、前記DCバスから前記太陽光発電パネルへの電流の逆流を防止するダイオードと、前記ダイオードと並列に接続されたスイッチと、前記スイッチの開閉を制御するとともに、前記太陽光発電パネルの発電電力が所定値以上に立ち上がってから前記スイッチを閉路するよう制御する制御部と、を備えている。
上記(3)のように構成された直流電源回路では、制御部により、太陽光発電パネルの発電電力が所定値以上に立ち上がってからスイッチを閉路するよう制御することで、スイッチのチャタリングを抑制することができる。
(4)また、(3)の直流電源回路において、前記制御部は、前記DC/DCコンバータの制御を行うものであって、前記DC/DCコンバータが前記蓄電池の充電を行う時のみ前記スイッチを閉路させ、それ以外の時は前記スイッチを開路させるようにしてもよい。
DC/DCコンバータが蓄電池の充電を行うということは、太陽光発電パネルの発電電力が十分に立ち上がり、所定値以上になっているということである。すなわち、発電電力を直接検出しなくても、充電を行うという事象により間接的に、発電電力が十分なレベルに達していることがわかる。従って、発電電力を検出するセンサを設けなくとも、適切な時期に、スイッチを閉路することができる。なお、このようにスイッチを閉路することにより、スイッチがリレー接点のA接点(ノーマルオープン接点)である場合に、リレーコイルの励磁のための消費電力を削減することができる。
(5)また、(1)~(4)のいずれかの直流電源回路において、前記スイッチは半導体スイッチであってもよく、その場合、前記ダイオードは前記半導体スイッチのボディダイオードである。
この場合、ダイオード及びスイッチを、実質的に1つの回路素子により実現することができる。
(6)また、この太陽光発電システムは、太陽光発電パネルと、蓄電池と、前記太陽光発電パネル及び前記蓄電池と接続された直流電源回路と、前記直流電源回路と、商用電力系統に繋がる交流電路との間に設けられ、直流/交流の電力変換を行うインバータ装置と、を備えた太陽光発電システムであって、前記直流電源回路は、DCバスと、前記太陽光発電パネルから前記DCバスに至る直流電路と、前記蓄電池と前記DCバスとの間に設けられ、前記蓄電池の放電、及び、前記太陽光発電パネルの発電電力による前記蓄電池の充電のいずれか一方の動作を行うDC/DCコンバータと、前記直流電路に設けられ、前記DCバスから前記太陽光発電パネルへの電流の逆流を防止するダイオードと、前記ダイオードと並列に接続されたスイッチと、前記スイッチの開閉を制御するとともに、前記太陽光発電パネルの発電電力の立ち上がり途中に前記スイッチを一旦閉路させた後は開路を抑制するように制御する制御部と、を備えている。
上記(6)のように構成された太陽光発電システムにおける直流電源回路では、制御部により、太陽光発電パネルの発電電力の立ち上がり途中にスイッチを一旦閉路させた後は開路を抑制するように制御することで、スイッチのチャタリングを抑制することができる。
(7)また、この太陽光発電システムは、太陽光発電パネルと、蓄電池と、前記太陽光発電パネル及び前記蓄電池と接続された直流電源回路と、前記直流電源回路と、商用電力系統に繋がる交流電路との間に設けられ、直流/交流の電力変換を行うインバータ装置と、を備えた太陽光発電システムであって、前記直流電源回路は、DCバスと、前記太陽光発電パネルから前記DCバスに至る直流電路と、前記蓄電池と前記DCバスとの間に設けられ、前記蓄電池の放電、及び、前記太陽光発電パネルの発電電力による前記蓄電池の充電のいずれか一方の動作を行うDC/DCコンバータと、前記直流電路に設けられ、前記DCバスから前記太陽光発電パネルへの電流の逆流を防止するダイオードと、前記ダイオードと並列に接続されたスイッチと、前記スイッチの開閉を制御するとともに、前記太陽光発電パネルの発電電力が所定値以上に立ち上がってから前記スイッチを閉路するよう制御する制御部と、を備えている。
上記(7)のように構成された太陽光発電システムにおける直流電源回路では、制御部により、太陽光発電パネルの発電電力が所定値以上に立ち上がってからスイッチを閉路するよう制御することで、スイッチのチャタリングを抑制することができる。
(8)また、これは、太陽光発電パネルからDCバスに至る直流電路と、蓄電池と前記DCバスとの間に設けられ、前記蓄電池の放電、及び、前記太陽光発電パネルの発電電力による前記蓄電池の充電のいずれか一方の動作を行うDC/DCコンバータと、前記直流電路に設けられ、前記DCバスから前記太陽光発電パネルへの電流の逆流を防止するダイオードと、前記ダイオードと並列に接続されたスイッチと、を備える直流電源回路についての、その制御方法であって、前記直流電路を流れる電流の電流値がI以上になれば前記スイッチを閉路させ、前記直流電路を流れる電流の電流値がI>Iの関係にある電流値I以下になれば前記スイッチを開路する。
上記(8)のような直流電源回路の制御方法によれば、スイッチを一旦閉路させた後の、太陽光発電パネルの発電電力の変動に対する開路の反応を鈍化させることができる。これにより、太陽光発電パネルの発電電力の立ち上がり途中にスイッチを一旦閉路させた後の、スイッチのチャタリングを抑制することができる。
[実施形態の詳細]
以下、本発明の実施形態に係る直流電源回路を含む太陽光発電システムについて、図面を参照して説明する。
《第1実施形態》
図1は、第1実施形態に係る直流電源回路3を含む太陽光発電システム100の一例を示す回路図である。図において、太陽光発電システム100は、太陽光発電パネル1と、蓄電池2と、太陽光発電パネル1及び蓄電池2と接続された直流電源回路3と、直流/交流の電力変換を行うインバータ装置4とを備えている。インバータ装置4は、直流電源回路3と、商用電力系統6に繋がる交流電路5との間に設けられている。なお、蓄電池2及び直流電源回路3は、例えば太陽光発電パネル1からインバータ装置4に直結する既存の、蓄電機能の無い太陽光発電システムに後付けすることもできる。
直流電源回路3は、DCバス7と、太陽光発電パネル1からDCバス7に至る直流電路8と、DC/DCコンバータ9と、直流電路8に設けられ、DCバス7から太陽光発電パネル1への電流の逆流を防止するダイオード10と、ダイオード10と並列に接続されたスイッチ11と、ダイオード10及びスイッチ11に対して直列に設けられた電流センサ12と、制御部13とを備えている。スイッチ11は、例えばリレー接点であり、制御部13により開閉制御される。電流センサ12の検出出力は制御部13に送られる。
DC/DCコンバータ9は、低圧側コンデンサ14と、直流リアクトル15と、ハイサイドのスイッチング素子16と、ローサイドのスイッチング素子17と、高圧側コンデンサ18と、低圧側コンデンサ14の両端電圧を検出する電圧センサ19と、直流リアクトル15に流れる電流を検出する電流センサ20と、DCバス7の2線間の電圧を検出する電圧センサ21と、を備えている。
上記DC/DCコンバータ9は、蓄電池2とDCバス7との間に設けられ、蓄電池2の放電、及び、太陽光発電パネル1の発電電力による蓄電池2の充電のいずれか一方の動作を行うことができる。スイッチング素子16,17は、例えばMOS-FET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)であるが、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等、他の半導体スイッチであってもよい。
電圧センサ19、電流センサ20及び電圧センサ21は、それぞれ、検出出力を制御部13に送る。これらの検出出力に基づいて、制御部13は、スイッチング素子16,17のスイッチング動作を制御する。また、制御部13は、電流センサ12の検出出力に基づいて、スイッチ11の開閉を制御する。
制御部13は、例えばコンピュータを含み、コンピュータがソフトウェア(コンピュータプログラム)を実行することで、必要な制御機能を実現する。ソフトウェアは、制御部13の記憶装置(図示せず。)に格納される。なお、制御部13は、DC/DCコンバータ9の一部であると考えることもできるが、本例では、スイッチ11の制御も行うので、形式的に、DC/DCコンバータ9の本体部分とは別の要素として表現している。但し、DC/DCコンバータ9のスイッチング素子16,17をスイッチング制御する制御部と、スイッチ11の開閉制御を行う制御部とは、別々に設けることもできる。
上記のように構成された太陽光発電システム100において、例えば夜間には、太陽光発電は停止しており、制御部13は、スイッチ11を開路させている。この状態で、制御部13が、蓄電池2を放電させるようにDC/DCコンバータ9に昇圧動作を行わせれば、DCバス7からインバータ装置4を介して、交流電路5に接続された需要家の負荷に給電することができる。DCバス7の2線間には直流電圧が印加されるが、ダイオード10の存在により、太陽光発電パネル1に電流が逆流することはない。
夜から朝になり、太陽光発電パネル1から発電電力が出力され、インバータ装置4が動作中であるか又は起動すると、電流センサ12からダイオード10を介してDCバス7側へ電流が流れる。電流センサ12の検出出力に基づいて、制御部13は、スイッチ11を閉路し、ダイオード10の両端を短絡する。従って、以後、電流はスイッチ11を通して流れる。インバータ装置4は、発電電力を交流電力に変換し、交流電路5に送出する。インバータ装置4は、MPPT制御により、太陽光発電パネル1から常に最大電力を引き出そうとする制御を行っている。直流電源回路3の制御部13は、DCバス7の電圧に基づいて、自律的に、蓄電池2の充電又は放電を実行する。
次に、日射量及び発電電力の立ち上がり時のスイッチ11の動作について詳細に説明する。日の出により日射量が立ち上がり、発電電力も立ち上がる。このとき、どのタイミングでスイッチ11を閉路し、かつ、どのようにスイッチ11の制御を行うか、が重要である。
図2は、比較のために、電流センサ12が所定値以上の電流を検出するとスイッチ11を閉路し、所定値未満ではスイッチ11を開路する、という単純な制御動作を行った場合に実際にスイッチ11がどのような動作をするかを示す図である。上から順に(a),(b),(c),(d)とする。横軸は時間[秒]である。
最上段の(a)は、出力[kW]の変化を表しており、Ppv(濃度の濃い方)は、太陽光発電パネル1の出力、Pb(濃度の薄い方)は、蓄電池2の出力(マイナスは充電)、Pinvは、インバータ装置4の出力である。(b)は、日射量[W/m]を表している。(c)はスイッチ11の開閉動作(ON:閉路、OFF:開路)を表している。(d)は、太陽光発電パネル1からの出力電流[A]を表している。
日射が立ち上がり始めると、(c)に示すように、12.5秒付近でスイッチ11は閉路するが、その後、MPPT制御によるPpvの小刻みな変動に伴って、スイッチ11のチャタリングが発生する。
(チャタリング抑制の制御1)
そこで、制御部13により、太陽光発電パネル1の日射量(発電電力)の立ち上がり途中にスイッチ11を一旦閉路させた後は、開路を抑制するような制御(ヒステリシス制御)を行う。具体的には、制御部13は、電流センサ12により検出された電流値がI以上になればスイッチ11を閉路させ、I>Iの関係にある電流値I以下になればスイッチ11を開路する。ここで、例えば、Iは、Iの10%程度である。
図3は、上記の「チャタリング抑制の制御1」を行った場合の、シミュレーション結果を示す図である。上から順に(a),(b),(c),(d)とする。横軸は時間[秒]である。
図2と同様に、最上段の(a)は、出力[kW]の変化を表しており、Ppvは、太陽光発電パネル1の出力、Pbは、蓄電池2の出力(マイナスは充電)、Pinvは、インバータ装置4の出力である。(b)は、日射量[W/m]を表している。(c)はスイッチ11の開閉動作(ON:閉路、OFF:開路)を表している。(d)は、太陽光発電パネル1からの出力電流[A]を表している。
日射が立ち上がり始めると、(c)に示すように、13.2秒付近でスイッチ11は閉路する。一旦閉路すると、その後は閉路の状態が継続し、スイッチ11のチャタリングは発生しなかった。すなわち、上記の「チャタリング抑制の制御1」により、太陽光発電パネル1の日射量(発電電力)の立ち上がり途中でのチャタリングの発生を、抑制することができる。
《第2実施形態》
図4は、第2実施形態に係る直流電源回路3を含む太陽光発電システム100の一例を示す回路図である。回路構成上の図1との違いは、直流電路8に電流センサ12(図1)が設けられていない点である。その他の回路構成は図1と同様である。
(チャタリング抑制の制御2)
本実施形態では、直流電路8を流れる電流値という量的な指標に基づいてスイッチ11の制御を行うのではなく、DC/DCコンバータ9がどのような動作を行っているか、という定性的な状態に基づいて、制御部13がスイッチ11を制御する。具体的には、制御部13は、蓄電池2の充電時のみ、スイッチ11を閉路する。制御部13は、DC/DCコンバータ9を制御しているので、「充電時」、「放電時」を把握している。充電を行うのは、太陽光発電パネル1の発電電力が立ち上がり、充電ができるほどの安定した状態である。従って、充電時にのみスイッチ11を閉路するようにすれば、太陽光発電パネル1の日射量(発電電力)の立ち上がり途中でのチャタリングの発生を、抑制することができる。
図5は、上記の「チャタリング抑制の制御2」を行った場合の、シミュレーション結果を示す図である。上から順に(a),(b),(c),(d)とする。横軸は時間[秒]である。
図2と同様に、最上段の(a)は、出力[kW]の変化を表しており、Ppvは、太陽光発電パネル1の出力、Pbは、蓄電池2の出力(マイナスは充電)、Pinvは、インバータ装置4の出力である。(b)は、日射量[W/m]を表している。(c)はスイッチ11の開閉動作(ON:閉路、OFF:開路)を表している。(d)は、太陽光発電パネル1からの出力電流[A]を表している。
日射が立ち上がり始めても、(c)に示すように、制御部13は、性急にはスイッチ11を閉路させない。そして、日射量(発電電力)が十分に高い、所定値以上のレベルに達し、蓄電池2の充電が開始された16.5秒付近で、制御部13は、スイッチ11を閉路させる。このようにして、上記の「チャタリング抑制の制御2」により、太陽光発電パネル1の日射量(発電電力)の立ち上がり途中でのチャタリングの発生を、抑制することができる。
《第3実施形態》
図6は、第3実施形態に係る直流電源回路3を含む太陽光発電システム100の一例を示す回路図である。回路構成上の図1との違いは、図1におけるダイオード10及びスイッチ11が、MOS-FETのスイッチ11fに置き換わっている点である。その他の回路構成は図1と同様である。スイッチ11fは、ボディダイオードdを内蔵している。MOS-FETは、オン抵抗がダイオードより小さいので、短絡用にも適している。
このように、ボディダイオードを有する半導体スイッチを使用すれば、逆流防止のダイオード及び短絡用のスイッチを、実質的に1つの回路素子により実現することができる。
《その他》
なお、上述の各実施形態については、その少なくとも一部を、相互に任意に組み合わせてもよい。
《まとめ》
以上のように、この直流電源回路3の制御部13は、太陽光発電パネル1の発電電力の立ち上がり途中にスイッチ11を一旦閉路させた後は開路を抑制するように制御を行う。
すなわち、制御部13により、太陽光発電パネル1の発電電力の立ち上がり途中にスイッチ11を一旦閉路させた後は開路を抑制するように制御することで、スイッチ11のチャタリングを抑制することができる。
具体的には例えば、制御部13は、電流センサ12により検出された電流値がI以上になればスイッチ11を閉路させ、I>Iの関係にある電流値I以下になればスイッチ11を開路する。
これにより、スイッチ11を一旦閉路させた後の、太陽光発電パネル1の発電電力の変動に対する開路の反応を鈍化させることができる。
また、この直流電源回路3の制御部13は、太陽光発電パネル1の発電電力が所定値以上に立ち上がってからスイッチを閉路するよう制御を行う。
すなわち、制御部13により、太陽光発電パネル1の発電電力が所定値以上に立ち上がってからスイッチを閉路するよう制御することで、スイッチ11のチャタリングを抑制することができる。
具体的には例えば、制御部13は、DC/DCコンバータ9の制御を行うものであって、DC/DCコンバータ9が蓄電池2の充電を行う時のみスイッチ11を閉路させ、それ以外の時はスイッチ11を開路させる。
DC/DCコンバータ9が蓄電池2の充電を行うということは、太陽光発電パネル1の発電電力が十分に立ち上がり、所定値以上になっているということである。すなわち、発電電力を直接検出しなくても、充電を行うという事象により間接的に、発電電力が十分なレベルに達していることがわかる。従って、発電電力を検出するセンサを設けなくとも、適切な時期に、スイッチ11を閉路することができる。なお、このようにスイッチ11を閉路することにより、スイッチ11がリレー接点のA接点(ノーマルオープン接点)である場合に、リレーコイルの励磁のための消費電力を削減することができる。
《補記》
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 太陽光発電パネル
2 蓄電池
3 直流電源回路
4 インバータ装置
5 交流電路
6 商用電力系統
7 DCバス
8 直流電路
9 DC/DCコンバータ
10 ダイオード
11 スイッチ
12 電流センサ
13 制御部
14 低圧側コンデンサ
15 直流リアクトル
16,17 スイッチング素子
18 高圧側コンデンサ
19 電圧センサ
20 電流センサ
21 電圧センサ
100 太陽光発電システム
d ボディダイオード

Claims (3)

  1. DCバスと、
    太陽光発電パネルから前記DCバスに至る直流電路と、
    蓄電池と前記DCバスとの間に設けられ、前記蓄電池の放電、及び、前記太陽光発電パネルの発電電力による前記蓄電池の充電のいずれか一方の動作を行うDC/DCコンバータと、
    前記直流電路に設けられ、前記DCバスから前記太陽光発電パネルへの電流の逆流を防止するダイオードと、
    前記ダイオードと並列に接続されたスイッチと、
    前記DC/DCコンバータを制御する制御部と、
    を備え
    前記制御部は、前記DC/DCコンバータが前記蓄電池の充電を行う時のみ前記スイッチを閉路させ、それ以外の時は前記スイッチを開路させる直流電源回路。
  2. 前記スイッチは半導体スイッチであり、前記ダイオードは前記半導体スイッチのボディダイオードである請求項1に記載の直流電源回路。
  3. 太陽光発電パネルと、
    蓄電池と、
    前記太陽光発電パネル及び前記蓄電池と接続された直流電源回路と、
    前記直流電源回路と、商用電力系統に繋がる交流電路との間に設けられ、直流/交流の電力変換を行うインバータ装置と、を備えた太陽光発電システムであって、前記直流電源回路は、
    DCバスと、
    前記太陽光発電パネルから前記DCバスに至る直流電路と、
    前記蓄電池と前記DCバスとの間に設けられ、前記蓄電池の放電、及び、前記太陽光発電パネルの発電電力による前記蓄電池の充電のいずれか一方の動作を行うDC/DCコンバータと、
    前記直流電路に設けられ、前記DCバスから前記太陽光発電パネルへの電流の逆流を防止するダイオードと、
    前記ダイオードと並列に接続されたスイッチと、
    前記DC/DCコンバータを制御する制御部と、
    を備え
    前記制御部は、前記DC/DCコンバータが前記蓄電池の充電を行う時のみ前記スイッチを閉路させ、それ以外の時は前記スイッチを開路させる太陽光発電システム。
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