JP7114986B2 - 運転支援装置 - Google Patents

運転支援装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7114986B2
JP7114986B2 JP2018064603A JP2018064603A JP7114986B2 JP 7114986 B2 JP7114986 B2 JP 7114986B2 JP 2018064603 A JP2018064603 A JP 2018064603A JP 2018064603 A JP2018064603 A JP 2018064603A JP 7114986 B2 JP7114986 B2 JP 7114986B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
range
section
inclination
vehicle
determination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018064603A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019175265A (ja
Inventor
勇太 吉岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2018064603A priority Critical patent/JP7114986B2/ja
Publication of JP2019175265A publication Critical patent/JP2019175265A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7114986B2 publication Critical patent/JP7114986B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Navigation (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Description

本開示は、運転支援装置に関する。
車両の運転を支援する支援装置には、カメラやレーダといった対象物検知器からの検知結果を用いて、自車両の前方に存在する他車両や障害物といった対象物との衝突を回避するための技術が適用されたものがある(特許文献1参照)。
特開2015-72650号公報
しかし、このような対象物の検知において、自車両が走行している路面の前方において、路面から重力方向上側の空中に設置されている道路標識などの物体を、上り斜面を走行している車両と誤検知するという問題がある。このため、自車両の前方における対象物検知の精度を向上可能な技術が望まれている。
本開示は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本開示の一形態によれば、運転支援装置が提供される。この運転支援装置は、車両の前方のうち重力方向において設定された角度範囲の内側に存在する対象物の検知を実行する対象物検知部(27)を備える車両に搭載される運転支援装置(10)であって、前記角度範囲内のうち前記検知に用いる有効範囲と前記検知に用いない無効範囲とを決定する範囲決定部(12)を備え、前記範囲決定部は、前記車両から前記前方へ離れるにつれて前記角度範囲のうち重力方向上側の上端から重力方向下側に向かって前記無効範囲を増やす第1決定を実行する。前記運転支援装置は、さらに、地図情報および前記車両の現在位置情報を取得する情報取得部(13)と、前記車両の現在位置から予め設定された区間において、前記現在位置の路面を基準面として前記基準面に対して設定角度以上の傾斜が設定長さ以上連続する傾斜区間を特定する傾斜特定部(14)と、を備える。前記範囲決定部は、前記区間において、前記現在位置から最初に存在する傾斜区間が、上り傾斜が連続する上り傾斜区間であると前記傾斜特定部が特定する場合、前記上り傾斜区間における前記角度範囲のうち重量方向上側の上端から重力方向下側に向かって少なくとも一部の範囲を前記有効範囲と決定する第2決定と、前記区間において、前記現在位置から最初に存在する傾斜区間が、下り傾斜が連続する下り傾斜区間であると前記傾斜特定部が特定する場合、前記下り傾斜区間における前記角度範囲のうち重量方向下側の下端から重力方向上側に向かって少なくとも一部の範囲を前記無効範囲と決定するように前記無効範囲を拡大する第3決定と、を実行する。前記第2決定もしくは前記第3決定が実行される前記区間においては、前記第2決定および前記第3決定は前記第1決定より優先され、前記第3決定による前記無効範囲は前記第1決定による前記無効範囲よりも広い。このような形態とすれば、車両から前方へ離れるにつれて、対象物の検知が実行される角度範囲のうち重力方向上側の上端から重力方向下側に向かって無効範囲が増やされていくことから、路面から重力方向上側の空中に設置されている道路標識などの物体を、上り斜面を走行している車両と誤検知することを抑制できる。したがって、自車両の前方における対象物検知の精度を向上することができる。
本開示は、運転支援装置に限るものではなく、例えば、運転支援装置を搭載した車両、車両の運転支援方法などの種々の形態に適用することも可能である。また、本開示は、前述の形態に何ら限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。
第1実施形態における運転支援装置の概略構成を示すブロック図である。 路面を走行する自車両の様子を示した説明図である。 第2実施形態における運転支援装置の概略構成を示すブロック図である。 傾斜特定部が上り傾斜区間を特定する様子を示した説明図である。 傾斜特定部が上り傾斜区間を特定する様子を示した説明図である。 傾斜特定部が上り傾斜区間を特定する様子を示した説明図である。 第1決定より第2決定を優先している様子を示した説明図である。 第1決定より第3決定を優先している様子を示した説明図である。 第3実施形態における運転支援装置の概略構成を示すブロック図である。 前方を走行する車両の位置変動を検知する様子を示した説明図である。
A.第1実施形態:
図1に示す第1実施形態の運転支援装置10は、車両に搭載され、車両の自動運転を支援する。本実施形態では、運転支援装置10が搭載された車両を「自車両」と呼ぶこともある。本実施形態において、運転支援装置10は、マイコンやメモリを搭載したECU(Electronic Control Unit)により構成されている。本実施形態において、自車両は、エンジンを搭載した車両である。また、自車両は、自動運転と手動運転との切り替えを実行可能な車両である。ドライバ(運転者)は、インストルメントパネル等に用意された所定のスイッチによりかかる自動運転と手動運転とを切り替えることができる。「自動運転」とは、ドライバが運転操作を行うことなく、エンジン制御とブレーキ制御と操舵制御のすべてを自動で実行する運転を意味する。「手動運転」とは、エンジン制御のための操作(アクセルペダルの踏込)と、ブレーキ制御のための操作(ブレーキベダルの踏込)と、操舵制御のための操作(ステアリングホイールの回転)を、ドライバが実行する運転を意味する。
運転支援装置10は、車速センサ21、加速度センサ22、GNSS(Global Navigation Satellite System)センサ23、ヨーレートセンサ24、操舵角センサ25、撮像カメラ26、ミリ波レーダ27a、LiDAR(Light Detection And Ranging又はLaser Imaging Detection And Ranging)27bとそれぞれ電気的に接続され、これらの各センサで得られた測定値を取得し、かかる測定値に基づき動作制御装置200に制御を指示する。
車速センサ21は、自車両の速度を検出する。加速度センサ22は、自車両の加速度を検出する。GNSSセンサ23は、例えば、GPS(Global Positioning System)センサにより構成され、GPSを構成する人工衛星から受信する電波に基づき、自車両の現在位置を検出する。ヨーレートセンサ24は、自車両のヨーレート(回転角速度)を検出する。操舵角センサ25は、自車両のステアリングホイール舵角を検出する。
撮像カメラ26は、自車両の前方に向けられ、撮像画像を取得する。撮像カメラ26として、単眼カメラが用いられてもよい。また、2以上のカメラによって構成されるステレオカメラやマルチカメラが用いられてもよい。
ミリ波レーダ27aは、ミリ波帯の電波を用いて、自車両の前方周囲における物体の存否、かかる物体との自車両との距離、物体の位置、物体の大きさ、物体の形状および物体の自車両に対する相対速度を検出する。なお、ミリ波レーダ27aが検出する「物体」とは、より正確には、複数の検出点(物標)の集合である。LiDAR27bは、レーザを用いて自車両の前方周囲における物体の存否等を検出する。ミリ波レーダ27aおよびLiDAR27bは、自車両の前方のうち重力方向および水平方向において設定された角度範囲の内側に存在する対象物の検知を実行する。本実施形態では、ミリ波レーダ27aおよびLiDAR27bを総称する場合には、「対象物検知部27」と呼ぶこともある。
動作制御装置200は、自車両の動作を制御する機能部である。本実施形態では、動作制御装置200は、エンジンECU201と、ブレーキECU202と、操舵ECU203とを備える。エンジンECU201は、エンジン211の動作を制御する。具体的には、図示しない各種アクチュエータを制御することにより、スロットルバルブの開閉動作や、イグナイタの点火動作や、吸気弁の開閉動作等を制御する。ブレーキECU202は、ブレーキ機構212を制御する。ブレーキ機構212は、センサ、モータ、バルブおよびポンプ等のブレーキ制御に関わる装置群(アクチュエータ)からなる。ブレーキECU202は、ブレーキを掛けるタイミングおよびブレーキ量(制動量)を決定し、決定されたタイミングで決定されたブレーキ量が得られるように、ブレーキ機構212を構成する各装置を制御する。操舵ECU203は、操舵機構213を制御する。操舵機構213は、パワーステアリングモータ等操舵に関わる装置群(アクチュエータ)からなる。操舵ECU203は、ヨーレートセンサ24および操舵角センサ25から得られる測定値に基づき操舵量(操舵角)を決定し、決定された操舵量となるように操舵機構213を構成する各装置を制御する。
運転支援装置10は、制御指示部11と、範囲決定部12とを備える。制御指示部11および範囲決定部12は、いずれも、運転支援装置10の図示しない記憶部に予め記憶されている制御プログラムを運転支援装置10の図示しないマイコンが実行することにより実現される。
制御指示部11は、動作制御装置200に対して制御を指示する。範囲決定部12は、対象物検知部27が検知に用いる角度範囲のうち重力方向において検知に用いる有効範囲と検知に用いない無効範囲とを決定する。また、範囲決定部12は、自車両から前方へ離れるにつれて対象物検知部27が検知に用いる角度範囲のうち重力方向上側の上端から重力方向下側に向かって無効範囲を増やす第1決定を実行する。
図2において、自車両VEが走行している路面RDの前方において、路面RDから重力方向上側の空中に設置されている道路標識DSが存在する。本実施形態では、対象物検知部27が検知に用いる角度範囲のうち重力方向における角度範囲は、4つの範囲に区画される。4つの範囲は、重力方向上側から下側に向けて順に、範囲R1、範囲R2、範囲R3および範囲R4である。本実施形態では、範囲R1の重力方向下側の下限は、水平面と略平行である。なお、範囲R1の重力方向下側の下限は、水平面から重力方向下側に傾いた面であってもよい。本実施形態では、範囲決定部12は、自車両から前方へ25m離れる毎に、対象物検知部27が検知に用いる角度範囲のうち範囲R1から範囲R4に向けて順に無効範囲を増加するよう決定する第1決定を実行する。より詳細には、対象物検知部27は、自車両VEから前方へ25m未満だけ離れた区間は範囲R1から範囲R4までを有効範囲とし、自車両VEから前方へ25m以上50m未満の範囲だけ離れた区間は範囲R1から範囲R3までを有効範囲とするとともに範囲R4を無効範囲とし、自車両VEから前方へ50m以上75m未満だけ離れた区間は範囲R1から範囲R2までを有効範囲とするとともに範囲R3から範囲R4までを無効範囲とし、自車両VEから前方へ75m以上100m未満だけ離れた区間は範囲R1のみを有効範囲とするとともに範囲R2から範囲R4までを無効範囲とする。図2に示された区間D1は、自車両VEから前方へ25m未満だけ離れた区間を示す。区間D2は、自車両VEから前方へ25m以上50m未満の範囲だけ離れた区間を示す。図2においてハッチングされた範囲は、範囲決定部12によって有効範囲であると決定された範囲である。
図2において、道路標識DSは、区間D2に存在する。また、道路標識DSは、範囲R4に存在する。区間D2では、範囲R4は無効範囲であるため、範囲R4は対象物検知部27による対象物の検知に用いられないことから、道路標識DSは対象物として対象物検知部27に検知されない。また、自車両が図2に示された位置から進行方向に移動することにより、道路標識DSが区間D1に存在するようになってからは、範囲R4は道路標識DSの重力方向下側を通過するようになる。このため、道路標識DSが区間D1に存在するようになって範囲R4が有効範囲になったとしても、道路標識DSは対象物として対象物検知部27に検知されない。
以上説明した運転支援装置10によれば、自車両VEから前方へ離れるにつれて、対象物の検知が実行される角度範囲のうち重力方向上側の上端から重力方向下側に向かって無効範囲が増やされていくことから、路面から重力方向上側の空中に設置されている道路標識などの物体を、上り斜面を走行している車両と誤検知することを抑制できる。したがって、自車両VEの前方における対象物検知の精度を向上することができる。
B.第2実施形態:
図3に示す第2実施形態の運転支援装置10aは、情報取得部13および傾斜特定部14を備える点において、第1実施形態の運転支援装置10と異なる。運転支援装置10aは、第1実施形態の運転支援装置10と同様に、車両に搭載され、車両の自動運転を支援する。本実施形態においても、運転支援装置10aが搭載された車両を「自車両」と呼ぶこともある。
情報取得部13は、地図情報および自車両の現在位置情報を取得する。情報取得部13は、サーバに格納された地図情報を受信することによって地図情報を取得する。この地図情報には、道路勾配情報が含まれる。情報取得部13は、GNSSセンサ23が検出した現在位置を、自車両の現在位置情報として取得する。
傾斜特定部14は、自車両の現在位置から予め設定された区間において、現在位置の路面を基準面として基準面に対して設定角度以上の傾斜が設定長さ以上連続する傾斜区間を特定する。本実施形態では、予め設定された区間は、自車両の現在位置から前方へ100m離れた位置までの区間である。予め設定された区間は、任意に設定されてよい。本実施形態では、設定角度は3.2度であり、設定長さは、10mである。設定角度および設定長さについても、任意に設定されてよい。本実施形態では、傾斜特定部14は、地図情報に含まれた道路勾配情報に基づいて傾斜区間を特定する。
傾斜特定部14が特定する傾斜区間には、上り傾斜区間と下り傾斜区間とがある。傾斜特定部14は、基準面に対して重力方向上側に3.2度以上傾いた傾斜が10m以上連絡する傾斜区間を上り傾斜区間と特定する。傾斜特定部14は、基準面に対して重力方向下側に3.2度以上傾いた傾斜が10m以上連続する傾斜区間を下り傾斜区間と特定する。
図4において、傾斜特定部14は、水平方向に対して上り斜面である区間AC1を上り傾斜区間として特定する。図4において、自車両VEの現在位置における路面である基準面BR1は、水平面と略平行な面である。また、図4において示された破線は、基準面BR1の延長線である。区間AC1は、基準面BR1に対して重力方向上側に3.2度以上傾いた傾斜α1が10m以上連続する傾斜区間である。
図5において、傾斜特定部14は、水平方向と略平行な区間AC2を上り傾斜区間として特定する。図5における基準面BR2は、水平面に対して下り斜面である。より詳細には、基準面BR2は、自車両VEの進行方向において下り斜面である。また、図5において示された破線は、基準面BR2の延長線である。区間AC2は、基準面BR2に対して重力方向上側に3.2度以上傾いた傾斜α2が10m以上連続する傾斜区間である。
図6において、傾斜特定部14は、水平方向に対して上り斜面である区間AC3を上り傾斜区間として特定する。図6の基準面BR2および破線は、図5の基準面BR2および破線と同じである。区間AC3は、傾斜α2より大きく重力方向上側に傾いた傾斜α3が10m以上連続する傾斜区間である。
図5および図6で説明したように、基準面BR2が下り斜面であっても、その基準面BR2に対して上り傾斜区間の条件を満たせば、その区間は上り傾斜区間として特定される。また、基準面が上り斜面であっても、その基準面に対して上り傾斜区間の条件を満たせば、その区間は上り傾斜区間として特定される。また、基準面とされる自車両VEの現在位置における路面と、上り傾斜区間として特定される区間と、が連続していなくても、自車両の現在位置から100m離れた位置までの区間において上り傾斜区間として特定される区間が存在していれば、その区間は特定される。例えば、基準面とされる自車両VEの現在位置における路面と、上り傾斜区間として特定される区間と、の間を接続する路面において重力方向上側に3.2度未満しか傾いていない傾斜区間が存在していたとしても、自車両の現在位置から100m離れた位置までの区間内であれば、上り傾斜区間は特定される。
傾斜特定部14による下り傾斜区間の特定についても、上述した上り傾斜区間の特定と同様である。基準面が水平面に対して略平行な面、下り斜面もしくは上り斜面のいずれであったとしても、その基準面に対して下り傾斜区間の条件を満たせば、その区間は下り傾斜区間として特定される。
第2実施形態の範囲決定部12は、第1実施形態の範囲決定部12と同様、第1決定を実行する。また、第2実施形態の範囲決定部12は、予め設定された区間において、自車両VEの現在位置から最初に存在する傾斜区間が上り傾斜区間であると傾斜特定部14が特定する場合、上り傾斜区間において対象物検知部27が検知に用いる重力方向の角度範囲のうちすべての範囲を有効範囲と決定する第2決定を実行する。また、第2実施形態の範囲決定部12は、自車両VEの現在位置から最初に存在する傾斜区間が下り傾斜区間であると傾斜特定部14が特定する場合、下り傾斜区間において対象物検知部27が検知に用いる重力方向の角度範囲のうちすべての範囲を無効範囲と決定する第3決定を実行する。
第2実施形態の範囲決定部12は、第2決定もしくは第3決定が実行される傾斜区間においては、第2決定および第3決定を上述した第1決定より優先する。換言すると、傾斜区間においては、第2決定もしくは第3決定により有効範囲および無効範囲が決定され、その他の区間においては、第1決定により有効範囲および無効範囲が決定される。
図7では、自車両VEは、第2決定が実行される傾斜区間である区間D3において第1決定より第2決定を優先している。図7においてハッチングされた範囲は、範囲決定部12によって有効範囲であると決定された範囲である。区間D1および区間D2は、図2における区間D1および区間D2と同様である。区間D3は、自車両VEから前方へ50m以上75m未満の範囲だけ離れた区間を示す。区間D1および区間D2においては、範囲決定部12は、第1決定を実行することによって有効範囲を決定している。すなわち、区間D1において、範囲R1から範囲R4のすべてが有効範囲として決定されている。また区間D2において、範囲R1から範囲R3までが有効範囲として決定されるとともに範囲R4は無効範囲として決定されている。一方、区間D3は、傾斜特定部14によって上り傾斜区間と特定された区間である。このため、区間D3においては、第1決定より第2決定が優先される、すなわち、区間D3において、範囲R1から範囲R4のすべてが有効範囲として決定される。図7で説明したように、範囲決定部12は第2決定が実行される傾斜区間においては第1決定より第2決定を優先するため、路面から重力方向上側の空中に設置されている道路標識DSなどの物体を、上り斜面を走行している車両と誤検知することを抑制しつつ、上り斜面を走行している車両LVを検知することができる。
図8において、自車両VEは、第3決定が実行される傾斜区間である区間D3において、第1決定より第3決定を優先している。区間D1および区間D2については、図7と同様のため説明を省略する。図8では、区間D3は、傾斜特定部14によって下り傾斜区間と特定された区間である。このため、区間D3においては、第1決定より第3決定が優先される、すなわち、区間D3において、範囲R1から範囲R4のすべてが無効範囲として決定される。本実施形態では、自車両VEから区間D3より前方へ離れた範囲については、範囲R1から範囲R4のすべてが無効範囲として決定される。図8で説明したように、範囲決定部12は第3決定が実行される傾斜区間においては第1決定より第3決定が優先されるため、下り斜面の路面から重力方向上側の空中に設置されている道路標識DSなどの物体を、自車両VEの前方を走行している車両と誤検知することを抑制できる。
以上説明した運転支援装置10aによれば、第1決定によって路面から重力方向上側の空中に設置されている道路標識DSなどの物体を上り斜面を走行している車両と誤検知することを抑制しつつ、第2決定によって上り斜面を走行している車両LVを検知することができる。また、第3決定によって下り斜面の路面から重力方向上側の空中に設置されている道路標識DSなどの物体を自車両VEの前方を走行している車両と誤検知することを抑制できる。したがって、自車両VEの前方における対象物検知の精度を向上することができる。
C.第3実施形態:
図9に示す第3実施形態の運転支援装置10bは、変動検知部15および傾斜推定部16を備える点において、第2実施形態の運転支援装置10aと異なる。また、第3実施形態では、情報取得部13が取得する地図情報には道路勾配情報が含まれず、傾斜特定部14は、傾斜推定部16が推定した傾斜情報に基づいて傾斜区間を特定する点が、第2実施形態と異なる。運転支援装置10bは、第2実施形態の運転支援装置10aと同様に、車両に搭載され、車両の自動運転を支援する。本実施形態においても、運転支援装置10bが搭載された車両を「自車両」と呼ぶこともある。
変動検知部15は、自車両の前方を走行する他の車両の重力方向における位置変動を検知する。本実施形態では、変動検知部15は、前方を走行する他の車両の後部に備えられた反射板、いわゆるリフレクタを指標として重力方向における位置変動を検知する。本実施形態では、リフレクタの重力方向における位置は、撮像カメラ26によって取得された撮像画像から認識される。
図10において、自車両VEは、前方を走行する車両LVの重力方向における位置変動を検知している。車両LV1および車両LV2は、図10に示された位置から進行方向に移動した車両LVの位置を示す。車両LVが進行方向に移動して車両LV1および車両LV2の位置に移動すると、車両LVの重力方向における位置が変動する。自車両VEは、車両LVの後部に備えられたリフレクタを指標として車両LVの重力方向における位置変動を検知する。なお、自車両VEは、撮像カメラ26の撮像範囲からリフレクタが外れないよう、車両LVから後方の一定距離を維持して走行してもよい。
傾斜推定部16は、変動検知部15が検知した前方を走行する車両の重力方向における位置変動に基づいて、前方を走行する車両が走行した区間の傾斜情報を推定する。
第3実施形態の傾斜特定部14は、傾斜推定部16が推定した傾斜情報に基づいて傾斜区間を特定する。範囲決定部12による範囲決定は、第2実施形態と同じである。
以上説明した実施形態によれば、第2実施形態の運転支援装置10aと同様な効果を有することに加えて、自車両の前方を走行する他の車両の重力方向における位置変動に基づいて傾斜情報を推定できる。したがって、情報取得部13が道路勾配情報を取得することなく、他の車両が走行した即時の道路勾配情報に基づいて傾斜特定部が傾斜区間を特定できる。
D.他の実施形態:
上述した各実施形態では、対象物検知部27が検知に用いる角度範囲のうち重力方向における角度範囲は、4つの範囲に区画されていたが、本発明はこれに限られない。例えば、対象物検知部27は、角度範囲を4つよりも多い数の範囲に区画してもよい。また、範囲決定部12は、角度範囲の区画の数に応じて、自車両から前方へ離れるにつれて無効範囲を増やす距離間隔を調整してもよい。具体的には、角度範囲の区画の数が多ければ無効範囲を増やす距離間隔を短くし、角度範囲の区画の数が少なければ無効範囲を増やす距離間隔を長くしてもよい。
第2実施形態において、範囲決定部12は、第2決定として角度範囲のうちすべての範囲を有効範囲と決定するとともに、第3決定として角度範囲のうちすべての範囲を無効範囲と決定していたが、本発明はこれに限られない。例えば、範囲決定部12は、第2決定として角度範囲のうち重量方向上側の上端から重力方向下側に向かって少なくとも一部の範囲を有効範囲と決定するとともに、第3決定として角度範囲のうち重量方向下側の下端から重力方向上側に向かって少なくとも一部の範囲を無効範囲と決定してもよい。
第2実施形態および第3実施形態において、範囲決定部12は、第1決定、第2決定および第3決定を実行していたが、本発明はこれに限られない。例えば、範囲決定部12は、第1決定を実行せず第2決定および第3決定のみを実行してもよい。また、範囲決定部12は、第2決定と第3決定とのうち一方のみを実行してもよい。
本開示は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…運転支援装置、 12…範囲決定部、 27…対象物検知部

Claims (4)

  1. 車両の前方のうち重力方向において設定された角度範囲の内側に存在する対象物の検知を実行する対象物検知部(27)を備える車両に搭載される運転支援装置(10)であって、
    前記角度範囲内のうち前記検知に用いる有効範囲と前記検知に用いない無効範囲とを決定する範囲決定部(12)を備え、
    前記範囲決定部は、前記車両から前記前方へ離れるにつれて前記角度範囲のうち重力方向上側の上端から重力方向下側に向かって前記無効範囲を増やす第1決定を実行し、
    前記運転支援装置は、さらに、
    地図情報および前記車両の現在位置情報を取得する情報取得部(13)と、
    前記車両の現在位置から予め設定された区間において、前記現在位置の路面を基準面として前記基準面に対して設定角度以上の傾斜が設定長さ以上連続する傾斜区間を特定する傾斜特定部(14)と、を備え、
    前記範囲決定部は、
    前記区間において、前記現在位置から最初に存在する傾斜区間が、上り傾斜が連続する上り傾斜区間であると前記傾斜特定部が特定する場合、前記上り傾斜区間における前記角度範囲のうち重量方向上側の上端から重力方向下側に向かって少なくとも一部の範囲を前記有効範囲と決定する第2決定と、
    前記区間において、前記現在位置から最初に存在する傾斜区間が、下り傾斜が連続する下り傾斜区間であると前記傾斜特定部が特定する場合、前記下り傾斜区間における前記角度範囲のうち重量方向下側の下端から重力方向上側に向かって少なくとも一部の範囲を前記無効範囲と決定するように前記無効範囲を拡大する第3決定と、
    を実行し、
    前記第2決定もしくは前記第3決定が実行される前記区間においては、前記第2決定および前記第3決定は前記第1決定より優先され、
    前記第3決定による前記無効範囲は前記第1決定による前記無効範囲よりも広い、運転支援装置。
  2. 請求項に記載の運転支援装置であって、
    前記情報取得部は、道路勾配情報を含んだ前記地図情報を取得し、
    前記傾斜特定部は、前記道路勾配情報に基づいて前記傾斜区間を特定する、運転支援装置。
  3. 請求項に記載の運転支援装置であって、さらに、
    前記前方を走行する他の車両の重力方向における位置変動を検出する変動検知部(15)と、
    前記位置変動に基づいて前記他の車両が走行した走行区間の傾斜情報を推定する傾斜推定部(16)と、を備え、
    前記傾斜特定部は、前記傾斜情報に基づいて前記傾斜区間を特定する、運転支援装置。
  4. 車両の前方のうち重力方向において設定された角度範囲の内側に存在する対象物の検知を実行する対象物検知部(27)を備える車両に搭載される運転支援装置(10)であって、
    前記角度範囲内のうち前記検知に用いる有効範囲と前記検知に用いない無効範囲とを決定する範囲決定部(12)と、
    地図情報および前記車両の現在位置情報を取得する情報取得部(13)と、
    前記車両の現在位置から予め設定された区間において、前記現在位置の路面を基準面として前記基準面に対して設定角度以上の傾斜が設定長さ以上連続する傾斜区間を特定する傾斜特定部(14)と、を備え、
    前記範囲決定部は、
    前記区間において、前記現在位置から最初に存在する傾斜区間が、上り傾斜が連続する上り傾斜区間であると前記傾斜特定部が特定する場合、前記上り傾斜区間における前記角度範囲のうち重量方向上側の上端から重力方向下側に向かって少なくとも一部の範囲を前記有効範囲と決定することと、
    前記区間において、前記現在位置から最初に存在する傾斜区間が、下り傾斜が連続する下り傾斜区間であると前記傾斜特定部が特定する場合、前記下り傾斜区間における前記角度範囲のうち重量方向下側の下端から重力方向上側に向かって少なくとも一部の範囲を前記無効範囲と決定するように前記無効範囲を拡大することと、
    実行する、運転支援装置。
JP2018064603A 2018-03-29 2018-03-29 運転支援装置 Active JP7114986B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018064603A JP7114986B2 (ja) 2018-03-29 2018-03-29 運転支援装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018064603A JP7114986B2 (ja) 2018-03-29 2018-03-29 運転支援装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019175265A JP2019175265A (ja) 2019-10-10
JP7114986B2 true JP7114986B2 (ja) 2022-08-09

Family

ID=68166948

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018064603A Active JP7114986B2 (ja) 2018-03-29 2018-03-29 運転支援装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7114986B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013097675A (ja) 2011-11-02 2013-05-20 Honda Elesys Co Ltd 勾配推定装置、勾配推定方法、及び勾配推定プログラム
JP2017091232A (ja) 2015-11-11 2017-05-25 日立オートモティブシステムズ株式会社 物体検出装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013097675A (ja) 2011-11-02 2013-05-20 Honda Elesys Co Ltd 勾配推定装置、勾配推定方法、及び勾配推定プログラム
JP2017091232A (ja) 2015-11-11 2017-05-25 日立オートモティブシステムズ株式会社 物体検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019175265A (ja) 2019-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10247830B2 (en) Vehicle position determination device, vehicle control system, vehicle position determination method, and vehicle position determination program product
JP6344275B2 (ja) 車両制御装置
US11072331B2 (en) Vehicle control device, vehicle control method and vehicle control program
JP6642334B2 (ja) 車両制御装置
JP6705414B2 (ja) 動作範囲決定装置
US11142191B2 (en) Driving support apparatus
US9896098B2 (en) Vehicle travel control device
US20190071094A1 (en) Vehicle control system, vehicle control method, and storage medium
US20170232966A1 (en) Vehicle control device, vehicle control method, and vehicle control program
JP6094337B2 (ja) 運転制御装置
JP6747079B2 (ja) 運転支援装置
JP6579119B2 (ja) 車両制御装置
CN112477860A (zh) 车辆控制装置
JP2019215730A (ja) 車両の運転支援装置
JP6973978B2 (ja) レーン・スプリッティング中のモータサイクルの挙動を制御する制御装置及び制御方法
JPWO2019111138A1 (ja) モータサイクルの挙動を制御する制御装置及び制御方法
JP7201310B2 (ja) 車両制御システム
JP7377822B2 (ja) 運転支援方法及び運転支援装置
JP6645910B2 (ja) 位置推定装置
JP6524878B2 (ja) 車線変更支援装置
US20220266830A1 (en) Driving assist method and driving assist device
JP6759611B2 (ja) 車両制御システム
JP7114986B2 (ja) 運転支援装置
JP2016113092A (ja) 車両制御装置
US20230303065A1 (en) Driving Assistance Method and Driving Assistance Device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220711

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7114986

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151