JP7114884B2 - 内燃機関用の点火コイル - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関用の点火コイルに関する。
特許文献1には、内燃機関用の点火コイルとして、一次コイル及び二次コイルを収容する収容部と、収容部に設けられ、内燃機関のヘッドカバーにボルト締結される1つのフランジ部と、を有するものが開示されている。特許文献1において、フランジ部は、内側に筒状のブッシュを配してインサート成型されている。
ここで、特許文献1に記載のようなフランジ部が1つの点火コイルは、フランジ部を複数設ける構成よりも小型化を図ることができる。しかし、その反面、フランジ部が内燃機関にボルト締結される際においてボルト部材の回転トルクがブッシュに伝達されたとき、ヘッドカバーに対して点火コイルがボルト部材とともに回転すること(以後、適宜「共回り」という。)が懸念される。共回りが生じることにより、点火コイルとこれに接続されるスパークプラグとの間の電気的絶縁性が確保し難くなるおそれ等が考えられる。
そこで、特許文献1に記載のブッシュには、ヘッドカバー側に突出する突出部が形成されている。そして、ブッシュは、フランジ部が内燃機関にボルト締結されるときに、突出部がヘッドカバーに食い込む。これによって、ボルト部材の回転トルクがブッシュに伝達されたときに、ヘッドカバーに対して点火コイルがボルト部材とともに回転する共回りを防止しようとしている。
特開2008-53261号公報
しかしながら、特許文献1に記載の点火コイルにおいては、鋭利な突出部をヘッドカバーに食い込ませているため、点火コイルの使用とともにヘッドカバーへの突出部の食い込みが進行しやすい。これにより、フランジ部を内燃機関に固定しているボルト部材に緩みが生じやすく、内燃機関への点火コイルの固定が経時的に低下しやすい。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、内燃機関への固定力の経時的低下を抑制しつつ、共回りを抑制することができる内燃機関用の点火コイルを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、構成部品を収容するケース本体部(2)と、
前記ケース本体部から突出するとともに、ボルト部材(5)によって内燃機関に固定するための1つのフランジ部(3)と、
前記フランジ部に埋設されるとともに、内部に前記ボルト部材が挿入される筒状のブッシュ(4)と、を有し、
内燃機関に取り付けられた状態において、前記ブッシュは、その上側の面である上側当接面(41)が前記ボルト部材に当接するよう構成されるとともに、その下側の面である下側当接面(42)が前記内燃機関に当接するよう構成されており、
前記ブッシュの前記下側当接面の円相当半径(R2)は、前記上側当接面の円相当半径(R1)よりも大きく、
前記下側当接面の円相当半径は、前記下側当接面の内側面積と同じ面積を有する真円の半径であり、前記下側当接面の内側面積は、前記下側当接面の内周縁と外周縁との中央を通る閉曲線の内側の面積であり、
前記上側当接面の円相当半径は、前記上側当接面の内側面積と同じ面積を有する真円の半径であり、前記上側当接面の内側面積は、前記上側当接面の内周縁と外周縁との中央を通る閉曲線の内側の面積である、内燃機関用の点火コイル(1)にある。
前記態様の内燃機関用の点火コイルにおいて、ブッシュの下側当接面の円相当半径は、上側当接面の円相当半径よりも大きい。それゆえ、ボルト部材の回転力がブッシュの上側当接面へ作用した場合でも、ブッシュの回転を防ぐのに要求されるブッシュの下側当接面と内燃機関との間の接線方向の摩擦力は小さくて済む。その結果、共回りが生じることを防止しやすい。このメカニズムについては後述する。
また、ブッシュに、内燃機関に食い込ませる突起等を形成しなくても、共回りを防止することができる。それゆえ、点火コイルにおける内燃機関への固定力の経時的低下を抑制できる。
以上のごとく、前記態様によれば、内燃機関への固定力の経時的低下を抑制しつつ、共回りを抑制することができる内燃機関用の点火コイルを提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、点火コイルを取り付けた内燃機関の一部断面図。 実施形態1における、点火コイル及びボルト部材の平面図。 実施形態1における、(a)ブッシュの上側当接面を上から見た模式図、(b)ブッシュの断面図、(c)ブッシュの下側当接面を上から見た模式図。 実施形態2における、(a)ブッシュの上側当接面を上から見た模式図、(b)ブッシュの断面図、(c)ブッシュの下側当接面を上から見た模式図。 実施形態3における、(a)ブッシュの上側当接面を上から見た模式図、(b)ブッシュの断面図、(c)ブッシュの下側当接面を上から見た模式図。 実施形態4における、(a)ブッシュの上側当接面を上から見た模式図、(b)ブッシュの断面図、(c)ブッシュの下側当接面を上から見た模式図。
(実施形態1)
内燃機関用の点火コイルの実施形態につき、図1~図3を用いて説明する。
本実施形態の内燃機関用の点火コイル1は、図1に示すごとく、ケース本体部2とフランジ部3とブッシュ4とを有する。ケース本体部2は、構成部品を収容する。フランジ部3は、ケース10本体から突出している。フランジ部3は、ボルト部材5によって内燃機関に固定するためのものである。点火コイル1において、フランジ部3は1つのみ形成されている。ブッシュ4は、フランジ部3に埋設されている。ブッシュ4は、内部にボルト部材5が挿入される。ブッシュ4は筒状を呈している。
図1に示すごとく、内燃機関に取り付けられた状態において、ブッシュ4は、その上側の面である上側当接面41がボルト部材5に当接するよう構成されるとともに、その下側の面である下側当接面42が内燃機関に当接するよう構成されている。
図3に示すごとく、ブッシュ4の下側当接面42の円相当半径R2は、上側当接面41の円相当半径R1よりも大きい。
以後、本実施形態につき詳説する。
本明細書において、点火コイル1を内燃機関へ取り付けるボルト部材5の軸方向を上下方向Zという。また、上下方向Zにおける、フランジ部3に対する内燃機関側を下側、その反対側を上側という。ここで、「上」「下」の表現は便宜的に用いた表現であり、鉛直方向に対する点火コイル1の配置姿勢を特に限定するものではない。
点火コイル1は、自動車、コージェネレーション等の内燃機関に設置されるスパークプラグに接続され、スパークプラグに高電圧を印加する手段として用いられる。点火コイル1は、そこに嵌合されたジョイント11を介して、スパークプラグと接続されている。
図1に示すごとく、点火コイル1は、内燃機関のエンジンヘッド6に固定されている。エンジンヘッド6は、点火コイル1のフランジ部3を載置するためのボス部61と、点火コイル1に嵌合されたジョイント11を配置するための配置空間62とを有する。ボス部61には、ボルト部材5を螺合するための雌ネジ穴611が形成されている。エンジンヘッド6は、例えばアルミニウムからなる。
点火コイル1のケース10は、前述のケース本体部2、1つのフランジ部3、後述のコネクタ13、及び後述の高圧タワーを有する。ケース10は、PBT樹脂(すなわち、ポリブチレンテレフタレート樹脂)からなる。
図2に示すごとく、ケース本体部2は、点火コイル1の構成部品を上下方向Zに直交する四方から囲む側壁21と、図1に示すごとく、側壁21の下端から延設されるとともに点火コイル1の構成部品を下側から覆う底壁22とを有する。図2に示すごとく、ケース本体部2は、上側に開口部23を有する。なお、ケース本体部2内には、点火コイル1の構成部品を封止する封止樹脂12が充填されており、封止樹脂12はケース本体部2の開口部23から上側に向かって露出している。
ケース本体部2からケース本体部2の外側に向かってフランジ部3が突出している。フランジ部3は、1つの側壁21から、その側壁21の法線方向に突出している。
図2に示すごとく、フランジ部3は、その突出側に向かうほど幅狭となる形状を有する。フランジ部3は、上下方向Zから見たときの形状が略半円状である。上下方向Zから見たときのフランジ部3の略中央部に、上下方向Zに貫通する貫通穴31が形成されており、貫通穴31の内側にブッシュ4が配されている。
ケース10は、ブッシュ4をインサートした状態でインサート成型により形成される。それゆえ、図1に示すごとく、貫通穴31は、ブッシュ4の外周面と同等の形状を有する。
図1に示すごとく、貫通穴31の内面に密着するようブッシュ4がケース10内に埋設されている。ブッシュ4は上下方向Zの全体において、上下方向Zに直交する断面形状が、円環状である。そして、ブッシュ4は、その厚みが上下方向Zにおいて一定である。
ブッシュ4は、図1、図3(b)に示すごとく、上筒部43と下筒部44と連結筒部45とを有する。上筒部43は、上下方向Zに形成されるとともに上面が上側当接面41を構成する。下筒部44は、上筒部43よりも下側に形成され、上下方向Zに形成されるとともに下面が下側当接面42を構成する。連結筒部45は、上筒部43の下端と下筒部44の上端とを連結する。
上筒部43は、上下方向Zに真っ直ぐ形成された円筒形状を有する。図1に示すごとく、上筒部43は、貫通穴31よりも若干上側に突出している。すなわち、上筒部43の上側当接面41は、フランジ部3の貫通穴31よりも若干上側に露出した位置に配されている。これにより、ボルト部材5が確実に上側当接面41に当接するようにしている。上筒部43の上下方向Zの長さは、連結筒部45と下筒部44との合計の上下方向Zの長さよりも長い。
連結筒部45は、下側に向かうほど、内径、外径ともに拡径する円筒状に形成されている。連結筒部45は、上下方向Zにおけるブッシュ4の中央よりも下側に位置している。
下筒部44は、上下方向Zに真っ直ぐ形成された円筒形状を有する。下筒部44の下側当接面42は、貫通穴31の下端位置と同等の位置に形成されている。図1に示すごとく、本実施形態においては、フランジ部3の下面とブッシュ4の下側当接面42とが略面一に形成されている。
前述したが、図3に示すごとく、ブッシュ4の下側当接面42の円相当半径R2は、上側当接面41の円相当半径R1よりも大きい。ここで、下側当接面42の円相当半径R2とは、下側当接面42の内側面積と同じ面積を有する真円の半径をいう。なお、下側当接面42の内側面積とは、下側当接面42の内周縁と外周縁との径方向の中央を通る閉曲線の内側の面積である。上側当接面41の円相当半径R1についても同様である。
上側当接面41及び下側当接面42は、互いに厚みが同等の円環状を呈している。そのため、本実施形態において、上側当接面41の円相当半径R1は、径方向における上側当接面41の外周縁と内周縁との中央部の半径である。同様に、下側当接面42の円相当半径R2は、径方向における下側当接面42の外周縁と内周縁との中央部の半径である。
下側当接面42の内径は、上側当接面41の内径よりも大きく、下側当接面42の外径は、上側当接面41の外径よりも大きい。これにより、ブッシュ4の下側当接面42の円相当半径R2は、上側当接面41の円相当半径R1よりも大きくなっている。また、下側当接面42は、その内周長が上側当接面41の内周長よりも長く、かつ、その外周長が上側当接面41の外周長よりも長い。そして、下側当接面42の外周縁の最大半径は、上側当接面41の外周縁の最大半径よりも大きい。また、下側当接面42の面積は、上側当接面41の面積よりも大きい。また、上側当接面41及び下側当接面42は、互いの中心軸を一致させている。
図1に示すごとく、点火コイル1は、ブッシュ4の中心軸をエンジンヘッド6のボス部61の雌ネジ穴611の中心軸と一致させた状態で、フランジ部3の下面においてボス部61の上面に載置される。そして、この状態で、ボルト部材5をブッシュ4内に挿通するとともに、ボス部61の雌ネジ穴611に螺合することにより、点火コイル1が内燃機関に締結される。なお、ボルト部材5は、ボルト51とワッシャ52とからなり、ワッシャ52が上側当接面41に当接する。
ケース本体部2の中央から下側に向かって、図示しない筒状の高圧タワーが形成されている。高圧タワーは、内燃機関の前述の配置空間62に挿入される。そして、高圧タワーにジョイント11が嵌合される。
また、図1、図2に示すごとく、ケース本体部2からコネクタ13が突出している。コネクタ13は、側壁21におけるフランジ部3が突出する壁部以外の壁部から突出している。コネクタ13は、点火コイル1を外部に電気的に接続するためのものである。
次に、本実施形態の作用効果につき説明する。
本実施形態の内燃機関用の点火コイル1において、ブッシュ4の下側当接面42の円相当半径R2は、上側当接面41の円相当半径R1よりも大きい。それゆえ、ボルト部材5の回転力がブッシュ4の上側当接面41へ作用した場合でも、ブッシュ4の回転を防ぐのに要求されるブッシュ4の下側当接面42と内燃機関との間の接線方向の摩擦力は小さくて済む。このメカニズムを、図3を参照しながら説明する。
ボルト部材5の締結時にボルト部材5の回転力が上側当接面41からブッシュ4に伝わることにより、ブッシュ4の上側当接面41には、上側当接面41の接線方向の力が発生し、ブッシュ4が回転しようとする回転トルクが発生する。ここで、ボルト部材5の回転力が上側当接面41からブッシュ4に伝わり、ブッシュ4に回転トルクN1、上側当接面41の接線方向に力F1が発生した場合を想定する。
知られているように、回転トルクは、回転軸からの距離と接線方向の力との積である。それゆえ、回転トルクN1と力F1と上側当接面41の円相当半径R1との間には、次の式(1)が成立する。
N1=R1×F1 ・・・(1)
次に、回転トルクN1を打ち消す(すなわち、ボス部61に対してブッシュ4が回転することを防止する)ために、下側当接面42に要求される接線方向の力(以後、要求力F2と言う。)を考える。
ここで、ボルト部材5の回転力によってブッシュ4に生じた回転トルクN1を打ち消すには、ボルト部材5の回転力によってブッシュ4に生じた回転トルクN1とは反対方向の回転トルクN1を生じさせるよう下側当接面42に要求力F2が加わればよい。そのため、回転トルクN1と要求力F2と下側当接面42の円相当半径R2との間には、次の式(2)が成立する。
N1=R2×F2 ・・・(2)
そして、式(1)と式(2)から次の式(3)が成立することがわかる。
F2=(R1/R2)×F1 ・・・(3)
ここで、前述のごとく、下側当接面42の円相当半径R2は、上側当接面41の円相当半径R1よりも大きいため、R1/R2は、0<R1/R2<1を満たす。この関係式と式(3)とから、次の不等式(4)が導かれる。
F2<F1 ・・・(4)
式(4)から、要求力F2は、F1よりも小さいことがわかる。そのため、ブッシュ4の下側当接面42とボス部61の上面との間に生じる摩擦力を過大にしなくても、共回りが生じることを防止しやすい。
また、ブッシュ4に、内燃機関に食い込ませる突起等を形成しなくても、共回りを防止することができる。それゆえ、点火コイル1における内燃機関への固定力の経時的低下を抑制できる。
また、下側当接面42の面積は、上側当接面41の面積よりも大きい。それゆえ、下側当接面42から内燃機関に作用する単位面積当たりの力を小さくすることができる。これにより、ブッシュ4の下側当接面42からの押圧力を受ける内燃機関が経時的に変形してしまうことを防止しやすい。その結果、フランジ部3を内燃機関に固定しているボルト部材5にゆるみが生じ、内燃機関への点火コイル1の固定が経時的に低下することを防止しやすい。
また、ブッシュ4は、上筒部43と下筒部44と連結筒部45とを有する。それゆえ、前述のように共回りを防止できるブッシュ4を、簡易な形状で構成することができ、点火コイル1の生産性が向上する。
また、連結筒部45は、上下方向Zにおけるブッシュ4の中央よりも下側に位置している。これにより、上筒部43の上下方向Zの長さは、連結筒部45と下筒部44との合計の上下方向Zの長さよりも長い。それゆえ、ブッシュ4において径が小さい上筒部43の形成領域が、他の部位、すなわち連結筒部45及び下筒部44よりも多くなる。それゆえ、ブッシュ4をフランジ部3に埋設するためにフランジ部3に形成される貫通穴31の体積を少なくできる。その結果、フランジ部3の体積を増やすことができるため、フランジ部3の強度を確保しやすい。
また、上側当接面41及び下側当接面42は、それぞれ円環状である。それゆえ、内燃機関に対する点火コイル1の締結時に、上側当接面41とボルト部材5との間に生じる摩擦力、及び下側当接面42とボス部61との間に生じる摩擦力のそれぞれが、周方向のいずれの箇所においても同等になりやすい。そのため、内燃機関に対して点火コイル1を安定して固定しやすい。
また、ブッシュ4は、上下方向Zの全体において、上下方向Zに直交する断面形状が円環状であり、かつ、その厚みが上下方向Zにおいて一定である。それゆえ、ブッシュ4を簡易な形状とすることができる。
以上のごとく、本実施形態によれば、内燃機関への固定力の経時的低下を抑制しつつ、共回りを抑制することができる内燃機関用の点火コイルを提供することができる。
(実施形態2)
本実施形態は、図4に示すごとく、実施形態1に対し、ブッシュ4の形状を変更した実施形態である。
本実施形態において、ブッシュ4の連結筒部45は、ブッシュ4の上筒部43と下筒部44との間であって、ブッシュ4における上下方向Zの大半領域に形成されている。連結筒部45は、上下方向Zに略平行に形成されているが、下側に向かうにつれて緩やかに内径、外径ともに拡径している。
その他は、実施形態1と同様である。
なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
本実施形態においても、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態3)
本実施形態は、図5に示すごとく、実施形態2に対し、ブッシュ4の形状を変更した実施形態である。
本実施形態において、ブッシュ4は、上下方向Zの全体において、上下方向Zに直交する断面形状が矩形環状である。これに伴い、上側当接面41及び下側当接面42も、それぞれ矩形環状である。
本実施形態においても、下側当接面42の円相当半径は、上側当接面41の円相当半径よりも大きくなっている。前述したが、下側当接面42の円相当半径とは、下側当接面42の内側面積と同じ面積を有する真円の半径をいう。前述したが、下側当接面42の内側面積とは、下側当接面42の内周縁と外周縁との径方向の中央を通る閉曲線の内側の面積である。上側当接面41の円相当半径についても同様である。
その他は実施形態2と同様である。
本実施形態においても、実施形態2と同様の作用効果を有する。
(実施形態4)
本実施形態は、図6に示すごとく、実施形態2に対し、ブッシュ4の形状を変更した実施形態である。
本実施形態において、ブッシュ4は、上下方向Zの全体において、上下方向Zに直交する断面形状が、上下方向Z及びケース本体部2からのフランジ部3の突出方向との双方に直交する方向に長尺な楕円環状である。これに伴い、上側当接面41及び下側当接面42も、それぞれ楕円環状である。
本実施形態においても、下側当接面42の円相当半径は、上側当接面41の円相当半径よりも大きくなっている。前述したが、下側当接面42の円相当半径とは、下側当接面42の内側面積と同じ面積を有する真円の半径をいう。前述したが、下側当接面42の内側面積とは、下側当接面42の内周縁と外周縁との径方向の中央を通る閉曲線の内側の面積である。上側当接面41の円相当半径についても同様である。
その他は、実施形態2と同様である。
本実施形態においても、実施形態2と同様の作用効果を有する。
本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。例えば、前記各実施形態において、ブッシュの外周面に凹凸部を形成してもよい。この場合は、ブッシュをインサートした状態でケースをインサート成型した際、ケースを構成する溶融樹脂がブッシュの凹凸部に食い込む。それゆえ、ブッシュがフランジ部の貫通穴から上下方向に抜け落ちることや、ブッシュがフランジ部の貫通穴に対して回転することを抑制することができる。
1 内燃機関用の点火コイル
2 ケース本体部
3 フランジ部
4 ブッシュ
41 上側当接面
42 下側当接面
5 ボルト部材

Claims (6)

  1. 構成部品を収容するケース本体部(2)と、
    前記ケース本体部から突出するとともに、ボルト部材(5)によって内燃機関に固定するための1つのフランジ部(3)と、
    前記フランジ部に埋設されるとともに、内部に前記ボルト部材が挿入される筒状のブッシュ(4)と、を有し、
    内燃機関に取り付けられた状態において、前記ブッシュは、その上側の面である上側当接面(41)が前記ボルト部材に当接するよう構成されるとともに、その下側の面である下側当接面(42)が前記内燃機関に当接するよう構成されており、
    前記ブッシュの前記下側当接面の円相当半径(R2)は、前記上側当接面の円相当半径(R1)よりも大きく、
    前記下側当接面の円相当半径は、前記下側当接面の内側面積と同じ面積を有する真円の半径であり、前記下側当接面の内側面積は、前記下側当接面の内周縁と外周縁との中央を通る閉曲線の内側の面積であり、
    前記上側当接面の円相当半径は、前記上側当接面の内側面積と同じ面積を有する真円の半径であり、前記上側当接面の内側面積は、前記上側当接面の内周縁と外周縁との中央を通る閉曲線の内側の面積である、内燃機関用の点火コイル(1)。
  2. 前記下側当接面の面積は、前記上側当接面の面積よりも大きい、請求項1に記載の内燃機関用の点火コイル。
  3. 前記ブッシュは、上下方向(Z)に形成されるとともに上面が前記上側当接面を構成する上筒部(43)と、前記上筒部よりも下側に形成され、上下方向に形成されるとともに下面が前記下側当接面を構成する下筒部(44)と、前記上筒部の下端と前記下筒部の上端とを連結する連結筒部(45)とを有する、請求項1又は2に記載の内燃機関用の点火コイル。
  4. 前記連結筒部は、上下方向における前記ブッシュの中央よりも下側に位置している、請求項3に記載の内燃機関用の点火コイル。
  5. 前記上側当接面及び前記下側当接面は、それぞれ円環状である、請求項1~4のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル。
  6. 前記ブッシュは、上下方向の全体において、上下方向に直交する断面形状が円環状であり、かつ、その厚みが上下方向において一定である、請求項1~5のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル。
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