JP7113782B2 - ソレノイド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ソレノイド装置に関する。
特許文献1には、ソレノイド装置の一種である電磁継電器が開示されている。特許文献1に記載された電磁継電器は、通電時に磁束を形成する電磁コイルと、電磁コイルの内側に配された固定コアと、固定コアと対向するよう配された可動コアとを備える。また、固定コアと可動コアとの間の空間には、可動コアを固定コアから遠ざかる側に付勢する磁性バネが配されている。さらに、特許文献1に記載された電磁継電器は、固定コア、可動コアと共に前記磁束が通る磁気回路を構成するヨークを備える。ヨークは、固定コアと対向する位置に開口部を備える。
特許文献1に記載された電磁継電器は、電磁コイルに通電すると前記磁気回路に磁束が流れ、可動コアが、電磁力によりバネのバネ力に抗して固定コア側に吸引されてヨークの開口部の内側に配される。
ここで、特許文献1に記載のソレノイド装置は、前記磁気回路における磁気抵抗を低減すべく、バネを磁性体で構成している。これにより、磁性バネが前記磁気回路の一部として作用し、前記磁気回路全体の磁気抵抗を低減させることができ、固定コア側へ可動コアを電磁的に吸引する際の吸引力を向上させることができる。かかる吸引力を向上させることにより、電磁コイルに通電する電流値を減らして省電力化を図ったり、電磁コイルのターン数を減らして小型化を図ったりすることが可能となる。
特開2018-81901号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電磁継電器においては、可動コアを介さず、磁性バネとヨークにおける開口部の周囲の部位との間を通る漏れ磁束が懸念される。かかる漏れ磁束は、固定コア側へ可動コアを吸引する際の電磁的な吸引力に寄与しない。それゆえ、特許文献1に記載のソレノイド装置においては、固定コア側へ可動コアを吸引する際の電磁的な吸引力を向上させる観点から改善の余地がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、固定コア側へ可動コアを吸引する際の電磁的な吸引力を向上させることができるソレノイド装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、通電により磁束(Φ)が発生する電磁コイル(11)と、
前記電磁コイルの内周側に配された固定コア(2)と、
前記固定コアと前記電磁コイルの軸方向(Z)に対向するよう配され、前記電磁コイルへの通電時に前記軸方向の前記固定コア側へ吸引される可動コア(3)と、
互いに前記軸方向に対向するとともに互いに前記軸方向に重なる位置に配された前記固定コアの固定対向面部(21)と前記可動コアの可動対向面部(311)との間に配され、磁性体からなり、前記可動コアを前記軸方向における前記固定コアから遠ざかる側に付勢する磁性バネ(4)と、
前記固定コア、前記可動コア、及び前記磁性バネと共に前記磁束が通る磁気回路を構成し、前記固定対向面部と対向する位置に開口部(521)を有するヨーク(5)と、を備え、
前記可動コアは、前記可動コアが前記固定コアに吸引されていない非吸引状態において前記磁性バネの外形の外側かつ前記開口部の内周側に位置するとともに、前記可動対向面部よりも前記固定コア側に突出する突出部(32)を有する、ソレノイド装置(1)にある。
前記態様のソレノイド装置において、可動コアは、非吸引状態において磁性バネの外形の外側かつ開口部の内周側に位置するとともに、可動対向面部よりも固定コア側に突出する突出部を有する。それゆえ、磁性バネの各部から突出部を含む可動コアまでの距離を短くすることができ、磁性バネの各部と可動コアとの間の磁気抵抗を低減することができる。それゆえ、突出部が存在しない場合に可動コアを介さずに磁性バネとヨークにおける開口部周囲の部位との間を通るよう形成される漏れ磁束の少なくとも一部は、可動コアに突出部を形成することにより、磁性バネと突出部との間を通るよう形成される。そのため、固定コア側へ可動コアを吸引する際の電磁的な吸引力を向上させることができる。
以上のごとく、前記態様によれば、固定コア側へ可動コアを吸引する際の電磁的な吸引力を向上させることができるソレノイド装置を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、ソレノイド装置の斜視図。 実施形態1における、ソレノイド装置の断面図。 実施形態1における、可動コアを固定コア側から見た図。 実施形態1における、電磁コイルに通電を開始した直後に生じる磁束の様子を示すソレノイド装置の断面図。 実施形態1における、磁性バネの周囲に形成される漏れ磁束を説明するためのソレノイド装置の拡大断面図。 実施形態1における、完全吸引状態のソレノイド装置の断面図。 比較形態における、磁性バネの外周部とヨークの開口形成部との間に漏れ磁束が形成されている様子を示すソレノイドの拡大断面図。 実施形態2における、ソレノイド装置の断面図。 実施形態2における、可動コアを固定コア側から見た図。 実施形態2における、完全吸引状態のソレノイド装置の断面図。 実施形態2における、突出部と磁性バネの外周部との間に形成される漏れ磁束を説明するためのソレノイド装置の拡大断面図。 試験例における、各ソレノイド装置の、ギャップ長さと吸引力との関係を示す線図。 実施形態3における、ソレノイド装置の断面図。 実施形態3における、可動コアの突出部の一部拡大断面図。 実施形態3における、突出部と磁性バネの外周部との間に形成される漏れ磁束を説明するためのソレノイド装置の拡大断面図。 実施形態3における、突出部の磁気飽和部から先端側が磁気飽和した後に、可動コアと磁性バネの外周部との間に形成される漏れ磁束を説明するためのソレノイド装置の拡大断面図。 実施形態4における、可動コアの突出部の一部拡大断面図。 実施形態5における、可動コアの突出部の一部拡大断面図。 実施形態5における、突出部と磁性バネの外周部との間に形成される漏れ磁束を説明するためのソレノイド装置の拡大断面図。 実施形態5における、突出部の第二部位から先端側が磁気飽和した後に、突出部と磁性バネの外周部との間に形成される漏れ磁束を説明するためのソレノイド装置の拡大断面図。 実施形態5における、突出部の第一部位から先端側が磁気飽和した後に、可動コアと磁性バネの外周部との間に形成される漏れ磁束を説明するためのソレノイド装置の拡大断面図。 実施形態6における、可動コアの突出部の一部拡大断面図。 実施形態7における、可動コアの突出部の一部拡大断面図。 実施形態8における、可動コアの突出部の一部拡大断面図。
(実施形態1)
ソレノイド装置の実施形態につき、図1~図6を用いて説明する。
本実施形態のソレノイド装置1は、図1、図2に示すごとく、電磁コイル11と固定コア2と可動コア3と磁性バネ4とヨーク5とを備える。
図4に示すごとく、電磁コイル11は、通電により周囲に磁束Φを発生させる。固定コア2は、電磁コイル11の内周側に配されている。可動コア3は、固定コア2と電磁コイル11の軸方向(Z方向)に対向するよう配され、電磁コイル11への通電時にZ方向の固定コア2側へ吸引される。
図2に示すごとく、磁性バネ4は、固定コア2の固定対向面部21と可動コア3の可動対向面部311との間に配されている。ここで、固定コア2の固定対向面部21と可動コア3の可動対向面部311とは、互いにZ方向に対向するとともに互いにZ方向に重なる位置に配されている。磁性バネ4は、磁性体からなる。磁性バネ4は、可動コア3をZ方向における固定コア2から遠ざかる側に付勢する。
図4に示すごとく、ヨーク5は、固定コア2、可動コア3、及び磁性バネ4と共に磁束Φが通る磁気回路を構成する。ヨーク5は、固定対向面部21とZ方向に対向する位置に開口部521を有する。
図2に示すごとく、可動コア3は、突出部32を有する。突出部32は、可動コア3が固定コア2に吸引されていない非吸引状態において磁性バネ4の外形の外側かつ開口部521の内周側に位置する。磁性バネ4の外形の外側とは、磁性バネ4と磁性バネ4の径方向の内周側の空間領域とを除く領域である。本実施形態において、突出部32は、非吸引状態において、磁性バネ4の内周部41の外周側において、内周部41に径方向に重なる位置に形成されている。また、突出部32は、可動対向面部311よりも固定コア2側に突出する。なお、図2は、非吸引状態のソレノイド装置1を表している。
以後、本実施形態につき詳説する。
以後、Z方向の一方側であって、固定コア2に対する可動コア3側をZ1側といい、その反対側をZ2側という。また、電磁コイル11の径方向を単に径方向といい、電磁コイル11の周方向を単に周方向という。
本実施形態において、ソレノイド装置1は、図示しないスイッチ部を備えた電磁継電器に用いることができる。すなわち、ソレノイド装置1は、可動コア3の進退動作によって、スイッチ部を開閉するよう構成することができる。
電磁継電器は、例えば電気自動車やハイブリッド自動車に搭載される車載用の電磁継電器とすることができる。電磁継電器のスイッチ部は、例えばバッテリとインバータとの間に電気的に接続される。インバータは、バッテリから供給される直流電力を三相交流電力に変換し、三相交流モータへ供給するものである。
図2に示すごとく、電磁コイル11は、Z方向に伸びる巻回軸を中心に巻回されており、略円筒形状を呈している。図4に示すごとく、電磁コイル11に通電することにより、電磁コイル11の周囲の固定コア2、ヨーク5、可動コア3及び磁性バネ4から構成される磁気回路に磁束Φが流れる。
図2に示すごとく、電磁コイル11は、スプール12に巻回されている。スプール12は、電気的絶縁性を有する非磁性体の樹脂等からなる。スプール12は、電磁コイル11に対して、内周側及びZ方向の両側から対向するよう形成されている。スプール12の内周側に固定コア2が配置されている。
固定コア2は、略円柱状を呈している。固定コア2は、強磁性体である。固定コア2の軸方向は、Z方向と一致している。固定コア2の外径は、スプール12の内径と同等であり、固定コア2の外周面とスプール12の内周面とは、微小空間を介して近接対向している、或いは当接している。
固定コア2は、Z方向に貫通するよう形成された固定挿入穴22を有する。固定挿入穴22には、後述のシャフト13のZ2側の部位が挿入されている。
固定コア2のZ2側端部には、Z2側に突出するコア嵌合部23が形成されている。コア嵌合部23は、固定コア2におけるコア嵌合部23のZ1側に隣接する部位よりも、外径が小さくなっている。コア嵌合部23は、ヨーク5に形成された底壁穴511aに挿入嵌合されている。
ヨーク5は、強磁性体である。図1、図2に示すごとく、ヨーク5は、第一ヨーク51と第二ヨーク52とを組み合わせてなる。
第一ヨーク51の全体は、U字状に形成されている。第一ヨーク51は、電磁コイル11をZ2側から覆うよう形成された底壁511と、底壁511におけるZ方向に直交するX方向の両端縁のそれぞれからZ1側に立設されるとともに、X方向の両側から電磁コイル11を覆う一対の側壁512とを有する。なお、以後、X方向とZ方向との双方に直交する方向をY方向という。
底壁511は、矩形板状に形成されており、Z方向に厚みを有する。Z方向から見たときの底壁511の中央には、底壁511をZ方向に貫通する前述の底壁穴511aが形成されている。図2に示すごとく、固定コア2のコア嵌合部23は、底壁穴511aからヨーク5のZ2側に突出している。
側壁512は、X方向に厚みを有する矩形板状に形成されている。一対の側壁512は、互いにX方向に対向している。図1に示すごとく、側壁512のZ1側端部には、Y方向の中央がZ2側に凹んだ第一係合部512aが形成されている。第一係合部512aに第二ヨーク52が係合している。
第二ヨーク52は、電磁コイル11をZ側から覆うよう形成されている。第二ヨーク52は、Z方向に厚みを有する板状に形成されている。第二ヨーク52のX方向の両端部には、Y方向の中央がX方向の固定コア2から離れる側に突出した第二係合部523が形成されている。第二係合部523は、第一ヨーク51の第一係合部512aに挿入されるとともに第一係合部512aに接合されている。
Z方向から見たときの第二ヨーク52の中央部に、第二ヨーク52をZ方向に貫通する円形の開口部521が形成されている。図2に示すごとく、開口部521は、固定コア2のZ1側に形成されている。開口部521は、固定コア2の固定対向面部21よりも一回り大きく形成されており、Z方向から見たとき、固定対向面部21は開口部521の内側の領域に収まる。
第二ヨーク52における開口部521の周囲には、開口形成部522が形成されている。開口形成部522は、環状に形成されており、その内周側が開口部521を構成している。開口形成部522のZ1側の面は、第二ヨーク52における開口形成部522の外周側に隣接する部位よりもZ2側に後退している。図6に示すごとく、開口形成部522のZ1側の空間は、固定コア2側に吸引された可動コア3の外周端部33が収まるよう構成されている。以後、可動コア3が固定コア2側に吸引され、可動コア3の外周端部33が開口形成部522に当接した状態を、完全吸引状態ということもある。図6に、完全吸引状態のソレノイド装置1の断面図を表している。
可動コア3は、強磁性体からなり、円盤状を呈している。図2に示すごとく、可動コア3は、電磁コイル11が非通電状態にあるとき、開口部521の内側空間を介して固定コア2にZ方向に対向するよう配されており、可動コア3の外周端部33とヨーク5の開口形成部522との間にはギャップGが形成されている。
可動コア3の外径は、開口部521の内径よりも大きい。また、可動コア3の外径は、第二ヨーク52の開口形成部522の外径と同等である。
可動コア3は、外周端部33よりも内周側の領域に、Z2側に隆起する可動隆起部31を有する。可動隆起部31の外径は、開口部521の内径よりも小さい。図6に示すごとく、可動隆起部31は、完全吸引状態において、開口部521の内側に挿入される。
可動隆起部31の主面は、固定コア2のZ1側の面にZ方向に対向している。可動隆起部31の主面は、略全体が、固定対向面部21の全面にZ方向に重なる位置に配されている。
そして、前述のごとく、固定コア2の固定対向面部21と可動コア3の可動対向面部311とは、互いにZ方向に対向するとともに互いにZ方向に重なる位置に配されている。すなわち、本実施形態において、固定対向面部21は、固定コア2のZ1側の面であり、可動対向面部311は、可動隆起部31の主面である。なお、固定対向面部21に対して、Z方向に対向するとともにZ方向に重なる可動コア3の面部が複数ある場合は、その複数の面部のうちの最も面積の大きい面部を可動対向面部311という。
可動対向面部311からZ2側に突出するように突出部32が形成されている。図2、図3に示すごとく、本実施形態において、突出部32は、複数形成されている。具体的には、突出部32は、2つ形成されている。2つの突出部32は、後述のシャフト13に対して、X方向の両側のそれぞれに形成されている。各突出部32は、径方向における可動対向面部311の中央位置に形成されている。すなわち、径方向の一つであるX方向において、各突出部32は、後述の可動挿入穴34に隣接する部位から可動対向面部311の外周縁までの領域の略中央位置に形成されている。
図2に示すごとく、突出部32は、可動対向面部311における磁性バネ4にZ方向に重ならない非投影領域に形成されている。そして、図6に示すごとく、突出部32は、完全吸引状態において、磁性バネ4の径方向に隣接する部位間の隙間に挿入されるよう形成されている。
なお、電磁コイル11に電流を流しておらず、可動コア3が固定コア2に吸引されていない非吸引状態と、完全吸引状態とにおいて、非投影領域や投影領域の形成範囲が、若干変更される場合が想定される。この場合において、非投影領域とは、特に断らない限り、完全吸引状態の、可動対向面部311における磁性バネ4にZ方向に重ならない領域を表すものとする。また、投影領域とは、特に断らない限り、完全吸引状態において、磁性バネ4を可動対向面部311にZ方向に投影した領域を表すものとする。
図6に示すごとく、Z方向において、突出部32の長さは、完全吸引状態における可動対向面部311と固定対向面部21との間のZ方向の長さよりも短い。本実施形態において、Z方向の突出部32の長さは、完全吸引状態における可動対向面部311と固定対向面部21との間のZ方向の長さの半分の長さと同等の長さを有する。また、図3に示すごとく、Y方向において、各突出部32の長さは、後述の可動挿入穴34のZ2側端部34aを除く部位の直径と同等であるが、これに限られない。
図2に示すごとく、Z方向から見たときの可動コア3の中央に、可動コア3をZ方向に貫通する可動挿入穴34が形成されている。可動挿入穴34に、非磁性体からなるシャフト13が挿入されている。
シャフト13は、Z方向に長尺な棒状(円柱状)に形成されている。本実施形態において、シャフト13は可動挿入穴34に圧入されている。これにより、シャフト13が可動コア3に対して固定されている。
シャフト13には、外周側に突出するシャフト係合部131が形成されている。また、可動挿入穴34のZ2側端部は、可動挿入穴34の他の部位よりも大きい径となるよう形成されている。そして、シャフト13は、シャフト係合部131を可動挿入穴34のZ2側端部に挿入するよう配されている。これにより、Z方向におけるシャフト13と可動コア3との位置決めがなされている。
シャフト13のZ2側の部位は、固定コア2の固定挿入穴22に挿入されている。シャフト13は、可動コア3に対して固定されている一方、固定コア2の固定挿入穴22に対しては、Z方向に進退可能となっている。可動コア3の可動対向面部311と固定コア2の固定対向面部21との間に、磁性バネ4が配されている。
磁性バネ4は、Z方向の一方側へ向かうほど縮径する螺旋状に巻回されている。本実施形態において、磁性バネ4は、Z1側に向かうほど縮径する螺旋状に巻回されている。磁性バネ4は、強磁性体の板バネ部材を、当該板バネ部材の厚さ方向が磁性バネ4の径方向となるように螺旋状に巻回してなる。すなわち、磁性バネ4は、いわゆる竹の子ばねである。
磁性バネ4の内周端のZ1側の端面は、可動対向面部311における可動挿入穴34の先端部に外周側に隣接する部位に溶接等により接合されているが、溶接されていなくてもよい。また、磁性バネ4の外周部42(すなわちZ2側端部)の外径は、固定コア2の固定対向面部21の外径より若干小さい。
非吸引状態において、磁性バネ4の内周部41(すなわちZ1側端部)の外周側に、突出部32が配されている。突出部32は、磁性バネ4の外周部42(すなわちZ2側端部)よりも内周側に配されている。図6に示すごとく、完全吸引状態において、磁性バネ4の径方向の中央部分において径方向に隣接する部位間の隙間に、突出部32が挿入される。
磁性バネ4は、電磁コイル11が通電状態にあるときも非通電状態にあるときも、弾性変形していない自由状態よりもZ方向に圧縮された状態で、固定対向面部21と可動対向面部311との間に配されている。これにより、磁性バネ4は、可動コア3をZ1側に向かって付勢している。電磁コイル11が非通電状態にあるとき、可動コア3の外周端部33は、磁性バネ4からの付勢力により、開口部521よりもZ1側に配され、第二ヨーク52の開口形成部522との間にギャップGが形成される。
次に、図4~図6を用いて、電磁コイル11への通電により形成される磁束Φ、及びソレノイド装置1の動作につき説明する。
図4に示すごとく、電磁コイル11に通電すると、固定コア2、ヨーク5、ギャップG、可動コア3、磁性バネ4を含む磁気回路に磁束Φが形成される。これにより、ギャップGを挟む可動コア3とヨーク5との間にZ方向の磁気的な吸引力が発生し、可動コア3が固定コア2側に吸引される。
また、磁性バネ4を通る磁束Φは、磁性バネ4の長手方向に沿って螺旋状に形成される。ここで、磁性バネ4は、その長手方向に直交する断面積が比較的小さく、磁気飽和しやすい。
磁性バネ4が磁気飽和すると、図5に示すごとく、磁性バネ4と固定コア2との間、及び磁性バネ4と可動コア3との間に漏れ磁束Φaが発生する。この漏れ磁束Φaによって、固定コア2と磁性バネ4との間、及び磁性バネ4と可動コア3との間のそれぞれに吸引力が発生する。
ここで、漏れ磁束Φaは、磁性バネ4における固定コア2に近い部位と固定コア2との間、及び磁性バネ4における可動コア3に近い部位と可動コア3との間に多く形成される。そのため、磁性バネ4における固定コア2に近い部位と固定コア2との間、及び磁性バネ4における可動コア3に近い部位と可動コア3との間において、漏れ磁束Φaによる吸引力も大きくなる。
特に、本実施形態においては、可動コア3に、磁性バネ4が配されたZ2側に突出する突出部32が形成されているため、突出部32と磁性バネ4の各部との間の長さが比較的短くなりやすい。そのため、可動コア3の突出部32と磁性バネ4の各部との間にZ方向成分を有する漏れ磁束Φaが形成されやすい。これにより、可動コア3の突出部32と磁性バネ4との間にもZ方向の吸引力が作用する。
そして、磁性バネ4の各部と、固定コア2及び可動コア3のそれぞれとの間に形成される漏れ磁束Φaにより、磁性バネ4にZ方向に縮もうとする力が生じ、見かけ上の磁性バネ4の反力が弱まる(すなわち見かけ上の磁性バネ4のバネ定数が下がる)。これにより、可動コア3に作用する固定コア2側への吸引力が増加する。
前述したすべての吸引力により、可動コア3が固定コア2側に吸引される。図6に示すごとく、完全吸引状態においては、可動コア3の可動隆起部31がヨーク5の開口部521内に挿入されるとともに、可動コア3の外周端部33が、開口形成部522に当接する。この状態においては、磁性バネ4のZ1側の面の全体が可動コア3の可動対向面部311と当接又は近接対向するとともに、磁性バネ4のZ2側の面の全体が固定コア2の固定対向面部21と当接又は近接対向する。つまり、磁性バネ4を構成する板バネ部材のZ方向の幅は、完全吸引状態における可動対向面部311と固定対向面部21とのZ方向の長さと同等である。完全吸引状態において、磁束Φは、磁性バネ4をZ方向に沿って流れる。
次に、本実施形態の作用効果につき説明する。
本実施形態のソレノイド装置1において、可動コア3は、非吸引状態において磁性バネ4の外形の外側かつ開口部521の内周側に位置するとともに、可動対向面部311よりも固定コア2側に突出する突出部32を有する。それゆえ、磁性バネ4の各部から突出部32を含む可動コア3までの距離を短くすることができ、磁性バネ4の各部と可動コア3との間の磁気抵抗を低減することができる。それゆえ、突出部32が存在しない場合に可動コア3を介さずに磁性バネ4とヨーク5における開口部521周囲の部位(すなわち開口形成部522)との間を通るよう形成される漏れ磁束Φaの少なくとも一部は、可動コア3に突出部32を形成することにより、磁性バネ4と突出部32との間を通るよう形成される。そのため、固定コア2側へ可動コア3を吸引する際の電磁的な吸引力を向上させることができる。
ここで、図7に示すごとく、突出部32が形成されていない場合を想定する。すなわち、可動隆起部31のZ2側の面の全体が、Z方向に直交する平面状に形成された場合を想定する。この場合、電磁コイル11に通電し、磁性バネ4が飽和した場合、ヨーク5の開口形成部522と磁性バネ4における開口形成部522に近い部位との間に漏れ磁束Φbが形成される。すなわち、突出部32が形成されていない場合、磁性バネ4の各部とヨーク5の開口形成部522との間の距離が、磁性バネ4の各部と可動コア3との間の距離よりも短くなりやすく、磁性バネ4における開口形成部522付近の部位と開口形成部522との間に直接的に漏れ磁束Φbが形成されやすい。開口形成部522と磁性バネ4との間に形成される漏れ磁束Φbは、可動コア3を固定コア2側に吸引することに寄与せず、可動コア3を固定コア2側に吸引する際のロスとなる漏れ磁束である。
そこで、図5に示すごとく、可動コア3に突出部32を形成し、突出部32と磁性バネ4の各部との間の距離を短くすることにより、磁性バネ4と開口形成部522との間に形成される漏れ磁束(図7の符号Φb参照)を減らし、磁性バネ4と可動コア3との間を通る漏れ磁束Φaを増やすことができる。これにより、本実施形態においては、固定コア2側へ可動コア3を吸引する際の電磁的な吸引力を向上させることができる。
また、磁性バネ4は、Z方向の一方側へ向かうほど縮径する螺旋状に巻回されている。それゆえ、磁性バネ4の外周部42は、ヨーク5の開口形成部522に近接し、磁性バネ4と開口形成部522との間に、可動コア3を固定コア2側にZ方向に吸引する際の吸引力に寄与しない漏れ磁束が生じることが懸念される。しかしながら、前述のごとく可動コア3に突出部32を有することにより、磁性バネ4と開口形成部522との間に形成される漏れ磁束(図7の符号Φb参照)を減らし、磁性バネ4と可動コア3との間を通る漏れ磁束Φaを増やすことができる。
さらに、磁性バネ4の各部と固定コア2及び可動コア3との間に漏れ磁束Φaが流れ、磁性バネ4と固定コア2との間、及び、磁性バネ4と可動コア3との間のそれぞれに電磁的な吸引力が発生する。これにより、見かけ上の磁性バネ4の反力を弱めやすく、固定コア2側へ可動コア3を吸引する際の電磁的な吸引力を向上させやすい。
また、突出部32は、可動対向面部311における磁性バネ4にZ方向に重ならない非投影領域に形成されている。それゆえ、可動コア3が固定コア2側に吸引される際、可動コア3の突出部32が、磁性バネ4に干渉することを防止することができる。
また、本実施形態のソレノイド装置1は、複数の突出部32を有する。このように、突出部32の形成箇所を増やすことにより、磁性バネ4の各部と可動コア3との距離を縮めやすく、これらの間に形成される漏れ磁束Φaを増やすことができる。これによっても、固定コア2側へ可動コア3を吸引する際の電磁的な吸引力を向上させることができる。
以上のごとく、本実施形態によれば、固定コア側へ可動コアを吸引する際の電磁的な吸引力を向上させることができるソレノイド装置を提供することができる。
(実施形態2)
本実施形態は、図8~図11に示すごとく、実施形態1に対し、突出部32の構成を変更した実施形態である。
図8に示すごとく、突出部32は、可動隆起部31の主面の外周縁に沿うよう形成されている。すなわち、可動コア3の可動対向面部311の外周端縁に形成されている。また、図9に示すごとく、突出部32は、全周に形成されており、全体として環状を呈している。図2に示すごとく、非吸引状態において、突出部32の先端(すなわちZ2側端)の位置は、ヨーク5の開口形成部522の位置と同等の位置にある。
突出部32は、磁性バネ4の最外周部よりも外周側に位置している。すなわち、突出部32の最内周位置は、磁性バネ4の最外周位置よりも外周側に位置している。また、突出部32は、スプール12の内周側に配されている。それゆえ、図10に示すごとく、突出部32は、完全吸引状態においては、径方向における磁性バネ4とスプール12との間の空間に配される。本実施形態において、突出部32のZ方向の長さは、完全吸引状態におけるZ方向の可動対向面部311と固定対向面部21との間の長さの半分の長さよりも長い。
その他は、実施形態1と同様である。
なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
次に、本実施形態の作用効果につき説明する。
本実施形態において、突出部32は、磁性バネ4の最外周部よりも外周側であって、開口部521よりも内周側に形成される。それゆえ、磁性バネ4の各部から突出部32を含む可動コア3までの距離を、磁性バネ4の各部からヨーク5の開口形成部522までの距離よりも短くしやすい。特に、磁性バネ4の外周部42は、開口形成部522に比較的近くに形成され、開口形成部522との間に漏れ磁束が形成されることが懸念される。そこで、本実施形態のように突出部32を設けることにより、突出部32を磁性バネ4の外周部42近傍の部位に近付けることができ、図11に示すごとく、磁性バネ4の外周部42と、可動コア3の突出部32との間にZ方向成分を有する漏れ磁束Φaを形成することができる。これにより、固定コア2側へ可動コア3を吸引する際の電磁的な吸引力を向上させることができる。
また、突出部32は、環状に形成されている。それゆえ、固定コア2側へ可動コア3を吸引する際の電磁的な吸引力を、全周において安定して向上させることができる。
さらに、突出部32は、環状に形成されており、かつ、磁性バネ4の最外周部よりも外周側に配されている。それゆえ、突出部32を磁性バネ4との干渉を防止することができる。ここで、突出部32が環状に形成されているが、磁性バネ4の最外周部よりも内周側に形成されている場合、磁性バネ4はZ方向の一方側に向かうほど縮径する螺旋状に形成されているため、可動コア3が固定コア2側に吸引されている過程において突出部32が磁性バネ4に干渉するおそれがある。そこで、本実施形態のように、突出部32を、環状に形成し、かつ、磁性バネ4の最外周部よりも外周側に配することにより、突出部32を環状に形成しても、突出部32と磁性バネ4とが干渉することを防止することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(試験例)
本例は、実施形態1のソレノイド装置、実施形態2のソレノイド装置、及び突出部を備えないソレノイド装置のそれぞれについて、ギャップ長さと可動コアに作用する固定コア側への吸引力との関係を解析した例である。なお、例えば図2に示すごとく、ギャップ長さは、可動コア3の外周端部33とヨーク5の開口形成部522との間のギャップGのZ方向の長さである。
突出部を備えないソレノイド装置は、実施形態1のソレノイド装置と基本構造を同じくしつつ、可動隆起部のZ2側の面の全体を、Z方向に直交する平面状に形成したソレノイド装置である。そして、各ソレノイド装置において、ギャップ長さを3mm~0mmの間で変化させたとき、各ソレノイド装置の可動コアに作用する固定コア側への吸引力を確認した。なお、ギャップ長さ3mmは、各ソレノイド装置の電磁コイルに電流を流しておらず、可動コアが固定コアに吸引されていない非吸引状態における可動コアの外周端部と開口形成部との間のギャップ長さである。
結果を図12に示す。図12において、横軸は、各ソレノイド装置のギャップ長さを示し、縦軸は、各ソレノイド装置の可動コアに作用する固定コア側への吸引力を示している。図12において、縦軸は、上側ほど吸引力が大きく、下側ほど吸引力が小さくなる。また、図12において、実施形態1のソレノイド装置の解析結果を四角記号(□)でプロットし、実施形態2のソレノイド装置の解析結果を三角記号(△)でプロットし、突出部を備えないソレノイド装置の解析結果をひし形記号(◇)でプロットした。
図12から分かるように、実施形態1のソレノイド装置及び実施形態2のソレノイド装置は、特にギャップ長さが1mm~2mmのとき、突出部を有さないソレノイド装置に比べ、可動コアに作用する固定コア側への吸引力が高くなることが分かる。これは、実施形態1のソレノイド装置、及び実施形態2のソレノイド装置において、ギャップ長さが1mm~2mmのときに突出部と磁性バネの外周部とがZ方向に最も近接するからである。
そして、ギャップ長さが0.5mm以下となると、実施形態1のソレノイド装置、実施形態2のソレノイド装置のそれぞれの可動コアに作用する固定コア側への吸引力は、突出部を備えないソレノイド装置の可動コアに作用する固定コア側への吸引力と同等となった。これは、実施形態1のソレノイド装置及び実施形態2のソレノイド装置において、ギャップ長さが0.5mm以下となると、磁性バネにおける突出部と径方向に重なる領域が形成され、磁性バネと突出部とに径方向に流れる磁束が増加するためであると考えられる。すなわち、磁性バネと突出部とに径方向に流れる磁束は、可動コアを固定コア側にZ方向に吸引する際の吸引力に寄与しないため、ギャップ長さが0.5mm以下となると、3種類のソレノイド装置のそれぞれの可動コアに作用する固定コア側への吸引力が互いに同等になったものと考えられる。
以上から、実施形態1のソレノイド装置及び実施形態2のソレノイド装置は、突出部を有さないソレノイド装置に比べ、特にギャップ長さが1mm~2mmのときに可動コアに作用する固定コア側への吸引力が高くなることが分かった。つまり、実施形態1、2において、突出部32が磁性バネ4のZ1側に位置しており(すなわち、突出部32が磁性バネ4の部位間の隙間に挿入されていない状態)、かつ、突出部32が磁性バネ4に近づくことで、可動コア3に作用する固定コア2側への吸引力が増加することが分かった。
(実施形態3)
本実施形態は、図13~図16に示すごとく、実施形態2と基本構造を同様としつつ、突出部32に磁気飽和部321を形成した実施形態である。磁気飽和部321は、電磁コイル11が通電状態にあるときに局所的に磁気飽和する突出部32の部位である。
磁気飽和部321は、突出部32に形成される磁束量を所定値以下に制御するために設けられている。磁気飽和部321は、突出部32の外周面の一部が内周側に凹むように形成されている。これにより、磁気飽和部321の径方向の厚みT1は、突出部32における磁気飽和部321以外の部位の径方向の厚みT0よりも小さくなっている。また、磁気飽和部321は、突出部32における磁気飽和部321以外の部位よりも、Z方向に直交する断面積が小さくなっている。磁気飽和部321は、全周に形成されている。また、磁気飽和部321は、突出部32のZ1側端部に形成されている。
なお、「磁気飽和する」とは、BHカーブの磁気飽和領域に入ったことを意味する。磁気飽和領域とは、磁束密度が、飽和磁束密度の50%以上になる領域と定義することができる。また、飽和磁束密度とは、磁性体に外部から磁界を加え、それ以上外部から磁界を加えても磁化の強さが増加しない状態における磁束密度である。
次に、図15、図16を用いて、可動コア3と磁性バネ4における外周部42との間に形成される漏れ磁束Φaについて説明する。
図15に示すごとく、電磁コイル11に通電すると、実施形態1と同様、固定コア2、ヨーク5、ギャップG、可動コア3、磁性バネ4を含む磁気回路に磁束が形成される。そして、可動コア3と磁性バネ4の外周部42との間は、可動コア3の突出部32の先端部と磁性バネ4の外周部42とが最も近接するため、突出部32と磁性バネ4の外周部42との間に漏れ磁束Φaが形成される。この漏れ磁束Φaによって、可動コア3と磁性バネ4との間に吸引力が作用し、固定コア2側への可動コア3の吸引力が増加する。
そして、可動コア3が固定コア2側へ吸引されていくと、突出部32と磁性バネ4の外周部42との間の距離が縮まるため、可動コア3が固定コア2側へ吸引されるにつれて突出部32に形成される磁束量が増加する。そのため、可動コア3が固定コア2側へ吸引されていくと、やがて突出部32に形成される磁束量が前述の所定量を超え、突出部32の磁気飽和部321から先端側の部位が磁気飽和する。
ここで、図16に示すごとく、磁気飽和部321は、少なくとも、突出部32と磁性バネ4の外周部42とが径方向に重なる位置に配されるまで可動コア3が固定コア2側に吸引された状態において磁気飽和するよう形成されることが好ましい。これにより、突出部32と磁性バネ4の外周部42とが径方向に重なった状態において、突出部32と磁性バネ4の外周部42との間に径方向に形成される、可動コア3の吸引力に寄与しない漏れ磁束を減らすことができる。
磁気飽和部321が磁気飽和すると、突出部32の磁気飽和部321からZ2側の部位と磁性バネ4の外周部42との間に磁束が形成されにくくなる。この状態においては、磁性バネ4の外周部42と可動コア3の可動対向面部311とが近接し、可動対向面部311と磁性バネ4の外周部42との間にZ方向に漏れ磁束Φaが形成される。これによって、可動コア3と磁性バネ4との間にZ方向の吸引力が作用し、固定コア2側へ可動コア3を吸引する際の吸引力が増加する。なお、図16において、突出部32における磁気飽和した部位に可動コア3の他の部位とは異なるハッチングを施している。
その他は、実施形態2と同様である。
次に、本実施形態の作用効果につき説明する。
本実施形態において、突出部32は、電磁コイル11が通電状態にあるときに局所的に磁気飽和する磁気飽和部321を有する。これにより、固定コア2側へ可動コア3を吸引する際の電磁的な吸引力を向上させることができる。すなわち、図15に示すごとく、ギャップGが大きく、突出部32から磁性バネ4の各部までの距離が比較的長い状態においては、磁性バネ4と突出部32との間に漏れ磁束Φaを形成することで、磁性バネ4と可動コア3との間に吸引力を作用させることができる。そして、図16に示すごとく、ギャップGが小さく、例えば突出部32が磁性バネ4の外周部42の外周側に沿うように配されるまで可動コア3が固定コア2側に吸引された状態においては、突出部32における磁気飽和部321からZ2側の部位を磁気飽和させることで突出部32に形成される磁束の量を制限することができる。これにより、可動コア3のZ方向の吸引に寄与しない、磁性バネ4と突出部32との間に径方向に沿って流れる磁束を制限し、可動コア3のZ方向の吸引に寄与する、磁性バネ4の外周部42と可動対向面部311との間にZ方向に沿う磁束を増やすことができる。
その他、実施形態2と同様の作用効果を有する。
(実施形態4)
本実施形態は、図17に示すごとく、実施形態3に対し、磁気飽和部321の形成の仕方を変更した実施形態である。
本実施形態において、突出部32は、外周面がZ方向に平行に形成されている一方、内周面がZ1側に向かうほど内周側に向かうテーパ状に形成されている。これにより、突出部32は、Z1側端部におけるZ方向に直交する断面積が、それよりもZ2側の部位におけるZ方向に直交する断面積よりも小さくなっている。そして、突出部32は、Z1側端部が磁気飽和部321を構成している。
その他は、実施形態3と同様である。
本実施形態においても、実施形態3と同様の作用効果を有する。
(実施形態5)
本実施形態は、図18~図21に示すごとく、実施形態3に対し、突出部32のZ方向の複数箇所に磁気飽和部321を形成した実施形態である。本実施形態において、突出部32は、Z方向の2箇所に磁気飽和部321を有する。
図18に示すごとく、突出部32は、実施形態3と同様にZ1側端部に磁気飽和部321を有し、加えて、Z方向の中央部にも磁気飽和部321を有する。本実施形態において、Z方向の2箇所の磁気飽和部321のうち、Z1側のものを第一部位321a、Z2側のものを第二部位321bという。第一部位321aは、実施形態3で示した磁気飽和部321と同様の構成を有する。
第二部位321bは、突出部32における第一部位321aのZ2側に離れた位置に形成されている。第二部位321bは、突出部32におけるZ方向の中央部に形成されている。
第二部位321bの径方向の厚みT2は、第一部位321aの径方向の厚みT1よりも小さくなっている。そして、第二部位321bのZ方向に直交する断面積は、第一部位321aのZ方向に直交する断面積よりも小さくなっている。これにより、第二部位321bは、第一部位321aよりも少ない磁束量で磁気飽和するよう形成されている。つまり、突出部32に形成されたZ方向の複数箇所の磁気飽和部321は、固定コア2側のものほど高い磁気抵抗を有する。第二部位321bのその他の構成は、第一部位321aと同様である。
次に、図19~図21を用いて、可動コア3と磁性バネ4における外周部との間に形成される漏れ磁束Φaについて説明する。
図19に示すごとく、電磁コイル11に通電すると、実施形態1と同様、固定コア2、ヨーク5、ギャップG、可動コア3、磁性バネ4を含む磁気回路に磁束が形成される。そして、可動コア3と磁性バネ4の外周部42との間は、可動コア3の突出部32の先端部と磁性バネ4の外周部42とが最も近接するため、突出部32と磁性バネ4の外周部42との間に漏れ磁束Φaが形成される。この漏れ磁束Φaによって、可動コア3と磁性バネ4との間に吸引力が作用し、固定コア2側への可動コア3の吸引力が増加する。
そして、可動コア3が固定コア2側へ吸引されていくと、突出部32と磁性バネ4の外周部42との間の距離が縮まるため、可動コア3が固定コア2側へ吸引されるにつれて、突出部32に形成される磁束量が増加する。そのため、可動コア3が固定コア2側へ吸引されていくと、図20に示すごとく、まず、磁性バネ4の外周部42に近く、かつ、断面積の比較的小さい第二部位321bからZ2側の部位が磁気飽和する。
ここで、第二部位321bは、少なくとも、突出部32と磁性バネ4の外周部42とが径方向に重なる位置に配されるまで可動コア3が固定コア2側に吸引された状態において磁気飽和するよう形成されることが好ましい。これにより、突出部32と磁性バネ4の外周部42とが径方向に重なった状態において、突出部32と磁性バネ4の外周部42との間に径方向に形成される、可動コア3の吸引力に寄与しない磁束を減らすことができる。
第二部位321bが磁気飽和すると、突出部32における第二部位321bからZ2側の部位と磁性バネ4の外周部42との間に漏れ磁束が形成されにくくなり、突出部32における第二部位321bよりZ1側の部位と磁性バネ4の外周部42との間にZ方向成分を有する漏れ磁束Φaが形成されやすくなる。これにより、突出部32における第二部位321bよりZ1側の部位と磁性バネ4との間にZ方向の吸引力が作用し、固定コア2側へ可動コア3を吸引する際の吸引力が増加する。
そして、さらに可動コア3が固定コア2側へ吸引されていくと、突出部32における第二部位321bよりもZ1側の部位と磁性バネ4の外周部42との間の距離が縮まる。そのため、可動コア3が固定コア2側に吸引されるにつれて、突出部32における第二部位321bよりもZ1側の部位に形成される磁束量が増加する。それゆえ、可動コア3が固定コア2側へ吸引されていくと、図21に示すごとく、やがて第一部位321aが磁気飽和する。
ここで、第一部位321aは、少なくとも、突出部32における第二部位321bよりもZ1側の部位と磁性バネ4の外周部42とが径方向に重なる位置に配されるまで可動コア3が固定コア2側に吸引された状態において磁気飽和するよう形成されることが好ましい。これにより、突出部32における第二部位321bよりもZ1側の部位と磁性バネ4の外周部42とが径方向に重なった状態において、突出部32における第二部位321bよりもZ2側の部位と磁性バネ4との間に径方向に形成される、可動コア3の吸引力に寄与しない磁束を減らすことができる。
第一部位321aが磁気飽和すると、突出部32における第一部位321aからZ2側の部位と磁性バネ4の外周部42との間に磁束が形成されにくくなる。この状態においては、磁性バネ4の外周部42と可動コア3の可動対向面部311とが近接し、可動対向面部311と磁性バネ4の外周部42との間にZ方向に漏れ磁束Φaが形成される。これによって、可動コア3と磁性バネ4との間にZ方向の吸引力が作用し、固定コア2側へ可動コア3を吸引する際の吸引力が増加する。
その他は、実施形態3と同様である。
次に、本実施形態の作用効果につき説明する。
本実施形態において、突出部32は、Z方向の複数箇所に磁気飽和部321を有する。それゆえ、前述のごとく、可動コア3が固定コア2側に吸引される過程において、Z2側から段階的に突出部32を磁気飽和させることができる。それゆえ、磁性バネ4の外周部42と突出部32とが径方向に重なった状態において突出部32と磁性バネ4との間に径方向に形成される磁性バネ4を効果的に抑制することができ、可動コア3が固定コア2側に吸引される過程において可動コア3と磁性バネ4との間に形成されるZ方向成分を有する磁束を確保しやすい。
また、突出部32に形成されたZ方向の複数箇所の磁気飽和部321は、固定コア2側のものほど高い磁気抵抗を有する。それゆえ、可動コア3が固定コア2側に吸引される過程において、磁気飽和部321を、固定コア2側のものから順に確実に磁気飽和させることができ、より確実にZ2側から段階的に突出部32を磁気飽和させることができる。
その他、実施形態3と同様の作用効果を有する。
(実施形態6)
本実施形態は、図22に示すごとく、基本構造を実施形態5と同様としつつ、突出部32において、磁気飽和部321をZ方向の3箇所に形成した例である。本実施形態において、3箇所の磁気飽和部321のうち、Z1側端のものを第一部位321a、Z方向の中間のものを第二部位321b、Z2側端のものを第三部位321cという。
第一部位321a及び第二部位321bは、実施形態5で示したものと同様である。第三部位321cは、突出部32における第二部位321bのZ2側に離れた位置に形成されている。第三部位321cは、突出部32におけるZ方向の中央よりもZ2側の領域に形成されている。
第三部位321cの径方向の厚みT3は、第一部位321aの径方向の厚みT1、及び第二部位321bの径方向の厚みT2のそれぞれよりも小さくなっている。そして、第三部位321cのZ方向に直交する断面積は、第一部位321aのZ方向に直交する断面積、及び第二部位321bのZ方向に直交する断面積のそれぞれよりも小さくなっている。これにより、第三部位321cは、第二部位321bよりも少ない磁束量で磁気飽和するよう形成されている。そして、本実施形態においても、突出部32に形成されたZ方向の複数箇所の磁気飽和部321は、固定コア2側のものほど高い磁気抵抗を有する。
第三部位321cは、可動コア3が固定コア2側に吸引されている過程において、少なくとも突出部32と磁性バネ4の外周部42とが径方向に重なった状態において磁気飽和するよう形成されている。また、第二部位321bは、可動コア3が固定コア2側に吸引されている過程において、少なくとも突出部32における第三部位321cよりもZ1側の部位と磁性バネ4の外周部42とが径方向に重なった状態において磁気飽和するよう形成されている。また、第一部位321aは、少なくとも突出部32における第二部位321bよりもZ1側の部位と磁性バネ4の外周部42とが径方向に重なった状態において磁気飽和するよう形成されている。
その他は、実施形態5と同様である。
本実施形態において、突出部32は、Z方向の3箇所に磁気飽和部321を有する。それゆえ、可動コア3が固定コア2側に吸引される過程において、Z2側から、より段階的に突出部を磁気飽和させることができる。
その他、実施形態5と同様の作用効果を有する。
(実施形態7)
本実施形態は、図23に示すごとく、実施形態2に対して、突出部32の構成を変更した実施形態である。
本実施形態において、突出部32は、可動コア3における突出部32を除く部位を構成する材料よりも透磁率の低い材料からなる。例えば、可動コア3における突出部32を除く部位は、ELCH2やSUY等の純鉄等によって構成することができ、突出部32は、SPCC等の圧延鋼板により構成することができる。突出部32は、例えば溶接等により、可動コア3における突出部32以外の部位に固定されている。
その他は、実施形態2と同様である。
本実施形態において、突出部32は、可動コア3における突出部32を除く部位を構成する材料よりも、透磁率の低い材料からなる。それゆえ、比較的ギャップGが大きく、突出部32から磁性バネ4の各部までの距離が比較的長い状態においては、磁性バネ4と突出部32との間に漏れ磁束Φaを形成することで、磁性バネ4と可動コア3との間に吸引力を作用させることができる。そして、ギャップGが小さく、例えば突出部32が磁性バネ4の外周部42の外周側に沿うように配されるまで可動コア3が固定コア2側に吸引された状態においては、突出部32を磁気飽和させることで突出部32に形成される磁束の量を制限することができる。これにより、可動コア3のZ方向の吸引に寄与しない、磁性バネ4と突出部32との間に径方向に沿って流れる磁束を制限し、可動コア3のZ方向の吸引に寄与する、磁性バネ4の外周部42と可動対向面部311との間にZ方向に沿う磁束を増やすことができる。これにより、固定コア2側へ可動コア3を吸引する際の電磁的な吸引力を向上させることができる。
その他は、実施形態2と同様の作用効果を有する。
(実施形態8)
本実施形態は、図24に示すごとく、実施形態3に対して、突出部32の磁気飽和部321の構成を変更した実施形態である。
本実施形態において、磁気飽和部321は、可動コア3における磁気飽和部321を除く部位を構成する材料よりも、透磁率の低い材料を含有する。本実施形態において、磁気飽和部321は、突出部32のZ1側の端部であり、外周面が内周側に凹んでなる第一飽和部321dと、第一飽和部321dの外周側の凹部に配された第二飽和部321eとを有する。
第一飽和部321dは、可動コア3における磁気飽和部321を除く部位を構成する材料と同じ材料で構成されており、第二飽和部321eは、可動コア3における磁気飽和部321を除く部位を構成する材料よりも透磁率の低い材料からなる。例えば、可動コア3における第二飽和部321eを除く部位は、ELCH2やSUY等の純鉄等によって構成することができ、第二飽和部321eは、SPCC等の圧延鋼板により構成することができる。第二飽和部321eは、突出部32の外周面と面一になるよう形成されている。
その他は、実施形態3と同様である。
本実施形態において、磁気飽和部321は、可動コア3における磁気飽和部321を除く部位を構成する材料よりも、透磁率の低い材料を含有する。それゆえ、磁気飽和部321の飽和磁束密度を調整しやすい。このため、適宜磁気飽和部321の飽和磁束密度を調整することにより、所望のギャップGのときに、磁気飽和部321を磁気飽和させることができる。それゆえ、比較的ギャップGが大きく、突出部32から磁性バネ4の各部までの距離が比較的長い状態においては、磁性バネ4と突出部32との間に漏れ磁束Φaを形成することで、磁性バネ4と可動コア3との間に吸引力を作用させることができる。また、ギャップGが小さく、例えば突出部32が磁性バネ4の外周部42の外周側に沿うように配されるまで可動コア3が固定コア2側に吸引された状態においては、突出部32を磁気飽和させることで突出部32に形成される磁束の量を制限することができる。これにより、可動コア3のZ方向の吸引に寄与しない、磁性バネ4と突出部32との間に径方向に沿って流れる磁束を制限し、可動コア3のZ方向の吸引に寄与する、磁性バネ4の外周部42と可動対向面部311との間にZ方向に沿う磁束を増やすことができる。これにより、固定コア2側へ可動コア3を吸引する際の電磁的な吸引力を向上させることができる。
その他、実施形態3と同様の作用効果を有する。
本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
前記各実施形態おいて、磁性バネは、可動コア側に向かうほど縮径する螺旋状に巻回されている例を示したが、これとは逆に、固定コア側に向かうほど縮径する螺旋状に巻回されていてもよい。また、磁性バネは、例えばZ方向において径が一定のコイルバネ等によって形成することも可能である。
また、突出部と同様な構成が、磁性バネの内周側に形成されていてもよい。この場合、突出部に磁性バネの内周端を係合させることで、磁性バネの位置決めをすることができる。
1 ソレノイド装置
11 電磁コイル
2 固定コア
21 固定対向面部
3 可動コア
311 可動対向面部
32 突出部
4 磁性バネ
5 ヨーク
521 開口部

Claims (11)

  1. 通電により磁束(Φ)が発生する電磁コイル(11)と、
    前記電磁コイルの内周側に配された固定コア(2)と、
    前記固定コアと前記電磁コイルの軸方向(Z)に対向するよう配され、前記電磁コイルへの通電時に前記軸方向の前記固定コア側へ吸引される可動コア(3)と、
    互いに前記軸方向に対向するとともに互いに前記軸方向に重なる位置に配された前記固定コアの固定対向面部(21)と前記可動コアの可動対向面部(311)との間に配され、磁性体からなり、前記可動コアを前記軸方向における前記固定コアから遠ざかる側に付勢する磁性バネ(4)と、
    前記固定コア、前記可動コア、及び前記磁性バネと共に前記磁束が通る磁気回路を構成し、前記固定対向面部と対向する位置に開口部(521)を有するヨーク(5)と、を備え、
    前記可動コアは、前記可動コアが前記固定コアに吸引されていない非吸引状態において前記磁性バネの外形の外側かつ前記開口部の内周側に位置するとともに、前記可動対向面部よりも前記固定コア側に突出する突出部(32)を有する、ソレノイド装置(1)。
  2. 前記磁性バネは、前記軸方向の一方側へ向かうほど縮径する螺旋状に巻回されている、請求項1に記載のソレノイド装置。
  3. 前記突出部は、前記可動対向面部における前記磁性バネに前記軸方向に重ならない非投影領域に形成されている、請求項1又は2に記載のソレノイド装置。
  4. 前記突出部は、前記磁性バネの最外周部よりも外周側に位置する、請求項3に記載のソレノイド装置。
  5. 前記突出部は、環状に形成されている、請求項4に記載のソレノイド装置。
  6. 複数の前記突出部を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載のソレノイド装置。
  7. 前記突出部は、前記電磁コイルが通電状態にあるときに局所的に磁気飽和する磁気飽和部(321)を有する、請求項1~6のいずれか一項に記載のソレノイド装置。
  8. 前記突出部は、前記軸方向の複数箇所に前記磁気飽和部を有する、請求項7に記載のソレノイド装置。
  9. 前記突出部に形成された前記軸方向の複数箇所の前記磁気飽和部は、前記固定コア側のものほど高い磁気抵抗を有する、請求項8に記載のソレノイド装置。
  10. 前記突出部は、前記可動コアにおける前記突出部を除く部位を構成する材料よりも、透磁率の低い材料からなる、請求項1~6のいずれか一項に記載のソレノイド装置。
  11. 前記磁気飽和部は、前記可動コアにおける前記磁気飽和部を除く部位を構成する材料よりも、透磁率の低い材料を含有する、請求項7~9のいずれか一項に記載のソレノイド装置。
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