JP4808236B2 - 電磁ソレノイド及びその製造方法 - Google Patents

電磁ソレノイド及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4808236B2
JP4808236B2 JP2008181816A JP2008181816A JP4808236B2 JP 4808236 B2 JP4808236 B2 JP 4808236B2 JP 2008181816 A JP2008181816 A JP 2008181816A JP 2008181816 A JP2008181816 A JP 2008181816A JP 4808236 B2 JP4808236 B2 JP 4808236B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iron core
coil
guide pipe
fixed
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008181816A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010021436A (ja
Inventor
龍一 山田
Original Assignee
タカハ機工株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by タカハ機工株式会社 filed Critical タカハ機工株式会社
Priority to JP2008181816A priority Critical patent/JP4808236B2/ja
Publication of JP2010021436A publication Critical patent/JP2010021436A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4808236B2 publication Critical patent/JP4808236B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electromagnets (AREA)

Description

本発明は、吸引力を向上させた電磁ソレノイドに関する。
電磁ソレノイドは、基本的には円筒状のコイルと、そのコイルの端部に設けられる固定鉄心と、コイルの内部を移動可能な可動鉄心(プランジャ)とからなり、コイルに電流を流したときに発生する磁束によって、固定鉄心に可動鉄心が吸着することを利用した電気−直線運動変換機器である。
この電磁ソレノイドは、例えば自動販売機の硬貨払い出し装置、自動ドアや金庫のロック機構、ATM(現金自動預払機)のカードリーダー機構、自動改札機の切符送り機構等の多くの分野で利用されている。
従来の構成の電磁ソレノイドを図4及び図5に示す。
図4はボビン巻線タイプの電磁ソレノイドを示すものであり、プラスチック製の筒状ボビン10の上に巻線を施してコイル11とし、筒状ボビン10の内部に固定鉄心12を設置し、固定鉄心12に吸着する可動鉄心13を筒状ボビン10内部に端部が出入りするように設け、固定鉄心12と可動鉄心13との間に、コイル11により発生する磁束が閉ループを形成するように、U字状の第1ヨーク14と中央に円形の穴を開けた平板状の第2ヨーク15を設けたものである。このタイプには、特許文献1に開示されたものがある。
図5はガイドパイプ巻線タイプの電磁ソレノイドを示すものであり、外周を絶縁テープ26で絶縁されたガイドパイプ(黄銅製)20の上に巻線を施してコイル21とし、ガイドパイプ20の内部に固定鉄心22を設置し、固定鉄心22に吸着する可動鉄心23をガイドパイプ20内部に端部が出入りするように設け、固定鉄心22と可動鉄心23との間に、コイル21により発生する磁束が閉ループを形成するように、U字状の第1ヨーク24と中央に円形の穴を開けた平板状の第2ヨーク25を設けたものである。このタイプには、特許文献2に開示されたものがある。
実用新案登録第3043294号公報 特許第2673178号公報
前記の各種の用途に使用される電磁ソレノイドにおいては、できるだけ小型でかつ吸引力が大きいこと、消費電力が小さいことが望まれる。
前掲の図4に示されたボビン巻線タイプの電磁ソレノイドでは、固定鉄心12は筒状ボビン10の中に設けられているため、コイル11とのギャップが大きく、磁束の損失も大きいという問題がある。
また、図5に示されたガイドパイプ巻線タイプの電磁ソレノイドでは、固定鉄心22はガイドパイプ20の中に設けられているため、コイル21とのギャップが大きく、同じく磁束の損失が大きいという問題がある。
そこで本発明は、固定鉄心とコイルとの間のギャップを極力小さくして、磁束損失を小さくし、これにより可動鉄心の吸引力を増大させ、同じ吸引力を発生するのに、小さな電力で済むようにした電磁ソレノイドを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の第1の構成は、通電することにより磁束を発生する円筒状のコイルと、前記コイルの内部の一端に配置される固定鉄心と、前記コイルの内部に出入自在に設けられ、前記コイルに通電したときに前記固定鉄心に吸着される可動鉄心と、前記コイルの内周の前記可動鉄心の移動領域に設けられたガイドパイプとを備えた電磁ソレノイドにおいて、前記コイルは、前記固定鉄心及び前記ガイドパイプの外周に絶縁層を介して直接巻かれていることを特徴とする電磁ソレノイドである。
本発明においては、コイルは、固定鉄心及びガイドパイプの外周に絶縁層を介して直接巻かれているので、コイルと固定鉄心との間のギャップが極小であり、磁束の損失が少ない。そのため、電磁ソレノイドの小型化、あるいは省電力化を図ることができる。
本発明の第2の構成は、前記固定鉄心の外径と、前記ガイドパイプの外径は等しいことを特徴とする。これにより、コイルの機械巻きに支障が生じない。
本発明の第3の構成は、前記固定鉄心の端部に小径の段差部を形成し、その段差部に前記ガイドパイプの端部が嵌合して前記固定鉄心と前記ガイドパイプが一体化されていることを特徴とする。これにより、コイルの巻き作業時に固定鉄心とガイドパイプが分離することが無くなり、巻線作業を効率的に行うことができる。
本発明の第4の構成は、前記絶縁層は、絶縁テープで形成されることを特徴とする。これにより、薄いギャップのみでコイルを固定鉄心とガイドパイプ上に巻くことができる。
本発明の第5の構成は、可動鉄心が内部を移動するガイドパイプと前記可動鉄心が吸着する固定鉄心とをほぼ同一外径の筒状となるように一体化する工程と、一体化された前記ガイドパイプと固定鉄心の外周に絶縁層を形成する工程と、前記絶縁層が形成された前記ガイドパイプと固定鉄心に銅線を巻いてコイルを形成する工程と、前記コイルと前記固定鉄心および可動鉄心に磁気回路を形成するためのヨークを組み立てる工程とを含むことを特徴とする電磁ソレノイドの製造方法である。
このように、一体化されたガイドパイプと固定鉄心の外周に絶縁層を形成し、その上に銅線を直接巻いてコイルを形成することにより、コイルと固定鉄心との間のギャップが極小であり、磁束の損失が少ない電磁ソレノイドを製造することができる。
本発明の第6の構成は、前記絶縁層を形成する工程と前記コイルを形成する工程の間に、前記一体化された前記ガイドパイプと固定鉄心の長手方向の両側に、前記コイルの長さを規制する絶縁板を設置する工程を設けることを特徴とする。これにより、自動巻線機を用いて、両絶縁板の間にコイルを巻くことができる。
本発明によれば、コイルは、固定鉄心及びガイドパイプの外周に絶縁層を介して直接巻かれているので、固定鉄心とコイルとの間のギャップが非常に小さくなり、磁束損失を小さくすることができる。これにより可動鉄心の吸引力が増大し、同じ吸引力を発生するのに、小さな電力で済むため、省電力化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図1に基づいて具体的に説明する。
図1は、本発明の実施の形態を示す断面図である。同図に示すように、固定鉄心1の外径とガイドパイプ2の外径を同じくし、固定鉄心1とガイドパイプ2を一体化するために、固定鉄心1の外周端部に、ガイドパイプ2の端部を装着できる段差部1aを形成する。固定鉄心1とガイドパイプ2の外周に絶縁テープや絶縁塗装等の絶縁層3を被覆し、その絶縁層3の外周に、絶縁電線を巻いてコイル4とする。コイル4の両端部には絶縁板5を設ける。ガイドパイプ2の内部には、固定鉄心1に吸着する可動鉄心6を移動自在に設ける。固定鉄心1と可動鉄心6との間には、コイル4により発生する磁束が閉ループを形成するように、U字状の第1ヨーク7と中央に円形の穴を設けた平板状の第2ヨーク8を設ける。
本実施の形態においては、固定鉄心1は鉄系金属、ガイドパイプ2は黄銅、絶縁層3はポリエステルフィルムを基材とする絶縁テープ、コイル4は絶縁被膜銅線、絶縁板5はプラスチック板、可動鉄心6は鉄系金属を用いている。第1ヨーク7、第2ヨーク8は、鉄板を加工したものを用いる。なお、前述の材料は、これらに限定するものではなく、同じ機能を果たすものであれば、他の材料を使用することもできる。
従来においては、図4に示したボビン巻線タイプの電磁ソレノイドの場合、筒状ボビン10にコイル11を巻く構造であるために、筒状ボビン10の厚みは、強度上、一定以上に薄くできない。また、図5に示すガイドパイプ巻線タイプの電磁ソレノイドの場合は、固定鉄心22の外側にガイドパイプ20を設け、さらにガイドパイプ20の上に絶縁テープ26を巻き、その絶縁テープ26の上にコイル21を巻く構造であるために、固定鉄心22とコイル21との間のギャップが大きく、磁気回路の磁気抵抗が大きくなる。
本実施の形態においては、固定鉄心1とコイル4との間には、絶縁層3が存在するのみであるので、コイル4と固定鉄心1との間のギャップを最小にすることができる。
本発明の実施の形態に係る電磁コイルの製造方法を、図2に示す工程図を用いて説明する。
まず、図2(a)に示すように、固定鉄心1の段差部1aの部分にガイドパイプ2の端部を圧入し、図2(b)に示すように一体化する。なお、固定鉄心1の端部にはカシメ用凸部1bが形成されている。次に、図2(c)に示すように一体化した固定鉄心1およびガイドパイプ2の表面に絶縁テープを巻いて絶縁層3を形成する。次に、図2(d)に示すように、絶縁層3を形成した固定鉄心1とガイドパイプ2の先端から基端に2枚の絶縁板5と第2ヨーク8を挿入し、ガイドパイプ2の先端部2aの内径、外径をテーパ状に拡げる。
その後、図2(e)に示すように、2枚の絶縁板5の間に、自動巻線機を用いて銅線を巻き、コイル4を形成する。次いで、図2(f)に示すようにコイル4の外周を絶縁テープ9で絶縁し、第1ヨーク7に組み付ける。最後に、図2(g)に示すように固定鉄心1、第1ヨーク7、第2ヨーク8の嵌合部a,b,cをカシメて結合する。ガイドパイプ2内の空洞部に可動鉄心6を挿入すると電磁ソレノイドが完成する。
本発明の実施品と図4の構造の従来品について、固定鉄心と可動鉄心との間に働く吸引力を、ストローク(固定鉄心と可動鉄心との間の距離)を変えて測定した例を示す。
本発明の実施品は、可動鉄心6の外径を7mm、第1ヨーク7および第2ヨーク8を含む電磁ソレノイドの全長を26mmとし、絶縁層3をポリエステルフィルムを基材とする絶縁テープで形成し、その厚みを0.025mmとし、ガイドパイプ2の厚みは0.3mmとした。従来品では、筒状ボビン10の厚みを0.76mmとした。固定鉄心1と12は同じ形状、コイル4と11のアンペアターン数は同じとした。その結果を表1と図3に示す。
Figure 0004808236
本発明は、電磁ソレノイドの小型化、あるいは省電力化を図ることができるため、電磁ソレノイドを利用する広い分野において実施が可能である。
本発明の実施の形態を示す断面図である。 本発明の実施の形態における電磁ソレノイドの製造方法を示す工程図である。 本発明実施品と従来品における吸引力とストロークの関係を示すグラフである。 従来のボビン巻線タイプの電磁ソレノイドを示す断面図である。 従来のガイドパイプ巻線タイプの電磁ソレノイドを示す断面図である。
符号の説明
1 固定鉄心
1a 段差部
2 ガイドパイプ
3 絶縁層
4 コイル
5 絶縁板
6 可動鉄心
7 第1ヨーク
8 第2ヨーク
9 絶縁テープ

Claims (4)

  1. 通電することにより磁束を発生する円筒状のコイルと、
    前記コイルの内部の一端に配置される固定鉄心と、
    前記コイルの内部に出入自在に設けられ、前記コイルに通電したときに前記固定鉄心に吸着される可動鉄心と、
    前記コイルの内周の前記可動鉄心の移動領域に設けられ、先端が前記固定鉄心に固定され、基端が前記可動鉄心の出入のために開放しているガイドパイプとを備えた電磁ソレノイドにおいて、
    前記固定鉄心の外径と、前記ガイドパイプの外径は等しく、
    前記固定鉄心の外周の端部に小径の段差部を形成し、その段差部に前記ガイドパイプの端部が嵌合して前記固定鉄心と前記ガイドパイプが一体化され、
    前記コイルは、前記一体化された前記固定鉄心及び前記ガイドパイプの両方の外周に共通に形成された絶縁層を介して直接巻かれていることを特徴とする電磁ソレノイド。
  2. 前記絶縁層は、絶縁テープで形成されることを特徴とする請求項1記載の電磁ソレノイド。
  3. 可動鉄心が内部を移動するガイドパイプと前記可動鉄心が吸着する固定鉄心とを、前記固定鉄心の外周の端部に形成された小径の段差部に前記ガイドパイプの端部を嵌合させることによりほぼ同一外径の筒状となるように一体化する工程と、
    一体化された前記ガイドパイプと固定鉄心の両方の外周に共通の絶縁層を形成する工程と、
    前記絶縁層が形成された前記ガイドパイプと固定鉄心の外周に銅線を直接巻いてコイルを形成する工程と、
    前記コイルと前記固定鉄心および可動鉄心に磁気回路を形成するためのヨークを組み立てる工程と
    を含むことを特徴とする電磁ソレノイドの製造方法。
  4. 前記絶縁層を形成する工程と前記コイルを形成する工程の間に、前記一体化された前記ガイドパイプと固定鉄心の長手方向の両側に、前記コイルの長さを規制する絶縁板を設置する工程を設けることを特徴とする請求項3記載の電磁ソレノイドの製造方法。
JP2008181816A 2008-07-11 2008-07-11 電磁ソレノイド及びその製造方法 Expired - Fee Related JP4808236B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008181816A JP4808236B2 (ja) 2008-07-11 2008-07-11 電磁ソレノイド及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008181816A JP4808236B2 (ja) 2008-07-11 2008-07-11 電磁ソレノイド及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010021436A JP2010021436A (ja) 2010-01-28
JP4808236B2 true JP4808236B2 (ja) 2011-11-02

Family

ID=41706019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008181816A Expired - Fee Related JP4808236B2 (ja) 2008-07-11 2008-07-11 電磁ソレノイド及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4808236B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102789873B (zh) * 2012-08-24 2015-04-01 常州市武进继电器厂 微型双向磁保持电磁铁

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010021436A (ja) 2010-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4884461B2 (ja) ソレノイド・ユニット及びソレノイド・ユニットの製造方法及びソレノイド・ユニット用のマグネット・ハウジング
JP5581973B2 (ja) 電磁ソレノイド
TW200617306A (en) Rapid response solenoid for electromagnetic operated valve
JP6533803B2 (ja) 電磁弁、及び電磁弁の製造方法
TWI430316B (zh) 電磁繼電器
KR20170009983A (ko) 폴 피스와 플럭스 슬리브의 정렬불량에 강한 솔레노이드
US20070267922A1 (en) Actuator
JP2016149416A (ja) リニアソレノイド
US20210241954A1 (en) Shaped magnetic core for an electromagnetic actuator, and method for producing same
JP4808236B2 (ja) 電磁ソレノイド及びその製造方法
US8866349B2 (en) Solenoid
JP4090845B2 (ja) ソレノイド
JP5585562B2 (ja) リニアソレノイド
EP1284384A3 (en) Solenoid for solenoid valve
EP4242503A1 (en) Solenoid valve
JP4269801B2 (ja) ソレノイドアセンブリの製造方法
US6590483B2 (en) Electromagnetic solenoid actuator
JP2001006925A (ja) 2方向性比例ソレノイド
JP2529324Y2 (ja) 電磁弁
JP7113782B2 (ja) ソレノイド装置
JPS6116664Y2 (ja)
JPH0810945Y2 (ja) 電磁ソレノイド
JP2005243367A (ja) 有極電磁リレー及びその製造方法
US9153370B2 (en) Linear solenoid
JPS6364674B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110816

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140826

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4808236

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees