JP7113648B2 - 薬剤揮散器 - Google Patents

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Description

本発明は、薬剤揮散器に関する。
従来より、特許文献1に記載のような薬液揮散器が提案されている。この薬液揮散器は、容器に芳香剤など薬液を収容した上で、棒状の揮散体を容器の開口に差し込んだものである。揮散体は、容器の開口から突出しているため、揮散体に吸収された薬液が外部に揮散し、芳香効果を得ることができる。なお、揮散体は、薬液を軸方向に吸引しつつ、外部に揮散可能な材料で形成されており、樹脂材料のほか、ラタンなどの植物で形成されることもある。
特開2015-8799号公報
ところで、近年は、上記のような薬液揮散器にも装飾性が要求されることがあるため、装飾性を向上するため、例えば、花などの装飾性物品を容器に収容することが考えられる。しかしながら、薬液揮散器は、薬液が収容されているため、例えば、装飾性物品を容器に入れると、この装飾性物品にも薬液が吸収されるという不具合が生じる。本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、装飾性と薬液の揮散性の両方を兼ね備えた薬液揮散器を提供することを目的とする。
本発明に係る薬剤揮散器は、内部空間を有し、当該内部空間に通じる開口を上部に有する容器と、前記内部空間に収容され、当該内部空間の底面から所定の高さに支持部を有する台部材と、前記内部空間に収容され、前記支持部よりも低い液面を有する薬液と、前記支持部に支持され、前記容器の上部の開口から突出する少なくとも一つの装飾性物品と、前記薬液を吸収可能に前記内部空間に収容され、前記容器の上部の開口から突出する少なくとも一つの揮散体と、を備え、前記揮散体は、当該揮散体の長手方向の中心よりも下方において、前記台部材の支持部により、移動が規制されている。
この構成によれば、容器内に薬液を収容するとともに、この薬液を吸収可能な揮散体を収容している。さらに、容器内に、底面から所定高さに支持部を有する台部材を設け、この台部材に装飾性物品を支持している。ここで、支持部は、薬液の液面より高い位置に配置されているため、装飾性物品が薬液に接触するのを防止することができる。その結果、装飾性物品が薬液に影響を受けず、装飾性を保つことができる。また、装飾性物品が薬液に接触しないため、装飾性物品の選択の幅が広がり、種々の装飾性物品を用いることができる。したがって、本発明に係る薬液揮散器では、薬液の揮散性能と装飾性との両方の効果を提供することができる。
さらに、揮散体は、その長手方向の中心よりも下方において、支持部により移動が規制されているため、支持部上に位置する揮散体の距離が長くなる。その結果、揮散体が装飾性物品と接触する距離が長くなり(接触面積が大きくなり)、装飾性物品が倒れるのを抑制することができる。
上記薬剤揮散器において、前記開口の内周縁と前記装飾性物品との隙間の一部には、少なくとも一つの前記揮散体を配置することができる。
この構成によれば、揮散体が装飾性物品と開口の内周縁との隙間に配置されているため、装飾性物品が倒れるのをさらに抑制することができる。特に、装飾性物品の高さが高く、例えば、支持部から開口までの長さよりも、開口から装飾性物品の最上部までの長さが長い場合には、装飾性物品が倒れやすくなるため、有利である。
上記薬剤揮散器においては、前記揮散体は、棒状に形成され、前記台部材の支持部には、前記揮散体が挿通される少なくとも一つの貫通孔または切り欠きを形成することができる。
この構成によれば、揮散体を貫通孔または切り欠きに保持することができるため、揮散体が容器内での移動を規制することができる。
上記薬剤揮散器において、前記貫通孔の内径は、前記揮散体の外径の1.1~3.0倍の大きさにすることができる。
これは、貫通孔の外径が大きすぎると、揮散体が傾斜しやすくなる一方、貫通孔の外径が小さすぎると、揮散体がほとんど傾斜せず、真っ直ぐに延びるため、装飾性物品が倒れるのを抑制しがたくなるからである。
上記薬剤揮散器において、前記貫通孔または切り欠きは、前記支持部の外縁付近に形成することができる。
上記薬剤揮散器においては、前記貫通孔または切り欠きが複数形成することができる、少なくとも2つの前記貫通孔または切り欠きを、前記支持部の対向する縁部に形成することができる。
上記薬剤揮散器において、前記装飾性物品は、柱状の炭とすることができる。これにより、装飾性に加え、炭により臭気の吸着なども行うことができるため、消臭効果を得ることができる。
上記薬剤揮散器において、前記装飾性物品と前記揮散体とを、同色とすることができる。これにより、装飾性物品と揮散体とが見た目に調和され、装飾性を向上することができる。
本発明に係る薬液揮散器によれば、装飾性と薬液の揮散性の両方を提供することができる。
本発明に係る薬剤揮散器の一実施形態を示す斜視図である。 台部材の斜視図である。 容器に収容された台部材の平面図である。 薬剤揮散器の平面図である。 揮散体と台部材との関係を示す断面図である。 台部材の支持部の他の例を示す平面図である。
以下、本発明に係る薬液揮散器の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1はこの薬液揮散器の斜視図である。
<1.薬液揮散器の概要>
図1に示すように、この薬液揮散器は、容器1、この容器1の内部に収容される台部材2、装飾性物品3、揮散体4、及び薬液5を備えている。以下、各部材について説明する。
<1-1.容器>
図1に示すように、容器1は、内部空間を有する直方体状に形成され、上部には、内部空間に通じる長方形状の開口11が形成されている。この容器1は、種々の材料で形成することができ、例えば、プラスチックなどの樹脂材料、陶器、ガラスなどで形成することができる。
<1-2.台部材>
次に、台部材2について説明する。図2は台部材の斜視図、図3は容器に収容された台部材の平面図である。図2に示すように、台部材2は、容器1の内部空間に収容される部材であり、矩形の板状に形成された支持部21と、この支持部21の4つの角部から下方に延びる4つの脚部22とを備えている。そして、容器1内では、4つの脚部22が内部空間の底面12の角部付近に設置され、支持部21が底面12から所定高さに位置するように配置される。所定高さは、特には限定されないが、例えば、図1に示すように、内部空間の底面12から開口11までの高さの半分よりやや低い程度にすることができる。
図3に示すように、支持部21の外形は、内部空間の外形よりもやや小さく、支持部21の外縁と内部空間の内壁面との間に、平面視において隙間が形成されるようになっている。また、支持部21には、4つの角部のうち、一方の長辺の両端に、それぞれ円形状の貫通孔23が形成されている。また、他方の長辺の中央付近には、円弧状の切り欠き24が形成されている。貫通孔23は、後述するように、揮散体4を挿通し、揮散体4の移動を規制するためのものであり、揮散体4の直径よりやや大きい内径を有している。例えば、揮散体4の直径の1.1~3.0倍、好ましくは1.1~2.0倍、より好ましくは1.1~1.5倍の大きさの直径とすることが好ましい。一方、切り欠き24にも揮散体4が挿通されて、揮散体4の移動を規制するようになっている。具体的には、切り欠き24と内部空間の内壁面との間に揮散体4が保持されるようになっている。
<1-3.装飾性物品>
本実施形態では、装飾性物品3として炭が用いられている。この炭は、竹炭、備長炭、その他木炭などの公知の黒い炭であり、円筒状に形成されている。そして、本実施形態では、2本の装飾性物品3が用いられ、台部材2の支持部21上に支持されている。図1に示すように、これら装飾性物品3は、支持部21の長手方向に並び、容器1の開口11から上方へ突出するように配置されている。また、各装飾性物品3の軸方向の長さH1は、支持部21から開口11までの長さの2倍よりも長くなっている。すなわち、図1に示すように、各装飾性物品3の軸方向の中心が、容器1の開口11よりも高い位置になっている。このように、装飾性物品3の軸方向の中心が、容器1の開口11よりも高い位置になっていると、装飾性の点では優れるものの、装飾性物品3は倒れやすくなる。しかしながら、本発明によれば、以下に説明する揮散体4が装飾性物品3を支えることができるため、倒れるのを抑制することができる。
<1-4.薬液>
容器1の内部空間には、薬液5が収容されている。この薬液は、機能性成分として、芳香成分を有する。但し、これ以外にも、消臭成分、防虫成分、抗菌成分など種々の成分を含有することができる。このような機能性成分は、油性及び水溶性のいずれであってもよい。
また、図1に示すように、薬液5の液面は、台部材2の支持部21よりも下方に位置している。すなわち、薬液5は、台部材2の支持部21上に配置されている装飾性物品3には接しないようになっている。
<1-5.揮散体>
次に、揮散体について説明する。図1に示すように、揮散体4は、黒色の棒状に形成されており、薬液を吸収可能に構成されている。本実施形態では、3本の揮散体4が用いられ、それぞれ台部材2の貫通孔23及び切り欠き24に挿通されている。そして、各揮散体4の下端部は、容器1の内部空間の底面12に接し、ここから台部材2の貫通孔23または切り欠き24を介して上方に延び、容器1の開口11から突出している。各揮散体4において、貫通孔23または切り欠き24と接している部分は、各揮散体4の長手方向の長さの中心よりも低い位置である。また、各揮散体4の長さは、装飾性物品3よりもやや長いが、支持部21上にある装飾性物品3の高さと、内部空間の底面12から真っ直ぐに上方に延びる揮散体4とを比べると、揮散体4がやや低くなっている。揮散体4の具体的な長さは、使用する容器1や薬液5の量等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、120~180mm、より好ましくは130~170mm程度にすることができる。また、揮散体4の直径は、例えば、10mm以下、好ましくは3~9mm、より好ましくは4~8mmにすることができる。
図4に示すように、揮散体4は、支持部21の短手方向の両端部の貫通孔23または切り欠き24に挿通されることで規制されており、容器1の開口11の短手方向において、装飾性物品3を挟むように配置される。すなわち、装飾性物品3の外縁と容器1の開口11の長辺との間の隙間に、揮散体4がそれぞれ配置されるようになっている。
揮散体4は、例えば、以下のような材料で形成される。揮散体4としては、棒状に加工したポリマー繊維を用いられる。棒状に加工したポリマー繊維の素材としては、薬液を吸液して揮散できる素材からなるものであれば特に限定されないが、例えば、ナイロン、ポリエステル、アクリル、ビニロン、ポリオレフィン(ポリプロピレン、ポリエチレン等)、ポリウレタン等の合成繊維が挙げられる。なかでも、前記ポリマー繊維の素材としては、耐熱性、耐薬性の観点から、好ましくは合成繊維、より好ましくはポリエステル、及びポリウレタンが挙げられる。
ポリエステルの種類については、特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等が挙げられる。これらのポリエステルは、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらのポリエステルの中でも、耐熱性、耐薬性の観点から、好ましくはポリエチレンテレフタレートが挙げられる。
ポリウレタンの種類については、主鎖中にウレタン結合を含む高分子であれば、特に限定されず、例えば、ポリオールとポリイソシアネートとの反応で得られるものが挙げられる。
ポリウレタンを構成するポリオール成分としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,6-ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4-シクロヘキサンジメタノール、メチル-1,5-ペンタンジオール、1,8-オクタンジオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコールなどのグリコール類;トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトールなどのポリオール類;エチレンオキサイドやプロピレンオキサイド単位を有するポリオール化合物;ポリエーテルジオール類、ポリエステルジオール類などの高分子量ジオール類;ビスフェノールAやビスフェノールFなどのビスフェノール類;ダイマー酸のカルボキシル基を水酸基に転化したダイマージオール等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
ポリウレタンを構成するポリイソシアネート成分としては、芳香族、脂肪族、及び脂環族の公知のジイソシアネート類が挙げられる。ジイソシアネート類の具体例としては、トリレンジイソシアネート、4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート、1,3-フェニレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジメチルジイソシアネート、リジンジイソシアネート、水添4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート、水添トリレンジイソシアネート、及びこれらのアダクト体、ビウレット体、イソシアヌレート体等が挙げられる。また、ジイソシアネート類には、トリフェニルメタントリイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルイソシアネートなどの3官能以上のポリイソシアネート類を用いてもよい。これらは1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
ポリマー繊維が、ポリエステル及びポリウレタンを含む場合、これらの含有比としては、例えば、ポリエステル100重量部に対して、ポリウレタンが0.1~20重量部、好ましくは1~10重量部、より好ましくは3~7重量部が挙げられる。
ポリマー繊維を棒状に加工する方法としては、特に限定されず、公知の方法を用いて棒状に加工するとよい。
揮散体4の形状としては、棒状であれば特に限定されず、例えば、円柱状や、三角柱状、四角柱状、六角柱状等の多角柱状が挙げられる。なかでも、揮散体の形状としては、装飾性物品3との接触面積を小さくし、揮散体4が吸液した薬剤が装飾性物品3に付着するのを最小限とすることができるため、円柱状が好ましい。なお、円柱状には、例えば、底面形状が完全な円形であるものだけではなく、微小な凹凸等があっても全体として略円形であるものも含まれる。揮散体は、複数使用する場合、全てが同じ形状であってもよいし、一部の形状が異なるものであってもよいが、同じ形状であることが好ましい。
揮散体4を長さ方向に対して垂直に切断した場合の前記ポリマー繊維の断面積としては、特に限定されず、揮散液の外観や薬液の揮散速度等の観点から適宜設定すればよいが、具体的には、10~60mm2、好ましくは15~50mm2、より好ましくは20~40mm2が挙げられる。
<2.特徴>
以上のように構成された薬液揮散器は、以下の特徴を有している。
(1)薬液5は、揮散体4に吸い上げられ、揮散体4の外周面及び頂部から外部に揮散される。これにより、薬液5の芳香成分が外部に広がり、芳香効果を得ることができる。よって、装飾性物品3の装飾効果と、揮散体4による芳香成分の揮散効果を両立することができる。特に、装飾性物品3と揮散体4とが、ともに黒であるため、見た目の調和がとれ、装飾効果をさらに向上することができる。
(2)装飾性物品3である炭は、薬液5の液面よりも高い支持部21上に支持されているため、薬液5に接しないようになっている。したがって、装飾性物品3により薬液5が吸引されるのを防止することができ、薬液5が揮散体4以外で減少するのを防止することができる。また、炭の吸着効果が低減するのを防止することもできる。さらに、装飾性物品3が薬液5に接触しないため、炭以外にも装飾性物品3の選択の幅が広くなり、種々の装飾性物品3を選択することができる。
(3)装飾性物品3は、軸方向の中心が容器1の開口11よりも高い位置に配置されるため、倒れやすくなっている。これに対して、本実施形態では、図4に示すように、容器1の開口11の短手方向において、装飾性物品3の外縁と開口11の内縁との隙間に揮散体4が配置されるようになっているため、揮散体4によって、装飾性物品3が倒れるのを抑制することができる。この場合、揮散体4の傾斜角度は特には限定されず、傾斜角度にかかわらず、装飾性物品3の外縁と開口11の内縁との隙間に揮散体4が配置され、揮散体4と装飾性物品3とが接触可能になっていればよい。なお、2個の装飾性物品3は、容器1の開口11の長手方向に並ぶように配置されているため、長手方向においては、各装飾性物品3が互いに倒れるのを抑制するようになっている。
(4)図5(a)に示すように、揮散体4は、その長手方向の中心よりも下方において、支持部21の貫通孔23または切り欠き24に保持されているため、支持部21上に突き出る揮散体4の距離が長くなっている。その結果、揮散体4が装飾性物品3と接触する距離が長くなり(接触面積が大きくなり)、装飾性物品4が倒れるのをさらに抑制することができる。一方、図5(b)に示すように、揮散体4が長手方向の中心より上方で貫通孔23や切り欠き24に保持されていると、揮散体4が装飾性物品3と接触する距離が短くなり(接触面積が小さくなり)、上記のような効果を得がたくなる。また、揮散体4は、支持部21の貫通孔23または切り欠き24だけでなく、開口11の内周縁にも保持されるが、図5(a)に示すように、貫通孔23または切り欠き24と開口11の内周縁との距離が長いと、揮散体4の動きをより強く規制できるため好ましい。
(5)支持部21の貫通孔23の内径が揮散体4の外径の1.1~3.0倍の大きさにしているため、揮散体4の支持部21での傾斜を適度に規制することができる。すなわち、貫通孔23の外径が大きすぎると、揮散体4が過度に傾斜しやすくなる一方、貫通孔23の外径が小さすぎると、揮散体4がほとんど傾斜せず、真っ直ぐに延びてしまい、いずれの場合も、揮散体4が装飾性物品3に接触しがたくなる。
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、以下の変形例は、適宜組み合わせ可能である。
<3-1>
容器1の形状は特には限定されず、薬液5、揮散体4、装飾性物品3、及び台部材2を収容可能な内部空間を有し、この内部空間から揮散体4及び装飾性物品3が突出可能な開口11が形成されていればよい。
<3-2>
上記実施形態では、装飾性物品3として炭を用いているが、支持部21で支持可能で、開口11から突出するものであれば、これ以外の装飾性物品であってもよい。例えば、植物の花、造花など種々の装飾性物品を用いることができる。また、装飾性物品3の数、色、種類も特には限定されず、複数種の装飾性物品3を用いることもできる。
<3-3>
台部材2の形態は特には限定されず、容器1の内部空間の底面12から薬液5の液面よりも高い位置に支持部21を設けることできればよい。したがって、脚部22以外でも支持部21を所定の位置に支持できるものであればよく、例えば、容器1の内壁面に突部などの係合部を設け、この係合部に支持部21を係合させて、所定の高さに配置できればよい。
支持部21の形状も特には限定されない。上記実施形態のような矩形状以外でもよく、装飾性物品3を支持できればよい。また、上記実施形態では、支持部21に2つの貫通孔23と1つの切り欠き24を設けているが、例えば、図6に示すように、貫通孔23のみを形成したり、あるいは切り欠き24のみを形成することもできる。すなわち、貫通孔23や切り欠き部24の数は特には限定されない。また、これら貫通孔23及び切り欠き24は、支持部21の対向する辺にそれぞれ設けたり、角部に設けることができるが、これに限定されない。また、貫通孔23や切り欠き24を設けずに、揮散体4を支持部21と容器1の内面(さらには、開口11の内周縁)との間に挟み込むようにしてもよい。
支持部21は、揮散体4の移動を規制するものであるが、その態様は特には限定されない。すなわち、支持部21は、揮散体4が傾斜するなど、多少の移動は許容するが、例えば、容器1内で水平方向に大きく移動するのを規制するものであればよい。そのためには、上記実施形態のように、支持部21に貫通孔23や切り欠き24を形成し、これらに揮散体4を挿通する態様のほか、貫通孔23や切り欠き24を設けずに、揮散体4を支持部21と容器1の内面(さらには、開口11の内周縁)との間に挟み込むようにしてもよい。
このように、揮散体4は、少なくともその長手方向の中心よりも下方において、支持部21により揮散体4の移動が規制されるように構成されていればよいため、揮散体4の配置は特には限定されない。すなわち、上記実施形態のように、容器1の開口11の短手方向において装飾性物品3を挟むようにしているが、このようになっていなくてもよい(例えば、図6(b)参照)。但し、容器1の開口11の内縁と装飾性物品3の外縁とのいずれかの隙間に少なくとも一つの揮散体4が配置されるようになっていれば、装飾性物品3が倒れるのを抑制することができるため、好ましい。この観点から、貫通孔23や切り欠き24は、支持部21の対向する位置に設けることが好ましい。その他、例えば、装飾性物品の外形が大きい場合には、2つ以上の揮散体4で装飾性物品3を挟まず、装飾性物品3と容器1の開口11の内縁との隙間に、一つの揮散体3を配置して、隙間を埋めることができる。
<3-4>
揮散体4の数は特には限定されず、上記実施形態のような3本以外でもよい。また、揮散体4の形状は、棒状に限定されず、薬液5を吸引し、外部に揮散できるように、開口11から突出するような形状であればよい。また、材料も限定されず、上記のような樹脂材料のほか、ラタンなどの植物を用いることもできる。さらに、揮散体4と装飾性物品3の色は必ずしも同じでなくてもよく、異なる色であってもよい。
1 容器
11 開口
12 底面
2 台部材
21 支持部
23 貫通孔
24 切り欠き
3 装飾性物品
4 揮散体
5 薬液

Claims (5)

  1. 内部空間を有し、当該内部空間に通じる開口を上部に有する容器と、
    前記内部空間に収容され、当該内部空間の底面から所定の高さに支持部を有する台部材と、
    前記内部空間に収容され、前記支持部よりも低い液面を有する薬液と、
    前記支持部に支持され、前記容器の上部の開口から突出する少なくとも一つの装飾性物品と、
    前記薬液を吸収可能に前記内部空間に収容され、前記容器の上部の開口から突出する少なくとも一つの揮散体と、
    を備え、
    前記揮散体は、当該揮散体の長手方向の中心よりも下方において、前記台部材の支持部により、移動が規制されている、薬液揮散器。
  2. 前記開口の内周縁と前記装飾性物品との隙間の一部には、少なくとも一つの前記揮散体が配置されている、請求項1に記載の薬液揮散器。
  3. 前記揮散体は、棒状に形成され、
    前記台部材の支持部には、前記揮散体が挿通される少なくとも一つの貫通孔または切り欠きが形成されている、請求項1または2に記載の薬液揮散器。
  4. 前記貫通孔または切り欠きは、前記支持部の外縁付近に形成されている、請求項3に記載の薬液揮散器。
  5. 前記貫通孔または切り欠きが複数形成されており、少なくとも2つの前記貫通孔または切り欠きが、前記支持部の対向する縁部に形成されている、請求項3または4に記載の薬液揮散器。
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