JP2017158518A - 害虫駆除装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】含浸体10と、害虫駆除用の液体ベイト剤が収容されたボトル12と、ボトル12の注出口を封じる封止片と、注出口を下に向けた状態でボトル12を支持する、含浸体10を下から上に貫通する突起部34を備える台座16と、を備え、台座16によって含浸体10の上方においてボトル12が倒立状態で支持された状態で、突起部34が前記封止片を貫通し、ボトル12から含浸体10に液体ベイト剤が供給される、害虫駆除装置1。
【選択図】図1
Description
[1]含浸体と、液体ベイト剤が収容されたボトルと、を備え、前記含浸体の上方に、注出口を下に向けた状態で設置された前記ボトルから前記含浸体に前記液体ベイト剤が供給される、害虫駆除装置。
[2]前記ボトルの注出口を封じる封止片と、前記含浸体を下から上に貫通する突起部、及び前記ボトルが前記突起部上に位置するように、注出口を下に向けた状態で前記ボトルを支持する支持部を備える台座と、をさらに備え、前記ボトルが前記台座に装着された状態で前記突起部が前記封止片を貫通し、前記ボトルから前記含浸体に液体ベイト剤が供給される、[1]に記載の害虫駆除装置。
以下、本発明の害虫駆除装置の一例を示して説明する。
含浸体としては、特に限定されず、例えば、ガラス繊維、不織布、樹脂繊維、パルプ等で形成されたものや、ウレタンフォーム等の発泡成形体を用いることができる。
ボトルの形状は、特に限定されず、例えば、円筒状であってもよく、多面体になっていてもよい。
ボトルの材質としては、液体ベイト剤の安定性に影響を与えない素材であればよく、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等のオレフィンの他、ポリエチレンテレフタレート(PET)やガラス等が挙げられる。ボトルの材質は、1種のみであってもよく、2種以上であってもよい。
台座16は、図3(A)及び図3(B)に示すように、底面部32と、底面部32の中央部分から立ち上がる突起部34と、ボトル12を支持する支持部36と、を備えている。支持部36は、底面部32の周縁から立ち上がる複数の支柱部36aと、複数の支柱部36aのそれぞれの上端部と接続された環状部36bとを備えている。環状部36bの下方の各支柱部36aの間は、害虫が外部から進入するための進入口38になっている。
台座の形状としては、ボトルに合わせて適宜設計すればよく、例えば、平面視形状が円形状、多角形状になっている台座であってもよい。
台座の材質としては、成形可能なものであれば特に限定されず、各種の樹脂、ガラス、金属等が使用できる。台座の材質は、1種であってもよく、2種以上であってもよい。
以下、害虫駆除装置1の作用効果について説明する。
使用前の害虫駆除装置1においては、液体ベイト剤Lを収容した状態でキャップ14が螺合装着され、注出口26が封止片30によって封じられたボトル12が、台座16に装着されていない状態になっている。
なお、害虫駆除装置1においては、使用前にはボトル12が正立状態で台座16に装着され、使用時にボトル12を上下反転させて倒立状態で台座16に装着する態様とすることもできる。
害虫駆除装置1を製造する方法は、特に限定されず、公知の方法を適宜利用して製造することができる。例えば、中空成形で得たボトル12内に液体ベイト剤Lを充填し、射出成形で得たキャップ14をボトル12の首部24に装着する。また、射出成形で得た台座16の突起部34に含浸体10を設置する。これにより、害虫駆除装置1が得られる。
また、本発明の害虫駆除装置は、パーツ数も少なく低コストである。
また、害虫駆除装置は、台座の底面部の上面側に凹部を形成し、該凹部に含浸体を嵌め込み、該含浸体の上端面と台座の底面部の上面とが面一となる態様としてもよい。このような態様でも、含浸体から液体ベイト剤が装置外へと漏れ出すことを抑制することが容易になる。
含浸体10は、突起部54が含浸体10の下から上に貫通するように設けられている。
害虫駆除装置2においても、含浸体への害虫にアクセス性に優れ、喫食時の害虫の躯体が屈曲することを抑制できるため、駆除対象の害虫による液体ベイト剤の喫食効率が高くなり、高い殺虫効果が得られる。
なお、害虫駆除装置2においては、使用前にはボトル42が正立状態で台座50に装着され、使用時にボトル42を上下反転させて倒立状態で台座50に装着する態様とすることもできる。
[殺虫効果試験]
餌、水、潜伏場所を設置した床面積0.2m2のコンテナにクロゴキブリを10頭放って馴化させた後、ボトル内に液体ベイト剤を充填した液体ベイト剤用容器を1つ設置した。24時間後の致死率(ノックダウン含む)を計測し、以下の基準で殺虫効果を判定した。
<判定方法>
◎:致死率が60%以上である。
○:致死率が50%以上60%未満である。
△:致死率が30%以上50%未満である。
×:致死率が30%未満である。
ジノテフラン(和光純薬工業株式会社製、「ジノテフラン標準品」)と水飴とを、ジノテフランの濃度が0.05質量%、水飴の濃度が30質量%となるように精製水に溶解して液体ベイト剤を調製した。図1〜4に例示した害虫駆除装置1のボトル12内に該液体ベイト剤を充填してキャップ14を螺合装着し、そのボトル12を倒立状態で台座16に装着し、殺虫効果試験に用いた。含浸体10としては、パルプ製のシート材を使用した。
実施例1と同様にして液体ベイト剤を調製し、図7に例示した害虫駆除装置100を用いて殺虫効果試験を行った。
害虫駆除装置100は、ボトル110と、中栓112と、吸液芯114と、カバー118とを、備えている。ボトル110は、ドーム状で上面の中央部に開口部110aが形成されており、前記液体ベイト剤(液体ベイト剤L)が収容されている。中栓112は、ボトル110の開口部110aに取り付けられている。吸液芯114は、中栓112の内側に挿し込まれることで設けられている。カバー118は、ボトル110の形状に沿うように湾曲しており、下端側の部分に複数の進入口116が形成されている。害虫駆除装置100においては、進入口116からボトル110とカバー118の間に進入したゴキブリが、ボトル110を上って吸液芯114まで辿り着き、吸液芯114の上端面から液体ベイト剤を喫食できるようになっている。吸液芯114としては、ポリエチレン繊維とポリプロピレン繊維が1:1で熱融着されて形成された樹脂製の吸液芯を使用した。
10 含浸体
12、42 ボトル
14、44 キャップ
16、50 台座
26 注出口
30 封止片
34、54 突起部
36、56 支持部
38、58 進入口
Claims (2)
- 含浸体と、液体ベイト剤が収容されたボトルと、を備え、前記含浸体の上方に、注出口を下に向けた状態で設置された前記ボトルから前記含浸体に前記液体ベイト剤が供給される、害虫駆除装置。
- 前記ボトルの注出口を封じる封止片と、
前記含浸体を下から上に貫通する突起部、及び前記ボトルが前記突起部上に位置するように、注出口を下に向けた状態で前記ボトルを支持する支持部を備える台座と、をさらに備え、
前記ボトルが前記台座に装着された状態で前記突起部が前記封止片を貫通し、前記ボトルから前記含浸体に液体ベイト剤が供給される、請求項1に記載の害虫駆除装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016048288A JP2017158518A (ja) | 2016-03-11 | 2016-03-11 | 害虫駆除装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016048288A JP2017158518A (ja) | 2016-03-11 | 2016-03-11 | 害虫駆除装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017158518A true JP2017158518A (ja) | 2017-09-14 |
Family
ID=59853679
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016048288A Pending JP2017158518A (ja) | 2016-03-11 | 2016-03-11 | 害虫駆除装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017158518A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112106744A (zh) * | 2020-09-25 | 2020-12-22 | 邵聪坤 | 一种农林种植用病虫害诱杀器的使用方法 |
-
2016
- 2016-03-11 JP JP2016048288A patent/JP2017158518A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112106744A (zh) * | 2020-09-25 | 2020-12-22 | 邵聪坤 | 一种农林种植用病虫害诱杀器的使用方法 |
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