JP7113643B2 - 鋼管連結方法及び鋼管分割方法 - Google Patents

鋼管連結方法及び鋼管分割方法 Download PDF

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Description

本発明は、鋼管どうしを鋼管軸心方向に連結する鋼管連結方法及び鋼管軸心方向に連結された鋼管どうしを分割する鋼管分割方法に関する。
鋼管どうしを鋼管軸心方向に連結する鋼管連結機構の一例として、特許文献1には、柱状体A1,A2(本願発明の鋼管に対応する。)の両端部に設けた両接続部Bの一方を筒部1(本願発明の筒状継手に対応する。)に形成するとともに、他方を筒部1に内嵌可能な軸部2(本願発明の軸状継手に対応する。)に形成して、筒部1の筒部内周面4に、内向き溝部6を形成するとともに、軸部2の軸部外周面10に外向き溝部12を、その軸部外周面10に嵌合した筒部内周面4の前記内向き溝部6に対向するように形成し、互いに対向する内向き溝部6と外向き溝部12とに跨る状態に嵌め込んで、互いに嵌合した隣り合う柱状体A1,A2の筒部1と軸部2とを抜け止め状態に接続する円弧キー18(本願発明の荷重伝達キーに対応する。)を設けた接続機構Sが開示されている。なお、各符号は特許文献1におけるものである。
この接続機構Sにおいて円弧キー18は、セットボルト17を一方向に回転させることによって、内向き溝部6に格納された格納位置から、内向き溝部6と嵌挿部9の外向き溝部12とに跨る跨設位置まで移動させられ、セットボルト17を他方向に回転させることによって、跨設位置から格納位置まで移動させられるように構成されている。
特開2000-319874号公報
ところで、このような接続機構Sによって連結された柱状体A1,A2は、建物支持杭、鋼管杭、鋼管矢板、地滑り抑止用杭、土留め用柱列杭、構造体の柱などの各種用途に使用されるのであるが、円弧キー18には内向き溝部6及び外向き溝部12から柱状体A1,A2の軸心方向や周方向に向けた大きな荷重が作用する。
その際、内向き溝部6及び外向き溝部12は円弧キー18に対して若干のクリアランスを有することから、円弧キー18は内向き溝部6及び外向き溝部12の中で柱状体A1,A2の軸心方向や周方向に動かされることとなる。
この動きによってセットボルト17が緩んだり破損したりすると、円弧キー18は内向き溝部6及び外向き溝部12の内部において移動する虞がある。円弧キー18が一旦移動してしまうと、セットボルト17を円弧キー18に再度螺着させることが困難になる。すると、円弧キー18を内向き溝部6に再度格納することが困難となり、筒部1と軸部2との取り外しができなくなる虞があった。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、従来技術の欠点を解消しながら、軸状継手と筒状継手とを抜け止め状態に連結する荷重伝達キーに対する作業を確実に行うことができる鋼管連結方法及び鋼管分割方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するための、本発明の鋼管連結方法の特徴構成は、鋼管軸心方向に隣り合わされた鋼管の互いに対向する鋼管端部の一方に設けられる筒状継手と、他方の鋼管端部に設けられ、前記筒状継手に嵌合可能な軸状継手と、前記筒状継手の内周面に周方向に沿って設けられた内向き溝部に格納された格納位置と、前記筒状継手と前記軸状継手とが互いに嵌合させられた状態のときに前記軸状継手の外周面に周方向に沿って前記内向き溝部に対向するよう備えられた外向き溝部と前記内向き溝部とに跨った跨設位置と、に位置変更が可能に配置された荷重伝達キーと、を有する鋼管連結機構によって前記鋼管どうしを前記鋼管軸心方向に連結する鋼管連結方法であって、前記内向き溝部に連通するように前記筒状継手に設けられた貫通孔に筒状継手外周面から挿通させた保持部材によって、前記内向き溝部内に前記荷重伝達キーを保持する保持工程と、前記筒状継手と前記軸状継手とを嵌合させる嵌合工程と、前記保持部材による前記荷重伝達キーの保持を解消する遊離工程と、前記貫通孔を介して、前記内向き溝部と前記外向き溝部とから構成されるキー溝内の周方向における前記荷重伝達キーの被係合部の現在位置が所定位置であるか否かを判別する位置判別工程と、前記位置判別工程において、前記現在位置が前記所定位置ではないときに、前記貫通孔を介して、前記荷重伝達キーを移動させて前記被係合部を前記所定位置に移動させる位置合わせ工程と、前記貫通孔に前記筒状継手外周面から挿通させて前記被係合部に係合させた固定部材によって、前記荷重伝達キーを前記格納位置から前記跨設位置まで押し出し固定する固定工程と、を有する点にある。
上述のような鋼管連結機構によると、荷重伝達キーを跨設位置に固定する固定部材として、従来技術のセットボルトのように荷重伝達キーに対して螺合させる機構ではなく、例えば荷重伝達キーに対して押圧させるような機構を採用することができるため、従来技術が有していたセットボルトの緩みや破損に伴う欠点が解消できる。
ところで、このような鋼管連結機構を用いた鋼管連結方法においては、保持工程において内向き溝部内に保持されていた荷重伝達キーは、遊離工程によってその保持が解消された状態となるため、キー溝内において、例えば、鋼管に加わる振動等によって、周方向に移動し得る。
荷重伝達キーが、キー溝内の周方向における所定位置ではない位置に移動してしまうと、固定工程において荷重伝達キーを固定部材によって適切に固定できない虞や、固定できたとしても設計どおりの耐荷重が得られない虞がある。なお、所定位置とは、荷重伝達キーのキー溝内の周方向における適切な位置をいう。
そこで、遊離工程のあとに位置判別工程を実行し、荷重伝達キーの被係合部の、キー溝内の周方向における現在位置が所定位置でないときは、位置合わせ工程を実行することによって荷重伝達キーの被係合部を現在位置から所定位置にまで移動させることができる。これによって固定工程においては、荷重伝達キーは所定の跨設位置において適切に固定されることとなる。
本発明においては、前記位置合わせ工程においては、前記荷重伝達キーの被係合部が前記所定位置にないときに前記貫通孔から前記キー溝の内部に侵入させた位置合わせ治具が用いられると好適である。
上述の構成によると、位置合わせ治具によって荷重伝達キーの被係合部をキー溝内の周方向における現在位置から所定位置にまで移動させることができるため、貫通孔を介しての荷重伝達キーの移動作業が容易である。
本発明においては、前記位置合わせ工程においては、前記位置合わせ治具を前記荷重伝達キーの表面に接触させた状態で、又は前記位置合わせ治具を前記荷重伝達キーの表面に引っ掛けた状態で、前記位置合わせ治具を移動させることによって、前記荷重伝達キーを移動させると好適である。
位置合わせ治具は、貫通孔に挿通し得る細さを有する棒状の部材の先端部に磁石を取り付けたものや、該先端部に接着性や粘着性を有する部材を取り付けたものや、該先端部に鑢状の部材を取り付けたものであってよく、これを貫通孔からキー溝内へ挿通し、その先端部を荷重伝達キーの表面に接触させた状態で、貫通孔内において鋼管の周方向へずらすように移動させることによって、荷重伝達キーをキー溝内において周方向に移動させることができる。
また、位置合わせ治具は、貫通孔に挿通し得る細さを有する部材、例えば針金のような部材の先端部を鉤状に屈曲させたものであってよく、これを貫通孔からキー溝内へ挿通し、先端部を荷重伝達キーの穴部や角部に引っ掛けた状態で、貫通孔から引き抜くように移動させることによって、荷重伝達キーをキー溝内において周方向に移動させることができる。
本発明においては、前記位置合わせ工程においては、前記荷重伝達キーの表面であって、少なくとも前記貫通孔を介して目視することができる表面に備えられた指示表示に基づいて、前記荷重伝達キーを移動させると好適である。
位置判別工程においては、荷重伝達キーのキー溝内の周方向における現在位置が所定位置であるか否かの判別が貫通孔を介して行われるため、荷重伝達キーがキー溝内の周方向において、どっちの方向にずれているか、及びどれだけの長さがずれているかの判別が容易ではない虞がある。そこで、荷重伝達キーの表面に備えられた指示表示を参考にすることによって、荷重伝達キーの周方向における、ずれの向きや、ずれの長さの把握が容易となるため、位置合わせの作業性が向上する。また、ずれの向きや、ずれの長さを、位置合わせ治具を施工現場において作成する際の参考にすることができる。
なお、指示表示とは、貫通孔から目視することができる表示であって、目盛り、数字、文字、図形、記号、荷重伝達キーを移動させるべき方向又は穴部の方向がわかる目印、例えば矢印、色相、彩度、明度等が変化する態様のもの、さらにはこれらいずれかの組み合わせ等、少なくともずれの向き又はずれの長さがわかる表示である。
本発明においては、前記固定工程においては前記貫通孔に対向可能なように前記荷重伝達キーに備えられた、前記被係合部としての穴部に対して、前記固定部材に備えられた基端が前記穴部の直径より大きく、先端が前記穴部の直径より小さい縮径部を、前記先端から挿入させると好適である。
筒状継手の外周側から貫通孔に挿通された固定部材によって、荷重伝達キーを格納位置から跨設位置に押し込むことにより、軸状継手と筒状継手とが抜け止め状態に連結される。その際、縮径部は先端から基端までの間において穴部と接触するので、荷重伝達キーはキー溝内において鋼管の周方向、径方向及び軸心方向に対して移動しないように固定される。
本発明においては、前記貫通孔に対する前記固定部材の挿通された現在深さが所定深さであるか否かを判別する深さ判別工程をさらに備えていると好適である。
荷重伝達キーの厚み、キー溝の深さ、固定部材の長さ及び貫通孔の長さはそれぞれ一定であることから、荷重伝達キーがキー溝に適切に固定されているときは、貫通孔に対する固定部材の挿通された深さは一定であるはずである。判別工程によって、固定部材の貫通孔に対して挿通させた現在深さが所定深さであるか否かを判別することによって、固定部材が適切に荷重伝達キーを固定していることの確認が鋼管の外部から容易にできる。
上述の目的を達成するための、本発明の鋼管分割方法の特徴構成は、鋼管軸心方向に隣り合わされた鋼管の互いに対向する鋼管端部の一方に設けられる筒状継手と、他方の鋼管端部に設けられ、前記筒状継手に嵌合可能な軸状継手と、前記筒状継手の内周面に周方向に沿って設けられた内向き溝部に格納された格納位置と、前記筒状継手と前記軸状継手とが互いに嵌合させられた状態のときに前記軸状継手の外周面に周方向に沿って前記内向き溝部に対向するよう備えられた外向き溝部と前記内向き溝部とに跨った跨設位置と、に位置変更が可能に配置された荷重伝達キーと、前記内向き溝部に連通するように前記筒状継手に設けられた貫通孔に、筒状継手外周面から挿通されることによって、前記跨設位置に前記荷重伝達キーを固定している固定部材であって、前記荷重伝達キーが所定位置にあるときに前記貫通孔に対向可能なように前記荷重伝達キーに備えられた穴部の直径よりも基端が大きく先端が小さい縮径部を備え、前記縮径部が前記先端から前記穴部に挿入されている固定部材と、を有する鋼管連結機構によって前記鋼管軸心方向に連結された前記鋼管どうしを分割する鋼管分割方法であって、前記内向き溝部に連通するように前記筒状継手に設けられた貫通孔に、筒状継手外周面から挿通されることによって、前記跨設位置に前記荷重伝達キーを固定している前記固定部材を、前記貫通孔から取り外して前記荷重伝達キーの固定を解除する固定解除工程と、前記貫通孔を介して、前記内向き溝部と前記外向き溝部とから構成されるキー溝内の周方向における前記荷重伝達キーの現在位置が前記所定位置であるか否かを判別する位置判別工程と、前記位置判別工程において、前記現在位置が前記所定位置ではないときに、前記貫通孔を介して、前記荷重伝達キーを前記所定位置に移動させる位置合わせ工程と、前記貫通孔に前記筒状継手外周面から挿通させた保持部材によって、前記荷重伝達キーを前記跨設位置から前記格納位置まで引き戻し保持する保持工程と、前記筒状継手から前記軸状継手を引き抜く引抜工程と、を有する点にある。
固定工程においてキー溝内に固定されていた荷重伝達キーは、固定解除工程によってその固定が解除された状態となるため、キー溝内において、例えば、鋼管に加わる振動等によって、周方向に移動し得る。
荷重伝達キーが、キー溝内の周方向における所定位置ではない位置に移動してしまうと、保持工程において荷重伝達キーを保持部材によって適切に保持できない虞がある。
そこで、固定解除工程のあとに位置判別工程を実行し、荷重伝達キーのキー溝内の周方向における現在位置が所定位置でないときは、位置合わせ工程を実行することによって荷重伝達キーを現在位置から所定位置にまで移動させることができる。これによって保持工程においては、荷重伝達キーは適切に保持されることとなる。
鋼管連結機構によって連結された鋼管杭を一部切断して示す説明図 保持工程及び嵌合工程の説明図 保持部材に保持された荷重伝達キーの説明図 保持部材に保持された荷重伝達キーの説明図 遊離工程の説明図 位置判別工程の説明図 荷重伝達キーに備えられた指示表示の説明図 位置合わせ工程の説明図 位置合わせ工程の説明図 固定工程の側断面図 固定工程の側断面図 固定部材の説明図 固定部材の脱落防止に係る説明図 固定部材の脱落防止に係る説明図 固定部材の脱落防止に係る説明図 別実施形態による固定部材の説明図 別実施形態による固定部材の説明図 別実施形態による保持部材の説明図 別実施形態による保持部材の説明図
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、オーガーで掘削しながら地中に回転圧入して沈設する中掘工法に使用される鋼管杭P(P1,P2)が示されている。
鋼管杭P(P1,P2)は、スパイラル鋼管等の鋼管S(S1,S2)の一方の端部に筒状継手10が溶接連結されるともに、他方の端部に軸状継手20が溶接連結された円筒体である。
鋼管軸心X方向に隣り合う鋼管杭P(P1,P2)の互いに対向する鋼管S(S1,S2)の鋼管端部どうしは鋼管連結機構Jによって抜け止め状態で、かつ、回り止め状態で連結可能に構成されている。
鋼管連結機構Jは、筒状継手10と、軸状継手20と、荷重伝達キー30と、回転抑止キー40とを備えている。
筒状継手10は、鋼製の筒状体を加工することによって作成される。図2に示すように、筒状継手10の下端側に突条11と、周方向に間隔を隔てて複数の筒側切欠凹部12が備えられている。筒状継手10の内周面13の上端側に周溝14が備えられている。
内周面13に、周方向に沿って、二条の内向き溝部15が備えられている。各内向き溝部15は、後述する荷重伝達キー30の厚みより深く構成されている。これにより、図3及び図4に示すように、荷重伝達キー30は、内向き溝部15に内周面13よりも内側に入り込んだ格納位置に格納可能となっている。
軸状継手20は、鋼製の筒状体を加工することによって作成される。図2に示すように、軸状継手20の上端側に、筒状継手10に備えられた周溝14に嵌合可能な突条21が備えられている。
筒状継手10と軸状継手20とが互いに嵌合させられた状態であるときに、筒状継手10に備えられた筒側切欠凹部12と対向する位置に軸側切欠凹部22が備えられている。
筒側切欠凹部12と軸側切欠凹部22とによって、後述する回転抑止キー40のキー溝42が構成される。軸側切欠凹部22の中央部分に、回転抑止キー40を該キー溝42に固定するための固定ネジ41を螺着可能な雌ネジ26が備えられている(図1参照)。
外周面23は、鋼管軸心X方向の長さが筒状継手10の内周面13の鋼管軸心X方向の長さと略同じで、外径が内周面13に嵌合可能な大きさに構成されている。
外周面23の下端側に、筒状継手10に備えられた突条11が嵌合可能な周溝24が形成されている。
外周面23に、周方向に沿って、二条の外向き溝部25が、筒状継手10と軸状継手20とが互いに嵌合させられた状態であるときに内向き溝部15に対向するように備えられている。内向き溝部15及び外向き溝部25から本発明に係るキー溝36が構成される。
荷重伝達キー30は、筒状継手10と軸状継手20とが互いに嵌合させられた際に、筒状継手10と軸状継手20とを抜け止め状態で連結するための部材である。本実施形態においては、鋼管軸心X周りに六個が設けられている。
荷重伝達キー30は、横断面が矩形で、外向き溝部25の底面に対向するキー内周面が該底面と略同じ曲率を有する円弧形状の鋼製部材である(図4参照)。
図7に示すように、荷重伝達キー30は、その表面であって、キー溝36内にあるときに少なくとも貫通孔16を介して目視することができる表面に指示表示31が備えられている。
指示表示31とは、貫通孔16から目視することができる表示であって、目盛り、数字、文字、図形、記号、荷重伝達キー30を移動させるべき方向又は穴部の方向がわかる目印、例えば矢印、色相、彩度、明度等が変化する態様のもの、さらにはこれらいずれかの組み合わせ等、少なくともずれの向き又はずれの長さがわかる表示であり、本実施形態においては、穴部32の方向を指し示す矢印が採用されている。
後述する固定部材51により、荷重伝達キー30が、内向き溝部15に格納された格納位置から、互いに対向する内向き溝部15と外向き溝部25とに跨った跨設位置に押し込まれることによって、筒状継手10と軸状継手20とが抜け止め状態で連結される。また、後述する六角ボルト50により、荷重伝達キー30は、跨設位置から格納位置に引き戻されることによって、筒状継手10と軸状継手20との連結が解除される。
外向き溝部25の溝深さは、荷重伝達キー30の鋼管杭P(P1,P2)の径方向に沿う厚みの略半分になるように構成され、荷重伝達キー30が跨設位置にあるときに、荷重伝達キー30は、内向き溝部15と外向き溝部25とに略均等に跨るように配置される。
図3に示すように、筒状継手10に、その外周面から内向き溝部15内に連通する断面円形の貫通孔16が、荷重伝達キー30ごとに対応して周方向に等間隔を隔てた六箇所に設けられている。貫通孔16の内周面に、後述する固定部材51に備えられた雄ネジ52(図12参照)を螺合可能な雌ネジ18が備えられている(図3参照)。
図8に示すように、荷重伝達キー30の長手方向かつ高さ方向の中央位置には厚み方向に貫通する穴部32が穿設されている。該穴部32に、座ぐり33と雌ネジ34が備えられている。
図3に示すように、荷重伝達キー30が、穴部32が貫通孔16に対向する位置となるように内向き溝部15に配置された際に、貫通孔16に遊挿された六角ボルト50を、荷重伝達キー30の雌ネジ34に螺合させることにより、荷重伝達キー30は格納位置に保持される。本実施形態における六角ボルト50が、本発明に係る保持部材である。
また、跨設位置に位置する荷重伝達キー30の雌ネジ34に、貫通孔16を介して遊挿された六角ボルト50を螺合させることで、荷重伝達キー30を格納位置に引き戻すこともできる。
図12に示すように、貫通孔16に取り付けることができる固定部材51は、円柱状の胴部の周囲に貫通孔16の雌ネジ18に螺合可能な雄ネジ52が備えられ、固定部材51の胴部の一端側に円錐部53が備えられ、他端側に貫通孔16に螺合させた固定部材51を螺進させるための六角レンチ等の工具が嵌合可能な穴部54が備えられている。なお、固定部材51の長さは、荷重伝達キー30を跨設位置に押し込んだ状態であるときに、筒状継手10の外周面から突出しない長さに構成されている。
円錐部53は、前記胴部の一端側に連なる基端が穴部32の直径より大きく、先端が穴部32の直径より小さく構成され、先端が雌ネジ34に挿入されるが、その円錐面は雌ネジ34に接触することなく、荷重伝達キー30の表面と座ぐり33の内周面との境界周縁部35と接触する。このため、荷重伝達キー30に、内向き溝部15及び外向き溝部25から鋼管軸心X方向や周方向の大きな荷重が作用したとしても、雌ネジ34は破損することはなく、六角ボルト50の螺合が可能なままである。したがって、鋼管杭P(P1,P2)の連結の解除が不可能とならない。
本実施形態における円錐部53が本発明に係る縮径部であり、固定部材51を貫通孔16に螺合させたときに、荷重伝達キー30の穴部32に挿入可能かつ雌ネジ34に螺合不可能に構成され、荷重伝達キー30は鋼管の周方向、径方向及び軸心方向に移動することを係止する。
図5に示すように、筒状継手10と軸状継手20とを嵌合させたあと、六角ボルト50を荷重伝達キー30から取り外し、図10から図12に示すように、固定部材51を貫通孔16の雌ネジ18に浅く螺合し穴部54に工具を嵌合させ、固定部材51を螺進させることによって、円錐部53が境界周縁部35に接触し、荷重伝達キー30が格納位置から跨設位置に押し込まれる。このとき、荷重伝達キー30は、跨設位置に固定されるとともに、周方向に移動することが係止される。
なお、貫通孔16には、筒状継手10の外周面に近いところに、周溝17が形成されている。この周溝17には、穴用のスナップリング19が取り付け自在となっている。図13から図15に示すように、周溝17に取り付けたスナップリング19によって、鋼管杭P(P1,P2)の埋設作業時の振動等によって、固定部材51が回転したとしても、固定部材51が貫通孔16から脱落することが防止され、荷重伝達キー30は跨設位置に維持されるため、筒状継手10と軸状継手20との連結が解除されてしまう虞はない。
回転抑止キー40について説明する。図1に示すように、回転抑止キー40は、筒状継手10と軸状継手20とを回り止め状態で連結するための部材であり、互いに対向する筒側切欠凹部12及び軸側切欠凹部22により構成されるキー溝42に対応した形状に構成されている。
筒状継手10と軸状継手20とが互いに嵌合させられた状態であるときに、回転抑止キー40を筒側切欠凹部12と軸側切欠凹部22(図2参照)とに亘って跨設することで、互いに連結した鋼管杭P(P1,P2)どうしの相対回転が防止される。回転抑止キー40は、固定ネジ41により軸状継手20に固定される。
以上のように構成された鋼管連結機構Jについて、本発明に係る鋼管連結方法及び鋼管分割方法について説明する。以下の説明では、先に埋め込まれた鋼管杭P2の軸状継手20に対して、鋼管杭P1の筒状継手10を連結する場合及び分割する場合について説明する。
図2に示すように、鋼管杭P1と鋼管杭P2とを連結するにあたり、各貫通孔16に挿通させた六角ボルト50によって各荷重伝達キー30を、鋼管杭P1の筒状継手10に設けられた内向き溝部15内に保持する(保持工程)。鋼管杭P1を、筒状継手10を下向きにして、クレーンで吊り上げ、鋼管杭P2の軸状継手20の上に移動させる。なお、これに前後して、鋼管杭P2の軸状継手20に設けられている軸側切欠凹部22に、固定ネジ41によって回転抑止キー40を取り付けておく。
ついで、鋼管杭P1を降ろして、筒状継手10と軸状継手20とを嵌合させる(嵌合工程)。なお、鋼管杭P1を降ろす際には、鋼管杭P1を適宜回転させて、筒側切欠凹部12に、軸側切欠凹部22に取り付けられている回転抑止キー40が嵌まるようにする。
そして、図5に示すように、筒状継手10から六角ボルト50を取り外し、六角ボルト50による荷重伝達キー30の保持を解消する(遊離工程)。
図6に示すように、貫通孔16を介して、内向き溝部15と外向き溝部25とから構成されるキー溝内の周方向における荷重伝達キー30の現在位置が所定位置であるか否かを判別する(位置判別工程)。
位置判別工程において、荷重伝達キー30の現在位置が所定位置ではないとき、すなわち貫通孔16から荷重伝達キー30を目視して、穴部32の軸心が貫通孔16の軸心とずれているときには、貫通孔16を介して、荷重伝達キー30を所定位置に移動させる(位置合わせ工程)。
図8に示すように、位置合わせ工程においては、荷重伝達キー30が所定位置にないときに貫通孔16からキー溝の内部に侵入させた位置合わせ治具38が用いられる。
位置合わせ治具38は、貫通孔16に挿通し得る細さを有する棒状の部材の先端部38aに磁石を取り付けたものであり、位置合わせ工程においては、これを貫通孔16からキー溝36内へ挿通し、その先端部を荷重伝達キー30の表面に接触させた状態で、貫通孔16内において鋼管の周方向へずらすように移動させることによって、荷重伝達キー30をキー溝36内において周方向に移動させることができる。
なお、位置判別工程において、荷重伝達キー30の現在位置が所定位置にあるときは、位置合わせ工程をすることなく、次の固定工程へと進む。
図10から図12に示すように、固定工程においては、貫通孔16に挿通させた固定部材によって、荷重伝達キー30を格納位置から跨設位置まで押し出し固定する。
そして、貫通孔16に対する固定部材の挿通された現在深さが所定深さであるか否かを判別する(深さ判別工程)。深さ判別工程において、固定部材51の挿通された現在深さが所定深さであれば、鋼管杭P1及び鋼管杭P2が適切に連結されたことになる。なお、現在深さが所定深さでない場合は、固定部材51の取り付け不良や、荷重伝達キー30の位置ずれが発生している可能性があるため、原因を確認して対処する。なお、図13から図15に示すように、貫通孔16の周溝17にスナップリング19を取り付けることによって固定部材51が貫通孔16から脱落することが防止される。以上の手順により、鋼管杭P1及び鋼管杭P2が連結される。
一方、上述のように連結された鋼管杭P1及び鋼管杭P2の分割は以下のように行われる。まず、貫通孔16からスナップリング19を取り外し、固定部材51を取り外し、荷重伝達キー30の固定を解除する(固定解除工程)。次に、上述した鋼管連結方法と同様に、図6に示す位置判別工程及び図8に示す位置合わせ工程を実行する。そして、図3及び図4に示すように、貫通孔16に筒状継手外周面から挿通させた六角ボルト50によって、荷重伝達キー30を跨設位置から格納位置まで引き戻し保持する(保持工程)。最後に、鋼管杭P1を吊り上げて、筒状継手10から軸状継手20を引き抜く(引抜工程)。
上述した実施形態においては、位置合わせ治具38が、貫通孔16に挿通し得る細さを有する棒状の部材の先端部38aに磁石を取り付けたものである場合について説明したが、これに限らない。例えば、位置合わせ治具38は、貫通孔16に挿通し得る細さを有する棒状の部材の先端部に接着性や粘着性を有する部材を取り付けたものや、該先端部に鑢状の部材を取り付けたものであってよい。このような位置合わせ治具38であっても、これを貫通孔16からキー溝36内へ挿通し、その先端部を荷重伝達キー30の表面に接触させた状態で、貫通孔16内において鋼管の周方向へずらすように移動させることによって、荷重伝達キー30をキー溝内において周方向に移動させることができる。
また、位置合わせ治具38は、図9に示すように、貫通孔16に挿通し得る細さを有する部材、例えば針金のような部材の先端部38aを鉤状に屈曲させたものであってよく、これを貫通孔16からキー溝内へ挿通し、先端部を荷重伝達キーの穴部32や角部に引っ掛けた状態で、貫通孔16から引き抜くように移動させることによって、荷重伝達キー30をキー溝内において周方向に移動させることができる。
上述した実施形態においては、縮径部が円錐部53である場合について説明したが、これに限らない。前記縮径部は前記基端から前記先端にかけて一定の割合で徐々に直径が小さくなる必要はなく、球冠を有する球欠部のように、前記基端から前記先端にかけて異なる割合で徐々に直径が小さくなってもよい。この場合は、球欠部の球冠が境界周縁部35と接触する。
また、上述した実施形態においては、穴部32には座ぐり33が備えられる場合について説明したが、穴部32には皿座ぐりが備えられてもよい。図16に、縮径部が球欠部55であり、穴部32に皿座ぐり37が備えられている例を示す。この場合は、球欠部55の先端が穴部32に挿入された際に、球欠部55の球冠と皿座ぐり37のテーパ面とが接触する。
また、上述した実施形態においては、縮径部は基端から先端にかけて徐々に直径が小さくなる場合について説明したが、これに限らない。縮径部は基端から先端にかけて途中で段階的に直径が小さくなる小径部から構成されてもよい。
図17に、縮径部が小径部56であり、小径部56の先端が穴部32に挿入された際に、小径部56の外周面と座ぐり33の内周面とが接触する例を示す。なお、穴部32には、座ぐり33に替えて、図16に示すような、皿座ぐり37が備えられてもよい。この場合は、小径部56の先端が穴部32に挿入された際に、小径部56の先端周縁部と皿座ぐり37のテーパ面とが接触する。
上述した実施形態においては、保持部材が六角ボルト50である場合について説明したが、保持部材は六角ボルト50に限らない。保持部材は、例えば、図18に示すように、通常のボルトにくらべてその頭部の高さが低いボルト、いわゆる、極低頭六角穴付ボルト60であってもよい。なお、図18において図3における構成と同様の構成については同じ符号を付している。
このとき、極低頭六角穴付ボルト60の頭部の直径を、貫通孔16のうち雌ネジ18が形成されている部分の内径よりも大きく、貫通孔16のうち周溝17が形成されている部分の内径よりも小さく設定する、すなわち貫通孔16のうち雌ネジ18が形成されている部分の内径を極低頭六角穴付ボルト60の頭部の直径よりも小さく設定するとともに、貫通孔16のうち周溝17が形成されている部分の内径を極低頭六角穴付ボルト60の頭部の直径よりも大きく設定することによって、荷重伝達キー30に螺合された極低頭六角穴付ボルト60の頭部が、貫通孔16のうち雌ネジ18が形成されている部分と貫通孔16のうち周溝17が形成されている部分との境界部に接触する。
荷重伝達キー30が、穴部32が貫通孔16に対向する位置となるように内向き溝部15に配置された際に、極低頭六角穴付ボルト60を貫通孔16に遊挿し、荷重伝達キー30の雌ネジ34に螺合させることにより、荷重伝達キー30を格納位置に保持することができる。
このとき、極低頭六角穴付ボルト60は、その軸部が適当な長さであるとともに、その頭部が貫通孔16に収まる適当な高さものを用いる、すなわち筒状継手10の表面から貫通孔16のうち周溝17が形成されている部分まで深さを、該頭部の高さよりも深く設定することによって、荷重伝達キー30の雌ネジ34に螺合させた際に、該頭部が筒状継手10の表面から外に突出しない。
また、保持部材は、図19に示すように、六角穴付皿ボルト70であってもよい。なお、図19において図3における構成と同様の構成については同じ符号を付している。
このとき、六角穴付皿ボルト70の頭部の直径を、貫通孔16のうち雌ネジ18が形成されている部分の内径よりも大きく、貫通孔16のうち周溝17が形成されている部分の内径よりも小さく設定する、すなわち貫通孔16のうち雌ネジ18が形成されている部分の内径を六角穴付皿ボルト70の頭部の直径よりも小さく設定するとともに、貫通孔16のうち周溝17が形成されている部分の内径を六角穴付皿ボルト70の頭部の直径よりも大きく設定することによって、荷重伝達キー30に螺合された六角穴付皿ボルト70の頭部が、貫通孔16のうち雌ネジ18が形成されている部分と貫通孔16のうち周溝17が形成されている部分との境界部に接触する。
荷重伝達キー30が、穴部32が貫通孔16に対向する位置となるように内向き溝部15に配置された際に、六角穴付皿ボルト70を貫通孔16に遊挿し、荷重伝達キー30の雌ネジ34に螺合させることにより、荷重伝達キー30を格納位置に保持することができる。
このとき、六角穴付皿ボルト70は、その軸部が適当な長さであるとともに、その頭部が貫通孔16に収まる適当な高さのものを用いることによって、すなわち筒状継手10の表面から貫通孔16のうち周溝17が形成されている部分まで深さを、該頭部のうち、雌ネジ18の内径より大径の部分の高さよりも深く設定することによって、荷重伝達キー30の雌ネジ34に螺合させた際に、該頭部が筒状継手10の表面から外に突出しない。
上述した実施形態においては、荷重伝達キー30の長手方向かつ高さ方向の中央位置には厚み方向に貫通する穴部32は、座ぐり33と雌ネジ34とから構成されている場合について説明したが、これに限らない。穴部32は、荷重伝達キー30を貫通しない窪みであってもよいし、座ぐり33を備えていなくてもよいし、雌ネジ34が備えられていなくてもよい。
上述した実施形態においては、荷重伝達キー30を格納位置に保持する保持部材が六角ボルト50である場合について説明したが、これに限らない。保持部材は、荷重伝達キー30の雌ネジ34に螺合する寸切りボルトと、貫通孔16の外側から寸切りボルトに螺合するナットとから構成されてもよい。この場合は、寸切りボルトの一端を荷重伝達キー30に螺合させたまま、他端からナットを緩める又は取り外すことにより、筒状継手の外周面側から荷重伝達キー30を格納位置から跨設位置へと押し込み操作することが可能となる。
また、鋼管連結機構Jは、筒状継手10の外周側から、貫通孔16を通して、適当なロッドなどで格納位置の荷重伝達キー30を跨設位置に押し込み操作可能に構成されていてもよい。
さらに、鋼管連結機構Jは、貫通孔16に螺合したプラグなどで、荷重伝達キー30を跨設位置に固定可能な固定手段を固定解除自在に設けてあってもよい。
鋼管連結機構Jによって連結された鋼管杭P(P1,P2)は、建物支持杭、地滑り抑止用杭、鋼管矢板などの土留め用柱列杭、仕切壁、護岸壁、構造体の柱などの各種用途に使用することができ、中掘工法の他、打撃を加えて行う打込み工法や、既設の掘削孔に挿入するプレボーリング工法、あるいはソイルセメントを造成しながら回転埋設するソイルセメント合成杭工法、あるいは単に回転して圧入(埋設)する回転埋設杭工法等を使用して沈設できる。鋼管の打込みに回転を伴はない工法であるときは、鋼管連結機構に回転抑止キー40を備えていてなくてもよい。
なお、鋼管連結機構Jは、UO管やベンディング管,遠心鋳造法で鋳造した鋳鋼管などの管端部に、筒状継手10や軸状継手20を設けてあってもよい。
上述した実施形態は、いずれも本発明の一例であり、該記載により本発明が限定されるものではなく、各部の具体的構成は本発明の作用効果が奏される範囲で適宜変更設計可能である。
10 :筒状継手
13 :内周面
15 :内向き溝部
16 :貫通孔
18 :雌ネジ
20 :軸状継手
23 :外周面
25 :外向き溝部
30 :荷重伝達キー
31 :指示表示
32 :穴部
36 :キー溝
38 :位置合わせ治具
38a :先端部
50 :六角ボルト(保持部材)
51 :固定部材
52 :雄ネジ
J :鋼管連結機構
P :鋼管杭
S :鋼管
X :鋼管軸心

Claims (7)

  1. 鋼管軸心方向に隣り合わされた鋼管の互いに対向する鋼管端部の一方に設けられる筒状継手と、他方の鋼管端部に設けられ、前記筒状継手に嵌合可能な軸状継手と、前記筒状継手の内周面に周方向に沿って設けられた内向き溝部に格納された格納位置と、前記筒状継手と前記軸状継手とが互いに嵌合させられた状態のときに前記軸状継手の外周面に周方向に沿って前記内向き溝部に対向するよう備えられた外向き溝部と前記内向き溝部とに跨った跨設位置と、に位置変更が可能に配置された荷重伝達キーと、を有する鋼管連結機構によって前記鋼管どうしを前記鋼管軸心方向に連結する鋼管連結方法であって、
    前記内向き溝部に連通するように前記筒状継手に設けられた貫通孔に筒状継手外周面から挿通させた保持部材によって、前記内向き溝部内に前記荷重伝達キーを保持する保持工程と、
    前記筒状継手と前記軸状継手とを嵌合させる嵌合工程と、
    前記保持部材による前記荷重伝達キーの保持を解消する遊離工程と、
    前記貫通孔を介して、前記内向き溝部と前記外向き溝部とから構成されるキー溝内の周方向における前記荷重伝達キーの被係合部の現在位置が所定位置であるか否かを判別する位置判別工程と、
    前記位置判別工程において、前記現在位置が前記所定位置ではないときに、前記貫通孔を介して、前記荷重伝達キーを移動させて前記被係合部を前記所定位置に移動させる位置合わせ工程と、
    前記貫通孔に前記筒状継手外周面から挿通させて前記被係合部に係合させた固定部材によって、前記荷重伝達キーを前記格納位置から前記跨設位置まで押し出し固定する固定工程と、を有する鋼管連結方法。
  2. 前記位置合わせ工程においては、前記荷重伝達キーの被係合部が前記所定位置にないときに前記貫通孔から前記キー溝の内部に侵入させた位置合わせ治具が用いられる請求項1に記載の鋼管連結方法。
  3. 前記位置合わせ工程においては、前記位置合わせ治具を前記荷重伝達キーの表面に接触させた状態で、又は前記位置合わせ治具を前記荷重伝達キーの表面に引っ掛けた状態で、前記位置合わせ治具を移動させることによって、前記荷重伝達キーを移動させる請求項2に記載の鋼管連結方法。
  4. 前記位置合わせ工程においては、前記荷重伝達キーの表面であって、少なくとも前記貫通孔を介して目視することができる表面に備えられた指示表示に基づいて、前記荷重伝達キーを移動させる請求項2又は3に記載の鋼管連結方法。
  5. 前記固定工程においては、前記貫通孔に対向可能なように前記荷重伝達キーに備えられた、前記被係合部としての穴部に対して、前記固定部材に備えられた基端が前記穴部の直径より大きく、先端が前記穴部の直径より小さい縮径部を、前記先端から挿入させる請求項1から4のいずれか一項に記載の鋼管連結方法。
  6. 前記貫通孔に対する前記固定部材の挿通された現在深さが所定深さであるか否かを判別する深さ判別工程をさらに備えている請求項1から5のいずれか一項に記載の鋼管連結方法。
  7. 鋼管軸心方向に隣り合わされた鋼管の互いに対向する鋼管端部の一方に設けられる筒状継手と、
    他方の鋼管端部に設けられ、前記筒状継手に嵌合可能な軸状継手と、
    前記筒状継手の内周面に周方向に沿って設けられた内向き溝部に格納された格納位置と、前記筒状継手と前記軸状継手とが互いに嵌合させられた状態のときに前記軸状継手の外周面に周方向に沿って前記内向き溝部に対向するよう備えられた外向き溝部と前記内向き溝部とに跨った跨設位置と、に位置変更が可能に配置された荷重伝達キーと、
    前記内向き溝部に連通するように前記筒状継手に設けられた貫通孔に、筒状継手外周面から挿通されることによって、前記跨設位置に前記荷重伝達キーを固定している固定部材であって、前記荷重伝達キーが所定位置にあるときに前記貫通孔に対向可能なように前記荷重伝達キーに備えられた穴部の直径よりも基端が大きく先端が小さい縮径部を備え、前記縮径部が前記先端から前記穴部に挿入されている固定部材と、
    を有する鋼管連結機構によって前記鋼管軸心方向に連結された前記鋼管どうしを分割する鋼管分割方法であって、
    前記内向き溝部に連通するように前記筒状継手に設けられた貫通孔に、筒状継手外周面から挿通されることによって、前記跨設位置に前記荷重伝達キーを固定している前記固定部材を、前記貫通孔から取り外して前記荷重伝達キーの固定を解除する固定解除工程と、
    前記貫通孔を介して、前記内向き溝部と前記外向き溝部とから構成されるキー溝内の周方向における前記荷重伝達キーの現在位置が前記所定位置であるか否かを判別する位置判別工程と、
    前記位置判別工程において、前記現在位置が前記所定位置ではないときに、前記貫通孔を介して、前記荷重伝達キーを前記所定位置に移動させる位置合わせ工程と、
    前記貫通孔に前記筒状継手外周面から挿通させた保持部材によって、前記荷重伝達キーを前記跨設位置から前記格納位置まで引き戻し保持する保持工程と、
    前記筒状継手から前記軸状継手を引き抜く引抜工程と、を有する鋼管分割方法。
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