JP7113241B2 - 照明システム及び照明制御方法 - Google Patents

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Description

本開示は、照明システム及び照明制御方法に関する。
従来の照明システムとして、多面体を構成する複数の表面の各々にLEDチップが配置された構成のLED光源装置が開示されている(特許文献1参照)。
特開2013-143397号公報
このような照明システムにおいて、例えば照明システムを構成する照明装置を修理する場合、照明装置を分解して故障個所を修理した後に組立て直す。組立て直した際に、複数の表面に配置された各々の光源の配置位置が変わってしまうことがある。組立て前に所定の発光態様で点灯する光源が、組立て直した後に光源が別の配置位置に取り付けられれば、照明装置が所望の発光態様で照明することができなくなる。特に、従来の照明システムのように、多面体の表面が回転対称性を有する多角形であれば、組立て前と組立て直し後とでは、光源の配置位置が変わり易くなる。
そこで、従来の照明システムの多面体のそれぞれの表面を色分けしたり、切り欠き等を形成して形状に変化を付けたりすることも考えられる。しかし、部品の加工工数の増加等によって、製造コストが高騰化してしまう。
そこで、本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであり、どのように照明装置を組立てても、所望の発光態様で照明することができる照明システム及び照明制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示に係る照明システムの一態様は、複数の光源を有する照明装置と、第1発光情報に基づいて、各々の前記光源が発する光の発光態様を制御する照明制御装置と、点灯時の各々の前記光源を撮像する撮像部とを備え、前記照明制御装置は、前記撮像部が撮像した画像情報に基づいて、各々の前記光源の発光態様と一対一で紐付けた各々の前記光源の配置位置を算出する位置算出部と、前記位置算出部が算出した各々の前記光源の配置位置を示す光源位置情報のそれぞれに一対一で紐付けたアドレスを複数設定するアドレス設定部と、前記第1発光情報に基づく発光態様で発光するように、設定された各々の前記アドレスに応じた各々の前記光源を制御するための第2発光情報を生成する処理部とを有し、前記照明装置は、さらに、前記第2発光情報に応じて各々の前記光源が発する光の発光態様を制御する発光制御部を有する。
また、本開示に係る照明制御方法の一態様は、第1発光情報に基づいて、複数の光源を有する照明装置の発光態様を制御する照明制御方法であって、点灯時の各々の前記光源を撮像することと、各々の前記光源を撮像した画像情報に基づいて、各々の前記光源の発光態様と一対一で紐付けた各々の前記光源の配置位置を算出することと、算出した各々の前記光源の配置位置を示す光源位置情報のそれぞれに一対一で紐付けたアドレスを複数設定することと、前記第1発光情報に基づく発光態様で発光するように、設定された各々の前記アドレスに応じた各々の前記光源を制御するための第2発光情報を生成することと、前記第2発光情報に応じて各々の前記光源が発する光の発光態様を制御することとを含む。
本開示に係る照明システム等によれば、どのように照明装置を組立てても、所望の発光態様で照明することができる。
図1は、実施の形態に係る照明システムの概要の一例を示す斜視図である。 図2は、図1に示す照明システムの照明装置において、カバー部の一部を除いた状態を示す斜視図である。 図3は、実施の形態に係る照明システムの構成を示すブロック図である。 図4は、実施の形態に係る照明システムの制御端末の動作の一例を示すフロー図である。 図5Aは、実施の形態に係る照明システムにおいて、画像情報に示される画像に写る基板を二次元状に展開した模式図である。 図5Bは、実施の形態に係る照明システムの照明装置における、画像情報に示される三次元状の基板を示す模式図である。 図6は、実施の形態に係る照明システムにおいて、組立て前と組立て後とで、光源の配置位置が異なる場合を例示した図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、並びに、ステップ、ステップの順序等は、一例であって本開示を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されてはいない。したがって、例えば、各図において縮尺等は必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
また、以下の実施の形態において、略球形等の表現を用いている。例えば、略球形は、真球であることを意味するだけでなく、実質的に真球である、すなわち、例えば数%程度の誤差を含むことも意味する。また、略球形は、本開示による効果を奏し得る範囲において球形という意味である。他の「略」を用いた表現についても同様である。
以下の実施の形態に係る照明システム及び照明制御方法について説明する。
(実施の形態)
[構成]
[照明システム1]
図1は、実施の形態に係る照明システム1の概要の一例を示す斜視図である。
図1に示すように、照明システム1は、ユーザが制御端末3を操作することで、照明装置2から出射する光について、点消灯、照明(照射)方向、明るさ又は光色等の照明態様を制御することができるシステムである。
照明システム1は、照明装置2と、制御端末3とを備える。
[照明装置2]
照明装置2は、例えば建物の室内の天井に設置される。照明装置2は、対応する方向を照明する複数の光源11により360°の全方位に光を照射(照明)する照明器具であり、複数の光源11を有する。複数の光源11は、照明装置2の全体にわたって配置される。照明装置2の外形は、例えば、略多面体状、又は、略球状である。
照明装置2は、複数の光源11を選択的に発光させることで、照明装置2を中心として任意の方向に光を照射する。つまり、照明装置2から出射する光の照明方向は、任意である。例えば、照明装置2は、全ての光源11を同時に発光させることで360°の全方位に光を照射したり、複数の光源11のうちの一部の光源11を発光させることで一部の方向のみに光を照射したりする。つまり、照明装置2は、360°全方位ライトとして機能させるだけではなく、スポットライトとしても機能する。
図1の破線及び二点鎖線で示すように、照明装置2は、スポットライトとして機能しており、照射される光が移動するように複数の光源11を選択的に発光させる。この場合、図1では、壁面での照射領域の形状が略円形となるように複数の光源11を選択的に発光させるが、これに限らない。例えば、壁面における照明装置2の照射領域の形状は、矩形状又は略楕円形等であってもよい。
また、照明装置2は、調光制御機能及び調色制御機能を有する。具体的には、照明装置2は、照明装置2が出射する光について、明るさ及び光色(色温度又はカラー)を変更する。本実施の形態において、照明装置2は、複数の光源11ごとに、光の明るさ及び光色を変更する。
また、本実施の形態における照明装置2は、壁面等の周囲空間に、ムラなくフルカラーで光を照射する。このため、各々の光源11としては、後述するように、RGBの3色光源を用いる。また、複数の光源11は、高い密度でムラなく均等に分散して配置される。これにより、照明装置2が照射する光を制御することによって、照明装置2が設置された空間の演出を行う。
また、本実施の形態における照明装置2は、画像を表示するディスプレイとは異なり、壁面等の周囲空間を照らす必要があるため、光源11としては高い光出力が必要となる。このため、光源11の1個当たりの輝度は、液晶ディスプレイのバックライトで用いられるLED(Light Emitting Diode)光源に比べて高くなる。
本実施の形態における照明装置2の構成について説明する。
図2は、図1に示す照明装置2において、カバー部90の一部を除いた状態を示す斜視図である。図3は、実施の形態に係る照明システム1の構成を示すブロック図である。
図2及び図3に示すように、照明装置2は、複数の発光モジュール10と、発光制御部20と、人感センサ70と、記憶部50と、ファン30と、通信部40と、電源部60と、カバー部90とを有する。
<発光モジュール10>
複数の発光モジュール10の各々は、少なくとも1つの光源11を有するモジュールである。本実施の形態において、各々の発光モジュール10は、複数の光源11を有する。各々の光源11は、制御端末3からの発光情報に基づく発光制御部20からの指示にしたがって所定の発光態様で発光する。
複数の発光モジュール10は、略球状又は略多面体状の外形を構成するように配置される。本実施の形態では、複数の発光モジュール10は、頂点が60個の三十二面体の外形を構成する。つまり、本実施の形態では、32個の発光モジュール10が設けられる。複数の発光モジュール10は、20個の正六角形の発光モジュール10と、12個の正五角形の発光モジュール10とによって構成される。
複数の発光モジュール10の各々は、光源11と、基板12とを有する。
複数の光源11は、照明装置2の全体にわたって配置される。つまり、複数の光源11は、照明装置2から全方向に光を照射可能に点在する。各々の光源11は、それぞれが対応する方向を照明する。各々の光源11が出射する光の方向は、それぞれ異なっていてもよい。複数の光源11の各々は、照明装置2の外方に向けて光を出射する。具体的には、各々の光源11の光軸は、カバー部90の外面の接線と直交する方向である。光軸は、各々の光源11が出射する主たる光に沿う直線である。
また、各々の光源11は、2色以上の光を出射する。具体的には、各々の光源11は、RGBの3色光源であり、赤色光、青色光及び緑色光の3色の単色光を出射するとともに、これらの3色の単色光を調光することで得られるカラー光又は白色光を出射する。
具体的には、各々の光源11は、LEDがパッケージ化された表面実装(SMD:Surface Mount Device)型のLED素子であり、容器(パッケージ)と、容器内に実装された複数のLEDチップと、複数のLEDチップを封止する封止部材とを有する。本実施の形態では、複数のLEDチップとして、赤色光を発する赤色LEDチップ10aと、青色光を発する青色LEDチップ10cと、緑色光を発する緑色LEDチップ10bとが実装される。封止部材は、シリコーン樹脂等の透光性の絶縁性樹脂材料である。なお、封止部材には、シリカ等の光拡散材及びフィラー等が分散されていてもよい。赤色LEDチップ10aは、赤色発光素子の一例である。緑色LEDチップ10bは、緑色発光素子の一例である。青色LEDチップ10cは、青色発光素子の一例である。
このように構成される光源11は、基板12に実装される。本実施の形態では、1つの基板12に複数の光源11が実装される。
基板12は、光源11を実装するための実装面を有する実装基板である。なお、図示しないが、基板12の実装面には金属配線及び給電用のコネクタ等が設けられる。本実施の形態では、複数の基板12は、互いの基板12のコネクタが電気的に接続されることで、一配線で発光制御部20に電気的に接続される。
また、各々の基板12の形状は、回転対称性を有する形状である。つまり、各々の基板12の形状は、円形状、多角形状等である。本実施の形態では、基板12は、筐体の略多面体状の外面の一部を構成する多角形の面に対応する形状を有する。基板12として、平面視形状が正六角形の基板12と、平面視形状が正五角形の基板12とによって構成される。そして、20枚の正六角形の基板12と、12枚の五角形の基板12とを組み合わせることで、三十二面体の多面体が構成される。このように、照明装置2は、複数の基板12によって、略球状又は多面体状に構成される。
各々の基板12は、多面体状の図示しない筐体に、ネジ等の固定部材により取り付けられることで、筐体に固定される。本実施の形態では、筐体は、三十二面体である。このため、筐体は、複数の発光モジュール10を三十二面体の形状に構成させる。
基板12には、複数の光源11が規則的に配置される。本実施の形態において、正六角形の基板12には、正六角形の角部の部分に、光源11(合計6個)がそれぞれ実装されており、正五角形の基板12には、正五角形の角部の部分に光源11(合計5個)が実装される。したがって、照明装置2には、180個(=20枚×6個+12枚×5個)の光源11が用いられる。
基板12としては、例えば、アルミニウム又は銅等の金属材料からなる基材に絶縁被膜を施すことで得られるメタルベース基板、アルミナ等のセラミック材料の焼結体であるセラミックス基板、又は、樹脂材料をベースとする樹脂基板等が用いられる。本実施の形態では、基板12として、金属配線が形成されたガラスエポキシ基板からなるプリント配線基板を用いる。なお、基板12は、リジッド基板であるが、フレキシブル基板であってもよい。
<発光制御部20>
発光制御部20は、照明装置2の各部の制御を行う制御回路である。発光制御部20は、例えば、プロセッサが記憶部50に保持されたプログラムを実行することで、各種制御を行う。プロセッサは、MPU(Micro Processing Unit)、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphical Processing Unit)、又は、SOC(System On a Chip)等によって構成される。
発光制御部20は、複数の発光モジュール10を制御する。具体的には、発光制御部20は、制御端末3から発光情報を取得(受信)し、取得した発光情報に応じた発光態様で点灯するように、各々の発光モジュール10に含まれる光源11が発する光の発光態様を制御する。つまり、発光制御部20は、照明装置2に含まれる全ての光源11が発する光の発光態様を個別に制御する。例えば、発光制御部20は、全ての発光モジュール10が出射する光について、点消灯(点灯、消灯)を制御したり、明るさを変えたり、光色を変えたりするように制御する。
また、発光制御部20は、制御端末3から受信した発光情報に応じて各々の発光モジュール10の発光態様を個別に制御する。
ここで、発光情報には、発光させるべき光源11の識別子(後述するLEDナンバー、アドレス等)、光源11が発光する色、光源11が発光する期間等が含まれる。つまり、発光情報には、各々の光源11を所定の発光態様(光源11が発光する色、光源11が発光する期間等)で点灯させるための情報が含まれる。また、発光情報には、各々の光源11を所定の発光態様で点灯させる複数の発光ステップが含まれる。本実施の形態では、発光情報は、後述する第1発光ステップ及び第2発光ステップを少なくとも含む。
また、発光制御部20は、人感センサ70から取得した検知結果に基づいて、各々の光源11の発光態様を制御する。
<人感センサ70>
人感センサ70は、照明装置2の周囲に存在するユーザを常時検知するセンサである。人感センサ70は、単にユーザの存在を検知するだけでなく、ユーザの位置、ユーザの姿勢、ユーザの動作等を検知する。
人感センサ70は、検知したユーザの動作等を示す検知結果を発光制御部20に出力する。人感センサ70は、例えば、赤外線センサ、TOF(Time Of Flight)カメラ等の撮像装置である。なお、人感センサ70は、照明装置2に搭載されていてもよいが、照明装置2に搭載されず、照明装置2とは別の場所に設けられていてもよい。
<記憶部50>
記憶部50は、人感センサ70の検知結果をユーザに関するデータベースとして保存する。つまり、記憶部50には、ユーザの行動履歴が保存される。また、記憶部50には、ネットワークを介して発光制御部20が取得した発光情報等が定期的に保存される。また、記憶部50は、ユーザの動きに応じて紐付けられたテーブルを記憶していてもよい。
記憶部50は、発光制御部20のワーキングメモリとして使用され得る。記憶部50は、例えば、RAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only Memory)等の一次記憶装置を含む。また、記憶部50は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の二次記憶装置及び/又は光ディスク又はSDカード等の三次記憶装置を含んでいてもよい。なお、記憶部50は、その他の記憶装置を含んでいてもよい。
<ファン30>
ファン30は、照明装置2の内部を空冷する送風ファンである。ファン30は、駆動すると、複数の通気孔のうちの一の通気孔から外気を内部に取り込んで他の通気孔から熱気を排気する。ファン30は、光源11の点灯及び消灯に連動して自動でON/OFFするように構成されていてもよいし、制御端末3の操作によってON/OFFの制御が行えるように構成されていてもよいし、これらの両方の機能を有するように構成されていてもよい。
<通信部40>
通信部40は、制御端末3との通信を行う機能を有する。具体的には、通信部40は、照明装置2の光の照明態様を制御するための発光情報を制御端末3から受信する。通信部40で受信した発光情報は、発光制御部20に出力される。通信部40による通信方式は、例えば、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、電力線通信、赤外線通信、近距離無線通信(例えばBluetooth(登録商標)通信)、又は、携帯電話用のモバイル通信等の通信方式である。
<電源部60>
電源部60は、照明装置2の各部に電力を供給する機能を有する。電源部60は、例えば、プリント基板に複数の電子部品が実装された電源回路である。電源部60は、例えば、複数の発光モジュール10の各々を発光させるための駆動電力を生成する。具体的には、電源部60は、光源11を発光させるための駆動電力を生成し、この駆動電力を各々の光源11に供給する。例えば、差し込みプラグ等によって照明装置2が商用の交流電源に接続されると、電源部60は、交流電力を駆動電力に変換する。一例として、電源部60は、商用の交流電力を直流電力に変換し、この直流電力によって光源11を発光させるための駆動電力として各々の光源11に供給する。これにより、光源11が発光する。なお、電源部60は、ファン30を駆動させるための駆動電力も生成する。
<カバー部90>
図2に示すように、カバー部90は、透明樹脂等の透光性を有する樹脂材料又は透明なガラス材料等の透光部材によって構成される。カバー部90は、配線管81に支持される。カバー部90は、透過性かつ散乱性を有し、発光モジュール10から出射した光を透過及び散乱させる。カバー部90は、略多面体状又は略球状に配置された複数の発光モジュール10の全体を覆うように構成される。カバー部90は、照明装置2の最も外側に位置する外郭筐体である。カバー部90の形状は、略球状である。
[制御端末3]
制御端末3は、照明装置2を制御する装置である。例えば、制御端末3は、ユーザが操作するスマートフォン又はタブレット型端末等の携帯端末である。また、制御端末3は、照明装置2以外の他の機器も操作できる端末であってもよいし、照明装置2のみを操作する専用のリモコン等の端末であってもよい。
制御端末3は、ユーザの操作を受付けることで、複数の光源11の各々について、点消灯、明るさ、光色又は発光期間等の発光態様を制御する。これにより、制御端末3は、照明装置2の照明態様を変化させる。なお、各々の光源11の発光態様には、これらに限らず、点滅等の発光パターンが含まれていてもよい。
例えば、照明装置2から出射する光の照明方向を制御する場合、ユーザは、制御端末3を操作して、照明装置2の光の照明方向を指定する。これにより、制御端末3は、指定された照明方向を含む情報を照明装置2に送信する。照明装置2は、全ての光源11の中から、指定された照明方向に照明可能な光源11を1つ以上選択し、これらの光源11を発光させる。
また、照明装置2を新たに組立てたり、分解した照明装置2を組立て直したりした場合に、発光情報に基づく照明態様で照明できるように、制御端末3は、各々の光源11が発する光の発光態様を設定し直す。
制御端末3は、撮像部120と、位置算出部130と、アドレス設定部140と、処理部110と、ユーザインタフェース220と、通信部230と、記憶部240とを有する。撮像部120、位置算出部130、アドレス設定部140及び処理部110は、照明制御装置5を構成する。
<撮像部120>
撮像部120は、照明装置2を撮像するカメラ等である。撮像部120は、組立てた終えた照明装置2を撮像する。撮像部120は、組立てられた照明装置2が発光情報に示す位置に対応するように組立てられているかどうかを確認するため、つまり、各々の光源11の配置位置がどのように配置されているかを確認するために、光を照射している照明装置2を撮像する。
本実施の形態では、組立て終えた照明装置2の各々の光源11を点灯させ、その際に、撮像部120は、1以上の方向から照明装置2を撮像する。撮像部120が撮像した画像には、各々の光源11の発する色(例えば、RGB値)、点滅(点滅周期等)等が含まれる。これにより、各々の11を発光させた状態で照明装置2を撮像すれば、撮像した画像により各々の光源11の発光態様を認識することができる。このため、各々の光源11の発光態様と各々の光源11の位置とが紐付けられる。撮像部120は、撮像した照明装置2を示す画像情報を生成し、生成した各々の画像情報を位置算出部130に出力する。ここで、各々の光源11の発光態様は、発する色(例えば、RGB値)、点滅(点滅周期等)、明るさ(輝度)等である。
<位置算出部130>
位置算出部130は、各々の画像情報を取得すると、撮像部120が撮像した画像情報に基づいて、各々の光源11の配置位置を算出する。具体的には、位置算出部130は、画像情報に示される画像に写る各々の光源11を認識する。つまり、画像情報に示される画像に写る各々の光源11は、発光しているため、位置算出部130は、画像に示される各々の光源11の位置及び発光態様を認識する。位置算出部130は、認識した発光態様に応じた各々の光源11の配置位置を示す光源位置情報を算出する。位置算出部130は、算出した光源位置情報を、アドレス設定部140に出力する。なお、位置算出部130が各々の光源11の配置位置を算出する手段については後述する。
<アドレス設定部140>
アドレス設定部140は、位置算出部130が算出した各々の光源11の配置位置を示す光源位置情報のそれぞれに一対一で紐付けたアドレスを複数設定する。つまり、アドレス設定部140は、光源位置情報に示される各々の光源11を識別するためのアドレスを割り振る。アドレス設定部140は、各々の光源11の配置位置に、一つずつアドレスを割り振って紐付けたテーブルを生成し、生成したテーブルを処理部110に出力する。
<処理部110>
処理部110は、照明装置2の各部の制御を行う制御回路である。処理部110は、例えば、プロセッサが記憶部50に保持されたプログラムを実行することで、各種制御を行う。プロセッサは、MPU(Micro Processing Unit)、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphical Processing Unit)、又は、SOC(System On a Chip)等によって構成される。
本実施の形態において、発光情報が示す照明態様で照明装置2が照明できない場合、処理部110は、ユーザインタフェース220で受け付けたユーザの指示に基づいて、撮像部120による撮像を開始可能状態にさせる。
また、処理部110は、組立て後に、発光情報である第1発光情報に基づく所望の発光態様で各々の光源11が発光するように、照明装置2の照明態様を制御する。具体的には、処理部110は、第1発光情報に基づく発光態様で発光するように、設定された各々のアドレスに応じた各々の光源11を制御するための第2発光情報を生成する。第1発光情報及び第2発光情報を総称して、発光情報ということがある。
第1発光情報は、照明装置2が所望の照明態様で照明するように、正しく組立てられた状態(各々の光源11の位置が正しい位置)での照明装置2の照明態様を示す情報である。照明装置2が正しく組立てられなかったときに、照明装置2が所望の照明態様で照明できなくなるため、第2発光情報は、照明装置2が所望の照明態様で照明できるように、各々の光源11ごとの発光態様を修正した(設定し直した)情報である。このため、第1発光態様で照明装置2が発する照明態様と、第2発光態様で照明装置2が発する照明態様とは同様の照明態様である。
具体的には、処理部110は、アドレス設定部140から取得したテーブルに基づいて、組立て後の照明装置2が第1発光情報に示される照明態様で照明するために、テーブルが示す各々の光源位置情報を、第1発光情報が示す各々のRGB値(RGBの色要素)に設定し直す。そして、設定し直すことで、処理部110は、各々のアドレスに応じた各々の光源11を制御するための第2発光情報を生成する。
また、処理部110は、生成した第2発光情報を記憶部240に記憶させるとともに、生成した第2発光情報を、通信部230を介して、照明装置2に送信する。
<ユーザインタフェース220>
ユーザインタフェース220は、ユーザの操作に応じて照明装置2の照明態様を入力する入力手段である。具体的には、ユーザインタフェース220は、照明装置2の照明態様として、ユーザによって指定される照明方向、照明光の明るさ、照明光の光色、照明パターン又は発光期間等に関する操作を受け付ける。ユーザインタフェース220が受け付けたユーザの操作によって、処理部110が発光情報として生成したり、発光情報を外部サーバから発光情報を取得したりする。ユーザインタフェース220は、例えば、操作部及び表示部としての機能を有するタッチパネルで構成される。タッチパネルには、ユーザによるタッチ操作に適したGUI(Graphical User Interface)画面が表示される。なお、ユーザインタフェース220は、タッチパネルに限らず、表示部及び操作部を個々に有したものであってもよい。この場合、表示部は、液晶表示デバイス又は有機ELデバイス等の表示デバイスであり、操作部は、マウス、キーボード、タッチパッド、タッチパネル又はマイクロホン等の入力デバイスである。
<通信部230>
通信部230は、照明装置2との通信を行う機能を有する。具体的には、通信部230は、処理部110から発光情報を取得し、この発光情報を照明装置2に送信する。通信部230による通信方式は、照明装置2の通信部40と同様に、例えば、WAN、LAN、電力線通信、赤外線通信、近距離無線通信(例えばBluetooth(登録商標)通信)、又は、携帯電話用のモバイル通信等の通信方式である。
<記憶部240>
記憶部240は、処理部110のワーキングメモリとして使用され得る。記憶部240は、例えば、RAM又はROM等の一次記憶装置を含む。また、記憶部240は、HDD又はSSD等の二次記憶装置及び/又は光ディスク又はSDカード等の三次記憶装置を含んでいてもよい。なお、記憶部240は、その他の記憶装置を含んでいてもよい。記憶部240は、各種データ、情報及びプログラム等を保存する。また、記憶部240には、照明装置2の照明態様又は光源11の発光態様となる発光情報が予め登録されていてもよい。
[動作]
次に、照明システム1及び照明制御方法の動作について説明する。
図4は、実施の形態に係る照明システム1の制御端末3の動作の一例を示すフロー図である。
図4に示すように、撮像部120は、照明装置2を撮像する(S11)。ここでは、撮像部は、組立てた終えた照明装置2を撮像する。本実施の形態では、撮像部120は、各々の光源11を発光させた状態で照明装置2を撮像する。撮像部120が各々の光源11を撮像する際に、例えば、複数の光源11を同時に発光させる場合、各々の光源11が発する光の色及び明るさを変えたり、各々の光源11の点滅周期を異ならせたりする。撮像部120が各々の光源11を撮像する際の、各々の光源11の発光態様はこれには限定されず、他の公知の方法を用いてもよい。
また、本実施の形態では、照明装置2は球状であるため、複数の方向から照明装置2を撮像する。このため、ユーザは、制御端末3を用いて複数の方向から照明装置2を撮像する。撮像部120は、撮像した照明装置2を示す複数の画像情報を生成し、生成した各々の画像情報を位置算出部130に出力する。なお、照明装置2の全体を撮像できるように、照明装置2が設置される室内に複数の撮像部120が予め設置されていてもよい。
次に、位置算出部130は、各々の画像情報を取得すると、撮像部120が撮像した各々の画像情報に示される画像ごとに、各々の光源11の配置位置を算出する(S12)。具体的には、位置算出部130は、各々の画像情報に示される画像に写る各々の光源11を認識し、認識した各々の光源11の配置位置を示す光源位置情報を算出する。
位置算出部130が各々の光源11の配置位置を算出する手段について説明する。
図5Aは、実施の形態に係る照明システム1において、画像情報に示される画像に写る基板12を二次元状に展開した模式図である。
図5Aに示すように、例をあげると、位置算出部130は、各々の画像情報に示される画像の各々の発光モジュールを認識し、各々の光源11を実装する各々の基板の実装面が同一平面となるように、画像に映る各々の発光モジュールを二次元状に展開する。例えば、メルカトル図法、モルワイデ図法等の公知の図法によって各々の発光モジュールを二次元状に展開する。
位置算出部130は、展開した画像(以下、展開画像)に対して座標を規定する。つまり、位置算出部130は、展開画像上の任意の位置に基準点を設定し、設定した基準点の基づく座標を画像に規定する。座標は、X軸と、X軸と直交するY軸とで規定される。基準点は、例えば、撮像開始時に中心に最も近い箇所にある光源を原点とする。
図6は、実施の形態に係る照明システム1において、組立て前と組立て後とで、光源11の配置位置が異なる場合を例示した図である。図6の組立て後(修正前)に示すように、位置算出部130は、各々の画像の座標上における各々の光源11の発光態様(RGB値)と一対一で紐付けた各々の光源11の配置位置を示す光源位置情報を算出する。言い換えれば、光源位置情報には、各々の光源11の発光態様(RGB値)と、各々の光源11の配置位置とが一対一で紐付けられる。そして、位置算出部130は、算出した光源位置情報をアドレス設定部140に出力する。
なお、本実施の形態では、二次元状に展開しているがこれには限定されない。図5Bは、実施の形態に係る照明システム1の照明装置2aにおける、画像情報に示される三次元状の基板を示す模式図である。図5Bでは、基板の形状が図5Aと異なる。図5Bに示すように、位置算出部130は、基板を二次元状に展開せずに、画像情報に示される画像を三次元データに加工し、三次元データに基づいて各々の光源11の配置位置(X,Y,Z)座標を認識してもよい。また、座標情報は経緯度で表されてもよく、極座標又は球面座標で表されてもよい。上記の位置算出は予め設定された座標情報がなくとも可能であるが、予め座標情報が設定されていれば高精度に位置情報を設定できる。
なお、撮像部120が照明装置2を複数の方向から撮像した場合、複数の画像において、一部の光源11が重複する場合がある。このため、位置算出部130は、各々の光源11の発光態様に基づいて、取得した複数の画像のうち、重複する画像における各々の光源11の配置位置を算出しなくてもよい。
次に、図4及び図6の組立て後(修正前)に示すように、アドレス設定部140は、位置算出部130が算出した各々の光源11の配置位置を示す光源位置情報のそれぞれに一対一で紐付けたアドレス(図6では、1,2,・・・180)を複数設定する(S13)。つまり、アドレス設定部140は、光源位置情報に示される各々の光源11を識別するためのアドレスを割り振る。こうして、各々の光源11の光源位置情報には、各々の光源11の配置位置にアドレスが一つずつ紐付けられたテーブルを生成し、生成したテーブルを処理部110に出力する。
処理部110は、アドレス設定部140から取得したテーブルに基づいて、記憶部240に格納される第1発光情報(組立て前の発光情報)を読み出し、このテーブルと第1発光情報とを照らし合わせる。図4及び図6の組立て後(修正後)に示すように、処理部110は、照明装置2が第1発光情報に示される発光態様で発光するために、テーブルが示す各々の光源位置情報を、第1発光情報が示す各々のRGB値(RGBの色要素)に設定し直す。つまり、処理部110は、図6の組立て前の第1発光情報に示される発光態様を再現できるように、テーブルが示す各々の座標(光源位置情報)に応じて、第1発光情報が示す各々のRGB値を一対一で紐付ける。処理部110は、第1発光情報に基づく発光態様(組立て後の発光情報であり、以下、第2発光情報)で発光するように、設定された各々のアドレスに応じた各々の光源11を制御するための第2発光情報を生成する(S14)。
組立てた際に、光源11の配置位置が入れ替わった場合について、図6を用いてより具体的に説明する。
図6に示すように、図6の組立て前では、複数のLEDナンバーと複数のRGB値とが一対一で対応した第1発光情報が示される。図6の組立て前と組立て後(修正前)とでは、アドレス2とアドレス3とが入れ替わって(光源11の配置位置が入れ替わって)組立てられたとき、アドレス2の位置では、本来ならば、RGB値(R=255、G=255、B=150)の光が出射されるべきところを、アドレス2の位置にある光源11(LEDナンバーa3の光源11)がRGB値(R=255、G=150、B=255)の光を発する。これでは、図6の組立て後(修正前)で照明装置2が照明すると、組立て前で照明装置2が照明したときと同様の照明をすることができない。そこで、組立て後(修正後)に示すように、処理部110は、テーブルが示す各々の座標(光源位置情報)に基づいて、記憶部に格納されている第1発光情報に基づいて、アドレス3のRGB値(R=255、G=255、B=150)を、RGB値(R=255、G=150、B=255)に設定し、アドレス2のRGB値(R=255、G=150、B=255)をRGB値(R=255、G=255、B=150)に設定し直した(修正する)第2発光情報を生成する。
このように、処理部110は、間違えられた配置位置(図6の組立て後(修正前)のアドレス2,3)の光源11が発する光を、第1発光情報で示される間違えられた配置位置に相当する位置(図6の組立て前のLEDナンバーa2,a3)の光源11が発する光に設定し直す。つまり、間違えられた配置位置の光源11が発する光を、第1発光情報で示された正しい光を発するように設定し直すことができる。このように、第1発光情報による本来の照明と、第2発光情報による照明とが同様の照明態様となる。処理部110は、設定した新しい第2発光情報を生成する。
処理部110は、生成した第2発光情報を記憶部に記憶させるとともに、生成した第2発光情報を、通信部を介して、照明装置2に送信する。
そして、照明装置2の発光制御部20は、制御端末3から通信部を介して受信した第2発光情報に応じた発光態様で各々の光源11を発光させる。
[作用効果]
次に、本実施の形態に係る照明システム1及び照明制御方法の作用効果について説明する。
上述したように、本実施の形態に係る照明システム1は、複数の光源11を有する照明装置2と、第1発光情報に基づいて、各々の光源11が発する光の発光態様を制御する照明制御装置5と、点灯時の各々の光源11を撮像する撮像部120とを備える。また、照明制御装置5は、撮像部120が撮像した画像情報に基づいて、各々の光源11の発光態様と一対一で紐付けた各々の光源11の配置位置を算出する位置算出部130と、位置算出部130が算出した各々の光源11の配置位置を示す光源位置情報のそれぞれに一対一で紐付けたアドレスを複数設定するアドレス設定部140と、第1発光情報に基づく発光態様で発光するように、設定された各々のアドレスに応じた各々の光源11を制御するための第2発光情報を生成する処理部110とを有する。そして、照明装置2は、さらに、第2発光情報に応じて各々の光源11が発する光の発光態様を制御する発光制御部20を有する。
例えば、各々の光源の配置位置が決められている照明装置では、組立てる際に、光源11の配置位置が間違っていれば、第1発光情報に基づく発光態様を実現することができない。
しかし、本実施の形態に係る照明システム1では、照明装置2を組立てた後に、撮像部120が各々の光源11を撮像することで、各々の光源11の配置位置を算出することができる。また、算出した各々の光源11の配置位置にアドレスを割り振ることで、処理部110は、第1発光情報に基づく発光態様で発光するように第2発光情報を生成することができる。つまり、組立てた照明装置2において、光源11の配置位置が組立て前と組立て後とで違っていても、間違えられた配置位置の各々の光源11が発する光を、第1発光情報で示される間違えられた配置位置に相当する位置で発する光に設定し直すことができる。
したがって、この照明システム1では、どのように照明装置2を組立てても、所望の発光態様で照明することができる。
また、本実施の形態に係る照明制御方法は、第1発光情報に基づいて、複数の光源11を有する照明装置2の発光態様を制御する照明制御方法であって、点灯時の各々の光源11を撮像することと、各々の光源11を撮像した画像情報に基づいて、各々の光源11の発光態様と一対一で紐付けた各々の光源11の配置位置を算出することと、算出した各々の光源11の配置位置を示す光源位置情報のそれぞれに一対一で紐付けたアドレスを複数設定することと、第1発光情報に基づく発光態様で発光するように、設定された各々のアドレスに応じた各々の光源11を制御するための第2発光情報を生成することと、第2発光情報に応じて各々の光源11が発する光の発光態様を制御することとを含む。
この場合においても、上述と同様の作用効果を奏する。
また、本実施の形態に係る照明システム1において、照明装置2の形状は、多面体状又は球状である。また、照明装置2は、複数の光源11により全方位を照明する。
例えば、照明装置の形状が多面体状、又は、球状のように対称性があれば、第1発光情報に対応するように各々の光源11の配置位置を確認しながら、組立てる必要がある。
しかし、本実施の形態に係る照明システム1では、各々の光源11の配置位置を確認しなくても、所望の発光態様で照明するように設定できるため、照明装置2を容易に組立てることができる。
また、本実施の形態に係る照明システム1は、さらに、1以上の光源11を実装する基板12を複数備える。また、各々の基板12の形状は、回転対称性を有する形状である。そして、照明装置2は、複数の基板12によって、多面体状又は球状に構成される。
例えば、基板12の形状が回転対称性を有している場合、基板12の配置方向を確認しながら組立てる必要がある。
しかし、本実施の形態に係る照明システム1では、基板12の配置方向を確認しなくても、所望の発光態様で照明することができるため、照明装置2を容易に組立てることができる。
また、本実施の形態に係る照明システム1において、位置算出部130は、画像情報が示す画像に写る各々の光源11を認識する。また、位置算出部130は、認識した各々の光源11の配置位置を示す光源位置情報を算出する。そして、位置算出部130は、画像に規定した座標上における、各々の光源11の配置位置を示す光源位置情報を算出する。
これによれば、画像に規定した座標に基づいて、画像上の各々の光源11の配置位置を正確に特定することができる。このため、多くの光源11が照明装置2に高密度で配置されていても、間違えられた配置位置の光源11が発する光を、第1発光情報で示される間違えられた配置位置に相当する位置で発する光に設定し直すことができる。
また、本実施の形態に係る照明システム1において、位置算出部130は、画像上に基準点を設定する。また、位置算出部130は、設定した基準点の基づく座標を画像上に規定することで、座標上における各々の光源11の配置位置を示す光源位置情報を算出する。
これによれば、画像上に基準点を決定することで、自動的に座標を決めることができる。特に、基板12は、回転対称性を有するため、これを考慮すれば、各々の光源11の位置をより正確に特定することができる。
また、本実施の形態に係る照明システム1において、各々の光源11は、赤色LEDチップ10a、緑色LEDチップ10b及び青色LEDチップ10cを有する。
これによれば、例えば、RGB値が一色当たり256通りあれば、照明装置2は、256通りの色を再現することができる。このため、この照明システム1では、より豊かな演出を行うことができる。
(その他の変形例)
以上、本開示に係る照明システム及び照明制御方法について、上記各実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を実施の形態に施したものも、本開示の範囲に含まれてもよい。
例えば、上記実施の形態に係る照明システム及び照明制御方法において、照明制御装置は、制御端末に設けられていなくてもよく、照明装置に設けられていてもよい。また、照明制御装置は、照明装置及び制御端末と別体であってもよい。この場合、照明制御装置は発光情報を照明装置に送信し、照明装置は、受信した発光情報に基づいて各々の光源の発光を制御するマイコン等を有していてもよい。
また、上記実施の形態に係る照明システム及び照明制御方法において、光源を1つずつ発光させて光源の配置位置を確認してもよく、発光モジュール単位で各々の光源を発光させて光源の配置位置を確認してもよく、全ての光源を発光させて光源の配置位置を確認してもよい。また、例えば、基板にリブが形成され、リブによって基板の配置方向が規定される場合、基板における配線パターンにおいて、光源に一定の規則を設けて基板に実装する場合等では、全ての光源を発光させる必要も無く、一部の光源を発光させるだけで、各々の光源の配置位置を正確に特定することができる。例えば、各々の基板に実装される1つの光源をそれぞれ発光させるだけで各々の光源の配置位置を正確に特定することができるため、アドレス設定が容易になるため、照明制御装置の処理負担の増大を抑制することができる。各々の光源の配置位置を正確に特定する方法は、これに限定されず、他の公知の方法を用いてもよい。
また、上記実施の形態に係る照明システム及び照明制御方法において、天候等の気象を示す情報を取得してもよい。照明制御装置は、気象を示す情報に基づいた発光情報を取得してもよい。
また、上記実施の形態に係る照明システム及び照明制御方法に含まれる各部は典型的に集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続及び設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサ等のプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリ等の記憶媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、上記で用いた数字は、全て本開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示の実施の形態は例示された数字に制限されない。
また、ブロック図における機能ブロックの分割は一例であり、複数の機能ブロックを一つの機能ブロックとして実現したり、一つの機能ブロックを複数に分割したり、一部の機能を他の機能ブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数の機能ブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。
また、フローチャートにおける各ステップが実行される順序は、本開示を具体的に説明するために例示するためであり、上記以外の順序であってもよい。また、上記ステップの一部が、他のステップと同時(並列)に実行されてもよい。
なお、上記の各実施の形態に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
1 照明システム
2、2a 照明装置
5 照明制御装置
10a 赤色LEDチップ(赤色発光素子)
10b 緑色LEDチップ(緑色発光素子)
10c 青色LEDチップ(青色発光素子)
11 光源
20 発光制御部
110 処理部
120 撮像部
130 位置算出部
140 アドレス設定部

Claims (7)

  1. 複数の光源を有する照明装置と、
    第1発光情報に基づいて、各々の前記光源が発する光の発光態様を制御する照明制御装置と、
    点灯時の各々の前記光源を撮像する撮像部とを備え、
    前記照明制御装置は、
    前記撮像部が撮像した画像情報に基づいて、各々の前記光源の発光態様と一対一で紐付けた各々の前記光源の配置位置を算出する位置算出部と、
    前記位置算出部が算出した各々の前記光源の配置位置を示す光源位置情報のそれぞれに一対一で紐付けたアドレスを複数設定するアドレス設定部と、
    前記第1発光情報に基づく発光態様で発光するように、設定された各々の前記アドレスに応じた各々の前記光源を制御するための第2発光情報を生成する処理部とを有し、
    前記照明装置は、さらに、前記第2発光情報に応じて各々の前記光源が発する光の発光態様を制御する発光制御部を有する
    照明システム。
  2. 前記照明装置の形状は、多面体状又は球状であり、
    前記照明装置は、前記複数の光源により全方位を照明する
    請求項1に記載の照明システム。
  3. さらに、1以上の前記光源を実装する基板を複数備え、
    各々の前記基板の形状は、回転対称性を有する形状であり、
    前記照明装置は、複数の前記基板によって、多面体状又は球状に構成される
    請求項1又は2に記載の照明システム。
  4. 前記位置算出部は、
    前記画像情報が示す画像に写る各々の前記光源を認識し、
    認識した各々の前記光源の配置位置を示す光源位置情報を算出し、
    前記画像に規定した座標上における、各々の前記光源の配置位置を示す光源位置情報を算出する
    請求項1~3のいずれか1項に記載の照明システム。
  5. 前記位置算出部は、
    前記画像上に基準点を設定し、
    設定した前記基準点の基づく座標を前記画像上に規定することで、座標上における各々の前記光源の配置位置を示す光源位置情報を算出する
    請求項4に記載の照明システム。
  6. 各々の前記光源は、赤色発光素子、緑色発光素子及び青色発光素子を有する
    請求項1~5のいずれか1項に記載の照明システム。
  7. 第1発光情報に基づいて、複数の光源を有する照明装置の発光態様を制御する照明制御方法であって、
    点灯時の各々の前記光源を撮像することと、
    各々の前記光源を撮像した画像情報に基づいて、各々の前記光源の発光態様と一対一で紐付けた各々の前記光源の配置位置を算出することと、
    算出した各々の前記光源の配置位置を示す光源位置情報のそれぞれに一対一で紐付けたアドレスを複数設定することと、
    前記第1発光情報に基づく発光態様で発光するように、設定された各々の前記アドレスに応じた各々の前記光源を制御するための第2発光情報を生成することと、
    前記第2発光情報に応じて各々の前記光源が発する光の発光態様を制御することとを含む
    照明制御方法。
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