JP7112512B2 - 点火装置 - Google Patents

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Description

本発明は、点火装置に関する。
従来において、内燃機関の燃焼室内の混合気に点火する点火装置として、メイン一次コイル、サブ一次コイルおよび二次コイルによって構成される点火コイルを備えた点火装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の点火装置は、電源からメイン一次コイルへの通電を遮断した後、電源からサブ一次コイルに通電することで、二次電流を二次コイルに通電するように構成される。この二次電流は、メイン一次コイルへの通電を遮断することに伴って二次コイルに発生する電流と、サブ一次コイルへの通電に伴って二次コイルに発生する電流とを加算的に重畳した電流である。また、特許文献1には、点火装置に対して、サブ一次コイルに流れる電流であるサブ一次電流を検出するサブ一次電流検出手段を設けることが記載されている。
国際公開第2017/183062号
ここで、特許文献1に記載の点火装置において、サブ一次電流の電流経路であるサブ一次電流経路に上述のサブ一次電流検出手段が設けられている。したがって、サブ一次コイルの異常を検出するためには、サブ一次電流検出手段によって検出されたサブ一次電流を監視すればよい。この点火装置において、サブ一次コイルの異常だけでなく、メイン一次コイルの異常を検出するためには、サブ一次電流だけでなく、メイン一次コイルに流れる電流であるメイン一次電流を監視する必要がある。この場合、この点火装置において、メイン一次電流の電流経路であるメイン一次電流経路に、メイン一次電流を検出するメイン一次電流検出手段を別途設ける必要がある。
このように、点火装置において、サブ一次電流検出手段に加えてメイン一次電流検出手段を別途設ける場合、点火装置の回路構成が複雑化したり、点火装置の端子数が増加したりしてしまう。したがって、点火装置において、サブ一次コイルの状態、具体的にはサブ一次コイルに流れるサブ一次電流を検出する検出手段を、サブ一次電流経路に設けなくても、サブ一次コイルの異常を検出することを可能にする新たな技術が求められる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、サブ一次コイルの状態を検出する検出手段をサブ一次電流経路に設けなくても、サブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定することができる点火装置を得ることを目的とする。
本発明における点火装置は、通電によって通電磁束を発生させ、通電が遮断されることによって通電磁束の向きと逆方向の遮断磁束を発生させるメイン一次コイルと、メイン一次コイルに通電する通電モードと、メイン一次コイルへの通電を遮断する遮断モードとの間で、メイン一次コイルのモードであるメイン一次コイルモードを切り替えるメインICと、通電によって遮断磁束の向きと同方向の追加磁束を発生させるサブ一次コイルと、サブ一次コイルに通電する通電モードと、サブ一次コイルへの通電を遮断する遮断モードとの間で、サブ一次コイルのモードであるサブ一次コイルモードを切り替えるサブICと、メイン一次コイルおよびサブ一次コイルと磁気的に結合することでエネルギを発生させる二次コイルと、メイン一次コイルの状態を検出する検出部と、検出部によって検出されたメイン一次コイルの状態に基づいて、サブ一次コイルに流れるサブ一次電流の電流経路であるサブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定する制御部と、を備え
検出部は、メイン一次コイルの状態として、メイン一次コイルに流れるメイン一次電流を検出するように構成され、制御部は、サブ一次コイルモードが通電モードから遮断モードに切り替えられた場合に検出部によって検出されたメイン一次電流に基づいて、サブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定し、メイン一次電流の大きさは、サブ一次コイルモードが通電モードから遮断モードに切り替えられた場合にメインICに発生する逆耐圧分の電圧に対応する大きさとなるものである。
本発明によれば、サブ一次コイルの状態を検出する検出手段をサブ一次電流経路に設けなくても、サブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定することができる点火装置を得ることができる。
本発明の実施の形態1における点火装置を示す構成図である。 本発明の実施の形態1における点火装置の動作例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1におけるECUを示す構成図である。 本発明の実施の形態1における閾値回路によって出力される判定信号を示す波形図である。 本発明の実施の形態2における点火装置を示す構成図である。 本発明の実施の形態2におけるECUを示す構成図である。 本発明の実施の形態2における閾値回路によって出力される判定信号の第1の例および第2の例を示す波形図である。 本発明の実施の形態2における閾値回路によって出力される判定信号の第3の例を示す波形図である。 本発明の実施の形態2における閾値回路によって出力される判定信号の第4の例および第5の例を示す波形図である。 本発明の実施の形態2における閾値回路によって出力される判定信号の第6の例を示す波形図である。
以下、本発明による点火装置を、好適な実施の形態にしたがって図面を用いて説明する。なお、図面の説明においては、同一部分または相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における点火装置を示す構成図である。図1に示す点火装置は、点火コイル装置1、電源2、ECU(Engine Control Unit)3および点火プラグ4を備える。
点火コイル装置1は、内燃機関に取り付けられており、点火プラグ4にエネルギを供給することで点火プラグ4のギャップ間で火花放電を発生させる。点火コイル装置1は、メイン一次コイル11、サブ一次コイル12、二次コイル13、メインIC(Integrated Circuit)14、サブIC(Integrated Circuit)15および検出部16を備える。
メイン一次コイル11およびサブ一次コイル12のそれぞれは、同一の電源2と接続されている。電源2は、例えばバッテリなどの直流電源である。
メイン一次コイル11およびサブ一次コイル12のそれぞれは、電源2から通電された場合に発生させる磁束の向きが互いに逆方向になるように巻かれている。すなわち、電源2から見ると、メイン一次コイル11およびサブ一次コイル12のそれぞれの極性は、互いに逆極性となる。
メイン一次コイル11は、電源2から通電された場合、その極性が二次コイル13の極性と逆極性となる。サブ一次コイル12は、電源2から通電された場合、その極性が二次コイル13の極性と同極性となる。
メイン一次コイル11およびサブ一次コイル12は、二次コイル13と磁気的に結合している。これにより、メイン一次コイル11およびサブ一次コイル12と、二次コイル13との間で相互誘導が起こる。
メイン一次コイル11は、電源2からの通電によって磁束を発生させる。以下、電源2からの通電によってメイン一次コイル11が発生させる磁束を通電磁束と称す。また、メイン一次コイル11は、電源2からの通電が遮断されることによって通電磁束の向きと逆方向の磁束を発生させる。以下、電源2からの通電が遮断されることによってメイン一次コイル11が発生させる磁束を遮断磁束と称す。
サブ一次コイル12は、電源2からの通電によって通電磁束の向きと同方向の磁束を発生させる。以下、電源2からの通電によってサブ一次コイル12が発生させる磁束を追加磁束と称す。
二次コイル13は、一端が点火プラグ4と接続されており、他端がグランドと接続されている。二次コイル13は、メイン一次コイル11およびサブ一次コイル12と磁気的に結合することでエネルギを発生させる。二次コイル13によって発生したエネルギは、点火プラグ4に供給される。
点火プラグ4にエネルギが供給されると、点火プラグ4のギャップ間で火花放電が発生する。これにより、点火プラグ4は、内燃機関の燃焼室内の可燃混合気に点火し、その可燃混合気を燃焼させる。
メインIC14は、電源2からメイン一次コイル11に通電する通電モードと、電源2からメイン一次コイル11への通電を遮断する遮断モードとの間で、メイン一次コイル11のモードを切り替える。以下、メイン一次コイル11のモードを、メイン一次コイルモードと称す。
具体的には、メインIC14は、オンとオフとの間で切り替え可能なトランジスタ141を含んで構成されている。トランジスタ141のコレクタは、後述する電流検出抵抗161を介してメイン一次コイル11と接続されている。トランジスタ141のエミッタは、グランドと接続されている。
トランジスタ141は、オンである場合、電源2とメイン一次コイル11との間を導通させる。これにより、電源2からメイン一次コイル11に通電することが可能となる。一方、トランジスタ141は、オフである場合、電源2とメイン一次コイル11との間を遮断する。これにより、電源2からメイン一次コイル11への通電を遮断することが可能となる。
サブIC15は、電源2からサブ一次コイル12に通電する通電モードと、電源2からサブ一次コイル12への通電を遮断する遮断モードとの間で、サブ一次コイル12のモードを切り替える。以下、サブ一次コイル12のモードを、サブ一次コイルモードと称す。
具体的には、サブIC15は、オンとオフとの間で切り替え可能なトランジスタ151を含んで構成されている。トランジスタ151のコレクタは、サブ一次コイル12と接続されている。トランジスタ151のエミッタは、グランドと接続されている。
トランジスタ151は、オンである場合、電源2とサブ一次コイル12との間を導通させる。これにより、電源2からサブ一次コイル12に通電することが可能となる。一方、トランジスタ151は、オフである場合、電源2とサブ一次コイル12との間を遮断する。これにより、電源2からサブ一次コイル12への通電を遮断することが可能となる。
検出部16は、メイン一次電流経路に設けられており、メイン一次コイル11の状態を検出する。具体的には、検出部16は、メイン一次コイル11の状態として、メイン一次コイル11に流れる電流であるメイン一次電流を検出するように構成されている。検出部16は、メイン一次コイル11とメインIC14との間に設けられている。
検出部16は、具体的な構成として、電流検出抵抗161および電流検出回路162を含んで構成されている。電流検出抵抗161は、一端がメイン一次コイル11と接続されており、他端がメインIC14と接続されている。
電流検出回路162は、電流検出抵抗161に並列に接続されている。電流検出回路162は、電流検出抵抗161に発生する電圧を検出し、検出した電圧を電流に変換することで、電流検出抵抗161に流れる電流を検出する。電流検出抵抗161に流れる電流は、メイン一次コイル11に流れる電流と等価である。つまり、電流検出回路162は、メイン一次コイル11に流れる電流であるメイン一次電流を検出する。電流検出回路162は、その検出結果をECU3に与える。
なお、実施の形態1では、メイン一次コイル11とメインIC14のトランジスタ141との間に電流検出抵抗161が設けられる場合が例示されているが、これに限定されない。すなわち、電流検出抵抗161は、メイン一次電流を検出可能であれば、トランジスタ141とグランドとの間など、どこに設けられていてもよい。
なお、実施の形態1では、メイン一次電流を検出する構成の具体例として、電流検出抵抗161が用いられる形態が例示されているが、これに限定されない。すなわち、メイン一次電流を検出する構成として、電流検出抵抗161の代わりに、例えばピックアップコイルのような別の電流検出手段が用いられる形態であってもよい。
ECU3は、点火コイル装置1を制御する制御部の一例である。ECU3は、内燃機関の運転状態に関する情報を検出する各種センサの検出結果を取得し、取得した各種センサの検出結果に基づいて内燃機関の運転状態を判断し、点火コイル装置1を制御する。具体的には、ECU3は、点火コイル装置1のメインIC14およびサブIC15のそれぞれの駆動を制御する。
また、ECU3は、検出部16によって検出されたメイン一次コイル11の状態に基づいて、サブ一次コイル12に流れる電流であるサブ一次電流の電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定する。
以下、説明の便宜上、メイン一次コイル11から電流検出抵抗161に向かって電流が流れる方向、すなわち、図1に図示する矢印方向を正方向とし、電流検出抵抗161からメイン一次コイル11に向かって電流が流れる方向を負方向と定義する。
また、二次コイル13から点火プラグ4に向かって電流が流れる方向、すなわち、図1に図示する矢印方向を正方向とし、点火プラグ4から二次コイル13に向かって電流が流れる方向を負方向と定義する。
次に、実施の形態1における点火装置の動作例について、図2を参照しながら説明する。図2は、本発明の実施の形態1における点火装置の動作例を示すタイミングチャートである。図2では、メインIC駆動信号、メイン一次電流、サブIC駆動信号、サブ一次電流、二次電流、メインICコレクタ電圧およびサブICコレクタ電圧のそれぞれの時間変化が図示されている。
ここで、メインIC駆動信号とは、メインIC14を駆動するための信号である。ECU3からメインIC14にメインIC駆動信号が入力されると、メインIC14が駆動することによってメイン一次コイルモードが遮断モードから通電モードに切り替えられる。メイン一次電流とは、主にメイン一次コイル11、検出部16の電流検出抵抗161およびメインIC14のトランジスタ141が直列接続されて形成されるメイン一次電流経路に流れる電流である。
サブIC駆動信号とは、サブIC15を駆動するための信号である。ECU3からサブIC15にサブIC駆動信号が入力されると、サブIC15が駆動することによってサブ一次コイルモードが遮断モードから通電モードに切り替えられる。サブ一次電流とは、主にサブ一次コイル12およびサブIC15のトランジスタ151が直列接続されて形成されるサブ一次電流経路に流れる電流である。
二次電流とは、二次コイル13に流れる電流である。メインICコレクタ電圧とは、メインIC14のトランジスタ141のコレクタ・エミッタ間に発生する電圧である。サブICコレクタ電圧とは、サブIC15のトランジスタ151のコレクタ・エミッタ間に発生する電圧である。
メインIC14のトランジスタ141およびサブIC15のトランジスタ151のそれぞれのコレクタ・エミッタ間には、二次コイル13に流れる二次電流に比例した電圧が発生する。
図2に示すように、時刻t1において、ECU3からメインIC14へのメインIC駆動信号の入力が開始されると、メインIC14が駆動を開始する。この場合、メイン一次コイルモードが通電モードに切り替えられ、メイン一次コイル11に正方向のメイン一次電流が流れる。
このように、時刻t1では、ECU3は、メインIC14を駆動させることでメイン一次コイルモードを遮断モードから通電モードに切り替える。
時刻t2において、ECU3からメインIC14へのメインIC駆動信号の入力が停止すると、メインIC14の駆動が停止する。この場合、メイン一次コイルモードが遮断モードに切り替えられ、メイン一次電流が0となる。
メイン一次コイルモードが遮断モードに切り替えられると、相互誘導作用によって、二次コイル13に電圧が発生する。この電圧によって、点火プラグ4のギャップ間で絶縁破壊が起こって放電が発生し、二次コイル13に負方向の二次電流が流れる。
このように、時刻t2では、ECU3は、メインIC14の駆動を停止させることでメイン一次コイルモードを通電モードから遮断モードに切り替える。
時刻t3において、ECU3からサブIC15へのサブIC駆動信号の入力が開始されると、サブIC15が駆動を開始する。この場合、サブ一次コイルモードが通電モードに切り替えられ、サブ一次コイル12にサブ一次電流が流れる。サブ一次電流は、図2に示すように、立ち上がりが速く、その立ち上がりの後、緩やかに増加する。
サブ一次コイル12にサブ一次電流が流れることに伴って二次コイル13に重畳電流が発生する。この重畳電流は、サブ一次コイル12と二次コイル13との巻数比に応じて二次コイル13に発生する。図2に示すように、サブ一次コイル12による重畳電流は、メイン一次コイル11による二次電流に重畳する。
このように、時刻t3では、ECU3は、サブIC15を駆動させることでサブ一次コイルモードを遮断モードから通電モードに切り替える。
時刻t4において、ECU3からサブIC15へのサブIC駆動信号の入力が停止すると、サブIC15の駆動が停止する。この場合、サブ一次コイルモードが遮断モードに切り替えられ、サブ一次電流が0となる。この場合、サブ一次コイル12による重畳電流も0となる。
このように、時刻t4では、ECU3は、サブIC15の駆動を停止させることでサブ一次コイルモードを通電モードから遮断モードに切り替える。
サブ一次コイルモードが通電モードから遮断モードに切り替えられると、図2に示すように、メイン一次コイル11に負方向のメイン一次電流が流れる。
つまり、図2に示すように、時刻t1において、メイン一次コイルモードが通電モードに切り替えられれば、正方向のメイン一次電流がメイン一次コイル11に流れる。一方、時刻t4において、サブ一次コイルモードが遮断モードに切り替えられれば、正方向とは逆向きの負方向のメイン一次電流がメイン一次コイル11に流れる。
時刻t4以降では、メインIC14およびサブIC15のそれぞれの駆動が停止し、二次コイル13に流れる二次電流は、時間の経過とともに減少して0に達する。
ここで、サブ一次電流経路に異常が発生していない場合、すなわち、サブ一次電流経路が正常である場合、サブ一次コイル12に正常にサブ一次電流が流れる。この場合、上述したように、サブ一次コイルモードが遮断モードに切り替えられれば、メイン一次コイル11に負方向のメイン一次電流が流れる。
一方、サブ一次電流経路に異常が発生している場合、サブ一次コイル12に正常にサブ一次電流が流れない。この場合、サブ一次コイルモードが遮断モードに切り替えられても、上述したような負方向のメイン一次電流がメイン一次コイル11に流れない。
そこで、ECU3は、サブ一次コイルモードが通電モードから遮断モードに切り替えられた場合に検出部16によって検出されたメイン一次電流に基づいて、サブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定するように構成されている。
次に、上述した負方向のメイン一次電流について、具体的な数値例を示しながらさらに説明する。図2に示すように、時刻t4においてサブ一次コイルモードが遮断モードに切り替えられた場合、サブ一次コイル12に発生する誘導電圧は、例えば、20Vである。例えばサブ一次コイル12とメイン一次コイル11との巻数比が4に設定されているとすると、メイン一次コイル11に発生する誘導電圧は、80Vである。
ここで、電源2の電源電圧が14Vであり、メイン一次電流経路の抵抗が10Ωであるものとする。また、メインIC14のトランジスタ141の逆耐圧が30Vであって、サブ一次コイルモードが遮断モードに切り替えられた場合、その逆耐圧分の電圧、すなわち30Vの電圧がトランジスタ141のコレクタ・エミッタ間に発生するものとする。さらに、サブ一次コイルモードが遮断モードに切り替えられた場合、跳ね返り電圧として、16Vの電圧がメイン一次コイル11に発生するものとする。
上述の場合、メイン一次電流経路に流れる負方向のメイン一次電流の大きさは、以下の式に示すように、2Aとなる。
(80V-14V-30V-16V)/10Ω=2A
このようなメイン一次電流を検出部16からECU3に与えることで、ECU3は、メイン一次電流経路に流れる負方向のメイン一次電流を検知することが可能となる。ECU3は、このようなメイン一次電流に基づいて、サブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定する。
次に、ECU3の構成例について、図3および図4を参照しながら説明する。図3は、本発明の実施の形態1におけるECU3を示す構成図である。図4は、本発明の実施の形態1における閾値回路31によって出力される判定信号を示す波形図である。
図3に示すECU3は、閾値回路31および判定回路32を備える。閾値回路31は、検出部16によって検出されるメイン一次電流と、予め設定される電流閾値Ithとを比較する。閾値回路31は、例えばコンパレータ311によって構成される。
なお、閾値回路31および判定回路32は、ECU3の内部に設けられていてもよいし、ECU3の外部、例えば点火コイル装置1内に設けられていてもよい。
ここで、電流閾値Ithは、サブ一次電流経路の状態が正常である場合にメイン一次電流経路に流れる負方向のメイン一次電流の値に応じて適宜設定される。
図4に示すように、閾値回路31は、上述の比較の結果、検出部16によって検出されるメイン一次電流が電流閾値Ith以下である場合には、判定信号を判定回路32に出力する。一方、閾値回路31は、上述の比較の結果、そのメイン一次電流が電流閾値Ithよりも大きい場合には、判定信号を判定回路32に出力しない。
判定回路32は、サブ一次コイルモードが遮断モードに切り替えられた場合に閾値回路31から判定信号が与えられると、サブ一次電流経路の状態が正常であると判定する。一方、判定回路32は、サブ一次コイルモードが遮断モードに切り替えられた場合に閾値回路31から判定信号が与えられなければ、サブ一次電流経路の状態が異常であると判定する。
このように、ECU3は、サブ一次コイルモードが通電モードから遮断モードに切り替えられた場合に検出部16によって検出されたメイン一次電流と、予め設定される電流閾値Ithとを比較し、その比較結果に基づいて、サブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定する。
なお、メイン一次電流経路に異常が発生していない場合、すなわち、メイン一次電流経路が正常である場合、メイン一次コイルモードが通電モードとなっている期間において、図2に示すような正方向のメイン一次電流がメイン一次コイル11に流れる。この期間は、図2に示す時刻t1から時刻t2までの間の期間である。
一方、メイン一次電流経路に異常が発生している場合、上述の期間において、図2に示すような正方向のメイン一次電流がメイン一次コイル11に正常に流れない。
そこで、ECU3は、上述の期間中に検出部16によって検出されるメイン一次電流に基づいて、メイン一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定するように構成されていてもよい。これにより、メイン一次電流経路に設けられた検出部16によって、サブ一次電流経路の状態とともに、メイン一次電流経路の状態も判定することができる。
以上、本実施の形態1によれば、点火装置は、メイン一次電流経路に設けられた検出部16によって検出されたメイン一次コイル11の状態に基づいて、サブ一次コイル12に流れるサブ一次電流の電流経路であるサブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定する制御部を備えて構成されている。なお、実施の形態1では、検出部16は、メイン一次コイル11の状態として、メイン一次コイル11に流れるメイン一次電流を検出するように構成される場合を例示している。
これにより、サブ一次コイル12の状態、具体的にはサブ一次コイル12に流れるサブ一次電流を検出する検出手段をサブ一次電流経路に設けなくても、サブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定することができる。また、メイン一次コイルの状態を検出する検出手段と、サブ一次コイルの状態を検出する検出手段とを別々に設ける必要がなくなる。したがって、点火コイル装置1から外部に接続する端子数の増加を抑制するとともに、点火コイル装置1の回路構成を簡素化することが可能となる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2では、検出部16の構成が先の実施の形態1と異なっている点火コイル装置1を備えた点火装置について説明する。なお、実施の形態2では、先の実施の形態1と同様である点の説明を省略し、先の実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
図5は、本発明の実施の形態2における点火装置を示す構成図である。図5に示す点火装置は、点火コイル装置1、電源2、ECU3および点火プラグ4を備える。
検出部16は、先の実施の形態1と異なり、メイン一次コイルの状態として、メイン一次コイル11に発生する電圧であるメイン一次電圧を検出するように構成されている。なお、実施の形態2では、検出部16は、メイン一次コイル11に発生するメイン一次電圧と等価であるとみなせるトランジスタ141のコレクタ・エミッタ間に発生する電圧を検出するように構成される場合を例示する。トランジスタ141のコレクタ・エミッタ間に発生する電圧は、先の図2に示すメインICコレクタ電圧に対応する。
検出部16は、具体的な構成として、電圧検出抵抗163および電圧検出抵抗164を含んで構成されている。検出部16は、トランジスタ141のコレクタ・エミッタ間に発生する電圧を、電圧検出抵抗163および電圧検出抵抗164によって分圧した分圧電圧をECU3に与える。
次に、上述した分圧電圧について、具体的な数値例を示しながらさらに説明する。先の図2に示すように、時刻t3においてサブ一次コイルモードが通電モードに切り替えられた場合、サブ一次コイル12に発生する誘導電圧は、例えば、10Vである。例えばサブ一次コイル12とメイン一次コイル11との巻数比が4に設定されているとすると、メイン一次コイル11に発生する誘導電圧は、40Vとなる。
ここで、電圧検出抵抗163の抵抗値が360kΩであり、電圧検出抵抗164の抵抗値が40kΩであるものとする。
上述の場合、電圧検出抵抗164に発生する分圧電圧の大きさは、以下の式に示すように、4Vとなる。
40V×40kΩ/(360kΩ+40kΩ)=4V
このような分圧電圧、すなわちメイン一次電圧を検出部16からECU3に与えることで、ECU3は、メイン一次コイル11に発生するメイン一次電圧を検知することが可能となる。ECU3は、サブ一次コイルモードが遮断モードから通電モードに切り替えられた場合に発生するこのようなメイン一次電圧に基づいて、サブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定する。
なお、先の図2に示すように、時刻t4においてサブ一次コイルモードが遮断モードに切り替えられた場合にも、同様に、メイン一次コイル11に誘導電圧が発生する。したがって、ECU3は、サブ一次コイルモードが通電モードから遮断モードに切り替えられた場合にメイン一次コイル11に発生するメイン一次電圧に基づいて、サブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定する。
なお、実施の形態2では、検出部16は、メインICコレクタ電圧を、電圧検出抵抗163および電圧検出抵抗164によって分圧するように構成される場合を例示しているが、例えば、以下のように構成されていてもよい。すなわち、検出部16は、抵抗を介さずにメインICコレクタ電圧を直接的にECU3に出力するように構成されていてもよい。また、検出部16は、メインICコレクタ電圧を1つの抵抗を介してECU3に出力するように構成されていてもよい。
なお、実施の形態2では、検出部16は、メイン一次コイル11に発生するメイン一次電圧の電圧レベルを検出するように構成されている場合を例示しているが、例えば、以下のように構成されていてもよい。すなわち、検出部16は、メイン一次電圧の電圧レベルではなく、メイン一次電圧の周波数を検出するように構成されていてもよい。
次に、実施の形態2におけるECU3の構成例について、図6を参照しながら説明する。図6は、本発明の実施の形態2におけるECU3を示す構成図である。図6に示すECU3は、閾値回路33および判定回路34を備える。閾値回路33は、例えばコンパレータ331によって構成される。なお、閾値回路33および判定回路34は、ECU3の内部に設けられていてもよいし、ECU3の外部、例えば点火コイル装置1内に設けられていてもよい。
以下、閾値回路33および判定回路34の第1の構成例および第2の構成例について、図7を参照しながら説明する。図7は、本発明の実施の形態2における閾値回路33によって出力される判定信号の第1の例および第2の例を示す波形図である。
まず、閾値回路33および判定回路34の第1の構成例について説明する。閾値回路33は、サブ一次コイルモードが通電モードに切り替えられた場合に検出部16によって検出されるメインICコレクタ電圧と、予め設定される電圧閾値Vtha1とを比較する。
ここで、電圧閾値Vtha1は、サブ一次電流経路の状態が正常である場合において、サブ一次コイルモードが通電モードに切り替えられたときにメインIC14のトランジスタ141のコレクタ・エミッタ間に発生する電圧の値に応じて適宜設定される。
図7に示すように、閾値回路33は、上述の比較の結果、検出部16によって検出されるメインICコレクタ電圧が電圧閾値Vtha1以上である場合には、判定信号Sa1を判定回路34に出力する。一方、閾値回路33は、上述の比較の結果、検出部16によって検出されるメインICコレクタ電圧が電圧閾値Vtha1未満である場合には、判定信号Sa1を判定回路34に出力しない。
判定回路34は、サブ一次コイルモードが通電モードに切り替えられた場合に閾値回路33から判定信号Sa1が与えられると、サブ一次電流経路の状態が正常であると判定する。一方、判定回路34は、サブ一次コイルモードが通電モードに切り替えられた場合に閾値回路33から判定信号Sa1が与えられなければ、サブ一次電流経路の状態が異常であると判定する。
このように、ECU3は、サブ一次コイルモードが遮断モードから通電モードに切り替えられた場合に検出部16によって検出されたメイン一次電圧と、予め設定される電圧閾値とを比較する。ECU3は、その比較結果に基づいて、サブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定する。
続いて、閾値回路33および判定回路34の第2の構成例について説明する。閾値回路33は、サブ一次コイルモードが遮断モードに切り替えられた場合に検出部16によって検出されるメインICコレクタ電圧と、予め設定される電圧閾値Vtha2とを比較する。
ここで、電圧閾値Vtha2は、サブ一次電流経路の状態が正常である場合において、サブ一次コイルモードが遮断モードに切り替えられたときにメインIC14のトランジスタ141のコレクタ・エミッタ間に発生する電圧に応じて適宜設定される。
図7に示すように、閾値回路33は、上述の比較の結果、検出部16によって検出されるメインICコレクタ電圧が電圧閾値Vtha2以下である場合には、判定信号Sa2を判定回路34に出力する。一方、閾値回路33は、上述の比較の結果、検出部16によって検出されるメインICコレクタ電圧が電圧閾値Vtha2よりも大きい場合には、判定信号Sa2を判定回路34に出力しない。
判定回路34は、サブ一次コイルモードが遮断モードに切り替えられた場合に閾値回路33から判定信号Sa2が与えられると、サブ一次電流経路の状態が正常であると判定する。一方、判定回路34は、サブ一次コイルモードが遮断モードに切り替えられた場合に閾値回路33から判定信号Sa2が与えられなければ、サブ一次電流経路の状態が異常であると判定する。
このように、ECU3は、サブ一次コイルモードが通電モードから遮断モードに切り替えられた場合に検出部16によって検出されたメイン一次電圧と、予め設定される電圧閾値とを比較する。ECU3は、その比較結果に基づいて、サブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定する。
なお、ECU3は、第1の構成例および第2の構成例を組み合わせて、サブ一次電流経路の状態を判定するように構成されていてもよい。この場合、判定回路34は、判定信号Sa1および判定信号Sa2の両方が与えられれば、サブ一次電流経路の状態が正常であると判定する。一方、判定回路34は、判定信号Sa1および判定信号Sa2の両方が与えられなければ、サブ一次電流経路の状態が異常であると判定する。
次に、閾値回路33および判定回路34の第3の構成例について、図8を参照しながら説明する。図8は、本発明の実施の形態2における閾値回路33によって出力される判定信号の第3の例を示す波形図である。以下、閾値回路33および判定回路34の第3の構成例について説明する。
閾値回路33は、サブ一次コイルモードが通電モードに切り替えられた場合に検出部16によって検出されたメインICコレクタ電圧が電圧閾値Vtha1に達したタイミングTa1で、判定信号Sa3の出力を開始する。また、閾値回路33は、サブ一次コイルモードが遮断モードに切り替えられた場合に検出部16によって検出されたメインICコレクタ電圧が電圧閾値Vtha2に達したタイミングTa2で、判定信号Sa3の出力を停止する。
判定回路34は、閾値回路33からの判定信号Sa3の出力が継続される時間、すなわち、タイミングTa1とタイミングTa2との間の時間を検知することで、サブ一次電流経路の状態を判定する。具体的には、判定回路34は、その時間を検知できれば、サブ一次電流経路の状態が正常であると判定し、その時間を検知できなければ、サブ一次電流経路の状態が異常であると判定する。
このように、ECU3は、タイミングTa1と、タイミングTa2との間の時間を検知することで、サブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定する。
次に、閾値回路33および判定回路34の第4の構成例および第5の構成例について、図9を参照しながら説明する。図9は、本発明の実施の形態2における閾値回路33によって出力される判定信号の第4の例および第5の例を示す波形図である。
まず、閾値回路33および判定回路34の第4の構成例について説明する。閾値回路33は、サブ一次コイルモードが通電モードに切り替えられた場合に検出部16によって検出されるメインICコレクタ電圧と、予め設定される電圧閾値Vthb1とを比較する。
ここで、電圧閾値Vthb1は、サブ一次電流経路の状態が正常である場合において、サブ一次コイルモードが通電モードに切り替えられたタイミング直前でメインIC14のトランジスタ141のコレクタ・エミッタ間に発生する電圧になるように設定される。
図9に示すように、閾値回路33は、比較の結果、検出部16によって検出されるメインICコレクタ電圧が電圧閾値Vthb1以上である場合には、判定信号Sb1を判定回路34に出力する。一方、閾値回路33は、比較の結果、検出部16によって検出されるメインICコレクタ電圧が電圧閾値Vthb1未満である場合には、判定信号Sb1を判定回路34に出力しない。
判定回路34は、サブ一次コイルモードが通電モードに切り替えられた場合に閾値回路33から判定信号Sb1が与えられると、サブ一次電流経路の状態が正常であると判定する。一方、判定回路34は、サブ一次コイルモードが通電モードに切り替えられた場合に閾値回路33から判定信号Sb1が与えられなければ、サブ一次電流経路の状態が異常であると判定する。
このように、ECU3は、サブ一次コイルモードが遮断モードから通電モードに切り替えられた場合に検出部16によって検出されたメイン一次電圧と、予め設定される電圧閾値Vthb1とを比較する。ECU3は、その比較結果に基づいて、サブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定する。
続いて、閾値回路33および判定回路34の第5の構成例について説明する。閾値回路33は、サブ一次コイルモードが遮断モードに切り替えられた場合に検出部16によって検出されるメインICコレクタ電圧と、予め設定される電圧閾値Vthb2とを比較する。
ここで、電圧閾値Vthb2は、サブ一次電流経路の状態が正常である場合において、サブ一次コイルモードが遮断モードに切り替えられたタイミング直前でメインIC14のトランジスタ141のコレクタ・エミッタ間に発生する電圧になるよう設定される。
図9に示すように、閾値回路33は、比較の結果、検出部16によって検出されるメインICコレクタ電圧が電圧閾値Vthb2以下である場合には、判定信号Sb2を判定回路34に出力する。一方、閾値回路33は、比較の結果、検出部16によって検出されるメインICコレクタ電圧が電圧閾値Vthb2よりも大きい場合には、判定信号Sb2を判定回路34に出力しない。
判定回路34は、サブ一次コイルモードが遮断モードに切り替えられた場合に閾値回路33から判定信号Sb2が与えられると、サブ一次電流経路の状態が正常であると判定する。一方、判定回路34は、サブ一次コイルモードが遮断モードに切り替えられた場合に閾値回路33から判定信号Sb2が与えられなければ、サブ一次電流経路の状態が異常であると判定する。
このように、ECU3は、サブ一次コイルモードが通電モードから遮断モードに切り替えられた場合に検出部16によって検出されたメイン一次電圧と、予め設定される電圧閾値Vthb2とを比較する。ECU3は、その比較結果に基づいて、サブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定する。
なお、ECU3は、第4の構成例および第5の構成例を組み合わせて、サブ一次電流経路の状態を判定するように構成されていてもよい。この場合、判定回路34は、判定信号Sb1および判定信号Sb2の両方が与えられれば、サブ一次電流経路の状態が正常であると判定する。一方、判定回路34は、判定信号Sb1および判定信号Sb2の両方が与えられなければ、サブ一次電流経路の状態が異常であると判定する。
次に、閾値回路33および判定回路34の第6の構成例について、図10を参照しながら説明する。図10は、本発明の実施の形態2における閾値回路33によって出力される判定信号の第6の例を示す波形図である。以下、閾値回路33および判定回路34の第6の構成例について説明する。
閾値回路33は、サブ一次コイルモードが通電モードに切り替えられた場合に検出部16によって検出されたメインICコレクタ電圧が電圧閾値Vthb1に達したタイミングTb1で、判定信号Sb3の出力を開始する。また、閾値回路33は、サブ一次コイルモードが遮断モードに切り替えられた場合に検出部16によって検出されたメインICコレクタ電圧が電圧閾値Vthb2に達したタイミングTb2で、判定信号Sb3の出力を停止する。
判定回路34は、閾値回路33からの判定信号Sb3の出力が継続される時間、すなわち、タイミングTb1とタイミングTb2との間の時間を検知することで、サブ一次電流経路の状態を判定する。具体的には、判定回路34は、その時間を検知できれば、サブ一次電流経路の状態が正常であると判定し、その時間を検知できなければ、サブ一次電流経路の状態が異常であると判定する。
このように、ECU3は、タイミングTb1と、タイミングTb2との間の時間を検知することで、サブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定する。
以上、本実施の形態2によれば、点火装置は、メイン一次電流経路に設けられた検出部16によって検出されたメイン一次コイル11の状態に基づいて、サブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定する制御部を備えて構成されている。なお、実施の形態2では、検出部16は、メイン一次コイル11の状態として、メイン一次コイル11に発生するメイン一次電圧を検出するように構成される場合を例示している。このように構成した場合であっても、先の実施の形態1と同様の効果が得られる。
なお、実施の形態1および2では、検出部16によって検出されたメイン一次コイル11の状態に基づいて、サブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定する制御部の機能は、ECU3によって実現される場合を例示しているが、これに限定されない。例えば、この制御部は、ECU3とは別個であってもよい。この場合、この制御部の機能は、例えば、ECU3とは別個である処理回路によって実現される。この制御部の機能を実現する処理回路は、専用のハードウェアであってもよく、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサであってもよい。
1 点火コイル装置、2 電源、3 ECU、4 点火プラグ、11 メイン一次コイル、12 サブ一次コイル、13 二次コイル、14 メインIC、15 サブIC、16 検出部、31 閾値回路、32 判定回路、33 閾値回路、34 判定回路、141 トランジスタ、151 トランジスタ、161 電流検出抵抗、162 電流検出回路、163 電圧検出抵抗、164 電圧検出抵抗、311 コンパレータ、331 コンパレータ。

Claims (8)

  1. 通電によって通電磁束を発生させ、前記通電が遮断されることによって前記通電磁束の向きと逆方向の遮断磁束を発生させるメイン一次コイルと、
    前記メイン一次コイルに通電する通電モードと、前記メイン一次コイルへの通電を遮断する遮断モードとの間で、前記メイン一次コイルのモードであるメイン一次コイルモードを切り替えるメインICと、
    通電によって前記遮断磁束の向きと同方向の追加磁束を発生させるサブ一次コイルと、
    前記サブ一次コイルに通電する通電モードと、前記サブ一次コイルへの通電を遮断する遮断モードとの間で、前記サブ一次コイルのモードであるサブ一次コイルモードを切り替えるサブICと、
    前記メイン一次コイルおよび前記サブ一次コイルと磁気的に結合することでエネルギを発生させる二次コイルと、
    前記メイン一次コイルの状態を検出する検出部と、
    前記検出部によって検出された前記メイン一次コイルの状態に基づいて、前記サブ一次コイルに流れるサブ一次電流の電流経路であるサブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定する制御部と、
    を備え
    前記検出部は、
    前記メイン一次コイルの状態として、前記メイン一次コイルに流れるメイン一次電流を検出するように構成され、
    前記制御部は、
    前記サブ一次コイルモードが前記通電モードから前記遮断モードに切り替えられた場合に前記検出部によって検出された前記メイン一次電流に基づいて、前記サブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定し、
    前記メイン一次電流の大きさは、前記サブ一次コイルモードが前記通電モードから前記遮断モードに切り替えられた場合に前記メインICに発生する逆耐圧分の電圧に対応する大きさとなる点火装置。
  2. 前記制御部は、
    前記サブ一次コイルモードが前記通電モードから前記遮断モードに切り替えられた場合に前記検出部によって検出された前記メイン一次電流と、予め設定される電流閾値とを比較し、比較結果に基づいて、前記サブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定する
    請求項に記載の点火装置。
  3. 前記検出部は、
    前記メイン一次コイルの状態として、前記メイン一次コイルに発生するメイン一次電圧を検出するように構成される
    請求項1に記載の点火装置。
  4. 前記制御部は、
    前記サブ一次コイルモードが前記遮断モードから前記通電モードに切り替えられた場合に前記検出部によって検出された前記メイン一次電圧に基づいて、前記サブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定する
    請求項に記載の点火装置。
  5. 前記制御部は、
    前記サブ一次コイルモードが前記遮断モードから前記通電モードに切り替えられた場合に前記検出部によって検出された前記メイン一次電圧と、予め設定される電圧閾値とを比較し、比較結果に基づいて、前記サブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定する
    請求項に記載の点火装置。
  6. 前記制御部は、
    前記サブ一次コイルモードが前記通電モードから前記遮断モードに切り替えられた場合に前記検出部によって検出された前記メイン一次電圧に基づいて、前記サブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定する
    請求項に記載の点火装置。
  7. 前記制御部は、
    前記サブ一次コイルモードが前記通電モードから前記遮断モードに切り替えられた場合に前記検出部によって検出された前記メイン一次電圧と、予め設定される電圧閾値とを比較し、比較結果に基づいて、前記サブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定する
    請求項に記載の点火装置。
  8. 前記制御部は、
    前記サブ一次コイルモードが前記遮断モードから前記通電モードに切り替えられた場合に前記検出部によって検出された前記メイン一次電圧が予め設定される第1の電圧閾値に達したタイミングと、前記サブ一次コイルモードが前記通電モードから前記遮断モードに切り替えられた場合に前記検出部によって検出された前記メイン一次電圧が予め設定される第2の電圧閾値に達したタイミングとの間の時間を検知することで、前記サブ一次電流経路の状態が正常であるか異常であるかを判定する
    請求項に記載の点火装置。
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