JP7112115B2 - 衣服 - Google Patents

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Description

本発明は、衣服に関するものである。
従来、種々の目的のため、衣服の内部を陽圧として、これを膨らませて使用する衣服が存在している。
このような衣服としては、例えば、身体を冷却する空調衣服が挙げられる。
空調衣服は、通気性の低い素材で縫製された衣服本体と、衣服本体の内部に空気を取り込むためのファンが取り付けられた空気導入部と、ファンに電力を供給するための電源装置と、電源装置とファンとを電気的に接続するための電源ケーブルと、を備える。
ファンを作動させると、空気導入部から衣服本体内に空気が取り込まれ、取り込まれた空気の圧力によって、衣服本体の内部は陽圧となり、衣服本体が膨らみ、衣服本体と身体又は下着との間に空気流通路が自動的に形成される。そして、取り込まれた空気は、形成された空気流通路を身体又は下着の表面に沿って上方に流通し、例えば、襟部や袖部の開口部から外部に排出される。
そして、取り込まれた空気が、衣服本体と身体又は下着との間の空気流通路を流通する間に身体から出た汗を蒸発させ、蒸発する時の気化熱により身体が冷却される(例えば、特許文献1参照)。
国際公開2005/063065号
しかしながら、種々の目的のために衣服の内部を陽圧として、これを膨らませる場合において、衣服本体が膨らみ過ぎると、作業の妨げとなる、外観が損なわれる等、様々な弊害が生じる。したがって、これらの弊害の発生を防止する必要がある
また、衣服の内部を陽圧とし、これを膨らませた上で、衣服本体の膨張を適切にコントロールすることできれば、上記のような弊害の防止にとどまらず、着用者の実際の体型を問わず衣服着用時の体型を着用者の望む形状に保つことができるという、積極的な効果も得ることが可能となる。
本発明の課題は、内部を陽圧としつつ、衣服本体の膨張を適切に規制することができる衣服を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、衣服において
服本体と、
前記衣服本体の内部に空気を導入するための空気導入部と、
前記衣服本体の膨張を規制するための1又は複数の膨張規制手段と、を備え、
前記衣服本体は、前記衣服本体の外面側に配置された表地と、前記衣服本体の内面側に配置された裏地と、を備え、
前記空気導入部は、前記表地と前記裏地との間の空間に接続され、
前記膨張規制手段は、前記表地と前記裏地とを着脱自在に接続することによって形成され、
前記空気導入部から空気を導入して内部を陽圧にすることで、前記衣服本体を膨らませるとともに、前記膨張規制手段によって、当該膨張規制手段が備えられた部位の前記衣服本体の膨張を規制することを特徴とする
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の衣服において、
前記膨張規制手段は、当該膨張規制手段が備えられた部位の前記衣服本体の胴周を規制することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の衣服において、
前記膨張規制手段は、前記衣服本体の胴周囲に沿って配置される紐と、前記紐を前記衣服本体に保持する紐保持手段と、当該紐の胴周囲の長さを調整する調整手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、内部を陽圧としつつ、衣服本体の膨張を適切に規制することができる衣服を提供することができる。
第1実施形態に係る陽圧式胴周規制服の着用時における正面図である。 図1のII-II部における胴体部の断面図である。 第2実施形態に係る陽圧式胴周規制服の着用時における正面図である。 図3のIV-IV部における胴体部の断面図である。 第3実施形態に係る陽圧式胴周規制服の着用時における正面図である。 図5のVI-VI部における胴体部の断面図である。 第4実施形態に係る陽圧式胴周規制服の着用時における正面図である。 図7のVIII-VIII部における胴体部の断面図である。
以下、本発明の実施の形態である陽圧式胴周規制服について、図1から図8に基づいて説明する。ただし、本発明の技術的範囲は図示例に限定されない。
なお、以下においては、着用者が陽圧式胴周規制服を着用した状態を基準として、着用者の前側を前、着用者の後側を後、着用者の上側を上、着用者の下側を下、着用者の右手側を右、着用者の左手側を左と定めて説明する。
(第1実施形態)
本実施形態は、本願に係る陽圧式胴周規制服を、空調衣服として用いた例である。
(実施形態の構成)
第1実施形態に係る陽圧式胴周規制服100は、図1に示すように、衣服本体1と、空気導入部2と、胴周規制手段3と、電源装置(不図示)と、電源ケーブル(不図示)と、を備える。
(衣服本体)
衣服本体1は、図1に示すように、通気性のないシート状素材又は空気導入部2からの空気の導入によって膨らませることができる程度の通気性を有するシート状素材によって、着用者の胴部及び腕部を覆う形状に形成されている。本実施形態では、図1に示すように衣服本体1をブルゾン型の上衣の形状に形成しているが、衣服本体1の形状はこれに限られず、例えば着用者の胴部のみを覆うベスト型に形成してもよい。
衣服本体1には、開閉手段11と、開口孔12と、裾部空気漏れ防止手段13と、空気排出部14…と、が設けられている。
開閉手段11は、衣服本体1の前部に設けられ、衣服本体1を着用する際に、衣服本体1の前部を開閉するためのものである。開閉手段11としては、例えば、ファスナー等が用いられる。
開口孔12は、衣服本体1の所定部位、例えば、図1に示すように衣服本体1の側面下部に形成され、衣服本体1と着用者の身体又は下着との間の空間へと通じる孔部である。後述のように開口孔12は、空気導入部2のダクト21によって覆われている。
裾部空気漏れ防止手段13は、図1に示すように、衣服本体1下部の裾部に設けられた、衣服本体1と身体又は下着との間の空間内の空気が衣服本体1の裾部から外部に漏れることを防止するための部材である。裾部空気漏れ防止手段13は、例えば、衣服本体1の裾部の端部付近に、ゴム紐等の伸縮性のある部材を、着用者の身体を周回するように備えることによって形成される。これによって、衣服本体1の裾部が絞り込まれて身体又は下着に密着し、衣服本体1下部から空気が外部に漏れることを防止することができる。
空気排出部14…は、空気導入部2から導入された空気を着用者の身体又は下着に沿って流通させた後に排出するためのものであり、空気を排出可能であれば任意の構成を採用可能である。本実施形態においては、図1に示すように、空気排出部14…として、着用者の腕と衣服本体1の袖部の端部との間に形成された開口部である袖部空気排出部141、141と、着用者の首と衣服本体1の襟部の端部との間に形成された開口部である襟部空気排出部142と、が設けられている。
(空気導入部)
空気導入部2は、ダクト21と、ファン22と、から形成されている。
ダクト21は、図1に示すように両底面に開口部が形成された円筒状の部材であり、一方の底面が、開口孔12を覆うように、衣服本体1に取り付けられている。
ファン22は、図1に示すようにダクト21の、衣服本体1に接続された側と反対側の端部に備えられ、ダクト21を通して衣服本体1内部に空気を送るためのものである。なお、ファン22としては、公知の任意の構成を採用可能であるから、詳細な説明は省略する。ファン22には、電源装置(不図示)と、電源ケーブル(不図示)と、によって、必要な電力が供給される。
なお、空気導入部2としては、上記のようにダクト21及びファン22を用いるものに限られず、衣服本体1内部を陽圧とすることが可能であれば、任意の構成を用いることができる。具体的には、例えば、空気導入部2は、ダクトを用いずに、衣服本体1に形成された開口孔に直接ファンを備えてもよい。
(胴周規制手段)
胴周規制手段3…は、図1及び図2に示すように、紐保持手段31…と、胴周規制紐32…と、調整手段33…と、を備えて形成され、衣服本体1の胴体部の外面おいて、1又は上下方向の位置が異なる複数の箇所に備えられる。図1においては、上下方向の位置が異なる3箇所に胴周規制手段3…を備えた場合につき図示したが、これに限られず、これよりも少数又は多数の胴周規制手段3…を備えるように構成してもよい。
(紐保持手段)
紐保持手段31…は、衣服本体1の胴体部の外面に胴周規制紐32…を保持するためのものであり、図1及び図2に示すように、両側に開口部を有するリング状に形成される。紐保持手段31…を形成する素材としては、胴周規制紐32…を保持し、胴周を規制することが可能な強度があれば、任意の素材を使用可能である。
紐保持手段31…は、図1及び図2に示すように着用時において地面と略平行に衣服本体1の胴体部を周回するように、衣服本体1の胴体部の外面に所定の間隔を置いて複数配置され、胴周規制紐32…を衣服本体1の胴体部を周回する形で保持することができるように、衣服本体1の外面に備えられている。
なお、紐保持手段31…の構成としては、胴周規制紐32…を、衣服本体1の胴体部を周回する形で保持することができるものであればよく、上記の構成には限られない。
例えば、紐保持手段31…を、単一の部材によって各胴周規制紐32…の略全体を覆う筒状に形成した上で、衣服本体1の胴体部を開閉手段11付近を除いて周回するように備え、その両端部の2か所の開口部においてのみ胴周規制紐32…の端部が外部に露出するように形成してもよい。
また、衣服本体1の内面側、すなわち着用者の身体又は下着に面した側に、紐保持手段31…を設けてもよい。この場合、胴周規制手段3…が衣服内部に設けられ外部から見えなくなり、美観を向上させることができる。
(胴周規制紐)
胴周規制紐32…は紐状の部材であり、図1及び図2に示すように紐保持手段31…に通され、着用時において、衣服本体1の胴体部の外面を、開閉手段11付近を除いて地面と略平行に周回するように、紐保持手段31…によって保持されている。
なお、本実施形態においては、衣服本体1と身体又は下着との間に空気が流通する空間を確保しなければならないことから、胴周規制紐32…は、当該胴周規制紐32…が保持される部分に対応した着用者の身体の周長に対して、少なくとも10cm程度は長く形成される必要がある。
(調整手段)
調整手段33…は、図1及び図2に示すように、各胴周規制紐32…に対して2個ずつ備えられ、胴周規制紐32…の両端部付近の任意の位置に固定されるとともに、固定を外して固定位置を動かすことができる部材である。
図1及び図2に示すように、調整手段33…は、紐保持手段31…のうち開閉手段11に最も近い位置に備えられたものよりも開閉手段11に近接した位置において、胴周規制紐32…に固定されている。
また、調整手段33…は、リング状に形成された紐保持手段31…の開口部よりも大きく、紐保持手段31…を通らない大きさに形成されている。
調整手段33…の具体的構成としては、胴周規制紐32…に固定可能であるとともに、固定を外して固定位置を動かすことができればよく、公知の任意の構成を採用可能である。具体的には、調整手段33…として、例えば、孔部に紐を通した上で、ばねの力によって固定される市販のコードストッパーを使用可能である。
(実施形態の使用方法)
第1実施形態に係る陽圧式胴周規制服100の着用時には、着用者は、まず衣服本体1の開閉手段11のファスナーを外して衣服本体1に袖を通した上で、開閉手段11のファスナーを閉める。
続いて、調整手段33…の各胴周規制紐32…に対する固定位置を移動させ、各胴周規制紐32…の紐保持手段31…に通された部分の長さを調整する。
続いてファン22のスイッチを入れ、ダクト21から開口孔12を通じて衣服本体1の内部に空気を送り、衣服本体1内部を陽圧とする。
その後、着用者は、衣服本体1が膨らみ過ぎたと感じれば、各胴周規制手段3…について、左右の調整手段33…の固定位置を胴周規制紐32…の中央寄りに動かし、胴周規制紐32…の、紐保持手段31…に通された部分を短くすることで、胴周規制手段3…による規制効果を強める。反対に衣服本体1の膨らみが小さ過ぎたと感じれば、各胴周規制手段3・・・につき、左右の調整手段33…の固定位置を胴周規制紐32…の端部寄りに動かし、胴周規制紐32…の、紐保持手段31…に通された部分を長くすることで、胴周規制手段3…による規制効果を弱める。
なお、胴周規制手段3…が、衣服本体1の内側に備えられている場合には、調整手段33…の固定位置の調整は、開閉手段11を閉める前に行う必要がある。
(実施形態の効果)
ファン22のスイッチを入れると、空気導入部2から導入された空気が、衣服本体1内部に自動的に形成された空気流通路を通過し、空気排出部14から外部に排出される。この際、衣服本体1の内部が陽圧となるため、衣服本体1が膨らむこととなるが、衣服本体1の胴体部のうち胴周規制手段3…が設けられた部分の胴周が、胴周規制手段3…によって規制される。
これによって、衣服本体1の胴周が胴周規制手段3…によって定められた長さ以上には膨らまなくなるため、衣服が膨らみ過ぎることによる弊害、例えば、膨らみ過ぎた衣服が作業の妨げとなったり、外観を悪化させたりすることを防止することができる。
また、特に、本実施形態のように空調衣服として用いる場合においては、冷却効果を高めようと大量の空気を取り込むと、衣服本体が膨らみ過ぎ、取り込んだ空気の多くは体から離れた部分に流通するため、身体の冷却に寄与しない無駄な空気が生じてしまうという問題が生じる場合がある。しかし、本実施形態によれば、体から遠く離れた位置を流れる空気がなくなるため、冷却効率も改善できる。
さらに、調整手段33…の位置の調整によって、衣服本体1の胴体部の各部分の周囲を自由に調整できるため、陽圧式胴周規制服100の用途や、着用者が望む外観に合わせて、適宜胴体部の周囲の長さを適切な値に調整することができる。
また、特定の高さに備えられた胴周規制手段3についてのみその規制効果を強める、又は弱めることにより、当該部位についてのみ衣服本体を他の部位と比較して膨らませる又は絞り込むことで、着用者の体型につき、実際と異なる印象を与えることも可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図3及び図4に基づいて説明する。なお、第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態に係る陽圧式胴周規制服100Aにおいては、図3に示すように、衣服本体1Aの裾部のみでなく、他の開口部にも、空気漏れ防止手段が備えられる。すなわち、第2実施形態に係る陽圧式胴周規制服100Aにおいては、第1実施形態とは異なり、全ての開口部に空気漏れ防止手段が備えられ、導入された空気の流出が抑制されている。
具体的には、各袖部の端部には袖部空気漏れ防止手段15、15が備えられ、襟部の端部には、襟部空気漏れ防止手段16が備えられている。
なお、袖部空気漏れ防止手段15、15及び襟部空気漏れ防止手段16は、例えば、裾部空気漏れ防止手段13と同様、ゴム紐等の伸縮性のある部材を、着用者の身体を周回するように備えることによって形成される。
また、第2実施形態に係る陽圧式胴周規制服100Aにおいては、図4に示すように、胴周規制手段3…は、衣服本体1の内側に備えられ、さらに、衣服本体1の所定の位置においては紐保持手段31…が備えられず、当該位置においてのみ、胴周規制手段3…の効果が無効化されるように構成されている。図4においては、着用者の胸部付近の2か所において胴周規制手段3…を無効化するよう構成されたものを図示したが、紐保持手段31…を設けず胴周規制手段3…を無効化する位置としてはこれに限られない。
なお、本実施形態においては、上記のように胴周規制手段3…が無効化されている部分の周囲の衣服本体1の服地に、一定の余裕(弛み)が形成されるように構成されることが望ましい。
第2実施形態に係る陽圧式胴周規制服100Aによれば、開口部全てが空気漏れ防止手段によって閉じられ、空気の漏れが抑制されているため、空気導入部2から衣服本体1内部に導入された空気は、衣服本体1内部に留まり、衣服本体1を膨らませることとなる。
そして、衣服本体1の胴体部においては、大半の部分において、胴周規制手段3…によって膨張が規制されるが、紐保持手段31…が設けられず、胴周規制手段3…が無効化された所定の位置周辺においてのみ、衣服本体1が大きく膨らむこととなる。
これによって、着用者は、所定の部分においてのみ、身体が実際より大きいように見せかけることができ、例えば、図4に示すように、着用者の胸部の乳房に対応する2か所の周辺において胴周規制手段3を無効化すれば、女性が着用した場合に、バストサイズを実際より大きいものと見せかけることができる。
また、胴周規制手段3が無効化された部分の周辺において、衣服本体1の服地に余裕(弛み)が形成されている場合、当該部分の膨らみをより大きくすることができ、上記の効果をさらに高めることができる。
なお、本実施形態においては、開口部全てが空気漏れ防止手段によって閉じられ、空気の漏れが抑制された場合について述べたが、例えば第1実施形態と同様に、袖部及び襟部に空気漏れ防止手段を設けず、開口部が形成されるようにすることも可能である。
この場合、衣服本体1の所定の部分のみを膨らませるという効果は弱まるものの、所定の部分を膨らませて大きく見せるという効果と、第1実施形態におけるような空調衣服としての効果を両立することが可能となる。
(第3実施形態)
次に本発明の第3実施形態について、図5及び図6に基づいて説明する。なお、第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
第3実施形態にかかる陽圧式胴周規制服100Bにおいては、図6に示すように、衣服本体1Bが、通気性の低い又は通気性のないシート状素材によって形成される表地17と、通気性の低い又は通気性のないシート状素材によって形成される裏地18と、を端部において縫い合わせることによって袋状に形成されており、表地17と裏地18との間に、後述の開口孔12B以外に開口部のない袋状の空間が形成される。なお、表地17又は裏地18に空気排出部を備えた上で、当該空気排出部を密閉することができるように構成してもよい。
表地17の所定部位、例えば、図5に示すように衣服本体1Bの側面下部付近には、表地17と裏地18との間の空間に通じる開口孔12Bが形成されている。そして、本実施形態においては、ダクト21は、開口孔12Bを覆うように取り付けられ、表地17と裏地18との間の空間に接続される。
したがって、図6に示すように、本実施形態によれば、衣服本体1Bの表地17と裏地18との間の袋状の空間がダクト21から導入された空気によって膨らみ、表地17側においては胴周規制手段3によって胴周が規制される一方、裏地18は着用者の身体又は下着に接することとなる。
なお、本実施形態においては、衣服本体1と着用者の身体又は下着との間に空気を導入するわけではないため、裾部、袖部、襟部の各開口部に空気漏れ防止手段を設ける必要はない。
また、図5においては、第1実施形態と同様、空気導入部2としてダクト21及びファン22を用いて送風を行う場合について図示したが、本実施形態においては、空気導入部を除き、表地17と裏地18との間の空間と外部との間に接続部分が存在しないため、当該空間内への送風能力はごく小さくてよく、必ずしもファンを使用する必要はない。
例えば、表地17及び裏地18に通気性のない素材を使用し、表地17と裏地18との間の空間の気密性を確保した上で、当該空間を一度膨らませた後に空気導入部2に蓋をすることができるように構成した場合、一般的な空気入れや着用者の息等を利用して一度空気を導入すれば、その後継続的に空気を導入する必要がなくなる。このように構成した場合、本実施形態に係る陽圧式胴周規制服100Bを、例えばライフジャケット等として用いることも可能となる。
本実施形態によれば、空気が導入される空間の密閉性を高めることが可能となるため、僅かな送風能力によって、衣服本体1を膨らませると共に、その膨張を胴周規制手段3によって規制し、衣服の外観を調整することが可能となる。
これによって、空気を導入する手段としてファンを用いることができない場合においても、例えば一般的な空気入れや着用者の息によって衣服本体を膨らませることによって、着用者の体型を問わず衣服の外観を着用者の望む形状に保つことができる衣服を実現することが可能となる。
(第4実施形態)
次に本発明の第4実施形態について、図7及び図8に基づいて説明する。なお、第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
第4実施形態にかかる陽圧式胴周規制服100Cにおいては、図8に示すように、衣服本体1Cが、表地17と、裏地18と、表地17と裏地18との間に空間に備えられる袋体19と、を備えて構成されている。
袋体19は、通気性の低い又は通気性のない素材によって形成され、内部に、後述の袋体開口孔(図示せず)以外に開口部のない密閉された空間を有する袋状に形成された部材であり、衣服本体1Cの形状に合致し、衣服本体1Cの少なくとも胴体部全体において、表地17と裏地18との間に存在するように備えられる。なお、袋体19及び表地17または裏地18に空気排出部を備えた上で、当該空気排出部を密閉することができるように構成してもよい。
表地17の所定部位、例えば、図7に示すように衣服本体1Cの側面下部付近には、開口孔12Cが形成され、さらに、袋体19の開口孔12Cと重なる部分には、袋体開口孔(図示せず)が形成される。そして、本実施形態においては、ダクト21は、開口孔12Cを貫通して、袋体19に、袋体開口孔(図示せず)を覆うように取り付けられ、袋体19の内部に接続される。
したがって、本実施形態によれば、袋体19がダクト21から導入された空気によって膨らみ、これに伴って表地17及び裏地18が膨らむ。そして、表地17側においては胴周規制手段3によって胴周が規制される一方、裏地18は身体又は下着に接することとなる。
なお、本実施形態においても、第3実施形態同様、衣服本体1Cと着用者の身体又は下着との間に空気を導入するわけではないため、裾部、袖部、襟部の各開口部に空気漏れ防止手段を設ける必要はない。
また、本実施形態においては、袋体19の密閉性が高いため、第3実施形態同様、空気導入部2の送風能力はごく小さくてよく、必ずしもファンを使用する必要はない。
例えば、袋体19に通気性のない素材を使用し、袋体19の気密性を確保した上で、袋体19を一度膨らませた後に空気導入部2に蓋をすることができるように構成すれば、一般的な空気入れや着用者の息等を利用して一度空気を導入すれば、その後継続的に空気を導入する必要がなくなる。
本実施形態によれば、表地17及び裏地18については気密性を考慮する必要性がなくなるため、表地17及び裏地18について、外観や肌触り等の観点から自由に素材を選択しつつ、第3実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
(変形例1)
いずれの実施形態においても紐保持手段31…が衣服本体に固定されている場合について説明したが、例えば面ファスナー等を用いて、紐保持手段31…を衣服本体から着脱自在としてもよい。
この場合、着用者は任意の位置に胴周規制手段3…を設けることが可能となる。
(変形例2)
第3実施形態及び第4実施形態においては、衣服本体内部に、例えば、面ファスナ―等を用いて接続部を設けることも可能である。
具体的には、第3実施形態においては、例えば、表地17及び裏地18の衣服本体1B内側に面ファスナーを備え、表地17と裏地18を着脱自在に接続可能とすることで、接続部を形成することができる。
また、第4実施形態においては、例えば、袋体19内部に、袋体19の表地17側の生地と裏地18側の生地とを接続するように面ファスナーを備えることで、接続部を形成することができる。
この場合、衣服本体のうち接続部よって接続された部分は、空気が導入された場合においても膨らまなくなる。さらに、接続部及び胴周規制手段3…によって囲まれた領域を形成すれば、当該領域全体が、空気が入りにくくなり、膨らみが弱くなる。
したがって、胴周規制手段3によっては所定部位の胴周囲の大きさしか規制できないが、接続部を併用することで、より詳細に衣服の外観をコントロールすることが可能となる。
(その他の変形例)
いずれの実施形態においても、衣服本体の表側に外観上の理由等でさらに表地を追加したり、肌触り等の観点からさらに裏地を追加したりしてもよい。
また、いずれの実施形態においても、胴周規制紐32…として、衣服本体1を周回する1本の連続した紐を用いる場合について説明したが、必要に応じて複数の紐を使用して、同一の高さに設けられる胴周規制手段3が複数に分割されるように構成してもよい。この場合、各胴周規制紐32…の両端部に調整手段33…を備える必要がある。また衣服本体の胴周の全周を規制するのではなく、部分的にのみ規制してもよい。
また、調整手段33…は胴周規制紐32…の両端部において事前に所定の位置で固定され、動かすことができないように構成することも可能である。この場合、着用者が任意の長さに胴周を調整することはできなくなるが、常に陽圧式胴周規制服の製作者が定めた適切な胴周でこれを使用することが可能となる。
また、いずれの実施形態においても、胴周規制手段3…は、紐保持手段31…と、胴周規制紐32…と、調整手段33…と、によって形成された場合について説明したが、衣服本体1の胴周を規制することが可能であれば、胴周規制手段3・・・の構成はこれに限られない。
100、100A、100B、100C 陽圧式胴周規制服(衣服)
1、1A、1B、1C 衣服本体
13 裾部空気漏れ防止手段
14 空気排出部
15 袖部空気漏れ防止手段
16 襟部空気漏れ防止手段
17 表地
18 裏地
19 袋体
2 空気導入部
3 胴周規制手段(膨張規制手段)
31 紐保持手段
32 胴周規制紐(紐)
33 調整手段

Claims (3)

  1. 衣服本体と、
    前記衣服本体の内部に空気を導入するための空気導入部と、
    前記衣服本体の膨張を規制するための1又は複数の膨張規制手段と、を備え、
    前記衣服本体は、前記衣服本体の外面側に配置された表地と、前記衣服本体の内面側に配置された裏地と、を備え、
    前記空気導入部は、前記表地と前記裏地との間の空間に接続され、
    前記膨張規制手段は、前記表地と前記裏地とを着脱自在に接続することによって形成され、
    前記空気導入部から空気を導入して内部を陽圧にすることで、前記衣服本体を膨らませるとともに、前記膨張規制手段によって、当該膨張規制手段が備えられた部位の前記衣服本体の膨張を規制することを特徴とする衣服。
  2. 前記膨張規制手段は、当該膨張規制手段が備えられた部位の前記衣服本体の胴周を規制することを特徴とする請求項1に記載の衣服。
  3. 前記膨張規制手段は、前記衣服本体の胴周囲に沿って配置される紐と、前記紐を前記衣服本体に保持する紐保持手段と、当該紐の胴周囲の長さを調整する調整手段と、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の衣服。
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