JP2023083316A - 空調衣服の服本体及び空調衣服 - Google Patents

空調衣服の服本体及び空調衣服 Download PDF

Info

Publication number
JP2023083316A
JP2023083316A JP2023060038A JP2023060038A JP2023083316A JP 2023083316 A JP2023083316 A JP 2023083316A JP 2023060038 A JP2023060038 A JP 2023060038A JP 2023060038 A JP2023060038 A JP 2023060038A JP 2023083316 A JP2023083316 A JP 2023083316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
helmet
clothing
conditioning
slack
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023060038A
Other languages
English (en)
Inventor
弘司 市ヶ谷
Koji Ichigaya
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seft Development Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Seft Development Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seft Development Laboratory Co Ltd filed Critical Seft Development Laboratory Co Ltd
Priority to JP2023060038A priority Critical patent/JP2023083316A/ja
Publication of JP2023083316A publication Critical patent/JP2023083316A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
  • Helmets And Other Head Coverings (AREA)

Abstract

【課題】身体の蒸れのみならず、ヘルメット着用時における使用者の頭部の蒸れも十分に解消することができる空調衣服の服本体及び空調衣服を提供する。【解決手段】使用者の身体のうち少なくとも上半身を覆い、内部に空気を導入する送風手段20を取り付けるための送風手段取付部を備えた衣服部10と、使用者の首の後方から、送風手段20によって導入された空気を噴出する噴出部60と、を備え、衣服部10の背上部から噴出部60に至る部分には、衣服部10の生地に弛みを持たせて形成された弛み部14、14aが設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、空調衣服の服本体及び空調衣服に関するものである。
近年、身体又は下着の表面と略平行に大量の外気を流通させることにより身体から出た汗を蒸発させる空調衣服が実用化されている。空調衣服の原理や構造についての詳しい説明は、例えば特許文献1に詳細に記載されている。また、空調衣服を着用する者の多くはヘルメットも着用しているが、この場合、空調衣服を着用することにより、身体の蒸れは解消されるが、ヘルメット着用時の頭部の蒸れは解消することはできない。
また、近年、安全規格を満たした既存の作業用ヘルメットに送風機能を付加するための装置が実用化されている。かかる装置は、ヘルメットの外側の縁に送風機を取り付け、その送風機により取り込んだ外気を導入管によりヘルメット内に送り込むように構成されている。
特開2005-54299号公報
しかしながら、上記の作業用ヘルメットに送風機能を付加するための装置には、次のような性能上の大きな問題がある。第一に、当該装置はヘルメットに直接取り付けられるものであるため、重量の点であまり大きな送風機を有するものを用いることができない。このため、大量の空気をヘルメット内に送り込むことができず、頭部の蒸れを十分に解消することはできない。第二に、導入管はヘルメットと頭部との隙間に設けられるため、その導入管の断面積はあまり大きくすることができない。このため、ヘルメット内を十分に換気するには、風速を大きくして、大量の空気をヘルメット内に送り込む必要がある。しかし、消費電力は風速の二乗に比例するので、風速を大きくすれば、たちまち電池を消費してしまう。
本発明は上記事情に基づいてなされたものであり、身体の蒸れのみならず、ヘルメット着用時における使用者の頭部の蒸れも十分に解消することができる空調衣服の服本体及び空調衣服を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するための本発明は、使用者の身体のうち少なくとも上半身を覆い、内部に空気を導入する送風手段を取り付けるための送風手段取付部を備えた衣服部と、使用者の首の後方から、前記送風手段によって導入された空気を噴出する噴出部と、を備え、前記衣服部の背上部から前記噴出部に至る部分には、前記衣服部の生地に弛みを持たせて形成された弛み部が設けられていることを特徴とするものである。
本発明に係る空調衣服の服本体及び空調衣服では、送風手段を用いて服本体内部に空気を流通させることにより、その流通する空気が身体から出た汗を気化させ、その汗が気化する際の気化熱により使用者の身体を冷却することができる。しかも、ヘルメットの着用時には、ヘルメット内を換気することができるので、使用者の頭部の蒸れを十分に解消することができる。
本発明に係る空調衣服の服本体及び空調衣服によれば、ヘルメット内を換気することができるので、使用者の頭部の蒸れを十分に解消することができる。
図1(a)は本発明の第一実施形態であるヘルメット対応空調衣服の概略背面図、図1(b)はそのヘルメット対応空調衣服の概略側面図、図1(c)はそのヘルメット対応空調衣服の概略A-A矢視方向概略部分断面図である。 図2はそのヘルメット対応空調衣服における空気の流れを説明するための図である。 図3はそのヘルメット対応空調衣服における噴出部を説明するための図である。 図4は使用者が一般的な作業用のヘルメットを着用したときの様子を示す概略側面図である。 図5は第一実施形態のヘルメット対応空調衣服における取付手段の変形例を示す概略正面図である。 図6(a)は本発明の第二実施形態であるヘルメット対応空調衣服の概略背面図、図6(b)はそのヘルメット対応空調衣服の概略側面図、図6(c)はそのヘルメット対応空調衣服の概略B-B矢視方向概略部分断面図である。
以下に、図面を参照して、本願に係る発明を実施するための形態について説明する。
[第一実施形態]
まず、本発明の第一実施形態について図面を参照して説明する。図1(a)は本発明の第一実施形態であるヘルメット対応空調衣服の概略背面図、図1(b)はそのヘルメット対応空調衣服の概略側面図、図1(c)はそのヘルメット対応空調衣服の概略A-A矢視方向概略部分断面図である。また、図2はそのヘルメット対応空調衣服における空気の流れを説明するための図、図3はそのヘルメット対応空調衣服における噴出部を説明するための図である。
第一実施形態のヘルメット対応空調衣服は、ヘルメットの着用時と非着用時の双方で使用することができる。このヘルメット対応空調衣服1は、図1、図2及び図3に示すように、衣服部10と、二つの送風手段20,20と、空気排出部30と、電源手段(不図示)と、電源ケーブル(不図示)と、噴出部60と、案内シート70と、案内シート70をヘルメット110に取り付けるための取付手段80とを備える。尚、図1にはヘルメット110を着用しているときのヘルメット対応空調衣服1の使用態様が示され、図2及び図3にはヘルメットを着用していないときのヘルメット対応空調衣服1の使用態様が示されている。
衣服部10は、通気性の小さな又は通気性の無いシート状素材で、上半身及び腕部を覆うような形状に形成されている。この衣服部10の裾部11には、例えばゴム等、伸縮性のある部材が取り付けられている。これにより、衣服部10の裾部11は絞り込まれて身体又は下着に密着するようになる。また、衣服部10の前側には、開閉手段としてのファスナー(不図示)が設けられている。このファスナーは、衣服部10を着用する際にその前部を開閉するためのものである。
送風手段20は、空気を外部から取り込むことにより衣服部10と身体又は下着との間に空気流通路を形成し、その空気流通路内に空気の流れを強制的に生じさせるものである。二つの送風手段20,20は、衣服部10の下部であって左右の側部に取り付けられる。ここで、送風手段20としては、プロペラを有するファンを用いている。
また、衣服部10の内側には、電源手段を収納するための内ポケット(不図示)が設けられている。電源手段は、二つの送風手段20,20に電力を供給するためのものである。電源手段としては、例えばバッテリーを内蔵した電源装置を用いている。電源手段と二つの送風手段20,20とは電源ケーブルにより電気的に接続されている。
空気排出部30は、衣服部10と身体又は下着との間の空間(空気流通路)内を流通する空気を外部に排出するためのものである。具体的には、衣服部10における袖口部と首周り部とが空気排出部30の役割を果たしている。
第一実施形態のヘルメット対応空調衣服1は、ヘルメットの着用時に使用するだけでなく、ヘルメットを着用していないときにも使用することができる。ヘルメットを着用しない場合、使用者が、衣服部10を着用し、ファスナーを閉じた後、二つの送風手段20,20を作動させると、図2に示すように、外部の空気が二つの送風手段20,20から衣服部10内に取り込まれる。そして、その取り込まれた空気は、空気流通路内を身体と略平行に上方に流通し、空気排出部30である首周り部と袖口部から排出される。かかる空気が空気流通路内を流通する間に身体から出た汗を気化させ、その汗が気化する際の気化熱により体表面の温度を下げることができる。したがって、ヘルメット対応空調衣服1がその冷却機能を効率よく作用することができるようにするには、空気流通路内を流通してくる空気が空気排出部30から受ける抵抗を小さくし、大量の空気を身体と略平行に流通させる必要がある。そのための一つの手段として、衣服部10には、図3に示すように、使用者の首後部と衣服部10の襟後部12との間隔を広げたり狭めたりするための一組の調整紐13が設けられている。各調整紐13の端部は、衣服部10の襟後部12の内表面に取り付けられている。一組の調整紐13を結び、その長さを適正に調整することにより、首後部と襟後部12との間に形成される開口部の大きさを適正なものとすることができる。この大きな開口部から、空気流通路内を流通してきた大量の空気を上方に噴出させることができる。首後部と襟後部12との間に形成される開口部は空気排出部30の一つであるが、本発明における噴出部60でもある。
ヘルメット対応空調衣服1を着用して一般的な作業を行う場合、調整紐13の長さを調整して、噴出部60の面積を約10cmに設定している。また、二つの送風手段20,20の回転速度を調整して、約20リットル/秒の空気を外部から衣服部10内に取り込むことにしている。このとき、二つの送風手段20,20から取り込まれた約20リットル/秒の空気のうち、約12リットル/秒の空気が袖口部や首前部から排出され、残り約8リットル/秒の空気が噴出部60から排出されることになる。
ヘルメット対応空調衣服1を着用する者の大半はヘルメットの着用者でもある。したがって、衣服部10の噴出部60から噴出する空気を有効にヘルメット内に取り込めれば、ヘルメット対応空調衣服1を着用する者はヘルメットの蒸れの問題からも開放され、さらに噴出した空気は首後部に沿って流れるため、首後部及び後頭部も冷却することができる。第一実施形態のヘルメット対応空調衣服1は、案内シート70及び取付手段80を備えることにより、衣服部10の噴出部60から上方に噴出する空気を首後部に沿ってヘルメット内に取り込むことができるようになっている。すなわち、このヘルメット対応空調衣服1は、ヘルメット内を換気する機能を備えている。
尚、ヘルメット対応空調衣服1は、衣服部10内に取り込んだ空気が衣服部10を膨らませ、衣服部10が膨らむことにより衣服部10と身体又は下着との間に空気流通路が形成されるように設計されている。このため、特に、衣服部10の背部においては身体からかなり離れた部分にも空気が流通し、この空気は身体から出た汗を蒸発させるのにあまり寄与していない。したがって、噴出部60から噴出する空気は、温湿度の点であまり劣化しておらず、身体から出た汗を蒸発させるのに未だ十分に有効な状態にある。
案内シート70は、噴出部60から噴出する空気を使用者の首後部及び後頭部に沿って案内してヘルメット110に導くためのものである。この案内シート70の一端は衣服部10の襟後部12に連なっている。すなわち、衣服部10と案内シート70とは一体化されている。実際、案内シート70の形状は、図1に示すように、レインコート等に設けられているフードから頭の上部を覆う部分を除去したような形状になっている。
一方、案内シート70の先端部には取付手段80が取り付けられている。この取付手段80は、案内シート70をヘルメット110に取り付けるためのものである。ここでは、取付手段80として、図2及び図3に示すように、伸縮性を有するループ状のベルトを用いている。図4は使用者が一般的な作業用のヘルメット110を着用したときの様子を示す概略側面図である。図4に示すように、一般的な作業用のヘルメット110には鍔111がある。取付手段80であるループ状のベルトは、図1(b)に示すように、ヘルメット110の鍔111に沿った側周部112に嵌め込まれる。
ところで、図4に示すように、ヘルメット110の外表面には通常、当該ヘルメット110を着用する者の名前、会社名、作業内容等の表記情報113が記されており、これらの表記情報113は安全作業等の点で重要である。第一実施形態では、取付手段80であるベルトの幅をなるべく小さくすることにより、ベルトができるだけ表記情報113を覆い隠さないようにしている。具体的には、取付手段80をヘルメット110に取り付けたときに取付手段80がヘルメット110の外表面を覆う割合が大きくてもヘルメット110の全外表面の20%であるように、取付手段80であるベルトのサイズを設計している。
上述したように、噴出部60は、使用者の首後部と衣服部10の襟後部12との間に形成された開口部であり、空気流通路内を流通してきた空気は、この噴出部60を介して案内シート70の側に噴出することになる。第一実施形態では、衣服部10と案内シート70とが一体化されているため、噴出部60の位置を明確に特定することはできないが、定義上は、使用者の首後部に対応する衣服部10の部位を噴出部60として捉えることができる。
また、図1に示すように、衣服部10の背上部であって送風手段20から噴出部60に至る部分には、衣服部10の生地に弛みを持たせて形成された弛み部14が設けられている。ここで、弛み部14が設けられている部分は、図1(a)に示すように、衣服部10の背上部において上下方向に長く伸びた範囲、すなわち衣服部10の背中央部から案内シート70の中央部に至る範囲に及んでいる。具体的に、弛み部14の両端部は5本の弛み形成紐141により衣服部10に縫い付けられている。これにより、送風手段20により外部の空気が衣服部10内に取り込まれると、その取り込まれた空気により弛み部14は衣服部10の外側に膨らむようになる。
次に、ヘルメット110の着用時におけるヘルメット対応空調衣服1の使用方法を説明する。
使用者は、まず、衣服部10を着用し、次に、ヘルメット110をかぶる。その後、使用者は、ヘルメット対応空調衣服1における案内シート70を、首後部及び後頭部を覆うように持ち上げ、取付手段80であるループ状のベルトをヘルメット110の側周部112に嵌め込む。このように、使用者は案内シート70を簡単にヘルメット110に取り付けることができる。
送風手段20,20を作動させると、外部の空気が送風手段20,20からヘルメット対応空調衣服1の空気流通路内に取り込まれ、袖口部(空気排出部30)や噴出部60に向かって流通する。第一実施形態では、衣服部10の背上部であって送風手段20から噴出部60に至る部分に弛み部14を設けているので、送風手段20,20を作動させたとき、弛み部14が膨らんで、この弛み部14に大量の空気を集めることができる。すなわち、弛み部14は、図1(c)に示すように、他の空気流通部の断面よりも大きな断面を有する導風路となる。このため、その集められた大量の空気を導風路としての弛み部14から噴出部60に導くことができる。また、案内シート70が衣服部10の襟後部12に連なっているので、噴出部60から噴出される大量の空気を案内シート70に沿って効率よくヘルメット110に導いて、ヘルメット110の内縁と使用者の頭部との間に形成される空気導入口114(図4参照)からヘルメット110内に導入することができる。このように空気をヘルメット110内に導入することにより、ヘルメット110内を換気することができる。
尚、第一実施形態では、衣服部10の背上部に弛み部14を設けたことにより、送風手段20,20を作動させたときに、噴出部60の面積として十分大きな面積を確保することができるので、ヘルメット対応空調衣服1には必ずしも調整紐13を設ける必要はない。
第一実施形態のヘルメット対応空調衣服では、送風手段を用いて空気流通路内に空気を流通させることにより、その流通する空気が身体から出た汗を気化させ、その汗が気化する際の気化熱により使用者の身体を冷却することができる。しかも、案内シートを衣服部の襟後部に連なるように設けていることにより、ヘルメットの着用時に、噴出部から噴出する空気を、案内シートの内側において使用者の首後部及び後頭部に沿ってヘルメットに導くことができる。このため、案内シートの内側を流通する空気により使用者の首後部及び後頭部から出た汗を気化して、その首後部及び後頭部を冷却することができると共に、ヘルメットに導かれた空気をヘルメット内に効率よく導入して、ヘルメット内を換気することができるので、使用者の頭部の蒸れを十分に解消することができる。
また、第一実施形態では、衣服部の背上部であって送風手段から噴出部に至る部分に、生地に弛みを持たせて形成された弛み部を設けていることにより、送風手段を作動して空気流通路内に空気を流通させると、弛み部が膨らんで、大量の空気を弛み部に集めることができるので、その集められた大量の空気を弛み部から噴出部に導いて、ヘルメット内に導入される空気量を増加させることができる。
更に、第一実施形態では、取付手段をヘルメットに取り付けたとき、取付手段がヘルメットの外表面を覆う割合が大きくてもヘルメットの全外表面の20%であることにより、ヘルメットの外表面に記された、当該ヘルメットを着用する者の名前や会社名等の表記情報が取付手段によって完全に覆い隠され、他者がその表示情報を認識することができないという事態を回避することができる。
尚、第一実施形態では、取付手段として伸縮性を有するループ状のベルトを用いた場合について説明したが、一般に、取付手段は、上記構成のものに限らず、ヘルメットの側周部に取り付けられ且つその側周部を締め付けることができるものであれば、どのような構成のものであってもよい。図5は第一実施形態のヘルメット対応空調衣服における取付手段の変形例を示す概略正面図である。この変形例の取付手段800は、図5に示すように、案内シート70の先端部においてその先端と略平行に配されたベルト810と、そのベルト81の両端部に設けられた二つの面状ファスナー820,820とを有する。ベルト810としては、透明な軟質塩化ビニル製のものを用いている。軟質塩化ビニル製のベルト810はヘルメットの表面によくなじんで密着するので、取付手段800をヘルメットに着実に装着することができる。しかも、ベルト810は透明であるので、取付手段800をヘルメットに装着したときにベルト810が表示情報に重なったとしても、他者はその表示情報を認識することができる。この点で、一般に、本発明のヘルメット対応空調衣服における取付手段は透明であることが望ましい。
また、取付手段としては、案内シートの先端部に設けられた、伸縮性を有する紐と、その紐の先端に取り付けられた二つのフック(相互取着手段)とを有するものを用いてもよい。この場合、紐をヘルメットの側周部に巻き付け、二つのフックを互いに取着することにより、案内シートをヘルメットに取り付けることができる。更に、取付手段としては、案内シートの先端部に設けられた、伸縮性を有するループ状の紐を用いてもよい。
また、上記図5に示す取付手段の変形例において、取付手段のベルトの長さを短くしてもよい。この場合には、ヘルメットの側部においてベルトの両端部に設けた面状ファスナーと対向する位置に予め面状ファスナーを設けておき、ベルトの端部に設けた面状ファスナーとヘルメットに設けた面状ファスナーとを取着することにより、案内シートをヘルメットに取り付けることができる。このように、取付手段の長さは必ずしもヘルメットの側周部を一周するような長さである必要はない。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態であるヘルメット対応空調衣服について説明する。図6(a)は本発明の第二実施形態であるヘルメット対応空調衣服の概略背面図、図6(b)はそのヘルメット対応空調衣服の概略側面図、図6(c)はそのヘルメット対応空調衣服の概略B-B矢視方向概略部分断面図である。尚、第二実施形態において、第一実施形態のものと同一の機能を有するものには、同一の符号を付すことにより、その詳細な説明を省略する。
第二実施形態のヘルメット対応空調衣服1aは、図6に示すように、衣服部10と、二つの送風手段20,20と、空気排出部30と、電源手段(不図示)と、電源ケーブル(不図示)と、噴出部60と、案内シート70と、案内シート70をヘルメット110に取り付けるための取付手段80aとを備える。ここで、衣服部10の背上部であって送風手段20から噴出部60に至る部分には、生地に弛みを持たせて形成された弛み部14aが設けられている。
この第二実施形態のヘルメット対応空調衣服1aが第一実施形態のものと異なる第一の点は、取付手段80aとして、案内シート70の先端に連なる、ヘルメットの着用時にヘルメットの略全体を覆う略半球面状の被覆部を用いた点である。したがって、取付手段80aと案内シート70とは全体としてフードを構成することになる。
ここで、このフードの端縁部には、図6(b)に示すように、フードの開口度を調整するフード調整紐91が設けられている。使用者は、ヘルメット110の上からフードを被った後、フード調整紐91を締める。フード調整紐91を適正に締めることにより、フードをヘルメット110に強固に取り付けることができると共に、ヘルメット110とフードとの間隔を狭めることができる。このため、ヘルメット110とフードとの間から空気が排出される量を減少させることができるので、噴出部60から噴出した空気をヘルメット110内に効率的に導入することができる。尚、フード調整紐91は省略可能である。
また、第二実施形態のヘルメット対応空調衣服1aが第一実施形態のものと異なる第二の点は、弛み部14aの縦の長さと略同一の縦の長さを有する略長方形状の弛み形成布142を衣服部10に縫い付けることにより、弛み部14aを形成している点である。ここで、弛み形成布142の素材としては、目の粗いメッシュ素材を用いている。このように略長方形状の弛み形成布142を用いて弛み部14aを形成したことにより、弛み部14aが連続的に膨らんだ形状となるため、ヘルメット対応空調衣服1aの外観上の見栄えが向上する。
第二実施形態のヘルメット対応空調衣服は、上記第一実施形態のヘルメット対応空調衣服と同様の作用・効果を奏する。
[他の実施形態]
尚、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が可能である。
例えば、上記の各実施形態では、衣服部に二つの送風手段を設けた場合について説明したが、ヘルメットに導入する風量を増加させるため、衣服部には、三つ以上の送風手段を設けるようにしてもよい。また、送風手段を一つだけ設けるようにしてもよい。
また、上記の各実施形態では、衣服部が上半身を覆う形状に形成されている場合について説明したが、例えば、衣服部は上半身及び下半身を覆う形成に形成されていてもよい。一般に、衣服部は、身体のうち少なくとも上半身を覆うものであれば、どのような形状のものであってもよい。
尚、上記の各実施形態では、主にヘルメットの着用時にヘルメット対応空調衣服を使用する場合について説明したが、当然、ヘルメットを着用しないときにも本発明のヘルメット対応空調衣服を使用することができる。この場合には、案内シートや取付手段を襟後部に垂らした状態で本発明のヘルメット対応空調衣服を使用すればよい。
以上説明したように、本発明に係るヘルメット対応空調衣服によれば、ヘルメットの着用時に、案内シートの内側を流通する空気により使用者の首後部及び後頭部から出た汗を気化して、その首後部及び後頭部を冷却することができると共に、ヘルメットに導かれた空気をヘルメット内に効率よく導入して、ヘルメット内を換気することができるので、使用者の頭部の蒸れを十分に解消することができる。したがって、本発明のヘルメット対応空調衣服は、特に作業現場等においてヘルメットを着用して作業を行う場合に使用するのに好適である。
1,1a ヘルメット対応空調衣服
10 衣服部
11 裾部
12 襟後部
13 調整紐
14,14a 弛み部
141 弛み形成紐
142 弛み形成布
20 送風手段
30 空気排出部
60 噴出部
70 案内シート
80,80a,800 取付手段
810 ベルト
820 面状ファスナー
91 フード調整紐
110 ヘルメット
111 鍔
112 側周部
113 表記情報
114 空気導入口

Claims (6)

  1. 使用者の身体のうち少なくとも上半身を覆い、内部に空気を導入する送風手段を取り付けるための送風手段取付部を備えた衣服部と、
    使用者の首の後方から、前記送風手段によって導入された空気を噴出する噴出部と、
    を備え、
    前記衣服部の背上部から前記噴出部に至る部分には、前記衣服部の生地に弛みを持たせて形成された弛み部が設けられていることを特徴とする空調衣服の服本体。
  2. 前記弛み部は、複数の弛み形成紐を前記衣服部に備えることにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空調衣服の服本体。
  3. 前記弛み部は、弛み形成布を前記衣服部に備えることにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空調衣服の服本体。
  4. 前記噴出部から噴出された空気を上方へと導く案内シートと、
    前記案内シートをヘルメットに取り付けるための取付手段と、
    を備え、
    前記弛み部は、前記衣服部の背上部から前記案内シートに至る部分に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の空調衣服の服本体。
  5. 前記噴出部から噴出された空気を上方へと導くフードを備え、
    前記弛み部は、前記衣服部の背上部から前記フードに至る部分に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の空調衣服の服本体。
  6. 請求項1から5のいずれか一項記載の空調衣服の服本体に、前記送風手段が取り付けられた空調衣服。
JP2023060038A 2019-11-13 2023-04-03 空調衣服の服本体及び空調衣服 Pending JP2023083316A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023060038A JP2023083316A (ja) 2019-11-13 2023-04-03 空調衣服の服本体及び空調衣服

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019205116A JP2020023779A (ja) 2019-11-13 2019-11-13 ヘルメット対応空調衣服の服本体及びヘルメット対応空調衣服
JP2021108883A JP2021152243A (ja) 2019-11-13 2021-06-30 空調衣服の服本体及び空調衣服
JP2023060038A JP2023083316A (ja) 2019-11-13 2023-04-03 空調衣服の服本体及び空調衣服

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021108883A Division JP2021152243A (ja) 2019-11-13 2021-06-30 空調衣服の服本体及び空調衣服

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023083316A true JP2023083316A (ja) 2023-06-15

Family

ID=69618339

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019205116A Pending JP2020023779A (ja) 2019-11-13 2019-11-13 ヘルメット対応空調衣服の服本体及びヘルメット対応空調衣服
JP2021108883A Pending JP2021152243A (ja) 2019-11-13 2021-06-30 空調衣服の服本体及び空調衣服
JP2023060038A Pending JP2023083316A (ja) 2019-11-13 2023-04-03 空調衣服の服本体及び空調衣服

Family Applications Before (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019205116A Pending JP2020023779A (ja) 2019-11-13 2019-11-13 ヘルメット対応空調衣服の服本体及びヘルメット対応空調衣服
JP2021108883A Pending JP2021152243A (ja) 2019-11-13 2021-06-30 空調衣服の服本体及び空調衣服

Country Status (1)

Country Link
JP (3) JP2020023779A (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63189266U (ja) * 1987-05-29 1988-12-05
JPH10280211A (ja) * 1997-04-07 1998-10-20 Kandenko Co Ltd 活線作業用全天候型防護服及び装置
CN1886071A (zh) * 2003-12-25 2006-12-27 斯福特开发研究所股份有限公司 空调衣服
JP2006132040A (ja) * 2004-11-08 2006-05-25 Seft Dev Lab Co Ltd 空調衣服
JP2013167034A (ja) * 2012-02-15 2013-08-29 Nippon Electric Glass Co Ltd シコロ付きヘルメット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021152243A (ja) 2021-09-30
JP2020023779A (ja) 2020-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6568611B2 (ja) 衣服
JP2006307354A (ja) 空調衣服
JP6382314B2 (ja) ヘルメット対応空調服
WO2019097596A1 (ja) 体温上昇抑制手段
WO2006098429A1 (ja) 空調衣服
JP7159004B2 (ja) 衣服
JP6664443B2 (ja) ヘルメット対応空調衣服の服本体及びヘルメット対応空調衣服
JP2018071032A (ja) 空調衣服
JP2022066860A (ja) シェード付き衣服
JP2023175913A (ja) 空調衣服の服本体及び空調衣服
EP3841900B1 (en) Garment and air-conditioned garment
JP6236749B2 (ja) 帽子内換気装置
JP7377519B2 (ja) 送風機付き衣服
JP2023083316A (ja) 空調衣服の服本体及び空調衣服
JP3225346U (ja) 合羽
JP7069227B2 (ja) 空調衣服
JP2022101470A (ja) 空調衣服
JP2020186515A (ja) 衣服
JP6755046B2 (ja) 衣服
JP7328952B2 (ja) 衣服
CN209862372U (zh) 一种内置通风管道散热服
JP2021120502A (ja) 冷却衣服
JP2020193416A (ja) 空調衣服
JP2020084336A (ja) 頭部冷却構造
CN113940463A (zh) 一种便于散热的功能性服装

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230508

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231024

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20231221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240521