JP2013167034A - シコロ付きヘルメット - Google Patents
シコロ付きヘルメット Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013167034A JP2013167034A JP2012030562A JP2012030562A JP2013167034A JP 2013167034 A JP2013167034 A JP 2013167034A JP 2012030562 A JP2012030562 A JP 2012030562A JP 2012030562 A JP2012030562 A JP 2012030562A JP 2013167034 A JP2013167034 A JP 2013167034A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- helmet
- neck
- heart
- wire
- operator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Helmets And Other Head Coverings (AREA)
Abstract
【課題】作業者の安全を確実に保護すると共に、首部における風通しを良好なものとし、作業中の快適性の向上を図ること。
【解決手段】頭部Hを保護するヘルメット2と、ヘルメット2の後部Bから下方に垂下って首部Nを覆うシコロ3とを備えたシコロ付きヘルメット1であって、シコロ3は、任意形状に変形させてその形状に維持することが可能な針金6を備えるように構成した。
【選択図】図1
【解決手段】頭部Hを保護するヘルメット2と、ヘルメット2の後部Bから下方に垂下って首部Nを覆うシコロ3とを備えたシコロ付きヘルメット1であって、シコロ3は、任意形状に変形させてその形状に維持することが可能な針金6を備えるように構成した。
【選択図】図1
Description
本発明は、シコロ付きヘルメットに係り、詳しくは、作業者の頭部のみならず首部をも保護すると共に、着用時における快適性を向上させるための技術に関する。
周知のように、工場内で作業を行う作業者には、落下物や飛翔物から、或いは、作業者の転倒や転落から人体を保護することを目的として、ヘルメット等に代表される種々の安全保護具を着用することが推奨されている。
例えば、近年のガラス製造工場においては、そのサイズが人間の身長をも凌駕する大型のガラス基板が大量に製造されており、このようなガラス基板が破損することによって生じるガラス片から頭部及び首部を保護するため、ヘルメットの後部にシコロと称される布製の保護具を垂下った状態で取り付けてなるシコロ付きヘルメットが常用されている。
このシコロ付きヘルメットによれば、ガラス片の落下により、人体の頭部や首部に切創が生じるような事態を回避することが可能である。
ところで、このような安全保護具は、単に人体の保護を図るための機能のみが求められるわけではなく、作業者が快適に作業に従事できるような機能をも有していることが要求される。この点において、上記のシコロ付きヘルメットには、下記のような弱点があった。
すなわち、猛暑の厳しい夏場等の作業において、工場内の気温の上昇に伴って作業者が発汗することが避けられず、首部から滲み出た汗によってシコロと首部とが密着することにより、作業者の首部における風通しが悪化しやすくなる。そして、これに起因して首部に熱が籠もり、作業者の体温が上昇することで、熱中症を発症するような事態を招いていた。
このような問題への対策として、下記の特許文献1には、首部における風通しを良好なものとすることのできる日除け付きヘルメットが開示されている。具体的には、ヘルメットの後部に張り出し部材を設け、この張り出し部材によって、ヘルメットの後部から垂下る日除け部材の垂下り位置をヘルメットから遠ざかる方向にずらした構成が開示されている。
同文献に開示された日除け付きヘルメットによれば、日除け部材の垂下り位置がヘルメットの後部から遠ざかる方向にずらされていることにより、発汗による首部と日除け部材との密着を防止でき、首部と日除け部材との間に風を流通させるための空間を確保することが可能である。
しかしながら、上記特許文献1に開示された日除け付きヘルメットにおいて、日除け部材は布製であり、且つヘルメットの後部から張り出し部材を介して重力により下方に垂下っているに過ぎないため、強風等によって容易に捲くれあがってしまう。また、上述のような猛暑の厳しい環境下においては、作業者の体調や快適性に配慮し、扇風機やスポットクーラー等の冷房機器を使用する場合があるが、この際にも、送風の圧力によって、日除け部材が捲くれあがってしまう。このような事態を生じると、作業者の首部が露出し、日除け機能が損なわれるだけでなく、作業者の首部を保護することが実質的に不可能となり、作業者が負傷する危険性を高めてしまう結果となる。
さらに、上記の日除け付きヘルメットを着用した際には、日除け部材の状態を作業者が視認することが困難であるという事情も重なって、上記のような冷房機器を使用した快適な環境下においては、日除け部材が捲くれあがっていることに作業者が気付きにくい場合があり、上記の危険性に係る問題をより顕著なものとしていた。
加えて、上記の日除け付きヘルメットによるにしても、日除け部材が布製であることから、後方からの強風或いは送風の圧力等によって、日除け部材が首部に纏わり付くおそれがある。そのため、発汗等による首部と日除け部材との密着を確実に防止することができず、風通しの悪化の問題が依然として残存する。
上記事情に鑑みなされた本発明は、作業者の安全を確実に保護すると共に、首部における風通しを良好なものとし、作業中の快適性の向上を図ることを技術的課題とする。
上記課題を解決するために創案された本発明は、頭部を保護するヘルメットと、ヘルメットの後部から下方に垂下って首部を覆うシコロとを備えたシコロ付きヘルメットであって、シコロは、任意形状に変形させてその形状に維持することが可能な補強部材を備えていることに特徴付けられる。
このような構成によれば、シコロが任意形状に変形させてその形状に維持することが可能な補強部材を備えていることにより、シコロの形状を補強部材の変形に伴って作業者が望む任意の形状に変形させることが可能となる。これにより、作業者の体感温度に合わせて、首部とシコロとの間に形成される空間を任意の大きさに設定することができるため、首部の風通しを良好に確保することが可能となる。また、補強部材は、作業者が任意形状に変形させた後、容易に変形するものではないため、作業中に冷房機器を使用するような場合においても、シコロが冷房機器からの送風による風圧によって捲くれあがることを防止できる。その結果、ガラス片等によって頭部や首部に切創が生じるような事態を的確に回避することができる。
上記の構成において、補強部材は、シコロの上下方向に沿って備えられることが好ましい。
このようにすれば、シコロの形状を、作業者の首部との間に適切な空間を形成し得る形状に容易に変形させることが可能となると共に、シコロに大きな風圧が作用した場合においても、上下方向に沿って備えられた補強部材の下部によって、シコロの捲くれあがりを防止することができる。このため、より確実に首部の風通しを良好に確保できると共に、より安全に首部を保護することが可能となる。
上記の構成において、補強部材は、シコロの幅方向における両端部に備えられることが好ましい。
このようにすれば、シコロの幅方向における両端部に備えられた補強部材によって、シコロ全体に亘って変形させる上で有利になると共に、シコロが全体的に捲くれ上がることを効果的に防止できる。これにより、首部における風通しの確保と安全の保護とがさらに良好なものとなる。
上記の構成において、補強部材は、針金であることが好ましい。
このようにすれば、より容易にシコロを作業者の望む任意の形状に変形させることが可能となる。また、針金は軽量であるため、首部に過度な負担が掛かることも抑制することができる。
上記の構成において、針金は、ステンレス製であることが好ましい。
このようにすれば、作業者の汗が針金に付着することによって、針金が錆びてしまう等のような事態を防止することができる。
上記の構成において、ヘルメットとシコロとを着脱自在とする着脱部材が備えられていることが好ましい。
このようにすれば、シコロが不要となる作業条件下においては、通常のヘルメットとして使用することが可能となる。また、シコロに不具合を生じた際にも、極めて簡便にシコロを取り替えることができる。
上記の構成において、着脱部材は、面ファスナーであることが好ましい。
このようにすれば、ヘルメットとシコロとの着脱がより容易なものとなる。
以上のように、本発明によれば、作業者の安全を確実に保護できると共に、首部における風通しを良好なものとすることが可能となり、作業中の快適性の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施形態について添付の図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係るシコロ付きヘルメットを示す側面図であり、図2は、その背面図である。これらの図に示すようにシコロ付きヘルメット1は、頭部Hを保護するヘルメット2と、ヘルメット2の後部Bから垂下って首部Nを覆うシコロ3とで構成される。
ヘルメット2とシコロ3には、これらを着脱自在とする着脱部材として、一対の面ファスナー4が備えられている。ヘルメット2に備えられた面ファスナー4は、ヘルメット2の後部Bに貼着されており、シコロ3に備えられた面ファスナー4は、シコロ3の上端部Uに沿って縫製されている。
シコロ3には、補強部材として、シコロ3の上下方向に沿って三本の針金6が備えられており、一本はシコロ3の幅方向における中央部に配置され、残りの二本はシコロ3の幅方向における両端部Eに配置されている。また、三本の針金6は、シコロ3に各々縫製された三つの袋5に内包されると共に、その一端は袋5を介して面ファスナー4上に位置している。なお、シコロ3は、アラミド繊維(ケプラー)を材質とした布であり、針金6は、作業者の発汗によって錆びることを防止するため、ステンレス製となっている。
ここで、針金6の重みによって作業者の首部Nに過度な負担が掛かることを抑制するため、また、冷房機器からの送風の風圧によって針金6が変形することを防止するため、針金6の径は、0.2mm〜2.0mmであることが好ましい。
以下、上記シコロ付きヘルメット1の使用状況について説明する。先ず、図3に示すように、作業者が手動でシコロ3に備えられた針金6を変形させる。これにより、針金6の変形に伴ってシコロ3の形状が作業者の望む任意の形状へと変形され維持される。
このようにすれば、作業者の体感温度に合わせて、シコロ3を首部Nとの間に適切な空間Sを形成し得る形状に容易に変形させることができる。その結果、空間Sに風W1を好適に流入させることが可能となり、首部Nの風通しを良好に確保することができる。
また、針金6は、作業者が任意形状に変形させた後、容易に変形するものではないため、作業中に冷房機器を使用するような場合においても、シコロ3の下端部Dや両端部Eが冷房機器からの送風W2による風圧によって捲くれあがることを防止できる。従って、ガラス片Gによって頭部Hや首部Nに切創が生じるような事態を的確に回避することができる。
さらに、三本の針金6がシコロ3の上下方向に沿って配置され、且つその内の二本がシコロ3の幅方向における両端部Eに配置されていることにより、上述の効果に加えて、シコロ3全体の形状を容易に変形させることが可能となる。
ここで、本発明に係るシコロ付きヘルメットの構成は、上記の実施形態に係るシコロ付きヘルメット1に限定されるものではない。例えば、上記の実施形態においては、補強部材として針金6を使用しているが、プラスチック等を使用してもよい。また、シコロ3に備えられる針金6の本数や配置も上記の実施形態に限られるものではなく、作業者の好みに合わせて適宜本数や配置を変更してもよい。例えば、針金6を上下方向のみならず、幅方向にも沿うように配置したり、傾斜状の針金6を交差させて配置したりすることもできる。さらに、シコロ3の材質としてアラミド繊維を使用しているが、これに限らず、ガラス片G等によるシコロ3の切り裂きを防止できる材質であれば他の材質を使用してもよい。加えて、ヘルメット2とシコロ3とを着脱自在とする着脱部材として面ファスナー4ではなく、ボタン等を使用してもよい。
1 シコロ付きヘルメット
2 ヘルメット
3 シコロ
4 面ファスナー
5 袋
6 針金
H 頭部
N 首部
B ヘルメット後部
U シコロ上端部
D シコロ下端部
E シコロ両端部
S 空間
G ガラス片
W1 風
W2 送風
2 ヘルメット
3 シコロ
4 面ファスナー
5 袋
6 針金
H 頭部
N 首部
B ヘルメット後部
U シコロ上端部
D シコロ下端部
E シコロ両端部
S 空間
G ガラス片
W1 風
W2 送風
Claims (7)
- 頭部を保護するヘルメットと、該ヘルメットの後部から下方に垂下って首部を覆うシコロとを備えたシコロ付きヘルメットであって、
前記シコロは、任意形状に変形させてその形状に維持することが可能な補強部材を備えていることを特徴とするシコロ付きヘルメット。 - 前記補強部材は、前記シコロの上下方向に沿って備えられることを特徴とする請求項1に記載のシコロ付きヘルメット。
- 前記補強部材は、前記シコロの幅方向における両端部に備えられることを特徴とする請求項2に記載のシコロ付きヘルメット。
- 前記補強部材は、針金であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシコロ付きヘルメット。
- 前記針金は、ステンレス製であることを特徴とする請求項4に記載のシコロ付きヘルメット。
- 前記ヘルメットと前記シコロとを着脱自在とする着脱部材が備えられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のシコロ付きヘルメット。
- 前記着脱部材は、面ファスナーであることを特徴とする請求項6に記載のシコロ付きヘルメット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012030562A JP2013167034A (ja) | 2012-02-15 | 2012-02-15 | シコロ付きヘルメット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012030562A JP2013167034A (ja) | 2012-02-15 | 2012-02-15 | シコロ付きヘルメット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013167034A true JP2013167034A (ja) | 2013-08-29 |
Family
ID=49177636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012030562A Pending JP2013167034A (ja) | 2012-02-15 | 2012-02-15 | シコロ付きヘルメット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013167034A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018165426A (ja) * | 2018-08-01 | 2018-10-25 | 株式会社セフト研究所 | ヘルメット対応空調衣服の服本体及びヘルメット対応空調衣服 |
JP2020023779A (ja) * | 2019-11-13 | 2020-02-13 | 株式会社セフト研究所 | ヘルメット対応空調衣服の服本体及びヘルメット対応空調衣服 |
-
2012
- 2012-02-15 JP JP2012030562A patent/JP2013167034A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018165426A (ja) * | 2018-08-01 | 2018-10-25 | 株式会社セフト研究所 | ヘルメット対応空調衣服の服本体及びヘルメット対応空調衣服 |
JP2020023779A (ja) * | 2019-11-13 | 2020-02-13 | 株式会社セフト研究所 | ヘルメット対応空調衣服の服本体及びヘルメット対応空調衣服 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8225428B2 (en) | Protective hood | |
US7308721B1 (en) | Facemask assembly | |
KR101260163B1 (ko) | 용접두건 | |
EP3175726B1 (en) | Air-conditioned clothing adapted to helmet | |
US20240299778A1 (en) | Protective Clothing and Protective Shroud/Hood with Fan | |
JP2013167034A (ja) | シコロ付きヘルメット | |
JP7377519B2 (ja) | 送風機付き衣服 | |
RU85308U1 (ru) | Защитная каска | |
KR101100558B1 (ko) | 강제통풍기능을 갖춘 안전모 | |
US1947786A (en) | Reversible helmet | |
AU2015316183B2 (en) | Protective headdress for use with a safety helmet | |
EP2989916B1 (en) | Clothing accessory that protects from the cold | |
JP3185326U (ja) | 防塵面 | |
JP3213691U (ja) | ヘルメット | |
JP2018135614A (ja) | 人体用送風装置 | |
KR20120009016U (ko) | 용접복 | |
JP3211993U (ja) | 作業用防護ベスト | |
JP6657136B2 (ja) | 衛生アウターキャップ | |
JP3222453U (ja) | 空調衣服 | |
JP3231266U (ja) | フェイスシールド | |
JP6061534B2 (ja) | モータージャケット | |
JP5384763B1 (ja) | ペット用防災用品 | |
KR20210001927U (ko) | 고온환경에서 고열장해 및 열피로를 저감하는 안전모 | |
CN211129867U (zh) | 一种方便穿戴的安全帽 | |
KR102128172B1 (ko) | 차단 날개 구조의 착용 의류 물품 |