JP7111534B2 - 結線確認装置 - Google Patents

結線確認装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7111534B2
JP7111534B2 JP2018133630A JP2018133630A JP7111534B2 JP 7111534 B2 JP7111534 B2 JP 7111534B2 JP 2018133630 A JP2018133630 A JP 2018133630A JP 2018133630 A JP2018133630 A JP 2018133630A JP 7111534 B2 JP7111534 B2 JP 7111534B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connection
terminals
power supply
switches
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018133630A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020012672A (ja
Inventor
秀美 西田
高明 武末
Original Assignee
九電テクノシステムズ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 九電テクノシステムズ株式会社 filed Critical 九電テクノシステムズ株式会社
Priority to JP2018133630A priority Critical patent/JP7111534B2/ja
Publication of JP2020012672A publication Critical patent/JP2020012672A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7111534B2 publication Critical patent/JP7111534B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Description

この発明は、各種の電気機器の設置工事を完了した後、送電前に配線状態の健全性を確認することができる結線確認装置に関するものであり、特に、計器用変圧変流器(Voltage and Current Transformer:以下「VCT」という。)及び電力量計(Watt‐Hour Meter:以下「WHM」という。)の設置工事を完了した後、送電の前に好適に利用される結線確認装置に関する。
VCTとWHM間の電圧端子と電流端子とが正しく結線されていなければ正常に電力量を測定できないことを考慮して、送電を行った後の活線状態において結線確認を行う技術は、例えば、特許文献1(特開2000-162299号公報)、特許文献2(特開2007-292581号公報)及び特許文献3(特開2015-169526号公報)に開示されているように、従来様々な提案がなされている。
しかし、VCTとWHM間の電圧端子と電流端子との接続を混線させた配線ミスを生じた場合、VCTの変圧器の二次側端子(二次側巻線)の短絡又は変流器の二次側端子(二次側巻線)の開放となることがあり、送電を行うことによって、焼損事故及び電力供給支障など重大な事故に至る恐れがあった。
また、特許文献4(特開平10-104306号公報)に記載されているように、制御装置などの改造や新設工事に当たり、制御盤又は中継盤からの外部配線接続が適切に実施されているかを電源投入前に確認するための電気配線チェック装置も提案されている(特に、請求項1~3及び段落0001を参照)。
この電気配線チェック装置では、指定された配線端子に対して、マルチプレクサ12が電圧発生器13からパルス状の電圧を印加し、また、マルチプレクサ12により信号検出変換器14が端子板3の各端子に順次接続される。
そして、端子板3の全ての端子の中で印加パルス信号の戻ってくる端子と戻って来ない端子が、照合及び判定15で識別されるようになっている(特に、図2及び段落0007、0008を参照)。
特開2000-162299号公報 特開2007-292581号公報 特開2015-169526号公報 特開平10-104306号公報
しかし、特許文献4に記載されている電気配線チェック装置は、独立した閉回路を前提としており、指定された配線端子にパルス状の電圧を印加した時、どの端子に印加パルス信号が戻ってきたかによって、結線が正しいか否かを判定するようになっている。
そのため、指定された配線端子に複数の回路の片側が共通に接続されている場合には、誤結線があっても判定できず、結線の接触が十分か否か(配線中に高抵抗部が生じていないか)を判定することもできない。
本発明は、このような問題を解決し、指定された配線端子に複数の回路の片側が共通に接続されていても誤結線を判定できるようにするとともに、結線の接触が十分か否か、変圧器の二次短絡や変流器の二次開放の有無を判定できるようにすることを目的とする。
請求項1に係る発明の結線確認装置は、電気機器が有する複数の機器端子と結線される複数の機器用端子及び電源装置が有する複数の電源端子と結線される複数の電源用端子を備えているテストスイッチに嵌合させ、前記電源装置への送電前に使用する結線確認装置であって、
電気的接続状態にある前記複数の機器用端子と前記複数の電源用端子を、前記テストスイッチに嵌合させることにより電気的に切り離すテストプラグと、該テストプラグの一方の面に配置され、前記テストスイッチに嵌合させた時に、前記複数の機器用端子と各々電気的に接続される複数の接続プラグと、前記複数の機器端子と前記複数の機器用端子との結線状態を確認し、結線状態が正しいか否かを報知する結線確認報知手段を備え、
該結線確認報知手段は、複数のスイッチを有する切替部と、プラス端子及びマイナス端子を有しプラス端子とマイナス端子間に接続される回路のインピーダンスを測定する計測部と、前記複数のスイッチのオンオフを制御する制御部と、前記計測部で測定されたインピーダンスに関する情報及び前記制御部のオンオフに関する情報に基づいて前記複数の機器端子と前記複数の機器用端子との結線が正しいか否かを報知する出力部を有しており、
前記複数の接続プラグの一部又は全部と前記複数のスイッチの一端は各々電気的に接続され、前記複数のスイッチの他端は各々前記プラス端子又は前記マイナス端子と電気的に接続されていることを特徴とする。
請求項に係る発明の結線確認装置は、請求項1に係る発明の結線確認装置において、
前記テストプラグの他方の面に配置され、前記テストスイッチに嵌合させた時に、前記複数の電源用端子と各々電気的に接続される複数の電源側接続プラグと、複数の電源側スイッチを有する電源側切替部をさらに備え、
前記複数の電源側接続プラグの一部又は全部と前記複数の電源側スイッチの一端は各々電気的に接続され、前記複数の電源側スイッチの他端は各々前記プラス端子又は前記マイナス端子と電気的に接続されており、
前記制御部は、前記複数の電源側スイッチのオンオフも制御し、
前記出力部は、前記計測部で測定されたインピーダンスに関する情報及び前記制御部のオンオフに関する情報に基づいて前記複数の電源端子と前記複数の電源用端子との結線が正しいか否かも報知することを特徴とする。
請求項2に係る発明の結線確認装置は、請求項1に係る発明の結線確認装置において、
前記複数の接続プラグと前記複数のスイッチの一端との間に、ダミー抵抗、ダミーインダクター及びダミーキャパシターのいずれかを選択的に接続可能であることを特徴とし、
請求項に係る発明の結線確認装置は、請求項に係る発明の結線確認装置において、
前記複数の接続プラグと前記複数のスイッチの一端との間又は前記複数の電源側接続プラグと前記複数の電源側スイッチの一端との間に、ダミー抵抗、ダミーインダクター及びダミーキャパシターのいずれかを選択的に接続可能であることを特徴とする。
請求項1に係る発明の結線確認装置によれば、制御部により複数のスイッチのオンオフを制御することにより、選択的に複数の機器用端子の二つを計測部のプラス端子とマイナス端子に接続して、プラス端子とマイナス端子間に接続される電気機器の回路のインピーダンスを測定することができる。
そして、計測部で測定されたインピーダンスに関する情報及び制御部のオンオフに関する情報に基づいて、複数の機器端子と複数の機器用端子との結線が正しいか否かを報知するので、複数の機器端子と複数の機器用端子との結線状態について、送電前に容易かつ迅速に確認することができる。
また、選択した機器用端子に電気機器の複数の回路の片側が共通に接続されていたとしても、それらの回路のインピーダンスが異なっていれば、結線が正しいか否かについて判定し報知することができる。
そのため、送電前の確認作業におけるヒューマンエラー対策を拡充できる。
請求項に係る発明の結線確認装置によれば、請求項1に係る発明の結線確認装置による効果に加え、複数の電源端子と複数の電源用端子との結線状態についても、送電前に容易かつ迅速に確認することができ、また、選択した電源用端子に電源装置の複数の回路の片側が共通に接続されていたとしても、それらの回路のインピーダンスが異なっていれば、結線が正しいか否かについて判定し報知することができる。
請求項2又は4に係る発明の結線確認装置によれば、それぞれ請求項1又はに係る発明の結線確認装置による効果に加え、選択した機器用端子に電気機器の複数の回路又は選択した電源用端子に電源装置の複数の回路の片側が共通に接続され、かつ、共通に接続された複数の回路が同じインピーダンスであっても、複数の機器端子と複数の機器用端子との結線又は複数の電源端子と複数の電源用端子との結線について、誤結線及び結線の接触が十分か否かについて報知することができる。
結線確認装置の現場での使用概要を示す図。 VCT1及びWHM3とテストスイッチ2との正常な結線状態を示す図。 テストプラグ5及び結線確認報知手段8の構成を示す図。 テストプラグ5及び結線確認報知手段8の変形例の構成を示す図。 切替部のその他の変形例についての構成を示す図。
以下、実施例によって本発明の実施形態を説明する。
図1は実施例1の結線確認装置の現場での使用概要を示す図である。
実施例1の結線確認装置は、VCT1とテストスイッチ2との結線状態及びWHM3とテストスイッチ2との結線状態を確認するために使用されるものである。
図1及び図2に示すように、VCT1は、電源側から配電線路4を介して配電される高電圧を低電圧に変成するVT(計器用変圧器)と大電流を小電流に変成するCT(計器用変流器)とからなっており、WHM3は、VCT1を経由して需要家の負荷に供給される電力量を測定するためのものである。
なお、図2では便宜上、図1では上側にあるVCT1を下側に描いてある。
テストスイッチ2は、図1及び図2に示すように、WHM3の交換作業を無停電で行うために、VCT1とWHM3との間に配置される。
また、テストスイッチ2は、テストプラグ5を挿抜可能なものとなっており、VCT1に接続される複数の電源用端子9(1S,P1,P3,3S,3L,P2,1L)と、WHM3に接続される複数の機器用端子10(1S,P1,P3,3S,3L,P2,1L)とが、挿入口の上面及び下面に相対向して配設されている。
そして、複数の電源用端子9と複数の機器用端子10は、テストプラグ5未挿入時においては電気的に接続され、テストプラグ5の挿入により電気的に切り離されるようになっている。
さらに、VCT1に設けてある複数の電源端子11(1S,P1,P3,3S,3L,P2,1L)とテストスイッチ2に設けてある複数の電源用端子9は6本の電線6で接続され、WHM3に設けてある複数の機器端子12(1S,P1,P3,3S,3L,P2,1L)とテストスイッチ2に設けてある複数の機器用端子10は7本の電線7で接続される。
詳細は後述するが、実施例1の結線確認装置は、テストプラグ5をテストスイッチ2に嵌合させた状態で使用され、テストプラグ5には結線確認報知手段8が接続されている。
図2に示すように、テストスイッチ2の電源用端子9のうち3Lと1Lとの間にはショートバーが接続されているが、6本の電線6及び7本の電線7を接続する作業時に、このショートバーを誤って取り外してしまうことが誤結線要因の1つである。
また、VCT1に設けてある複数の電源端子11(1S,P1,P3,3S,3L,P2,1L)とテストスイッチ2に設けてある複数の電源用端子9との接続を、6本の電線6を用いて行う場合は3L-1Lにショートバーを取り付けた状態が正規であるが、6本の電線6に代えて7本の電線で接続する場合もあり、そうした場合には3L-1Lのショートバーを取り外した状態が正規となる。この作業の違いにより作業者がショートバーを取り外し忘れてしまうことも誤結線要因の1つである。
さらに、図2(B)に示すように、VCT1の電源側及び負荷側が逆相接続の場合は、テストスイッチ2の複数の電源用端子9のうちP1とP3に接続しているケーブルを入れ替え、1Sと3Sに接続しているケーブルを入れ替えて、WHM3に接続される電圧相回転が正相順となるように接続するが、テストスイッチ2の複数の電源用端子9の色の並びが図2(A)に示す正相接続とは異なるため、作業者が誤って接続してしまうことが誤結線要因の1つである。
それから、各端子を接続する6本の電線6及び7本の電線7は、端子の種類毎に被覆色を分けている場合と、被覆色が分けられていない場合がある。
また、電線接続先の電源端子11及び機器端子12にも端子の種類の記号並びに識別色の表示がある。
そして、被覆色を分けている場合は同じ色の端子を7本の電線7で接続するだけにもかかわらず、作業者の慣れや思い込みなどのヒューマンエラーに起因して、誤結線しているケースも発生しており、被覆色が分けられていない場合には、作業者が結線を誤ってしまう確率はずっと高くなる。
また、1つのVCT1に2つのWHMを接続することもあり、そうした場合にはテストスイッチを2つ増設し3つのテストスイッチを指示通りに接続することが必要となる。
そして、増設した2つのテストスイッチの電源用端子3L同士を接続する電線と1L同士を接続する電線は色分けされていないため、これらの端子を間違えて接続することが誤結線要因の1つとなっている。
テストプラグ5は、図3(A)に示すように、上面(WHM側)に複数の接続プラグ13(1S,P1,P3,3S,3L,P2,1L)がテストスイッチ2の複数の機器用端子10に対応する位置に配設され、図3(B)に示すように、下面(VCT側)に複数の電源側接続プラグ14(1S,P1,P3,3S,3L,P2,1L)がテストスイッチ2の複数の電源用端子9に対応する位置に配設される。
なお、テストプラグ5はテストスイッチ2と嵌合する向きが固定される機構(逆向きでは挿入できない機構)となっているので、作業者が向きを誤って使用することはない。
結線確認装置は、図3に示すように、テストプラグ5の複数の接続プラグ13と結線確認報知手段8に設けられた複数の接続端子15(1S,P1,P3,3S,3L,P2,1L)を、それぞれ対応させて複数の接続線16で接続するとともに、テストプラグ5の複数の電源側接続プラグ14と結線確認報知手段8に設けられた複数の電源側接続端子17(1S,P1,P3,3S,3L,P2,1L)をそれぞれ対応させて複数の電源側接続線18で接続して構成される。
そして、テストプラグ5と結線確認報知手段8との接続は、運搬や保管時の利便性を高めるために、コネクタを用いて行えるようにしても良い。
そうした場合、コネクタは結線確認報知手段8の適宜の箇所に別々に設けても良いが、テストスイッチ2と同様に、挿入口の上面及び下面に相対向して複数の接続端子15及び複数の電源側接続端子17を設けたものとするとともに、複数の接続線16及び複数の電源側接続線18の一端に、上下面に複数の接続用プラグを有するコネクタプラグを設け、コネクタプラグを挿入口に嵌合させるだけで接続できるようにするとより良い。
また、その場合、複数の接続端子15と複数の電源側接続端子17には別形状のコネクタプラグを用い、誤挿入を防止する機構とするとさらに良い。
結線確認報知手段8は、図3に示すように、計測部19、制御部20及び出力部21を有するとともに、複数の接続端子15と計測部19との間に配置される切替部22、複数の電源側接続端子17と計測部19との間に配置される電源側切替部23を有している。
計測部19は、プラス端子とマイナス端子を備え、プラス端子とマイナス端子間のインピーダンス(インダクタンス、キャパシタンス及びレジスタンス)を測定できる。
そして、プラス端子は、切替部22の4つのスイッチ及び電源側切替部23の5つのスイッチを介して、それぞれ複数の接続端子15のうちの4つの端子(1S,P1,P3,3S)及び複数の電源側接続端子17のうちの5つの端子(1S,P1,P3,3S,3L)と接続されており、マイナス端子は、切替部22の3つのスイッチ及び電源側切替部23の2つのスイッチを介して、それぞれ複数の接続端子15のうちの3つの端子(3L,P2,1L)及び複数の電源側接続端子17のうちの2つの端子(P2,1L)と接続されている。
制御部20は、切替部22の複数のスイッチ24及び電源側切替部23の複数の電源側スイッチ25を個別にオンオフ制御することができ、複数の接続端子15のうちの4つの端子(1S,P1,P3,3S)及び複数の電源側接続端子17のうちの5つの端子(1S,P1,P3,3S,3L)から1つの端子を選択して計測部19のプラス端子に接続し、複数の接続端子15のうちの3つの端子(3L,P2,1L)及び複数の電源側接続端子17のうちの2つの端子(P2,1L)から1つの端子を選択して計測部19のマイナス端子に接続するように制御するものである。
なお、複数の接続端子15のうちの4つの端子(1S,P1,P3,3S)から1つの端子を選択してプラス端子に接続する時には、複数の接続端子15のうちの3つの端子(3L,P2,1L)から1つの端子を選択してマイナス端子に接続するように制御され、複数の電源側接続端子17のうちの5つの端子(1S,P1,P3,3S,3L)から1つの端子を選択してプラス端子に接続する時には、複数の電源側接続端子17のうちの2つの端子(P2,1L)から1つの端子を選択してマイナス端子に接続するように制御される。
また、制御部20は、プラス端子とマイナス端子に接続される端子を、予め決められた順番で選択制御するようになっている。
出力部21は、計測部19で測定されたインピーダンスに関する情報と制御部20のオンオフに関する情報に基づいて、制御部20で選択された2つの接続端子又は電源側接続端子について、結線が正しく十分になされている時に測定されるべきインピーダンスと測定されたインピーダンスとを比較して、選択された2つの接続端子又は電源側接続端子における結線が正しいか否か及び十分か否かを判定し、順次選択された2つの接続端子又は電源側接続端子における結線が正しいか否か及び十分か否かの判定結果を総合して、WHM3の複数の機器端子12とテストスイッチ2の複数の機器用端子10との結線状態及びVCT1の複数の電源端子11とテストスイッチ2の複数の電源用端子9との結線状態について液晶表示器、ランプ及びブザーを用いて報知するものである。
なお、判定結果についての報知は、液晶表示器又はランプのみで行っても良く、プリンタでの紙出力や通信手段を用いてパソコン等へ出力によって行っても良い。
実施例1の結線確認報知手段8における誤結線の識別方法について説明する。
(1)接続先を確認する複数の電源端子11、6本の電線6及び複数の電源用端子9について、複数の回路の片側が共通に接続されている端子(以下「共通端子」という。)と共通に接続されていない端子(以下「回路端子」という。)を識別する。
そのために、全ての配線端子間のインピーダンスを測定、記憶し、測定したインピーダンスの大小関係を比較する。
例えば、インダクタンス又は抵抗を測定する場合であれば、共通端子と回路端子間の測定値は回路単独の値であり、回路端子と回路端子間の測定値は介在する回路を直列合成した値となることから、共通端子を特定することが可能である。また、共通端子が複数ある場合は、測定値が最も低い測定点の端子を共通端子であると特定できる。
そして、共通端子を特定できれば、共通端子と回路端子の誤接続を判断することができ、また、共通端子を基準とした回路単独の計測値を得ることが可能となる。
さらに、回路端子相互の誤接続は、事前に接続されるべき端子と接続される複数の回路のインピーダンスを関連付けておき、測定したインピーダンスが事前に関連付けられたインピーダンスの範囲(しきい値)内であれば異常なしと判断し、範囲外であれば異常ありと判断して、変圧器の二次短絡や変流器の二次開放に至る誤結線を識別する。
(2)テストスイッチ2の電源用端子9のうち3Lと1Lとの間に接続されているショートバーを誤って取り外してしまう誤結線の場合には、電源用端子9の3L-1L間に回路が構成されず開放状態となることから、事前に、短絡されている場合(ショートバー有り)と開放されている場合(ショートバー無し)について、インピーダンスの範囲(しきい値)を設定しておけば識別することができる。
(3)上記(2)の誤結線であって、6本の電線6の箇所を7本の電線で接続する場合においては、テストスイッチ2の電源用端子9の3L-1Lにショートバーが無い状態でもVCT1の電源端子11の3L-P2-1L間にショートバーが設置されているため、6本の電線で接続する場合とは異なり開放状態とならない。
そのため、回路構成上のVCT1とテストスイッチ2の間に接続する6本の電線6の長さ分のインダクタンスの違いを元に、6本の電線6を使用している時と同じく、事前にインピーダンスに関する情報を元にインピーダンスの範囲(しきい値)を設定しておけばショートバーの無い状態を識別することができる。
なお、この識別方法では、6本の電線6の長さが非常に短い場合には識別できなくなるおそれもあるが、通常はVCT1とテストスイッチ2の標準的な設置位置関係から導き出される6本の電線6の長さに基づいてインピーダンスの範囲(しきい値)を設定できるので、ショートバーの無い状態の識別は可能である。
図4は、実施例2の結線確認装置におけるテストプラグ5及び結線確認報知手段8を示す図である。
なお、実施例2の結線確認装置の現場での使用概要、VCT1とテストスイッチ2との正常な結線状態及びWHM3とテストスイッチ2との正常な結線状態は、実施例1と同様図1、2で示されるので、実施例2の使用概要や正常な結線状態等については説明を省略する。
また、テストプラグ5、複数の接続端子15、複数の電源側接続端子17、複数の接続線16、複数の電源側接続線18、計測部19、制御部20及び出力部21についても、図3に示す実施例1と同様であるので、説明を省略するとともに同じ番号を用いる。
実施例2の結線確認装置が実施例1の結線確認装置と異なるところは、切替部26が複数の接続端子15全部に対応する複数のスイッチ28を備えている点、電源側切替部27が複数の電源側接続端子17全部に対応する複数の電源側スイッチ29を備えている点、及び各スイッチ及び電源側スイッチが複数の接続端子15及び複数の電源側接続端子17をプラス端子及びマイナス端子のいずれにも選択的に接続できるようになっている点である。
そして、実施例2の結線確認装置によれば、複数の接続端子15から任意の2つを選択してプラス端子とマイナス端子に接続でき、また、複数の電源側接続端子17から任意の2つを選択してプラス端子とマイナス端子に接続できる。
そのため、計測部19を用いて全ての2端子間のインピーダンスを測定することができるので、VCT1やWHM3に限らず、様々な電気機器について、テストスイッチ2と電気機器との結線が正しいか否か及び十分か否かを自由に判定することができる。
実施例1及び実施例2の結線確認装置に関する変形例を列記する。
(1)実施例1及び実施例2の結線確認装置は、VCT1とWHM3との間にテストスイッチ2を備えるものであったが、VCT1とWHM3に限らず、適宜の電気機器と電源装置との間にテストスイッチを備えるものに対しても適用可能である。
(2)実施例1及び実施例2の結線確認装置は、VCT1の複数の電源端子11とテストスイッチ2の複数の電源用端子9との結線が正しいか否か及び十分か否かを判定するとともに、WHM3の複数の機器端子12とテストスイッチ2の複数の機器用端子10との結線が正しいか否か及び十分か否かを判定し、判定結果を報知するものであったが、結線が正しいか否かだけを判定し、その判定結果について報知するものとしても良い。
(3)実施例1及び実施例2の結線確認装置は、テストプラグ5上面(WHM側)及び下面(VCT側)に、それぞれ複数の接続プラグ13及び複数の電源側接続プラグ14が配設され、複数の接続プラグ13は複数の接続端子15と接続され、複数の電源側接続プラグ14は複数の電源側接続端子17と接続されていたが、いずれか一方の結線状態を確認するだけで良ければ、複数の接続プラグ13及び複数の電源側接続プラグ14のいずれか一方だけを配設し、複数の接続端子15及び複数の電源側接続端子17のいずれか一方だけを設けて、それらを複数の接続線16又は複数の電源側接続線18で接続するとともに、切替部22、24及び電源側切替部23、25の一方は省略しても良い。
(4)実施例1及び実施例2の結線確認装置において、複数の接続プラグ13と複数のスイッチ24、28との間の複数の接続線16の全部又は一部に、ダミー抵抗、ダミーインダクター及びダミーキャパシターのいずれかを接続しても良く、また、複数の電源側接続プラグ14と複数の電源側スイッチ25、29との間の複数の電源側接続線18の全部又は一部に、ダミー抵抗、ダミーインダクター及びダミーキャパシターのいずれかを接続しても良い。
そうすることにより、複数の電源側接続端子17のうちの1つの端子にVCT1の複数の回路の片側が共通に接続され、かつ、共通に接続された複数の回路が同じインピーダンスであっても、VCT1の複数の電源端子11とテストスイッチ2の複数の電源用端子9との結線が正しいか否か及び十分か否かについて判定し報知することができ、また、複数の接続端子15のうちの1つの端子にWHM3の複数の回路の片側が共通に接続され、かつ、共通に接続された複数の回路が同じインピーダンスであっても、WHM3の複数の機器端子12とテストスイッチ2の複数の機器用端子10との結線が正しいか否か及び十分か否かについて判定し報知することができる。
(5)実施例1又は実施例2の切替部22、24に代えて、図5(A)又は図5(B)に示す切替部としても良い。
なお、図5(A)に示す切替部30は、複数の機器端子12のうち1Lをマイナス端子に接続し、1S,P1,P3,3S,3L,P2のうちのいずれか1つをプラス端子に接続すればインピーダンスを測定できる場合に有効であり、図5(B)に示す切替部31は、複数の機器端子12のうち3L,P2,1Lのいずれかを計測部19のマイナス端子に接続し、1S,P1,P3,3Sのうちのいずれか1つをプラス端子に接続すればインピーダンスを測定できる場合に有効である。
このように、切替部及び電源側切替部の複数のスイッチの態様は、結線状態を確認する電気機器や電源装置の回路構成に応じて適宜変更することができる。
すなわち、複数の接続プラグ13の一部又は全部と複数のスイッチの一端は各々電気的に接続され、複数のスイッチの他端は各々プラス端子又はマイナス端子と電気的に接続されていれば良いということができ、また、複数の電源側接続プラグ14の一部又は全部と複数の電源側スイッチの一端は各々電気的に接続され、複数の電源側スイッチの他端は各々プラス端子又はマイナス端子と電気的に接続されていれば良いということができる。
1 計器用変圧変流器(VCT) 2 テストスイッチ
3 電力量計(WHM) 4 配電線路 5 テストプラグ
6 6本の電線 7 7本の電線 8 結線確認報知手段
9 複数の電源用端子 10 複数の機器用端子 11 複数の電源端子
12 複数の機器端子 13 複数の接続プラグ
14 複数の電源側接続プラグ 15 複数の接続端子
16 複数の接続線 17 複数の電源側接続端子
18 複数の電源側接続線 19 計測部 20 制御部
21 出力部 22 切替部 23 電源側切替部
24 複数のスイッチ 25 複数の電源側スイッチ
26 切替部 27 電源側切替部
28 複数のスイッチ 29 複数の電源側スイッチ
CT 計器用変流器 VT 計器用変圧器
VCT 計器用変圧変流器 WHM 電力量計

Claims (4)

  1. 電気機器が有する複数の機器端子と結線される複数の機器用端子及び電源装置が有する複数の電源端子と結線される複数の電源用端子を備えているテストスイッチに嵌合させ、前記電源装置への送電前に使用する結線確認装置であって、
    電気的接続状態にある前記複数の機器用端子と前記複数の電源用端子を、前記テストスイッチに嵌合させることにより電気的に切り離すテストプラグと、該テストプラグの一方の面に配置され、前記テストスイッチに嵌合させた時に、前記複数の機器用端子と各々電気的に接続される複数の接続プラグと、前記複数の機器端子と前記複数の機器用端子との結線状態を確認し、結線状態が正しいか否かを報知する結線確認報知手段を備え、
    該結線確認報知手段は、複数のスイッチを有する切替部と、プラス端子及びマイナス端子を有しプラス端子とマイナス端子間に接続される回路のインピーダンスを測定する計測部と、前記複数のスイッチのオンオフを制御する制御部と、前記計測部で測定されたインピーダンスに関する情報及び前記制御部のオンオフに関する情報に基づいて前記複数の機器端子と前記複数の機器用端子との結線が正しいか否かを報知する出力部を有しており、
    前記複数の接続プラグの一部又は全部と前記複数のスイッチの一端は各々電気的に接続され、前記複数のスイッチの他端は各々前記プラス端子又は前記マイナス端子と電気的に接続されている
    ことを特徴とする結線確認装置。
  2. 前記複数の接続プラグと前記複数のスイッチの一端との間に、ダミー抵抗、ダミーインダクター及びダミーキャパシターのいずれかを選択的に接続可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載の結線確認装置。
  3. 前記テストプラグの他方の面に配置され、前記テストスイッチに嵌合させた時に、前記複数の電源用端子と各々電気的に接続される複数の電源側接続プラグと、複数の電源側スイッチを有する電源側切替部をさらに備え、
    前記複数の電源側接続プラグの一部又は全部と前記複数の電源側スイッチの一端は各々電気的に接続され、前記複数の電源側スイッチの他端は各々前記プラス端子又は前記マイナス端子と電気的に接続されており、
    前記制御部は、前記複数の電源側スイッチのオンオフも制御し、
    前記出力部は、前記計測部で測定されたインピーダンスに関する情報及び前記制御部のオンオフに関する情報に基づいて前記複数の電源端子と前記複数の電源用端子との結線が正しいか否かも報知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の結線確認装置。
  4. 前記複数の接続プラグと前記複数のスイッチの一端との間又は前記複数の電源側接続プラグと前記複数の電源側スイッチの一端との間に、ダミー抵抗、ダミーインダクター及びダミーキャパシターのいずれかを選択的に接続可能である
    ことを特徴とする請求項に記載の結線確認装置。
JP2018133630A 2018-07-13 2018-07-13 結線確認装置 Active JP7111534B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018133630A JP7111534B2 (ja) 2018-07-13 2018-07-13 結線確認装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018133630A JP7111534B2 (ja) 2018-07-13 2018-07-13 結線確認装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020012672A JP2020012672A (ja) 2020-01-23
JP7111534B2 true JP7111534B2 (ja) 2022-08-02

Family

ID=69169648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018133630A Active JP7111534B2 (ja) 2018-07-13 2018-07-13 結線確認装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7111534B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007333674A (ja) 2006-06-19 2007-12-27 Ricoh Co Ltd ケーブル接続診断装置および診断システム
JP2015169526A (ja) 2014-03-06 2015-09-28 九州電力株式会社 模擬電力供給装置及び正常計量確認装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59176974U (ja) * 1983-05-16 1984-11-27 川崎製鉄株式会社 電気接点の接触不良検出装置
JP2013044556A (ja) * 2011-08-22 2013-03-04 Enegate:Kk 電力量計試験装置
JP6099339B2 (ja) * 2012-09-14 2017-03-22 四国計測工業株式会社 電力量計自動検査装置および方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007333674A (ja) 2006-06-19 2007-12-27 Ricoh Co Ltd ケーブル接続診断装置および診断システム
JP2015169526A (ja) 2014-03-06 2015-09-28 九州電力株式会社 模擬電力供給装置及び正常計量確認装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020012672A (ja) 2020-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9263217B2 (en) Protective switch with status detection
JP2898223B2 (ja) Lanケーブル試験用のlanケーブル識別器
JPS63279175A (ja) 電気ケーブル差込み接続器のコーディング装置
CN105021978A (zh) 能够监测闩锁继电器接触状态的电力仪表
CN108732457A (zh) 一种小卫星便携式供配电设备电缆连接状态的检测方法
CA2921170C (en) Two-wire resistance terminated ground check
JP7111534B2 (ja) 結線確認装置
JP2009081929A (ja) ケーブル接続チェッカー
CN209746065U (zh) 一种保护二次回路接线自动检测仪
US4931742A (en) Self-protecting power bus testing system
JP2008216057A (ja) 電気信号測定装置
WO2019059852A1 (en) DEVICE AND METHOD FOR MEASURING ELECTRICAL CURRENT
CN101449172B (zh) 用于带有输入端子模块的开关柜的检验装置
KR101104839B1 (ko) 지중변압기 권선 상태 점검 시스템 및 방법
CN209764982U (zh) 一种接插件接插检测装置及硬件在环测试设备
JP2636165B2 (ja) バイパス接続装置
KR200471956Y1 (ko) 전력량계와 계기용 변성기의 오결선 방지를 위한 전력량계용 단자대 및 이를 이용한 오결선 방지 시스템
KR200248257Y1 (ko) 시험단자장치의 커버 결합구조
JP4291434B2 (ja) 電力量計量装置
JPS5832458Y2 (ja) 安全保持器
KR200262949Y1 (ko) 저압변류기와 전력량계를 연결하는 시험단자대
KR102171961B1 (ko) Mof 오결선 진단 장치 및 방법
US10802052B2 (en) Circuit multi-tester including phase rotation-measurement circuitry
JPH07174806A (ja) コンセント・チェッカ
JP6875197B2 (ja) 導通チェッカー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220721

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7111534

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150