JP7110994B2 - 耐食性装置 - Google Patents

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Description

この明細書における開示は、耐食性装置に関する。
特許文献1に記載されている内燃機関用の燃料噴射弁は、燃料を噴射する噴孔が形成された金属製のノズルを備える。そして、ノズルの腐食を抑制するべく、ノズルの表面にメッキを施す旨が特許文献1に記載されている。
実開昭51-72618号公報
しかしながら、ノズルのうち高い応力が生じる部分(高応力部)にメッキを設けると、メッキにクラックが生じ、十分な耐食性を確保できなくなることが懸念される。つまり、高応力部についてはメッキにより耐食性を確保することが困難である。
開示される1つの目的は、高応力部に施されたメッキ層にクラックが生じることを抑制して、耐食性を十分に確保できるようにした耐食性装置を提供することである。
上記目的を達成するため、開示された1つの態様は、金属製の基材(71)にメッキ層(72)が施された第1部材(70)と、
第1部材のうちメッキ層が施されている部分に押し付けられる第2部材(80)と、
を備え、
第2部材と第1部材は相対移動するような構成ではなく第2部材が第1部材に押し付けられた状態で係止されて保持される構成であり、
第2部材が第1部材に押し付けられることにより第1部材に生じる応力を押付応力とし、
押付応力によりメッキ層に破損が生じる確率を破損確率とし、
メッキ層の弾性率と破損確率との関係を表す特性線(L1、L2)の傾きであって、弾性率が所定量減少することに対する破損確率の増大量の割合を特性傾きとし、
特性線に現れる変化点であって、弾性率が徐々に減少すると特性傾きが所定未満から所定以上に変化する点を特性変化点(P1、P2)とし、
特性変化点での弾性率を特性変化弾性率(E1、E2)とし、
メッキ層は、少なくともクロム成分を含み、かつ、弾性率が特性変化弾性率より大きくなるように施されている耐食性装置とされる。
メッキの材質にクロムを用いた場合、メッキの弾性率を十分に大きくすれば、高応力部に施されたメッキであってもクラックが生じにくくなる。この点に着目した上記耐食性装置によれば、メッキ層は、少なくともクロム成分を含み、かつ、弾性率が特性変化弾性率より大きくなるように施されている。そのため、第1部材のうち第2部材が押し付けられて高応力になっている部分(高応力部)に施されたメッキ層にクラックが生じることを抑制して、メッキ層による耐食性を十分に確保できるようになる。
尚、上記括弧内の参照番号は、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
第1実施形態に係る燃料噴射弁が内燃機関に搭載された状態を示す断面図。 図1を模式的に示す断面図であって、図3のII-II線における断面図。 図2のIII矢視図。 メッキ層の押込弾性率と、破損確率および非破損確率との関係を表す特性線を示す試験結果。 比較例に係る燃料噴射弁のノズルボデーを示す断面図であって、基材に応力が生じたことに起因してメッキ層にクラックが生じた状態を示す図。 比較例に係る燃料噴射弁のノズルボデーを示す断面図であって、メッキ層にクラックが生じたことに起因して基材が腐食した状態を示す図。 比較例に係る燃料噴射弁のノズルボデーおよびリテーニングナットを示す断面図であって、基材が腐食した状態を示す図。 第1実施形態に係る燃料噴射弁のノズルボデーおよびリテーニングナットを示す断面図であって、基材がメッキ層に保護されて腐食しない状態を示す図。 第2実施形態に係る燃料噴射弁を模式的に示す断面図。 第3実施形態に係る燃料噴射弁において、ノズルボデーを示す断面図であり、図中の下段は、上段に示すメッキ層の一点鎖線部分を拡大した図である。 押込弾性率および空孔率と、押付応力との関係を示す図である。
以下、本開示の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。
(第1実施形態)
本実施形態に係る耐食性装置は、図1に示す燃料噴射弁10である。燃料噴射弁10は、車両に搭載された燃焼システムに設けられている。具体的には、燃焼システムを構成する内燃機関1が備えるシリンダヘッド2に、燃料噴射弁10は取り付けられている。燃料噴射弁10は、コモンレールから供給される高圧燃料を、噴孔39から燃焼室1aへ向けて直接的に噴射する。
燃料噴射弁10は、弁ボデー20、ノズルニードル50、電磁制御弁40および可動プレート60を備える。弁ボデー20は、インジェクタボデー21、流路形成部材22、ノズルボデー70、およびシリンダ23等の複数の金属部材を、リテーニングナット80で組み合わせることによって構成されている。
リテーニングナット80は金属製であり、燃料噴射弁10の軸方向に延びる円筒形状である。リテーニングナット80の内周面のうち、軸方向の一端には雌ねじ部80Nが形成され、他端にはナット係止部80aが形成されている。ノズルボデー70の係止部であるボデー係止部70aをナット係止部80aが係止した状態で、インジェクタボデー21の外周面に形成された雄ねじ部21Nにリテーニングナット80の雌ねじ部80Nが締結されている。これにより、インジェクタボデー21、流路形成部材22およびノズルボデー70は、互いに軸方向に押し付けられた状態で保持されている。
燃料噴射弁10は、シリンダヘッド2の挿入穴2aに挿入され、弁ボデー20の先端に形成されている噴孔39が燃焼室1aに露出している。インジェクタボデー21の係合部21aには、クランプ部材3の一端が係合している。クランプ部材3の他端はシリンダヘッド2にねじ等で固定されている。リテーニングナット80の当接部80bは、シリンダヘッド2のうち挿入穴2a内部に位置する当接部2bに当接する。この当接により、燃料噴射弁10が軸方向のうち燃焼室1aの側へ移動することが規制される。換言すれば、燃料噴射弁10は、シリンダヘッド2の当接部2bとクランプ部材3との間で挟み込まれた状態で、シリンダヘッド2の挿入穴2aに取り付けられている。
弁ボデー20の内部には、高圧燃料通路31、流入流路32、流出流路33、制御室35、および低圧室38が設けられている。
高圧燃料通路31は、インジェクタボデー21、流路形成部材22、およびノズルボデー70に亘って形成されており、図示しないコモンレールから供給される高圧燃料を、噴孔39へ流通させる。
流入流路32は、流路形成部材22にて高圧燃料通路31から分岐されており、高圧燃料通路31と制御室35とを連通させている。流入流路32は、高圧燃料通路31を流通する高圧燃料の一部を制御室35に流入させる。流出流路33は、制御室35と低圧室38とを連通させて、制御室35から燃料を流出させる。
制御室35は、流路形成部材22、シリンダ23、およびノズルニードル50等によって区画された空間である。制御室35は、ノズルニードル50を挟んで噴孔39の反対側に位置している。制御室35には、流入流路32を通じて供給された燃料が充填されている。制御室35の燃料圧力は、流入流路32を通じた燃料の流入と、流出流路33を通じた燃料の流出とにより、変動する。
低圧室38は、インジェクタボデー21に設けられた収容空間である。低圧室38には、電磁制御弁40が収容されている。低圧室38には、流出流路33を通じて排出された余剰燃料が流入し、低圧室38は、制御室35よりも低圧な燃料によって満たされている。
ノズルニードル50は、金属材料により円柱形に形成されている。ノズルニードル50は、制御室35の燃料圧力の変動により、軸方向に沿って弁ボデー20に対し相対変位し、噴孔39の開閉を行う。ノズルニードル50の噴孔39側の先端は円錐形に形成されている。ノズルニードル50は、ノズルボデー70に収容されており、高圧燃料通路31を通じて供給された高圧燃料から噴孔39を開く方向(以下、「開弁方向」)の力を受ける。ノズルニードル50は、ニードルスプリング53の付勢力により、シリンダ23に対して噴孔39を閉じる方向(以下、「閉弁方向」)へ付勢されている。
電磁制御弁40は、低圧室38に収容されて流出流路33を開閉する制御弁体42、および駆動電流に基づいて制御弁体42を変位させる駆動部41を有する。駆動部41への電力供給が無い場合、制御弁体42は、閉弁作動して制御室35から低圧室38への燃料流出を中断させる。一方、駆動部41への電力供給が有る場合、制御弁体42は、開弁作動して制御室35から低圧室38への燃料流出を可能にする。
可動プレート60は、金属材料によって円盤状に形成されている。可動プレート60は、制御室35に配置され、ノズルニードル50の軸方向に沿って往復変位することで、流出流路33を開閉する。制御弁体42によって流出流路33が開弁状態とされると、制御室35の燃料は、流出流路33から低圧室38に排出される。
以下、図2および図3を用いて、ノズルボデー70の構造を詳述する。
先述した通り、リテーニングナット80とノズルボデー70とを係止させた状態で、インジェクタボデー21とリテーニングナット80はねじ締結されている。これにより、インジェクタボデー21、流路形成部材22およびノズルボデー70は、互いに軸方向に押し付けられている。このように、ボデー係止部70aはナット係止部80aに押し付けられた状態になっており、この押し付けられる力(押付力)は、雌ねじ部80Nと雄ねじ部21Nとのねじ締結によって軸方向に付与されている。なお、ノズルボデー70が第1部材に相当し、リテーニングナット80が第2部材に相当する。
ノズルボデー70は、基材71およびメッキ層72を有し、基材71の外表面にメッキ層72が施されることでノズルボデー70は形成されている。基材71の材質は鉄系金属である。メッキ層72は、クロムを主成分とした硬質クロムメッキである。メッキ層72は、ノズルボデー70の外面のうち、噴孔39が形成されている部分からボデー係止部70aにかけての全体の範囲、つまり、ボデー係止部70aと、軸方向においてボデー係止部70aより噴孔側の全体の部分に設けられている。換言すれば、ノズルボデー70の外面のうち、噴孔39が形成されている部分からリテーニングナット80に押し付けられる部分にかけての範囲に、メッキ層72が施されている。なお、噴孔39の内部および基材71の内面にはメッキは施されていない。
メッキ層72のうち挿入穴2aの内周面との間には隙間CL1が形成されている。また、リテーニングナット80のナット係止部80aの内周面とメッキ層72との間にも隙間CL2が形成されている。ボデー係止部70aを形成する部分のメッキ層72の表面72aは、ナット係止部80aに接触して、先述した押付力により押し付けられている。この表面72aは、軸方向に対して垂直に拡がる形状、かつ、中心軸線周りに環状に拡がる形状である。
次に、基材71にメッキ層72を形成する製造手順を説明する。先ず、基材71のうちメッキ層72を形成させたい部分を除く部分にマスキング処理を施す(マスキング工程)。また、溶融クロムによるサージェント浴を準備するとともに、溶融クロムの温度である浴温を目標温度にする(浴温調整工程)。次に、温度調整されたサージェント浴に基材71を浸漬させ、基材71を陰極に電気接続する(浸漬工程)。次に、陽極および陰極に通電することで、基材71表面のうちマスキング処理されていない部分に溶融クロムを析出させる(通電工程)。
ここで、メッキ層72には析出過程で生じる微細クラックや空孔等の微小傷が存在する。この種の微小傷が生じる度合は、通電工程におけるメッキの析出速度を調整することで調整可能である。その析出速度は、浴温調整工程での浴温、および通電工程での通電に係る電流値を調整することで調整可能である。そして、この析出速度を調整することで、メッキ層72の弾性率が調整され得る。
この弾性率は、国際標準化機構(ISO)14577で定義されている押込弾性率である。すなわち、メッキ層72に圧子を押し込んで荷重を付与させて、メッキ層72を変形させ、その後、荷重を除去して変形を復元させる際の、荷重除去量と復元量とを計測する。そして、このように計測された荷重除去量を復元量で除算して得られる比率を押込弾性率と定義する。メッキ層72のうち圧子と接触して押し込まれた部分は、圧子の形状に倣って塑性変形する。メッキ層72のうち圧子と接触する部分の周囲の部分は、弾性変形する。上記計測に用いられる圧子の具体例としては、国際標準化機構(ISO)14577で定義されているバーコビッチ型やビッカース圧子が挙げられる。また、上記押込弾性率は、メッキのボアソン比が0.3、圧子のボアソン比が0.070、圧子の弾性率が1.14×10N/mm、といった条件で計測される値である。
メッキ層72の押込弾性率は、1.6×10N/mmより大きく設定されている(図4参照)。その技術的意義について、以下、図4~図8を用いて説明する。
図5中の矢印に示すように、ボデー係止部70aの基材71は、先述した押付力により生じる内部応力(押付応力)で変形し得る。また、先述したクランプ部材3による押付力によっても変形し得る。そして、ボデー係止部70aのメッキ層72xが、基材71の変形に追従して弾性変形できずに、図5に示す如く、メッキ層72xにクラック72hが生じている。このクラック72hが、表面72aから基材71までメッキ層72xを貫通させている場合、表面72aに付着している水分Wがクラック72hに侵入し、基材71に到達し得る。そうすると、図6に示す如く、基材71が腐食して、腐食によるボイド71hが生じ得る。
図5および図6は、メッキ層72xのうちリテーニングナット80に当接する部分にクラック72hが生じた例を示す。これに対し図7は、メッキ層72xのうちリテーニングナット80に当接しない部分、かつ基材71が直角に折れ曲がる形状の部分(折曲部70b)にクラックが生じた例を示す。図7の場合も図5および図6と同様にして、折曲部70bに生じる内部応力で基材71が変形し、その変形に追従してメッキ層72xが弾性変形できずに、メッキ層72xにクラック72hが生じている。そして、水分Wがクラック72hに侵入して基材71に到達した結果、基材71が腐食してボイド71hが生じている。
特に、燃焼室1aには燃焼に伴い生じる水分が存在し、その水分には窒素化合物や硫黄化合物等の酸性成分が含まれている。そのため、上記水分が隙間CL1、CL2を通じて折曲部70bやボデー係止部70aに到達すると、上述の腐食が進行しやすい。そして、上述の如く基材71にボイド71hが生じると、ノズルボデー70が強度低下して破損することが懸念される。
そこで本実施形態では、メッキ層72xにクラック72hが生じることの抑制を図るべく、メッキ層72の弾性率を十分に大きく形成している。その結果、メッキ層72が基材71の変形に追従して十分に弾性変形できるようになるので、図8に示すように、メッキ層72にクラックが生じず、基材71の腐食も生じない。
図1に示す燃料噴射弁10では、上記押付応力が1100MPaである。この場合、メッキ層72の押込弾性率が1.6×10N/mmより大きければ、以下に説明する破損確率を十分に低くすることができる。破損確率とは、押付応力によりメッキ層72にクラック等の破損が生じる確率のことである。また、非破損確率とは、押付応力によりメッキ層72にクラック等の破損が生じない確率のことであり、例えば破損確率が30%の場合とは非破損確率が70%の場合と同義である。
図4中の実線は、メッキ層72の押込弾性率と破損確率との関係を表す特性線L1、L2である。特性線L1は、押付応力が1100MPaである場合の特性線であり、図中の白丸に示す試験結果から導き出される。特性線L2は、押付応力が800MPaである場合の特性線であり、図中の黒丸に示す試験結果から導き出される。図4に示すように、押込弾性率が大きいほど、破損確率は低くなる。但し、後述する変化点P1、P2での押込弾性率よりも大きくしても、破損確率はあまり低下しなくなる。
特性線L1、L2の傾きであって、押込弾性率を所定量減少させることに対する破損確率の増大量の割合を特性傾きとする。特性線L1、L2に現れる変化点であって、押込弾性率を徐々に減少させていくと特性傾きが所定未満から所定以上に変化する点を特性変化点P1、P2とする。特性変化点P1、P2での押込弾性率を特性変化弾性率E1、E2とする。
本実施形態に係る燃料噴射弁10では、押付応力が1100MPaであるため、特性線L1にしたがってメッキ層72の押込弾性率が1.6×10N/mmより大きく設定されている。これに対し、例えば押付応力が800MPaである燃料噴射弁の場合には、特性線L2にしたがってメッキ層72の押込弾性率が1.2×10N/mmより大きく設定されていることが望ましい。そして、このような押込弾性率となるように、浴温および電流値を調整してメッキの析出速度を調整している。また、メッキ層72の膜厚が0.1μm以上10μm未満となるように調整している。
以上により、本実施形態によれば、メッキ層72は、少なくともクロム成分を含み、かつ、押込弾性率が特性変化弾性率E1より大きくなるように施されている。そのため、ノズルボデー70(第1部材)のうちリテーニングナット80(第2部材)が押し付けられて高応力になっている部分(高応力部)に施されたメッキ層72にクラック72hが生じることを抑制できる。これにより、メッキ層72による耐食性を十分に確保できるようになる。
さらに本実施形態では、内燃機関1を有する燃焼システムに搭載される燃料噴射弁10であって、ノズルボデー70が内燃機関1の排気に晒されるように燃焼システムに搭載される。そのため、窒素化合物や硫黄化合物等の酸性成分が含まれた水分Wがノズルボデー70に付着する状況であるため、ノズルボデー70の耐食性に対する要求が高い。よって、上述した「耐食性を十分に確保できるようになる」といった効果が好適に発揮される。
さらに本実施形態では、第1部材および第2部材は、内燃機関1の燃焼室1aへ燃料を噴射する燃料噴射弁10に備えられたものである。そして、特性線L1、L2を特定する条件としての押付応力は、燃料噴射弁10が燃焼システムに搭載された状態で生じる大きさである。このように、燃料噴射弁10では大きな押付応力が作用するとともに、耐食性に対する要求も高いので、上述した「耐食性を十分に確保できるようになる」といった効果が好適に発揮される。
さらに本実施形態では、燃料噴射弁10が燃焼システムに搭載された状態で生じる押付応力が1100MPaであり、その場合の特性線L1における特性変化弾性率は1.6×10N/mmである。そこで本実施形態では、弾性率が1.6×10N/mmより大きくなるように設定されているので、メッキ層72にクラック72hが生じることを抑制できる。
さらに本実施形態では、ノズルボデー70のうち、噴孔39が形成されている部分からリテーニングナット80に押し付けられる部分にかけての範囲に、メッキ層72が施されている。この範囲は排気に晒される部分であるため、酸性成分が含まれた水分Wが付着し得る。よって、上述した「耐食性を十分に確保できるようになる」といった効果が好適に発揮される。
さらに本実施形態では、メッキ層72の膜厚が0.1μm以上10μm未満である。そのため、膜厚が過剰に薄いことにより耐食性および耐摩耗性が不十分になることを抑制できる。例えば、本実施形態に反してメッキ層72の膜厚が0.1μm未満である場合には、クラック72hが生じていないにも拘らずメッキ層72に存在する空隙を通じて水分Wが基材71に到達することが懸念される。これに対し本実施形態では、メッキ層72の膜厚が0.1μm以上であるため、上記懸念を低減できる。また、メッキ層72の膜厚が10μm未満であるため、膜厚が過剰に厚いことによりメッキの析出時間が必要以上に長くなることを回避できる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、リテーニングナット80の表面にはメッキ層が形成されていないのに対し、本実施形態では、リテーニングナット80の表面にもメッキ層が施されている。以下の説明では、ノズルボデー70が有する基材71およびメッキ層72を第1基材および第1メッキ層と記載し、リテーニングナット80が有する基材およびメッキ層を第2基材および第2メッキ層と記載する。
図9に示すように、本実施形態に係るリテーニングナット80は、金属製の第2基材81と、その第2基材81に施された第2メッキ層82とを有する。第2メッキ層82は、第2基材81のうちノズルボデー70に押し付けられる部分に少なくとも施されている。つまり、第2メッキ層82は第1メッキ層に押し付けられる。第2メッキ層82は、上述した第1メッキ層に押し付けられる部分の全体に施されることに加え、隙間CL2を形成する部分の全体、シリンダヘッド2に当接する部分の全体、および第2基材81の外周面の部分の一部にも施されている。
第2メッキ層82の材質および膜厚は第1メッキ層と同一である。また、第2メッキ層82の製造方法についても第1メッキ層と同じであり、メッキの析出速度を調整することで、第2メッキ層82の弾性率が調整され得る。
図5の矢印に示す押付応力と同様にして、リテーニングナット80がノズルボデー70に押し付けられることによりリテーニングナット80にも内部応力が生じる。この内部応力のうち、ナット係止部80aに生じる応力を第2押付応力とする。第2押付応力により第2メッキ層82に破損が生じる確率を第2破損確率とする。第2メッキ層82の弾性率である第2弾性率と第2破損確率との関係を表す第2特性線は、図4に示す特性線L1、L2(第1特性線)と同一である。
したがって、第2特性線の傾きであって、第2弾性率を所定量減少させることに対する第2破損確率の増大量の割合である第2特性傾きは、第1特性線の特性傾き(第1特性傾き)と同一である。また、第2特性線に現れる変化点であって、第2弾性率を徐々に減少させていくと第2特性傾きが所定未満から所定以上に変化する点である第2特性変化点も、第1特性線に現れる特性変化点P1、P2(第1特性変化点)と同一である。そして、第2特性変化点での第2弾性率を第2特性変化弾性率とし、第2メッキ層82は、第2弾性率が第2特性変化弾性率より大きくなるように施されている。
以上により、本実施形態によれば、第2メッキ層82は、少なくともクロム成分を含み、かつ、第2押込弾性率が第2特性変化弾性率より大きくなるように施されている。そのため、リテーニングナット80(第2部材)のうちノズルボデー70(第1部材)が押し付けられて高応力になっている部分(高応力部)に施された第2メッキ層82にクラックが生じることを抑制できる。これにより、第2メッキ層82による耐食性を十分に確保できるようになる。
また、リテーニングナット80のうちシリンダヘッド2が押し付けられて高応力になっている部分に施された第2メッキ層82についても、その応力に起因してクラックが生じることを抑制できる。
(第3実施形態)
本実施形態に係る燃料噴射弁10も上記第1実施形態と同様にして、ボデー係止部70aの基材71に生じる内部応力(押付応力)は1100MPaである。そして、本実施形態に係るメッキ層72は、少なくともクロム成分を含み、かつ、押込弾性率が1.6×10N/mmより大きいことに加えて、以下に詳述する空孔率が0.5%以下となるように施されている。
図10に示されるように、メッキ層72には無数の空孔72L、72Sが存在する。小さい空孔72Sについてはメッキ層72の耐食性に殆ど影響を及ぼさないが、大きい空孔72Lについては、その占積率が大きいほどメッキ層72の耐食性を低下させる。上記「大きい空孔72L」とは、メッキ層72の任意断面に現れる空孔72L、72Sのうち0.001μm以上の大きさの空孔のことである。上記「空孔率」とは、上記任意断面の単位面積当りに存在する大きい空孔72Lの割合のことである。
これらの空孔72L、72Sは、メッキ層72を形成する製造手順において、先述した析出過程で生じると考えられる。大きい空孔72Lが生じる度合は、通電工程におけるメッキの析出速度を調整することで調整可能である。その析出速度は、浴温調整工程での浴温、および通電工程での通電に係る電流値を調整することで調整可能である。そして、この析出速度を調整することで、空孔率が調整され得る。
以上により、本実施形態によれば、空孔率が0.5%以下となるようにメッキ層72が施されているので、メッキ層72による耐食性をより一層向上できる。
(他の実施形態)
以上、本開示の複数の実施形態について説明したが、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合わせることができる。そして、複数の実施形態および変形例に記述された構成同士の明示されていない組み合わせも、以下の説明によって開示されているものとする。
上記第1実施形態では、燃料噴射弁10が燃焼システムに搭載された状態で生じる押付応力が1100MPaであるが、例えば、上記押付応力が800MPaであってもよい。その場合の特性線L2における特性変化弾性率は1.2×10N/mmである(図4参照)。したがって、上記押付応力が800MPaである場合には、メッキ層72の弾性率が1.2×10N/mmより大きくなるように設定されていることが望ましい。
また、押付応力が800MPaである場合において、メッキ層72は、少なくともクロム成分を含み、かつ、押込弾性率が1.2×10N/mmより大きいことに加えて、空孔率が1.0%以下となるように施されていることが望ましい。
図11の左側に示す縦軸は、特性変化点における押込弾性率(特性変化弾性率)を示す。図示されるように、押付応力の大きい燃料噴射弁10であるほど、特性変化弾性率は大きい値になる。換言すれば、押付応力を変数xとし、特性変化弾性率を変数y1とした場合、y1=f1(x)で表される関数f1は、変数xが大きいほど変数y1が大きくなる一次関数となる。一次関数f1の傾きは400/3、切片は40000/3である。このような一次関数f1で特定される特性変化弾性率より大きい弾性率となるようにメッキ層72を形成することが望ましい。
図11の右側に示す縦軸は、非破損確率90%時の空孔率を示す。図示されるように、押付応力の大きい燃料噴射弁10であるほど、非破損確率90%時の空孔率は小さい値になる。換言すれば、押付応力を変数xとし、非破損確率90%時の空孔率を変数y2とした場合、y2=f2(x)で表される関数f2は、変数xが大きいほど変数y2が小さくなる一次関数となる。一次関数f2の傾きは-1/600、切片は7/3である。このような一次関数f2で特定される空孔率を上限とし、その上限値よりも小さい空孔率となるようにメッキ層72を形成することが望ましい。
上記第1実施形態では、メッキ層72の弾性率は、メッキ層72に荷重を付与させて変形させ、その後、荷重を除去して変形を復元させる際の、荷重除去量と復元量の比率である。これに対し、メッキ層72の弾性率は、メッキ層72に荷重を付与させて変形させる際の、荷重付与量と変形量の比率であってもよい。また、国際標準化機構(ISO)14577で定義される押込弾性率に限られるものではない。
耐食性装置が適用される燃焼システムは、内燃機関1の排気の一部を還流ガスとして吸気に混入させる排気還流機構を有するものであってもよい。そして、耐食性装置に備えられる第1部材が還流ガスに晒されるように配置されている場合、耐腐食性を向上できるといった上記効果が好適に発揮される。
1 内燃機関、 10 燃料噴射弁(耐食性装置)、 1a 燃焼室、 39 噴孔、 70 第1部材、 71 基材、 72 メッキ層、 80 第2部材、 81 第2基材、 82 第2メッキ層、 E1、E2 特性変化弾性率、 L1、L2 特性線、 P1、P2 特性変化点。

Claims (12)

  1. 金属製の基材(71)にメッキ層(72)が施された第1部材(70)と、
    前記第1部材のうち前記メッキ層が施されている部分に押し付けられる第2部材(80)と、
    を備え、
    前記第2部材と前記第1部材は相対移動するような構成ではなく前記第2部材が前記第1部材に押し付けられた状態で係止されて保持される構成であり、
    前記第2部材が前記第1部材に押し付けられることにより前記第1部材に生じる応力を押付応力とし、
    前記押付応力により前記メッキ層に破損が生じる確率を破損確率とし、
    前記メッキ層の弾性率と前記破損確率との関係を表す特性線(L1、L2)の傾きであって、前記弾性率が所定量減少することに対する前記破損確率の増大量の割合を特性傾きとし、
    前記特性線に現れる変化点であって、前記弾性率が徐々に減少すると前記特性傾きが所定未満から所定以上に変化する点を特性変化点(P1、P2)とし、
    前記特性変化点での前記弾性率を特性変化弾性率(E1、E2)とし、
    前記メッキ層は、少なくともクロム成分を含み、かつ、前記弾性率が前記特性変化弾性率より大きくなるように施されている耐食性装置。
  2. 前記押付応力が1100MPaである場合の前記特性線に基づき、前記特性変化弾性率が1.6×10N/mm以上に設定されている請求項1に記載の耐食性装置。
  3. 前記メッキ層の任意断面に現れる空孔のうち0.001μm以上の大きさの空孔が、前記任意断面の単位面積当りに存在する割合を空孔率とし、
    前記メッキ層は、空孔率が0.5%以下となるように施されている請求項2に記載の耐食性装置。
  4. 前記押付応力が800MPaである場合の前記特性線に基づき、前記特性変化弾性率が1.2×10N/mm以上に設定されている請求項1に記載の耐食性装置。
  5. 前記メッキ層の任意断面に現れる空孔のうち0.001μm以上の大きさの空孔が、前記任意断面の単位面積当りに存在する割合を空孔率とし、
    前記メッキ層は、空孔率が1.0%以下となるように施されている請求項4に記載の耐食性装置。
  6. 前記弾性率は、前記押付応力を変数とした一次関数で特定される前記特性変化弾性率より大きく、
    前記特性変化弾性率を特定する一次関数の傾きが400/3、切片が40000/3である請求項1~5のいずれか1つに記載の耐食性装置。
  7. 前記メッキ層の任意断面に現れる空孔のうち0.001μm以上の大きさの空孔が、前記任意断面の単位面積当りに存在する割合を空孔率とし、
    前記空孔率は、前記押付応力を変数とした一次関数で特定される上限値より小さく、
    前記上限値を特定する一次関数の傾きが-1/600、切片が7/3である請求項1~6のいずれか1つに記載の耐食性装置。
  8. 内燃機関(1)を有する燃焼システムに搭載される耐食性装置であって、
    前記第1部材が内燃機関の排気に晒されるように前記燃焼システムに搭載される請求項1~7のいずれか1つに記載の耐食性装置。
  9. 前記第1部材および前記第2部材は、前記内燃機関の燃焼室(1a)へ燃料を噴射する燃料噴射弁(10)に備えられており、
    前記特性線を特定する条件としての前記押付応力は、前記燃料噴射弁が前記燃焼システムに搭載された状態で生じる大きさである請求項8に記載の耐食性装置。
  10. 前記第1部材には、前記燃焼室へ燃料を噴射する噴孔(39)が形成されており、
    前記第1部材の外面のうち、前記噴孔が形成されている部分から前記第2部材に押し付けられる部分にかけての範囲に、前記メッキ層が施されている請求項9に記載の耐食性装置。
  11. 前記メッキ層の膜厚が0.1μm以上10μm未満である請求項1~10のいずれか1つに記載の耐食性装置。
  12. 前記第2部材は、前記メッキ層に押し付けられる第2メッキ層(82)、および前記第2メッキ層が施される金属製の第2基材(81)を有し、
    前記第2部材が前記第1部材に押し付けられることにより前記第2部材に生じる応力を第2押付応力とし、
    前記第2押付応力により前記第2メッキ層に破損が生じる確率を第2破損確率とし、
    前記第2メッキ層の弾性率である第2弾性率と前記第2破損確率との関係を表す第2特性線の傾きであって、前記第2弾性率が所定量減少することに対する前記第2破損確率の増大量の割合を第2特性傾きとし、
    前記第2特性線に現れる変化点であって、前記第2弾性率が徐々に減少すると前記第2特性傾きが所定未満から所定以上に変化する点を第2特性変化点とし、
    前記第2特性変化点での前記第2弾性率を第2特性変化弾性率とし、
    前記第2メッキ層は、前記第2弾性率が前記第2特性変化弾性率より大きくなるように施されている請求項1~11のいずれか1つに記載の耐食性装置。
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