JP2019163759A - 耐食性装置 - Google Patents
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Abstract
Description
第1部材のうちメッキ層が施されている部分に押し付けられる第2部材(80)と、
を備え、
第2部材が第1部材に押し付けられることにより第1部材に生じる応力を押付応力とし、
押付応力によりメッキ層に破損が生じる確率を破損確率とし、
メッキ層の弾性率と破損確率との関係を表す特性線(L1、L2)の傾きであって、弾性率が所定量減少することに対する破損確率の増大量の割合を特性傾きとし、
特性線に現れる変化点であって、弾性率が徐々に減少すると特性傾きが所定未満から所定以上に変化する点を特性変化点(P1、P2)とし、
特性変化点での弾性率を特性変化弾性率(E1、E2)とし、
メッキ層は、少なくともクロム成分を含み、かつ、弾性率が特性変化弾性率より大きくなるように施されている耐食性装置とされる。
本実施形態に係る耐食性装置は、図1に示す燃料噴射弁10である。燃料噴射弁10は、車両に搭載された燃焼システムに設けられている。具体的には、燃焼システムを構成する内燃機関1が備えるシリンダヘッド2に、燃料噴射弁10は取り付けられている。燃料噴射弁10は、コモンレールから供給される高圧燃料を、噴孔39から燃焼室1aへ向けて直接的に噴射する。
上記第1実施形態では、リテーニングナット80の表面にはメッキ層が形成されていないのに対し、本実施形態では、リテーニングナット80の表面にもメッキ層が施されている。以下の説明では、ノズルボデー70が有する基材71およびメッキ層72を第1基材および第1メッキ層と記載し、リテーニングナット80が有する基材およびメッキ層を第2基材および第2メッキ層と記載する。
本実施形態に係る燃料噴射弁10も上記第1実施形態と同様にして、ボデー係止部70aの基材71に生じる内部応力(押付応力)は1100MPaである。そして、本実施形態に係るメッキ層72は、少なくともクロム成分を含み、かつ、押込弾性率が1.6×105N/mm2より大きいことに加えて、以下に詳述する空孔率が0.5%以下となるように施されている。
以上、本開示の複数の実施形態について説明したが、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合わせることができる。そして、複数の実施形態および変形例に記述された構成同士の明示されていない組み合わせも、以下の説明によって開示されているものとする。
Claims (12)
- 金属製の基材(71)にメッキ層(72)が施された第1部材(70)と、
前記第1部材のうち前記メッキ層が施されている部分に押し付けられる第2部材(80)と、
を備え、
前記第2部材が前記第1部材に押し付けられることにより前記第1部材に生じる応力を押付応力とし、
前記押付応力により前記メッキ層に破損が生じる確率を破損確率とし、
前記メッキ層の弾性率と前記破損確率との関係を表す特性線(L1、L2)の傾きであって、前記弾性率が所定量減少することに対する前記破損確率の増大量の割合を特性傾きとし、
前記特性線に現れる変化点であって、前記弾性率が徐々に減少すると前記特性傾きが所定未満から所定以上に変化する点を特性変化点(P1、P2)とし、
前記特性変化点での前記弾性率を特性変化弾性率(E1、E2)とし、
前記メッキ層は、少なくともクロム成分を含み、かつ、前記弾性率が前記特性変化弾性率より大きくなるように施されている耐食性装置。 - 前記押付応力が1100MPaである場合の前記特性線に基づき、前記特性変化弾性率が1.6×105N/mm2以上に設定されている請求項1に記載の耐食性装置。
- 前記メッキ層の任意断面に現れる空孔のうち0.001μm2以上の大きさの空孔が、前記任意断面の単位面積当りに存在する割合を空孔率とし、
前記メッキ層は、空孔率が0.5%以下となるように施されている請求項2に記載の耐食性装置。 - 前記押付応力が800MPaである場合の前記特性線に基づき、前記特性変化弾性率が1.2×105N/mm2以上に設定されている請求項1に記載の耐食性装置。
- 前記メッキ層の任意断面に現れる空孔のうち0.001μm2以上の大きさの空孔が、前記任意断面の単位面積当りに存在する割合を空孔率とし、
前記メッキ層は、空孔率が1.0%以下となるように施されている請求項4に記載の耐食性装置。 - 前記弾性率は、前記押付応力を変数とした一次関数で特定される前記特性変化弾性率より大きく、
前記特性変化弾性率を特定する一次関数の傾きが400/3、切片が40000/3である請求項1〜5のいずれか1つに記載の耐食性装置。 - 前記メッキ層の任意断面に現れる空孔のうち0.001μm2以上の大きさの空孔が、前記任意断面の単位面積当りに存在する割合を空孔率とし、
前記空孔率は、前記押付応力を変数とした一次関数で特定される上限値より小さく、
前記上限値を特定する一次関数の傾きが−1/600、切片が7/3である請求項1〜6のいずれか1つに記載の耐食性装置。 - 内燃機関(1)を有する燃焼システムに搭載される耐食性装置であって、
前記第1部材が内燃機関の排気に晒されるように前記燃焼システムに搭載される請求項1〜7のいずれか1つに記載の耐食性装置。 - 前記第1部材および前記第2部材は、前記内燃機関の燃焼室(1a)へ燃料を噴射する燃料噴射弁(10)に備えられており、
前記特性線を特定する条件としての前記押付応力は、前記燃料噴射弁が前記燃焼システムに搭載された状態で生じる大きさである請求項8に記載の耐食性装置。 - 前記第1部材には、前記燃焼室へ燃料を噴射する噴孔(39)が形成されており、
前記第1部材の外面のうち、前記噴孔が形成されている部分から前記第2部材に押し付けられる部分にかけての範囲に、前記メッキ層が施されている請求項9に記載の耐食性装置。 - 前記メッキ層の膜厚が0.1μm以上10μm未満である請求項1〜10のいずれか1つに記載の耐食性装置。
- 前記第2部材は、前記メッキ層に押し付けられる第2メッキ層(82)、および前記第2メッキ層が施される金属製の第2基材(81)を有し、
前記第2部材が前記第1部材に押し付けられることにより前記第2部材に生じる応力を第2押付応力とし、
前記第2押付応力により前記第2メッキ層に破損が生じる確率を第2破損確率とし、
前記第2メッキ層の弾性率である第2弾性率と前記第2破損確率との関係を表す第2特性線の傾きであって、前記第2弾性率が所定量減少することに対する前記第2破損確率の増大量の割合を第2特性傾きとし、
前記第2特性線に現れる変化点であって、前記第2弾性率が徐々に減少すると前記第2特性傾きが所定未満から所定以上に変化する点を第2特性変化点とし、
前記第2特性変化点での前記第2弾性率を第2特性変化弾性率とし、
前記第2メッキ層は、前記第2弾性率が前記第2特性変化弾性率より大きくなるように施されている請求項1〜11のいずれか1つに記載の耐食性装置。
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