JP7110765B2 - 4種の物質の含有率を測定する測定方法、測定処理プログラムおよび測定装置 - Google Patents

4種の物質の含有率を測定する測定方法、測定処理プログラムおよび測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7110765B2
JP7110765B2 JP2018125163A JP2018125163A JP7110765B2 JP 7110765 B2 JP7110765 B2 JP 7110765B2 JP 2018125163 A JP2018125163 A JP 2018125163A JP 2018125163 A JP2018125163 A JP 2018125163A JP 7110765 B2 JP7110765 B2 JP 7110765B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
content
substances
wavelength
absorption spectrum
absorbance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018125163A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020003418A (ja
Inventor
里砂 藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2018125163A priority Critical patent/JP7110765B2/ja
Publication of JP2020003418A publication Critical patent/JP2020003418A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7110765B2 publication Critical patent/JP7110765B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Description

本発明は、4種の物質の含有率を測定する測定方法、測定処理プログラムおよび測定装置に関する。
廃棄されたプラスチックのリサイクルが推進されつつある。廃棄されたプラスチックは回収されて破砕・溶融された後、粒状(ペレット)に加工される。このペレットは、土木建設資材、コンテナ等に加工されたり、化学原料として利用されたり、あるいは、燃料として利用されたり、様々な用途に用いられる。しかし、これらの様々な用途に用いるためには、それぞれの用途に適した組成のペレットを用いる必要がある。一方、廃棄されるプラスチックには、様々な種類があるので、その比率により、加工されたペレットの組成は異なる。従って、用途に適したペレットを得るために、ペレットを組成に基づいて分類することが望まれる。特に、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンおよびポリエチレンテレフタレートの4種の物質(ポリマー)について、ペレット中に含まれるそれぞれの含有率を充分な精度で測定(定量)し、得られた組成に基づいて分類することが望まれる。特許文献1には、フーリエ変換赤外分光法を用いて廃棄プラスチック破砕片の種類(材料)を判定する装置について記載されている。
特開平8-300354号公報
しかし、特許文献1には、廃棄プラスチックの種類を判定することは記載されているものの、廃棄プラスチックに含まれる、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンおよびポリエチレンテレフタレートの4種の物質のそれぞれの含有率を算出することについては開示がない。
本発明の好ましい態様による4種の物質の含有率を測定する測定方法は、被測定物の透過赤外光または反射赤外光の吸収スペクトルを取得し、取得された前記吸収スペクトルにおける複数の所定波長での吸光度と、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンおよびポリエチレンテレフタレートの4種の物質の含有率と前記吸収スペクトルにおける吸光度との関係を示す基準情報とに基づいて、前記被測定物に含有される前記4種の物質の含有率を算出する。
より好ましい態様による4種の物質の含有率を測定する測定方法では、複数の前記所定波長は、698cm-1、719cm-1、841cm-1および1722cm-1の4種の波数にそれぞれ対応する第1波長、第2波長、第3波長および第4波長であり、前記基準情報は、前記被測定物における、ポリスチレンの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第1波長の吸光度との関係を示す第1情報と、ポリエチレンの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第2波長の吸光度との関係を示す第2情報と、ポリプロピレンの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第3波長の吸光度との関係を示す第3情報と、ポリエチレンテレフタレートの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第4波長の吸光度との関係を示す第4情報と、を含む。
さらに好ましい態様による4種の物質の含有率を測定する測定方法では、前記第1情報、前記第2情報、前記第3情報および前記第4情報は、前記4種の物質それぞれの含有率が既知であり、かつ、前記4種の物質それぞれの含有率が互いに異なる複数の指標部材の透過赤外光または反射赤外光の前記吸収スペクトルにおいて、前記4種の物質それぞれの含有率と、前記第1波長、前記第2波長、前記第3波長および前記第4波長の吸光度との関係を示す情報である。
さらに好ましい態様の4種の物質の含有率を測定する測定方法では、前記吸光度は、前記吸収スペクトルにおいて、前記所定波長の近傍でのベースラインの吸光度と前記所定波長の吸光度との差であるピーク補正高さに基づいて取得する。
さらに好ましい態様の4種の物質の含有率を測定する測定方法では、前記含有率は、前記4種の物質において、前記4種の物質から選択された基準物質の含有率である基準物質含有率に対する、前記4種の物質のうち前記基準物質以外の物質の前記含有率の比と、前記基準物質含有率における前記吸収スペクトルにおけるピーク補正高さに対する前記4種の物質のうち前記基準物質以外の物質の前記含有率における前記吸収スペクトルにおけるピーク補正高さの比であるピーク補正高さ比と、に基づいて作成される。
さらに好ましい態様の4種の物質の含有率を測定する測定方法では、前記吸収スペクトルは、前記被測定物の前記反射赤外光から取得される。
さらに好ましい態様の4種の物質の含有率を測定する測定方法では、前記吸収スペクトルは、高屈折光学部材に押圧された前記被測定物の押圧面に対して赤外光を照射し、前記押圧面近傍で反射した前記赤外光を検出することにより取得される。
さらに好ましい態様の4種の物質の含有率を測定する測定方法では、前記含有率の算出結果に基づいて前記被測定物をクラス分けする。
本発明の好ましい態様による測定処理プログラムは、被測定物の透過赤外光または反射赤外光の吸収スペクトルを取得する処理と、取得された前記吸収スペクトルに基づいて、前記吸収スペクトルにおける複数の所定波長の吸光度と、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンおよびポリエチレンテレフタレートの4種の物質の含有率と吸収スペクトルにおける吸光度との関係を示す基準情報とに基づいて、前記被測定物に含有される、前記4種の物質の含有率を算出する処理とをコンピュータに実行させる。
本発明の好ましい態様による測定装置は、所定の波長範囲の赤外光を出射する赤外光源と、被測定物に前記赤外光が照射されるように当該被測定物を支持する支持部と、前記被測定物の透過赤外光または反射赤外光を検出する検出部と、前記透過赤外光または前記反射赤外光の吸収スペクトルを取得し、前記吸収スペクトルにおける複数の所定波長の吸光度と、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンおよびポリエチレンテレフタレートの4種の物質の含有率と吸収スペクトルにおける吸光度との関係を示す基準情報とに基づいて、前記被測定物に含有される、前記4種の物質の含有率を算出する、算出部と、を有する。
より好ましい態様の測定装置では、複数の前記所定波長は、698cm-1、719cm-1、841cm-1および1722cm-1の4種の波数にそれぞれ対応する第1波長、第2波長、第3波長および第4波長であり、前記基準情報は、前記被測定物における、ポリスチレンの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第1波長の吸光度との関係を示す第1情報と、ポリエチレンの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第2波長の吸光度との関係を示す第2情報と、ポリプロピレンの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第3波長の吸光度との関係を示す第3情報と、ポリエチレンテレフタレートの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第4波長の吸光度との関係を示す第4情報と、を含む。
さらに好ましい態様の測定装置では、前記第1情報、前記第2情報、前記第3情報および前記第4情報は、前記4種の物質それぞれの含有率が既知であり、かつ、前記4種の物質それぞれの含有率が互いに異なる複数の指標部材の透過赤外光または反射赤外光の前記吸収スペクトルにおいて、前記4種の物質それぞれの含有率と、前記第1波長、前記第2波長、前記第3波長および前記第4波長の吸光度との関係を示す情報である。
さらに好ましい態様の測定装置では、前記算出部は、前記吸光度を、前記吸収スペクトルにおいて、前記所定波長の近傍でのベースラインの吸光度と前記所定波長の吸光度との差であるピーク補正高さに基づいて取得する。
さらに好ましい態様の測定装置では、前記算出部は、前記4種の物質において、前記4種の物質から選択された基準物質の含有率である基準物質含有率に対する、前記4種の物質のうち前記基準物質以外の3種の物質の前記含有率の比と、前記基準物質含有率における前記吸収スペクトルにおけるピーク補正高さと前記4種の物質のうち前記基準物質以外の物質の前記含有率におけるピーク補正高さとの比であるピーク補正高さ比と、に基づいて前記含有率を算出する。
さらに好ましい態様の測定装置では、前記支持部は、プリズム部材と、前記被測定物を前記プリズム部材に押圧して固定する押圧部とを有し、前記検出部は、前記プリズム部材を通して前記被測定物に照射され、前記プリズム部材に押圧された前記被測定物の押圧面で反射され、前記プリズム部材から出射した前記赤外光を受光する。
さらに好ましい態様の測定装置では、前記押圧部を駆動する駆動部と、前記駆動部の駆動を制御する制御部とをさらに有し、前記制御部は、前記押圧部が前記被測定物を前記プリズム部材に押圧する際の押圧力が所定の値になるように前記駆動部を駆動制御する。
さらに好ましい態様の測定装置では、前記制御部は、前記算出部が前記含有率算出を行った結果に基づいて前記被測定物をクラス分けするクラス分け部を含む。
本発明によれば、廃棄プラスチックから加工された被測定物に含まれる、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンおよびポリエチレンテレフタレートの4種の物質のそれぞれの含有率を、迅速かつ正確に算出することができる。
図1は、本発明の一実施形態の測定装置の概略構成図である。 図2は、一実施形態の測定方法により被測定物の組成を測定した結果を示す表であり、図2(a)は被測定物M11の組成、図2(b)は被測定物M12の組成である。 図3は、試料1~5の組成を示す表である。 図4は、試料1~5の吸光スペクトルを示すグラフである。 図5は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンおよびポリエチレンテレフタレートの含有率とピーク補正高さとの関係をそれぞれ示すグラフであり、図5(a)はポリエチレン(PE)に関するグラフ、図5(b)はポリプロピレン(PP)に関するグラフ、図5(c)はポリスチレン(PS)に関するグラフ、図5(d)はポリエチレンテレフタレート(PET)に関するグラフである。 図6は、一実施形態の測定方法を示すフローチャートである。 図7は、一実施形態の測定方法により被測定物の組成を測定した結果を示す表であり、図7(a)は被測定物M21の組成、図7(b)は被測定物M22の組成である。 図8は、一実施形態の測定方法により被測定物の組成を測定した結果を示す表であり、図8(a)は被測定物M21の組成、図8(b)は被測定物M22の組成である。 図9は、ポリプロピレンの含有率に対する、ポリエチレン、ポリスチレンおよびポリエチレンテレフタレートの含有率比とピーク補正高さ比との関係をそれぞれ示すグラフであり、図9(a)はポリプロピレンに対するポリエチレン(PE/PP)に関するグラフ、図9(b)はポリプロピレンに対するポリスチレン(PS/PP)に関するグラフ、図9(c)はポリプロピレンに対するポリエチレンテレフタレート(PET/PP)に関するグラフである。 図10は、一実施形態の測定方法を示すフローチャートである。 図11は、被測定物の組成に基づくクラス分けの例を示す表である。 図12は、一実施形態および変形例3の測定装置に処理を実行させるプログラムの説明のための概念図である。
以下、図を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る測定装置100の概略構成図を示す。測定装置100は干渉光生成・検出部110と照射部120とを有する。干渉光生成・検出部110は赤外干渉光を生成する。照射部120は干渉光生成・検出部110で生成された赤外干渉光を被測定物Mに照射させ、被測定物Mからの赤外干渉光を干渉光生成・検出部110に伝播させる。干渉光生成・検出部110は、赤外光源1と、集光ミラー2と、コリメータミラー3と、ビームスプリッタ4と、固定ミラー5と、可動ミラー6と、検出器7と、制御部8、算出部9とを備える。照射部120は、集光ミラー21、プリズム22、集光ミラー23、押圧部24とを備える。
制御部8は、後述するプログラムや基準情報、測定結果データなどが記憶、記録されるメモリ8a、検出器7のアナログ出力信号をデジタル信号に変換する不図示のA/D変換器、および干渉光生成・検出部110の各構成要素の駆動を制御するCPUなどの不図示のプロセッサなどを備えている。
赤外光源1は、ハロゲン光源やセラミック光源等の赤外線発生装置を備え赤外光を出射する。赤外光の波長は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンおよびポリエチレンテレフタレートの4種の物質のそれぞれの含有率を算出するために必要な波長範囲を有している必要がある。具体的には、少なくとも698cm-1、719cm-1、841cm-1および1722cm-1の4種の波数に相当する波長範囲、例えば、5μm以上50μm以下の波長範囲を有している必要がある。なお、図1では、赤外光の光路を二点鎖線により模式的に示している。
赤外光源1から出射された赤外光は、集光ミラー2およびコリメータミラー3により反射されて平行光となり、ビームスプリッタ4に入射する。ビームスプリッタ4では、赤外光は部分的に固定ミラー5に向けて反射され、赤外光の残りの部分は可動ミラー6に向けて透過する。固定ミラー5および可動ミラー6においてそれぞれ反射した赤外光は、それぞれビームスプリッタ4に入射して合波される。可動ミラー6は可動ミラーアクチュエータ6aに光軸方向に移動可能に配置されており、可動ミラー6の反射面を制御できるように構成されている。すなわち、コリメータミラー3、ビームスプリッタ4、固定ミラー5および可動ミラー6によりマイケルソンの干渉計を構成し、赤外干渉光が生成される。生成された赤外干渉光は、ビームスプリッタ4から照射部120に向けて伝播する。
照射部120に入射した赤外干渉光は、集光ミラー21により反射されプリズム22に集光しながら入射する。押圧部24は被測定物Mをプリズム22の表面に押圧した状態で固定する。プリズム22は光屈折率材料、例えばダイヤモンド結晶を材料として加工されたものが用いられる。プリズム22に入射した赤外干渉光は、被測定物Mが押圧された被押圧面で全反射した後、プリズム22を出射する。この時、被押圧面から被測定物Mにもぐりこんだ赤外干渉光が全反射した光に合わさってプリズム22の内部を伝播し出射する。プリズム22を出射した赤外干渉光は、集光ミラー23により反射・集光され、干渉光生成・検出部110の検出器7により検出される。すなわち、被測定物Mは全反射吸収法(ATR法)により測定される。
検出器7としては、TGS検出器、InAs検出器またはMCT検出器等の赤外光検出器を用いることができる。検出器7が検出した赤外光の検出信号は、不図示のA/D変換器でデジタル信号に変換され、制御部8のメモリ8aに格納される。算出部9は、メモリ8aに格納したデジタル信号をフーリエ変換赤外分光法(FTIR)により処理して、被測定物Mの赤外干渉光の吸収スペクトルを取得する。取得された吸収スペクトルは制御部8で表示用データとして加工されて表示部10により表示されると共に、メモリ8aに記憶される。メモリ8aには、被測定物Mに含有される物質の含有率、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンおよびポリエチレンテレフタレートの少なくとも4種の物質の含有率を算出するための基準情報が記憶されている。
なお、基準情報については後述するが、本明細書中においては、後述する実施例1と2とのそれぞれの基準情報は異なり、それぞれを基準情報1,2と呼ぶ。
表示部10は、液晶モニタ等の表示装置を備え、測定条件の入力画面、測定開始を指示する画面、測定結果の表示画面等の各種画面を表示する。入力部11は、マウス、キーボードまたはタッチパネル等の入力装置を備え、測定装置100で行う測定および解析に関する情報や指示をユーザから受け付ける。通信部12は、インターネット等の不図示のネットワークを介して通信を行う通信装置を備える。通信部12は、測定結果との比較を行うため、例えば図11に示すクラス分けに関する情報を取得したり、測定結果に関する情報を送信したりする等、測定装置100の測定に関するデータを送受信する。
[実施例1]
(廃棄プラスチックの組成測定1)
図1に示す測定装置100を用いて組成が未知の廃棄プラスチックの組成、すなわち、含有される複数種類の物質のそれぞれの含有率を測定する手順について説明する。破砕された廃棄プラスチックをシート状に加工して被測定物M11およびM12を用意する。被測定物M11およびM12のそれぞれについて、次の手順により測定を行う。
すなわち、被測定物M11およびM12のそれぞれについて次のように測定する。測定装置100を構成する照射部120のプリズム22に被測定物を載せる。押圧部24により被測定物を所定の力でプリズム22に押し付ける。制御部8により可動ミラーアクチュエータ6aが駆動制御されて可動ミラー6が駆動されることにより、干渉光生成・検出部110で赤外干渉光が生成される。赤外干渉光は照射部120に入射してプリズム22を透過して被測定物Mを照射する。干渉光生成・検出部110の検出器7により、被測定物に照射された赤外干渉光が検出される。
検出器7により検出された検出信号は制御部8に備えられたA/D変換器よりデジタル信号に変換されてメモリ8aに格納される。メモリ8aに格納されたデジタル信号は、フーリエ変換赤外分光法(FTIR)に基づいて処理され、被測定物の赤外干渉光の吸収スペクトルが生成される。ここでは、吸収スペクトルとして吸光度スペクトルが生成される。取得した吸光度スペクトルについて、698cm-1、719cm-1、841cm-1および1722cm-1の4種の波数におけるピーク補正高さを算出し、制御部8のメモリ8aに格納する。ピーク補正高さとは、吸光度スペクトルにおいて、所定の波数にける吸光度とベースライン吸光度との差である。
ここで、698cm-1はポリスチレン(PS)に対応する波数、719cm-1はポリエチレン(PE)に対応する波数、841cm-1はポリプロピレン(PP)に相当する波数、1722cm-1はポリエチレンテレフタレート(PET)に対応する波数である。
上記のようにして求めた、698cm-1、719cm-1、841cm-1および1722cm-1の4種の波数におけるピーク補正高さについて、制御部8のメモリ8aに格納された基準情報1を参照することにより、被測定物のそれぞれに含有されるPS、PE、PPおよびPETの含有率を算出部9により算出する。被測定物M11およびM12のそれぞれについて、同様の手順で合計5回の測定(測定1~5)を行った結果を図2の表に示す。図2(a)は被測定物M11の組成であり、図2(b)は被測定物M12の組成である。
(基準情報1)
基準情報1について説明する。上記の通り、基準情報1は、所定の物質に関して、その物質が含有されることにより吸光度スペクトルに現れる特定の波数でのピークのピーク補正高さとその含有率との関係を示す情報である。基準情報1は予めメモリ8aに格納されている。基準情報1により、被測定物Mの吸光度スペクトルを取得し、所定波数におけるピーク補正高さを求め、そのピーク補正高さに対応する含有率を算出することで、その波数に対応する物質の含有率を求めることができる。基準情報1は、例えば次の手順により生成される。
組成、すなわち、含有される物質の種類と含有率が既知の試料を用意する。この場合、組成は正確に把握されている必要がある。そのために、試料の組成を、核磁気共鳴装置(NMR)のように正確に組成が測定できる装置により正確に求めておくことが望ましい。ここでは、図3に示すように、異なる組成を有する5種類の物質を用意し、これらをそれぞれ試料1~5とした。試料1~5はいずれもシート状に加工されている。なお、図3に示した組成はNMRにより測定されたものである。
試料1~5のそれぞれを、被測定物の吸光度スペクトルを求めた実施例1に説明の手順と同様の手順により吸光度スペクトルを求める。求めた吸光スペクトルを図4のグラフに示す。吸光度スペクトルはメモリ8aに記憶される。吸光スペクトルから、PE、PP、PSおよびPETに対応する波数におけるピーク補正高さを求める。すなわち、PEに対応する波数719cm-1におけるピーク補正高さ、PPに対応する波数841cm-1におけるピーク補正高さ、PSに対応する波数698cm-1におけるピーク補正高さ、およびPETに対応する波数1722cm-1におけるピーク補正高さを求める。それぞれの物質の含有率とこれらの物質に対応する波数におけるピーク補正高さとの関係を図5のグラフに示す。
図5(a)、(b)、(c)および(d)に示された丸印は、それぞれ、PE、PP、PSおよびPETの含有率とピーク補正高さとの関係を示す。符号1~5は試料1~5のそれぞれについての値であることを示す。また、図5(a)、(b)、(c)および(d)のそれぞれに示された直線は、これら4種の物質の含有率とピーク補正高さとの関係に基づいて求めた検量線である。各検量線の情報は、基準情報1としてメモリ8aに格納される。上記の通り、被測定物M11およびM12のそれぞれの吸光スペクトルから求めた、波数719cm-1、841cm-1、698cm-1および1722cm-1のそれぞれにおけるピーク補正高さについて、基準情報1を参照することにより、被測定物M11およびM12のそれぞれに含有されるPE、PP、PSおよびPETの含有率が決定される。
図2(a)、(b)には、被測定物M11およびM12のそれぞれにおける各物質の含有率に関して、実施例1に説明した手順により5回の測定で求めた値を示す。また、比較のためにNMRにより測定したこれらの含有率も、図2(a)、(b)に示す。図2(a)、(b)を参照すると、実施例1に説明した手順により、測定1~5の値には多少のバラツキはあるものの、被測定物M11およびM12のそれぞれに含有されるPE、PP、PSおよびPETの含有率が所定の精度で求められていることがわかる。すなわち、実施例1で行った5回の測定による含有率のバラツキは比較的小さく、また各測定値はNMRにより測定した含有率の値から大きく乖離していないことが分かる。
本発明の実施例1による測定方法について図6に示すフローチャートに沿って説明する。図6に示すフローチャートの各処理は、測定装置100の干渉光生成・検出部110に設けられた制御部8のプロセッサがメモリ8aに記憶させている物質の含有率測定処理プログラムを実行して行われる。
ステップS10で、測定装置100を構成する照射部120のプリズム122に被測定物を載置し、押圧部24により被測定物をプリズム22に押圧して固定する。干渉光生成・検出部110は、制御部8の制御に基づき可動ミラー6を移動させながら各波長の干渉光を連続的に生成する。生成された赤外干渉光は照射部120に入射されて被測定物を照射する。干渉光生成・検出部110の検出器7は被測定物からの反射光を含む赤外干渉光を検出し、算出部9は、被測定物の吸光度スペクトルを算出し、ステップS11に進む。ステップS11において、算出部9は、吸光度スペクトルに基づいて、698cm-1、719cm-1、841cm-1および1722cm-1の4種の波数におけるピーク補正高さを算出し、ステップS12に進む。ステップS12において、算出部9は、基準情報1を参照して、ピーク補正高さに対応する、PE、PP、PSおよびPETの各含有率を決定し、被測定物の4種の物質含有率のデータをメモリ8aで保存して一連の処理を終了する。
上述した実施例1によれば、次の作用効果が得られる。
(1)実施例1において、被測定物の透過赤外光または反射赤外光の吸収スペクトルを取得し、その吸収スペクトルにおける複数の所定波長での吸光度と、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンおよびポリエチレンテレフタレートの4種の物質の含有率と吸収スペクトルにおける吸光度との関係を示す基準情報とに基づいて、被測定物に含有される4種の物質の含有率を算出する。これにより、廃棄プラスチックから加工された被測定物に含まれる、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンおよびポリエチレンテレフタレートの4種の物質のそれぞれの含有率を、迅速かつ正確に算出することができる。
(2)実施例1において、複数の所定波長は、698cm-1、719cm-1、841cm-1および1722cm-1の4種の波数にそれぞれ対応する第1波長、第2波長、第3波長および第4波長であり、基準情報は、被測定物における、ポリスチレンの含有率と吸収スペクトルにおける第1波長の吸光度との関係を示す第1情報と、ポリエチレンの含有率と吸収スペクトルにおける第2波長の吸光度との関係を示す第2情報と、ポリプロピレンの含有率と吸収スペクトルにおける第3波長の吸光度との関係を示す第3情報と、ポリエチレンテレフタレートの含有率と吸収スペクトルにおける第4波長の吸光度との関係を示す第4情報と、を含む。これにより、上記4種の物質の含有率をより正確に算出することができる。
(3)実施例1において、第1情報、第2情報、第3情報および第4情報は、4種の物質それぞれの含有率が既知であり、かつ、4種の物質それぞれの含有率が互いに異なる複数の指標部材の透過赤外光または反射赤外光の吸収スペクトルにおいて、4種の物質それぞれの含有率と、第1波長、第2波長、第3波長および第4波長の吸光度との関係を示す情報である。これにより、様々な吸光度について、含有率をより迅速かつ正確に算出することができる。
(4)実施例1において、吸光度は、吸収スペクトルにおいて、所定波長の近傍でのベースラインの吸光度と所定波長の吸光度との差であるピーク補正高さに基づいて取得する。これにより、吸光度を正確に取得することができ、含有率をより正確に算出することができる。
(5)実施例1において、吸収スペクトルは、被測定物の前記反射赤外光から取得される。これにより、含有率をより正確に算出することができる。
(6)実施例1において、吸収スペクトルは、高屈折光学部材に押圧された被測定物の押圧面に対して赤外光を照射し、押圧面近傍で反射した前記赤外光を検出することにより取得される。これにより、含有率をより正確に算出することができる。
(7)実施例1において、含有率の算出結果に基づいて被測定物をクラス分けする。これにより、廃棄プラスチックの分類がより迅速かつ正確に行える。
[実施例2]
(廃棄プラスチックの組成測定2)
廃棄プラスチックの組成、すなわち、含有される複数種類の物質のそれぞれの含有率を測定する別の手順について説明する。本実施例における測定は、実施例1に説明した測定と次の点で異なる。1つ目は、被測定物の形状がペレット状であることである。2つ目は、異なる波数における各ピーク補正高さの比(ピーク補正高さ比)とその波数に対応する各物質の含有率比との関係に基づいて各物質の含有率を求めることである。3つ目は、上記のピーク補正高さ比と各物質の含有率比との関係を示す基準情報2を用いることである。基準情報2については後述する。
廃棄プラスチックから加工されたペレット状の被測定物M21およびM22を用意する。被測定物M21は実施例1において用いた被測定物M11と同じ廃棄プラスチックから作製したものであり、被測定物M22は実施例1において用いた被測定物M12と同じ廃棄プラスチックから作製したものである。従って、被測定物M21は被測定物M11と同じ組成であり、被測定物M22は被測定物M12と同じ組成である。被測定物M11およびM12のそれぞれについて次の手順により測定を行う。被測定物M21およびM22のそれぞれについて、実施例1に説明した手順と同様の手順により測定を行う。
すなわち、被測定物M21およびM22のそれぞれについて、測定装置100を構成する照射部120のプリズム22に被測定物を載せ、押圧部24により被測定物を所定の力でプリズム22に押し付ける。上述したように制御部8により可動ミラー6を移動させながら、干渉光生成・検出部110で生成された赤外干渉光は照射部120に入射され、被測定物を照射する。干渉光生成・検出部110の検出器7により、被測定物に照射された赤外干渉光を検出する。
なお、押圧部24による被測定物をプリズム22に押し付ける力は、被測定物のプリズム22に対する接触状態が一定となるように制御部8が制御することが好ましい。
検出器7により検出した検出信号は、制御部8に備えられたA/D変換器よりデジタル信号に変換されてメモリ8aに格納される。メモリ8aに格納されたデジタル信号は、算出部9でFTIRにより処理され、被測定物の赤外干渉光の吸光度スペクトルが取得される。取得した吸光度スペクトルについて、698cm-1、719cm-1、841cm-1および1722cm-1の4種の波数におけるピーク補正高さを算出する。
制御部8において、4種の波数におけるピーク補正高さのうち、PPに対応する波数698cm-1における補正ピーク高さを基準ピーク補正高さとし、719cm-1、841cm-1および1722cm-1の3種の波数におけるピーク補正高さのそれぞれの基準ピーク補正高さに対する比が算出される。これらは制御部8のメモリ8aに格納される。すなわち、698cm-1、719cm-1、841cm-1および1722cm-1の4種の波数におけるピーク補正高さをそれぞれ、P(698cm-1)、P(719cm-1)、P(841cm-1)およびP(1722cm-1)とした場合、P(719cm-1)/P(698cm-1)、P(841cm-1)/P(698cm-1)およびP(1722cm-1)/P(698cm-1)の3種類のピーク補正強度比が算出され、メモリ8aに格納される。
算出部9は、上記ピーク補正強度比を用いて制御部8のメモリ8aに格納された基準情報2を参照することにより、被測定物のそれぞれについて、PPの含有率に対するPS、PEおよびPETの各含有率比を算出する。被測定物M21およびM22のそれぞれについて、同様の手順で合計5回の測定(測定1~5)を行った結果を図7の表に示す。図7(a)は被測定物M21についての結果であり、図7(b)は被測定物M22についての結果である。図7(a)、(b)に示す5回の測定の平均値に基づいて、被測定物M21およびM22のそれぞれに含有されるPE、PP、PSおよびPETの含有率を算出した結果を図8の表に示す。
図8(a)は被測定物M21の組成であり、図8(b)は被測定物M22の組成である。なお、比較のためにNMRにより測定したこれらの含有率も図8(a)および図8(b)に示す。
図8より、被測定物M21およびM22のそれぞれに含有されるPE、PP、PSおよびPETの含有率を実施例2で説明した手順で算出した結果が、NMRにより測定した値に近く、充分な精度であることがわかる。被測定物の形状がペレット状であることを考慮すると、図8(a)および図8(b)に示した測定結果は非常に精度が高いと言える。
(基準情報2)
基準情報2について説明する。基準情報2は、上記の通り、異なる波数における各ピーク補正高さ比と、その波数に対応する各物質の含有率比との関係を示す情報である。基準情報2は予めメモリ8aに格納される。被測定物Mの吸光度スペクトルを取得し、特定の2つの波数における各ピーク補正高さ比を求め、基準情報2を参照してそのピーク補正高さ比に対応する含有率比を算出し、さらに、算出された含有率比から各物質の含有率を求めることができる。基準情報2は、例えば次の手順により生成される。
実施例1に説明した手順により求めた試料1~5におけるPE、PP、PSおよびPETに対応する波数におけるピーク補正高さのうち、PPに対応する波数841cm-1におけるピーク補正高さを基準ピーク補正高さとする。次に、基準ピーク補正高さに対する、PE、PSおよびPETに対応する波数におけるピーク補正高さの比(ピーク補正高さ比)を算出する。例えば、図4に示した試料1の吸光度スペクトルに関して、PPに対応する波数841cm-1でのピーク補正高さは約0.005であり、PEに対応する719cm-1でのピーク補正高さは約0.11である。従って、ピーク補正高さ比(PE/PP)は、0.11/0.005=22となる。一方、試料1におけるPPの含有率に対するPEの含有率(含有率比)は、図3より、74/14≒5.3となる。
同様にして、試料1~5について、PPに対するPE、PSおよびPETのピーク補正高さ比および含有率比を求めることができる。これらの関係を図9のグラフに示す。図9(a)、(b)および(c)に示された丸印は、それぞれ、PPに対するPE、PSおよびPETの含有率比とピーク補正高さ比との関係を示す。符号1~5は試料1~5のそれぞれについての値であることを示す。また、図9(a)、(b)および(c)のそれぞれに示された直線は、これら4種の物質の含有率比とピーク補正高さ比との関係に基づいて求めた検量線である。各検量線の情報は、基準情報2としてメモリ8aに格納される。上記の通り、被測定物M21およびM22のそれぞれの吸光スペクトルから、波数719cm-1、841cm-1、698cm-1および1722cm-1のそれぞれにおけるピーク補正高さが算出される。算出されたピーク補正高さからピーク補正高さ比が算出される。各ピーク補正高さ比について、基準情報2を参照することにより、被測定物M21およびM22のそれぞれにおける、PPの含有率に対するPE、PSおよびPETの含有率比が算出される。それらの結果にもとづいて、PE、PP、PSおよびPETの含有率が決定される。
実施例2においては、ペレット状の被測定物を用いている。上記の通り、廃棄プラスチックは、破砕・溶融された後、ペレットに加工される。実施例2により、被測定物がペレット形状であっても、含有されるポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンおよびポリエチレンテレフタレートの少なくとも4種の物質の各含有率を充分な精度で測定できることが示されている。
なお、実施例2において、実施例1で用いたシート状被測定物と同様の被測定物を用いた場合には、さらに高い精度で各物質の含有率が算出できる。
また、実施例2においては、PPを基準に定め、PPに対応する波数におけるピーク補正高さを基準ピーク補正高さとした。しかし、PP以外の物質、すなわち、PE、PS、PETのいずれの物質を基準に定めても構わない。ただし、吸光度スペクトルにおいて、ピーク補正高さが正確に把握できる物質を基準に定めることが、測定の精度を高める上で好ましい。
上述した実施例2による測定方法について図10に示すフローチャートに沿って説明する。図10に示すフローチャートの各処理は、測定装置100においてプログラムを実行して行われる。このプログラムは、メモリ8aに格納されており、測定装置100において起動され、実行される。
図10で例示する測定方法では、被測定物に含有される4種の物質の含有率を測定する。プリズム22の上面にはペレット状の被測定部が載置され、押圧部24で所定の押圧力で押圧されて支持される。
ステップS20で、干渉光生成・検出部110で生成される赤外干渉光を被測定物に照射しつつ、検出器7から検出信号を受信する。算出部9で受信した検出信号に基づき、被測定物の吸光度スペクトルが生成される。吸光度スペクトルが生成されるとステップS21に進む。ステップS21において、算出部9は、吸光度スペクトルに基づいて、698cm-1、719cm-1、841cm-1および1722cm-1の4種の波数におけるピーク補正高さを算出し、ステップS22に進む。
ステップS22において、算出部9は、4種の波数におけるピーク補正高さに基づいて、ピーク補正高さ比を算出し、ステップS23に進む。ステップS23において、算出部9は、基準情報2を参照して、ピーク補正高さ比を決定する。例えば、719cm-1におけるピーク補正高さ/波数841cm-1におけるピーク補正高さに対応する含有率比等を決定し、ステップS24に進む。ステップS24において、算出部9は、決定された含有率比に基づいて、PE、PP、PSおよびPETの各含有率を算出し、被測定物の4種の物質含有率のデータをメモリ8aで保存して一連の処理を終了する。
上述した実施例2の測定方法によれば、既に説明した(1)~(7)の作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。
(8)含有率は、4種の物質において、4種の物質から選択された基準物質の含有率である基準物質含有率に対する、4種の物質のうち基準物質以外の物質の含有率の比と、基準物質含有率における吸収スペクトルにおけるピーク補正高さに対する4種の物質のうち基準物質以外の物質の含有率における吸収スペクトルにおけるピーク補正高さの比であるピーク補正高さ比と、に基づいて算出される。これにより、仮に、吸収スペクトルにノイズが含まれている場合であっても、ピーク補正高さ比を求める段階でノイズが低減されるので、より正確に算出することができる。従って、ペレットのような形状の被測定物についても、上記4種の物質の含有率を迅速かつ正確に算出することができる。
実施例1および2で説明した廃棄プラスチックの組成測定1および2において、測定された組成に基づいて、被測定物の加工に用いた廃棄プラスチックのロットをクラス分けすることができる。その一例を図11の表に示す。図11には、PEおよびPPの含有率に基づいてクラス分けを行った例が示されている。クラス分けにより設定したクラス名は、メモリ8aに格納され、表示部10に表示することができる。PSやPETについても含有率に基づいてクラス分けを行うことができる。
次のような変形例も本発明の範囲内である。
(変形例1)
図1において、照射部120は、干渉光生成・検出部110で生成された赤外干渉光を被測定物Mの表面に照射させ、被測定物Mで反射された赤外干渉光を干渉光生成部110の検出器7に向けて集光させるように構成されている。しかし、被測定物Mの形態によっては、赤外干渉光を被測定物Mに照射させ、被測定物Mを透過した赤外干渉光を干渉光生成・検出部110の検出器7に向けて集光させるように構成してもよい。
(変形例2)
上述した実施の形態および実施例1、2においては、基準情報は、測定装置100のメモリ8aに格納されている構成について説明した。しかし、基準情報は、必ずしも測定装置100に記憶されていなくてもよく、測定に際して、オペレータが入力部から入力してもよい。あるいは、通信部12を介して、インターネット等の通信回線を利用して算出部8に入力されてもよい。
(変形例3)
上述した実施の形態および実施例1、2においては、測定装置100の動作を実現するためのプログラムがメモリ8aにあらかじめ記憶されているものとした。しかし、4種の物質の各含有率を測定する測定処理プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録された、上述した測定処理プログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行させてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、光ディスク、メモリカード等の可搬型記録媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持するものを含んでもよい。また上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせにより実現するものであってもよい。
また、パーソナルコンピュータ(以下、PCと記載)等に適用する場合、上述した制御に関するプログラムは、CD-ROM等の記録媒体やインターネット等のデータ信号を通じて提供することができる。図12は、測定処理を実行させるプログラムの説明のための概念図である。PC950は、CD-ROM953を介してプログラムの提供を受ける。また、PC950は通信回線951との接続機能を有する。コンピュータ952は上記プログラムを提供するサーバーコンピュータであり、ハードディスク等の記録媒体にプログラムを格納する。通信回線951は、インターネット、パソコン通信などの通信回線、あるいは専用通信回線などである。コンピュータ952はハードディスクを使用してプログラムを読み出し、通信回線951を介してプログラムをPC950に送信する。すなわち、プログラムをデータ信号として搬送波により搬送して、通信回線951を介して送信する。このように、プログラムは、記録媒体や搬送波などの種々の形態のコンピュータ読み込み可能なコンピュータプログラム製品として供給できる。
1…赤外光源、2…集光ミラー、3…コリメータミラー、4…ビームスプリッタ、5…固定ミラー、6…可動ミラー、7…検出器、8…制御部、8a…メモリ、9…算出部、10…表示部、11…入力部、12…通信部、21、23…集光ミラー、22…プリズム、24…押圧部、110…干渉光生成・検出部、120…照射部

Claims (17)

  1. 被測定物の透過赤外光または反射赤外光の吸収スペクトルを取得し、
    取得された前記吸収スペクトルにおける複数の所定波長での吸光度と、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンおよびポリエチレンテレフタレートの4種の物質の含有率と前記吸収スペクトルにおける吸光度との関係を示す基準情報とに基づいて、前記被測定物に含有される前記4種の物質の含有率を算出する、4種の物質の含有率を測定する測定方法。
  2. 請求項1に記載の4種の物質の含有率を測定する測定方法であって、
    複数の前記所定波長は、698cm-1、719cm-1、841cm-1および1722cm-1の4種の波数にそれぞれ対応する第1波長、第2波長、第3波長および第4波長であり、
    前記基準情報は、前記被測定物における、
    ポリスチレンの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第1波長の吸光度との関係を示す第1情報と、
    ポリエチレンの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第2波長の吸光度との関係を示す第2情報と、
    ポリプロピレンの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第3波長の吸光度との関係を示す第3情報と、
    ポリエチレンテレフタレートの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第4波長の吸光度との関係を示す第4情報と、を含む、4種の物質の含有率を測定する測定方法。
  3. 請求項2に記載の4種の物質の含有率を測定する測定方法であって、
    前記第1情報、前記第2情報、前記第3情報および前記第4情報は、前記4種の物質それぞれの含有率が既知であり、かつ、前記4種の物質それぞれの含有率が互いに異なる複数の指標部材の透過赤外光または反射赤外光の前記吸収スペクトルにおいて、前記4種の物質それぞれの含有率と、前記第1波長、前記第2波長、前記第3波長および前記第4波長の吸光度との関係を示す情報である、4種の物質の含有率を測定する測定方法。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の4種の物質の含有率を測定する測定方法において、
    前記吸光度は、前記吸収スペクトルにおいて、前記所定波長の近傍でのベースラインの吸光度と前記所定波長の吸光度との差であるピーク補正高さに基づいて取得する、4種の物質の含有率を測定する測定方法。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の4種の物質の含有率を測定する測定方法において、
    前記含有率は、前記4種の物質において、前記4種の物質から選択された基準物質の含有率である基準物質含有率に対する、前記4種の物質のうち前記基準物質以外の物質の前記含有率の比と、前記基準物質含有率における前記吸収スペクトルにおけるピーク補正高さに対する前記4種の物質のうち前記基準物質以外の物質の前記含有率における前記吸収スペクトルにおけるピーク補正高さの比であるピーク補正高さ比と、に基づいて算出される、4種の物質の含有率を測定する測定方法。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の4種の物質の含有率を測定する測定方法において、
    前記吸収スペクトルは、前記被測定物の前記反射赤外光から取得される、4種の物質の含有率を測定する測定方法。
  7. 請求項6に記載の4種の物質の含有率を測定する測定方法において、
    前記吸収スペクトルは、高屈折光学部材に押圧された前記被測定物の押圧面に対して赤外光を照射し、前記押圧面近傍で反射した前記赤外光を検出することにより取得される、4種の物質の含有率を測定する測定方法。
  8. 請求項1から5のいずれか一項に記載の4種の物質の含有率を測定する測定方法において、
    前記含有率の算出結果に基づいて前記被測定物をクラス分けする、4種の物質の含有率を測定する測定方法。
  9. 被測定物の透過赤外光または反射赤外光の吸収スペクトルを取得する処理と、
    取得された前記吸収スペクトルに基づいて、前記吸収スペクトルにおける複数の所定波長の吸光度と、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンおよびポリエチレンテレフタレートの4種の物質の含有率と吸収スペクトルにおける吸光度との関係を示す基準情報とに基づいて、前記被測定物に含有される、前記4種の物質の含有率を算出する処理とをコンピュータに実行させる測定処理プログラム。
  10. 所定の波長範囲の赤外光を出射する赤外光源と、
    被測定物に前記赤外光が照射されるように当該被測定物を支持する支持部と、
    前記被測定物の透過赤外光または反射赤外光を検出する検出部と、
    前記透過赤外光または前記反射赤外光の吸収スペクトルを取得し、前記吸収スペクトルにおける複数の所定波長の吸光度と、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンおよびポリエチレンテレフタレートの4種の物質の含有率と吸収スペクトルにおける吸光度との関係を示す基準情報とに基づいて、前記被測定物に含有される、前記4種の物質の含有率を算出する、算出部と、を有する測定装置。
  11. 請求項10に記載の測定装置であって、
    複数の前記所定波長は、698cm-1、719cm-1、841cm-1および1722cm-1の4種の波数にそれぞれ対応する第1波長、第2波長、第3波長および第4波長であり、
    前記基準情報は、前記被測定物における、
    ポリスチレンの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第1波長の吸光度との関係を示す第1情報と、
    ポリエチレンの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第2波長の吸光度との関係を示す第2情報と、
    ポリプロピレンの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第3波長の吸光度との関係を示す第3情報と、
    ポリエチレンテレフタレートの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第4波長の吸光度との関係を示す第4情報と、を含む、測定装置。
  12. 請求項11に記載の測定装置であって、
    前記第1情報、前記第2情報、前記第3情報および前記第4情報は、前記4種の物質それぞれの含有率が既知であり、かつ、前記4種の物質それぞれの含有率が互いに異なる複数の指標部材の透過赤外光または反射赤外光の前記吸収スペクトルにおいて、前記4種の物質それぞれの含有率と、前記第1波長、前記第2波長、前記第3波長および前記第4波長の吸光度との関係を示す情報である、測定装置。
  13. 請求項10から12のいずれか一項に記載の測定装置において、
    前記算出部は、前記吸光度を、前記吸収スペクトルにおいて、前記所定波長の近傍でのベースラインの吸光度と前記所定波長の吸光度との差であるピーク補正高さに基づいて取得する、測定装置。
  14. 請求項10から13のいずれか一項に記載の測定装置において、
    前記算出部は、前記4種の物質において、前記4種の物質から選択された基準物質の含有率である基準物質含有率に対する、前記4種の物質のうち前記基準物質以外の3種の物質の前記含有率の比と、前記基準物質含有率における前記吸収スペクトルにおけるピーク補正高さと前記4種の物質のうち前記基準物質以外の物質の前記含有率におけるピーク補正高さとの比であるピーク補正高さ比と、に基づいて前記含有率を算出する、測定装置。
  15. 請求項10から14のいずれか一項に記載の測定装置において、
    前記支持部は、プリズム部材と、前記被測定物を前記プリズム部材に押圧して固定する押圧部とを有し、
    前記検出部は、前記プリズム部材を通して前記被測定物に照射され、前記プリズム部材に押圧された前記被測定物の押圧面で反射され、前記プリズム部材から出射した前記赤外光を受光する、測定装置。
  16. 請求項15に記載の測定装置において、
    前記押圧部を駆動する駆動部と、前記駆動部の駆動を制御する制御部とをさらに有し、前記制御部は、前記押圧部が前記被測定物を前記プリズム部材に押圧する際の押圧力が所定の値になるように前記駆動部を駆動制御する、測定装置。
  17. 請求項16に記載の測定装置において、
    前記制御部は、前記算出部が前記含有率算出を行った結果に基づいて前記被測定物をクラス分けするクラス分け部を含む、測定装置。
JP2018125163A 2018-06-29 2018-06-29 4種の物質の含有率を測定する測定方法、測定処理プログラムおよび測定装置 Active JP7110765B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018125163A JP7110765B2 (ja) 2018-06-29 2018-06-29 4種の物質の含有率を測定する測定方法、測定処理プログラムおよび測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018125163A JP7110765B2 (ja) 2018-06-29 2018-06-29 4種の物質の含有率を測定する測定方法、測定処理プログラムおよび測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020003418A JP2020003418A (ja) 2020-01-09
JP7110765B2 true JP7110765B2 (ja) 2022-08-02

Family

ID=69099481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018125163A Active JP7110765B2 (ja) 2018-06-29 2018-06-29 4種の物質の含有率を測定する測定方法、測定処理プログラムおよび測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7110765B2 (ja)

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001074729A (ja) 1999-09-08 2001-03-23 Kawasaki Steel Corp プラスチックの分析方法および脱塩素処理方法
JP2001091484A (ja) 1999-09-20 2001-04-06 Kobe Steel Ltd プラスチック混合物の燃焼カロリー測定方法及びその装置
JP2004074151A (ja) 2003-07-29 2004-03-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd プラスチックの材質識別装置
JP2009236565A (ja) 2008-03-26 2009-10-15 Jasco Corp 複数成分の自動連続定量分析方法およびその装置
JP2010133963A (ja) 2008-12-04 2010-06-17 Boeing Co:The 赤外分光法を用いた炭素繊維強化プラスチック材料の樹脂タイプの分類方法
JP2010151779A (ja) 2008-12-23 2010-07-08 Songwon Industrial Co Ltd フーリエ変換近赤外線分光学を用いた感光性樹脂コポリマーの組成分析方法
JP2015169543A (ja) 2014-03-07 2015-09-28 東京電力株式会社 試料の光学測定方法
US20170336264A1 (en) 2016-05-17 2017-11-23 University Of Central Florida Research Foundation, Inc. Optoelectronic device for multi-spectral spectroscopic identification of the polymer composition of an unknown plastic object and related methods
US20180172517A1 (en) 2016-12-16 2018-06-21 Fraunhofer-Gesellschaft Zur Foerderung Der Angewandten Forschung E.V. System for analyzing electromagnetic radiation, and device for producing same
WO2019167535A1 (ja) 2018-03-01 2019-09-06 株式会社エコポート九州 プラスチックの純度測定方法
CN110441254A (zh) 2019-08-07 2019-11-12 中国计量大学 一种用于识别塑料的近红外光频梳光谱仪
US20200256805A1 (en) 2016-05-31 2020-08-13 Mtm Plastics Gmbh Method and Apparatus for Analyzing Inhomogeneous Bulk Cargo

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4036201A1 (de) * 1990-11-14 1992-05-21 Bayer Ag Spektroskopisches analyseverfahren fuer kunststoffgemische
JPH05223732A (ja) * 1992-02-18 1993-08-31 Mitsui Toatsu Chem Inc フィルム類の赤外分光分析方法
JP3124142B2 (ja) * 1993-01-14 2001-01-15 三菱重工業株式会社 廃プラスチックの判別方法および廃プラスチックの除去方法
JPH0910703A (ja) * 1995-06-30 1997-01-14 Toa Denpa Kogyo Kk 異種プラスチック包装材の混入判別方法

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001074729A (ja) 1999-09-08 2001-03-23 Kawasaki Steel Corp プラスチックの分析方法および脱塩素処理方法
JP2001091484A (ja) 1999-09-20 2001-04-06 Kobe Steel Ltd プラスチック混合物の燃焼カロリー測定方法及びその装置
JP2004074151A (ja) 2003-07-29 2004-03-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd プラスチックの材質識別装置
JP2009236565A (ja) 2008-03-26 2009-10-15 Jasco Corp 複数成分の自動連続定量分析方法およびその装置
JP2010133963A (ja) 2008-12-04 2010-06-17 Boeing Co:The 赤外分光法を用いた炭素繊維強化プラスチック材料の樹脂タイプの分類方法
JP2010151779A (ja) 2008-12-23 2010-07-08 Songwon Industrial Co Ltd フーリエ変換近赤外線分光学を用いた感光性樹脂コポリマーの組成分析方法
JP2015169543A (ja) 2014-03-07 2015-09-28 東京電力株式会社 試料の光学測定方法
US20170336264A1 (en) 2016-05-17 2017-11-23 University Of Central Florida Research Foundation, Inc. Optoelectronic device for multi-spectral spectroscopic identification of the polymer composition of an unknown plastic object and related methods
US20200256805A1 (en) 2016-05-31 2020-08-13 Mtm Plastics Gmbh Method and Apparatus for Analyzing Inhomogeneous Bulk Cargo
US20180172517A1 (en) 2016-12-16 2018-06-21 Fraunhofer-Gesellschaft Zur Foerderung Der Angewandten Forschung E.V. System for analyzing electromagnetic radiation, and device for producing same
WO2019167535A1 (ja) 2018-03-01 2019-09-06 株式会社エコポート九州 プラスチックの純度測定方法
CN110441254A (zh) 2019-08-07 2019-11-12 中国计量大学 一种用于识别塑料的近红外光频梳光谱仪

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
山口則子,高分子化合物の赤外吸収スペクトル I 汎用高分子,Science reports of Tokyo Woman's Christian University,46(3),日本,東京女子大学,1996年03月15日,1357-1375

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020003418A (ja) 2020-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11035782B2 (en) Optical characteristic measuring device and optical characteristic measuring method
US8027855B2 (en) Methods of assessing and designing an application specific measurement system
JP5948173B2 (ja) 自動分析装置及び自動分析方法
CN101216409A (zh) 多源层析激光测量烟气、颗粒浓度和温度分布方法及装置
JP2017211288A5 (ja)
US10094695B2 (en) Interferometric measurement of liquid volumes
CN102692393A (zh) 一种基于石墨烯偏振效应的折射率实时测定方法和装置
US5519219A (en) Portable filter infrared spectrometer
CN201194005Y (zh) 多源层析激光测量烟气、颗粒浓度和温度分布的装置
JPWO2019092772A1 (ja) 赤外分光光度計用付属品
JP2013044729A (ja) 塗布状態測定方法
JP2020505609A (ja) ガス濃度の測定方法
JP2018516356A (ja) 透過ラマン分光
JP5822534B2 (ja) 自動分析装置
JP6100803B2 (ja) 改良された表面プラズモン共鳴方法
CN109115682B (zh) 一种兼顾液体及固体成份探测的光谱仪及其探测方法
JP7110765B2 (ja) 4種の物質の含有率を測定する測定方法、測定処理プログラムおよび測定装置
Szymaszek et al. Review of quantitative and qualitative methods for monitoring photopolymerization reactions
WO2007083691A1 (ja) 光学分析装置
JP2016142556A (ja) 樹脂識別装置
JP2009281941A (ja) 分析方法及び分析装置
JP2008076361A (ja) 顕微鏡装置及び分析装置
JP6328530B2 (ja) 血液凝固検出装置、血液凝固検出方法及び血液凝固検出プログラム
KR102229881B1 (ko) 광열반사 스펙트럼 측정장치 및 이의 동작 방법
JP6061031B2 (ja) 分光分析システムおよび該方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20210330

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210413

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210817

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220208

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220704

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7110765

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151