JP7110765B2 - 4種の物質の含有率を測定する測定方法、測定処理プログラムおよび測定装置 - Google Patents
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より好ましい態様による4種の物質の含有率を測定する測定方法では、複数の前記所定波長は、698cm-1、719cm-1、841cm-1および1722cm-1の4種の波数にそれぞれ対応する第1波長、第2波長、第3波長および第4波長であり、前記基準情報は、前記被測定物における、ポリスチレンの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第1波長の吸光度との関係を示す第1情報と、ポリエチレンの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第2波長の吸光度との関係を示す第2情報と、ポリプロピレンの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第3波長の吸光度との関係を示す第3情報と、ポリエチレンテレフタレートの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第4波長の吸光度との関係を示す第4情報と、を含む。
さらに好ましい態様による4種の物質の含有率を測定する測定方法では、前記第1情報、前記第2情報、前記第3情報および前記第4情報は、前記4種の物質それぞれの含有率が既知であり、かつ、前記4種の物質それぞれの含有率が互いに異なる複数の指標部材の透過赤外光または反射赤外光の前記吸収スペクトルにおいて、前記4種の物質それぞれの含有率と、前記第1波長、前記第2波長、前記第3波長および前記第4波長の吸光度との関係を示す情報である。
さらに好ましい態様の4種の物質の含有率を測定する測定方法では、前記吸光度は、前記吸収スペクトルにおいて、前記所定波長の近傍でのベースラインの吸光度と前記所定波長の吸光度との差であるピーク補正高さに基づいて取得する。
さらに好ましい態様の4種の物質の含有率を測定する測定方法では、前記含有率は、前記4種の物質において、前記4種の物質から選択された基準物質の含有率である基準物質含有率に対する、前記4種の物質のうち前記基準物質以外の物質の前記含有率の比と、前記基準物質含有率における前記吸収スペクトルにおけるピーク補正高さに対する前記4種の物質のうち前記基準物質以外の物質の前記含有率における前記吸収スペクトルにおけるピーク補正高さの比であるピーク補正高さ比と、に基づいて作成される。
さらに好ましい態様の4種の物質の含有率を測定する測定方法では、前記吸収スペクトルは、前記被測定物の前記反射赤外光から取得される。
さらに好ましい態様の4種の物質の含有率を測定する測定方法では、前記吸収スペクトルは、高屈折光学部材に押圧された前記被測定物の押圧面に対して赤外光を照射し、前記押圧面近傍で反射した前記赤外光を検出することにより取得される。
さらに好ましい態様の4種の物質の含有率を測定する測定方法では、前記含有率の算出結果に基づいて前記被測定物をクラス分けする。
本発明の好ましい態様による測定処理プログラムは、被測定物の透過赤外光または反射赤外光の吸収スペクトルを取得する処理と、取得された前記吸収スペクトルに基づいて、前記吸収スペクトルにおける複数の所定波長の吸光度と、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンおよびポリエチレンテレフタレートの4種の物質の含有率と吸収スペクトルにおける吸光度との関係を示す基準情報とに基づいて、前記被測定物に含有される、前記4種の物質の含有率を算出する処理とをコンピュータに実行させる。
本発明の好ましい態様による測定装置は、所定の波長範囲の赤外光を出射する赤外光源と、被測定物に前記赤外光が照射されるように当該被測定物を支持する支持部と、前記被測定物の透過赤外光または反射赤外光を検出する検出部と、前記透過赤外光または前記反射赤外光の吸収スペクトルを取得し、前記吸収スペクトルにおける複数の所定波長の吸光度と、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンおよびポリエチレンテレフタレートの4種の物質の含有率と吸収スペクトルにおける吸光度との関係を示す基準情報とに基づいて、前記被測定物に含有される、前記4種の物質の含有率を算出する、算出部と、を有する。
より好ましい態様の測定装置では、複数の前記所定波長は、698cm-1、719cm-1、841cm-1および1722cm-1の4種の波数にそれぞれ対応する第1波長、第2波長、第3波長および第4波長であり、前記基準情報は、前記被測定物における、ポリスチレンの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第1波長の吸光度との関係を示す第1情報と、ポリエチレンの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第2波長の吸光度との関係を示す第2情報と、ポリプロピレンの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第3波長の吸光度との関係を示す第3情報と、ポリエチレンテレフタレートの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第4波長の吸光度との関係を示す第4情報と、を含む。
さらに好ましい態様の測定装置では、前記第1情報、前記第2情報、前記第3情報および前記第4情報は、前記4種の物質それぞれの含有率が既知であり、かつ、前記4種の物質それぞれの含有率が互いに異なる複数の指標部材の透過赤外光または反射赤外光の前記吸収スペクトルにおいて、前記4種の物質それぞれの含有率と、前記第1波長、前記第2波長、前記第3波長および前記第4波長の吸光度との関係を示す情報である。
さらに好ましい態様の測定装置では、前記算出部は、前記吸光度を、前記吸収スペクトルにおいて、前記所定波長の近傍でのベースラインの吸光度と前記所定波長の吸光度との差であるピーク補正高さに基づいて取得する。
さらに好ましい態様の測定装置では、前記算出部は、前記4種の物質において、前記4種の物質から選択された基準物質の含有率である基準物質含有率に対する、前記4種の物質のうち前記基準物質以外の3種の物質の前記含有率の比と、前記基準物質含有率における前記吸収スペクトルにおけるピーク補正高さと前記4種の物質のうち前記基準物質以外の物質の前記含有率におけるピーク補正高さとの比であるピーク補正高さ比と、に基づいて前記含有率を算出する。
さらに好ましい態様の測定装置では、前記支持部は、プリズム部材と、前記被測定物を前記プリズム部材に押圧して固定する押圧部とを有し、前記検出部は、前記プリズム部材を通して前記被測定物に照射され、前記プリズム部材に押圧された前記被測定物の押圧面で反射され、前記プリズム部材から出射した前記赤外光を受光する。
さらに好ましい態様の測定装置では、前記押圧部を駆動する駆動部と、前記駆動部の駆動を制御する制御部とをさらに有し、前記制御部は、前記押圧部が前記被測定物を前記プリズム部材に押圧する際の押圧力が所定の値になるように前記駆動部を駆動制御する。
さらに好ましい態様の測定装置では、前記制御部は、前記算出部が前記含有率算出を行った結果に基づいて前記被測定物をクラス分けするクラス分け部を含む。
なお、基準情報については後述するが、本明細書中においては、後述する実施例1と2とのそれぞれの基準情報は異なり、それぞれを基準情報1,2と呼ぶ。
(廃棄プラスチックの組成測定1)
図1に示す測定装置100を用いて組成が未知の廃棄プラスチックの組成、すなわち、含有される複数種類の物質のそれぞれの含有率を測定する手順について説明する。破砕された廃棄プラスチックをシート状に加工して被測定物M11およびM12を用意する。被測定物M11およびM12のそれぞれについて、次の手順により測定を行う。
基準情報1について説明する。上記の通り、基準情報1は、所定の物質に関して、その物質が含有されることにより吸光度スペクトルに現れる特定の波数でのピークのピーク補正高さとその含有率との関係を示す情報である。基準情報1は予めメモリ8aに格納されている。基準情報1により、被測定物Mの吸光度スペクトルを取得し、所定波数におけるピーク補正高さを求め、そのピーク補正高さに対応する含有率を算出することで、その波数に対応する物質の含有率を求めることができる。基準情報1は、例えば次の手順により生成される。
(1)実施例1において、被測定物の透過赤外光または反射赤外光の吸収スペクトルを取得し、その吸収スペクトルにおける複数の所定波長での吸光度と、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンおよびポリエチレンテレフタレートの4種の物質の含有率と吸収スペクトルにおける吸光度との関係を示す基準情報とに基づいて、被測定物に含有される4種の物質の含有率を算出する。これにより、廃棄プラスチックから加工された被測定物に含まれる、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンおよびポリエチレンテレフタレートの4種の物質のそれぞれの含有率を、迅速かつ正確に算出することができる。
(2)実施例1において、複数の所定波長は、698cm-1、719cm-1、841cm-1および1722cm-1の4種の波数にそれぞれ対応する第1波長、第2波長、第3波長および第4波長であり、基準情報は、被測定物における、ポリスチレンの含有率と吸収スペクトルにおける第1波長の吸光度との関係を示す第1情報と、ポリエチレンの含有率と吸収スペクトルにおける第2波長の吸光度との関係を示す第2情報と、ポリプロピレンの含有率と吸収スペクトルにおける第3波長の吸光度との関係を示す第3情報と、ポリエチレンテレフタレートの含有率と吸収スペクトルにおける第4波長の吸光度との関係を示す第4情報と、を含む。これにより、上記4種の物質の含有率をより正確に算出することができる。
(3)実施例1において、第1情報、第2情報、第3情報および第4情報は、4種の物質それぞれの含有率が既知であり、かつ、4種の物質それぞれの含有率が互いに異なる複数の指標部材の透過赤外光または反射赤外光の吸収スペクトルにおいて、4種の物質それぞれの含有率と、第1波長、第2波長、第3波長および第4波長の吸光度との関係を示す情報である。これにより、様々な吸光度について、含有率をより迅速かつ正確に算出することができる。
(4)実施例1において、吸光度は、吸収スペクトルにおいて、所定波長の近傍でのベースラインの吸光度と所定波長の吸光度との差であるピーク補正高さに基づいて取得する。これにより、吸光度を正確に取得することができ、含有率をより正確に算出することができる。
(5)実施例1において、吸収スペクトルは、被測定物の前記反射赤外光から取得される。これにより、含有率をより正確に算出することができる。
(6)実施例1において、吸収スペクトルは、高屈折光学部材に押圧された被測定物の押圧面に対して赤外光を照射し、押圧面近傍で反射した前記赤外光を検出することにより取得される。これにより、含有率をより正確に算出することができる。
(7)実施例1において、含有率の算出結果に基づいて被測定物をクラス分けする。これにより、廃棄プラスチックの分類がより迅速かつ正確に行える。
(廃棄プラスチックの組成測定2)
廃棄プラスチックの組成、すなわち、含有される複数種類の物質のそれぞれの含有率を測定する別の手順について説明する。本実施例における測定は、実施例1に説明した測定と次の点で異なる。1つ目は、被測定物の形状がペレット状であることである。2つ目は、異なる波数における各ピーク補正高さの比(ピーク補正高さ比)とその波数に対応する各物質の含有率比との関係に基づいて各物質の含有率を求めることである。3つ目は、上記のピーク補正高さ比と各物質の含有率比との関係を示す基準情報2を用いることである。基準情報2については後述する。
なお、押圧部24による被測定物をプリズム22に押し付ける力は、被測定物のプリズム22に対する接触状態が一定となるように制御部8が制御することが好ましい。
図8(a)は被測定物M21の組成であり、図8(b)は被測定物M22の組成である。なお、比較のためにNMRにより測定したこれらの含有率も図8(a)および図8(b)に示す。
基準情報2について説明する。基準情報2は、上記の通り、異なる波数における各ピーク補正高さ比と、その波数に対応する各物質の含有率比との関係を示す情報である。基準情報2は予めメモリ8aに格納される。被測定物Mの吸光度スペクトルを取得し、特定の2つの波数における各ピーク補正高さ比を求め、基準情報2を参照してそのピーク補正高さ比に対応する含有率比を算出し、さらに、算出された含有率比から各物質の含有率を求めることができる。基準情報2は、例えば次の手順により生成される。
なお、実施例2において、実施例1で用いたシート状被測定物と同様の被測定物を用いた場合には、さらに高い精度で各物質の含有率が算出できる。
ステップS20で、干渉光生成・検出部110で生成される赤外干渉光を被測定物に照射しつつ、検出器7から検出信号を受信する。算出部9で受信した検出信号に基づき、被測定物の吸光度スペクトルが生成される。吸光度スペクトルが生成されるとステップS21に進む。ステップS21において、算出部9は、吸光度スペクトルに基づいて、698cm-1、719cm-1、841cm-1および1722cm-1の4種の波数におけるピーク補正高さを算出し、ステップS22に進む。
(8)含有率は、4種の物質において、4種の物質から選択された基準物質の含有率である基準物質含有率に対する、4種の物質のうち基準物質以外の物質の含有率の比と、基準物質含有率における吸収スペクトルにおけるピーク補正高さに対する4種の物質のうち基準物質以外の物質の含有率における吸収スペクトルにおけるピーク補正高さの比であるピーク補正高さ比と、に基づいて算出される。これにより、仮に、吸収スペクトルにノイズが含まれている場合であっても、ピーク補正高さ比を求める段階でノイズが低減されるので、より正確に算出することができる。従って、ペレットのような形状の被測定物についても、上記4種の物質の含有率を迅速かつ正確に算出することができる。
(変形例1)
図1において、照射部120は、干渉光生成・検出部110で生成された赤外干渉光を被測定物Mの表面に照射させ、被測定物Mで反射された赤外干渉光を干渉光生成部110の検出器7に向けて集光させるように構成されている。しかし、被測定物Mの形態によっては、赤外干渉光を被測定物Mに照射させ、被測定物Mを透過した赤外干渉光を干渉光生成・検出部110の検出器7に向けて集光させるように構成してもよい。
上述した実施の形態および実施例1、2においては、基準情報は、測定装置100のメモリ8aに格納されている構成について説明した。しかし、基準情報は、必ずしも測定装置100に記憶されていなくてもよく、測定に際して、オペレータが入力部から入力してもよい。あるいは、通信部12を介して、インターネット等の通信回線を利用して算出部8に入力されてもよい。
上述した実施の形態および実施例1、2においては、測定装置100の動作を実現するためのプログラムがメモリ8aにあらかじめ記憶されているものとした。しかし、4種の物質の各含有率を測定する測定処理プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録された、上述した測定処理プログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行させてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、光ディスク、メモリカード等の可搬型記録媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持するものを含んでもよい。また上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせにより実現するものであってもよい。
Claims (17)
- 被測定物の透過赤外光または反射赤外光の吸収スペクトルを取得し、
取得された前記吸収スペクトルにおける複数の所定波長での吸光度と、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンおよびポリエチレンテレフタレートの4種の物質の含有率と前記吸収スペクトルにおける吸光度との関係を示す基準情報とに基づいて、前記被測定物に含有される前記4種の物質の含有率を算出する、4種の物質の含有率を測定する測定方法。 - 請求項1に記載の4種の物質の含有率を測定する測定方法であって、
複数の前記所定波長は、698cm-1、719cm-1、841cm-1および1722cm-1の4種の波数にそれぞれ対応する第1波長、第2波長、第3波長および第4波長であり、
前記基準情報は、前記被測定物における、
ポリスチレンの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第1波長の吸光度との関係を示す第1情報と、
ポリエチレンの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第2波長の吸光度との関係を示す第2情報と、
ポリプロピレンの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第3波長の吸光度との関係を示す第3情報と、
ポリエチレンテレフタレートの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第4波長の吸光度との関係を示す第4情報と、を含む、4種の物質の含有率を測定する測定方法。 - 請求項2に記載の4種の物質の含有率を測定する測定方法であって、
前記第1情報、前記第2情報、前記第3情報および前記第4情報は、前記4種の物質それぞれの含有率が既知であり、かつ、前記4種の物質それぞれの含有率が互いに異なる複数の指標部材の透過赤外光または反射赤外光の前記吸収スペクトルにおいて、前記4種の物質それぞれの含有率と、前記第1波長、前記第2波長、前記第3波長および前記第4波長の吸光度との関係を示す情報である、4種の物質の含有率を測定する測定方法。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の4種の物質の含有率を測定する測定方法において、
前記吸光度は、前記吸収スペクトルにおいて、前記所定波長の近傍でのベースラインの吸光度と前記所定波長の吸光度との差であるピーク補正高さに基づいて取得する、4種の物質の含有率を測定する測定方法。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の4種の物質の含有率を測定する測定方法において、
前記含有率は、前記4種の物質において、前記4種の物質から選択された基準物質の含有率である基準物質含有率に対する、前記4種の物質のうち前記基準物質以外の物質の前記含有率の比と、前記基準物質含有率における前記吸収スペクトルにおけるピーク補正高さに対する前記4種の物質のうち前記基準物質以外の物質の前記含有率における前記吸収スペクトルにおけるピーク補正高さの比であるピーク補正高さ比と、に基づいて算出される、4種の物質の含有率を測定する測定方法。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載の4種の物質の含有率を測定する測定方法において、
前記吸収スペクトルは、前記被測定物の前記反射赤外光から取得される、4種の物質の含有率を測定する測定方法。 - 請求項6に記載の4種の物質の含有率を測定する測定方法において、
前記吸収スペクトルは、高屈折光学部材に押圧された前記被測定物の押圧面に対して赤外光を照射し、前記押圧面近傍で反射した前記赤外光を検出することにより取得される、4種の物質の含有率を測定する測定方法。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載の4種の物質の含有率を測定する測定方法において、
前記含有率の算出結果に基づいて前記被測定物をクラス分けする、4種の物質の含有率を測定する測定方法。 - 被測定物の透過赤外光または反射赤外光の吸収スペクトルを取得する処理と、
取得された前記吸収スペクトルに基づいて、前記吸収スペクトルにおける複数の所定波長の吸光度と、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンおよびポリエチレンテレフタレートの4種の物質の含有率と吸収スペクトルにおける吸光度との関係を示す基準情報とに基づいて、前記被測定物に含有される、前記4種の物質の含有率を算出する処理とをコンピュータに実行させる測定処理プログラム。 - 所定の波長範囲の赤外光を出射する赤外光源と、
被測定物に前記赤外光が照射されるように当該被測定物を支持する支持部と、
前記被測定物の透過赤外光または反射赤外光を検出する検出部と、
前記透過赤外光または前記反射赤外光の吸収スペクトルを取得し、前記吸収スペクトルにおける複数の所定波長の吸光度と、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンおよびポリエチレンテレフタレートの4種の物質の含有率と吸収スペクトルにおける吸光度との関係を示す基準情報とに基づいて、前記被測定物に含有される、前記4種の物質の含有率を算出する、算出部と、を有する測定装置。 - 請求項10に記載の測定装置であって、
複数の前記所定波長は、698cm-1、719cm-1、841cm-1および1722cm-1の4種の波数にそれぞれ対応する第1波長、第2波長、第3波長および第4波長であり、
前記基準情報は、前記被測定物における、
ポリスチレンの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第1波長の吸光度との関係を示す第1情報と、
ポリエチレンの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第2波長の吸光度との関係を示す第2情報と、
ポリプロピレンの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第3波長の吸光度との関係を示す第3情報と、
ポリエチレンテレフタレートの含有率と前記吸収スペクトルにおける前記第4波長の吸光度との関係を示す第4情報と、を含む、測定装置。 - 請求項11に記載の測定装置であって、
前記第1情報、前記第2情報、前記第3情報および前記第4情報は、前記4種の物質それぞれの含有率が既知であり、かつ、前記4種の物質それぞれの含有率が互いに異なる複数の指標部材の透過赤外光または反射赤外光の前記吸収スペクトルにおいて、前記4種の物質それぞれの含有率と、前記第1波長、前記第2波長、前記第3波長および前記第4波長の吸光度との関係を示す情報である、測定装置。 - 請求項10から12のいずれか一項に記載の測定装置において、
前記算出部は、前記吸光度を、前記吸収スペクトルにおいて、前記所定波長の近傍でのベースラインの吸光度と前記所定波長の吸光度との差であるピーク補正高さに基づいて取得する、測定装置。 - 請求項10から13のいずれか一項に記載の測定装置において、
前記算出部は、前記4種の物質において、前記4種の物質から選択された基準物質の含有率である基準物質含有率に対する、前記4種の物質のうち前記基準物質以外の3種の物質の前記含有率の比と、前記基準物質含有率における前記吸収スペクトルにおけるピーク補正高さと前記4種の物質のうち前記基準物質以外の物質の前記含有率におけるピーク補正高さとの比であるピーク補正高さ比と、に基づいて前記含有率を算出する、測定装置。 - 請求項10から14のいずれか一項に記載の測定装置において、
前記支持部は、プリズム部材と、前記被測定物を前記プリズム部材に押圧して固定する押圧部とを有し、
前記検出部は、前記プリズム部材を通して前記被測定物に照射され、前記プリズム部材に押圧された前記被測定物の押圧面で反射され、前記プリズム部材から出射した前記赤外光を受光する、測定装置。 - 請求項15に記載の測定装置において、
前記押圧部を駆動する駆動部と、前記駆動部の駆動を制御する制御部とをさらに有し、前記制御部は、前記押圧部が前記被測定物を前記プリズム部材に押圧する際の押圧力が所定の値になるように前記駆動部を駆動制御する、測定装置。 - 請求項16に記載の測定装置において、
前記制御部は、前記算出部が前記含有率算出を行った結果に基づいて前記被測定物をクラス分けするクラス分け部を含む、測定装置。
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