JP7109891B2 - 対応点導出方法および対応点算出装置 - Google Patents

対応点導出方法および対応点算出装置 Download PDF

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Description

本発明は、対応点導出方法および対応点算出装置に関する。
近年、地物の地物の形状を三次元的に表した三次元地図においては、さまざまな用途に利用されることを踏まえ、地物の三次元モデルを精度良く生成することが求められている。このため、短時間で詳細且つ大量の三次元データを計測できるレーザスキャナが活用されている。レーザスキャナは、所定の計測エリアをパルスレーザ光線によって走査するように構成されている。レーザスキャナは、前記パルスレーザ光線の反射光を受光し、パルス毎にパルスレーザ光線照射点の三次元位置データを測距する。このようにして、レーザスキャナは、前記計測エリアの三次元位置データを多数の計測点の集合体である点群データとして出力する測量機である。レーザスキャナは、短時間で大量の点群データを得ることができるが、計測エリアに、車両、樹木等の障害物が存在する場合、陰(オクルージョン)が生じ、データの欠落部分が生じる。このため、同一の計測エリアを複数回計測し、取得した複数の点群データを重ね合わせることでデータの欠落部分を補う技術が公知である。例えば特許文献1のごとくである。
特許文献1に記載の測量方法は、レーザスキャナで所定の計測範囲についての主点群データを取得する工程と、副撮像装置により未取得データ範囲の補足画像をデータ取得する工程と、副撮像装置により得た補足画像データによりステレオ画像を作成する工程と、該ステレオ画像から補足点群データを取得する工程と、主点群データと補足点群データとの重ね合わせによるマッチングにより主点群データの未取得範囲を補充する工程とから構成されている。補足点群データは、主点群データと同一の座標系であるステレオ画像から作成されている。従って、主点群データと補足点群データとは、同一の座標系の元で容易にマッチングされる。しかし、特許文献1に記載の測量方法は、レーザスキャナの測距に基づいた点群データと副撮像装置の撮影に基づいた点群データとをマッチングしているため、マッチング時の精度が低下する可能性があった。
特開2008-82707号公報
本発明の目的は、レーザスキャナによって測距された複数の点群データを精度よくマッチングすることができる対応点導出方法および対応点算出装置の提供を目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、計測対象物体の形状を同一または異なる位置から光学的に計測した複数の点群データにおいて、一の点群データの基準点に対応する他の点群データ中の対応点を導出する対応点導出方法であって、情報処理装置が、前記複数の点群データを生成し、前記一の点群データを画像表示装置に表示して、画像上で指定された任意の計測点を基準点とする基準点設定工程と、前記他の点群データにおいて、前記基準点の座標位置から所定距離内にある近傍計測点のうち、前記基準点の特徴ベクトルと近傍計測点の特徴ベクトルとコサイン類似度に基づいて対応する近傍計測点を仮対応点とする仮対応点算出工程と、前記基準点の座標位置から所定距離にある複数の計測点に対して最小二乗法により基準近似平面を算出し、前記基準近似平面を算出した各計測点から前記基準近似平面までの距離の総和に基づいて前記複数の計測点が示す所定空間の形状が平面形状か立体形状か判定する形状判定工程と、前記基準点の座標位置から所定距離にある複数の計測点、および前記仮対応点の座標位置から所定距離にある複数の計測点を所定の仮想平面にそれぞれ投影し、その外形線を算出する外形線算出工程と、予め登録されている複数の形状パターンからそれぞれの前記外形線に最も近似する形状パターンを選択し、選択した形状パターンに基づいて前記点群データ毎に対応点を算出する対応点算出工程と、を行うものである。
対応点導出方法は、前記仮対応点算出工程において、前記基準点の特徴ベクトルと前記近傍計測点の特徴ベクトルとのコサイン類似度に基づいて、前記基準点毎に近傍計測点の中から前記対応する近傍計測点を選択し、前記基準点毎に前記対応する近傍計測点までの距離をそれぞれ算出し、前記基準点毎に算出した前記対応する近傍計測点までの距離の標準偏差が全て閾値未満である場合、全ての選択した前記対応する近傍計測点を仮対応点とし、前記基準点毎に算出した前記対応する近傍計測点までの距離の標準偏差のうち少なくとも一つが閾値以上である場合、特徴ベクトルと前記近傍計測点の特徴ベクトルとコサイン類似度に基づいて、その前記基準点の前記近傍計測点の中から新たに対応する近傍計測点を選択するものである。
対応点導出方法は、前記形状判定工程において、前記基準点の座標位置から所定距離にある複数の計測点と前記基準近似平面との間の距離の総和が形状閾値以上の場合、前記所定空間の形状が立体形状であると判定し、前記基準点の座標位置から所定距離にある複数の計測点と前記基準近似平面との間の距離の総和が形状閾値未満の場合、前記所定空間の形状が平面形状であると判定するものである。
対応点導出方法は、前記形状判定工程において、前記仮対応点の座標位置から所定距離にある複数の計測点に対して最小二乗法により仮対応近似平面を算出し、前記仮対応点の座標位置から所定距離にある複数の計測点と前記仮対応近似平面との間の距離の総和に基づく前記所定空間の形状の判定結果が、前記基準点の座標位置から所定距離にある複数の計測点と前記基準近似平面との間の距離の総和に基づく前記所定空間の形状の判定結果と同一である場合、前記基準点の座標位置から所定距離にある複数の計測点と前記基準近似平面との間の距離の総和に基づく前記所定空間の形状の判定結果を確定させるものである。
対応点導出方法は、前記外形線算出工程において、
判定された前記所定空間の形状が平面形状である場合、前記基準点の座標位置から所定距離にある複数の計測点を前記基準近似平面に投影し、前記仮対応点の座標位置から所定距離にある複数の計測点を前記仮対応近似平面に投影し、判定された前記所定空間の形状が立体形状である場合、所定の間隔で複数の仮想平面を設定し、前記基準点の座標位置から所定距離にある複数の計測点をそれぞれ最も近い位置の仮想平面に投影し、前記仮対応点の座標位置から所定距離にある複数の計測点をそれぞれ最も近い位置の仮想平面に投影し、各仮想平面において外形線を算出するものである。
対応点導出方法は、前記対応点算出工程において、選択された前記形状パターンが円形の平面形状である場合、前記形状パターンの中心位置を投影後の対応点とし、選択された前記形状パターンが多角形の平面形状である場合、前記基準点または前記仮対応点に最も近い前記形状パターンの境界線上の位置を投影後の対応点とし、前記投影後の対応点を含む計測点の座標値を前記仮対応近似平面に投影する前の座標値に変換して投影前の対応点とし、選択された前記形状パターンが立体形状である場合、前記各仮想平面における形状パターンの中心位置の座標値を投影後の対応点し、前記投影後の各対応点を含む計測点の座標値を前記仮想平面に投影する前の座標値に変換して投影前の対応点とし、前記投影前の各対応点を通る近似直線を算出するものである。
計測対象物体の形状を同一または異なる位置から光学的に計測した複数の点群データにおいて、一の点群データの基準点に対応する他の点群データ中の対応点を導出する対応点算出装置であって、情報処理装置と、画像表示処理装置とを備え、前記情報処理装置が、計測された前記複数の点群データ、および前記画像処理装置で指定される計測点の情報を取り込むデータ取得部と、前記点群データ、および算出されたデータを前記画像表示装置に出力するデータ出力部と、前記他の点群データにおいて、前記基準点の座標位置の座標位置から所定距離にある近傍計測点のうち、前記基準点の特徴ベクトルと前記近傍計測点の特徴ベクトルとコサイン類似度に基づいて対応する近傍計測点を仮対応点とする仮対応点算出部と、前記基準点の座標位置から所定距離にある複数の計測点に対して最小二乗法により基準近似平面を算出し、前記基準近似平面を算出した各計測点から前記基準近似平面までの距離の総和に基づいて前記複数の計測点が示す所定空間の形状が平面形状か立体形状か判定する形状判定部と、前記基準点の座標位置から所定距離にある複数の計測点、および前記仮対応点の座標位置から所定距離にある複数の計測点をそれぞれ近似平面に投影し、その外形線を算出する外形線算出部と、予め登録されている複数の形状パターンからそれぞれの前記外形線に最も近似する形状パターンを選択し、前記形状パターンに基づいて前記点群データ毎に対応点を算出する仮対応点算出部と、を備えるものである。
本発明は、以下に示すような効果を奏する。
対応点導出方法においては、一の点群データにおいて指定した基準点に対応する計測点が他の点群データにおいて存在しなくても、全ての点群データおいて形状パターンに基づいた対応点が算出される。これにより、レーザスキャナによって測距された複数の点群データを精度よくマッチングすることができる。
対応点導出方法においては、仮対応点算出工程によって基準点と近傍計測点との位置のズレが抑制される。これにより、レーザスキャナによって測距された複数の点群データを精度よくマッチングすることができる。
対応点導出方法においては、形状判定工程によって判定された所定空間の形状に応じて点群データの処理が実施される。これにより、レーザスキャナによって測距された複数の点群データを精度よくマッチングすることができる。
対応点導出方法においては、外形線算出工程によって計測時のノイズや計測誤差が基準よりも大きい点群データが除外される。これにより、レーザスキャナによって測距された複数の点群データを精度よくマッチングすることができる。
対応点導出方法においては、対応点算出工程によって全ての点群データにおいて計測点の有無に関わらず対応点が設定される。これにより、レーザスキャナによって測距された複数の点群データを精度よくマッチングすることができる。
対応点算出装置においては、一の点群データにおいて作業者が任意に指定した基準点に対応する計測点が他の点群データに存在しなくても、全ての点群データおいて同一の位置に対応点が算出される。これにより、レーザスキャナによって測距された複数の点群データを精度よくマッチングすることができる。
本発明の一実施形態に係る三次元データ生成システムの全体構成を示す概略面図。 本発明の一実施形態に係る三次元データ生成システムの制御構成を示すブロック図。 本発明の一実施形態に係る対応点導出方法の工程を表すフローチャートを示す図。 本発明の一実施形態に係る対応点導出方法において基準点が指定された点群データを示す図。 (a)本発明の一実施形態に係る対応点導出方法において点群データ同士の重心を基準として重ね合わせた状態を示す模式図、(b)同じく近接している計測点間のユークリッド距離を算出している状態を示す模式図、(c)同じく座標変換により計測点同士を重ね合わせた状態を示す模式図。 本発明の一実施形態に係る対応点導出方法において球状空間を設定した状態を示す模式図。 本発明の一実施形態に係る対応点導出方法において球状空間を分割して特徴点を算出している状態を示す模式図。 (a)本発明の一実施形態に係る対応点導出方法において球状空間に含まれる計測点を示す模式図、(b)同じく反射強度に基づいて球状空間内の計測点から近傍計測点を取得している状態を示す模式図。 (a)本発明の一実施形態に係る対応点導出方法において第2点群データで定めた類似度順の計測点を示す一覧表を表す図、(b)同じく第3点群データで定めた類似度順の計測点を示す一覧表を表す図、(c)同じく第4点群データで定めた類似度順の計測点を示す一覧表を表す図。 本発明の一実施形態に係る対応点導出方法において基準点と近傍計測点とのユークリッド距離を算出している状態を示す模式図。 本発明の一実施形態に係る対応点導出方法において仮対応点算出のための制御態様を示すフローチャートを表す図。 (a)本発明の一実施形態に係る対応点導出方法において近似平面を設定した状態を示す模式図、(b)本発明の一実施形態に係る対応点導出方法において球状空間内の計測点を近似平面に投影している状態を示す模式図。 本発明の一実施形態に係る対応点導出方法において形状判定のための制御態様を示すフローチャートを表す図。 本発明の一実施形態に係る対応点導出方法において近似平面に投影した図と形状パターンとのマッチングを行っている状態を示す模式図。 本発明の一実施形態に係る対応点導出方法において近似平面上において定めた対応点を三次元空間座標に変換している状態を示す模式図。 仮想平面上において対応点を定めるとともに、対応点を通る近似直線を示す模式図。 本発明の一実施形態に係る対応点導出方法において三次元空間上の対応点同士を基準として計測点を重ね合わせている状態を示す模式図。 本発明の他の実施形態に係る三次元データ生成システムの全体構成を示す概略面図。
以下に、図1と図2とを用いて、対応点導出方法を実施する対応点算出装置の一実施形態に係る対応点算出装置を備えた三次元データ生成システム1について説する。
図1と図2とに示すように、三次元データ生成システム1は、計測対象物体である地物を撮影、およびレーザースキャニングし、これらの計測データを解析することで点群データを生成するシステムである。三次元データ生成システム1は、計測装置2と三次元データ生成装置11とから構成されている。
計測装置2は、地物の三次元形状を計測するものである。計測装置2は、普通乗用車等の走行車両3に各種計測用の装置等が設けられて構成されている。なお、本実施形態においては、計測装置2は、普通乗用車に設けられているがこれに限定するものではなく、バイク、鉄道等を含む各種車両や航空機等に搭載したり、地上に設置したりしてもよい(図18参照)。
図1に示すように、計測装置2は、移動手段である走行車両3、全地球衛星測位システム(以下、単に「GNSS4」と記す)、複数のデジタルカメラ5、慣性計測装置(以下単に、「IMU6」と記す)、複数のレーザスキャナ7および計測制御部8を具備する。
走行車両3は、各種計測用の装置等を搬送するものである。走行車両3は、普通乗用車から構成されている。走行車両3には、GNSS4、デジタルカメラ5、IMU6、レーザスキャナ7および計測制御部8が搭載されている。走行車両3の前側には、デジタルカメラ5、GNSSアンテナ4a、レーザスキャナ7が設けられている、走行車両3の後側には、GNSSアンテナ4a、IMU6およびレーザスキャナ7が設けられている。走行車両3は、これらの各種計測用の装置等で計測を行いながら任意のルートを走行可能に構成されている。
GNSS4(Global Navigation Satellite System、全地球衛星測位システム)は、走行車両3の位置を計測するものである。GNSS4は、図示しないGPS衛星とGLONASS衛星とからの電波を受信することにより受信位置の緯度、経度、高度を計測可能に構成されている。GNSS4は、GPS衛星等から電波を受信するためのGNSSアンテナ4aとGNSS受信処理機4bとから構成されている。GNSS4は、走行車両3の複数の位置にGNSSアンテナ4aが設けられている。GNSS4は、GPS衛星等からの電波を複数のGNSSアンテナ4aで受信し、走行車両3の緯度、経度、高度および走行車両3の配置方向からなる走行車両3の位置情報を算出するために必要な情報を取得する。GNSS4は、受信した情報をGNSS受信処理機4bにて処理することにより、走行車両3の緯度、経度、高度および走行車両3の配置方向をリアルタイムで計測可能に構成されている。
デジタルカメラ5は、地物を撮影するものである。デジタルカメラ5は、走行車両3の進行方向および走行車両3の所定の前方を撮影するものである。デジタルカメラ5は、計測時の地物の状況を記録するように構成されている。
IMU6(Inertial Measurement Unit、慣性計測装置)は、走行車両3の姿勢を計測するものである。IMU6は、その中心を原点とする直交する3軸(X、Y、Z)にそれぞれ設けられた図示しないジャイロセンサと加速度センサとで構成されている。ジャイロセンサは、走行車両3の3軸方向であるX方向、Y方向、Z方向のそれぞれの角速度を検出する。加速度センサは、走行車両3の3軸方向であるX方向、Y方向、Z方向のそれぞれの加速度を検出する。また、IMU6は、走行車両3の3軸方向であるX方向、Y方向、Z方向のそれぞれの角速度と加速度とを示すデータを慣性情報として生成する。このように生成される慣性情報には、検出時刻(取得時刻)毎に角速度と加速度とが設定されている。
レーザスキャナ7は、地物の三次元座標データを取得することにより、地物の詳細な形状を計測するものである。レーザスキャナ7は、計測角度範囲内にて微小角度ごとに毎秒数千発のレーザがパルスとなって発射される。レーザスキャナ7は、レーザの発射から反射光の受光までの時間に基づいて、レーザが反射した地物までの距離を計測するように構成されている。また、レーザスキャナ7は、受光したレーザの反射強度、発射方向および時刻などを計測するように構成されている。本実施形態において、レーザスキャナ7は、走行車両3に搭載されることでMMS(Mobile Mapping System)を構成している。MMSにおいて、レーザスキャナ7は、走行車両3の上部から斜め下方向や斜め上方向にレーザを照射するように構成されている。レーザスキャナ7は、地物表面の凹凸などの形状変化のスケールに応じた密度でレーザスキャンが可能な性能を有するように構成されている。また、本実施形態において、レーザスキャナ7は、MMSとして構成されているがこれに限定するものではなく、レーザスキャナ7を地上に設置して計測を行う構成でもよい。
計測制御部8は、各計測用の装置等を制御するとともに、各計測用の装置等によって取得された計測データを関連付けるものである。計測制御部8は、実体的には、CPU、ROM、RAM、HDD等がバスで接続される構成であってもよく、あるいはワンチップのLSI等からなる構成であってもよい。計測制御部8には、GNSS4、デジタルカメラ5、IMU6およびレーザスキャナ7の動作を制御するために種々のプログラムやデータが格納されている。計測制御部8は、計測データを格納する計測データ用記憶部9を備えている。
計測制御部8は、GNSS4、デジタルカメラ5、IMU6およびレーザスキャナ7を同時に制御可能に構成されている。また、計測制御部8は、GNSS4から走行車両3の緯度、経度、高度および走行車両3の配置方向からなる走行車両3の位置情報を取得し、デジタルカメラ5から画像を取得し、IMU6から走行車両3におけるX方向、Y方向、Z方向のそれぞれの角速度と加速度からなる走行車両3の慣性情報を取得し、レーザスキャナ7からパルス毎の反射した地物までの距離、受光したレーザの反射強度、発射方向および時刻を取得可能に構成されている。さらに、計測制御部8は、レーザスキャナ7パルス毎の計測データとGNSS4から取得した走行車両3の位置データおよび走行車両3の配置方向と、IMU6から取得した走行車両3の慣性情報を関連付けて、計測データ用記憶部9に記憶可能に構成されている。
計測制御部8は、GNSS4に接続され、GNSS4から、走行車両3の緯度、経度、高度および走行車両3の配置方向からなる走行車両3の計測データである位置情報を取得することができる。
計測制御部8は、デジタルカメラ5に接続され、デジタルカメラ5から、計測データである走行車両3の前方および路面の画像データを取得することができる。
計測制御部8は、IMU6に接続され、IMU6から、走行車両3の3軸方向であるX方向、Y方向、Z方向のそれぞれの角速度と加速度とからなる計測データである走行車両3の慣性情報を取得することができる。
計測制御部8は、レーザスキャナ7に接続され、レーザスキャナ7から、計測データであるレーザが反射した地物までの距離、受光したレーザの反射強度、発射方向および時刻を取得することができる。
計測制御部8は、取得した様々な計測データを計測データ用記憶部9に記憶するとともに、ケーブルや通信装置等のデータ転送手段10を介して、様々な計測データを計測装置2の計測データ用記憶部9から三次元データ生成装置11の点群データ用記憶部19に転送することができる。
図2に示すように、三次元データ生成装置11は、計測装置2によって取得された様々な計測データから三次元データを生成するものである。三次元データ生成装置11には、点群データ生成部12、画像表示部13、仮対応点算出部14、形状判定部15、外形線算出部16、対応点算出部17、位置合わせ部18および点群データ用記憶部19が構成されている。つまり、三次元データ生成装置11は、内部に対応点算出装置の機能を有している対応点算出部17が構成されている。三次元データ生成装置11は、実体的には、CPU、ROM、RAM、HDD等がバスで接続される構成や、ワンチップのLSI等からなり、点群データ生成部12、画像表示部13、仮対応点算出部14、形状判定部15、外形線算出部16、対応点算出部17、位置合わせ部18および点群データ用記憶部19の機能を実現するためのソフトウェアがインストールされている情報処理装置として構成されている。また、点群データ生成部12、画像表示部13、仮対応点算出部14、形状判定部15、外形線算出部16、対応点算出部17、位置合わせ部18および点群データ用記憶部19は、それぞれ独立した構成を有する点群データ生成装置、画像表示装置、仮対応点算出装置、形状判定装置、外形線算出装置、対応点算出装置、位置合わせ装置およびデータ記憶装置であってもよい。三次元データ生成装置11は、計測装置2を構成している走行車両3に搭載してもよい。
三次元データ生成装置11には、点群データ生成部12、画像表示部13、仮対応点算出部14、形状判定部15、外形線算出部16、対応点算出部17、位置合わせ部18および点群データ用記憶部19の動作を制御するために種々のプログラムやデータが格納されている。三次元データ生成装置11は、計測装置2の計測データ用記憶部9からデータ転送手段10を介して点群データ用記憶部19に計測装置2の計測データを取得可能に構成されている。
点群データ生成部12は、レーザスキャナ7から取得した計測データ、GNSS4から取得した走行車両3の位置情報およびIMU6から取得した走行車両3の慣性情報を用いて点群データを作成するものである。点群データは、レーザ照射点毎の反射強度、座標値および法線ベクトルからなるデータの集合体である。点群データ生成部12は、点群データ用記憶部19から計測データを取得し、計測作業毎の点群データを生成するように構成されている。
画像表示部13は、点群データを表示するものである。画像表示部13は、タッチパネル等によって入力操作が可能に構成されている。画像表示部13は、生成された点群データを表示し、任意の計測点を画面上で基準点として指定可能に構成されている。
仮対応点算出部14は、同一の計測範囲における複数回の計測作業によってそれぞれ生成された複数の点群データ同士を重ねわせるための基準となる仮対応点を算出するものである。仮対応点算出部14は、複数の点群データのうち一の点群データ(例えば。第1点群データP1)において指定された複数の基準点(例えば、基準点A1・B1・C1)に基づいて、ICP(Iterative Closest Point)アルゴリズムによる位置合わせを実施可能に構成されている。また、仮対応点算出部14は、他の点群データ(例えば、第2点群データP2)における任意の計測点を中心として所定空間内に存在する複数の計測点の数に基づいた特徴ベクトルを算出可能に構成されている。さらに、仮対応点算出部14は、前記他の点群データにおいて、基準点の座標位置から所定空間内にある近傍計測点のうち、基準点の特徴ベクトル(例えば、基準点A1・B1・Cの特徴ベクトルVa1・Vb1・Vc1)との類似度に基づいて対応する近傍計測点を仮対応点(例えば、第2点群データP2における近傍計測点A2・B2・C2)として指定可能に構成されている。
形状判定部15は、基準点から所定空間内(例えば、球状空間Sa1)にある複数の計測点に対して最小二乗法により基準近似平面(例えば、基準近似平面Fa1)を算出し、前記基準近似平面を算出した各計測点から前記基準近似平面までの距離の総和に基づいて前記複数の計測点が示す所定空間の形状が平面形状か立体形状か判定可能に構成されている。
外形線算出部16は、基準点から所定空間内にある複数の計測点を基準近似平面に投影し、仮対応点から所定空間内にある複数の計測点を仮対応近似平面(例えば、第2点群データP2におけるFa2)に投影し、その外形線(例えば、外形線Ca2)を算出可能に構成されている。
対応点算出部17は、算出した外形線に最も近似する形状パターンP(n)を選択し、選択した形状パターンP(n)に基づいて対応点を算出可能に構成されている(n)は任意の数、以下同じ)。
位置合わせ部18は、指定された基準点と算出した対応点とに基づいて複数の点群データを重ね合わせ可能に構成されている。位置合わせ部18は、複数の点群データを重ねあわせて三次元データを生成する。
点群データ用記憶部19は、計測データ、点群データ、三次元データ等を記憶するものである。点群データ用記憶部19は、計測装置2からの計測データ、点群データ生成部12で生成される点群データ、仮対応点算出部14で導出される仮対応点、形状判定部15によって判定される形状、外形線算出部16によって算出される外形線、対応点算出部17で算出される対応点および位置合わせ部18で生成される三次元データ等を記憶可能に構成されている。また、点群データ用記憶部19は、外形線算出部16で用いられるm個の形状パターンP(1)・P(2)・・P(m)が記憶されている。
このように構成される三次元データ生成システム1は、走行車両3に計測装置2が搭載されたMMSによって、道路を走行しながら走行車両3の位置データ、慣性データおよび地物までの距離、レーザの反射強度、発射方向および時刻を同時に計測することができる。また、三次元データ生成システム1は、三次元データ生成装置11が計測装置2の計測データ用記憶部9からデータ転送手段10を介して計測データを点群データ用記憶部19に記憶させる。三次元データ生成装置11は、計測作業毎の計測データから点群データを生成するとともに、ICPアルゴリズム、特徴ベクトルの類似判断およびm個の形状パターンP(1)・P(2)・・P(m)から照合された形状パターンP(n)に基づいて対応点を導出し、複数の点群データを重ね合わせることで高精度な三次元データを作成することができる。
以下に、図2から図17を用いて、三次元データ生成システム1の対応点導出方法について説明する。なお、本実施形態において、対応点導出方法は、計測装置2によって同一の計測範囲において複数回(本実施形態において4回)の計測が終了したものとして説明を行う。
図3に示すように、対応点導出方法は、複数の点群データを生成し、生成された一の点群データにおける任意の計測点を基準点とする基準点設定工程K100と、他の点群データにおいて、前記基準点の特徴ベクトルとの類似度に基づいて仮対応点を算出する仮対応点算出工程K200と、所定空間の形状が平面形状か立体形状か判定する形状判定工程K300と、前記基準点または前記仮対応点から前記所定空間内にある複数の計測点の集合の外形線を算出する外形線算出工程K400と、前記外形線に最も近似する形状パターンP(n)に基づいて前記点群データ毎に対応点を算出する対応点算出工程K500と、から構成されている。
図2と図3とに示すように、基準点設定工程K100において、三次元データ生成システム1の三次元データ生成装置11は、点群データ生成部12によって点群データを生成する。点群データ生成部12は、計測装置2からレーザスキャナ7から取得した計測データ、GNSS4から取得した走行車両3の位置情報およびIMU6から取得した走行車両3の慣性情報を取得する。そして、点群データ生成部12は、レーザ照射点毎の反射強度、座標値および法線ベクトルからなるデータの集合体である点群データを生成する。本実施形態において、第1回目の計測作業から第4回目の計測作業によって取得したそれぞれの計測データに基づいて生成された点群データを、第1点群データP1、第2点群データP2、第3点群データP3、第4点群データP4とする。
さらに、図4に示すように、基準点設定工程K100として、三次元データ生成装置11は、画像表示部13に生成した第1点群データP1を表する。三次元データ生成装置11は、画像表示部13においてオペレーターから指定された一つ以上の計測点を基準点として設定する。本実施形態において、第1点群データP1における3点の計測点を基準点A1、基準点B1および基準点C1として設定する。なお、基準点A1、基準点B1および基準点C1は、第1点群データP1に含まれる一つのオブジェクトOb1(計測対象である構造物)上の計測点であるものとする。
仮対応点算出工程K200として、三次元データ生成装置11は、仮対応点算出部14によってICPアルゴリズムを用いた第1点群データP1に対する第2点群データP2、第3点群データP3および第4点群データP4の位置合わせを行う。仮対応点算出部14は、生成された第1点群データP1、第2点群データP2、第3点群データP3、第4点群データP4の重心座標をそれぞれ算出する。
図5(a)に示すように、三次元データ生成装置11は、第1点群データP1の重心位置G1に対して第2点群データP2の重心位置G2を一致させるように第2点群データP2を平行移動させる。
次に、図5(b)に示すように、仮対応点算出部14は、第1点群データP1と第2点群データP2とから無作為にU個の計測点をそれぞれ抽出する。仮対応点算出部14は、第1点群データP1から抽出したU個の計測点のそれぞれについて、第2点群データP2から抽出したU個の計測点のうち最も近接している計測点とのユークリッド距離を算出する。
次に、図5(c)に示すように、仮対応点算出部14は、U個の各計測点間のユークリッド距離の総和が小さくなるように、第2点群データP2の座標変換パラメータであるX軸、Y軸、Z軸の各軸方向の移動成分と各軸回りの回転成分とを変更して座標変換を行う。仮対応点算出部14は、座標変換後の第2点群データP2のU個の計測点におけるユークリッド距離の総和を算出する。仮対応点算出部14は、ユークリッド距離の総和がICP閾値以下、または座標変換回数が上限値に到達するまで座標変換パラメータの変更と座標変換後のユークリッド距離の総和の算出を繰り返し行う。
同様にして、仮対応点算出部14は、第1点群データP1と図示しない第3点群データP3と、第1点群データP1と図示しない第4点群データP4とについてもユークリッド距離の総和がICP閾値以下、または座標変換回数が上限値に到達するまで座標変換パラメータの変更と座標変換後のユークリッド距離の総和の算出を繰り返し行う。このようにして、仮対応点算出部14は、第2点群データP2、第3点群データP3および第4点群データP4の座標変換パラメータを変更して、第1点群データP1に対する第2点群データP2、第3点群データP3および第4点群データP4の大まかな位置合わせを行う。
次に、図6に示すように、仮対応点算出部14は、第1点群データP1において定めた基準点A1を中心とする所定空間である半径Dの球状空間を、X軸、Y軸、Z軸を基準として8分割し、さらに半径Dよりも小さい半径Eからなる球状空間で16分割した球状空間Sa1内において反射強度Re以上の計測点(二重丸)を取得する。(以下、半径Dの球状空間をX軸、Y軸、Z軸を基準として8分割し、さらに半径Dよりも小さい半径Eからなる球状空間で16分割した球状空間を単に「球状空間」と記す)
図7に示すように、仮対応点算出部14は、球状空間Sa1の各内部空間内における反射強度Re以上の計測点(例えば、薄墨部分における計測点)の数を特徴量する基準点A1の特徴ベクトルVa1を算出する(数1参照)。
同様にして、仮対応点算出部14は、第1点群データP1において定めた基準点B1を中心とする球状空間Sb1内の反射強度Re以上の計測点の数を特徴量する基準点B1の特徴ベクトルVb1および基準点C1を中心とする球状空間Sc1内の反射強度Re以上の計測点の数を特徴量する基準点C1の特徴ベクトルVc1を算出する。
Figure 0007109891000001
次に、図8に示すように、仮対応点算出部14は、第2点群データP2において、基準点A1の座標位置を中心とした球状空間Sa1内の計測点において(図8(a)参照)、反射強度Re以上の全ての計測点(二重丸)を基準点A1の近傍計測点として取得する(図8(b)参照)。
図9(a)に示すように、仮対応点算出部14は、取得した各近傍計測点をそれぞれ中心とする球状空間(図6参照)において、その内部の計測点の数を特徴量とする各近傍計測点の特徴ベクトルのうち、基準点A1の特徴ベクトルVa1とのなす角度θの余弦であるcosθであるコサイン類似度の順位が1位からR位までの特徴ベクトルVa2-(1)・Va2-(2)・・・Va2-(R)を有する近傍計測点を抽出する。
さらに、仮対応点算出部14は、第2点群データP2において、基準点B1の特徴ベクトルVb1とのコサイン類似度の順位が1位からR位までの特徴ベクトルVb2-(1)・Vb2-(2)・・・Vb2-(R)を有する近傍計測点と、基準点C1の特徴ベクトルVc1とのコサイン類似度の順位が1位からR位までの特徴ベクトルVc2-(1)・Vc2-(2)・・・Vc2-(R)を有する近傍計測点とを抽出する。
同様にして、図9(b)に示すように、仮対応点算出部14は、第3点群データP3において、特徴ベクトルVa1とのコサイン類似度の順位が1位からR位までの特徴ベクトルVa3-(1)・Va3-(2)・・・Va3-(R)を有する近傍計測点、特徴ベクトルVb1とのコサイン類似度の順位が1位からR位までの特徴ベクトルVb3-(1)・Vb3-(2)・・・Vb3-(R)を有する近傍計測点および特徴ベクトルVc1とのコサイン類似度の順位が1位からR位までの特徴ベクトルVc3-(1)・Vc3-(2)・・・Vc3-(R)を有する近傍計測点を抽出する。
同様にして、図9(c)に示すように、仮対応点算出部14は、第4点群データP4において、特徴ベクトルVa1とのコサイン類似度の順位が1位からR位までの特徴ベクトルVa4-(1)・Va4-(2)・・・Va4-(R)を有する近傍計測点、特徴ベクトルVb1とのコサイン類似度の順位が1位からR位までの特徴ベクトルVb4-(1)・Vb4-(2)・・・Vb4-(R)を有する近傍計測点および特徴ベクトルVc1とのコサイン類似度の順位が1位からR位までの特徴ベクトルVc4-(1)・Vc4-(2)・・・Vc4-(R)を有する近傍計測点を抽出する。
次に、図10に示すように、仮対応点算出部14は、第2点群データP2における基準点A1の近傍計測点のうち類似度の順位が最も高い近傍計測点A2-(1)を選択し、基準点A1に対応する近傍計測点A2-(1)(以下、選択された近傍計測点を単に「対応する近傍計測点A2-(n)」と記す。なお、nは任意の数である。)とする。仮対応点算出部14は、基準点A1と対応する近傍計測点A2-(1)とのユークリッド距離La(1)を算出する。同様に、仮対応点算出部14は、基準点B1と対応する近傍計測点B2-(1)とのユークリッド距離Lb(1)および基準点C1と対応する近傍計測点C2-(1)とのユークリッド距離Lc(1)を算出する。
仮対応点算出部14は、算出したユークリッド距離La(1)、ユークリッド距離Lb(1)およびユークリッド距離Lc(1)について、標準偏差Sa(1)・Sb(1)・Sc(1)を算出する。仮対応点算出部14は、標準偏差Sa(1)・Sb(1)・Sc(1)が閾値S未満の場合、第2点群データP2において、近傍計測点A2-(1)を基準点A1の仮対応点A2とし、近傍計測点B2-(1)を基準点B1の仮対応点B2とし、近傍計測点C2-(1)を基準点C1の仮対応点C2とする。
一方、仮対応点算出部14は、標準偏差Sa(1)・Sb(1)・Sc(1)のうち、少なくとも一つが閾値S以上の場合、その対応する近傍計測点の次に類似度が高い近傍計測点を新たに選択して対応する近傍計測点とし、新たな対応する近傍計測点についてユークリッド距離の標準偏差を算出して閾値S未満か否かを判定する。例えば、標準偏差Sa(1)が閾値S以上の場合、対応する近傍計測点A2-(1)の次に類似度が高い近傍計測点A2-(2)を新たに対応する近傍計測点として、基準点A1と対応する近傍計測点A2-(2)についてユークリッド距離Lb(2)を算出する。仮対応点算出部14は、算出したユークリッド距離La(2)、ユークリッド距離Lb(1)およびユークリッド距離Lc(1)について、標準偏差Sa(2)・Sb(1)・Sc(1)を算出し、それらが閾値S未満か否かを判定する。このようにして、仮対応点算出部14は、ユークリッド距離の標準偏差が閾値S未満に収まるまで類似度の順に近傍計測点を対応する近傍計測点として選択する。仮対応点算出部14は、類似度がR位の近傍計測点おけるユークリッド距離の標準偏差が閾値S未満にならない場合、その基準点に対する仮対応点の該当なしと判断する。
同様にして、仮対応点算出部14は、第3点群データP3における基準点A1・B1・C1の対応する近傍計測点の類似度とユークリッド距離の標準偏差とに基づいて、基準点A1の仮対応点A3、基準点B1の仮対応点B3および基準点C1の仮対応点C3を算出する。さらに、仮対応点算出部14は、第4点群データP4における基準点A1・B1・C1に対する近傍計測点の類似度とユークリッド距離の標準偏差とに基づいて、基準点A1の仮対応点A4、基準点B1の仮対応点B4および基準点C1の仮対応点C4を算出する。
以下に、図11を用いて、三次元データ生成装置11の仮対応点算出部14による仮対応点算出工程K200について具体的に説明する。本実施形態において、三次元データ生成装置11が第2点群データP2における基準点A1・B1・C1に対する仮対応点を算出する場合について説明するものとする。
図11に示すように、ステップS210において、三次元データ生成装置11の仮対応点算出部14は、ICPアルゴリズムによって第1点群データP1に対して第2点群データP2の位置を位置合わせし、ステップをステップS220に移行させる。
ステップS220において、仮対応点算出部14は、第1点群データP1における基準点A1・B1・C1の特徴ベクトルVa1・Vb1・Vc1を算出し、ステップをステップS230に移行させる。
ステップS230において、仮対応点算出部14は、第2点群データP2において基準点A1の特徴ベクトルVa1とのコサイン類似度の順位が1位からR位の特徴ベクトルVa2-(1)・Va2-(2)・・・Va2-(R)を有する各近傍計測点A2-(n)、基準点B1の特徴ベクトルVb1とのコサイン類似度の順位が1位からR位の特徴ベクトルVb2-(1)・Vb2-(2)・・・Vb2-(R)を有する各近傍計測点B2-(n)、基準点C1の特徴ベクトルVc1とのコサイン類似度の順位が1位からR位の特徴ベクトルVc2-(1)・Vc2-(2)・・・Vc2-(R)を有する各近傍計測点C2-(n)を算出し、ステップをステップS240に移行させる(nは任意の数)。
ステップS240において、仮対応点算出部14は、類似度の順位がk位の近傍計測点A2-(k)を対応する近傍計測点A2-(k)とし、基準点A1とのユークリッド距離La(k)、類似度の順位がk位の近傍計測点B2-(k)を対応する近傍計測点B2-(k)とし、基準点B1とのユークリッド距離Lb(k)および類似度の順位がk位の近傍計測点C2-(k)を対応する近傍計測点C2-(k)とし、基準点C1とのユークリッド距離Lc(k)を算出し、ステップをステップS250に移行させる(kは任意の数)。
ステップS250において、仮対応点算出部14は、ユークリッド距離La(k)、ユークリッド距離Lb(k)およびユークリッド距離Lc(k)について、標準偏差Sa(k)・Sb(k)・Sc(k)を算出し、ステップをステップ260に移行させる。
ステップS260において、仮対応点算出部14は、標準偏差Sa(k)・Sb(k)・Sc(k)が閾値S未満である否かを判断する。
その結果、標準偏差Sa(k)・Sb(k)・Sc(k)が閾値S未満であると判定された場合、制御装置29はステップをS270に移行させる。
一方、標準偏差Sa(k)・Sb(k)・Sc(k)のうち少なくとも一つがが閾値S未満でないと判定された場合、制御装置29はステップをステップS280に移行させる。
ステップS270において、仮対応点算出部14は、第2点群データP2において、対応する近傍計測点A2-(k)を基準点A1の仮対応点A2とし、対応する近傍計測点B2-(k)を基準点B1の仮対応点B2とし、対応する近傍計測点C2-(k)を基準点C1の仮対応点C2として仮対応点算出工程K200を終了し、形状判定工程K300に移行させる(図3参照)。
ステップS280において、仮対応点算出部14は、標準偏差が閾値S未満でない対応する近傍計測点が属する近傍計測点の中から類似度の順位が(k=k+1)位の近傍計測点を選択し、すなわち標準偏差が閾値S以上である対応する近傍計測点が属する近傍計測点における選択する近傍計測点の類似度の順位を(k=k+1)位とし、ステップをステップS240に移行させる。
ステップS290において、仮対応点算出部14は、k=n+1である否かを判断する。すなわち、仮対応点算出部14は、近傍計測点の全ての標準偏差が閾値S以上であるか否かを判断する。
その結果、k=n+1であると判断された場合、すなわち、近傍計測点の全ての標準偏差が閾値S以上であると判断された場合、制御装置29はステップをS300に移行させる。
一方、k=n+1でないと判定された場合、すなわち、近傍計測点の全ての標準偏差が閾値S以上であると判断されていない場合、制御装置29はステップをステップS240に移行させる。
ステップS300において、仮対応点算出部14は、近傍測定点に仮対応点に相当するものが無いとし、仮対応点算出工程K200を終了し、形状判定工程K300に移行させる(図3参照)。
次に、図12(a)と図13とを用いて、三次元データ生成装置11の形状判定部15による形状判定工程K300について具体的に説明する。本実施形態において、三次元データ生成装置11が第1点群データP1におけるオブジェクトOb1の形状を判定する場合について説明するものとする。
図12に示すように、形状判定工程K300として、三次元データ生成装置11は、第1点群データP1において、形状判定部15によって基準点A1の球状空間Sa1内にある反射強度Re以上の全ての計測点に対して最小二乗法により基準近似平面Fa1を算出する。次に、形状判定部15は、基準近似平面Fa1を算出した各計測点から基準近似平面Fa1までの距離の総和La1(不図示)を算出する。形状判定部15は、算出した距離の総和La1が形状閾値Ll以上である場合、球状空間Sa1内の形状が立体形状であると判定し、距離の総和Ltが形状閾値Ll未満である場合、球状空間Sa1内の形状が平面形状であると判定する。
同様にして、形状判定部15は、第1点群データP1の図示しない球状空間Sb1内における反射強度Re以上の全ての計測点に対して最小二乗法により基準近似平面Fb1を算出し、距離の総和Lb1に基づいて球状空間Sb1内の形状が立体形状か平面形状か判定する。さらに、形状判定部15は、第1点群データP1の図示しない球状空間Sc1内における反射強度Re以上の全ての計測点に対して最小二乗法により基準近似平面Fc1を算出し、距離の総和Lc1に基づいて球状空間Sc1内の形状が立体形状か平面形状か判定する。
三次元データ生成装置11は、球状空間Sa1・Sb1・Sc1のうち一の球状空間(本実施形態において球状空間Sa1とする)内の形状を基準形状と定める。そして、三次元データ生成装置11は、他の球状空間(本実施形態において球状空間Sb1・Sc1)のうち少なくとも一つの形状判定の結果が基準形状の形状判定の結果と同一である場合、基準形状の形状判定の結果を計測対象であるオブジェクトOb1の形状とする。一方、三次元データ生成装置11は、他の球状空間(本実施形態において球状空間Sb1・Sc1)の形状判定の結果が基準形状の形状判定の結果と異なる場合、対応点の導出を停止する。
以下に、図13を用いて、三次元データ生成装置11の形状判定部15による形状判定工程K300について具体的に説明する。
図13に示すように、ステップS310において、三次元データ生成装置11の形状判定部15は、第1点群データP1の各球状空間Sa1・Sb1・Sc1内の反射強度Re以上の計測点に基づいて基準近似平面Fa1・Fb1・Fc1を算出し、ステップをステップS320に移行させる。
ステップS320において、形状判定部15は、基準近似平面Fa1・Fb1・Fc1を算出した各計測点から対応する基準近似平面Fa1・Fb1・Fc1までの距離の総和La1・Lb1・Lc1を算出し、ステップをステップS330に移行させる。
ステップS330において、形状判定部15は、算出した距離の総和La1・Lb1・Lc1が形状閾値Ll未満か否かを判定し、ステップをステップS340に移行させる。
ステップS340において、形状判定部15は、距離の総和Lb1の判定と距離の総和Lc1の判定とのうち少なくとも一つの判定が距離の総和La1の判定と同一であるが否かを判断する。
その結果、距離の総和Lb1の判定と距離の総和Lc1の判定とのうち少なくとも一つの判定が距離の総和La1の判定と同一であると判定された場合、制御装置29はステップをS350に移行させる。
一方、距離の総和Lb1の判定と距離の総和Lc1の判定とが距離の総和La1の判定と同一でないと判定された場合、制御装置29はステップをステップS370に移行させる。
ステップS350において、形状判定部15は、距離の総和La1が形状閾値Ll未満であるか否かを判断する。
その結果、距離の総和La1が形状閾値Ll未満であると判定された場合、制御装置29はステップをS360に移行させる。
一方、距離の総和La1が形状閾値Ll未満でないと判定された場合、制御装置29はステップをステップS380に移行させる。
ステップS360において、形状判定部15は、オブジェクトOb1が平面形状であると定め、形状判定工程K300を終了し、外形線算出工程K400に移行させる(図3参照)。
ステップS370において、形状判定部15は、形状の判定が不能であるとして、形状判定工程K300を終了し、対応点の導出を停止する。
ステップS380において、形状判定部15は、オブジェクトOb1が立体形状であると定め、形状判定工程K300を終了し、外形線算出工程K400に移行させる(図3参照)。
次に、図12、図14および図16を用いて、三次元データ生成装置11の外形線算出部16による外形線算出工程K400について具体的に説明する。本実施形態において、第1点群データP1におけるオブジェクトOb1上に基準点A1のみが指定されている場合について説明するものとする。
図12(a)に示すように、第1点群データP1のオブジェクトOb1が平面形状である場合、三次元データ生成装置11は、外形線算出部16によって算出した基準近似平面Fa1に基準点A1が接するように基準近似平面Fa1の位置を補正する。外形線算出部16は、基準近似平面Fa1に球状空間Sa1内における反射強度Re以上の全ての計測点を投影し、その投影図形の外形線Ca1を算出する。
次に、図14に示すように、外形線算出部16は、算出した外形線Ca1に対して点群データ用記憶部19に記憶されている全ての形状パターンP(1)・P(2)・・P(m)を照合して最も適合する形状パターンP(n)を決定する。
図12(b)に示すように、第1点群データP1のオブジェクトOb1が立体形状である場合、三次元データ生成装置11は、外形線算出部16によって基準となる平面(例えば、地表面)を基準として、球状空間Sa1が全て含まれるように所定の間隔hで複数の仮想平面を設定する。本実施形態において、外形線算出部16は、5つの仮想平面Vp1・Vp2・Vp3・Vp4・Vp5を設定する。
図16に示すように、外形線算出部16は、球状空間Sa1内における反射強度Re以上の全ての計測点をそれぞれ最も近い位置にある仮想平面に投影し、仮想平面Vp1における外形線Ca1(1)、仮想平面Vp2における外形線Ca1(2)・仮想平面Vp3における外形線Ca1(3)、仮想平面Vp4における外形線Ca1(4)、仮想平面Vp5における外形線Ca1(5)を算出する。同様にして、外形線算出部16は、第1点群データP1の球状空間Sb1・Sc1内における反射強度Re以上の全ての計測点をそれぞれ最も近い位置にある仮想平面に投影して、球状空間Sb1における外径線Cb1(1)・・Cb1(5)、球状空間Sc1における外径線Cc1(1)・・Cc1(5)を算出する。次に、外形線算出部16は、算出した外形線Ca1(1)・・Ca1(5)、外形線Cb1(1)・・Cb1(5)、外形線Cc1(1)・・Cc1(5)に対して点群データ用記憶部19に記憶されている全ての形状パターンP(1)・P(2)・・P(m)を照合して最も適合する形状パターンP(n)を決定する。
次に、図15と図16とを用いて、三次元データ生成装置11の対応点算出部17による対応点算出工程K500について具体的に説明する。三次元データ生成装置11は、対応点算出部17によって決定した形状パターンP(n)を基準として各点群データにおける共通の対応点を算出する。
図15(a)に示すように、第1点群データP1のオブジェクトOb1が平面形状であって、決定した形状パターンP(n)が円形の場合、オブジェクトOb1上に基準点A1のみが指定されているものとする。
オブジェクトOb1が円形である場合、対応点算出部17は、第1点群データP1における基準近似平面Fa1に投影された形状パターンP(n)の中心位置に対応点Cp1を追加する補点を行う。同様にして、対応点算出部17は、図示しない第2点群データP2に対応点Cp2を追加する補点を行い、図示しない第3点群データP3に対応点Cp3を追加する補点を行い、図示しない第4点群データP4に対応点Cp4を追加する補点を行う。次に、対応点算出部17は、基準近似平面Fa1に投影された対応点Cp1を含む計測点を投影前の座標値に座標変換する。このようにして、三次元データ生成装置11は、第1点群データP1の対応点Cp1の座標値およびその平面法線ベクトル、第2点群データP2の対応点Cp2の座標値およびその平面法線ベクトル、第3点群データP3の対応点Cp3の座標値およびその平面法線ベクトル、第4点群データP4の対応点Cp4の座標値およびその平面法線ベクトルを出力する。
図15(b)に示すように、第1点群データP1のオブジェクトOb1が平面形状であって、決定した形状パターンP(n)が平面図形の矩形の場合、オブジェクトOb1上に基準点A1・B1・C1が指定されているものとする。
オブジェクトOb1が矩形である場合、対応点算出部17は、第1点群データP1における基準近似平面Fa1・Fb1・Fc1に投影された形状パターンP(n)の境界線上であって、基準点A1・B1・C1のそれぞれに最も近い位置に対応点Cpa1・Cpb1・Cpc1を追加する補点を行う。同様にして、対応点算出部17は、図示しない第2点群データP2におけるオブジェクトOb2において、仮対応近似平面Fa2・Fb2・Fc2に投影された形状パターンP(n)の境界線の境界線上であって、仮対応点A2・B2・C2のそれぞれに最も近い位置に対応点Cpa2・Cpb2・Cpc2を追加する補点を行う。第3点群データP3、第4点群データP4についても同様である。次に、対応点算出部17は、基準近似平面Fa1に投影された対応点Cpa1・Cpb1・Cpc1を含む計測点を投影前の座標値に座標変換する。このようにして、三次元データ生成装置11は、第1点群データP1の対応点Cpa1の座標値およびその平面法線ベクトル、対応点Cpb1の座標値およびその平面法線ベクトル、対応点Cpc1の座標値およびその平面法線ベクトルを出力する。
図12(a)に示すように、第1点群データP1のオブジェクトOb1が立体形状であって、決定した形状パターンP(n)が円形の場合、オブジェクトOb1上に基準点A1のみが指定されているものとする。
図16に示すように、オブジェクトOb1が円形の立体形状である場合、対応点算出部17は、第1点群データP1における仮想平面Vp1に投影された形状パターンP(n)の中心位置に対応点Cpa1(1)を追加し、仮想平面Vp2に投影された形状パターンP(n)の中心位置にそれぞれ対応点Cpa1(2)を追加し、仮想平面Vp3に投影された形状パターンP(n)の中心位置にそれぞれ対応点Cpa1(3)を追加し、仮想平面Vp4に投影された形状パターンP(n)の中心位置にそれぞれ対応点Cpa1(4)を追加し、仮想平面Vp5に投影された形状パターンP(n)の中心位置にそれぞれ対応点Cpa1(5)を追加する補点を行う。
次に、対応点算出部17は、第1点群データP1において、仮想平面Vp1に投影された対応点Cpa1(1)を含む計測点を投影前の座標値に座標変換する。同様に、対応点算出部17は、仮想平面Vp2に投影された対応点Cpa1(2)、仮想平面Vp3に投影された対応点Cpa1(3)、仮想平面Vp4に投影された対応点Cpa1(4)、仮想平面Vp5に投影された対応点Cpa1(5)、を含む計測点を投影前の座標値に座標変換する。対応点算出部17は、座標変換後の対応点Cpa1(1)、対応点Cpa1(2)、対応点Cpa1(3)、対応点Cpa1(4)、対応点Cpa1(5)を通る近似直線Ala1を算出する。このようにして、三次元データ生成装置11は、近似直線Ala1を出力する。
さらに、図17に示すように、三次元データ生成装置11は、位置合わせ部18によって三次元データ生成工程について具体的に説明する。本実施形態において、第1点群データP1におけるオブジェクトOb1が平面形状であるものとする。
図17に示すように、三次元データ生成工程として、三次元データ生成装置11は、位置合わせ部18によって第1点群データP1の対応点Cp1およびその平面法線ベクトル、第2点群データP2の対応点Cp2およびその平面法線ベクトル、第3点群データP3の対応点Cp3およびその平面法線ベクトル、第4点群データP4の対応点Cp4およびその平面法線ベクトルを、各点群データにおける基準として重ね合わせる。これにより、三次元データ生成装置11は、複数の第1点群データP1、第2点群データP2・第3点群データP3、第4点群データP4を高精度に合成することができる。
このように構成することで、対応点導出方法は、仮対応点算出工程K200において、ICPアルゴリズムを用いた位置合わせ、特徴ベクトルによる類似度の算出、ユークリッド距離の標準偏差による選別によって基準点と近傍計測点との位置のズレが抑制される。また、所定空間の形状が平面形状か立体形状か判定する形状判定工程K300によって判定された球状空間の形状に応じて点群データの処理が実施されるまた、外形線算出工程K400において、計測時のノイズや計測誤差が基準よりも大きい点群データが除外される。また、対応点算出工程K500において、予め登録されているm個の形状パターンP(1)・P(2)・・P(m)に基づいて対応点が算出されるので計測点の有無に関わらず対応点が設定される。つまり、一の点群データにおいて指定した基準点に対応する計測点が他の点群データに存在しなくても、全ての点群データおいて同一の位置に対応点が算出される。これにより、レーザスキャナ7によって測距された複数の点群データを精度よくマッチングすることができる。
以上、本実施形態において、対応点導出方法は、第1点群データP1において、複数の基準点A1・B1・C1が設定されているがこれに限定するものではなく、単一の基準点A1のみを設定してもよい。この場合、対応点導出方法では、仮対応点算出工程K200において、基準点A1の特徴ベクトルVa1に対する近傍計測点の特徴ベクトルVa2-(1)・Va2-(2)・・Va2-(n)うち類似度が最も高い特徴ベクトルVa2-(1)を持つ対応する近傍計測点A2-(1)を仮対応点とする。
また、本実施形態において、計測装置2は走行車両3に設けられているが、地上の所定の位置に設置する構成でもよい。
図18に示すように、本発明に係る三次元データ生成システム1の計測装置の他の実施形態である計測装置20は、GNSS4を内蔵するレーザスキャナ21から構成される。レーザスキャナ21は、三脚等によって地上面の所定の位置に設置されている。レーザスキャナ21は、内蔵されているGNSS4によってその位置情報を算出するように構成されている。レーザスキャナ21は、GNSS4によって設置位置の緯度、経度、高度を算出するための情報を取得し、設置位置から所定の範囲に含まれる地物までの距離を計測する。
上述の実施形態は、代表的な形態を示したに過ぎず、一実施形態の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
1 三次元データ生成システム
2 計測装置
11 三次元データ生成装置
P1 第1点群データ
P2 第2点群データ
A1、B1、C1 基準点
Va1、Vb1、Vc1 特徴ベクトル
A2・B2・C2 仮対応点
Ca2、Cb2、Cc2 外形線
P(n) 形状パターン
Cp2 対応点

Claims (7)

  1. 計測対象物体の形状を同一または異なる位置から光学的に計測した複数の点群データにおいて、一の点群データの基準点に対応する他の点群データ中の対応点を導出する対応点導出方法であって、
    情報処理装置が、
    前記複数の点群データを生成し、前記一の点群データを画像表示装置に表示して、画像上で指定された任意の計測点を基準点とする基準点設定工程と、
    前記他の点群データにおいて、前記基準点の座標位置から所定距離内にある近傍計測点のうち、前記基準点を中心とする所定半径の球状空間をX軸、Y軸、Z軸を基準として8分割し、さらに前記所定半径よりも小さい半径からなる球状空間で16分割した球状空間の各内部空間内における所定の反射強度以上の計測点の数を特徴量とする特徴ベクトルと近傍計測点を中心とする所定半径の球状空間をX軸、Y軸、Z軸を基準として8分割し、さらに前記所定半径よりも小さい半径からなる球状空間で16分割した球状空間の各内部空間内における所定の反射強度以上の計測点の数を特徴量とする特徴ベクトルとのコサイン類似度に基づいて対応する近傍計測点を仮対応点とする仮対応点算出工程と、
    前記基準点の座標位置から所定距離にある複数の計測点に対して最小二乗法により基準近似平面を算出し、前記基準近似平面を算出した各計測点から前記基準近似平面までの距離の総和に基づいて前記複数の計測点が示す所定空間の形状が平面形状か立体形状か判定する形状判定工程と、
    前記基準点の座標位置から所定距離にある複数の計測点、および前記仮対応点の座標位置から所定距離にある複数の計測点を所定の仮想平面にそれぞれ投影し、その外形線を算出する外形線算出工程と、
    予め登録されている複数の形状パターンからそれぞれの前記外形線に最も近似する形状パターンを選択し、選択した形状パターンに基づいて前記点群データ毎に対応点を算出する対応点算出工程と、を行う対応点導出方法。
  2. 前記仮対応点算出工程において、
    前記基準点の特徴ベクトルと前記近傍計測点の特徴ベクトルとのコサイン類似度に基づいて、前記基準点毎に近傍計測点の中から前記対応する近傍計測点を選択し、
    前記基準点毎に前記対応する近傍計測点までの距離をそれぞれ算出し、
    前記基準点毎に算出した前記対応する近傍計測点までの距離の標準偏差が閾値未満である場合、全ての選択した前記対応する近傍計測点を仮対応点とし、
    前記基準点毎に算出した前記対応する近傍計測点までの距離の標準偏差閾値以上である場合、特徴ベクトルと前記近傍計測点の特徴ベクトルとのコサイン類似度に基づいて、その前記基準点の前記近傍計測点の中から新たに対応する近傍計測点を選択する請求項1に記載の対応点導出方法。
  3. 前記形状判定工程において、
    前記基準点の座標位置から所定距離にある複数の計測点と前記基準近似平面との間の距離の総和が形状閾値以上の場合、前記所定空間の形状が立体形状であると判定し、前記基準点の座標位置から所定距離にある複数の計測点と前記基準近似平面との間の距離の総和が形状閾値未満の場合、前記所定空間の形状が平面形状であると判定する請求項1または請求項2に記載の対応点導出方法。
  4. 前記形状判定工程において、
    前記仮対応点の座標位置から所定距離にある複数の計測点に対して最小二乗法により仮対応近似平面を算出し、前記仮対応点の座標位置から所定距離にある複数の計測点と前記仮対応近似平面との間の距離の総和に基づく前記所定空間の形状の判定結果が、前記基準点の座標位置から所定距離にある複数の計測点と前記基準近似平面との間の距離の総和に基づく前記所定空間の形状の判定結果と同一である場合、前記基準点の座標位置から所定距離にある複数の計測点と前記基準近似平面との間の距離の総和に基づく前記所定空間の形状の判定結果を確定させる請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の対応点導出方法。
  5. 前記外形線算出工程において、
    判定された前記所定空間の形状が平面形状である場合、前記基準点の座標位置から所定距離にある複数の計測点を前記基準近似平面に投影し、前記仮対応点の座標位置から所定距離にある複数の計測点を前記仮対応近似平面に投影し、
    判定された前記所定空間の形状が立体形状である場合、所定の間隔で複数の仮想平面を設定し、前記基準点の座標位置から所定距離にある複数の計測点をそれぞれ最も近い位置の仮想平面に投影し、前記仮対応点の座標位置から所定距離にある複数の計測点をそれぞれ最も近い位置の仮想平面に投影し、各仮想平面において外形線を算出する請求項4に記載の対応点導出方法。
  6. 前記対応点算出工程において、
    選択された前記形状パターンが円形の平面形状である場合、前記形状パターンの中心位置を投影後の対応点とし、
    選択された前記形状パターンが多角形の平面形状である場合、前記基準点または前記仮対応点に最も近い前記形状パターンの境界線上の位置を投影後の対応点とし、前記投影後の対応点を含む計測点の座標値を前記仮対応近似平面に投影する前の座標値に変換して投影前の対応点とし、
    選択された前記形状パターンが立体形状である場合、前記各仮想平面における形状パターンの中心位置の座標値を投影後の対応点とし、前記投影後の各対応点を含む計測点の座標値を前記仮想平面に投影する前の座標値に変換して投影前の対応点とし、前記投影前の各対応点を通る近似直線を算出する請求項4または請求項5に記載の対応点導出方法。
  7. 計測対象物体の形状を同一または異なる位置から光学的に計測した複数の点群データにおいて、一の点群データの基準点に対応する他の点群データ中の対応点を導出する対応点算出装置であって、
    情報処理装置と、画像表示処理装置とを備え、
    前記情報処理装置が、
    計測された前記複数の点群データ、および前記画像処理装置で指定される計測点の情報を取り込むデータ取得部と、
    前記点群データ、および算出されたデータを前記画像表示装置に出力するデータ出力部と、
    前記他の点群データにおいて、前記基準点の座標位置の座標位置から所定距離にある近傍計測点のうち、前記基準点を中心とする所定半径の球状空間をX軸、Y軸、Z軸を基準として8分割し、さらに前記所定半径よりも小さい半径からなる球状空間で16分割した球状空間の各内部空間内における所定の反射強度以上の計測点の数を特徴量とする特徴ベクトルと前記近傍計測点を中心とする所定半径の球状空間をX軸、Y軸、Z軸を基準として8分割し、さらに前記所定半径よりも小さい半径からなる球状空間で16分割した球状空間の各内部空間内における所定の反射強度以上の計測点の数を特徴量とする特徴ベクトルとのコサイン類似度に基づいて対応する近傍計測点を仮対応点とする仮対応点算出部と、
    前記基準点の座標位置から所定距離にある複数の計測点に対して最小二乗法により基準近似平面を算出し、前記基準近似平面を算出した各計測点から前記基準近似平面までの距離の総和に基づいて前記複数の計測点が示す所定空間の形状が平面形状か立体形状か判定する形状判定部と、
    前記基準点の座標位置から所定距離にある複数の計測点、および前記仮対応点の座標位置から所定距離にある複数の計測点をそれぞれ近似平面に投影し、その外形線を算出する外形線算出部と、
    予め登録されている複数の形状パターンからそれぞれの前記外形線に最も近似する形状パターンを選択し、前記形状パターンに基づいて前記点群データ毎に対応点を算出する仮対応点算出部と、を備える対応点算出装置。
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