JP5389964B2 - 地図情報生成装置 - Google Patents

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本発明は地図情報生成装置に関するものである。
一般に、正確な2次元、または3次元地図を作成するために必要な地図情報は、広域に対する高精度な航空測量、あるいは衛星観測(以下、本明細書において、航空測量には、航空機を使用した所謂航空測量に加え、衛星を使用した測量も含むこととする。)の成果として得られるが、その性質上、家屋等の地物の側壁面に関する情報は得ることができない上に、道路標識、信号機等の上空からは識別しにくい物も含めた地図情報の要望には応えられないという問題がある。
一方、上述した側壁面等、航空測量によっては得られない地図情報の取得手段としては、特許文献1に記載のように、地上での写真測量、あるいはレーザ測量、さらには、カメラやレーザ測距装置を搭載した車両等を走行させながら行われる移動体測量が存在する。
これらは、建造物の側壁面、あるいは道路標識等を取り込んだ地図情報を取得可能で、かつ建造物等の高さ(標高)情報を正確に取得できるという利点はあるものの、データ取得範囲が航空測量に比べると極めて狭域である上に、車両、あるいは測量用機器を持ち込めない領域でのデータ取得に難があるため、その利用は限定的にとどまっている。
また、これらを組み合わせて複合的な地図情報を生成することも可能であるが、この場合、地上での測量成果を航空測量における座標上に正確に統合するために、地上での測量に際して設定される適宜の基準点に対する正確な測量が必要になるという問題がある。
特開2011-22062号公報
本発明は、以上の問題を解決すべくなされたものであって、航空測量の成果と地上測量の成果を効率的に統合した地図データを容易に生成することのできる地図情報生成装置の提供を目的とする。
本発明によれば、上記目的は、
空測量に際して取得した少なくとも平面位置を特定可能な点群データの各点を、地表面に対する正射影位置に配列して航空正射データ1を生成する航空正射データ生成部2と、
地上での移動体測量に際して取得した少なくとも平面位置を特定可能な点群データの各点を、地表面に対する正射影位置に配列して前記航空正射データ1と投射方向が同一の地上正射データ3を生成する地上正射データ生成部4と、
前記航空正射データ1と地上正射データ3とを、いずれか一方において適数の点で構成された所定の基準パターン5に対応するパターン5’を他方で検索してマッチングするマッチング処理部6とを有し
かつ、前記航空正射データ1と地上正射データ3との重合部に対する双方の測量成果を平面座標を共通化して調整し、航空測量による測量成果と、地上での移動体測量による測量成果とを共通座標上に統合した地図データを生成する統合部7を有し、
該統合部7は、地上での移動体測量に際して取得される地上写真の前記地図データのオルソ画像上における撮影相当位置に、当該地上写真に基づく三次元表示データを関連づけ、前記オルソ画像上から地上での移動体測量に基づく三次元表示データを読み出し可能にする地図情報生成装置を提供することにより達成される。
本発明において、航空測量と地上での移動体測量に際して少なくとも平面位置を特定可能な点群データがそれぞれ取得され、その平面位置を利用して各点を地表面に対する正射影位置に配列することにより、航空正射データ1と、該航空正射データ1の投射方向に投射方向を一致させた地上正射データ3が生成される。点群データの取得は、白黒若しくはカラーの色情報を持つドットを平面位置に従って配置してなる写真画像の取得、すなわち写真測量により、あるいは、三次元位置情報としてのレーザ測距点の複数からなるレーザ点群データを取得するレーザ測量によって行うことが可能で、地表面に対する正射影位置への配列は、ステレオペア画像を使用し、あるいはレーザ測距点の座標値によることが可能である。
以上のようにして生成された航空正射データ1と、地上正射データ3とを、いずれか一方において適数の点で構成された所定の基準パターン5に対応するパターン5’を他方で検索してマッチング処理すると、航空測量と地上での移動体測量のそれぞれの測量成果を共通座標上で表現することが可能になり、座標を共通にした2組の成果を好みの態様に統合することが可能になる。
測量成果を統合すれば、例えば、航空測量による地図範囲の広域化や、広域全体での精度の均一化といった利点と、地上での移動体測量による地物の側壁面等の情報、さらには必要に応じて地上での移動体測量の高い精度といった利点とを兼ね備えた地図情報を生成することができる。
航空正射データ1と地上正射データ3のマッチングに際しては、各正射データとして絶対標定前の対地座標が特定されない段階のものを利用することが可能で、この場合にはマッチング後の統合時に、少なくともいずれか一方の正射データ中に含まれる適宜の基準点を利用して絶対標定すれば足りる。また、マッチングは、点群データ中に含まれる適数の点のそれぞれの平面位置によって構成される線や図形などのパターンを利用して行うことができ、このような線等を点の粗密に基づいて点群データ中から自動抽出することも可能である。さらに、航空測量成果と地上での移動体測量成果の統合は、双方の成果が重合する部分について、精度等を考慮していずれか一方のものを採用するように調整したり、あるいは双方の成果に対するアフィン変換等によることが可能である。
また、本発明によれば、上記目的は、
空測量に際して取得した空中写真をオルソ化して航空オルソ画像8を生成する航空オルソ画像生成部9と、
地上での移動体測量に際して取得した地上写真をオルソ化して前記航空オルソ画像8と投射方向が同一の地上オルソ画像10を生成する地上オルソ画像生成部11と、
前記地上オルソ画像10と航空オルソ画像8とをいずれか一方を基準にして画像マッチングするマッチング処理部6とを有し
かつ、前記航空オルソ画像8と地上オルソ画像10との重合部に対する双方の測量成果を平面座標を共通化して調整し、航空測量による測量成果と、地上での移動体測量による測量成果とを共通座標上に統合した地図データを生成する統合部7を有し、
該統合部7は、地上での移動体測量に際して取得される地上写真の前記地図データのオルソ画像上における撮影相当位置に、当該地上写真に基づく三次元表示データを関連づけ、前記オルソ画像上から地上での移動体測量に基づく三次元表示データを読み出し可能にする地図情報生成装置を提供することにより達成される。
本発明において、航空測量と地上での移動体測量に際して衛星写真、あるいは航空写真等の空中写真と地上写真とが取得され、これらから航空オルソ画像8と、該航空オルソ画像8の投射方向に投射方向を一致させた地上オルソ画像10が生成される。オルソ画像の生成には、ステレオペア画像を使用することができ、測量成果は、これらステレオペア画像から直接取得する以外、レーザ測距等によることが可能である。
航空オルソ画像8と、該航空オルソ画像8の投射方向に投射方向を一致させた地上オルソ画像10を必要に応じて縮尺等を合致させた後、画像マッチング処理すると、オルソ画像を構成するステレオペア画像、およびこれに対応する各方法による測量成果を共通座標上で表現することが可能になり、座標を共通にした2組の成果を好みの態様に統合することが可能になる。
測量成果を統合すれば、広域を示す航空測量をもとにした平面地図上で位置を指定することにより、当該位置から航空測量では得られない建物の側壁を見た画像を表示する等、各々の測量方法の利点を活かした多様な表現が可能になる。
地上での移動体測量に基づく地上オルソ画像10の生成は、具体的には、地上写真のステレオペア画像から立体形状を特定した後、航空オルソ画像8の投射方向に合わせて地上写真における各画素を移動させて構成すれば足りる。この生成に際しては、例えば、地上での移動体測量のステレオペア画像が相互標定されていればよく、絶対標定前の対地座標が特定されない段階のものを利用することが可能である。
航空オルソ画像8と地上オルソ画像10のマッチングは、双方に共通するマッチング基準画像18を一方のオルソ画像から抽出し、他方のオルソ画像において対応する画像18’を探索して行うことができる。この探索は、マッチング基準画像18の座標情報を基準にして、地上オルソ画像10と航空オルソ画像8の位置精度の誤差の範囲を探索範囲として限定することが可能で、これによれば探索に要する演算処理量を低減することができる。
また、上記マッチング基準画像18、すなわちマッチングの目印には、あらゆる地物を利用することが可能であるが、低い地上構造物を利用すれば航空測量と地上での移動体測量の双方において比較的良好な位置精度を利用して上述した探索範囲をより狭く設定することができる。このような目印としては、例えば横断歩道等の白線や縁石などの縁といった路面19上に位置するものが挙げられる。
さらに、このように低い地上構造物が路面19上に位置しやすいという性質を考慮すれば、路面19を抽出することでマッチング基準画像18や探索範囲の設定効率をより向上することができる。路面19は、数値地形モデル20と数値表層モデル21の双方の共通部22を抽出した後、急勾配部分を除くことで、階段等の誤抽出を防いで良好に抽出することができる。
以上のようにしてマッチングさせた航空測量と地上での移動体測量の双方の測量成果は、平面座標を共通化することで共通座標上に統合することができる。平面座標の共通化は、航空オルソ画像8と地上オルソ画像10の双方の誤差が最小となるように最小二乗法等を用いて画素の位置を調整したり、あるいは航空測量の均一な平面座標精度を頼りに地上オルソ画像10の平面座標を修正することにより実現することができる。
また、平面座標の共通化に際し、例えば個々の建造物12の外周線15のように航空測量による精度があまり期待できないものの場合には、地上での移動体測量の成果を優先的に適用することが望ましい。例えば地上での移動体測量においてレーザ測量を行うときには、測量時に取得されるレーザ測距データのレーザデータ分布が垂直方向に集中していることをもって建造物12の垂直面13を判別することが可能で、この垂直面13の上縁14の平面位置を求めておけば、地上での移動体測量の適宜良好な精度を利用して建造物12の外周線15、すなわちその面積等をより正確に地図情報に反映することが可能になる。
加えて、平面座標を共通化したときの標高値は、地上での移動体測量の測量成果を活用することで精度を良好にすることができる。例えば、上述したように航空測量と地上での移動体測量の双方の測量成果の平面座標を共通化した後、双方の測量成果としての標高値が重合する部分について、地上での移動体測量のものに集約すれば足りる。
さらに、本発明によれば、上記目的は、
空測量に際して取得した空中写真をオルソ化して航空オルソ画像8を生成する航空オルソ画像生成部9と、
地上での移動体測量に際して取得したレーザ点群データから建造物12の垂直面13を得た後、該垂直面13の上縁14を建造物12の外周線15として平面位置を求める建造物稜線抽出部16と、
前記建造物稜線抽出部16により求めた外周線15と前記航空オルソ画像8における建造物12の外周線15’をマッチングするマッチング処理部とを有し
かつ、前記航空オルソ画像8と地上レーザ点群データ17との重合部に対する双方の測量成果を平面座標を共通化して調整し、航空測量による測量成果と、地上での移動体測量による測量成果とを共通座標上に統合した地図データを生成する統合部を有し、
該統合部は、地上での移動体測量に際して取得される地上写真の前記地図データのオルソ画像上における撮影相当位置に、当該地上写真に基づく三次元表示データを関連づけ、前記オルソ画像上から地上での移動体測量に基づく三次元表示データを読み出し可能にする地図情報生成装置を提供することにより達成される。
本発明において、航空測量と地上での移動体測量に際して空中写真と地上でのレーザ測距によるレーザ点群データが取得される。座標値を利用してレーザ点群データを地表面に対する正射影位置に配列すれば、その粗密によって建造物12の垂直面13を判別することができ、その上縁14によって建造物12の外周縁15の平面位置を特定することができることから、これを航空オルソ画像8から抽出した建造物12の外周線15’とマッチングすれば、航空測量と地上での移動体測量の測量成果を効率的に統合することが可能になる。
さらに、以上においては航空オルソ画像8に地上オルソ画像10をマッチングさせ、あるいは、地上のレーザ点群データから求めた建造物12の外周線15をマッチングさせる場合を個別に示したが、これらの双方のマッチングをそれぞれ行うことにより、航空オルソ画像8と地上オルソ画像10の平面位置を共通化するための変換パラメータと、航空オルソ画像8と地上レーザ点群データの平面位置を共通化するための変換パラメータの双方を求めた上で、これら双方の変換パラメータを最小二乗法を用いて同時調整することにより単一の変換パラメータを決定することもできる。すなわち、地上での移動体測量においては、レーザ測距データと地上写真のそれぞれの取得タイミングにややずれがあるため、両測量の成果にやや差異が生じてしまう場合があるところ、上述したように航空オルソ画像8に対して地上でのレーザ測量成果と、写真測量成果とで別個に平面位置の変換パラメータを求めた上で、これらを調整して最終的な変換パラメータを決定することにより、上述した差異の影響を低減して良好に航空測量と地上での移動体測量の成果を統合することが可能になる。
また、航空測量成果と地上での移動体測量成果を統合する場合、上述したように、いずれか一方の測量成果から有用な情報を抽出し、これを他方の測量成果に追加して当該他方の測量成果の短所を補う以外に、両者においてそれぞれ有用な情報を抽出するなどした上で、これらを組み合わせて新たな座標系を生成することもできる。
なお、本発明によれば、
航空測量による測量成果と、地上測量による測量成果を統合して地図情報を生成する地図情報生成装置であって、
航空測量に際して取得した少なくとも平面位置を特定可能な点群データの各点を、地表面に対する正射影位置に配列して航空正射データ1を生成する航空正射データ生成部2と、
地上測量に際して取得した少なくとも平面位置を特定可能な点群データの各点を、地表面に対する正射影位置に配列して前記航空正射データ1と投射方向が同一の地上正射データ3を生成する地上正射データ生成部4と、
前記航空正射データ1と地上正射データ3とを、いずれか一方において適数の点で構成された所定の基準パターン5に対応するパターン5’を他方で検索してマッチングするマッチング処理部6と、
前記航空正射データ1と地上正射データ3との重合部に対する双方の測量成果を調整して航空測量による測量成果と、地上測量による測量成果とを統合する統合部7と、
を有する地図情報生成装置、または、
航空測量による測量成果と、地上測量による測量成果を統合して地図情報を生成する地図情報生成装置であって、
航空測量に際して取得した空中写真をオルソ化して航空オルソ画像8を生成する航空オルソ画像生成部9と、
地上測量に際して取得した地上写真をオルソ化して前記航空オルソ画像8と投射方向が同一の地上オルソ画像10を生成する地上オルソ画像生成部11と、
前記地上オルソ画像10と航空オルソ画像8とをいずれか一方を基準にして画像マッチングするマッチング処理部6と、
前記航空オルソ画像8と地上オルソ画像10との重合部に対する双方の測量成果を平面座標を共通化して調整し、航空測量による測量成果と、地上測量による測量成果とを共通座標上に統合する統合部7と、
を有する地図情報生成装置、あるいは、
航空測量による測量成果と、地上測量による測量成果を統合して地図情報を生成する地図情報生成装置であって、
航空測量に際して取得した空中写真をオルソ化して航空オルソ画像8を生成する航空オルソ画像生成部9と、
地上測量に際して取得したレーザ点群データから建造物12の垂直面13を得た後、該垂直面13の上縁14を建造物12の外周線15として平面位置を求める建造物稜線抽出部16と、
前記建造物稜線抽出部16により求めた外周線15と前記航空オルソ画像8における建造物12の外周線15’をマッチングするマッチング処理部と、
前記航空オルソ画像8と地上レーザ点群データ17との重合部に対する双方の測量成果を平面座標を共通化して調整し、航空測量による測量成果と、地上測量による測量成果とを共通座標上に統合する統合部と、
を有する地図情報生成装置を提供することも可能である。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、航空測量の成果と地上測量の成果を効率的に統合した地図データを容易に生成することのできる地図情報生成装置を提供することができ、地図データの豊富な情報量を活用して様々なシミュレーション等をより具体的かつ効率的に実行することが可能になる。
本発明に係る地図情報生成装置のブロック図である。 測量方法を説明する図で、(a)は航空測量を示す図、(b)は地上測量を示す図である。 本発明に係る地図情報生成処理のフローチャートである。 画像マッチング処理を説明する図で、(a)は航空オルソ画像のイメージ図、(b)は(a)に対応する地上オルソ画像のイメージ図、(c)はマッチング時の各オルソ画像を重ねて表したイメージ図である。 建造物の外周線の調整処理を説明する図で、(a)は地上測量に基づいて得られる建造物の外周線を示すイメージ図、(b)は(a)に対応する領域において地上測量と航空測量のそれぞれの測量成果を重ねて表したイメージ図である。 地図情報の表示態様を説明する図で、(a)はオルソ画像を示すイメージ図、(b)は(a)に対応する領域の地上視画像を示すイメージ図である。
図1ないし図6に本発明の実施の形態を示す。この実施の形態は地図情報を生成するに際し、航空測量の成果に対して地上測量の成果の一部を取り込む場合を一例として説明するが、逆に地上測量の成果に対して航空測量の成果の一部を取り込むことも可能である。
図1は本発明に係る地図情報生成装置を示すもので、地図情報生成装置は図示のハードウェア構成からなるコンピュータにより構成される。この地図情報生成装置は地上測量データ30と航空測量データ31が入力される入力部32を備える。なお、これらのデータは、後述するようにして新たに取得したものでも、過去に取得したものでも構わない。
図2はこれらの測量データの取得過程を示すもので、この実施の形態において航空測量は図2(a)に示すように地図作成対象領域の上空に航空機33を飛行させて、地上測量は図2(b)に示すように地図作成対象領域内で車両34を走行させて測量データが取得される。上記航空機33には、撮影手段35に加え、GPS36およびIMU37(Inertial Measurement Unit:慣性測量装置)と、レーザ測距装置38が搭載される。なお、航空写真のステレオペア画像から航空オルソ画像8を生成する場合には、必ずしもレーザ測距装置38は必要ではない。
航空測量は、図2(a)に示すように、航空機33の飛行に伴って地図作成対象領域を上空から異なる撮影方向で重複撮影して得られる撮影画像をステレオペア画像として、各撮影画像の撮影位置、撮影方向、撮影手段35の焦点距離をステレオペア画像の標定データとして取得してなされる。また、地図作成対象領域には、地上座標が既知の地上基準点(図示省略)が設定されており、この地上基準点が撮影画像内に撮影される。さらに、レーザ測距装置38を搭載することにより地図作成対象領域の標高情報を取得することも可能である。なお、撮影画像は、地図作成対象領域の広さ等に応じて地図作成対象領域を適宜分割撮影した複数で構成することが可能で、この場合には後述する正射投影変換後の分割撮影画像同士を撮影重複領域の画像マッチングに従って結合すれば足りる。なお、図2において12は建造物、39は電柱、40は撮影の範囲を示す。なお、レーザ測距の場合の測距範囲は略垂直下方となる。
一方、地上測量のための車両34には、撮影手段35’に加え、GPS36’、車輪の回転速度等を計測して車両34の走行距離や位置、姿勢を演算により求めることが可能な距離計41、およびIMU37’と、レーザ測距装置38’が搭載される。地上測量は地図作成対象領域を車両34の走行に伴って地上から異なる方向で重複撮影した重複撮影画像をステレオペア画像として、撮影画像の各撮影位置、撮影方向、撮影手段35’の焦点距離を標定データとして取得してなされる。また、レーザ測距装置38’により地図作成対象領域の3次元座標情報を直接取得することも可能である。なお、上記距離計41はGPS36’の受信環境が悪化した場合に備えたもので、撮影位置は後述する地上オルソ画像生成部11(地上正射データ生成部4)において必要に応じてGPSデータの欠損領域を距離計データで補間計算して特定される。
以上の地上測量においては、図2(b)に示すように建造物12の側壁面(垂直面13)、電柱39などのその他の地上工作物に加え、車両34が走行する道路の路面19も撮影される。なお、図2(b)において、二点鎖線は図外の道路を走行する車両34からの撮影範囲等を示すもので、42は外表面がガラス42’張りの部屋である。すなわち、図2(a)および(b)に撮影等の範囲を太線で示したように、航空測量においては、上空に露出する領域のほぼ全てが測量できる反面、建造物12の他の建造物12に隣接する側の側壁面13や、電柱39等の平面視の面積が小さいものの測量が困難になる。一方、地上測量においては、道路の路面19と、道路側に露出する領域の測量が良好であり、特に建造物13のガラス32’張りの室内32の内部などについても良好に測量することができる反面、建造物12の高い位置にある上面や、道路に面しない側の側壁面13等の測量が困難である。
以上のようにして得られた測量データは、図1に示すように、航空測量の撮影手段35により取得されたステレオペア画像が航空撮影画像データ43として、この撮影手段35の焦点距離、並びにGPS36およびIMU37により特定された撮影位置・撮影方向が航空標定データ44として、またレーザ測距装置38を搭載している場合にはこれにより取得されたデータが航空レーザ測距データ45として、これらが上述した航空測量データ31として入力部32に入力される。また、地上測量の撮影手段35’により取得されたステレオペア画像は地上撮影画像データ46として、この撮影手段35’の焦点距離、並びに、GPS36’、距離計41、およびIMU37’により特定された撮影位置・撮影方向は地上標定データ47として、レーザ測距装置38’により取得されたデータは地上レーザ測距データ48(地上点群データ17)として、これらが地上測量データ30として上述した入力部32に入力される。
また、以上に加えて上述した入力部32には、図1に示すように、地図作成対象領域に関して予め作成されている数値地形モデル20が入力される。数値地形モデル20は、後述する数値表層モデル21から地物を除去することにより生成することが可能である。
図1に示すように、地図情報生成装置は、以上のようにして入力部32に入力された地上測量データ30に基づいて地上オルソ画像10(地上正射データ3)を生成する地上オルソ画像生成部11と、航空測量データ31に基づいて航空オルソ画像8(航空正射データ1)を生成する航空オルソ画像生成部9(航空正射データ生成部2)と、これらによって生成された地上オルソ画像10と航空オルソ画像8をマッチング処理する画像マッチング処理部(マッチング処理部6)とを演算部49に備える。上記航空オルソ画像生成部9は、航空測量により得られたステレオペア画像を航空標定データ44と、図示省略した地上基準点に関するデータを用いて、写真測量(三角測量)の要領に従ってステレオマッチングして撮影画像中の各画素の3次元座標情報を反映した数値表層モデル21を作成し、この数値表層モデル21に基づいて撮影画像中の各画素の位置を平面視における位置に調整し、かつ、撮影時の中心投影から正射投影に変換調整して航空オルソ画像8を生成する。なお、数値表層モデル21は航空レーザ測距データからも作成可能である。
また、地上オルソ画像生成部11は、地上測量により得られたステレオペア画像を地上標定データ47を用いて、または地上レーザ測距データ48を用いて、写真測量の要領に従ってステレオマッチングして、もしくはレーザ測距データを用いて撮影画像中の各画素の3次元座標情報を適宜反映した数値表層モデル21’を作成する。また、この数値表層モデル21’に基づいて撮影画像中の各画素の位置を上述した航空測量の投射方向に一致する平面視での位置に調整し、かつ、撮影時の中心投影から正射投影に変換調整して地上オルソ画像10を生成する。なお、この際に撮影画像に含まれていない画素は、撮影画像には含まれない特殊な色を割り当てるなどすることが可能で、また特定の座標値を有しないものに設定することが可能である。
以上のようにして生成された地上オルソ画像10と航空オルソ画像8とのマッチングは、この実施の形態においては路面19上の白線50を利用してなされ、このため上述したマッチング処理部6は、図1に示すように路面抽出部23とマッチング判定部51を有する。路面抽出部23は、上述した航空レーザ測距データ45に基づいて地図作成対象領域の数値表層モデル21”を生成するとともに、この数値表層モデル21”と、上述した数値地形モデル20を比較して共通部22を路面候補として抽出する。図4(a)および(b)は同じ領域の航空オルソ画像8と地上オルソ画像10のイメージを示すもので、共通部22に同一のハッチングを付して表したものである。この図4において、52は車道、50Aは中央線を示す白線、53は歩道、54は縁石、50Bは歩行者用路側帯を区画する白線、55は歩道階段、56は道路標識である。
さらに路面抽出部23は、上述した路面候補の勾配を判定し、路面候補内から路面19を抽出する。判定に際しての勾配条件、すなわち傾斜角度の範囲は、路面19として判別されることが不自然な急勾配のものを上述した共通部22から除くためのもので、適宜なだらかな角度範囲が設定される。この勾配条件は、図1に示すように、地図作成対象領域の道路整備状況を考慮し、入力部32からマッチング条件データ57として図外のキーボード等を使用して入力される。これにより上記路面抽出部23は、上述した路面候補を勾配条件に応じて路面19に絞り込む。図4(c)に地上オルソ画像10を二点鎖線で航空オルソ画像8に重畳表示したものにおいて、以上の結果により抽出された路面19をハッチングを付して示す。
マッチング判定部51は、以上のようにして抽出された路面19を基準にして、地上オルソ画像10と航空オルソ画像8がマッチングする相対位置を判定する。具体的には、地上オルソ画像10の路面19からマッチング基準画像18(基準パターン5)を抽出し、このマッチング基準画像18にマッチングする画像(パターン5’)を航空オルソ画像8内で探索する。上述したように白線50、より正確には中央線50Aの縁でマッチングを図るために、マッチング判定部51は、マッチング基準画像18として、中央線50Aの縁を示す適数の画素群を地上オルソ画像10の路面19から抽出し、これにマッチングする画素群を航空オルソ画像8内で探索する。上記画素群の抽出や探索範囲は路面19内に位置することを条件にしてなされ、また、探索は、地上オルソ画像10において示されるマッチング基準画像18の座標位置を中心にして、地上オルソ画像10と航空オルソ画像8の最大累積誤差(地上オルソ画像10上での位置の最大誤差と航空オルソ画像8上での位置の最大誤差との和)を範囲とする領域でなされる。
なお、地上オルソ画像10と航空オルソ画像8の縮尺が異なっているこの実施の形態において、探索に際しては縮尺差を考慮してマッチング基準画像18が伸縮等されて相互の比率が合わせられる。なお、マッチング基準画像18の抽出は、上述した路面19の位置に加え、白線50の色と、その長手方向の連続性を頼りに地上オルソ画像10から自動抽出することが可能であるが、図外のマウス等を用いて指示された画像上の領域に従って行うようにしても足りる。
図4(c)に車道の中央線50Aをマッチング基準画像18として航空オルソ画像8と地上オルソ画像10をマッチングさせたイメージを、地上オルソ画像10を二点鎖線で航空オルソ画像8に重畳表示して示す。
以上のマッチング処理によれば地上オルソ画像10と航空オルソ画像8の平面位置の位置ずれ量、すなわち双方の写真測量成果を統合するための変換パラメータを得ることが可能であり、この位置ずれ量を解消して航空測量と地上測量のいずれの測量成果をも備えた地図情報を得ることが可能になる。このため上述した演算部49は、図1に示すように航空測量と地上測量の測量成果を統合するための統合部7を備える。この統合部7は、上述した平面座標の位置ずれ量の解消処理を行う統合判定部58を備え、統合判定部58は、上述したマッチングに従って地上測量成果の平面座標を航空測量成果の平面座標に統合する。この統合処理に際し、地上測量成果としての建造物12の高精度の平面形状を適切に活用するために、統合部7は建造物稜線抽出部16を備える。
建造物稜線抽出部16は、地上レーザ測距データ48からレーザ測距点が垂直方向に密集して分布している領域を探索し、この領域の上縁14がなす図形を建造物12の稜線として抽出する。レーザ測距点の垂直方向への密集領域は、地上レーザ測距データ48を地表面に対する正射影位置に変換した上で、レーザ測距点の粗密を判別すれば特定できる。以上の処理のイメージについて、該当するレーザデータ群をハッチングで省略表記して図5(a)に示す。同図に示すように、レーザデータの垂直方向への密集分布はビル12の側壁面13を反映しており、その上縁14によってビル12の外周線15を特定することができる。建造物稜線抽出部16による稜線の抽出は平面位置を伴ってなされ、これにより地上測量に基づくビル12の稜線の平面位置、すなわちビル12の外周縁15の平面位置、平面視の形状、面積が特定可能にされる。なお、上述したレーザデータの密集に関し、特にその密集量の判定基準については、地図作成対象領域の住宅整備状況等を考慮して予め適宜設定される。また、建造物12が、例えば屋根を側壁面13よりも外側に張り出したつくりである場合には、後述する統合処理後に、目視で外周線15と写真画像を見比べて確認した上で、図外のマウス等で特定、入力して適宜修正、あるいは消去をすれば足りる。
なお、階段状の屋上を有する構造物の場合には、垂直方向に密集している上縁14を屋上部分の稜線としてもよい。
また、上記統合判定部58は、航空オルソ画像8における建造物12の像の上に、以上の建造物稜線抽出部16により抽出された建造物12の外周線15を重畳表示する外周線調整部24を備える。図5(b)はこの外周線調整部24による処理のイメージを示すもので、同図に示すように地上測量成果としてのビル12の外周線15が上述した変換パラメータに基づいて矢印方向に移動されて建造物12の像の外周線15’にほぼ重なるように配置され、精度に優れた建造物12の外周線15の情報が追加される。これにより建造物12は、航空測量成果の色情報と、地上測量成果の稜線位置情報を備えたものにされる。なお、以上においては航空オルソ画像8上に地上測量に基づく建造物12の外周線15を重畳表示する場合を示したが、航空オルソ画像8において建造物12を示す画素を、地上測量成果の外周線15形状に合致するように移動しても足りる。
以上のようにして地上測量成果と航空測量成果を統合した地図データは、図1に示すように統合部7により記憶部59の地図情報格納部25に格納される。また、統合部7は、後述する三次元表示処理部61による切り替え表示を可能にするために、上述した地上標定データ47に含まれる撮影位置の平面座標を上述した変換パラメータにより修正して地図データ上の撮影座標を求めた上で、各撮影位置の地上撮影画像データ46を上記撮影座標に関連づけて地図情報格納部25に格納する。
また、以上のようにして地図情報格納部25に格納された地図データを豊富な情報量で表示可能にするために、演算部49は上述した三次元表示処理部61を有する。三次元表示処理部61は、図外のマウス等からの命令に従って上述のようにして生成された地図データ、すなわち航空オルソ画像8に建造物12の外周線15を重畳表示したものを出力部62を介して図外のモニタに表示させる。また、三次元表示処理部61は、この地図上において上述した地上撮影画像データ46の撮影位置、あるいはその近傍に相当する平面座標にカーソル63が合わせられてクリックがなされると、その座標を撮影座標とする地上撮影画像データ46を地図情報格納部25から読み出してモニタに出力する。図6はこの処理のイメージを示すもので、図6(a)は平面写真地図、(b)は平面写真地図上のカーソル63の位置に対応する地上撮影画像である。なお、図6において、64は街路樹、65はマンホール、66は塀、34aは撮影車両の左斜め前部を示すものである。
以上の地図情報生成装置による処理の流れを図3に沿って説明する。先ず、地上測量データ30や航空測量データ31等が入力部32から入力されると、航空オルソ画像8が生成され(ステップS1)、次いで、路面抽出部23によって数値地形モデル20と数値表層モデル21”が比較されて共通部22としての路面候補が抽出され(ステップS2)、この後、所定の勾配条件を満たすか否かが判定され(ステップS3)、勾配条件を満たすときには路面19と判別され(ステップS4)、これを全ての地表面の判定が完了するまで繰り返す(ステップS5)。このようにして航空オルソ画像内での路面19の抽出処理が完了したら(ステップS6)、続いて、マッチング判定部51によって路面19内を条件にマッチング基準画像18が抽出されるとともに、マッチング処理に際しての航空オルソ画像8における対応する画像についての探索範囲が決定される(ステップS7)。この探索範囲は、地上測量の最大誤差と、航空測量の最大誤差の和(最大累積誤差)からなる。また、以上の探索範囲の決定処理等と並行して地上オルソ画像10が生成され(ステップS10)、これら航空オルソ画像8と地上オルソ画像10が上述したマッチング基準画像18を用いて、上述した探索範囲に従って、マッチング処理される(ステップS8)。この後、統合部6によってマッチング結果を活用して地上写真と航空オルソ画像が統合処理され、三次元処理表示部61による航空撮影画像と地上撮影画像の切り替え表示が可能に処理され(ステップS9)、一連の処理が完了する。
なお、以上の実施の形態においては数値地形モデル20と比較される数値表層モデル21について、航空測量データに基づくものを用いる場合を示したが、上述した航空撮影画像データ43や航空標定データ44等を用いて生成されたものを用いたり、あるいは航空レーザを用いる場合にはこれに航空レーザ測距データ45を加えて修正したものを用いることも可能である。
また、以上の実施の形態においては、変換パラメータを取得するために航空オルソ画像8と地上オルソ画像10を画像マッチングさせる場合を示したが、このほかに、航空レーザ測距データ45と地上レーザ測距データ48のそれぞれから、その座標値を利用して適数のレーザ点データからなる所定の面を抽出し、双方の面をサーフェイスマッチングして変換パラメータを取得することも可能である。また、このような場合には例えば、航空測量のレーザデータ群の座標値から平面座標を、地上測量のレーザデータ群から標高座標をそれぞれ抽出し、これらを組み合わせて地図データの3次元座標値を得ることも簡単になる。
さらに、変換パラメータは、地上レーザ測距データ48から建造物稜線抽出部16によって抽出された建造物12の外周線15と、航空オルソ画像8における建造物の像の外周線15’とをマッチングして取得することも可能である。
1 航空正射データ
2 航空正射データ生成部
3 地上正射データ
4 地上正射データ生成部
5 基準パターン
5’ 対応するパターン
6 マッチング処理部
7 統合部
8 航空オルソ画像
9 航空オルソ画像生成部
10 地上オルソ画像
11 地上オルソ画像生成部
12 建造物
13 垂直面
14 上縁
15 外周線
15’ 外周線
16 建造物稜線抽出部
17 地上点群データ
18 マッチング基準画像
19 路面
20 数値地形モデル
21 数値表層モデル
22 共通部
23 路面抽出部
24 外周線調整部
25 地図情報格納部

Claims (8)

  1. 空測量に際して取得した少なくとも平面位置を特定可能な点群データの各点を、地表面に対する正射影位置に配列して航空正射データを生成する航空正射データ生成部と、
    地上での移動体測量に際して取得した少なくとも平面位置を特定可能な点群データの各点を、地表面に対する正射影位置に配列して前記航空正射データと投射方向が同一の地上正射データを生成する地上正射データ生成部と、
    前記航空正射データと地上正射データとを、いずれか一方において適数の点で構成された所定の基準パターンに対応するパターンを他方で検索してマッチングするマッチング処理部とを有し
    かつ、前記航空正射データと地上正射データとの重合部に対する双方の測量成果を平面座標を共通化して調整し、航空測量による測量成果と、地上での移動体測量による測量成果とを共通座標上に統合した地図データを生成する統合部を有し、
    該統合部は、地上での移動体測量に際して取得される地上写真の前記地図データのオルソ画像上における撮影相当位置に、当該地上写真に基づく三次元表示データを関連づけ、前記オルソ画像上から地上での移動体測量に基づく三次元表示データを読み出し可能にする地図情報生成装置。
  2. 空測量に際して取得した空中写真をオルソ化して航空オルソ画像を生成する航空オルソ画像生成部と、
    地上での移動体測量に際して取得した地上写真をオルソ化して前記航空オルソ画像と投射方向が同一の地上オルソ画像を生成する地上オルソ画像生成部と、
    前記地上オルソ画像と航空オルソ画像とをいずれか一方を基準にして画像マッチングするマッチング処理部とを有し
    かつ、前記航空オルソ画像と地上オルソ画像との重合部に対する双方の測量成果を平面座標を共通化して調整し、航空測量による測量成果と、地上での移動体測量による測量成果とを共通座標上に統合した地図データを生成する統合部を有し、
    該統合部は、地上での移動体測量に際して取得される地上写真の前記地図データのオルソ画像上における撮影相当位置に、当該地上写真に基づく三次元表示データを関連づけ、前記オルソ画像上から地上での移動体測量に基づく三次元表示データを読み出し可能にする地図情報生成装置。
  3. 空測量に際して取得した空中写真をオルソ化して航空オルソ画像を生成する航空オルソ画像生成部と、
    地上での移動体測量に際して取得したレーザ点群データから建造物の垂直面を得た後、該垂直面の上縁を建造物の外周線として平面位置を求める建造物稜線抽出部と、
    前記建造物稜線抽出部により求めた外周線と前記航空オルソ画像における建造物の外周線をマッチングするマッチング処理部とを有し
    かつ、前記航空オルソ画像と地上点群データとの重合部に対する双方の測量成果を平面座標を共通化して調整し、航空測量による測量成果と、地上での移動体測量による測量成果とを共通座標上に統合した地図データを生成する統合部を有し、
    該統合部は、地上での移動体測量に際して取得される地上写真の前記地図データのオルソ画像上における撮影相当位置に、当該地上写真に基づく三次元表示データを関連づけ、前記オルソ画像上から地上での移動体測量に基づく三次元表示データを読み出し可能にする地図情報生成装置。
  4. 前記マッチング処理部におけるマッチング探索範囲が双方の誤差範囲に基づいて決定される請求項1、2または3記載の地図情報生成装置。
  5. 前記マッチング処理部におけるマッチング基準画像が、地上オルソ画像の路面上に設定される請求項2記載の地図情報生成装置。
  6. 前記マッチング処理部は、航空測量により取得した数値地形モデルと数値表層モデルとの共通部を抽出した後、共通部から急勾配部分を除いた残部を路面として抽出する路面抽出部を有する請求項5記載の地図情報生成装置。
  7. 前記統合部は、地上での移動体測量によるレーザ測量成果から建造物の垂直面を得た後、該垂直面の上縁を建造物の外周線として平面位置を求める建造物稜線抽出部と、
    前記建造物稜線抽出部により求めた外周線を前記航空オルソ画像における建造物外周線に置き換える外周線調整部とを有する請求項2、5または6記載の地図情報生成装置。
  8. 前記統合部は、前記重合部の標高値として、前記地上での移動体測量による標高値を適用して地図データを生成する請求項1から7のいずれかに記載の地図情報生成装置。
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