JP7109876B2 - コルク材を用いた化粧材 - Google Patents

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本発明は、床用、壁用、建具用等に有用な化粧材に関し、特に床用化粧材として有用なコルク材を用いた化粧材に関する。
従来、家屋の床用化粧材として用いられる木質系化粧板としては、良質な原木から得られる木質基材(例えば、広葉樹のラワン合板)の上面に接着剤を介して、天然木の意匠を有する化粧シートを貼着したものが知られている。かかるシート貼りフロアー材として、耐傷性能を高めた商品、意匠評価の高い商品等が多く販売されており、住宅用部材として幅広く利用されている。
しかしながら、従来の木質系化粧材は硬過ぎることがあり、疲れ易い、座り心地が良くないという課題があった。そこで、近年、木質基材と化粧シートとの間にコルクシートを積層し、コルクシートの持つ緩衝性(柔らかさ)などを付与した化粧材が開発されており、柔らかさに基づいて歩行感や座り心地が改善されるとされている。
例えば、特許文献1には、「矩形状の木質基材の表面にコルク層と樹脂シート層とがこの順で接着積層されていることを特徴とする木質床材。(請求項1)」が開示されており、「施工後のフローリングはコルク材料の持つ緩衝性(クッション性)や保温性あるいは住環境に対するやさしさを備えることができる。」と記載されている([0020]段落)。
しかしながら、特許文献1の木質床材は、歩行感や座り心地が改善されるのに対して、耐傷性が低下したり、木質基材の不陸(平らではなく凹凸があること又は水平でないこと)、節等の影響が木質床材の表面に現れたりする等の新たな課題がある。
他方、特許文献2には、「基材シートのおもて面に1又は2以上の層が積層されている化粧シート中間体と、前記基材シートの裏面に合成樹脂製バッカー層とを有する床材用化粧シートであって、前記合成樹脂層製バッカー層は、硬質層と軟質層からなる2層以上で構成され、少なくとも基材シートに接する層は硬質層である、ことを特徴とする床材用化粧シート。」が開示されている。
特許文献2の床材用化粧シートは、硬質層と軟質層の2層以上で構成される合成樹脂製バッカー層を有することにより、耐傷性を維持しながら適度な緩衝性を付与できるものであるが、床用化粧材を作製した際に、化粧材基材(被着材)の不陸、節等が比較的大きい場合には、その影響が床用化粧材の表面に現れて意匠性を低下させるという課題がある。また、特許文献2の床用化粧材は床材用化粧シートに含まれる樹脂部分が多いため、床用化粧材を切削加工(面取り加工、溝加工等)する際に切削性が低下する、切削面に着色仕上げをする際にコロナ処理などの特殊処理が必要になる等の課題がある。
特開2004-324401号公報 特開2010-106654号公報
上記の通り、従来の化粧材には、快適性(歩行感、座り心地等)、耐傷性、化粧材基材の凹凸影響緩和、及び切削加工時の加工性を満たすものは得られていない。
よって、本発明は、快適性(歩行感、座り心地等)、耐傷性、化粧材基材の凹凸影響緩和、及び切削加工時の加工性を満たす化粧材を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、コルク材層、及び当該コルク材層とは材料が異なる木質材で構成されている木質材層を組み合わせた特定の化粧材によれば上記目的を達成できることを見出し、本発明の完成するに至った。
即ち、本発明は、下記のコルク材を用いた化粧材に関する。
1.基材層上に、コルク材層、当該コルク材層とは材料が異なる木質材で構成されている木質材層、及び化粧層が順に積層されており、
前記コルク材層は、厚みが1mm以上4mm以下であり、
前記化粧層は化粧シートであって、当該化粧シートの最表面層は電離放射線硬化型樹脂又は2液硬化型ウレタン系樹脂を含有する透明性表面保護層であり、
前記木質材層は、密度が0.7g/cm 以上、且つ、厚みが0.4mm以上1.5mm以下である、
ことを特徴とする化粧材。
2.前記コルク材層は、密度が0.4g/cm以下である、上記項1に記載の化粧材。
3.前記木質材層は、中密度木質繊維板、高密度木質繊維板及びパーティクルボードからなる群から選択される少なくとも1種である、上記項1又は2に記載の化粧材。
4.縦5cm×横5cmの大きさの化粧材を試験片とし、当該試験片の前記化粧層の表面に圧縮試験機を用いて直径10mmの金属製円柱状治具の底面を圧縮速度10mm/分の条件で押し込み、荷重値が100Nの際の変位量を測定した場合に、当該変位量が0.15mm以上である、上記項1~のいずれかに記載の化粧材。
5.前記基材層の裏面に更にコルク材層を有する、上記項1~のいずれかに記載の化粧材。
6.床用化粧材である、上記項1~のいずれかに記載の化粧材。
本発明の化粧材によれば、基材層上に、コルク材層、当該コルク材層とは材料が異なる木質材で構成されている木質材層、及び化粧層が順に積層されていることにより、従来の木質床材、床用化粧材では達成し得なかった快適性(歩行感、座り心地等)、耐傷性、化粧材基材の凹凸影響緩和、及び切削加工時の加工性を満たす化粧材が得られる。加工性については、面取り加工、溝加工等の切削加工時における切削性が良好であることに加えて、切削面に着色仕上げをする際にコロナ処理などの特殊処理が不要である。
本発明の化粧材の一態様を示す断面模式図である。 本発明の化粧材の一態様を示す断面模式図である。
本発明の化粧材は、基材層上に、コルク材層、当該コルク材層とは材料が異なる木質材で構成されている木質材層、及び化粧層が順に積層されていることを特徴とする。
上記特徴を有する本発明の化粧材は、基材層上に、コルク材層、当該コルク材層とは材料が異なる木質材で構成されている木質材層、及び化粧層が順に積層されていることにより、従来の木質床材、床用化粧材では達成し得なかった快適性(歩行感、座り心地等)、耐傷性、化粧材基材の凹凸影響緩和、及び切削加工時の加工性を満たす化粧材が得られる。
以下、図1、図2を参照しながら本発明の化粧材を構成する各層について説明する。
なお、以下では基材1からみてコルク材層2が位置する方向を「上」又は「おもて」と称し、基材1からみて上記方向と反対側を「下」又は「裏」と称する。
また、数値範囲については、「以上」、「以下」と明記している箇所を除き、「~」で示される数値範囲は「以上」、「以下」を意味する。例えば、2~15mmは2mm以上15mm以下を意味する。
基材層1(化粧材基材1)
基材層1としては限定的ではないが、例えば、中密度木質繊維板(MDF)、高密度木質繊維板(HDF)、パーティクルボード(PB)、針葉樹合板、広葉樹合板、早成樹合板、樹脂板(ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等)等の少なくとも1種が挙げられる。
ここで、針葉樹としては、例えば、椴松、唐松、蝦夷松、杉、ヒノキ、パイン、セコイヤ、トウヒ等が挙げられる。広葉樹としては、例えば、ラワン、シナ、カバ、セン、ブナ、ナラ、メランチ等が挙げられる。また、早成樹としては、ポプラ、ファルカタ、アカシア、カメレレ、ユーカリ、ターミナリア等が挙げられる。
針葉樹合板、広葉樹合板、早成樹合板等の木質合板を用いる場合の木質単板の積層数(プライ数)は限定的ではないが、通常3~7枚が好ましく、5~7枚がより好ましい。また、木質合板作製時に用いる接着剤も限定されず、公知の木工用接着剤が広く使用できる。接着剤としては、例えば、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、エチレン-アクリル酸共重合体、アイオノマー、ブタジエン-アクリルニトリルゴム、ネオプレンゴム、天然ゴム等を有効成分とする接着剤が挙げられる。また、熱硬化型接着剤として、メラミン系、フェノール系、ユリア系(酢酸ビニル-尿素系など)等の接着剤も挙げられる。
基材1の厚みは限定的ではないが、2~15mm程度が好ましく、2~12mm程度がより好ましい。
コルク材層2
コルク材層2としては、本発明の化粧材に良好な快適性(歩行感、座り心地等)を与えることができるとともに、基材1に不陸、節等の凹凸があった場合にその凹凸影響を緩和して化粧材の表面に凹凸影響を及ぼさないものであれば特に限定されず、種々の市販品を用いることができる。
本発明で用いるコルク材層2としては、コルク樫の樹皮のコルク組織を剥離及び加工した弾力性に富む素材であるいわゆる天然コルクだけでなく、コルクに似せて作られたいわゆる合成コルクのいずれも用いることができる。
コルク材層2の密度としては、化粧材に良好な快適性を与えるとともに基材1の凹凸影響を緩和する点では0.4g/cm以下が好ましく、0.3g/cm以下がより好ましい。密度の下限値は限定的ではないが、0.15g/cm程度である。
コルク材層2の厚さとしては、化粧材に良好な快適性を与えるとともに基材1の凹凸影響を緩和する点では1~4mmが好ましく、2~3mmがより好ましい。
なお、コルク材層2は単層であってもよく、弾性率や密度が異なる複数のコルクシートの積層体であってもよい。ここで、密度が異なる複数のコルクシートの積層体を用いる場合には、化粧材の圧し傷に対する耐性を高める点から、複数のコルクシートのうち化粧シートと接するコルクシートの密度が他のコルクシートよりも高密度となるように配置することが好ましい。
なお、本発明の化粧材は、基材層の反りを抑制する点で基材層の裏面にもコルク材層を設けてもよい。即ち、2枚のコルク材層により基材層を挟持する層構成としてもよい。このような裏面のコルク材層(コルク材層5)については後述する。
コルク材層とは材料が異なる木質材で構成されている木質材層3
コルク材層とは材料が異なる木質材で構成されている木質材層3(以下「木質材層3」)としては、本発明の化粧材に優れた耐傷性を付与できるものであれば特に限定されず、種々の市販品を用いることができる。
木質材層3としては、例えば、中密度木質繊維板(MDF)、高密度木質繊維板(HDF)、パーティクルボード(PB)等の少なくとも1種を用いることが好ましい。
木質材層3の密度としては、化粧材に良好な耐傷性を与える点では0.7g/cm以上が好ましく、0.75g/cm以上がより好ましい。密度の上限値は限定的ではないが、1.2g/cm程度である。
木質材層3の厚さとしては、化粧材に良好な耐傷性を与える点では0.4mm以上が好ましく、良好な快適性(歩行性、座り心地等)を維持するためには、1.5mm以下が好ましく、更には、0.7mm以下がより好ましい。
化粧層4
化粧層4としては、本発明の化粧材に意匠性を付与できるものであれば特に限定されず、化粧シート(基材シートが樹脂フィルム、紙、樹脂含浸紙等の種々のものを含む)、突き板、転写により形成される化粧層などから幅広く選択することができる。
例えば、化粧シートとしては、基材シート上に少なくとも絵柄模様層、接着剤層、透明性樹脂層及び透明性表面保護層を有し、透明性表面保護層が最表面層として設けられる構成が好ましい実施形態として挙げられる。また、化粧シートの最表面層には、エンボス加工により凹凸模様が付与されてもよい。
以下、化粧層4の代表例として、上記の化粧シートの各層について説明する。
≪基材シート≫
基材シートは、その表面(おもて面)には絵柄模様層等が順次積層される。
基材シートとしては、樹脂製フィルム、紙、樹脂含浸紙等の種々のものを例示することができるが、樹脂製フィルムの中でも熱可塑性樹脂により形成されたものが好適である。具体的には、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-アクリル酸共重合体、エチレン-アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステル等が挙げられる。上記の中でもポリプロピレン等のポリオレフィンが好ましい。
基材シートは、着色されていてもよい。例えば、熱可塑性樹脂に対して着色剤(顔料又は染料)を添加して着色することができる。着色剤としては、例えば、二酸化チタン、カーボンブラック、酸化鉄等の無機顔料、フタロシアニンブルー等の有機顔料のほか、各種の染料も使用することができる。これらは、1種又は2種以上を選ぶことができる。また、着色剤の添加量も、所望の色合い等に応じて適宜設定すればよい。
基材シートには、必要に応じて、充填剤、艶消し剤、発泡剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定化剤等の各種の添加剤が含まれていてもよい。
基材シートの厚みは、最終製品の用途、使用方法等により適宜設定できるが、一般には50~250μmが好ましい。
基材シートは、必要に応じて、絵柄模様層を形成するインキの密着性を高めるために表面(おもて面)にコロナ放電処理を施してもよい。コロナ放電処理の方法・条件は、公知の方法に従って実施すればよい。また、必要に応じて、基材シートの裏面にコロナ放電処理を施したり、絵柄模様層(いわゆるバックプリント)を形成したり、裏面プライマー層、後述するバッカー層等を形成したりしてもよい。
≪絵柄模様層(絵柄層)≫
絵柄層は、化粧シートに所望の絵柄(意匠)を付与するものであり、絵柄の種類等は限定的ではない。例えば、木目模様、石目模様、砂目模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、布目模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、抽象模様等が挙げられる。
絵柄層の形成方法は特に限定されず、例えば、公知の着色剤(染料又は顔料)を結着材樹脂とともに溶剤(又は分散媒)中に溶解(又は分散)して得られるインキを用いた印刷法により、基材シート表面に形成すればよい。
着色剤としては、例えば、カーボンブラック、チタン白、亜鉛華、弁柄、紺青、カドミウムレッド等の無機顔料;アゾ顔料、レーキ顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、フタロシアニン顔料、イソインドリノン顔料、ジオキサジン顔料等の有機顔料;アルミニウム粉、ブロンズ粉等の金属粉顔料;酸化チタン被覆雲母、酸化塩化ビスマス等の真珠光沢顔料;蛍光顔料;夜光顔料等が挙げられる。これらの着色剤は、単独又は2種以上を混合して使用できる。これらの着色剤には、シリカ等のフィラー、有機ビーズ等の体質顔料、中和剤、界面活性剤等がさらに配合してもよい。
結着材樹脂としては、ポリエステル系ウレタン樹脂、親水性処理されたポリエステル系ウレタン樹脂のほか、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリビニルアセテート、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリスチレン-アクリレート共重合体、ロジン誘導体、スチレン-無水マレイン酸共重合体のアルコール付加物、セルロース系樹脂なども併用できる。
より具体的には、例えば、ポリウレタン-ポリアクリル系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸系樹脂、ポリエチレンオキシド系樹脂、ポリN-ビニルピロリドン系樹脂、水溶性ポリエステル系樹脂、水溶性ポリアミド系樹脂、水溶性アミノ系樹脂、水溶性フェノール系樹脂、その他の水溶性合成樹脂;ポリヌクレオチド、ポリペプチド、多糖類等の水溶性天然高分子;等を使用できる。また、例えば、天然ゴム、合成ゴム、ポリ酢酸ビニル系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン-ポリアクリル系樹脂変性又は混合樹脂、その他の樹脂も使用できる。上記結着材樹脂は、単独又は2種以上で使用できる。
絵柄層の形成に用いる印刷法としては、例えば、グラビア印刷法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、静電印刷法、インクジェット印刷法等が挙げられる。また、全面ベタ状の絵柄模様層(これを着色隠蔽層とも言う)を形成する場合には、例えば、グラビアコート法、グラビアリバースコート法、ロールコート法、ナイフコート法、エアーナイフコート法、ダイコート法、リップコート法、コンマコート法、キスコート法、フローコート法、ディップコート法等の各種コーティング法も挙げられる。
上記以外にも、例えば、手描き法、墨流し法、写真法、転写法、レーザービーム描画法、電子ビーム描画法、金属等の部分蒸着法、エッチング法などを用いたり、他の形成方法と組み合わせて用いたりしてもよい。
絵柄層の厚みは特に限定されず、製品特性に応じて適宜設定できるが、塗工時の層厚は1~15μm程度、乾燥後の層厚は0.1~10μm程度である。
≪接着剤層≫
接着剤層は、絵柄層と透明性樹脂層との間に存在する。接着剤層で使用する接着剤は、絵柄層又は透明性樹脂層を構成する成分等に応じて適宜選択することができる。例えば、ポリウレタン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、エポキシ系樹脂等を含む各種接着剤を使用できる。また、反応硬化タイプのほか、ホットメルトタイプ、電離放射線硬化タイプ、紫外線硬化タイプ等の接着剤でもよい。
接着剤層は、絵柄層が認識できる限り、透明でも半透明でもよい。
なお、本発明では、必要に応じ、コロナ放電処理、プラズマ処理、脱脂処理、表面粗面化処理等の公知の易接着処理を接着面に施すこともできる。
接着剤層は、例えば、接着剤を絵柄模様層の上に塗布後、一度乾燥し、それから、透明性樹脂を積層することにより形成できる。接着剤の塗布方法は特に限定されず、例えば、ロールコート、カーテンフローコート、ワイヤーバーコート、リバースコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、エアーナイフコート、キスコート、ブレードコート、スムースコート、コンマコート等の方法が採用できる。
接着剤層の厚みは、透明性保護層、使用する接着剤の種類等によって異なるが、一般的には0.1~30μm程度である。
≪透明性樹脂層≫
透明性樹脂層は、透明である限り着色されていてもよく、絵柄層が視認できる範囲内で半透明であってもよい。
上記樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-アクリル酸共重合体、エチレン-アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、ポリメチルペンテン、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステル、ポリカーボネート、セルローストリアセテート等が挙げられる。上記の中でも、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂が好ましい。より好ましくは、立体規則性を有するポリオレフィン系樹脂である。ポリオレフィン系樹脂を用いる場合は、溶融ポリオレフィン系樹脂を押し出し法により透明性樹脂層を形成することが望ましい。
透明性樹脂層には、必要に応じて、充填剤、艶消し剤、発泡剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定化剤、ラジカル捕捉剤、軟質成分(例えばゴム)等の各種の添加剤が含まれていても良い。
透明性樹脂層の厚みは特に限定されないが、一般的には10~400μm程度である。
≪透明性表面保護層≫
透明性樹脂層の上には、透明性表面保護層が形成されている。透明性表面保護層は限定的ではないが、樹脂成分として電離放射線硬化型樹脂又は2液硬化型ウレタン系樹脂を含有することが好ましい。実質的には、これらの樹脂から形成されているものが好ましい。電離放射線硬化型樹脂又は2液硬化型ウレタン系樹脂により透明性表面保護層を形成する場合には、化粧シートの耐摩性、耐衝撃性、耐汚染性、耐擦傷性、耐候性等を高め易い。本発明では、これらの中でも最表層が電離放射線硬化型樹脂層であることが好ましい。
電離放射線硬化型樹脂としては特に限定されず、紫外線、電子線等の電離放射線の照射により重合架橋反応可能なラジカル重合性二重結合を分子中に含むプレポリマー(オリゴマーを含む)及び/又はモノマーを主成分とする透明性樹脂が使用できる。これらのプレポリマー又はモノマーは、単体又は複数を混合して使用できる。硬化反応は、通常、架橋硬化反応である。
具体的には、前記プレポリマー又はモノマーとしては、分子中に(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽和基、エポキシ基等のカチオン重合性官能基等を有する化合物が挙げられる。また、ポリエンとポリチオールとの組み合わせによるポリエン/チオール系のプレポリマーも好ましい。ここで、(メタ)アクリロイル基とは、アクリロイル基又はメタクリロイル基の意味である。
ラジカル重合性不飽和基を有するプレポリマーとしては、例えば、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレート、シリコーン(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの分子量としては、通常250~100000程度が好ましい。
ラジカル重合性不飽和基を有するモノマーとしては、例えば、単官能モノマーとして、メチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。また、多官能モノマーとしては、例えば、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
カチオン重合性官能基を有するプレポリマーとしては、例えば、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ化合物等のエポキシ系樹脂、脂肪酸系ビニルエーテル、芳香族系ビニルエーテル等のビニルエーテル系樹脂のプレポリマーが挙げられる。また、チオールとしては、例えば、トリメチロールプロパントリチオグリコレート、ペンタエリスリトールテトラチオグリコレート等のポリチオールが挙げられる。ポリエンとしては、例えば、ジオール及びジイソシアネートによるポリウレタンの両端にアリルアルコールを付加したものが挙げられる。
電離放射線硬化型樹脂を硬化させるために用いる電離放射線としては、電離放射線硬化型樹脂(組成物)中の分子を硬化反応させ得るエネルギーを有する電磁波又は荷電粒子が用いられる。通常は紫外線又は電子線を用いればよいが、可視光線、X線、イオン線等を用いてもよい。
紫外線源としては、例えば、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブラックライト、メタルハライドランプ等の光源が使用できる。紫外線の波長としては、通常190~380nmが好ましい。
電子線源としては、例えば、コッククロフトワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、又は直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器が使用できる。その中でも、特に100~1000keV、好ましくは100~300keVのエネルギーをもつ電子を照射できるものが好ましい。
2液硬化型ウレタン系樹脂としては特に限定されないが、中でも主剤としてOH基を有するポリオール成分(アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、エポキシポリオール等)と、硬化剤成分であるイソシアネート成分(トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、メタキシレンジイソシアネート等)とを含むものが使用できる。
透明性表面保護層は、必要に応じて、可塑剤、安定剤、充填剤、分散剤、染料,顔料等の着色剤、溶剤等を含んでもよい。
透明性表面保護層は、例えば、透明性樹脂層の上に電離放射線硬化型樹脂又は2液硬化型ウレタン系樹脂をグラビアコート、ロールコート等の公知の塗工法により塗工後、樹脂を硬化させることにより形成できる。電離放射線硬化型樹脂の場合には、電子線照射により樹脂硬化する。
透明性表面保護層の厚さは特に限定されず、最終製品の特性に応じて適宜設定できるが、通常0.1~50μm、好ましくは1~20μm程度である。
≪エンボス加工≫
化粧シートは、透明性表面保護層側からエンボス加工が施されていてもよい。
エンボス加工は、化粧シートに木目模様等の所望のテクスチャーを付与するために行う。例えば、透明性保護層を加熱軟化させた後、所望の形の凹凸模様を有するエンボス板で加圧及び賦型し、冷却固定することによりテクスチャーを付与する。エンボス加工は、公知の枚葉又は輪転式エンボス機で行える。
エンボス加工の凹凸模様としては、例えば、木目導管溝、浮造模様(浮出した年輪の凹凸模様)、ヘアライン、砂目、梨地等が挙げられる。
エンボス加工を施した場合には、必要に応じて、エンボス凹部にワイピング加工によりインキを充填してもよい。例えば、エンボス凹部にドクターブレードで表面をかきながらインキを充填する。充填するインキ(ワイピングインキ)としては、通常は2液硬化型のウレタン樹脂をバインダーとするインキを用いることができる。特に木目導管溝凹凸に対してワイピング加工を行うことによって、より実際の木目に近い意匠を表現することにより商品価値を高めることができる。
本発明では、透明性表面保護層中に他の成分が含まれていても良い。例えば、溶剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、分散剤、光安定剤、艶調整剤、ブロッキング防止剤、滑剤等の添加剤を配合できる。
≪バッカー層≫
化粧シートは、基材シートの裏面側にいわゆるバッカー層(合成樹脂層)を設けることができる。バッカー層とは、化粧シートの一部として任意に設けることができ、化粧シートに緩衝性を付与する比較的厚みのある合成樹脂層である。
合成樹脂層の樹脂成分としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂としてポリエチレン(高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン)、ポリプロピレン等が挙げられる。これらは、一種又は二種以上で用いることができる。ポリプロピレンには、ホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、ブロックポリプロピレン等が含まれる。
ポリオレフィン系樹脂以外の樹脂成分としては、例えば、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、フッ素樹脂、ウレタン樹脂、ポリスルホン、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンエーテル、メタクリル樹脂、アクリロニトリルスチレン樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリアリレート、非晶性ポリエチレンテレフタレート(いわゆるA-PET)〔三菱化学(株):ノバクリアー(商品名)〕、ポリエチレンテレフタレート共重合体(PETG)等が挙げられる。
合成樹脂層中における樹脂成分の含有量は、90~100重量%が好ましく、95~100重量%がより好ましい。
また、合成樹脂層は、結晶化核剤を含むことが好ましい。結晶化核剤を含むことにより、合成樹脂層の引張り弾性率を向上させることができる。結晶化核剤としては、例えば、ビス(p-メチルベンジリデン)ソルビトール、リン酸2,2’-メチレンビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)ナトリウム、ロジンの金属塩、ロジン誘導体の金属塩、安息香酸の金属塩等を用いることができる。ロジンの金属塩、ロジン誘導体の金属塩及び安息香酸の金属塩としては、ナトリウム塩、銅塩、亜鉛塩等が挙げられる。これら結晶化核剤は、一種又は二種以上で用いることができる。
結晶化核剤の含有量については、合成樹脂層の樹脂成分100重量部に対して0.05~0.4重量部が好ましく、0.1~0.3重量部がより好ましい。
前記合成樹脂層は、上記樹脂成分等を含む樹脂組成物を、例えば、カレンダー法、インフレーション法、Tダイ押し出し法等により基材シートの上に積層させればよい。また、前記合成樹脂層として既成のフィルムを用いてもよい。
前記合成樹脂層の厚みは特に限定されず、通常50~210μm、好ましくは100~200μm程度である。
コルク材層5
コルク材層5としては、基材層1の反りを抑制する点、化粧材の施工対象である下地面の不陸の影響を緩和する点等を考慮して設けることができる任意層であり、コルク材層2と同様に種々の市販品を用いることができる。
本発明で用いるコルク材層5としては、コルク材層2で用いられる材と同様にコルク樫の樹皮のコルク組織を剥離及び加工した弾力性に富む素材であるいわゆる天然コルクだけでなく、コルクに似せて作られたいわゆる合成コルクのいずれも用いることができる。
コルク材層5の厚さとしては、上記目的を達成するためには、0.5~6mmが好ましく、1~3mmがより好ましい。
本発明の化粧材の製造方法及び物性
本発明の化粧材は、基材1、コルク材層2、木質材層3及び化粧層4、場合によってはコルク材層5を、当該順にそれぞれ接着剤を介して積層することにより作製することができる。なお、基材1、コルク材層2、木質材層3、化粧層4、場合によってはコルク材層5は本発明の化粧材を構成する最小の(又は最小に近い)層構成であり、必要に応じて本発明の効果を阻害しない範囲で他の層を介在させることは許容される。化粧材の厚さは限定的ではないが、6~15mm程度が好ましく、7~13mm程度がより好ましい。
接着剤としては限定されず、例えば、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、エチレン-アクリル酸共重合体、アイオノマー等のほか、ブタジエン-アクリルニトリルゴム、ネオプレンゴム、天然ゴム等が挙げられる。これら接着剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いる。
本発明の化粧材は、縦5cm×横5cmの大きさの化粧材を試験片とし、当該試験片の前記化粧層4の表面に圧縮試験機を用いて直径10mmの金属製円柱状治具の底面を圧縮速度10mm/分の条件で押し込み、荷重値が100Nの際の変位量を測定した場合に、当該変位量が0.15mm以上であることが好ましく、0.3mm以上であることがより好ましい。変位量の上限は限定的ではないが、2mm程度である。なお、本発明で用いた圧縮試験機は、テンシロン万能試験機(型番:RTC-1250A、株式会社エー・アンド・デイ製)である。
このような本発明の化粧板は、床用、壁用、建具用等に有用であり、例えば、床などの建築物の内装材;バルコニー、ベランダ等の外装材;に用いることができる。特に本発明の化粧板は内装材、外装材を問わずに床用化粧材として好適に用いることができる。
以下に実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明する。但し、本発明は実施例に限定されない。
実施例1
基材シートである厚さ60μmの着色ポリプロピレンフィルムに、絵柄模様層をグラビア印刷により形成した。
次いで、絵柄模様層の上に透明性樹脂層である厚さ80μmの透明性ポリプロピレン系樹脂フィルムを、ウレタン系ドライラミネート用接着剤を用いて接着した。
次いで、透明性樹脂層の上に厚さ15μmの電子線硬化型透明性表面保護層を形成し、0.16mm厚のシートを作製し、化粧シートを得た。
他方、基材層である厚さ9mmの針葉樹合板上に、厚さ2mmのコルク材層(密度:0.3g/cm)を酢酸ビニル系接着剤により接着した。
次いで、コルク材層上に、当該コルク材層とは材質が異なる木質材層として厚さ0.5mmの高密度繊維板(密度:0.9g/cm)を酢酸ビニル系接着剤により接着した。酢酸ビニル系接着剤としては、酢酸ビニル系エマルジョン接着剤(中央理化工業株式会社製、7g/尺角)を用いた。接着剤は質量比でBA-10L(主剤):BA-11B(硬化剤)=100:2.5である。
次いで、木質材層上に化粧シートをウレタン系接着剤により接着し、化粧材を得た。
実施例2
厚さ0.5mmの高密度繊維板(密度:0.9g/cm)の代わりに、厚さ2.7mmの高密度繊維板(密度:0.8g/cm)を用いた以外は、実施例1と同様にして化粧材を得た。
比較例1
厚さ0.5mmの高密度繊維板(密度:0.9g/cm)を使用せず、コルク材層上に化粧シートを接着した以外は、実施例1と同様にして化粧材を得た。
比較例2
基材シートである厚さ60μmの着色ポリプロピレンフィルムに、絵柄模様層をグラビア印刷により形成した。
次いで、絵柄模様層の上に透明性樹脂層である厚さ80μmの透明性ポリプロピレン系樹脂フィルムを、ウレタン系ドライラミネート用接着剤を用いて接着した。
次いで、透明性樹脂層の上に厚さ15μmの電子線硬化型透明性表面保護層を形成し、0.16mm厚のシートを作製した。
次いで、基材シートの裏面にバッカー層として厚さ0.25mmのポリエステル系透明樹脂層をウレタン系接着剤により接着し、化粧シートを得た。
次いで、基材層である厚さ11.7mmの針葉樹合板上に化粧シートをウレタン系接着剤により接着し、化粧材を得た。
試験例1
実施例及び比較例で得た化粧材について、鉛筆硬度試験及び圧縮荷重試験を行った。
≪鉛筆硬度試験≫
各化粧材の耐傷性能評価を、鉛筆硬度試験機を用いて行った。試験機が水平位置のときに鉛筆の先に対して500gの荷重を与えるように試験機を設定した以外は、JIS K5600-5-4に準拠して試験を行った。具体的には、芯硬度が柔らかいものから順に6B、5B、4B、3B、2B、B、HB、F、H、2H、3H、4H、5H、6Hの芯を有する鉛筆を使用して試験を行った。
耐傷性能の評価基準は、傷付き又は凹みが目立たない限界硬度を調べ、当該限界硬度が3B以上の硬さであれば耐傷性能が良好(A)であると判断した。また、4B以下の硬さであれば耐傷性能が不十分(B)であると判断した。傷付き又は凹みを調べる際は、各化粧材を垂直に立てて各化粧材の表面に対して垂線方向50cmの距離から目視により確認することにより調べた。
表1の鉛筆硬度試験の欄には、各化粧材の当該限界硬度を示す。
≪圧縮荷重試験≫
縦5cm×横5cmの大きさの化粧材を試験片とし、当該試験片の化粧シートの表面に圧縮試験機を用いて直径10mmの金属製円柱状治具の底面を圧縮速度10mm/分の条件で押し込み、荷重値が100Nの際の変位量を測定した場合の変位量を調べた。圧縮試験機は、テンシロン万能試験機(型番:RTC-1250A、株式会社エー・アンド・デイ製)である。
評価基準は次の通りとした(A又はBは合格、Cは不合格である)。
A:変位量が0.3mm以上
B:変位量が0.15mm以上0.3mm未満
C:変位量が0.15mm未満
Figure 0007109876000001
表1の結果から明らかな通り、基材層上に、コルク材層、当該コルク材層とは材料が異なる木質材で構成されている木質材層、及び化粧層が順に積層されている本発明の化粧材(実施例1、2)は、鉛筆硬度試験の評価がAであり耐傷性に優れている。また、本発明の化粧材は、圧縮荷重試験でA又はB評価(変位量が0.15mm以上)であり、快適性(歩行感、座り心地等)が従来品に比して改善されている。
1.基材(化粧材基材)
2.コルク材層
3.コルク材層とは材料が異なる木質材で構成されている木質材層
4.化粧層
5.コルク材層

Claims (6)

  1. 基材層上に、コルク材層、当該コルク材層とは材料が異なる木質材で構成されている木質材層、及び化粧層が順に積層されており、
    前記コルク材層は、厚みが1mm以上4mm以下であり、
    前記化粧層は化粧シートであって、当該化粧シートの最表面層は電離放射線硬化型樹脂又は2液硬化型ウレタン系樹脂を含有する透明性表面保護層であり、
    前記木質材層は、密度が0.7g/cm 以上、且つ、厚みが0.4mm以上1.5mm以下である、
    ことを特徴とする化粧材。
  2. 前記コルク材層は、密度が0.4g/cm以下である、請求項1に記載の化粧材。
  3. 前記木質材層は、中密度木質繊維板、高密度木質繊維板及びパーティクルボードからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の化粧材。
  4. 縦5cm×横5cmの大きさの化粧材を試験片とし、当該試験片の前記化粧層の表面に圧縮試験機を用いて直径10mmの金属製円柱状治具の底面を圧縮速度10mm/分の条件で押し込み、荷重値が100Nの際の変位量を測定した場合に、当該変位量が0.15mm以上である、請求項1~のいずれかに記載の化粧材。
  5. 前記基材層の裏面に更にコルク材層を有する、請求項1~のいずれかに記載の化粧材。
  6. 床用化粧材である、請求項1~のいずれかに記載の化粧材。
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