JP7109614B2 - 警報システムのグループ間移報装置 - Google Patents

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本発明は、火災を検知して警報する複数の警報器をグループ分けして連動警報を行うために使用する警報システムのグループ間移報装置に関する。
従来、住宅等における火災を検知して警報する警報器が普及している。このうち、住宅用火災警報器を住警器と言う。例えば、このような住警器にあっては、電池電源で動作し、住警器内に火災を検出するセンサ部と火災を警報する警報部を一体に備え、センサ部の検出信号に基づき火災を検知すると警報部から火災警報音を出力するようにしており、所謂自動火災報知設備のように受信機等を必要とせず住警器単体で火災監視と警報報知ができることから、設置が簡単でコスト的にも安価であり、一般住宅での設置義務化に伴い広く普及している。
また、複数の住警器間で相互に無線通信を行うことによって、任意の住警器で火災警報音が出力されると、他の住警器でも連動して火災警報音を出力させる無線連動型の住警器を用いた警報システムも実用化され、普及している。
また、火災報知設備の設置義務のない、床面積が300平米未満の特定小規模施設、例えば高齢者や知的障害者の家事支援などを行うグループホーム等に対して、特定小規模施設用自動火災報知設備が導入されている。特定小規模施設用自動火災報知設備は、火災を検出するセンサ部と火災を警報する警報部を一体に備える感知器によって構成され、感知器同士が無線連動することでいずれの感知器で火災を検出した際に感施設内の感知器全てが発報して施設全体に火災を報知させるものである。
以降、無線連動型の住警器や特定小規模施設用自動火災報知設備に用いられる感知器を連動型警報器と呼称する。
このような連動型の警報システムでは、連動型警報器で火災を検出した場合、当該火災を検出した連動元の連動型警報器は、例えば「ウーウー火災警報器が作動しました 確認してください」といった火災警報音を出力すると共に警報表示用LEDを点灯し、一方、連動先の警報器では例えば「ウーウー 別の火災警報器が作動しました 確認してくださ
い」といった火災警報音を出力すると共に警報表示用LEDを点滅するようにしている。
しかし、このような従来の無線連動型の警報システムにあっては、ある連動型警報器が他の連動型警報器からの無線信号を受信する際に、同じ通信周波数を使用する複数の無線信号が同時に到来して信号衝突を起こす場合があり、信号衝突の発生頻度は警戒エリアに設置する連動型警報器の台数が増加するほど高くなり、そのため1つの警戒エリアに設置できる連動型警報器の台数が制約される。
この問題を解決するため、複数の連動型警報器からなるグループを形成するにあたって、信号衝突の頻度が高くならないよう制限した警報器の最大台数を設定し、このように形成した複数のグループ間に中継器を配置して連動させ、更に、グループ毎に使用する通信周波数を異ならせた警報システムを提案している(特許文献1)。
このグループ連動の警報システムにあっては、警戒エリア内で複数のグループを連動させることで全体の警報器連動台数を増やすことができ、グループが異なると警報器の通信周波数が異なるため、あるグループの警報器に当該グループ内の警報器からの信号と他のグループの警報器からの信号が同時に到来しても、信号衝突は発生せず、信号の送受信を確実に行うことができる。
この信号衝突の問題は、無線信号を使用する場合には警報器の親機と子機を区別しないシステムでも、また親機に対し複数の子機を配置する親子方式のシステムでも同様であり、親子方式の場合例えば親機は子機の個別IDを用いて子機を順次呼出し処理しているが、子機の台数が多くなると、信号衝突に伴うリトライ回数増加に起因して全体の通信に時間がかかる。そこで、親機と信号衝突の発生頻度を低減すべく子機を所定の最大台数以下に制限してグループを形成し、各グループの親機に中継機能を持たせて連動し、更に、グループ毎に使用する通信周波数を異ならせた警報システムとする。
このため、一般住宅よりも規模が大きく通常の無線連動型の住警器からなる警報システムでは警報器最大台数の制限により全体をカバーできないが、近年、その活用が期待されている民泊として知られた旅館業法上の簡易宿所営業を行う施設や、特定小規模施設に、グループ連動を行う警報システムを設置することで、信号衝突の問題を回避しつつ施設全体の警報器連動台数を必要にして十分な数に増やし、実質的に火災報知設備を設置したと同等の火災監視機能を低コストで提供可能としている。
特開2011-053751号公報 特開2011-059997号公報
しかしながら、このような従来のグループ連動を行う警報システムにあっては、複数のグループ間を連動させるために、グループ毎に中継器を配置して移報信号線で接続しており、無線連動型の連動型警報器は市販のものが利用できるが、グループ間を連動させるグループ間移報装置として機能する中継器を新たに追加しなければならず、民泊施設やグループホーム等は、火災報知設備の設置が法的に義務付けられたビルやマンション等の施設に比べ、その数が少なく、生産数が制限されるためコストが嵩み、普及のネックとなっている。
一方、無線連動型の連動型警報器を用いた警報システムにあっては、連動型警報器から
の火災連動信号を受信して移報信号を出力する移報アダプタが市販されており、例えば、移報アダプタに火災通報装置を移報信号線により接続し、連動型警報器から火災連動信号を移報アダプタで受信した場合に火災移報信号を火災通報装置に出力して119番に自動通報させること等を可能としている。
また、移報アダプタは、テスト送信を可能とするため、移報入力端子を備えており、その結果、連動型警報器との無線通信機能に加え、移報信号の入出力が可能であり、既存の製品であることから、コスト的な問題も少ない。
本発明は、既存の移報アダプタを利用すること、複数の警報器からなる複数のグループ間で火災警報を連動させる、簡単且つ低コストで実現可能な警報システムのグループ間移報装置を提供することを目的とする。
(警報システムのグループ間移報装置)
本発明は、複数の警報器からなる複数のグループ毎に、複数の警報器による火災連動信号の送受信によりグループ内で連動警報する警報システムに於いて、複数のグループのうちの相互に連動させる両方のグループに通信可能な位置に配置され、一方のグループの警報器から受信した火災連動信号を他方のグループの警報器に送信して両方のグループ間で連動警報させるグループ間移報装置であって、
グループ間移報装置の装置筐体内に、相互にグループ間の移報を行う第1移報アダプタ及び第2移報アダプタが、各々の筐体に収納された状態で設置されたことを特徴とする。
(第1移報アダプタと第2移報アダプタの移報接続)
第1移報アダプタの移報出力端子と第2移報アダプタの移報入力端子とが装置筐体内の内部配線により接続され、第2移報アダプタの移報出力端子と第1移報アダプタの移報入力端子とが装置筐体内の内部配線により接続される。
(第1移報アダプタの電池電源と第2移報アダプタの電池電源の接続)
第1移報アダプタの電池電源と第2移報アダプタの電池電源とが装置筐体内の内部電源線により接続される。
(グループ間移報装置の代表動作灯)
第1移報アダプタ及び第2移報アダプタは、各々の筐体に動作表示灯を備え、
装置筐体は、第1移報アダプタの動作表示灯及び第2移報アダプタの動作表示灯による表示の代表表示が行われる代表動作灯を備える。
(移報アダプタの火災移報警報)
第1移報アダプタ及び第2移報アダプタは、火災連動信号を受信した場合に、動作表示灯及び代表動作灯を作動する。
(動作表示灯の非作動)
第1移報アダプタ及び第2移報アダプタの少なくとも何れかが動作表示灯を作動した場合に、代表動作灯を作動する。
(基本的な効果)
本発明は、警戒エリア毎に、複数の警報器からなる複数のグループを構成すると共に、グループ毎に異なるチャンネル周波数を設定してグループ内の警報器間で同一チャネル周波数により信号を無線で送受信し、各グループの警報器は、火災を検出した場合に連動元を示す火災警報を出力すると共に、グループ内の他の警報器に火災連動信号を送信して連動先を示す火災警報を出力させる警報システムが構成され、隣接するグループの両方に通信可能な位置に配置され、一方のグループの警報器から受信した火災連動信号を他方のグループの警報器に送信して警報させる警報システムのグループ間移報装置に於いて、グループ間移報装置の装置筐体内に相互にグループ間の移報を行う第1移報アダプタと第2移報アダプタが設けられたため、装置筐体内に、警報器との無線通信機能と移報信号の入出力機能を備えた既存の移報アダプタ2台を、僅かな変更を加えるだけで、そのまま第1移報アダプタ及び第2移報アダプタとして組み込むことで、グループ間で火災警報を連動させるグループ間移報装置を簡単且つ低コストで製造することができ、複数の警報器からなる複数のグループ間で火災警報を連動させる警報システムを、民泊やグループホーム等の施設に対する特定小規模無線自火報設備としての普及を促進可能とする。
また、第1移報アダプタ及び第2移報アダプタは、グループ間移報装置に組み込まれていることから、別々に設置して外部配線により移報接続する必要がなく、対象施設における設置場所の選定が1か所で良いことから簡単且つ容易に設置場所を決めることができ、また、相互に外部配線する必要がないことから、設置作業も簡単且つ容易にできる。
(第1移報アダプタと第2移報アダプタの移報接続による効果)
また、第1移報アダプタと第2移報アダプタは、移報出力端子と移報入力端子を備え、第1移報アダプタの移報出力端子を第2アダプタの移報入力端子に装置筐体内の内部配線により接続し、第2移報アダプタの移報出力端子を前記第1アダプタの移報入力端子に装置筐体内の内部配線により接続するようにしたため、第1移報アダプタ及び第2移報アダプタとして、警報器との無線通信機能及び移報入出力機能を備えた既存の移報アダプタ2台を、グループ間移報装置に組込み、それぞれの入出力端子間を内部配線で接続するという簡単な作業により、グループ間移報装置を作ることができ、装置コストを大幅に低減可能とする。
また、第1移報アダプタと第2移報アダプタの移報入出力端子間の接続は、内部配線による接続であることから、従来の中継器間の外部配線による接続では外部環境により断線の危険性があることから必要とされている断線監視機能を設ける必要がなく、その分、製造が容易でコストを低減可能とする。
(第1移報アダプタの電池電源と第2移報アダプタの電池電源の接続による効果)
また、第1移報アダプタと前記第2移報アダプタは電池電源を備え、第1移報アダプタの電池電源と第2移報アダプタの電池電源を装置筐体内の内部電源線により接続するようにしたため、第1移報アダプタと第2移報アダプタに個別に設けられた電池電源の寿命が相違し、一方の電池電源が電池交換を促す所定の電池電圧低下警報を出す閾値電圧以下に低下しても、それより高い電圧にある他方の電池電源によるバックアップが行われ、実質的に電池寿命を延ばすことが可能であり、また、第1移報アダプタと第2移報アダプタの何れか一方が電池電圧低下により動作しなくなってグループ間移報装置としての機能が失われてしまうことを防止できる。
(グループ間移報装置の間の移報による効果)
また、第1移報アダプタは、他のグループ間移報装置から第1チャンネル周波数の火災連動信号を受信した場合に第2移報アダプタに火災移報信号を出力して第2移報アダプタから第2チャンネル周波数の火災連動信号を自己のグループ内の警報器に送信して連動先火災警報を出力させ、第2アダプタは、他のグループ間移報装置とは異なる他のグループ間移報装置から第2チャンネル周波数の火災連動信号を受信した場合に第1移報アダプタに火災移報信号を出力して第1移報アダプタから第1チャンネル周波数の火災連動信号を自己のグループ内の警報器に送信して連動先火災警報を出力させるようにしたため、例えば、第1移報アダプタの属する1番目のグループの警報器が火災を検出した場合には、火災を検出した警報器からの火災連動信号は、グループ間移報装置を経由して隣接した2番目のグループの警報器に送られ、続いて、2番目のグループと次の3番目のグループの間に設けられた別のグループ間移報装置から3番目の警報器に順次送られるが、グループ間に配置された複数のグループ間移報装置の間で無線通信が可能な場合には、複数のグループ間移報装置の間を火災連動信号が順次送られることで、全グループの警報器で火災警報を出力させることができる。
(グループ間移報の遅延制御1の効果)
また、第1移報アダプタは、自己のグループの警報器又は他のグループ間移報装置から第1チャンネル周波数の火災連動信号を受信した場合に第2移報アダプタに火災移報信号を出力して、第2移報アダプタから所定の遅延時間が経過した後に第2チャンネル周波数の火災連動信号を自己のグループ内の警報器に送信して連動先火災警報を出力させ、第2移報アダプタは、自己のグループの警報器又は他のグループ間移報装置から第2チャンネル周波数の火災連動信号を受信した場合に第1移報アダプタに火災移報信号を出力して、第1移報アダプタから所定の遅延時間が経過した後に第1チャンネル周波数の火災連動信号を自己のグループ内の警報器に送信して連動先火災警報を出力させるようにしたため、例えば第1移報アダプタが自己の第1グループの警報器から火災連動信号を受信したタイミングでは、第1グループ内の警報器間で通信が行われており、第2移報アダプタが第1移報アダプタから火災移報信号を受信してすぐに第2グループに火災連動信号を送信すると、第1グループと第2グループの通信が同時に行われてしまい、この場合、近接した第1移報アダプタと第2移報アダプタは隣接したチャンネル周波数で信号の送受信が行われることとなり、互いの警報器間の信号が妨害波となり通信に支障がでるが、本発明にあっては、移報を受けた側となる移報アダプタからの通信を遅らせることで、通信妨害を回避可能とする。
(グループ間移報の遅延制御2の効果)
第1移報アダプタは、自己のグループの警報器又は他のグループ間移報装置から第1チャンネル周波数の火災連動信号を受信した場合に所定の遅延時間が経過した後に第2移報アダプタに火災移報信号を出力して、第2移報アダプタからに第2チャンネル周波数の火災連動信号を自己のグループ内の警報器に送信して連動先火災警報を出力させ、
第2移報アダプタは、自己のグループの警報器又は他のグループ間移報装置から第2チャンネル周波数の火災連動信号を受信した場合に所定の遅延時間が経過した後に第1移報アダプタに火災移報信号を出力して、第1移報アダプタから第1チャンネル周波数の火災連動信号を自己のグループ内の警報器に送信して連動先火災警報を出力させるようにしたため、遅延通信1の場合と同様に、近接した第1移報アダプタと第2移報アダプタは隣接したチャンネル周波数で信号の送受信が行われることとなり、互いの警報器間の信号が妨害波となり通信に支障がでるが、本発明にあっては、移報を受けた側となる移報アダプタからの通信を遅らせることで、通信妨害を回避可能とする。
(グループ間移報装置の代表動作灯による効果)
装置筐体内に組み込まれた第1移報アダプタ及び第2移報アダプタは、それぞれに設けられた動作表示灯により火災移報警報や障害警報等の動作を表示するが、装置筐体に対し開閉自在に設けられたパネル扉に代表動作灯を設けることで、第1移報アダプタ又は第2移報アダプタの動作表示が代表表示され、パネル扉を開くことなく、第1移報アダプタ及び第2移報アダプタの動作状態を外部から確認可能とする。
(移報アダプタの火災移報警報による効果)
また、グループ間移報装置に設けられた第1移報アダプタ及び第2移報アダプタは、自己のグループ内の警報器から火災連動信号を受信した場合に、所定の火災警報音を出力させると共に動作表示灯及び代表動作灯を作動して火災移報警報を報知させるようにしたため、警戒エリアに設置しているグループ間移報装置でも火災移報警報の出力から火災発生を確認可能とする。
(火災警報の連動停止制御による効果)
また、第1移報アダプタ及び第2移報アダプタは、自己のグループ内の警報器から警報停止連動信号を受信した場合に、火災警報音及び動作表示灯及び代表動作灯による火災移報警報の報知を停止させるようにしたため、火災警報を停止させる連動制御は、同じグループ内で行われ、他のグループに移報して警報停止させないことで、不要な混乱を回避可能とする。
また、グループ間移報装置に設けられた第1移報アダプタ及び第2移報アダプタは、自己のグループ内の警報器から警報停止連動信号を受信した場合に、火災移報警報を停止させることで、同一グループ内の警報器による警報停止操作に連動させて、適切に火災移報警報を停止できる。
(障害警報の連動制御による効果)
また、第1移報アダプタ及び第2移報アダプタは、自己のグループ内の警報器で通信障害、故障、又は電池電圧の低下を検出した場合に送信される障害連動信号を受信した場合に、所定の障害警報音を出力すると共に自己の動作表示灯及び代表動作灯を作動して障害警報を報知させるようにしたため、障害警報は同じグループ内に留まり、他のグループから障害警報を出力させないことで、不要な混乱を回避可能とする。
(移報元の報知による効果)
また、グループ間移報装置はパネル扉または移報アダプタのうちどちらか一方もしくは両方に移報アダプタのうちどちらが移報元かを示す表示器または音声出力器が設けられたため、火災警報が出力された場合に、複数のグループ間移報装置の移報元の報知を辿ることで、発報元となったグループを簡単に突き止めることができる。
(移報元表示灯による効果)
また、グループ間移報装置はパネル扉に、第1移報アダプタが移報元の場合に作動され
る第1移報元表示灯と、第2移報アダプタが移報元の場合に作動される第2移報元表示灯とが設けられるか、又は、グループ間移報装置のパネル扉に、第1移報アダプタが移報元の場合と、第2移報アダプタが移報元の場合とを識別表示させる移報元表示灯が設けられたため、火災警報が出力された場合に、複数のグループ間移報装置の移報元表示灯を見ることで、発報元となったグループを簡単に突き止めることができる。
階層構造の建物に配置した警報システムの実施形態を示した説明図 連動型警報器の機能構成を示したブロック図 グループ間移報装置の機能構成を示したブロック図 グループ間移報装置の外観を示した説明図 グループ間移報装置のパネル扉を開いて内部構造を示した説明図 グループ間移報装置に組み込む既存の移報アダプタを示した説明図 グループ間移報装置のパネル扉を開き、第1移報アダプタと第2移報アダプタの外カバーを外して内部構造を示した説明図 グループ間移報装置に組み込まれた第1移報アダプタと第2移報アダプタの内部配線による端子接続を取り出して示した説明図 第1移報アダプタで火災連動信号を受信した場合に移報を受けた第2移報アダプタから火災連動信号を遅延して送信させる遅延制御の実施形態を示したタイムチャート 第1移報アダプタで火災連動信号を受信した場合に移報を受けた第2移報アダプタから火災連動信号を遅延して送信させる遅延制御の他の実施形態を示したタイムチャート
[警報システムの概要]
図1は階層構造の建物に配置した警報システムの実施形態を示した説明図である。
図1に示すように、本実施形態の警報システムは、例えば民泊施設等の4階建ての建物11に設置されており、警戒エリアは1F~4Fの階別の警戒エリアであり、階別の警戒エリアの各々に、警報器として機能する例えば5台の無線連動型の連動型警報器10が設置されている。
ここで、1F~4Fに設置された5台ずつの連動型警報器10は、建物11の左側に示すうに、グループG1,G2,G3,G4を構成しており、グループG1,G2,G3,G4の各々には、異なるチャンネル周波数f1,f2,f3,f4が割り当てられており、各グループG1~G5の連動型警報器10は、自己のグループに割り当てられたチャンネル周波数f1~f4を使用して信号の送受信を行う。
グループG1~G4に設けられた連動型警報器10は、火災を検出した場合に連動元を示す火災警報を出力すると共に、自己のグループ内の他の連動型警報器10に火災連動信号を送信して連動先を示す火災警報を出力させる。
建物11の階別の警戒エリアに対応したグループG1~G4の間には、グループ間移報装置12-12,12-23,12-34が設置される。グループ間移報装置12-12,12-23,12-34は、隣接した階のグループに設けられた両方の連動型警報器10との間で信号の送受信を可能とするため、例えば、各階を結ぶ階段の踊り場の壁面等に設置される。なお、以下の説明でグループ間移報装置12-12,12-23,12-34を区別する必要がない場合は、グループ間移報装置12という場合がある。
グループ間移報装置12-12,12-23,12-34には、第1移報アダプタ14と第2移報アダプタ16が組み込まれている。
例えば、1階のグループG1と2階のグループG2の間に設置されたグループ間移報装置12-12を例にとると、第1移報アダプタ14には1FのグループG1の連動型警報器10と同じチャンネル周波数f1が設定されており、1階に設置されたグループG1の連動型警報器10との間で火災連動信号を含む各種の信号の送受信を行う。
また、第2移報アダプタ16には、2FのグループG2の連動型警報器10と同じチャンネル周波数f2が設定されており、2階に設置されたグループG2の連動型警報器10との間で火災連動信号を含む各種の信号の送受信を行う。
グループ間移報装置12-12に組み込まれた第1移報アダプタ14と第2移報アダプタ16は移報入力端子と移報出力端子を備え、第1移報アダプタ14の移報出力端子を第2移報アダプタ16の移報入力端子に内部配線により接続し、また、第2移報アダプタ16の移報出力端子を第1移報アダプタ14の移報入力端子に内部配線により接続している。
グループ間移報装置12-12に組み込まれた第1移報アダプタ14は、自己のグループG1に属する連動型警報器10からチャンネル周波数f1の火災連動信号を受信した場合に、第2移報アダプタ16に火災移報信号を出力する。第1移報アダプタ14からの火災移報信号を入力した第2移報アダプタ16は、チャンネル周波数f2の火災連動信号を自己のグループG2内の連動型警報器10に送信して連動先を示す火災警報を出力させる。
また、グループ間移報装置12-12に組み込まれた第2移報アダプタ16は、自己のグループG2に属する連動型警報器10からチャンネル周波数f2の火災連動信号を受信した場合に、第1移報アダプタ14に火災移報信号を出力する。第2移報アダプタ16からの火災移報信号を入力した第1移報アダプタ14は、チャンネル周波数f1の火災連動信号を自己のグループG1内の連動型警報器10に送信して連動先を示す火災警報を出力させる。
このような第1移報アダプタ14と第2移報アダプタ16の機能は、グループ間移報装置12-23,12-34についても、使用するチャンネル周波数が相違する以外は同じになる。
このため、グループ間移報装置12-23の第1移報アダプタ14にはグループG2のチャンネル周波数f2が設定され、第2移報アダプタ16にはグループG3のチャンネル周波数f3が設定される。
また、グループ間移報装置12-34の第1移報アダプタ14にはグループG3のチャンネル周波数f3が設定され、第2移報アダプタ16にはグループG4のチャンネル周波数f4が設定される。
ここで、グループG1~G4の間の火災連動信号の通信ルートは、例えばグループG1の連動型警報器10で火災を検出した場合を例にとると、グループG1の連動型警報器10、グループ間移報装置12-12、グループG2の連動型警報器10、グループ間移報装置12-23、グループG3の連動型警報器10、グループ間移報装置12-34及びグループG4の連動型警報器10となる第1ルートと、グループG1の連動型警報器10からグループ間移報装置12-12、12-23、12-34と送られ、グループ間移報装置12-12、12-23、12-34から各ループG2,G3,G4の連動型警報器10に送られる第2ルートがある。
図1に示すように、グループ間移報装置12-12、12-23、12-34が階段の踊り場等に配置され、隣接したもの同士での無線による信号の送受信が可能な場合は、第2ルートによる通信が行われる。これに対しグループ間移報装置12-12、12-23、12-34が互いに通信可能エリアから離れている場合には、第1ルートに従った通信となる。また、第1ルートと第2ルートは混在した通信も想定される。
[連動型警報器の機能構成]
図2は連動型警報器の機能構成を示したブロック図である。図2に示すように、連動型警報器10は、連動型警報器制御部18、アンテナ22を備えた通信部20、センサ部24、動作表示灯26、スピーカ28及び警報停止スイッチ30で構成され、図示しない電池電源で動作する。
連動型警報器制御部18は、CPU、メモリ、各種の入出力ポートを備えたコンピュータ回路で構成している。
通信部20は、初期設定等に基づく連動型警報器制御部18からの指示に基づき例えば400MHz帯の4つのチャンネル周波数f1,f2,f3,f4の内の1つ、例えばチャネル周波数f1を設定し、同一グループに属する他の連動型警報器10との間で信号を無線により送受信できるようにしている。
通信部20としては、日本国内の場合には、例えば400MHz帯の特定小電力無線局の標準規格として知られたSTD-30(小電力セキュリティシステム無線局無線設備標準規格)に準拠した構成を備える。もちろん通信部20としては、日本国内以外の場所については、その地域の割当無線局の標準規格に準拠した内容を持つことになる。
センサ部24には検煙部が設けられ、火災による煙が所定濃度に達したときに火災を検出するようにしている。検煙部以外に、火災による温度を検出するサーミスタ等の温度検出素子や、火災に伴うその他の物理現象変化を検出する各種素子を設けても良い。
動作表示灯26は、連動型警報器制御部18の指示に基づきLEDの点滅や点灯、明滅などにより、火災などの異常を表示する。また、2色LEDや表示色の異なる2つのLEDを設け、連動元の表示と連動先の表示で表示色を異ならせても良い。スピーカ28は、連動型警報器制御部18の指示に基づき音声合成による音声メッセージや警報音を出力する。
警報停止スイッチ30は、点検スイッチとしての機能を兼ねており、スピーカ28の警報音と動作表示灯26の警報表示を行っているときにのみ警報停止指示を入力することができ、通常状態で警報停止スイッチ30が操作されると機能点検を実施して結果か報知される。
連動型警報器制御部18の制御機能はプログラムの実行により実現され、次の制御機能を備える。
連動型警報器制御部18は、センサ部24に設けた検煙部から煙検出信号に基づいて火災を検出した場合、スピーカ28から連動元を示す警報音例えば「ウーウー 火災警報器が作動しました 確認してください」を繰り返し出力させると共に、動作表示灯26をたとえば点灯して連動元を示す警報を出力する制御を行う。
また、連動型警報器制御部18は、火災検出時に火災連動信号を通信部20からチャン
ネル周波数f1を使用して他の連動型警報器に向けて送信させる制御を行う。
また、連動型警報器制御部18は、他の連動型警報器からのチャンネル周波数f1の火災連動信号を通信部20で受信した場合、スピーカ28から連動先を示す警報音例えば「ウーウー 別の火災警報器が作動しました 確認してください」となる警報音を繰り返し出力させ、同時に動作表示灯26をたとえば点滅して連動先を示す火災警報を出力させる制御を行う。
また、連動型警報器制御部18は、火災警報の出力中に警報停止スイッチ30の警報停止操作を検出した場合、スピーカ28からの警報音を停止させると共に動作表示灯26の表示を停止させる制御を行う。
更に、連動型警報器制御部18は、通信テスト、電池電圧の低下監視、回路故障監視を行っており、通信エラー、電池電圧低下、又は、回路故障を検出すると、スピーカ28から所定の障害警報音を出力させると共に動作表示灯26を点滅して障害警報を出力させ、更に、障害連動信号を通信部20からチャンネル周波数f1を使用して他の連動型警報器に向けて送信させる制御を行う。
[グループ間移報装置の機能構成]
図3はグループ間移報装置の機能構成を示したブロック図であり、図1の1FのグループG1と2FのグループG2の間に設置されたグループ間移報装置12-12を例にとっているが、他のグループ間移報装置12-23,12-34も同様となる。
図3に示すように、グループ間移報装置12-12は、1つの装置筐体内に、第1移報アダプタ14と第2移報アダプタ16を設けている。第1移報アダプタ14にはグループG1のチャンネル周波数f1が設定され、第2移報アダプタ16にはグループG2のチャンネル周波数f2が設定されている点で相違するが、それ以外の構成及び機能は、基本的に同じになる。
第1移報アダプタ14は、アダプタ制御部32、アンテナ36が接続された通信部34、動作表示灯42、スピーカ44、テストスイッチ46.移報出力端子83aに接続された移報出力部38、移報入力端子40aに接続された移報入力部40、電池電源48で構成される。第2移報アダプタ16も同様の構成となる。
第1移報アダプタ14の移報出力端子38aは内部配線52により第2移報アダプタ16の移報入力端子40aに接続され、また、第1移報アダプタ14の移報入力端子40aには、第2移報アダプタ16の移報出力端子38aからの内部配線54が接続されている。
移報出力部38は、第2移報アダプタ16側の移報入力部40と内部配線52による接続で無電圧接点信号を出力する。即ち、第2移報アダプタ16の移報入力部40は、内部配線52の一方にプルアップ抵抗を介して電源電圧を印加しており、第1移報アダプタ14の移報出力部38にはリレーの作動でオンする無電圧a接点が内部配線52の間に接続されている。
第1移報アダプタ14が移報信号を出力する場合はリレーの作動により移報出力部38の無電圧a接点をオンして内部配線52に電流を流し、第2移報アダプタ16の移報入力部40から見た内部配線間の電圧は略零ボルトに低下し、この内部配線52の電圧低下を検出して火災信号の入力を検出する。なお、第2移報アダプタ16の移報出力部38と第1移報アダプタ14の移報入力部40も同様に無接点電圧信号を入出力させる。
アダプタ制御部32は、CPU、メモリ、各種の入出力ポートを備えたコンピュータ回路で構成している。
通信部34は、図2の連動型警報器10に設けられた通信部20と同じであり、初期設定等に基づくグループG1に割り当てられたチャンネル周波数f1を設定し、同じグループG1に属する連動型警報器10との間で信号を無線により送受信できるようにしており、日本国内の場合には、例えば400MHz帯の特定小電力無線局の標準規格として知られたSTD-30(小電力セキュリティシステム無線局無線設備標準規格)に準拠した構成を備える。
動作表示灯42は、アダプタ制御部32の指示に基づきLEDの点滅や点灯、明滅などにより、火災移報警報、障害警報等を表示する。
第1移報アダプタ14の動作表示灯42と第2移報アダプタ16の動作表示灯42に対応して代表動作灯50が設けられている。代表動作灯50は、後の説明で明らかにするように、装置筐体に対し開閉自在に設けられたパネル扉に設けられており、それぞれの動作表示灯42に対する信号線から分岐された表示灯配線58が代表動作灯50に接続され、2つの表示信号の論理和(オア)をとることで、代表動作灯50を表示駆動させる。
スピーカ44は、アダプタ制御部32の指示に基づき音声合成による音声メッセージや警報音を出力する。テストスイッチ46は、警報停止、通信テスト、移報停止、移報停止解除等の操作を行う。
電池電源48は例えばリチウム電池等の一次電池を使用しており、アダプタ回路の低消費電力化により、10年を超える電池寿命が保証されている。
また、第1移報アダプタ14の電池電源48と第2移報アダプタ16の電池電源48は、電源端子48aを介して装置筐体内部の電源配線56により並列に接続されており、第1移報アダプタ14と第2移報アダプタ16の各アダプタ回路は、並列接続した2つの電池電源48により電源供給を受けるようにしている。
このため、第1移報アダプタ14と第2移報アダプタ16に個別に設けられた電池電源48の寿命が相違し、一方の電池電源が電池交換を促す所定の電池電圧低下警報(ローバッテリー警報)を出す閾値電圧以下に低下しても、それより高い電圧にある他方の電池電源によるバックアップが行われ、実質的に電池寿命を延ばすことが可能であり、また、第1移報アダプタ14と第2移報アダプタ16の何れか一方が電池電源48の電圧低下により動作しなくなってグループ間移報装置12としての機能が失われてしまうことを防止できる。
第1移報アダプタ14のアダプタ制御部32の制御機能はプログラムの実行により実現され、次の制御機能を備える。
第1移報アダプタ14のアダプタ制御部32は、自己のグループG1の連動型警報器10から第1チャンネル周波数f1の火災連動信号を受信した場合に、移報出力部38を作動して第2移報アダプタ16に火災移報信号を出力する制御を行う。
第1移報アダプタ14からの火災移報信号の入力を検出した第2移報アダプタ16のアダプタ制御部32は、通信部34に指示してグループG2に設定されたチャンネル周波数f2の火災連動信号を自己のグループG2内の連動型警報器10に送信して連動先を示す
火災警報を出力させる制御を行う。
また、第1移報アダプタ14のアダプタ制御部32は、第2移報アダプタ16からの火災移報信号の入力を検出すると、通信部34に指示して1チャンネル周波数f1の火災連動信号を自己のグループG1内の連動型警報器10に送信して連動先を示す火災警報を出力させる制御を行う。
また、第1移報アダプタ14のアダプタ制御部32は、自己のグループG1内の連動型警報器10から火災連動信号を受信した場合に、スピーカ44から「ウーウー 火災警報器が作動しました 確認してください」となる警報音を繰り返し出力させ、同時に動作表示灯42及び代表動作灯50を例えば点滅して火災移報警報を出力させる制御を行う。なお、第1移報アダプタ14による火災移報警報は、警報音は出力せず、動作表示灯42及び代表動作灯50による火災移報警報の表示のみとしても良い。
また、第1移報アダプタ14のアダプタ制御部32は、火災移報警報中に、自己のグループG1内の連動型警報器10から警報停止連動信号を受信した場合に、火災移報警報を停止させる制御を行う。
また、第1移報アダプタ14のアダプタ制御部32は、自己のグループG1内の連動型警報器10で通信障害、故障、又は電池電圧の低下を検出して送信された障害連動信号を受信した場合に、スピーカ44から障害内容を示す音声メッセージを出力すると共に、動作表示灯42及び代表動作灯50を所定回数点滅する動作を所定時間置きに繰り返すことで障害警報を出力させる制御を行う。
このようなアダプタ制御部32の制御機能は、第2移報アダプタ16のアダプタ制御部32も同様となる。
また、第2移報アダプタ16は、図1に示した隣接するグループ間移報装置12-23から送信されたグループG2に設定されたチャンネル周波数f2の火災連動信号を受信する場合がある。この場合、第2移報アダプタ16のアダプタ制御部32は、移報出力部38を作動して第1移報アダプタ14に火災移報信号を出力する制御を行う。
第1移報アダプタ14のアダプタ制御部32は、第2移報アダプタ16からの移報信号の入力を検出した場合、通信部34に指示してグループG1に設定されたチャンネル周波数f1の火災連動信号を自己のグループG1内の連動型警報器10に送信して連動先火災警報を出力させる制御を行う。
このようにグループ間移報装置12-12,12-23,12-34を経由した火災連動信号の移報は、その間に各グループの連動型警報器10を経由した通信が入らないことから、より短い通信時間で火災が検出された例えばグループG1から最も離れたグループG4の火災警報の連動を行うことが可能となる。
[グループ間移報装置の構造]
(グループ間移報装置の外観)
図4はグループ間移報装置の外観を示した説明図である。図4に示すように、グループ間移報装置12は、前面に開口した箱形の装置筐体の前面にパネル扉60が例えば下側のヒンジ66により上下方向に開閉自在に設けられており、上側のロックねじ68により閉鎖状態に保持されている。パネル扉60の中央には代表動作灯50が配置され、その両側に音響穴64が形成されている。音響穴64は移報アダプタの音響穴45に対応する位置に備えられている。
グループ間移報装置12のサイズは、横150ミリメートル、高さ150ミリメートル、奥行50ミリメートル程度であり、手持ちにより簡単に運んで、建物内の必要な場所の壁面等に壁掛け設置できる。
(グループ間移報装置の内部構造)
図5はグループ間移報装置のパネル扉を開いて内部構造を示した説明図、図6はグループ間移報装置に組み込む既存の移報アダプタを示した説明図である。
図5に示すように、パネル扉60を開いた装置筐体62の内部には、第1移報アダプタ14と第2移報アダプタ16が横に並べて組込み固定されており、下側の配線口から引き出された内部配線52,54及び電源配線56により、装置筐体62内で配線接続されており、また、パネル扉60の裏面に配置した代表動作灯50を設けた表示灯基板70に表示灯配線58を接続しており、LEDを使用した代表動作灯50にダイオードオア回路を介して接続している。
第1移報アダプタ14及び第2移報アダプタ16は、図6に示す既存の移報アダプタ100を利用している。既存の移報アダプタ100は、アダプタ筐体100bの前面にカバー100aが着脱自在に設けられており、カバー100aには動作表示灯102が設けられ、その左側に音響穴104が設けられ、更にアダプタ筐体102の上部にダルマ穴を備えた取付金具106が設けられている。移報アダプタ100のサイズは、例えば、横70ミリメートル、高さ120ミリメートル、奥行30ミリメートル程度となる。
図5のグループ間移報装置12にあっては、図6に示した既存の移報アダプタ100の2台を、取付金具106を外した状態で、第1移報アダプタ14及び第2移報アダプタ16として横に並べて組込み固定しており、第1移報アダプタ14及び第2移報アダプタ16のカバーには、動作表示灯42が設けられ、また、音響穴45が形成されている。
(第1移報アダプタと移報第2アダプタの内部配線による接続)
図7はグループ間移報装置のパネル扉を開き、第1移報アダプタと第2移報アダプタの外カバーを外して内部構造を示した説明図である。
図7に示すように、カバーを取り外した第1移報アダプタ14及び第2移報アダプタ16のアダプタ筐体内には、回路基板が組み込まれており、回路基板には、LEDを使用した動作表示灯42、音響穴の背後のスピーカ44、移報端子台72、増設端子台74が配置されている。
このうち増設端子台74は、図6の既存の移報アダプタ100にはない部材であり、代表動作灯50の配置と電池電源の相互接続のために、新たに追加している。それ以外の構造は、図6の既存の移報アダプタ100と同じものとなる。
図8はグループ間移報装置に組み込まれた第1移報アダプタと第2移報アダプタの内部配線による端子接続を取り出して示した説明図である。
図8に示すように、第1移報アダプタ14及び第2移報アダプタ16に設けられた移報端子台72は、一対の移報出力端子38aと一対の移報入力端子40aを備えた4端子をもち、各端子に対応して配線着脱ノブ76が設けられ、配線着脱ノブ76を押して配線を端子に差し込み、この状態で配線着脱ノブ76を離すとスプリングの力で配線を挟み込み固定でき、所謂ワンタッチ操作で配線の端子接続を可能としている。
第1移報アダプタ14の一対の移報出力端子38aは移報出力部38に設けられたリレーにより作動される無電圧a接点78に接続され、内部配線52により接続された第2移報アダプタ16の一対の移報入力端子40aの一方は移報入力部40でプルアップ抵抗80を介してプラス電源ラインに接続され、他方はマイナス電源ラインに接続されている。
この移報入出力の配線接続は、第2移報アダプタ16の移報出力端子38aと第1移報アダプタ14の移報入力端子40aとの内部配線54による接続についても同様となる。
第1移報アダプタ14及び第2移報アダプタ16の増設端子台74に設けられた一対の電源端子48aは電源配線56により接続されており、このため第1移報アダプタ14及び第2移報アダプタ16の電池電源48が並列接続され、2つの電池電源48を並列接続した電源部から第1移報アダプタ14及び第2移報アダプタ16の各回路部に電源供給が行われる。
また、第1移報アダプタ14及び第2移報アダプタ16の増設端子台74に設けられた一対の表示灯端子42aは表示灯配線58により図7に示した代表動作灯50の表示灯基板70に並列接続されている。
このように第1移報アダプタ14と第2移報アダプタ16の間を接続する内部配線52,54は、装置筐体62内の内部配線になることから、従来の中継器間等の外部配線による接続で必要とされている断線監視機能を設ける必要がなく、その分、製造が容易でコストを低減可能とする。
[グループ間移報の遅延制御1]
図9は第1移報アダプタで火災連動信号を受信した場合に移報を受けた第2移報アダプタから火災連動信号を遅延して送信させる遅延制御の実施形態を示したタイムチャートであり、図9(A)に図3の第1移報アダプタ14による火災連動信号の受信を示し、図9(B)に第1移報アダプタ14から第2移報アダプタ16への火災移報信号の移報を示し、図9(C)に第2移報アダプタ16からの火災連動信号の送信を示す。
本実施形態にあっては、図3に示した第1移報アダプタ14のアダプタ制御部32は、図9(A)に示すように、自己のグループG1の住警器から第1チャンネル周波数f1の火災連動信号を時刻t1で受信した場合に、図9(B)に示すように、例えば5秒以内の所定時間T1が経過した時刻t2で移報出力部38から第2移報アダプタ16に火災移報信号を出力する制御を行う。
第1移報アダプタ14から時刻t2で火災移報信号を受信した第2移報アダプタ16のアダプタ制御部32は、時刻t2から所定時間T1よりも長い所定の遅延時間T2が経過した時刻t3で通信部34に指示し、第2チャンネル周波数f2の火災連動信号を自己のグループG2内の連動型警報器10に送信して連動先火災警報を出力させる制御を行う。ここで、遅延時間T2は、例えば60秒乃至50秒以下の所定の時間が設定される。
このように第1移報アダプタ14で火災連動信号を受信した場合に、移報を受けた側となる第2移報アダプタ16からの火災連動信号の送信を遅らせることで、近接して配置された第1移報アダプタ14と第2移報アダプタ16から隣接したチャンネル周波数f1,f2で信号の送受信が行われることによって、互いの住警器との間の信号が妨害波となり通信に支障がでることを確実に防止可能とする。
このようなグループ間移報の遅延制御は、第2移報アダプタ16で火災連動信号を受信した場合も同様となる。即ち、図3に示した第2移報アダプタ16のアダプタ制御部32
は、自己のグループG2の連動型警報器10から第2チャンネル周波数f2の火災連動信号を受信した場合に、例えば5秒以内の所定時間T1が経過したときに移報出力部38から第1移報アダプタ14に火災移報信号を出力する制御を行う。
第2移報アダプタ16から火災移報信号を受信した第1移報アダプタ14のアダプタ制御部32は、所定の遅延時間T2が経過した場合に通信部34に指示し、第1チャンネル周波数f1の火災連動信号を自己のグループG1内の連動型警報器10に送信して連動先火災警報を出力させる制御を行う。
更に、第1移報アダプタ14及び第2移報アダプタ16のアダプタ制御部32は、隣接する他のグループ間移報装置から火災連動信号を受信した場合にも、図9に示したと同様なグループ間移報の遅延制御を行う。
[グループ間移報の遅延制御2]
図10は第1移報アダプタで火災連動信号を受信した場合に移報を受けた第2移報アダプタから火災連動信号を遅延して送信させる遅延制御の他の実施形態を示したタイムチャートであり、図10(A)に図3の第1移報アダプタ14による火災連動信号の受信を示し、図10(B)に第1移報アダプタ14から第2移報アダプタ16への火災移報信号の移報を示し、図10(C)に第2移報アダプタ16からの火災連動信号の送信を示す。
本実施形態にあっては、図3に示した第1移報アダプタ14のアダプタ制御部32は、図10(A)に示すように、自己のグループG1の住警器から第1チャンネル周波数f1の火災連動信号を時刻t1で受信した場合に、図10(B)に示すように、時刻t1から所定の遅延時間T2が経過した時刻t2で移報出力部38から第2移報アダプタ16に火災移報信号を出力する制御を行う。ここで、遅延時間T2は、例えば後述の所定時間T1よりも長い60秒乃至50秒以下の所定の時間が設定される。
第2移報アダプタ16のアダプタ制御部32は、時刻t3で第1移報アダプタ14から火災移報信号を受信すると、例えば5秒以内の所定時間T1が経過したときに通信部34に指示し、第2チャンネル周波数f2の火災連動信号を自己のグループG2内の連動型警報器10に送信して連動先火災警報を出力させる制御を行う。
このように第1移報アダプタ14で火災連動信号を受信した場合に、移報を受けた側となる第2移報アダプタ16からの火災連動信号の送信を遅らせることで、近接して配置された第1移報アダプタ14と第2移報アダプタ16から隣接したチャンネル周波数f1,f2で信号の送受信が同時に行われないようにすることによって、互いの住警器との間の信号が妨害波となり通信に支障がでることを確実に防止可能とする。
このようなグループ間移報の遅延制御は、第2移報アダプタ16で火災連動信号を受信した場合も同様となる。即ち、図3に示した第2移報アダプタ16のアダプタ制御部32は、自己のグループG2の住警器から第2チャンネル周波数f2の火災連動信号を受信した場合に、所定の遅延時間T2が経過したときに移報出力部38から第1移報アダプタ14に火災移報信号を出力する制御を行い、第1移報アダプタ14のアダプタ制御部32は、第2移報アダプタ16から火災移報信号を受信すると、例えば5秒以内の所定時間T1が経過したときに通信部34に指示し、第1チャンネル周波数f1の火災連動信号を自己のグループG1内の連動型警報器10に送信して連動先火災警報を出力させる制御を行う。
更に、第1移報アダプタ14及び第2移報アダプタ16のアダプタ制御部32は、隣接する他のグループ間移報装置から火災連動信号を受信した場合にも、図10に示したと同様なグループ間移報の遅延制御を行う。
[本発明の変形例]
上記の実施形態において、グループ間移報装置12はパネル扉に代表動作灯50と音響穴64を備えているが、装置筐体をネジ締め等で密閉できる構造とし、代表動作灯50や音響穴64を備えない密閉箱で構成するようにしても良い。この場合、火災の発報状態を一見で確認できるという効果はなくなるが、密閉構造にできるため防水性能を得ることが可能となり、階段部や廊下等が露出しているマンションのように半屋外に設置することが可能となる。この際、筐体の特定の場所、例えば下部に穴を開けその場所を防水透湿性の素材で覆うようにすることで結露等の対策を行うことが可能となる。
(移報表示灯)
上記の実施形態は移報元のグループを示すものはないが、代表動作灯50に加え、グループ間移報装置に収納された第1移報アダプタと第2アダプタのうちいずれが移報元であるか示す移報元表示灯をグループ間移報装置に設けても良い。
即ち、グループ間移報装置12のパネル扉に、第1移報アダプタ14が移報元の場合に作動される第1移報元表示灯と、第2移報アダプタ16が移報元の場合に作動される第2移報元表示灯を設ける。
このため、例えば、グループ数が2である場合は、移報元表示灯が点灯しているグループが発報グループであるため発報グループを一見で分かるようになる。また、グループ数が3以上の場合は、移報元表示がされている方向に発報元グループがあるため、移報元表示灯の移報元を追っていくことで、発報グループを確認することが出来る。
例えば、グループG3で発報した場合、グループ間移報装置12-12は第2移報アダプタ16側の第2移報元表示灯が点灯してグループG2を移報元表示し、グループ間移報装置12-23は第2移報アダプタ16側の第2移報元表示灯が点灯してグループG3を移報元表示し、グループ間移報装置12-34は第1移報アダプタ14側の第1移報元表示灯が点灯してグループG3を移報元表示する。その結果、移報元グループの上り方向と下り方向に挟まれたグループG3が発報元となる。
また、移報元表示灯は内部配線から分岐された配線が移報元表示灯に接続されるようにしても良い。具体的には、第1移報アダプタ14からの移報を示す第1移報元表示灯は第1移報アダプタ14の移報出力端子38aのうち無電圧接点78の後段側と第2移報アダプタ16の移報入力端子40aのうちマイナス電源ライン側とを接続する信号線を分岐させ、移報元表示灯に接続する。第2移報アダプタ16からの移報を示す第2移報元表示灯は第2移報アダプタ16の移報出力端子38aのうち無電圧a接点78の後段側と第1移報アダプタ14の移報入力端子40aのうちマイナス電源ライン側とを接続する信号線を分岐させ、移報元表示灯に接続する。
また、移報元表示灯は第1移報アダプタ14の移報を示す第1移報元表示灯と第2移報アダプタ16の移報を示す第2移報元表示灯とそれぞれを有しても良いし、単一の移報表示灯の発光色等の発光方法を変化させることで、移報元の区別ができるようにしても良い。
また、移報元表示灯をパネル扉に設けることが移報元を一見で把握するために好適であるが、移報元表示灯をパネル扉に設けず、移報アダプタにそれぞれ移報元を示す表示灯を設けるようにしても良いし、動作表示灯の発光表示を移報元と移報先を異ならせるようにして区別できるようにしても良い。また、移報元の移報アダプタのみ警報音を発するようにして、どちらが移報元か識別できるようにしても良い。
(内部配線)
上記の実施形態に示した移報アダプタにおいて、内部配線は移報アダプタの正面から取り出せるようにしても良いし、背面から取り出せるようにしても良いし、側面等の適宜の場所から取り出せるようにしても良い。
前面から内部配線を取り出せるようにする場合、グループ間移報装置筐体に移報アダプタを取付けた状態で、移報アダプタ正面から移報端子に接続できるようにしても良い。
また、背面から内部配線を取り出せるようにする場合、移報アダプタ背面を移報アダプタ背面と対抗する装置筐体内部の面から浮かせる上げ底構造と有するようにすることが好適である。これにより、アダプタ背面から内部配線を取り出すための空間及び内部配線を引き回す空間を確保可能となる。上げ底構造には装置筐体内部の面のうち、移報アダプタ取り付け時に移報アダプタ背面の側周部近傍に対応する位置から概直方体構造を屹立させる構造を採用してよい。概直方体構造は移報アダプタ背面に対応する場所のうち、4隅に対応する位置か、4辺の中央部に設けることが移報アダプタの筐体内部の面からの高さを規定するうえで好適であるが、該直方体構造の配置場所はこれに限らない。また、上げ底構造は概直方体構造としているが、円柱構造・半円柱構造・多角柱構造など移報アダプタ背面と対向する装置筐体内部の面を概平行状態に保つ適宜の構造を取ることが出来る。
(グループ間移報装置回路部による移報アダプタ間の接続)
また、上記の実施形態に示したグループ間移報装置と移報アダプタにおいて、移報アダプタ間の内部配線による直接的な有線接続を行わず、グループ間移報装置内に回路部を設け、移報アダプタとグループ間移報装置回路部を接続し、グループ間移報装置回路部を介して移報アダプタを接続するようにしても良い。回路部は第1移報アダプタの出力部に対応するコネクタと第2移報アダプタの入力部に対応するコネクタを導通させる。移報アダプタの移報入力部・移報出力部に対応する複数のコネクタは移報アダプタ背面から垂直に突き出すコネクタであって、回路部のコネクタは移報アダプタのコネクタと対応する位置に配置され移報アダプタ背面と対応するグループ間移報装置の面に対して垂直に突き出す複数のコネクタとし、移報アダプタのコネクタと回路部のコネクタをプッシュ式の接続とすることが好適である。これにより、移報アダプタをグループ間移報装置に取り付けるだけで、移報アダプタ間の電気的な接続が行えるようになる。
(移報アダプタの筐体固定構造)
また、上記の実施形態において、移報アダプタを装置筐体に固定する構造として、移報アダプタ背面と対抗する装置筐体内部の面から壁面を屹立させ、壁面により移報アダプタを挟み込むことで移報アダプタを固定するようにしても良い。壁面は移報アダプタ側面に対応する場所のうち、4隅に対応する位置か、4辺の中央部に設けることが、移報アダプタ背面と平行な面における移動を規制するうえで好適であるが、壁面の配置場所は移報アダプタ背面と平行な面における移動を規制できるならばこれに限らない。
また、移報アダプタをグループ間移報装置に取り付けたときの移報アダプタ正面に対応する高さに相当する位置において、壁面に爪部を設けることにより、移報アダプタの高さ方向への移動を規制することが可能となる。爪部の高さは、上げ底構造としない場合は移報アダプタの高さと略同じになり、上げ底構造とする場合は上げ底高さと移報アダプタ高さを足し合わせた高さと略同じになる。爪部は壁面のうち、いずれか一つの位置に設ける方が、移報アダプタを取り出す際に簡易になる効果があるが、複数設けるようにしても良い。また、爪部は移報アダプタ正面を固定する構造としているが、移報アダプタ側面の凹部等に対応する高さを固定する構造としても良い。
(筐体構造)
また、上記の実施形態に示したグループ間移報装置の筐体構造は一例であり、第1移報アダプタと第2移報アダプタが組み込み可能で、代表動作灯が設けられれば、適宜の筐体構造とすることを妨げない。
(その他)
また、上記実施形態では、移報アダプタはグループ間移報装置に取り付けられたことを検出するものではないが、グループ間移報装置に取り付けられたことを検出するようにしても良い。移報アダプタは単体動作時とグループ間移報装置に取り付けられたときの動作時で、単体動作時は移報元表示動作を行わず、グループ間移報装置に取り付けられたときの動作のみ移報元表示動作を行うなど、動作を異ならせるようにしても良い。また、グループ間移報装置に取り付けられたときに、移報アダプタ間で互いのグループ情報などの情報のやり取りを行うようにしても良い。
また、上記の実施形態は親機/子機の区別無くそれぞれの警報器が相互に通信するものであるが、各チャンネルグループに親機と子機を設け、隣接するグループの親機に入出力接続した2台の移報アダプタをグループ間移報装置に組み込んで内部配線により移報を入出力接続するようにしても良い。
また上記の実施形態は火災を検出して警報する連動型警報器を例にとるものであったが、ガス漏れ警報器、CO警報器、各種の防犯用警報器を配置した警報システムについても同様に適用できる。
また上記の実施形態におけるフローチャートは処理の概略例を説明したもので、処理の順番等はこれに限定されない。また各処理や処理と処理の間に必要に応じて遅延時間を設けたり、他の判定を挿入する等が出来る。
また本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:連動型警報器
11:建物
12,12-12,12-23,12-34:グループ間移報装置
14:第1移報アダプタ
16:第2移報アダプタ
18:連動型警報器制御部
20,34:通信部
24:センサ部
26,42:動作表示灯
28,44:スピーカ
30:警報停止スイッチ
32:アダプタ制御部
38:移報出力部
38a:移報出力端子
40:移報入力部
40a:移報入力端子
45,64:音響穴
46:テストスイッチ
48:電池電源
50:代表動作灯
52,54:内部配線
56:電源配線
58:表示灯配線
60:パネル扉
62:装置筐体
66:ヒンジ
68:ロックねじ
70:表示灯基板
72:移報端子台
74:増設端子台
76:配線着脱ノブ

Claims (6)

  1. 複数の警報器からなる複数のグループ毎に、前記複数の警報器による火災連動信号の送受信によりグループ内で連動警報する警報システムに於いて、前記複数のグループのうちの相互に連動させる両方のグループに通信可能な位置に配置され、一方のグループの警報器から受信した前記火災連動信号を他方のグループの警報器に送信して前記両方のグループ間で連動警報させるグループ間移報装置であって、
    前記グループ間移報装置の装置筐体内に、相互にグループ間の移報を行う第1移報アダプタ及び第2移報アダプタが、各々の筐体に収納された状態で設置されたことを特徴とする警報システムのグループ間移報装置。
  2. 請求項1記載の警報システムのグループ間移報装置に於いて、
    前記第1移報アダプタの移報出力端子と前記第2移報アダプタの移報入力端子とが前記装置筐体内の内部配線により接続され、前記第2移報アダプタの移報出力端子と前記第1移報アダプタの移報入力端子とが前記装置筐体内の内部配線により接続されたことを特徴とする警報システムのグループ間移報装置。
  3. 請求項1記載の警報システムのグループ間移報装置に於いて、
    前記第1移報アダプタの電池電源と前記第2移報アダプタの電池電源とが前記装置筐体内の内部電源線により接続されたことを特徴とする警報システムのグループ間移報装置。
  4. 請求項1又は2記載の警報システムのグループ間移報装置に於いて、
    前記第1移報アダプタ及び前記第2移報アダプタは、各々の前記筐体に動作表示灯を備え、
    前記装置筐体は、前記第1移報アダプタの動作表示灯及び前記第2移報アダプタの動作表示灯による表示の代表表示が行われる代表動作灯を備えたことを特徴とする警報システムのグループ間移報装置。
  5. 請求項4記載の警報システムのグループ間移報装置に於いて、
    前記第1移報アダプタ及び前記第2移報アダプタは、前記火災連動信号を受信した場合に、前記動作表示灯及び前記代表動作灯を作動することを特徴とする警報システムのグループ間移報装置。
  6. 請求項記載の警報システムのグループ間移報装置に於いて、
    前記第1移報アダプタ及び前記第2移報アダプタの少なくとも何れかが前記動作表示灯を作動した場合に、前記代表動作灯を作動することを特徴とする警報システムのグループ間移報装置。
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