JP7108851B2 - 入力装置 - Google Patents

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    • F16H2061/326Actuators for range selection, i.e. actuators for controlling the range selector or the manual range valve in the transmission

Description

本発明は、例えば車両のシフトレバー等の入力装置に関する。
従来、例えば多段変速機を備える車両のシフト装置として、レバー入力装置が知られている。このようなレバー入力装置には、モノ・ステーブル式とマルチ・ステーブル式とがある。このうちモノ・ステーブル式のレバー入力装置は、操作者による変速操作後にレバーが自動的に決まった1つの位置へ戻されるものである。これに対し、特許文献1に開示されているレバー入力装置は、変速操作後もレバーが各操作後の位置にて保持されるマルチ・ステーブル式である。
この特許文献1の入力装置は、操作ノブ、該操作ノブにリンクされたラッチピン、及びラッチピンに係合するラッチ凹部を備えている。そして、操作者が操作ノブをスライド操作すると、ラッチ凹部に対するラッチピンの係合箇所が変化する。これにより、操作者に節度感を付与すると共に、所定の操作位置にて操作ノブを保持できるようになっている。
更に、この入力装置は、前述のラッチ凹部が一体的に形成されたアクチュエータ歯車を備えており、操作者が操作ノブを操作していない状態であっても、アクチュエータにより操作ノブをスライド変位させることができる。つまり、モータ等によりアクチュエータ歯車を駆動すると、アクチュエータ歯車と共にラッチ凹部も変位する。すると、ラッチ凹部に係止されたラッチピンを介して操作ノブがスライドする。
このような構成から、特許文献1のマルチ・ステーブル式の入力装置は、操作者が操作ノブを操作しない自動変速時においても、変更後のレンジに応じて操作ノブの位置を自動的に変更することができる。つまり、特許文献1の入力装置は、マニュアル操作及びオートマチック操作が可能になっている。
特開2015-72718号公報
しかしながら、特許文献1の入力装置は、マニュアル操作時に操作者に付与する節度感について、操作ノブの位置に応じた異なる節度感を発生させることはできない。例えば、第1の位置にある操作ノブが、オートマチック操作により第2の位置に変位した後、マニュアル操作によって再び第1の位置に戻されたとする。このとき、はじめに操作ノブが第1の位置にあるときにラッチピンが係合するラッチ凹部と、第2の位置を経て、再び操作ノブが第1の位置に戻ったときにラッチピンが係合するラッチ凹部とは、互いに異なっている。
このように、特許文献1の入力装置は、操作ノブの各位置に対して、ラッチピンが係合するラッチ凹部が一つに定まらない。従って、マニュアル操作時に操作者に違和感を与えないためには、全てのラッチ凹部を同一形状にせざるを得ず、操作ノブの位置にかかわらず同じ節度感を生じさせることしかできない。
そこで本発明は、マニュアル操作及びオートマチック操作のいずれも可能であり、マニュアル操作時には操作部の位置に応じて異なる節度感を付与することができる、入力装置を提供することを目的とする。
本発明に係る入力装置は、操作部と、ディテントピンと、ディテント部材と、回転駆動部と、を備える。ディテントピンは、操作部の操作に伴って第1方向に沿って変位する。ディテント部材は、所定の軸線を中心とする旋回溝が、ディテントピンと当接する外周面に形成された柱状である。回転駆動部は、ディテント部材を軸線回りに回転させる。ディテントピンは、ディテント部材が停止している状態で操作部が操作されると、軸線に沿った方向へディテント部材の外周面をたどって旋回溝を横断するよう摺動することにより、操作部の位置に応じた節度感が付与される。ディテントピンは、操作部が操作されていない状態でディテント部材が回転すると、旋回溝に沿って摺動することにより、軸線に沿った方向へ案内される。
これにより、上記入力装置は、ディテント部材が停止している状態で操作部を操作するマニュアル操作、及び、操作部が操作されていない状態でディテント部材が回転して操作部を変位させるオートマチック操作、が可能である。更に、マニュアル操作時は、ディテント部材の外周面を摺動するディテントピンの位置、つまり、操作部の位置に応じて、異なる節度感を付与することができる。
また、ディテント部材は、旋回溝を形成してディテントピンと摺接する傾斜面を有し、傾斜面は、軸線を中心とする所定の角度領域に、直円錐の曲面形状を成す円錐面を有しており、ディテントピンと旋回溝との接点が円錐面内にある場合、ディテント部材の回転位置に関わらず、ディテントピンの軸線に沿った方向の位置は不変となるものであってもよい。
これにより、オートマチック操作の終了時のディテント部材の位置(軸線回りの停止位置)に多少のずれが生じる場合であっても、ディテントピンとの接点が常に円錐面内にさえあれば、マニュアル操作時の節度感に変わりがなく、操作者に違和感を生じさせることがない。
また、操作部の操作に伴って変位するロックピンと、ロックピンの変位を規制するロックピン規制部材と、ロックピン規制部材を、ロックピンの変位を規制する規制位置とロックピンへの規制を解除する解除位置との間で切り替える規制切替部と、を更に備えていてもよい。
これにより、ロックピン規制部材によりロックピンを規制したマニュアル操作状態と、ロックピン規制部材によるロックピンへの規制を解除したオートマチック操作状態とを、容易に切り替えることができる。
本発明によれば、マニュアル操作及びオートマチック操作のいずれも可能であり、マニュアル操作時には操作部の位置に応じて異なる節度感を付与することができる、入力装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るレバー入力装置の外観構成を示す斜視図である。 図2は、レバー入力装置の内部構造を示す側面図である。 図3は、操作部の構造を示す側面図である。 図4は、本体部の構造を示す側面図である。 図5は、レバー入力装置の内部構造をある方向から見た斜視図である。 図6は、レバー入力装置の内部構造を別の方向から見た斜視図である。 図7は、図6のレバー入力装置においてロックピンに対する規制を解除した状態を示す斜視図である。 図8は、PポジションからRポジションへレンジを切り替えるときのレバー入力装置の動作を説明する模式図である。 図9は、RポジションからPポジションへレンジを切り替えるときのレバー入力装置の動作を説明する模式図である。 図10は、RポジションからNポジションへレンジを切り替えるときのレバー入力装置の動作を説明する模式図である。 図11は、NポジションからRポジションへレンジを切り替えるときのレバー入力装置の動作を説明する模式図である。 図12は、PポジションからSポジションへレンジを切り替えるときのレバー入力装置の動作を説明する模式図である。 図13は、ディテント部材を上方から見た平面図である。 図14は、ロックプレートを示す側面図である。
以下、本発明に係る入力装置の好ましい実施の形態について、車両のシフト装置に適用したレバー入力装置を例にして説明する。
(入力装置の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態に係るレバー入力装置の外観構成を示す斜視図である。図1に示すように、レバー入力装置1は、例えば車両のセンターコンソールなどに固定的に取り付けられる本体部2を備え、本体部2はボックス状の本体ケーシング3を有している。また、レバー入力装置1は、操作者により操作される操作部4を備えている。この操作部4は、操作時に操作者に把持される中空直方体形状の把持具5を有し、把持具5は本体ケーシング3の上面に位置している。また、操作部4は、操作者の操作により、本体部2に対して所定方向に変位可能となっている。
なお、以下では本体部2に対する操作部4の変位方向を前後方向(第1の方向)とし、それに直交する方向を図1に示すように左右方向及び上下方向として定める。但し、レバー入力装置1の各部の配置はこの方向に限定されるものではなく、異なる向きにレバー入力装置1を配置してもよい。また、操作部4の位置は、例えば前方から順に、パーキング(Pレンジ)、リア(Rレンジ)、ニュートラル(Nレンジ)、ドライブ(Dレンジ)、及びスポーツ(Sレンジ)の5つのレンジに対応している。
図2は、レバー入力装置1の内部構造を示す側面図であり、図3は、操作部4の構造を示す側面図、図4は、本体部2の構造を示す側面図である。また、図5は、レバー入力装置1の内部構造をある方向から見た斜視図であり、図6は、レバー入力装置1の内部構造を別の方向から見た斜視図である。また、図7は、図6のレバー入力装置においてロックピンに対する規制を解除した状態を示す斜視図である。つまり、図6のレバー入力装置はマニュアル操作時の状態を示し、図7のレバー入力装置はオートマチック操作時の状態を示している。なお、図5及び図6では、説明の便宜から本体ケーシング3や把持具5などは省いて示している。
(操作部の構成)
次に、操作部4の構成について詳述する。なお、ここでは主に図2及び図3の側面図を参照するが、適宜図5及び図6の斜視図も参照されたい。
図2及び図3に示すように、操作部4は、把持具5の前部に操作者によってプッシュ操作されるボタン6を有している。ボタン6は、操作者の指が押し当てられる直方体形状の押圧部7と、この押圧部7から後方へ延設された延設部8とを有する。押圧部7はその前部が、把持具5の前面に形成された矩形開口から前方へ突出するようにして露出している。また、延設部8の後端部には、後方へ行くに従って下方へ向かう傾斜面9が形成されている。このようなボタン6は、前後方向に進退可能なように、把持具5内の適宜位置にて支持されている。
把持具5内には、上下方向に延設されたロックピン支持部10が、上下方向に可動なように設けられている。このロックピン支持部10の下端部には、左右方向の軸心を有する棒状のロックピン11が支持されており(図5及び図6も参照)、上端部には、中空で切頭円錐形状のラバードーム12が2つ左右に並んで設けられている。そして、ラバードーム12の上端に接触するようにして、プレート13が把持具5内に固定されて取り付けられている。
また、ロックピン支持部10の上部には前方へ開口する凹部14が形成されており、この凹部14の奥面(後ろ側の底面)は、後方へ行くに従って下方へ向かう傾斜面15となっている。このような凹部14には、ボタン6の延設部8の後部が挿入されており、延設部8の後端部の傾斜面9と、凹部14の奥面の傾斜面15とが、互いに当接している。
従って、操作者によりボタン6が後方へ押されると、傾斜面9と傾斜面15とが互いに押圧され、ロックピン支持部10がロックピン11と共に上方へ付勢される。ここで、操作者による押圧力が所定の第一閾値に達すると、ラバードーム12がプレート13に押し付けられて上方向に一段階だけ収縮し、ロックピン11が上昇すると共に操作者に節度感が付与される。操作者による押圧力が更に増加して所定の第二閾値に達すると、ラバードーム12は更に収縮し、ロックピン11も更に上昇すると共に操作者には2度目の節度感が付与される。
このように、ボタン6は非押圧時から2段階で押し込むことができ、これに伴ってロックピン11も3つの高さレベルの間で変位可能となっている。なお、ロックピン支持部10は、ボタン6に押圧されたときに後方へ変位しないように把持具5によって支持されている。また、ロックピン支持部10が一段階あるいは二段階まで上昇した状態で、操作者がボタン6への押圧力を解放した場合、ロックピン支持部10は、ラバードーム12が拡張しようとする弾性力に押されて下方へ変位し、これに伴ってボタン6は再び前方へ突出して元の位置に復帰する。
把持具5には操作スライダ16が支持されている。操作スライダ16は上下方向に長寸を成し、その上部が把持具5の内部の所定箇所に固定されている。操作スライダ16の中央部分には下方に開口する筒状孔(図示せず)が形成されており、この筒状孔にはプランジャ17と付勢バネ18とが収容されている(図5及び図6も参照)。プランジャ17は、その下部が筒状孔から下方へ突出しており、付勢バネ18によって更に下方へと付勢されている。このプランジャ17の下端部は、先端(下端)が半球形を成すディテントピン19となっており、ディテントピン19の先端は後述のディテント部材30の旋回溝31(図5及び図6も参照)に上方から当接している。また、操作スライダ16の下端部には磁石20が支持されている。
このような操作部4は、本体部2の本体ケーシング3に対し、前後方向にのみ変位(スライド)可能に接続されている。そして、上述したボタン6、ロックピン支持部10、ロックピン11、操作スライダ16、ディテントピン19、及び磁石20等は、いずれも把持具5により直接的又は間接的に支持されている。従って、操作者による操作部4の操作に伴って、これらは一体的に前後方向に変位して、上述した5つのレンジ(P,R,N,D,S)間で切り替え可能になっている。
(本体部の構成)
次に、本体部2の構成について詳述する。なお、ここでは主に図2、図4および図14の各側面図を参照するが、適宜図5~図7の斜視図も参照されたい。
本体部2は、本体ケーシング3内に上述したディテントピン19と係合するディテント部材30を有している。このディテント部材30は、前後方向に沿った軸線Aを有する柱状を成しており、その前後方向の中央付近から後端近傍に至る部分の外周面には軸線Aを中心とする旋回溝31が形成されている。この旋回溝31が形成されている部分はディテント部32を成し、上述のディテントピン19は、このディテント部32に対して上方から当接している。
また、ディテント部32の上部に着目すると、そこには旋回溝31によって5つの節度溝33が前後方向に並んで形成されている。この5つの節度溝33は、操作部4の各レンジでの位置に対応している。つまり、操作部4がPレンジにあるときディテントピン19は最も前方の節度溝33に係合し、操作部4がRレンジにあるときディテントピン19は前から2番目の節度溝33に係合し、操作部4がNレンジにあるときディテントピン19は前から3番目の節度溝33に係合し、操作部4がDレンジにあるときディテントピン19は前から4番目の節度溝33に係合し、操作部4がSレンジにあるときディテントピン19は最も後方の節度溝33に係合する。
また、ディテント部材30の前端部には大径のギヤ34が一体に設けられており、このギヤ34には、減速ギヤ35を介して、モータ(回転駆動部)36の出力軸に設けられたウォームギヤ37が係合している(図6も参照)。従って、モータ36が駆動すると、減速ギヤ35を介して伝わる回転力により、ディテント部材30は軸線A回りに回転する。ディテント部材30が回転すると、旋回溝31に係合するディテントピン19は旋回溝31に沿って摺動すると共に、旋回溝31の傾斜面により前後方向に付勢される。そして、ディテント部材30が軸線A回りに1回転(360度)回転するたびに、その回転方向に応じて隣のレンジ位置へと操作部4は変位(スライド)する。
ディテント部材30の上方には、左右一対のロックプレート(ロックピン規制部材)40が備えられている。ロックプレート40は前後方向に長寸の板状を成し、レバー入力装置1がマニュアル操作時(第一状態のとき)に左右方向に面を向けた(つまり、起立した状態の)プレート部41と、プレート部41の前後の端部から左右へ屈曲したフランジ部42,43とを有している。
プレート部41の上部には所定形状に切り欠かれた規制溝44が形成されており、この規制溝44に、操作部4のロックピン11が上方から嵌まるようになっている。また、フランジ部42,43には互いに同心状となるように貫通孔が形成されており、これらの貫通孔には、本体ケーシング3に支持されたロックシャフト45が挿通されている。
ロックプレート40の後下方には第一ソレノイド50が備えられ、この第一ソレノイド50は上下方向に進退移動するプランジャ51を有している。プランジャ51の上部には、前後方向に面を向けたキャリアプレート52が接続されており、キャリアプレート52の上部には前方へ突出する左右一対の係合突起(図示せず)が設けられている。そして、この係合突起は、ロックプレート40の後ろ側のフランジ部43に形成された係合孔(図示せず)に嵌合している。
従って、レバー入力装置1は、第一ソレノイド50が駆動することにより、左右のロックプレート40は、プレート部41が起立した状態(図6参照)と、プレート部41が外側へ傾倒した状態(図7参照)と、の間で切り替え可能とする規制切替部を有している。
つまり、第一ソレノイド50のプランジャ51が下方に位置しているときは、図6に示すようにロックプレート40のプレート部41は起立している。その結果、ロックプレート40の規制溝44にロックピン11が係合し、操作部4の前後方向への変位が規制される状態にある。この場合、例えば操作部4は手動で操作することになり、以下、この状態を「マニュアル操作状態」という。
一方、第一ソレノイド50が駆動してプランジャ51が上方に位置しているときは、図7に示すようにロックプレート40のプレート部41は上部が下部に比べて外側にあるように傾倒している。その結果、ロックプレート40の規制溝44とロックピン11との係合が解除され、操作部4の前後方向への変位が規制されない状態となる。この場合、例えば操作部4は手動では操作しない状態であって、自動駐車機能が作動して車両の制御部により操作部4の移動が制御された状態となる。以下、この状態を「オートマチック操作状態」という。
ロックプレート40の前下方には第二ソレノイド60が備えられ、この第二ソレノイド60は上下方向に進退移動するプランジャ61を有している。プランジャ61の上部は、カムレバー62に連結されている。カムレバー62は側面視で略三角形状を成し、3つの頂点付近には支点、力点、及び作用点が設けられている。
このうち支点部分には左右外方へ突出した支持ピン63が設けられており、支持ピン63は本体ケーシング3により、カムレバー62が支持ピン63の左右方向に延びる軸心に対して回転可能なように支持されている。また、力点部分は、上記プランジャ61の上部に設けられ、カムレバー62を上下方向に作動し、カムレバー62が支持ピン63の左右方向に延びる軸心に対して回転可能なように接続されている。更に、作用点部分にも左右外方へ突出した支持ピン64が設けられており、支持ピン64は、ロックプレート40の前方に配置されたロックスライダー70に連結されている。
ロックスライダー70は、左右一対の側面部材とこれら側面部材の前端部を接続する前面部材とを有する基部71、並びに、この基部71の左右の側面部材の上部後端から後方へ延設されたアーム部72を備えている。基部71の側面部材には上下方向に長寸の長孔73が形成されており、上述したカムレバー62の作用点に位置する支持ピン64は、この長孔73に嵌合している。また、基部71の前面部材と本体ケーシング3の内壁面との間には収縮した状態の付勢バネ74が配設されており、ロックスライダー70を後方へ向けて付勢している。更に、ロックスライダー70は、本体ケーシング3によって前後方向にのみスライド可能に支持されている。
従って、第二ソレノイド60が駆動せずプランジャ61が上方に位置しているとき、ロックスライダー70は付勢バネ74により押圧されて後方に位置している。一方、第二ソレノイド60が駆動してプランジャ61が下方に変位すると、カムレバー62は支点を中心にして回動(図4において支持ピン63を中心に反時計回りに回動)し、ロックスライダー70を付勢バネ74に抗って前方へ変位させる。
一方、ロックスライダー70のアーム部72は、ロックプレート40の規制溝44内に位置するロックピン11が上昇できないようにロックピン11をロックする。これについて具体的に説明する。図4に示すように、規制溝44は、操作部4の各レンジ位置でのロックピン11の位置に応じた深さ寸法を有している。
例えば、操作部4がPレンジにあるとき、規制溝44でのロックピン11に対応する溝部分は、最も大きい深さ寸法(ロックプレート40の上端からの深さD3)を有している。また、操作部4がNレンジにあるときとDレンジにあるときも、規制溝44の対応する溝部分は、Pレンジと同じ深さD3となっている。操作部4がRレンジにあるときとSレンジにあるときは、規制溝44の対応する溝部分は、深さD3よりも若干浅い深さD2(<D3)となっている。更に、Pレンジに対応する部分とRレンジに対応する部分との間には、深さD2より更に若干浅い深さD1(<D2)の突起44aが設けられている(図4及び図14参照)。
そして、アーム部72の後方に位置する先端部は、第二ソレノイド60が駆動していない状態では付勢バネ74に付勢されて最も後方に位置し、規制溝44のPレンジに対応する溝部分の上部を塞いでいる(図4~図6参照)。従って、操作部4がPレンジにあってアーム部72が後方に位置しているとき、操作者がボタン6を押してもロックピン11はアーム部72によって上昇が規制される。
一方、本開示に係るレバー入力装置1は、例えば車両のフットブレーキを踏み込むことにより第二ソレノイド60が駆動する。すると、ロックスライダー70が前方へ変位し、アーム部72は、規制溝44のPレンジに対応する溝部分の上部から前方へ退避する。その結果、この状態で操作者がボタン6を押すと、ロックピン11はロックプレート40の上端近傍まで上昇できる。従って、更に操作部4が後方へ操作されると、ロックピン11は、突起44aを超えて他のレンジに対応する溝部分へと変位する。
また、アーム部72の後方に位置する先端部には、前方へ向かうに従って下方へ向かう下向きの傾斜面72aが形成されている。従って、例えばRレンジに対応する溝部分にてボタン6を押圧し、アーム部72と同じ高さにロックピン11がある状態とし、この状態で操作部4を前方へ操作したとする。すると、ロックピン11は、アーム部72を付勢バネ74に抗って前方へ押し動かす。そして、ロックピン11がPレンジに対応する溝部分の上方に到達して、ボタン6への押圧を解除すると、傾斜面72aからの下向きの反力により、ロックピン11は下降してPレンジに対応する溝部分内へ収容される。
なお、既に説明したように、ラバードーム12は2段階に伸縮可能な構成であり、ロックピン11は2段階に昇降する。そして、ロックピン11は、ボタン6を操作していない状態では最も下方位置、つまり、規制溝44の深さD3の位置にまで下降できる。また、この状態から1段階分だけボタン6を押し込むと、ロックピン11は深さD2の位置まで上昇する。更にボタン6を押圧して計2段階分だけ押し込むと、ロックピン11は深さD1の位置まで上昇するようになっている。
ところで、図2及び図4に示すように、本体ケーシング3内には、車両に接続するためのコネクタ80が備えられ、コネクタ80の上部には基板81が接続されている。更に、この基板81上には複数の磁気検出センサ82が搭載されている。この磁気検出センサ82は、操作部4と共に前後方向に変位する磁石20に対向して位置しており、磁石20との相対位置を検出することで、操作部4の現在の位置(レンジ)を検出するようになっている。
(マニュアル操作状態での動作について)
次に、上述したようなレバー入力装置1のマニュアル操作状態での動作について説明する。なお以下では説明の便宜から、ロックプレート40の規制溝44のうちPレンジに対応する溝部分を「Pレンジ規制溝44p」と称する。同様に、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジ、及びSレンジに対応する溝部分を「Rレンジ規制溝44r」、「Nレンジ規制溝44n」、「Dレンジ規制溝44d」、及び「Sレンジ規制溝44s」と称する。
また、ディテント部材30の節度溝33のうちPレンジに対応するものを「Pレンジ節度溝33p」と称する。同様に、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジ、及びSレンジに対応する節度溝33を「Rレンジ節度溝33r」、「Nレンジ節度溝33n」、「Dレンジ節度溝33d」、及び「Sレンジ節度溝33s」と称する。
(PレンジからRレンジへの動作)
はじめに、操作部4がPレンジにある状態からRレンジへと切り替えられる場合の動作について、図8を参照しつつ説明する。なお、図8では説明の便宜から一部の構成を省いて示している。
図8に示すように、はじめに操作部4はPレンジに位置している(手順1-1)。このとき、ロックピン11は、規制溝44において最も前方のPレンジ規制溝44pに位置し(深さD3)、Pレンジ規制溝44pの上部はアーム部72によって塞がれている。また、ディテントピン19は、ディテント部材30の節度溝33のうち最も前方のPレンジ節度溝33pに位置している。
次に、操作者によりフットブレーキが踏まれると、第二ソレノイド60が駆動してロックスライダー70が前方へ変位する(手順1-2)。その結果、アーム部72が前方へ退避して、Pレンジ規制溝44pの上部が開放される。次に、操作者によりボタン6が2段階分だけ押されると、ロックピン11が深さD1の位置まで上昇する(手順1-3)。そしてこの状態で操作部4を後方へ1レンジ分だけスライドさせると、ロックピン11は突起44aを乗り越えてRレンジ規制溝44rに入る(手順1-4)。
また、手順1-3から手順1-4へ移行する際、ディテントピン19は、軸線Aに沿った方向へディテント部材30の外周面をたどって旋回溝31を横断するように摺動する。そして、Pレンジ節度溝33pからRレンジ節度溝33rへと移動する際、各節度溝33p,33rの形状、及びその間の節度山の形状に応じて、操作者に節度感が付与される。なお、図8の手順1-4に示すレバー入力装置1は、操作部4を後方へスライドさせた後、ボタン6の操作を解除し、フットブレーキへの操作も解除した状態を示している。
(RレンジからPレンジへの動作)
操作部4がRレンジにある状態からPレンジへと切り替えられる場合の動作について、図9を参照しつつ説明する。なお、図9でも説明の便宜から一部の構成を省いて示している。
図9に示すように、はじめに操作部4はRレンジに位置している(手順2-1)。このとき、ロックピン11は、規制溝44において前から2番目のRレンジ規制溝44rに位置し(深さD2)、ディテントピン19は、ディテント部材30において前から2番目の節度溝33であるRレンジ節度溝33rに位置している。なお、Pレンジ規制溝44pの上部は、アーム部72によって塞がれている。
次に、操作者によりボタン6が2段階分だけ押し込まれると、ロックピン11が深さD1の位置まで上昇する(手順2-2)。このとき、上昇したロックピン11は、アーム部72の後方の先端部とほぼ同じ高さに位置している。この状態で操作者が操作部4を前方へ1レンジ分だけスライドさせると、ロックピン11はアーム部72を押し動かしながら前方へ移動し、Pレンジ規制溝44pの上部に到達する(手順2-3)。そして、この位置でボタン6の操作を解除すると、ロックピン11はPレンジ規制溝44p内に入ると共に、アーム部72は再び後方へ付勢されてPレンジ規制溝44pの上部を覆う(手順2-4)。
また、手順2-2から手順2-3へ移行する際、ディテントピン19は、旋回溝31を横断するように摺動する。そして、Rレンジ節度溝33rからPレンジ節度溝33pへと移動する際、各節度溝33r,33pの形状、及びその間の節度山の形状に応じて、操作者に節度感が付与される。
(RレンジからNレンジへの動作)
操作部4がRレンジにある状態からNレンジへと切り替えられる場合の動作について、図10を参照しつつ説明する。なお、図10でも説明の便宜から一部の構成を省いて示している。
図10に示すように、はじめに操作部4はRレンジに位置している(手順3-1)。このとき、ロックピン11は、規制溝44において前から2番目のRレンジ規制溝44rに位置し(深さD2)、ディテントピン19は、ディテント部材30において前から2番目の節度溝33であるRレンジ節度溝33rに位置している。
次に、操作者が操作部4を後方へ1レンジ分だけスライドさせると、ロックピン11はNレンジ規制溝44nへ移動する(手順3-2)。つまり、変位前のRレンジ規制溝44rは深さD2であり、変位後のNレンジ規制溝44nはそれより深い深さD3である。従って、RレンジからNレンジへの切り替えに際しては、操作者はボタン6を押し込んでロックピン11を上昇させる必要がなく、操作部4をスライドするだけで切り替えを完了することができる。
また、手順3-1から手順3-2へ移行する際、ディテントピン19は、旋回溝31を横断するように摺動する。そして、Rレンジ節度溝33rからNレンジ節度溝33nへと移動する際、各節度溝33r,33nの形状、及びその間の節度山の形状に応じて、操作者に節度感が付与される。
(NレンジからRレンジへの動作)
操作部4がNレンジにある状態からRレンジへと切り替えられる場合の動作について、図11を参照しつつ説明する。なお、図11でも説明の便宜から一部の構成を省いて示している。
図11に示すように、はじめに操作部4はNレンジに位置している(手順4-1)。このとき、ロックピン11は、規制溝44において前から3番目のNレンジ規制溝44n(深さD3)に位置し、ディテントピン19は、ディテント部材30において前から3番目の節度溝33であるNレンジ節度溝33nに位置している。
次に、操作者によりボタン6が1段階分押し込まれると、ロックピン11が深さD2の位置まで上昇する(手順4-2)。この状態で操作者が操作部4を前方へ1レンジ分だけスライドさせると、ロックピン11はRレンジ規制溝44rの上部に到達して操作部4はRレンジに位置する(手順4-3)。
また、手順4-2から手順4-3へ移行する際、ディテントピン19は、旋回溝31を横断するように摺動する。そして、Nレンジ節度溝33nからRレンジ節度溝33rへと移動する際、各節度溝33n,33rの形状、及びその間の節度山の形状に応じて、操作者に節度感が付与される。
(その他のレンジ間の動作)
上述したレンジ間と同様に、他のレンジ間での切り替えも実行可能である。例えば、NレンジとDレンジとの間では、ボタン6を操作することなく、操作部4をスライドするだけで互いに切り替え可能である。DレンジからSレンジへは、ボタン6を押し込んだ状態で操作部4をスライドすることにより切り替え可能であり、SレンジからDレンジへは、ボタン6の操作不要で操作部4をスライドするだけで切り替え可能である。そして、いずれのレンジ間での切り替えであっても、ディテントピン19が旋回溝31を横断するように摺動する。従って、ディテント部32においてディテントピン19がなぞる部分の形状に応じた節度感を発生させることができる。
(オートマチック操作状態での動作について)
次に、上述したようなレバー入力装置1のオートマチック操作状態での動作について説明する。本開示のレバー入力装置1を備える車両は、例えば、操作者が所定の操作を行った場合、あるいは、車両が所定の条件を満たす状態になったと車両に搭載された制御部が判断すると、例えば自動駐車機能が作動して車両の制御部により操作部4の移動が自動制御された状態となるようなオートマチック操作状態へ移行する。
オートマチック操作状態になると、車両からの入力信号に基づき、第一ソレノイド50が駆動してプランジャ51が上方へ移動し、左右一対のロックプレート40が外方へ開くように傾倒する。具体的には、図6に示すように、プレート部41が起立してロックピン11を規制する規制位置から、図7に示すように、プレート部41が傾倒してロックピン11を規制しない非規制位置へと変化する。その結果、ロックプレート40の規制溝44は、操作部4のロックピン11とは係合しない状態となる。
図12に示すように、オートマチック操作状態の間、ロックプレート40は非規制位置にて維持される。そして、車両の制御部により制御されたモータ36の駆動により、操作部4はPレンジからSレンジまでの間で操作者の操作によらず自動的にスライドする。
例えばモータ36は、車両が搭載するトランスミッションの状態に応じて駆動し、トランスミッションのレンジとレバー入力装置1の操作部4のレンジ位置とが一致するようにディテント部材30を回転させる。ディテント部材30が回転すると、旋回溝31に沿ってディテントピン19が摺動し、ディテントピン19は軸線Aに沿った方向へ案内される。その結果、ディテントピン19と共に操作部4も、軸線Aに沿った方向へと自動的にスライドし、所定のレンジ位置へ移動する。
(その他、ディテント部材について)
なお、ディテント部材30が軸線A回りに1回転する毎に、操作部4は1つ隣りのレンジ位置へと移動する。従って、操作部4が任意のレンジ位置にあるとき、ディテント部材30は常に一定の姿勢(軸線A回りの回転位置(位相)が同じ)となっている。つまり、例えば操作部4がPレンジにあるときに、ディテント部32において上部に位置する部分は、操作部4が他の任意のレンジに位置するときも、やはり上部に位置している。
図13は、ディテント部材30を上方から見た平面図である。図13に示すように、操作部4が任意のレンジ位置にあるときにディテント部32において上部に位置する部分は、軸線A回りの所定の角度範囲にあり、軸線Aに沿う領域を成している。以下、この領域をディテント領域90という。
本開示のレバー入力装置1は、オートマチック操作状態にてディテント部材30が回転して操作部4がスライドした場合であっても、操作部4がいずれかのレンジ位置で停止した場合は、ディテントピン19はレンジ位置に応じた節度溝33(節度溝33p,33r,33n,33d,33sのいずれか)に位置する。しかも、これらの節度溝33は、上述したディテント領域90に位置している。従って、旋回溝31の全長のうちディテント領域90に該当する部分の形状、特に側面視したときの輪郭形状(プロフィール)を適宜設計することにより、マニュアル操作状態にて任意のレンジ間の切り替え時に生じる節度感を異ならせることができる。
また、上述したようにオートマチック操作状態では、ディテント部材30はモータ36の駆動によって回転して操作部4が任意のレンジ位置にある状態で停止する。しかしながら、その停止姿勢(停止状態での軸線A回りの位相)は厳密には必ずしも一定ではない場合もあり得る。例えば、モータ36に対する入力電圧の変化のタイミングによっては、軸線A回りに若干の角度誤差をもって停止する場合もあり得る。
一方、このようなディテント部材30の位置ずれが生じる場合、ディテントピン19と旋回溝31との当接位置が毎回異なってしまう。しかも、旋回溝31がその全長にわたって一様に旋回するよう形成されていると、ディテントピン19と旋回溝31との当接位置の変化は、節度感の変化の要因となる。つまり、操作者が同じレンジ間での切り替えを行っても、切り替える度に節度感が微妙に異なってしまう可能性がある。
そこで本開示のレバー入力装置1が備えるディテント部材30は、同じレンジ間での切り替えにおいて節度感に違いが生じるのを防止する構成を備えている。つまり、図13に示すように、ひと続きの旋回溝31のうち上述したディテント領域90内に位置する節度溝33の部分の旋回溝31は、ディテントピン19と摺接する傾斜面91,92を有している。この傾斜面91,92のうち、軸線Aを中心とする所定の角度領域にある部分、つまりディテント領域90の部分を、軸線Aと直交する断面が軸線Aを中心とする同心円の円弧が半径方向に連続した形状となるように形成している。別の言い方をすれば、傾斜面91,92のうちディテント領域90の部分は、軸線Aと一致する軸を有する円錐体の周面(円錐面)と同形状を成している。
なお、ディテント領域90は、軸線Aを中心とする36度~108度(360度の10%~30%)の範囲として設定することができる。また、ディテント部材30を側面視したときの傾斜面91,92の形状は、旋回溝31の底部から傾斜面91,92の先端部にかけて(つまり、節度溝33の底部から開口端部にかけて)、平面状、凹面状あるいは凸面状に所望する節度感に応じて形成してよい。
このような円錐面をディテント領域90に形成することにより、ディテントピン19と旋回溝31との接点がディテント領域90内に位置する限り、ディテント部32の上部の側面視形状(プロフィール)は同じ形状を維持する。つまり、ディテント部32の回転位置に関わらず、ディテントピン19の軸線Aに沿った方向の位置は不変となる。従って、同じレンジ間での切り替えにおいて節度感に違いが生じることがない。
なお、上述した説明では、操作部4をスライドさせる形式のレバー入力装置1を例示したが本発明はこれに限られない。例えば、左右方向の軸に対して操作部4が前後方向に揺動するタイプのレバー入力装置にも適用することができる。あるいは、ラック・アンド・ピニオンなどのように、回転運動と直線運動とを変換する機構を介在させれば、回転式の入力装置にも適用可能である。また、規制切替部としてロックプレート40を左右に開閉するように規制位置と非規制位置とを切り替える態様を例示したが、本発明は、上記の態様に限られない。例えば、ロックプレート40を図6に示す規制位置から、左右の外方へ平行移動させることで、ロックピン11と係合しない非規制位置へ切り替えるようにしてもよい。あるいは、ロックプレート40を下方へ降下させることで、ロックピン11と係合しない非規制位置へ切り替えるようにしてもよい。
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
本発明は、例えば車両のシフトレバー等のレバー入力装置に適用することができる。
1 レバー入力装置
4 操作部
11 ロックピン
19 ディテントピン
30 ディテント部材
31 旋回溝
36 モータ(回転駆動部)
40 ロックプレート(ロックピン規制部材)
50 第一ソレノイド(規制部材駆動部)
91 傾斜面
92 傾斜面
A 軸線

Claims (4)

  1. 操作部と、
    前記操作部の操作に伴って第1方向に沿って変位するディテントピンと、
    所定の軸線を中心とする旋回溝が、前記ディテントピンと当接する外周面に形成された柱状のディテント部材と、
    前記ディテント部材を前記軸線の回りに回転させる回転駆動部と、を備え、
    前記旋回溝は、前記ディテント部材の前記外周面に沿って連続した1本の螺旋状の溝で構成され、
    前記ディテント部材の前記軸線に沿って、前記螺旋状の溝の間に複数の節度山が形成され、
    前記ディテントピンは、
    前記ディテント部材が停止している状態で前記操作部が操作されると、前記軸線に沿った方向へ前記ディテント部材の外周面をたどって前記旋回溝により形成された前記複数の節度山の少なくとも1つを横断するよう摺動することにより、前記操作部の位置に応じた節度感が付与され、
    前記操作部が操作されていない状態で前記ディテント部材が回転すると、前記旋回溝に沿って摺動することにより、前記軸線に沿った方向へ案内される、
    入力装置。
  2. 前記ディテント部材は、前記旋回溝を形成して前記ディテントピンと摺接する傾斜面を有し、前記傾斜面は、前記軸線を中心とする所定の角度領域が、前記軸線と直交する断面において前記軸線を中心とする同心円の円弧が半径方向に連続した形状となるように形成されており、
    前記ディテントピンと前記旋回溝との接点が前記所定の角度領域内にある場合、前記ディテント部材の回転位置に関わらず、前記ディテントピンの前記軸線に沿った方向の位置は不変となる、
    請求項1に記載の入力装置。
  3. 車両のシフト装置に用いられる入力装置であって、
    前記操作部の位置は所定の複数のレンジ位置に対応し、
    前記ディテントピンは、前記操作部が操作されていない状態で前記ディテント部材が前記軸線回りに1回転するたびに、前記旋回溝に沿って摺動することにより、回転方向に応じて隣の前記レンジ位置へ案内される、
    請求項1又は2に記載の入力装置。
  4. 操作部と、
    前記操作部の操作に伴って第1方向に沿って変位するディテントピンと、
    所定の軸線を中心とする旋回溝が、前記ディテントピンと当接する外周面に形成された柱状のディテント部材と、
    前記ディテント部材を前記軸線の回りに回転させる回転駆動部と、
    前記操作部の操作に伴って前記第1方向に沿って変位するロックピンと、
    前記ロックピンの前記第1方向に沿った変位を規制するロックピン規制部材と、
    前記ロックピン規制部材を、前記ロックピンの前記第1方向に沿った変位を規制する規制位置と前記ロックピンへの前記規制を解除する解除位置との間で切り替える規制切替部と、を備え、
    前記ディテントピンは、
    前記ディテント部材が停止している状態で前記操作部が操作されると、前記軸線に沿った方向へ前記ディテント部材の外周面をたどって前記旋回溝を横断するよう摺動することにより、前記操作部の位置に応じた節度感が付与され、
    前記操作部が操作されていない状態で前記ディテント部材が回転すると、前記旋回溝に沿って摺動することにより、前記軸線に沿った方向へ案内される、
    入力装置。
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